JPS6332332B2 - - Google Patents

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JPS6332332B2
JPS6332332B2 JP57129584A JP12958482A JPS6332332B2 JP S6332332 B2 JPS6332332 B2 JP S6332332B2 JP 57129584 A JP57129584 A JP 57129584A JP 12958482 A JP12958482 A JP 12958482A JP S6332332 B2 JPS6332332 B2 JP S6332332B2
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antibodies
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Kosaku Yoshida
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  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ヒトの血漿から日和見細菌特異免疫
グロブリンを抽出する方法に関するものである。
従来、市販されているγ−グロブリン製剤は、
ヒトの血漿から非特異法によつて抽出した免疫グ
ロブリンで、γ−グロブリン製剤といつても、特
異抗原に対応する特異抗体のみではない。換言す
れば、これらの免疫グロブリンは各種の特異抗体
の混合物ということができる。したがつて、この
ような免疫グロブリンには特定病原菌に対する抗
体のほかに他の菌に対する抗体も含有されている
ので、これを体内に投与しても所期の予防治療目
的が達成されなかつたり、極端な場合には他の抗
体によつて害作用が発生したりすることもありう
る。
一方、ヒト(健常人)の血漿中には、日常生活
中に広く存在する日和見細菌に対するそれぞれの
抗体が多量含まれている。
健常人であれば日和見細菌に初めて感染して
も、体内に抗体が作られる程度で、発病もほとん
どわからない内に治つてしまう。
しかし、老年になつたり、体力が弱くなつてく
ると、抗体が弱くなり、日和見細菌による感染に
よつても、肺炎等の日和見細菌感染症が出てくる
のである。日和見細菌感染症の日和見細菌が抗生
物質等で治る場合はよいが、薬剤耐性菌になつて
いるときは、しばしば死に到るほど重篤な症状と
なる。
本発明者は、日和見細菌のそれぞれに対するそ
れぞれの抗体を各別に分別し、各抗体を日和見細
菌感染症の治療に使用すれば、老人性肺炎等は治
瘉できるとの発想のもとに鋭意研究したところ、
本発明において各日和見細菌のそれぞれの抗体を
単離することに成功したのである。
本発明において分離される抗体は、日和見細菌
の代表である黄色ブドウ球菌、連鎖球菌、肺炎桿
菌の3種に対するそれぞれの抗体であるが、この
3種の抗体を分離した後にもその他の日和見細菌
の抗体があるので、これを分離することは適宜行
うことができる。
本発明における抗体の分離は、抗原抗体複合物
と蔗糖濃度3〜7%でPH約3の1Mプロピオン酸
溶液で処理して解離させるものである。
一般に、抗体は免疫グロブリンと云われている
が、IgG(85%程度)、IgM(5%程度)、IgA(7%
程度)の3者からなり、特にIgMは補体との結合
力が強く、IgM量が減少すれば感染防御活性が著
じるしく低下することが多い。
本発明における蔗糖濃度3〜7%でPH約3の
1Mプロピオン酸溶液による処理はIgMの不活化
をもたらすことなく、すぐれた日和見細菌特異免
疫グロブリンを分離することができるものであ
る。
本発明は、黄色ブドウ球菌、連鎖球菌、肺炎桿
菌からなる日和見細菌の1種(これをAとする)
をヒト血漿に添加してAとAの抗体とを結合せし
めて抗原抗体複合物を生成せしめ、これを沈殿物
として分離し、沈殿物に蔗糖濃度3〜7%でPH約
3の1Mプロピオン酸溶液を添加し、抗原と抗体
とを解離した後、Aの抗体を分離し、 次いでAの抗体を分離した残りの血漿にA以外
の日和見細菌の1種(これをBとする)を添加し
てBとBの抗体とを結合せしめて抗原抗体複合物
を生成せしめ、これを沈澱物として分離し、沈澱
物に蔗糖濃度3〜7%でPH約3の1Mプロピオン
酸溶液を添加し、抗原と抗体を解離した後、Bの
抗体を分離し、 更に、Aの抗体及びBの抗体を分離した残りの
血漿に残りの日和見細菌の1種(これをCとす
る)を添加してCとCの抗体を結合せしめて抗原
抗体複合物を生成せしめ、これを沈澱物として分
離し、沈澱物に蔗糖濃度3〜7%でPH約3の1M
プロピオン酸溶液を添加し、抗原と抗体を解離し
た後、Cの抗体を分離することを特徴とする、 ヒト血漿から日和見細菌特異免疫グロブリンを抽
出する方法である。
本発明方法を実施するに当つては、黄色ブドウ
球菌、連鎖球菌、肺炎桿菌からなる日和見細菌の
1種の培養菌体を血漿と接触せしめて抗原抗体結
合物を形成せしめるのであるが、このためには血
漿にいずれかの菌体を添加してよく混合すればよ
い。具体的には、この処理は、例えば37℃温浴槽
中で30〜60分間振とうするのが好適である。
血漿に添加する特定菌体の量は適宜必要に応じ
て定めるのであるが、血漿中の対応する抗体の量
に対して菌体の量が適度に多いと両者の結合が強
くなりすぎ、後に行う解離がうまく行われない。
後に容易に解離でき、しかも容易に沈澱する程度
に抗原抗体が結合するためには、使用する微生物
の種類等によつても異なるが、菌体の使用量は抗
体とを適量比とするのが好ましい。これを工業的
に実施するには、マウス等の動物を用いて予備実
験を行うのがよい。例えば、一定数の群よりなる
マウスに、それぞれ段階稀釈したヒト血漿〔本血
漿を血漿(1)とする〕を一定量接種したのち、微生
物で感染せしめ、該微生物感染による同動物の死
亡を阻止する血漿(1)の最少有効量を求める。この
最少有効量を基準として菌体の使用を各種変えて
最も有効に抗体を解離せしめる条件を予じめ求め
ておくのである。
予じめ培養しておいた菌体の使用量を各種変え
ておき、それぞれに血漿(1)を加えて37℃温浴槽中
で30〜60分間振とうして菌体と抗体とを結合せし
めて抗原抗体結合物を形成せしめる。
このようにして菌体を添加した血漿(この中に
は抗原抗体結合物が形成されている)は、これを
遠心分離機にかけて結合物を沈澱せしめる。ここ
で得られる上清血漿は血漿(2)とする。(この血漿
(2)には、上記微生物とは異なる別の微生物に対応
する特異抗体が各種含有されているので、後の工
程によりこれらの各抗体を分離抽出することにな
る。この場合、上記結合処理によつても、各抗体
の免疫活性はいささかも損われない。) 上記によつて得た抗原抗体結合物からなる沈澱
物は、解離処理に付す。
解離方法としては、沈澱物に蔗糖濃度3〜7
%、好ましくは5%で、PH約3.0の1Mプロピオン
酸溶液を一定量添加し撹拌したのち、室温に一定
時間放置する。この間、沈澱物、蔗糖含有プロピ
オン酸混合物を時々振盪、混合せしめる。
このようにして解離された抗体は、透析、ゲル
濾過、イオン交換クロマトグラフイー、修飾抗原
法、免疫吸着等の方法によつて、抗原から分離
し、目的抗体を得るのである。
例えば、上記解離工程を終了した混合体は、こ
れを遠心分離して上清を分取し、この上清を透析
膜中に入れ、PH7.2、15分の1モル燐酸緩衝液で
作製した5%蔗糖溶液中で一昼夜透析する。次
に、透析内容物に対し、等量の正常人血漿を加え
たのち、濾過滅菌しこれを無菌的容器に入れ、4
℃で保存して目的抗体製剤とする。
このようにして、特定微生物に対応する特異抗
体を得るのであるが、この抗体を分離した残りの
血漿(すなわち、上記した血漿(2))には、上記と
は別の各種の特定微生物に対応する各種の特異抗
体が含有されている。しかるに、本発明方法はこ
のような血漿(2)に対しても順次適用する。そし
て、更に、その残りの血漿に対して順次適用す
る。
本発明は、このように、黄色ブドウ球菌、連鎖
球菌、肺炎桿菌に対する特異抗体を順次分離抽出
することを可能としたものであつてまさに画期的
な発明である。しかも、このような処理工程中に
抗体の免疫活性が低下することはいささかもな
い。
血漿(2)を用いて上記とは別の特異抗体を抽出す
るには次のように処理する。すなわち、上記血漿
(2)を用い、前記方法にしたがつて、前記の特定微
生物とは異なる第2の特定微生物(これを微生物
Bとする)の感染によるマウスに対する死亡を阻
止する必要な血漿(2)の最少有効量を求める。この
最少有効量を基準として、微生物Bの数種の重量
を作製し、これを血漿(2)に添加する。以下、上記
と同様の方法により微生物Bとの結合物よりなる
沈澱物を遠心分離によつて得る。この際の遠心上
清を血漿(3)とする。得た沈澱物に対し、前記と同
様に蔗糖濃度3〜7%でPH約3の1Mプロピオン
酸溶液で処理、5%蔗糖透析後内容物に正常血漿
を加えたのち、濾過滅菌したのち4℃で保存す
る。このようにして抗原Bに対する特異抗体製剤
を得る。
次に、血漿(3)を用いて、上記と同様の方法で微
生物Cの感染による死亡阻止に対する最少有効量
を求め、既知のごとく、血漿(3)における微生物C
との結合物をえたのち微生物Cより結合物を遊離
せしめたのち、本物質を安定な条件で、無菌的に
保存する。このようにして抗原Cに対する特異抗
体製剤を得る。
以下、実施例について記述する。
実施例 1 黄色ブドウ球菌スミス・デイフユーズ株
(Staphilococcus aureus Smith Diffuse)のブ
レインハートインフユージヨン培地18時間培養菌
を10000回転15分で遠心分離によりえた沈渣を、
滅菌生理食塩水で上記と同様に遠心分離機を用い
て2回洗滌する。この細菌を滅菌生理食塩水に再
浮遊したのち、光電比色計にて波長430nmで
1.00.D.となるよう細菌浮遊液を作製する。この
細菌浮遊液の生菌数は5.0〜6.0×108集落形成単位
(colony foming unit)である。これを滅菌生理
食塩水で100倍に稀釈し、その0.5mlに対し、滅菌
生理食塩水で作製した8%ムチン(Difco、
Bacteriological)4.5mlの割合で混合する。
一方、ヒト血漿(本血漿を血漿(1)とする)を滅
菌生理食塩水で2倍段階に稀釈し、その0.5mlを
それぞれ体重20g、1群5匹のDD系マウスの腹
腔内に接種し、30分後に上記スミス・デイフユー
ズ株のムチン浮遊液0.5mlを同マウス腹腔内に接
種したのちマウスの生死を7日間観察する。血漿
(1)はこの方法により4倍稀釈までマウスの死亡を
完全に阻止した。
次いで、上記スミス・デイフユーズ株のブレイ
ンハートインフユージヨン培地における一昼夜培
養菌を121℃、15分間で殺菌する。その菌の100
mg、200mg、400mg(湿菌量)を血漿(1)100mlにそ
れぞれ添加し、よく混合したのち37℃温浴槽中で
30分間振盪する。これを遠心分離機にて5000回転
20分間遠心分離を行う。かくしてえた上清を血漿
(2)とする。一方、沈澱に対しては、PH3.0、1モ
ルプロピオン酸2.5mlに蔗糖0.125gを加え溶解せ
しめたものを加える。(なお、プロピオン酸は元
来PH2.3であるが、20mlのプロピオン酸に対して
1規定苛性ソーダを用いてPH3.0とする。その2.5
mlに対して蔗糖0.125gを加えたものを用いるの
である。) これを30分間室温に放置したのち、5000回転20
分間遠心分離し、その上清を透析膜に入れたの
ち、次の組成から成る燐酸緩衝液(PH7.2、1/15
M)で作つた5%蔗糖溶液1の中で一昼夜透析
する。
塩化ナトリウム 8.0g 塩化カリウム 0.2g 第2燐酸水素ナトリウム 2.9g 第1燐酸水素カリウム 0.2g 蒸溜水 1000ml ついで、内容物を等量の正常人血漿と混合した
のち、ミリポアフイルター(0.45mμ)を用いて
濾過滅菌したものを無菌的容器に入れ、4℃で保
存する。
上記方法のうち、血漿(1)100mlに対してスミ
ス・デイフユーズ株200mgが至適条件であり、細
菌に結合した血漿成分の解離したものを2倍段階
稀釈し、その0.5mlをマウス腹腔内に接種し、30
分後にスミス・デイフユーズ株の8%ムチン浮遊
液を腹腔内に接種したところ、下記の成績をえ
た。
稀釈率 死亡率 1:10 0/5 1:20 0/5(死亡数/使用数) 1:40 4/5 無処置対照 5/5 本成績よりすると、1の血漿(1)より40Kgの体
重に対してスミス・デイフユーズ株の感染死を阻
止する有効物質が抽出されたことになる。又、抗
ヒトイムノグロブリン(IgG、IgA、IgM)ウサ
ギ血漿を用いての本物質による免疫電気泳動では
IgG、IgA、IgMの3種の免疫グロブリンが含有
されていることが明らかであつた。
実施例 2 Streptococcusに属するB群レンサ球菌型株
であるSS−620株をブレイン・ハート・インフユ
ージヨン培地で18時間培養したものを、遠心分離
により滅菌生理食塩水で2回洗滌したのち、同液
に再浮遊せしめた。これを、光電比色計にて波長
430nmで0.50.D.となるよう菌浮遊液を作製した。
この菌浮遊液は9.0×107乃至1.2×108集落形成単
位(colony forming unit)の生菌を含むもの
で、これを滅菌生理食塩水で100倍稀釈したもの
0.5mlを腹腔内に接種することにより、体重20g
のDD系マウスを4日以内に斃死せしめる。滅菌
生理食塩水による2倍稀釈した血漿(2)の0.5mlは
SS−620株の上記腹腔内感染の感染死を100%阻
止することができ、これを最少有効量とする。ブ
レイン・ハート・インフユージヨン培地で培養し
たSS−620株200mg(湿菌量)を血漿(2)100mlに加
え、上記方法により血漿中にSS−620株に対する
特異的活性物質を抽出する。これを既述の方法で
保存する。
なお抽出物を燐酸緩衝液で稀釈し、マウス腹腔
内に接種したのち、SS−620株で感染せしめたと
ころ次の成績をえた。
稀釈率 死亡率 1: 2 0/5 1:20 1/5(死亡数/使用動物数) 1:40 4/5 無処置対照 5/5 本成績よりすれば、血漿(2)1より、B群レン
サ球菌型株感染に対し、体重20Kgを感染死より
阻止しうる免疫グロブリンを抽出したことにな
る。
実施例 3 肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)K−9株
は莱膜血清2型菌であり、本株104の腹腔内接種
により体重25gのDD系マウスは5日以内に100
%感染死を示す。
一方、血漿(3)2.0mlは、上記感染によりマウス
を感染死より100%阻止する最少有効量であつた。
血漿(3)400mlに対し、K−9株800mgを加え、上
記と同様の方法で血漿中における本菌に対する特
異免疫グロブリンの抽出を行い、保存する。
尚、抽出物の力価を検討したところ、下記の成
績を得た。
稀釈率 死亡率 1:10 0/5 1:20 3/5(死亡数/使用動物数) 1:40 4/5 無処置対照 5/5 これは、血漿(3)1当り体重2.5Kgを肺炎桿菌
による感染死から阻止できる免疫グロブリンが抽
出されたことを意味するものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 黄色ブドウ球菌、連鎖球菌、肺炎桿菌からな
    る日和見細菌の1種(これをAとする)の死菌を
    ヒト血漿に添加してAとAの抗体とを結合せしめ
    て抗原抗体複合物を生成せしめ、これを沈殿物と
    して分離し、沈殿物に蔗糖濃度3〜7%でPH約3
    の1Mプロピオン酸溶液を添加し、抗原と抗体と
    を解離した後、Aの抗体を分離し、 次いで、Aの抗体を分離した残りの血漿にA以
    外の日和見細菌の1種(これをBとする)の死菌
    を添加してBとBの抗体とを結合せしめて抗原抗
    体複合物を生成せしめ、これを沈澱物として分離
    し、沈澱物に蔗糖濃度3〜7%でPH約3の1Mプ
    ロピオン酸溶液を添加し、抗原と抗体を解離した
    後、Bの抗体を分離し、 更に、Aの抗体及びBの抗体を分離した残りの
    血漿に残りの日和見細菌の1種(これをCとす
    る)の死菌を添加してCとCの抗体を結合せしめ
    て抗原抗体複合物を生成せしめ、これを沈澱物と
    して分離し、沈澱物に蔗糖濃度3〜7%でPH約3
    の1Mプロピオン酸溶液を添加し、抗原と抗体を
    解離した後、Cの抗体を分離することを特徴とす
    る、 ヒト血漿から日和見細菌特異免疫グロブリンを抽
    出する方法。
JP12958482A 1982-07-27 1982-07-27 ヒト血漿から日和見細菌特異免疫グロブリンを抽出する方法 Granted JPS5920227A (ja)

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