JPS634819B2 - - Google Patents
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- JPS634819B2 JPS634819B2 JP56033140A JP3314081A JPS634819B2 JP S634819 B2 JPS634819 B2 JP S634819B2 JP 56033140 A JP56033140 A JP 56033140A JP 3314081 A JP3314081 A JP 3314081A JP S634819 B2 JPS634819 B2 JP S634819B2
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Description
本発明は、N−フエニルカルバミン酸エステル
のメチレン化方法に関する。さらに詳しくはN−
フエニルカルバミン酸エステルをヘテロポリ酸触
媒の存在下にジアルコキシメタンでメチレン化縮
合させることによつてメチレン−ビス−(4−フ
エニルカルバミン酸エステル)に富むメチレン化
物を製造する方法に関する。 このメチレン−ビス−(4−フエニルカルバミ
ン酸エステル)は4・4′−ジフエニルメタンジイ
ソシアナート(いわゆるピユアーMDI)の前駆
体として、またこのメチレン−ビス−(4−フエ
ニルカルバミン酸エステル)を含む一般式 (Rは、アルキル基、芳香族基または脂環族基
を、nは0〜4の整数を示す)で表わされるポリ
メチレンポリフエニルカルバミン酸エステルは、
いわゆるクルードMDIの前駆体として有用な物
質である。これらのイソシアナート類はポリウレ
タンの原料として工業的に重要であり、特にピユ
アーMDIはポリウレタンエラストマー、スパン
デツクス、人工皮革用コーテイング材などの原料
として需要が急増してきている。従つてその原料
となり得るメチレン−ビス−(4−フエニルカル
バミン酸エステル)を大量に含むポリメチレンポ
リフエニルカルバミン酸エステル類を工業的に有
利に製造できる方法を開発することが望まれてい
る。 N−フエニルカルバミン酸エステルからメチレ
ン−ビス−(4−フエニルカルバミン酸エステル)
を製造する方法としては、ホルマリンまたはホル
ムアルデヒドを形成するパラホルム、トリオキサ
ンなどを縮合剤として用い、塩酸、硫酸、リン酸
などの鉱酸を触媒として水溶液媒体中で反応させ
る方法あるいは有機スルホン酸を触媒として有機
溶媒中で反応させる方法が知られている(例え
ば、特開昭55−57550号公報、特開昭55−79358号
公報、特開昭55−81850号公報、特開昭55−81851
号公報、特開昭55−105658号公報、特開昭55−
115862号公報、特開昭55−129260号公報、特開昭
55−160012号公報、特開昭55−167273号公報)。
しかしながらこれらの方法においては、副反応生
成物が多く目的とするメチレン−ビス−(4−フ
エニルカルバミン酸エステル)の収率が高くない
ことも知られている。例えば水溶液中での反応に
おいてはN−フエニルカルバミン酸エステルの窒
素のところで反応したN−ベンジル化合物といわ
れるN−(アルコキシカルボニル)フエニルアミ
ノメチルフエニル化合物及びこれらの化合物の二
量体、三量体などがかなりの量で生成する。また
有機スルホン酸を触媒とする方法においてもベン
ゼン環を三個以上含むポリメチレンポリフエニル
カルバミン酸エステルの副生がかなりあり、目的
物の選択性はそれほど高くない。 そこで本発明者等は、N−フエニルカルバミン
酸エステルのメチレン化方法について種々検討を
重ねた結果、今までこの反応の触媒として知られ
ていなかつたヘテロポリ酸を用いることによつ
て、ジアルコキシメタンによるメチレン化反応が
可能であることを見出し、さらに好ましいことに
はメチレン−ビス−(4−フエニルカルバミン酸
エステル)に富んだメチレン化物が得られること
を見出し、本発明に到達したものである。 すなわち、本発明は、酸触媒の存在下にN−フ
エニルカルバミン酸エステルをメチレン化剤で縮
合させるに当り、酸触媒としてヘテロポリ酸を、
メチレン化剤としてジアルコキシメタンを用いる
ことを特徴とするN−フエニルカルバミン酸エス
テルのメチレン化方法にある。 本発明で用いられるヘテロポリ酸とは、多種元
素のオキシ酸の縮合体を指し、中心に異種原子が
あり、酸素を共有してタングステン、モリブデ
ン、バナジウム、ニオブ等のポリ酸基が縮合配位
しているものである。中心元素としてはリン、ヒ
素、ケイ素、ゲルマニウム、チタン、セリウム、
トリウム、ホウ素、クロム、モリブデン、タング
ステン、セレン、テルル、鉄、コバルト、ニツケ
ル、マンガン、ヨウ素、などのものが使用でき
る。 これらの中心原子に配位する配位元素は、1種
類であつても、2種類以上であつてもよい。この
ようなヘテロポリ酸としては例えば、ドデカモリ
ブドリン酸、ドデカモリブドケイ酸、ヘキサモリ
ブドヨウ素酸、ドデカモリブドジクロム酸、ヘキ
サモリブドコバルト酸、デカモリブドジコバルト
酸、ドデカタングストホウ酸、ドデカタングスト
ケイ酸、ドデカタングストリン酸、オクタデカタ
ングストジリン酸、ヘキサタングストテルル酸、
ヘキサタングストコバルト酸、ヘンデカタングス
トコバルト酸、ヘンデカタングストジコバルト酸
などが用いられ、さらには配位元素が2種類以上
の混合配位ヘテロポリ酸としては、例えば、12−
タングストモリブドリン酸(H3W12-xMoxPO40、
x=1〜11の整数)、12−モリブドバナドリン酸
(H3+xMo12-xVxPO40、x=1〜11の整数)、12−
タングストモリブドバナドリン酸(H3+yW12-x-y
MoxVyPO40、x=0〜11の整数、y=1〜11の
整数x+y≦11)、12−モリブドバナドケイ酸
(H4+xMo12-xVxSiO40、x=1〜11整数)、12−タ
ングストバナドケイ酸(H4+xW12-xVxSiO40、x
=1〜11の整数)、ヘンデカタングストコバルト
ケイ酸(H6CoW11SiO40)などが用いられる。も
ちろんこれらのヘテロポリ酸は結晶水を含んだも
のであつてもよい。このようなヘテロポリ酸は公
知の方法によつて容易に製造される。 これらのヘテロポリ酸は、そのままで用いても
よく、シリカ、アルミナ、活性炭、グラフアイ
ト、フツ素化グラフアイト、チタニア、ジルコニ
ア、炭化ケイ素、シリカ−アルミナ、シリカ−チ
タニア、シリカ−ジルコニア、チタニア−ジルコ
ニア、アルミナ−ボロニア、ゼオライト、イオン
交換樹脂、ケイソウ土、ハクトウ土、などの担体
に担持して用いることが好ましい方法である。 これらの担体に担持する方法は、含浸法などの
通常の方法により行なわれる。例えばヘテロポリ
酸の水溶液中に上記の担体を入れ撹拌して溶液を
吸収させた後、約120℃で乾燥することによつて
担持ヘテロポリ酸が得られる。 また、これらのヘテロポリ酸または担持ヘテロ
ポリ酸を約120℃以上約400℃以下の温度で熱処理
したものを触媒として使用することもできる。 本発明で使用されるN−フエニルカルバミン酸
エステルとは、一般式 で表わされるものであつて、(ここでRはアルキ
ル基、芳香族基または脂環族基を表わし、R′は
水素またはアルキル基、ハロゲン原子、ニトロ
基、シアノ基、アルコキシ基、脂環族基などの置
換基を表わし、これらの置換基はウレタン基に対
してオルト位またはメタ位に結合しており、mは
0〜4の整数を表わす。また、mが2以上の場合
R′は同じものであつてもよいし、異なる置換基
であつてもよい。さらにRはその1個以上の水素
が前記の置換基で置換されたものであつてもよ
い。) このようなN−フエニルカルバミン酸エステル
としては例えば、前記の一般式()において、
Rがメチル基、エチル基、2・2・2−トリクロ
ロエチル基、2・2・2−トリフルオロエチル
基、プロピル基(n−、iso−)、ブチル基(n−
及び各種異性体)、ペンチル基(n−及び各種異
性体)、ヘキシル基(n−及び各種異性体)など
のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシ
ル基などの脂環族基;フエニル基、ナフチル基な
どの芳香族基であり、R′が、水素;前記のアル
キル基または脂環族基;フツ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素などのハロゲン原子;ニトロ基;シアノ基;
前記のアルキル基を構成成分とするアルコキシ基
であるようなN−フエニルカルバミン酸エステル
類がある。 好ましくは、N−フエニルカルバミン酸メチ
ル、N−フエニルカルバミン酸エチル、N−フエ
ニルカルバミン酸n−プロピル、N−フエニルカ
ルバミン酸iso−プロピル、N−フエニルカルバ
ミン酸n−ブチル、N−フエニルカルバミン酸
sec−ブチル、N−フエニルカルバミン酸iso−ブ
チル、N−フエニルカルバミン酸tert−ブチル、
N−フエニルカルバミン酸ペンチル、N−フエニ
ルカルバミン酸ヘキシル、N−フエニルカルバミ
ン酸シクロヘキシル、N−フエニルカルバミン酸
2・2・2−トリクロロエチル、N−フエニルカ
ルバミン酸2・2・2−トリフルオロエチル、N
−oまたはm−トリルカルバミン酸メチル、N−
oまたはm−トリルカルバミン酸エチル、N−o
またはm−トリルカルバミン酸2・2・2−トリ
フルオロエチル、N−oまたはm−トリルカルバ
ミン酸プロピル(各異性体)、N−oまたはm−
トリルカルバミン酸ブチル(各異性体)、N−o
またはm−クロルフエニルカルバミン酸メチル、
N−oまたはm−クロルフエニルカルバミン酸エ
チル、N−oまたはm−クロルフエニルカルバミ
ン酸プロピル(各異性体)、N−oまたはm−ク
ロルフエニルカルバミン酸ブチル(各異性体)、
N−oまたはm−クロルフエニルカルバミン酸
2・2・2−トリフルオロエチル、N−2・6−
ジメチルフエニルカルバミン酸メチル、N−2・
6−ジメチルフエニルカルバミン酸エチル、N−
2・6−ジメチルフエニルカルバミン酸プロピル
(各異性体)、N−2・6−ジメチルカルバミン酸
ブチル(各異性体)、N−2・6−ジメチルカル
バミン酸2・2・2−トリフルオロエチル、N−
2・6−ジブロムフエニルカルバミン酸メチル、
N−2・6−ジブロムフエニルカルバミン酸エチ
ル、N−2・6−ジブロムフエニルカルバミン酸
プロピル(各異性体)、N−2・6−ジブロムフ
エニルカルバミン酸ブチル(各異性体)、N−
2・6−ジブロムフエニルカルバミン酸2・2・
2−トリフルオロエチルなどのN−フエニルカル
バミン酸エステル類が用いられる。 本発明で用いられるジアルコキシメタンとして
は、炭素数1〜6までの低級アルキル基を有す
る、例えばジメトキシメタン、ジエトキシメタ
ン、ジプロポキシメタン、ジペンタノキシメタ
ン、ジヘキシロキメタンなどがあげられる。これ
らは1種でもよいし、2種以上を混合して用いる
こともできる。 本発明の方法は、無溶媒でも実施できるが、必
要に応じて溶媒中で実施することもできる。この
ような溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプ
タン、オクタン、ノナン、デカン、n−ヘキサデ
カン、シクロペンタン、シクロヘキサンなどの脂
肪族または脂環族炭化水素類;クロロホルム、塩
化メチレン、四塩化炭素、ジクロルエタン、トリ
クロルエタン、テトラクロルエタンなどのハロゲ
ン化炭化水素類;メタノール、エタノール、プロ
パノール、ブタノールなどのアルコール類;ベン
ゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、モ
ノクロルベンゼン、ジクロルベンゼン、ブロムナ
フタリン、ニトロベンゼン、o−、m−またはp
−ニトロトルエンなどの芳香族化合物類;ジエチ
ルエーテル、1・4−ジオキサン、テトラヒドロ
フランなどのエーテル類;酢酸メチル、酢酸エチ
ル、ギ酸メチルなどのエステル類;スルホラン、
3−メチルスルホラン、2・4−ジメチルスルホ
ランなどのスルホラン類;酢酸、プロピオン酸、
モノクロル酢酸、ジクロル酢酸、トリクロル酢
酸、トリフルオロ酢酸などのカルボン酸類;メタ
ンスルホン酸、トリクロルメタンスルホン酸、ト
リフルオロメタンスルホン酸などのスルホン酸類
及び水などがある。 本発明の方法を実施するに当り、ジアルコキシ
メタンとN−フエニルカルバミン酸エステルとの
モル比はいくらでもよいが、通常N−フエニルカ
ルバミン酸エステル1モルに対してジアルコキシ
メタンを0.01〜10モルの範囲で用いるのが好まし
い。さらに好ましくは0.05〜5モルの範囲であ
る。ジアルコキシメタンの使用量があまり少ない
と未反応のN−フエニルカルバミン酸エステルの
残存量が多くなり、生産性が上がらず、またあま
り多すぎるとフエニル基が3個以上の多核体のポ
リメチレンポリフエニルカルバミン酸エステルの
生成の割合が多くなつてくる。 また触媒であるヘテロポリ酸類は酸としてN−
フエニルカルバミン酸エステル1モルに対して通
常0.001〜10モルの範囲で好ましくは0.005〜5モ
ルの範囲で使用される。使用量が0.001モル以下
では反応が遅くなり、一方10モル以上を使用して
もよいが一般的には10モル以上を使用する必要は
ない。 本発明の反応は、250℃以下、好ましくは10〜
200℃の温度において行なわれる。約50〜150℃の
温度で行なうのがより好ましい。 本発明の方法は一般的には常圧下または加圧下
で行なわれるが、必要ならば減圧下に行なつても
よい。 反応時間は反応温度、触媒の種類と量、溶媒の
有無及び量、原料組成、反応方法などの反応条件
によつて異なるが数分〜数時間である。 また反応の方式としては回分式でもよいし、連
続式でも実施できる。 次に、実施例にて本発明をさらに詳細に説明す
るが本発明はこれらに何ら限定されるものではな
い。 なお反応生成混合物は高速液体クロマトグラフ
イーにより分析した。 実施例 1 ドデカタングストリン酸(H3〔W12PO40〕)2
g(0.7mmol)、N−フエニルカルバミン酸エチ
ル10g(60.6mmol)、ジメトキシメタン(メチ
ラール)2.3g(30.3mmol)を50ml撹拌式オート
クレーブに入れ、120℃で3時間反応させた。反
応終了後、反応液を分析した結果、N−フエニル
カルバミン酸エチルの反応率は77%、メチレン−
ビス−(4−フエニルカルバミン酸エチル)の収
率50%(選択率65%)、3核体以上のポリメチレ
ンポリフエニルカルバミン酸エチルの収率25%
(選択率32%)であることがわかつた。 実施例 2〜4 触媒を下記表−1に示す触媒に変更した以外
は、実施例1の方法と同様にメチレン化反応を行
なつた。その結果を表−1に示す。
のメチレン化方法に関する。さらに詳しくはN−
フエニルカルバミン酸エステルをヘテロポリ酸触
媒の存在下にジアルコキシメタンでメチレン化縮
合させることによつてメチレン−ビス−(4−フ
エニルカルバミン酸エステル)に富むメチレン化
物を製造する方法に関する。 このメチレン−ビス−(4−フエニルカルバミ
ン酸エステル)は4・4′−ジフエニルメタンジイ
ソシアナート(いわゆるピユアーMDI)の前駆
体として、またこのメチレン−ビス−(4−フエ
ニルカルバミン酸エステル)を含む一般式 (Rは、アルキル基、芳香族基または脂環族基
を、nは0〜4の整数を示す)で表わされるポリ
メチレンポリフエニルカルバミン酸エステルは、
いわゆるクルードMDIの前駆体として有用な物
質である。これらのイソシアナート類はポリウレ
タンの原料として工業的に重要であり、特にピユ
アーMDIはポリウレタンエラストマー、スパン
デツクス、人工皮革用コーテイング材などの原料
として需要が急増してきている。従つてその原料
となり得るメチレン−ビス−(4−フエニルカル
バミン酸エステル)を大量に含むポリメチレンポ
リフエニルカルバミン酸エステル類を工業的に有
利に製造できる方法を開発することが望まれてい
る。 N−フエニルカルバミン酸エステルからメチレ
ン−ビス−(4−フエニルカルバミン酸エステル)
を製造する方法としては、ホルマリンまたはホル
ムアルデヒドを形成するパラホルム、トリオキサ
ンなどを縮合剤として用い、塩酸、硫酸、リン酸
などの鉱酸を触媒として水溶液媒体中で反応させ
る方法あるいは有機スルホン酸を触媒として有機
溶媒中で反応させる方法が知られている(例え
ば、特開昭55−57550号公報、特開昭55−79358号
公報、特開昭55−81850号公報、特開昭55−81851
号公報、特開昭55−105658号公報、特開昭55−
115862号公報、特開昭55−129260号公報、特開昭
55−160012号公報、特開昭55−167273号公報)。
しかしながらこれらの方法においては、副反応生
成物が多く目的とするメチレン−ビス−(4−フ
エニルカルバミン酸エステル)の収率が高くない
ことも知られている。例えば水溶液中での反応に
おいてはN−フエニルカルバミン酸エステルの窒
素のところで反応したN−ベンジル化合物といわ
れるN−(アルコキシカルボニル)フエニルアミ
ノメチルフエニル化合物及びこれらの化合物の二
量体、三量体などがかなりの量で生成する。また
有機スルホン酸を触媒とする方法においてもベン
ゼン環を三個以上含むポリメチレンポリフエニル
カルバミン酸エステルの副生がかなりあり、目的
物の選択性はそれほど高くない。 そこで本発明者等は、N−フエニルカルバミン
酸エステルのメチレン化方法について種々検討を
重ねた結果、今までこの反応の触媒として知られ
ていなかつたヘテロポリ酸を用いることによつ
て、ジアルコキシメタンによるメチレン化反応が
可能であることを見出し、さらに好ましいことに
はメチレン−ビス−(4−フエニルカルバミン酸
エステル)に富んだメチレン化物が得られること
を見出し、本発明に到達したものである。 すなわち、本発明は、酸触媒の存在下にN−フ
エニルカルバミン酸エステルをメチレン化剤で縮
合させるに当り、酸触媒としてヘテロポリ酸を、
メチレン化剤としてジアルコキシメタンを用いる
ことを特徴とするN−フエニルカルバミン酸エス
テルのメチレン化方法にある。 本発明で用いられるヘテロポリ酸とは、多種元
素のオキシ酸の縮合体を指し、中心に異種原子が
あり、酸素を共有してタングステン、モリブデ
ン、バナジウム、ニオブ等のポリ酸基が縮合配位
しているものである。中心元素としてはリン、ヒ
素、ケイ素、ゲルマニウム、チタン、セリウム、
トリウム、ホウ素、クロム、モリブデン、タング
ステン、セレン、テルル、鉄、コバルト、ニツケ
ル、マンガン、ヨウ素、などのものが使用でき
る。 これらの中心原子に配位する配位元素は、1種
類であつても、2種類以上であつてもよい。この
ようなヘテロポリ酸としては例えば、ドデカモリ
ブドリン酸、ドデカモリブドケイ酸、ヘキサモリ
ブドヨウ素酸、ドデカモリブドジクロム酸、ヘキ
サモリブドコバルト酸、デカモリブドジコバルト
酸、ドデカタングストホウ酸、ドデカタングスト
ケイ酸、ドデカタングストリン酸、オクタデカタ
ングストジリン酸、ヘキサタングストテルル酸、
ヘキサタングストコバルト酸、ヘンデカタングス
トコバルト酸、ヘンデカタングストジコバルト酸
などが用いられ、さらには配位元素が2種類以上
の混合配位ヘテロポリ酸としては、例えば、12−
タングストモリブドリン酸(H3W12-xMoxPO40、
x=1〜11の整数)、12−モリブドバナドリン酸
(H3+xMo12-xVxPO40、x=1〜11の整数)、12−
タングストモリブドバナドリン酸(H3+yW12-x-y
MoxVyPO40、x=0〜11の整数、y=1〜11の
整数x+y≦11)、12−モリブドバナドケイ酸
(H4+xMo12-xVxSiO40、x=1〜11整数)、12−タ
ングストバナドケイ酸(H4+xW12-xVxSiO40、x
=1〜11の整数)、ヘンデカタングストコバルト
ケイ酸(H6CoW11SiO40)などが用いられる。も
ちろんこれらのヘテロポリ酸は結晶水を含んだも
のであつてもよい。このようなヘテロポリ酸は公
知の方法によつて容易に製造される。 これらのヘテロポリ酸は、そのままで用いても
よく、シリカ、アルミナ、活性炭、グラフアイ
ト、フツ素化グラフアイト、チタニア、ジルコニ
ア、炭化ケイ素、シリカ−アルミナ、シリカ−チ
タニア、シリカ−ジルコニア、チタニア−ジルコ
ニア、アルミナ−ボロニア、ゼオライト、イオン
交換樹脂、ケイソウ土、ハクトウ土、などの担体
に担持して用いることが好ましい方法である。 これらの担体に担持する方法は、含浸法などの
通常の方法により行なわれる。例えばヘテロポリ
酸の水溶液中に上記の担体を入れ撹拌して溶液を
吸収させた後、約120℃で乾燥することによつて
担持ヘテロポリ酸が得られる。 また、これらのヘテロポリ酸または担持ヘテロ
ポリ酸を約120℃以上約400℃以下の温度で熱処理
したものを触媒として使用することもできる。 本発明で使用されるN−フエニルカルバミン酸
エステルとは、一般式 で表わされるものであつて、(ここでRはアルキ
ル基、芳香族基または脂環族基を表わし、R′は
水素またはアルキル基、ハロゲン原子、ニトロ
基、シアノ基、アルコキシ基、脂環族基などの置
換基を表わし、これらの置換基はウレタン基に対
してオルト位またはメタ位に結合しており、mは
0〜4の整数を表わす。また、mが2以上の場合
R′は同じものであつてもよいし、異なる置換基
であつてもよい。さらにRはその1個以上の水素
が前記の置換基で置換されたものであつてもよ
い。) このようなN−フエニルカルバミン酸エステル
としては例えば、前記の一般式()において、
Rがメチル基、エチル基、2・2・2−トリクロ
ロエチル基、2・2・2−トリフルオロエチル
基、プロピル基(n−、iso−)、ブチル基(n−
及び各種異性体)、ペンチル基(n−及び各種異
性体)、ヘキシル基(n−及び各種異性体)など
のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシ
ル基などの脂環族基;フエニル基、ナフチル基な
どの芳香族基であり、R′が、水素;前記のアル
キル基または脂環族基;フツ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素などのハロゲン原子;ニトロ基;シアノ基;
前記のアルキル基を構成成分とするアルコキシ基
であるようなN−フエニルカルバミン酸エステル
類がある。 好ましくは、N−フエニルカルバミン酸メチ
ル、N−フエニルカルバミン酸エチル、N−フエ
ニルカルバミン酸n−プロピル、N−フエニルカ
ルバミン酸iso−プロピル、N−フエニルカルバ
ミン酸n−ブチル、N−フエニルカルバミン酸
sec−ブチル、N−フエニルカルバミン酸iso−ブ
チル、N−フエニルカルバミン酸tert−ブチル、
N−フエニルカルバミン酸ペンチル、N−フエニ
ルカルバミン酸ヘキシル、N−フエニルカルバミ
ン酸シクロヘキシル、N−フエニルカルバミン酸
2・2・2−トリクロロエチル、N−フエニルカ
ルバミン酸2・2・2−トリフルオロエチル、N
−oまたはm−トリルカルバミン酸メチル、N−
oまたはm−トリルカルバミン酸エチル、N−o
またはm−トリルカルバミン酸2・2・2−トリ
フルオロエチル、N−oまたはm−トリルカルバ
ミン酸プロピル(各異性体)、N−oまたはm−
トリルカルバミン酸ブチル(各異性体)、N−o
またはm−クロルフエニルカルバミン酸メチル、
N−oまたはm−クロルフエニルカルバミン酸エ
チル、N−oまたはm−クロルフエニルカルバミ
ン酸プロピル(各異性体)、N−oまたはm−ク
ロルフエニルカルバミン酸ブチル(各異性体)、
N−oまたはm−クロルフエニルカルバミン酸
2・2・2−トリフルオロエチル、N−2・6−
ジメチルフエニルカルバミン酸メチル、N−2・
6−ジメチルフエニルカルバミン酸エチル、N−
2・6−ジメチルフエニルカルバミン酸プロピル
(各異性体)、N−2・6−ジメチルカルバミン酸
ブチル(各異性体)、N−2・6−ジメチルカル
バミン酸2・2・2−トリフルオロエチル、N−
2・6−ジブロムフエニルカルバミン酸メチル、
N−2・6−ジブロムフエニルカルバミン酸エチ
ル、N−2・6−ジブロムフエニルカルバミン酸
プロピル(各異性体)、N−2・6−ジブロムフ
エニルカルバミン酸ブチル(各異性体)、N−
2・6−ジブロムフエニルカルバミン酸2・2・
2−トリフルオロエチルなどのN−フエニルカル
バミン酸エステル類が用いられる。 本発明で用いられるジアルコキシメタンとして
は、炭素数1〜6までの低級アルキル基を有す
る、例えばジメトキシメタン、ジエトキシメタ
ン、ジプロポキシメタン、ジペンタノキシメタ
ン、ジヘキシロキメタンなどがあげられる。これ
らは1種でもよいし、2種以上を混合して用いる
こともできる。 本発明の方法は、無溶媒でも実施できるが、必
要に応じて溶媒中で実施することもできる。この
ような溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプ
タン、オクタン、ノナン、デカン、n−ヘキサデ
カン、シクロペンタン、シクロヘキサンなどの脂
肪族または脂環族炭化水素類;クロロホルム、塩
化メチレン、四塩化炭素、ジクロルエタン、トリ
クロルエタン、テトラクロルエタンなどのハロゲ
ン化炭化水素類;メタノール、エタノール、プロ
パノール、ブタノールなどのアルコール類;ベン
ゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、モ
ノクロルベンゼン、ジクロルベンゼン、ブロムナ
フタリン、ニトロベンゼン、o−、m−またはp
−ニトロトルエンなどの芳香族化合物類;ジエチ
ルエーテル、1・4−ジオキサン、テトラヒドロ
フランなどのエーテル類;酢酸メチル、酢酸エチ
ル、ギ酸メチルなどのエステル類;スルホラン、
3−メチルスルホラン、2・4−ジメチルスルホ
ランなどのスルホラン類;酢酸、プロピオン酸、
モノクロル酢酸、ジクロル酢酸、トリクロル酢
酸、トリフルオロ酢酸などのカルボン酸類;メタ
ンスルホン酸、トリクロルメタンスルホン酸、ト
リフルオロメタンスルホン酸などのスルホン酸類
及び水などがある。 本発明の方法を実施するに当り、ジアルコキシ
メタンとN−フエニルカルバミン酸エステルとの
モル比はいくらでもよいが、通常N−フエニルカ
ルバミン酸エステル1モルに対してジアルコキシ
メタンを0.01〜10モルの範囲で用いるのが好まし
い。さらに好ましくは0.05〜5モルの範囲であ
る。ジアルコキシメタンの使用量があまり少ない
と未反応のN−フエニルカルバミン酸エステルの
残存量が多くなり、生産性が上がらず、またあま
り多すぎるとフエニル基が3個以上の多核体のポ
リメチレンポリフエニルカルバミン酸エステルの
生成の割合が多くなつてくる。 また触媒であるヘテロポリ酸類は酸としてN−
フエニルカルバミン酸エステル1モルに対して通
常0.001〜10モルの範囲で好ましくは0.005〜5モ
ルの範囲で使用される。使用量が0.001モル以下
では反応が遅くなり、一方10モル以上を使用して
もよいが一般的には10モル以上を使用する必要は
ない。 本発明の反応は、250℃以下、好ましくは10〜
200℃の温度において行なわれる。約50〜150℃の
温度で行なうのがより好ましい。 本発明の方法は一般的には常圧下または加圧下
で行なわれるが、必要ならば減圧下に行なつても
よい。 反応時間は反応温度、触媒の種類と量、溶媒の
有無及び量、原料組成、反応方法などの反応条件
によつて異なるが数分〜数時間である。 また反応の方式としては回分式でもよいし、連
続式でも実施できる。 次に、実施例にて本発明をさらに詳細に説明す
るが本発明はこれらに何ら限定されるものではな
い。 なお反応生成混合物は高速液体クロマトグラフ
イーにより分析した。 実施例 1 ドデカタングストリン酸(H3〔W12PO40〕)2
g(0.7mmol)、N−フエニルカルバミン酸エチ
ル10g(60.6mmol)、ジメトキシメタン(メチ
ラール)2.3g(30.3mmol)を50ml撹拌式オート
クレーブに入れ、120℃で3時間反応させた。反
応終了後、反応液を分析した結果、N−フエニル
カルバミン酸エチルの反応率は77%、メチレン−
ビス−(4−フエニルカルバミン酸エチル)の収
率50%(選択率65%)、3核体以上のポリメチレ
ンポリフエニルカルバミン酸エチルの収率25%
(選択率32%)であることがわかつた。 実施例 2〜4 触媒を下記表−1に示す触媒に変更した以外
は、実施例1の方法と同様にメチレン化反応を行
なつた。その結果を表−1に示す。
【表】
実施例 5
ドデカタングストリン酸10gを蒸発皿で20mlの
水に溶解させる。750℃で3時間焼成した粉末状
のケイソウ土10gを溶液の中に入れ、撹拌して溶
液を吸収させた後、約120℃で乾燥する。こうし
て得られた50%の担持量のドデカタングストリン
酸ケイソウ土触媒4g、N−フエニルカルバミン
酸エチル9.9g(60mmol)、ジエトキシメタン
1.56g(15mmol)、溶媒としてスルホラン30ml
を50ml撹拌式オートクレーブに入れ、120℃で2
時間反応を行なつた。反応後、触媒をロ別しロ液
を分析したところ、N−フエニルカルバミン酸メ
チルの反応率は45%、メチレン−ビス−(4−フ
エニルカルバミン酸エチル)の収率は38%、選択
率は84%であつた。3核体以上のポリメチレンポ
リフエニルカルバミン酸エチルの選択率は12%で
あつた。 実施例 6〜8 実施例5と同じドデカタングストリン酸−ケイ
ソウ土触媒を用いて、N−フエニルカルバミン酸
メチルのジメトキシメタンによるメチレン化を溶
媒を変更して実施例5と同様の反応を行なつた。
触媒3g、N−フエニルカルバミン酸メチル9.06
g(60mmol)、溶媒30mlを用い、130℃で2時間
反応させた結果を表−2に示す。
水に溶解させる。750℃で3時間焼成した粉末状
のケイソウ土10gを溶液の中に入れ、撹拌して溶
液を吸収させた後、約120℃で乾燥する。こうし
て得られた50%の担持量のドデカタングストリン
酸ケイソウ土触媒4g、N−フエニルカルバミン
酸エチル9.9g(60mmol)、ジエトキシメタン
1.56g(15mmol)、溶媒としてスルホラン30ml
を50ml撹拌式オートクレーブに入れ、120℃で2
時間反応を行なつた。反応後、触媒をロ別しロ液
を分析したところ、N−フエニルカルバミン酸メ
チルの反応率は45%、メチレン−ビス−(4−フ
エニルカルバミン酸エチル)の収率は38%、選択
率は84%であつた。3核体以上のポリメチレンポ
リフエニルカルバミン酸エチルの選択率は12%で
あつた。 実施例 6〜8 実施例5と同じドデカタングストリン酸−ケイ
ソウ土触媒を用いて、N−フエニルカルバミン酸
メチルのジメトキシメタンによるメチレン化を溶
媒を変更して実施例5と同様の反応を行なつた。
触媒3g、N−フエニルカルバミン酸メチル9.06
g(60mmol)、溶媒30mlを用い、130℃で2時間
反応させた結果を表−2に示す。
【表】
実施例 9〜13
ドデカモリブドジクロム酸(H6
〔Mo12Cr2O42〕)、デカモリブドジコバルト酸
(H4〔Mo12Co2O35〕)、デカモリブドジバナドケイ
酸(H6〔Mo10V2SiO40〕)、ヘンデカタングストコ
バルトケイ酸(H6〔W11CoSiO40〕)、デカタング
ストジバナドケイ酸(H6〔W10V2SiO40〕)をそれ
ぞれ実施例5の方法によりケイソウ土に担持し
た。これらの触媒3g、N−フエニルカルバミン
酸メチル(100mmol)、ジメトキシメタン(30m
mol)、スルホラン30mlを50ml撹拌式オートクレ
ーブに入れ、120℃で2時間反応させた結果を表
−4に示す。
〔Mo12Cr2O42〕)、デカモリブドジコバルト酸
(H4〔Mo12Co2O35〕)、デカモリブドジバナドケイ
酸(H6〔Mo10V2SiO40〕)、ヘンデカタングストコ
バルトケイ酸(H6〔W11CoSiO40〕)、デカタング
ストジバナドケイ酸(H6〔W10V2SiO40〕)をそれ
ぞれ実施例5の方法によりケイソウ土に担持し
た。これらの触媒3g、N−フエニルカルバミン
酸メチル(100mmol)、ジメトキシメタン(30m
mol)、スルホラン30mlを50ml撹拌式オートクレ
ーブに入れ、120℃で2時間反応させた結果を表
−4に示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 酸触媒の存在下にN−フエニルカルバミン酸
エステルをメチレン化剤で縮合させるに当り、酸
触媒としてヘテロポリ酸を、メチレン化剤として
ジアルコキシメタンを用いることを特徴とするN
−フエニルカルバミン酸エステルのメチレン化方
法。 2 触媒が、担体に担持されたヘテロポリ酸であ
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56033140A JPS57149260A (en) | 1981-03-10 | 1981-03-10 | Methylenating method of n-phenylcarbamic ester |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56033140A JPS57149260A (en) | 1981-03-10 | 1981-03-10 | Methylenating method of n-phenylcarbamic ester |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57149260A JPS57149260A (en) | 1982-09-14 |
| JPS634819B2 true JPS634819B2 (ja) | 1988-02-01 |
Family
ID=12378283
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56033140A Granted JPS57149260A (en) | 1981-03-10 | 1981-03-10 | Methylenating method of n-phenylcarbamic ester |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57149260A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01161813U (ja) * | 1988-04-27 | 1989-11-10 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106565545A (zh) * | 2015-10-12 | 2017-04-19 | 中国石油化工股份有限公司 | 连续催化制备4,4’-二苯甲烷二氨基甲酸甲酯的方法 |
| KR102145805B1 (ko) * | 2018-10-18 | 2020-08-19 | 한국생산기술연구원 | 우레탄의 축합 반응에 의한 메틸렌 디페닐-4,4'-디카르바메이트 유도체의 제조방법 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5657758A (en) * | 1979-10-15 | 1981-05-20 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | Preparation of methylenedicarbanilate |
-
1981
- 1981-03-10 JP JP56033140A patent/JPS57149260A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01161813U (ja) * | 1988-04-27 | 1989-11-10 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57149260A (en) | 1982-09-14 |
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