JPS6351477B2 - - Google Patents
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- JPS6351477B2 JPS6351477B2 JP56069619A JP6961981A JPS6351477B2 JP S6351477 B2 JPS6351477 B2 JP S6351477B2 JP 56069619 A JP56069619 A JP 56069619A JP 6961981 A JP6961981 A JP 6961981A JP S6351477 B2 JPS6351477 B2 JP S6351477B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cacl
- heat storage
- storage material
- nacl
- supercooling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
- C09K5/00—Heat-transfer, heat-exchange or heat-storage materials, e.g. refrigerants; Materials for the production of heat or cold by chemical reactions other than by combustion
- C09K5/02—Materials undergoing a change of physical state when used
- C09K5/06—Materials undergoing a change of physical state when used the change of state being from liquid to solid or vice versa
- C09K5/063—Materials absorbing or liberating heat during crystallisation; Heat storage materials
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
この発明はCaCl2・6H2Oを含有する蓄熱材を
用い、その融解・凝固の相変化に伴なう潜熱を利
用して、蓄熱・放熱を行なう蓄熱材にかかわるも
のであり、空調用、あるいは廃熱回収用、あるい
は太陽熱蓄熱用などに利用されるものである。 このような、いわゆる潜熱蓄熱材にあつては蓄
熱・放熱のくり返しに対して、常に安定に相変化
することが第一に要請される。 CaCl2・6H2Oは29℃において相変化し、
41cal/gの潜熱をもち、かつ安価な点から蓄熱
材として有望視されているものであるが、くり返
し相変化させると、非常にCaCl2・4H2O(α相:
融点45℃)を晶出しやすい。このような4水塩が
晶出すると、それは比重差から融液の底に沈積す
るとともに、くり返し相変化のたびに成長し、つ
いには蓄熱材としての主成分である6水塩が消滅
して相変化がおきなくなり、融解潜熱がとり出せ
なくなつてしまう。 このような欠点は、発明者らの先行発明(特願
昭55−115450)により解決することができる。す
なわち、蓄熱材の含水量をCaCl21モルに対して
水分6.0モル〜6.14モル間に調整することにより、
1000回のヒートサイクル試験(35〜18℃)を行な
つても4水塩の晶出をみることがない。 あるいはまた、発明者らの別の先行発明(特開
昭51−43387、同51−76183、同51−128052)によ
り、MgCl2・6H2OあるいはMgBr2・6H2Oある
いはCaBr2・6H2Oを適当量加えることにより、
4水塩の晶出を防止することができる。 しかしながら、これらの組成物は、過冷却防止
を信頼性高く行なうために過冷却防止材を必要と
する。すなわち蓄熱材の相変化安定性は過冷却防
止材の作用に左右される結果となり、過冷却防止
材の種類やその配置など、多くの解決すべき問題
が残されている。 この発明は従来のものの欠点を除去するために
なされたもので、長期にわたるヒートサイクル試
験においても4水塩を晶出しない組成とした
CaCl2・6H2Oを含有する蓄熱材に少量のNaClな
どを加え、過冷却が26℃以上でくり返し破れるう
え、相変化安定性に非常にすぐれた蓄熱材を提供
するものである。 CaCl2・6H2Oの核生成材(過冷却防止材)と
してよく知られたBa(OH)2・8H2OとBaF2、お
よびこの発明による核生成の記憶効果材である
NaClの過冷却防止効果のちがいを明示するため
に、表1にこれら三種の物質を蓄熱材に添加した
時のヒートサイクル試験結果を示した。 なお、ここでのヒートサイクル試験としては、
試験液を内径20mmφ、長さ1000mmのガラス容器内
に入れて密栓し、35〜18℃の温度変化を与えたも
のであり、1日8サイクル行つたものである。
用い、その融解・凝固の相変化に伴なう潜熱を利
用して、蓄熱・放熱を行なう蓄熱材にかかわるも
のであり、空調用、あるいは廃熱回収用、あるい
は太陽熱蓄熱用などに利用されるものである。 このような、いわゆる潜熱蓄熱材にあつては蓄
熱・放熱のくり返しに対して、常に安定に相変化
することが第一に要請される。 CaCl2・6H2Oは29℃において相変化し、
41cal/gの潜熱をもち、かつ安価な点から蓄熱
材として有望視されているものであるが、くり返
し相変化させると、非常にCaCl2・4H2O(α相:
融点45℃)を晶出しやすい。このような4水塩が
晶出すると、それは比重差から融液の底に沈積す
るとともに、くり返し相変化のたびに成長し、つ
いには蓄熱材としての主成分である6水塩が消滅
して相変化がおきなくなり、融解潜熱がとり出せ
なくなつてしまう。 このような欠点は、発明者らの先行発明(特願
昭55−115450)により解決することができる。す
なわち、蓄熱材の含水量をCaCl21モルに対して
水分6.0モル〜6.14モル間に調整することにより、
1000回のヒートサイクル試験(35〜18℃)を行な
つても4水塩の晶出をみることがない。 あるいはまた、発明者らの別の先行発明(特開
昭51−43387、同51−76183、同51−128052)によ
り、MgCl2・6H2OあるいはMgBr2・6H2Oある
いはCaBr2・6H2Oを適当量加えることにより、
4水塩の晶出を防止することができる。 しかしながら、これらの組成物は、過冷却防止
を信頼性高く行なうために過冷却防止材を必要と
する。すなわち蓄熱材の相変化安定性は過冷却防
止材の作用に左右される結果となり、過冷却防止
材の種類やその配置など、多くの解決すべき問題
が残されている。 この発明は従来のものの欠点を除去するために
なされたもので、長期にわたるヒートサイクル試
験においても4水塩を晶出しない組成とした
CaCl2・6H2Oを含有する蓄熱材に少量のNaClな
どを加え、過冷却が26℃以上でくり返し破れるう
え、相変化安定性に非常にすぐれた蓄熱材を提供
するものである。 CaCl2・6H2Oの核生成材(過冷却防止材)と
してよく知られたBa(OH)2・8H2OとBaF2、お
よびこの発明による核生成の記憶効果材である
NaClの過冷却防止効果のちがいを明示するため
に、表1にこれら三種の物質を蓄熱材に添加した
時のヒートサイクル試験結果を示した。 なお、ここでのヒートサイクル試験としては、
試験液を内径20mmφ、長さ1000mmのガラス容器内
に入れて密栓し、35〜18℃の温度変化を与えたも
のであり、1日8サイクル行つたものである。
【表】
過冷却が破れる温度は、ガラス容器の中心部分
に固定した細いガラス管中に入れた6本の熱電対
により測定したものであり、±以下の数字は標準
偏差(σ)である。 表1より、通常の核生成材を用いた試料、
の例よりも、この発明による試料の方が、4℃
ほど高い温度で過冷却が破れるとともに、その温
度のばらつきも非常に小さいことがわかる。な
お、NaClのかわりにNaFを0.5重量%加えた試料
の実験結果も、No.の実験結果とほぼ同様であつ
た。 今のところ、NaClなどの添加によりどのよう
な変化が引き起こされているかは明らかではない
が、液中に溶解した濃度は化学分析の結果から
0.1重量%程度であり、特別な変化が引き起こさ
れているようには思われない。一方、溶解せずに
液中の底に沈澱しているNaClの固体は面心立方
晶の結晶であり、CaCl2・6H2Oは六方晶の結晶
であることから、両者の間に結晶系、格子定数の
一致によるエピタキシヤル成長の原理が成立する
わけではない。また、ここにあげたNaClやNaF
などはそれ自身でCaCl2・6H2Oの過冷却を破る
能力をもつているわけではない。それにもかかわ
らず、これらの物質が共存していると、一度なん
らかの方法で過冷却を破つてやるだけで、その後
はまるで固化する記憶が生じたかのように、毎回
順調に固化がみられるものである。NaClを0.5重
量%加えた試料は1000回以上のヒートサイクル試
験においても、4水塩を全然生じない。この事実
はNaClを添加すると4水塩が生じやすいとする
スエーデンのB、Carlssonらの報告(Solar
Energy、23343(1979))とは一見矛盾するように
みえるが、本発明に使用している含水量範囲内の
組成物に関する詳細データの記載がないので比較
がむずかしい。 ここに上げたNaClとNaFはNaCl型とよばれる
面心立方晶であり、この結晶形をとるものにはこ
の他に、KCl、RbCl、LiF、KF、RbF、CsF、
LiCl、CsCl、LiBr、NaBr、KBr、RbBr、LiI、
NaI、Rblがある。これらの物質のうちKClと
RbClはNaClなどについで効果をもつといえる。
しかし、これらの物質のうち、KF、NaBrなど
は特定の温度域で使用されるかぎり記憶効果をも
つとはいえ、35℃に70時間放置するとその効果を
失なつてしまうことから、実用的とはいえない。
また、それ以外の物質は記憶効果を生じない。 なお、NaFを含む氷晶石(Na3AlF6)は単斜
晶であるが、NaFと同等の効果をもつており、
その他NaFを含む次のような複弗化物、すなわ
ちNaMgF3、NaYF4、NaY3F10、NaThF6など
も、同様な効果をもつている。 これらNaClなどの添加濃度は溶解度以上あれ
ば十分であり、通常0.01〜3重量%の範囲が好適
である。必要濃度以上加えると、その重量分、体
積分だけ蓄熱材の融解熱がみかけ上減少する。 なお、このような固化の記憶は、試料が40℃に
10日間以上放置されても消滅することはなく、冷
却されれば直ちに固化を再開する。したがつて、
通常の意味の核生成材は不用であり、その配置を
あれこれ考える必要もない。容器封入時に一度、
固化の記憶を与えるだけで十分である。 ただし、60℃まで加熱されると、固化の記憶は
消滅する。したがつて、そのような危険を回避す
るために、通常の核生成材を同時に加えておくこ
ともできる。このような場合には、通常の固化は
記憶効果材で生じるのであるが、突発的な温度上
昇により固化の記憶が失なわれた時にのみ、核生
成材がその効果を発揮し、もう一度固化の記憶を
再生するのである。 なお、NaCl、KCl、RbClのようにやや溶解し
やすい物質と、NaFやNa3AlF6などのようにや
や溶解しにくい物質とを同時に加えてもよく、そ
の場合、固化の記憶効果を更に確かなものとする
ことができる。 以上の発明はCaCl2・6H2O単独塩のみに限定
されるものではなく、発明者らの先行発明になる
CaCl2・6H2O−MgCl2・6H2O系(特開昭51−
43387)、CaCl2・6H2O−MgBr2・6H2O系(特開
昭51−76183)、CaCl2・6H2O−CaBr2・6H2O系
(特開昭51−128052)などにも適用することがで
きる。 これらの混合物においても、ヒートサイクル試
験をくり返すと、CaCl2・4H2Oの晶出が生じて
相変化しなくなる場合があり、4水塩の晶出防止
は単独塩の場合と同様、非常に重大な問題であ
る。これらの混合物における4水塩の晶出防止
は、主成分であるCaCl2・6水塩の含水量を先に
述べたようにCaCl21モル当り、水のモル数とし
て6.0〜6.14未満に調整した組成物を用いること
により、信頼性高く行なうことができる。また、
NaClなどを添加すると、添加しない場合にくら
べて、5倍程度の核生成の機会の増大や相変化安
定性の大巾な改善などがひきおこされた。 以下、実施例について説明する。 実施例 1 CaCl2・6.11H2OにNaClを1重量%添加したも
のを、内径50mmφ、長さ1000mmの黒色高密度ポリ
エチレンパイプ内に封入し、封入時、CaCl2・
6H2Oの結晶片を投入し、25℃以下に保つて固化
させる。このものは25℃以上で過冷却が破れ、毎
回順調に固化一融解を1000回以上、安定にくり返
した。 実施例 2 CaCl2・6.08H2OにNaF粉末を0.1重量%添加
し、実施例1と同様の手順で、同様の容器内に密
封する。このものは毎回、25℃以上でくり返し過
冷却が破れ、1000回以上、安定な相変化がえられ
た。 実施例 2 CaCl2・6.11H2OにKClを0.5重量%、また
Na3AlF6を0.05重量%加え、実施例1と同様の手
順で、同様の容器内に密封する。このものは毎
回、24℃以上でくり返し過冷却が破れ、1000回以
上の安定な相変化がえられた。 実施例 4 実施例1において、NaClのかわりにRbClを用
いる。このものは、実施例1のものとほぼ同等の
相変化安定性を有していた。 実施例 5 実施例2において、更に核生成材としてBaO
を0.1重量%加える。このものは実施例2と同等
の性能を有していた。 実施例 6 実施例3において、Na3AlF6のかわりに
NaMgF3を用いる。このものは実施例3同様、
1000回以上安定な相変化をくり返した。 実施例 7 CaBr2・6H2Oを20モル%含むCaCl2・6.13H2O
に、NaClを1重量%加え、実施例1と同じ手順
で、同じ容器内で密封する。このものは18℃以上
でくり返し過冷却が破れ、500回以上の安定な相
変化がえられた。 実施例 8 MgBr2・6H2Oを15モル%含むCaCl2・
6.11H2Oに、NaClを0.5重量%、NaFを0.1重量%
加え、実施例1と同じ手順で、同じ容器内に密封
する。このものは17℃以上でくり返し過冷却が破
れ、200回以上の安定な相変化を示した。 実施例 9 CaCl2・6H2OにCaBr2・6H2Oを20モル%加え
た混合物に、NaClを0.5重量%加え、実施例1と
同様の手順で、同様の容器内に密封する。このも
のは毎回18℃以上でくり返し過冷却が破れ、500
回以上の安定な相変化が得られた。 以上のように、この発明によればCaCl2・
6H2Oを主成分とする4水塩の晶出を防止した潜
熱蓄熱材に対してNaClなどを1重量%程度加え
るという簡単な操作により、次のような効果が得
られる。 (1) くり返し相変化安定性を実現する手段として
安価である。 (2) 注目すべき不純物はただNaClなどでよいの
で品質管理が容易である。 (3) 信頼性の高い蓄熱材がえられる。 (4) 過冷却防止剤の配置についての配慮が不用で
あり、作業が単純になる。 (5) 有害な過冷却防止材を用いる必要がない。
に固定した細いガラス管中に入れた6本の熱電対
により測定したものであり、±以下の数字は標準
偏差(σ)である。 表1より、通常の核生成材を用いた試料、
の例よりも、この発明による試料の方が、4℃
ほど高い温度で過冷却が破れるとともに、その温
度のばらつきも非常に小さいことがわかる。な
お、NaClのかわりにNaFを0.5重量%加えた試料
の実験結果も、No.の実験結果とほぼ同様であつ
た。 今のところ、NaClなどの添加によりどのよう
な変化が引き起こされているかは明らかではない
が、液中に溶解した濃度は化学分析の結果から
0.1重量%程度であり、特別な変化が引き起こさ
れているようには思われない。一方、溶解せずに
液中の底に沈澱しているNaClの固体は面心立方
晶の結晶であり、CaCl2・6H2Oは六方晶の結晶
であることから、両者の間に結晶系、格子定数の
一致によるエピタキシヤル成長の原理が成立する
わけではない。また、ここにあげたNaClやNaF
などはそれ自身でCaCl2・6H2Oの過冷却を破る
能力をもつているわけではない。それにもかかわ
らず、これらの物質が共存していると、一度なん
らかの方法で過冷却を破つてやるだけで、その後
はまるで固化する記憶が生じたかのように、毎回
順調に固化がみられるものである。NaClを0.5重
量%加えた試料は1000回以上のヒートサイクル試
験においても、4水塩を全然生じない。この事実
はNaClを添加すると4水塩が生じやすいとする
スエーデンのB、Carlssonらの報告(Solar
Energy、23343(1979))とは一見矛盾するように
みえるが、本発明に使用している含水量範囲内の
組成物に関する詳細データの記載がないので比較
がむずかしい。 ここに上げたNaClとNaFはNaCl型とよばれる
面心立方晶であり、この結晶形をとるものにはこ
の他に、KCl、RbCl、LiF、KF、RbF、CsF、
LiCl、CsCl、LiBr、NaBr、KBr、RbBr、LiI、
NaI、Rblがある。これらの物質のうちKClと
RbClはNaClなどについで効果をもつといえる。
しかし、これらの物質のうち、KF、NaBrなど
は特定の温度域で使用されるかぎり記憶効果をも
つとはいえ、35℃に70時間放置するとその効果を
失なつてしまうことから、実用的とはいえない。
また、それ以外の物質は記憶効果を生じない。 なお、NaFを含む氷晶石(Na3AlF6)は単斜
晶であるが、NaFと同等の効果をもつており、
その他NaFを含む次のような複弗化物、すなわ
ちNaMgF3、NaYF4、NaY3F10、NaThF6など
も、同様な効果をもつている。 これらNaClなどの添加濃度は溶解度以上あれ
ば十分であり、通常0.01〜3重量%の範囲が好適
である。必要濃度以上加えると、その重量分、体
積分だけ蓄熱材の融解熱がみかけ上減少する。 なお、このような固化の記憶は、試料が40℃に
10日間以上放置されても消滅することはなく、冷
却されれば直ちに固化を再開する。したがつて、
通常の意味の核生成材は不用であり、その配置を
あれこれ考える必要もない。容器封入時に一度、
固化の記憶を与えるだけで十分である。 ただし、60℃まで加熱されると、固化の記憶は
消滅する。したがつて、そのような危険を回避す
るために、通常の核生成材を同時に加えておくこ
ともできる。このような場合には、通常の固化は
記憶効果材で生じるのであるが、突発的な温度上
昇により固化の記憶が失なわれた時にのみ、核生
成材がその効果を発揮し、もう一度固化の記憶を
再生するのである。 なお、NaCl、KCl、RbClのようにやや溶解し
やすい物質と、NaFやNa3AlF6などのようにや
や溶解しにくい物質とを同時に加えてもよく、そ
の場合、固化の記憶効果を更に確かなものとする
ことができる。 以上の発明はCaCl2・6H2O単独塩のみに限定
されるものではなく、発明者らの先行発明になる
CaCl2・6H2O−MgCl2・6H2O系(特開昭51−
43387)、CaCl2・6H2O−MgBr2・6H2O系(特開
昭51−76183)、CaCl2・6H2O−CaBr2・6H2O系
(特開昭51−128052)などにも適用することがで
きる。 これらの混合物においても、ヒートサイクル試
験をくり返すと、CaCl2・4H2Oの晶出が生じて
相変化しなくなる場合があり、4水塩の晶出防止
は単独塩の場合と同様、非常に重大な問題であ
る。これらの混合物における4水塩の晶出防止
は、主成分であるCaCl2・6水塩の含水量を先に
述べたようにCaCl21モル当り、水のモル数とし
て6.0〜6.14未満に調整した組成物を用いること
により、信頼性高く行なうことができる。また、
NaClなどを添加すると、添加しない場合にくら
べて、5倍程度の核生成の機会の増大や相変化安
定性の大巾な改善などがひきおこされた。 以下、実施例について説明する。 実施例 1 CaCl2・6.11H2OにNaClを1重量%添加したも
のを、内径50mmφ、長さ1000mmの黒色高密度ポリ
エチレンパイプ内に封入し、封入時、CaCl2・
6H2Oの結晶片を投入し、25℃以下に保つて固化
させる。このものは25℃以上で過冷却が破れ、毎
回順調に固化一融解を1000回以上、安定にくり返
した。 実施例 2 CaCl2・6.08H2OにNaF粉末を0.1重量%添加
し、実施例1と同様の手順で、同様の容器内に密
封する。このものは毎回、25℃以上でくり返し過
冷却が破れ、1000回以上、安定な相変化がえられ
た。 実施例 2 CaCl2・6.11H2OにKClを0.5重量%、また
Na3AlF6を0.05重量%加え、実施例1と同様の手
順で、同様の容器内に密封する。このものは毎
回、24℃以上でくり返し過冷却が破れ、1000回以
上の安定な相変化がえられた。 実施例 4 実施例1において、NaClのかわりにRbClを用
いる。このものは、実施例1のものとほぼ同等の
相変化安定性を有していた。 実施例 5 実施例2において、更に核生成材としてBaO
を0.1重量%加える。このものは実施例2と同等
の性能を有していた。 実施例 6 実施例3において、Na3AlF6のかわりに
NaMgF3を用いる。このものは実施例3同様、
1000回以上安定な相変化をくり返した。 実施例 7 CaBr2・6H2Oを20モル%含むCaCl2・6.13H2O
に、NaClを1重量%加え、実施例1と同じ手順
で、同じ容器内で密封する。このものは18℃以上
でくり返し過冷却が破れ、500回以上の安定な相
変化がえられた。 実施例 8 MgBr2・6H2Oを15モル%含むCaCl2・
6.11H2Oに、NaClを0.5重量%、NaFを0.1重量%
加え、実施例1と同じ手順で、同じ容器内に密封
する。このものは17℃以上でくり返し過冷却が破
れ、200回以上の安定な相変化を示した。 実施例 9 CaCl2・6H2OにCaBr2・6H2Oを20モル%加え
た混合物に、NaClを0.5重量%加え、実施例1と
同様の手順で、同様の容器内に密封する。このも
のは毎回18℃以上でくり返し過冷却が破れ、500
回以上の安定な相変化が得られた。 以上のように、この発明によればCaCl2・
6H2Oを主成分とする4水塩の晶出を防止した潜
熱蓄熱材に対してNaClなどを1重量%程度加え
るという簡単な操作により、次のような効果が得
られる。 (1) くり返し相変化安定性を実現する手段として
安価である。 (2) 注目すべき不純物はただNaClなどでよいの
で品質管理が容易である。 (3) 信頼性の高い蓄熱材がえられる。 (4) 過冷却防止剤の配置についての配慮が不用で
あり、作業が単純になる。 (5) 有害な過冷却防止材を用いる必要がない。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 CaCl2・6H2Oを含有し、かつCaCl2・4H2O
の晶出を防止する手段を施した蓄熱材に、KCl、
RbCl、NaCl、NaF、Na3AlF6、およびNaFを
含有する複弗化物からなる群より選ばれた少なく
とも一種類以上の化合物を0.01重量%以上加えた
ことを特徴とする蓄熱材。 2 CaCl2・4H2Oの晶出を防止する手段を施し
た蓄熱材が、CaCl2と水分からなり、かつCaCl21
モル当りの水分量を6.0モルをこえ、6.14モル未
満に調整したものであることを特徴とする特許請
求範囲第1項記載の蓄熱材。 3 CaCl2・4H2Oの晶出を防止する手段を施し
た蓄熱材が、CaBr2・6H2O,MgCl2・6H2Oおよ
びMgBr2・6H2Oのうちの少なくとも一つと、
CaCl2・6H2Oからなる組成物であることを特徴
とする特許請求範囲第1項記載の蓄熱材。 4 CaCl2・4H2Oの晶出を防止する手段を施し
た蓄熱材が、CaBr2・6H2O、MgCl2・6H2Oおよ
びMgBr2・6H2Oのうちの少なくとも一つと、
CaCl2およびCaCl21モル当り6.0モルをこえ、6.14
モル未満の水分とからなる組成物であることを特
徴とする特許請求範囲第1項記載の蓄熱材。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56069619A JPS57185377A (en) | 1981-05-08 | 1981-05-08 | Heat-accumulating material |
| US06/332,172 US4392971A (en) | 1981-05-08 | 1981-12-18 | Heat storage material |
| NLAANVRAGE8105767,A NL186805C (nl) | 1981-05-08 | 1981-12-22 | Materiaal voor het opslaan van warmte. |
| DE3201314A DE3201314C2 (de) | 1981-05-08 | 1982-01-18 | Latentwärmespeichermaterial |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56069619A JPS57185377A (en) | 1981-05-08 | 1981-05-08 | Heat-accumulating material |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57185377A JPS57185377A (en) | 1982-11-15 |
| JPS6351477B2 true JPS6351477B2 (ja) | 1988-10-14 |
Family
ID=13408060
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56069619A Granted JPS57185377A (en) | 1981-05-08 | 1981-05-08 | Heat-accumulating material |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4392971A (ja) |
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