JPS6352131B2 - - Google Patents

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JPS6352131B2
JPS6352131B2 JP12889079A JP12889079A JPS6352131B2 JP S6352131 B2 JPS6352131 B2 JP S6352131B2 JP 12889079 A JP12889079 A JP 12889079A JP 12889079 A JP12889079 A JP 12889079A JP S6352131 B2 JPS6352131 B2 JP S6352131B2
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Japan
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viscose
yarns
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JP12889079A
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Yasuo Izome
Toshio Minami
Tadahiko Takahashi
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE3036426A priority patent/DE3036426C2/de
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Priority to US06/417,959 priority patent/US4443596A/en
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はビスコースドープから直接的に得られ
た均一性が良好で、糸中の遊離硫黄含有量が少な
いために耐経時変化性に優れた連続紡糸されたビ
スコースレーヨンフイラメント糸に関する。 従来多くのビスコースレーヨンフイラメント糸
製造業者は、分割工程で糸を生産しており、紡糸
後一旦、容器や糸捲管にケークやスプールとして
捲き取つた後、この糸パツケージを別の区域で精
練、乾燥仕上する工程を通してきた。 この工程により生成する糸は、ある種の特性が
糸長方向に特定の傾向をもつて大きく変動する欠
点があつた。なぜかならば、分割工程によつて生
成する糸は、団塊状態で精練以降の処理を受ける
ため、単一の糸パツケージ内で糸長方向に沿つて
紡糸または乾燥での履歴差が最後まで品質差異と
して残留したからである。それ故に、ビスコース
レーヨンフイラメント糸製造業者は永年にわたつ
て、均一性が高く、また労働生産性の面でも優位
に立ちえる糸を得るために連続紡糸仕上法を追求
してきた。 これらの研究の結果、連続紡糸仕上法によるビ
スコースレーヨンフイラメント糸の製造工程は多
数が既知となつており、それらは例えば次の印刷
物に記載されている。 1 ネルソン式連続紡糸法はレーヨン・テキスタ
イル・マンスリー(Rayon Textile Monthly)
「ネルソン式連続ビスコースレーヨン紡糸プロ
セス」第28巻、12月号、59〜62頁(1947年)に
記載されている。この技術では糸を精練するた
めに、ただ水のみを用いることが特徴である。 分割方式における精練様式を再現させた薬液
を用いる連続紡糸仕上法は多数知られており、
代表的な例が2〜5に挙げられる。 2 複数のロールを僅かずつ傾斜して組み合わ
せ、一個のリールとし、各ロールの回転により
糸を送る間に薬液による精練処理を遂行するク
ルージヤン式連続紡糸法はテキスタイル・ワー
ルド(Textile World)第97巻、12月号、157
頁(1947年)に記載されている。 3 複数の薬液による精練処理を各薬液工程毎に
交互に突起したアームをもつリールを使用して
糸を前進させながら行なうインダストリアル・
レーヨン式連続紡糸法はウオルター・フレド・
クネブツシユ氏による日本特許第133871号明細
書に記載されており、当業界ではよく知られて
いる。 4 薬液処理ロールが糸と接触する多数の区域に
分割され、処理ロールの円周の弧をもつて糸の
スパイラルと接触するように配置された機械に
よる各薬液処理を行なう方法はシドニイ・ワー
レン・バーカー氏による英国特許出願第32903
号明細書(1960年)に記載されている。 5 一本の精練用ドラムが複数の前進ロールと組
み合わされ、一本の前進ロールは一本の糸のみ
を前進させるようにし、その間すべての糸が一
本の精練用ドラムで薬液処理を行なう方法は
1978年12月18日に公告された日本特公昭53年第
46927号に開示されている。 しかしながら本発明の理解を助けるため、分割
方式で得られた糸および上記の既知の連続紡糸仕
上法で得られた糸の性質について言及しておくこ
とが望ましい。 いずれの工程であるにせよビスコースから生成
したフイラメント糸中には若干量の硫黄分が残留
し、これがその後の糸の使用中での加工を困難に
させることはよく知られている。このため分割方
式によつて得られた糸は精練工程において、糸の
内部に含有されている微細な硫黄粒子を除去する
ために硫化ソーダ溶液で処理し、多硫化物として
溶出除去する。更に金属硫化物、金属硫酸塩を除
去するために次亜塩素酸ソーダ(Naoce)で処理
し、酸洗い、中和、水洗を経過させ完成された糸
として仕上げる。この時、糸中に残留する遊離硫
黄は0.02%程度ないしはそれ以下であり、得られ
た糸の耐経時変化性は優れたものであることが知
られている。 一方、連続方式においては、ネルソン式による
先行技術で得られた糸は分割方式でとられた精練
工程が再現されていないのでかなり着色してお
り、また糸中に金属、硫黄およびそれらの化合物
を多く含有しており、とりわけ遊離硫黄を多量に
含有している。 このため環境条件の作用により経時的に性質が
低下していくことを避けることはできない。即ち
光または熱その他の要因により強度、伸度等の機
械的性質または白度が時間的に低下していく欠陥
を有しており、また実際の使用に関しては脱硫、
漂白が別に必要であり“未精練糸”とも称されて
いる。 これに対し、脱硫、漂白等の薬液処理を行なう
2〜5の方法で得られる糸は亜鉛、鉛、鉄等の金
属成分の含有物の減少は認められ、かつ白度も改
善されるが、許容される処理時間内に充分な脱硫
を行なうことはできない。なぜかというと薬液を
使用することによる処理区分に増大により、各薬
液処理に割り当てられる処理時間に制限を受ける
からである。加えて連続式においては分割方式の
場合と異なり設備費用的にみても全処理に許容さ
れる処理時間は高々数分以内に過ぎない。この結
果として、得られた糸は機械的物性、染色物性、
白度等が経時的に劣化して行く性質を依然として
有しており、耐経時変化性に富んだ糸は現今に至
るまで得られてはいない。 それ故、連続紡糸仕上法で生成する既知の糸は
いずれも高い遊離硫黄含有量を示す。この値はし
ばしば0.1%(対糸重量)を越えている。例えば、
ソビエト連邦国のPNSH(連続紡糸機の名称)か
ら得られる糸に係わる刊行物に記載された値は
0.1%である。連続紡糸仕上法によつて得られた
既知の糸について分析の結果、最も低い遊離硫黄
の値でさえも0.06〜0.07%であり、この値におい
ても耐経時変化性を満足することができないこと
は前述した通りである。 このため連続紡糸仕上法においては遊離硫黄が
効果的に除去された糸を得ることは不可能である
と考えられており、もし連続紡糸フイラメント糸
で分割方式による糸と同等の耐経時変化性を獲得
しようとすれば遊離硫黄を0.02%程度にする必要
があると信じられていた。しかしながら後述する
製造手段に裏付けられた本発明による新規なビス
コースレーヨンフイラメントは、従来耐経時変化
性で不充分であると考えられた遊離硫黄含有量に
おいて特異な性質を具備することが見い出され
た。これは本発明の特徴の基礎となつている。 すなわち、本発明は、単一の糸パツケージ内の
糸長方向で沸水収縮率の変動が特定の傾向を有さ
ない連続紡糸されたビスコースレーヨンフイラメ
ント糸であつて、糸中の含有成分として遊離硫黄
が0.04%(対糸重量)未満で0.02%(対糸重量)
以上であり、かつ苛性ソーダまたは硫酸が0.04%
(対糸重量)以下であることを特徴とした耐経時
変化性の高いビスコースレーヨンフイラメント糸
である。 上記において糸パツケージとは、連続紡糸仕上
処理されて完成した糸の捲き取りパツケージを指
しており、更に該パツケージの捲き返しパツケー
ジを含んでいる。パツケージの形態は糸の製造工
程で最終的に撚糸機にかけられた場合にパーンと
なり、撚り掛けされない場合にはチーズやコーン
であるが他の形態であつても差しつかえない。 また特定の傾向を有さないという言葉は、次の
様に解されるべきである。従来の分割方式で生成
する糸パツケージは外層部と内層部において乾燥
処理の履歴差を生ずるため、沸水収縮率が外層か
ら内層に向つて糸長方向に沿つて一定の傾向をも
つて変化する。即ち外層から内層に向つて単調に
減少する場合もあるし、一旦減少して再び増大す
る場合もある。(下に凸の傾向を有するがほとん
どは非対象である)この傾向の程度は糸のデニー
ルや紡糸の条件、乾燥の条件によつて異なる。い
ずれにせよ無策意に変動することはなく、またこ
の種の変動は程度の大小はあるが分割方式では不
可避である。本発明で示される連続紡糸されたフ
イラメント糸は勿論この種の変動は有さず、変動
があつたとしても僅かでありかつ無策意である。 本発明の連続紡糸フイラメント糸の特徴は、後
述する遊離硫黄の分析手段によつて測定すると糸
重量に対して0.02〜0.04%未満の遊離硫黄を含む
ことである。 この重要な特徴は、分割方式で得られた糸およ
び既知の連続紡糸フイラメント糸の両方の性質か
ら推察される結果と照らし合わせたときに進歩的
な意味を保有している。すなわち既知の連続紡糸
フイラメント糸は遊離硫黄含有量の減少に対応し
て耐経時変化性が漸次改善される。しかしながら
それでも従来知られている連続紡糸フイラメント
糸はすべて耐経時変化性において充分でないので
ある。それ故に連続紡糸フイラメント糸において
耐経時変化性の問題を解決するためには0.02〜
0.05%の中途半端な範囲に遊離硫黄の含有をとど
めることではなお不充分であり、分割方式におけ
るのと同程度以下、すなわち0.02%程度以下にし
なければならないと考えられていたことが当然な
帰結であつたからである。 もし0.02%〜0.04%未満の範囲の遊離硫黄の残
留を示す糸を分割方式で製造したとしても、これ
は耐経時変化性において不充分な結果しか得られ
ない。これは分割方式においては精練処理を団塊
状態で受けるため処理斑が必然的に起り、生成す
る糸の経時変化に対する耐性を満足することがで
きないものと推定される。 これに反して本発明の糸は全くといつてよい程
の耐経時変化性の優秀さを示す。というのは本発
明の連続紡糸フイラメント糸は、分割方式で得ら
れた糸の耐経時変化性がそこなわれる0.02〜0.04
%未満の含有においても分割方式により得られた
通常の糸と同等の耐経時変化性を示すからであ
る。しかし0.04%以上含有すると糸の耐経時変化
性は急激に悪くなる。 糸中に含まれる硫黄分は主に硫化物、硫酸塩、
元素状の三つの形態で残留している。従来これら
は全硫黄量として把握されており、この量は公知
の分析手段(ナトリウムジンケート法)により知
ることができる。しかしこの三つの硫黄形態を包
含する全硫黄量は糸の価値を直接的に左右しな
い。というは硫化物や硫酸塩(酸分として以外
の)は糸中に含有されたとしても安定な物質であ
り、フイラメント糸の分子構造に影響を与えるこ
とはない。これらは通常、金属と結合している。 金属分としての鉛、亜鉛はもとより糸の原料で
あるビスコース中に存在しないが、紡糸の操作過
程において初めて凝固浴の中からフイラメント生
成過程にあるビスコース中に浸入する。亜鉛は一
部のイオンが凝固再生時の副反応によつて生ずる
硫黄の活性化合物である硫化水素と反応して硫化
亜鉛を形成する。 本発明によるフイラメント糸をナトリウムジン
ケート法によつて全硫黄含有量を測定し、亜鉛の
含有量と関係づけると正の相関がみられるので、
亜鉛は全硫黄含有量のうち遊離硫黄を除いた硫黄
分の大多数と結合し、硫化亜鉛として何らか係わ
り合うものと考えられる。しかしながらこの物質
は無毒であり、かつ着色しておらず安定化合物で
あるため糸の経時変化に関与しない。鉛も同様に
多分、硫酸鉛として凝固浴中に微量溶解している
ものが硫化水素によつて硫化鉛に変化して糸中に
残留する。しかしこの量は少なく、また鉛を含有
しない凝固液を使用することにより無存在にする
こともできる。いずれにせよこの物質も極めて安
定な化合物であるので糸の分子構造の変化に関与
しない。金属の硫酸鉛についても同様に安定でき
る。 一方、本発明において規定されている硫黄の形
態である元素状の遊離硫黄は極めて不安定な物質
であり、糸を貯蔵し使用するまでの期間中におけ
る経時変化により他の化合物(例えば亜硫酸)に
変化する過程において繊維の微細構造を劣化させ
る。それ故に硫酸分、苛性ソーダ分と合わせて糸
の性質を低下させる原因物質となる。 また本発明で示される糸は糸中の残アルカリ分
もしくは残酸分は糸重量に対して0.04%以下であ
る。この含有量においては糸の製造の最終段階で
附与される仕上油剤による影響と同程度である。
それ故、実際の糸の使用において問題を引き起す
影響力をもたない。 かくて遊離硫黄含有量において従来の連続紡糸
法で得られる糸に比べて少ない量であり、また分
割方式で得られる糸のそれよりもやや高い含有量
を示す本発明のビスコースレーヨンフイラメント
は耐光性、耐候性、耐酸素性などを包含した耐経
時変化性に関して優れた特性を発揮する。 長時間の放置により受ける糸の性質の劣化は、
フエードメータ、ウエザーメータによつて一定時
間処理した後、機械物性変化、着色変化(黄色
度)を調べることにより明らかとなる。例えばフ
エードメータで60時間処理した時の黄色度をグレ
ースケールによつて判定すると、連続紡糸仕上法
の先行技術による糸は3〜4級程度の変色を示す
のに対して本発明の糸のそれは6級であり分割方
式で得られた糸のそれと同等となり、光による変
化に対して著るしい耐性を有している。またフエ
ードメータで180時間照射すると従来の連続紡糸
フイラメント糸の強度は20〜30%以上減少するこ
とが認められることに対して本発明の糸は10%以
内、通常5%以内の減少である。 第1図は遊離硫黄の含有量と耐経時変化性の代
表的特性である耐光堅牢度の関係を示している。 耐光堅牢度は日光または高温、水分、酸素等の
環境条件に対して耐久性の要求される外衣の分野
には6級であることが必要である。 線1は既知の連続紡糸フイラメントに関する性
質を表わしており、遊離硫黄の減少に対応して耐
経時変化性が漸次改善されるが、0.06%〜0.07%
では耐経時変化性を充分満足することはできな
い。 また分割方式で製造された糸は線2で表わされ
るように充分な耐経時変化性を有するが、分割方
式で得られた0.02%以上の遊離硫黄含有量の糸は
耐経時変化性は不充分な結果しか得られないので
耐経時変化性の優れた連続紡糸フイラメント糸を
得るには遊離硫黄含有量は0.02%以下でなければ
ならないと考えられていた。このことは線1′で
表わされている。 これに対し、本発明の連続紡糸フイラメント糸
は分割方式で得られた糸の耐経時変化性が損われ
る0.02%以上の0.04%未満の遊離硫黄含有におい
ても分割方式により得られた通常の糸と同等の耐
経時変化性を示している。しかし、0.04%以上含
有すると糸の耐経時変化性は急激に悪くなる。こ
の関係が線3によつて表わされている。 本発明の糸は、ビスコースを紡糸ノズルより吐
出させて凝固再生後、引き続き精練乾燥するビス
コースレーヨンフイラメント糸連続紡糸方法にお
いて、酸化硫黄分が0.55重量%(対セルロース重
量)以下のビスコースを用いて凝固再生後、次式
に示される放置時間Tsを設けた後、水洗時間を
0.5Ts以上行なうことにより得られる。 7.5DM+15≦Ts≦10DM+25 (上記式においてDMは紡糸するレーヨンフイラ
メント糸を構成するモノフイラメントのデニール
で、Tsは凝固再生されたビスコースの放置時間
を秒で表わしたものである。) ビスコース中の酸化硫黄分とはチオサルフエー
トS2O3 =およびポリサルフアイドS= xを指してい
る。ビスコースを紡糸ノズルを通して凝固液中で
フイラメント化させる時、主物質であるセルロー
スザンテートは再生されてセルロースとなるが、
一方ビスコース中の酸化硫黄分は硫酸と反応して
ガス状の硫化水素および二酸化硫黄を発生させる
と共に元素状の硫黄を生成する。それ故にビスコ
ース中の酸化硫黄分は成形されたフイラメント中
に元素状の遊離硫黄を生成させる原因物質となる
ので本発明の糸を得るためには、紡糸ノズルに供
給される状態のビスコース中の酸化硫黄分に一定
の量的な制限が設けられる。 生成した硫黄は遊離硫黄となつてフイラメント
中に分散含有される。しかし凝固再生後の放置
(水その他の薬液による処理を行なわないという
意味)によつて起るフイラメントの脱膨潤作用に
よりフイラメントの径が減少する過程において、
フイラメント中からの遊離硫黄の排除が遂行され
る。生成フイラメント糸の膨潤度の減少は、用い
るビスコースの組成とも関係するが通常の組成範
囲内のものであればフイラメント糸の単糸デニー
ルDMに関係する。 周知のようにビスコースの凝固再生精練過程は
化学変化と物理的な物質移動であるので、含有物
質の移動速度や最終的な量の問題は単糸のデニー
ルや処理時間に関係するものと考えられ、単糸デ
ニールが小さくなれば移動速度は増大し、糸中の
残留物は少なくなる傾向をもつ。このため本発明
の糸を得るには少なくとも7.5DM+15秒の放置時
間が必要であり、また10DM+25秒の放置時間あ
ればこれを充分達成することができる。放置時間
をこの時間範囲に設定することによつて遊離硫黄
の含有量は糸の後の使用において経時変化の問題
を起すことがない0.02〜0.04%未満にまで低めら
れる。 更に糸は上記の時間だけ放置された後、水によ
る洗浄を受ける。この時、水洗は放置に要した時
間の少なくとも1/2の時間だけ行なわれる。糸に
水が接触することにより、糸の脱膨潤作用は停止
されるので水洗過程では含有する遊離硫黄を除去
することはできない。ここではフイラメント糸に
附着した酸分および水溶性化合物が除去される。
こうして糸の残アルカリ分もしくは残酸分は、糸
の再生状態によりやや異なるが、いずれにあつて
も0.04%(対糸重量)以下でなる。 かくしてフイラメント糸は遊離硫黄および酸
分、アルカリ分を所望の水準に収めたのち、乾燥
手段により連続的に乾燥され、また必要に応じて
オイリングされた後、所望のパツケージの形態に
まとめられる。 これらを達成する手段は上記の製造条件を満足
しさえすれば既知のビスコースレーヨンフイラメ
ント糸連続紡糸仕上法による生産手段はすべて使
用でき、特別な手段は必要としない。 本発明により提供されるビスコースからの連続
フイラメント糸は、日光または高温、水分、酸素
等のあらゆる環境条件下においても経時変化に対
する耐性が高いため、糸が織編物として使用され
るまでの運搬・貯蔵期間中の実質的な変化が認め
られず取扱性が非常に楽であり、また織編物にな
つた後においても変化が認められないため、従来
のビスコースレーヨンフイラメント糸が使用され
ていた分野だけでなく、使用することが制限され
ていた外衣の分野への使用を可能にしている。 それ故に本発明で示された糸は、シフオン、フ
アイユ、オツトマン、パレス、デシン、ジヨーゼ
ツト、サテン、モロケン、ベンガリン等の外衣織
物に適性を有しており、また一つの切替パツケー
ジの全糸長にわたつて有する高い均一性のために
編物分野、すなわち横編、経編、丸編への適用も
可能にした。勿論、分割方式で得られたフイラメ
ント糸は単一の糸パツケージ内での収縮率の傾向
をもつた糸長方向差のため、織物分野においてす
ら収縮率の異つた隣接部分に染色加工後、収縮差
による織物表面状態差による段が発生するので、
上記の分野の多くにおいて使用がためらわれてい
た。本発明の糸はこの種のトラブルを全面的に回
避している。 本発明によるビスコースレーヨンフイラメント
糸は合成繊維からなるフイラメント糸との混繊に
よる使用がまた可能であり、特に均一性の高いポ
リエチレンテレフタレート、ポリアクロニトリ
ル、ポリアミド等の連続フイラメント糸と混ぜる
時に外衣として特徴のある混合素材を与えること
ができる。なぜかならばこれらの組み合わせにお
いては各構成素材としての欠点を補間する効果を
得るだけでなく、フイラメント糸であることによ
る特徴を強調でき、スフ紡糸法では得られない冷
涼感、輝かしい光沢、つるつとしすべすべした感
触を生かせるからである。これらの用途は従来の
分割方式による糸ではパツケージが小さ過ぎて、
また一つのパツケージの内部と外部での品質差の
ため使用が拒まれてきた。言うまでもなく収縮差
に加えて、デニールは少なくとも2〜3デニール
も異なり、また染差も2〜3N.B.S.(National
Beurou of Standard)を越えていたからであ
り、もしこれらの用途に使用したならば製品のか
なりの部分を駄目にしたからである。 一方、既知のビスコースからの連続フイラメン
ト糸はこれらの不均一性は解消しているが、これ
らの用途においては色があせやすく、使用に耐え
なかつた。本発明ではこれらの欠点を全面的に解
消したのでビスコースのもつ本来の特性を充分に
発揮でき、発色性、ドレーパビリテイ、制電性、
適度な吸湿性を生かすことができる。 本発明において規定する含有物質の定量につい
て以下に記載する。 糸中の遊離硫黄の分析方法 500mlのガス発生器に200mlの水と20gのホウ酸
と10gの糸を入れ、窒素ガスを通しながら1時間
煮沸し、冷却後フエノールフタレインを指示薬と
して6Nの苛性ソーダ溶液で中和する。次にこれ
に200g/の亜硫酸ソーダ20mlと1g/のス
テアリン酸石鹸5mlを加え、窒素ガスを通しなが
ら3時間煮沸し、冷却後別の500mlビーカに液を
移す。100mlの水で糸を洗浄し、40%ホルマリン
10mlと酢酸、酢酸ナトリウムの緩衝液20mlを加え
る。次にPH=4.6になるまで濃酢酸を加え、0.1N
のヨー素水を一定量加えて、0.1Nのチオ硫酸ソ
ーダでスターチを指示薬に逆滴定する。ブランク
として糸を入れないで以上の処理を同様に行な
う。 S(%)=(A−A′)×0.0032/g×100 A……0.1N−Na2S2O3滴定量(ml)ブラン
ク A′…… 〃 サンプル g……糸採取量(絶乾)g 糸の残アルカリ分、残酸分の分析方法 試料5gを200mlビーカに採取し、熱水を加え、
時計皿をかぶせてウオーターバスにのせる。約60
分加熱後冷却する。これにプロムチモールブルー
試薬を加えN/100の苛性ソーダまたはN/100の
硫酸で適定する(Acc)。同様に操作して空試験
をする(Bcc) 酸度(%)=(A−B)×0.00049/絶乾糸量×100 アルカリ度(%)=(A−B)×0.00040/絶乾糸量×1
00 以下に述べる諸例は説明の便宜のためのもので
本発明を限定するものではない。以下の例では通
常のビスコースフイラメント糸について説明して
いるが、これらは扁平やそれ以外の異型フイラメ
ントについても置換することができる。同様にデ
ニール、温度、紡糸速度および他の条件などは本
発明の精神を逸脱しない範囲で広く変更すること
ができる。 実施例 下記記載の手段によりビスコースレーヨンフイ
ラメント糸を連続紡糸仕上法により製造し、サン
プリングした。 1 紡糸直前におけるビスコース組成がセルロー
ス濃度(対ビスコース)8.25%、ポリサルフア
イド分0.14%(対セルロース)、チオサルフエ
ート分0.33%(対セルロース)のビスコースを
用いて、0.08mmφの40孔を有する紡糸ノズルを
通して、150mmφの互いに傾斜した一対のロー
ルを有する装置によつて40フイラメントからな
る120デニールの糸を紡糸速度104m/分で紡糸
した。この糸をロール上での放置時間を変化さ
せ、放置後の水洗時間を27秒として硬度10、PH
=6.5の水を用いて300c.c./分の水洗水で糸を水
洗し、しかる後に乾燥させた糸をサンプリング
し、No.2〜4の糸を得た。なおNo.2〜4の糸を
製造する際、放置時間は各々30、35、50秒であ
つた。 2 1と同一のビスコース組成物を用いて0.08mm
φの26孔を有する紡糸ノズルを通して26フイラ
メントからなる120デニールの糸を紡糸速度
128m/分で紡糸した。この糸をロール上での
放置時間を変化させ、放置後の水洗時間を40秒
として、硬化10、PH=6.5の水を用いて300c.c./
分の水洗水で糸を水洗し、しかる後に乾燥させ
た糸をサンプリングし、No.5〜7の糸を得た。
なおNo.5〜7の糸を製造する際、放置時間は
各々65、25、45秒であつた。 3 硫化溶解時に若干の空気を混入させて得られ
たビスコースであり、紡糸直前における組成が
セルロース濃度(対ビスコース)7.85%、ポリ
サルフアイド分0.19%(対セルロース)、チオ
サルフエード分0.45%(対セルロース)の組成
物(A)を用いて26フイラメントからなる120デニ
ールの糸をサンプリングしNo.8〜9の糸を得
た。なおNo.8〜9の糸を製造する際、放置時間
は各々47、75秒であつた。 一方、硫化溶解時に空気の混入を完全にしや
断して得られたセルロース濃度7.86%、ポリサ
ルフアイド分0.14%、チオサルフエート分0.30
%の組成物(B)を用いて同様の条件で紡糸し、No.
10〜11の糸を得た。なおNo.10〜11の糸を製造す
る際、放置時間は各々35、55秒であつた。 4 3におけるビスコース組成物(B)を用いて日本
特公昭53年第46923号明細書に記載された紡糸
装置により0.08mmφの40孔の紡糸ノズルを用い
120デニール40のフイラメントの糸を紡糸し精
練乾燥処理を行つた。糸を処理する薬液および
処理時間は以下の通りであつた。放置処理30
秒、水洗処理15秒(600c.c./分)、漂白処理15秒
(PH=9、1.28g/、NaOCl 30℃、1500c.c./
分)、水洗処理15秒(600c.c./分)、中和処理15
秒(NaHCO3 1.0g/ 20℃、1000c.c./分)、
水洗処理30秒(1000c.c./分)以上の方法でNo.1
の糸を得た。 5 1と同一のビスコース組成物を用いて0.08mm
φの26孔を有する紡糸ノズルを通して26フイラ
メントからなる120デニールの糸を紡糸速度
128m/分で紡糸した。この糸をロール上での
放置時間を変化させ、放置後の水洗時間を40秒
として、硬度10、PH=6.5の水を用いて300c.c./
分の水洗水で糸を水洗し、しかる後に乾燥させ
た糸をサンプリングし、No.12〜13の糸を得た。
なおNo.12〜13の糸を製造する際、放置時間は
各々55、60秒であつた。 かくてNo.1〜11までの糸について耐光堅牢度を
調べるためフエードメータで60時間露光後の変色
をグレースケールで判定した。その結果を第1表
に示す。
【表】
【表】 これらの結果から判るように耐光堅牢度は糸に
含有する遊離硫黄の量に大きく支配され、それを
0.04%以上含む場合、悪い結果しか得られないが
0.02〜0.04%未満では分割方式で得られた糸と同
等の6級の評価を得る事が判る。 また第1表により耐光堅牢度が2級から6級に
分類された糸を用いて、フエードメータで180時
間照射してフイラメント糸の引張特性の変化を調
べた。その結果を第2表に示す。なお糸の番号は
第1表のものと同一である。
【表】 いずれの引張特性も耐光堅牢度が低いほど保持
率が減少し、4級以下のものは実際の使用に耐え
えないことが判る。
【図面の簡単な説明】
第1図は遊離硫黄の含有量と耐光堅牢度の関係
を表わす。 1は従来既知の連続紡糸フイラメントの挙動、
2は分割方式により得られたフイラメント、1′
は従来考えられていた挙動、3は本発明による連
続紡糸フイラメントの挙動である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 単一の糸パツケージ内の糸長方向で沸水収縮
    率の変動が特定の傾向を有さない連続紡糸された
    ビスコースレーヨンフイラメント糸であつて、糸
    中の含有成分として遊離硫黄が0.04%(対糸重
    量)未満で0.02%(対糸重量)以上であり、かつ
    苛性ソーダまたは硫酸が0.04%(対糸重量)以下
    であることを特徴とした耐経時変化性の高いビス
    コースレーヨンフイラメント糸。
JP12889079A 1979-09-27 1979-10-08 Viscose rayon filament yarn Granted JPS5653203A (en)

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JP12889079A JPS5653203A (en) 1979-10-08 1979-10-08 Viscose rayon filament yarn
US06/187,935 US4383962A (en) 1979-09-27 1980-09-17 Process for producing viscose rayon filament yarn
NLAANVRAGE8005347,A NL186870C (nl) 1979-09-27 1980-09-25 Werkwijze voor het continu vervaardigen van een viscose rayongaren alsmede viscose rayongaren dat aldus kan worden verkregen.
DE3036426A DE3036426C2 (de) 1979-09-27 1980-09-26 Verfahren zur kontinuierlichen Herstellung eines Viskosereyon-Filamentgarns
US06/417,959 US4443596A (en) 1979-09-27 1982-09-14 Viscose rayon filment yarn and process for producing same

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0239327U (ja) * 1988-09-01 1990-03-16

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JPH0239327U (ja) * 1988-09-01 1990-03-16

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