JPS6358955B2 - - Google Patents
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- JPS6358955B2 JPS6358955B2 JP58061196A JP6119683A JPS6358955B2 JP S6358955 B2 JPS6358955 B2 JP S6358955B2 JP 58061196 A JP58061196 A JP 58061196A JP 6119683 A JP6119683 A JP 6119683A JP S6358955 B2 JPS6358955 B2 JP S6358955B2
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Description
本発明は、ポリエステル系成形品のグラフト重
合による改質に関する。さらに詳しくは、ポリエ
ステル系成形品の染色堅ろう度、物性の低下を防
ぎながら木綿様の特性を付与する改質方法に関す
る。 従来、ポリエステル系成形品のグラフト重合に
よる改質は、特公昭45−502、特公昭48−27743、
特開昭48−68694などで公知であるが、モノクロ
ルベンゼンなどの膨潤剤、ベンゾイルパーオキサ
イドなどの重合開始剤ならびに、酸性基を有する
ビニルモノマーを用いてグラフト重合した後、80
℃以上の熱をかけ、各種金属塩で置換処理―染色
という工程をとるか、または、前述のグラフト重
合をした後、通常の染色を行い、次いで各種金属
塩で置換処理する工程を採用している。ところ
が、かかる工程を採用すると、いずれの場合も、
染色物の堅ろう度、中でも耐光堅ろう度が、著し
く低下するのが実情であり、ポリエステル系成形
品のグラフト改質が工業化できない大きな理由の
一つであつた。 本発明者らは、かかる点に着目し、染色堅ろう
度低下の小さいグラフト改質ポリエステル系成形
品の開発を目的として鋭意研究を積み重ね、本発
明に到達した。 本発明は、前記目的を達成するために、次の如
き構成を有する。 (1) 膨潤剤、重合開始剤、ビニルカルボン酸モノ
マーを用いて、グラフト重合法によつて改質し
たポリエステル系成形品を、染色し、アルカリ
金属による置換処理を施すに際し、アルカリ金
属による置換処理する前に脱膨潤剤処理するこ
とを特徴とするポリエステル系成形品の改質方
法。 (2) 脱膨潤剤工程が160℃以上の乾熱処理である
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
の改質方法。 かくの如き構成をとれば、従来から大きな問題
であつたグラフト改質したポリエステル系成形品
の染色物において、耐光堅ろう度などの染色堅ろ
う度の低下を防止し、実用性の高い染色物の提供
が、可能になる。 ここで本発明の方法について、さらに詳しく説
明する。 本発明にいう膨潤剤とは、後述する重合開始剤
を、ポリエステル系成形品内部へ導入するために
用いるもので、モノクロルベンゼン、ジクロルベ
ンゼン、トリクロルベンゼン、安息香酸、フエノ
ール、サリチル酸メチル、ジフエニル、ジフエニ
ルメタン、トリフエニルメタン、O―フエニルフ
エノール、P―フエニルフエノール、O―クレゾ
ールなどを意味する。 次に、本発明にいう重合開始剤とは、ベンゾイ
ルパーオキサイド、メトキシベンゾイルパーオキ
サイドなどの有機過酸化物やアゾビスイソブチロ
ニトリル、アゾビスバレロニトリルなどの有機化
合物などを意味する。 これらの重合開始剤は、通常、水不溶性のもの
が多いので、アルキルフエノールのエチレンオキ
サイド付加物や、アルキルリン酸エステルのエチ
レンオキサイド付加物などの界面活性剤を用い、
乳化分散させて処理する。 次に、本発明にいうビニルカルボン酸モノマー
とは、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、
イタコン酸、ブテントリカルボン酸などの親水性
ビニルカルボン酸系モノマーをいう。なお、これ
らのビニルカルボン酸系モノマーにヒドロキシエ
チルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレ
ート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロ
キシプロピルメタクリレート、アクリルアミド、
メタクリルアミド、N―メチロールアクリルアミ
ドなどの親水性モノマー、アクリル酸メチル、メ
タクリル酸メチル、などの疎水性モノマーなど、
各種ビニルモノマーが、混合して使用された場合
でもかまわないが本発明では特に、親水性ビニル
カルボン酸モノマー・リツチの方がポリエステル
系成形品を木綿様に改質するために好ましい。 これらの酸性基を有するビニルモノマーをポリ
エステル系成形物にグラフト重合する方法として
は、予じめ過酸化ベンゾイルなどの有機過酸化物
を、モノクロルベンゼンなどの膨潤剤を用いて、
ポリエステル系成形物内部へ導入し、次いで、前
述のアクリル酸やメタクリル酸などの酸性基を有
するビニルモノマー単独あるいは混合水溶液中で
加熱処理して、グラフト重合する方法や、過酸化
ベンゾイルなどの有機過酸化物系触媒とモノクロ
ルベンゼンなどの膨潤剤ならびに前述の酸性基を
有するビニルモノマーの存在する液中で加熱処理
してグラフト重合する方法など、いろいろある
が、これらの方法に限定されるものではない。 なお、本発明にいうアルカリ金属とは周期律表
に示される一般のアルカリ金属を意味する。具体
的には、ポリエステル系成形品内部に導入された
カルボキシル基を水酸化リチウム、水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウム、炭酸リチウム、炭酸カリ
ウム、炭酸ナトリウムなどと反応させることによ
りアルカリ金属塩とする。すなわち、通常、アル
カリ金属化合物水溶液中に、グラフト重合したポ
リエステル系成形品を浸漬し、80℃以下、好まし
くは60℃以下の温度で置換処理するのが一般的で
あるが、コールドバツチシステム、パツドスチー
ムシステムなどでもよい。 次に、本発明にいうポリエステル系成形物とは
テレフタール酸やイソフタール酸とエチレングリ
コール、1,4―ブタンジオール、1,6―ヘキ
サンジオールなどとのエステル反応物として知ら
れている通常のポリエステル系成形物を意味し、
さらに、5―ソジユームスルホイソフタレート
や、ポリアマイド系化合物が、共重合やブレンド
方式で混入されていてもよく、また、サイドバイ
サイドや、芯―鞘形成の複合化成形品でもよい。
かかる成形品の形態としては、ステープル、ト
ウ、フイラメント、ウエブ、スライバー、紡績
糸、加工糸、編地、織物、不織布、フイルムな
ど、いずれの形態でもよく、また天然繊維や他の
合成繊維などとの混紡、混繊、交編織物でもよ
い。 前述の如き方法にてグラフト重合されたポリエ
ステル系成形物を、従来は、そのまま、一般の分
散染料を用い、120〜135℃で高温高圧染色を行つ
た後、還元洗浄とカルボキシル基をアルカリ金属
で置換する工程を兼ねてアルカリ処理を行う方法
か、もしくは、グラフト重合後、カルボキシル基
をアルカリ金属で置換処理をした後、一般の分散
染料を用い、120〜135℃で高温高圧染色を行い、
しかる後、必要に応じ、還元洗浄を行う工程を採
用していた。ところが、これらのいずれの方法を
採用しても、染色物の堅ろう度、特に耐光堅ろう
度が著しく低下するという問題があることは前述
したとおりである。 そこで、本発明では、前述のグラフト重合を行
つた後で、しかもアルカリ金属による置換処理の
前に、必らず脱膨潤剤処理を行うものである。す
なわち、染色物に膨潤剤が残存していると、家庭
洗濯時に染料落ちを助長したり、また、日光照射
による染料分解を促進するという現象があり、本
発明はかかる点を改善したものである。この脱膨
潤剤処理方法としては、160℃以上の乾熱で処理
する方法、100℃以上の蒸熱処理をする方法、オ
ーバーヒーテイツドスチームで処理する方法、あ
るいはアニオン系や非イオン系の界面活性剤を用
いて、洗浄処理する方法などがあるが、160℃以
上の乾熱処理による方法が、簡便で効果も大き
い。かかる脱膨潤剤処理は、アルカリ金属での置
換処理の前であれば、グラフト重合後のいずれの
段階で取り入れてもよい。すなわち、アルカリ金
属による置換処理を施した後、160℃以上の乾熱
処理などの高温加熱処理を行うと、ポリエステル
系成形品の強力が著しく低下するという大きな問
題を生じるからである。したがつて本発明では、
必らず、アルカリ金属での置換処理の前に脱膨潤
剤の工程を入れるものであり、この点が、本発明
の最大の特徴である。 なお、アルカリ金属での置換処理の前に、脱膨
潤剤処理工程を取り入れたとしても、その後の工
程において、染色工程と、アルカリ金属での置換
処理工程を、逆にすると、強力低下が著しくなる
という問題があるので、最も好ましい態様は、グ
ラフト重合―脱膨潤剤処理―染色―アルカリ金属
置換処理、もしくはグラフト重合―染色―脱膨潤
剤処理―アルカリ金属置換処理であり、工程通過
性、作業性からは前者の態様がベストといえる。 なお、ポリエステル系成形品が、布帛形態をと
つている場合、染色、アルカリ金属置換処理後、
仕上セツトや必要に応じ、柔軟剤、帯電防止剤、
樹脂加工剤などによる仕上加工―乾熱セツトを施
すが、グラフト重合により、木綿様の特性を付与
した改質ポリエステル系成形品の場合は、アルカ
リ金属による置換処理後の乾熱セツトは、160℃
以下、好ましくは140℃以下の温度でセツトした
方が強力低下防止の面から好ましい。 本発明の方法によれば、物性変化の少ない、し
かも染色堅ろう度低下の小さい木綿様の吸透湿
性、吸水性、さらには防汚性、制電性、防融性な
どの特性に優れた改質ポリエステル系成形品を極
めて安全に得ることができるのである。 以下、具体的な例でもつて、本発明の方法をさ
らに説明する。 実施例1 比較例1〜6 通常のポリエステル系繊維からなる150デニー
ル・48フイラメントの仮撚加工糸を、目付が180
g/m2のツイル織物にした。該織物を通常の条件
で、リラツクス・精練―乾燥―中間セツトをした
後、 (A) グラフト重合工程: 乳化剤としてノニルフエノールのエチレンオ
キサイド14モル付加物が2g/、膨潤剤とし
てモノクロルベンゼンが5g/、重合開始剤
としてベンゾイルパーオキサイドが2g/か
らなる混合液中で、浴比1:30なる条件のもと
で重合開始剤前処理をした。次にアクリル酸、
メタクリル酸を各々8g/含有する浴比1:
30なる液中に重合開始剤前処理をした織物を浸
漬し、加熱昇温を行い、110℃で60分間グラフ
ト重合処理をした(A工程)。 次に、 (B) 脱膨潤剤工程: グラフト重合した織物を、180℃で60秒間、
乾熱処理を行い、脱膨潤剤処理をした(B工
程)。 次に、このものを、 (C) 染色工程: シー・アイ・デイスパース・ブルー224が3
%owf、タモール系分散剤が0.5g/、酢酸
が0.2c.c./からなる浴比1:30の染色液中に
浸漬し、カラーベツト染色試験機(日本染色機
械(株)社製)で130℃にて60分間、高温高圧染色
をした(C工程)。 次に、この染色品を、 (D) アルカリ金属置換工程: 炭酸ナトリウム7g/からなる浴比1:30
の液中に浸漬し、75℃で30分間、アルカリ金属
置換処理をした(D工程)。 このものを十分、湯水洗した後、脱水し、140
℃で60秒間、乾熱仕上セツトをし、木綿並の8.3
%の吸湿率を有し、寸法安定性、強力低下など物
理特性に問題のない、しかも洗濯堅ろう度や耐光
堅ろう度などの染色堅ろう度の良好な改質ポリエ
ステル織物を得た(本実施例)。なお、参考まで
にこのもののアルカリ金属で置換されたカルボキ
シル基を、酸―アルカリ中和滴定法で求めたとこ
ろ、6.9×10-4グラム当量/グラムフアイバーで
あつた。 次に比較として、本実施例の加工工程中、B工
程を省いたもの(A―C―D……比較例1)、本
実施例の加工工程中B工程を最後にしたもの(A
―C―D―B……比較例2)、本実施例中、D工
程をB工程の前に入れたもの(A―D―B―C…
…比較例3)、本実施例中、B工程と、D工程を
入れ替えたもの(A―D―C―B……比較例4)、
本実施例中、C接続とD工程を入れ替えたもの
(A―B―D―C……比較例5)を加工したが、
いずれも、寸法安定性、強力などの物性面、もし
くは、耐光、洗濯などの染色堅ろう度面のいずれ
かに問題のあるものになつた。これらの結果を次
表にとりまとめる。
合による改質に関する。さらに詳しくは、ポリエ
ステル系成形品の染色堅ろう度、物性の低下を防
ぎながら木綿様の特性を付与する改質方法に関す
る。 従来、ポリエステル系成形品のグラフト重合に
よる改質は、特公昭45−502、特公昭48−27743、
特開昭48−68694などで公知であるが、モノクロ
ルベンゼンなどの膨潤剤、ベンゾイルパーオキサ
イドなどの重合開始剤ならびに、酸性基を有する
ビニルモノマーを用いてグラフト重合した後、80
℃以上の熱をかけ、各種金属塩で置換処理―染色
という工程をとるか、または、前述のグラフト重
合をした後、通常の染色を行い、次いで各種金属
塩で置換処理する工程を採用している。ところ
が、かかる工程を採用すると、いずれの場合も、
染色物の堅ろう度、中でも耐光堅ろう度が、著し
く低下するのが実情であり、ポリエステル系成形
品のグラフト改質が工業化できない大きな理由の
一つであつた。 本発明者らは、かかる点に着目し、染色堅ろう
度低下の小さいグラフト改質ポリエステル系成形
品の開発を目的として鋭意研究を積み重ね、本発
明に到達した。 本発明は、前記目的を達成するために、次の如
き構成を有する。 (1) 膨潤剤、重合開始剤、ビニルカルボン酸モノ
マーを用いて、グラフト重合法によつて改質し
たポリエステル系成形品を、染色し、アルカリ
金属による置換処理を施すに際し、アルカリ金
属による置換処理する前に脱膨潤剤処理するこ
とを特徴とするポリエステル系成形品の改質方
法。 (2) 脱膨潤剤工程が160℃以上の乾熱処理である
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
の改質方法。 かくの如き構成をとれば、従来から大きな問題
であつたグラフト改質したポリエステル系成形品
の染色物において、耐光堅ろう度などの染色堅ろ
う度の低下を防止し、実用性の高い染色物の提供
が、可能になる。 ここで本発明の方法について、さらに詳しく説
明する。 本発明にいう膨潤剤とは、後述する重合開始剤
を、ポリエステル系成形品内部へ導入するために
用いるもので、モノクロルベンゼン、ジクロルベ
ンゼン、トリクロルベンゼン、安息香酸、フエノ
ール、サリチル酸メチル、ジフエニル、ジフエニ
ルメタン、トリフエニルメタン、O―フエニルフ
エノール、P―フエニルフエノール、O―クレゾ
ールなどを意味する。 次に、本発明にいう重合開始剤とは、ベンゾイ
ルパーオキサイド、メトキシベンゾイルパーオキ
サイドなどの有機過酸化物やアゾビスイソブチロ
ニトリル、アゾビスバレロニトリルなどの有機化
合物などを意味する。 これらの重合開始剤は、通常、水不溶性のもの
が多いので、アルキルフエノールのエチレンオキ
サイド付加物や、アルキルリン酸エステルのエチ
レンオキサイド付加物などの界面活性剤を用い、
乳化分散させて処理する。 次に、本発明にいうビニルカルボン酸モノマー
とは、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、
イタコン酸、ブテントリカルボン酸などの親水性
ビニルカルボン酸系モノマーをいう。なお、これ
らのビニルカルボン酸系モノマーにヒドロキシエ
チルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレ
ート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロ
キシプロピルメタクリレート、アクリルアミド、
メタクリルアミド、N―メチロールアクリルアミ
ドなどの親水性モノマー、アクリル酸メチル、メ
タクリル酸メチル、などの疎水性モノマーなど、
各種ビニルモノマーが、混合して使用された場合
でもかまわないが本発明では特に、親水性ビニル
カルボン酸モノマー・リツチの方がポリエステル
系成形品を木綿様に改質するために好ましい。 これらの酸性基を有するビニルモノマーをポリ
エステル系成形物にグラフト重合する方法として
は、予じめ過酸化ベンゾイルなどの有機過酸化物
を、モノクロルベンゼンなどの膨潤剤を用いて、
ポリエステル系成形物内部へ導入し、次いで、前
述のアクリル酸やメタクリル酸などの酸性基を有
するビニルモノマー単独あるいは混合水溶液中で
加熱処理して、グラフト重合する方法や、過酸化
ベンゾイルなどの有機過酸化物系触媒とモノクロ
ルベンゼンなどの膨潤剤ならびに前述の酸性基を
有するビニルモノマーの存在する液中で加熱処理
してグラフト重合する方法など、いろいろある
が、これらの方法に限定されるものではない。 なお、本発明にいうアルカリ金属とは周期律表
に示される一般のアルカリ金属を意味する。具体
的には、ポリエステル系成形品内部に導入された
カルボキシル基を水酸化リチウム、水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウム、炭酸リチウム、炭酸カリ
ウム、炭酸ナトリウムなどと反応させることによ
りアルカリ金属塩とする。すなわち、通常、アル
カリ金属化合物水溶液中に、グラフト重合したポ
リエステル系成形品を浸漬し、80℃以下、好まし
くは60℃以下の温度で置換処理するのが一般的で
あるが、コールドバツチシステム、パツドスチー
ムシステムなどでもよい。 次に、本発明にいうポリエステル系成形物とは
テレフタール酸やイソフタール酸とエチレングリ
コール、1,4―ブタンジオール、1,6―ヘキ
サンジオールなどとのエステル反応物として知ら
れている通常のポリエステル系成形物を意味し、
さらに、5―ソジユームスルホイソフタレート
や、ポリアマイド系化合物が、共重合やブレンド
方式で混入されていてもよく、また、サイドバイ
サイドや、芯―鞘形成の複合化成形品でもよい。
かかる成形品の形態としては、ステープル、ト
ウ、フイラメント、ウエブ、スライバー、紡績
糸、加工糸、編地、織物、不織布、フイルムな
ど、いずれの形態でもよく、また天然繊維や他の
合成繊維などとの混紡、混繊、交編織物でもよ
い。 前述の如き方法にてグラフト重合されたポリエ
ステル系成形物を、従来は、そのまま、一般の分
散染料を用い、120〜135℃で高温高圧染色を行つ
た後、還元洗浄とカルボキシル基をアルカリ金属
で置換する工程を兼ねてアルカリ処理を行う方法
か、もしくは、グラフト重合後、カルボキシル基
をアルカリ金属で置換処理をした後、一般の分散
染料を用い、120〜135℃で高温高圧染色を行い、
しかる後、必要に応じ、還元洗浄を行う工程を採
用していた。ところが、これらのいずれの方法を
採用しても、染色物の堅ろう度、特に耐光堅ろう
度が著しく低下するという問題があることは前述
したとおりである。 そこで、本発明では、前述のグラフト重合を行
つた後で、しかもアルカリ金属による置換処理の
前に、必らず脱膨潤剤処理を行うものである。す
なわち、染色物に膨潤剤が残存していると、家庭
洗濯時に染料落ちを助長したり、また、日光照射
による染料分解を促進するという現象があり、本
発明はかかる点を改善したものである。この脱膨
潤剤処理方法としては、160℃以上の乾熱で処理
する方法、100℃以上の蒸熱処理をする方法、オ
ーバーヒーテイツドスチームで処理する方法、あ
るいはアニオン系や非イオン系の界面活性剤を用
いて、洗浄処理する方法などがあるが、160℃以
上の乾熱処理による方法が、簡便で効果も大き
い。かかる脱膨潤剤処理は、アルカリ金属での置
換処理の前であれば、グラフト重合後のいずれの
段階で取り入れてもよい。すなわち、アルカリ金
属による置換処理を施した後、160℃以上の乾熱
処理などの高温加熱処理を行うと、ポリエステル
系成形品の強力が著しく低下するという大きな問
題を生じるからである。したがつて本発明では、
必らず、アルカリ金属での置換処理の前に脱膨潤
剤の工程を入れるものであり、この点が、本発明
の最大の特徴である。 なお、アルカリ金属での置換処理の前に、脱膨
潤剤処理工程を取り入れたとしても、その後の工
程において、染色工程と、アルカリ金属での置換
処理工程を、逆にすると、強力低下が著しくなる
という問題があるので、最も好ましい態様は、グ
ラフト重合―脱膨潤剤処理―染色―アルカリ金属
置換処理、もしくはグラフト重合―染色―脱膨潤
剤処理―アルカリ金属置換処理であり、工程通過
性、作業性からは前者の態様がベストといえる。 なお、ポリエステル系成形品が、布帛形態をと
つている場合、染色、アルカリ金属置換処理後、
仕上セツトや必要に応じ、柔軟剤、帯電防止剤、
樹脂加工剤などによる仕上加工―乾熱セツトを施
すが、グラフト重合により、木綿様の特性を付与
した改質ポリエステル系成形品の場合は、アルカ
リ金属による置換処理後の乾熱セツトは、160℃
以下、好ましくは140℃以下の温度でセツトした
方が強力低下防止の面から好ましい。 本発明の方法によれば、物性変化の少ない、し
かも染色堅ろう度低下の小さい木綿様の吸透湿
性、吸水性、さらには防汚性、制電性、防融性な
どの特性に優れた改質ポリエステル系成形品を極
めて安全に得ることができるのである。 以下、具体的な例でもつて、本発明の方法をさ
らに説明する。 実施例1 比較例1〜6 通常のポリエステル系繊維からなる150デニー
ル・48フイラメントの仮撚加工糸を、目付が180
g/m2のツイル織物にした。該織物を通常の条件
で、リラツクス・精練―乾燥―中間セツトをした
後、 (A) グラフト重合工程: 乳化剤としてノニルフエノールのエチレンオ
キサイド14モル付加物が2g/、膨潤剤とし
てモノクロルベンゼンが5g/、重合開始剤
としてベンゾイルパーオキサイドが2g/か
らなる混合液中で、浴比1:30なる条件のもと
で重合開始剤前処理をした。次にアクリル酸、
メタクリル酸を各々8g/含有する浴比1:
30なる液中に重合開始剤前処理をした織物を浸
漬し、加熱昇温を行い、110℃で60分間グラフ
ト重合処理をした(A工程)。 次に、 (B) 脱膨潤剤工程: グラフト重合した織物を、180℃で60秒間、
乾熱処理を行い、脱膨潤剤処理をした(B工
程)。 次に、このものを、 (C) 染色工程: シー・アイ・デイスパース・ブルー224が3
%owf、タモール系分散剤が0.5g/、酢酸
が0.2c.c./からなる浴比1:30の染色液中に
浸漬し、カラーベツト染色試験機(日本染色機
械(株)社製)で130℃にて60分間、高温高圧染色
をした(C工程)。 次に、この染色品を、 (D) アルカリ金属置換工程: 炭酸ナトリウム7g/からなる浴比1:30
の液中に浸漬し、75℃で30分間、アルカリ金属
置換処理をした(D工程)。 このものを十分、湯水洗した後、脱水し、140
℃で60秒間、乾熱仕上セツトをし、木綿並の8.3
%の吸湿率を有し、寸法安定性、強力低下など物
理特性に問題のない、しかも洗濯堅ろう度や耐光
堅ろう度などの染色堅ろう度の良好な改質ポリエ
ステル織物を得た(本実施例)。なお、参考まで
にこのもののアルカリ金属で置換されたカルボキ
シル基を、酸―アルカリ中和滴定法で求めたとこ
ろ、6.9×10-4グラム当量/グラムフアイバーで
あつた。 次に比較として、本実施例の加工工程中、B工
程を省いたもの(A―C―D……比較例1)、本
実施例の加工工程中B工程を最後にしたもの(A
―C―D―B……比較例2)、本実施例中、D工
程をB工程の前に入れたもの(A―D―B―C…
…比較例3)、本実施例中、B工程と、D工程を
入れ替えたもの(A―D―C―B……比較例4)、
本実施例中、C接続とD工程を入れ替えたもの
(A―B―D―C……比較例5)を加工したが、
いずれも、寸法安定性、強力などの物性面、もし
くは、耐光、洗濯などの染色堅ろう度面のいずれ
かに問題のあるものになつた。これらの結果を次
表にとりまとめる。
【表】
* グラフト改質をせずに本実施例と同様
に染色したもの
なお、吸湿率は110℃で2時間、絶乾後、亜硫
酸ナトリウムの飽和水溶液からなる雰囲気中(20
℃×65%RH)で1昼夜間放置し、重量変化から
吸湿率を測定した。 また、強力測定はJIS―L1079に基づいて測定
した。染色堅ろう度は次に基づいた。 洗濯堅ろう度:JIS L0844 耐光堅ろう度:JIS L0842 寸法安定性(洗濯収縮率)はJIS L―1018を基
に測定した。 実施例 2 実施例1と同様の織物を、実施例1と同様の加
工条件で次なる加工工程で加工したところ、寸法
安定性のよい、強力低下の少ない、しかも洗濯や
耐光堅ろう度の良好な染色物を得ることができ
た。 加工工程:A→C→B→D
に染色したもの
なお、吸湿率は110℃で2時間、絶乾後、亜硫
酸ナトリウムの飽和水溶液からなる雰囲気中(20
℃×65%RH)で1昼夜間放置し、重量変化から
吸湿率を測定した。 また、強力測定はJIS―L1079に基づいて測定
した。染色堅ろう度は次に基づいた。 洗濯堅ろう度:JIS L0844 耐光堅ろう度:JIS L0842 寸法安定性(洗濯収縮率)はJIS L―1018を基
に測定した。 実施例 2 実施例1と同様の織物を、実施例1と同様の加
工条件で次なる加工工程で加工したところ、寸法
安定性のよい、強力低下の少ない、しかも洗濯や
耐光堅ろう度の良好な染色物を得ることができ
た。 加工工程:A→C→B→D
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 膨潤剤、重合開始剤、ビニルカルボン酸モノ
マーを用いて、グラフト重合法によつて改質した
ポリエステル系成形品を、染色し、アルカリ金属
による置換処理を施すに際し、アルカリ金属によ
る置換処理する前に脱膨潤剤処理することを特徴
とするポリエステル系成形品の改質方法。 2 脱膨潤剤工程が160℃以上の乾熱処理である
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
改質方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58061196A JPS59187033A (ja) | 1983-04-07 | 1983-04-07 | ポリエステル系成形品の改質方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58061196A JPS59187033A (ja) | 1983-04-07 | 1983-04-07 | ポリエステル系成形品の改質方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59187033A JPS59187033A (ja) | 1984-10-24 |
| JPS6358955B2 true JPS6358955B2 (ja) | 1988-11-17 |
Family
ID=13164174
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58061196A Granted JPS59187033A (ja) | 1983-04-07 | 1983-04-07 | ポリエステル系成形品の改質方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59187033A (ja) |
-
1983
- 1983-04-07 JP JP58061196A patent/JPS59187033A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59187033A (ja) | 1984-10-24 |
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