JPS6360794B2 - - Google Patents

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JPS6360794B2
JPS6360794B2 JP56130667A JP13066781A JPS6360794B2 JP S6360794 B2 JPS6360794 B2 JP S6360794B2 JP 56130667 A JP56130667 A JP 56130667A JP 13066781 A JP13066781 A JP 13066781A JP S6360794 B2 JPS6360794 B2 JP S6360794B2
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は潤滑性被覆用組成物に関するものであ
り、特にカチオン重合系のエネルギー線硬化性樹
脂組成物に潤滑剤を配合してなることを特徴とす
るエネルギー線硬化性の潤滑性被覆用組成物に関
する。更に詳しくは金属、例えば冷延及び熱延鋼
板、酸洗鋼板、ステンレス鋼板、表面処理鋼板、
アルミニウム板のプレス加工等の塑性加工に対し
て優れた加工性を有し、且つ加工前後の防錆性を
付与するエネルギー線硬化性の潤滑性皮膜形成用
組成物に関するものである。 従来、冷延鋼板、ステンレス鋼板等の金属鋼板
は鉄鋼メーカーで製造された後、プレス加工、金
属メツキ、防蝕塗装、溶接等のため加工業者で使
用されるまでにかなり長期間保存されるので、そ
の期間の発錆を防止するために何らかの防錆処理
が一般に行なわれている。これらの金属鋼板表面
の防錆処理方法としては鉱油系の防錆油を塗布す
るのが通常の方法であるが、防錆処理に用いられ
る防錆被膜には防錆性能と同時にプレス加工等の
塑性加工時の加工性の優れていることが要求され
る。 従来より使用されている防錆油はプレス加工時
に於ける多少の潤滑性を有しているが、これのみ
の潤滑性では不十分なため、プレス加工時には鉱
油をベースにした高粘度のプレス油やワツクス系
潤滑剤を更に塗布してプレス成形加工しているの
が現状である。しかし、プレス油やワツクス系潤
滑剤や金属石けん等の固体潤滑剤のみでは熱延鋼
板や高張力鋼板などの高強度鋼板のプレス加工や
深絞り加工の如きプレス条件の厳しい場合、即
ち、ダイの面圧が高い場合、被加工鋼板と加工具
との直接接触による線状キズまたは焼付き(以下
型カジリという)の発生がさけられず、成形品の
価値を損うばかりではなく、プレス割れが発生す
るなどの問題がある。一方、これらの防錆油及び
プレス油の使用は鋼板表面のベタツキ現象は避け
られず、その取扱いが不便であるばかりでなく、
プレス加工時に使用するプレス油が作業場周辺に
付着したり、飛散するので作業環境を悪化させる
等の問題がある。 かかるプレス加工時の諸問題を解決する方法と
して有機高分子化合物で金属表面に塗装被覆を行
ない、表面が乾燥状態または半流動状で、且つ防
錆性とプレス時の潤滑性の両方の特性を有する被
膜を金属表面に形成させる方法が提案されてい
る。この方法によれば加工時プレス油等を用いる
ことなく、鉄鋼メーカーで製造された鋼板は加工
メーカーではそのままプレス加工することができ
るので生産効率、生産コストのみならず作業環境
改善等の面からも非常に有利である。具体的な方
法としては有機高分子化合物を金属表面に塗布し
たのち、その上に潤滑性の優れた半流動状の樹脂
層を形成させうる樹脂軟化剤を塗布する二層被膜
型や、樹脂に固型の油脂、脂肪酸、金属石けん等
の潤滑剤を配合し鋼板に塗布する一層固型被膜型
がある。しかし、これらの高分子化合物を利用し
た潤滑性組成物は多量の有機溶剤を用いて希釈し
て塗布される溶剤蒸発乾燥型のため乾燥工程に長
時間を要し、溶剤による火災の危険性や作業環境
の悪化を招く欠点がある。また、コイル状の各種
鋼板に高速度で塗布、乾燥するためには大型の乾
燥装置が必要となり設備費が高価となるのみなら
ず多量の熱エネルギーを要する。最近、有機溶剤
による作業環境や火災等の安全衛生及び省資源な
どの面から水系樹脂組成物が開発されているが、
鉄鋼メーカー等で100m/min以上の高速連続鋼
板処理設備で処理するためには50m前後のライン
の長さを要し設備的にもむずかしい問題がある。
一方、二層被膜型では樹脂被膜形成後更に潤滑性
被膜を形成させるため2回の塗装工程が必要とな
り作業性、コスト、設備面からも有利な方法とは
言えない。 また、ごく最近、小規模設備による連続的な高
速処理を行なうという観点から、紫外線、電子線
等の活性エネルギー線を用いてラジカル重合反応
により重合や架橋を行なわせて硬化樹脂被膜を形
成させるという方法も提案されているが、これら
のラジカル重合系樹脂組成物ではラジカル重合反
応のため硬化時には空気中の酸素の影響により硬
化阻害を起こし、鋼板の高速連続処理ラインで実
用化するためには不活性ガス雰囲気下でエネルギ
ー線を照射する必要があり、設備面、コスト面か
らも工業的に満足すべき方法とは言いがたい。更
に、これらのラジカル重合系潤滑性被覆組成物に
よる硬化被覆では各種鋼板に対する密着性及びプ
レス加工性において必ずしも満足するものが得ら
れていない。 本発明はかかる従来の潤滑性被覆用組成物が有
する種々の欠点を解消するため鋭意検討の結果、
完成されたものである。 本発明の目的はカチオン重合系エネルギー線硬
化性樹脂組成物の通常雰囲気下での速硬化性の特
徴を生かして高速処理が可能で且つ優れたプレス
加工性と一時防錆性を有するエネルギー線硬化性
の潤滑性被覆用組成物を提供することにある。 また、本発明の他の目的はカチオン重合系エネ
ルギー線硬化性樹脂組成物の速硬化性の特徴を生
かして高速処理が可能で且つ優れたプレス加工性
及び耐ブロツキング性を有するエネルギー線硬化
性の潤滑性被覆塗膜形成方法を提供することにあ
る。 即し、本発明による潤滑性被覆用組成物は必須
の成分として脂環式環上にエポキシ基のあるエポ
キシ樹脂を10〜90重量%含有するエポキシ系樹脂
組成物とエネルギー線感受性増感剤とからなるカ
チオン重合系エネルギー線硬化性樹脂組成物100
重量部と、少なくとも一種の潤滑剤0.5〜20重量
部とからなるエネルギー線硬化性の潤滑性被覆用
組成物である。本発明の該潤滑性被覆用組成物は
鋼板等の各種の金属素材表面に塗布し、次いで通
常雰囲下でエネルギー線照射することにより極め
て短時間に硬化乾燥が可能で、省資源、省エネル
ギー、作業環境改善を可能にする無溶剤タイプの
組成物である。特に、本発明の潤滑性被覆用組成
物ではラジカル重合系被覆用組成物のように、照
射時に不活性ガス雰囲気中で硬化させる必要は全
くなく、乾燥炉がほとんど不要であるため、設備
スペースも大巾に節約できると同時に溶剤の飛散
による火災の危険が少なくなり、且つ運転エネル
ギーも大巾に低減できるなどその経済的、工業的
価値は非常に大きい。 先ず、本発明で使用するカチオン重合系エネル
ギー線硬化性樹脂組成物とはエネルギー線の照射
により高分子化又は架橋して塗膜を形成する従来
公知のエネルギー線感受性増感剤(光重合開始
剤)を含有するカチオン重合性樹脂組成物で、例
えばエポキシ環のカチオン開環重合により高分子
化するエポキシ系樹脂組成物及び環状エーテル
類、ラクトン類、ビニル化合物等のカチオン重合
性組成物(例えば特公昭49−17040号公報記載の
もの、その他に触媒としては特公昭52−14278号
公報などに記載された感光性オニウム塩類などの
数種のものが公知であるが、いずれも紫外線など
のエネルギー線照射によりルイス酸を発生するも
のがある。)等が挙げられるが、その中でもエポ
キシ環のカチオン開環重合により高分子化するエ
ポキシ系樹脂組成物が好ましい。 かかるエポキシ系樹脂組成物に使用されるエポ
キシ樹脂としては従来公知の芳香族エポキシ樹
脂、脂環族エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂が
挙げられる。ここで芳香族エポキシ樹脂として特
に好ましいものは、少なくとも1個の芳香族核を
有する多価フエノール又はそのアルキレンオキサ
イド付加体のポリグリシジルエーテルであつて、
例えばビスフエノールA又はそのアルキレンオキ
サイド付加体とエピクロルヒドリンとの反応によ
つて製造されるグリシジルエーテル、エポキシノ
ボラツク樹脂が挙げられる。また脂環族エポキシ
樹脂として特に好ましいものとしては少なくとも
1個の脂環を有する多価アルコールのポリグリシ
ジルエーテル又はシクロヘキセン又はシクロペン
テン環含有化合物を過酸化水素、過酸等の適当な
酸化剤でエポキシ化することによつて得られるシ
クロヘキセンオキサイドまたはシクロペンテンオ
キサイド含有化合物がある。ポリグリシジルエー
テルの代表例としては、水素添加ビスフエノール
Aまたはそのアルキレンオキサイド付加体とエピ
クロルヒドリンとの反応によつて製造されるグリ
シジルエーテルが挙げられる。又、シクロヘキセ
ンオキサイド又はシクロペンテンオキサイド含有
化合物の代表例としては下記の式で表わされるも
のが挙げられる。
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
更に脂肪族エポキシ樹脂として特に好ましいも
のは脂肪族多価アルコールまたはそのアルキレン
オキサイド付加物のポリグリシジルエーテル及び
脂肪族長鎖多塩基酸のポリグリシジルエステルが
あり、その代表例としては、1,4―ブタンジオ
ールのジグリシジルエーテル、1,6―ヘキサン
ジオールのジグリシジルエーテル、グリセリンの
トリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパ
ンのトリグリシジルエーテル、ポリエチレングリ
コールのジグリシジルエーテル、ポリプロピレン
グリコールのジグリシジルエーテル、エチレング
リコール、プロピレングリコール、グリセリン等
脂肪族多価アルコールに1種または2種以上のア
ルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロ
ピレンオキサイド)を付加することにより得られ
るポリエーテルポリオールのポリグリシジルエー
テル、脂肪族長鎖二塩基酸のジグリシジルエステ
ルが挙げられる。更に脂肪族高級アルコールのモ
ノグリシジルエーテルやフエノール、クレゾー
ル、ブチルフエノールまたはこれらにアルキレン
オキサイドを付加することにより得られるポリエ
ーテルアルコールのモノグリシジルエーテル、高
級脂肪酸のグリシジルエステル等も希釈剤として
配合する事ができる。 本発明のエポキシ系樹脂組成物はこれらの芳香
族エポキシ樹脂、脂環族エポキシ樹脂または脂肪
族エポキシ樹脂を単独または所望の性能に応じて
適当に配合することができるが、特に好ましいエ
ポキシ系樹脂組成物は脂環族エポキシ樹脂を含有
するもので、特に例えばシクロヘキセンオキサイ
ド基及び/またはシクロペンテンオキサイド基を
含有する化合物の如き脂環式環上にエポキシ基を
有するエポキシ樹脂を10〜90重量%、好ましくは
35〜85重量%含むものである。また脂肪族エポキ
シ樹脂である脂肪族長鎖多塩基酸(炭素数8〜
50)のポリグリシジルエステルを5〜25重量%含
有する組成物は密着性、加工性等の面で特に好ま
しい。 一方、本発明に使用されるカチオン重合系のエ
ネルギー線硬化性樹脂組成物に含まれるエネルギ
ー線照射の下で分解しカチオン重合性樹脂の重合
または架橋を引起こす効果を持つ触媒を放出する
エネルギー線感受性増感剤(光重合開始剤)とし
ては特に限定されないが、特に好ましいものは照
射により重合開始能のあるルイス酸を放出するオ
ニウム塩である複塩の一群のものである。かかる
化合物は基本的には一般式〔R1 aR2 bR3 cR4 dZ〕+m
〔MXo+n-m〔式中カチオンはオニウムであり、
ZはN≡N,S,Se,Te,P,As,Sb,Bi,
O,ハロゲン(例えばI,Br,Cl)であり、R1
R2,R3,R4は同一でも異なつていてもよい有機
の基である。a,b,c,dはそれぞれ0〜3の
整数であつてa+b+c+dはZの価数に等し
い。Mはハロゲン化物錯体の中心原子である金属
または半金属(metalloid)であり、B,P,
As,Sb,Fe,Sn,Bi,Al,Ca,In,Ti,Zn,
Sc,V,Cr,Mn,Co等である。Xはハロゲン
原子であり、mはハロゲン化物錯体イオンの正味
の電荷であり、nはハロゲン化物錯体イオン中の
ハロゲン原子の数である。〕で表わされる。 この様な触媒前駆体はそれ自体は公知であり、
例えばZがN≡Nである化合物は米国特許第
3708296号、同第3949143号、同第3794576号等に
記載されている。その他のオニウム触媒前駆体は
ベルギー特許第828841号、同第828669号、フラン
ス特許第2270269号、米国特許第4139655号等に記
載されている。 上記ジアゾニウム化合物は上記の米国特許第
3708296号、同第3949143号等に記載されている方
法で得る事が出来る。ZがS,Se,Teである化
合物はJ.KnapozykらのJ.A.C.S.,91,145,
(1969)、A.L.MaycockらのJ.Organic
Chemistry,35,No.8,2532(1970)、Goethalsら
のBul.Soc.Chim.Belg.,73,546(1964)、H.M.
LaicestarらのJ.A.C.S.,51,3587(1929)等に記
載された方法で製造出来る。ZがP,N,As,
Sb,Biである代表的なオニウム塩はJ.Goerdeler
のMethoden der Organishen Chimie,11/12
591―640(1958)、K.Sasseの同12/1,79―112
(1963)に記載された方法で製造出来る。Zがハ
ロゲンである代表的なオニウム塩はO.A.Ptitsyna
らのDokl.Adad.Nauk.,SSSR,163,383
(1965)、M.DrexlerらのJ.A.C.S.,75,2705
(1953)等に記載の方法で製造出来る。 また、ここでいうオニウム塩には米国特許第
4139655号に記載されているチオピリリウム等の
ピリリウム塩及び特開昭56−8428号公報に記載さ
れているアリールオキシスルホキソニウム塩等の
オキソニウム塩も含まれる。 また、カチオン重合性樹脂の重合を開始するに
用いる事の出来る他の化合物は例はヨードホル
ム、α,α―ジブロモパラキシレン、ブロモホル
ム、四臭化炭素、ヘキサクロロパラキシレン、及
び米国特許第3895954号に記載のその他の触媒、
ビス(パーフロロアルキルスルホニル)メタン
塩、及び米国特許第3586616号、独国特許第
2419274号等記載の如きスルホニルメタンのジア
ゾニウム塩等の有機ハロゲン化合物である。 なお、必要に応じて本発明の構成要素となるエ
ポキシ系樹脂、環状エーテル類、ラクトン類、ビ
ニル化合物等のカチオン重合系樹脂組成物には本
発明の効果を損わない限り、前述記載のカチオン
重合性物質以外のオレフイン系樹脂、アクリル系
樹脂、エステル系樹脂、石油樹脂、アルキツド系
樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹
脂、ブチラール系樹脂、ポリビニルアルコール系
樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、酸無水物系エポキ
シ樹脂硬化剤及び各種の塗料用添加剤等を配合す
ることができる。また、塗装鋼板はプレス加工後
弱アルカリ洗浄剤で皮膜の除去が行なわれること
が多い。従つてこのような場合にはエネルギー線
硬化性樹脂組成物中の水酸基、脂肪酸基、脂肪酸
塩基等の基を有する化合物又は樹脂を配合するこ
とが好ましい。 更に本発明の構成要素となるカチオン重合系樹
脂組成物には米国特許第4156035号に提案されて
いる様にアクリレート又はメタアクリレート化合
物とカルボニル系光増感剤等を配合することによ
つて塗膜物性や硬化性を改良することも可能であ
る。 本発明の潤滑性被覆用組成物の重要な構成要素
である潤滑剤としてはステアリン酸リノール酸、
オレイン酸、リノレン酸、パルミチン酸等の脂肪
酸;ステアリン酸、ラウリン酸、オクテン酸、リ
シノール酸、ナフテン酸、ロジン、タール油脂肪
酸等の有機酸とカルシウム、アルミニウム、バリ
ウム、マグネシウム、亜鉛、銅、鉄、鉛、錫等の
金属から得られる金属石けん;脂肪酸とナトリウ
ム、カリウム、アンモニアとから得られる脂肪酸
石けん;パラフインワツクス、密ロウ、植物ロ
ウ、塩素化パラフイン等のパラフイン系炭化水
素;ラノリン、パーム油等の油脂;ラウリルアル
コール、ステアリルアルコール等の高級アルコー
ル;脂肪酸とアミンから得られる脂肪族アミド;
ソルビトール脂肪酸エステル、ペンタエリスリト
ール脂肪酸エステル特の脂肪酸エステル及び前記
化合物の誘導体等の有機系潤滑剤あるいはグラフ
アイト、二硫化モリブデン、滑石、ホウ素化合物
等の無機系潤滑剤が挙げられる。上記潤滑剤はそ
れぞれ単独で使用することもできるが、2種ある
いはそれ以上の組合わせでそれぞれの特徴を発揮
させることも可能である。これらの潤滑剤の中で
カチオン重合系樹脂組成物との配合に於いて好ま
しいものは常温で固体又は半固体状の脂肪酸金属
石けん、脂肪酸エステル、脂肪酸のいずれか1種
又は2種以上を組合わせたものである。これらの
潤滑剤の本発明の潤滑性被覆用組成物への配合量
は配合すべき潤滑剤の種類やカチオン重合性樹脂
組成物の種類及び必要潤滑性能に応じて広範に変
えることができるが、一般的にはカチオン重合系
エネルギー線硬化性樹脂組成物100重量部に対し
て該潤滑剤0.5〜20重量部の範囲が適当で、好ま
しくは1.0〜10重量部である。前記配合において
潤滑剤量が0.5重量部に満たない場合は潤滑効果
があらわれず、逆に20重量部より潤滑剤が多くな
るとエネルギー線硬化塗膜本来の性能が低下する
傾向があり、密着性低下、被膜がもろくなるなど
被覆鋼板のプレス加工性に問題が生ずる。 本発明の潤滑性被覆用組成物には記述の必須成
分以外に防錆剤、河塑剤、酸化防止剤、消泡剤、
表面活性剤、極圧添加剤、顔料、染料、防腐剤等
を本発明の目的、効果を損わない範囲で適量配合
することもできる。例えば防錆剤として鉛丹、亜
鉛末、亜酸化鉛、酸化亜鉛、シアナミド鉛、塩基
性クロム酸塩、ジンククロメート、クロム酸バリ
ウムカリウム、クロム酸バリウム亜鉛、鉛酸カル
シウム、縮合リン酸塩、安息香酸ソーダ、アルキ
ル酸アミド、及びキレート系化合物などが挙げら
れる。 本発明の潤滑性被覆用組成物は基材表面に通常
の方法、例えばロールコーター、グラビヤコータ
ー、グラビヤオフセツト、スプレー、スクイズイ
ング及び浸漬法などの方法で塗装することができ
る。硬化被膜の膜厚としては各種基材に対する要
求性能により決まるが、0.5〜15μ程度の範囲が適
当であり、好ましくは2〜6μ程度の範囲である。
本発明の該被覆用組成物を各種基材に塗布し、硬
化被膜を形成するためのエネルギー線としては紫
外線、電子線、あるいは放射線などがあり、これ
らのうちで紫外線照射による方法が実用面からみ
ても最も好ましい方法である。更に、該被覆用組
成物による被覆形成は基材を加熱処理したのち、
あるいは加熱処理しながら塗装するか、または基
材に該被覆用組成物を塗装後、加熱処理とエネル
ギー線照射を併用することにより一層効果的に促
進させることもできる。なお、該被覆用組成物の
塗装にさいして粘度調整のため該潤滑性被覆用組
成物の性能の低下等の弊害がない範囲内で有機溶
剤、水などの溶媒を使用することも可能である。 本発明の潤滑性被覆用組成物は、無溶剤系で且
つエネルギー線照射による高速処理ラインで各種
金属素材表面への潤滑被覆膜形成が可能であり、
作業性、コスト、設備面及び作業環境等の面で極
めて有利である。また、該被覆用組成物で被覆し
た鋼板類は耐ブロツキング性や一時防錆性と同時
に極めて高いプレス加工性や深絞り加工性、耐ブ
ロツキング性を有している。 本発明の潤滑性被覆用組成物は特に自動車用ボ
デイー、自動車用部品、家庭電化製品等の打抜
き、プレス、フオーミング等の加工を必要とする
金属材、例えば冷延及び熱延鋼板、酸洗鋼板、ス
テンレス鋼板、表面処理鋼板、アルミニウム板等
に被覆することにより優れた効果を発揮する。 以下、実施例によつて本発明の代表的な例につ
いて更に具体的に説明するが、本発明は以下の実
施例によつて制約されるものではない。例中
「部」は重量部を意味する。 実施例 1 3,4―エポキシシクロヘキシルメチル―3,
4―エポキシシクロヘキシルカルボキシレート
(エポキシ当量131〜143)80部、脂肪族長鎖二塩
基酸のジグリシジルエステル(岡村製油社製、商
品名OSレジン―101)20部、シリコーン系界面活
性剤0.2部及び光重合開始剤(旭電化工業社製、
商品名PP―33)3部からなるカチオン重合系エ
ネルギー線硬化性樹脂組成物の潤滑剤としてステ
アリン酸カルシウム2部を混合して本発明組成物
を得た。 実施例 2 3,4―エポキシシクロヘキシルメチル3,4
―エポキシシクロヘキシルカルボキシレート(エ
ポキシ当量131〜143)60部、ビス(3,4―エポ
キシシクロヘキシル)アジペート(エポキシ当量
180〜200)20部、脂肪族長鎖二塩基酸のジグリシ
ジルエステル(岡村製油社製、商品名OSレジン
―102)15部、ポリエステル樹脂(分子量2万〜
2.5万)5部、シリコーン系界面活性剤0.5部、光
重合開始剤(旭電化工業社製、商品名PP―33)
3部からなるカチオン重合系エネルギー線硬化性
組成物に潤滑剤としてステアリン酸亜鉛3部を混
合して本発明組成物を得た。 実施例 3 3,4―エポキシシクロヘキシルメチル―3,
4―エポキシシクロヘキサンカルボキシレート
(エポキシ当量131〜143)30部、ビスフエノール
Aジグリシジルエーテル(エポキシ当量180〜
200)50部、1,4―ブタンジオールジグリシジ
ルエーテル(エポキシ当量125〜143)20部、シリ
コーン系界面活性剤2部、光重合開始剤(旭電化
工業社製、商品名PP―33)3部からなるカチオ
ン重合系エネルギー線硬化性組成物に潤滑剤とし
てステアリン酸カルシウム2部と130〓パラフイ
ンワツクス5部を混合して本発明組成物を得た。 実施例 4 3,4―エポキシシクロヘキシルメチル―3,
4―エポキシシクロヘキサンカルボキシレート
(エポキシ当量131〜143)75部、ポリエチレング
リコールグリシジルエーテル(エポキシ当量185
〜215)10部、クレジルグリシジルエーテル(エ
ポキシ当量167〜200)15部、シリコーン系界面活
性剤1部及び光重合開始剤(旭電化工業社製、商
品名PP―33)3部からなるカチオン重合系エネ
ルギー線硬化性樹脂組成物にステアリン酸カルシ
ウム3部、防錆顔料2部を混合して本発明組成物
を得た。 実施例 5 実施例1に於いて、光重合開始剤PP―33の代
わりにジフエニルヨードニウムテトラフルオロボ
レート3部を使用して本発明組成物を得た。 実施例 6 実施例1に於いて、光重合開始剤PP―33の代
わりにヘキサフルオロアンチモン酸トリフエニル
スルホニウム3部を使用して本発明組成物を得
た。 比較例 1 ポリメタクリル酸メチル60部、トリエチレング
リコールジアクリレート40部及び光重合開始剤と
してベンゾインメチルエーテル3部からなるラジ
カル重合系エネルギー線硬化性組成物に潤滑剤と
してステアリン酸5部を混合して比較例組成物を
得た。 かくして得られた実施例1〜6の組成物を完全
に脱脂した冷延鋼板(材質JIS.G.3141,SPCC―
SD,厚さ0.8mm)にロールコーターを用いて膜厚
4〜5μになる様に塗布した。その後、直ちに10
cmの高さに取付けた高圧水銀灯(8KW×2)下
80m/minの速度で通過させて紫外線照射を行な
い硬化被膜を得た。この様にして塗布硬化せしめ
た被覆鋼板を用いて塗膜物性を調べたところ表―
1の通りであつた。また比較例1の組成物は上記
硬化条件では硬化被膜形成が不十分なため硬化ス
ピード30m/minにて紫外線照射したものについ
て塗膜物性を測定した。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 必須の成分として脂環式環上にエポキシ基の
    あるエポキシ樹脂を10〜90重量%含有するエポキ
    シ系樹脂組成物とエネルギー線感受性増感剤とか
    らなるカチオン重合系エネルギー線硬化性樹脂組
    成物100重量部と、少なくとも1種の潤滑剤0.5〜
    20重量部とからなるエネルギー線硬化性の潤滑性
    被覆用組成物。 2 潤滑剤がパラフイン系炭化水素、脂肪酸ある
    いはそれらの金属塩から選ばれた1種もしくは2
    種以上の混合物である特許請求の範囲第1項記載
    のエネルギー線硬化性の潤滑性被覆用組成物。
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