JPS637541B2 - - Google Patents
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- JPS637541B2 JPS637541B2 JP20617781A JP20617781A JPS637541B2 JP S637541 B2 JPS637541 B2 JP S637541B2 JP 20617781 A JP20617781 A JP 20617781A JP 20617781 A JP20617781 A JP 20617781A JP S637541 B2 JPS637541 B2 JP S637541B2
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Description
本発明は2−(2′−アミノエチルチオ)−2−チ
アゾリンジハイドロハライド誘導体をハロゲン化
水素酸で加水分解して高純度のアミノアルキルチ
オール類を製造する方法に関するものである。 アミノアルキルチオール類は種々の医薬品原
料、ヘアーケアー用化粧品等の中間原料および放
射線障害防護作用のある物質等として極めて有用
な物質である。このアミノアルキルチオール類の
製造方法としては、つぎのような方法がある。 (イ) 大過剰の硫化水素のアルコール溶液に冷時ア
ルキレンイミンを作用させる方法(Ann,566,
210(1950);J.Chem.Soc.,1944,5)。 (ロ) アルキレンイミンとジアルキルケトンとを反
応させた後、硫化水素、続いてハロゲン化水素
酸で処理する方法(Bull.Soc.Chim.Fr.1964,
2493;Ann.566,210(1950);特公昭50−29444
号;特公昭54−41569号)。 (ハ) オキサゾリンに硫化水素を作用させた後、塩
酸水溶液中で加水分解する方法(米国特許第
4086274号;特開昭54−128509号)。 (ニ) アミノアルキル硫酸エステルと水硫化アンモ
ニウムまたは水硫化アルカリと反応させたの
ち、塩酸で処理する方法(特公昭53−3365号)。 (ホ) 2−メルカプトチアゾリンを塩酸もしくは臭
化水素酸で加水分解する方法(J.Org.Chem.,
25,869(1960);Ber.,31,2832(1898))。 しかしながら、これらの方法のうち、(イ)から(ハ)
の方法は発がん性のあるアルキレンイミンないし
有毒な硫化水素を使用するという難点があり、ま
た(ニ)の方法では反応条件がアルカリ性であるため
目的物質である2−アミノエタンチオール類以外
に、これと分離することが困難なビス(2−アミ
ノエチル)スルフイド類および2−アミノエタン
チオール類の酸化二量体であるビス(2−アミノ
エチル)ジスルフイド類の副生が避けられない。
そのため、2−アミノエタンチオール類の純度低
下および収率低下となる難点がある。さらに(ホ)の
方法では有毒な硫化水素が生成物と当量副生する
難点がある。以上のように公知の製造方法はそれ
ぞれ工業的に問題がある。 本発明者らは有毒なアルキレンイミンを用い
ず、かつ硫化水素を副生しないアミノアルキルチ
オール類の製造方法を鋭意研究した結果、先に、
2−(2′−アミノエチルチオ)−2−チアゾリンジ
ハイドロハライド誘導体をハロゲン化水素酸で加
水分解して比較的容易にアミノアルキルチオール
類が生成することを見出したが、この加水分解に
より得られる粗アミノアルキルチオールそのまま
では、特に高純度(少なくとも98%以上)の要求
される医薬品原料等には供しえず、少なくとも有
機溶媒中等で再結晶して純度を向上させることが
必要であつた。 そこで本発明者らは、この製造方法についてさ
らに研究を重ねたところ、純度を上げるため、
100%近い加水分解転化率を得ようとして、ただ
反応をさらに継続すると、反応速度が急激に減衰
し、残りの反応量に比較して、予想以上の長時間
の反応を必要とすること、しかしその一方、意外
なことに粗アミノアルキルチオール類は、純度が
ある水準以上でないと、それを有機溶媒に溶かし
た場合、冷却しても溶液全体が単にシロツプ状に
なるのみで、目的物たる精製アミノアルキルチオ
ール類の晶析が起らない(すなわち、再結晶操作
が不可能である)という特殊な現象を起すので、
この再結晶を可能とするには粗アミノアルキルチ
オールの純度がある値以上であることが必要であ
り、それが、上記加水分解転化率で80%以上に相
当することを見出した。本発明はこれらの知見に
基づいてなされるに至つたものである。 すなわち本発明は、一般式 (式中、R1,R2,R3およびR4は水素原子、低
級アルキル基またはヒドロキシ置換低級アルキル
基を示し、Xはハロゲン原子を示す) で表わされる2−(2′−アミノエチルチオ)−2−
チアゾリンジハイドロハライド誘導体をハロゲン
化水素酸により加水分解して、一般式 (式中、R1,R2,R3,R4およびXは前記と同
じ意味をもつ) で表わされるアミノアルキルチオール類を製造す
るに当り、上記アミノアルキルチオール類への転
化率が80〜97%の範囲で、上記加水分解反応を停
止し、得られた粗アミノアルキルチオール類を有
機溶媒中で再結晶させることを特徴とする高純度
アミノアルキルチオール類の製造法を提供するも
のである。 本発明に用いられる前記一般式()で表わさ
れる2−(2′−アミノエチルチオ)−2−チアゾリ
ンジハイドロハライド誘導体の例としては、2−
(2′−アミノエチルチオ)−2−チアゾリンジハイ
ドロブロマイド、2−(2′−アミノエチルチオ)−
2−チアゾリンハイドロクロライド、2−(2′−
アミノ−1′−メチルエチルチオ)−5−メチル−
2−チアゾリンジハイドロクロライド、2−
(2′−アミノ−2′−メチルエチルチオ)−4−メチ
ル−2−チアゾリンジハイドロクロライド、2−
(2′−アミノ−2′−ヒドロキシメチルエチルチオ)
−4−ヒドロキシメチル−2−チアゾリンハイド
ロクロライド、2−(2′−アミノ−1′−ジメチル
−2′−ジメチルエチルチオ)−4−ジメチル−5
−ジメチル−2−チアゾリンジハイドロクロライ
ド、2−(2′−アミノ−1′−n−ブチルエチルチ
オ)−5−n−ブチル−2−チアゾリンジハイド
ロクロライド、2−(2′−アミノ−2′−n−ブチ
ルエチルチオ)−4−n−ブチル−2−チアゾリ
ンジハイドロヨーダイド等があげられる。この一
般式()の2−(2′−アミノエチルチオ)−2−
チアゾリンジハイドロハライド誘導体は、本発明
者らの検討によれば、一般式 (式中、R1,R2,R3およびR4は前記と同じ意
味をもつ) で表わされる2−メルカプトチアゾリン誘導体
と、一般式 (式中、R1,R2,R3およびR4とXは前記と同
じ意味をもつ) で表わされる2−ハロゲノエチルアミンハロゲン
化水素酸塩誘導体とをベンゼン、トルエン等の芳
香族炭化水素、n−ヘキサン、n−ヘプタン等の
脂肪族炭化水素その他非極性溶剤中で反応させる
ことによりほぼ定量的に得られることをみい出し
ている(特願昭55−138740)。この際の反応温度
は通常30〜200℃、反応時間は反応物の種類によ
り異なるがほぼ瞬時に反応が終了する場合から
100時間位までであり、一般式()の化合物を
一般式()の化合物に対し等モルから過剰の範
囲で行われる。 前記一般式()で表わされる2−メルカプト
チアゾリン誘導体の例としては、2−メルカプト
チアゾリン、4−メチル−2−メルカプトチアゾ
リン、4,4−ジメチル−2−メルカプトチアゾ
リン、5,5−ジメチル−2−メルカプトチアゾ
リン、5−エチル−2−メルカプトチアゾリン、
4,5−ジメチル−2−メルカプトチアゾリン、
4,4,5−トリメチル−2−メルカプトチアゾ
リン、4,4,5,5−テトラメチル−2−メル
カプトチアゾリン、4−プロピル−2−メルカプ
トチアゾリン、4−エチル−2−メルカプトチア
ゾリン、5−プロピル−2−メルカプトチアゾリ
ン、5−メチル−2−メルカプトチアゾリン等が
あり、前記一般式()で表わされる2−ハロゲ
ノエチルアミンハロゲン化水素酸塩誘導体の例と
しては、2−クロロエチルアミン、1−メチル−
2−アミノエチルクロライド、1−エチル−2−
アミノエチルクロライド、1−メチル−2−エチ
ル−2−アミノエチルクロライド、1,1−ジメ
チル−2−メチル−2−アミノエチルクロライ
ド、1,1,2,2−テトラメチル−2−アミノ
エチルクロライド等の塩素、臭素、ヨウ素または
フツ素等のハロゲン化水素酸塩等がある。 次に加水分解において用いられるハロゲン化水
素酸としては、フツ化水素酸、塩酸、臭化水素
酸、ヨウ化水素酸等が使用可能であり、なかでも
塩酸および臭化水素酸が好ましく、さらに塩酸が
最も好ましい。さらに一般式()の化合物のハ
ロゲン原子と同一のハロゲン化水素酸を用いるの
が好ましい。同一でないハロゲン化水素酸を用い
ると生成するアミノアルキルチオールが異なつた
ハロゲン化水素酸の塩の混合物となり分離が煩雑
となる。 この一般式()の化合物の加水分解により、
本発明の目的物である、前記一般式()で表わ
されるアミノアルキルチオール類が生成する。こ
のアミノアルキルチオール類の例としては、2−
アミノエタンチオール、2−アミノプロパンチオ
ール、2−アミノ−2−メチルプロパンチオー
ル、2−アミノブタンチオール、2−アミノ−2
−エチルブタンチオール、2−アミノ−1−メチ
ルエタンチオール、2−アミノ−1,1−ジエチ
ルエタンチオール、2−アミノ−1−メチルプロ
パンチオール、2−アミノ−1,1−ジメチルプ
ロパンチオール、2−アミノ−1−エチル−1−
メチルプロパンチオール等の塩素、臭素、ヨウ素
またはフツ素等のハロゲン化水素酸塩などがあげ
られる。 本発明においては、上記加水分解反応を、次式
で規定される加水分解転化率で示して、80〜97%
の範囲とすることが必要である。 加水分解転化率(%)=生成したアミノアルキルチオ
ール類のモル数/生成すべきアミノアルキルチオール類
の理論モル数×100 この加水分解反応は、次に述べるような条件下
で行うのが好ましい。 すなわち、使用するハロゲン化水素酸の量は含
有するハロゲン化水素酸の量が加水分解する一般
式()の化合物の1/2モル当量から8モル当量
の割合で使用する。これより少ない量では加水分
解が著しく遅くなり実用的でなく、使用するモル
当量を多くしていくと反応時間は短縮されるが、
8モル当量を越えるとその効果は減衰し、いたず
らに反応器容量を大きくする結果となるだけであ
り経済的ではない。 本発明で使用するハロゲン化水素酸の濃度はた
とえば塩酸を使用する場合は、5〜25重量%の濃
度範囲が望ましい。5重量%未満になるとその塩
化水素が1/2モル当量以上であつても分解速度が
遅くなり実用的ではなく、また25重量%を越える
場合には、工業的に安価な材質で使用可能な最高
温度130〜140℃において塩化水素の蒸気圧が高く
なり装置の保守上好ましくないからである。 また、この加水分解の反応温度は、50℃以上で
十分であるが、分解速度を考慮すれば、還流下で
行うのが好ましい。加圧により反応温度を上げれ
ばさらに分解を速めることができる。また、反応
時間は温度、酸の濃度および当量数、酸の種類に
より異なるが、1時間から50時間が採用される。 次にアミノアルキルチオール類への加水分解転
化率が80〜97%より好ましくは88〜92%に達した
時点で、加水分解反応を停止する。このためには
加熱を止め、あるいは冷却操作を施し、または加
圧下に反応を行つていた場合は圧力を常圧あるい
は減圧に戻してハロゲン化水素の分圧を下げる等
の手段により反応系をより温和な状態にするだけ
で、すでに相当速度が遅くなつていた加水分解反
応は容易に停止する。 こうして得られた反応生成物からの粗アミノア
ルキルチオール類の分離および精製は以下のごと
き操作によつて行うことができる。 まず、反応生成物から残留しているハロゲン化
水素および水を常圧下および/又は液圧下に留去
する。ハロゲン化水素の除去が充分でないと製品
に混入してPH値がオフスペツクとなり、また水の
残留は潮解性の原因となつたり、再使用する場合
の工程を複雑にしかつ選択性を悪化させることに
なるので、これらはできるだけ除去するのが好ま
しい。実際には、粗生成物が濃縮乾固するまで留
去を行うことになるが、この間、粗生成物たるア
ミノアルキルチオール類が溶融状態を保つ温度に
保持するのが望ましい。この温度は、たとえば2
−アミノエタンチオールの場合は70℃以上であ
る。 次にこの濃縮された粗生成物を有機溶媒により
再結晶する。有機溶媒としてはアルコール、エス
テル、ケトン、エーテル等通常のものが使いうる
がメタノール、エタノール、2−プロパノール等
のアルコールまたはエタノール−エーテル等が好
適である。晶析操作としては塩化水素等ハロゲン
化水素の留去に引きつづき、濃縮物がまだ熱く溶
融状態にあるうちに例えばメタノール溶媒の場合
は上記粗生成物に対し0.3〜0.7程度の重量比で添
加し、よく混合溶解し、しかる後10℃以下に冷却
し晶析させるのが好ましい。析出した精製アミノ
アルキルチオール類結晶(純度98%以上)はろ別
して減圧乾燥することにより製品とする。 なお、上記アミノアルキルチオール類を晶析分
離した後の再結晶母液(ろ液)には、かなりの量
のアミノアルキルチオール類および未反応の2−
(2′−アミノエチルチオ)−2−チアゾリンジハイ
ドロハライド誘導体よりなる粗生成物が溶解して
いるが、この粗生成物を母液から回収し、前記加
水分解工程に循環することにより、アミノアルキ
ルチオール類を回収しおよび未反応の2−(2′−
アミノエチルチオ)−2−チアゾリンジハイドロ
ハライド誘導体は繰返し反応に供することができ
るので、最終的には実質上、ほぼ定量的に、目的
物である精製アミノアルキルチオール類を得るこ
とができる。 なお、メタノールやエタノール等の有機溶媒が
反応系内に少量存在しただけで加水分解反応が非
常に阻害されることが本発明者らの検討結果より
明らかとなつており、上記加水分解工程に循環さ
れる粗生成物は再結晶母液(ろ液)を実質的に含
有していないものであることが必要である。 このためには、再結晶母液を、好ましくは減圧
下で完全に濃縮乾固し得られる粗生成物を加水分
解工程に循環する操作を採用することが望まし
い。 以上のように、本発明方法は、アミノアルキル
チオール類を高純度かつ高収率で効率良く製造す
ることができ、このアミノアルキルチオール類は
そのまま医薬品原料として利用することができる
というすぐれた効果を奏する。 次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明
する。 実施例 1 撹拌機、温度制御手段、還流器を備えた反応器
に、2−(2′−アミノエチルチオ)−2−チアゾリ
ンジハイドロブロマイド32.4g(0.1モル)を15
%臭化水素酸80ml(0.16モル)に溶解したものを
仕込み、10時間加熱還流させた。反応停止後、反
応液をロータリーエバポレーターを用い減圧下に
80℃で2時間濃縮乾固して臭化水素および水を完
全に留去した。つぎに、この濃縮物に再結晶溶媒
として16mlのメタノール(純度99.9%)を加えて
加熱撹拌し十分に溶解した後、良く撹拌しながら
5℃まで冷却し晶出した結晶を吸引ろ過し、得ら
れた結晶を減圧下40℃で2時間乾燥し、16.0gの
純白色の結晶を得た。このものの融点は159〜160
℃、ヨウ素法による純度は99.3%であつた。一方
ろ液は80℃で2時間減圧下に濃縮乾固しヨウ素法
で−SH基を定量したところ80.4%であつた。上
記−SH基の定量値から求めた2−アミノエタン
チオールへの加水分解転化率は87.5%であつた。 実施例 2 実施例1と同様の装置で2−(2′−アミノエチ
ルチオ)−2−チアゾリンジハイドロクロライド
23.5g(0.1モル)を20%塩酸120ml(0.74モル)
に溶解し24時間加熱還流した。この後減圧下に濃
縮乾固し2−アミノエタンチオール塩酸塩の粗結
晶22.7gを得た。このものの−SH基の定量によ
る加水分解転化率は90.3%であつた。ひきつづ
き、この粗結晶に再結溶媒として0.5ml/粗結晶
1gのメタノールを加えて加熱撹拌し十分に溶解
した後、よく撹拌しながら5℃まで冷却し晶出し
た結晶を吸引ろ過し、得られた結晶を減圧下40℃
で2時間乾燥し、12.4gの白色結晶(融点69〜70
℃)を得た。ヨウ素法による純度は99.5%であつ
た。 実施例 3 300mlのガラス製オートクレーブ中に2−(2′−
アミノ−2′−メチルエチルチオ)−4−メチル−
2−チアゾリンハイドロクロライド26.3g(0.1
モル)と25%塩酸100ml(0.8モル)を仕込み3〜
4Kg/cm2Gの加圧下130℃で加熱し反応を15時間
行つた。反応停止後徐々に常圧に戻し、反応液を
減圧下に濃縮乾固した。得られた粗結晶25.6g
(加水分解転化率91.4%)に再結晶溶媒として50
mlのエタノールを加えて加熱撹拌し十分に溶解し
た後、よく撹拌しながら冷却晶析を行なつた。結
晶をろ別乾燥し2−アミノ−1−プロパンチオー
ル塩酸塩の白色結晶14.7g(融点90〜91℃)を得
た。ヨウ素法による純度は98.7%であつた。 実施例 4 2−(2′−アミノ−1′−メチルエチルチオ)−5
−メチル−2−チアゾリンジハイドロクロライド
26.3g(0.1モル)を20%塩酸100ml(0.6モル)に
溶解し、35時間加熱還流した。この後減圧下に濃
縮乾固し25.6g(加水分解率91.0%)の粗結晶を
得た。これを実施例1と同様に再結晶処理を行な
い1−アミノ−2−プロパンチオール塩酸塩の白
色結晶12.7g(融点91゜〜92℃)を得た。ヨウ素
法による純度は99.0%であつた。 実施例 5〜9 2−(2′−アミノエチルチオ)−2−チアゾリン
ジハイドロクロライド23.5g(0.1モル)および
実施例2で得られた再結晶ろ液の濃縮物10.3gを
25%塩酸100ml(0.69モル)に溶解し2.5Kg/cm2G
の加圧下130℃で加熱還流した。15時間後反応を
停止し、徐々に常圧に戻しながら濃縮し、さらに
減圧にして塩化水素と水を完全に留去した。得ら
れた粗結晶(32.5g)の加水分解転化率は90.8%
であつた。この粗結晶を実施例1と同様に再結晶
処理を行ない2−アミノエタンチオール塩酸塩の
白色結晶15.3gを得た。以後同様の方法を繰返し
て得られた結果を第1表に示した。
アゾリンジハイドロハライド誘導体をハロゲン化
水素酸で加水分解して高純度のアミノアルキルチ
オール類を製造する方法に関するものである。 アミノアルキルチオール類は種々の医薬品原
料、ヘアーケアー用化粧品等の中間原料および放
射線障害防護作用のある物質等として極めて有用
な物質である。このアミノアルキルチオール類の
製造方法としては、つぎのような方法がある。 (イ) 大過剰の硫化水素のアルコール溶液に冷時ア
ルキレンイミンを作用させる方法(Ann,566,
210(1950);J.Chem.Soc.,1944,5)。 (ロ) アルキレンイミンとジアルキルケトンとを反
応させた後、硫化水素、続いてハロゲン化水素
酸で処理する方法(Bull.Soc.Chim.Fr.1964,
2493;Ann.566,210(1950);特公昭50−29444
号;特公昭54−41569号)。 (ハ) オキサゾリンに硫化水素を作用させた後、塩
酸水溶液中で加水分解する方法(米国特許第
4086274号;特開昭54−128509号)。 (ニ) アミノアルキル硫酸エステルと水硫化アンモ
ニウムまたは水硫化アルカリと反応させたの
ち、塩酸で処理する方法(特公昭53−3365号)。 (ホ) 2−メルカプトチアゾリンを塩酸もしくは臭
化水素酸で加水分解する方法(J.Org.Chem.,
25,869(1960);Ber.,31,2832(1898))。 しかしながら、これらの方法のうち、(イ)から(ハ)
の方法は発がん性のあるアルキレンイミンないし
有毒な硫化水素を使用するという難点があり、ま
た(ニ)の方法では反応条件がアルカリ性であるため
目的物質である2−アミノエタンチオール類以外
に、これと分離することが困難なビス(2−アミ
ノエチル)スルフイド類および2−アミノエタン
チオール類の酸化二量体であるビス(2−アミノ
エチル)ジスルフイド類の副生が避けられない。
そのため、2−アミノエタンチオール類の純度低
下および収率低下となる難点がある。さらに(ホ)の
方法では有毒な硫化水素が生成物と当量副生する
難点がある。以上のように公知の製造方法はそれ
ぞれ工業的に問題がある。 本発明者らは有毒なアルキレンイミンを用い
ず、かつ硫化水素を副生しないアミノアルキルチ
オール類の製造方法を鋭意研究した結果、先に、
2−(2′−アミノエチルチオ)−2−チアゾリンジ
ハイドロハライド誘導体をハロゲン化水素酸で加
水分解して比較的容易にアミノアルキルチオール
類が生成することを見出したが、この加水分解に
より得られる粗アミノアルキルチオールそのまま
では、特に高純度(少なくとも98%以上)の要求
される医薬品原料等には供しえず、少なくとも有
機溶媒中等で再結晶して純度を向上させることが
必要であつた。 そこで本発明者らは、この製造方法についてさ
らに研究を重ねたところ、純度を上げるため、
100%近い加水分解転化率を得ようとして、ただ
反応をさらに継続すると、反応速度が急激に減衰
し、残りの反応量に比較して、予想以上の長時間
の反応を必要とすること、しかしその一方、意外
なことに粗アミノアルキルチオール類は、純度が
ある水準以上でないと、それを有機溶媒に溶かし
た場合、冷却しても溶液全体が単にシロツプ状に
なるのみで、目的物たる精製アミノアルキルチオ
ール類の晶析が起らない(すなわち、再結晶操作
が不可能である)という特殊な現象を起すので、
この再結晶を可能とするには粗アミノアルキルチ
オールの純度がある値以上であることが必要であ
り、それが、上記加水分解転化率で80%以上に相
当することを見出した。本発明はこれらの知見に
基づいてなされるに至つたものである。 すなわち本発明は、一般式 (式中、R1,R2,R3およびR4は水素原子、低
級アルキル基またはヒドロキシ置換低級アルキル
基を示し、Xはハロゲン原子を示す) で表わされる2−(2′−アミノエチルチオ)−2−
チアゾリンジハイドロハライド誘導体をハロゲン
化水素酸により加水分解して、一般式 (式中、R1,R2,R3,R4およびXは前記と同
じ意味をもつ) で表わされるアミノアルキルチオール類を製造す
るに当り、上記アミノアルキルチオール類への転
化率が80〜97%の範囲で、上記加水分解反応を停
止し、得られた粗アミノアルキルチオール類を有
機溶媒中で再結晶させることを特徴とする高純度
アミノアルキルチオール類の製造法を提供するも
のである。 本発明に用いられる前記一般式()で表わさ
れる2−(2′−アミノエチルチオ)−2−チアゾリ
ンジハイドロハライド誘導体の例としては、2−
(2′−アミノエチルチオ)−2−チアゾリンジハイ
ドロブロマイド、2−(2′−アミノエチルチオ)−
2−チアゾリンハイドロクロライド、2−(2′−
アミノ−1′−メチルエチルチオ)−5−メチル−
2−チアゾリンジハイドロクロライド、2−
(2′−アミノ−2′−メチルエチルチオ)−4−メチ
ル−2−チアゾリンジハイドロクロライド、2−
(2′−アミノ−2′−ヒドロキシメチルエチルチオ)
−4−ヒドロキシメチル−2−チアゾリンハイド
ロクロライド、2−(2′−アミノ−1′−ジメチル
−2′−ジメチルエチルチオ)−4−ジメチル−5
−ジメチル−2−チアゾリンジハイドロクロライ
ド、2−(2′−アミノ−1′−n−ブチルエチルチ
オ)−5−n−ブチル−2−チアゾリンジハイド
ロクロライド、2−(2′−アミノ−2′−n−ブチ
ルエチルチオ)−4−n−ブチル−2−チアゾリ
ンジハイドロヨーダイド等があげられる。この一
般式()の2−(2′−アミノエチルチオ)−2−
チアゾリンジハイドロハライド誘導体は、本発明
者らの検討によれば、一般式 (式中、R1,R2,R3およびR4は前記と同じ意
味をもつ) で表わされる2−メルカプトチアゾリン誘導体
と、一般式 (式中、R1,R2,R3およびR4とXは前記と同
じ意味をもつ) で表わされる2−ハロゲノエチルアミンハロゲン
化水素酸塩誘導体とをベンゼン、トルエン等の芳
香族炭化水素、n−ヘキサン、n−ヘプタン等の
脂肪族炭化水素その他非極性溶剤中で反応させる
ことによりほぼ定量的に得られることをみい出し
ている(特願昭55−138740)。この際の反応温度
は通常30〜200℃、反応時間は反応物の種類によ
り異なるがほぼ瞬時に反応が終了する場合から
100時間位までであり、一般式()の化合物を
一般式()の化合物に対し等モルから過剰の範
囲で行われる。 前記一般式()で表わされる2−メルカプト
チアゾリン誘導体の例としては、2−メルカプト
チアゾリン、4−メチル−2−メルカプトチアゾ
リン、4,4−ジメチル−2−メルカプトチアゾ
リン、5,5−ジメチル−2−メルカプトチアゾ
リン、5−エチル−2−メルカプトチアゾリン、
4,5−ジメチル−2−メルカプトチアゾリン、
4,4,5−トリメチル−2−メルカプトチアゾ
リン、4,4,5,5−テトラメチル−2−メル
カプトチアゾリン、4−プロピル−2−メルカプ
トチアゾリン、4−エチル−2−メルカプトチア
ゾリン、5−プロピル−2−メルカプトチアゾリ
ン、5−メチル−2−メルカプトチアゾリン等が
あり、前記一般式()で表わされる2−ハロゲ
ノエチルアミンハロゲン化水素酸塩誘導体の例と
しては、2−クロロエチルアミン、1−メチル−
2−アミノエチルクロライド、1−エチル−2−
アミノエチルクロライド、1−メチル−2−エチ
ル−2−アミノエチルクロライド、1,1−ジメ
チル−2−メチル−2−アミノエチルクロライ
ド、1,1,2,2−テトラメチル−2−アミノ
エチルクロライド等の塩素、臭素、ヨウ素または
フツ素等のハロゲン化水素酸塩等がある。 次に加水分解において用いられるハロゲン化水
素酸としては、フツ化水素酸、塩酸、臭化水素
酸、ヨウ化水素酸等が使用可能であり、なかでも
塩酸および臭化水素酸が好ましく、さらに塩酸が
最も好ましい。さらに一般式()の化合物のハ
ロゲン原子と同一のハロゲン化水素酸を用いるの
が好ましい。同一でないハロゲン化水素酸を用い
ると生成するアミノアルキルチオールが異なつた
ハロゲン化水素酸の塩の混合物となり分離が煩雑
となる。 この一般式()の化合物の加水分解により、
本発明の目的物である、前記一般式()で表わ
されるアミノアルキルチオール類が生成する。こ
のアミノアルキルチオール類の例としては、2−
アミノエタンチオール、2−アミノプロパンチオ
ール、2−アミノ−2−メチルプロパンチオー
ル、2−アミノブタンチオール、2−アミノ−2
−エチルブタンチオール、2−アミノ−1−メチ
ルエタンチオール、2−アミノ−1,1−ジエチ
ルエタンチオール、2−アミノ−1−メチルプロ
パンチオール、2−アミノ−1,1−ジメチルプ
ロパンチオール、2−アミノ−1−エチル−1−
メチルプロパンチオール等の塩素、臭素、ヨウ素
またはフツ素等のハロゲン化水素酸塩などがあげ
られる。 本発明においては、上記加水分解反応を、次式
で規定される加水分解転化率で示して、80〜97%
の範囲とすることが必要である。 加水分解転化率(%)=生成したアミノアルキルチオ
ール類のモル数/生成すべきアミノアルキルチオール類
の理論モル数×100 この加水分解反応は、次に述べるような条件下
で行うのが好ましい。 すなわち、使用するハロゲン化水素酸の量は含
有するハロゲン化水素酸の量が加水分解する一般
式()の化合物の1/2モル当量から8モル当量
の割合で使用する。これより少ない量では加水分
解が著しく遅くなり実用的でなく、使用するモル
当量を多くしていくと反応時間は短縮されるが、
8モル当量を越えるとその効果は減衰し、いたず
らに反応器容量を大きくする結果となるだけであ
り経済的ではない。 本発明で使用するハロゲン化水素酸の濃度はた
とえば塩酸を使用する場合は、5〜25重量%の濃
度範囲が望ましい。5重量%未満になるとその塩
化水素が1/2モル当量以上であつても分解速度が
遅くなり実用的ではなく、また25重量%を越える
場合には、工業的に安価な材質で使用可能な最高
温度130〜140℃において塩化水素の蒸気圧が高く
なり装置の保守上好ましくないからである。 また、この加水分解の反応温度は、50℃以上で
十分であるが、分解速度を考慮すれば、還流下で
行うのが好ましい。加圧により反応温度を上げれ
ばさらに分解を速めることができる。また、反応
時間は温度、酸の濃度および当量数、酸の種類に
より異なるが、1時間から50時間が採用される。 次にアミノアルキルチオール類への加水分解転
化率が80〜97%より好ましくは88〜92%に達した
時点で、加水分解反応を停止する。このためには
加熱を止め、あるいは冷却操作を施し、または加
圧下に反応を行つていた場合は圧力を常圧あるい
は減圧に戻してハロゲン化水素の分圧を下げる等
の手段により反応系をより温和な状態にするだけ
で、すでに相当速度が遅くなつていた加水分解反
応は容易に停止する。 こうして得られた反応生成物からの粗アミノア
ルキルチオール類の分離および精製は以下のごと
き操作によつて行うことができる。 まず、反応生成物から残留しているハロゲン化
水素および水を常圧下および/又は液圧下に留去
する。ハロゲン化水素の除去が充分でないと製品
に混入してPH値がオフスペツクとなり、また水の
残留は潮解性の原因となつたり、再使用する場合
の工程を複雑にしかつ選択性を悪化させることに
なるので、これらはできるだけ除去するのが好ま
しい。実際には、粗生成物が濃縮乾固するまで留
去を行うことになるが、この間、粗生成物たるア
ミノアルキルチオール類が溶融状態を保つ温度に
保持するのが望ましい。この温度は、たとえば2
−アミノエタンチオールの場合は70℃以上であ
る。 次にこの濃縮された粗生成物を有機溶媒により
再結晶する。有機溶媒としてはアルコール、エス
テル、ケトン、エーテル等通常のものが使いうる
がメタノール、エタノール、2−プロパノール等
のアルコールまたはエタノール−エーテル等が好
適である。晶析操作としては塩化水素等ハロゲン
化水素の留去に引きつづき、濃縮物がまだ熱く溶
融状態にあるうちに例えばメタノール溶媒の場合
は上記粗生成物に対し0.3〜0.7程度の重量比で添
加し、よく混合溶解し、しかる後10℃以下に冷却
し晶析させるのが好ましい。析出した精製アミノ
アルキルチオール類結晶(純度98%以上)はろ別
して減圧乾燥することにより製品とする。 なお、上記アミノアルキルチオール類を晶析分
離した後の再結晶母液(ろ液)には、かなりの量
のアミノアルキルチオール類および未反応の2−
(2′−アミノエチルチオ)−2−チアゾリンジハイ
ドロハライド誘導体よりなる粗生成物が溶解して
いるが、この粗生成物を母液から回収し、前記加
水分解工程に循環することにより、アミノアルキ
ルチオール類を回収しおよび未反応の2−(2′−
アミノエチルチオ)−2−チアゾリンジハイドロ
ハライド誘導体は繰返し反応に供することができ
るので、最終的には実質上、ほぼ定量的に、目的
物である精製アミノアルキルチオール類を得るこ
とができる。 なお、メタノールやエタノール等の有機溶媒が
反応系内に少量存在しただけで加水分解反応が非
常に阻害されることが本発明者らの検討結果より
明らかとなつており、上記加水分解工程に循環さ
れる粗生成物は再結晶母液(ろ液)を実質的に含
有していないものであることが必要である。 このためには、再結晶母液を、好ましくは減圧
下で完全に濃縮乾固し得られる粗生成物を加水分
解工程に循環する操作を採用することが望まし
い。 以上のように、本発明方法は、アミノアルキル
チオール類を高純度かつ高収率で効率良く製造す
ることができ、このアミノアルキルチオール類は
そのまま医薬品原料として利用することができる
というすぐれた効果を奏する。 次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明
する。 実施例 1 撹拌機、温度制御手段、還流器を備えた反応器
に、2−(2′−アミノエチルチオ)−2−チアゾリ
ンジハイドロブロマイド32.4g(0.1モル)を15
%臭化水素酸80ml(0.16モル)に溶解したものを
仕込み、10時間加熱還流させた。反応停止後、反
応液をロータリーエバポレーターを用い減圧下に
80℃で2時間濃縮乾固して臭化水素および水を完
全に留去した。つぎに、この濃縮物に再結晶溶媒
として16mlのメタノール(純度99.9%)を加えて
加熱撹拌し十分に溶解した後、良く撹拌しながら
5℃まで冷却し晶出した結晶を吸引ろ過し、得ら
れた結晶を減圧下40℃で2時間乾燥し、16.0gの
純白色の結晶を得た。このものの融点は159〜160
℃、ヨウ素法による純度は99.3%であつた。一方
ろ液は80℃で2時間減圧下に濃縮乾固しヨウ素法
で−SH基を定量したところ80.4%であつた。上
記−SH基の定量値から求めた2−アミノエタン
チオールへの加水分解転化率は87.5%であつた。 実施例 2 実施例1と同様の装置で2−(2′−アミノエチ
ルチオ)−2−チアゾリンジハイドロクロライド
23.5g(0.1モル)を20%塩酸120ml(0.74モル)
に溶解し24時間加熱還流した。この後減圧下に濃
縮乾固し2−アミノエタンチオール塩酸塩の粗結
晶22.7gを得た。このものの−SH基の定量によ
る加水分解転化率は90.3%であつた。ひきつづ
き、この粗結晶に再結溶媒として0.5ml/粗結晶
1gのメタノールを加えて加熱撹拌し十分に溶解
した後、よく撹拌しながら5℃まで冷却し晶出し
た結晶を吸引ろ過し、得られた結晶を減圧下40℃
で2時間乾燥し、12.4gの白色結晶(融点69〜70
℃)を得た。ヨウ素法による純度は99.5%であつ
た。 実施例 3 300mlのガラス製オートクレーブ中に2−(2′−
アミノ−2′−メチルエチルチオ)−4−メチル−
2−チアゾリンハイドロクロライド26.3g(0.1
モル)と25%塩酸100ml(0.8モル)を仕込み3〜
4Kg/cm2Gの加圧下130℃で加熱し反応を15時間
行つた。反応停止後徐々に常圧に戻し、反応液を
減圧下に濃縮乾固した。得られた粗結晶25.6g
(加水分解転化率91.4%)に再結晶溶媒として50
mlのエタノールを加えて加熱撹拌し十分に溶解し
た後、よく撹拌しながら冷却晶析を行なつた。結
晶をろ別乾燥し2−アミノ−1−プロパンチオー
ル塩酸塩の白色結晶14.7g(融点90〜91℃)を得
た。ヨウ素法による純度は98.7%であつた。 実施例 4 2−(2′−アミノ−1′−メチルエチルチオ)−5
−メチル−2−チアゾリンジハイドロクロライド
26.3g(0.1モル)を20%塩酸100ml(0.6モル)に
溶解し、35時間加熱還流した。この後減圧下に濃
縮乾固し25.6g(加水分解率91.0%)の粗結晶を
得た。これを実施例1と同様に再結晶処理を行な
い1−アミノ−2−プロパンチオール塩酸塩の白
色結晶12.7g(融点91゜〜92℃)を得た。ヨウ素
法による純度は99.0%であつた。 実施例 5〜9 2−(2′−アミノエチルチオ)−2−チアゾリン
ジハイドロクロライド23.5g(0.1モル)および
実施例2で得られた再結晶ろ液の濃縮物10.3gを
25%塩酸100ml(0.69モル)に溶解し2.5Kg/cm2G
の加圧下130℃で加熱還流した。15時間後反応を
停止し、徐々に常圧に戻しながら濃縮し、さらに
減圧にして塩化水素と水を完全に留去した。得ら
れた粗結晶(32.5g)の加水分解転化率は90.8%
であつた。この粗結晶を実施例1と同様に再結晶
処理を行ない2−アミノエタンチオール塩酸塩の
白色結晶15.3gを得た。以後同様の方法を繰返し
て得られた結果を第1表に示した。
【表】
注2) 再結晶後の累計収率
実施例10〜14および比較例1〜3 反応時間を種々変えた以外は実施例2と同様に
して加水分解反応を行つて2−アミノエタンチオ
ール塩酸塩を生成させ、実施例2と同様に再結晶
処理を行つて製品の純度などについて試験した。
その結果を第2表に示した。
実施例10〜14および比較例1〜3 反応時間を種々変えた以外は実施例2と同様に
して加水分解反応を行つて2−アミノエタンチオ
ール塩酸塩を生成させ、実施例2と同様に再結晶
処理を行つて製品の純度などについて試験した。
その結果を第2表に示した。
【表】
以上実施例および比較例から明らかなごとく、
アミノアルキルチオール類への加水分解転化率が
80%以上の範囲で加水分解反応を停止し、得られ
た粗アミノアルキルチオール類を有機溶媒で再結
晶することにより純度98%以上の高純度アミノア
ルキルチオール類を容易に得ることができるこ
と、および、上記アミノアルキルチオール類を晶
析分離した後の母液中に溶解している粗生成物か
ら、該母液を実質的に除去した後加水分解工程に
循環する工程を繰返すことにより、最終的にほぼ
定量的に目的物である精製アミノアルキルチオー
ル類を得ることができ、しかも上記循環を多数く
りかえしても、得られる製品の純度の低下はまつ
たく認められないことがわかる。なお、加水分解
転化率が80%未満の場合、再結晶操作が非常に困
難となることも明らかである。
アミノアルキルチオール類への加水分解転化率が
80%以上の範囲で加水分解反応を停止し、得られ
た粗アミノアルキルチオール類を有機溶媒で再結
晶することにより純度98%以上の高純度アミノア
ルキルチオール類を容易に得ることができるこ
と、および、上記アミノアルキルチオール類を晶
析分離した後の母液中に溶解している粗生成物か
ら、該母液を実質的に除去した後加水分解工程に
循環する工程を繰返すことにより、最終的にほぼ
定量的に目的物である精製アミノアルキルチオー
ル類を得ることができ、しかも上記循環を多数く
りかえしても、得られる製品の純度の低下はまつ
たく認められないことがわかる。なお、加水分解
転化率が80%未満の場合、再結晶操作が非常に困
難となることも明らかである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、R1,R2,R3およびR4は水素原子、低
級アルキル基またはヒドロキシ置換低級アルキル
基を示し、Xはハロゲン原子を示す) で表わされる2−(2′−アミノエチルチオ)−2−
チアゾリンジハイドロハライド誘導体をハロゲン
化水素酸により加水分解して、一般式 (式中、R1,R2,R3,R4およびXは前記と同
じ意味をもつ) で表わされるアミノアルキルチオール類を製造す
るに当り、上記アミノアルキルチオール類への転
化率が80〜97%の範囲で、上記加水分解反応を停
止し、得られた粗アミノアルキルチオール類を有
機溶媒中で再結晶させることを特徴とする高純度
アミノアルキルチオール類の製造法。 2 加水分解反応を停止して、アミノアルキルチ
オール類を含有する反応混合物からハロゲン化水
素酸および水を実質的に除去した後、得られた粗
アミノアルキルチオール類を有機溶媒中で再結晶
させることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
載の高純度アミノアルキルチオール類の製造法。 3 アミノアルキルチオール類を晶析分離した後
の再結晶母液中の溶解粗生成物を回収し、この粗
生成物を加水分解工程に循環させることを特徴と
する特許請求の範囲第1項または第2項記載の高
純度アミノアルキルチオール類の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20617781A JPS58109467A (ja) | 1981-12-22 | 1981-12-22 | アミノアルキルチオ−ル類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20617781A JPS58109467A (ja) | 1981-12-22 | 1981-12-22 | アミノアルキルチオ−ル類の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58109467A JPS58109467A (ja) | 1983-06-29 |
| JPS637541B2 true JPS637541B2 (ja) | 1988-02-17 |
Family
ID=16519081
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20617781A Granted JPS58109467A (ja) | 1981-12-22 | 1981-12-22 | アミノアルキルチオ−ル類の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58109467A (ja) |
-
1981
- 1981-12-22 JP JP20617781A patent/JPS58109467A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58109467A (ja) | 1983-06-29 |
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