JPH0243734B2 - - Google Patents
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- JPH0243734B2 JPH0243734B2 JP56029439A JP2943981A JPH0243734B2 JP H0243734 B2 JPH0243734 B2 JP H0243734B2 JP 56029439 A JP56029439 A JP 56029439A JP 2943981 A JP2943981 A JP 2943981A JP H0243734 B2 JPH0243734 B2 JP H0243734B2
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- JP
- Japan
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- reaction
- aminoalkylthiols
- hydrolysis
- acid
- mercaptothiazolines
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
本発明は2−メルカプトチアゾリン類をハロゲ
ン化水素酸で加水分解する再結晶可能な粗アミノ
アルキルチオール類の製造方法に関するものであ
る。 アミノアルキルチオール類は、種々の医薬品原
料、ヘアーケアー用化粧品等の中間原料および放
射線障害防護作用のある物質等として極めて有用
な物質である。このアミノアルキルチオール類の
製造方法としては種々の方法があるが、2−メル
カプトチアゾリン類を出発原料とするアミノアル
キルチオール類の製造方法としては2−メルカプ
トチアゾリン類を塩化水素酸もしくは臭化水素酸
のごときハロゲン化水素酸で加水分解する方法が
知られている(たとえば、ジヤーナル オブ オ
ーガニツクケミストリー(J・Org・Chem・)
第25巻、869頁、1960年)。 しかしながら、2−メルカプトチアゾリン類を
塩化水素酸等で加水分解してアミノアルキルチオ
ールを得る上記公知方法には次のごとき欠点があ
つた。すなわち、この場合、反応は大部分、式(1)
に示すごとく、まず中間体であるビス(2−アミ
ノアルキル)−ジチオカーボネート()が生成
し次にこれが式(2)のごとく加水分解しアミノアル
キルチオール()となる逐次反応機構により行
なわれる。 (式中、R1,R2,R3およびR4は水素原子、低
級アルキル基、ヒドロキシ置換低級アルキル基を
示し、互に同一でも異なつていてもよい。また、
HXはHCl等のハロゲン化水素を示す。) しかして、上記中間体であるビス(2−アミノ
アルキル)−ジチオカーボネート()は非常に
加水分解しにくいため、この加水分解工程が律速
段階となり、結局、オーバーオールとしての反応
の完結には約1週間というきわめて長時間を要す
るのである。 なお、加圧下に反応温度を高くし、たとえば
150℃程度とすれば反応時間は相当短縮されるが、
反応温度が130℃を越えると塩化水素酸等のハロ
ゲン化水素酸に対して長期間耐え得る安価な装置
材料が無く、工業的に実施することは困難であつ
た。 しかしながら、本発明者が上記反応機構につい
て詳細に検討したところ、2−メチルカプトチア
ゾリン類のハロゲン化水素酸による加水分解反応
については、ビス−(2−アミノアルキル)−ジチ
オカーボネートを経由してアルキルチオールにな
る上記逐次反応のほかに、実は、式(3)に示すごと
く、 (式中、R1,R2,R3およびR4は式(1)、(2)の場
合と同じ意味を示す。) 直接アミノアルキルチオールになる直接反応が
併発して起つており、塩化水素酸等のハロゲン化
水素酸を4倍モル以上の過剰に用いるという反応
条件を採用することにより、上記中間体を経由す
る逐次反応を抑え、直接反応を優先させ得るこ
と、その結果80〜95%の加水分解転化率は比較的
容易に得られることを見出した(この場合、さら
に反応を進めて、100%近い加水分解転化率を得
ることは、前記中間体の難分解性により、相当長
時間の反応を必要とする)。 本発明は上記のごとき反応条件を採用すること
により、逐次反応をおさえて、直接反応を優先さ
せ、総括の加水分解転化率80〜95%を比較的単時
間で達成することができるという知見にもとずい
てなされたものであるが、本発明者らがさらに検
討したところ、上記加水分解転化率「80%以上」
なる値は次のごとき重要な意義を有することが明
らかになつた。 すなわち、本発明の目的たるアミノアルキルチ
オール類は、先に述べたごとく、医薬品原料等と
して重要な物質であるが、このための規格として
かなり高純度(少くとも98%以上)が要求され
る。したがつて、上記加水分解で得られた粗アミ
ノアルキルチオール類はそのままでは上記用途に
供しえず、少くとも有機溶媒等で再結晶して純度
をアツプする工程を含むことが要求される。しか
して、意外なことに、アミノアルキルチオール類
は、再結晶操作を施す前にすでにその純度がある
一定値以上高くないと、有機溶媒に溶かした場
合、冷却しても該溶液全体が単にシロツプ状にな
るのみで、目的物たる精製アミノアルキルチオー
ル類の晶析は起らない(すなわち、再結晶操作が
不可能である)という特異な系を形成する物質で
あり、この再結晶可能である限界純度が丁度上記
加水分解転化率80%以上に相当することが明らか
となつたのである。 なお、本発明において加水分解転化率は式(3)に
もとづいて次のごとく定義される。 加水分解転化率(%)=生成したアミノアルキルチ
オール類のモル数/使用した2−メルカプトチアゾリン
類のモル数×100 本発明は上記のをごとき知見にもとづいてなさ
れたもので、 一般式() (式中、R1,R2,R3およびR4は水素原子、低
級アルキル基、ヒドロキシ置換低級アルキル基を
示し、互いに同一でも異なつていてもよい)で表
わされる2−メルカプトチアゾリン類をハロゲン
化水素酸HXで加水分解して、 一般式() (式中、R1,R2,R3およびR4は一般式()
の場合と同じ意味を示す。)で示されるアミノア
ルキルチオール類を製造するに当り、上記2−メ
ルカプトチアゾリン類1モルに対し上記ハロゲン
化水素酸を4〜8モルの割合で使用することを特
徴とする、再結晶可能な粗アミノアルキルチオー
ル類の製造方法を提供するものである。 以下、本発明の構成要件を分説して説明する。 本発明で使用するハロゲン化水素酸としては、
フツ化水素酸、塩化水素酸、臭化水素酸、ヨウ化
水素酸等があり、なかでも塩化水素酸および臭化
水素酸が好ましく、さらに塩化水素酸が最も好ま
しい。 本発明の方法では、2−メルカプトチアゾリン
類に対し上記ハロゲン化水素酸を少くとも4倍モ
ル以上使用することを特徴とする。 かかる条件を選択することにより、上記したご
とき再結晶操作が可能である80%以上の限界加水
分解転化率を、120〜130℃という工業的に実施し
うる装置材質が得られる温度範囲で、しかも10〜
35時間という比較的短時間で得ることが可能とな
る。もし、ハロゲン化水素酸のモル比が4倍モル
未満であると、先に述べた中間体であるジチオカ
ーボネート生成反応が優先するようになり、反応
に要する時間が急激に長くなる。たとえば、ハロ
ゲン化水素酸として濃塩酸(36%)を3倍モル用
いて115℃で反応させている前記公知方法では、
第1図に示すように、中間体であるジチオカーボ
ネートの生成反応が優先しており、80%の加水
分解転化率を得るのに230時間、同じく95%の加
水分解転化率を得るのに300時間というきわめて
長時間を要しており工業的にみて全く実際的でな
い。 これに対し、本発明の実施例のごとく、21%塩
酸4倍モルを用い130℃で反応させた場合は、第
2図に示すように、中間体であるジチオカーボネ
ートはほとんど生成せず、直接反応が優先し、
80%の加水分解転化率を得るのに15時間、95%の
加水分解転化率を得るのに30時間ときわめて短時
間で反応が終了するのである。 なお、ハロゲン化水素酸のモル比を高めて行く
と反応時間は更に短縮されるが、8倍モルを越え
るとモル比アツプの効果は減衰し、いたずらに反
応器容量を大きくする結果となるだけであり経済
的に意味がない。 本発明で使用するハロゲン化水素酸の濃度はた
とえば塩化水素酸を使用する場合は、18〜25重量
%の濃度範囲のものが望ましい。18重量%未満に
なると該塩化水素酸モル比が4倍以上であつて
も、直接反応自体の反応速度が極めて遅くなり実
用的ではなく、また25重量%を越える場合には、
工業的に採用可能な最高温度130℃に於て塩化水
素の蒸気圧が高くなり装置の保守上好ましくな
い。 又本発明における加水分解の反応温度について
は、反応速度の点から120℃以上が適当であり、
装置材質の観点から上限として130℃が採用され
る。 上記したごとく、本発明によれば、再結晶操作
が可能である80%以上の加水分解転化率が比較的
短時間で得られるが、この粗アミノアルキルチオ
ール類より、純度98%以上の精製アミノアルキル
チオール類を得るには以下のごとき操作を行う。 まず、反応生成物より残留しているハロゲン化
水素および水を常圧および/又は減圧下に留去す
る。ハロゲン化水素の除去が充分でないと製品に
混入してPH値がオフスペツクとなり、また水の残
留は潮解性等の原因となるのでこれらはできるだ
け除去するのが好ましい。 次にこの濃縮された粗生成物を有機溶媒により
再結晶する。有機溶媒としてはアルコール、エス
テル、ケトン、エーテル等通常のものが使いうる
がメタノール、エタノール、2−プロパノール等
のアルコールまたはエタノール−エーテル等が好
適である。晶析操作としては塩化水素等ハロゲン
化水素の留去に引きつづき、濃縮物がまだ熱く溶
融状態にあるうちに例えばメタノール溶媒の場合
は上記粗生成物に対し0.3〜0.7程度の重量比で添
加し、よく混合溶解し、しかる後10℃以下に冷却
し晶析させるのが好ましい。析出した精製アミノ
アルキルチオール類結晶(純度98%以上)は別
して減圧乾燥することにより製品とする。なお、
この再結晶母液(液)には、かなりの量のアミ
ノアルキルチオール類および多少の未反応の2−
メルカプトチアゾリン類等が溶解しているが、こ
の液は、減圧濃縮乾固し、前記加水分解工程に
循環することにより、アミノアルキルチオール類
を回収しおよび未反応の2−メルカプトチアゾリ
ン類等は繰返し反応に供することができるので、
実質的にはほぼ定量的に目的物であるアミノアル
キルチオール類を得ることができる。 以下、実施例をあげて、本発明の実施の態様を
具体的に例示して説明する。 実施例 1 1のガラス製オートクレーブ中に、2−メル
カプトチアゾリン119.3g(1.0モル)と21%塩酸
700c.c.(4.56モル)を仕込み、2.5Kg/cm2Gの加圧
下125℃で反応を20時間行つた。反応停止後徐々
に常圧に戻し、反応液はロータリーエバポレータ
ーを用い減圧下80℃で2時間掛けて塩化水素およ
び水を完全に留去濃縮し115.1gの粗生成物を得
た。ひきつづき、この濃縮物に再結晶溶媒として
60c.c.のメタノールを加えて加熱撹拌し十分に溶解
した後、5℃まで冷却し晶出した結晶を吸引過
し、得られた結晶を減圧下40℃で2時間乾燥し、
58.2gの白色の結晶を得た。このものの融点は69
〜70℃、ヨウ素法による純度は98.8%であつた。 また、−SH基の定量による2−アミノエタンチ
オールへの加水分解転化率は87.4%であつた。 実施例 2 実施例1と同様の方法で塩酸濃度の影響につい
て実験し第1表の結果を得た。
ン化水素酸で加水分解する再結晶可能な粗アミノ
アルキルチオール類の製造方法に関するものであ
る。 アミノアルキルチオール類は、種々の医薬品原
料、ヘアーケアー用化粧品等の中間原料および放
射線障害防護作用のある物質等として極めて有用
な物質である。このアミノアルキルチオール類の
製造方法としては種々の方法があるが、2−メル
カプトチアゾリン類を出発原料とするアミノアル
キルチオール類の製造方法としては2−メルカプ
トチアゾリン類を塩化水素酸もしくは臭化水素酸
のごときハロゲン化水素酸で加水分解する方法が
知られている(たとえば、ジヤーナル オブ オ
ーガニツクケミストリー(J・Org・Chem・)
第25巻、869頁、1960年)。 しかしながら、2−メルカプトチアゾリン類を
塩化水素酸等で加水分解してアミノアルキルチオ
ールを得る上記公知方法には次のごとき欠点があ
つた。すなわち、この場合、反応は大部分、式(1)
に示すごとく、まず中間体であるビス(2−アミ
ノアルキル)−ジチオカーボネート()が生成
し次にこれが式(2)のごとく加水分解しアミノアル
キルチオール()となる逐次反応機構により行
なわれる。 (式中、R1,R2,R3およびR4は水素原子、低
級アルキル基、ヒドロキシ置換低級アルキル基を
示し、互に同一でも異なつていてもよい。また、
HXはHCl等のハロゲン化水素を示す。) しかして、上記中間体であるビス(2−アミノ
アルキル)−ジチオカーボネート()は非常に
加水分解しにくいため、この加水分解工程が律速
段階となり、結局、オーバーオールとしての反応
の完結には約1週間というきわめて長時間を要す
るのである。 なお、加圧下に反応温度を高くし、たとえば
150℃程度とすれば反応時間は相当短縮されるが、
反応温度が130℃を越えると塩化水素酸等のハロ
ゲン化水素酸に対して長期間耐え得る安価な装置
材料が無く、工業的に実施することは困難であつ
た。 しかしながら、本発明者が上記反応機構につい
て詳細に検討したところ、2−メチルカプトチア
ゾリン類のハロゲン化水素酸による加水分解反応
については、ビス−(2−アミノアルキル)−ジチ
オカーボネートを経由してアルキルチオールにな
る上記逐次反応のほかに、実は、式(3)に示すごと
く、 (式中、R1,R2,R3およびR4は式(1)、(2)の場
合と同じ意味を示す。) 直接アミノアルキルチオールになる直接反応が
併発して起つており、塩化水素酸等のハロゲン化
水素酸を4倍モル以上の過剰に用いるという反応
条件を採用することにより、上記中間体を経由す
る逐次反応を抑え、直接反応を優先させ得るこ
と、その結果80〜95%の加水分解転化率は比較的
容易に得られることを見出した(この場合、さら
に反応を進めて、100%近い加水分解転化率を得
ることは、前記中間体の難分解性により、相当長
時間の反応を必要とする)。 本発明は上記のごとき反応条件を採用すること
により、逐次反応をおさえて、直接反応を優先さ
せ、総括の加水分解転化率80〜95%を比較的単時
間で達成することができるという知見にもとずい
てなされたものであるが、本発明者らがさらに検
討したところ、上記加水分解転化率「80%以上」
なる値は次のごとき重要な意義を有することが明
らかになつた。 すなわち、本発明の目的たるアミノアルキルチ
オール類は、先に述べたごとく、医薬品原料等と
して重要な物質であるが、このための規格として
かなり高純度(少くとも98%以上)が要求され
る。したがつて、上記加水分解で得られた粗アミ
ノアルキルチオール類はそのままでは上記用途に
供しえず、少くとも有機溶媒等で再結晶して純度
をアツプする工程を含むことが要求される。しか
して、意外なことに、アミノアルキルチオール類
は、再結晶操作を施す前にすでにその純度がある
一定値以上高くないと、有機溶媒に溶かした場
合、冷却しても該溶液全体が単にシロツプ状にな
るのみで、目的物たる精製アミノアルキルチオー
ル類の晶析は起らない(すなわち、再結晶操作が
不可能である)という特異な系を形成する物質で
あり、この再結晶可能である限界純度が丁度上記
加水分解転化率80%以上に相当することが明らか
となつたのである。 なお、本発明において加水分解転化率は式(3)に
もとづいて次のごとく定義される。 加水分解転化率(%)=生成したアミノアルキルチ
オール類のモル数/使用した2−メルカプトチアゾリン
類のモル数×100 本発明は上記のをごとき知見にもとづいてなさ
れたもので、 一般式() (式中、R1,R2,R3およびR4は水素原子、低
級アルキル基、ヒドロキシ置換低級アルキル基を
示し、互いに同一でも異なつていてもよい)で表
わされる2−メルカプトチアゾリン類をハロゲン
化水素酸HXで加水分解して、 一般式() (式中、R1,R2,R3およびR4は一般式()
の場合と同じ意味を示す。)で示されるアミノア
ルキルチオール類を製造するに当り、上記2−メ
ルカプトチアゾリン類1モルに対し上記ハロゲン
化水素酸を4〜8モルの割合で使用することを特
徴とする、再結晶可能な粗アミノアルキルチオー
ル類の製造方法を提供するものである。 以下、本発明の構成要件を分説して説明する。 本発明で使用するハロゲン化水素酸としては、
フツ化水素酸、塩化水素酸、臭化水素酸、ヨウ化
水素酸等があり、なかでも塩化水素酸および臭化
水素酸が好ましく、さらに塩化水素酸が最も好ま
しい。 本発明の方法では、2−メルカプトチアゾリン
類に対し上記ハロゲン化水素酸を少くとも4倍モ
ル以上使用することを特徴とする。 かかる条件を選択することにより、上記したご
とき再結晶操作が可能である80%以上の限界加水
分解転化率を、120〜130℃という工業的に実施し
うる装置材質が得られる温度範囲で、しかも10〜
35時間という比較的短時間で得ることが可能とな
る。もし、ハロゲン化水素酸のモル比が4倍モル
未満であると、先に述べた中間体であるジチオカ
ーボネート生成反応が優先するようになり、反応
に要する時間が急激に長くなる。たとえば、ハロ
ゲン化水素酸として濃塩酸(36%)を3倍モル用
いて115℃で反応させている前記公知方法では、
第1図に示すように、中間体であるジチオカーボ
ネートの生成反応が優先しており、80%の加水
分解転化率を得るのに230時間、同じく95%の加
水分解転化率を得るのに300時間というきわめて
長時間を要しており工業的にみて全く実際的でな
い。 これに対し、本発明の実施例のごとく、21%塩
酸4倍モルを用い130℃で反応させた場合は、第
2図に示すように、中間体であるジチオカーボネ
ートはほとんど生成せず、直接反応が優先し、
80%の加水分解転化率を得るのに15時間、95%の
加水分解転化率を得るのに30時間ときわめて短時
間で反応が終了するのである。 なお、ハロゲン化水素酸のモル比を高めて行く
と反応時間は更に短縮されるが、8倍モルを越え
るとモル比アツプの効果は減衰し、いたずらに反
応器容量を大きくする結果となるだけであり経済
的に意味がない。 本発明で使用するハロゲン化水素酸の濃度はた
とえば塩化水素酸を使用する場合は、18〜25重量
%の濃度範囲のものが望ましい。18重量%未満に
なると該塩化水素酸モル比が4倍以上であつて
も、直接反応自体の反応速度が極めて遅くなり実
用的ではなく、また25重量%を越える場合には、
工業的に採用可能な最高温度130℃に於て塩化水
素の蒸気圧が高くなり装置の保守上好ましくな
い。 又本発明における加水分解の反応温度について
は、反応速度の点から120℃以上が適当であり、
装置材質の観点から上限として130℃が採用され
る。 上記したごとく、本発明によれば、再結晶操作
が可能である80%以上の加水分解転化率が比較的
短時間で得られるが、この粗アミノアルキルチオ
ール類より、純度98%以上の精製アミノアルキル
チオール類を得るには以下のごとき操作を行う。 まず、反応生成物より残留しているハロゲン化
水素および水を常圧および/又は減圧下に留去す
る。ハロゲン化水素の除去が充分でないと製品に
混入してPH値がオフスペツクとなり、また水の残
留は潮解性等の原因となるのでこれらはできるだ
け除去するのが好ましい。 次にこの濃縮された粗生成物を有機溶媒により
再結晶する。有機溶媒としてはアルコール、エス
テル、ケトン、エーテル等通常のものが使いうる
がメタノール、エタノール、2−プロパノール等
のアルコールまたはエタノール−エーテル等が好
適である。晶析操作としては塩化水素等ハロゲン
化水素の留去に引きつづき、濃縮物がまだ熱く溶
融状態にあるうちに例えばメタノール溶媒の場合
は上記粗生成物に対し0.3〜0.7程度の重量比で添
加し、よく混合溶解し、しかる後10℃以下に冷却
し晶析させるのが好ましい。析出した精製アミノ
アルキルチオール類結晶(純度98%以上)は別
して減圧乾燥することにより製品とする。なお、
この再結晶母液(液)には、かなりの量のアミ
ノアルキルチオール類および多少の未反応の2−
メルカプトチアゾリン類等が溶解しているが、こ
の液は、減圧濃縮乾固し、前記加水分解工程に
循環することにより、アミノアルキルチオール類
を回収しおよび未反応の2−メルカプトチアゾリ
ン類等は繰返し反応に供することができるので、
実質的にはほぼ定量的に目的物であるアミノアル
キルチオール類を得ることができる。 以下、実施例をあげて、本発明の実施の態様を
具体的に例示して説明する。 実施例 1 1のガラス製オートクレーブ中に、2−メル
カプトチアゾリン119.3g(1.0モル)と21%塩酸
700c.c.(4.56モル)を仕込み、2.5Kg/cm2Gの加圧
下125℃で反応を20時間行つた。反応停止後徐々
に常圧に戻し、反応液はロータリーエバポレータ
ーを用い減圧下80℃で2時間掛けて塩化水素およ
び水を完全に留去濃縮し115.1gの粗生成物を得
た。ひきつづき、この濃縮物に再結晶溶媒として
60c.c.のメタノールを加えて加熱撹拌し十分に溶解
した後、5℃まで冷却し晶出した結晶を吸引過
し、得られた結晶を減圧下40℃で2時間乾燥し、
58.2gの白色の結晶を得た。このものの融点は69
〜70℃、ヨウ素法による純度は98.8%であつた。 また、−SH基の定量による2−アミノエタンチ
オールへの加水分解転化率は87.4%であつた。 実施例 2 実施例1と同様の方法で塩酸濃度の影響につい
て実験し第1表の結果を得た。
【表】
* シロツプ状になり再結晶出来なかつた。
実施例 3 実施例1と同様の方法により130℃で21%塩酸
につき種々モル比を変えて行つた結果を第2表に
示した。
実施例 3 実施例1と同様の方法により130℃で21%塩酸
につき種々モル比を変えて行つた結果を第2表に
示した。
【表】
つた。
実施例 4 実施例1と同様の方法で21%塩酸(モル比4)
を用い反応温度の影響について調べ第3表の結果
を得た。
実施例 4 実施例1と同様の方法で21%塩酸(モル比4)
を用い反応温度の影響について調べ第3表の結果
を得た。
【表】
実施例 5
実施例1と同様の装置を用い、4−メチル−2
−メルカプトチアゾリン133.3g(1.0モル)を20
%臭化水素酸1400c.c.(4.0モル)に加え2.5Kg/cm2
Gの加圧下120℃で加熱還流した。15時間後反応
を停止し、反応液はロータリーエバポレーターを
用い減圧下80℃で2時間掛けて濃縮乾固した。ひ
きつづき、この濃縮物に再結晶溶媒として500c.c.
の2−プロパノールを加えて加熱撹拌し十分に溶
解した後8℃まで冷却し、晶析した結晶を吸引
過し、得られた結晶を減圧下40℃、2時間乾燥
し、80.5gの白色の結晶を得た。このものの融点
は91〜92℃、ヨウ素法による純度は98.2%であつ
た。 なお、−SH基の定量による2−メチル−2アミ
ノタエンチオールへの加水分解転化率は91.5%で
あつた。 以上、実施例から明らかなごとく、アミノアル
キルチオールへの加水分解転化率が80%未満であ
ると、再結晶操作が全く出来ないこと、およびこ
の値が80%以上であれば、再結晶操作が可能とな
り、純度98%以上の製品が容易に得られることが
わかる。 また、本発明の加水分解条件を採用することに
より、上記再結晶操作可能な転化率が比較的単時
間で得られることがわかる。
−メルカプトチアゾリン133.3g(1.0モル)を20
%臭化水素酸1400c.c.(4.0モル)に加え2.5Kg/cm2
Gの加圧下120℃で加熱還流した。15時間後反応
を停止し、反応液はロータリーエバポレーターを
用い減圧下80℃で2時間掛けて濃縮乾固した。ひ
きつづき、この濃縮物に再結晶溶媒として500c.c.
の2−プロパノールを加えて加熱撹拌し十分に溶
解した後8℃まで冷却し、晶析した結晶を吸引
過し、得られた結晶を減圧下40℃、2時間乾燥
し、80.5gの白色の結晶を得た。このものの融点
は91〜92℃、ヨウ素法による純度は98.2%であつ
た。 なお、−SH基の定量による2−メチル−2アミ
ノタエンチオールへの加水分解転化率は91.5%で
あつた。 以上、実施例から明らかなごとく、アミノアル
キルチオールへの加水分解転化率が80%未満であ
ると、再結晶操作が全く出来ないこと、およびこ
の値が80%以上であれば、再結晶操作が可能とな
り、純度98%以上の製品が容易に得られることが
わかる。 また、本発明の加水分解条件を採用することに
より、上記再結晶操作可能な転化率が比較的単時
間で得られることがわかる。
第1図は従来公知の加水分解条件における、収
率と反応時間の関係を示すグラフであり、第2図
は本発明の加水分解条件における収率と反応時間
の関係を示すグラフである。 図において、はメルカプトチアゾリンを、
は目的物であるアミノアルキルチオールを、は
中間体であるビス(2−アミノアルキル)−ジチ
オカーボネートをそれぞれ示す。
率と反応時間の関係を示すグラフであり、第2図
は本発明の加水分解条件における収率と反応時間
の関係を示すグラフである。 図において、はメルカプトチアゾリンを、
は目的物であるアミノアルキルチオールを、は
中間体であるビス(2−アミノアルキル)−ジチ
オカーボネートをそれぞれ示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式() (式中、R1,R2,R3およびR4は水素原子、低
級アルキル基、ヒドロキシ置換低級アルキル基を
示し、互いに同一でも異なつていてもよい)で表
わされる2−メルカプトチアゾリン類をハロゲン
化水素酸HXで加水分解して、一般式() (式中、R1,R2,R3およびR4は一般式()
の場合と同じ意味を示す。)で示される、アミノ
アルキルチオール類を製造するに当り、上記2−
メルカプトチアゾリン類1モルに対し上記ハロゲ
ン化水素酸を4〜8モルの割合で使用することを
特徴とする、再結晶可能な粗アミノアルキルチオ
ール類の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56029439A JPS57144253A (en) | 1981-03-03 | 1981-03-03 | Preparation of crude aminoalkylthiol |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56029439A JPS57144253A (en) | 1981-03-03 | 1981-03-03 | Preparation of crude aminoalkylthiol |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57144253A JPS57144253A (en) | 1982-09-06 |
| JPH0243734B2 true JPH0243734B2 (ja) | 1990-10-01 |
Family
ID=12276159
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56029439A Granted JPS57144253A (en) | 1981-03-03 | 1981-03-03 | Preparation of crude aminoalkylthiol |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57144253A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0625035U (ja) * | 1991-04-10 | 1994-04-05 | 株式会社本田ロック | 車両用ドアミラーの取付構造 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5256362A (en) * | 1989-07-14 | 1993-10-26 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Method for production of granular cysteamine hydrochloride |
| CN109503441B (zh) * | 2017-09-15 | 2021-04-06 | 阜新达得利化工股份有限公司 | 高含量半胱胺盐酸盐的制备方法 |
-
1981
- 1981-03-03 JP JP56029439A patent/JPS57144253A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0625035U (ja) * | 1991-04-10 | 1994-04-05 | 株式会社本田ロック | 車両用ドアミラーの取付構造 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57144253A (en) | 1982-09-06 |
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