JPS642660B2 - - Google Patents
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- JPS642660B2 JPS642660B2 JP12518379A JP12518379A JPS642660B2 JP S642660 B2 JPS642660 B2 JP S642660B2 JP 12518379 A JP12518379 A JP 12518379A JP 12518379 A JP12518379 A JP 12518379A JP S642660 B2 JPS642660 B2 JP S642660B2
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- Japan
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- corrosion
- stainless steel
- corrosion resistance
- seawater
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Description
本発明は重量%でC:0.08%以下、Si:1.0〜
2.0%、Mn:1.0%以下、Ni:8.0〜16.0%、Cr:
16.0〜21.0%、Mo:1.0%未満、Cu:4.0%以下、
N:0.2%以下、残部Feよりなり、製鉄所、発電
所をはじめ各種工業における冷却用海水や、淡水
化装置のような海水使用の環境で優れた耐食性を
有するオーステナイト・ステンレス鋼に関するも
のである。 海水はその量が無尽蔵に近いことから現在各種
工業の冷却水に広く利用されているが、今後はさ
らに海水の淡水化が極めて大規模に行われるよう
になつてくるにつれて、これらの装置にステンレ
ス鋼が大量に使用されることは明らかである。 以上のような用途においては、海水は塩化物を
含んだ高温の状態になり、孔食、すきま腐食、応
力腐食割れなどの局部腐食が発生しやすく、ステ
ンレス鋼にとつては苛酷な環境である。オーステ
ナイト系ステンレス鋼において、海水使用環境で
発生する局部腐食は管理体制が確立していれば十
分な耐食性を発揮でき、実際面でも強度、溶接
性、加工性が優れていることからSUS316が耐海
水ステンレス鋼としてかなり広く使われている。
しかしながらSUS316は本来耐酸性ステンレス鋼
であることから海水のような中性環境では必ずし
も最良とはいい難く、しかも高価である。 本発明はオーステナイト・ステンレス鋼で、海
水における耐食性がすぐれ、さらには熱交換器に
使用される場合の被冷却液体への耐食性も考慮し
て耐酸性をも兼ね備え、しかも価格が低廉である
最適の組成を見出したものである。本発明による
ステンレス鋼において、その成分、組成の限定理
由および作用効果を述べると次のようである。 炭素:オーステナイト・ステンレス鋼は一般に溶
接時の熱影響部の耐食性が劣化し、特に海水に
おいては、当該部に孔食が発生し易く、又孔食
が応力腐食割れを誘発する場合が多い。この傾
向は合金中のC量が増加すると敏感になるので
本発明鋼ではこの点を考慮してCの上限を0.08
%とする。 珪素:Siの添加は耐孔食、耐塩酸、耐応力腐食割
れに有効であるので1.0%以上添加する必要が
ある。しかし量を多くして2.0%以上にすると
鋼中の非金属介在物の増加をもたらし、材料の
表面品質を劣化させ溶接性に問題を生ずるので
上限を2.0%とする。 満俺:Mnは、材料の内部性状を考慮して1.0%以
下とする。 ニツケル:オーステナイト・ステンレス鋼の欠点
の1つとして応力腐食割れが挙げられるが、そ
の感受性はNi量の増大に従つて減少すること
は周知の事実である。本発明鋼はこの点を考慮
してNi量の下限を8.0%とし、又材料の熱間加
工性、経済性より上限を16.0%とする。 クロム:Crはステンレス鋼の耐食性を高める上
で最も有効な元素であり、特にオーステナイ
ト・ステンレス鋼の耐食性を考えた場合16.0%
は最低必要である。しかしCr量の増加はフエ
ライト相を増加させ、鋳造状態での金属組織の
バランスをくずし、熱間加工性を悪化させるの
で上限を21.0%とする。 モリブデン:Moはオーステナイト・ステンレス
鋼の耐孔食性、耐すきま腐食、耐酸性の向上
に最も有効な添加元素である。しかしMo添
加量の増加は省資源、製品価格の点から見て
得策ではない。 本発明の優れた点の1つはMo量を
SUS316より大巾に低く1.0%未満に押え、し
かも上記の特性を損なわない成分、組成とし
たことである。 銅:Cuは耐酸性を向上させ、応力腐食割れ感受
性を減少させるために有効な元素である。しか
し添加量を増すと結晶粒界へ析出し、高温脆化
の原因となる。Cu量が4.0%を超えると熱間加
工性を阻害するので上限を4.0%とする。 窒素:Nは耐孔食性、耐すきま腐食性を向上させ
るのに有効な元素であるが、多量の添加は応力
腐食割れ感受性を高めること、および高強度ス
テンレス鋼に見られるように強度を高める作用
もある。しかし過度の強化は素材の製造、二次
加工において高負荷を必要とするので、耐食性
と強度とのバランス、さらに溶接性を考慮して
上限を0.2%とする。なお粒界腐食感性を低め
るために、さらにTi,Nbを添加することが好
ましい。 次に本発明の実施例について述べる。 本発明の効果を確かめるため第1表に示す試料
番号1〜3の本発明鋼を製造し、これと対比させ
るため市販のSUS304、SUS316を用意した。こ
れらの材料について耐食性を調査した結果は第2
表に示す通りである。 本発明鋼は耐食性、製品価格を勘案してMoを
1%未満としたが、第2表から明らかなように、
海水中のNaCl濃度と同等の環境における耐孔食
性を示す孔食電位、および20%NaCl中の応力腐
食割れ感受性が特に優れており、硫酸、塩酸中の
全面腐食についてもSUS316と同等又はそれ以上
の耐食性を示していて、本用途に要求されるオー
ステナイト・ステンレス鋼として最適である。 試料1は全面腐食をそれ程起させずに孔食、応
力腐食割れ感受性、すきま腐食のような中性環境
における局部腐食に耐してSUS316より耐食性が
優れていることを示す。 試料2,3は海水を冷却水として使用する熱交
換器用ステンレス鋼管の材料に最適で、管内外の
腐食環境が異なつてくる場合に適用できる。 即ち試料2,3は局部腐食、全面腐食の両方に
ついて、耐食的であるが、試料2は局部腐食に対
してより優れており、試料3は全面腐食に対して
それぞれSUS316より良好な耐食性を発揮し、使
用環境により安価な材料を選択できることを示し
ている。 以上述べたように本発明によるオーステナイ
ト・ステンレス鋼は耐海水ステンレス鋼として一
般的に要求される中性環境でSUS316より優れた
耐食性を示すことが立証された。 本発明鋼は高価なモリブデンを大巾に節減した
にも拘らず特に海水使用の環境で優れた耐食性を
示し、省資源の見地からも極めて利点の大きい優
秀なものである。
2.0%、Mn:1.0%以下、Ni:8.0〜16.0%、Cr:
16.0〜21.0%、Mo:1.0%未満、Cu:4.0%以下、
N:0.2%以下、残部Feよりなり、製鉄所、発電
所をはじめ各種工業における冷却用海水や、淡水
化装置のような海水使用の環境で優れた耐食性を
有するオーステナイト・ステンレス鋼に関するも
のである。 海水はその量が無尽蔵に近いことから現在各種
工業の冷却水に広く利用されているが、今後はさ
らに海水の淡水化が極めて大規模に行われるよう
になつてくるにつれて、これらの装置にステンレ
ス鋼が大量に使用されることは明らかである。 以上のような用途においては、海水は塩化物を
含んだ高温の状態になり、孔食、すきま腐食、応
力腐食割れなどの局部腐食が発生しやすく、ステ
ンレス鋼にとつては苛酷な環境である。オーステ
ナイト系ステンレス鋼において、海水使用環境で
発生する局部腐食は管理体制が確立していれば十
分な耐食性を発揮でき、実際面でも強度、溶接
性、加工性が優れていることからSUS316が耐海
水ステンレス鋼としてかなり広く使われている。
しかしながらSUS316は本来耐酸性ステンレス鋼
であることから海水のような中性環境では必ずし
も最良とはいい難く、しかも高価である。 本発明はオーステナイト・ステンレス鋼で、海
水における耐食性がすぐれ、さらには熱交換器に
使用される場合の被冷却液体への耐食性も考慮し
て耐酸性をも兼ね備え、しかも価格が低廉である
最適の組成を見出したものである。本発明による
ステンレス鋼において、その成分、組成の限定理
由および作用効果を述べると次のようである。 炭素:オーステナイト・ステンレス鋼は一般に溶
接時の熱影響部の耐食性が劣化し、特に海水に
おいては、当該部に孔食が発生し易く、又孔食
が応力腐食割れを誘発する場合が多い。この傾
向は合金中のC量が増加すると敏感になるので
本発明鋼ではこの点を考慮してCの上限を0.08
%とする。 珪素:Siの添加は耐孔食、耐塩酸、耐応力腐食割
れに有効であるので1.0%以上添加する必要が
ある。しかし量を多くして2.0%以上にすると
鋼中の非金属介在物の増加をもたらし、材料の
表面品質を劣化させ溶接性に問題を生ずるので
上限を2.0%とする。 満俺:Mnは、材料の内部性状を考慮して1.0%以
下とする。 ニツケル:オーステナイト・ステンレス鋼の欠点
の1つとして応力腐食割れが挙げられるが、そ
の感受性はNi量の増大に従つて減少すること
は周知の事実である。本発明鋼はこの点を考慮
してNi量の下限を8.0%とし、又材料の熱間加
工性、経済性より上限を16.0%とする。 クロム:Crはステンレス鋼の耐食性を高める上
で最も有効な元素であり、特にオーステナイ
ト・ステンレス鋼の耐食性を考えた場合16.0%
は最低必要である。しかしCr量の増加はフエ
ライト相を増加させ、鋳造状態での金属組織の
バランスをくずし、熱間加工性を悪化させるの
で上限を21.0%とする。 モリブデン:Moはオーステナイト・ステンレス
鋼の耐孔食性、耐すきま腐食、耐酸性の向上
に最も有効な添加元素である。しかしMo添
加量の増加は省資源、製品価格の点から見て
得策ではない。 本発明の優れた点の1つはMo量を
SUS316より大巾に低く1.0%未満に押え、し
かも上記の特性を損なわない成分、組成とし
たことである。 銅:Cuは耐酸性を向上させ、応力腐食割れ感受
性を減少させるために有効な元素である。しか
し添加量を増すと結晶粒界へ析出し、高温脆化
の原因となる。Cu量が4.0%を超えると熱間加
工性を阻害するので上限を4.0%とする。 窒素:Nは耐孔食性、耐すきま腐食性を向上させ
るのに有効な元素であるが、多量の添加は応力
腐食割れ感受性を高めること、および高強度ス
テンレス鋼に見られるように強度を高める作用
もある。しかし過度の強化は素材の製造、二次
加工において高負荷を必要とするので、耐食性
と強度とのバランス、さらに溶接性を考慮して
上限を0.2%とする。なお粒界腐食感性を低め
るために、さらにTi,Nbを添加することが好
ましい。 次に本発明の実施例について述べる。 本発明の効果を確かめるため第1表に示す試料
番号1〜3の本発明鋼を製造し、これと対比させ
るため市販のSUS304、SUS316を用意した。こ
れらの材料について耐食性を調査した結果は第2
表に示す通りである。 本発明鋼は耐食性、製品価格を勘案してMoを
1%未満としたが、第2表から明らかなように、
海水中のNaCl濃度と同等の環境における耐孔食
性を示す孔食電位、および20%NaCl中の応力腐
食割れ感受性が特に優れており、硫酸、塩酸中の
全面腐食についてもSUS316と同等又はそれ以上
の耐食性を示していて、本用途に要求されるオー
ステナイト・ステンレス鋼として最適である。 試料1は全面腐食をそれ程起させずに孔食、応
力腐食割れ感受性、すきま腐食のような中性環境
における局部腐食に耐してSUS316より耐食性が
優れていることを示す。 試料2,3は海水を冷却水として使用する熱交
換器用ステンレス鋼管の材料に最適で、管内外の
腐食環境が異なつてくる場合に適用できる。 即ち試料2,3は局部腐食、全面腐食の両方に
ついて、耐食的であるが、試料2は局部腐食に対
してより優れており、試料3は全面腐食に対して
それぞれSUS316より良好な耐食性を発揮し、使
用環境により安価な材料を選択できることを示し
ている。 以上述べたように本発明によるオーステナイ
ト・ステンレス鋼は耐海水ステンレス鋼として一
般的に要求される中性環境でSUS316より優れた
耐食性を示すことが立証された。 本発明鋼は高価なモリブデンを大巾に節減した
にも拘らず特に海水使用の環境で優れた耐食性を
示し、省資源の見地からも極めて利点の大きい優
秀なものである。
【表】
Claims (1)
- 1 重量%でC:0.08%以下、Si:1.0〜2.0%、
Mn:1.0%以下、Ni:8.0〜16.0%、Cr:16.0〜
21.0%、Mo:1.0%未満、Cu:4.0%以下、N:
0.2%以下、残部Feよりなり、海水使用の環境で
優れた耐食性を有することを特徴とするオーステ
ナイト・ステンレス鋼。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12518379A JPS5647551A (en) | 1979-09-28 | 1979-09-28 | Reduced molybdenum-type austenite stainless steel having resistance to sea water |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12518379A JPS5647551A (en) | 1979-09-28 | 1979-09-28 | Reduced molybdenum-type austenite stainless steel having resistance to sea water |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5647551A JPS5647551A (en) | 1981-04-30 |
| JPS642660B2 true JPS642660B2 (ja) | 1989-01-18 |
Family
ID=14903949
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12518379A Granted JPS5647551A (en) | 1979-09-28 | 1979-09-28 | Reduced molybdenum-type austenite stainless steel having resistance to sea water |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5647551A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62247048A (ja) * | 1986-04-18 | 1987-10-28 | Nisshin Steel Co Ltd | 耐候性、耐隙間腐食性および耐応力腐食割れ性に優れたオ−ステナイト系ステンレス鋼 |
| JP3127803B2 (ja) * | 1995-10-20 | 2001-01-29 | 富士ゼロックス株式会社 | フルカラー用トナーおよび現像剤組成物および多色画像形成方法 |
| CN101845598A (zh) * | 2009-03-23 | 2010-09-29 | 盐城中油船舶海洋工程科技有限公司 | 耐海水腐蚀的奥氏体不锈钢及其应用 |
| JP7210516B2 (ja) * | 2020-09-01 | 2023-01-23 | 株式会社特殊金属エクセル | オーステナイト系ステンレス鋼板の製造方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS558580U (ja) * | 1978-07-04 | 1980-01-19 |
-
1979
- 1979-09-28 JP JP12518379A patent/JPS5647551A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5647551A (en) | 1981-04-30 |
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