JPS643987B2 - - Google Patents
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- D06M15/37—Macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
- D06M15/39—Aldehyde resins; Ketone resins; Polyacetals
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- Textile Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
- Chemical Treatment Of Fibers During Manufacturing Processes (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明はセルロース系フイラメントの紡糸後処
理用の油剤とこれを使用したセルロース系フイラ
メントの製造方法に関するものである。 従来の技術 通常、遠心紡糸法によるビスコースレーヨンフ
イラメントの製造では、ケークを油剤処理し、脱
水し、トンネル式乾燥機で70〜100時間乾燥させ
る。トンネル式乾燥機でケーク内外を均一に乾燥
するためには高湿低温乾燥をしなければならな
い。一般に、紡糸ケークの外側は張力がかかつた
状態で密に巻かれているため乾燥時に収縮しにく
く、また急激な乾燥によつて内部歪を生じ易いの
に対して、ケークの内側は張力があまり大きくな
い状態で巻かれているため、乾燥によつて収縮し
やすく、内部歪は起こらない。従つて、乾燥時の
温度条件と乾燥速度はフイラメントの品質に大き
い影響を与える。 即ち、万一、早く乾燥すればケークの表面は容
易に乾燥されて収縮力を生じるが、ケークの外側
は自由収縮出来ないので、張力がかかつたまま乾
燥され、内部歪が発生する。また、ケークの外側
と内側の収縮差が不均一であるため、内外繊度差
が発生する。そこで、ケーク内外を均一に乾燥す
るために高周波加熱を使用する場合もあるが、こ
れは高価で生産原価が高くつく欠点がある。 従来、セルロース系フイラメントの紡糸後の油
剤処理には、非イオン系油剤又は非イオン系油剤
と陰イオン系油剤の混合物が使用されたが、近
年、界面活性剤が発達し、基剤として陰イオン、
非イオン系油剤又はこれらの併用をすることが多
い。しかし、陽イオン活性剤の使用はされていな
い。 発明が解決しようとする問題点 本発明は、ビスコースレーヨンフイラメント、
アセテートフイラメントの如きセルロース系フイ
ラメントに、紡糸後適用することによつて、繊維
非晶部分のセルロース分子と容易に反応し、その
膨潤度を低め、乾燥の進行に伴つた自由収縮を可
能とするセルロース系フイラメントの紡糸後処理
用の油剤を提供することを目的とする。 更に、本発明では、このような油剤を使用する
ことによつて、紡糸時の加撚数の自然増加と共に
フイラメントの張力強力を増し、繊度が均一化
し、表面が平滑である優秀な糸条を製造する方法
を提供することをも目的とする。 問題点を解決するための手段 本発明では下記の如き組成の油剤を調製するこ
とによつて、上記目的を達成した。この油剤を使
用すると、セルロース系フイラメントの繊維内部
にアルキルポリアミン誘導体である界面活性剤と
ポリオキシアルキルアミン型の界面活性剤との混
合液が浸透分散し触媒作用を発揮することによ
り、尿素系樹脂を繊維の非晶部分に浸透させ、速
やかに繊維分子と反応(結合あるいは架橋結合)
させ、膨潤度の低い糸条を形成できるのである。 本発明の油剤は水中に次ぎの(1)〜(4)の成分を含
有する〔ただし、%は後処理溶液全量に対する比
率を示す〕。 (1) コーンオイル 0.4〜4% 〔通常、ビスコースレーヨンフイラメントの
場合は0.4〜1%、ジアセテートフイラメント
の場合は2〜4%を使用するのが好ましく、例
えば、英国のタールコーンオイル社製のマルチ
コーンNP−2などを使用する。但し、130℃
以上で気化する水/油(W/O)型のコーンオ
イルは、油/水(O/W)型に変えて使用す
る。〕 (2) 界面活性剤(浸透剤) 0.001〜0.04% 〔アルキルポリアミン誘導体の陽イオン界面
活性剤とポリオキシエチレンアルキルエーテル
型界面活性剤との混合液である。例えば、日本
の松本油脂製薬(株)の界面活性剤ソンテスTA−
460−15(20)とアクチノールR−100との混合
液(混合比率100:1)を使用する。〕 (3) 尿素系樹脂 0.02〜0.5% 〔例えば、低縮合尿素樹脂(ジメチロール尿
素樹脂)を使用する。通常、ビスコースレーヨ
ンフイラメントの場合は0.02〜0.25%、ジアセ
テートフイラメントの場合は0.04〜0.5%使用
するのが好ましい。〕 (4) 触媒 0.0001〜0.025% 〔樹脂化用触媒として有機酸、例えば酢酸を
使用するのが好ましい。〕 次ぎに、セルロース系フイラメントの紡糸後、
油剤処理に本発明の油剤を使用する方法を、ビス
コースレーヨンフイラメントとジアセテートフイ
ラメントの場合に分けて詳細に説明する。 A ビスコースレーヨンフイラメントの場合 ビスコースレーヨンフイラメントを紡糸後、
ケークを油剤処理する時、上述の本発明の油剤
で処理した後、脱水してトンネル式乾燥機中で
乾燥させる。この時トンネル式乾燥機中ではケ
ークフイラメントの自由収縮がなりたち、ケー
ク内外層の均一な乾燥が可能となり、品質のよ
い繊維糸条を得ることができる。 その理由は次ぎの通りと考えられる。即ち、
本発明の油剤中の2種の界面活性剤、アルキル
ポリアミン誘導体とポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル型界面活性剤の浸透分散作用によ
り、尿素系樹脂がフイラメントの非晶部分に浸
入し、フイラメントセルロース分子と結合ある
いは架橋結合し、フイラメントの膨潤度が低下
した糸条を形成する。 本発明の油剤は、触媒として有機酸(例えば
酢酸)を使用し、油剤のPHを6程度にすると、
浸透分散作用がより活発となり、結合反応が良
好となることがわかつている。フイラメント表
面に浮遊する尿素系樹脂はポリオキシエチレン
アルキルエーテル型の界面活性剤(例えばアク
チノールR−100)の浸透分散作用により繊維
の非晶部分に均一に分散されてセルロース分子
と結合反応する。2種の界面活性剤の混合使用
により、界面活性剤の性能は効果的に発揮され
る。適当量の尿素系樹脂を使用して尿素系樹脂
のメチロール基とセルロース分子のOH基が効
果的に結合するようにし、結合しない樹脂がな
いようにする。 ケークのフイラメントは、紡糸時延伸状態で
巻かれているので、乾燥が進行するにつれて縮
小する。 繊維非晶部分に浸入した水分は乾燥が進行す
ると蒸発しはじめ、尿素系樹脂の浸透分散作用
に働いた界面活性剤〔ソンテスTA−460−15
(20)〕とコーンオイルは繊維表面に滲出する。
繊維表面に滲出した界面活性剤は乾燥が進行す
れば、繊維表面に付着するか又はそのアミン基
が繊維セルロース分子OHと結合してコーンオ
イルと共に柔軟平滑剤として作用し、フイラメ
ント表面の毛羽をねかせて表面に密着させる効
果を発揮する。 尿素系樹脂のメチロール基NH・CH2OHと
セルロース分子のOH基が結合すると共に繊維
の膨潤度が低下し、乾燥進行に従つて、樹脂化
が進行し、樹脂の集束性(縮小性)のため、繊
維の容積が縮小する。特に繊維の非晶部分の容
積が縮小すると、この部分に残つている界面活
性剤とコーンオイルは、水分蒸発時に繊維表面
に滲出し繊維表面に付着するので、フイラメン
ト表面の柔軟平滑剤として働き、フイラメント
表面に発生した毛羽をねかせて表面に密着させ
てなくすと同時に新しい毛羽の発生を防止す
る。 このようにして密に固く巻かれたケークのフ
イラメントとフイラメントが、容積の縮小およ
びフイラメント表面に付着した界面活性剤とコ
ーンオイルの平滑性により、容易に分離されて
自由収縮可能となり、延伸状態で細く巻かれて
いるケーク外側のフイラメントの繊度が徐々に
高くなり、内外均一な繊度になる。また、紡糸
時にかけられた撚数が自由収縮により自動的に
増加する。(表1参照) このようにしてケークの外側から内側に水分
蒸発路が開かれ、フイラメントの自由収縮と乾
燥が順次的に行われ、繊度が均一で、毛羽のな
い品質のよいビスコースレーヨンフイラメント
が生産される。 なお、尿素樹脂とセルロースフイラメント間
の結合及び架橋結合の化学反応式は次ぎの通り
である。 結 合 架橋結合 通常、遠心式紡糸では、トンネル式乾燥機中
で約70〜100時間乾燥してから取り出し、ケー
クを室温で12間程度放置してから ケーク状態で使用するか、又は 綛あるいはコーンに巻きかえて使用する
が、本発明の油剤で処理したケークもトンネ
ル式乾燥機中で約70〜100時間乾燥し自由収
縮をさせて取り出し室温で12時間装置してか
ら ケーク状態で使用するか、又は 綛あるいはコーンに巻きかえて使用すれば
よく、自由収縮でケークが乾燥され、繊度が
均一な品質のよい製品を得ることができる。 コーンに巻きかえる時の引張延伸で、非晶部
分で結合しているセルロース分子の配列度はよ
くなる。特に、コーンに巻きかえる時、本発明
の油剤を使用したフイラメントの表面にはコー
ンオイルが均一に分布しており、フイラメント
表面に付着した界面活性剤の平滑性のため別途
にコーンオイルを使用する必要がない。 実施例 1 源進レーヨン(株)(韓国)で生産したビスコース
レーヨンフイラメント(120d)の紡糸後、ケー
クの油剤処理において、本発明の油剤を使用した
場合と、源進レーヨン(株)による油剤を使用した場
合(従来法−比較例)の繊維の品質試験結果を表
1に示す。 表1によれば、本発明の油剤で処理した繊維
(SQ−1)は自由収縮により紡糸時にかけられた
撚数が3.7程度増加するのに対し、従来法で処理
した繊維(比較例)は撚数が0.4程度減らされて
いる。繊度においても自由収縮により、本発明の
油剤で処理した方が明らかに有利なことがわか
る。
理用の油剤とこれを使用したセルロース系フイラ
メントの製造方法に関するものである。 従来の技術 通常、遠心紡糸法によるビスコースレーヨンフ
イラメントの製造では、ケークを油剤処理し、脱
水し、トンネル式乾燥機で70〜100時間乾燥させ
る。トンネル式乾燥機でケーク内外を均一に乾燥
するためには高湿低温乾燥をしなければならな
い。一般に、紡糸ケークの外側は張力がかかつた
状態で密に巻かれているため乾燥時に収縮しにく
く、また急激な乾燥によつて内部歪を生じ易いの
に対して、ケークの内側は張力があまり大きくな
い状態で巻かれているため、乾燥によつて収縮し
やすく、内部歪は起こらない。従つて、乾燥時の
温度条件と乾燥速度はフイラメントの品質に大き
い影響を与える。 即ち、万一、早く乾燥すればケークの表面は容
易に乾燥されて収縮力を生じるが、ケークの外側
は自由収縮出来ないので、張力がかかつたまま乾
燥され、内部歪が発生する。また、ケークの外側
と内側の収縮差が不均一であるため、内外繊度差
が発生する。そこで、ケーク内外を均一に乾燥す
るために高周波加熱を使用する場合もあるが、こ
れは高価で生産原価が高くつく欠点がある。 従来、セルロース系フイラメントの紡糸後の油
剤処理には、非イオン系油剤又は非イオン系油剤
と陰イオン系油剤の混合物が使用されたが、近
年、界面活性剤が発達し、基剤として陰イオン、
非イオン系油剤又はこれらの併用をすることが多
い。しかし、陽イオン活性剤の使用はされていな
い。 発明が解決しようとする問題点 本発明は、ビスコースレーヨンフイラメント、
アセテートフイラメントの如きセルロース系フイ
ラメントに、紡糸後適用することによつて、繊維
非晶部分のセルロース分子と容易に反応し、その
膨潤度を低め、乾燥の進行に伴つた自由収縮を可
能とするセルロース系フイラメントの紡糸後処理
用の油剤を提供することを目的とする。 更に、本発明では、このような油剤を使用する
ことによつて、紡糸時の加撚数の自然増加と共に
フイラメントの張力強力を増し、繊度が均一化
し、表面が平滑である優秀な糸条を製造する方法
を提供することをも目的とする。 問題点を解決するための手段 本発明では下記の如き組成の油剤を調製するこ
とによつて、上記目的を達成した。この油剤を使
用すると、セルロース系フイラメントの繊維内部
にアルキルポリアミン誘導体である界面活性剤と
ポリオキシアルキルアミン型の界面活性剤との混
合液が浸透分散し触媒作用を発揮することによ
り、尿素系樹脂を繊維の非晶部分に浸透させ、速
やかに繊維分子と反応(結合あるいは架橋結合)
させ、膨潤度の低い糸条を形成できるのである。 本発明の油剤は水中に次ぎの(1)〜(4)の成分を含
有する〔ただし、%は後処理溶液全量に対する比
率を示す〕。 (1) コーンオイル 0.4〜4% 〔通常、ビスコースレーヨンフイラメントの
場合は0.4〜1%、ジアセテートフイラメント
の場合は2〜4%を使用するのが好ましく、例
えば、英国のタールコーンオイル社製のマルチ
コーンNP−2などを使用する。但し、130℃
以上で気化する水/油(W/O)型のコーンオ
イルは、油/水(O/W)型に変えて使用す
る。〕 (2) 界面活性剤(浸透剤) 0.001〜0.04% 〔アルキルポリアミン誘導体の陽イオン界面
活性剤とポリオキシエチレンアルキルエーテル
型界面活性剤との混合液である。例えば、日本
の松本油脂製薬(株)の界面活性剤ソンテスTA−
460−15(20)とアクチノールR−100との混合
液(混合比率100:1)を使用する。〕 (3) 尿素系樹脂 0.02〜0.5% 〔例えば、低縮合尿素樹脂(ジメチロール尿
素樹脂)を使用する。通常、ビスコースレーヨ
ンフイラメントの場合は0.02〜0.25%、ジアセ
テートフイラメントの場合は0.04〜0.5%使用
するのが好ましい。〕 (4) 触媒 0.0001〜0.025% 〔樹脂化用触媒として有機酸、例えば酢酸を
使用するのが好ましい。〕 次ぎに、セルロース系フイラメントの紡糸後、
油剤処理に本発明の油剤を使用する方法を、ビス
コースレーヨンフイラメントとジアセテートフイ
ラメントの場合に分けて詳細に説明する。 A ビスコースレーヨンフイラメントの場合 ビスコースレーヨンフイラメントを紡糸後、
ケークを油剤処理する時、上述の本発明の油剤
で処理した後、脱水してトンネル式乾燥機中で
乾燥させる。この時トンネル式乾燥機中ではケ
ークフイラメントの自由収縮がなりたち、ケー
ク内外層の均一な乾燥が可能となり、品質のよ
い繊維糸条を得ることができる。 その理由は次ぎの通りと考えられる。即ち、
本発明の油剤中の2種の界面活性剤、アルキル
ポリアミン誘導体とポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル型界面活性剤の浸透分散作用によ
り、尿素系樹脂がフイラメントの非晶部分に浸
入し、フイラメントセルロース分子と結合ある
いは架橋結合し、フイラメントの膨潤度が低下
した糸条を形成する。 本発明の油剤は、触媒として有機酸(例えば
酢酸)を使用し、油剤のPHを6程度にすると、
浸透分散作用がより活発となり、結合反応が良
好となることがわかつている。フイラメント表
面に浮遊する尿素系樹脂はポリオキシエチレン
アルキルエーテル型の界面活性剤(例えばアク
チノールR−100)の浸透分散作用により繊維
の非晶部分に均一に分散されてセルロース分子
と結合反応する。2種の界面活性剤の混合使用
により、界面活性剤の性能は効果的に発揮され
る。適当量の尿素系樹脂を使用して尿素系樹脂
のメチロール基とセルロース分子のOH基が効
果的に結合するようにし、結合しない樹脂がな
いようにする。 ケークのフイラメントは、紡糸時延伸状態で
巻かれているので、乾燥が進行するにつれて縮
小する。 繊維非晶部分に浸入した水分は乾燥が進行す
ると蒸発しはじめ、尿素系樹脂の浸透分散作用
に働いた界面活性剤〔ソンテスTA−460−15
(20)〕とコーンオイルは繊維表面に滲出する。
繊維表面に滲出した界面活性剤は乾燥が進行す
れば、繊維表面に付着するか又はそのアミン基
が繊維セルロース分子OHと結合してコーンオ
イルと共に柔軟平滑剤として作用し、フイラメ
ント表面の毛羽をねかせて表面に密着させる効
果を発揮する。 尿素系樹脂のメチロール基NH・CH2OHと
セルロース分子のOH基が結合すると共に繊維
の膨潤度が低下し、乾燥進行に従つて、樹脂化
が進行し、樹脂の集束性(縮小性)のため、繊
維の容積が縮小する。特に繊維の非晶部分の容
積が縮小すると、この部分に残つている界面活
性剤とコーンオイルは、水分蒸発時に繊維表面
に滲出し繊維表面に付着するので、フイラメン
ト表面の柔軟平滑剤として働き、フイラメント
表面に発生した毛羽をねかせて表面に密着させ
てなくすと同時に新しい毛羽の発生を防止す
る。 このようにして密に固く巻かれたケークのフ
イラメントとフイラメントが、容積の縮小およ
びフイラメント表面に付着した界面活性剤とコ
ーンオイルの平滑性により、容易に分離されて
自由収縮可能となり、延伸状態で細く巻かれて
いるケーク外側のフイラメントの繊度が徐々に
高くなり、内外均一な繊度になる。また、紡糸
時にかけられた撚数が自由収縮により自動的に
増加する。(表1参照) このようにしてケークの外側から内側に水分
蒸発路が開かれ、フイラメントの自由収縮と乾
燥が順次的に行われ、繊度が均一で、毛羽のな
い品質のよいビスコースレーヨンフイラメント
が生産される。 なお、尿素樹脂とセルロースフイラメント間
の結合及び架橋結合の化学反応式は次ぎの通り
である。 結 合 架橋結合 通常、遠心式紡糸では、トンネル式乾燥機中
で約70〜100時間乾燥してから取り出し、ケー
クを室温で12間程度放置してから ケーク状態で使用するか、又は 綛あるいはコーンに巻きかえて使用する
が、本発明の油剤で処理したケークもトンネ
ル式乾燥機中で約70〜100時間乾燥し自由収
縮をさせて取り出し室温で12時間装置してか
ら ケーク状態で使用するか、又は 綛あるいはコーンに巻きかえて使用すれば
よく、自由収縮でケークが乾燥され、繊度が
均一な品質のよい製品を得ることができる。 コーンに巻きかえる時の引張延伸で、非晶部
分で結合しているセルロース分子の配列度はよ
くなる。特に、コーンに巻きかえる時、本発明
の油剤を使用したフイラメントの表面にはコー
ンオイルが均一に分布しており、フイラメント
表面に付着した界面活性剤の平滑性のため別途
にコーンオイルを使用する必要がない。 実施例 1 源進レーヨン(株)(韓国)で生産したビスコース
レーヨンフイラメント(120d)の紡糸後、ケー
クの油剤処理において、本発明の油剤を使用した
場合と、源進レーヨン(株)による油剤を使用した場
合(従来法−比較例)の繊維の品質試験結果を表
1に示す。 表1によれば、本発明の油剤で処理した繊維
(SQ−1)は自由収縮により紡糸時にかけられた
撚数が3.7程度増加するのに対し、従来法で処理
した繊維(比較例)は撚数が0.4程度減らされて
いる。繊度においても自由収縮により、本発明の
油剤で処理した方が明らかに有利なことがわか
る。
【表】
B ジアセテートフイラメントの場合
(1) ジアセテートフイラメントを紡糸後、ロー
ラ法で油剤処理し、無撚式と加撚式の二つの
方法で巻き取る。本発明の油剤を使用して無
撚式で巻き取る場合について説明すると、無
撚式で巻き取つたアセテートフイラメント
は、本発明油剤中の2種の界面活性剤〔ソン
テスTA460−15(20)(松本油脂製薬(株)製)
とアクチノールR−100(松本油脂製薬(株)製)〕
の浸透分散作用で尿素系樹脂を速やかに繊維
内部に浸透分散させ、アセテート分子と結合
させ、膨潤度が低い糸条を形成する。本発明
の油剤で処理して巻き取つたアセテートフイ
ラメントを、室温(30℃)で約12時間放置す
ると、室温でフイラメントの乾燥が進行し、
アセテートフイラメントと結合した尿素樹脂
の樹脂化が始まり、繊維の集束性(縮小性)
のためアセテートフイラメントの容積が縮小
するので、この部分にある界面活性剤とコー
ンオイルがフイラメント表面に滲出して繊維
表面に付着し、その結果、フイラメント表面
が柔軟平滑になる。また、紡糸巻き取り工程
で生じた毛羽が繊維表面にねかされると同時
に界面活性剤〔ソンテスTA−15(20)〕とコ
ーンオイルR100の柔軟平滑性と繊維容積の
縮小により、 紡糸時に発生した毛羽をフイラメント表
面にねかせて、毛羽の発生を防止する。 無撚式で巻き取つた、ジアセテートフイ
ラメントを加撚機で加撚する時に、加撚の
引張りで、結合したアセテート分子の配列
度が向上し、フイラメントの引張強度が増
加する。 (2) 尿素樹脂のメチロール基−NH−CH2OH
とジアセテートフイラメントのアセチル基−
O−COCH3が結合する反応は次ぎの如くで
ある。 実施例 2 本発明の特殊油剤の濃度を若干高め鮮京合繊株
式会社(韓国)で生産したアセテートフイラメン
トを油剤処理し、引張下でコーン巻きしたもの
を、帝人株式会社(日本)のアセテートフイラメ
ントと比較試験した結果を表2、表3及び表4に
示す。本発明の油剤処理をした繊維は帝人株式会
社の帝人リーゼルより優秀である。
ラ法で油剤処理し、無撚式と加撚式の二つの
方法で巻き取る。本発明の油剤を使用して無
撚式で巻き取る場合について説明すると、無
撚式で巻き取つたアセテートフイラメント
は、本発明油剤中の2種の界面活性剤〔ソン
テスTA460−15(20)(松本油脂製薬(株)製)
とアクチノールR−100(松本油脂製薬(株)製)〕
の浸透分散作用で尿素系樹脂を速やかに繊維
内部に浸透分散させ、アセテート分子と結合
させ、膨潤度が低い糸条を形成する。本発明
の油剤で処理して巻き取つたアセテートフイ
ラメントを、室温(30℃)で約12時間放置す
ると、室温でフイラメントの乾燥が進行し、
アセテートフイラメントと結合した尿素樹脂
の樹脂化が始まり、繊維の集束性(縮小性)
のためアセテートフイラメントの容積が縮小
するので、この部分にある界面活性剤とコー
ンオイルがフイラメント表面に滲出して繊維
表面に付着し、その結果、フイラメント表面
が柔軟平滑になる。また、紡糸巻き取り工程
で生じた毛羽が繊維表面にねかされると同時
に界面活性剤〔ソンテスTA−15(20)〕とコ
ーンオイルR100の柔軟平滑性と繊維容積の
縮小により、 紡糸時に発生した毛羽をフイラメント表
面にねかせて、毛羽の発生を防止する。 無撚式で巻き取つた、ジアセテートフイ
ラメントを加撚機で加撚する時に、加撚の
引張りで、結合したアセテート分子の配列
度が向上し、フイラメントの引張強度が増
加する。 (2) 尿素樹脂のメチロール基−NH−CH2OH
とジアセテートフイラメントのアセチル基−
O−COCH3が結合する反応は次ぎの如くで
ある。 実施例 2 本発明の特殊油剤の濃度を若干高め鮮京合繊株
式会社(韓国)で生産したアセテートフイラメン
トを油剤処理し、引張下でコーン巻きしたもの
を、帝人株式会社(日本)のアセテートフイラメ
ントと比較試験した結果を表2、表3及び表4に
示す。本発明の油剤処理をした繊維は帝人株式会
社の帝人リーゼルより優秀である。
【表】
【表】
【表】
実施例 3
鮮京合繊株式会社(韓国)で生産したアセテー
トフイラメントの紡糸後、油剤処理に本発明の油
剤を使用した場合と使用しない場合の加撚時の撚
糸完全率、毛羽発生率、糸切率を表5に示す。こ
の結果から、現在鮮京合繊株式会社で使用する油
剤に本発明の油剤を2.5%混合使用した場合、本
発明の油剤を混合使用しない場合より、加撚時の
撚糸完全率、毛羽発生率、糸切率いずれにおいて
も優れることがわかる。
トフイラメントの紡糸後、油剤処理に本発明の油
剤を使用した場合と使用しない場合の加撚時の撚
糸完全率、毛羽発生率、糸切率を表5に示す。こ
の結果から、現在鮮京合繊株式会社で使用する油
剤に本発明の油剤を2.5%混合使用した場合、本
発明の油剤を混合使用しない場合より、加撚時の
撚糸完全率、毛羽発生率、糸切率いずれにおいて
も優れることがわかる。
【表】
【表】
発明の効果
本発明の油剤は、セルロース系フイラメントの
紡糸後適用することによつて、繊維の非晶部分の
セルロース分子と反応しやすく、その反応によつ
て、フイラメントの膨潤度を低め、乾燥の進行に
伴う自由収縮を可能する。更に、2種の界面活性
剤は、その相乗効果により、フイラメント表面の
平滑剤としても併用し、本発明の油剤処理では、
繊度が均一で、しかも表面が平滑で強度ある品質
のよい製品を得ることができる。
紡糸後適用することによつて、繊維の非晶部分の
セルロース分子と反応しやすく、その反応によつ
て、フイラメントの膨潤度を低め、乾燥の進行に
伴う自由収縮を可能する。更に、2種の界面活性
剤は、その相乗効果により、フイラメント表面の
平滑剤としても併用し、本発明の油剤処理では、
繊度が均一で、しかも表面が平滑で強度ある品質
のよい製品を得ることができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 水中にコーンオイル0.4〜4重量%とアルキ
ルポリアミン誘導体の陽イオン界面活性剤とポリ
オキシエチレンアルキルエーテル型の界面活性剤
との混合液0.001〜0.04重量%と尿素系樹脂0.02〜
0.5重量%と樹脂化用触媒0.0001〜0.025重量%を
含有することを特徴とするセルロース系フイラメ
ントの紡糸後処理用の油剤。 2 上記アルキルポリアミン誘導体の陽イオン界
面活性剤とポリオキシエチレンアルキルエーテル
型の界面活性剤の混合比率が100:1である特許
請求の範囲第1項記載の油剤。 3 上記尿素系樹脂が低縮合物のジメチロール尿
素樹脂である特許請求の範囲第1項又は第2項記
載の油剤。 4 上記樹脂化用触媒が酢酸である特許請求の範
囲第1項〜第3項いずれか1項記載の油剤。 5 セルロース系フイラメント紡糸後、該フイラ
メントを、コーンオイル0.4〜4重量%、アルキ
ルポリアミン誘導体の陽イオン界面活性剤とポリ
オキシエチレンアルキルエーテル型の界面活性剤
との混合液0.001〜0.04重量%、尿素系樹脂0.02〜
0.5重量%及び樹脂化用触媒0.0001〜0.025重量%
を含有する水性油剤で処理し、トンネル乾燥機で
乾燥させることを特徴とする自由収縮性が優秀で
膨潤度が低いセルロース系フイラメントの製造方
法。 6 上記アルキルポリアミン誘導体の陽イオン界
面活性剤とポリオキシエチレンアルキルエーテル
型の界面活性剤の混合比率が100:1である特許
請求の範囲第5項記載の方法。 7 上記尿素系樹脂が低縮合物のジメチロール尿
素樹脂である特許請求の範囲第5項又は第6項記
載の方法。 8 上記樹脂化用触媒が酢酸である特許請求の範
囲第5項〜第7項いずれか1項記載の方法。 9 無撚で巻き取つたアセテートフイラメント
に、上記油剤処理を実施する特許請求の範囲第5
項記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| KR1019870000169A KR890004736B1 (ko) | 1987-01-12 | 1987-01-12 | 셀루로오즈계 필라멘트의 방사후 처리용 유제 및 이를 사용한 셀루로오즈계 필라멘트의 제조방법 |
| KR1987-169 | 1987-01-12 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63175173A JPS63175173A (ja) | 1988-07-19 |
| JPS643987B2 true JPS643987B2 (ja) | 1989-01-24 |
Family
ID=19258922
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62336829A Granted JPS63175173A (ja) | 1987-01-12 | 1987-12-28 | セルロース系フィラメントの紡糸後処理用の油剤とこれを使用したセルロース系フィラメントの製造方法 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4971708A (ja) |
| JP (1) | JPS63175173A (ja) |
| KR (1) | KR890004736B1 (ja) |
| GB (1) | GB2200648B (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10547111B2 (en) | 2015-05-27 | 2020-01-28 | Dexerials Corporation | Method for manufacturing antenna device, and antenna device |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB9304887D0 (en) * | 1993-03-10 | 1993-04-28 | Courtaulds Plc | Fibre treatment |
| GB9407496D0 (en) * | 1994-04-15 | 1994-06-08 | Courtaulds Fibres Holdings Ltd | Fibre treatment |
| GB9408742D0 (en) * | 1994-05-03 | 1994-06-22 | Courtaulds Fibres Holdings Ltd | Fabric treatment |
| GB9410912D0 (en) * | 1994-06-01 | 1994-07-20 | Courtaulds Plc | Fibre treatment |
| DE19629167C2 (de) * | 1996-07-19 | 2000-05-04 | Einhorn Apotheke Dr Guenther H | Feste orale, antikariogene Zusammensetzung in Form einer Lutschtablette zum Reinigen der Mundhöhle und Zähne |
| CN103790026A (zh) * | 2014-01-24 | 2014-05-14 | 南通惠通纺织器材有限公司 | 一种防紫外线抗静电织物的整理方法 |
| CN106245326B (zh) * | 2016-08-17 | 2018-09-28 | 河北科技大学 | 一种粘胶短纤维纺纱用油剂 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3977979A (en) * | 1973-09-14 | 1976-08-31 | George A. Goulston Company, Inc. | Yarn finish formulations |
| DE2520224B2 (de) * | 1975-05-07 | 1977-05-05 | Verfahren zum veredeln von textilgut | |
| US4438001A (en) * | 1982-12-03 | 1984-03-20 | Takemotoyushi Co. Ltd. | Oiling agent for treating synthetic fibers |
| JPS60215873A (ja) * | 1984-04-06 | 1985-10-29 | 竹本油脂株式会社 | ポリエステル又はポリアミド繊維糸の紡糸油剤用組成物 |
-
1987
- 1987-01-12 KR KR1019870000169A patent/KR890004736B1/ko not_active Expired
- 1987-12-28 JP JP62336829A patent/JPS63175173A/ja active Granted
-
1988
- 1988-01-12 GB GB8800616A patent/GB2200648B/en not_active Expired - Lifetime
-
1989
- 1989-10-17 US US07/422,501 patent/US4971708A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10547111B2 (en) | 2015-05-27 | 2020-01-28 | Dexerials Corporation | Method for manufacturing antenna device, and antenna device |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63175173A (ja) | 1988-07-19 |
| GB2200648A (en) | 1988-08-10 |
| US4971708A (en) | 1990-11-20 |
| GB2200648B (en) | 1991-01-02 |
| KR880009164A (ko) | 1988-09-14 |
| GB8800616D0 (en) | 1988-02-10 |
| KR890004736B1 (ko) | 1989-11-25 |
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