JPS648039B2 - - Google Patents
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- JPS648039B2 JPS648039B2 JP14740580A JP14740580A JPS648039B2 JP S648039 B2 JPS648039 B2 JP S648039B2 JP 14740580 A JP14740580 A JP 14740580A JP 14740580 A JP14740580 A JP 14740580A JP S648039 B2 JPS648039 B2 JP S648039B2
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Landscapes
- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
Description
本発明はベルギウス法による石炭直接液化法に
使用するに適する石炭液化用配合油の製造方法に
関するものである。 ベルギウス法により工業的にしかも連続的に石
炭の直接液化を実施するに当り先づ石炭液化に適
する配合油の確保が必要となる。配合油には通常
石炭液化生成油の高沸点留分である石炭系重質油
が適当とされている。現在までは、ベルギウス法
による石炭液化工業ではこれと関連した石炭加工
工業すなわち石炭乾留工業よりの石炭タールの適
当な留分が配合油として使用され、石炭液化反応
の進展と共に液化生成油のうち高沸点留分を配合
油として使用する方式が採用されていた。 現在、新たにベルギウス法による石炭液化を実
施するに当り初期の液化用配合油としていずれの
ものを選定して使用するか、またこれを如何にし
て製造するかは大きな問題である。 現階段では、諸外国で開発されたベルギウス法
による石炭液化によつて得られた液化生成油のう
ち高沸点留分を輸入するか、または石炭液化工業
に附属して石炭乾留装置を建設しなければならな
い。かゝる現状に鑑み、石炭の直接液化装置を使
用して液化配合油の製造ができれば、ベルギウス
法による石炭液化装置の運転が可能になる。 本発明者は、石炭系油にたよらないで現在比較
的多量に存在し、入手容易な石油系重質油をベル
ギウス法による石炭液化の配合油として使用する
目的で研究した。 本発明方法の実施によりベルギウス法による石
炭直接液化法に使用するに適する石炭液化用配合
油が得られるのみでなく、石油系重質油の水素添
加分解による軽質化により燃料油および合成化学
工業原料をも製造することが可能になる。 石油系重質油を石炭液化用配合油として使用す
る試みは以前には三井.山口らによつてタラカン
重油を配合油として使用する研究がなされたが、
これらの研究は回分式オートクレープによるもの
であつてしかも反応温度が450℃以上の高温であ
つたため連続装置では反応塔内で閉鎖が起り使用
することができなかつた(触媒化学1939年66頁な
いし70頁)。また崎川らの研究によれば石炭液化
用配合油として使用される重油は石炭液化の生成
油、低温タールの重質留分などが適当で石油系重
油は不適当である旨報告されている。(最新燃料
工学大系第7巻石炭の直接液化) 以上にのべたように、従来石炭液化用配合油と
して石油系重質油を使用することは不適当である
と考えられていた。そのため石炭液化用配合油と
して石炭系油と石油系油との混合油または石炭液
化反応系から生成する留出油と石油系重質油との
混合油を使用する試みがなされた(特公昭54−
22441号公報)。 本発明者は、石油系重質油単独をペースト配合
油として使用して石炭液化用配合油を製造する方
法を開発して本発明を到達したものである。 本発明者は石油系油が石炭液化用配合油として
不適当であるとされていた理由を石炭液化連続装
置を使用して検討した結果以下のような知見を得
た。すなわち、石炭系配合油として例えばテトラ
リンを使用した場合には第1図より明らかなよう
に配合油としては比較的低沸点であるためテトラ
リンの蒸発量が多いことから高沸点(沸点280℃
以上)の石油系重質油を使用する必要があるこ
と、第2図よりも明かなようにタール系油である
アントラセン油を配合油として使用した場合に観
察されるような200℃ないし400℃の温度範囲にお
いて異常な粘度上昇を示すような配合油は連続装
置では使用できないこと、第3図から明らかなよ
うに石油系重質油をペースト配合油として使用す
る場合、反応温度450℃以上ではコークス化現象
が発生し、炭質残渣が増ることと、反応塔内が蒸
発型となつて反応塔の閉鎖の原因となり運転でき
ないこと、反応温度は440℃以下、好ましくは約
425℃が適当であつて、この反応温度において水
素添加分解に活性な触媒を使用する必要があるこ
とである。 以上の知見にもとづいて、本発明においては、
石油系のペースト配合油としては沸点280℃以上
の石油系重質油であつて芳香族成分が25%〜55%
のものを使用し、水素圧力160〜230Kg/cm2、反応
温度380℃ないし440℃、好ましくは400℃ないし
425℃にて該反応温度で活性な水素添加触媒であ
る塩化錫、塩化亜鉛または酸化鉄(赤泥)と硫黄
との混合物を石炭の重量基準で5%以下使用し、
反応時間0.5ないし1.0時間液化反応を行なつた。 ペースト配合油としては石油重質油単独の代り
に上記石油重質油と沸点280℃以上の石炭系から
生成する液化生成油との混合油を使用することも
できる。 本発明で使用するに適する石炭類は、歴青炭、
亜歴青炭、褐炭および亜炭であるが、特に水素化
分解が容易な褐炭および亜歴青炭が適当である。 本発明で使用する沸点280℃以上の石油系重質
油は例えばクエート原油残渣油は組成分析におい
てアスフアルテン7%、レジン25.6%、芳香族
53.9%、飽和分13.1%であつて芳香族成分にとん
だ重質油である。またNMR分析により、fa0.36、
分子量970のものである。芳香族成分25〜55%を
含有する石油系重質油によつても試験した。具体
的にはクエート原油残渣油、カフジ原油残渣油、
カフジ原油のアスフアルテンおよび大慶重油など
である。 第1表に各種石油系重質油を配合油とし、住吉
炭(褐炭)と5:5の濃度とし、触媒Sncl2・
2H2Oを5%、反応水素圧200Kg/cm2温度400℃、
1時間の水素化分解反応率を示す、これによると
芳香族含有25〜55%では大差のないことが判つ
た。
使用するに適する石炭液化用配合油の製造方法に
関するものである。 ベルギウス法により工業的にしかも連続的に石
炭の直接液化を実施するに当り先づ石炭液化に適
する配合油の確保が必要となる。配合油には通常
石炭液化生成油の高沸点留分である石炭系重質油
が適当とされている。現在までは、ベルギウス法
による石炭液化工業ではこれと関連した石炭加工
工業すなわち石炭乾留工業よりの石炭タールの適
当な留分が配合油として使用され、石炭液化反応
の進展と共に液化生成油のうち高沸点留分を配合
油として使用する方式が採用されていた。 現在、新たにベルギウス法による石炭液化を実
施するに当り初期の液化用配合油としていずれの
ものを選定して使用するか、またこれを如何にし
て製造するかは大きな問題である。 現階段では、諸外国で開発されたベルギウス法
による石炭液化によつて得られた液化生成油のう
ち高沸点留分を輸入するか、または石炭液化工業
に附属して石炭乾留装置を建設しなければならな
い。かゝる現状に鑑み、石炭の直接液化装置を使
用して液化配合油の製造ができれば、ベルギウス
法による石炭液化装置の運転が可能になる。 本発明者は、石炭系油にたよらないで現在比較
的多量に存在し、入手容易な石油系重質油をベル
ギウス法による石炭液化の配合油として使用する
目的で研究した。 本発明方法の実施によりベルギウス法による石
炭直接液化法に使用するに適する石炭液化用配合
油が得られるのみでなく、石油系重質油の水素添
加分解による軽質化により燃料油および合成化学
工業原料をも製造することが可能になる。 石油系重質油を石炭液化用配合油として使用す
る試みは以前には三井.山口らによつてタラカン
重油を配合油として使用する研究がなされたが、
これらの研究は回分式オートクレープによるもの
であつてしかも反応温度が450℃以上の高温であ
つたため連続装置では反応塔内で閉鎖が起り使用
することができなかつた(触媒化学1939年66頁な
いし70頁)。また崎川らの研究によれば石炭液化
用配合油として使用される重油は石炭液化の生成
油、低温タールの重質留分などが適当で石油系重
油は不適当である旨報告されている。(最新燃料
工学大系第7巻石炭の直接液化) 以上にのべたように、従来石炭液化用配合油と
して石油系重質油を使用することは不適当である
と考えられていた。そのため石炭液化用配合油と
して石炭系油と石油系油との混合油または石炭液
化反応系から生成する留出油と石油系重質油との
混合油を使用する試みがなされた(特公昭54−
22441号公報)。 本発明者は、石油系重質油単独をペースト配合
油として使用して石炭液化用配合油を製造する方
法を開発して本発明を到達したものである。 本発明者は石油系油が石炭液化用配合油として
不適当であるとされていた理由を石炭液化連続装
置を使用して検討した結果以下のような知見を得
た。すなわち、石炭系配合油として例えばテトラ
リンを使用した場合には第1図より明らかなよう
に配合油としては比較的低沸点であるためテトラ
リンの蒸発量が多いことから高沸点(沸点280℃
以上)の石油系重質油を使用する必要があるこ
と、第2図よりも明かなようにタール系油である
アントラセン油を配合油として使用した場合に観
察されるような200℃ないし400℃の温度範囲にお
いて異常な粘度上昇を示すような配合油は連続装
置では使用できないこと、第3図から明らかなよ
うに石油系重質油をペースト配合油として使用す
る場合、反応温度450℃以上ではコークス化現象
が発生し、炭質残渣が増ることと、反応塔内が蒸
発型となつて反応塔の閉鎖の原因となり運転でき
ないこと、反応温度は440℃以下、好ましくは約
425℃が適当であつて、この反応温度において水
素添加分解に活性な触媒を使用する必要があるこ
とである。 以上の知見にもとづいて、本発明においては、
石油系のペースト配合油としては沸点280℃以上
の石油系重質油であつて芳香族成分が25%〜55%
のものを使用し、水素圧力160〜230Kg/cm2、反応
温度380℃ないし440℃、好ましくは400℃ないし
425℃にて該反応温度で活性な水素添加触媒であ
る塩化錫、塩化亜鉛または酸化鉄(赤泥)と硫黄
との混合物を石炭の重量基準で5%以下使用し、
反応時間0.5ないし1.0時間液化反応を行なつた。 ペースト配合油としては石油重質油単独の代り
に上記石油重質油と沸点280℃以上の石炭系から
生成する液化生成油との混合油を使用することも
できる。 本発明で使用するに適する石炭類は、歴青炭、
亜歴青炭、褐炭および亜炭であるが、特に水素化
分解が容易な褐炭および亜歴青炭が適当である。 本発明で使用する沸点280℃以上の石油系重質
油は例えばクエート原油残渣油は組成分析におい
てアスフアルテン7%、レジン25.6%、芳香族
53.9%、飽和分13.1%であつて芳香族成分にとん
だ重質油である。またNMR分析により、fa0.36、
分子量970のものである。芳香族成分25〜55%を
含有する石油系重質油によつても試験した。具体
的にはクエート原油残渣油、カフジ原油残渣油、
カフジ原油のアスフアルテンおよび大慶重油など
である。 第1表に各種石油系重質油を配合油とし、住吉
炭(褐炭)と5:5の濃度とし、触媒Sncl2・
2H2Oを5%、反応水素圧200Kg/cm2温度400℃、
1時間の水素化分解反応率を示す、これによると
芳香族含有25〜55%では大差のないことが判つ
た。
【表】
芳香族含有量に注目したのは、従来石炭液化の
配合油に適すると云われる。石炭系タール油はほ
とんど全部が芳香族組成より成つていることか
ら、石油系重質油は芳香族含有量が55%以下であ
るのでこの場合の問題点をさぐるためであつた。 このように強力の触媒で比較的低温度400℃の
反応では石炭系タール油と同当である結果を得
た。 次にペースト配合油として必要な条件の一つは
沸点が高いことである。 石炭系油として例えばテトラリンをペースト配
合油として使用した場合には第1図に示すように
高圧下においても温度450℃ではテトラリンの蒸
発量が増大し、これにより反応系特に反応塔内は
蒸発型となりこれが反応塔の閉鎖の原因となり、
円滑な水素添加を実施することはできない。 第1図は高圧下におけるテトラリンの加熱温度
(横軸)と蒸発量(縦軸)との関係を示したグラ
フである。図は、反応圧200Kg/cm2の下で水素ガ
ス流速0.2/分(常圧換算)でテトラリン中を
通してその留出量を調べたものである。昇温は10
℃/分であつた。第1図よりペースト配合油とし
ては石油系油のうち高沸点油すなわち沸点、280
℃以上の石油重質油が適当であることがわかつ
た。 次にペースト配合油として必要な他の条件はペ
ースト温度の上昇過程において急激な粘度上昇が
起らないことである。急激な粘度上昇は反応系特
に予熱器、弁および導管内におけるペースト閉鎖
の原因となるからである。 第2図は加熱温度(横軸)とペースト粘度(縦
軸)との関係を示したグラフである。第2図から
明らかなようにペースト配合油としてアントラセ
ン油を使用した場合(曲線1)には温度200℃以
上においてペースト粘度の急激な上昇が起り、粘
度測定は不能であつたが、石油重質油(クエート
原油残渣油)を使用した場合(曲線2)には温度
350℃においても粘度の急激な上昇は起らなかつ
た。 以上の結果から高沸点石油重質油がペースト配
合油として適当であることがわかつた。 第2図は石炭として夕張炭を使用し、ペースト
配合油としてアントラセン油およびクエート原油
残渣油を使用して石炭:配合油4:6の割合でペ
ーストを作り加熱1時間後にペースト粘度を150
℃において測定した結果を図示したものである。 ペースト濃度は反応塔の容積当りの石炭処理量
の増大を図る点からも高濃度であることが好まし
いが、反応温度におけるペースト粘度、石炭の水
素化分解率および反応系の閉鎖によるトラブルの
起ることなどを考慮してペースト濃度は第2表に
示すように50%(重量)以下、好ましくは45%
(重量)以下に定めた。
配合油に適すると云われる。石炭系タール油はほ
とんど全部が芳香族組成より成つていることか
ら、石油系重質油は芳香族含有量が55%以下であ
るのでこの場合の問題点をさぐるためであつた。 このように強力の触媒で比較的低温度400℃の
反応では石炭系タール油と同当である結果を得
た。 次にペースト配合油として必要な条件の一つは
沸点が高いことである。 石炭系油として例えばテトラリンをペースト配
合油として使用した場合には第1図に示すように
高圧下においても温度450℃ではテトラリンの蒸
発量が増大し、これにより反応系特に反応塔内は
蒸発型となりこれが反応塔の閉鎖の原因となり、
円滑な水素添加を実施することはできない。 第1図は高圧下におけるテトラリンの加熱温度
(横軸)と蒸発量(縦軸)との関係を示したグラ
フである。図は、反応圧200Kg/cm2の下で水素ガ
ス流速0.2/分(常圧換算)でテトラリン中を
通してその留出量を調べたものである。昇温は10
℃/分であつた。第1図よりペースト配合油とし
ては石油系油のうち高沸点油すなわち沸点、280
℃以上の石油重質油が適当であることがわかつ
た。 次にペースト配合油として必要な他の条件はペ
ースト温度の上昇過程において急激な粘度上昇が
起らないことである。急激な粘度上昇は反応系特
に予熱器、弁および導管内におけるペースト閉鎖
の原因となるからである。 第2図は加熱温度(横軸)とペースト粘度(縦
軸)との関係を示したグラフである。第2図から
明らかなようにペースト配合油としてアントラセ
ン油を使用した場合(曲線1)には温度200℃以
上においてペースト粘度の急激な上昇が起り、粘
度測定は不能であつたが、石油重質油(クエート
原油残渣油)を使用した場合(曲線2)には温度
350℃においても粘度の急激な上昇は起らなかつ
た。 以上の結果から高沸点石油重質油がペースト配
合油として適当であることがわかつた。 第2図は石炭として夕張炭を使用し、ペースト
配合油としてアントラセン油およびクエート原油
残渣油を使用して石炭:配合油4:6の割合でペ
ーストを作り加熱1時間後にペースト粘度を150
℃において測定した結果を図示したものである。 ペースト濃度は反応塔の容積当りの石炭処理量
の増大を図る点からも高濃度であることが好まし
いが、反応温度におけるペースト粘度、石炭の水
素化分解率および反応系の閉鎖によるトラブルの
起ることなどを考慮してペースト濃度は第2表に
示すように50%(重量)以下、好ましくは45%
(重量)以下に定めた。
【表】
本発明で使用する触媒は比較的低い反応温度
440℃以下、好ましくは425℃以下で活性を示す水
素添加分解触媒例えば塩化錫(Sncl2)、塩化亜鉛
(Zncl2)および酸化鉄(赤泥)−硫黄が適当であ
る。 触媒の添加量は特に制限がないが、経済的見地
からまた未反応残渣をできるだけ少量におさえる
ため石炭の5%(重量)以下が適当である。 次に石油系重質油をペースト配合油として使用
する場合の第3の条件は反応温度を450℃以下に
することである。 第3図は反応温度(横軸)と水素化分解率(縦
軸)との関係を示したグラフである。第3図より
明らかなように反応温度450℃以上では水素化分
解率が急激に低下すると共に反応塔が蒸発型にな
つて反応塔内に閉鎖現象が観察され石炭液化装置
の連続運転ができなくなる。反応塔の閉鎖を防止
し、しかも高い水素化分解率を維持するためには
反応温度425℃附近が適当である。 本発明では水素化分解率および反応塔の閉鎖防
止の点を考慮して反応温度を380ないし440℃と定
め、特に好ましい温度を400〜430℃と定めた。 第3図における反応条件は、石炭として住吉炭
を使用し、触媒としてSncl2・2H2Oを石炭に対し
て5%添加し、水素反応圧200Kg/cm2、反応時間
15分であつた。 図中実線はペースト配合油として石油重質油を
使用した場合、点線はアントラセン油を使用した
場合である。石炭:配合油の割合は4:6であつ
た。また水素反応圧(横軸)と水素化分解率(縦
軸)との関係を第4図に示した。 第4図より明らかなように水素圧力が高くなる
に従つて水素化分解率は増加し、また反応塔内が
蒸発型になるのを防止できる利点があるが、液化
装置の運転上の見地から反応時の水素圧力は160
ないし230Kg/cm2が適当である。 反応温度を高温側に選定する場合には反応水素
圧を高圧側に選定することが水素化分解率の向上
および反応塔内が蒸発型になるのを防ぐことがで
きる利点がある。 第4図は石炭として住吉炭を使用し、触媒とし
てSncl2・2H2Oを石炭に対して5%(重量)添加
し、反応温度425℃、反応時間15分液化反応を行
なつた場合の結果である。 実線はペースト配合油として石油重質油を使用
し、点線はアントラセン油を使用した場合のグラ
フを示す。石炭と配合油の割合は4:6である。 次に反応時間(横軸)と水素化分解率(縦軸)
との関係を第5図に示した。 第5図より明らかなように、反応時間30分で水
素化分解率は60%に達し、反応時間120分では水
素化分解率は85%に達した。連続液化装置ではペ
ーストの反応塔内の滞留時間が長くなると反応塔
内の閉鎖の原因になるおそれもあるので連続操作
では反応時間を30分ないし60分とした。 以下に本発明を連続的に実施する場合について
説明する。 第6図は本発明を実施するに適する石炭連続液
化装置(ペースト処理量300c.c./時)である。原
料石炭として大平洋炭(100メツシユ以下)100部
とクエート原油重質油400部とより20%濃度の石
炭ペーストを作り、これに石炭に対して5%(重
量)のSncl2・2H2O触媒を添加しペースト貯槽に
入れた。反応塔A(内径14mm、長さ80cm)内を水
素ガスで気泡により撹拌しながら反応塔を加熱し
420℃に保つた。ペーストは高圧水素と共にペー
スト差動圧留10の圧力により貯槽11より反応
塔Aに送る。反応生成物は反応塔出口16より気
液分離器18を経て反応受器21に入る反応後の
水素ガスは高圧水素濃度計4、高圧反応ガス溜3
を経て、循環ポンプ6によつて反応系内を循環
し、再び反応塔Aに入る。反応生成物受器21か
ら反応生成物を取り出し、残渣を分離する。残渣
は乾燥して重量を計り、これを燃焼させて重量の
減量より未反応物を求め、反応によつて分解した
ものから分解率を求めた。 実施例 1 第6図に示すように石炭液化装置を使用し、原
料炭として大平洋炭を用い、クエート原油重質油
を配合油としてペースト濃度20%のペーストを作
つた。これに触媒として塩化錫を石炭の重量基準
で5%添加し、ペースト流速300c.c./hr、水素循
環80c.c./min、圧力150Kg/cm2で反応を行なつた。
ペーストの反応塔内の滞留時間を8分、10分、12
分として水素化分解率を調べ、水素化分解率それ
ぞれ18.4%、37.5%、30.7%の結果を得た。 実施例 2 石炭ペーストの反応塔の滞留時間を12分とし、
水素ガス循環量を150Kg/cm2の圧力下で毎分60c.c.、
100c.c.、140c.c.、180c.c.とする他は実施例1と同様
にして反応を実施し、水素化分解率それぞれ25
%、48%、38%、23%の結果を得た。
440℃以下、好ましくは425℃以下で活性を示す水
素添加分解触媒例えば塩化錫(Sncl2)、塩化亜鉛
(Zncl2)および酸化鉄(赤泥)−硫黄が適当であ
る。 触媒の添加量は特に制限がないが、経済的見地
からまた未反応残渣をできるだけ少量におさえる
ため石炭の5%(重量)以下が適当である。 次に石油系重質油をペースト配合油として使用
する場合の第3の条件は反応温度を450℃以下に
することである。 第3図は反応温度(横軸)と水素化分解率(縦
軸)との関係を示したグラフである。第3図より
明らかなように反応温度450℃以上では水素化分
解率が急激に低下すると共に反応塔が蒸発型にな
つて反応塔内に閉鎖現象が観察され石炭液化装置
の連続運転ができなくなる。反応塔の閉鎖を防止
し、しかも高い水素化分解率を維持するためには
反応温度425℃附近が適当である。 本発明では水素化分解率および反応塔の閉鎖防
止の点を考慮して反応温度を380ないし440℃と定
め、特に好ましい温度を400〜430℃と定めた。 第3図における反応条件は、石炭として住吉炭
を使用し、触媒としてSncl2・2H2Oを石炭に対し
て5%添加し、水素反応圧200Kg/cm2、反応時間
15分であつた。 図中実線はペースト配合油として石油重質油を
使用した場合、点線はアントラセン油を使用した
場合である。石炭:配合油の割合は4:6であつ
た。また水素反応圧(横軸)と水素化分解率(縦
軸)との関係を第4図に示した。 第4図より明らかなように水素圧力が高くなる
に従つて水素化分解率は増加し、また反応塔内が
蒸発型になるのを防止できる利点があるが、液化
装置の運転上の見地から反応時の水素圧力は160
ないし230Kg/cm2が適当である。 反応温度を高温側に選定する場合には反応水素
圧を高圧側に選定することが水素化分解率の向上
および反応塔内が蒸発型になるのを防ぐことがで
きる利点がある。 第4図は石炭として住吉炭を使用し、触媒とし
てSncl2・2H2Oを石炭に対して5%(重量)添加
し、反応温度425℃、反応時間15分液化反応を行
なつた場合の結果である。 実線はペースト配合油として石油重質油を使用
し、点線はアントラセン油を使用した場合のグラ
フを示す。石炭と配合油の割合は4:6である。 次に反応時間(横軸)と水素化分解率(縦軸)
との関係を第5図に示した。 第5図より明らかなように、反応時間30分で水
素化分解率は60%に達し、反応時間120分では水
素化分解率は85%に達した。連続液化装置ではペ
ーストの反応塔内の滞留時間が長くなると反応塔
内の閉鎖の原因になるおそれもあるので連続操作
では反応時間を30分ないし60分とした。 以下に本発明を連続的に実施する場合について
説明する。 第6図は本発明を実施するに適する石炭連続液
化装置(ペースト処理量300c.c./時)である。原
料石炭として大平洋炭(100メツシユ以下)100部
とクエート原油重質油400部とより20%濃度の石
炭ペーストを作り、これに石炭に対して5%(重
量)のSncl2・2H2O触媒を添加しペースト貯槽に
入れた。反応塔A(内径14mm、長さ80cm)内を水
素ガスで気泡により撹拌しながら反応塔を加熱し
420℃に保つた。ペーストは高圧水素と共にペー
スト差動圧留10の圧力により貯槽11より反応
塔Aに送る。反応生成物は反応塔出口16より気
液分離器18を経て反応受器21に入る反応後の
水素ガスは高圧水素濃度計4、高圧反応ガス溜3
を経て、循環ポンプ6によつて反応系内を循環
し、再び反応塔Aに入る。反応生成物受器21か
ら反応生成物を取り出し、残渣を分離する。残渣
は乾燥して重量を計り、これを燃焼させて重量の
減量より未反応物を求め、反応によつて分解した
ものから分解率を求めた。 実施例 1 第6図に示すように石炭液化装置を使用し、原
料炭として大平洋炭を用い、クエート原油重質油
を配合油としてペースト濃度20%のペーストを作
つた。これに触媒として塩化錫を石炭の重量基準
で5%添加し、ペースト流速300c.c./hr、水素循
環80c.c./min、圧力150Kg/cm2で反応を行なつた。
ペーストの反応塔内の滞留時間を8分、10分、12
分として水素化分解率を調べ、水素化分解率それ
ぞれ18.4%、37.5%、30.7%の結果を得た。 実施例 2 石炭ペーストの反応塔の滞留時間を12分とし、
水素ガス循環量を150Kg/cm2の圧力下で毎分60c.c.、
100c.c.、140c.c.、180c.c.とする他は実施例1と同様
にして反応を実施し、水素化分解率それぞれ25
%、48%、38%、23%の結果を得た。
第1図は高圧(200Kg/cm2)下におけるテトラ
リンの蒸発量と温度との関係を示す図である。第
2図はペースト温度とペースト粘度との関係を示
す図である。曲線1は配合油としてアントラセン
油を使用した場合、曲線2はクエート原油重質油
を使用した場合のグラフである。第3図は配合油
の種類による反応温度と水素化分解率との関係を
示した図である。実線は配合油として石油重質油
を使用した場合、点線はアントラセン油を使用し
た場合のグラフである。第4図は水素反応圧と水
素化分解率との関係を示す図である。実線は配合
油として石油重質油を使用した場合、点線はアン
トラセン油を使用した場合のグラフである。第5
図は反応時間と水素化分解率との関係を示す図で
ある。実線は配合油としてクエート原油重質油を
使用した場合、点線はアントラセン油を使用した
場合のグラフである。第6図は石炭液化装置の全
体図である。 図中A……気泡撹拌型反応塔、C……パイプ型
反応器、1……増圧器、2……蓄圧器、3……高
圧反応ガス溜、4……高圧水素濃度計、5……ガ
ス流量計、6……水素ガス循環ポンプ、7……水
素ガス予熱パイプ、8……清浄液計量器、9……
ギヤーポンプ、10……ペースト差動圧器、11
……ペースト貯槽、12……ペースト供給口、1
3……ペースト撹拌器、14……ペースト流量
計、15……ペースト予熱器、16……反応生成
物出口パイプ、17……均圧ガスバルブ、18…
…気液分離器、19……高圧ガラス窓、20……
圧力変換器、21……反応生成物受器。
リンの蒸発量と温度との関係を示す図である。第
2図はペースト温度とペースト粘度との関係を示
す図である。曲線1は配合油としてアントラセン
油を使用した場合、曲線2はクエート原油重質油
を使用した場合のグラフである。第3図は配合油
の種類による反応温度と水素化分解率との関係を
示した図である。実線は配合油として石油重質油
を使用した場合、点線はアントラセン油を使用し
た場合のグラフである。第4図は水素反応圧と水
素化分解率との関係を示す図である。実線は配合
油として石油重質油を使用した場合、点線はアン
トラセン油を使用した場合のグラフである。第5
図は反応時間と水素化分解率との関係を示す図で
ある。実線は配合油としてクエート原油重質油を
使用した場合、点線はアントラセン油を使用した
場合のグラフである。第6図は石炭液化装置の全
体図である。 図中A……気泡撹拌型反応塔、C……パイプ型
反応器、1……増圧器、2……蓄圧器、3……高
圧反応ガス溜、4……高圧水素濃度計、5……ガ
ス流量計、6……水素ガス循環ポンプ、7……水
素ガス予熱パイプ、8……清浄液計量器、9……
ギヤーポンプ、10……ペースト差動圧器、11
……ペースト貯槽、12……ペースト供給口、1
3……ペースト撹拌器、14……ペースト流量
計、15……ペースト予熱器、16……反応生成
物出口パイプ、17……均圧ガスバルブ、18…
…気液分離器、19……高圧ガラス窓、20……
圧力変換器、21……反応生成物受器。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 石炭類と沸点280℃以上の石油系重質油との
混合物よりなり、しかも石炭の重量基準で20ない
し50%濃度のペーストを作り、これに水添分解用
触媒を添加して反応温度380℃ないし440℃、水素
圧力160ないし230Kg/cm2にて連続的に水素添加分
解することを特徴とする。石炭液化用配合油の製
造方法。 2 石油系重質油は芳香族成分を25%〜55%含む
重質油が適当である前記第1項記載の方法。 3 上記触媒は塩化錫、塩化亜鉛または酸化鉄と
硫黄、水酸鉄と硫黄との混合物である前記第1項
記載の方法。 4 上記反応温度は400ないし430℃が適当である
前記第1項記載の方法。 5 上記ペースト配合油は石油系重質油と反応系
から生成する沸点280℃以上の液化生成油との混
合物である前記第1項記載の方法。 6 石炭ペーストの反応塔内の滞留時間は30分な
いし60分である前記第1項記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14740580A JPS5770185A (en) | 1980-10-21 | 1980-10-21 | Preparation of blended oil for coal liquefaction |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14740580A JPS5770185A (en) | 1980-10-21 | 1980-10-21 | Preparation of blended oil for coal liquefaction |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5770185A JPS5770185A (en) | 1982-04-30 |
| JPS648039B2 true JPS648039B2 (ja) | 1989-02-10 |
Family
ID=15429544
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14740580A Granted JPS5770185A (en) | 1980-10-21 | 1980-10-21 | Preparation of blended oil for coal liquefaction |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5770185A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11318201B2 (en) | 2016-10-21 | 2022-05-03 | Altor BioScience, LLC. | Multimeric IL-15-based molecules |
| US11925676B2 (en) | 2014-06-30 | 2024-03-12 | Altor BioScience, LLC. | Method for treating neoplasia with an anti-CD38 antibody and an IL-15:IL-15R complex |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4740294A (en) * | 1984-09-25 | 1988-04-26 | Kerr-Mcgee Corporation | Method for sequentially co-processing heavy hydrocarbon and carbonaceous materials |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU500213B2 (en) * | 1974-09-19 | 1979-05-17 | Saarbergwerke Aktiengesellschaft | Joint hydrogenation of coal & petroleum oil |
| GB1550684A (en) * | 1975-08-28 | 1979-08-15 | Mobil Oil Corp | Demetalation-desulphurisation catalyst and the preparation and use thereof |
| US4151066A (en) * | 1977-02-17 | 1979-04-24 | Mobil Oil Corporation | Coal liquefaction process |
-
1980
- 1980-10-21 JP JP14740580A patent/JPS5770185A/ja active Granted
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11925676B2 (en) | 2014-06-30 | 2024-03-12 | Altor BioScience, LLC. | Method for treating neoplasia with an anti-CD38 antibody and an IL-15:IL-15R complex |
| US11318201B2 (en) | 2016-10-21 | 2022-05-03 | Altor BioScience, LLC. | Multimeric IL-15-based molecules |
| US11369679B2 (en) | 2016-10-21 | 2022-06-28 | Altor Bioscience, Llc | Multimeric IL-15-based molecules |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5770185A (en) | 1982-04-30 |
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