明 細 書
2' ーデォキシ— 2' - (置換または非置換) メチリデンー 4' ーチォ ヌクレオシド 技 術 分 野
本発明は、 2' —デォキシ— 2' - (置換または非置換) メチリデンー 4' チォヌクレオシド、 その製造法及びその用途に関するものである。 背 景 技 術
従来、 4' 一チォヌクレオシドの合成または生物活性に関しては、 ロスウェル 記念研究所および/またはパデュー大学のグループ (J. Org. Chem., 36, 108-110 (19Π;. J. Med. Chem., 17, 535-537 (1974). J. Med. Chem. , 18, 784- 787(1975) 、 J. Org. Chem. , 41, 3831-3834 (19 i6) Nucleic Acid Chemistry, 1, 317.
サザン · リサーチ研究所のグループ 0. Med. Chem. , 2361- Nucisosides & Nucleotides, 12, 841-846 (1993)) 、 バーミンガム大学のグループ (J. Chem. Soc. Chem. Commun. , 741 - 742 (1991)、 J. Med. Chem. , 34, 2782-2786 (1991))、 岡山大学のグループ (J. Chem. Soc. Chem. Commun. , 1421- 1422 (1991)、 Nucleic Acids Symposium Series, 27, 11- 78(1992)、 Nucleic Ac ids Symposium Series, 29, 31-39 (1993) . Chemistry Letters, 255-256 (1993)、 日本薬学会第 113会 講演要旨集、 82頁、 1993年)、モントベリール大学のグループ
(Nucleosides & Nucleotides, 11, 1467—1479 (1992)、 Nucleosides &
Nucleotides, 12, 847-852 (1993)) 等から報告がなされている。
また、 上記の報告に加え、 サザン · リサーチ研究所からは特表平 5— 5006 66号 (W〇 91/04033) および WO 91/16333の二つの特許出願
が、 バーミンガム大学および Zまたはザ ·ウエルカム ·フマンデーシヨン · リミ テツ ドからは特表平 4— 506661号 (WO 91 01326) 、 特表平 5— 505791号 (WO91Z04982) 、 特開平 5— 170760号および W 094/05687の 4つの特許出願がなされている。
さらに、 上記以外のグループからも以下の報告がなされている。
• J. Am. Chem. Soc, 86, 5658-5663 (1964)
• J. Org. Chem, , 33, 189-192 (1968)
• Can. J. Chem., 56, 794-802 (1978)
• Nucleosides & Nucleotides, 12, 139-147 (1993)
•WO92/06993
•WO 92 06102
上記報告書で報告されている 4' ーチォヌクレオシドの抗腫瘍活性は、 抗腫瘍 剤として臨床上用いるためには必ずしも満足できるものではなく、 より優れた抗 腫瘍活性を有する化合物を見出すこと力要望されていた。
最近、 2' —デォキシー 2' —メチリデンシチジン (特開昭 63— 23069 9号、 特開平 2— 256698号) 、 2' —デォキシ— 2' —フルォロメチリデ ンシチジン (特開平 2— 178272号) などの 2' —メチリデンヌクレオシド が固形癌に対して優れた生物活性を示すこと力、ら、 その開発動向が注目されてい る。
そこで、 本発明者らは、 糖部 2' 位にメチリデンを有する 4' —チォヌクレオ シドを合成すべく種々検討したところ、 従来報告されている方法は、 4' —チォ ヌクレオシドのリボ体、 ァラ体または (2' 位および Zまたは 3' 位) デォキシ 体の合成には応用可能であるものの、 糖部 2' 位にメチリデンなどの置換基を有 する 4' —チォヌクレオシドの合成には何ら参考にならないこと力〈判明した。 したがって、 本発明は、 糖部 2' 位にメチリデンを有する 4' 一チォヌクレオ
シド類の新規な合成法を確立するとともに、 ^^法によって得られる新規で有用 な化合物を提供することを目的とするものである。 発 明 の 開 示
本発明者らは、 上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、 本発明者ら によって見出された新規な合成法により下記式 [I] で表される 2' —デォキシ -2' - (置換または非置換) メチリデンー 4' —チォヌクレオシドを取得する ことに成功し、 当該ィヒ合物力優れた抗腫瘍活性を有することを確認し、 本発明を 完成させた。
すなわち、 本発明は、 下記式 [I] で表される 2' —デォキシー 2' — (置換 または非置換) メチリデンー 4' 一チォヌクレオシドに関するものである。
〔式中、 Bはピリ ミジン塩基またはプリン塩基を示し、 1^ および は同一で も相違していてもよく、 水素、 シァノ基またはアルキル基を示し、 R は水素ま たはリン酸残基を示す。 〕
また、 本発明は、 上記式 [I] で表される 2' —デォキシ一 2' - (置換また は非置換) メチリデンー 4' —チォヌクレオシドと薬学的に許容される担体とを 含有してなる医薬組成物に関するものである。
さらに、 本発明は、 下記の第 1工程〜第 4工程からなる、 上記式 [I] で表さ れる 2' —デォキシー 2' - (置換または非置換) メチリデンー 4' —チォヌク
レオシドの製造法に関するものである。
第 1工程:
式 [I I] で表される化合物の 2位および 5位の水酸基にスルホ二ル基を導入 後、 硫化物と反応させて式 [I I I] で表される化合物を得る工程。
〔式中、 R4 はアルキル基またはべンジル基、 R5 は水酸基の保護基を示す。 〕 第 2工程:
式 [I I I] で表される化合物のラク トール環を加水分解後、 還元して式 [I ] で表される化合物を得る工程。
式 [m] 式 [ιν】
〔式中、 R4 および R5 は前記と同意義。 〕
第 3工程:
式 :1 V] で表される化合物の 5位水酸基を保護した後、 酸化反応およびウイ ッティ ッヒ (Wit tig) 反応に付して式 [V] で表される化合物を得る工程。
式 [IV] 式
〔式中、 R1、 R2 および R5 は前記と同意義、 Rg は水酸基の保護基を示す。 〕 第 4工程:
式 [V] で表される化合物と Bで表される塩基類とを縮合反応に付し、 糖部水 酸基の保護基を除去後、 所望により糖部 5' 位水酸基にリン酸残基を導入して式
[I] で表される化合物を得る工程。
式 [V] 式 [リ
〔式中、 B、 、 R2、 R3、 R.- および は前記と同意義。 〕 発明を実施するための最良の形態
(1)本発明の化合物
本発明化合物は、 前記式 [I] で表されるものであり、 式中の B、 R1 . R2 および は前記定義のとおりである。
Bで表されるピリ ミジン塩基としては、 ゥラシル、 チミン、 シトシンなどの通 常の核酸塩基はもとより、 ァザピリ ミジン塩基 (5—ァザピリ ミジン、 6—ァザ
ピリ ミジンなど) およびデァザピリ ミジン塩基 (3—デァザピリ ミジンなど) も 包含するものである。 さらに、 これら各種塩基の任意の箇所に 1つまたは複数個 の置換基 〔低級アルキル (炭素数 1〜5 ) 、 ハロゲン、 アルケニル、 ハロゲン化 アルケニル、 アルキニル、 ァミノなど〕 力く導入されたものであってもよい。 その ような置換基を有するピリ ミジン塩基としては、 5—ェチルゥラシル、 5—プロ ピルゥラシル、 5—ョードウラシル、 5—フルォロウラシル、 5—ビニルゥラシ ル、 5—プロモビニルゥラシル、 5—クロロビニルゥラシル、 5—プロピニルゥ ラシルなどを例示することができる。
また、 Bで表されるプリン塩基としては、 アデニン、 グァニン、 ヒポキサンチ ンなどの通常の核酸塩基はもとより、 ァザプリン塩基 (8—ァザプリン、 2—ァ ザプリンなど) およびデァザプリン塩基 (3—デァザプリン、 7—デァザプリン など) も包含するものである。 さらに、 これら塩基の任意の箇所に 1つまたは複 数個の置換基 〔低級アルキル (炭素数 1〜5 ) 、 ハロゲン、 ァミノなど〕 が導入 されたものであってもよい。 そのような置換を有するプリン塩基としては、 2, 6—ジァミノプリン、 6—クロ口プリン、 6—クロ口一 2—ァミノプリン、 6— メ トキシプリン、 6—メ トキシ一 2—ァミノプリン、 6—サイクロプロピルメチ ルァミノー 2—ァミノプリンなどを例示することができる。
R { および R 2 で表されるアルキル基としては、 メチル、 ェチルなどの炭素数 1〜 3のアルキルを例示することができる。
また、 R 3 で表されるリン酸残基としては、 通常のモノリン酸残基、 ジリン酸 残基、 トリリン酸残基を例示することができる。
本発明の化合物は、 塩、 水和物または溶媒和物の形態であってもよい。 そのよ うな塩としては、 無機酸 (塩酸、 硫酸、 リン酸など) または有機酸 (フマル酸、 酒石酸、 コノヽク酸など) との酸付加塩、 ナトリウム塩、 カリウム塩、 リチウム塩 などのアルカリ金属塩、 カルシウム塩、 マグネシウム塩などのアルカリ土類金属
塩、 またはアンモニゥム塩などを例示することができる。 このような塩を医薬組 成物に使用する場合には、 薬学的に許容される塩が好ましい。
また、 水和物または溶媒和物としては、 本発明の化合物またはその塩 1分子に 対し、 0. 1〜3. 0分子の水または溶媒力付着したものを例示することができ る。 さらに、 本発明の化合物には、 α体、 /3体、互変異性体などの各種異性体も 包含されうる。
式 [I] で表される本発明の化合物を具体的に示すと、 例えば次の化合物を例 示することができる。
①ピリミジン系ヌクレオシド
Β =シトシン、 R =水素、 R2 =水素、 R3 =水素
Β =シトシン、 R =水素、 R2 -シァノ、 R =水素
3
Β =シトシン、 R =水素、 Rり =メチル、 R3 :水素
Β =シトシン、 R =水素、 R2 =水素、 R3 =モノリン酸
Β =シ卜シン、 R =水素、 R2 =シァノ、 R3 =モノリン酸
Β =シトシン、 R =水素、 R2 =メチル、 R3 =モノリン酸
3
8=チミ ン、 R =水素、 R2 =水素、 Rq =水素
3
8=チミ ン、 R =7_素、 R2 =シァノ、 R3 =水素
Β-チミ ン、 R =水素、 R2 =メチル、 R3 =水素
Β=チミ ン、 R =水素、 R2 =水素、 R0 =モノリン酸
3
Β-チミ ン、 R =水素、 R2 =シァノ、 R。 =モノ リン酸
Β=チミ ン、 R =水素、 R2 =メチル、 R =モノリン酸
Β-ゥラシル、 1^ =水素、 Ro =水素、 R3 =水素
Β-ゥラシル、 1^ =水素、 R2 =シァノ、 R3 =水素
B = ラシル、 =水素、 Rn =メチル、 1^ '3 =水素
B = 5—フルォロウラシル、 1^ =水素、 R, =水素、 Rつ 3 =水素
B = 5—ョードウラシル、 1^ =水素、 R2 =水素、 R3 =水素
B = 5—プロモビニルゥラシル、 1^ =水素、 R2 =水素、 R3 =水素
5—クロロビニルゥラシル、 R :水素、 R2 =7素、 R, =水素
Β = 5—プロピニルゥラシル、 R, =水素、 R。 =水素、 '3 =水素
B- 5—ァザピリミジン、 =水素、 R2 =水素、 R
3 =水素
• B = 3—デァザピリミジン、
Rl =水素、 R2 = :水素、 R, =
②プリン系ヌクレオシド
• B =アデ二ン、 R1 =水素、 =水素、 R3 =
R2 :水素
• B =ァデニン、 R{ =水素、 =シァノ、 R3
R2 =水素
• B =Ύ丁二ン、 R1 =水素、 R2 =メチル、 R3 =水素
• B =ァデニン、 =水素、 =水素、 R3 = :モノ リン酸
Rl R2
• B =ァデニン、 R1 =水素、 =シァノ、 R3 =モノ
R2 リン酸
• B =ァァ二ン、 R1 =水素、 =メチル、 R。 =モノ
R2 リン酸
• B =グァニン、 =水素、 R3 =
Rl =水素、 R2 :水素
• B =グァニン、 R1 =水素、 =シァノ、 R3
R2
• B =グァニン、 R{ =水素、 =メチル、 R3
R2 =水素
• B =グァニン、 R1 =水素、 =水素、 R =モノ リン酸
R2
• B =グァニン、 =水素、 =シァノ、 R3 =モノ リン酸
Rl R2
• B =グァニン、 チル、 R3 =モノ リン酸
Rl =水素、 =メ
R2
B =ヒポキサンチン、 1^ =水素、 R2 :水素、 Ro =水素
B =ヒポキサンチン、 1^ =水素、 R2 =シァノ、 R。 =水素
B =ヒポキサンチン、 1^ =水素、 R2 =メチル、 =水素
B = 2, 6—ジァミノプリン、 R :水素、 R2 =水素、 R =水素
B = 6—クロ口プリン、 1^ =水素、 R2 =水素、 R3 =水素
B = 6—クロロー 2—アミノブリン、 1^ =水素、 R2 =水素、 Ro =水素
• B = 6—メ トキシプリン、 Ri =水素、 R2 =水素、 R3 =水素
• B = 6—メ トキシー 2—アミノプリン、 1^ =水素、 R2 =水素、 R3 =水素
• B = 6—サイクロプロピルメチルアミノー 2—ァミノプリン、 1^ =水素、 R2 =水素、 R3 =水素
• B = 8—ァザプリン、 1^ =水素、 R2 =水素、 R3 =水素
• B = 3—デァザプリン、 1^ =水素、 R2 =水素、 R3 =水素
このような本発明の化合物のうち、 以下の a〜hの条件の少なくとも 1っを満 足する化合物が好ましい化合物として例示される。
a : Bがピリミジン塩基である
b: Bがシトシンである
c: R1 および R2 が水素である
d : R3 が水素である
e : R がモノリン酸残基である
f :塩の形態である
g:水和物の形態である
h: y3体である
さらに好ましい化合物としては、 以下の iあるいは jの条件を満足するもので ある
i : B力《シトシンで、 、 R2 および R3 は水素である
j : B力くシトシンで、 R1 および R2 は水素であり、
R3 はモノリン酸残基である
(2)本発明の化合物の製造法
本発明の化合物は、 以下に説明する 4つの工程により製造することができる。 第 1工程:
本発明の第 1工程は、 式 [I I] で表される化合物の 2位および 5位の水酸基 にスルホ二ル基を導入後、 硫化物と反応させて式 [I I I] で表される化合物を 得る工程である。
式 [11】 式【11リ
〔式中、 はアルキル基またはべンジル基、 R- は水酸基の保護基を示す。 〕 本発明方法における原料化合物は、 式 [I I] で表されるキシロース誘導体
(以下、 原料化合物と称することもある) である。
R, で表されるアルキル基としては、 メチル、 ェチルなどの炭素数:!〜 3程度 の低級アルキル基を挙げることができ、 またべンジル基としては、 ベンジル、 メ トキシベンジルなどの非置換もしくは置換べンジル基を挙げることができる。
R: で表される水酸基の保護基としては、 通常使用されるものであればよく、 アルキル基、 シリル基、 ァシル基などを例示することができる。 より具体的に、 アルキル基としては R4 と同様なものを挙げることができる。 また、 シリル基と しては t一プチルジメチルシリル、 t一プチルジフエニルシリルなどを、 ァシル 基としてはァセチル、 ベンゾィル、 ビバロイルなどをそれぞれ例示することがで きる。
このような原料化合物は、 公知の方法 (Tetrahedron, Π, 2379-2382(1981)など)
により調製することができる。
式 [ I I ] で表される化合物の 2位および 5位の水酸基に導入するスルホニル 基としては、 メシル基またはトシル基を例示することができる。
メシル化およびトシル化反応は、 常法に従って行えばよい。 たとえば、 メシル 化反応は、 トリェチルァミンなどの塩基の存在下、 塩化メチレン、 ァセトニトリ ノレ、 ジメチルホルムアミ ド、 ピリジンなどの有機溶媒中 (ただし、 ピリジンを使 用する場合には、 必ずしもトリエチルァミンなどの塩基を共存させなくてもよ い) 、 原料ィ匕合物 1モルに対して 2〜1 0モル、 好ましくは 2〜4モルのハロゲ ン化メシル (たとえば、 塩化メシルなど) を用い、 原料化合物とハロゲン化メシ ルとを 0〜1 0 0 °Cで 0. 5〜5時間程度攪拌反応させることにより実施するこ とができる。 また、 反応は、 アルゴン、 窒素などの不活性ガス雰囲気下で行うの 力'好ましい。
引き続き、 このようにして得られた化合物と硫化物とを反応させ、 式 [ I I I ] で表される化合物を得る。
反応に使用する硫化物としては、 硫ィヒナトリウム、 硫化力リゥム等の硫化金属 (好ましくは、 硫化アルカリ金属) であれば特に限定されない。
反応は、 必要に応じてアルゴンまたは窒素などの不活性ガス雰囲気下、 ジメチ ルホルムアミ ド、 ジメチルスルホキシドなどの有機溶媒中、 原料化合物 1モルに 対して 1〜 2 0モルの硫化物を使用し、 室温〜 1 5 0 °Cで 0. 5〜 5時間程度攪 拌反応させることにより実施することができる。
このようにして得られた式 [ I I I ] の化合物の単離精製は、 保護された糖類 の通常の分離精製手段を適宜選択して用いればよく、 たとえば酢酸ェチルと水で 分配後、 シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、 n—へキサン一酢酸ェチ ルなどの混合有機溶媒で溶出することにより単離精製することができる。
第 2工程:
本発明の第 2工程は、 式 [I I I] で表される化合物のラクトール環を加水分 解後、 還元して式 [IV] で表される化合物を得る工程である。
式【出】 式 Πν】
〔式中、 および R5 は前記と同意義。 〕
加水分解法としては、 式 [I I I] で表される化合物のラク トール環を加水分 解できる方法であれば特に制限されるものではないが、 特に、 酸触媒を用いる加 水分解法が好ましい。
媒としては、 塩酸、 硫酸等の無機酸、 酢酸、 トリフルォロ酢酸等の有機酸 を使^することができる。
加水分解反応は、 テトラヒドロフラン、 ジォキサンなどの水溶性エーテル系溶 媒中、 上記酸触媒存在下、 室温〜 100 °Cで 0. 5〜 5時間程度攪拌反応させる ことにより実施することができる。
次に、 このようにして得られた化合物を還元反応に付して式 [I V] で表され る化合物を得る。
還元剤としては、 テトラヒドロホウ酸ナトリゥム (水素化ホウ素ナトリウム) 、 テトラヒ ドロホウ酸リチウムなどのテトラヒドロホウ酸塩を使用することができ る。
還元反応は、 メタノールなどのアルコール溶媒中、 式 [I I I] で表される化 合物 1モルに対し、 還元剤 0. 2〜10モルを用い、 0〜100°Cで 0. 5~3
時間 攪拌反応させることにより実施できる。
このようにして得られた式 [IV] の化合物の単離精製は、 保護された糖の通常 の単離精製手段を適宜応用すればよく、 たとえば反応終了後の反応液を中和し、 有機溶媒を留去後、 クロ口ホルムで抽出し、 シリカゲルカラムクロマトグラフィ 一で処理することにより目的化合物を単離精製することができる。
第 3工程:
本発明の第 3工程は、 式 [ I V] で表される化合物の 5位水酸基を保護した後、 酸化反応およびウイ ッティッヒ反応に付して式 [V] で表される化合物を得るェ 任 める
式 [iv】 式 [v】
〔式中、 、 R 2 および R 5 は前記と同意義、 R 6 は水酸基の保護基を示す。 〕 5位水酸基の保護基としては、 水酸基の保護基として常用されているものであ れば特に限定されない。 たとえば、 ベンジル、 メ トキシベンジル、 ジメ トキシべ ンジルなどのベンジル系保護基、 t 一ブチルジメチルシリル、 t —プチルジフェ ニルシリル、 トリェチルシリルなどのシリル系保護基、 メ トキシメチル、 メ トキ シエトキンェチル、 テトラヒ ドロフラン、 テトラヒ ドロピランなどのエーテル系 保護基、 トリチル、 モノメ トキシトリチル、 ジメ トキシ卜リチルなどのトリチル 系保護基、 ァセチル、 ベンゾィル、 ビバロイルなどのァシル基などが例示される。 また、 3位水酸基の保護基を除去し、 テトライソプロピルジシロキシル基など の 2つの水酸基を同時に保護できる保護基を用いて 3位および 5位の水酸基を同
時に保護してもかまわない。
保護基の導入は、 使用する保護基で汎用されている方法に準じて行えばよ L、。 たとえば、 シリル系保護基を導入する場合、 ピリジン、 ピコリン、 ジメチルアミ ノビリジン、 ジメチルホルムアミ ド、 ァセトニトリル、 塩化メチレンなどの単独 または混合溶媒中、 式 [IV] の化合物 1モルに対し、 t—プチルジフヱ二ルシリ ルク口リ ドなどのシリル化剤を 1〜 1 0モル、 必要に応じてィミダゾールなどの 塩基匪を 1〜 5モル加え、 一 1 0〜5 0 °Cで:!〜 3 6時間反応させることによ り保護基を導入することができる。
このようにして得られた化合物を酸化反応およびウイ ッティッヒ反応に付して 式 [V] で表される化合物を得る。
酸化反応に使用する酸化剤としては、 無水クロム酸一ピリジン一無水酢酸の複 合試薬、 ピリジゥムクロ口クロメート、 ピリジゥムジクロメートなどのクロム系 酸化剤;デス—マーチン (D e s s— Ma r t i n) 試薬などの高原子価ヨウ素酸化剤; ジ メチルスルホキシドと無水酢酸、 塩ィヒォキザリルまたはジシクロへキシカルポジ イミ ドとを組み合わせて用いるジメチルスルホキシド (D M S O ) 系酸化剤など を列挙することができる。
酸化反応は、 たとえば、 ジメチルスルホキシドと無水酢酸とを用いて行なう場 合、 ジメチルスルホキシド中、 必要によりアルゴンまたは窒素などの不活性ガス 気流下、 式 [ I V] で表される化合物 1モルに対して無水酢酸 2〜 5 0 0モル、 好ましくは 5〜 5 0モルを用レ、、 反応温度 0〜 5 0 °Cで 1〜 2 4時間程度攪拌反 応させることにより実施できる。
ウイッティ ッヒ反応に使用するィリ ド化合物としては、 1^ および R 2 を有す るメチレン基を導入できるものであれば特に限定されない。 具体的には、 メチレ ントリフヱニルホスホラン、 エチレントリフエニルホスホラン、 プロピレントリ フエニルホスホランなどの不安定リンイリ ド、 およびエトキシカルボニルメチレ
ントリフエニルホスホラン、 シァノメチレントリフヱニルホスホランなどの安定 リンィリ ドを使用することができる。
このようなリンイリ ドは、 トリフエニルホスフィ ンから調製した 1^ および R2 を有するトリフエニルホスホニゥ厶塩 (好ましくは、 臭化物) とプチルリチ ゥム、 水素化ナトリウム、 カリウム i 一ブトキシドなどの塩基 (好ましくは、 ブ チルリチウム) 力、ら常法に従って調製し、 これを反応に使用する。
ウイ ッティ ッヒ反応は、 テトラヒドロフラン、 エーテル、 ジメ トキシメタン、 ジメチルスルホキシドなどの単独または混合溶媒中 (好ましくはテトラヒドロフ ラン中) 、 必要によりアルゴンまたは窒素などの不活性ガス気流下、 式 [ I V] で表される化合物 1モルに対して 1〜1 0モルのリンイ リ ドを用い、 反応温度 — 2 0〜1 0 0 °Cで 1 ~ 2 4時間程度攪拌反応させることにより実施できる。 このようにして得られた式 [V] の化合物の単離精製は、 保護された糖の通常 の単離精製手段を適宜選択して行えばよく、 冽えば、 反応終了後の反応液を中和 後、 酢酸ェチルにより抽出し、 溶媒を留去してからシリカゲルカラムクロマトグ ラフィ一に付すことにより目的化合物を単離精製することができる。
第 4工程:
本発明の第 4工程は、 式 [V] で表される化合物と Bで表される塩基類とを縮 合反応に付し、 糖部水酸基の保護基を除去後、 所望により糖部 5 ' 位水酸基にリ ン酸残基を導入して式 [ I ] で表される化合物を得る工程である。
式 [ I ]
〔式中、 B、 、 R2、 R 3、 R 5 および R 6 は前記と同意義。 〕
式 [V] で表される化合物と Bで表される塩基類との縮合は、 式 [V] の化合 物を適当な酸化剤を用いてスルホキシドに誘導後、 ルイス酸触媒存在下、 これを シリル化した Bで表される塩基類とのプンメラー (Pumme r e r) 型転移反応に付す ことにより行うことができる。
スルホキシドへの誘導は常法に従って行えばよく、 たとえば、 塩化メチレン、 アルコール (たとえば、 メタノールなど) などの有機溶媒中、 必要によりアルゴ ンあるいは窒素などの不活性ガス気流下、 式 [V] で表される化合物 1モルに対 して m—クロ口過安息香酸、 メタ過ヨウ素酸ナトリウムなどの酸化剤 0. 5〜5 モル使用し、 一 1 0 0〜1 0 °Cで 1 0分〜 2時間程度反応させることにより実施 できる。
プンメラ一型転移反応に使用するルイス酸としては、 トリフルォロメタンスル ホン酸トリメチルシリル (トリメチルシリルトリフラート) 、 四塩化すず、 四塩 化チタン、 塩化亜鉛、 ヨウ < ¾鉛、 三フッ化ホウ素など力,示される。
プンメラー型転移反応によるグリコシル化は、 塩化メチレン、 クロ口ホルム、 ジクロ口エタン、 ァセトニトリル、 ジメチルホルムァミ ドなどの有機溶媒中、 必 要によりアルゴンあるいは窒素などの不活性ガス気流下、 上記スルホキシド 1モ ルに対して常法によりシリル化した Bで表される塩基類 1〜 1 0モルとルイス酸 0. 1 ~ 1 0モルとを用い、 一 5 0〜: L 0 0 °Cで 1 0分〜 2時間程度反応させる ことにより実施することができる。
次に、 このようにして得られたヌクレオシドの糖部 3 ' 位および 5 ' 位水酸基 の保護基を除去して R 3 力水素の化合物を得る。
水酸基の保護基の脱保護は、 使用した保護基に応じて酸性加水分解、 アルカリ 性加水分解、 フッ化テトラプチルアンモニゥム処理、 接触還元などの通常の処理 方法から適宜選択して行なえばよい。 特に、 保護基がベンジル系保護基の場合に
は、 三塩ィ匕ホウ素を用いる脱保護法力好ましく、 たとえば、 塩化メチレンなどの 有機溶媒中、 必要によりアルゴンまたは窒素などの不活性ガス気流下、 - 1 0 0 。(:〜室温で 0. 5〜2 4時間程度反応させればよい。
なお、 R5 で表される保護基はプンメラー型転移反応においては必ずしも必要 ではないため、 該反応を行なう前、 たとえば式 [V] の化合物をスルホキシドに 誘導する前に脱保護しておいても差し支えない。
また、 R 3 がモノリン酸残基、 ジリン酸残基などのリン酸残基である化合物を 得る場合、 上記で得られた R。 が水素の化合物とォキシ塩化リン、 テトラクロ口 ピロリン酸などのヌクレオシドの 5 ' 位の選択的なリン酸化に使用されるリン酸 ィ匕剤とを反応させて、 常法により遊離酸型または塩型の目的化合物を得ることが できる。
このようにして得られた本発明の化合物は、 一般のヌクレオシド、 ヌクレオチ ドの単離精製に使用されている方法 (たとえば、 再結晶法、 イオン交換カラムク 口マトグラフィ一、 吸着カラムクロマトグラフィーなど) を適宜組み合せて単離 精製することができる。 このようにして得られた化合物は、 必要に応じて塩型と することもできる。
( 3 ) 本発明の化合物の用途
本発明の化合物は、 各種腫瘍細胞 (例:胃腺癌、 結腸腺癌、 膊臓癌、 肺小細胞 癌、 肺大細胞癌、 肺鱗状細胞癌、 乳癌、 膀胱癌、 骨肉腫、 食道癌、 黒色腫、 軟組 織肉腫、 白血病など) に対して顕著な増殖抑制作用を有し、 肺癌、 消化器系癌 (食道癌、 胃癌、 大腸癌、 結腸癌、 脬臓癌など) 、 乳癌、 泌尿器科系癌 (腎癌、 膀胱癌など) 、 婦人科系癌 (子宮癌など) 、 骨肉腫、 白血病、 黒色腫などのヒト の各種癌の治療または再発防止に有用である。
投与方法は、 経口、 非経口、 経腸、 局所などのいずれの投与経路であってもよ
い。 投与量は、 患者の年齢、 病態、 体重などによって適宜決定される力、 通常は 1日当たり 0. 0 0 0 1〜1 0 0 0 O m g/k g体重、 好ましくは 0. 0 1〜 1 0 0 O m g/k g体重の範囲内から選ばれ、 一回または複数回に分けて投与さ れる。
本発明の化合物の製剤化に際しては、 通常使用される製剤用担体、 賦形剤、 そ の他の添加剤を含む組成物として製剤化するのカ¾«である。 担体としては、 乳 糖、 カオリン、 ショ糖、 結晶セルロース、 コーンスターチ、 タルク、 寒天、 ぺク チン、 ステアリン酸、 ステアリン酸マグネシウム、 レシチン、 塩化ナトリウムな どの個体状担体、 グリセリン、 落花生油、 ポリビニルピロリ ドン、 オリープ油、 エタノール、 ベンジルアルコール、 プロピレングリコ一ル、 水などの液状担体を 例示することができる。
剤型としては任意の形態を採ることができ、 たとえば個体状担体を使用する塲 合には錠剤、 散剤、 顆粒剤、 カプセル化剤、 座剤、 トローチ剤などを、 液状担体 を使用する場合にはシロップ、 乳液、 钦ゼラチンカプセル、 クリーム、 ゲル、 ぺ 一スト、 スプレー、 注射などをそれぞれ例示することができる。
実 施 例
以下、 本発明を実施例をあげて具体的に説明するが、 本発明はこれらによって 何等限定されるものではない。
実施例 1 : 2' —デォキシ一 2' —メチリデン一 4' —チオシチジン [式 [I] B =シトシン、 , R2, RQ =H] の合成
1) 2, 5—アンヒ ドロ一 3—0—ベンジルー 1—0—メチル一2—チオー^一 D—ァラビノフラノース [式 [I I I] 、 R4 =Me、 R¾ =Bn] の合成
3—〇一ベンジルー 1—〇一メチル一 /3— D—キシロフラノース [式 [II] 、 R4 =Me、 R5 =B n] 6. 93 gを溶解したピリジン溶液 8 Om 1に氷冷下、 塩化メタンスルホニル 6. 33m lを加え、 アルゴン気流下、 室温で 1時間攪抻 した。 氷水を加えて反応を停止後、 溶媒を留去した。 残渣を酢酸ェチルー水によ り分配後、 有機層を乾燥した。 溶媒を留去後、 残渣をジメチルホルムアミ ド (DMF) 1 0 Om 1に溶解し、 硫化ナトリウム 9. 84 gを加え、 アルゴン気 流下、 1 00°Cで 1時間攪拌した。 溶媒を留去後、 残渣を酢酸ェチル—水で分配 し、 有機層を更に水で洗浄した後、 乾燥した。 溶媒を留去後、 残渣をシリカゲル カラムクロマトグラフィーにより精製し、 5〜1 0%酢酸ェチルー n—へキサン で溶出された部分を集めて濃縮し、 目的物 5. 05 g (収率 73%) を得た。
1 H-NMR (CD C 13 ) δ 7. 36 -7. 29 (5Η, m,
Cg H- CH2 ) , 4. 89 (1 H, s, H— 1) , 4. 62 (1 H, d, Cg H- CH2 , J = 1 1. 7H z) , 4. 52— 4. 48 (2H, m,
Cg H5 CH2 a n d H-3) , 4. 37— 4. 36 (1 H, m, H - 4) , 3. 34 (4H, s, OMe a n d H - 2) , 3. 04 (1 H, d d, H- 5 a, J = 1 0. 3, 2. OH z) , 2. 77 (1 H, d d, H— 5 b, J = l 0. 3, 1. 5H z) '
2) 2, 5—アンヒ ドロ一 3—〇一べンジルー 1—0—メチル一2—チォ一 α— D—ァラビノフラノース [式 [I I I]、 R4 =Me、 R¾ =B n] の合成
3— 0—べンジルー 1一 0—メチル一α— D—キシロフラノース [式 [I I] 、 R4 =Me、 R, =Bn] 6. 133を上記1) と同様の操作を行ない、 目的物 4. 75 g (収率 78%) を得た。
1 H-NMR (CDC 13 ) o 7. 39- 7. 30 (5H, m,
Cg H- CH0 ) , 5. 13 (1H, d, H - 1, J =2. 4Hz) , 4. 66
(1 H, d, Cg H5 CH2 , J =11. 7H z), 4. 53 (1 H, d, Cg H-D CH2 ) , 4. 36 - 4. 35 (1 H, b r m, H - 4) , 4. 29
(1H, t, H— 3, J =2. 4Hz) , 3. 51 (1H, t, H— 2,
J =2. 4Hz) , 3. 47 (3H, s, 〇Me) , 3. 04 (1 H, d d, H 一 5 a, J = 10. 5, 2. 2H z) , 2. 95 (1 H, d d, H-5 b, J =10. 5, 1. 2Hz)
3) 3— 0—ベンジル一 1—デォキシー 4一チォー D—ァラビノフラノース [式 [I V] 、 =Bn] の合成
2, 5—アンヒ ドロー 3—〇一ベンジル一 1一 0—メチル一 2—チォ一 D—ァ ラビノフラノース 9. 50 g ( β =1 : 1) をテトラヒ ドロフラン (THF) 200m lに溶解し、 これに 4NHC 1 100 m 1を加え、 室温で 1時間攪拌 した。 固体の炭酸水素ナトリウムを用いて反応液を中和し、 不溶物をろ去した後、 減圧下 THFを留去した。 クロ口ホルムで 3回抽出操作を行ない、 有機層を乾燥 した。 溶媒を留去した後、 残渣をメタノール 15 Om lに溶解し、 氷冷下、 水素 化ホウ素ナトリウム 1. 43 gを含むメタノール溶液を滴下、 滴下後氷冷下 45 分攪捽した。 反応液を酢酸により中和した後、 溶媒を留去し、 クロ口ホルム一水 で分配した。 水層をクロ口ホルムで 2回抽出し、 有機層を乾燥した。 溶媒を留去
した後、 得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、 33〜 50%酢酸ェチルー n—へキサンにより溶出された部分を濃縮し、 3—0—ベン ジルー 1—デォキシ一 4—チォ一 D—ァラビノフラノース 8. 18 g (収率 90 %) を得た。
1 H-NMR (CDC 13 -D2 0) δ 7. 38-7, 27 (5H, m, Cg H5 CH2 ) , 4. 64 (2H, s, Cg Hc CH2 ) , 4. 38 (1H, d t, H-2, J =2. 9, 4. 4Hz) , 3. 96 (1H, t, H-3, J =2. 9Hz) , 3. 78 (1H, d d, H-5 a, J =2. 9, 11. 7 Hz) , 3. 66 (1 H, dd, H— 5b, J = 3. 9, 11. 7Hz) , 3. 60 (1H, d t, H - 4, J =2. 9, 3. 9Hz) , 3. 21 (1H, dd, H-l a, J =4. 4, 11. 2 Hz) , 2. 90 (1 H, d d, H- 1 b, J =2. 9, 11. 2H z)
4) 3 _0—ベンジル一 5— 0— t—ブチルジフヱニルシリルー 1—デォキシー 2—メチレン一 4一チォ一 D—エリス口ペントフラノース [式 [V] 、
R} =R2 =H、 R5 =Bn、 = t -B u (P h) 2 S i] の合成
3— 0—ベンジル一 1—デォキシ一 4—チォ一 D—ァラビノフラノース 1. 11 gとイミダゾール 33 Omgを DMF 3 Om Uこ溶解し、 氷冷下、 t - プチルジフエニルシリルクロリ ド (TBDPSC 1) 1. 26mlを加え、 アル ゴン気流下 0 °Cで一晩攪拌した。 水を加えしばらく室温で攪拌した後、 溶媒を留 去し、 残渣を酢酸ェチル—水で分配後、 有機層を更に水で洗浄し、 乾燥した。 溶 媒を濃縮し、 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、 2〜4 〜10%酢酸ェチル一n—へキサンにより溶出された部分を濃縮し、 5—シリル 体 1. 92 g (収率 86%) を得た。
この 5—シリル体 1. 79 gを DMS02 Om 1に溶解し、 これに無水酢酸
10m lを加え、 室温で一晩攪拌した。 この溶液を水で希釈し、 エーテルで抽出 後、 有機層を 3回水洗し、 更に飽和炭酸水素ナトリゥム溶液で 2回分配し、乾燥 した。 溶媒を留去した後、 残渣を 3回トルェンで共沸し、 T H F 20 m 1に溶解 した。 この溶液をメチレントリメチルホスホランの溶液 (THF20m l中、 メ チルトリフエニルホスホニゥムブロミ ド 3. 3当量、 ブチルリチウム 3当量より 調製) に滴下し、 アルゴン気流下 0°Cで 2時間、 室温で一晩攪拌した。 1N塩化 アンモニゥム溶液で中和し、酢酸ェチルにより抽出し、 有機層を乾燥した。 減圧 下溶媒を留去後、 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、 2 %酢酸ェチルー n—へキサンにより溶出された部分を濃縮し、 目的物 1. 01 g
(収率 57%) を得た。
1 H-NMR (CDC 13 ) o 7. 60-7. 27 (15 H, m, Cg H, ) , 5. 13, 4. 94 (e a c h 1H, s, 2-CHn ) , 4. 64 (1H, d, Cg H5 CH2 , J =12. 7Hz) , 4. 44 (1H, d, Cg Hg CH^) , 4. 35 (1 H, s, H - 3) , 3. 62— 3. 31 (4H, m, H— 4, 5, l a) , 3. 21 (1H, d, H - l b, J = 12. 7Hz) , 0. 99 (9H, s, t B u)
5) 2' ーデォキシ一 2' —メチリデンー 4' —チオシチジン [式 [I] Β-シ トシン、 1^ , R2 , R3 =H] の合成
3—〇一べンジルー 5—0— t—プチルジフヱニルシリル一 1—デォキシー 2 —メチレン一 4—チォ一 D—エリス口ペントフラノース 1. 37 gを塩化メチレ ン 2 Om 1に溶解し、 これにアルゴン気流下一 78°Cにおいて 1Mトリク口ロボ ラン 5. 78m lを滴下し、 一 78°Cで 1時間攪拌した。 ピリジン 5m l、 メタ ノール 1 Om 1を加え一 78 °Cで更に 30分間攪拌し、 室温に戻した。 溶媒を留 去後、 残渣をメタノールで 3回共沸し、 酢酸ェチルに溶解し、 水および 0. 5N
塩酸 (2回) 、 飽和炭酸水素ナトリウムおよび飽和餘水で分配し、 有機層を乾 燥した。 溶媒を留去後、 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製 し、 750mg (70%) の脱ベンジル体を得た。
この脱ベンジル体 523mgを塩化メチレン 15mlに溶解し、 アルゴン気流 下一 78°Cに冷却し、 80%m—クロ口過安息香酸 27 lmgを溶解した塩化メ チレン溶液を滴下した。 30分間攪拌した後、 飽和炭酸水素ナトリゥ厶溶液を加 え反応を停止後、 室温に戻しクロ口ホルムで抽出、 有機層を乾燥した。 溶媒を留 去し、 残渣をァセトニトリル 10m 1に溶解し、 シリル化した N4 —ァセチルシ トシン (N4 —ァセチルシトシン 644m gを触媒量の硫酸アンモニゥムととも にへキサメチルジシラザン中、 5時間還流することにより調製) 、 トリメチルシ リルトリフレート 0. 56mlを加え 0°Cで 30分間攪拌した。 飽和炭酸水素ナ トリウム溶液を加え、 不溶物をセライトろ過し、 クロ口ホルムで 3回抽出し有機 層を乾燥した。 ろ液を減圧下濃縮し、 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ —により精製し、 1 %メタノ一ルー n—クロロホルムで溶出された部分を集め、 濃縮し、 目的物 200m g (収率 23%) を得た。
得られた化合物 238mgを THF 1 Om 1に溶解し 1 Mテトラプチルアンモ ニゥムフルオライ ド 0. 78mlを加え室温で 15分間攪捽した。 溶媒を留去し、 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、 1%メタノールーク ロロホルムで溶出された部分を集め、 濃縮し、 得られた化合物をメタノール 5m Uこ溶解し、 濃アンモニア水 5mlを加え室温で一晩攪拌した。 溶媒を留去し、 残渣を ODSクロマトグラフィーにより精製し、 更に、 α体と; S体を HPLCに より分取、 精製した 体 34mg (34%)、 体 13 m g (13%) をそれぞ れ得た。
α体: 1 H— NMR (DMSO-dg ) o 7. 61 (1H, H— 6,
J = 7. 2Hz) , 7. 24 (2H, b s, NH2 ) , 6. 64 (1H, s, H
一 5. 85 (1Η, b s, Η-5) , 5. 79 (1Η, d, 3' -ΟΗ, J =5. 9Ηζ) , 5. 32 (1Η, s, 2' -CH0 a), 4. 98 (1 H, t, ' 一 OH, J =5. 4Hz), 4. 80 (1H, s, 2' 一 CH2 b), 4. 28 (1 H, b t, H - 3' , J = 7. 8Hz) , 3. 81 (1H, d d d, H-5' a, J = 3. 9, 10. 7Hz) , 3. 45 (1H, d d d, H-5' b, J = 7. 8Hz) , 3. 37 (1H, b t, H-4' ) .
3体: 1 H— NMR (DMSO-dg ) δ 7. 57 (1H, d, H-6, J = 7. 3Hz) , 7. 24, 7. 20 (t o t a l 2 H, b s, NH。), 6. 66 (1H, s, H— 1' ) , 5. 79 (1H, b d, H-5) , 5. 62 (1H, s, 2' — CH2 a) , 5. 32 (1H, d, 3' -OH, J = 4. 9 Hz) , 5. 07 (1H, t, 5' —OH, J = 5. 4Hz) , 4. 92 (1H, s, 2' — CH2 b), 4. 49 (1H, b t, H-3' , J =4. 9Hz) , 3. 60 (1 H, ddd, H-5' a, J = 6. 4, 11. 2Hz) , 3. 49 (1H, ddd, H-5' b, J = 6. 4Hz) , 3. 12 (1H, d t, H- 4' ) . 実施例 2 : 2' —デォキシー 2' —メチリデンー 4' —チォ一5—フルォロシチ ジン [式 [I] B = 5—フルォロシトシン、 1^, R2, R3 =H] の合成 実施例 1の 5) の N4 —ァセチルシトシンの代わりに 5—フルォロシトシンを 用い、 同様の方法にて表記化合物を得た。
α体: 1 H-NMR (DMSO-d, o 7. 88 (2H, b d, H-6, NH, , J =7. 3Hz) , 7. 61 (1H, b s, NH2 ) , 6. 55 (1H, d, H - 1' , 3 =2. 0Hz) , 5. 79 (1H, d, 3' -OH,
J =δ. 9Hz) , 5. 37 (1H, s, 2' 一 CH2 a) , 4. 99 (1H, t, δ' -OH, J = 5. 1Hz) , 4. 95 (1H, s, 2' -CHn b) ,
4. 33 (1H, m, Η-3' ), 3. 72 (1H, m, H— 4' ), 3. 47 〜3. 42 (2 H, m, H - 5' a, H- 5' b)
; S体: 1 H— NMR (DMSO-dg ) δ 7. 86 (1H, d, H-6, J = 6. 8Hz) , 7. 62 (2H, b s, H2 ) , 6. 60 (1H, s, H - Γ ) , 5. 64 (1H, d, 3' -OH, J =4. 9Hz), 5. 32 (1H, s, 2' — CH2 a) , 5. 16 (1H, t, 5' -OH, J = 5. 4 Hz) , 5. 01 (1H, s, 2' — CH2 b) , 4. 53 (1H, t,
H— 3' , J 3, 4' =4. 4Hz) , 3. 68〜 3. 56 (2H, ddx2, H- 5' a, H-5' b, J4', 5' J4', 5'b=5, 9Hz, J5'a , 5'b = 11. 7 Hz), 3. 19 (1H, d t, H— 4' , J 4' , 5' a= J 4' , 5' b =
5. 9Hz, J4, 3, =4. 9Hz) . 実施例 3 : 2' —デォキシー 2' —メチリデン一 4' —チォ一5—メチルゥリジ ン [式 [I] B=チミン、 , R9 , R3 =H] の合成
実施例 1の 5) の N4 —ァセチルシトシンの代わりにチミンを用い、 同様の方 法にて表記化合物を得た。
α体: 1 Η - NMR (DMSO-dg ) o i l. 38 (1 H, b s, H) , 7. 45 (1H, d, H-6, NH2 , J = l. 0Hz) , 6. 53 (1H, s, H-r ) , 5. 84 (1H, d, 3' -OH, J=5. 9Hz) , 5. 36 (1 H, t, 2' -CH2 a, J =2. 0Hz) , 5. 02 (1H, t, 5' ― OH, J = 5. 4H z) , 4. 94 (1H, t, 2' -CH b, J =2. OH z) , 4. 27 (1H, m, H-3' ) , 3. 50〜 3. 40 (2H, m, H- 5' a, H-5' b) , 1. 79 (3H, d, CH, , J =1. 0Hz)
3体:
1 H— NMR (DMSO-dg ) δ 7. 45 (1 H, d, H-6, J =1. 0Hz) , 6. 59 (1H, s, H— Γ ) , 5. 69 (1H, d,
3' -OH, J =4. 4Hz) , 5. 36 (1 H, s, 2' -CH
2 a) , 5. 20 (1 H, b s, 5' -OH) , 5. 03 (1 H, s, 2' — CH
2 b), 4. 57 (1H, d, H-3' , J
3, ,
4, =3. 9Hz) , 3. 68〜3. 56 (2H, ddx2, H-5' a, H-5' b, J
4,
a=5. 9Hz, J
4,
5,
b =6. 4Hz, J
5
l. 5Hz) , 3. 21 (1H, d t, H-4' , J
4,,
5,
a=5. 9Hz, J
4',
5'
b=6. 4Hz, J
4,
0, =3. 9Hz), 1. 79 (3H, d, CH
3 , J =1. 0Hz) . 実 ¾ j4: 7 - (2—デォキシー 2— C—メチリデン一 4—チォ一 D—エリス口 ベントフラノシル) アデニン [式 [I] B=アデニン、 , R
2 , R
3 =H] の合成
1) 1—デォキシ一 2—メチレン一 3, 5— 0—テトライソプロピルジシロキ サン一 1, 3—ジィル一4一チォ一 D—エリス口ベントフラノ一ス [式 [V] 、 R1 =R2 =H、 R, =Rg =T I PDS] の合成
実施例 1の 4) で得られた 3—〇一ベンジル一 5— 0— t—プチルジフエニル シリルー 1ーデォキシー2—メチレン一 4—チォ一 D—エリス口ペントフラノ一 スのベンジル基を常法にて除去して得られた 5— 0— t—プチルジフエ二ルシリ ル一 1ーデォキシ一 2—メチレン一 4—チォ一 D—エリス口ペントフラノース 5. 7 gを THF 8 Om 1に溶解し、 これに 1 Mテトラプチルアンモニゥムフルオラ イ ド 29. 6mlを加え室温で 30分間撹拌した。 溶媒を留去後、 残渣をシリ力 ゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、 2. 4 gの脱シリル体を得た。 この脱シリル体の全量をピリジン 75 m 1に溶解し、 ァルゴン気流下 0 °Cにお いてジクロロテトライソプロピルジシロキサン (T I PDSC 1) 7. 1mlを 滴下し、 室温に戻して一晩撹拌した。 水を加えて反応を停止後、 溶媒を留去し、 残渣に酢酸ェチルを加えて懸濁し、 1N塩酸、 飽和炭酸水素ナトリウム溶液、 水
(3回) 及び飽和食塩水で分配した。 有機層を乾燥後、 溶媒を留去し、残渣をシ リカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、 4. 3 g (75%) の目的物 を得た。
!H-NMR (CDC 1 J ) <55. 20 (1 H, d d, CH2 a, J =2. 4, 1. 5Hz)、 5. 00 (1H, dd, CH2 b, J =1. 0, 2. 4Hz)、 4. 58 (1H, bd, H - 3, J = 9. 3Hz) , 4. 10 (1H, d d, H-5 a, J =2. 9, 9. 3Hz) , 3. 89 (1H, d d, H5b,
J = 3. 4, 9. 3Hz) , 3. 55 (1H, d d, HI a, J =1. 5, 13. 7Hz) , 3. 42 (1H, d d, HI b, J = l. 0, 13. 7Hz) , 3. 10 (1H, d t, H4, J =3. 2, 9. 3Hz) , 1. 07 (28 H, m, i— Pr)
2) 7 - (2—デォキシ一 2— C—メチリデン一 4—チォ一 D—エリス口ペン トフラノシル) アデニン [式 [I] B=アデニン、 , R2, R3 =H] の合 成
1ーデォキシ一 2—メチレン一 3, 5—0—テ
— 1, 3—ジィル一4—チォ一 D—エリス口ベントフラノ一ス 4. 3gを塩化メ チレン 120m 1に溶解し、 これにアルゴン気流下一 78 °Cに冷却し、 80%m —クロ口過安息香酸 2. 39 gを溶解した塩ィヒメチレン溶液を滴下した。 30分 間撹拌した後、 飽和炭酸水素ナトリゥム溶液を加えて反応を停止後、 室温に戻し クロ口ホルムで抽出、 有機層を乾燥した。 溶媒を留去し、 スルホキシド体 4. 6 gを得た。
得られたスルホキシド体 236 mgをジクロロェタン 1 Om 1に溶解し、 アル ゴン気流下 0°Cでシリル化したアデニン (アデニン 239mgを触媒量の硫酸ァ ンモニゥムとともにへキサメチルジシラザン中で一晚還流することにより調製) 、
トリメチルシリルトリフレート 140 1を加え、 0°Cで 3時間撹拌した。 飽和 炭酸水素ナトリゥム溶液を加え、 不溶物をセライ ト濾過し、 反応液をクロ口ホル ムで希釈した後に水 (3回) 及び飽和:^水で分配し、 有機層を乾燥した。 溶媒 を留去した後、 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、 目的 物 111. 3:112 (収率36. 5%) を得た。
得られた化合物 105mgを THF 10m 1に溶解し、 1Mテトラプチルアン モニゥムフルオライド 0. 6m 1を加え室温で 25分間撹拌した。 溶媒を留去し、 シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、 25%メタノール一クロ口 ホルムで溶出された部分を集め、 溶媒を留去した。 得られた残渣より 体及び^ 体を分離精製するために HP LCにより分取し、 体 16. 2mg (29%) 、 3体 14. lmg (25%) をそれぞれ得た。
体: ifi— NMR (DMSO-dg ) δ 8. 65 (1 H, s, Η— 8) , 8. 21 (1Η, s, H-2) , 7. 03 (2H, b s, NH。 ) , 6. 89 (1H, s, H— 1' ) , 5. 79 (1H, bd, 3' -OH, J =5. 4Hz) , 5. 32 (1H, b s, CH2 a) , 5. 23 (1 H, b t, 5' 一 OH, J = δ. 13Hz) , 5. 18 (1H, b s, CH2 b) , 4. 57 (1H, b s, H- 3' ) , 3. 80 (1 H, m, H-5 a) , 3. 69 (1H, m, H- 5b), 3. 23 (1H, m, H - 4)
ϋλ" (A max) : 275 n m (メタノール)
;5体: 丄]^一 NMR (DMSO-dg ) o 8. 48 (1H, s, H— 8) , 8. 22 (1 H, s, H-2) , 6. 93 (2 H, b s, NH2 ) , 6. 90 (1H, s, H- 1' ) , 5. 94 (1H, b d, 3' -OH, J = 6. 4Hz) , 5. 43 (1 H, b s, CH2 a) , 5. 08 (1 H, b t, 5' 一 OH, J = 5. 13Hz) , 4. 88 (1H, b s, CH2 b) , 4. 43 (1H,
b t, H-3' , J -6. 59Hz) , 3. 82 (1 H, m, H— 5a) , 3. 50 (2H, m, H— 4, 5 b)
UV (^ma x) : 275 nm (メタノール) 試験例 1 :培養細胞の増殖阻害活性 (ィン ·ビト口試験)
(方法)
対数増殖期の細胞を 3 X 109 細胞 /180^ 1Zゥエルとなるように培地に 懸濁して 96穴プレートにはん種し、 サンプル液または水を 20 1加え、 37 °Cで 72時間培養した。 培養終了後、 M T T溶液 ( 2 m g /m 1、 PBSで調製) を 2 1加え、 さらに 37°Cで 4時間培養した。 培地を除き、 生じた MTTホ ルマザンを 200 1のジメチルスルホキシドで溶解し、 マイクロプレートリー ダ一で 540 nmの吸光度を測定した。 算出した増殖阻止率をサンプル濃度に対 してグラフ用紙上にプロットし、 50%阻害濃度 (I C-0) を求め、 抗腫瘍効果 を評価した。
(結果)
本発明化合物 (実施例 1で合成した 2' —デォキシ— 2' —メチリデン—4' —チオシチジン; 3体) の試験結果を表 1に示す。
細胞株 起 源 CrQ 、μ g/ml)
NUGC-4 Stomach adenocarcinoma 0. 60 KKLS Stomach adenocarcinoma 0. 77
Colo320D Colon adenocarcinoma 0. 060
HCT-15 Colon adenocarcinoma 0. 65
Mia-PaCa-2 Pancrea carcinoma 2. 4
PC-10 Lung squamous ce 11 care inoma 1. 5
Lu-65 Lung large cell carcinoma 0. 075
QG-90 Lung sma 11 cell care i noma 0. 32
QG-96 Lung sma 11 cell carcinoma 0. 5
MCF-? Breast carcinoma 0. 3
KK-4? Bladder carcinoma 0. 38
HOS Osteosarcoma 0. 45
MG-63 Ostsos on 0. 53
HEp - 2 Esophagus carcinoma 4. 1
A375 . Me 1 anoma 0. 25
SK-Mel-28 Me I anoma 0. 092
HT1080 Soft tissue sarcoma 0. 21
試験例 2: P 388を移植したマウスにおける抗腫瘍活性 (ィン · ビボ試験) (方法)
マウス P 388白血病細胞を DBAZ2マウスの腹腔内で継代した。 Da y 0 に DBA/2マウスより腹水を採取し、 1 X 106 細胞/マウスとなるように P 388白血病細胞を BDF 1マウスの腹腔内に移植した。 サンプルはジメチルス ルホキシドに溶解し、 1日 1回腹腔内に投与した。 投与群の生存日数を対照群の 生存日数と比較することで抗腫瘍効果を評価した。 '
(結果)
本発明化合物 (実施例 1で合成した 2' —デォキシ一 2' —メチリデン—4' —チオシチジン 体) の試験結果を表 2に示す。 表 2 サンプル 投与量 (mg/kg) スケジュール MSTa 謹 T/C (%) 対照 (DMS0) Day 1, 2, 5, 6 9. fl 1 100 本発明化合物 10 Day 1, 2, S, 6 12.0 133
.\1ST:中央生存日数 試験例 3 :ザルコーマ 180細胞を移植したマウスにおける抗腫瘍活性 (イン · ビボ試験)
(方法)
マウスザルコーマ 180細胞を I CRマウスの腹腔内で継代した。 D a y 0に I CRマウスより腹水を採取し、 5x10 細胞/マウスとなるようにザルコー マ 180細胞を I CRマウスの皮下に移植した。 サンプルは投与時の 10倍濃度 になるようにマクロゴール/ Twe e n 80 (6 : 0. 8) に懸濁後、生理食塩
水で 10倍に希釈し、 Da y 1〜5および 7〜10に 1日 1回尾静脈内に投与し た。 D a y 35に腫瘍を摘出して重量を測定することで抗腫瘍効果 (阻害率) を 評価した。
(結果)
本発明化合物 (実施例 1で合成した 2' —デォキシー 2' —メチリデンー 4' —チオシチジン 体) の試験結果を表 3に示す。 表 3
サンプル
(mgZ Z曰) (g)
対照 8.70±1.31
本発明化合物 100 0.80±0.24 90.8
20 6.39±1.07 26.6
ε平均値士 SE 製剤例 1 :錠剤
本発明化合物 30. Omg
微粉末セルロース 25. Omg
乳糖 39. 5mg
スターチ 40. Omg
タルク 5. Omg
ステアリン酸マグネシウム 0. 5 m g
上記組成から常法によつて錠剤を調製する。
製剤例 2 : カプセル剤
本発明化合物 30. Omg
乳糖 40. Omg
スターチ 15. Omg
タルク 5. Omg
上記組成から常法によってカプセル剤を調製する。 製剤例 3 :注射剤
本発明化合物 30. Omg
グルコース 100. Omg
上記組成を注射用精製水に溶解して注射剤を調製する ( 産業上の利用可能性
本発明の化合物は、 優れた抗腫瘍活性を有し、 抗腫瘍剤としての開発が期待さ れるものである。