明 細 書 グラフト変性エチレン—酢酸ビニル共重合体、 およびその樹脂組成物 技術分野
本発明はグラフト変性ェチレン一酢酸ビュル共重合体およびその樹脂 組成物に関し、 更に詳しくは、 接着剤、 各種榭脂の改質剤、 ポリマーブ レンドの相溶化剤として有用なグラフト変性エチレン—酢酸ビニル共重 合体、 およびそれを配合してなる、 衝撃特性、 剛性、 強度等の機械特性 に便れるとともに、 耐熱性、 成形性等の物性バランスに優れた樹脂組成 物に関する。 背景技術
エチレン一酉酸ビニル共重合体は耐候性、 耐オゾン性、 耐衝擎付与性 に優れるとともに、 酢酸ビエル成分を含有することからエチレン—プロ ピレン共重合体ゃェチレン一プロピレンージェン共重合体などのォレフ ィン系エラストマ一に比べて高い極性を有しているため、 該エチレン一 酢酸ビニル共重合体に対して粘着性付与樹脂およびヮックス類を配合す ることにより広範囲の被着材に接着性能を示し、 いわゆるホットメルト 接着剤として利用されている。 しかし、 エチレン—酢酸ビニル共重合体 は、 高温度で使用すると熱分解をおこし酸が発生するという欠点があり、 この場合には、 エチレン一酢酸ビニル共重合体の本来の性能が低下する だけでなく、 溶融槽ゃ溶融混練機などの使用装置の金属部を腐食させた り、 悪具の原因となるため、 該樹脂の耐熱分解性の改善が望まれている。 また、 エチレン一酢酸ビュル共重合体は、 その便れた耐候性、 耐衝撃 付与性を活かし、 ボリエチレン、 ポリブ Οピレンやボリ塩化ビニルなど
の汎用ポリマーとのブレンドが試みられ、 プレンドによる改善効果が得 られている。 しかし、 ポリアミ ド、 ポリエスチルなどのエンジニアリン グプラスチックに対しては、 エチレン一酢酸ビニル共重合体は相溶性が 十分でなく、 ブレンドしても所望の改善が得られないばかりか、 かえつ てブレンド物の機械特性やブレンド物成形品の表面性を低下させたり、 前記したように耐熱分解性が低いためにブレンドの際、 熱分解をおこす ことがあり、 他ポリマーとのブレンドが制限されている。
一方、 ボリエチレンテレフタレート、 ポリブチレンテレフタレートに 代表されるボリエステル樹脂は機械的特性、 絶縁性、 成形加工性等の物 理的、 化学的性質に優れているため、 自動車部品、 電気 ·電子部品、 精 密機械部品等の分野で広く使用されているが、 その大部分は射出成形法 により製造された部品である。
ところが、 近年はボリエステル樹脂の用途が高度化、 特殊化する傾向 にあり、 従来の射出成形法による部品の用途に加え、 低コストで大型の 中空成形品を得るブロー成形法による部品の用途への展開が望まれてい る。
しかしながら、 ボリエステル樹脂は溶融張力、 溶融粘度が低いため、 プロ一成形する場合にドローダウンが激しく、 ブロー成形法により所望 の形状の成形品を得ることが実質的に不可能である。
また、 ボリエステル樹脂は前記のような便れた物理的、 化学的性能を 有するものの、 特に耐街撃性等の靭性が不十分であり、 該樹脂の一層の 用途拡大にためには、 その改良が望まれている。
かかるポリエステル樹脂の溶融特性を改良する方法として、 高重合度 のボリエステルを用いる方法、 分岐を有するポリエステルを用いる方法、 あるいは、 各種のフィラーを添加する方法等が考えられているが、 それ らの改良効果は小さく不十分である。
P T/JP96/01771 また、 エポキシ化合物をポリエステル樹脂に配合することによって、 または、 エチレンとな, /S—不飽和酸グリシジルエステルとの共重合体 をボリエステル榭脂に配合することによって溶融張力を向上させ、 ドロ 一ダウン性を改良する方法が提案されているが、 効果が十分でなかった り、 成形性が不安定で均質な成形品が得られにくい等という欠点がある。 また、 特開平 0 5— 1 1 2 7 0 1号公報にはポリエステル樹脂に対し て、 スチレンと a , ^—不飽和酸のグリシジルエステルおよび他のビニ ル系モノマーの共重合体を配合する方法が、 さらに特開平 0 5— 3 0 1 2 7 3号公報には特定のボリエステル樹脂の混合物を使用し、 これにス チレンと a , ;S—不飽和酸のグリシジルエステルおよび他のビニル系モ ノマーの共重合体を配合する方法が開示されている。 これらの方法によ り、 該ポリエステル樹脂組成物の溶融拈度を高め、 パリソンの溶融張力 およびドローダウン性を改良することが可能であるが、 耐衝擎性が低い ことに加え、 一旦成形した成形品を再利用する場合、 溶 ¾張力、 溶融拈 度が低下し、 ブロー成形性が低下する傾向にあり、 不十分である。
本発明の目的は、 エチレン一酢酸ビニル共重合体の耐熱分解性を改善 し、 有機/無機の極性材料との接着性に優れるグラフト変性エチレン一 酢酸ビニル共重合体を提供することにある。
また、 本発明の他の目的は、 衝整特性、 剛性、 耐熟性および成形物の 表面性などに優れる、 ボリアミ ド樹脂および Zまたはポリエステル樹脂 とグラフト変性ェチレン一酢酸ビニル共重合体からなる樹脂組成物を提 供することにある。
また、 本発明の更に他の目的は、 街擊特性、 引張伸びなどに優れ、 溶 融滞留時の溶融張力および溶融粘度の低下が少なく、 ブ口一成形材料な どとして好適に使用可能である、 ボリエステル榭脂、 グラフト変性ェチ レン一酢酸ビュル共重合体、 およびグリシジル基含有ビニル系共重合体
からなる樹脂組成物を提供することにある。 発明の開示
すなわち、 本発明の第 1は、
(a)エチレン一酢酸ビニル共重合体 100重量部に対し、 (b)—股 式 (I)
R
CH2 =C-C-N-CHS 一 Ar (I)
II I
0 H
(式中、 Arは少なくとも 1個のグリシジルォキシ基と結合した炭素数 6〜23の芳香族炭化水素基を示し、 Rは水素原子またはメチル基を示 す。 )
で表されるグリシジル基を有する化合物 (b 1)、 または該化合物 (b 1 ) と不飽和グリシジルエステルからなるダリシジル基を有する化合物 (b 2) 0. 1〜50重量部、 および (c) ビニル系単量体 1〜500 重量部、 および (b)成分と (c)成分の合計 100重量部に対して 0. 001〜100重量部の (d) ラジカル開始剤を含有した水性懸濁液を 調製し、 該水性! 液中の (b)成分および (c〉 成分を (a)成分に 含浸させ、 (b)成分および (c)成分を重合させてなるグラフト変性 エチレン一酢酸ビニル共重合体を内容とする。
本発明の第 2は、
(A) ボリアミ ド樹脂および Zまたはボリエステル樹脂 100重量部、 および
(B) (a)エチレン一酢酸ビュル共重合体 100重量部に対し、 ( b)一般式 (I)
R
CH2 -C一 C一 N - CH2 - Ar (I)
II I
0 H
(式中、 A rは少なくとも 1個のグリシジルォキシ基と結合した炭素数 6-23の芳香族炭化水素基を示し、 Rは水素原子またはメチル基を示 す。 )
で表されるグリシジル基を有する化合物 (b】) 、 または該化合物 (b 1 ) と不飽和グリシジルエステルからなるグリシジル基を有する化合物 (b 2) 0. 1〜50重量部、 および (c) ビニル系単量体 1〜500 重量部、 および (b)成分と (c)成分の合計 1 00重量部に対して 0. 001〜100重量都の (d) ラジカル開始剤を含有した水性想濁液を 調製し、 該水性想濁液中の (b)成分および (c)成分を (a)成分に 含浸させ、 (b)成分および (c)成分を重合させてなるグラフト変性 エチレン一酢酸ビニル共重合体 1〜100重量部からなる樹脂組成物を 内容とする。
本発明の第 3は、
(A) ポリエステル樹脂 100重量部、
(B) (a)エチレン一酢酸ビニル共重合体 100重量部に対し、 ( b)一股式 (I)
R
CH2 =C一 C一 N— CH2 — Ar (I)
II I
0 H
(式中、 Arは少なくとも 1個のグリジジルォキシ基と結合した炭素数 6〜23の芳香族炭化水素基を示し、 Rは水素原子またはメチル基を示 す。 )
で表されるグリジジル基を有する化合物 (b 1) 、 または該化合物 (b 1 ) と不飽和グリシジルエステルからなるグリシジル基を有する化合物 (b 2) 0. 1〜50重量部、 および (c) ビニル系単量体 1〜500 重量部、 および (b〉 成分と (c) 成分の合計 1 00重量部に対して 0. 001〜1 00重量部の (d) ラジカル開始剤を含有した水性懸蘅液を 調製し、 該水性懸濁液中の (b) 成分および (C) 成分を (a) 成分に 含浸させ、 (b)成分および (c)成分を重合させてなるグラフト変性 エチレン一酢酸ビュル共重合体 1〜1 00重量部、 および
(C) スチレン、 α—メチルスチレン、 アクリロニトリル、 メチルメタ ク リ レート、 プチルメタクリ レート、 ブロム化スチレン、 フエニルマレ イミ ドからなる群から選ばれる少なくとも 1種のビニル系単量体 99〜 50重暈%とグリジジルメタクリレート 1〜50重量%からなるグリシ ジル基含有ビニル系共重合体 0. 1〜20重量部からなる樹脂組成物を 内容とする。 発明を実施するための最良の形態
本発明の第 1である、 グラフト変性エチレン一酢酸ビュル共重合体は、 (a)成分であるエチレン—酢酸ビニル共重合体、 (b)成分である一 般式 (I)
R
CH2 =C-C-N-CH2 一 Ar (I)
II I
0 H
(式中、 A rは少なくとも 1個のグリシジルォキシ基と結合した炭素数 6〜23の芳香族炭化水素基を示し、 Rは水素原子またはメチル基を示 す。 )
で表されるグリシジル基を有する化合物 (b 1)、 または該化合物 (b
1 ) と不飽和グリシジルエステルからなるグリシジル基を含有する化合 物 (b 2)、 および (c)成分であるビニル系単量体、 (d)成分であ るラジカル開始剤を含有した水性想濁液を調製し、 該水性懸濁液中の (b)成分および (c)成分を (a〉 成分に含浸させ、 (b)成分およ び (c)成分を (a)成分に重合させることにより製造される。
(a)成分であるエチレン一醉酸ビニル共重合体としては、 エチレン 50〜99重量 および酢酸ビニル 50〜1重量 96から構成され、 J I S K 6730によるメルトフ α—レートが 0. l〜 500 g 10分 の範囲であるエチレン一酢酸ビュル共重合体が好適に用いられる。 前記 範囲を外れると、 耐熱分解性、 流動性、 機械特性のバランスが悪くなる。
(a)成分を変性するための (b)成分のうちの 1つであるグリシジ ル基を含有する化合物 (b 1 ) は、 一般式 ( I )
R
CH2 =C一 C一 N— CH2 -Ar (I)
II I
0 H
(式中、 Arはグリシジルォキシ基を少なくとも 1個有する炭素数 6〜 23の 芳香族炭化水素基を示し、 Rは水素原子またはメチル基を示す。
)
で表され、 分子内にそれぞれ少なくとも 1個のァクリルァミ ド基とグリ シジル基を持つ変性剤に由来する。 アクリルアミ ド基とは、 アクリルァ ミ ド基の他にメタクリルァミ ド基も含む。
このような化合物は、 例えば、 特開昭 60 - 130580号に記載さ れたような方法で製造することができる。 即ち、 少なくとも 1個のフエ ノール性水酸基を有する芳香族炭化水素と N—メチロールァクリルァミ ドまたは N—メチロールメ夕クリルアミ ドを酸性触媒の存在下に槠合さ せた後、 水酸基をェピハロヒドリンによりグリシジル化することによつ
て製造することができる。
前記少なぐとも 1個のフ ノ一ル性水酸基を有する芳香族炭化水素と しては、 炭素数 6〜23のフエノール系化合物が用いられる。
該フヱノール化合物の具体例としては、 例えば、 フ ノール、 クレゾ ール、 キシレノール、 力ルバクロール、 チモール、 ナフトール、 レゾル シン、 ヒドロキノン、 ピロガロール、 フ Xナントロールなどが挙げられ る。 なかでもアルキル置換基を有する 1価フヱノールが好適である。 例 えば、 出発物質として 2, 6—キシレノールと N—メチロールアクリル アミ ドを用いた場合には、 構造式 (II)
H CH8
CHe =C - C - N CH ト 0 - CH2 - CH-CH2 (II)
O H CH3
で表される化合物を得ることができる。
(a)成分を変性するための (b)成分のうちの他の 1つである不飽 和グリシジルエステルで表されるグリシジル基を含有する化合物 (b 2) としては、 グリシジルァクリレート、 グリシジルメ夕クリレート、 ィタコン酸のモノおよびジグリシジルエステル、 プテントリカルボン酸 のモノ、 ジ、 およびトリグリシジルエステル、 シトラコン酸のモノおよ びジグリシジルエステル、 エンド一シスービシクロ (2, 2, 1)ヘプ トー 5—ェン一 2, 3—ジカルボン酸のモノおよびジグリシジルエステ ル、 ァリルコハク酸のモノおよびジグリシジルエステル、 p—スチレン カルボン酸のグリシジルエステル等が挙げられ、 これは単独または 2種 以上組み合わせて用いられる。 これらの中でも、 コストおよびエチレン 一酢酸ビニル共重合体への含浸性の点からグリシジルメタクリレートが 好ましい。
また、 (c)成分であるビニル系単暈体としては、 例えば芳香族ビニ
ル化合物である、 スチレン、 O—メチルスチレン、 P -メチルスチレン、 m—メチルスチレン、 a—メチルスチレン、 ジビニルベンゼンなど、 ァ ルキル基の炭素数が 1〜2 2のメタクリル酸アルキルエステルである、 メタクリル酸メチル、 メタクリル酸ェチル、 メ夕クリル酸 i一プロピル、 メ夕クリル酸 n—プチル、 メタクリル酸 t一プチル、 メタクリル酸 2— ェチルへキシル、 メタクリル酸ステアリルなど、 アルキル基の炭素数が 1〜2 2のアクリル酸アルキルエステルである、 アクリル酸メチル、 ァ クリル酸ェチル、 アクリル酸 i—プロピル、 アクリル酸 n—プチル、 ァ クリル酸 t一プチル、 アクリル酸 2—ェチルへキシル、 アクリル酸ステ ァリルなど、 アルキル基の炭素数が 1〜2 2のビニルアルキルエーテル である、 ビュルメチルエーテル、 ビニルェチルエーテル、 ビニル n—ブ 口ピルエーテル、 ビュル i一プロピルエーテル、 ビニル i一ブチルエー テル、 ビニル n—ァミルエーテル、 ビュル i一アミルエーテル、 ビュル 2—ェチルへキシルエーテル、 ビュルォクタデシルエーテルなど、 不飽 和二トリル化合物である、 アクリロニトリル、 メタクリロニトリルなど、 不飽和ァミ ド化合物である、 アタリルァミ ド、 メタク、)ルァミ ドなど、 マレイン酸ジ一アルキルエステルである、 マレイン酸ジ一 n—ァミルェ ステル、 マレイン酸ジ— n—ブチルエステル、 マレイン酸ジー i一アミ ルエステル、 マレイン酸ジー i一ブチルエステル、 マレイン酸ジメチル エステル、 マレイン酸ジ一 n—プロピルエステル、 マレイン酸ジーォク チルエステル、 マレイン酸ジノニルエステルなど、 アルキル基の炭素数 が 1〜8のァリルアルキルエーテルである、 ァリルェチルエーテル、 ァ リル n—ォクチルエーテルなど、 ジェン化合物である、 ジシクロペン夕 ジェン、 ブタエン、 イソプレン、 クロロブレン、 フエ二ルブロバジェン、 シク αペン夕ジェン、 1 , 5—ノルボルナジェン、 1 , 3—シクロへキ サジェン- 1, 4ーシクロへキサジェン、 1 , 5—シクロへキサジェン、
および 1, 3—シク oォクタジェンなど、 また、 その他のビニルモノマ 一である、 ァリルメタクリレート、 アクリル酸、 メタクリル酸マレイン 酸、 無水マレイン酸、 酢酸ビュルなどが挙げられる。 これらは単独で用 いてもよく 2種以上併用してもよい。
また、 (d) 成分であるラジカル開始剤としては、 例えば、 メテルエ チルケトンバーオキサイ ド、 ジー t一ブチルパーォキサイ ド、 1 , 1一 ビス (t -ブチルバーオキン) 一 3, 3, 5—トリメチルシクロへキサ ン, n—プチルー 4, 4一ビス ( t一ブチルパーォキシ) バレレート、 2, 5—ジメチルへキサン一 2, 5—ジハイドロパ一オキサイ ド、 α, a' 一ビス ( t一プチルパーォキシ—m—イソプロピル) ベンゼン、 2, 5—ジメチルー 2, 5—ジ ( t一ブチルパーォキシ) へキサン、 2, 5 一ジメチルー 2, 5—ジ (t—ブチルパーォキシ) へキシン一 3、 ベン ゾィルパーオキサイ ド等の有機過酸化物類、 あるいは例えば、 1 , 1 ' 一アブビス (シク口へキサンー 1一力ルポ二トリル) 、 1一 [ ( 1ーシ ァノー 1ーメチルェチル) ァゾ] ホルムアミ ド、 2—フエ二ルァゾ— 4 ーメ トキシー 2, 4—ジメチルーバレロ二トリル、 2, 2' —アブビス (2—メチルプチロニトリル) 、 2, 2' —アブビスイソプチ α二トリ ル、 2, 2' —ァゾビス (2, 4, 4—トリメチルペンタン) 、 2, 2' —アブビス (2—ァセトキシプロパン) 、 2, 2' —ァゾビス (2—ァセトキシブタン〉 等のアブ系化合物が挙げられ、 これらは単独 または 2種以上組み合わせて用いられる。 また、 これらの開始剤は、 例 えば、 重合方法、 重合温度 '時間等の重合諸条件に応じ、 あるいは得ら れる重合品の分子量、 粘度等に応じ所望のものを適宜選択することがで さる 0
本発明のグラフト変性ェチレン—酢酸ビニル共重合体の重合方法の具 体例としては、 例えば、 (a) 成分、 (b) 成分、 (c) 成分、 および
(d)成分を含有する水性懸濁液を調製し、 該水性懸衝液中の (b)成 分および (c)成分を (a)成分に含浸させ、 (b)成分および (c) 成分を重合させる方法が挙げられる。
水性懸澇液中の (a) 成分、 (b) 成分および (c) 成分の割合は、 (a) 成分 1 00重量部に対して、 (b) 成分 0. 1〜50重量部、 好 ましくは 0. 1〜30重量部、 (c 成分 1〜500重量部、 好ましく は 1〜 200重量部、 さらに好ましくは 1〜 1 00重量部、 ( d ) 成分 が前記 (b) 成分と (c) 成分との合計 1 00重量部に対して 0. 00 1〜1 0重量部、 好ましくは 0. 05〜5重量都の範囲である。 (b) 成分の割合が前記 1£囲より多い場合には、 流動性の低下、 場合によりゲ ル化を招き、 少ない場合には耐熱分解性、 接着性の低下を招く。 また、 (c) 成分の割合が前記範囲より多い場合には、 過剰のビニル系単量体 同士の重合が主体となるため、 重合時の水性懸濁液において過度の凝集、 融着、 塊状化などが生じ、 また、 少ない場合には、 (b) 成分の (a) 成分への含浸性が低下し、 (a) 成分に対する (b)成分のグラフト反 応暈の低下を招く。 また、 (d)成分の割合が前記範囲より多い場合に は、 (a)成分が過度の架撟を起こし、 少ない場合には重合が不十分と なる。
本発明のグラフト変性エチレン一酢酸ビュル共重合体は未変性のェチ レン一酢酸ビュル共重合体を含む組成物の形で用いてもよい。 この場合、 未変性のエチレン一酢酸ビニル共重合体の含有量は 0〜95重量%、 好 ましくは 0〜80重暈%の範囲である。
本発明の第 2である、 (A) ボリアミ ド樹脂および Zまたはポリエス テル榭脂と前記 (B) グラフト変性エチレン一齚酸ビニル共重合体から なる樹脂組成物におけるポリアミ ド樹脂としては、 成形用に用いられる ものである限り特に限定はないが、 その具体例として、 脂肪族アミノ酸、
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ラクタム、 ジァミンとジカルボン酸とを主成分とする縮合反応により得 られる重合体、 あるいは前記脂肪族成分に少量の芳香族成分や他の脂肪 族成分が導入された共重合ボリァミ ド等が挙げられる。 前記脂肪族ァ ミノ酸としては、 6—ァミノカブロン酸、 1 1一アミノウンデカン酸、 および 1 2—ァミノ ドデカン酸等が挙げられる。 また、 上記ラクタムと しては、 s—力プロラクタム、 および ω—ラウロラクタ厶等が挙げられ る。 また、 前記ジアミンとしては、 テトラメチレンジァミン、 へキサメ チレンジァミン、 ゥンデカメチレンジァミン、 およびドデカメチレンジ ァミン等が挙げられる。
前記ジカルボン酸としては、 アジピン酸、 ァゼライン酸、 セバシン酸、 ドデカン二酸、 およびジグリコール酸等が挙げられる。
前記ボリアミ ド樹脂の具体例としては、 ポリ力プロアミ ド (ナイロン 6 ) 、 ボリへキサメチレンアジパミ ド (ナイロン 6 6 ) 、 ポリテトラメ チレンアジパミ ド (ナイロン 4 6 ) 、 ボリ ドデカンアミ ド (ナイロン 1 2 ) 、 およびそれらの混合物等が挙げられる。
また、 本発明の、 (Α) ボリアミ ド榭脂および またはポリエステル 樹脂と前記 (Β ) グラフト変性エチレン一酢酸ビュル共重合体からなる 樹脂組成物におけるボリエステル榭脂としては、 芳香族ジカルボン酸あ るいはそのエステル形成性誘導体とジオールあるいはそのエステル誘導 体とを主成物とする縮合反応により得られる重合体ないし共重合体、 あ るいはラク トンの開環重合体等が挙げられる。
前記芳香族ジカルボン酸としては、 テレフタル酸、 イソフタル酸、 フ タル酸、 2 , 6—ナフタレンジカルボン酸、 ビス (ρ—カルボキシフエ ニル) メタン、 アントラセンジカルボン酸、 4 , 4 ' -ジフエ二ルジカ ルボン酸、 4 , 4, ージフエニルエーテルジカルボン酸、 あるいはそれ らのエステル形成性誘導体、 あるいはそれらの混合物等が挙げられる。
また、 前記芳香族ジカルボン酸のエステル形成性誘導体としては、 前記 芳香族カルボン酸の具体例からのエステル形成性誘導体が挙げられる。 これらの芳香族カルボン酸またはそのエステル形成性誘導体は単独で用 いてもよく 2種以上併用してもよい。
前記ジオールとしては、 炭素数 2〜1 0の脂肪族ジオール、 すなわち エチレングリコール、 1 , 3—プロパンジオール、 1 , 4一ブタンジォ ール、 ネオペンチルグリコール、 し 5—ペンタンジオール、 1 , 6— へキサンジオール、 1 , 8—オクタンジオール、 シクロへキサンジォー ル等や、 分子量 4 0 0〜6 0 0 0の長鎖グリコールすなわちポリエリレ ングリコール、 ポリ一 し 3—プロピレングリコール、 ボリテトレメチ レングリコール等及びそれらの混合物等が挙げられる。
また、 前記ジオールのエステル形成性誘導体としては、 前記ジオール の具体例からのエステル形成性誘専体が挙げられる。 これらのジオール またはそのエステル形成性誘導体は単独で用いてもよく 2種以上併用し てもよい。
前記ポリエステル樹脂の具体例としては、 ボリエチレンテレフタレー ト、 ポリプロピレンテレフ夕レート、 ポリブチレンテレフタレート、 ポ リへキサメチレンテレフタレート、 ポリエチレン一 2 , 6—ナフタレー ト、 ボリエチレンテレフ夕レートとボリブチレンテレフ夕レートとの混 合物等が挙げられる。
本発明におけるボリアミ ド樹脂、 ポリエステル樹脂、 およびグラフト 変性エチレン一酢酸ビニル共重合体の配合割合は、 ポリアミ ド榭脂 0〜 1 0 0重量部、 ポリエステル樹脂 1 0 0〜0重量部、 およびポリアミ ド 樹脂とボリエステル樹脂の合計 1 0 0重量部に対してグラフト変性ェチ レン一酢酸ビニル共重合体を 1〜1 0 0重量部、 好ましくは 1〜5 0重 量部の範囲である。 配合割合が前記範囲を外れると、 耐熱性、 耐衝撃性、
剛性、 成形性、 および表面性などの物性バランスが不十分となる。
本発明の第 3である、 前記 (A) ボリエステル樹脂、 前記 (B ) グラ フト変性エチレン—酢酸ビニル共重合体、 および (C ) グリシジル基含 有ビニル系共重合体からなる樹脂組成物における (C ) グリシジル基含 有ビュル系共重合体としては、 具体的には、 スチレン、 ひーメチルスチ レン、 アクリロニトリル、 メチルメタクリ レート、 プチルメタクリ レー ト、 ブロム化スチレン、 フ ニルマレイミ ドからなる群から選ばれた少 なくとも 1種のビニル系単量体 9 9〜5 0重量%、 好ましくは 9 9〜7 5重量%とグリシジルメタタリレート 1〜5 0重量 ¾、 好ましくは 1〜 2 5重量%とを共重合させたものが挙げられる。 グリシジルメタクリレ 一トの含有量が前記範囲より少なくなるとプロ一成形性が低下し、 多く なると樹脂組成物の成形流動性が著しく低下する。
本発明における (A) ボリエステル樹脂、 (B ) グラフト変性ェチレ ン—酢酸ビニル共重合体、 および (C ) グリシジル基含有ビニル系共重 合体の配合割合は、 (A) ポリエステル榭脂 1 0 0重量部に対して、 ( B ) グラフ ト変性エチレン一酢酸ビニル共重合体 1〜1 0 0重量部、 好ましくは 1〜5 0重量部、 および (C ) グリシジル基含有ビニル系共 重合体 0 . 1〜2 0重量部、 好ましくは 0 . 2〜 1 0重量部の範囲であ る。 配合割合が前記範囲を外れると、 溶融張力、 溶融拈度、 成形流動性、 耐衝擎性、 剛性、 および表面性などの物性バランスが不十分となる。 本発明の第 2、 第 3である、 (A) ポリアミ ド榭脂および またはボ リエステル樹脂、 および (B ) グラフト変性エチレン一酢酸ビュル共重 合体からなる樹脂組成物、 (A) ボリエステル樹脂、 (B) グラフ卜変 性エチレンー齚酸ビュル共重合体、 および (C ) グリシジル基含有ビニ ル系共重合体からなる樹脂組成物の製造方法としては、 例えば、 各成分 を摟拌機等を用レ、て均一混合した後、 溶融混練することにより製造され
る o
溶融混棟する方法には特に制限はなく、 押出機、 熱ロール、 ブラベン ダー、 バンバリミキサーなどの従来既知のプレンダーを用いて溶融混練 すればよい。
本発明の樹脂組成物に添加されるフイラ一としては、 シリカ、 タルク、 マイ力、 ガラス雄維、 ガラスビーズ、 中空ガラスビーズ、 中性粘土類、 炭素繊維、 芳香族ボリアミ ド蛾維、 芳香族ボリエステル蛾維、 ビニロン 維維、 炭化蛾維、 炭化珪素鏃維、 アルミナ雄維、 チタン酸カリウム織維、 および金属雄維などが例示される。 これらは単独で用いてもよく 2種以 上併用してもよい。
前記フィラーを使用する場合、 本発明の樹脂組成物中の樹脂成分 1 0 0重量部に対して 1〜1 0 0重量部、 好ましくは 1 0〜5 0重量部の割 合がよい。 前記範囲より少ない場合にはフイラ一としての効果が得られ ず、 多い場合には成形流動性が低下する。
また、 本発明の樹脂組成物に用いられる難燃剤としては、 テトラブロ モビスフエノール A、 2 . 2—ビス (4ーヒドロキシー 3, 5—ジブ口 モフ ニル) ブロパン、 へキサブロモベンゼン、 トリス (2 , 3—ジブ 口モブロピル〉 イソシァヌレート、 2 , 2—ビス ( 4ーヒド αキシエト キシー 3 , 5—ジブロモフエニル) プロパン、 デカブロモジフ: Lニルォ キサイド、 臭素化ボリフォスフ 一ト、 塩素化ポリフォスフエ一ト、 塩 素化パラフィン等のハロゲン化難燃剤; リン酸アンモニゥム、 トリクレ ジルフォスフェート、 トリェチルフォスフェート、 トリスクロロェチル フォスフェート、 トリス (/S—クロロェチル) フォスフェート、 トリス ジクロロブ口ピルフォスフェート、 クレジルフエ二ルフォスフエ一ト、 キシレニルジフ: tニルフォスフユート、 酸性リン酸エステル、 含窒素リ ン化合物等のリン系難燃剤:赤リン、 酸化錫、 三酸化アンチモン、 水酸
化ジルコニウム、 メタほう酸バリウム、 水酸化アルミニウム、 水酸化マ グネシゥム等の無機系難燃剤、 具素化ボリスチレン、 具素化ポリなーメ チルスチレン、 臭素化ボリカーボネート、 臭素化ポリエポキシ樹脂、 塩 素化ポリエチレン、 塩素化ボリ crーメチルスチレン、 塩素化ポリカーボ ネート、 塩素化ポリエポキシ樹脂等の高分子難燃剤等が例示される。 こ れらは単独で用いてもよく 2種以上併用してもよい。
前記難燃剤を使用する場合、 本発明の樹脂組成物中の樹脂成分 1 0 0 重量部に対して 1〜5 0重量部、 好ましくは 1〜3 0重量部の割合がよ レ、。 前記範囲より少ない場合には難燃性の付与効果が得られず、 多い場 合には成形流動性の悪化、 機械特性の低下を招く。
本発明の樹脂組成物には、 必要に応じて、 安定剤、 グラフト変性ェチ レン一酢酸ビニル共重合体の反応性を高める触媒などを添加してもよい。 前記安定剤としては、 酸化防止剤として、 例えば 2 , 4—ビス (n— ォクチルチオ〉 一 6— (4ーヒドロキジ一 3 , 5—ジー t一プチルァニ リノ) 一 1 , 3 , 5—トリアジン、 ペン夕エリスリチルーテトラキス
[ 3— ( 3 . 5—ジー t—プチルー 4ーヒドロキシフエニル) プロピオ ネート] 、 2 , 2 チォージエチレンビス [ 3— (3 , 5—ジー tーブ チルー 4ーヒドロキシフ ニル) プロピオネート] 、 ォクタデシルー 3 一 (3, 5—ジー t一プチルー 4ーヒドロキシフエニル) プロピオネー ト、 2 , 2—チォビス (4ーメチルー 6— t一ブチルフエノール) 、 1, 3 , 5—トリメチルー 2 , 4 . 6—トリス (3 , 5—ジー t一プチルー 4ーヒドロキシベンジル) ベンゼン等のフエノール系化合物およびチォ エーテル系化合物、 またはテトラキス (2 , 4—ジー t一ブチルフエ二 ル〉 一 4, 4 ' ービフエ二レンフォスフォナイト、 トリス (2 , 4—ジ 一 t—プチルフエニル) フォスフォナイト等のリン系化合物等が挙げら れ、 また、 光安定剤としては、 コハク酸ジメチルー 1一 (2—ヒドロキ
シェチル) 一 4一ヒドロキシー 2, 2, 6, 6 -テトラメチルピベリジ ン重給合物、 ボリ 〔 〔6— ( 1 , 1, 3. 3—テトラメチルプチル) ィ ミノー 1 , 3, 5—トリアジンー 2, 4—ジィル〕 〔 (2. 2. 6. 6 ーテトラメチルー 4一ピペリジル) ィミノ) へキサメチレン 〔2, 2, 6, 6—テトラメチルビペリジル) ィミノ〕 〕 、 2 - (3, 5—ジー t 一プチルー 4ーヒドロキシベンジル) 2— n -プチルマロン酸ビス ( 1, 2, 2, 6, 6—ペンタメチルー 4ーピペリジル) などのヒンダードァ ミン系化合物等が挙げられ、 これらは単独、 または 2種以上を組み合わ せて用いられる。 安定剤の使用量は、 本発明の榭脂組成物 1 0 0重量部 に対して 0. 0 1〜2 0重量部の範囲である。 前記範囲より少ない場合 には安定剤添加効果が十分でなく、 多い場合には機械特性の低下を招く。 前記触媒としては特に制限はなく、 一般にカルボン酸基、 水酸基、 ェ ステル基とグリシジル基との反応を促進する化合物の中から 1種または 2種以上の組み合わせで選択されるが、 好ましくは、 第 3扱ァミン、 第 4极アンモニゥム塩等のアミン系化合物、 フォスフォニゥム塩、 フォス フィン等のリン系化合物、 あるいはイミダブール類である。 これらの中 でも、 耐熱安定性の点からリン系化合物が特に好ましく、 具体的には、 テトラ n—ブチルフォスフォニゥ厶ブロマイド、 テトラ n—ブチルフォ スフォニゥムクロライド、 トリ n—ブチルメチルフォスフォニゥムアイ オダイド、 トリ n—ブチルベンジルフォスフォニゥムクロライド、 トリ n—プチルァリルフォスフォニゥムブ口マイド等のフォスフォニゥム塩 類、 トリフエニルフォスフィン等のフォスフィン類等が挙げられる。 触 媒の使用量は本発明の樹脂組成物 1 0 0重量部に対して 0. 0 0 1〜 2 重量部、 好ましくは 0. 0 0 5〜1重量部の範囲である。 前記範囲より 少ない場合には、 反応促進効果が得られず、 多い場合には機械特性の低 下を招く。
さらに、 本発明の樹脂組成物には、 必要に応じて、 本発明の特長を損 なわない範囲で、 顔料、 帯電防止剤、 核剤、 あるいは本発明以外の熱可 塑性の結晶性樹脂、 非晶性榭脂を添加してもかまわない。
以下、 実施例によって本発明をさらに具体的に説明するが、 本発明は これらの実施例のみに限定されるものではなく、 その要旨を変更しない 範囲において適宜変更実施可能である。
なお、 以下の記載において、 「部」 及び 「¾U は特に断らない限り、 それぞれ 「重量部」 及び 「重量%j を意味する。
実施例 1
グラフト変性エチレン一酢酸ビエル共重合体 (MEV 1 ) の製造 耐圧密閉反応槽において、 純水 42 00部に対して、 エチレン一酢酸 ビニル共重合体 (三井 'デュポンポリケミカル製エバフレックス 3 60 :酢酸ビニル含量 25 %, メルトフローレート 2 gZ 1 0分) 1 40 0部、 スチレン 400部、 N— [4一 (2, 3—エポキシプロボキシ) - 3, 5—ジメチルベンジル] アクリルアミ ド 200部、 1, 1一ビス ( t一ブチルバーオキシ) 3, 3, 5—トリメチルシクロへキサン 6. 0部、 第三リン酸カルシウム 3 0部、 および乳化剤 (花王株式会社製ラ テムル PS®) 1. 0部を混入し、 撹拌混合して水性懸濁液を得た。 該 水溶液を 1 00でで 1時間撹拌した後、 さらに 1 1 0でで 3時間撹拌し て重合を完結させた。 得られた粒子を水洗し、 第三リン酸カルシウム、 およびラテムル PSを除去した後、 乾烺させてグラフト変性エチレン一 酢酸ビュル共重合体 (ME V 1 ) を得た。
実施例 2
グラフト変性エチレン一酢酸ビニル共重合体 (MEV2) の製造 耐圧密閉反応槽において、 钝水 4200部に対して、 エチレン—酢酸 ビニル共重合体 (三井 'デュポンボリケミカル製エバフレックス 260
®:酢酸ビニル含量 28 ¾, メルトフロ一レート S gZI O分) 1 6 0 0部、 メチルメタクリレート 200部、 スチレン 1 5 0部、 N— [4一 (2, 3—エポキシプロボキシ) 一 3, 5—ジメチルペンジル] ァクリ ルアミ ド 5 0部、 1, 1一ビス ( t -ブチルパーォキシ) 3, 3, 5— トリメチルシクロへキサン 4. 0部、 第三リン酸カルシウム 30部、 お よび乳化剤 (花王株式会社製ラテムル PS®) 1. 0部を混入し、 撹拌 混合して水性懸濁液を得た。 該水溶液を 1 00てで 1時間撹捽した後、 さらに 1 1 0でで 3時間撹拌して重合を完結させた。 得られた粒子を水 洗し、 第三リン酸カルシウム、 およびラテムル PSを除去した後、 乾燥 させてグラフト変性エチレン一酢酸ビニル共重合体 (MEV2) を得た。 実施例 3
グラフト変性エチレン一酢酸ビニル共重合体 (MEV3) の製造 耐圧密閉反応槽において、 純水 4200部に対して、 エチレン—醉酸 ビュル共重合体 (三井 'デュポンポリケミカル製エバフレックス 260 ®:酢酸ビュル含量 28 メルトフローレート 6 gZ 1 0分) 1 4 0 0部、 スチレン 30 0部、 N— [4一 (2. 3—エポキシプロポキシ) - 3, 5—ジメチルベンジル] アクリルアミ ド 200部、 グリシジルメ タクリレート 1 00部、 1, 1一ビス (t—プチルパーォキシ〉 3, 3, 5—トリメチルシクロへキサン 6. 0部、 第三リン酸カルシウム 30部、 および乳化剤 (花王株式会社製ラテムル PS®) 1. 0部を混入し、 撹 拌混合して水性想濁液を得た。 該水溶液を 1 0 O'Cで 1時間撹拌した後、 さらに 1 1 0でで 3時間撹拌して重合を完結させた。 得られた粒子を水 洗し、 第三リン酸カルシウム、 およびラテムル PSを除去した後、 乾燥 させてグラフト変性エチレン一酢酸ビニル共重合体 (MEV3) を得た。 実施例 4
グラフト変性エチレン一酢酸ビニル共重合体 (MEV4) の製造
耐圧密閉反応槽において、 钝水 4 2 0 0部に対して、 エチレン一酢酸 ビニル共重合体 (三井 'デュポンボリケミカル製エバフレックス 360 ®:酢酸ビニル含量 2596, メルトフローレート 2 g/ 1 0分) 1 80 0部、 スチレン 1 00部、 N— [4一 (2, 3—エポキシプロボキシ) 一 3 , 5—ジメチルベンジル] アクリルアミ ド 1 00部、 1 , 1一ビス ( t一プチルバーオキシ) 3, 3, 5—トリメチルシクロへキサン 6. 0部、 第三リン酸カルシウム 30部、 および乳化剤 (花王株式会社製ラ テムル PS®) 1. 0部を混入し、 攪拌混合して水性懸蜀液を得た。 該 水溶液を 1 0 0てで 1時間攬拌した後、 さらに 1 1 O'Cで 3時間攪拌し て重合を完結させた。 得られた粒子を水洗し、 第三リン酸カルシウム、 およびラテムル PSを除去した後、 乾燥させてグラフト変性エチレン一 酢酸ビニル共重合体 (MEV4) を得た。
比較例 1
実施例で使用したエチレン一酢酸ビニル共重合体 (三井 'デュポンボ リケミカル製エバフレックス 3 60 <S>:酢酸ビニル含量 25%, メルト フローレート 2 gZl 0分) をそのまま用いた (EV 1 と略す) 。
比較例 2
実施例で使用したエチレン一酢酸ビニル共重合体 (三井 'デュポンポ リケミカル製エバフレックス 260 ®:酢酸ビュル含量 28 %, メルト フローレ一ト 6 g/1 0分) をそのまま用いた (EV2と略す) 。 比較例 3
実施例 1において N— [4一 (2, 3—エポキシプロボキシ) 一 3, 5—ジメチルペンジル] アクリルアミ ドを添加しなかった以外は同様と し、 グラフト変性エチレン一 酸ビニル共重合体 (EV3) を得た。 前記実施例 1〜 4で製造したグラフト変性ェチレン一酢酸ビュル共重 合体 (MEV 1〜MEV4〉 および比較例 1〜3で製造した EV 1〜E
V 3の耐熱分解性、 およびアルミに対する接着強度を以下の方法で評価 した。 結果を表 1に示す。
( 1 ) 耐熱分解性:空気中にて、 試料を 1 0て 分の昇温速度で 25 5 °Cまで加熱し、 さらに 255でにて 1時間加熱を銃けた時の重量减少 率を TG Aにより測定した。
(2) 接着強度:粉末伏に加工した各試料を、 2枚のアルミ基材 (厚 0. 2mm、 輻 25mm 長さ 1 00mm) の間に均一に乗せた後、 200 °C、 5 kg/cm2 で加熱圧縮し、 試験片を作成した。 この試験片を用 い、 J I S K 6854に従って、 T字剝離強度を測定した。
【表 1】 重量減少率 T字剝雜強度
( t (kg f /25mm) 実施例 1 1, 3 7. 9
実施例 2 1. 5 8. 5
実施例 3 1. 7 9. 1
実施例 4 1. 0 7. 1 比較例 1 4. 0 0. 4
比較例 2 3. 5 0. 2
比較例 3 9. 2 0. 6 実施例 5〜 1 0
本発明の樹脂組成物の各成分、 ポリアミ ド榭脂、 ボリエステル樹脂、 グラフト変性エチレン一酢酸ビニル共重合体、 ガラス維維およびグラフ
ト変性ェチレン一酢酸ビュル共重合体の反 IS触媒として下記のものを用 い、 表 2に示す各成分の組み合わせ、 および配合割合で樹脂組成物を製 造した。
ポリアミ ド樹脂:
ナイロン 66 (宇部興産製 U BE 2020 B®、 表中、 N y 6 6 と略す)
ポリエステル樹脂:
ボリブチレンテレフタレート (ポリプラスチック製 800 FP®、 表中、 PBTと略す)
グラフト変性エチレン一酢酸ビニル共重合体:
実施例 1, 2, 3, 4で製造したグラフト変性エチレン一酢酸ビ ニル共重合体 (MEV 1 , MEV2, MEV3, MEV4)
ガラス雄維:
日本電気硝子株式会社製 EC 03T- 1 87H/P® (表中、 G Fと略す)
jRkjM媒:
テトラプチルフォスフォニゥムブ口マイ ド (A 1 d r i c h社製, 表中、 TBPBと略す)
樹脂組成物および試験片は以下の方法で製造した。 まず、 表 2に示す 割合で各成分をドライブレンドした後、 45 mmの 2軸押出機にてシリ ンダー温度 275でで溶融混練しベレツト化した。 該ペレツトを真空乾 燥し所望の樹脂組成物を得た後、 射出成形機にてシリンダー温度 280 て、 金型温度 80でで射出成形を行い、 試験片を作製した。
次に、 各試験片の評価は、 以下の項目および方法で行い、 結果を表 2 に示した。
( 1 ) 衝撃特性: ASTM D 25 6に従い、 23てでのノッチ付きァ
イブット衝擎値を測定した。
(2) 曲げ特性: AS TM D 790に従い、 曲げ強度 ·弾性率を測定 した。
(3)熱変形温度: ASTM D 648に従った。
(4)成形物表面性:以下のように A、 B、 Cの 3段階で評価した。
A:成形品表面にヒケ、 バリ、 フローマークがなく良好である。
B:成形品表面にヒケ、 バリ、 あるいはフローマークが生じる。
C:成形品表面に剝雜が見られる。
比較例 4および 5
グラフト変性エチレン一酢酸ビニル共重合体を用いなかった以外は実 施例と同様の方法で樹脂組成物および試験片を作製し、 実施例と同様の 特性評価を行った。 各成分の配合割合、 特性評価結果を表 2に示した。 比較例 6および 7
グラフト変性ェチレンー酢酸ビニル共重合体の代わりにェチレンーグ リシジルメタクリレート共重合体 (住友化学製、 ボンドファースト E、 表中、 BFと略す) 、 あるいは比較例 3で製造した EV3を用いた以外 は実施例と同様の方法で樹脂組成物および試験片を作製し、 実施例と同 様の特性評価を行った。 各成分の配合割合および特性評価結果を表 2に 示した。
【表 2】
実施例 1 1〜 1 4
本発明の榭脂組成物の各成分ポリエステル樹脂、 グラフト変性ェチレ ンー舴酸ビニル共重合体、 グリシジル基を含有するビニル系共重合体、 ガラス雄維およびグラフト変性ェチレン一酢酸ビニル共重合体の反応触 媒として下記のものを用い、 表 3に示す各成分の組み合わせ、 および配
合割合で樹脂組成物を製造した。
ポリエステル樹脂:
ボリブチレンテレフタレート (ボリプラスチック製ジユラネック ス 20 02 ®、 表中、 P B Tと略す)
グラフト変性エチレン一酢酸ビニル共重合体:
実施例し 3, 4で製造したグラフト変性エチレン一酢酸ビニル 共重合体 (MEV 1, MEV3, MEV4)
グリシジル基含有ビュル系共重合体:
スチレン一アクリロニトリルーグリシジルメタクリレート共重合 体 (日本油脂製ブレンマー CP— 20 SA®、 表中、 CPと略す) ガラス雄維:
曰本電気硝子株式会社製 E C 0 3T- 1 87H/P® (表中、 G Fと略す)
反 f心触媒:
テトラプチルフォスフォニゥムプロマイド (A 1 d r i c h社製, 表中、 TBPBと略す〉
樹脂組成物および試験片は以下の方法で製造した。 まず、 表 3に示す 割合で各成分をドライブレンドした後、 4 5 mmの 2軸押出機にてシリ ンダー温度 240でで溶融混竦しペレツト化した。 該ペレツトを真空乾 燥し所望の樹脂組成物を得た後、 射出成形機にてシリンダー温度 25 0 で、 金型温度 60でで射出成形を行い、 試験片を作製した。
次に、 各樹脂組成物、 試験片の評価は、 以下の項目および方法で行い、 結果を表 3に示した。
( 1 ) 溶融拈度:キヤピラリーレオメータを用い、 255'Cに加熱した シリンダーに該樹脂組成物を投入し 5分間加熱滞留した後、 1 2 1 6/ 秒の剪断速度で直径 1 mmのダイスから流出させた時の溶融枯度を測定
した。
( 2 ) 加熱滞留安定性:前記 ( 1 ) において、 2 5 5ででの滞留時間を 2 5分とした以外は同様にして溶融坫度を測定し、 前記 ( 1 ) で測定し た溶融粘度を 1 0 0 κとした場合の百分率を求めた。
( 3 ) 溶融張力 :キヤビラリーレオメータを用い、 2 5 5 'Cに加熱した シリンダーに該樹脂組成物を投入し 5分間加熱滞留した後、 1 2 /秒の 剪断速度で直径 1 mmのダイスから流出させた樹脂組成物を、 1 mZ分 の速度で引き取った時の荷重を測定した。
( 4 ) 衝撃特性: A S TM D 2 5 6に従い、 2 3 eCでのノッチ付きァ イブット衝繫値を測定した。
( 5 ) 引張特性: A S TM D 6 3 8に従い、 引張破断伸びを測定した。 比铰例 8
実施例 1 1で使用したポリエステル樹脂単独物を用い、 実施例と同様 の方法で試験片を作製し、 実施例と同様の特性評価を行った。 特性評価 結果を表 8に示した。
比較例 9
グラフト変性エチレン一酢酸ビニル共重合体を用いなかった以外は実 施例 1 1と同様の方法で樹脂組成物および試験片を作製し、 実施例と同 様の特性評価を行った。 各成分の配合割合および特性評価結果を表 3に 示した。
比較例 1 0
グラフト変性ェチレン一酢酸ビエル共重合体の代わりに比較例 3で製 造した E V 3を用いた以外は実施例と同様の方法で樹脂組成物および試 験片を作製し、 実施例と同様の特性評価を行った。 各成分の配合割合お よび特性評価結果を表 3に示した。
比較例 1 1
グラフト変性ェチレン一酢酸ビニル共重合体の代わりにエチレンレン
ーグリシジルメタクリレート共重合体 (住友化学製ボンドファースト E
®、 表中、 BFと略す) を用いた以外は実施例と同様の方法で樹脂組成
物および試験片を作製し、 実施例と同様の特性評価を行った。 各成分の
g卜紙
配合割合および特性評価結果を表 3に示した。
【表 3】 配合組成 樹脂組成物 (成型品) の特性
(A) (B) (0 溶 融 加熱 溶融 了 ト 引張 坫 TO K度. 滞留 張力 VBLWl
PBT CP GF TBPB 安定 度 伸び 性
ボイズ % g /cm % 実施例 100 20 9. 0 6540 99 23.6 195
11 MBV1
実施例 100 10 1.5 0.03 6950 105 24.1 13 183
12 MEV3
実施例 100 10 1.5 0.03 5910 95 12.5 12 110 13 MEV4
実施例 100 10 1.5 10 0.03 7570 101 22.6 13
14 MEV3
比較例 100 3100 40 0.1 2 195 8
比較例 100 1.5 0.08 3200 45 3.6 3 52 9
比較例 100 10 1.5 2800 38 1.5 5 26
10 EV3
比較例 100 10 1.5 10 0.03 12900 49 21.0 8 125 11 BF
產業上の利用可能性
以上詳細に説明したように、 本発明によるグラフト変性エチレン一酢 酸ビニル共重合体は、 耐熱分解性、 極性材料との接着特性、 さらにポリ ァミ ド榭脂ゃボリエステル樹脂等のェンジニアリングブラスチック類と の相溶性等に優れており、 各種接着剤用途、 あるいは各種樹脂の改質用 途、 ポリマーブレン ドの相溶化剤用途に幅広く利用され、 特有の優れた 効果を得ることができる。
また、 本発明の、 (A) ボリアミ ド榭脂および/またはポリエステル 樹脂と (B) グラフト変性エチレン一酢酸ビニル共重合体からなる樹脂 組成物は衝擊特性、 剛性、 強度等の機械特性に便れるとともに、 耐熱性 および成形性等の物性バランスも良好であり、 例えば各種自動車部品、 機械部品、 電気 ·電子部品等として用いて好適な成形品を得ることがで きる。
さらに、 本発明の、 (A) ポリエステル樹脂、 (B) グラフト変性ェ チレン一酢酸ビニル共重合体および (C) グリシジル基を有するビニル 系共重合体からなる樹脂組成物は、 溶融張力、 溶融粘度、 加熱滞留時の 安定性等の溶融特性に優れるとともに、 衝擊特性、 成形性等の物性バラ ンスも良好であり、 例えば各種自動車部品、 機械部品、 電気 ·電子部品 等として用いて好適な成形品を得ることが可能である等、 本発明は優れ た特有の効果を奏する。