JP2000005480A - ミシンの上糸切断装置 - Google Patents

ミシンの上糸切断装置

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JP2000005480A
JP2000005480A JP17897798A JP17897798A JP2000005480A JP 2000005480 A JP2000005480 A JP 2000005480A JP 17897798 A JP17897798 A JP 17897798A JP 17897798 A JP17897798 A JP 17897798A JP 2000005480 A JP2000005480 A JP 2000005480A
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充宏 立川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】クラッチレバーを使用することなく、糸切り軸
の切断位置側への移動を阻止して、糸切り鋏を確実に開
くことができるミシンの上糸切断装置を提供すること。 【解決手段】 糸切り軸5の前進移動を阻止する阻止手
段200を設け、この阻止手段200を、操作レバー2
1に連結されたリンク機構210と、このリンク機構2
10に連結されて、前記操作レバー21の操作によって
リンク機構210を介して動作する阻止腕204と、糸
切り軸5に固定された支持腕45の先端部に設けられ
て、前記阻止腕204が接離自在に当接可能なストッパ
100とを備えた構成とし、前記阻止腕204を、前記
操作レバー21が前記所定の位置にあるときに、前記ス
トッパ100に当接させて、前記支持腕45の前進移動
を阻止して糸切り軸5の前進移動を阻止し、一方、前記
操作レバー21が所定位置から回動操作されたときに、
前記ストッパ100から離れて支持腕の前進移動阻止を
解除するようにしたので、従来のようなクラッチレバー
を使用することなく、糸切り軸5の切断位置側への前進
移動を阻止して、糸切り鋏を確実に開くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は釦穴を縫製する釦穴
かがりミシン等のミシンの上糸切断装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ミシンの上糸切断装置として、例えば実
公昭61−5258号公報に記載のものが知られてい
る。この公報に記載のミシンの上糸切断装置は、糸切り
軸を戻す付勢力(ばね力)に抗して糸切り軸を、操作レ
バーを操作することにより、軸回りに回転させるととも
に軸方向に移動させ、これによって、糸切り軸に支持腕
を介して設けられた糸切り鋏を、後退位置から上糸の切
断位置に移動させ、この移動時に、布押えが取付けられ
た送り腕の先端部に設けられた係合体の閉鎖部を、糸切
り鋏の可動刃の係合ピンに係合させることで、該可動刃
を閉回動させて固定刃との協働で上糸を切断するととも
に、次のミシンの運転時に送り腕の移動に関連して前記
係合体の開放部を前記係合ピンに係合させることで、前
記可動刃を前記付勢力によって復帰した後退位置におい
て逆方向に開回動させて、固定刃の先端部に対して可動
刃の先端部を開くようにしたものである。
【0003】上記次の運転時において可動刃を開回動さ
せる場合、以下のようにして行っている。すなわち、次
のミシンの運転時において、図18に示すように、まず
図示しない足踏みペダルの踏み込みにより、クラッチレ
バー82が矢印E方向へ回動し、それに伴いリンク8
8,95が矢印F方向へ移動し、リンク90が矢印G方
向へ回動し、リンク96が矢印H方向へ移動し、リンク
91が矢印J方向へ回動し、これによってピン101が
支持腕45に取付けられたストッパ100をばね97の
力で押すことにより糸切り軸5は矢印K方向へ押し付け
られる。
【0004】次に、ミシンの始動により送り腕29が移
動体30によって矢印L方向へ移動すると、図19およ
び図20に示すように、可動刃54のピン52が係合体
44の開放部43に当たり、固定刃50と可動刃54、
押え板51の摩擦抵抗により可動刃54ごと矢印L方向
へ移動しようとするが、前記ストッパ100とピン10
1により支持腕45(糸切り軸5)が、矢印L方向への
移動を阻止されているので、可動刃54は矢印L方向に
移動することなく(可動刃54が後退位置から切断位置
に移動することなく)、段ねじ53を中心に、矢印M方
向に回動して固定刃50に対し開き、保持した上糸を離
すとともに次の上糸切断に待機する。
【0005】一方、前記送り腕29の移動によって係合
体44の開放部43が可動刃54のピン52に当たると
きには、接触子78が押上体74の傾斜面74aを上っ
て高位部74cに係合し、これにより、糸切り軸5は反
時計方向への回動が阻止されるので、前記可動刃54は
後退位置から切断位置に回転移動することなく、段ねじ
53を中心に、図20に示す矢印M方向に回動して固定
刃50に対し開き、保持した上糸を離すとともに次の上
糸切断に待機する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ミシンの上糸切断装置は、糸切り鋏の可動刃54を固定
刃50との摩擦抵抗に抗して開かせるために、前記スト
ッパ100によって支持腕45を介して糸切り軸5を切
断位置側に移動させないようにしている、言い換えれば
糸切り鋏を切断位置側に移動させないようにしている
が、このストッパ100は、クラッチレバー82を操作
することによって、リンク88,95,90,96,91を
介して作動させているので、クラッチレバーのないミシ
ンには使用できないという問題があった。
【0007】また、上記従来のミシンの上糸切断装置
は、糸切り鋏の可動刃54を固定刃50との摩擦抵抗に
抗して開かせるために、送り腕29に設けられた押上体
74に、糸切り軸5に設けた接触子78を係合すること
で、糸切り軸5の反時計方向への回動を阻止し、これに
よって、糸切り鋏を切断位置側に回転移動させないよう
にしているが、前記押上体74はばね76によって上方
に付勢されたものであるので、糸切り鋏の可動刃54と
固定刃50との摩擦抵抗が大きいと、言い換えれば、糸
切り鋏を開閉するための動作力が大きいと、前記押上体
74が前記接触子78によって下方に押されて、下方に
回転移動することがあり、この場合、糸切り鋏の可動刃
54を確実に開くことができなくなるという問題があっ
た。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、クラッチレバーを使用することなく、糸切り軸の切
断位置側への移動を阻止し、また、糸切り鋏の切断位置
側への回転移動を確実に阻止して、糸切り鋏を確実に開
くことができるミシンの上糸切断装置を提供することを
目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1のミシンの上糸切断装置は、ミシ
ンフレームに、軸回りに回転可能にかつ軸方向に移動可
能に設けられた糸切り軸と、前記ミシンフレームに回動
操作可能に設けられて、所定の位置から回動操作される
ことで、この回動操作を伝達する伝達機構を介して前記
糸切り軸を軸回りに回転かつ軸方向に移動させる操作レ
バーと、この操作レバーの操作によって、軸回りに回転
されかつ軸方向に移動された糸切り軸を、元に戻す方向
に付勢する付勢部材と、前記糸切り軸に基端部が固定さ
れ、先端部が縫合部に向けて配置された支持腕と、この
支持腕の先端部に設けられて、前記糸切り軸の移動と回
転によって、上糸の切断位置に進退する糸切り鋏と、前
記ミシンフレームに、前記糸切り軸の軸方向に移動可能
に設けられた送り腕と、この送り腕に設けられて、該送
り腕の移動または前記糸切り軸による糸切り鋏の進退移
動によって、該糸切り鋏に係合することで該糸切り鋏を
開閉させる係合体とを備え、前記ミシンフレームに、前
記糸切り軸の、前記付勢部材の付勢力に抗する軸方向へ
の前進移動を阻止可能な阻止手段を設け、該阻止手段
を、前記操作レバーが前記所定の位置にあるときに、前
記糸切り軸の軸方向への前進移動を阻止し、一方、前記
操作レバーが所定位置から回動操作されたときに、前記
糸切り軸の軸方向への前進移動阻止を解除するように構
成したものである。
【0010】前記伝達機構は、例えば、操作レバーの回
動操作によって、回動するカム体と、前記糸切り軸に外
挿固定され、前記カム体の回動によって回動される回動
腕と、前記操作レバーの回動操作によって糸切り軸の軸
方向に揺動し、自由端が糸切り軸の端部に当接される揺
動軸等によって構成されるが、これに限ることなく、操
作レバーの回動操作によって、糸切り軸を軸回りに回転
かつ軸方向に移動させる機構であればどのようなもので
もよい。
【0011】前記糸切り鋏は、例えば、支持腕の先端部
に固定された固定刃と、この固定刃に重ねられた可動刃
とによって構成するが、この可動刃に弾性板で形成し、
可動刃との間で切断された上糸を挟持する押え板を重ね
てもよい。前記係合体には、例えば、開放部と閉鎖部を
対向して形成し、開放部が糸切り鋏に係合することで該
糸切り鋏が開き、閉鎖部が糸切り鋏に係合することで該
糸切り鋏が閉じるようにする。前記阻止手段では、糸切
り軸の移動を直接阻止できるように構成してもよいし、
糸切り軸に固定された支持腕の移動を阻止できるように
することで、糸切り軸の移動を間接的に阻止できるよう
に構成してもよい。
【0012】請求項1のミシンの上糸切断装置において
は、まず操作レバーを所定の位置から回動操作すること
で、前記糸切り軸の軸方向への前進移動を阻止している
阻止手段が解除されて、該糸切り軸が軸方向に前進移動
可能となる。そして、操作レバーを所定の位置から回動
操作することで、前記伝達機構を介して前記糸切り軸
が、前記付勢部材の付勢力に抗して軸回りに回転すると
ともに軸方向に前進移動する。糸切り軸が軸方向に前進
移動すると、支持腕が糸切り軸とともに移動し、これに
よって糸切り鋏が切断位置に向けて前進移動する。この
移動時に、前記送り腕の先端部に設けられた係合体が糸
切り鋏に係合することで、該糸切り鋏が閉じて上糸が切
断される。
【0013】次いで、前記操作レバーを前記所定の位置
に戻すと、糸切り軸が前記付勢部材の付勢力によって後
退移動し、これによって、支持腕とともに糸切り鋏が後
退移動して元の位置に戻るとともに、前記糸切り鋏が係
合体から外れる。また、操作レバーを所定の位置に戻す
ことで、前記糸切り軸は、阻止手段によって、軸方向へ
の前進移動が阻止される。
【0014】次のミシンの運転時に、前記送り腕が前進
移動することで係合体が前進移動して、糸切り鋏に係合
し該糸切り鋏が係合体とともに前進移動しようとする
が、該糸切り鋏は、前記支持腕を介して糸切り軸に設け
られており、該糸切り軸は前記阻止手段によって前進移
動が阻止されているので、糸切り鋏は前進移動が阻止さ
れている。したがって、糸切り鋏に係合体が前進移動し
て係合することで、糸切り鋏が開いて、次の上糸切断に
待機する。
【0015】このように、請求項1のミシンの上糸切断
装置では、ミシンフレームに阻止手段を設け、この阻止
手段を、操作レバーが所定の位置にあるときに、前記糸
切り軸の軸方向への前進移動を阻止し、一方、前記操作
レバーが所定位置から回動操作されたときに、前記糸切
り軸の軸方向への前進移動阻止を解除するように構成し
たので、従来のようなクラッチレバーを使用することな
く、糸切り軸の切断位置側への前進移動を阻止して、糸
切り鋏が確実に開く。
【0016】また、前記阻止手段によって、糸切り軸の
軸方向への前進移動を阻止したので、前記糸切り軸を元
に戻す方向(後退方向)に付勢する付勢部材の付勢力を
強くしなくても、糸切り軸の前進移動を確実に阻止する
ことができるので、糸切り軸を前進移動させる操作レバ
ーを操作する荷重が軽減される。さらに、前記付勢部材
の付勢力を強くしなくても、前記阻止手段によって糸切
り軸の前進移動が阻止されるので、前記支持腕が縫製と
ともに前進移動することがないので、該支持腕に設けら
れた糸切り鋏が開くタイミングが変化することがなく、
よって安定した縫製が行える。
【0017】請求項2のミシンの上糸切断装置は、請求
項1において、前記阻止手段を、前記操作レバーに連結
されたリンク機構と、このリンク機構に連結されて、前
記操作レバーの操作によってリンク機構を介して動作す
る阻止腕と、前記支持腕の先端部に設けられて、前記阻
止腕が接離自在に当接可能なストッパとを備えた構成と
し、前記阻止腕を、前記操作レバーが前記所定の位置に
あるときに、前記ストッパに当接して、前記支持腕の前
進移動を阻止し、一方、前記操作レバーが所定位置から
回動操作されたときに、前記ストッパから離れて支持腕
の前進移動阻止を解除するように構成したものである。
【0018】前記リンク機構は、例えば、前記操作レバ
ーに回動自在に連結された阻止リンクと、この阻止リン
クに回動自在に連結され、中央部が回動自在に支持され
たL字状をなす阻止レバーと、この阻止レバーに回動自
在に連結された阻止ロッドとで構成し、この阻止ロッド
に、中央部が回動自在に支持されたL字状の阻止腕を連
結する。
【0019】請求項2のミシンの上糸切断装置において
は、上糸の切断後に、操作レバーを所定の位置に戻すこ
とで、前記リンク機構を介して阻止腕が作動して、スト
ッパに当接することで、前記支持腕の前進移動を阻止す
るので、該支持腕が固定された糸切り軸の切断位置側へ
の前進移動を阻止して、糸切り鋏が確実に開くので、請
求項1と同様の作用効果が得られるのは勿論のこと、前
記操作レバーの操作によって、リンク機構を介して阻止
腕がストッパに確実に接離自在に当接され、これによっ
て、糸切り鋏を開く際における、糸切り軸の切断位置側
への前進移動阻止が確実なものとなる。
【0020】請求項3のミシンの上糸切断装置は、請求
項2において、前記阻止腕の、前記ストッパと当接する
部分に、カム部を形成し、該阻止腕を、ばね部材によっ
て前記ストッパ側に付勢したものである。
【0021】請求項3のミシンの上糸切断装置において
は、請求項2と同様の作用効果が得られるのは勿論のこ
と、上糸切断装置の組立誤差、部品の製造誤差、上糸切
断装置の作動誤差等に起因して、前記ストッパの位置に
若干のバラツキがあった場合に、前記阻止腕がばね部材
によってストッパ側に付勢されて、阻止腕のカム部がス
トッパに当接するので、ストッパの位置のバラツキを吸
収して、該ストッパに確実に阻止腕が当接される。
【0022】請求項4のミシンの上糸切断装置は、ミシ
ンフレームに、軸回りに回転可能にかつ軸方向に移動可
能に設けられた糸切り軸と、軸回りに回転されかつ軸方
向に移動された糸切り軸を、元に戻す方向に付勢する付
勢部材と、前記糸切り軸に基端部が固定され、先端部が
縫合部に向けて配置された支持腕と、この支持腕の先端
部に設けられて、前記糸切り軸の移動と回転によって、
上糸の切断位置に進退する糸切り鋏と、前記ミシンフレ
ームに、前記糸切り軸の軸方向に移動可能に設けられた
送り腕と、この送り腕に設けられて、該送り腕の移動ま
たは前記糸切り軸による糸切り鋏の進退移動によって、
該糸切り鋏に係合することで該糸切り鋏を開閉させる係
合体とを備え、前記糸切り軸に接触子を設け、前記送り
腕に、該送り腕が前進移動することにより、前記接触子
に当たってこれを、前記糸切り軸の前記付勢部材による
付勢方向の軸回り方向に押し上げる押上体を設け、前記
押上体を、ばね部材によって上方に付勢した状態で前記
接触子を押し上げるように構成し、該押上体の下方に、
該押上体の下方への移動を阻止するストッパを設け、さ
らに、前記押上体に、該押上体が前記ストッパによって
下方の移動が阻止された場合に、前記接触子を上方に押
し上げる凸部を形成したものである。
【0023】請求項4のミシンの上糸切断装置において
は、前記糸切り軸が、前記付勢部材の付勢力に抗して軸
回りに回転するとともに軸方向に前進移動する。糸切り
軸が軸回りに、一方向に回転すると、支持腕が糸切り軸
とともに一方向に回転移動し、これによって糸切り鋏が
切断位置に向けて回転移動する。この移動時に、前記送
り腕の先端部に設けられた係合体が糸切り鋏に係合する
ことで、該糸切り鋏が閉じて上糸が切断される。
【0024】次いで、糸切り軸が前記付勢部材の付勢力
によって前記一方向と逆方向に回転して、これによっ
て、支持腕とともに糸切り鋏が逆方向に回転移動して元
の位置に戻るとともに、前記糸切り鋏が係合体から外れ
る。
【0025】次のミシンの運転時に、前記送り腕が前進
移動することで係合体が前進移動して、糸切り鋏に係合
し該糸切り鋏が切断位置に回転移動しようとする。一
方、前記送り腕の前進移動によって、係合体が糸切り鋏
に係合するときは、前記糸切り軸に設けられた接触子が
押上体に当たって、該接触子が前記糸切り軸の、前記付
勢部材による付勢方向の軸回り方向(逆方向)に押し上
げられ、これによって、糸切り軸は一方向への回転が阻
止される。ここにおいて、糸切り鋏を開閉するための動
作力が大きいと、前記押上体が逆に接触子によって押さ
れて下方に移動してしまうが、このとき、前記接触子が
押上体に形成された凸部に当たるとともに、該押上体が
前記ストッパに当接して、該ストッパによって、押上体
の下方への移動が阻止されるので、前記接触子は前記凸
部によって強制的に押し上げられ、これによって、前記
糸切り軸は一方向への回転が確実に阻止される。したが
って、糸切り鋏は、一方向への回転移動すなわち、切断
位置への回転移動が阻止されているので、該糸切り鋏に
前記係合体が前進移動して係合することで、糸切り鋏が
開いて、次の上糸切断に待機する。
【0026】このように、請求項4のミシンの上糸切断
装置では、押上体の下方への移動をストッパによって阻
止し、該押上体に形成された凸部によって接触子を強制
的に押上げて、糸切り軸の一方向への回転を阻止するこ
とで、糸切り鋏の切断位置への回転移動を阻止したの
で、糸切り鋏の動作力が大きくても、確実に糸切り鋏が
開く。
【0027】請求項5のミシンの上糸切断装置は、ミシ
ンフレームに、軸回りに回転可能にかつ軸方向に移動可
能に設けられた糸切り軸と、軸回りに回転されかつ軸方
向に移動された糸切り軸を、元に戻す方向に付勢する付
勢部材と前記糸切り軸に基端部が固定され、先端部が縫
合部に向けて配置された支持腕と、この支持腕の先端部
に設けられて、前記糸切り軸の移動と回転によって、糸
の切断位置に進退する糸切り鋏と、前記ミシンフレーム
に、前記糸切り軸の軸方向に移動可能に設けられた送り
腕と、この送り腕に設けられて、該送り腕の移動または
前記糸切り軸による糸切り鋏の進退移動によって、該糸
切り鋏に係合することで該糸切り鋏を開閉させる係合体
とを備え、前記糸切り軸に接触子を設け、前記送り腕
に、該送り腕が軸方向に移動した場合に、前記接触子を
上方に押し上げた状態で固定するカム体を設けたもので
ある。
【0028】請求項5のミシンの上糸切断装置において
は、前記糸切り軸が、前記付勢部材の付勢力に抗して軸
回りに回転するとともに軸方向に前進移動する。糸切り
軸が軸回りに、一方向に回転すると、支持腕が糸切り軸
とともに一方向に回転移動し、これによって糸切り鋏が
切断位置に向けて回転移動する。この移動時に、前記送
り腕の先端部に設けられた係合体が糸切り鋏に係合する
ことで、該糸切り鋏が閉じて上糸が切断される。
【0029】次いで、糸切り軸が前記付勢部材の付勢力
によって前記一方向と逆方向に回転して、これによっ
て、支持腕とともに糸切り鋏が逆方向に回転移動して元
の位置に戻るとともに、前記糸切り鋏が係合体から外れ
る。
【0030】次のミシンの運転時に、前記送り腕が前進
移動することで係合体が前進移動して、糸切り鋏に係合
し該糸切り鋏が切断位置に回転移動しようとする。一
方、前記送り腕の前進移動によって、係合体が糸切り鋏
に係合するときは、前記糸切り軸に設けられた接触子が
前記カム体によって、上方に押上げられた状態で固定さ
れ、これによって、糸切り軸は一方向への回転が阻止さ
れる。したがって、糸切り鋏は、一方向への回転移動す
なわち、切断位置への回転移動が阻止されているので、
該糸切り鋏に前記係合体が前進移動して係合すること
で、糸切り鋏が開いて、次の上糸切断に待機する。
【0031】このように、請求項5のミシンの上糸切断
装置では、糸切り軸に接触子を設け、送り腕に、該送り
腕が軸方向に移動した場合に、前記接触子を上方に押し
上げた状態で固定するカム体を設けたので、糸切り軸の
一方向への回転を阻止することができ、これによって、
糸切り鋏の切断位置への回転移動を阻止することができ
るので、糸切り鋏が確実に開く。
【0032】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明のミシ
ンの上糸切断装置の実施の形態例について説明する。 (第1実施形態例)図1および図2は本発明のミシンの
上糸切断装置の第1例を示すもので、図1はその要部の
正面図、図2は同平面図である。図1において符号1
は、ミシンのベッドを示す。このベッド1には、胴部2
が立設されており、該胴部2の上端部には、アーム4が
水平に設けられており、このアーム4の先端部にはあご
部3が形成されている。そして、前記ベッド1、胴部
2、アーム4、あご部3によって側面視ほぼコ字状をな
すミシンフレームが構成されている。
【0033】前記アーム4の下方には、糸切り軸5がア
ーム4内の上軸(図示略)と平行に配設されている。ま
た、前記アーム4の下面には支持体6が固定されてお
り、この支持体6には軸受体8が支軸7回りに回動自在
に取付けられている。前記軸受体8は、前記糸切り軸5
を軸回りに回転自在にかつ軸方向に移動自在に支持して
おり、該糸切り軸5の先端部(左端部)は、前記あご部
3に固定されている受体9に形成された縦長の孔10に
遊嵌されている。また、前記糸切り軸5の基端部(右端
部)には、回動腕13の基端部(上端部)が外挿固定さ
れている。この回動腕13の下端部には係止爪11が形
成されており、中央部にはコロ12が前記糸切り軸5と
平行に設けられている。
【0034】前記糸切り軸5は、図1および図2に示す
ように、軸受体8の端面と回動腕13の端部側面との間
に圧縮配置した弱いばね(付勢部材)15により常に右
方への軸方向の付勢力と、図4に示すように、上端を段
ねじ16により胴部2に回動自在に設けた下糸切りレバ
ー17の上端部に設けられたばね掛け18と、回動腕1
3との間に設けた弱いばね(付勢部材)19により常に
時計方向への付勢力を受けるようになっている。また、
図4に示すように、胴部2には、先端部に足踏ペダル
(図示略)に連結する鎖20を連結したほぼL字状の操
作レバー21の基端部が段ねじ22によって回動自在に
設けられている。該操作レバー21はばね28により常
に時計方向への付勢力を受け、その上面が下糸切りレバ
ー17の基部に当たり停止するようになっており、この
停止位置が操作レバー21を回動操作し始める所定の位
置となっている。
【0035】さらに、前記操作レバー21の右端部に形
成されて、前記糸切り軸5の基端部側に突出する突出部
には、外周が球形のコロ14がほぼ鉛直な軸回りに回動
自在に設けられている。また、操作レバー21の中途部
には、カム体26が段ねじ27によって回動自在に取付
けれている。このカム体26の左端部は前記下糸切りレ
バー17に段ねじ24によって回動自在に連結されてお
り、該カム体26の右端部には、前記回動腕13のコロ
12がばね19の付勢力によって圧接するカム部25が
形成されている。
【0036】また、図1および図4に示すように、胴部
2に近いアーム4の側面には、支持板67がねじ68に
よって固定されており、この支持板67の平坦部下面に
は、揺動体69の基端部が、前記糸切り軸5の軸線に直
交する鉛直な軸部を有する段ねじ70によって回動自在
に取付けられている。前記揺動体69は、図2および図
4に示すように、その自由端が糸切り軸5の基端部と操
作レバー21のコロ14との間に延出され、コロ14に
対応する側面に斜面71を有する山形の突部72が形成
されたものであり、該揺動体69は前記糸切り軸5のば
ね15の付勢力によって図2において常に段ねじ70を
中心とすする時計方向への回転力(付勢力)を受けて突
部72を形成した面とコロ14とが圧接するようになっ
ている。
【0037】図1に示す曲折した送り腕29は、その基
端部が軸31に回動自在に取付けられ、先端部は縫合部
まで延出されたものである。前記軸31は、ミシン機構
に連動して左右に所望に移動する移動体30に設けられ
ており、これによって、前記送り腕29は左右に移動可
能となるとともに、前記軸31を中心として上下に回動
可能となっている。前記送り腕29の先端部には、図1
および図2に示すように、支持板34と上げ板39とが
固定されている。前記支持板34には布押え33が支持
されており、この布押え33には、ベッド1上面のミシ
ン縫合部に位置し釦穴かがり縫い目の周囲を囲む孔32
が形成されている。また、前記上げ板39には、左右に
長い溝38が形成されており、この溝38には、押え棒
35の下端に固定した部体36から糸切り軸5に直交す
る方向に突出する軸37が貫通遊嵌されている。
【0038】また、前記送り腕29の先端部上面には、
断面V字状の溝40が糸切り軸5の軸線と平行に形成さ
れており、該溝40には、その上方から前記部体36の
軸37の先端部に回動自在に設けられた案内コロ41が
配設され、押え棒35の下方への押圧力をこれらコロ4
1と溝40とを介して布押え33に作用させるようにな
っている。さらに、前記送り腕29の先端部には係合体
44が固定されている。この係合体44には、糸切り軸
5の軸線方向(布押え33の移動方向)に対して交差
し、かつ互いに対向する面をもつ一対の閉鎖部42と開
放部43とが形成されている。
【0039】前記糸切り軸5の先端部には、図1および
図2に示すように、自由端が送り腕29の上方から側方
に延びかつ下方に曲折して送り腕29の先端後方に延出
する支持腕45の基端部が固定されており、この支持腕
45の先端面には、図3に示すような部体36に形成さ
れた円弧状の案内溝46内に遊嵌する係合片47が形成
されている。また、前記支持腕45の先端部側面には、
平坦面49を有する支持体48が固定されており、該支
持体48には固定刃50が固定されている。この固定刃
50には、可動刃54が重ねられるようにして設けら
れ、さらに、この可動刃54には、弾性板で形成した押
え板51が重ねるようにして設けられている。前記可動
刃54は、段ねじ53によって固定刃50に対して回動
自在となっており、押え板51は段ねじ53とピン99
により固定されている。また、可動刃54には前記係合
体44の閉鎖部42と開放部43に対し係合し得るピン
52が立設されている。そして、可動刃54は前記ピン
52に前記係合体44の閉鎖部42と開放部43が係合
することで、前記段ねじ53回りに回動して固定刃50
の先端との間で糸切断・保持および糸端開放作用を生じ
るようになっている。
【0040】前記移動体30には、図4に示すように、
支持体58が固定されており、この支持体58には係脱
体55が軸57により回動自在に支持されている。この
係脱体55には、前記回動腕13の下端の係止爪11に
対向し斜め上方に折り曲げた係止部59と、下糸切りレ
バー17に基部を固定した押圧板60の先端下方に対向
する平面部61とが一体的に形成されるとともに、停止
片62が形成されている。そして、前記係脱体55に
は、支持体58の上面と該係脱体55の下面との間に配
設された圧縮ばね63の付勢力により常には停止片62
と支持体58の一端部とが圧接するように、軸57を中
心とする反時計方向への回動力が作用するようになって
いる。また、前記操作レバー21とカム体26とを連結
する段ねじ27には、リング64が掛けられており、該
リング64の上部には、下方へ引張ることにより前記押
え棒35を適宜の機構を介して上昇させるワイヤ65が
連結されている。
【0041】前記送り腕29の側面には、図1、図13
および図14に示すように、押上体74が前記支軸7と
平行な軸(段ねじ)75によって回動自在に取付けられ
ており、この押上体74は巻きばね76によって常には
図1の反時計方向に付勢され、該押上体74の一端部
(右端部)はストッパ77に押し当てられた状態となっ
ている。前記押上体74は、前記送り腕29が前進移動
することにより、後述する接触子78に当たってこれ
を、前記糸切り軸5の時計方向に押し上げるもので、そ
の上面には斜面74aを介して連続する低位部74bと
高位部74cが形成されており、高位部74cには凸部
74dが形成されている。なお、前記低位部74bおよ
び高位部74cは、前記押上体74の一端部(右端部)
がストッパ77に押し当てられた状態において、略水平
となるように形成されている。また、前記押上体74の
下方には、該押上体74の下方への移動を阻止するスト
ッパ300が設けられており、押上体74が軸75回り
に回転して、その下面74eが前記ストッパ300に当
接することで、ストッパ74の下方への移動を阻止する
ようになっている。
【0042】一方、前記糸切り軸5には前記接触子78
の基端部が固定され、この接触子78の先端部(自由
端)は、前記押上体74の上面に形成された前記低位部
74bから傾斜面74aを通って高位部74c、凸部7
4dに至る移動経路内に配置されている。また、前記接
触子78に対する高位部74cの上下位置関係は、送り
腕29の前進移動により接触子78の自由端が高位部7
4cに乗り上がった状態で、前記回動腕13のコロ12
が、図4に示すように、カム体26のカム部25に係合
するまで糸切り軸5が同図の時計方向に回転した位置に
維持されるように設定されている。さらに、前記凸部7
4dの位置は、前記送り腕29の前進移動により、押上
体74が接触子78によって押されて下方に回転して、
該押上体74の下面74eが前記ストッパ300に当接
し、接触子78の低部78aが凸部74dに乗り上がっ
た状態で、前記回動腕13のコロ14が図4に示すよう
に、カム体26のカム部25に係合するまで、糸切り軸
5が同図の時計方向に回転した位置になるように設定さ
れている。また、前記接触子78の低部78aが凸部7
4dに乗り上げるタイミングは、前記回動腕13の係止
爪11が係止部59から外れた後に乗り上げるタイミン
グに設定されている。
【0043】ミシンの背面側のミシンフレームには、図
3(a)に示すように、前記糸切り軸5の、前記ばね1
5の付勢力に抗する軸方向、つまり右方への前進移動を
阻止する阻止手段200が設けられている。この阻止手
段200は、前記操作レバー21が前記所定の位置にあ
るときに(図4において操作レバー21が実線の位置に
あるときに)、前記糸切り軸5の軸方向への前進移動を
阻止し、一方、前記操作レバー21が所定位置から回動
操作されたときに、前記糸切り軸5の軸方向への前進移
動阻止を解除するように構成されている。
【0044】前記阻止手段200の詳細について以下に
説明する。すなわちまず、前記操作レバー21には、図
3(a)、(b)に示すように、リンク機構210が連
結されている。このリンク機構210は、前記操作レバ
ー21に下端部が回動自在に連結された阻止リンク20
1と、この阻止リンク201の上端部に一端部が回動自
在に連結され、中央部が支点軸205によって回動自在
に支持されたL字状をなす阻止レバー202と、この阻
止レバー202の他端部に一端部が自由軸207によっ
て回動自在に連結された阻止ロッド203とで構成され
ている。前記リンク機構210を構成する阻止ロッド2
03の他端部には、L字状をなす阻止腕204の一端部
が自由軸208によって回動自在に連結されており、こ
の阻止腕204の中央部は支点軸206によって回動自
在に支持されている。
【0045】また、前記支持腕45の先端部には、L字
状をなすストッパ100がその一端部を上方に向けて固
定されており、該ストッパ100の一端部には前記阻止
腕204の他端部が接離自在に当接するようになってい
る。前記阻止腕204は、前記操作レバー21が前記所
定の位置にあるときに(図4において操作レバー21が
実線の位置にあるときに)、前記ストッパ100に当接
して、前記支持腕45の右方への前進移動を阻止するこ
とで、糸切り軸5の前進移動を阻止するようになってい
る。一方、前記阻止腕204は、前記操作レバー21が
所定位置から回動操作されたときに、阻止リンク20
1、阻止レバー202、阻止ロッド203を介して支点
軸206を中心に反時計方向に回転することで、前記ス
トッパ100から離れて支持腕45の前進移動阻止を解
除し、これによって、糸切り軸5の前進移動阻止を解除
するようになっている。
【0046】以上が本例のミシンの上糸切断装置の構成
であり、次にその作用について説明する。図1、図2お
よび図4は、ミシンによる釦穴かがり縫い目の一サイク
ルが完了し、針66が上死点付近となって停止しかつ操
作レバー21を操作しない状態であり、この状態におい
ては可動刃54が開放しており、また操作レバー21の
上端部がばね28の付勢力によって図4の実線のように
下糸切りレバー17の基部に当接して停止しており、回
動腕13はばね19の付勢力によってそのコロ12がカ
ム体26に圧接し糸切り軸5を一定の回動位置に維持す
るとともに、糸切り軸5の基端部はばね15の付勢力に
よって、図2において揺動体69に段ねじ70を中心と
する時計方向の押圧力を与えて、該揺動体69とコロ1
4とは突部72より低い位置において押圧接触してい
る。
【0047】また、前記回動腕13の下端部の係止爪1
1はばね63の付勢力によって停止片62が支持体58
の一端部に接して停止している係脱体55の係止部59
の左方に位置している。さらに、前記糸切り軸5に支持
腕45を介して取付けられている糸切り鋏(固定刃5
0、可動刃54、押え板51)は、図2に示すように、
可動刃54のピン52が係合体44の開放部43に当た
って段ねじ53を中心に時計方向に回転し、固定刃50
と可動刃54との先端部が開きかつそれら刃の先端は針
66の上下動経路から図2の斜め右上方に後退した位置
(後退位置)にある。
【0048】また、図3(a)に示すように、前記阻止
手段200の阻止腕204は、支持腕45に固定された
ストッパ100に当接しており、これによって、支持腕
45は図3において右方への前進移動が阻止されること
で、糸切り軸5が右方への前進移動を阻止されている。
【0049】この状態から図4に示す実線位置の操作レ
バー21を足踏ペダル等によって鎖20を介してばね2
8に抗して図4の破線の位置まで回動操作すると、図3
(a)に示す前記阻止手段200の阻止リンク201が
下方に引かれて、阻止レバー202が支点軸205を中
心として反時計方向に回転し、これによって阻止ロッド
203が左方に移動する。阻止ロッド203が左方に移
動すると、図3(c)に示すように、阻止腕204が支
点軸206を中心として反時計方向に回転して、その先
端部が前記ストッパ100から離れる。これによって、
前記阻止手段200による阻止が解除されて、支持腕4
5および糸切り軸5が図3(c)において右方に前進移
動可能な状態となる。
【0050】また、操作レバー21を図4の破線の位置
まで回動操作すると、操作レバー21が段ねじ22を中
心として反時計方向に回転することで、カム体26の中
央部の段ねじ27が段ねじ22を中心として弧を画いて
下降し、これによりカム体26が段ねじ24を中心とし
て時計方向に回転してそのカム部25によりコロ12を
右方に押す。すると、回動腕13がその上端部を中心と
して前記ばね19に抗して反時計方向に回転し、これに
よって、糸切り軸5が軸回りに反時計方向に回転する。
一方、前記回動腕13の下端の係止爪11は係脱体55
の係止部59を押して乗り越え、またカム体26の肘張
り作用により下糸切りレバー17を段ねじ16を中心と
して時計方向に回転し、押圧板60の先端は係脱体55
の平面部61の上面に近接した位置となる。また、前記
操作レバー21の回動操作によって、図2に示すコロ1
4は揺動体69の斜面71を押して突部72の頂部にあ
り、これによって揺動体69は段ねじ70を中心として
反時計方向に回転し、糸切り軸5が軸方向左方に前進移
動する。
【0051】前記糸切り軸5の反時計方向への回転と、
軸方向左方への前進移動とにより、図2に示す糸切り鋏
は、下方と左方と(切断位置)に移動(正確には斜めの
円弧運動)し、その先端部は針66の上下動経路に前進
する。前記糸切り鋏が切断位置に前進すると、可動刃5
4のピン52が、係合体44の閉鎖部42に当たり、こ
れによって、可動刃54が段ねじ53を中心として反時
計方向に回転し、押え板51の下面との間に針糸を挟持
した後に、固定刃50との協働で針糸を挟み切断し、図
5および図6の状態となる。
【0052】次いで、図4に破線で示す操作レバー21
をさらに二点鎖線位置まで回動操作すると、操作レバー
21が段ねじ22を中心としてさらに反時計方向に回転
することで、図5に示すカム体26はさらに段ねじ24
を中心として時計方向に回転し、これにより下糸切りレ
バー17もさらに時計方向に回転して押圧板60の先端
が係脱体55の平面部61をばね63に抗して押し、係
脱体55を軸57を中心として時計方向に回転して係止
部59の上端を回動腕13の係止爪11下端の回動経路
より下方に移動させる。このため回動腕13は時計方向
への回転が阻害されないので、そのコロ12がばね19
の付勢力によってカム体26のカム部25に接しながら
糸切り軸5をその軸回りに時計方向に回転し、係止爪1
1は係止部59の左方に位置する。
【0053】また、前記操作レバー21の回動操作によ
りコロ14は図2に示す揺動体69の突部72の頂部を
乗り越えるため、揺動体69は糸切り軸5のばね15の
付勢力によって段ねじ70を中心として時計方向に回転
するから、糸切り軸5はその軸方向右方にわずかに後退
移動する。前記糸切り軸5の軸回りの時計方向への回転
と、軸方向右方への後退移動とによって、図6に示す糸
切り鋏は上方と右方に移動しそれらの先端部は針66の
上下動経路から後退し、この位置においては可動刃54
のピン52が係合体44の開放部43に押されないので
可動刃54と固定刃50との先端は閉じており、各部は
図7および図8の状態となる。
【0054】また、前記操作レバー21の回動操作時に
おいて、前記リング64、ワイヤ65が下方に引かれ、
これによって押え棒35が上昇する。押え棒35が上昇
すると、部体36が上昇し、軸37、上げ板39の孔3
8を介して送り腕29がその基部の軸31を中心として
図1において時計方向に回転して布押え33が上昇し、
また部体36の上昇によりその溝46に遊嵌している係
合片47が持ち上げられて、図1に示す糸切り軸5は支
軸7を中心として時計方向に回転し、糸切り鋏は布押え
33とともに上昇する。なお、前記操作レバー21の回
動操作により図3に示す阻止手段200は、その阻止腕
204が支点軸206を中心としてさらに反時計方向に
回転するが、この場合、阻止腕204の先端部がストッ
パ100からさらに離れることになる。
【0055】次に、図4に二点鎖線で示す操作レバー2
1の操作を開放すると、操作レバー21はばね28の付
勢力によって実線の位置に戻る。すなわち、操作レバー
21の操作開放により操作レバー21、カム体26、下
糸切りレバー17、揺動体69、糸切り軸5、送り腕2
9等はそれぞれ上述した操作レバーの操作時とは逆方向
に回転、移動し、まず図7に示す操作レバー21が図5
の位置まで復元すると、カム体26が回転して下糸切り
レバー17を反時計方向に回転し、カム体26のカム面
25によりコロ12がばね19に抗して右方に押され回
動腕13を介して糸切り軸5をその軸回りに反時計方向
に回転するとともに、コロ14による揺動体69の反時
計方向への回転により糸切り軸5をばね15に抗して図
1の左方に移動して、図8の糸切り鋏は図6のように針
上下動経路(切断位置)に前進し、また回動腕13下端
の係止爪11は、図5のように、下糸切りレバー17の
回転により押圧板60先端に押圧が解除され復元した係
脱体55の係止部59右方に位置している。また、操作
レバー21の復元により押え棒35が下降し、布押え3
3が下降するとともに糸切り軸5も支軸7を中心として
図1において反時計方向に回転して糸切り鋏も下降す
る。
【0056】次いで、図5の状態の操作レバー21が図
9(図1実線)の位置まで復元すると、カム体26はさ
らに段ねじ27を中心として反時計方向に回転し、その
カム面25にばね19の付勢力によってコロ12はその
面に沿い接しようとするが、回動腕13の係止爪11が
図9のように高い位置にある係脱体55の係止部59に
係止され、これによって糸切り軸5の回転は阻止されて
糸切り鋏を前進位置に維持し、また糸切り軸5は、コロ
14が揺動体69の突部72を乗り越えるのでばね15
の付勢力によって揺動体69が図2において段ねじ70
を中心として時計方向に回転するから、図1において右
方に移動し、糸切り鋏は図10の位置に係止され、針6
6と布に連なる針糸の切断が終了する。
【0057】また、前記操作レバー21の復元時におい
て、前記阻止手段200も元に復元する。すなわち、操
作レバー21が上昇すると、阻止リンク201が上方に
押されて、阻止レバー202が支点軸205を中心とし
て時計方向に回転し、これによって阻止ロッド203が
右方に移動する。阻止ロッド203が右方に移動する
と、阻止腕204が支点軸206を中心として時計方向
に回転して、その先端部が前記ストッパ100に当接す
る。これによって、支持腕45は図3において右方への
前進移動が阻止されることになり、糸切り軸5が右方へ
の前進移動を阻止された状態となる。
【0058】次に、この状態から次の縫合個所をセット
した後に、ミシンを駆動させて前記移動体30が左方に
前進移動すると、これに伴って送り腕29が、図10お
よび図11に示すように、左方に前進移動し、これによ
って係合体44が左方に前進移動して、該係合体44の
開放部43が可動刃54のピン52に当たってこれを押
す。
【0059】一方、送り腕29の前進移動によって、係
合体44の開放部43が可動刃54のピン52に当たる
ときは、前記糸切り軸5に設けられた接触子78の自由
端が押上体74の斜面74aを上って高位部74cに係
合し、これにより接触子78が、糸切り軸5の時計方向
に押上げられ、これによって、糸切り軸5は半時計方向
の回転が阻止される。ここにおいて、前記可動刃54を
開閉するための動作力が大きいと、前記押上体74が逆
に接触子78によって押されて下方に移動してしまう
が、このとき、図14に示すように、前記接触子78が
押上体74の高位部74cに形成された凸部74dに乗
り上げるとともに、該押上体74の下面74eが前記ス
トッパ300に当接して、該ストッパ300によって、
押上体74の下方への移動が阻止される。したがって、
前記接触子78は前記凸部74dによって強制的に押し
上げられ、これによって、前記糸切り軸5は反時計方向
への回転が確実に阻止される。
【0060】したがって、係合体44の開放部43が可
動刃54のピン52に係合してから(当たってから)さ
らに送り腕29が図10において左方に移動し、ピン5
2が斜め左下方に押されると、糸切り軸5を付勢するば
ね15,19の付勢力が、可動刃54と固定刃50との
摩擦力より弱くても、糸切り軸5は前進移動および反時
計方向への回転が阻止されているので、可動刃54は図
11に示すように、後退位置において、軸53を中心と
して時計方向に回転して、固定刃50に対して開き、押
え板51との間に保持していた針側の針糸切断端を離
し、次の上糸切断に待機する。
【0061】以上のように、本例のミシンの上糸切断装
置では、操作レバー21が所定の位置にあるときに、前
記糸切り軸5の軸方向への前進移動を阻止手段200に
よって阻止し、一方、前記操作レバー21が所定位置か
ら回動操作されたときに、前記糸切り軸の軸方向への前
進移動阻止を解除することができるので、従来のような
クラッチレバーを使用することなく、糸切り軸の切断位
置側への前進移動を阻止して、糸切り鋏の可動刃54を
確実に開くことができる。
【0062】また、前記阻止手段200によって、糸切
り軸5の軸方向への前進移動を阻止したので、前記糸切
り軸5を元に戻す方向(後退方向)に付勢するばね15
の付勢力を強くしなくても、糸切り軸5の前進移動を確
実に阻止することができるので、糸切り軸5を前進移動
させる操作レバー21を操作する荷重を軽減することが
できる。さらに、前記ばね15の付勢力を強くしなくて
も、前記阻止手段200によって糸切り軸5の前進移動
を阻止することができるので、前記支持腕45が縫製と
ともに前進移動することがない。したがって、該支持腕
45に設けられた糸切り鋏の可動刃54が開くタイミン
グが変化することがなく、よって安定した縫製を行うこ
とができる。
【0063】また、押上体74の下方への移動をストッ
パ300によって阻止し、該押上体74の高位部74c
に形成された凸部74dによって接触子78を強制的に
押上げて、糸切り軸5の反時計方向への回転を阻止する
ことで、糸切り鋏の切断位置への回転移動を阻止したの
で、糸切り鋏の可動刃54の動作力が大きくても、確実
に可動刃54を開くことができる。
【0064】(第2実施形態例)図15および図16は
本発明のミシンの上糸切断装置の第2例を示すものであ
る。これらの図に示す上糸切断装置が、前記第1例の上
糸切断装置と異なる点は、前記阻止手段200を構成す
る阻止腕204の阻止ロッド203に対する取付構造で
あり、他の部分は同一構成であるので、該取付構造につ
いてのみ説明する。
【0065】すなわち、前記阻止ロッド203の端部下
面には、凹部203aが形成されており、この凹部20
3aにはばね(ばね部材)209が配設されており、こ
のばね209の右端部は阻止ロッド203の端部に固定
されている。一方、前記阻止腕204の上端部には横方
向に長い長穴204bが形成されており、この長穴20
4bには、前記自由軸208が遊嵌されており、この自
由軸208は阻止ロッド203の、凹部203aより左
側において固定されている。また、前記阻止腕204の
上端部には、前記ばね209の左端部が固定されてい
る。なお、このばね209は引張りばねである。
【0066】さらに、前記阻止腕204の下端部にはカ
ム部204aが形成されており、このカム部204aは
前記ばね209によってストッパ100の上端部に付勢
された状態で当接されている。そして、上記のような阻
止腕204とバネ209を備えた上糸切断装置では、該
上糸切断装置の組立誤差、部品の製造誤差、上糸切断装
置の作動誤差等に起因して、前記ストッパ100の位置
が図16(a)に示すように、右寄りにある場合は、阻
止腕204が前記長穴204bによって左側に寄るとと
もに、ばね209によってカム部204aがストッパ1
00に当接し、一方、ストッパ100の位置が図16
(b)に示すように、左寄りにある場合は、阻止腕20
4が前記長穴204bによって右側に寄るとともに、ば
ね209によってカム部204aがストッパ100に当
接するようになっている。
【0067】このように、本例の上糸切断装置では、上
糸切断装置の組立誤差、部品の製造誤差、上糸切断装置
の作動誤差等に起因して、前記ストッパ100の位置に
若干のバラツキがあった場合に、前記阻止腕204がば
ね209によってストッパ100側に付勢されて、阻止
腕204のカム部204aがストッパ100に当接する
ので、ストッパ100の位置のバラツキを吸収して、該
ストッパ100に確実に阻止腕204を当接することが
できるという利点がある。
【0068】(第3実施形態例)図17は本発明のミシ
ンの上糸切断装置の第3例を示すものである。この図に
示す上糸切断装置が、前記第1例の上糸切断装置と異な
る点は、前記押上体74の形状と、該押上体74の上方
にカム体301を固定した点であり、他の部分は同一構
成であるので、該押上体74およびカム体301につい
てのみ説明する。
【0069】すなわち、前記送り腕29の側面に取付け
られた押上体74の先端部には、該押上体74の上面に
形成された前記低位部74bより低い段部74fが形成
されており、この段部74の先端部が前記巻きばね76
によってストッパ77に付勢された状態で当接されてい
る。また、前記段部74の上方には、カム体301がね
じ302,302によって固定されており、このカム体
301の上面に、前記低位部74bより高い高位部74
cが形成されている。
【0070】そして、前記カム体301を備えた上糸切
断装置では、糸切り鋏の可動刃54を開く際において、
送り腕29の前進移動によって、前記糸切り軸5に設け
られた接触子78の自由端が押上体74の斜面74aを
上って、カム体301の高位部74cに係合し、これに
より接触子78が、糸切り軸5の時計方向に押上げられ
た状態で固定され、これによって、糸切り軸5は半時計
方向の回転が阻止される。したがって、糸切り鋏は切断
位置への回転移動が阻止されるので、該糸切り鋏の可動
刃54のピン52に、前記係合体44の開放部43が係
合することで、可動刃54を確実に開くことができる。
【0071】なお、上記の例では、接触子78ひとつで
押上体74とカム体301に当接させているが、接触子
を二つに分けてもよい。また、押上体74を配置せず、
カム体301だけで接触子78を押上げるようにしても
よい。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
のミシンの上糸切断装置によれば、糸切り軸と、この糸
切り軸を軸回りに回転かつ軸方向に移動させる操作レバ
ーと、糸切り軸を元に戻す方向に付勢する付勢部材と、
糸切り軸に固定された支持腕と、この支持腕の先端部に
設けられて、前記糸切り軸の移動と回転によって、上糸
の切断位置に進退する糸切り鋏と、前記糸切り軸の軸方
向に移動可能に設けられた送り腕と、この送り腕に設け
られて、該糸切り鋏に係合することで該糸切り鋏を開閉
させる係合体とを備え、前記糸切り軸の、前記付勢部材
の付勢力に抗する軸方向への前進移動を阻止可能な阻止
手段を、前記操作レバーが前記所定の位置にあるとき
に、前記糸切り軸の軸方向への前進移動を阻止し、一
方、前記操作レバーが所定位置から回動操作されたとき
に、前記糸切り軸の軸方向への前進移動阻止を解除する
ように構成したので、従来のようなクラッチレバーを使
用することなく、糸切り軸の切断位置側への前進移動を
阻止して、糸切り鋏を確実に開くことができる。
【0073】また、前記阻止手段によって、糸切り軸の
軸方向への前進移動を阻止したので、前記糸切り軸を元
に戻す方向(後退方向)に付勢する付勢部材の付勢力を
強くしなくても、糸切り軸の前進移動を確実に阻止する
ことができるので、糸切り軸を前進移動させる操作レバ
ーを操作する荷重を軽減することができる。さらに、前
記付勢部材の付勢力を強くしなくても、前記阻止手段に
よって糸切り軸の前進移動が阻止されるので、前記支持
腕が縫製とともに前進移動することがないので、該支持
腕に設けられた糸切り鋏が開くタイミングが変化するこ
とがなく、よって安定した縫製を行うことができる。
【0074】請求項2のミシンの上糸切断装置によれ
ば、請求項1と同様の効果を得ることができるのは勿論
のこと、前記阻止手段を、前記操作レバーに連結された
リンク機構と、このリンク機構に連結された阻止腕と、
前記支持腕の先端部に設けられて、前記阻止腕が接離自
在に当接可能なストッパとを備えた構成とし、前記阻止
腕を、前記操作レバーが前記所定の位置にあるときに、
前記ストッパに当接して、前記支持腕の前進移動を阻止
し、一方、前記操作レバーが所定位置から回動操作され
たときに、前記リンク機構を介して動作して前記ストッ
パから離れて支持腕の前進移動阻止を解除するように構
成したので、前記操作レバーの操作によって、リンク機
構を介して阻止腕がストッパに確実に接離自在に当接さ
れ、これによって、糸切り鋏を開く際における、糸切り
軸の切断位置側への前進移動阻止を確実なものとするこ
とができる。
【0075】請求項3のミシンの上糸切断装置にとれ
ば、請求項2と同様の効果を得ることができるのは勿論
のこと、前記阻止腕の、前記ストッパと当接する部分
に、カム部を形成し、該阻止腕を、ばね部材によって前
記ストッパ側に付勢したので、上糸切断装置の組立誤
差、部品の製造誤差、上糸切断装置の作動誤差等に起因
して、前記ストッパの位置に若干のバラツキがあった場
合に、前記阻止腕がばね部材によってストッパ側に付勢
されて、阻止腕のカム部がストッパに当接するので、ス
トッパの位置のバラツキを吸収して、該ストッパに確実
に阻止腕を当接することができる。
【0076】請求項4のミシンの上糸切断装置によれ
ば、軸回りに回転可能にかつ軸方向に移動可能に設けら
れた糸切り軸と、この糸切り軸を元に戻す方向に付勢す
る付勢部材と、前記糸切り軸に固定された支持腕と、こ
の支持腕の先端部に設けられて、前記糸切り軸の移動と
回転によって、上糸の切断位置に進退する糸切り鋏と、
前記糸切り軸の軸方向に移動可能に設けられた送り腕
と、この送り腕に設けられて、糸切り鋏に係合すること
で該糸切り鋏を開閉させる係合体とを備え、前記糸切り
軸に接触子を設け、前記送り腕に、該送り腕が前進移動
することにより、前記接触子に当たってこれを、前記糸
切り軸の前記付勢部材による付勢方向の軸回り方向に押
し上げる押上体を設け、前記押上体を、ばね部材によっ
て上方に付勢した状態で前記接触子を押し上げるように
構成し、該押上体の下方に、該押上体の下方への移動を
阻止するストッパを設け、さらに、前記押上体に、該押
上体が前記ストッパによって下方の移動が阻止された場
合に、前記接触子を上方に押し上げる凸部を形成したの
で、押上体の下方への移動をストッパによって阻止し、
該押上体に形成された凸部によって接触子を強制的に押
し上げて、糸切り軸の一方向への回転を阻止すること
で、糸切り鋏の切断位置への回転移動を阻止することが
できる。したがって、糸切り鋏の動作力が大きくても、
確実に糸切り鋏を開くことができる。
【0077】請求項5のミシンの上糸切断装置によれ
ば、軸回りに回転可能にかつ軸方向に移動可能に設けら
れた糸切り軸と、この糸切り軸を元に戻す方向に付勢す
る付勢部材と前記糸切り軸に固定された支持腕と、この
支持腕の先端部に設けられて、前記糸切り軸の移動と回
転によって、糸の切断位置に進退する糸切り鋏と、前記
糸切り軸の軸方向に移動可能に設けられた送り腕と、こ
の送り腕に設けられて、糸切り鋏に係合することで該糸
切り鋏を開閉させる係合体とを備え、前記糸切り軸に接
触子を設け、前記送り腕に、該送り腕が軸方向に移動し
た場合に、前記接触子を上方に押し上げた状態で固定す
るカム体を設けたので、糸切り軸の一方向への回転を阻
止することができ、これによって、糸切り鋏の切断位置
への回転移動を阻止することができ、よって、糸切り鋏
を確実に開くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のミシンの上糸切断装置の第1例を示す
もので、要部の正面図である。
【図2】同、要部の平面図である。
【図3】同、(a)はミシンの上糸切断装置の阻止手段
を示す正面図、(b)は阻止手段の操作レバーの要部の
正面図、(c)は阻止腕がストッパから離れた状態を示
す阻止手段の要部の正面図である。
【図4】同、図1におけるA−A線視断面図である。
【図5】同、上糸切断時の状態における要部の断面図で
ある。
【図6】同、上糸切断時の状態における要部の平面図で
ある。
【図7】同、布押え上昇時の状態における要部の断面図
である。
【図8】同、布押え上昇時の状態における要部の平面図
である。
【図9】同、布押え下降時の状態における要部の断面図
である。
【図10】同、布押え下降時の状態における要部の平面
図である。
【図11】同、ミシンの始動初期のおける要部の平面図
である。
【図12】同、図1におけるB−B線視断面図である。
【図13】同、布押え下降時の状態における送り腕の要
部の正面図である。
【図14】同、ミシンの始動初期のおける送り腕の要部
の正面図である。
【図15】本発明のミシンの上糸切断装置の第2例を示
すもので、阻止手段の要部を示す正面図である。
【図16】同、(a)は阻止腕が左に寄った状態を示す
阻止手段の要部の正面図、(b)は阻止腕が右に寄った
状態を示す阻止手段の要部の正面図である。
【図17】本発明のミシンの上糸切断装置の第3例を示
すもので、送り腕の要部を示す正面図である。
【図18】従来のミシンの上糸切断装置の一例を示す要
部の背面図である。
【図19】従来のミシンの上糸切断装置の一例を示す要
部の正面図である。
【図20】従来のミシンの上糸切断装置の一例を示す要
部の平面図である。
【符号の説明】
5 糸切り軸 21 操作レバー 15 ばね(付勢部材) 19 ばね(付勢部材) 29 送り腕 44 係合体 45 支持腕 50 固定刃(糸切り鋏) 54 可動刃(糸切り鋏) 74 押上体 74d 凸部 76 巻きばね(ばね部材) 78 接触子 100 ストッパ 200 阻止手段 201 阻止リンク 202 阻止レバー 203 阻止ロッド 204 阻止腕 210 リンク機構 300 ストッパ 301 カム体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンフレームに、軸回りに回転可能に
    かつ軸方向に移動可能に設けられた糸切り軸と、 前記ミシンフレームに回動操作可能に設けられて、所定
    の位置から回動操作されることで、この回動操作を伝達
    する伝達機構を介して前記糸切り軸を軸回りに回転かつ
    軸方向に移動させる操作レバーと、 この操作レバーの操作によって、軸回りに回転されかつ
    軸方向に移動された糸切り軸を、元に戻す方向に付勢す
    る付勢部材と、 前記糸切り軸に基端部が固定され、先端部が縫合部に向
    けて配置された支持腕と、 この支持腕の先端部に設けられて、前記糸切り軸の移動
    と回転によって、上糸の切断位置に進退する糸切り鋏
    と、 前記ミシンフレームに、前記糸切り軸の軸方向に移動可
    能に設けられた送り腕と、 この送り腕に設けられて、該送り腕の移動または前記糸
    切り軸による糸切り鋏の進退移動によって、該糸切り鋏
    に係合することで該糸切り鋏を開閉させる係合体とを備
    え、 前記ミシンフレームには、前記糸切り軸の、前記付勢部
    材の付勢力に抗する軸方向への前進移動を阻止可能な阻
    止手段が設けられ、 該阻止手段は、前記操作レバーが前記所定の位置にある
    ときに、前記糸切り軸の軸方向への前進移動を阻止し、
    一方、前記操作レバーが所定位置から回動操作されたと
    きに、前記糸切り軸の軸方向への前進移動阻止を解除す
    るように構成されていることを特徴とするミシンの上糸
    切断装置。
  2. 【請求項2】 前記阻止手段が、前記操作レバーに連結
    されたリンク機構と、このリンク機構に連結されて、前
    記操作レバーの操作によってリンク機構を介して動作す
    る阻止腕と、前記支持腕の先端部に設けられて、前記阻
    止腕が接離自在に当接可能なストッパとを備え、 前記阻止腕は、前記操作レバーが前記所定の位置にある
    ときに、前記ストッパに当接して、前記支持腕の前進移
    動を阻止し、一方、前記操作レバーが所定位置から回動
    操作されたときに、前記ストッパから離れて支持腕の前
    進移動阻止を解除するものであることを特徴とする請求
    項1記載のミシンの上糸切断装置。
  3. 【請求項3】 前記阻止腕の、前記ストッパと当接する
    部分には、カム部が形成され、該阻止腕は、ばね部材に
    よって前記ストッパ側に付勢されていることを特徴とす
    る請求項2記載のミシンの上糸切断装置。
  4. 【請求項4】 ミシンフレームに、軸回りに回転可能に
    かつ軸方向に移動可能に設けられた糸切り軸と、 軸回りに回転されかつ軸方向に移動された糸切り軸を、
    元に戻す方向に付勢する付勢部材と、 前記糸切り軸に基端部が固定され、先端部が縫合部に向
    けて配置された支持腕と、 この支持腕の先端部に設けられて、前記糸切り軸の移動
    と回転によって、上糸の切断位置に進退する糸切り鋏
    と、 前記ミシンフレームに、前記糸切り軸の軸方向に移動可
    能に設けられた送り腕と、 この送り腕に設けられて、該送り腕の移動または前記糸
    切り軸による糸切り鋏の進退移動によって、該糸切り鋏
    に係合することで該糸切り鋏を開閉させる係合体とを備
    え、 前記糸切り軸には接触子が設けられ、 前記送り腕には、該送り腕が前進移動することにより、
    前記接触子に当たってこれを、前記糸切り軸の前記付勢
    部材による付勢方向の軸回り方向に押し上げる押上体が
    設けられ、 前記押上体は、ばね部材によって上方に付勢された状態
    で前記接触子を押し上げるように構成され、該押上体の
    下方には、該押上体の下方への移動を阻止するストッパ
    が設けられ、 さらに、前記押上体には、該押上体が前記ストッパによ
    って下方の移動が阻止された場合に、前記接触子を上方
    に押し上げる凸部が形成されていることを特徴とするミ
    シンの上糸切断装置。
  5. 【請求項5】 ミシンフレームに、軸回りに回転可能に
    かつ軸方向に移動可能に設けられた糸切り軸と、 軸回りに回転されかつ軸方向に移動された糸切り軸を、
    元に戻す方向に付勢する付勢部材と 前記糸切り軸に基端部が固定され、先端部が縫合部に向
    けて配置された支持腕と、 この支持腕の先端部に設けられて、前記糸切り軸の移動
    と回転によって、糸の切断位置に進退する糸切り鋏と、 前記ミシンフレームに、前記糸切り軸の軸方向に移動可
    能に設けられた送り腕と、 この送り腕に設けられて、該送り腕の移動または前記糸
    切り軸による糸切り鋏の進退移動によって、該糸切り鋏
    に係合することで該糸切り鋏を開閉させる係合体とを備
    え、 前記糸切り軸には接触子が設けられ、 前記送り腕には、該送り腕が軸方向に移動した場合に、
    前記接触子を上方に押し上げた状態で固定するカム体が
    設けられていることを特徴とするミシンの上糸切断装
    置。
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