JP2000077705A - 受光装置 - Google Patents

受光装置

Info

Publication number
JP2000077705A
JP2000077705A JP10245705A JP24570598A JP2000077705A JP 2000077705 A JP2000077705 A JP 2000077705A JP 10245705 A JP10245705 A JP 10245705A JP 24570598 A JP24570598 A JP 24570598A JP 2000077705 A JP2000077705 A JP 2000077705A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light receiving
transistor
voltage
potential difference
receiving device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10245705A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Ishikawa
伸行 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP10245705A priority Critical patent/JP2000077705A/ja
Publication of JP2000077705A publication Critical patent/JP2000077705A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Communication System (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、温度変化に係わらず常に所望の電流
像倍率が得られるようにする。 【解決手段】本発明は、第1のトランジスタ回路及び第
2のトランジスタ回路における温度特性の違いを利用し
て温度変化に応じた電位差を発生させ、当該電位差に応
じた所定電位のバイアス電圧を生成して受光素子に供給
するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受光装置に関し、
例えば光空間伝送装置において受光した光信号を電気信
号に変換して信号する受光装置に適用して好適なもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、一対の光空間伝送装置間において
光ビームを介して情報信号を伝送する光空間伝送システ
ムが提案されている。この光空間伝送システムにおいて
一方の光空間伝送装置は、所定の情報信号に基づいてレ
ーザダイオードを駆動することにより強度変調した光ビ
ームを、対向した位置に設置された他方の光空間伝送装
置に対して出射する。他方の光空間伝送装置は、この光
ビームを受光装置の受光素子によって受光してその出力
信号を復調することにより情報信号を復元し、かくして
光ビームを介して情報信号が伝送されることになる。
【0003】この受光装置においては、アバランシェフ
ォトダイオード(以下、これをAPDと呼ぶ)でなる受
光素子が用いられている。このAPDは、通常のフォト
ダイオード(PD)に比べて電流増倍率が約 100倍程度
あり、遠距離間の光空間伝送において受光した光ビーム
が微弱であっても電流増倍率が高いことにより、信号成
分を十分抽出することができる。
【0004】またAPDは、ブレークダウン電圧(破壊
する程度のバイアス電圧)の近傍付近における所定のバ
イアス電圧(正確には逆バイアス電圧で例えば200[V])
を与えたときに高い電流増倍率が得られるものである
が、ブレークダウン電圧には温度変動があるために使用
する温度条件に応じてバイアス電圧を調整する必要があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる構成の
受光装置においては、温度によって最適なバイアス電圧
をAPDに与える必要があるので、常にAPDの使用環
境における温度を正確に検出し、その検出結果に基づい
てマイクロコンピュータでバイアス電圧を制御するため
の煩雑な計算処理をしなければならないという問題があ
った。
【0006】またこの場合、APDの温度を正確に検出
するための温度センサを当該APDの近傍に設ける必要
があるが、温度センサを設ける分、受光装置の構成が全
体として大型化することを避け得ないという問題があっ
た。
【0007】さらに受光装置においては、例えAPDの
近傍に温度センサを設けたとしても、温度センサが必ず
しもAPDの温度だけを検出するわけではなく、他の回
路によって発熱した温度を検出する場合もある。従って
受光装置は、温度センサによって常に正確に温度検出で
きるわけではないので最適なバイアス電圧をAPDに与
えることができず、このため所望の電流増倍率を得るこ
とができないという問題があった。
【0008】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、温度変化に係わらず常に所望の電流像倍率が得られ
る受光装置を提案しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、受光した光信号を電気信号に変換
することにより受信信号を抽出する受光装置において、
温度に応じたバイアス電圧によって駆動すると共に受光
した光信号を電気信号に変換する受光素子と、当該受光
素子に接続された第1のトランジスタ回路によって電気
信号を増幅することにより出力信号を生成する増幅手段
と、第1のトランジスタ回路と、当該第1のトランジス
タ回路の温度特性とは異なる温度特性の第2のトランジ
スタ回路との間に接続された負荷抵抗を介して受光素子
の温度変化に応じて変化する電位差を発生させる電位差
発生手段と、電位差に応じたバイアス電圧を生成して受
光素子に供給するバイアス電圧生成手段とを設けるよう
にする。
【0010】第1のトランジスタ回路及び第2のトラン
ジスタ回路における温度特性の違いを利用して温度変化
に応じた電位差を発生させ、当該電位差に応じたバイア
ス電圧を生成して受光素子に供給することにより、使用
時の温度に応じた最適なバイアス電圧を受光素子に供給
することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0012】(1)光空間伝送システムの全体構成 図1において1は全体として光空間伝送システムを示
し、同一構成でなる光空間伝送装置10及び11が所定
距離を隔てた位置に対向して設置されている。光空間伝
送装置10は、情報信号に基づいて変調された送信光ビ
ームL1を光空間伝送装置11に対して送出し、同様に
光空間伝送装置11は情報信号に基づいて変調された送
信光ビームL2を光空間伝送装置10に対して送出する
ことにより、送信光ビームL1及びL2を介して互いに
情報信号を送受するようになされている。
【0013】(2)光空間伝送装置の構成 図2において光空間伝送装置10は、電源部39が電源
(図示せず)から電源コネクタ23を介して供給される
電流を所定の電圧に変換し、当該光空間伝送装置10を
構成する各回路ブロックに供給する。
【0014】光空間伝送装置10のホルダ40は、レー
ザダイオード41、受光素子(APD)42、位置検出
素子(PSD:Position Sensitive Device )43、レ
ンズ44〜47、フィルタ49、プリズム50及びサー
ボミラー60を収納保持すると共に、レンズホルダ66
を介してレンズ48を保持することにより全体として一
体化された光学系を構成している。
【0015】レンズ48は、光空間伝送装置11から所
定の偏頗面を持って到来する受信光ビームL2を受光
し、レンズ47及びサーボミラー60を介してプリズム
50に導く。
【0016】サーボミラー60は、平面鏡でなるミラー
61、当該ミラー61を回動駆動するアクチュエータ6
2及びスキューセンサ63から構成されている。ミラー
61は、ミラー支持部(図示せず)によってホルダ40
に回動自在に支持されている。スキューセンサ63は、
ミラー61の角度情報をスキューセンサ角度検出部65
を介してCPU(Central Processing Unit) 36に送出
する。
【0017】プリズム50は、サイズの等しい第1の直
角プリズム50A及び第2の直角プリズム50Bと、第
3の直角二等辺プリズム50Cとからなり、第1の直角
プリズム50A及び第2の直角プリズム50Bの斜面
と、第3の直角二等辺プリズム50Cの直角面とがそれ
ぞれ同一形状に形成されている。
【0018】すなわちプリズム50は、第1の直角プリ
ズム50A及び第2の直角プリズム50Bの各斜面をそ
れぞれ第3の直角二等辺プリズム50Cの各直角面に接
着することにより、第1の直角プリズム50Aと第3の
直角二等辺プリズム50Cとの接着面に偏光ビームスプ
リッタM1を形成すると共に、第2の直角プリズム50
Bと第3の直角二等辺プリズム50Cとの接着面にビー
ムスプリッタM2を形成するようになされている。
【0019】偏光ビームスプリッタM1は、入射する光
ビームの偏波面に応じて当該光ビームを直角に反射させ
る。またビームスプリッタM2は、入射する光ビームの
一部を直角に反射すると共に、当該入射する光ビームの
一部を直進透過させる。
【0020】プリズム50の偏光ビームスプリッタM1
は、受信光ビームL2の偏波面に応じて当該受信光ビー
ムL2をビームスプリッタM2に導く。ビームスプリッ
タM2は、受信光ビームL2の一部を透過することによ
り受信光ビームL3としてレンズ45に送出すると共
に、受信光ビームL2の一部を反射することにより受信
光ビームL4としてフィルタ49に送出する。
【0021】フィルタ49は、受信光ビームL4の所定
の帯域のみを透過してレンズ46を介して位置検出素子
43に送出する。位置検出素子43は、レンズ46によ
って集光された受信光ビームL4を受光し、当該位置検
出素子43の受光面(図示せず)における受信光ビーム
L4の強度重心位置に応じた電流レベルを有する位置信
号S43を生成し、これをPSD受光回路35に送出す
る。PSD受光回路35は、位置信号S43を電流−電
圧変換処理することにより位置信号S35を生成し、こ
れをCPU36に送出する。
【0022】CPU36は、位置信号S35に基づいて
位置検出素子43の受光面における受信光ビームL4の
焦点位置を算出し、所定の焦点基準点と受信光ビームL
4の焦点位置とが一致するようにサーボミラー60を制
御することにより、光空間伝送装置10に入出射する受
信光ビームL2及び送信光ビームL1の光軸を一致させ
るように調整する。
【0023】すなわちCPU36は、位置信号S35の
電圧レベルに基づいて位置検出素子43の受光面におけ
る受信光ビームL4の焦点位置と所定の焦点基準点との
位置差を算出し、かかる位置差に応じた駆動信号S64
をアクチュエータ駆動部64に送出する。アクチュエー
タ駆動部64は、駆動信号S64に応じてアクチュエー
タ62を駆動してミラー61を回動させることにより、
当該ミラー61の回動によって受信光ビームL4の焦点
位置を焦点基準点に一致させる。
【0024】一方APD42は、レンズ45によって集
光された受信光ビームL3を光−電流変換することによ
り出力信号S42を生成し、これを受光装置としてのA
PD受光装置34に送出する。APD受光装置34は、
出力信号S42を電流−電圧変換することにより出力信
号S34を生成し、これを復調部33に送出する。
【0025】復調部33は、出力信号S34を復調する
ことにより情報信号S33を生成し、これを出力コネク
タ22を介して外部に出力する。これにより光空間転送
装置10は、光空間転送装置11から受信光ビームL2
を受信し、当該受信光ビームL2に基づいて情報信号を
復元する。
【0026】また光空間転送装置10において、変調部
31は入力コネクタ21を介して外部から供給される情
報信号S1に基づいて所定周波数のキャリアを変調する
ことにより変調信号S31を生成し、これをレーザダイ
オード駆動回路32に送出する。
【0027】レーザダイオード駆動回路32は、変調信
号S31を電圧−電流変換することにより駆動電流S3
2を生成し、これをレーザダイオード41に送出する。
レーザダイオード41は、駆動電流S32を電流−光変
換することにより所定の偏波面を有する送信光ビームL
1をレンズ44に送出する。
【0028】このときCPU36は、外部から供給され
る光量制御情報に基づいて制御信号S36を生成し、こ
れをレーザダイオード駆動回路32に供給することによ
り、送信光ビームL1の出力を制御するようになされて
いる。
【0029】レンズ44は、送信光ビームL1を平行光
に変換してプリズム50が有する偏光ビームスプリッタ
M1に送出する。偏光ビームスプリッタM1は、送信光
ビームL1の偏光面に応じて当該送信光ビームL1を反
射してサーボミラー60に送出する。
【0030】サーボミラー60は、送信光ビームL1を
反射してレンズ47に導く。レンズ47及びレンズ48
は、送信光ビームL1を所定の光束径を有する略線平行
光に変換し、これを光空間伝送装置11に対して送出す
るようになされている。
【0031】(3)APD受光装置の構成 図3に示すように、APD受光装置34は増幅手段とし
てのアンプ部81、電位差発生手段としての温度検出部
82、バイアス電圧発生手段としてのカレントミラー部
83、負荷抵抗RB及び可変電源VP、受光素子として
のAPD42が一体になって全体が構成されている。
【0032】アンプ部81は、第1のトランジスタ回路
としてのトランジスタQ1及びQ2によって形成されて
おり、APD42によって受信光ビームL3を光−電流
変換して得た出力信号S42をトランジスタQ1のベー
スに供給する。
【0033】トランジスタQ1は、コレクタが負荷抵抗
RL1を介して電源ラインVCC1 に接続されると共に、
トランジスタQ2のベースに接続されている。またトラ
ンジスタQ1は、エミッタが負荷抵抗RE1を介して接
地されている。
【0034】トランジスタQ2は、コレクタが電源ライ
ンVCC1 に接続され、エミッタが負荷抵抗RE2を介し
て接地されると共に、エミッタから抵抗R1を介してト
ランジスタQ1のベースに負帰還ループするようになさ
れている。
【0035】従ってアンプ部81は、出力信号S42が
トランジスタQ1のベースに供給されると、トランジス
タQ1及びQ2によって所定の増幅率で増幅されてトラ
ンジスタQ2のエミッタから出力信号S34を出力す
る。
【0036】温度検出部82は、第2のトランジスタ回
路としてのトランジスタQ3のベースが抵抗R2を介し
て電源ラインVCC1 に接続されると共に、抵抗R3を介
して接地され、コレクタがカレントミラー部83のトラ
ンジスタQ4のエミッタに接続されている。なおトラン
ジスタQ3のベースには、コンデンサC1が接続されて
おり、これによりノイズを除去すると共に、電源立ち上
げ時に過度電流が流れた場合でも当該過度電流をコンデ
ンサC1に逃がしてベースに過度電流が流れないように
している。
【0037】またトランジスタQ3は、エミッタが負荷
抵抗REを介してトランジスタQ1のエミッタに接続さ
れている。このときトランジスタQ3の温度特性dV
BE3 /dTは、一般に次式
【0038】
【数1】
【0039】によって与えられる。
【0040】一方、トランジスタQ1は、トランジスタ
Q2の出力がトランジスタQ1のベースに負帰還されて
いることから、当該トランジスタQ1のエミッタ電圧V
E1は次式
【0041】
【数2】
【0042】によって表される。
【0043】ここで、トランジスタQ1のベース電流は
無視できる程小さく、またトランジスタQ1及びQ2は
同一性能のトランジスタであることにより、ベース及び
エミッタ間電圧VBE1 とベース及びエミッタ間電圧V
BE2 とはほぼ同じであると考えられるので、(2)式の
エミッタ電圧VE1は次式、
【0044】
【数3】
【0045】に置き換えられ、これを変形するとエミッ
タ電圧VE1は次式、
【0046】
【数4】
【0047】になる。
【0048】ここで、負荷抵抗RL1の抵抗値RL1=30
0[Ω] 、負荷抵抗RE1の抵抗値RE1=47 [Ω] であっ
た場合、(4)式のエミッタ電圧VE1は、次式
【0049】
【数5】
【0050】で表される。
【0051】このとき(5)式のエミッタ電圧VE1は、
CC1 の項が温度特性には関係なく、またトランジスタ
Q1及びQ3が同一性能のトランジスタであることによ
り、ベース及びエミッタ間電圧VBE1 とベース及びエミ
ッタ間電圧VBE3 とがほぼ同じであると考えられるの
で、VBE1 の項にのみ注目すればエミッタ電圧VE1は次
【0052】
【数6】
【0053】で表される。従って、トランジスタQ1の
温度特性dVBE1 /dTは、次式
【0054】
【数7】
【0055】となる。
【0056】これは、トランジスタQ1の温度特性dV
BE1 /dTが、トランジスタQ3の温度特性dVBE3
dTに比べて 27[%] 程度でしかないことを表してお
り、この数値は負荷抵抗RL1の抵抗値RL1及び負荷抵
抗RE1の抵抗値によって決定される。
【0057】従って、トランジスタQ1のエミッタ電圧
E1とトランジスタQ3のエミッタ電圧VE3との電位差
ΔVBEは、次式
【0058】
【数8】
【0059】によって表される。
【0060】この(8)式の電位差ΔVBEは、温度に応
じて変化する値であり、トランジスタQ3には電位差Δ
BEに応じたコレクタ電流IC3が流れることになる。す
なわち温度変化に応じてコレクタ電流IC3が変化するこ
とになる。
【0061】カレントミラー部83は、トランジスタQ
4のベースが電源ラインVCC1 に接続されると共に、エ
ミッタがトランジスタQ3のコレクタに接続され、さら
にコレクタがトランジスタQ5のコレクタに接続されて
いる。
【0062】トランジスタQ5は、ベースがトランジス
タQ6と共通接続されると共にコレクタがベースに接続
され、エミッタが抵抗R4を介して電源ラインVCC2
接続されている。トランジスタQ6は、エミッタが抵抗
R5を介して電源ラインVCC2 に接続され、コレクタが
所定の抵抗値に設定された負荷抵抗RB及び所定の電圧
値を基準とした可変電源VPに接続されると共に、AP
D42のカソードに接続されている。
【0063】これによりカレントミラー部83は、トラ
ンジスタQ3のコレクタ電流IC3がトランジスタQ6の
コレクタにも流れることになる。実際上カレントミラー
部83は、抵抗R5の抵抗値が抵抗R4の抵抗値よりも
1/X倍(この場合R5=R4/1.68)に小さく設定さ
れていることにより、コレクタ電流IC3のX倍のコレク
タ電流IC6が流れることになる。
【0064】従って、コレクタ電流IC6及び負荷抵抗R
Bによって決まる電圧値と可変電源VPの電圧値とによ
って決定される電位がA点に生じることになり、このと
きA点に発生する電位をバイアス電圧VB1としてAP
D42に供給するようになされている。
【0065】ところでAPD受光装置34においては、
可変電源VPの電圧値を制御するマイクロコンピュータ
84が設けられている。これによりAPD受光装置34
は、例えばAPD42に太陽光等の光パワーの強い光ビ
ームが入射すると、通常においては最適なバイアス電圧
VB1であってもAPD42が熱破壊してしまうので、
このような場合にはマイクロコンピュータ84の制御に
基づいて可変電源VPの電圧値を下げることにより、A
PD42を熱破壊から防御するようになされている。
【0066】このようなAPD受光装置34において実
際に使用温度が25[ °C]であった場合にシミュレーシ
ョンを行うと、図4に示すように、トランジスタQ3の
ベース及びエミッタ間電圧VBE3 が455[mV] となり、ト
ランジスタQ1のベース及びエミッタ間電圧VBE1 が36
9[mV] となる。この場合、負荷抵抗REの両端電圧すな
わち電位差ΔVBE(25)は86[mV]となり、このとき負荷抵
抗REの抵抗値が620[Ω] だとすれば、コレクタ電流I
C3は138[μA]となる。
【0067】このコレクタ電流IC3は、カレントミラー
部83によって1.68倍(X=1.68)されることになり、
この結果トランジスタQ6のコレクタには232[μA]のコ
レクタ電流IC6が流れることになる。ここで負荷抵抗R
Bの抵抗値が 200K[Ω] で、可変電源VPの電圧値が 1
00[V] であった場合、負荷抵抗RBの両端電圧VRB(4
6.4[V] )と可変電源VPの 100[V] が加算された146.4
[V]の電位がA点に生じることになり、これをバイアス
電圧VB1としてAPD42に供給することができる。
【0068】すなわち、図6に示すように使用温度が2
5[ °C]であった場合に所望の電流増倍率(M=100)を
得るには、約146[V]のバイアス電圧が必要であることか
ら、このシミュレーション結果によって最適なバイアス
電圧VB1が得られていることが分かる。
【0069】同様に、APD受光装置34において使用
温度が75[ °C]であった場合にシミュレーションを行
うと、図5に示すように、トランジスタQ3のベース及
びエミッタ間電圧VBE3 が551[mV] となり、トランジス
タQ1のベース及びエミッタ間電圧VBE1 が399.5[mV]
となる。この場合、負荷抵抗REの両端電圧すなわち電
位差ΔVBE(75)は151.5[mV] となり、このとき負荷抵抗
REの抵抗値が620[Ω] だとすれば、コレクタ電流IC3
は243[μA]となる。
【0070】このコレクタ電流IC3は、カレントミラー
部83によって1.68倍(X=1.68)されることになり、
この結果トランジスタQ6のコレクタには407[μA]のコ
レクタ電流IC6が流れることになる。ここでも負荷抵抗
RBの抵抗値が 200K[Ω] で、可変電源VPの電圧値が
100[V] で同一の場合、負荷抵抗RBの両端電圧V
RB(81.4[V] )と可変電源VPの 100[V] が加算された
181.4[V]の電位がA点に生じることになり、これをバイ
アス電圧VB1としてAPD42に供給することができ
る。
【0071】すなわち、図6に示すように使用温度が7
5[ °C]であった場合に所望の電流増倍率(M=100)を
得るには、約181[V]のバイアス電圧が必要であることか
ら、このシミュレーション結果によって最適なバイアス
電圧VB1が得られていることが分かる。
【0072】ところで、使用温度が75[ °C]であった
場合の電位差ΔVBE(75)が151.5[mV] で、使用温度が2
5[ °C]であった場合の電位差ΔVBE(25)が86[mV]であ
りその差分電圧ΔVREは65.5[mV]となるが、同一性能の
トランジスタQ1及びQ3においては、流れる電流量が
変化するとそれに伴ってエミッタ電圧も変化する。
【0073】従って差分電圧ΔVREには、温度変化に応
じた電流変化分(243[μA]/138[ μA])の電圧値VBE´
が含まれていることになる。従って使用温度が75[ °
C]の場合でも、25[ °C]の場合と同様の138[μA]のコ
レクタ電流IC3が流れていたと仮定すると、そのときに
増加した分の電圧値VBE´は、次式
【0074】
【数9】
【0075】で表され、このときの電圧値VBE´は17.1
[mV]となる。因みに、トランジスタQ1及びQ3の温度
特性が異なるので、厳密にはコレクタ電流IC3が温度変
化に対して一定となることはない。
【0076】このときの増加した分の電圧値VBE´を含
んだ正確な差分電圧ΔVRE´は、次式、
【0077】
【数10】
【0078】で表され、そのときの差分電圧ΔVRE´
は、82.6[mV]になり、これを1 [C°]当たりに換算す
ると、電位差ΔVBE´は、次式
【0079】
【数11】
【0080】によって、1.66[mV/C °] となる。
【0081】ここで、このシミュレーションモデルに用
いられたNPNトランジスタでなるトランジスタQ3の
温度特性dVBE3 /dTは、この場合−2.22[mV/C °]
であり、この電位差ΔVBE´(=1.66[mV/C °] )がト
ランジスタQ3の温度特性dVBE3 /dTの約73 [%]
に相当することになり、かくして(8)式と一致するこ
とによりシミュレーション結果としては正しいことが証
明された。
【0082】(4)動作及び効果 以上の構成において、APD受光装置34はトランジス
タQ1及びQ2が2段接続されてなる負帰還増幅回路の
トランジスタQ1のエミッタ電圧VE1と、トランジスタ
Q3のエミッタ電圧VE3との間に負荷抵抗REを設けて
トランジスタの温度特性に応じた所定の電位差ΔVBE
生じさせると共に、当該電位差ΔVBEに応じて負荷抵抗
RBの抵抗値及び可変電源VPの電圧値を設定するよう
にしたことにより、温度変化に応じて発生する電位差Δ
BEに基づいてAPD42の使用温度に応じた最適なバ
イアス電圧VB1を生成する。
【0083】すなわちAPD受光装置34は、APD4
2の温度変化に係わらず常に所望の電流増倍率が得られ
るような最適なバイアス電圧VB1をAPD42に供給
することができる。
【0084】以上の構成によれば、APD受光装置34
はアンプ部81及び温度検出部82における温度特性の
違いを利用して温度変化に応じた電位差を発生させ、当
該電位差に応じたバイアス電圧VB1を生成することに
より、使用時の温度に応じた最適なバイアス電圧VB1
をAPD42に供給して常に所望の電流像倍率を得るこ
とができる。
【0085】またAPD受光装置34は、トランジスタ
Q1のエミッタ及びトランジスタQ2のエミッタ間に設
けられた負荷抵抗REの抵抗値を調整することにより、
バイアス電圧VB1を調整することができ、かくして性
能や温度特性の異なるトランジスタに合わせた最適なバ
イアス電圧VB1を生成することができる。
【0086】またAPD受光装置34は、APD42の
カソードをトランジスタQ1のベースに直接接続し、A
PD42で受光した光ビームの変化を電流の変化に変換
した出力信号S42としてトランジスタQ1のベースに
供給してドライブする電流駆動方式としたことにより、
APD42の温度変化をトランジスタQ1、負荷抵抗R
E及びトランジスタQ3を介して得られる電位差ΔVBE
として正確に検出することができる。
【0087】さらにAPD受光装置34は、電流駆動方
式にしたことにより、APD42に過度の光ビームが入
射された場合でも、出力信号S42の電流量に基づいて
トランジスタQ1のエミッタ電圧VE1が増加し、これに
よってトランジスタQ3のエミッタ電圧VE3との間に生
じる電位差ΔVBEが減少することになるので、自動的に
バイアス電圧VB1を下げることになってAPD42を
自動的に保護することができる。
【0088】さらにAPD受光装置34は、トランジス
タQ3のベースにコンデンサC1を設けたことにより、
電源立ち上げ時に過度電流が流れた場合でも、過度電流
をコンデンサC1に逃がして直接ベースに供給しないよ
うにすることができ、かくしてAPD42が破壊しない
ように保護することができる。
【0089】さらにAPD受光装置34は、APD42
とトランジスタQ1及びトランジスタQ3を一体に形成
したことにより、APD42の使用温度の変化に応じた
最適なバイアス電圧VB1を常に生成することができ、
かくして温度変化に対して所望の電流増倍率を得ること
ができる。
【0090】(5)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、受信光ビームL3を
受光する受光素子としてAPD42を用いるようにした
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、温度に
応じて供給するバイアス電圧VB1を変化させる必要の
ある受光素子であればフォトダイオード等の他の種々の
受光素子を用いるようにしても良い。
【0091】また上述の実施の形態においては、トラン
ジスタQ1及びQ2が2段接続されてなる負帰還増幅回
路のトランジスタQ1のエミッタ電圧VE1と、トランジ
スタQ3のエミッタ電圧VE3との間に発生させた電位差
ΔVBEを温度変化の差として検出するようにした場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、最初から温度
特性の異なるトランジスタQ1とトランジスタQ3とを
用いてエミッタ電圧VE1とエミッタ電圧VE3との間に生
じさせた電位差ΔVBEを温度変化の差として検出するよ
うにしても良い。この場合、APD受光装置34は微弱
な出力信号S42を取り出せる程度に増幅できる増幅率
を有するトランジスタQ1を用いるようにする。
【0092】さらに上述の実施の形態においては、カレ
ントミラー部83によってコレクタ電流IC3の1.68倍の
コレクタ電流IC6を発生させるようにした場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、負荷抵抗RE、負荷
抵抗RBの抵抗値及び可変電源VPの電圧値の設定に応
じてコレクタ電流IC3の1倍のコレクタ電流IC6をカレ
ントミラー部83によって発生させるようにしても良
い。
【0093】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、第1のト
ランジスタ回路及び第2のトランジスタ回路における温
度特性の違いを利用して温度変化に応じた電位差を発生
させ、当該電位差に応じたバイアス電圧を生成して受光
素子に供給することにより、使用時の温度に応じた最適
なバイアス電圧を受光素子に供給することができ、かく
して温度変化に係わらず常に所望の電流像倍率が得られ
る受光装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光空間伝送システムの全体構成を示す略線図で
ある。
【図2】光空間伝送装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明によるAPD受光装置の構成を示す回路
図である。
【図4】25C°におけるシミュレーション結果の説明
に供する回路図である。
【図5】75C°におけるシミュレーション結果の説明
に供する回路図である。
【図6】APDの温度特性を表す特性曲線図である。
【符号の説明】 1……光空間伝送システム、10、11……光空間伝送
装置、34……APD受光装置、81……アンプ部、8
2……温度検出部、83……カレントミラー部、84…
…マイコン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/04 10/06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受光した光信号を電気信号に変換すること
    により受信信号を取り出す受光装置において、 温度に応じたバイアス電圧によって駆動すると共に受光
    した上記光信号を上記電気信号に変換する受光素子と、 上記受光素子に接続された第1のトランジスタ回路によ
    って上記電気信号を増幅することにより出力信号を生成
    する増幅手段と、 上記第1のトランジスタ回路と、当該第1のトランジス
    タ回路の温度特性とは異なる温度特性の第2のトランジ
    スタ回路との間に接続された負荷抵抗を介して上記受光
    素子の温度変化に応じて変化する電位差を発生させる電
    位差発生手段と、 上記電位差に応じた所定電位の上記バイアス電圧を生成
    して上記受光素子に供給するバイアス電圧生成手段とを
    具えることを特徴とする受光装置。
  2. 【請求項2】上記電位差発生手段は、上記負荷抵抗の抵
    抗値を任意に設定することにより上記電位差を調整する
    ことを特徴とする請求項1に記載の受光装置。
  3. 【請求項3】上記受光素子は、アバランシェフォトダイ
    オードでなることを特徴とする請求項1に記載の受光装
    置。
  4. 【請求項4】上記第2のトランジスタ回路は、ベースに
    バイパスコンデンサが接続されることを特徴とする請求
    項1に記載の受光装置。
  5. 【請求項5】上記バイアス電圧生成手段は、上記電位差
    に応じて上記第2のトランジスタ回路に上記出力電流を
    発生させた後、当該出力電流を発生させるカレントミラ
    ー回路と、上記出力電流に応じた上記バイアス電圧を生
    成する電圧発生回路とでなることを特徴とする請求項1
    に記載の受光装置。
  6. 【請求項6】上記電圧発生回路は、上記受光素子が受光
    する光信号の出力レベルに応じて上記出力電圧の電圧値
    を可変する可変電圧制御回路でなることを特徴とする請
    求項5に記載の受光装置。
JP10245705A 1998-08-31 1998-08-31 受光装置 Pending JP2000077705A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10245705A JP2000077705A (ja) 1998-08-31 1998-08-31 受光装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10245705A JP2000077705A (ja) 1998-08-31 1998-08-31 受光装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000077705A true JP2000077705A (ja) 2000-03-14

Family

ID=17137589

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10245705A Pending JP2000077705A (ja) 1998-08-31 1998-08-31 受光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000077705A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006105660A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 National Institute Of Advanced Industrial & Technology ポート延長装置を備えた回路特性測定装置
CN111486981A (zh) * 2020-05-06 2020-08-04 中国计量科学研究院 一种温度测量方法及设备
CN112840183A (zh) * 2018-12-05 2021-05-25 索尼半导体解决方案公司 光检测装置、光检测装置的控制方法和测距装置
CN112997097A (zh) * 2018-12-11 2021-06-18 索尼半导体解决方案公司 光检测设备和距离测量设备

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006105660A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 National Institute Of Advanced Industrial & Technology ポート延長装置を備えた回路特性測定装置
CN112840183A (zh) * 2018-12-05 2021-05-25 索尼半导体解决方案公司 光检测装置、光检测装置的控制方法和测距装置
CN112840183B (zh) * 2018-12-05 2024-09-27 索尼半导体解决方案公司 光检测装置、光检测装置的控制方法和测距装置
US12352896B2 (en) 2018-12-05 2025-07-08 Sony Semiconductor Solutions Corporation Light detection apparatus and control method of light detection apparatus, and ranging apparatus
CN112997097A (zh) * 2018-12-11 2021-06-18 索尼半导体解决方案公司 光检测设备和距离测量设备
US12360218B2 (en) 2018-12-11 2025-07-15 Sony Semiconductor Solutions Corporation Photodetection device and distance measurement device
CN111486981A (zh) * 2020-05-06 2020-08-04 中国计量科学研究院 一种温度测量方法及设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07176782A (ja) アバランシェフォトダイオードを用いた光検出回路
JP2000077705A (ja) 受光装置
JPH07182681A (ja) 第2高調波発生方法及びその装置
JP2002084235A (ja) Apdバイアス電圧制御回路
US4982078A (en) Beam position sensor with time shared normalizing circuit
US5991060A (en) Automatic power control for a wavelength selective EML module
NL8500059A (nl) Inrichting voor het weergeven van informatie van een optisch uitleesbare registratiedrager.
US6426494B1 (en) Optical signal detector and optical signal detecting method
Anthony et al. An approach to end-to-end audio transmission using laser communication
US6965103B2 (en) Signal strength detection circuits for high speed optical electronics
EP1372261A1 (en) Control loop apparatus, current measuring circuit apparatus and methods therefor
JP2764955B2 (ja) アバランシェフォトダイオードバイアス電圧制御回路
US4939480A (en) Method and apparatus for amplifying signals
JPH0250534A (ja) Apdバイアス電圧制御回路
US4654892A (en) Electro-optical system using light modulation
JP3299576B2 (ja) 光空間通信装置
JPS5976490A (ja) レ−ザ光制御装置
JP2000049707A (ja) 光空間伝送装置
JP2646827B2 (ja) 光出力安定化回路
JP2518522B2 (ja) 光受信回路
JPH04101481A (ja) 光送信器
JPH06140994A (ja) 光伝送装置
JPH0319625B2 (ja)
JPH04103044A (ja) 光軸制御装置
JPH08139679A (ja) 光受信器の自動利得回路