JP2000182018A - 耐熱性icカードの製造方法 - Google Patents

耐熱性icカードの製造方法

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JP2000182018A
JP2000182018A JP36140498A JP36140498A JP2000182018A JP 2000182018 A JP2000182018 A JP 2000182018A JP 36140498 A JP36140498 A JP 36140498A JP 36140498 A JP36140498 A JP 36140498A JP 2000182018 A JP2000182018 A JP 2000182018A
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賢治 今
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性のカード基体にICモジュール装着用
凹部を円滑かつ高精度に形成するICカードの製造方法
を提供する。 【解決手段】 本発明の耐熱性ICカードの製造方法の
1は、耐熱性のカード基体にICモジュール装着用凹部
18を切削形成してICモジュールを装着するICカー
ドの製造方法において、ICモジュール装着部位置を表
した表面シートを有するカード基体を作製する工程、I
Cモジュール装着部に抜き型21を押しつけてカード基
体表面にICモジュールの外形輪郭形状を打ち抜く工
程、型抜きした外形輪郭形状の内部を切削工具31によ
り切削して表面シートを除去するとともに、ICモジュ
ールを装着できる深さに切削する工程、ICモジュール
装着部に接着剤を塗布または仮置きする工程、当該接着
剤上にICモジュールを載置した後、熱圧をかけてIC
モジュールをカード基体に固定する工程、を含むことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICカードの製造
方法に関し、特に高い耐熱性を有しながら、カード製造
工程における切削加工時に材料破壊を生じ易いカード基
材に対して、打ち抜き型によるハーフカットとNC加工
機を用いてICモジュール装着用凹部を形成する耐熱性
ICカードの製造技術に関する。
【0002】
【従来技術】データの通信を接続端子を介して行う接触
型ICカードや接触型ICカードの機能と非接触型IC
カードの機能を1つのICチップで併せ持つICチップ
(以下「コンビチップ」ともいう。)を使用した接触型
非接触型共用ICカード(以下「コンビカード」ともい
う。)の製造に当たっては、コイルと接続端子が一体と
なったIC実装済み基板を塩化ビニール等の基材でラミ
ネートしカード化を行う方法1(図6)や、アンテナコ
イルやコイル接続端子埋め込み済みカード基板を作製
し、基板のIC装着部をNC加工機等で切削するととも
にコイル接続端子を露出させ、ICチップ実装基板(C
OT、COB)に具備された接続端子とコイル接続端子
を接続してカード化を行う方法2(図7)が用いられて
いる。
【0003】コンビカードを例として上記従来方法につ
いてさらに詳説する。図6は、従来のICカードの製造
方法(方法1)を説明する図、図7は、従来のICカー
ドの他の製造方法(方法2)を説明する図である。方法
1の場合、図6(A)のように、まず、ICモジュール
51、アンテナコイル53とアンテナコイル接続端子5
4が一体となったICモジュール実装済み基板521を
準備し、当該基板を、IC装着用の開口58が形成され
たコアシート522と、さらにコアシートを保護するオ
ーバーシート523,524とを積層し、接着剤を介し
てまたは介さずに、プレス機により加圧加熱して一体の
カード基体52に形成する(図6(B))。この場合、
アンテナコイル53を設ける場合はフォトエッチングま
たは導電性インキによるスクリーン印刷により基板52
1上にループ状に形成し、ICモジュール51との接続
も予めなされている。また、外部装置接続端子512は
オーバーシート523に予め形成された開口59から露
出して外部装置とのデータ交信ができるようにされる。
図6(B)は完成したカードの断面図であり、図6
(C)は同平面図である。外部接装置続端子512がカ
ード表面に現れるが、アンテナコイル53はカード表面
に現れていない。
【0004】方法2の場合、図7(A)のように、ま
ず、アンテナコイル63やアンテナコイル接続端子64
が形成されたセンターコアシート621を準備し、これ
にオーバーシート623,624を積層し、接着剤を介
してまたは介さずに一体のカード基板に作製される(図
7(B))。その後、ICモジュール61を装填する凹
部68を座繰り加工、NC加工等により切削してカード
基体内のアンテナコイル接続端子64を露出させる(図
7(C))。次に、ICチップ実装基板に具備された接
続端子614と基体側のアンテナコイル接続端子64を
半田等の導電性接着剤で接続するとともに、接続端子部
以外の接着エリアに絶縁性接着剤を塗布してから、IC
モジュール61を装填し接続および接着を行ってコンビ
カードを作製する(図7(D))。図7(E)は完成し
たカードの平面図であり、外部装置接続端子612がカ
ード表面に現れるが、アンテナコイル63はカード表面
に現れていない。
【0005】しかし、上記方法1の場合は、ICを実装
した後、熱圧プレスによりカード化を行うため、カード
加工時にかかる物理的負荷によりICの動作不良が発生
しやすく信頼性および歩留りが悪いという問題がある。
また、それに加えて、ICの機能以外のカード外観等の
不良が発生した場合にも、当該不良によりICも含めて
無駄になり、そのコスト分、余分に費用が発生するとい
う問題がある。また、上記方法2の場合は、カード基材
に対して、NC切削加工によりICモジュール装着用凹
部を彫設するので、塩化ビニールやPET−Gのよう
に、ある程度の弾性力と硬度を有する基材に対しての加
工はできるが、2軸延伸したポリエチレンテレフタレー
ト(PET)樹脂やガラスエポキシ樹脂シート等の耐熱
性で硬く脆い樹脂の場合は、ドリルの回転に伴ってバリ
や引き裂きが生じて良好な切削加工ができないという問
題がある。一方、塩化ビニールの場合は、耐熱性が60
〜70°C程度であり、100°C以上の高い耐熱性が
要求される場合の用途に適合しない問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明では、
100°C程度の耐熱性を有し、一般に硬く割れ易く切
削が困難なカード基材に対して、ICモジュール装着用
凹部の加工を高精度かつ容易に行う製造方法を提供すべ
くなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の要旨の第1は、耐熱性のカード基体にICモ
ジュール装着用凹部を切削形成してICモジュールを装
着するICカードの製造方法において、ICモジュール
装着部位置を表した表面シートを有するカード基体を作
製する工程、ICモジュール装着部に抜き型を押しつけ
てカード基体表面にICモジュールの外形輪郭形状を打
ち抜く工程、型抜きした外形輪郭形状の内部を切削工具
により切削して表面シートを除去するとともにICモジ
ュールを装着できる深さに切削する工程、ICモジュー
ル装着部に接着剤を塗布または接着剤シートを仮置きす
る工程、当該接着剤上にICモジュールを載置した後、
熱圧をかけてICモジュールをカード基体に固定する工
程、を含むことを特徴とする耐熱性ICカードの製造方
法、にある。かかる製造方法であるので、切削の困難な
耐熱性基材であってもICモジュール装着用凹部を高精
度に形成することができる。
【0008】本発明の要旨の第2は、耐熱性のカード基
体にICモジュール装着用凹部を切削形成してICモジ
ュールを装着するICカードの製造方法において、IC
モジュール装着部位置を表した表面シートを切削のでき
る接着剤または樹脂を用いてプレスラミネートにてカー
ド基体を作製する工程、ICモジュール装着部に抜き型
を押しつけてカード基体表面にICモジュールの外形輪
郭形状を打ち抜く工程、型抜きした外形輪郭形状の内部
を切削工具により切削して表面シートを除去するととも
にICモジュールを装着できる深さに切削する工程、I
Cモジュール装着部に接着剤を塗布または接着剤シート
を仮置きする工程、当該接着剤上にICモジュールを載
置した後、熱圧をかけてICモジュールをカード基体に
固定する工程、を含むことを特徴とする耐熱性ICカー
ドの製造方法、にある。かかる製造方法であるので、切
削の困難な耐熱性基材であってもICモジュール装着用
凹部を高精度に形成することができる。
【0009】本発明の要旨の第3は、耐熱性のカード基
体にICモジュール装着用凹部を切削形成してICモジ
ュールを装着するICカードの製造方法において、IC
モジュール装着部位置を表した表面シートを含む耐熱性
シート3枚以上をプレスラミネートしてカード基体を作
製する工程、ICモジュールを実装できる輪郭形状を形
作る少なくとも2回以上の打ち抜き工程、型抜きした外
形輪郭形状の内部を切削工具により切削して表面シート
を除去する工程、ICモジュール装着部に接着剤を塗布
または接着剤シートを仮置きする工程、当該接着剤上に
ICモジュールを載置した後、熱圧をかけてICモジュ
ールをカード基体に固定する工程、を含むことを特徴と
する耐熱性ICカードの製造方法、にある。かかる製造
方法であるので、切削の困難な耐熱性基材であってもI
Cモジュール装着用凹部を高精度に形成することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明のICカードの製造
方法の実施形態について図面を参照して説明する。図1
は、本発明のICカードの製造方法に使用するカード基
体の一例を示す図である。図2は、本発明のICカード
の製造方法に使用するカード基体の他の例を示す図であ
る。図1の場合は、通常の接触型ICカード、図2の場
合は主としてコンビカードの製造方法に採用されるカー
ド基体を示す。カード周囲に鎖線で表示するのはカード
内部にアンテナコイル13が存在することを示してい
る。
【0011】図1の通常の接触型ICカード基体の場
合、まずオーバーシートとなるカード表面材料122ま
たはコアシート121に印刷パターン125とICモジ
ュール装着位置を表した見当マーク126の印刷を行っ
て準備する。カードサイズに打ち抜く前においては、打
ち抜き用見当マーク(不図示)も有することになる。見
当マークの印刷はカード絵柄の外側となる部分に行う。
図2のコンビカードの場合も同様に、オーバーシートと
なるカード表面材料122またはコアシート121に印
刷パターン125とICモジュール装着位置を表した見
当マーク126の印刷を行って準備する。また、センタ
ーコアシート121には予めアンテナコイル13とアン
テナコイル接続端子14を形成しておく、これらはフォ
トエッチングやスクリーン印刷により形成されることが
多い。
【0012】図1、図2の場合、3層の基材シート12
1,122,123が積層されて一体のカード基体12
を構成しているが、3層に限定されるものではなく、4
層あるは5層であってもよい。また、一般に耐熱性のカ
ード基材は自己融着性がないので接着剤を使用して層間
の接着をする場合が多い。カード基材には、耐熱性の各
種材料を採用でき、例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹
脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、ポリアミド樹脂、
ポリアセタール樹脂、ビスマレイミド・トリアジン(B
T)樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ガラスエポ
キシ樹脂等が挙げられる。エポキシ樹脂の場合、Bステ
ージ(半硬化)状態のものであってもよい。また、これ
らはシート状のものの積層体に限らず熱硬化性の樹脂を
注入して硬化させ、カード基体とするものであってもよ
い。
【0013】図3は、本発明のICカードの製造工程を
示す図である。前述のようにカード基体12を準備した
後(図3(A))、ICモジュール装着部にモジュール
基板111の外形輪郭形状を有する抜き型21を押し付
けて基材表面のハーフカットを行う(図3(B))。装
着部の位置合わせは予めオーバーシート122に印刷し
て設けた見当マークを基準にして行う。次に、ハーフカ
ットを行って形成した矩形状の輪郭線211の内側部分
の切削加工を行って、図3(C)の斜線を施したカード
基材部分を除去してICモジュール装着用凹部18を形
成する。カード基材のモジュール基板111が載置され
る第1凹部181部分の深さは、モジュール基板や接着
剤の厚みを加味した所定の厚みとする必要があるので、
数値制御されたNC加工装置31により精度高い切削を
行う必要がある。第1凹部の中にICモジュールのモー
ルド樹脂部を埋設できる深さに第2凹部182をさらに
切削形成する。この第1凹部181の段部に接着剤19
を塗布または接着剤シートを仮置きしてからICモジュ
ール11を載置して、熱圧をかけてICモジュールを装
着する(図3(D))。
【0014】図4は、本発明のICカードの他の製造工
程を示す図である。図4の場合は主としてコンビカード
のための製造工程を示す。まず、アンテナコイル13の
レイアウトやアンテナコイル接続端子14が形成された
基材121を準備する。アンテナコイル接続端子14は
アンテナコイルの両端とICモジュール端子を接続する
ためICモジュール装着部に臨むように形成しておく。
これらは、銅箔が張られたコア基材をフォトエッチング
するか基材への導電性インキ等の印刷により設けること
ができる。コアシート121は、ポリエチレンテレフタ
レート(PET)やガラスエポキシ樹脂等の耐熱性材料
を使用する。
【0015】これにオーバーシート122、123を積
層してカード基体12を準備する(図4(A))。次い
で、ICモジュール装着部を抜き型22でハーフカット
を行って通常は矩形状の輪郭線221を設ける(図4
(B))。さらに、ICモジュール装着部のICモジュ
ール11のモールド樹脂部外形輪郭形状を有する抜き型
21を押し付けて基材のハーフカット211を行う(図
4(C))。このハーフカットはモジュールのモールド
樹脂部が納まる深さとするためかなりの深さとなるが、
カード基材を貫通しないようにして行う。なお、上記の
場合、内側のハーフカットを先に行っているが、どちら
が先であってもよい。また、多層の場合は2回以上のハ
ーフカットを行う場合もある。装着部の位置合わせは予
めオーバーシート122に印刷して設けた見当マークを
基準に行う。この輪郭線221の内側の部分の切削加工
を行って、図4(D)の斜線を施したカード基材部分を
切削除去してICモジュール装着用凹部18を形成す
る。この製造方法の場合は、切削に適さないPET、ガ
ラスエポキシ基板等において、精度のよい加工ができ
る。
【0016】コンビカードの場合もモジュール装着用凹
部18は2段の深さに形成し、第1凹部181はアンテ
ナコイル13が露出する深さに、第2凹部182はIC
モジュールのモールド樹脂部が埋設できる深さに形成す
る。第1凹部の深さはまた、チップ側接続端子を含むI
Cモジュール実装基板111等の厚みまたはオーバーシ
ート123の厚みと実質的に同等の厚みである必要があ
る。カード基材のモジュール基板111が載置される部
分とモジュール嵌入部の切削は、同様に数値制御された
NC加工装置31によるのが望ましい。ICモジュール
装着用第1凹部181のモジュール基板が載置する段部
に半田ペースト、銀ペースト等の導電性接着剤20を塗
布または接着剤シートの仮置きを行う。この塗布領域は
短絡を生じないように少なくとも2つの領域に分割して
行う。導電性接着剤の塗布領域が広い場合は当該領域以
外の部分に絶縁性接着剤シートを貼着しても良い。導電
性接着剤塗布または接着剤シートを仮置き後、ICチッ
プ実装基板を載置し、熱圧(例えば、200°C、30
秒)をかけることによりICチップ実装基板とカード基
体との接着およびアンテナコイルの接続を行う。半田ペ
ースト等の場合でもこの条件に加熱すれば溶融して接続
するとともに導電性となるからである。
【0017】図5は、コンビカードにおけるICモジュ
ール装着部を拡大して示す断面図である。図5のよう
に、第1凹部181は表面にアンテナコイル接続端子1
4が露出するように切削する。接続端子14上には薄層
の接着層124が付着しているので、この層も切削して
接続端子14が露出するようにする。この切削は前記の
ようにNC加工等により予め計算された基材厚みをカー
ド表面から切削するようにする。第2凹部182は、I
Cモジュール11のモールド樹脂115部が埋設できる
深さに切削する。次に、アンテナコイル接続端子14上
に導電性接着剤20を塗布してからICモジュールを装
着して加熱加圧する。この結果、図5のようにチップ側
のアンテナコイル接続端子114とカード基体側のアン
テナコイル接続端子14とが導電性接着剤20を介して
接続し導通が図られ、かつICモジュールをカード基体
に固定することができる。なお、この断面図は端子接続
面のみを示した図であるが、接続端子周辺部以外は、I
Cモジュール接着用シート等により、カード基体とIC
モジュールが接着される。
【0018】また、図5のようにチップ側アンテナコイ
ル接続用端子114は、ボンディングワイヤ113によ
りICチップ112のパッドに結線されている。他の端
子がある場合は、それぞれ基板表面側端子板に同様にワ
イヤボンディング、スルーホール等により接続されるが
図5ではその詳細は省略されている。ボンディング後、
ICチップ112、ボンディングワイヤ113部分はモ
ールド樹脂115により被覆して保護されている。
【0019】(その他の材質に関する実施例) ICモジュールの端子基板は、ポリイミド、ガラスエ
ポキシ、BTレジン等の絶縁性基板の両面に銅箔を貼り
付け、前記基板にエッチング等の処理を用いて、表面に
外部装置接触用端子を描き、裏面にコイル接続端子等の
配線を描いた後、ニッケル、銅、金等のメッキを施す。
この基板にICチップを実装し、金ワイヤー等でICチ
ップと基板内に具備される接続配線とのボンディングを
行う。さらに、ICチップ周辺部をエポキシ系等の樹脂
を用いて封止を行う。 ICモジュールのアンテナコイルと接続する端子の金
属材料とアンテナコイルの接続端子の金属材料は同一材
料であることが好ましい。同一材料であれば導電性接着
材料選択の範囲が広くなり強力に接着できる材料を使用
できるからである。一般的には、銅材料にニッケル下地
めっきをして金めっきした材料が好ましく用いられる。
【0020】ICモジュールの接着には、熱硬化型、
熱可塑(ホットメルト)型の各種接着剤を使用すること
かでき、粘着剤や湿気硬化型の接着剤、粘着シートやコ
ールドグルー等であってもよい。導電性接着剤には、
上記のように半田ペースト、銀ペーストを使用すること
ができる他、導電性接着シートや異方導電性接着シー
ト、箔状金属半田等を使用することができる。またこれ
らの接着剤の塗布またはシートの仮置きはカード基体側
接続端子上であってもICチップ側接続端子上であって
も良い。
【0021】
【実施例】以下、具体的な実施例に沿って本発明のIC
カードの製造方法を説明する。なお、実施例中に付した
符号は図1〜図5に付した符号に対応するものである。 (実施例1)2軸延伸した厚み150μmの乳白ポリエ
チレンテレフタレート(PET)シート(東レ株式会社
製)を表面側オーバーシート122とし、所定の絵柄1
25とICモジュール装着位置およびカードサイズ打ち
抜き位置を表示する見当マークを印刷して準備した。同
様に、2軸延伸した厚み150μmの乳白PETシート
(東レ株式会社製)を端子基板と反対面側のオーバーシ
ート123とし所定の印刷を行って準備した。この2層
のオーバーシート122、123の印刷面が内面側にな
るようにして、500μmの間隔をおいて平行平面な状
態に保ち、そのシート間に熱硬化性のエポキシ樹脂を流
し込み、室温で放置して硬化させた。これによりエポキ
シ樹脂層がセンターコア121となる厚み800μmの
カード基体12が形成された。
【0022】このカード基体を打ち抜き見当マークを基
準にしてカードサイズに打ち抜いた後、ICモジュール
装着位置の端子基板形状の外形をハーフカットするよう
に抜き型21で打ち抜きを行った。これには、見当マー
クを基準にして、輪郭が13×11.8mmの矩形状で
4隅のコーナー部が曲率半径2.5mmの輪郭を有する
抜き型(深さ150μm)を使用して、表面PETシー
ト側から抜き型を押し込む形で行った。続いて、モジュ
ール装着用凹部のICモジュール基板との接着面を形成
する第1凹部181をNC制御された切削機を使用し
て、200μmの均一の深さに切削した。この切削はハ
ーフカットの抜き型と同一形状部分について行った。さ
らに、第1凹部の中央部分をICモジュールのモールド
樹脂部を装填できるように、切削機を使用して同一曲率
半径のコーナー部を持つ、8×8mmの正方形状に切削
して第2凹部182を形成した。この深さは600μm
となるようにした。
【0023】一方、厚み150μmのガラスエポキシ基
板(サイズ13mm×11.8mm)にICチップを搭
載しモールドしたICモジュールを準備し、このICモ
ジュールのカード基体の第1凹部と接する面のモールド
樹脂の周囲にリング状に切り抜いた厚み50μmのホッ
トメルト型接着シートを貼付けて準備した。この接着シ
ートを貼付けたICモジュールを先に切削して形成した
ICモジュール装着用凹部18に載置した後、カード基
体の両面をプレス板で挟んで、熱圧(200°C、30
秒)をかけてICモジュールを装着した。ICモジュー
ル装着用凹部の型抜き、切削の工程で基材の引き裂きや
割れ、バリの発生がなく、ICモジュールも安定して装
着することができ、表裏面の外観も良好であった。
【0024】(実施例2)2軸延伸した厚み200μm
の乳白ポリエチレンテレフタレート(PET)シート
(東レ株式会社製)を表面側オーバーシート122と
し、所定の絵柄125とICモジュール装着位置および
カードサイズ打ち抜き位置を表示する見当マークを印刷
して準備した。同様に、2軸延伸した厚み200μmの
乳白PETシート(東レ株式会社製)を端子基板と反対
面側のオーバーシート123とし所定の印刷を行って準
備した。コアシートとして厚み300μmのPETシー
ト(東レ株式会社製)に銅箔貼りしたシートにアンテナ
コイル13とアンテナコイル接続端子14をフォトエッ
チング技術で設け、この2層のオーバーシート122、
123の印刷面が内面側になるようにし、オーバーシー
トのコアシートに接する面に接着剤を塗布して積層し、
熱圧(120°C、5分)をかけて一体にした。これに
よりPET基材からなる厚み800μmのカード基体1
2が形成された。従って、乾燥後の接着層の厚みは各5
0μm程度となったことになる。
【0025】このカード基体を打ち抜き見当マークを基
準にしてカードサイズに打ち抜いた後、ICモジュール
装着位置の中央部をハーフカットするように抜き型21
で打ち抜きを行った。これには、見当マーク126を基
準にして、ICモジュール装着位置の端子基板形状の外
形をハーフカットするように抜き型22で打ち抜きを行
った。ハーフカットは、輪郭が13×11.8mmの矩
形状で4隅のコーナー部分が曲率半径2.5mmの輪郭
を有する抜き型(深さ200μm)を使用して、表面P
ETシート側から抜き型を押し込む形で行った。続い
て、第1凹部の中央部分を輪郭が8×8mmの矩形状で
4隅のコーナー部分が曲率半径2.5mmの輪郭を有す
る抜き型(深さ550μm)を使用して、表面PETシ
ート側から抜き型を押し込む形で行った。
【0026】モジュール装着用凹部のICモジュール基
板との接着面を形成する第1凹部181をNC加工装置
(切削機)31を使用して、250μmの均一の深さに
切削した。この切削はハーフカットの抜き型と同一形状
部分について行った。さらに、第1凹部の中央部分をI
Cモジュールのモールド樹脂部を装填できるように、切
削機を使用して先にハーフカットした形状に沿ってNC
加工装置31により切削して第2凹部182を形成し
た。この深さは600μmとなるようにした。
【0027】一方、厚み200μmのガラスエポキシ基
板(サイズ13mm×11.8mm)に接触用非接触用
共用ICチップ(コンビチップ)を搭載しモールドした
ICモジュール11を準備し、このICモジュールのカ
ード基体の第1凹部と接する面のモールド樹脂の周囲に
半円形状に切断した厚み50μmの導電性接着シート2
枚を貼着して準備した。この接着シートを貼付けたIC
モジュールを先に切削して形成したICモジュール装着
用凹部18に載置した後、カード基体の両面をプレス板
で挟んで、熱圧(200°C、30秒)をかけてICモ
ジュールを装着した。ICモジュール装着用凹部の型抜
き、切削の工程で基材の引き裂きや割れ、バリの発生が
なく、ICモジュールも安定して装着することができ、
表裏面の外観も良好であった。
【0028】
【発明の効果】本発明の耐熱性ICカードの製造方法で
は、ICモジュール装着用凹部の形成を予め抜き型によ
りハーフカットを行ってからその内側を切削するように
したので、一般に硬くて脆く材料破壊を生じ易い耐熱性
基材についても凹部の切削を円滑かつ精度高く行うこと
ができる。また、耐熱性が高いICカードを表裏面の外
観が良好な状態で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のICカード製造方法に使用するカー
ド基体の一例を示す図である。
【図2】 本発明のICカード製造方法に使用するカー
ド基体の他の例を示す図である。
【図3】 本発明のICカードの製造工程を示す図であ
る。
【図4】 本発明のICカードの他の製造工程を示す図
である。
【図5】 コンビカードにおけるICモジュール装着部
を拡大して示す断面図である。
【図6】 従来のICカードの製造方法を説明する図で
ある。
【図7】 従来のICカードの他の製造方法を説明する
図である。
【符号の説明】
11 ICモジュール 12 カード基体 13 アンテナコイル 14 アンテナコイル接続端子 18 ICモジュール装着用凹部 19 接着剤 20 導電性接着剤 21,22 抜き型 31 NC加工装置 52,62 カード基体 53,63 アンテナコイル 54,64 アンテナコイル接続端子 58 ICモジュール装着用開口 68 ICモジュール装着用凹部 515,615 モールド樹脂

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性のカード基体にICモジュール装
    着用凹部を切削形成してICモジュールを装着するIC
    カードの製造方法において、 ICモジュール装着部位置を表した表面シートを有する
    カード基体を作製する工程、ICモジュール装着部に抜
    き型を押しつけてカード基体表面にICモジュールの外
    形輪郭形状を打ち抜く工程、型抜きした外形輪郭形状の
    内部を切削工具により切削して表面シートを除去すると
    ともにICモジュールを装着できる深さに切削する工
    程、ICモジュール装着部に接着剤を塗布または接着剤
    シートを仮置きする工程、当該接着剤上にICモジュー
    ルを載置した後、熱圧をかけてICモジュールをカード
    基体に固定する工程、を含むことを特徴とする耐熱性I
    Cカードの製造方法。
  2. 【請求項2】 ICモジュールを実装できる輪郭形状を
    形作る少なくとも2回以上の打ち抜き工程を行い、その
    打ち抜かれたシート部分を数値制御された切削加工によ
    り除去する工程、をさらに有することを特徴とする請求
    項1記載の耐熱性ICカードの製造方法。
  3. 【請求項3】 耐熱性のカード基体にICモジュール装
    着用凹部を切削形成してICモジュールを装着するIC
    カードの製造方法において、 ICモジュール装着部位置を表した表面シートを切削の
    できる接着剤または樹脂を用いてプレスラミネートにて
    カード基体を作製する工程、ICモジュール装着部に抜
    き型を押しつけてカード基体表面にICモジュールの外
    形輪郭形状を打ち抜く工程、型抜きした外形輪郭形状の
    内部を切削工具により切削して表面シートを除去すると
    ともにICモジュールを装着できる深さに切削する工
    程、ICモジュール装着部に接着剤を塗布または接着剤
    シートを仮置きする工程、当該接着剤上にICモジュー
    ルを載置した後、熱圧をかけてICモジュールをカード
    基体に固定する工程、を含むことを特徴とする耐熱性I
    Cカードの製造方法。
  4. 【請求項4】 耐熱性のカード基体にICモジュール装
    着用凹部を切削形成してICモジュールを装着するIC
    カードの製造方法において、 ICモジュール装着部位置を表した表面シートを含む耐
    熱性シート3枚以上をプレスラミネートしてカード基体
    を作製する工程、ICモジュールを実装できる輪郭形状
    を形作る少なくとも2回以上の打ち抜き工程、型抜きし
    た外形輪郭形状の内部を切削工具により切削して表面シ
    ートを除去する工程、ICモジュール装着部に接着剤を
    塗布または接着剤シートを仮置きする工程、当該接着剤
    上にICモジュールを載置した後、熱圧をかけてICモ
    ジュールをカード基体に固定する工程、を含むことを特
    徴とする耐熱性ICカードの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003085507A (ja) * 2001-09-12 2003-03-20 Nec Tokin Corp 外部端子付icカードの製造方法
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