JP2000204686A - 枠組壁工法建築物の天井部断熱構造 - Google Patents

枠組壁工法建築物の天井部断熱構造

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西 浩 司 今
Yasunori Matsunari
成 靖 典 松
Yoshio Matsumura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に枠組壁工法建築物の天井部を効果的に断
熱することができ、寒冷地に最適な枠組壁工法建築物の
天井部断熱構造を提供する。 【解決手段】枠組壁工法建築物の天井部断熱構造であっ
て、頭つなぎ29の上面に所定高さの垂木受け材33,
34を立設するとともに、頭つなぎ29の上面に天井根
太35を配置し、さらに前記天井根太35の上面に板状
断熱材37,38を敷設したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は枠組壁工法建築物の
天井部断熱構造に関する。
【0002】
【従来の技術】木造住宅の枠組壁工法は、通常、間柱に
2in×4inの材を用いるため、ツーバイフォーと称
されている。
【0003】このような工法では、構成する木材の断面
寸法の種類がわずかで良いという利点がある。
【0004】図3は、従来の枠組壁工法建築物の天井部
断熱構造を示したものである。
【0005】この建築物では、枠材により所定厚さの壁
体1が構成されている。また、壁体1内にはグラスウー
ル8が装填され、外壁下張材9により覆われている。す
なわち、この建築物では、壁体1内に内断熱構造が構成
されている。一方、頭つなぎ2により、垂木3が支持さ
れている。また、所定間隔おきに配置された天井根太7
間に、グラスウール5が側方から転び止め6に当接する
ように装填されている。なお、図3において、符号4、
10は防湿材を示したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の枠組壁工法建築物では、小屋裏空間において、天
井根太がむきだしに配置されることになる。すると、こ
の部分に熱橋が生じてしまう。これを避けるために、天
井根太の上に板状断熱材などを敷設して断熱性を向上さ
せることもできるが、根太3が邪魔になって、結局、板
状断熱材を屋根側に密着させることができなかった。し
たがって、単にこの上に板状断熱材を敷設しても、熱橋
を防ぐことができないという問題があった。
【0007】本発明はこのような実情に鑑み、枠組壁工
法建築物の天井部の熱橋を効果的に防ぐことができる枠
組壁工法建築物の天井部断熱構造を提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る枠組壁工法建築物の天井部断熱構造建
は、枠組壁工法建築物の天井部断熱構造であって、頭つ
なぎの上面に所定高さの垂木受け材を立設するととも
に、頭つなぎの上面に天井根太を配置し、さらに前記天
井根太の上面に板状断熱材を敷設したことことを特徴と
している。
【0009】このような構成によれば、垂木受けを立設
することにより、天井根太の上方に所定高さの空間を確
保でき、この空間に板状断熱材を切り欠くことなく設置
することができる。したがって、天井根太間に断熱材を
挿入する断熱構造ではないことから、天井部での熱橋が
少なくなり、断熱性が向上する。
【0010】また、前記天井根太と前記板状断熱材との
間に、単板、合板、繊維板、パーティクルボードなどの
乾燥面材を介在させることができる。
【0011】これにより、板状断熱材の面強度を向上さ
せることができる。
【0012】また、前記桁垂木受け材は、高さの異なる
第1の垂木受け材と第2の垂木受け材とから構成され、
背の高い第1の垂木受け材が室外側に配置されているこ
とを特徴としている。これにより、天井根太を確実に保
持することができる。
【0013】また、前記垂木受け材の上面に当接して、
一つの垂木と、隣接する垂木との間に、発泡合成樹脂か
らなる桁パッキンを配設したことを特徴とする。これに
より、垂木間の隙間を無くすことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施例を参照
しながら本発明を説明する。
【0015】図1は本発明の一実施例による天井部断熱
構造を備えた木造2階建ての枠組壁工法建築物を示した
ものである。
【0016】この建築物では、基礎20の上に土台21
が据えられ、土台21の上に、端根太または側根太5
0,51が立設されている。さらに、根太50,51の
上面に板材24が敷設されている。
【0017】板材24は、構造用合板あるいはパーティ
クルボードなどの木質系材料によって形成されている。
一方、2階の床面には根太25が配設されている。ま
た、根太25の上に、同じく、パーティクルボード、構
造用合板などの板材26が敷き並べられている。
【0018】さらに、1階、2階の壁面には所定間隔お
きに縦枠28が立設され、これらは頭つなぎ29で連結
されている。縦枠28の外側には、同じく、構造用合
板、パーティクルボードなどの板材30が面方向に張り
巡らされている。なお、この板材30の外側目地部、土
台21と基礎20との間などには、気密テープを介在さ
せることが好ましい。この気密テープは、適宜なクッシ
ョン性と粘着性を備えた、いわゆる発泡合成樹脂からな
るシール材である。また、これらの板材30の外側に
は、発泡合成樹脂からなる板状断熱材31が張り巡らさ
れている。すなわち、外断熱構造が構成されている。
【0019】板状断熱材31は、どのような発泡体から
構成しても良いが、例えば、ポリスチレンフォーム、ポ
リプロピレンフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリウ
レタンフォーム、フェノールフォーム、アクリルフォー
ム、炭酸塩系無機質発泡体、水酸化物系無機質発泡体、
炭酸塩系無機質発泡体、珪酸塩系無機質発泡体などが例
示される。軽量性に基づく作業性を高めようとする場合
はポリスチレンフォーム、ポリプロピレンフォームなど
の有機系発泡体が好ましく、不燃性が重視される場合に
は無機質系発泡体が好適である。またこれらの発泡体は
有機系発泡体では押出法、ビーズ法など、無機質系発泡
体ではバッチ法などで製造することができる。発泡倍率
は任意であるが、例えば、20〜60倍とするのが望ま
しい。
【0020】面方向に広がる板材30と板状断熱材31
とを接合するには、例えば、接着剤が用いられる。接着
剤の種類としては、酢酸ビニル樹脂エマルジョン系接着
剤、エポキシ系接着剤、ウレタン系接着剤などが例示さ
れる。また、板状断熱材31と板材30とはステープラ
ーなどの針材で連結しても良いが、針のような金属の貫
通は断熱欠損となるので、貫通しないようにする必要が
ある。このような断熱材を配設することにより、この建
築物では、縦枠28の外側に外断熱構造が構成されてい
る。
【0021】一方、2階の天井部には、図2に拡大して
示したように、頭つなぎ29の上面に、第1の垂木受け
材33と、第2の垂木受け材34とが立設されている。
なお、これらの垂木受け材33,34は、水平方向に延
びる長尺物である。第1の垂木受け材33は、第2の垂
木受け材34に比べて背が高く形成されているが、第2
の垂木受け材34は、上方に持ち上げられて配置されて
いる。これにより、頭つなぎ29の上面に、天井根太3
5の支持領域が確保されている。天井根太35は、頭つ
なぎ29の上方で、第1の垂木受け材33の側面に突き
合わされ、かつ第2の垂木受け材34の下面と当接して
いる。このように、天井根太35の取付位置を確保する
ことにより、天井根太35の落下が防止されている。ま
た、天井根太35の上面にはパーティクルボード、構造
用合板などの板材40が平面状に敷設されている。実施
例では、パーティクルボードが採用されている。
【0022】このような板材40が敷き並べられたら、
発泡合成樹脂からなる第1の板状断熱材37が敷設され
るとともに、その上方に第2の板状断熱材38が敷設さ
れている。したがって、天井部では、二重の断熱材3
7,38により、断熱層の厚さが十分厚くされている。
【0023】垂木39は、縦枠31および第1の受け材
33に支持されている。また、一つの垂木39と隣接す
る垂木39との間には、それぞれ板状発泡合成樹脂から
なる桁パッキン45が水平方向を囲繞するように配置さ
れている。桁パッキン45は、板状断熱材31、37、
38などと同様の材質から形成されていても良いが、適
宜なクッション性と柔軟性を備えていることが好まし
い。このような桁パッキン45を配置することにより、
垂木39間の隙間を無くすことができうる。なお、図2
において、符号41、46は気密テープを示したもので
ある。このような気密テープ41、46を貼着すること
により、板材30と第1の垂木受け33との接合部の断
熱気密性ならびに、板材40と第1,第2の垂木受け材
33,34間の断熱気密性を向上させることができる。
【0024】このような天井部断熱構造が設置された建
築物では、天井部を断熱している板状断熱材37、38
を部分的に切り欠く必要がない。しかも、板状断熱材3
7,38を二重に敷設できるので、薄い断熱材を使用す
る場合であっても、断熱性能を十分向上させることがで
きる。また、壁側の板状断熱材31も垂木39の近傍ま
で延ばすことができるので、壁側の断熱性能も十分発揮
することができる。
【0025】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されない。例えば、
上記実施例では、第1の垂木受け材33と第2の垂木受
け材34とを立設しているが、垂木受け材は、一つであ
っても良い。この場合には、背の低い側の垂木受け材を
略することになる。
【0026】また、上記実施例では、壁および床を構築
するにあたり、現場で、縦枠28および板材30を取り
付けていく工法で説明したが、パネル工法にも適用可能
である。
【0027】本発明によれば、今まで、一階の床、ある
いは2階の床に構成されていた構造をそのまま天井部に
採用しているので、余分な寸法の部材を新たに設ける必
要がなく、部品の共用化を図ることができる。したがっ
て、コスト的にも安価に構成できる。また寒冷地におい
ても、十分な断熱性能を発現させることができる。
【0028】このような構造を採用することにより、い
わゆるツーバイフォーの建築物であっても天井部の断熱
性能を向上させることができる。
【0029】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係る枠
組壁工法建築物の天井部断熱構造によれば、枠組により
壁を構成した建築物の頭つなぎの上面に垂木受け材を立
設したことにより、天井根太の上方に空間を確保でき、
この空間を利用して板状断熱材を切り欠くことなく敷設
することができる。したがって、天井根太間に断熱材を
挿入する断熱構造ではないことから、天井部での熱橋が
少なくなり、断熱性が向上する。これにより、十分な断
熱性能を発揮させることができ、寒冷地の断熱構造とし
て最適な断熱構造を提供できる。
【0030】また、外断熱を構成した建築物に有効であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例による断熱構造が設置
された枠組壁工法建築物の要部断面図である。
【図2】図2はその一部を拡大して示した断面図であ
る。
【図3】図3は従来の桁上断熱構造が設置された屋根部
の断面図である。
【符号の説明】
33 第1の垂木受け材 34 第2の垂木受け材 35 天井根太 37 第1の板状断熱材 38 第2の板状断熱材 39 垂木 40 板材 45 桁パッキン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠組壁工法建築物の天井部断熱構造であ
    って、 頭つなぎの上面に所定高さの垂木受け材を立設するとと
    もに、頭つなぎの上面に天井根太を配置し、さらに前記
    天井根太の上面に板状断熱材を敷設したことを特徴とす
    る枠組壁工法建築物の天井部断熱構造。
  2. 【請求項2】 前記天井根太と前記板状断熱材との間
    に、乾燥面材が介在されていることを特徴とする枠組壁
    工建築物の天井部断熱構造。
  3. 【請求項3】 前記乾燥面材が、単板、合板、繊維板、
    パーティクルボードの少なくとも1種以上からなるもの
    であることを特徴とする請求項2に記載の建築物の桁上
    断熱構造。
  4. 【請求項4】 前記垂木受け材は、高さの異なる第1の
    垂木受け材と第2の垂木受け材とから構成され、背の高
    い第1の垂木受け材が室外側に配置されていることを特
    徴とする請求項1に記載の枠組壁工法建築物の天井部断
    熱構造。
  5. 【請求項5】 前記垂木受け材の上面に当接して、一つ
    の垂木と、隣接する垂木との間に、発泡合成樹脂からな
    る桁パッキンを配設したことを特徴とする請求項1から
    4のいずれかに記載の枠組壁工法建築物の天井部断熱構
    造。
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WO2015021102A1 (en) * 2013-08-07 2015-02-12 Mei Edmund Structural engineered wood rim board for light frame construction
CN112982799A (zh) * 2021-03-02 2021-06-18 中锦泰(北京)建筑工程有限公司 一种节能型建筑室内装修结构
CN114045947A (zh) * 2021-11-01 2022-02-15 哈尔滨鸿盛建筑材料制造股份有限公司 一种保温天棚与轻钢屋架组合承重系统

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