JP2000206768A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000206768A
JP2000206768A JP11008418A JP841899A JP2000206768A JP 2000206768 A JP2000206768 A JP 2000206768A JP 11008418 A JP11008418 A JP 11008418A JP 841899 A JP841899 A JP 841899A JP 2000206768 A JP2000206768 A JP 2000206768A
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裕史 ▲崎▼田
Yasushi Sakida
Shoichi Fujita
庄一 藤田
Eiji Nishimitsu
英二 西光
Mitsuru Tokuyama
満 徳山
Hiroo Naoi
宏夫 直井
Koichi Takenouchi
幸一 竹ノ内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体表面電位の立ち上がり時におけるキャ
リア上がりを防止する。 【解決手段】 回転する感光体ドラム11と、放電ワイ
ヤ12aから感光体ドラム11へ到達するコロナイオン
量を制御する制御グリッド12bを備え、コロナ放電に
より感光体表面を規定電位に帯電させる帯電器12と、
帯電器12により帯電された感光体ドラム11に光照射
により静電潜像を形成する露光装置13と、静電潜像を
現像剤により現像する現像装置14と、制御グリッド1
2bに制御電圧を供給するとともに、この制御電圧を、
感光体表面電位が規定電位に立ち上がるまでの間に、低
圧側から高圧側に複数段に切り替える制御電圧供給手段
とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばレーザプリ
ンタおよびLEDプリンタ等の光プリンタや、電子複写
機およびファクシミリ装置等、現像剤により被転写材へ
の画像形成を行う画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザプリンタや電子複写機等の従来の
画像形成装置は、例えば図11に示す構成を備えてい
る。この画像形成装置において、感光体ドラム101で
の静電潜像の形成は、感光体ドラム101の表面を帯電
器102によって均一に帯電した後、露光装置103に
よる露光にて上記表面の電位を部分的に下げることによ
り行われる。このとき、感光体ドラム101の基体をな
すアルミニウム素管(図示せず)は、ドラムフランジか
らドラムシャフトを介してグランドに接続されており、
これによって感光体ドラム101における上記露光部の
部分的な電位の低下が可能となる。
【0003】また、上記静電潜像の現像は、現像装置1
04に現像バイアスを印加し、上記静電潜像に現像装置
104にて現像剤を付着させることにより行われる。
【0004】上記帯電器102としては、通常、スコロ
トロン帯電器が使用されている。この帯電器は、同図に
示すように、放電ワイヤ102aから感光体ドラム10
1の表面に到達するコロナイオンの量を制御可能な制御
グリッド102bを備えている。
【0005】なお、画像形成装置は、さらに転写装置1
05、剥離装置106、クリーニング装置107および
除電ランプ108を備えている。
【0006】従来の画像形成装置において、感光体ドラ
ム101の表面の電位は、帯電器102により電位が印
加されていないとき、0Vである。このため、反転現像
方式を使用する画像形成装置では、装置の初期設定時、
ウォーミングアップ時、プリントスタート時あるいはプ
リントエンド時等の非画像形成期間において、現像装置
104や感光体ドラム101を回転させた場合、感光体
ドラム101に現像剤が付着し、不必要に現像剤が消費
されることになる。このような不都合を防止するために
は、上記非画像形成期間においても、感光体ドラム10
1と現像装置104との両方に電位が印加される。
【0007】例えば特開平6−282126号公報に
は、メインモーターのスタート時の回転不安定期間にお
いて、感光体における現像装置が作用する領域に、現像
剤と同極性の電位を印加する構成が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示された構成においても、次のような問題点は解
決されていない。即ち、反転現像方式の画像形成装置で
は、帯電器102に高電圧トランス(TH )を備えた電
源が必要となる。例えば、図11に示した装置では、制
御グリッド102bの電源として高電圧トランス電源1
09が接続されている。この構成においては、上記の非
画像形成期間に、図12示すタイミングにて各部が作動
する。なお、ドラムモーターは感光体ドラム101の駆
動モーターであり、レーザー発光は露光装置103が備
えるレーザー装置からのレーザー光の出射動作である。
【0009】ところで、高電圧トランス電源109で
は、電圧の立上げ時において、低電圧側の立ち上がりに
電圧の制御不可能な領域である不安定領域が生じる。こ
の不安定領域により、感光体表面電位は、図13に示す
ように、直線的に上昇せず、いわゆるなまり111を含
むいびつなものとなる。このため、規定電位への感光体
表面電位の上昇過程において、感光体表面電位と現像バ
イアスとの電位差(カブリ電位)が過度に大きくなる。
この結果、現像装置104からのキャリアの飛散(キャ
リア上がり)が発生し、感光体ドラム101における感
光体の短命化や、トナーリサイクル時の飛散キャリアを
核としたトナー凝集物の生成等により、画像の劣化を招
来するという問題点を有している。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、装置の初期設定時、ウォーミングアップ時、
プリントスタート時あるいはプリントエンド時等の非画
像形成期間において、キャリアの飛散による感光体の短
命化や、トナーリサイクル時の飛散キャリアを核とした
トナー凝集物の生成等により、画像が劣化することを防
止し得る画像形成装置の提供を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の請求項1に記載の画像形成装置は、回転
する感光体と、放電電極から感光体へ到達するコロナイ
オン量を制御する制御電極を備え、コロナ放電により前
記感光体の表面を規定電位に帯電させる帯電手段と、こ
の帯電手段により帯電された感光体に光照射により静電
潜像を形成する潜像形成手段と、前記静電潜像を現像剤
により現像する現像手段と、前記制御電極に制御電圧を
供給するとともに、この制御電圧を、感光体の表面電位
が規定電位に立ち上がるまでの間に、低圧側から高圧側
に複数段に切り替える制御電圧供給手段とを備えている
ことを特徴としている。
【0012】請求項1に記載の構成によれば、回転する
感光体が帯電手段により規定電位に帯電され、潜像形成
手段により感光体の表面に静電潜像が形成され、この静
電潜像が現像手段により現像される。
【0013】帯電手段により感光体が規定電位に帯電さ
れるとき、帯電手段の制御電極に制御電圧供給手段から
供給される制御電圧は、感光体の表面電位が規定電位に
立ち上がるまでの間に、低圧側から高圧側に複数段に切
り替えられる。
【0014】これにより、感光体表面電位の立ち上がり
時における電位の不安定部分の発生を防止し、感光体の
表面電位を規定電位まで直線的に立ち上げることができ
る。この結果、キャリアの飛散による感光体の劣化やト
ナーリサイクル時の飛散キャリアを核としたトナーの凝
集による画質の劣化、並びに感光体への逆帯電トナーの
付着やトナー消費量の増大を防止し得るとともに、安定
した画質の画像を得ることができる。
【0015】本発明の請求項2に記載の画像形成装置
は、請求項1に記載の構成において、前記の制御電圧供
給手段が、低圧側の電源としてツェナーダイオードを備
えた電源を有していることを特徴としている。
【0016】請求項2に記載の構成によれば、制御電圧
供給手段が、低圧側の電源としてツェナーダイオードを
備えているので、構成の簡素化を図り得るとともに、装
置の小型化が可能である。
【0017】本発明の請求項3に記載の画像形成装置
は、請求項1に記載の構成において、前記の制御電圧供
給手段が、低圧側から高圧側に複数の出力端子を有する
1個のトランスを備えたものからなることを特徴として
いる。
【0018】請求項3に記載の構成によれば、制御電圧
供給手段が電源部として1個のみのトランスを備えた構
成とすることができるので、構成の簡素化を図り得ると
ともに、装置の小型化が可能である。
【0019】本発明の請求項4に記載の画像形成装置
は、請求項1から3の何れかに記載の構成において、前
記現像手段に現像バイアスを供給する現像バイアス供給
手段をさらに備え、感光体が回転中でありかつ前記現像
手段により現像動作が行われていない非画像形成期間中
には、感光体の表面電位と前記現像バイアスとの電位差
が50〜400Vの範囲内に保持されることを特徴とし
ている。
【0020】請求項4に記載の構成によれば、感光体が
回転中でありかつ前記現像手段により現像動作が行われ
ていない非画像形成期間中には、感光体の表面電位と前
記現像バイアスとの電位差が50〜400Vの範囲内に
保持されるので、現像手段からのキャリアの飛散量、並
びに逆帯電、弱帯電およびゼロ帯電トナーの感光体表面
への付着量を確実に抑制することができる。この結果、
感光体表面にキャリアが付着することによる感光体の劣
化や、トナー消費量の増大を防止し得るとともに、安定
した画質の画像を得ることができる。
【0021】本発明の請求項5に記載の画像形成装置
は、請求項1から4の何れかに記載の構成において、前
記現像手段に現像バイアスを供給する現像バイアス供給
手段をさらに備え、この現像バイアス供給手段は、前記
制御電極への前記制御電圧の印加により感光体表面電位
の上昇した部分が感光体と現像手段との間の現像部に到
達するまでの期間、前記現像手段に前記制御電圧の極性
とは逆極性の現像バイアスを供給することを特徴として
いる。
【0022】請求項5に記載の構成によれば、現像バイ
アス供給手段は、制御電極への制御電圧の印加により感
光体表面電位の上昇した部分が感光体と現像手段との間
の現像部に到達するまでの期間、現像手段に制御電圧の
極性とは逆極性の現像バイアスを供給するので、上記の
期間において、現像手段から逆帯電トナー、弱帯電トナ
ーおよびゼロ帯電トナーが飛散し、感光体表面に付着す
る事態を防止することができる。
【0023】即ち、感光体が回転を開始し、制御電極へ
の制御電圧の印加により感光体表面電位の上昇した部分
が前記現像部に到達するまでの期間、現像バイアスが0
Vのままでは、現像部を通過する部分の感光体表面電位
が0Vであるために、前記部分に前記各トナーが付着す
る。また、このときに制御電圧と同極性の電圧を現像バ
イアスとして印加すると、トナーの電荷の強弱に関わら
ず、感光体表面へのトナーの付着が生じる。
【0024】そこで、前記期間において、制御電圧とは
逆極性の現像バイアスを現像手段に印加することで、感
光体表面への前記各トナーの付着を防止することができ
る。この結果、トナー消費量の増大を防止し得るととも
に、安定した画質の画像を得ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態を図1ないし図8に基づいて以下に説明する。本
実施の形態における画像形成装置は、図1に示すよう
に、感光体ドラム11を備え、この感光体ドラム11の
周りに、帯電器(帯電手段)12、露光装置13、現像
装置(現像手段)14、転写装置15、剥離装置16、
クリーニング装置17および除電ランプ18を感光体ド
ラム11の回転方向にこの順序で備えている。
【0026】上記現像装置14は、内部に粒状のキャリ
アと粉体状のトナーとを収容し、キャリアにてトナーを
吸着して搬送し、現像ローラ14aにてトナーを感光体
ドラム101の表面に供給するようになっている。上記
キャリアは磁性キャリアであり、上記トナーは非磁性ト
ナーあり、現像装置14は2成分反転現像方式を用いて
いる。
【0027】この画像形成装置における画像形成動作
は、次のようにして行われる。まず、感光体ドラム11
がドラムモーターにより回転駆動され、感光体ドラム1
1の表面が帯電器12によって均一な電位に帯電され
る。次に、感光体ドラム11の表面に、露光装置13か
らレーザー光が照射されて静電潜像が形成される。感光
体ドラム11での静電潜像の形成は、前述のように、感
光体ドラム11の基体をなすアルミニウム素管(図示せ
ず)がドラムフランジからドラムシャフトを介してグラ
ンドに接続されており、上記レーザー光による露光部の
電位が低下することにより行われる。
【0028】上記の静電潜像は現像装置14から供給さ
れるトナーによって現像され、トナー像となる。このと
き、現像装置14の現像ローラ14aには、トナーを感
光体ドラム11の表面に供給するために、現像バイアス
電源(現像バイアス供給手段)26から現像バイアスが
印加されている。
【0029】その後、上記のトナー像は、転写装置15
と感光体ドラム11との間に供給された被転写材として
の用紙(図示せず)に転写装置15によって転写され
る。このとき感光体ドラム11の表面に吸着された用紙
は、剥離装置16によってその表面から剥離される。
【0030】また、感光体ドラム11の表面に残留する
トナーはクリーニング装置17によって回収される一
方、感光体ドラム11の表面に残留する電荷は、除電ラ
ンプ18によって除去される。
【0031】上記の帯電器12は、スコロトロン帯電器
からなり、放電ワイヤ(放電電極)12aから感光体ド
ラム11の表面に到達するコロナイオンの量を制御可能
な制御グリッド(制御電極)12bを備えている。
【0032】上記放電ワイヤ12aには数kVの高電圧
を出力する高電圧電源(図示せず)が接続されている。
また、制御グリッド12bには、切替えスイッチ(制御
電圧供給手段)19を介して、高電圧用トランス
(TH )を有する高電圧電源(制御電圧供給手段)20
と、定電圧電源であり、低電圧用トランス(TL )を有
する低電圧電源(制御電圧供給手段)21とが接続され
ている。本実施の形態において、低電圧電源21の出力
電圧は約100Vであり、高電圧電源20の出力電圧は
約1000Vである。但し、電圧の極性は何れもマイナ
スである。
【0033】上記切替えスイッチ19の切換動作は、例
えばマイクロコンピュータを備えた制御装置22によっ
て制御される。
【0034】上記の構成において、本画像形成装置は、
一連の画像形成動作が前述のようにして行われる。この
場合における感光体ドラム11の駆動モーター、即ちド
ラムモーターの回転開始から、露光装置13が備えるレ
ーザー装置でのレーザー発光までの非画像形成期間は、
図2に示すタイミングにて各部が作動する。
【0035】即ち、先ずドラムモーターが回転を開始す
ると同時に、除電ランプ18および帯電器12がONと
なる。このとき、帯電器12では、放電ワイヤ12aに
高電圧が供給されるとともに、切替えスイッチ19が低
電圧電源21側に切り替えられることにより、制御グリ
ッド12bに低電圧電源21から所定の低電圧が供給さ
れる。
【0036】次に、切替えスイッチ19が高電圧電源2
0側に切り替えられ、制御グリッド12bに所定の高電
圧が供給され、その後もこの高電圧が維持される。その
後、現像装置14の現像ローラ14aに現像バイアスが
印加され、さらにその後、レーザー発光が開始される。
【0037】上記切り替えスイッチ19による低電圧電
源21側から高電圧電源20側への切り替えタイミング
は、例えば感光体ドラム11の表面電位が制御グリッド
12bへの低電圧電源21の印加後に立ち上がった直後
に設定される。
【0038】上記のようにして帯電器12から電位が供
給されることにより、感光体ドラム11の表面電位は上
昇していき、最終的に規定電位となる。このとき、帯電
器12の制御グリッド12bには、先ず低電圧電源21
から低電圧バイアスを印加し、次に高電圧電源20から
高電圧を印加するようにしているので、感光体表面電位
の立ち上がりは、図3に示すように、直線状の滑らかな
ものとなる。
【0039】したがって、同図に示すように、感光体表
面電位と現像バイアスとの電位差、即ちいわゆるカブリ
電位(現像バイアス電位一感光体表面電位)は安定に変
化し、過度に大きくなることがない。即ち、カブリ電位
は安定時の電位(感光体表面電位の−650Vと現像バ
イアスの−500Vとの電位差)以上に広がらず、カブ
リ電位が所定値を超えないように制御することが可能と
なる。この結果、キャリア上がり、即ち現像装置14か
らのキャリア飛散による感光体表面へのキャリアの付着
や、PCカブリすなわち現像装置14からのトナー飛散
による感光体表面へのトナーの付着を防止することがで
きる。
【0040】これに対し、従来の画像形成装置において
は、図13に示したようになまり111によってカブリ
電位が過度に大きくなる。この場合のカブリ電位はなま
り111の発生部において約500Vであり、従来の装
置でのカブリ電位の最大値は500〜600V程度と考
えらえる。
【0041】ここで、上記カブリ電位とキャリア上がり
との関係について示すと図4のようになる。同図から明
らかなように、カブリ電位が大きくなると現像装置14
からのキャリア上がりが増加する。カブリ電位が400
V以下となれば、キャリア上がりの個数(Car個数)
は急激に低下し、コピー画質上問題ないレベルになる。
【0042】キャリア上がりは本来発生しないことがコ
ピー品質を維持していく上で重要であるものの、5〜6
個程度ではほとんど目立たず、コピー画像に影響を及ぼ
さない許容範囲として、従来、実験的かつ経験的に考え
られている。
【0043】したがって、従来の装置では、キャリア上
がりの個数が許容範囲を超える結果、キャリア飛散によ
る感光体ドラム11の劣化や、トナーリサイクル時のキ
ャリアを核とした凝集物の生成等による画質の劣化を招
くことになる。
【0044】また、上記カブリ電位といわゆるPCカブ
リ(弱帯電もしくはゼロ帯電トナーの感光体表面への付
着)との関係について示すと図5のようになる。同図か
ら明らかなように、PCカブリは、カブリ電位が過度に
小さくあるいは大きくなると増加し、50〜400Vの
範囲で比較的少なく、100〜200Vの範囲で安定し
ている。
【0045】即ち、特にカブリ電位を100〜200V
の範囲とすれば、感光体ドラム11への逆帯電、弱帯電
あるいはゼロ帯電トナーの付着が安定的に少なくなり、
またキャリア飛散による問題も生じない。この結果、ト
ナー飛散、トナー消費量の悪化や感光体の劣化を防ぎ、
長期間に渡って安定した画質を維持できる。
【0046】PCカブリは、トナーを感光体表面に付着
させてコピーを繰り返し行う限りゼロにすることはでき
ないものの、コピー画像に影響を与えない量であれば許
容できる。図5に示すPCカブリ(ΔID)において
0.03という数値は、長期的な観点から見て、コピー
画質上、許容の臨界値と考えられる。
【0047】したがって、PCカブリが許容範囲外とな
るカブリ電位は、50V未満の範囲と400Vを超える
範囲であり、図13に示したように、なまり111によ
ってカブリ電位が過度に大きくなる従来の画像形成装置
では、PCカブリが許容範囲外となる。この結果、トナ
ー飛散によるコピー画質の劣化や、トナー消費量の増大
を招くことになる。一方、本画像形成装置では、上記の
ように、感光体表面電位を円滑に立ち上がらせ、カブリ
電位を安定に変化させることができるので、上記のよう
な問題は生じない。
【0048】また、図4と図5とから、キャリア上がり
とPCカブリとの両者を許容範囲内に抑制し得るカブリ
電位は50〜400Vの範囲であり、本画像形成装置で
は、上記のように、カブリ電位をこの範囲に制御するこ
とが可能である。
【0049】また、以上の説明から、感光体ドラム11
が駆動される期間のうちの非画像形成期間中は、感光体
表面電位が現像バイアス電位よりもマイナス側でなけれ
ばならないことが分かる。
【0050】なお、図5においては、感光体表面の初期
状態のトナー濃度に対する各カブリ電位でのコピー後の
残留トナー濃度をPCカブリとして示している。縦軸は
マクベス濃度計を用いて測定した画像濃度(ID:Imag
e Density )の変化を示している。即ち、感光体表面の
初期状態の画像濃度とコピー後のトナーが残存している
状態の画像濃度(残留トナー濃度)との差を示してい
る。残留トナー濃度は、感光体表面の初期状態のトナー
濃度と、それぞれのカブリ電位に対応する状態での感光
体表面のトナー濃度とから得られる。具体的には、粘着
テープを使用し、それぞれの状態で感光体表面の残留ト
ナーをはぎ取り、それをペーパー上に移し、濃度計によ
りIDを測定した。
【0051】また、本画像形成装置では、低電圧電源2
1による制御グリッド12bへの電圧印加時間を、感光
体ドラム11の1回転以内とした。これは、1回転を超
えて低電圧電源21による電圧印加を継続すると、感光
体ドラム11の寿命が短くなることが分かったからであ
る。即ち、上記の構成とすれば、感光体ドラム11の余
分な回転時間を短縮し得るとともに、感光体ドラム11
における感光膜の膜減りによる帯電劣化を防ぎ、安定し
た画像を長期に渡って得ることができる。
【0052】また、図1に示した画像形成装置は図6に
示す構成としてもよい。この構成では、低電圧用トラン
ス(TL )を使用した低電圧電源21に代えて、ツェナ
ーダイオードを使用した低電圧電源23を備えている。
この構成では、低電圧用トランス(TL )に代えてツェ
ナーダイオードを使用することにより、構成を簡素化
し、小型化できる。
【0053】さらに、本画像形成装置は図7に示す構成
としてもよい。この構成では、図1に示した高電圧用ト
ランス(TH )を備える高電圧電源20および低電圧用
トランス(TL )を備える低電圧電源21に代えて、1
個の制御グリッド電源(制御電圧供給手段)24を備え
ている。この制御グリッド電源24は、定電圧トランス
を備え、低圧端子T1 と高圧端子T2 とを有する。これ
ら低圧端子T1 と高圧端子T2 とは、前述の場合と同様
にして順次切り替えられる。このような構成では、装置
全体を小型化でき、量産コストも低減できる。
【0054】さらに、本画像形成装置は図8に示す構成
としてもよい。この構成では、図7に示した制御グリッ
ド電源24に代えて、制御グリッド電源(制御電圧供給
手段)25を備えている。この制御グリッド電源25
は、定電圧トランスを備え、低圧側から高圧側にかけて
3個以上の出力端子T1 、T2 、…、Tn を有する。こ
れら出力端子T1 〜Tn は、低圧側から高圧側へ切替え
スイッチ19により順次切り替えられる。このような制
御グリッド電源25を備えることにより、感光体表面電
位の立ち上がりを、さらに円滑かつ安定なものにするこ
とができる。即ち、感光体ドラム11の表面電位をより
高精度かつ安定に制御できる。この結果、カブリ電位を
さらに安定に変化させることができ、PCカブリとキャ
リア上がりとを一層確実に防止することができる。
【0055】〔実施の形態2〕本発明の実施の他の形態
を図1、図9および図10に基づいて以下に説明する。
なお、説明の便宜上、前記の図面に示した手段と同一の
機能を有する手段には同一の符号を付記し、その説明を
省略する。
【0056】本画像形成装置では、例えば図1に示した
構成において、現像バイアス電源26が出力電圧を変化
できるようになっており、現像ローラ14aに対する現
像バイアスが以下のように制御される。
【0057】即ち、現像バイアスとしては、図9に示す
ように、帯電器12の制御グリッド12bへの低電圧電
源21による低電圧(マイナス側出力)の印加と同時
に、プラス側出力の電圧を印加し、その後、マイナス側
出力の通常の現像バイアス電圧を印加する。上記プラス
側出力の電圧は、制御グリッド12bに印加する制御電
圧およびトナーの帯電極性と同極性である。上記プラス
側出力の電圧は例えば+150Vであり、この電圧を印
加する期間は、上記制御グリッド12bへのグリッド電
圧の印加により感光体ドラム11の表面電位の上昇した
部分が現像部、即ち感光体ドラム11と現像ローラ14
aとの対向部に到達するまでの期間である。この期間に
上記現像部を通過する感光体ドラム11部分の表面電位
は0Vである。
【0058】上記のように現像バイアスを制御すること
により、図10に示すように、カブリ電位は、感光体表
面電位の立ち上がり当初から、安定してほぼ一定値を維
持することができる。これにより、カブリ電位が過小に
なること(図5に示すカブリ電位50V未満の範囲)に
より生じるPCカブリを確実に防止することができる。
【0059】また、以上の各画像形成装置は反転現像方
式を使用している。この反転現像方式は、一様に帯電し
た感光体ドラム11の表面に対し、レーザービーム、L
ED等により、記録すべき画像情報に対応した画像露光
を行って静電潜像を形成し、その際に露光を受けて電位
の低下した部分に感光体ドラム11の帯電極性と同極性
に帯電したトナーを付着させてトナー像を形成するもの
である。したがって、各画像形成装置は、電子写真方式
を利用したデジタル複写機やプリンター等への応用が可
能となる。
【0060】また、以上の各画像形成装置では、トナー
の荷電制御が容易で、画像の高画質化や高安定性の面か
ら、2成分接触現像法を用いている。この方式では、非
磁性トナーに対して磁性キャリアを混合したものを現像
剤として用い、非磁性トナーをブレード等で現像ローラ
14aのスリーブ上にコーティングして搬送し、感光体
ドラム11に対して接触状態で現像を行う。各画像形成
装置で使用する高抵抗のフェライトキャリアは、静電潜
像を乱すことなく、細線画像およびハイライトな画像の
再現性が非常に良好となり、高精細な画像を得ることが
可能となる。また、非磁性トナーと磁性キャリアを主成
分とした2成分現像剤は、フルカラー、マルチカラー画
像を形成する画像形成装置において、画像の色味などの
観点から有効である。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
の画像形成装置は、回転する感光体と、放電電極から感
光体へ到達するコロナイオン量を制御する制御電極を備
え、コロナ放電により前記感光体の表面を規定電位に帯
電させる帯電手段と、この帯電手段により帯電された感
光体に光照射により静電潜像を形成する潜像形成手段
と、前記静電潜像を現像剤により現像する現像手段と、
前記制御電極に制御電圧を供給するとともに、この制御
電圧を、感光体の表面電位が規定電位に立ち上がるまで
の間に、低圧側から高圧側に複数段に切り替える制御電
圧供給手段とを備えている構成である。
【0062】これにより、感光体表面電位の立ち上がり
時における電位の不安定部分の発生を防止し、感光体の
表面電位を規定電位まで直線的に立ち上げることができ
る。この結果、キャリアの飛散による感光体の劣化やト
ナーリサイクル時の飛散キャリアを核としたトナーの凝
集による画質の劣化、並びに感光体への逆帯電トナーの
付着やトナー消費量の増大を防止し得るとともに、安定
した画質の画像を得ることができるという効果を奏す
る。
【0063】本発明の請求項2に記載の画像形成装置
は、請求項1に記載の構成において、前記の制御電圧供
給手段が、低圧側の電源としてツェナーダイオードを備
えた電源を有している構成である。
【0064】これにより、請求項1に記載の構成による
効果に加え、構成の簡素化を図り得るとともに、装置の
小型化が可能であるという効果を奏する。
【0065】本発明の請求項3に記載の画像形成装置
は、請求項1に記載の構成において、前記の制御電圧供
給手段が、低圧側から高圧側に複数の出力端子を有する
1個のトランスを備えたものからなる構成である。
【0066】これにより、請求項1に記載の構成による
効果に加え、制御電圧供給手段が電源部として1個のみ
のトランスを備えた構成とすることができるので、構成
の簡素化を図り得るとともに、装置の小型化が可能であ
るという効果を奏する。
【0067】本発明の請求項4に記載の画像形成装置
は、請求項1から3の何れかに記載の構成において、前
記現像手段に現像バイアスを供給する現像バイアス供給
手段をさらに備え、感光体が回転中でありかつ前記現像
手段により現像動作が行われていない非画像形成期間中
には、感光体の表面電位と前記現像バイアスとの電位差
が50〜400Vの範囲内に保持される構成である。
【0068】これにより、請求項1から3の何れかに記
載の構成による効果に加え、現像手段からのキャリアの
飛散量、並びに逆帯電、弱帯電およびゼロ帯電トナーの
感光体表面への付着量を確実に抑制することができる。
この結果、感光体表面にキャリアが付着することによる
感光体の劣化や、トナー消費量の増大を防止し得るとと
もに、安定した画質の画像を得ることができるという効
果を奏する。
【0069】本発明の請求項5に記載の画像形成装置
は、請求項1から4の何れかに記載の構成において、前
記現像手段に現像バイアスを供給する現像バイアス供給
手段をさらに備え、この現像バイアス供給手段は、前記
制御電極への前記制御電圧の印加により感光体表面電位
の上昇した部分が感光体と現像手段との間の現像部に到
達するまでの期間、前記現像手段に前記制御電圧の極性
とは逆極性の現像バイアスを供給する構成である。
【0070】これにより、請求項1から4の何れかに記
載の構成による効果に加え、制御電極への制御電圧の印
加により感光体表面電位の上昇した部分が感光体と現像
手段との間の現像部に到達するまでの期間において、現
像手段から逆帯電トナー、弱帯電トナーおよびゼロ帯電
トナーが飛散し、感光体表面に付着する事態を防止する
ことができる。この結果、トナー消費量の増大を防止し
得るとともに、安定した画質の画像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における画像形成装置の
全体構成図である。
【図2】図1に示した画像形成装置における各部の動作
タイミングを示すタイミングチャートである。
【図3】図1に示した画像形成装置における感光体表面
電位と現像バイアスとの立ち上がり時の関係を示すグラ
フである。
【図4】画像形成装置におけるカブリ電位とキャリア上
がりとの関係を示すグラフである。
【図5】画像形成装置におけるカブリ電位とPCカブリ
との関係を示すグラフである。
【図6】図1に示した画像形成装置において、制御グリ
ッド電源の低電圧電源としてツェナーダイオードからな
る電源を備えた場合における画像形成装置の全体構成図
である。
【図7】図1に示した画像形成装置において、制御グリ
ッド電源として1個の定電圧トランスからなる電源を備
えた場合における画像形成装置の全体構成図である。
【図8】図7に示した画像形成装置において、1個の定
電圧トランスからなる電源が低圧側から高圧側に3個以
上の出力端子を備えた場合における画像形成装置の全体
構成図である。
【図9】本発明の実施の他の形態の画像形成装置におけ
る各部の動作タイミングを示すタイミングチャートであ
る。
【図10】図9に示した動作における感光体表面電位と
現像バイアスとの立ち上がり時の関係を示したグラフで
ある。
【図11】従来の画像形成装置の全体構成図である。
【図12】図11に示した画像形成装置における各部の
動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【図13】図11に示した画像形成装置における感光体
表面電位と現像バイアスとの立ち上がり時の関係を示す
グラフである。
【符号の説明】
11 感光体ドラム 12 帯電器(帯電手段) 12a 放電ワイヤ(放電電極) 12b 制御グリッド(制御電極) 14 現像装置(現像手段) 14a 現像ローラ 19 切替えスイッチ(制御電圧供給手段) 20 高電圧電源(制御電圧供給手段) 21 低電圧電源(制御電圧供給手段) 22 制御装置 23 低電圧電源(制御電圧供給手段) 24 制御グリッド電源(制御電圧供給手段) 25 制御グリッド電源(制御電圧供給手段) 26 現像バイアス電源(現像バイアス供給手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西光 英二 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 徳山 満 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 直井 宏夫 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 竹ノ内 幸一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H003 BB11 CC01 DD01 DD03 EE03 EE11 2H073 AA03 AA05 BA09 BA13 BA45 CA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転する感光体と、 放電電極から感光体へ到達するコロナイオン量を制御す
    る制御電極を備え、コロナ放電により前記感光体の表面
    を規定電位に帯電させる帯電手段と、 この帯電手段により帯電された感光体に光照射により静
    電潜像を形成する潜像形成手段と、 前記静電潜像を現像剤により現像する現像手段と、 前記制御電極に制御電圧を供給するとともに、この制御
    電圧を、感光体の表面電位が規定電位に立ち上がるまで
    の間に、低圧側から高圧側に複数段に切り替える制御電
    圧供給手段とを備えていることを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】前記の制御電圧供給手段は、低圧側の電源
    としてツェナーダイオードを備えた電源を有しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記の制御電圧供給手段は、低圧側から高
    圧側に複数の出力端子を有する1個のトランスを備えた
    ものからなることを特徴とする請求項1に記載の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】前記現像手段に現像バイアスを供給する現
    像バイアス供給手段をさらに備え、感光体が回転中であ
    りかつ前記現像手段により現像動作が行われていない非
    画像形成期間中には、感光体の表面電位と前記現像バイ
    アスとの電位差が50〜400Vの範囲内に保持される
    ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】前記現像手段に現像バイアスを供給する現
    像バイアス供給手段をさらに備え、この現像バイアス供
    給手段は、前記制御電極への前記制御電圧の印加により
    感光体表面電位の上昇した部分が感光体と現像手段との
    間の現像部に到達するまでの期間、前記現像手段に前記
    制御電圧の極性とは逆極性の現像バイアスを供給するこ
    とを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の画像形
    成装置。
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