JP2000208546A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2000208546A
JP2000208546A JP11006292A JP629299A JP2000208546A JP 2000208546 A JP2000208546 A JP 2000208546A JP 11006292 A JP11006292 A JP 11006292A JP 629299 A JP629299 A JP 629299A JP 2000208546 A JP2000208546 A JP 2000208546A
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conductor
semiconductor chip
wire
metal wire
semiconductor device
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Daisuke Ito
大介 伊藤
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Shinko Electric Industries Co Ltd
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H10W72/00Interconnections or connectors in packages
    • H10W72/01Manufacture or treatment
    • H10W72/012Manufacture or treatment of bump connectors, dummy bumps or thermal bumps

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体チップの導体パッドに接続された金属
ワイヤの一端が、金属疲労により破断するのを防ぐこと
ができる半導体装置を得る。 【解決手段】 半導体チップの導体パッド20にスプリ
ング作用を持つ金属ワイヤ30の一端が接続されて、そ
の金属ワイヤ30が半導体チップ10から立設された半
導体装置の、半導体チップの導体パッド20に接続され
た金属ワイヤ30の一端の外側面を、凹凸のないなだら
かな形状に形成する。そして、その金属ワイヤ30の一
端の一部に熱応力が繰り返し集中して加わるのを防ぐ。
そして、その熱応力により、金属ワイヤ30の一端が金
属疲労により破断するのを防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体チップの導
体パッドにスプリング作用を有する金属ワイヤの一端が
接続されて、その金属ワイヤが半導体チップから立設さ
れた半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記の半導体装置として、図6と図7に
示したような装置がある。この半導体装置においては、
半導体チップ10の導体パッド20に、断面が円形状等
をしたスプリング作用を有する金属ワイヤ30の一端が
接続されている。そして、その金属ワイヤ30が、半導
体チップ10から立設されている。金属ワイヤ30の中
途部は、S字に似た形状に屈曲されていて、金属ワイヤ
30のスプリング作用が高められている。
【0003】この半導体装置においては、図7に二点鎖
線で示したように、半導体チップ10と対向させて配置
されたボード40の導体パッド50に、上記の金属ワイ
ヤ30の他端に形成されたボール状の外部接続端子32
をはんだ110等を用いて接続して、半導体チップ10
の導体パッド20とボード40の導体パッド50とを、
金属ワイヤ30を介して、電気的に接続できる。
【0004】また、半導体チップ10の導体パッド20
とボード40の導体パッド50とを金属ワイヤ30を介
して接続した状態において、半導体チップ10とボード
40との熱膨張率の差に基づき、半導体チップ10とボ
ード40との間に発生する熱応力を、半導体チップ10
とボード40とを繋いでいるスプリング作用を有する上
記の金属ワイヤ30により吸収できる。そして、半導体
チップ10とボード40との間に過大な熱応力が加わっ
て、脆弱なシリコン等からなる半導体チップ10にクラ
ックが生じたり、金属ワイヤ30の端部が半導体チップ
10の導体パッド20やボード40の導体パッド50か
ら離脱して、半導体チップ10の導体パッド20とボー
ド40の導体パッド50との良好な電気的接続性が損な
われたりするのを防ぐことができる。ちなみに、シリコ
ンからなる半導体チップ10の熱膨張係数は、約3.5
×10-6/℃である。それに対して、樹脂からなるボー
ド40の熱膨張係数は、6〜数10×10-6/℃であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
半導体装置においては、上記のようにして、半導体チッ
プ10の導体パッド20とボード40の導体パッド50
とをスプリング作用を有する金属ワイヤ30を介して接
続した場合においても、その半導体チップ10の導体パ
ッド20に接続された金属ワイヤ30の一端が、半導体
チップ10とボード40との間に繰り返し加わる熱応力
を受けて、金属疲労により破断してしまった。そして、
その金属ワイヤ30を介して接続された半導体チップ1
0の導体パッド20とボード40の導体パッド50との
良好な電気的接続性が損なわれてしまった。
【0006】そこで、本発明者は、その原因を追求した
ところ、半導体チップ10の導体パッド20に接続され
た金属ワイヤ30の一端の外側面には、図6と図7に示
したような、鋭角状をなす凹部34が存在していて、そ
の凹部34に半導体チップ10とボード40との間に加
わる熱応力が集中することを発見した。そして、その凹
部34に集中して加わる過大な熱応力により、その凹部
34から金属ワイヤ30の一端が破断することを発見し
た。そして、この凹部34に集中して加わる過大な熱応
力を排除すれば、半導体チップ10の導体パッド20に
ボンディングされた金属ワイヤ30の一端が金属疲労に
より破断して導体パッド20から離脱するのを防げるこ
とを発見した。そして、該発見に基づき、半導体チップ
10の導体パッド20に接続された金属ワイヤ30の一
端が金属疲労により破断して導体パッド20から離脱す
ることのない高信頼性の半導体装置を開発した。
【0007】即ち、本発明は、半導体チップの導体パッ
ドに接続された金属ワイヤの一端が、半導体チップとボ
ードとの間に繰り返し加わる熱応力を受けて、金属疲労
により破断するのを防ぐことのできる半導体装置及びそ
の半導体装置の製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体装置は、半導体チップの導体パッド
にスプリング作用を有する金属ワイヤの一端が接続され
て、その金属ワイヤが半導体チップから立設された半導
体装置において、前記半導体チップの導体パッドに接続
された金属ワイヤの一端の外側面がなだらかな形状に形
成されたことを特徴としている。
【0009】この半導体装置においては、半導体チップ
の導体パッドに接続された金属ワイヤの一端の外側面
が、凹凸のないなだらかな形状に形成されている。その
ため、半導体チップの導体パッドとボードの導体パッド
とを金属ワイヤを介して接続した状態において、半導体
チップとボードとの熱膨張率の差により、半導体チップ
とボードとの間に熱応力が繰り返し発生した場合に、そ
の熱応力が半導体チップの導体パッドに接続された金属
ワイヤの一端の一部に集中して加わるのを防ぐことがで
きる。そして、その熱応力により、金属ワイヤの一端
が、疲労破壊により破断されて、半導体チップの導体パ
ッドから離脱するのを防ぐことができる。
【0010】本発明の半導体装置においては、前記半導
体チップの導体パッドに接続された金属ワイヤの一端の
外側面が、玉葱又は円錐の外側面あるいはそれらの外側
面に近いなだらかな形状に形成された構造とすることを
好適としている。
【0011】この半導体装置にあっては、玉葱又は円錐
の外側面あるいはそれらの外側面に近い凹凸のないなだ
らかな形状に形成された金属ワイヤの一端の外側面の一
部に、半導体チップとボードとの間に発生する熱応力が
集中して加わるのを防ぐことができる。
【0012】本発明の半導体装置の製造方法は、次の工
程を含むことを特徴としている。 a.キャピラリーの先端内側面の形状が半導体チップの
導体パッドにボンディングされる導体ワイヤの一端の外
側面に形成しようとするなだらかな形状に合わせて形成
されたキャピラリーを用いて、そのキャピラリーの先端
内側面により前記導体ワイヤの一端を導体パッド方向に
押圧しながら、その導体ワイヤの一端を半導体チップの
導体パッドに超音波ボンディング法によりボンディング
して、その導体ワイヤを半導体チップから立設する工
程。 b.前記導体ワイヤの周囲に導体めっき層をほぼ均等の
厚さに形成して、スプリング作用を有する金属ワイヤを
形成すると共に、前記導体パッドにボンディングされた
導体ワイヤの一端の外側面をほぼ均等の厚さの導体めっ
き層により覆う工程。
【0013】この半導体装置の製造方法においては、そ
のa工程において、キャピラリーの先端内側面の形状が
導体ワイヤの一端の外側面に形成しようとする凹凸のな
いなだらかな形状に合わせて形成されていて、そのキャ
ピラリーの先端内側面により、導体ワイヤの一端を導体
パッド方向に押圧しながら、その導体ワイヤの一端を半
導体チップの導体パッドに超音波ボンディング法により
ボンディングできる。そして、その半導体チップの導体
パッドにボンディングされた導体ワイヤの一端の外側面
を、キャピラリーの先端内側面の形状に倣わせて、凹凸
のないなだらかな形状に形成できる。
【0014】次いで、そのb工程において、半導体チッ
プの導体パッドに一端がボンディングされた導体ワイヤ
の周囲に、Ni、Co又はNi−Co合金等からなる導
体めっき層をほぼ均等の厚さに形成して、スプリング作
用を有する金属ワイヤを形成できる。それと共に、半導
体チップの導体パッドにボンディングされた導体ワイヤ
の一端であって、凹凸のないなだらかな形状に形成され
た導体ワイヤの一端の外側面を、ほぼ均等の厚さの導体
めっき層で覆うことができる。そして、その導体めっき
層で覆われた金属ワイヤの一端であって、導体パッドに
接続された金属ワイヤの一端の外側面を、凹凸のないな
だらかな形状に形成できる。そして、その金属ワイヤの
一端の一部に半導体チップとボードとの間に発生する熱
応力が集中して加わるのを防ぐことができる。
【0015】本発明の半導体装置においては、前記金属
ワイヤが、導体ワイヤの周囲に導体めっき層が形成され
た、スプリング作用を有するものであることを好適と
し、前記導体ワイヤがAuからなり、前記導体めっき層
がNi、Co又はNi−Co合金からなることを好適と
している。本発明の半導体装置の製造方法においては、
前記導体ワイヤにAuワイヤを用い、前記導体めっき層
にNi、Co又はNi−Co合金層を用いることを好適
としている。
【0016】この半導体装置及びその製造方法にあって
は、スプリング作用を持たない柔軟なAu等の導体から
なる導体ワイヤの周囲に形成されたスプリング作用を有
するNi、Co又はNi−Co合金からなる導体めっき
層を用いて、導体ワイヤの周囲に導体めっき層を形成し
てなる金属ワイヤにスプリング作用を持たせることがで
きる。そして、半導体チップの導体パッドとボードの導
体パッドとを金属ワイヤを介して接続した状態におい
て、そのスプリング作用を有する金属ワイヤに、半導体
チップとボードとの間に繰り返し加わる熱応力の一部を
吸収させることができる。そして、その分、半導体チッ
プの導体パッドに接続された金属ワイヤの一端に加わる
上記の熱応力を逓減させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に従い説明する。図1又は図2は本発明の半導体装置の
好適な実施の形態を示し、図1又は図2はその金属ワイ
ヤ周辺の正面断面図である。以下に、この半導体装置を
説明する。
【0018】図の半導体装置においては、半導体チップ
10の導体パッド20に接続された金属ワイヤ30の一
端の外側面が、その一部に応力が集中して加わるのを防
ぐことのできる凹凸のないなだらかな形状に形成されて
いる。具体的には、図1に示した半導体装置では、その
金属ワイヤ30の一端の外側面が、玉葱の外側面又はそ
れに似た凹凸のないなだらかな形状に形成されている。
それに対して、図2に示した半導体装置では、その金属
ワイヤ30の一端の外側面が、円錐の外側面又はそれに
似た凹凸のないなだらかな形状に形成されている。
【0019】金属ワイヤ30は、断面が円形状等をした
スプリング作用を持たないAu等の導体からなる導体ワ
イヤ36の周囲に、スプリング作用を有するNi、Co
又はNi−Co合金等からなる導体めっき層38がほぼ
均等の厚さに形成された構造をしている。そして、金属
ワイヤ30が、その周囲に形成されたスプリング作用を
有する導体めっき層38により、スプリング作用を有す
る構造に形成されている。導体ワイヤ36の一端は、半
導体チップ10の導体パッド20に超音波ボンディング
法によりボンディングされている。導体パッド20にボ
ンディングされた導体ワイヤ36の一端の外側面は、凹
凸のないなだらかな形状に形成されていて、その導体ワ
イヤ36の一端の外側面に導体めっき層38がほぼ均等
の厚さに形成されている。そして、その導体めっき層3
8で覆われた金属ワイヤ30の一端であって、導体パッ
ド20に接続された金属ワイヤ30の一端の外側面が、
凹凸のないなだらかな形状に形成されている。
【0020】導体パッド20に一端が接続された金属ワ
イヤ30は、半導体チップ10からその上方に立設され
ている。金属ワイヤ30の中途部は、S字に似た形状に
屈曲されていて、金属ワイヤ30のスプリング作用が高
められている。
【0021】図1又は図2に示した半導体装置は、以上
のように構成されていて、この半導体装置においては、
図1又は図2に二点鎖線で示したように、半導体チップ
10に対向させて配置されたボード40の導体パッド5
0に金属ワイヤ30の他端に形成された外部接続端子3
2をはんだ110等を用いて接続した状態において、半
導体チップ10とボード40との熱膨張率の差により、
半導体チップ10が発する熱等の影響を受けて、半導体
チップ10とボード40との間に熱応力が繰り返し加わ
った場合に、その熱応力が半導体チップ10の導体パッ
ド20に接続された金属ワイヤ30の一端であって、そ
の外側面が凹凸のないなだらかな形状に形成された金属
ワイヤ30の一端の一部に繰り返し集中して加わるのを
防ぐことができる。そして、その熱応力により、金属ワ
イヤ30の一端が、金属疲労により破断されて、半導体
チップ10の導体パッド20から離脱するのを防ぐこと
ができる。それと共に、そのスプリング作用を有する金
属ワイヤ30に、半導体チップ10とボード50との間
に繰り返し加わる熱応力の一部を吸収させることができ
る。そして、その分、半導体チップ10の導体パッド2
0に接続された金属ワイヤ30の一端に加わる上記の熱
応力を逓減させることができることができる。
【0022】次に、本発明の半導体装置の製造方法の好
適な実施の形態を説明する。図3は図1に示した半導体
装置の製造方法であって、本発明の半導体装置の製造方
法の好適な実施の形態を示し、図3はそれに用いるキャ
ピラリー先端の断面図とその導体ワイヤのボンディング
状態説明図である。以下に、この半導体装置の製造方法
を説明する。
【0023】図の半導体装置の製造方法においては、キ
ャピラリー60の先端内側面の形状を、Au等の導体か
らなる導体ワイヤ36の一端の外側面に形成しようとす
る玉葱の外側面又はそれに似た、ラッパ状又はそれに近
いなだらかな形状に形成している。そして、そのキャピ
ラリー60の先端内側面により、導体ワイヤ36の一端
を導体パッド20方向に押圧しながら、そのキャピラリ
ー60に支持した導体ワイヤ36の一端を、半導体チッ
プ10の導体パッド20に超音波ボンディング法により
ボンディングしている。そして、その導体パッド20に
ボンディングした導体ワイヤ36の一端の外側面を、キ
ャピラリー60の先端内側面の形状に倣わせて、図3に
示したように、玉葱の外側面又はそれに似た凹凸のない
なだらかな形状に形成している。
【0024】その際には、半導体チップ10の導体パッ
ド20に一端をボンディングした導体ワイヤ36であっ
て、キャピラリー60の先端から引き出した導体ワイヤ
36を、半導体チップ10に対して、横方向に引き回し
た後、上方に引き回している。そして、導体ワイヤ36
の中途部をほぼS字状に屈曲させている。それと共に、
半導体チップ10の導体パッド20に一端をボンディン
グした導体ワイヤ36を、半導体チップ10からその上
方に立設している。半導体チップ10から立設した導体
ワイヤ36の他端は、それに連なるキャピラリー60内
方の導体ワイヤ36部分から加熱して溶断している。そ
して、その導体ワイヤ36の他端に、ボール状の外部接
続端子32形成用の球体を形成している。そして、本発
明の半導体装置の製造方法のa工程を行っている。
【0025】次いで、その導体ワイヤ36の周囲に、図
1に示したように、スプリング作用を有するNi、Co
又はNi−Co合金等からなる導体めっき層38をほぼ
均等の厚さに形成している。そして、導体ワイヤ36の
周囲にほぼ均等の厚さの導体めっき層38を形成してな
るスプリング作用を有する金属ワイヤ30を形成してい
る。それと共に、半導体チップ10の導体パッド20に
ボンディングされた導体ワイヤ36の一端の外側面であ
って、玉葱の外側面又はそれに似た凹凸のないなだらか
な形状に形成した導体ワイヤ36の一端の外側面を、ほ
ぼ均等の厚さの導体めっき層38により覆っている。そ
して、その導体めっき層38で覆われた金属ワイヤ30
の一端であって、導体パッド20に接続された金属ワイ
ヤ30の一端の外側面を、玉葱の外側面又はそれに似た
凹凸のないなだらかな形状に形成している。そして、そ
の金属ワイヤ30の一端の一部に応力が集中して加わる
のを防いでいる。そして、本発明の半導体装置のb工程
を行っている。
【0026】図3に示した半導体装置の製造方法は、以
上の工程からなる。
【0027】図4は図2に示した半導体装置の製造方法
であって、本発明の半導体装置の製造方法の他の好適な
実施の形態を示し、図4はその製造方法に用いるキャピ
ラリー先端の断面図とその導体ワイヤのボンディング状
態説明図である。以下に、この半導体装置の製造方法を
説明する。
【0028】この半導体装置の製造方法においては、キ
ャピラリー60の先端内側面の形状を、Au等の導体か
らなる導体ワイヤ36の一端の外側面に形成しようとす
る円錐の外側面又はそれに似た、ロート状又はそれに近
いなだらかな形状に形成している。そして、そのキャピ
ラリー60の先端内側面により、導体ワイヤ36の一端
を半導体チップ10の導体パッド20方向に押圧しなが
ら、その導体ワイヤ36の一端を半導体チップ10の導
体パッド20に超音波ボンディング法によりボンディン
グしている。そして、その導体パッド20にボンディン
グした導体ワイヤ36の一端の外側面を、図4に示した
ように、キャピラリー60の先端内側面の形状に倣わせ
て、円錐の外側面又はそれに似た凹凸のないなだらかな
形状に形成している。そして、本発明の半導体装置の製
造方法のa工程を行っている。
【0029】その際には、半導体チップ10の導体パッ
ド20に一端をボンディングした導体ワイヤ36であっ
て、キャピラリー60の先端から引き出した導体ワイヤ
36を、半導体チップ10に対して、横方向に引き回し
た後、上方に引き回している。そして、導体ワイヤ36
の中途部をほぼS字状に屈曲させている。それと共に、
半導体チップ10の導体パッド20に一端をボンディン
グした導体ワイヤ36を、半導体チップ10からその上
方に立設している。半導体チップ10から立設した導体
ワイヤ36の他端は、それに連なるキャピラリー60内
方の導体ワイヤ36部分から加熱して溶断している。そ
して、その導体ワイヤ36の他端に、ボール状の外部接
続端子32形成用の球体を形成している。そして、本発
明の半導体装置の製造方法のa工程を行っている。
【0030】次いで、前述の半導体装置の製造方法と同
様にして、本発明の半導体装置の製造方法のb工程を行
って、導体ワイヤ36の周囲に導体めっき層38をほぼ
均等の厚さに形成している。そして、金属ワイヤ30に
スプリング作用を持たせている。それと共に、導体めっ
き層36で覆われた金属ワイヤ30の一端であって、半
導体チップ10の導体パッド20に接続された金属ワイ
ヤ30の一端の外側面を、図2に示したような、円錐の
外側面又はそれに似た凹凸のないなだらかな形状に形成
している。そして、本発明の半導体装置を形成してい
る。
【0031】この図3又は図4に示した半導体装置の製
造方法においては、そのa工程において、ラッパ状、ロ
ート状又はそれに近いなだらかな形状に形成したキャピ
ラリー60の先端内側面により、導体ワイヤ36の一端
を、半導体チップ10の導体パッド20に押圧しなが
ら、その導体パッド20にボンディングできる。そし
て、その導体パッド20にボンディングした導体ワイヤ
36の外側面の形状を、図3又は図4に示したように、
玉葱又は円錐の外側面あるいはそれらの外側面に近い凹
凸のないなだらかな形状に形成できる。
【0032】次いで、そのb工程において、半導体チッ
プ10の導体パッド20に一端がボンディングされた導
体ワイヤ36の周囲に、スプリング作用を有するNi、
Co又はNi−Co合金等からなる導体めっき層38を
ほぼ均等の厚さに形成できる。そして、導体ワイヤ36
の周囲に導体めっき層38を形成してなるスプリング作
用を有する金属ワイヤ30を形成できる。それと共に、
半導体チップ10の導体パッド20にボンディングされ
た導体ワイヤ36の一端の外側面であって、玉葱又は円
錐の外側面あるいはそれらの外側面に近い凹凸のないな
だらかな形状に形成された導体ワイヤ36の一端の外側
面を、ほぼ均等の厚さの導体めっき層38により覆うこ
とができる。そして、その導体めっき層38で覆われた
金属ワイヤ30の一端であって、導体パッド20に接続
された金属ワイヤ30の一端の外側面を、玉葱又は円錐
の外側面あるいはそれらの外側面に近い凹凸のないなだ
らかな形状に形成できる。そして、その金属ワイヤ30
の一端の一部に応力が集中して加わるのを防ぐことがで
きる。
【0033】本発明の半導体装置においては、導体ワイ
ヤ36に、それ自体がスプリング作用を有するAu以外
の導体からなるワイヤを用いても良い。そして、その導
体ワイヤ36のみで金属ワイヤ30を形成して、導体ワ
イヤ36の周囲にスプリング作用を有する導体めっき層
38を形成する作業を省いても良い。その場合にも、前
述の半導体装置と同様な作用、効果を有する半導体装置
を提供できる。
【0034】本発明の半導体装置及びその製造方法にお
いては、金属ワイヤ30の中途部を、ほぼS字状等をし
たワイヤが上下に連続して連なる多数の屈曲箇所を有す
る形状に形成しても良い。そして、金属ワイヤ30のス
プリング作用を高めて、その金属ワイヤ30に半導体チ
ップ10とボード40との間に加わる熱応力の多くを吸
収できるようにしても良い。場合によっては、金属ワイ
ヤ30の中途部には、屈曲箇所を設けずに、金属ワイヤ
30を半導体チップ10からストレート状に立設しても
良い。この場合には、キャピラリー60から引き出した
導体ワイヤ36を半導体チップ10に対して横方向等に
引き回す必要がない。この場合にも、その金属ワイヤ3
0に半導体チップ10とボード40との間に加わる熱応
力の一部を吸収させることができる。
【0035】本発明の半導体装置及びその製造方法にお
いては、導体ワイヤ36の周囲に形成する導体めっき層
38を、Ni、Co又はNi−Co合金以外の、スプリ
ング作用を有する金属から形成しても良い。導体ワイヤ
36や金属ワイヤ30の一端の外側面は、玉葱又は円錐
の外側面あるいはそれらの外側面に近い形状以外の、凹
凸のないなだらかな形状に形成しても良い。その場合に
も、上述の半導体装置及びその製造方法と同様な作用を
有する半導体装置及びその製造方法を提供できる。
【0036】本発明の半導体装置及びその製造方法は、
図5に示したような、半導体チップ10に、ポリイミド
樹脂等からなる絶縁層70を介して、再配線回路80が
半導体チップ10の導体パッド20に連ねて形成され、
その再配線回路80の一部に形成された導体パッド82
であって、半導体チップ10の導体パッド20とも言え
る導体パッド82に金属ワイヤ30の一端が接続され
て、その金属ワイヤ30が半導体チップ10から立設さ
れた半導体装置及びその半導体装置の製造方法にも、利
用可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体装
置によれば、半導体チップの導体パッドに接続された金
属ワイヤの一端の一部に、半導体チップとボードとの間
に発生する熱応力が繰り返し集中して加わるのを防ぐこ
とができる。そして、その金属ワイヤの一端が、金属疲
労により破断して、半導体チップの導体パッドから離脱
するのを防ぐことができる。そして、金属ワイヤを介し
て電気的に接続された半導体チップの導体パッドとボー
ドの導体パッドとの良好な電気的接続性が損なわれるの
を防ぐことができる。
【0038】本発明の半導体装置の製造方法によれば、
導体めっき層で覆われた金属ワイヤの一端であって、半
導体チップの導体パッドに接続された金属ワイヤの一端
の外側面を、凹凸のないなだらかな形状に形成できる。
そして、その金属ワイヤの一端の一部に、半導体チップ
とボードとの間に発生する熱応力が繰り返し集中して加
わるのを防ぐことができる。そして、その金属ワイヤの
一端が、金属疲労により破断して、半導体チップの導体
パッドから離脱するのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の金属ワイヤ周辺の正面断
面図である。
【図2】本発明の半導体装置の金属ワイヤ周辺の正面断
面図である。
【図3】本発明の半導体装置の製造方法に用いるキャピ
ラリー先端の断面図とその導体ワイヤのボンディング状
態説明図である。
【図4】本発明の半導体装置の製造方法に用いるキャピ
ラリー先端の断面図とその導体ワイヤのボンディング状
態説明図である。
【図5】本発明の半導体装置の金属ワイヤ周辺の正面断
面図である。
【図6】従来の半導体装置の金属ワイヤ周辺の斜視図で
ある。
【図7】従来の半導体装置の金属ワイヤ周辺の正面断面
図である。
【符号の説明】
10 半導体チップ 20、50 導体パッド 30 金属ワイヤ 32 外部接続端子 36 導体ワイヤ 38 導体めっき層 40 ボード 60 キャピラリー 70 絶縁層 80 再配線回路 82 導体パッド

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップの導体パッドにスプリング
    作用を有する金属ワイヤの一端が接続されて、その金属
    ワイヤが半導体チップから立設された半導体装置におい
    て、 前記半導体チップの導体パッドに接続された金属ワイヤ
    の一端の外側面がなだらかな形状に形成されたことを特
    徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体チップの導体パッドに接続さ
    れた金属ワイヤの一端の外側面が、玉葱又は円錐の外側
    面あるいはそれらの外側面に近いなだらかな形状に形成
    された請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記金属ワイヤが、導体ワイヤの周囲に
    導体めっき層が形成された、スプリング作用を有するも
    のである請求項1又は2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記導体ワイヤがAuからなり、前記導
    体めっき層がNi、Co又はNi−Co合金からなる請
    求項3記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 次の工程を含むことを特徴とする半導体
    装置の製造方法。 a.キャピラリーの先端内側面の形状が半導体チップの
    導体パッドにボンディングされる導体ワイヤの一端の外
    側面に形成しようとするなだらかな形状に合わせて形成
    されたキャピラリーを用いて、そのキャピラリーの先端
    内側面により前記導体ワイヤの一端を導体パッド方向に
    押圧しながら、その導体ワイヤの一端を半導体チップの
    導体パッドに超音波ボンディング法によりボンディング
    して、その導体ワイヤを半導体チップから立設する工
    程。 b.前記導体ワイヤの周囲に導体めっき層をほぼ均等の
    厚さに形成して、スプリング作用を有する金属ワイヤを
    形成すると共に、前記導体パッドにボンディングされた
    導体ワイヤの一端の外側面をほぼ均等の厚さの導体めっ
    き層により覆う工程。
  6. 【請求項6】 前記a工程において、キャピラリーの先
    端内側面の形状が、半導体チップの導体パッドにボンデ
    ィングされる導体ワイヤの一端の外側面に形成しようと
    する玉葱又は円錐の外側面あるいはそれらの外側面に近
    いなだらかな形状に形成されたキャピラリーを用いる請
    求項5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記導体ワイヤにAuワイヤを用い、前
    記導体めっき層にNi、Co又はNi−Co合金層を用
    いる請求項5又は6記載の半導体装置の製造方法。
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