JP2000209830A - 偏平型直流モ―タ - Google Patents

偏平型直流モ―タ

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JP2000209830A
JP2000209830A JP11005884A JP588499A JP2000209830A JP 2000209830 A JP2000209830 A JP 2000209830A JP 11005884 A JP11005884 A JP 11005884A JP 588499 A JP588499 A JP 588499A JP 2000209830 A JP2000209830 A JP 2000209830A
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JP11005884A
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Akira Koike
晃 小池
Hiroto Isoda
寛人 磯田
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Citizen Electronics Co Ltd
Original Assignee
Citizen Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚み方向に4極が着磁された永久磁石137
の磁場と、コイル2個を用いて電機子100が構成され
た振動発生用の偏平型直流モータにおいて、起動死点を
解消して始動の安定性を図ると共に電磁雑音を低減でき
る部品点数の少ない小型化、薄型化ができる整流子を有
する電機子を提案する。 【解決手段】 整流子を、軸方向に形成された多角柱状
の中心孔と該中心孔の周辺に複数個の針状孔を有する一
対のリング状樹脂座122、124で、整流子120の
8個のセグメントを形成するリング状セグメント座12
3を挟持して整流子基体121の周囲に構成し、整流子
120と係合する互いに電気角で180°ずらした一対
の整流ブラシ接触部135d、136dを配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯機器に用いら
れている振動モータを形成する偏平型の直流モータの構
成に関するもので、特に起動死点をなくして電磁雑音を
低減できる小型化、薄型化が可能で、部品点数が少なく
安価な整流子を有する電機子の構成に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来からPHSや携帯電話等の携帯機器
には、コンサート会場や病院等の受信時の静粛な環境を
乱さないように、受信音による発音によらず、振動モー
タの振動によって受信を携帯機器の利用者に感知させる
振動モータが搭載されている場合が多い。前述の振動モ
ータには、軽薄短小と低消費電力化、低コスト化を図る
ために、一層の改善が要求されている。このために、当
然振動モータの簡略化した構成が種々試みられている。
例えば、電機子コイルを1個として構造を簡略化する提
案や、また、しばしば生じる起動不安定の状態を避ける
ために、回転子に磁性体を埋め込み、永久磁石の吸引力
を利用して回転子の停止位置を固定子磁極に対してずら
して起動しやすくする方法等々の開示された技術が知ら
れている。以下では従来例を列挙して詳細に説明する。
【0003】特開平4ー355642号公報(以下文献
A)には、電機子コイルを1個とする偏平振動モータが
開示されている。従って、電機子コイルを1個とする偏
平振動モータの構成は公知である。また、電機子に磁性
体を設ける従来例としては、特開昭61ー54854号
公報(文献B)に永久磁石型同期電動機として開示さ
れ、そして特開平8ー317617号公報(文献C)に
は単相リラクタンス電動機・スイッチドリラクタンスド
ライブズが開示されている。従って、回転子または固定
子に永久磁石または磁性体を設けて回転子の位置を一定
に保持させる構成は公知である。更に、複数個の電機子
コイルを用いた偏心回転子による振動用の偏平型直流モ
ータの構成例としては、コイルを2個用いる直流モータ
としては特開平10ー174361号公報(文献D)及
びコイルを3個用いる直流モータとしては特開平5ー2
05565号公報(文献E)が知られている。
【0004】しかしながら、引用文献には夫々以下のよ
うな問題があった。文献Aでは、電機子コイルは1個で
あるが、正逆方向に巻回されており、同心円の円盤状の
2個の永久磁石は夫々2極と4極のように極数が異な
り、構造が複雑である。
【0005】また、文献Bでは、永久磁石回転子型の同
期電動機の回転子に鉄心(磁性体)が設けられたもの
で、前記鉄心に固定子からの磁束が係合して振動が励起
されて、振動振幅が大きくなってやがて回転起動するも
のであり、直流モータのように最初から定方向に回転起
動が期待されるものには応用できない。
【0006】また、文献Cでは、固定子の一部に永久磁
石を設けて、リラクタンス回転子の停止位置を固定子の
磁極からずらしておいて、起動しやすいようにする提案
である。文献Bと同様に、回転子の停止位置を固定子か
らずらすという構成が示されているが、いずれも外部か
らの同期信号に同期するモータに関するもので、このま
までは、直流モータには適用できない。
【0007】また、文献Dでは、2個のコイルのコイル
辺の相互の角度を55°〜65°とし、コイルのコイル
辺の角度を65°〜80°として、整流子のセグメント
数が6、9個であって平板状であること等が開示されて
いる。しかしながら、整流子の小型化、薄型化が実現で
きる具体的な構成の開示はなく、また、整流に伴う電磁
雑音の低減及び起動死点をなくす具体的な作用効果が説
明されていない。
【0008】更にまた、文献Eでは、図12に示すよう
に電機子コイルを3個用いた偏平型直流モータの主要構
成が示されている。以下では文献Eを図面に基づいて説
明する。図13は、図12のAーA線断面図である。
【0009】図12、図13に示すように、この振動発
生用の偏平型直流モータ300は、ケーシング310の
底部に固定された厚み方向に4極が着磁された円板状永
久磁石311と、空隙を介して面対向する3個の扇型コ
イル301a、301b、301cがほぼ同一平面状に
配設されて、回転子軸312に複数個のセグメントを有
する整流子313と共に固定されてなる電機子314
と、前記整流子313に接触する一対のブラシ315か
ら構成される。一対のブラシ315に直流電源が接続さ
れると、3個の扇型のコイル301a、301b、30
1cには整流された電流が流れて電機子314は所定の
方向に回転する。振動発生用モータとして用いるために
は、電機子314を大きく偏芯させることによって電機
子314に大きな遠心力が発生して回転することで装置
全体に強い振動が発生することになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】最近の傾向として、振
動発生用の偏平型直流モータには一層の軽量化と小型
化、低価格化が厳しく要求されている。しかしながら、
上述したように文献Eの図12、図13では、扇型コイ
ル301a、301b、301cを3個用いるために前
述の要求に答えることが困難である。また、コイルを2
個用いる文献Dでは、整流子のセグメントを6個、9個
とした場合の具体的な構成と、起動死点がなく電磁雑音
が低減される電機子電流の機能が説明されていない。更
にまた、前述の従来例の電機子コイルまたは固定子コイ
ル(単相)が1個のもの(文献A)では 、しばしば起
動死点が生じて重欠点となる恐れがあった。
【0011】起動死点の問題を解決するためには、偏平
型直流モータの電機子の永久磁石に対する停止位置を安
定させるか、または常時起動死点のない構成が必要であ
る。常時起動死点のない従来例の構成にすると、コイル
数が2個を越えて3個以上となり構造の複雑化とコスト
アップは避けられない。一方、コイル1個の電機子の構
成では、起動死点をなくすことが困難であった。本発明
の目的は、前述の欠点を除去して、2組の電機子コイル
と8個のセグメントを有する整流子を用いて、起動死点
をなくすと共に、小型化、薄型化及びコストダウンが可
能で、且つ総合的な電気特性の改善を図ることができる
偏平型直流モータの整流子の構成を提案するものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】課題を解決するためにな
された本発明の請求項1の偏平型直流モータは、厚み方
向に複数極が着磁された円板状の永久磁石の磁極面と対
向するカップ状ケースとで形成される磁場中に、前記永
久磁石の磁極面と空隙を介して複数個の扇型コイルがほ
ぼ同一平面状に配設されて、回転軸に複数個のセグメン
トからなる整流子と共に固定されてなる電機子と、前記
整流子に接触する一対のブラシからなる偏平型直流モー
タにおいて、電機子の回転軸と直角にほぼ一定の厚みを
有する扇状に設けたコイルサポートと、該コイルサポー
トと垂直に設けた整流子基体とが一体で樹脂成形された
電機子フレームに前記整流子を形成する8個のセグメン
トの中で、回転軸に関して点対称となる4対のセグメン
トを等電位に接続し、該4対のセグメントを互いに電気
的に絶縁して整流子の外周側面に形成し、前記少なくと
も2組のコイルのコイル辺を互いに電気角で90°ずら
し、前記2組の第1のコイルの巻き初めの端末を接続し
たセグメントに対して巻き終りの端末を、前記セグメン
トから一つ置いたセグメントに接続し、前記2組の第2
のコイルの巻き初めの端末を前記一つ置いたセグメント
に接続し、前記2組の第2のコイルの巻き終りの端末を
前記2組の第1のコイルの巻き終り端末が接続されたセ
グメントに対して一つ置いて隣の前記セグメントに接続
し、前記整流子と電気的に係合する一対の整流ブラシを
設けたことを特徴とする。
【0013】また、課題を解決するためになされた本発
明の請求項2の偏平型直流モータは、前記永久磁石の極
数を4極とし、前記電機子のコイルを2個とし、前記整
流子のセグメント数を8個として、前記整流ブラシ接触
部の配設角度を電気角で180°としたことを特徴とす
る。
【0014】更にまた、課題を解決するためになされた
本発明の請求項3の偏平型直流モータは、前記整流子
を、軸方向に形成された多角柱状の中心孔と該中心孔の
周辺に複数個の針状孔を有する一対のリング状樹脂部材
で、整流子のセグメントを形成するリング状セグメント
部材を挟持して整流子基体の周囲に構成したことを特徴
とする。
【0015】更にまた、課題を解決するためになされた
本発明の請求項4の偏平型直流モータは、前記整流子の
セグメントを形成するリング状セグメント部材を、絶縁
性部材である樹脂または強誘電性材料から形成された多
角柱状の中心孔を有する円盤状部材で構成し、前記リン
グ状セグメント部材の外周側面に、等間隔で相互に絶縁
された導電性金属からなる8個のセグメントを配設し、
前記セグメントの中で前記中心孔に対して点対称となる
セグメントを等電位となるように、前記円盤状部材の上
下面に、前記中心孔に対して点対称となるセグメント間
同志を、スルーホールを経由してに相互に絶縁した引き
回し線で配設し、前記スルーホールに針状端子を接続す
ると共に該針状端子をコイルサポートの上面に突出させ
てコイルの接続端子としたことを特徴とする。
【0016】更にまた、課題を解決するためになされた
本発明の請求項5の偏平型直流モータは、前記電機子
を、整流子基体の軸方向に一対の前記リング状樹脂部材
にリング状セグメント部材を挟持し、前記スルーホール
に針状端子を接続して整流子基体の軸方向に配設して前
記コイルサポートに突出させ、前記電機子の前記ん整流
子を形成する8個のセグメントに対するコイル端末の接
続は、前記2組の第1のコイルの巻き初めの端末を接続
したセグメントに対して巻き終りの端末を、前記セグメ
ントから一つ置いたセグメントに接続し、前記2組の第
2のコイルの巻き初めの端末を前記一つ置いたセグメン
トに接続し、前記2組の第2のコイルの巻き終りの端末
を前記2組の第1のコイルの巻き終り端末が接続された
セグメントに対して一つ置いて隣の前記セグメントに接
続したことを特徴とする。
【0017】更にまた、課題を解決するためになされた
本発明の請求項6の偏平型直流モータは、前記電機子の
2組の扇型コイルの一対のコイル辺がなすコイルの狭角
部が回転子軸の外周部または内周部に位置するように前
記コイルサポートを配設して電機子を形成し、前記コイ
ル辺の一対の中心部が回転子軸になす角度をほぼ電気角
で180°に設けたことを特徴とする
【0018】更にまた、課題を解決するためになされた
本発明の請求項7の偏平型直流モータは、前記整流子基
体の軸方向に設けられたリング状セグメント部材を、強
誘電材料として前記セグメントとほぼ同一の外直径に形
成し、直径方向への段差をなくしたことを特徴とする。
【0019】更にまた、課題を解決するためになされた
本発明の請求項8の偏平型直流モータは、前記整流ブラ
シの接触部を、互いに回転角方向に電気角で180°に
配設され、また整流子の各セグメントの角度幅は、ほぼ
電気角で90°間隔に形成され、該セグメントの中で点
対称となるセグメントは同電位に接続されたことを特徴
とする。
【0020】更にまた、課題を解決するためになされた
本発明の請求項9の偏平型直流モータは、前記偏平型直
流モータの外形フレームを、前記永久磁石と軸受けをモ
ールド成形した下ケースと、一対の整流ブラシばね板を
インサート成形した中ケースと、軸受けをインサート成
形した上ケースとで構成したことを特徴とする。
【0021】更にまた、課題を解決するためになされた
本発明の請求項10の偏平型直流モータは、前記偏平型
直流モータの外形フレームを構成する下ケースと、一対
の整流ブラシばね板をインサート成形した中ケース及び
軸受けをインサート成形した上ケースを、磁性粉末を充
填した樹脂で成形したことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1は本発明の偏平型直流モ
ータの外形フレームの主要上面図である。図2は、図1
のAーA線断面図である。図3(A)、(B)は、本発
明の偏平型直流モータの整流ブラシばね板がインサート
成形された外形フレームの中ケースの組み立て図であ
る。図4は、整流ブラシばね板の加工展開図である。図
5は、整流ブラシの完成斜視図である。図6は、本発明
の偏平型直流モータの電機子の主要構成部品の展開斜視
図である。図7は、リング状セグメント座の斜視図であ
る。図8は、リング状セグメント座の上面図である。図
9は、本発明の整流子と一対の整流ブラシとの関係説明
図である。図10は第1、第2コイルの通電説明図であ
る。図11は、電機子電流の説明図である。
【0023】図1、図2において、本発明の偏平型直流
モータの外形フレームは、上中下の樹脂製のケースで構
成される。底面を有する方形状の4辺を側壁で形成され
た下ケース133には、厚み方向に4極が着磁された中
空137aを有する円盤状永久磁石137と、含油軸受
け等の軸受け134がインサート成形されている。底面
のない方形状の4辺を側壁で形成された中ケース132
には、後述する整流ブラシばね板がインサート成形され
ている。上面を有する方形状の4辺を側壁で形成された
上ケース131には、軸受け134が成形されている。
永久磁石137の中空137aに整流子120が空隔を
介して挿入され、電機子100の回転子軸117が回転
自在に上下軸受け134で支持される。上中下の樹脂製
のケース131、132、133は 、望ましくは磁気
回路の能率を向上させることと、モータの磁束の漏れを
低減して電磁雑音を減少させるために磁性粉末、例えば
ソフトフエライトを充填した樹脂がよい。また、同じ目
的のために、上中下の樹脂製のケース131、132
、133の内外周に磁性材料、例えば薄板状のパーマ
ロイ、バルクフエライト(図略)等を配設してもよい。
【0024】図3(A)、(B)において、一対の整流
ブラシばね板135、136の夫々二股に枝別れした端
子部135b、135c、136b、136cが中ケー
ス132にインサート成形されて、先端部は135a、
136aのように形成される。また、一対のブラシばね
板135、136の先端部135a、136aは機械的
に不安定にならないよう半円筒状樹脂138、三角柱状
樹脂139にインサートする。仕様によっては、半円筒
状樹脂138、三角柱状樹脂139は不要である。
【0025】図4、図5において、一対の整流ブラシば
ね板135、136は図のように、洋白、またはステン
レス材等のフープ材から連続的にプレス加工で形成され
る。点線のU1、U2、V1、V2で折り曲げられて、また
整流ブラシの先端部135a、136aは板状でよく、
斜線で示した整流ブラシ接触部135d、136dでセ
グメントに接触する。
【0026】図6において、電機子100は、第1のコ
イルサポート115aと第2のコイルサポート115b
からなる扇型のほぼ一定の厚みを有して2段に形成され
たコイルサポート115と、コイルサポート115にイ
ンサート成形される回転子軸117と一体で樹脂成形さ
れる整流子基体121とで形成された略1/2円形の電
機子フレーム101から構成される。整流子基体121
と、中心部に回転子軸117を支持する回転子軸孔12
1bを共有するコイルサポート115は、回転子軸孔1
21bの外周部に挟角部114が形成され、挟角部11
4と対向する位置には4個の針状孔部141a、141
b、141c、141dが設けられており、一定厚みで
回転子の半径方向に広げた2段の扇形をなしている。第
1のコイルサポート115aと第2のコイルサポート1
15bの夫々の外周側面142a,142bに扇型のコ
イル111A、111Bが夫々巻線固定され、コイル1
11Aのコイル辺111Aa、111Ab、コイル11
1Bのコイル辺111Ba、111Bbの夫々のコイル
辺中心部が回転子軸117となす開き角は、電気角でほ
ぼ180°(機械角では90°)に形成される。
【0027】整流子基体121には、多角柱状(図では
8角形状であるがこれに限定される必要はない)の外周
側面121aと、回転子軸孔121bに回転軸117が
取り付けられていて、後述する整流子120が形成され
る。合成樹脂部材で形成されるリング状樹脂座A・12
2には、針状端子145a、145b、145c、14
5dを案内する4個の針状孔部122a、122b、1
22c、122dと8角形状孔部122eが設けられて
いる。リング状樹脂座A・122の8角形状孔部122
eは、整流子基体121のコイルサポート115方向に
8角形状外周側面121aと合せ、更にコイルサポート
115の4個の針状孔部141a、141b、141
c、141dとリング状樹脂座A・122の針状孔部1
22a、122b、122c、122dが夫々合わされ
て圧入される。
【0028】次に、誘電率の大きい樹脂、強誘電体部
材、圧電セラミックス等から形成された円盤状のリング
状セグメント座123には、針状端子145a、145
b、145c、145dを案内するスルーホールの針状
孔部123a、123b、123c、123dが、8角
形状孔部123eの周囲に設けられる。そして、リング
状セグメント座・123は、整流子基体121の8角形
状外周側面121aに8角形孔部123eが合わされ
る。
【0029】そして、リング状樹脂座B・124には針
状端子145a、145b、145c、145dを案内
する4個の針状孔部124a、124b、124c、1
24dが8角形状孔部124eの周囲に設けられてい
る。、リング状樹脂座A・122の4個の針状孔部12
2a、122b、122c、122dとリング状セグメ
ント座123のスルーホールの針状孔部123a、12
3b、123c、123d及びリング状樹脂座B・12
4の4個の針状孔部124a、124b、124c、1
24dとが合されて、整流子基体121の8角形状外周
側面121aに圧入される。
【0030】次に、針状端子145a、145b、14
5c、145dは夫々、リング状樹脂座A・122、リ
ング状セグメント座・123及びリング状樹脂座B・1
24の針状孔部(122a、122b、122c、12
2d)、(123a、123b、123c、123
d)、(124a、124b、124c、124d)を
介して、コイルサポート115の上面に下の方から突き
刺すように圧入して整流子120が完成する。
【0031】次に、第1のコイル111Aの巻き始めと
巻き終りは、第1のコイルサポート115aの上面に出
ている針状端子145a、145cの先端部に絡げられ
て半田接続され、第2のコイル111Bの巻き始めと巻
き終りは、針状端子145b、145dの先端部に絡げ
られて半田接続されて、電機子100が完成する。
【0032】図7、図8において、整流子120を構成
する8個のセグメントA、B、C、D、E、F、G、H
は、リング状セグメント座123の外周に等間隔に分離
されて形成され、リング状セグメント座123の中心に
は8角形状の中心孔123eが形成されている。セグメ
ントAとセグメントEは、リング状セグメント座123
の上面に形成された円弧状の引き回し線125aによっ
て等電位に接続され、スルーホールA・126aを有し
ている。セグメントBとセグメントFは、リング状セグ
メント座123の下面に形成された引き出し線125b
1,スーホールB・126bを経由してリング状セグメ
ント座123の上面に形成された円弧状の引き回し線1
25bによって等電位に接続される。セグメントCとセ
グメントGは、リング状セグメント座123の下面に形
成された引き出し線125c1,スーホールC・126
cを経由してリング状セグメント座123の上面に形成
された円弧状の引き回し線125cによって等電位に接
続される。セグメントDとセグメントHは、リング状セ
グメント座123の下面に形成された引き出し線125
d1,125d2、円弧状の引き回し線125dによっ
て等電位に接続され、スルーホールD・126dを有し
ている。このように、リング状セグメント座123の中
心孔123eに関して点対称となるセグメント(A、
E)、(B、F)、(C、G)、(D、H)は等電位で
ある。また、リング状セグメント座123の8個のセグ
メントA、B、C、D、E、F、G、H及びスルーホー
ル126a、126b、126c、126d及び引き回
し線125a、125b、125c、125d、引き出
し線125b1、125c1、125d1、125d2
は、銅下地のニッケル等の無電解メッキが施された後
で、ホトリソ法等によって形成され、特にセグメント
A、B、C、D、E、F、G、Hには銀、パラジウム等
の貴金属合金が積層されることが信頼性向上の観点から
望ましい。そして、スルーホール126a、126b、
126c、126dは、針状端子145a、145b、
145c、145dを案内する針状孔部123a、12
3b、123c、123dも兼ねている。
【0033】図9において、本発明の偏平直流モータの
作動は、次のようになる。電源160は電気角で180
°離れたブラシ接触部135d、136dを経て、8個
のセグメントを構成する回転子軸117に関して対称と
なる同電位に接続された4対のセグメントA(E)、B
(F)、C(G)、D(H)からなる整流子120と接
触通電する。この場合、整流ブラシ接触部135d、1
36dは相隣なれるセグメント、例えばAとB、または
CとDに同時に接触して通電する。
【0034】図10において、斜線を施した部分は、第
1のコイル111A及び第2のコイル111Bがオフと
なるオフ区間148、149である。図11に示す第1
のコイル111A及び第2のコイル111Bには、夫々
コイル電流201、202が流れ、第1のコイル111
A及び第2のコイル111Bがオフ時には実線で示すよ
うに201a、202aとなり零である。第1のコイル
111A及び第2のコイル111Bの電流201、20
2は永久磁石137の極性に対応して反転しながら流れ
てこれを繰り返す。(電源160から見れば一定方向の
流れとなる。)第1のコイル111A及び第2のコイル
111Bがオフとなるオフ区間148、149内におい
て、第1のコイル111A及び第2のコイル111Bに
蓄積された電磁エネルギーは、整流子120の強誘電体
材料からなるリング状セグメント座・123で形成され
たコンデンサによって、一旦前記コンデンサに吸収され
た後で消失されるようになる。
【0035】図11において、第1のコイル111A及
び第2のコイル111Bに夫々、(1)の電流201、
(2)の電流202が流れ、電機子100の合計電流
(3)=(1)+(2)は200となる。
【0036】図9の場合は、整流ブラシの接触部135
d、136dは相隣れるセグメント(A、B)、(C、
D)と同時に接触して通電しているので、図11に示し
たように、本発明によれば電機子100の第1のコイル
111A、第2のコイル111Bには、同時に電機子の
全電流200が流れるので、起動死点は存在しない。
【0037】また、第1のコイル111Aと、第2のコ
イル111Bを回転軸117を回周しないで同一平面状
に配設して本発明の偏平型直流モータを薄型に構成する
ことが、本発明に含まれることは明らかである。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、小型化、薄型化、軽量
化が可能で整流ブラシばねの折り曲げによる表面実装に
効果的なコスト力のある振動発生用の偏平型直流モータ
が容易に実現できることである。
【0039】また、本発明によれば、電磁雑音の発生の
少ない電磁環境適合性の良い、始動再現性の優れた信頼
性の高い振動発生用の偏平型直流モータが容易に実現で
きることである。
【0040】更にまた、本発明によれば、リング状セグ
メント座に強誘電性部材等が用いられるためリング状セ
グメント座のセグメント間に形成されるコンデンサによ
って、整流時のマイクロアークが著しく低減されるの
で、長寿命で雑音の少ない電磁環境適合性の優れた振動
発生用の偏平型直流モータが容易に実現でき実用効果は
顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偏平型直流モータの外形フレームの主
要上面図である。
【図2】図1のAーA線断面図である。
【図3】(A)、(B)は、本発明の偏平型直流モータ
の整流ブラシばね板がインサート成形された外形フレー
ムの中ケースの組み立て図である。
【図4】整流ブラシばね板の加工展開図である。
【図5】整流ブラシの完成斜視図である。
【図6】本発明の偏平型直流モータの電機子の主要構成
部品の展開斜視図である。
【図7】リング状セグメント座の斜視図である。
【図8】リング状セグメント座の上面図である。
【図9】本発明の整流子と一対の整流ブラシとの関係説
明図である。
【図10】第1、第2コイルの通電説明図である。
【図11】図11は、電機子電流の説明図である。
【図12】電機子コイル3個を用いた従来の偏平型直流
モータの主要構成を示す上面図である。
【図13】図12のA−A線断面図である。
【符号の説明】 100 電機子 101 電機子フレーム 111A 第1のコイル 111B 第2のコイル 111Aa、111Ab,111Ba、111Bb コ
イル辺 114 挟角部 115a 第1のコイルサポート 115b 第2のコイルサポート 117 回転子軸 120 整流子 121 整流子基体 122 リング状樹脂座A 122a、122b、122c、122d 針状孔部 123 リング状セグメント座 124 リング状樹脂座B 123a、123b、123c、123d、124a、
124b、124c、124d 針状孔部 125a、125b、125c、125c 引き回し線 126a、126b、126c、126d スルーホー
ル 131 上ケース 132 中ケース 133 下ケース 134 軸受け 135、136 整流ブラシばね板 135a、136a 整流ブラシ先端部 135b、135c、136b、136c 整流ブラシ
端子部 135d、136d 整流ブラシ接触部 137 永久磁石 138 半円筒状樹脂 139 三角柱状樹脂 145a、145b、145c、145d 針状端子 148、149 オフ区間 200 電機子の全電流 201 第1のコイル111Aに流れる電流 202 第2のコイル111Bに流れる電流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H623 AA00 AA04 AA10 BB06 GG12 GG17 GG23 HH04 HH05 HH06 HH09 JJ03 JJ05 JJ06 LL03 LL09 LL13 LL14

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚み方向に複数極が着磁された円板状の
    永久磁石の磁極面と対向するカップ状ケースとで形成さ
    れる磁場中に、前記永久磁石の磁極面と空隙を介して複
    数個の扇型コイルがほぼ同一平面状に配設されて、回転
    軸に複数個のセグメントからなる整流子と共に固定され
    てなる電機子と、前記整流子に接触する一対のブラシか
    らなる偏平型直流モータにおいて、電機子の回転軸と直
    角にほぼ一定の厚みを有する扇状に設けたコイルサポー
    トと、該コイルサポートと垂直に設けた整流子基体とが
    一体で樹脂成形された電機子フレームに前記整流子を形
    成する8個のセグメントの中で、回転軸に関して点対称
    となる4対のセグメントを等電位に接続し、該4対のセ
    グメントを互いに電気的に絶縁して整流子の外周側面に
    形成し、前記少なくとも2組のコイルのコイル辺を互い
    に電気角で90°ずらし、前記2組の第1のコイルの巻
    き初めの端末を接続したセグメントに対して巻き終りの
    端末を、前記セグメントから一つ置いたセグメントに接
    続し、前記2組の第2のコイルの巻き初めの端末を前記
    一つ置いたセグメントに接続し、前記2組の第2のコイ
    ルの巻き終りの端末を前記2組の第1のコイルの巻き終
    りの端末が接続されたセグメントに対して一つ置いて隣
    りの前記セグメントに接続し、前記整流子と電気的に係
    合する一対の整流ブラシを設けたことを特徴とする偏平
    型直流モータ。
  2. 【請求項2】 前記永久磁石の極数を4極とし、前記電
    機子のコイルを2個とし、前記整流子のセグメント数を
    8個として、前記整流ブラシの接触部の配設角度を電気
    角で180°としたことを特徴とする請求項1に記載の
    偏平型直流モータ。
  3. 【請求項3】前記整流子を、軸方向に形成された多角柱
    状の中心孔と該中心孔の周辺に複数個の針状孔を有する
    一対のリング状樹脂部材で、整流子のセグメントを形成
    するリング状セグメント部材を挟持して整流子基体の周
    囲に構成したことを特徴とする請求項2に記載の偏平型
    直流モータ。
  4. 【請求項4】 前記整流子のセグメントを形成するリン
    グ状セグメント部材を、絶縁性部材である樹脂または強
    誘電性材料から形成された多角柱状の中心孔を有する円
    盤状部材で構成し、前記リング状セグメント部材の外周
    側面に、等間隔で相互に絶縁された導電性金属からなる
    8個のセグメントを配設し、前記セグメントの中で前記
    中心孔に対して点対称となるセグメントを等電位となる
    ように、前記円盤状部材の上下面に、前記中心孔に対し
    て点対称となるセグメント間同志を、スルーホールを経
    由してに相互に絶縁した引き回し線で配設し、前記スル
    ーホールに針状端子を接続すると共に該針状端子をコイ
    ルサポートの上面に突出させてコイルの接続端子とした
    ことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の偏平
    型直流モータ。
  5. 【請求項5】 前記電機子を、整流子基体の軸方向に一
    対の前記リング状樹脂部材にリング状セグメント部材を
    挟持し、前記スルーホールに針状端子を接続して整流子
    基体の軸方向に配設して前記コイルサポートに突出さ
    せ、前記電機子の前記整流子を形成する8個のセグメン
    トに対するコイル端末の接続は、前記2組の第1のコイ
    ルの巻き初めの端末を接続したセグメントに対して巻き
    終りの端末を 、前記セグメントから一つ置いたセグメ
    ントに接続し、前記2組の第2のコイルの巻き初めの端
    末を前記一つ置いたセグメントに接続し、前記2組の第
    2のコイルの巻き終りの端末を前記2組の第1のコイル
    の巻き終り端末が接続されたセグメントに対して一つ置
    いて隣の前記セグメントに接続したことを特徴とする請
    求項1乃至請求項4のいずれかに記載の偏平型直流モー
    タ。
  6. 【請求項6】 前記電機子の2組の扇型コイルの一対の
    コイル辺がなすコイルの狭角部が回転子軸の外周部また
    は内周部に位置するように前記コイルサポートを配設し
    て電機子を形成し、前記コイル辺の一対の中心部が回転
    子軸になす角度をほぼ電気角で180°に設けたことを
    特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の記
    載の偏平型直流モータ。
  7. 【請求項7】 前記整流子基体の軸方向に設けられたリ
    ング状セグメント部材を、強誘電材料として前記セグメ
    ントとほぼ同一の外直径に形成し、直径方向への段差を
    なくしたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいず
    れかに記載の偏平型直流モータ。
  8. 【請求項8】 前記整流ブラシの接触部は、互いに回転
    角方向に電気角で180°に配設され、また整流子の各
    セグメントの角度幅は、ほぼ電気角で90°間隔に形成
    され、該セグメントの中で点対称となるセグメントは同
    電位に接続されたことを特徴とする請求項1乃至請求項
    7のいずれかに記載の偏平型直流モータ。
  9. 【請求項9】 前記偏平型直流モータの外形フレーム
    を、前記永久磁石と軸受けをモールド成形した下ケース
    と、一対の整流ブラシばね板をインサート成形した中ケ
    ースと、軸受けをインサート成形した上ケースとで構成
    したことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか
    に記載の偏平型直流モータ。
  10. 【請求項10】 前記偏平型直流モータの外形フレーム
    を構成する下ケースと、一対の整流ブラシばね板をイン
    サート成形した中ケース及び軸受けをインサート成形し
    た上ケースを、磁性粉末を充填した樹脂で成形したこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の
    偏平型直流モータ。
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