JP2000210761A - 連続鋳造方法、ならびに溶湯注入機構および溶湯注入方法 - Google Patents
連続鋳造方法、ならびに溶湯注入機構および溶湯注入方法Info
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- JP2000210761A JP2000210761A JP11327377A JP32737799A JP2000210761A JP 2000210761 A JP2000210761 A JP 2000210761A JP 11327377 A JP11327377 A JP 11327377A JP 32737799 A JP32737799 A JP 32737799A JP 2000210761 A JP2000210761 A JP 2000210761A
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- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スライディングノズルを閉じた状態で溶鋼を
タンディッシュ内に注ぎ上げる時間を長くすることがで
きる鋼の連続鋳造方法を提供すること。 【解決手段】 タンディッシュ内の溶鋼をその底部に設
けられた溶鋼流出口から上ノズル、スライディングノズ
ルおよび浸漬ノズルを介して鋳型に供給して連続的に鋳
造を行うにあたり、上ノズルの内部にヒーターを設け、
そのヒーターにより前記上ノズルを800℃以上に加熱
するか、スライディングノズルの内部にヒーターを設
け、そのヒーターによりスライディングノズルを500
℃以上に加熱し、または、スライディングノズルを介し
て600℃以上に加熱したガスを溶鋼に供給して溶鋼を
撹拌しながら、スライディングノズルを閉じた状態で前
記タンディッシュ内に溶鋼を注ぎ上げ、その後スライデ
ィングノズルを開いて鋳造を開始する。
タンディッシュ内に注ぎ上げる時間を長くすることがで
きる鋼の連続鋳造方法を提供すること。 【解決手段】 タンディッシュ内の溶鋼をその底部に設
けられた溶鋼流出口から上ノズル、スライディングノズ
ルおよび浸漬ノズルを介して鋳型に供給して連続的に鋳
造を行うにあたり、上ノズルの内部にヒーターを設け、
そのヒーターにより前記上ノズルを800℃以上に加熱
するか、スライディングノズルの内部にヒーターを設
け、そのヒーターによりスライディングノズルを500
℃以上に加熱し、または、スライディングノズルを介し
て600℃以上に加熱したガスを溶鋼に供給して溶鋼を
撹拌しながら、スライディングノズルを閉じた状態で前
記タンディッシュ内に溶鋼を注ぎ上げ、その後スライデ
ィングノズルを開いて鋳造を開始する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、連続鋳造方法な
らびに取鍋等の溶融金属保持容器から溶湯を注入する溶
湯注入機構および溶湯注入方法に関する。
らびに取鍋等の溶融金属保持容器から溶湯を注入する溶
湯注入機構および溶湯注入方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼の連続鋳造においてレードルよりタン
ディッシュ内に溶鋼を注ぎ上げてからモールドへ鋳込み
始めると鋳片先端の介在物量が減ることは知られてい
る。しかし、タンディッシュよりモールドへの溶鋼の流
量を抑制するスライディングノズル周辺は温度が低く、
スライディングノズルを閉じ、タンディッシュ内に溶鋼
を注ぎ上げる場合、スライディングノズル周辺に滞留し
た溶鋼の温度が降下し、徐々に固化するため、注ぎ上げ
にかける時間が長い場合、注ぎ上げ後にスライディング
ノズルを開いても、溶鋼がモールドへ流出しない場合が
ある。このため、溶鋼の注ぎ上げにかけられる時間は短
時間に制約され、所望する量が注ぎ上げられない問題が
ある。
ディッシュ内に溶鋼を注ぎ上げてからモールドへ鋳込み
始めると鋳片先端の介在物量が減ることは知られてい
る。しかし、タンディッシュよりモールドへの溶鋼の流
量を抑制するスライディングノズル周辺は温度が低く、
スライディングノズルを閉じ、タンディッシュ内に溶鋼
を注ぎ上げる場合、スライディングノズル周辺に滞留し
た溶鋼の温度が降下し、徐々に固化するため、注ぎ上げ
にかける時間が長い場合、注ぎ上げ後にスライディング
ノズルを開いても、溶鋼がモールドへ流出しない場合が
ある。このため、溶鋼の注ぎ上げにかけられる時間は短
時間に制約され、所望する量が注ぎ上げられない問題が
ある。
【0003】この問題を解決するため、ガス吹き込み孔
を有するスライディングノズルを用い、溶鋼を注ぎ上げ
る間にArガスをタンディッシュ内に吹き込み攪拌する
ことでスライドノズル周辺の溶鋼温度降下を減らす方法
が実施されているが、所望する量を注ぎ上げるのに十分
なほどの注ぎ上げ時間の延長が達成されていないのが現
状である。
を有するスライディングノズルを用い、溶鋼を注ぎ上げ
る間にArガスをタンディッシュ内に吹き込み攪拌する
ことでスライドノズル周辺の溶鋼温度降下を減らす方法
が実施されているが、所望する量を注ぎ上げるのに十分
なほどの注ぎ上げ時間の延長が達成されていないのが現
状である。
【0004】また、特開平9−57429号公報ではス
ライディングノズルを浸漬ノズル側より棒状ヒーターで
加熱する方法が提案されているが本発明者らが検討した
ところ、溶鋼の流出経路にヒーターを設置するため、鋳
造開始時にヒーターを溶解するのに必要な熱量が溶鋼よ
り奪われるため、浸漬ノズルの閉塞が発生する場合や、
溶鋼の成分が変わる場合が生じる等の問題がある。
ライディングノズルを浸漬ノズル側より棒状ヒーターで
加熱する方法が提案されているが本発明者らが検討した
ところ、溶鋼の流出経路にヒーターを設置するため、鋳
造開始時にヒーターを溶解するのに必要な熱量が溶鋼よ
り奪われるため、浸漬ノズルの閉塞が発生する場合や、
溶鋼の成分が変わる場合が生じる等の問題がある。
【0005】さらに、少量の鋼を溶製する場合、タンデ
ィッシュ内で成分調整、混合を行うため、スライディン
グノズルを閉じ、溶鋼を保持し、処理した後スライディ
ングノズルを開け溶鋼を流出させ鋳造する方法がある
が、上記理由により溶鋼を保持、処理する時間は短時間
に限定され、十分に目的を達成することができないとい
う問題がある。
ィッシュ内で成分調整、混合を行うため、スライディン
グノズルを閉じ、溶鋼を保持し、処理した後スライディ
ングノズルを開け溶鋼を流出させ鋳造する方法がある
が、上記理由により溶鋼を保持、処理する時間は短時間
に限定され、十分に目的を達成することができないとい
う問題がある。
【0006】一方、金属製造のために用いられる溶融金
属保持容器、例えば鉄鋼製造に用いられる溶鋼用取鍋
は、スライドバルブ、スライディングノズル、ロータリ
ーノズル等、ノズル孔の形成された摺動プレートで溶鋼
の注入開始・停止、および注入量を調節する機構を有す
るノズルを具備している。
属保持容器、例えば鉄鋼製造に用いられる溶鋼用取鍋
は、スライドバルブ、スライディングノズル、ロータリ
ーノズル等、ノズル孔の形成された摺動プレートで溶鋼
の注入開始・停止、および注入量を調節する機構を有す
るノズルを具備している。
【0007】従来、このノズル孔には受鋼から溶鋼流出
開始までの間にノズル孔内で溶鋼が凝固し閉塞するのを
防止するために、受鋼前にノズル孔に粒状耐火物からな
る充填材が充填されている。
開始までの間にノズル孔内で溶鋼が凝固し閉塞するのを
防止するために、受鋼前にノズル孔に粒状耐火物からな
る充填材が充填されている。
【0008】このような充填材においては、取鍋の残熱
や受鋼までの予備昇熱によりその上層部の耐火物が受鋼
までの間に焼結層を形成する。この焼結層が適度な厚さ
に成長することで、充填材が溶鋼流で浮上分離すること
を抑制し、また溶鋼が充填材中に浸透・凝固することを
抑制し、かつ、ノズルの摺動プレートを摺動させること
で溶鋼の自重で焼結層を破壊し、ノズル孔を開口させる
ことができる。
や受鋼までの予備昇熱によりその上層部の耐火物が受鋼
までの間に焼結層を形成する。この焼結層が適度な厚さ
に成長することで、充填材が溶鋼流で浮上分離すること
を抑制し、また溶鋼が充填材中に浸透・凝固することを
抑制し、かつ、ノズルの摺動プレートを摺動させること
で溶鋼の自重で焼結層を破壊し、ノズル孔を開口させる
ことができる。
【0009】しかしながら、焼結層の形成が不十分な場
合には、受鋼時に充填材が浮上分離し、溶鋼が充填材へ
浸透・凝固するためにノズル孔が開口しなくなるという
問題がある。また、焼結層が厚すぎると、ノズル孔を開
口しても溶鋼の自重の焼結層を破壊することができずに
開口しないという問題がある。
合には、受鋼時に充填材が浮上分離し、溶鋼が充填材へ
浸透・凝固するためにノズル孔が開口しなくなるという
問題がある。また、焼結層が厚すぎると、ノズル孔を開
口しても溶鋼の自重の焼結層を破壊することができずに
開口しないという問題がある。
【0010】このような問題を解決するために、例え
ば、特開平10−58127号公報には、充填層が
(1)上部充填層と下部充填層とからなり、(2)各充
填層がSiO2を主成分とする充填材であり、(3)上
部充填材にはSiO2を主成分とする充填材にさらにガ
ラスビーズを外掛けで1〜15重量%混合したものであ
ることが開示されている。そして、ガラスビーズの添加
量を溶鋼温度に対して調節することにより、SiO2主
体の充填材、特に上部充填層の焼結度を各使用条件、操
業条件に合わせてきめ細かくコントロールすることがで
き、ノズル開口率を上げることができるとしている。
ば、特開平10−58127号公報には、充填層が
(1)上部充填層と下部充填層とからなり、(2)各充
填層がSiO2を主成分とする充填材であり、(3)上
部充填材にはSiO2を主成分とする充填材にさらにガ
ラスビーズを外掛けで1〜15重量%混合したものであ
ることが開示されている。そして、ガラスビーズの添加
量を溶鋼温度に対して調節することにより、SiO2主
体の充填材、特に上部充填層の焼結度を各使用条件、操
業条件に合わせてきめ細かくコントロールすることがで
き、ノズル開口率を上げることができるとしている。
【0011】また、特開平10−109157号公報で
は、ノズル孔に充填した充填材の上をシート状耐火物で
覆い、このシート状耐火物には、加熱により軟化変形す
る材質を採用し、状況に応じて、 (1)シート状耐火物の上にさらにシート状耐火物をか
ぶせた構造にする (2)ノズル孔内下部に中空のカップを配置し、開口の
際に摺動プレートのガス吹き込み部から高圧ガスを吹き
出し、溶鋼が流出する前に充填材を吹き飛ばす(3)取
鍋底部のノズル開口部周囲に堰を設け、受鋼時に溶鋼が
ノズル孔へ流れ込む衝撃を防止する 等の工夫をすることにより、受鋼時の充填材の分離浮
上、ノズル孔に充填した充填材への溶鋼の侵入を防止
し、あるいは充填材の焼結層が厚くなりすぎることを防
止し、しかもノズル孔が閉塞した場合には、強制的に充
填材を除去することができる充填構造および開口方法が
開示されている。
は、ノズル孔に充填した充填材の上をシート状耐火物で
覆い、このシート状耐火物には、加熱により軟化変形す
る材質を採用し、状況に応じて、 (1)シート状耐火物の上にさらにシート状耐火物をか
ぶせた構造にする (2)ノズル孔内下部に中空のカップを配置し、開口の
際に摺動プレートのガス吹き込み部から高圧ガスを吹き
出し、溶鋼が流出する前に充填材を吹き飛ばす(3)取
鍋底部のノズル開口部周囲に堰を設け、受鋼時に溶鋼が
ノズル孔へ流れ込む衝撃を防止する 等の工夫をすることにより、受鋼時の充填材の分離浮
上、ノズル孔に充填した充填材への溶鋼の侵入を防止
し、あるいは充填材の焼結層が厚くなりすぎることを防
止し、しかもノズル孔が閉塞した場合には、強制的に充
填材を除去することができる充填構造および開口方法が
開示されている。
【0012】しかしながら、これら特開平10−581
27号公報および特開平10−109157号公報に記
載された技術では、ノズルからの溶鋼注入開始時に充填
材やシート状耐火物が溶鋼に混入し、有害な非金属介在
物やカーボンピックアップ等の溶鋼の汚染の原因となっ
てしまう。前記特開平10−58127号公報に開示さ
れた技術では、その点を考慮して、SiO2を主成分と
する充填材を採用しているが、溶鋼中に充填材が一時的
に落下混入することは免れず、未だ不十分である。結
局、従来の技術では充填材を存在させることによる不都
合が解消されていないのが現状であり、究極的にはこの
ような充填材を用いずに取鍋のノズル孔を開口させる技
術が望まれている。
27号公報および特開平10−109157号公報に記
載された技術では、ノズルからの溶鋼注入開始時に充填
材やシート状耐火物が溶鋼に混入し、有害な非金属介在
物やカーボンピックアップ等の溶鋼の汚染の原因となっ
てしまう。前記特開平10−58127号公報に開示さ
れた技術では、その点を考慮して、SiO2を主成分と
する充填材を採用しているが、溶鋼中に充填材が一時的
に落下混入することは免れず、未だ不十分である。結
局、従来の技術では充填材を存在させることによる不都
合が解消されていないのが現状であり、究極的にはこの
ような充填材を用いずに取鍋のノズル孔を開口させる技
術が望まれている。
【0013】ところで、連続鋳造において、鋳造中にタ
ンディッシュ内の溶融金属注入用ノズルや浸漬のズルの
内壁側にアルミナが付着・成長する現象が発生する。こ
れは溶融金属、例えば鋼中に添加された脱酸材としての
アルミニウムが取鍋内スラグや溶融金属中のフリーの酸
素により再酸化されてアルミナ(Al2O3)となり、
浸漬ノズル等の内面に付着するためである。
ンディッシュ内の溶融金属注入用ノズルや浸漬のズルの
内壁側にアルミナが付着・成長する現象が発生する。こ
れは溶融金属、例えば鋼中に添加された脱酸材としての
アルミニウムが取鍋内スラグや溶融金属中のフリーの酸
素により再酸化されてアルミナ(Al2O3)となり、
浸漬ノズル等の内面に付着するためである。
【0014】アルミナの付着が厚くなると、鋳造に支障
をきたし、ついには鋳造を中止しなければならなくな
る。また、浸漬ノズル内壁に付着した大型のアルミナが
剥離し、モールド内に入ると、大型介在物となって鋳片
の欠陥につながる場合もある。
をきたし、ついには鋳造を中止しなければならなくな
る。また、浸漬ノズル内壁に付着した大型のアルミナが
剥離し、モールド内に入ると、大型介在物となって鋳片
の欠陥につながる場合もある。
【0015】この問題を解決するために、例えば特開昭
58−151948号公報に開示されるように、ストッ
パー先端および浸漬ノズルより不活性ガスを吹き込みな
がらノズル閉塞を防止し、長時間の連続鋳造を可能にす
る技術が採用されている。
58−151948号公報に開示されるように、ストッ
パー先端および浸漬ノズルより不活性ガスを吹き込みな
がらノズル閉塞を防止し、長時間の連続鋳造を可能にす
る技術が採用されている。
【0016】しかしながら、このように単にアルゴンガ
スを吹き込むと、溶融金属内で大きく膨張し、溶融金属
がモールド内に流れ込んでアルゴン気泡がモールド内で
浮上した際に、アルゴン気泡がはじけてモールドパウダ
ーの巻き込みを誘発する可能性が高い。これを回避する
ためにアルゴンガス流量を少なくすれば、ノズル閉塞が
発生する可能性が高くなるため、ある程度のアルゴンガ
ス流量を確保しなければならない。
スを吹き込むと、溶融金属内で大きく膨張し、溶融金属
がモールド内に流れ込んでアルゴン気泡がモールド内で
浮上した際に、アルゴン気泡がはじけてモールドパウダ
ーの巻き込みを誘発する可能性が高い。これを回避する
ためにアルゴンガス流量を少なくすれば、ノズル閉塞が
発生する可能性が高くなるため、ある程度のアルゴンガ
ス流量を確保しなければならない。
【0017】また、上記のようなパウダー巻き込みの他
にもガス流量が多いと、鋳型内で完全に浮上しきれず、
鋳片内に残ったままとなり、「ブロ」と呼ばれる表面欠
陥につながる場合もある。
にもガス流量が多いと、鋳型内で完全に浮上しきれず、
鋳片内に残ったままとなり、「ブロ」と呼ばれる表面欠
陥につながる場合もある。
【0018】以上のように、単にアルゴンガスを吹き込
む場合には、操業上・品質上の理由により、流量には制
約を設ける必要があり、その結果アルミナによるノズル
閉塞が発生しないように連々鋳長さも規制せざるを得な
い。
む場合には、操業上・品質上の理由により、流量には制
約を設ける必要があり、その結果アルミナによるノズル
閉塞が発生しないように連々鋳長さも規制せざるを得な
い。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事情に
鑑みてなされたものであって、スライディングノズルを
閉じた状態で溶鋼をタンディッシュ内に注ぎ上げる時間
を長くすることができる連続鋳造方法を提供することを
目的とする。
鑑みてなされたものであって、スライディングノズルを
閉じた状態で溶鋼をタンディッシュ内に注ぎ上げる時間
を長くすることができる連続鋳造方法を提供することを
目的とする。
【0020】また、ノズル充填材を使用することなく、
溶融金属保持容器のノズル開口を確実に行い、ノズル充
填材の溶融金属中への混入にともなって引き起こされる
溶融金属の汚染を防止することができる溶湯注入機構お
よび溶湯注入方法を提供することを目的とする。
溶融金属保持容器のノズル開口を確実に行い、ノズル充
填材の溶融金属中への混入にともなって引き起こされる
溶融金属の汚染を防止することができる溶湯注入機構お
よび溶湯注入方法を提供することを目的とする。
【0021】さらに、底部に溶湯流出孔を有するタンデ
ィッシュにおいて、鋳片の品質を劣化させることなく、
ノズル閉塞を防止することができる連続鋳造方法を提供
することを目的とする。
ィッシュにおいて、鋳片の品質を劣化させることなく、
ノズル閉塞を防止することができる連続鋳造方法を提供
することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下の知見を得
た。まず、スライディングノズルを閉じた状態で溶鋼を
タンディッシュ内に注ぎ上げる時間を長くする観点から
は以下の4つが挙げられる。
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下の知見を得
た。まず、スライディングノズルを閉じた状態で溶鋼を
タンディッシュ内に注ぎ上げる時間を長くする観点から
は以下の4つが挙げられる。
【0023】(1)溶鋼の流れを制御するスライディン
グノズルへ溶鋼を導く経路にある上ノズル部よりの熱ロ
ス(主には上ノズル部の蓄熱損失)を減らすため、上ノ
ズルにヒーターを組み込み、予熱時にも所定温度以上に
加熱することが有効である。
グノズルへ溶鋼を導く経路にある上ノズル部よりの熱ロ
ス(主には上ノズル部の蓄熱損失)を減らすため、上ノ
ズルにヒーターを組み込み、予熱時にも所定温度以上に
加熱することが有効である。
【0024】(2)最も熱放散の大きいと推定されるス
ライディングノズル面の熱ロス(プレートの蓄熱損失と
背面への熱放散損失)を減らすためには、スライディン
グノズルのプレートにヒーターを組み込み、予熱時にも
所定温度に加熱することが有効である。
ライディングノズル面の熱ロス(プレートの蓄熱損失と
背面への熱放散損失)を減らすためには、スライディン
グノズルのプレートにヒーターを組み込み、予熱時にも
所定温度に加熱することが有効である。
【0025】(3)溶鋼を攪拌するため吹込むアルゴン
ガス等のガスを加熱し、ガスが溶鋼により加熱される時
に溶鋼が失う顕熱を減らすため、ガス吹き込み孔を有す
るスライディングノズルを用いて、注ぎ上げる間に吹き
込むArガスを加熱しタンディッシュ内に吹き込み攪拌
する。
ガス等のガスを加熱し、ガスが溶鋼により加熱される時
に溶鋼が失う顕熱を減らすため、ガス吹き込み孔を有す
るスライディングノズルを用いて、注ぎ上げる間に吹き
込むArガスを加熱しタンディッシュ内に吹き込み攪拌
する。
【0026】(4)これらは単独で行うよりも、2つま
たは3つを組み合わせることによりさらに注ぎ上げ時間
を延長させることができる。
たは3つを組み合わせることによりさらに注ぎ上げ時間
を延長させることができる。
【0027】また、ノズル充填材を使用することなく、
溶融金属保持容器のノズル開口を確実に行う観点から
は、溶融金属保持容器のノズル孔周囲を加熱することが
有効であることを見出した。
溶融金属保持容器のノズル開口を確実に行う観点から
は、溶融金属保持容器のノズル孔周囲を加熱することが
有効であることを見出した。
【0028】さらに、鋳片の品質を劣化させることな
く、ノズル閉塞を防止するためには、溶湯流出ノズルに
通流している溶湯中に単に不活性ガスを吹き込むのでは
なく、加熱してから吹き込めばよいことを見出した。
く、ノズル閉塞を防止するためには、溶湯流出ノズルに
通流している溶湯中に単に不活性ガスを吹き込むのでは
なく、加熱してから吹き込めばよいことを見出した。
【0029】本発明は、これらの知見に基づいてなされ
たものであり、以下の(1)〜(18)を提供するもの
である。
たものであり、以下の(1)〜(18)を提供するもの
である。
【0030】(1)タンディッシュ内の溶鋼をその底部
に設けられた溶鋼流出口から上ノズル、スライディング
ノズルおよび浸漬ノズルを介して鋳型に供給して連続的
に鋳造を行う連続鋳造方法であって、前記上ノズルの内
部にヒーターを設け、そのヒーターにより前記上ノズル
を800℃以上に加熱し、前記スライディングノズルを
閉じた状態で前記タンディッシュ内に溶鋼を注ぎ上げ、
その後スライディングノズルを開いて鋳造を開始するこ
とを特徴とする連続鋳造方法。
に設けられた溶鋼流出口から上ノズル、スライディング
ノズルおよび浸漬ノズルを介して鋳型に供給して連続的
に鋳造を行う連続鋳造方法であって、前記上ノズルの内
部にヒーターを設け、そのヒーターにより前記上ノズル
を800℃以上に加熱し、前記スライディングノズルを
閉じた状態で前記タンディッシュ内に溶鋼を注ぎ上げ、
その後スライディングノズルを開いて鋳造を開始するこ
とを特徴とする連続鋳造方法。
【0031】(2)タンディッシュ内の溶鋼をその底部
に設けられた溶鋼流出口から上ノズル、スライディング
ノズルおよび浸漬ノズルを介して鋳型に供給して連続的
に鋳造を行う連続鋳造方法であって、前記スライディン
グノズルの内部にヒーターを設け、前記スライディング
ノズルを閉じた状態でそのタンディッシュ側表面温度を
500℃以上に加熱し、前記タンディッシュ内に溶鋼を
注ぎ上げ、その後スライディングノズルを開いて鋳造を
開始することを特徴とする連続鋳造方法。
に設けられた溶鋼流出口から上ノズル、スライディング
ノズルおよび浸漬ノズルを介して鋳型に供給して連続的
に鋳造を行う連続鋳造方法であって、前記スライディン
グノズルの内部にヒーターを設け、前記スライディング
ノズルを閉じた状態でそのタンディッシュ側表面温度を
500℃以上に加熱し、前記タンディッシュ内に溶鋼を
注ぎ上げ、その後スライディングノズルを開いて鋳造を
開始することを特徴とする連続鋳造方法。
【0032】(3)タンディッシュ内の溶鋼をその底部
に設けられた溶鋼流出口から上ノズル、スライディング
ノズルおよび浸漬ノズルを介して鋳型に供給して連続的
に鋳造を行う連続鋳造方法であって、前記スライディン
グノズルを閉じた状態でそのスライディングノズルを介
して600℃以上に加熱したガスを溶鋼に供給して溶鋼
を撹拌しながら、前記タンディッシュ内に溶鋼を注ぎ上
げ、その後スライディングノズルを開いて鋳造を開始す
ることを特徴とする連続鋳造方法。
に設けられた溶鋼流出口から上ノズル、スライディング
ノズルおよび浸漬ノズルを介して鋳型に供給して連続的
に鋳造を行う連続鋳造方法であって、前記スライディン
グノズルを閉じた状態でそのスライディングノズルを介
して600℃以上に加熱したガスを溶鋼に供給して溶鋼
を撹拌しながら、前記タンディッシュ内に溶鋼を注ぎ上
げ、その後スライディングノズルを開いて鋳造を開始す
ることを特徴とする連続鋳造方法。
【0033】(4)タンディッシュ内の溶鋼をその底部
に設けられた溶鋼流出口から上ノズル、スライディング
ノズルおよび浸漬ノズルを介して鋳型に供給して連続的
に鋳造を行う連続鋳造方法であって、前記上ノズルの内
部および前記スライディングノズルの内部にヒーターを
設け、前記スライディングノズルを閉じた状態でヒータ
ーにより前記上ノズルを800℃以上、前記スライディ
ングノズルを500℃以上に加熱し、前記タンディッシ
ュ内に溶鋼を注ぎ上げ、その後スライディングノズルを
開いて鋳造を開始することを特徴とする連続鋳造方法。
に設けられた溶鋼流出口から上ノズル、スライディング
ノズルおよび浸漬ノズルを介して鋳型に供給して連続的
に鋳造を行う連続鋳造方法であって、前記上ノズルの内
部および前記スライディングノズルの内部にヒーターを
設け、前記スライディングノズルを閉じた状態でヒータ
ーにより前記上ノズルを800℃以上、前記スライディ
ングノズルを500℃以上に加熱し、前記タンディッシ
ュ内に溶鋼を注ぎ上げ、その後スライディングノズルを
開いて鋳造を開始することを特徴とする連続鋳造方法。
【0034】(5)タンディッシュ内の溶鋼をその底部
に設けられた溶鋼流出口から上ノズル、スライディング
ノズルおよび浸漬ノズルを介して鋳型に供給して連続的
に鋳造を行う連続鋳造方法であって、前記スライディン
グノズルの内部にヒーターを設け、スライディングノズ
ルを閉じた状態でそのタンディッシュ側表面温度を50
0℃以上に加熱するとともに、そのスライディングノズ
ルを介して600℃以上に加熱したガスを溶鋼に供給し
て溶鋼を撹拌しながら、前記タンディッシュ内に溶鋼を
注ぎ上げ、その後スライディングノズルを開いて鋳造を
開始することを特徴とする連続鋳造方法。
に設けられた溶鋼流出口から上ノズル、スライディング
ノズルおよび浸漬ノズルを介して鋳型に供給して連続的
に鋳造を行う連続鋳造方法であって、前記スライディン
グノズルの内部にヒーターを設け、スライディングノズ
ルを閉じた状態でそのタンディッシュ側表面温度を50
0℃以上に加熱するとともに、そのスライディングノズ
ルを介して600℃以上に加熱したガスを溶鋼に供給し
て溶鋼を撹拌しながら、前記タンディッシュ内に溶鋼を
注ぎ上げ、その後スライディングノズルを開いて鋳造を
開始することを特徴とする連続鋳造方法。
【0035】(6)タンディッシュ内の溶鋼をその底部
に設けられた溶鋼流出口から上ノズル、スライディング
ノズルおよび浸漬ノズルを介して鋳型に供給して連続的
に鋳造を行う連続鋳造方法であって、前記上ノズルの内
部および前記スライディングノズルの内部にヒーターを
設け、前記スライディングノズルを閉じた状態でヒータ
ーにより前記上ノズルを800℃以上に加熱し、かつ前
記スライディングノズルを介して600℃以上に加熱し
たガスを溶鋼に供給して溶鋼を撹拌しながら、前記タン
ディッシュ内に溶鋼を注ぎ上げ、その後スライディング
ノズルを開いて鋳造を開始することを特徴とする連続鋳
造方法。
に設けられた溶鋼流出口から上ノズル、スライディング
ノズルおよび浸漬ノズルを介して鋳型に供給して連続的
に鋳造を行う連続鋳造方法であって、前記上ノズルの内
部および前記スライディングノズルの内部にヒーターを
設け、前記スライディングノズルを閉じた状態でヒータ
ーにより前記上ノズルを800℃以上に加熱し、かつ前
記スライディングノズルを介して600℃以上に加熱し
たガスを溶鋼に供給して溶鋼を撹拌しながら、前記タン
ディッシュ内に溶鋼を注ぎ上げ、その後スライディング
ノズルを開いて鋳造を開始することを特徴とする連続鋳
造方法。
【0036】(7)タンディッシュ内の溶鋼をその底部
に設けられた溶鋼流出口から上ノズル、スライディング
ノズルおよび浸漬ノズルを介して鋳型に供給して連続的
に鋳造を行う連続鋳造方法であって、前記上ノズルの内
部および前記スライディングノズルの内部にヒーターを
設け、前記スライディングノズルを閉じた状態でヒータ
ーにより前記上ノズルを800℃以上、前記スライディ
ングノズルを500℃以上に加熱し、かつ前記スライデ
ィングノズルを介して600℃以上に加熱したガスを溶
鋼に供給して溶鋼を撹拌しながら、前記タンディッシュ
内に溶鋼を注ぎ上げ、その後スライディングノズルを開
いて鋳造を開始することを特徴とする連続鋳造方法。
に設けられた溶鋼流出口から上ノズル、スライディング
ノズルおよび浸漬ノズルを介して鋳型に供給して連続的
に鋳造を行う連続鋳造方法であって、前記上ノズルの内
部および前記スライディングノズルの内部にヒーターを
設け、前記スライディングノズルを閉じた状態でヒータ
ーにより前記上ノズルを800℃以上、前記スライディ
ングノズルを500℃以上に加熱し、かつ前記スライデ
ィングノズルを介して600℃以上に加熱したガスを溶
鋼に供給して溶鋼を撹拌しながら、前記タンディッシュ
内に溶鋼を注ぎ上げ、その後スライディングノズルを開
いて鋳造を開始することを特徴とする連続鋳造方法。
【0037】(8)溶融金属保持容器の下部に設置され
該溶融金属保持容器に貯留された溶湯を注入する溶湯注
入機構であって、溶融金属保持容器の溶湯流出口に設け
られた上ノズルと、上ノズルの下部に固定されたノズル
孔を有する固定板、および固定板に対して摺動し、溶湯
流出口を開閉する摺動板を有する摺動部材と、前記摺動
板に固定され摺動板とともに移動する下部ノズルと、前
記摺動板と前記上ノズルの少なくとも一方を加熱する加
熱手段とを有することを特徴とする溶湯注入機構。
該溶融金属保持容器に貯留された溶湯を注入する溶湯注
入機構であって、溶融金属保持容器の溶湯流出口に設け
られた上ノズルと、上ノズルの下部に固定されたノズル
孔を有する固定板、および固定板に対して摺動し、溶湯
流出口を開閉する摺動板を有する摺動部材と、前記摺動
板に固定され摺動板とともに移動する下部ノズルと、前
記摺動板と前記上ノズルの少なくとも一方を加熱する加
熱手段とを有することを特徴とする溶湯注入機構。
【0038】(9)上記(8)において、 前記加熱手
段は、上ノズルにそのノズル孔の外周を周回するように
設けられた電気発熱体を有することを特徴とする溶湯注
入機構。
段は、上ノズルにそのノズル孔の外周を周回するように
設けられた電気発熱体を有することを特徴とする溶湯注
入機構。
【0039】(10)上記(8)または(9)におい
て、前記加熱手段は、前記固定板にそのノズル孔の外周
を周回するように設けられた電気発熱体を有することを
特徴とする溶湯注入機構。
て、前記加熱手段は、前記固定板にそのノズル孔の外周
を周回するように設けられた電気発熱体を有することを
特徴とする溶湯注入機構。
【0040】(11)上記(8)から(10)のいずれ
かにおいて、前記摺動板のノズル閉位置、または前記上
ノズルの固定板近傍位置の少なくとも一方の溶湯接触面
に、溶鋼が侵入しない程度の微細径を有し、溶湯に予め
昇温されたガスを吹き込むための多数の孔が形成されて
いることを特徴とする溶湯注入機構。
かにおいて、前記摺動板のノズル閉位置、または前記上
ノズルの固定板近傍位置の少なくとも一方の溶湯接触面
に、溶鋼が侵入しない程度の微細径を有し、溶湯に予め
昇温されたガスを吹き込むための多数の孔が形成されて
いることを特徴とする溶湯注入機構。
【0041】(12)上記(8)から(11)のいずれ
かに記載の溶湯注入機構を用いて溶融金属保持容器から
溶湯を注入する溶湯注入方法であって、前記溶湯として
溶鋼を用い、前記上ノズルおよび前記固定板の溶鋼接触
面の温度を、溶鋼の液相線温度をTLとした場合に、T
L−550℃以上の温度に加熱することを特徴とする溶
湯注入方法。
かに記載の溶湯注入機構を用いて溶融金属保持容器から
溶湯を注入する溶湯注入方法であって、前記溶湯として
溶鋼を用い、前記上ノズルおよび前記固定板の溶鋼接触
面の温度を、溶鋼の液相線温度をTLとした場合に、T
L−550℃以上の温度に加熱することを特徴とする溶
湯注入方法。
【0042】(13)上記(11)の溶湯注入機構を用
いて溶融金属保持容器から溶湯を注入する溶湯注入方法
であって、前記溶湯として溶鋼を用い、溶鋼に吹き込む
ガスの温度を600℃以上とすることを特徴とする溶湯
注入方法。
いて溶融金属保持容器から溶湯を注入する溶湯注入方法
であって、前記溶湯として溶鋼を用い、溶鋼に吹き込む
ガスの温度を600℃以上とすることを特徴とする溶湯
注入方法。
【0043】(14)上記(8)から(11)のいずれ
かに記載の溶湯注入機構を溶融金属保持容器としての取
鍋に設け、該取鍋から連続鋳造用モールドへ直接に溶湯
を注入することを特徴とする溶湯注入方法。
かに記載の溶湯注入機構を溶融金属保持容器としての取
鍋に設け、該取鍋から連続鋳造用モールドへ直接に溶湯
を注入することを特徴とする溶湯注入方法。
【0044】(15)上記(12)または(13)の方
法において、前記溶融金属保持容器は取鍋であり、該取
鍋から連続鋳造用モールドへ直接に溶鋼を注入すること
を特徴とする溶湯注入方法。
法において、前記溶融金属保持容器は取鍋であり、該取
鍋から連続鋳造用モールドへ直接に溶鋼を注入すること
を特徴とする溶湯注入方法。
【0045】(16)タンディッシュ内の溶湯をその底
部に設けられた溶湯流出口から溶湯流出ノズルを介して
鋳型に供給して連続的に鋳造を行う連続鋳造方法であっ
て、前記溶湯流出ノズルの任意の位置から該ノズルのノ
ズル孔を流出する溶湯中に予め加熱した不活性ガスを吹
き込むことを特徴とする連続鋳造方法。
部に設けられた溶湯流出口から溶湯流出ノズルを介して
鋳型に供給して連続的に鋳造を行う連続鋳造方法であっ
て、前記溶湯流出ノズルの任意の位置から該ノズルのノ
ズル孔を流出する溶湯中に予め加熱した不活性ガスを吹
き込むことを特徴とする連続鋳造方法。
【0046】(17)上記(16)において、前記ガス
の加熱温度を800℃以上としたことを特徴とする連続
鋳造方法。
の加熱温度を800℃以上としたことを特徴とする連続
鋳造方法。
【0047】(18)上記(16)または(17)にお
いて、ガスを加熱する加熱装置とガス吹き込み部との間
を1000mm以内とすることを特徴とする連続鋳造方
法。
いて、ガスを加熱する加熱装置とガス吹き込み部との間
を1000mm以内とすることを特徴とする連続鋳造方
法。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態について具体的に説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態が
適用される連続鋳造設備を示す概略断面図である。タン
ディッシュ1は、その上に配置された取鍋11からロン
グノズル12を介して溶鋼2が流入される。タンディッ
シュ1の底部には溶鋼流出口3が形成されており、そこ
に上ノズル4が嵌め込まれている。上ノズル4の下に
は、ノズル孔を開閉し、かつ溶鋼の流量を調節するため
のスライディングノズル5が設けられ、さらにその下に
浸漬ノズル6が設けられいる。そして、この浸漬ノズル
6からモールド(鋳型)7へ連続的に溶鋼が供給され、
溶鋼は鋳型において半凝固状態の鋳片となり図示しない
ロールにガイドされながら引き抜かれ完全に凝固した鋳
片となる。なお、図1ではタンディッシュ1の溶鋼流出
口3を1つだけ示しているが、実際にはタンディッシュ
1の底部両側2箇所に設けられている。
の実施の形態について具体的に説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態が
適用される連続鋳造設備を示す概略断面図である。タン
ディッシュ1は、その上に配置された取鍋11からロン
グノズル12を介して溶鋼2が流入される。タンディッ
シュ1の底部には溶鋼流出口3が形成されており、そこ
に上ノズル4が嵌め込まれている。上ノズル4の下に
は、ノズル孔を開閉し、かつ溶鋼の流量を調節するため
のスライディングノズル5が設けられ、さらにその下に
浸漬ノズル6が設けられいる。そして、この浸漬ノズル
6からモールド(鋳型)7へ連続的に溶鋼が供給され、
溶鋼は鋳型において半凝固状態の鋳片となり図示しない
ロールにガイドされながら引き抜かれ完全に凝固した鋳
片となる。なお、図1ではタンディッシュ1の溶鋼流出
口3を1つだけ示しているが、実際にはタンディッシュ
1の底部両側2箇所に設けられている。
【0049】次に、本実施形態の第1の方法を実施する
ための連続鋳造設備におけるスライディングノズル周辺
の構造について説明する。図2に示すように、タンディ
ッシュ1は耐火物1aとその外側の鉄皮1bとを備えて
おり、上述したようにその溶鋼流出口3には上ノズル4
が嵌め込まれている。この上ノズル4内にはノズル孔4
aの周囲に電気ヒーター21が組み込まれており、この
電気ヒーター21には図示しない電源から配線22を介
して給電される。また、ヒーター21の温度は熱電対2
3からの信号に基づいて図示しないコントローラにより
制御される。
ための連続鋳造設備におけるスライディングノズル周辺
の構造について説明する。図2に示すように、タンディ
ッシュ1は耐火物1aとその外側の鉄皮1bとを備えて
おり、上述したようにその溶鋼流出口3には上ノズル4
が嵌め込まれている。この上ノズル4内にはノズル孔4
aの周囲に電気ヒーター21が組み込まれており、この
電気ヒーター21には図示しない電源から配線22を介
して給電される。また、ヒーター21の温度は熱電対2
3からの信号に基づいて図示しないコントローラにより
制御される。
【0050】上ノズル4の下に設けられたスライディン
グノズル5は、上ノズル4に固定された固定プレート5
aと、その下に摺動可能に設けられ、浸漬ノズル6が固
定されたスライディングプレート5bとを備えている。
スライディングノズル5は、スライディングプレート5
bを水平に摺動させてそこに形成されたノズル孔5cの
位置を調整することにより、ノズル孔4aを開閉する機
能および流量調節機能を有している。スライディングプ
レート5bの湯止め部分には、ノズル孔4aを閉じてい
る際にノズル孔4aに向けてアルゴンガスを吹き込む多
数の孔を有するプラグ24が設けられており、このプラ
グ24にはガス配管25を介してアルゴンガスが供給さ
れる。
グノズル5は、上ノズル4に固定された固定プレート5
aと、その下に摺動可能に設けられ、浸漬ノズル6が固
定されたスライディングプレート5bとを備えている。
スライディングノズル5は、スライディングプレート5
bを水平に摺動させてそこに形成されたノズル孔5cの
位置を調整することにより、ノズル孔4aを開閉する機
能および流量調節機能を有している。スライディングプ
レート5bの湯止め部分には、ノズル孔4aを閉じてい
る際にノズル孔4aに向けてアルゴンガスを吹き込む多
数の孔を有するプラグ24が設けられており、このプラ
グ24にはガス配管25を介してアルゴンガスが供給さ
れる。
【0051】このような装置構成により本方法を実施す
るには、まず、電気ヒーター21に給電して上ノズル4
を予熱し、その温度を800℃以上とする。次いで、ス
ライディングノズル5を閉じた状態で、取鍋11からタ
ンディッシュ1内へ溶鋼を供給し、溶鋼の注ぎ上げを開
始する。タンディッシュ1内の溶鋼が所定の高さとなっ
た時点で、溶鋼の供給を停止し、必要に応じて成分調整
を行った後、スライディングノズル5を開いてタンディ
ッシュ1内の溶鋼を鋳型7へ供給する。
るには、まず、電気ヒーター21に給電して上ノズル4
を予熱し、その温度を800℃以上とする。次いで、ス
ライディングノズル5を閉じた状態で、取鍋11からタ
ンディッシュ1内へ溶鋼を供給し、溶鋼の注ぎ上げを開
始する。タンディッシュ1内の溶鋼が所定の高さとなっ
た時点で、溶鋼の供給を停止し、必要に応じて成分調整
を行った後、スライディングノズル5を開いてタンディ
ッシュ1内の溶鋼を鋳型7へ供給する。
【0052】この場合に、予熱時に上ノズル4が800
℃以上に加熱されているため、ノズル孔4aからスライ
ディングノズル5に至るまでの間に滞留している溶鋼の
温度降下によるノズル詰まりの発生が抑制され、スライ
ディングノズル5を閉じた状態で溶鋼をタンディッシュ
1内に注ぎ上げる時間を長くすることができる。上ノズ
ル4の加熱温度が800℃未満では注ぎ上げ時間を長く
する効果が不十分である。
℃以上に加熱されているため、ノズル孔4aからスライ
ディングノズル5に至るまでの間に滞留している溶鋼の
温度降下によるノズル詰まりの発生が抑制され、スライ
ディングノズル5を閉じた状態で溶鋼をタンディッシュ
1内に注ぎ上げる時間を長くすることができる。上ノズ
ル4の加熱温度が800℃未満では注ぎ上げ時間を長く
する効果が不十分である。
【0053】次に、本実施形態の第2の方法を実施する
ための連続鋳造設備におけるスライディングノズル周辺
の構造について説明する。図3に示すように、ここでは
上記第1の実施形態の上ノズル4に埋め込まれた電気ヒ
ーター21の代わりに、スライディングプレート5b内
部のプラグ24の下方部分に電気ヒーター26を組み込
んでいる点を除き第1の実施形態の設備と同様に構成さ
れている。電気ヒーター26には図示しない電源から配
線27を介して給電される。また、ヒーター26の温度
は熱電対28からの信号に基づいて図示しないコントロ
ーラにより制御される。
ための連続鋳造設備におけるスライディングノズル周辺
の構造について説明する。図3に示すように、ここでは
上記第1の実施形態の上ノズル4に埋め込まれた電気ヒ
ーター21の代わりに、スライディングプレート5b内
部のプラグ24の下方部分に電気ヒーター26を組み込
んでいる点を除き第1の実施形態の設備と同様に構成さ
れている。電気ヒーター26には図示しない電源から配
線27を介して給電される。また、ヒーター26の温度
は熱電対28からの信号に基づいて図示しないコントロ
ーラにより制御される。
【0054】このような装置構成により本方法を実施す
るには、まず、スライディングノズル5を閉じた状態
で、電気ヒーター26に給電してスライディングプレー
ト5bを予熱し、その温度を500℃以上とする。次い
で、スライディングノズル5を閉じたままの状態で、取
鍋11からタンディッシュ1内へ溶鋼を供給し、溶鋼の
注ぎ上げを開始する。タンディッシュ1内の溶鋼が所定
の高さとなった時点で、溶鋼の供給を停止し、必要に応
じて成分調整を行った後、スライディングノズル5を開
いてタンディッシュ1内の溶鋼を鋳型7へ供給する。
るには、まず、スライディングノズル5を閉じた状態
で、電気ヒーター26に給電してスライディングプレー
ト5bを予熱し、その温度を500℃以上とする。次い
で、スライディングノズル5を閉じたままの状態で、取
鍋11からタンディッシュ1内へ溶鋼を供給し、溶鋼の
注ぎ上げを開始する。タンディッシュ1内の溶鋼が所定
の高さとなった時点で、溶鋼の供給を停止し、必要に応
じて成分調整を行った後、スライディングノズル5を開
いてタンディッシュ1内の溶鋼を鋳型7へ供給する。
【0055】この場合に、予熱時にスライディングプレ
ート5bが500℃以上に加熱されているため、ノズル
孔4aからスライディングノズル5に至るまでの間に滞
留している溶鋼の温度降下によるノズル詰まりの発生が
抑制され、スライディングノズル5を閉じた状態で溶鋼
をタンディッシュ1内に注ぎ上げる時間を長くすること
ができる。スライディングプレート5bの加熱温度が5
00℃未満では注ぎ上げ時間を長くする効果が不十分で
ある。
ート5bが500℃以上に加熱されているため、ノズル
孔4aからスライディングノズル5に至るまでの間に滞
留している溶鋼の温度降下によるノズル詰まりの発生が
抑制され、スライディングノズル5を閉じた状態で溶鋼
をタンディッシュ1内に注ぎ上げる時間を長くすること
ができる。スライディングプレート5bの加熱温度が5
00℃未満では注ぎ上げ時間を長くする効果が不十分で
ある。
【0056】次に、本実施形態の第3の方法を実施する
ための連続鋳造設備におけるスライディングノズル周辺
の構造について説明する。図4に示すように、ここでは
上記第1の実施形態の上ノズル4に埋め込まれた電気ヒ
ーター21の代わりに、ガス配管25内のプラグ24近
傍位置に電気ヒーター29を設けている点を除き第1の
実施形態の設備と同様に構成されている。電気ヒーター
29には図示しない電源から配線30を介して給電され
る。また、ヒーター29の温度は熱電対31からの信号
に基づいて図示しないコントローラにより制御される。
ための連続鋳造設備におけるスライディングノズル周辺
の構造について説明する。図4に示すように、ここでは
上記第1の実施形態の上ノズル4に埋め込まれた電気ヒ
ーター21の代わりに、ガス配管25内のプラグ24近
傍位置に電気ヒーター29を設けている点を除き第1の
実施形態の設備と同様に構成されている。電気ヒーター
29には図示しない電源から配線30を介して給電され
る。また、ヒーター29の温度は熱電対31からの信号
に基づいて図示しないコントローラにより制御される。
【0057】このような装置構成により本方法を実施す
るには、スライディングノズル5を閉じた状態で、ヒー
ター29に給電してプラグ24から600℃以上に加熱
されたアルゴンガスを吹き込みながら、取鍋11からタ
ンディッシュ1内へ溶鋼を供給し、溶鋼の注ぎ上げを開
始する。タンディッシュ1内の溶鋼が所定の高さとなっ
た時点で、溶鋼の供給を停止し、必要に応じて成分調整
を行った後、スライディングノズル5を開いてタンディ
ッシュ1内の溶鋼を鋳型7へ供給する。
るには、スライディングノズル5を閉じた状態で、ヒー
ター29に給電してプラグ24から600℃以上に加熱
されたアルゴンガスを吹き込みながら、取鍋11からタ
ンディッシュ1内へ溶鋼を供給し、溶鋼の注ぎ上げを開
始する。タンディッシュ1内の溶鋼が所定の高さとなっ
た時点で、溶鋼の供給を停止し、必要に応じて成分調整
を行った後、スライディングノズル5を開いてタンディ
ッシュ1内の溶鋼を鋳型7へ供給する。
【0058】この場合に、予熱時にプラグ24から吹き
込まれるアルゴンガスが600℃以上に加熱されている
ため、ノズル孔4aからスライディングノズル5に至る
までの間に滞留している溶鋼の温度降下によるノズル詰
まりの発生が抑制され、スライディングノズル5を閉じ
た状態で溶鋼をタンディッシュ1内に注ぎ上げる時間を
長くすることができる。吹き込まれるアルゴンガスの温
度が600℃未満では注ぎ上げ時間を長くする効果が不
十分である。
込まれるアルゴンガスが600℃以上に加熱されている
ため、ノズル孔4aからスライディングノズル5に至る
までの間に滞留している溶鋼の温度降下によるノズル詰
まりの発生が抑制され、スライディングノズル5を閉じ
た状態で溶鋼をタンディッシュ1内に注ぎ上げる時間を
長くすることができる。吹き込まれるアルゴンガスの温
度が600℃未満では注ぎ上げ時間を長くする効果が不
十分である。
【0059】次に、本実施形態の第4の方法を実施する
ための連続鋳造設備におけるスライディングノズル周辺
の構造について説明する。図5に示すように、ここで
は、第1の実施形態におけるヒーター21と、第2の実
施形態におけるヒーター26とを併用した例について示
す。
ための連続鋳造設備におけるスライディングノズル周辺
の構造について説明する。図5に示すように、ここで
は、第1の実施形態におけるヒーター21と、第2の実
施形態におけるヒーター26とを併用した例について示
す。
【0060】本方法においては、スライディングノズル
5を閉じた状態で、まず、電気ヒーター21に給電して
上ノズル4を予熱し、その温度を800℃以上とし、さ
らに電気ヒーター26に給電してスライディングプレー
ト5bを予熱し、その温度を500℃以上とする。次い
で、スライディングノズル5を閉じたままの状態で、取
鍋11からタンディッシュ1内へ溶鋼を供給し、溶鋼の
注ぎ上げを開始する。タンディッシュ1内の溶鋼が所定
の高さとなった時点で、溶鋼の供給を停止し、必要に応
じて成分調整を行った後、スライディングノズル5を開
いてタンディッシュ1内の溶鋼を鋳型7へ供給する。
5を閉じた状態で、まず、電気ヒーター21に給電して
上ノズル4を予熱し、その温度を800℃以上とし、さ
らに電気ヒーター26に給電してスライディングプレー
ト5bを予熱し、その温度を500℃以上とする。次い
で、スライディングノズル5を閉じたままの状態で、取
鍋11からタンディッシュ1内へ溶鋼を供給し、溶鋼の
注ぎ上げを開始する。タンディッシュ1内の溶鋼が所定
の高さとなった時点で、溶鋼の供給を停止し、必要に応
じて成分調整を行った後、スライディングノズル5を開
いてタンディッシュ1内の溶鋼を鋳型7へ供給する。
【0061】この場合に、上ノズル4が800℃以上に
加熱され、スライディングプレート5bが500℃以上
に加熱された状態で溶鋼をタンディッシュ1内に注ぎ上
げるので、ノズル孔4aからスライディングノズル5に
至るまでの間に滞留している溶鋼の温度降下によるノズ
ル詰まりの発生を抑制する効果をこれらを個別的に行う
場合より高めることができ、スライディングノズル5を
閉じた状態で溶鋼をタンディッシュ1内に注ぎ上げる時
間を一層長くすることができる。
加熱され、スライディングプレート5bが500℃以上
に加熱された状態で溶鋼をタンディッシュ1内に注ぎ上
げるので、ノズル孔4aからスライディングノズル5に
至るまでの間に滞留している溶鋼の温度降下によるノズ
ル詰まりの発生を抑制する効果をこれらを個別的に行う
場合より高めることができ、スライディングノズル5を
閉じた状態で溶鋼をタンディッシュ1内に注ぎ上げる時
間を一層長くすることができる。
【0062】次に、本実施形態の第5の方法を実施する
ための連続鋳造設備におけるスライディングノズル周辺
の構造について説明する。図6に示すように、ここで
は、第2の実施形態におけるヒーター26と、第3の実
施形態におけるヒーター29とを併用した例について示
す。
ための連続鋳造設備におけるスライディングノズル周辺
の構造について説明する。図6に示すように、ここで
は、第2の実施形態におけるヒーター26と、第3の実
施形態におけるヒーター29とを併用した例について示
す。
【0063】本方法においては、スライディングノズル
5を閉じた状態で、まず、電気ヒーター26に給電して
スライディングプレート5bを予熱し、その温度を50
0℃以上とする。次いで、ヒーター29に給電してプラ
グ24から600℃以上に加熱されたアルゴンガスを吹
き込みながら、取鍋11からタンディッシュ1内へ溶鋼
を供給し、溶鋼の注ぎ上げを開始する。タンディッシュ
1内の溶鋼が所定の高さとなった時点で、溶鋼の供給を
停止し、必要に応じて成分調整を行った後、スライディ
ングノズル5を開いてタンディッシュ1内の溶鋼を鋳型
7へ供給する。
5を閉じた状態で、まず、電気ヒーター26に給電して
スライディングプレート5bを予熱し、その温度を50
0℃以上とする。次いで、ヒーター29に給電してプラ
グ24から600℃以上に加熱されたアルゴンガスを吹
き込みながら、取鍋11からタンディッシュ1内へ溶鋼
を供給し、溶鋼の注ぎ上げを開始する。タンディッシュ
1内の溶鋼が所定の高さとなった時点で、溶鋼の供給を
停止し、必要に応じて成分調整を行った後、スライディ
ングノズル5を開いてタンディッシュ1内の溶鋼を鋳型
7へ供給する。
【0064】この場合に、スライディングプレート5b
が500℃以上に加熱された状態で、600℃以上に加
熱されたアルゴンガスを吹き込みながら溶鋼をタンディ
ッシュ1内に注ぎ上げるので、ノズル孔4aからスライ
ディングノズル5に至るまでの間に滞留している溶鋼の
温度降下によるノズル詰まりの発生を抑制する効果をこ
れらを個別的に行う場合よりも高めることができ、スラ
イディングノズル5を閉じた状態で溶鋼をタンディッシ
ュ1内に注ぎ上げる時間を一層長くすることができる。
が500℃以上に加熱された状態で、600℃以上に加
熱されたアルゴンガスを吹き込みながら溶鋼をタンディ
ッシュ1内に注ぎ上げるので、ノズル孔4aからスライ
ディングノズル5に至るまでの間に滞留している溶鋼の
温度降下によるノズル詰まりの発生を抑制する効果をこ
れらを個別的に行う場合よりも高めることができ、スラ
イディングノズル5を閉じた状態で溶鋼をタンディッシ
ュ1内に注ぎ上げる時間を一層長くすることができる。
【0065】次に、本実施形態の第6の方法を実施する
ための連続鋳造設備におけるスライディングノズル周辺
の構造について説明する。図7に示すように、ここで
は、第1の方法におけるヒーター21と、第3の方法に
おけるヒーター29とを併用した例について示す。
ための連続鋳造設備におけるスライディングノズル周辺
の構造について説明する。図7に示すように、ここで
は、第1の方法におけるヒーター21と、第3の方法に
おけるヒーター29とを併用した例について示す。
【0066】本方法においては、スライディングノズル
5を閉じた状態で、まず、電気ヒーター21に給電して
上ノズル4を予熱し、その温度を800℃以上とする。
次いで、ヒーター29に給電してプラグ24から600
℃以上に加熱されたアルゴンガスを吹き込みながら、取
鍋11からタンディッシュ1内へ溶鋼を供給し、溶鋼の
注ぎ上げを開始する。タンディッシュ1内の溶鋼が所定
の高さとなった時点で、溶鋼の供給を停止し、必要に応
じて成分調整を行った後、スライディングノズル5を開
いてタンディッシュ1内の溶鋼を鋳型7へ供給する。
5を閉じた状態で、まず、電気ヒーター21に給電して
上ノズル4を予熱し、その温度を800℃以上とする。
次いで、ヒーター29に給電してプラグ24から600
℃以上に加熱されたアルゴンガスを吹き込みながら、取
鍋11からタンディッシュ1内へ溶鋼を供給し、溶鋼の
注ぎ上げを開始する。タンディッシュ1内の溶鋼が所定
の高さとなった時点で、溶鋼の供給を停止し、必要に応
じて成分調整を行った後、スライディングノズル5を開
いてタンディッシュ1内の溶鋼を鋳型7へ供給する。
【0067】この場合に、上ノズル4が800℃以上に
加熱された状態で、600℃以上に加熱されたアルゴン
ガスを吹き込みながら溶鋼をタンディッシュ1内に注ぎ
上げるので、ノズル孔4aからスライディングノズル5
に至るまでの間に滞留している溶鋼の温度降下によるノ
ズル詰まりの発生を抑制する効果をこれらを個別的に行
う場合よりも高めることができ、スライディングノズル
5を閉じた状態で溶鋼をタンディッシュ1内に注ぎ上げ
る時間を一層長くすることができる。
加熱された状態で、600℃以上に加熱されたアルゴン
ガスを吹き込みながら溶鋼をタンディッシュ1内に注ぎ
上げるので、ノズル孔4aからスライディングノズル5
に至るまでの間に滞留している溶鋼の温度降下によるノ
ズル詰まりの発生を抑制する効果をこれらを個別的に行
う場合よりも高めることができ、スライディングノズル
5を閉じた状態で溶鋼をタンディッシュ1内に注ぎ上げ
る時間を一層長くすることができる。
【0068】次に、本発明の第7の方法を実施するため
の連続鋳造設備におけるスライディングノズル周辺の構
造について説明する。図8に示すように、ここでは、第
1の実施形態におけるヒーター21と、第2の実施形態
におけるヒーター26と、第3の実施形態におけるヒー
ター29と全て用いた例について示す。
の連続鋳造設備におけるスライディングノズル周辺の構
造について説明する。図8に示すように、ここでは、第
1の実施形態におけるヒーター21と、第2の実施形態
におけるヒーター26と、第3の実施形態におけるヒー
ター29と全て用いた例について示す。
【0069】本方法においては、スライディングノズル
5を閉じた状態で、まず、電気ヒーター21に給電して
上ノズル4を予熱し、その温度を800℃以上とし、さ
らに電気ヒーター26に給電してスライディングプレー
ト5bを予熱し、その温度を500℃以上とする。次い
で、ヒーター29に給電してプラグ24から600℃以
上に加熱されたアルゴンガスを吹き込みながら、取鍋1
1からタンディッシュ1内へ溶鋼を供給し、溶鋼の注ぎ
上げを開始する。タンディッシュ1内の溶鋼が所定の高
さとなった時点で、溶鋼の供給を停止し、必要に応じて
成分調整を行った後、スライディングノズル5を開いて
タンディッシュ1内の溶鋼を鋳型7へ供給する。
5を閉じた状態で、まず、電気ヒーター21に給電して
上ノズル4を予熱し、その温度を800℃以上とし、さ
らに電気ヒーター26に給電してスライディングプレー
ト5bを予熱し、その温度を500℃以上とする。次い
で、ヒーター29に給電してプラグ24から600℃以
上に加熱されたアルゴンガスを吹き込みながら、取鍋1
1からタンディッシュ1内へ溶鋼を供給し、溶鋼の注ぎ
上げを開始する。タンディッシュ1内の溶鋼が所定の高
さとなった時点で、溶鋼の供給を停止し、必要に応じて
成分調整を行った後、スライディングノズル5を開いて
タンディッシュ1内の溶鋼を鋳型7へ供給する。
【0070】この場合に、上ノズル4が800℃以上に
加熱され、かつスライディングプレート5bが500℃
以上に加熱された状態で、600℃以上に加熱されたア
ルゴンガスを吹き込みながら溶鋼をタンディッシュ1内
に注ぎ上げるので、ノズル孔4aからスライディングノ
ズル5に至るまでの間に滞留している溶鋼の温度降下に
よるノズル詰まりの発生を抑制する効果をこれらを個別
的に行う場合およびこれらのうち2つを組み合わせた場
合よりも高めることができ、スライディングノズル5を
閉じた状態で溶鋼をタンディッシュ1内に注ぎ上げる時
間をさらに一層長くすることができる。
加熱され、かつスライディングプレート5bが500℃
以上に加熱された状態で、600℃以上に加熱されたア
ルゴンガスを吹き込みながら溶鋼をタンディッシュ1内
に注ぎ上げるので、ノズル孔4aからスライディングノ
ズル5に至るまでの間に滞留している溶鋼の温度降下に
よるノズル詰まりの発生を抑制する効果をこれらを個別
的に行う場合およびこれらのうち2つを組み合わせた場
合よりも高めることができ、スライディングノズル5を
閉じた状態で溶鋼をタンディッシュ1内に注ぎ上げる時
間をさらに一層長くすることができる。
【0071】次に、上記第2の方法の変形例について説
明する。上記第2の方法では、ヒーター26をアルゴン
ガス吹き込みプラグ24の下方部分に設けたが、図9に
示すようにプラグ24とノズル孔5cの間にヒーター2
6を設けてもよい。この場合には、ヒーター26により
スライディングプレート5bを予熱しておき、次いで、
スライディングノズル5を閉じたままの状態で、プラグ
24からアルゴンガスを吹き込みながら溶鋼の注ぎ上げ
を開始し、タンディッシュ1内の溶鋼が所定の高さとな
った時点で溶鋼の供給を停止し、スライディングプレー
ト5bを摺動させてスライディングノズル5を開の状態
にするが、図10に示すように、スライディングノズル
5を開く途中でヒーター26がノズル孔4aの位置を通
過するので、スライディングプレート5bを開く際に溶
鋼の凝固膜が形成されて注湯不可能になることが防止さ
れるといった効果が付加される。つまり、スライディン
グプレート5bにおけるノズル24が存在する湯止め部
分とノズル孔5cとの間の温度が低い場合には、スライ
ディングプレート5bを摺動する際に瞬時に凝固膜が形
成されて注湯不可能になるおそれがあるが、積極的にそ
の部分をヒーター26で加熱することにより、そのよう
なおそれを回避することができる。
明する。上記第2の方法では、ヒーター26をアルゴン
ガス吹き込みプラグ24の下方部分に設けたが、図9に
示すようにプラグ24とノズル孔5cの間にヒーター2
6を設けてもよい。この場合には、ヒーター26により
スライディングプレート5bを予熱しておき、次いで、
スライディングノズル5を閉じたままの状態で、プラグ
24からアルゴンガスを吹き込みながら溶鋼の注ぎ上げ
を開始し、タンディッシュ1内の溶鋼が所定の高さとな
った時点で溶鋼の供給を停止し、スライディングプレー
ト5bを摺動させてスライディングノズル5を開の状態
にするが、図10に示すように、スライディングノズル
5を開く途中でヒーター26がノズル孔4aの位置を通
過するので、スライディングプレート5bを開く際に溶
鋼の凝固膜が形成されて注湯不可能になることが防止さ
れるといった効果が付加される。つまり、スライディン
グプレート5bにおけるノズル24が存在する湯止め部
分とノズル孔5cとの間の温度が低い場合には、スライ
ディングプレート5bを摺動する際に瞬時に凝固膜が形
成されて注湯不可能になるおそれがあるが、積極的にそ
の部分をヒーター26で加熱することにより、そのよう
なおそれを回避することができる。
【0072】なお、以上の第1の実施形態において、図
示した装置構成は例示にすぎず、これらに限定されるも
のではない。例えば、スライディングノズルとしてスラ
イディングプレートを直線的に摺動するタイプのものを
示したが、スライディングプレートを回転させるロータ
リーノズルであってもよい。また、スライディングノズ
ルとしては上プレートと下プレートとの間にスライディ
ングプレートが挟持されている構造のものであってもよ
い。さらに、溶鋼の注ぎ上げ時に吹き込むガスはアルゴ
ンガスに限らず、溶鋼に悪影響を及ぼさないガスであれ
ば用いることができる。
示した装置構成は例示にすぎず、これらに限定されるも
のではない。例えば、スライディングノズルとしてスラ
イディングプレートを直線的に摺動するタイプのものを
示したが、スライディングプレートを回転させるロータ
リーノズルであってもよい。また、スライディングノズ
ルとしては上プレートと下プレートとの間にスライディ
ングプレートが挟持されている構造のものであってもよ
い。さらに、溶鋼の注ぎ上げ時に吹き込むガスはアルゴ
ンガスに限らず、溶鋼に悪影響を及ぼさないガスであれ
ば用いることができる。
【0073】(第2の実施形態)本実施形態は、溶融金
属流出容器として取鍋を用い、取鍋からノズル充填材を
使用することなく溶鋼を注入することが可能な構成を示
す。
属流出容器として取鍋を用い、取鍋からノズル充填材を
使用することなく溶鋼を注入することが可能な構成を示
す。
【0074】図11は本実施形態における溶湯注入機構
の一例を示す断面図である。取鍋40の底部には溶鋼注
入機構41が設けられている。この溶鋼注入機構41
は、上ノズル42と、固定板43および固定板43に摺
動可能に設けられた摺動板44からなる摺動部材45
と、摺動板44の下部に設けられた下部ノズル(コレク
ターノズル)46とを有しており、摺動部材45と下部
ノズル46とによりロータリーノズルが構成されてい
る。そして、これらにはノズル孔47が設けられてお
り、摺動板44が移動することによりノズル孔47が開
閉されるようになっている。上ノズル42と取鍋40の
底部との間には受けノズル48が設けられている。
の一例を示す断面図である。取鍋40の底部には溶鋼注
入機構41が設けられている。この溶鋼注入機構41
は、上ノズル42と、固定板43および固定板43に摺
動可能に設けられた摺動板44からなる摺動部材45
と、摺動板44の下部に設けられた下部ノズル(コレク
ターノズル)46とを有しており、摺動部材45と下部
ノズル46とによりロータリーノズルが構成されてい
る。そして、これらにはノズル孔47が設けられてお
り、摺動板44が移動することによりノズル孔47が開
閉されるようになっている。上ノズル42と取鍋40の
底部との間には受けノズル48が設けられている。
【0075】上ノズル42内には、ノズル孔47の外周
を周回するように電気発熱体49aが設けられている。
また、固定板43内にも、ノズル孔47の外周を周回す
るように同様の電気発熱体49bが設けられている。こ
れら電気発熱体49a,49bとしては、ジルコニア、
珪化モリブデン(商品名:カンタル)からなる等が好適
である。
を周回するように電気発熱体49aが設けられている。
また、固定板43内にも、ノズル孔47の外周を周回す
るように同様の電気発熱体49bが設けられている。こ
れら電気発熱体49a,49bとしては、ジルコニア、
珪化モリブデン(商品名:カンタル)からなる等が好適
である。
【0076】このような電気発熱体49a,49bに通
電してノズル孔47に地金が成長しない程度、好ましく
は、溶鋼の液相線温度をTLとした場合に、TL−55
0℃以上の温度に加熱することにより、ノズル詰まりを
防止することができ、摺動板44を移動してノズル孔4
7を開いた時点で速やかに溶鋼の注入を開始することが
できる。したがって、ノズル孔47に粒状耐火物等の充
填材を充填することが不要となり、ノズル充填材の溶鋼
への混入にともなって引き起こされる溶鋼の汚染を防止
することができる。
電してノズル孔47に地金が成長しない程度、好ましく
は、溶鋼の液相線温度をTLとした場合に、TL−55
0℃以上の温度に加熱することにより、ノズル詰まりを
防止することができ、摺動板44を移動してノズル孔4
7を開いた時点で速やかに溶鋼の注入を開始することが
できる。したがって、ノズル孔47に粒状耐火物等の充
填材を充填することが不要となり、ノズル充填材の溶鋼
への混入にともなって引き起こされる溶鋼の汚染を防止
することができる。
【0077】図12は本実施形態における溶湯等注入機
構の他の例を示す断面図である。ここでは、図11の構
成にさらにガス吹き込み部50を備えている。ガス吹き
込み部50は、摺動板44のノズル閉位置の溶湯接触面
に、溶鋼が侵入しない程度の微細径を有し、溶湯に予め
昇温されたガスを吹き込むための多数の孔が形成されて
いる。
構の他の例を示す断面図である。ここでは、図11の構
成にさらにガス吹き込み部50を備えている。ガス吹き
込み部50は、摺動板44のノズル閉位置の溶湯接触面
に、溶鋼が侵入しない程度の微細径を有し、溶湯に予め
昇温されたガスを吹き込むための多数の孔が形成されて
いる。
【0078】このようなガス吹き込み部50の微細孔か
ら予め昇温されたガスを吹き込むことにより、溶鋼接触
面に地金が成長し始めることを抑制することができ、ノ
ズル詰まりを一層効果的に防止することができる。
ら予め昇温されたガスを吹き込むことにより、溶鋼接触
面に地金が成長し始めることを抑制することができ、ノ
ズル詰まりを一層効果的に防止することができる。
【0079】吹き込みガスとしては、溶鋼に悪影響を及
ぼさないものであればよいが、Ar等の希ガスが好まし
い。また、地金成長を効果的に抑制する観点からは、A
r等の吹き込み条件として、流量1.0リットル/mi
n以上、昇熱温度600℃以上が好ましい。また、この
ようなガス吹き込み部を上ノズル42の固定板43近傍
位置の溶鋼接触面に設けても同様の効果を得ることがで
きる。
ぼさないものであればよいが、Ar等の希ガスが好まし
い。また、地金成長を効果的に抑制する観点からは、A
r等の吹き込み条件として、流量1.0リットル/mi
n以上、昇熱温度600℃以上が好ましい。また、この
ようなガス吹き込み部を上ノズル42の固定板43近傍
位置の溶鋼接触面に設けても同様の効果を得ることがで
きる。
【0080】次に、以上のような溶鋼注入機構41を備
えた取鍋40から溶鋼を注入して連続鋳造を行う際の設
備について説明する。
えた取鍋40から溶鋼を注入して連続鋳造を行う際の設
備について説明する。
【0081】図13では、タンディッシュ52の上方に
上述の溶鋼注入機構41を備えた取鍋40が配置され、
溶鋼注入機構41の下部ノズルにはエアーシールパイプ
51が接続され、このエアーシールパイプ51はタンデ
ィッシュ52内の溶鋼に浸漬されている。タンディッシ
ュ52の底部には2箇所に浸漬ノズル53が取り付けら
れ、これら浸漬ノズル53がモールド54内に挿入され
ている。この状態で溶鋼注入機構41のノズル孔を開に
して、取鍋40からエアーシールパイプ51を経てタン
ディッシュ52へ溶鋼Lを注入する。タンディッシュ5
2に供給された溶鋼Lは、浸漬ノズル53からモールド
54に供給されて鋼鋳片55となって引き抜かれる。こ
の場合に、上述したように、溶鋼注入機構41のノズル
孔に粒状耐火物等の充填材を存在させなくても開口が可
能であるため、充填材が溶鋼に混入することによる清浄
度の低下が生じない。
上述の溶鋼注入機構41を備えた取鍋40が配置され、
溶鋼注入機構41の下部ノズルにはエアーシールパイプ
51が接続され、このエアーシールパイプ51はタンデ
ィッシュ52内の溶鋼に浸漬されている。タンディッシ
ュ52の底部には2箇所に浸漬ノズル53が取り付けら
れ、これら浸漬ノズル53がモールド54内に挿入され
ている。この状態で溶鋼注入機構41のノズル孔を開に
して、取鍋40からエアーシールパイプ51を経てタン
ディッシュ52へ溶鋼Lを注入する。タンディッシュ5
2に供給された溶鋼Lは、浸漬ノズル53からモールド
54に供給されて鋼鋳片55となって引き抜かれる。こ
の場合に、上述したように、溶鋼注入機構41のノズル
孔に粒状耐火物等の充填材を存在させなくても開口が可
能であるため、充填材が溶鋼に混入することによる清浄
度の低下が生じない。
【0082】図14では、タンディッシュを省略し、モ
ールド54の上方に取鍋40が配置され、溶鋼注入機構
41の下部ノズルにはエアーシールパイプ51が接続さ
れ、このエアーシールパイプ51はモールド54内に挿
入されている。この状態で溶鋼注入機構41のノズル孔
を開にして、取鍋40からエアーシールパイプ51を経
てモールド54に供給さた溶鋼Lは鋼鋳片55となって
引き抜かれる。上述のように、上記溶鋼注入機構41で
は粒状充填材が不要となるから、介在物を浮上分離する
ためのタンディッシュを設けることなく取鍋からモール
ドへ溶鋼を直接注入することが可能となる。充填材を用
いないことにより、このようにタンディッシュを設けず
にモールドへ溶鋼を注入する場合でも、モールドへ供給
される溶鋼の清浄度を従来よりも高くすることができ
る。また、このようにタンディッシュを省略することに
より、耐火物等のコストダウンをも期待することができ
る。
ールド54の上方に取鍋40が配置され、溶鋼注入機構
41の下部ノズルにはエアーシールパイプ51が接続さ
れ、このエアーシールパイプ51はモールド54内に挿
入されている。この状態で溶鋼注入機構41のノズル孔
を開にして、取鍋40からエアーシールパイプ51を経
てモールド54に供給さた溶鋼Lは鋼鋳片55となって
引き抜かれる。上述のように、上記溶鋼注入機構41で
は粒状充填材が不要となるから、介在物を浮上分離する
ためのタンディッシュを設けることなく取鍋からモール
ドへ溶鋼を直接注入することが可能となる。充填材を用
いないことにより、このようにタンディッシュを設けず
にモールドへ溶鋼を注入する場合でも、モールドへ供給
される溶鋼の清浄度を従来よりも高くすることができ
る。また、このようにタンディッシュを省略することに
より、耐火物等のコストダウンをも期待することができ
る。
【0083】なお、本実施形態では、溶融金属として溶
鋼を用いた場合について示したが、他の金属であっても
同様に適用可能である。
鋼を用いた場合について示したが、他の金属であっても
同様に適用可能である。
【0084】(第3の実施形態)本実施形態では、タン
ディシュの底部に設けられた溶鋼流出ノズルから溶鋼を
流出させる際に予め加熱した不活性ガスを供給しつつ連
続鋳造を行う。
ディシュの底部に設けられた溶鋼流出ノズルから溶鋼を
流出させる際に予め加熱した不活性ガスを供給しつつ連
続鋳造を行う。
【0085】図15は、本実施形態の実施に適用される
タンディッシュの溶鋼流出部を示す断面図である。タン
ディッシュ60の底部には、溶鋼流出部61が設けられ
ている。溶鋼流出部61は、タンディッシュ60の敷耐
火物69と嵌合する上ノズル62と、固定板63、摺動
板64、および整流ノズル65からなり、上ノズルの下
面と接するように設けられたスライディングノズル66
と、スライディングノズル66の下面と接するように設
けられた浸漬ノズル67とを備えている。
タンディッシュの溶鋼流出部を示す断面図である。タン
ディッシュ60の底部には、溶鋼流出部61が設けられ
ている。溶鋼流出部61は、タンディッシュ60の敷耐
火物69と嵌合する上ノズル62と、固定板63、摺動
板64、および整流ノズル65からなり、上ノズルの下
面と接するように設けられたスライディングノズル66
と、スライディングノズル66の下面と接するように設
けられた浸漬ノズル67とを備えている。
【0086】そして、上ノズル62、固定板63、摺動
板64、整流ノズル65、および浸漬ノズル67は、摺
動板64を駆動用油圧シリンダー(図示せず)により固
定板63の下面と接して摺動させることにより、タンデ
ィッシュ60からモールド68への溶鋼流出孔70が形
成される。
板64、整流ノズル65、および浸漬ノズル67は、摺
動板64を駆動用油圧シリンダー(図示せず)により固
定板63の下面と接して摺動させることにより、タンデ
ィッシュ60からモールド68への溶鋼流出孔70が形
成される。
【0087】上ノズル62はポーラスれんがからなり、
ガス配管71の一端が取り付けられている。また、ガス
配管71の途中には、ガス加熱装置72が設けられてお
り、他端に設けられたガス供給源(図示せず)から、ガ
スがガス加熱装置72によって加熱されて上ノズル62
に供給され、上ノズル62からノズル孔を通流している
溶鋼に加熱されたガスが供給される。吹き込みガスとし
ては溶鋼に影響を及ぼさないガスであれば適用可能であ
るがAr等の希ガスが好ましい。
ガス配管71の一端が取り付けられている。また、ガス
配管71の途中には、ガス加熱装置72が設けられてお
り、他端に設けられたガス供給源(図示せず)から、ガ
スがガス加熱装置72によって加熱されて上ノズル62
に供給され、上ノズル62からノズル孔を通流している
溶鋼に加熱されたガスが供給される。吹き込みガスとし
ては溶鋼に影響を及ぼさないガスであれば適用可能であ
るがAr等の希ガスが好ましい。
【0088】ガス加熱装置72は、図16に示されたよ
うに、管体81内に電気ヒーター82が設けられて構成
されており、リード線83を介して図示しない電源から
電力が供給されるようになっている。そして管体81の
ガス流入口85から供給された不活性ガスが電気ヒータ
ー82より加熱されてガス流出口86から排出される。
その際の不活性ガスの温度は、ガス流出口86近傍に設
けられた熱電対84の信号に基づいて図示しない制御手
段により制御される。
うに、管体81内に電気ヒーター82が設けられて構成
されており、リード線83を介して図示しない電源から
電力が供給されるようになっている。そして管体81の
ガス流入口85から供給された不活性ガスが電気ヒータ
ー82より加熱されてガス流出口86から排出される。
その際の不活性ガスの温度は、ガス流出口86近傍に設
けられた熱電対84の信号に基づいて図示しない制御手
段により制御される。
【0089】このようなタンディッシュ60からモール
ド68に溶鋼を注入して連続鋳造を行う際には、まず、
スライディングノズル66を開にする。これにより、タ
ンディッシュ60内の溶鋼が溶鋼流出部61の溶鋼流出
孔(ノズル孔)70を通流する。この際に、ガス加熱装
置72で加熱した不活性ガスをガス配管71を介して上
ノズル62に供給する。上ノズル62に供給された不活
性ガスは上ノズル62の気孔を通ってノズル孔内を通流
する溶鋼に吹き込まれる。
ド68に溶鋼を注入して連続鋳造を行う際には、まず、
スライディングノズル66を開にする。これにより、タ
ンディッシュ60内の溶鋼が溶鋼流出部61の溶鋼流出
孔(ノズル孔)70を通流する。この際に、ガス加熱装
置72で加熱した不活性ガスをガス配管71を介して上
ノズル62に供給する。上ノズル62に供給された不活
性ガスは上ノズル62の気孔を通ってノズル孔内を通流
する溶鋼に吹き込まれる。
【0090】このように加熱されたガスを使用すると、
溶鋼に吹き込まれた後の体積膨張率が常温の場合よりも
小さく、ガス気泡が微細化され、ガス気泡の個数が増加
する。この時、ガス気泡の半径をRとすると、ガス気泡
の体積VはV=4/3×π×R3と表されるから、ガス
気泡半径が1/2になると気泡個数は4倍となる。
溶鋼に吹き込まれた後の体積膨張率が常温の場合よりも
小さく、ガス気泡が微細化され、ガス気泡の個数が増加
する。この時、ガス気泡の半径をRとすると、ガス気泡
の体積VはV=4/3×π×R3と表されるから、ガス
気泡半径が1/2になると気泡個数は4倍となる。
【0091】このように気泡が微細化されることによ
り、モールド内に浮上したガスの気泡がはじけることに
よって発生するモールドパウダーの巻き込みが有効に防
止されるとともに、ガス気泡の個数が増加することによ
りガス気泡にトラップされるアルミナの個数も増加す
る。したがって、鋳片の品質を劣化させることなくノズ
ル閉塞を有効に防止することができる。
り、モールド内に浮上したガスの気泡がはじけることに
よって発生するモールドパウダーの巻き込みが有効に防
止されるとともに、ガス気泡の個数が増加することによ
りガス気泡にトラップされるアルミナの個数も増加す
る。したがって、鋳片の品質を劣化させることなくノズ
ル閉塞を有効に防止することができる。
【0092】このような観点からすると、ガスを加熱す
る際の設定温度は高ければ高いほどよいことになるが、
本発明者らの実験によれば、800℃以上であればノズ
ル閉塞を有効に防止することができることが確認され
た。800℃以上に加熱されたガス気泡径は常温の場合
の約1/2となるため、気泡個数は約4倍となる。
る際の設定温度は高ければ高いほどよいことになるが、
本発明者らの実験によれば、800℃以上であればノズ
ル閉塞を有効に防止することができることが確認され
た。800℃以上に加熱されたガス気泡径は常温の場合
の約1/2となるため、気泡個数は約4倍となる。
【0093】また、ガス加熱装置72はガス吹き込み部
から約1000mm以内の位置に設置することが好まし
い。これは、ガス加熱装置とガス吹き込み部(耐火物)
とを直結することがタンディッシュの構造上極めて困難
であるため配管で接続せざるを得ないが、その際に配管
が長いと、一旦加熱されたガスが加熱装置通過後に温度
低下を生じて加熱効果が減少するため、そのような不都
合が生じにくいことが試験によって確認された1000
mm以内を好ましい範囲とした。1000mm以内であ
れば、熱ロスが最小限に抑えられることも試験により確
認された。
から約1000mm以内の位置に設置することが好まし
い。これは、ガス加熱装置とガス吹き込み部(耐火物)
とを直結することがタンディッシュの構造上極めて困難
であるため配管で接続せざるを得ないが、その際に配管
が長いと、一旦加熱されたガスが加熱装置通過後に温度
低下を生じて加熱効果が減少するため、そのような不都
合が生じにくいことが試験によって確認された1000
mm以内を好ましい範囲とした。1000mm以内であ
れば、熱ロスが最小限に抑えられることも試験により確
認された。
【0094】なお、本実施形態では、溶鋼の連続鋳造の
場合について示したが、他の溶融金属であっても適用可
能である。また、上ノズルからノズル孔にガスを吹き込
んだがノズル孔にガスが吹き込むことができれば、他の
位置であってもよい。さらに、加熱装置も図16の構造
のものに限らず種々のものを採用することができる。
場合について示したが、他の溶融金属であっても適用可
能である。また、上ノズルからノズル孔にガスを吹き込
んだがノズル孔にガスが吹き込むことができれば、他の
位置であってもよい。さらに、加熱装置も図16の構造
のものに限らず種々のものを採用することができる。
【0095】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。第
1の実施例から第7の実施例は第1の実施形態に関する
ものである。 (第1の実施例)容量40tの2ストランド有するタン
ディッシュで試験を行った。このタンディッシュではア
ルゴンガス吹き込みによる攪拌のみでは溶鋼過熱度(溶
鋼温度−溶鋼凝固温度)が20℃の場合、注ぎ上げ量は
15トン、注ぎ上げ時間にして90秒が最も長い注ぎ上
げ時間であった。これ以上長い注ぎ上げ時間の場合は、
溶鋼は流出しなかった。このタンディッシュに電気ヒー
ターを組み込んだ上ノズルを組み込んだ。このタンディ
ッシュの上ノズルを電気ヒーター温度で500℃から1
200℃に予熱後、このタンディッシュに40tの溶鋼
過熱度20℃の溶鋼を240秒かけて注ぎ上げ、スライ
ドノズルを開にし溶鋼の流出を確認しスライドノズルを
閉じた。その結果を表1に示す。表1中、○は溶鋼が流
出したことを示し、×は溶鋼が流出しなかったことを示
す。
1の実施例から第7の実施例は第1の実施形態に関する
ものである。 (第1の実施例)容量40tの2ストランド有するタン
ディッシュで試験を行った。このタンディッシュではア
ルゴンガス吹き込みによる攪拌のみでは溶鋼過熱度(溶
鋼温度−溶鋼凝固温度)が20℃の場合、注ぎ上げ量は
15トン、注ぎ上げ時間にして90秒が最も長い注ぎ上
げ時間であった。これ以上長い注ぎ上げ時間の場合は、
溶鋼は流出しなかった。このタンディッシュに電気ヒー
ターを組み込んだ上ノズルを組み込んだ。このタンディ
ッシュの上ノズルを電気ヒーター温度で500℃から1
200℃に予熱後、このタンディッシュに40tの溶鋼
過熱度20℃の溶鋼を240秒かけて注ぎ上げ、スライ
ドノズルを開にし溶鋼の流出を確認しスライドノズルを
閉じた。その結果を表1に示す。表1中、○は溶鋼が流
出したことを示し、×は溶鋼が流出しなかったことを示
す。
【0096】
【表1】
【0097】表1に示すように、上ノズル温度を800
℃以上とした場合に注ぎ上げ時間が240秒でも溶鋼が
流出した。この結果から上ノズルを800℃以上に予熱
することにより、従来の注ぎ上げ時間の限界であった9
0秒を240秒まで延長できることが確認された。
℃以上とした場合に注ぎ上げ時間が240秒でも溶鋼が
流出した。この結果から上ノズルを800℃以上に予熱
することにより、従来の注ぎ上げ時間の限界であった9
0秒を240秒まで延長できることが確認された。
【0098】(第2の実施例)第1の実施例と同じタン
ディッシュのスライディングノズルのスライディングプ
レートに電気ヒーターを組み込んだ。このスライディン
グプレートの電気ヒーターにより400℃から1000
℃に予熱後、このタンディッシュに40tの溶鋼過熱度
20℃の溶鋼を240秒かけて注ぎ上げ、スライドノズ
ルを開にし溶鋼の流出を確認しスライドノズルを閉じ
た。その結果を表2に示す。なお、表2の○、×は表1
と同じである。
ディッシュのスライディングノズルのスライディングプ
レートに電気ヒーターを組み込んだ。このスライディン
グプレートの電気ヒーターにより400℃から1000
℃に予熱後、このタンディッシュに40tの溶鋼過熱度
20℃の溶鋼を240秒かけて注ぎ上げ、スライドノズ
ルを開にし溶鋼の流出を確認しスライドノズルを閉じ
た。その結果を表2に示す。なお、表2の○、×は表1
と同じである。
【0099】
【表2】
【0100】表2に示すように、スライディングプレー
ト温度を500℃以上とした場合に注ぎ上げ時間が24
0秒でも溶鋼が流出した。この結果からスライディング
プレートを500℃以上に予熱することにより、従来の
注ぎ上げ時間の限界であった90秒を240秒まで延長
できることが確認された。
ト温度を500℃以上とした場合に注ぎ上げ時間が24
0秒でも溶鋼が流出した。この結果からスライディング
プレートを500℃以上に予熱することにより、従来の
注ぎ上げ時間の限界であった90秒を240秒まで延長
できることが確認された。
【0101】(第3の実施例)第1の実施例と同じタン
ディッシュの溶鋼攪拌用Arガス配管の途中にアルゴン
ガス加熱用ヒーターを取り付けた。アルゴンガスは配管
内で温度が下がるため、配管のスライディングプレート
に取り付けられているアルゴンガス吹き込みプラグより
約150mmの位置に、ヒーター取り付け可能な範囲で
断熱材を巻いた。このタンディッシュに温度を300℃
から1000℃に加熱したアルゴンガスを吹き込みなが
ら40tの溶鋼過熱度20℃の溶鋼を240秒かけて注
ぎ上げ、スライドノズルを開にし溶鋼の流出を確認しス
ライドノズルを閉じた。その結果を表3に示す。なお、
表3の○、×も表1と同じである。
ディッシュの溶鋼攪拌用Arガス配管の途中にアルゴン
ガス加熱用ヒーターを取り付けた。アルゴンガスは配管
内で温度が下がるため、配管のスライディングプレート
に取り付けられているアルゴンガス吹き込みプラグより
約150mmの位置に、ヒーター取り付け可能な範囲で
断熱材を巻いた。このタンディッシュに温度を300℃
から1000℃に加熱したアルゴンガスを吹き込みなが
ら40tの溶鋼過熱度20℃の溶鋼を240秒かけて注
ぎ上げ、スライドノズルを開にし溶鋼の流出を確認しス
ライドノズルを閉じた。その結果を表3に示す。なお、
表3の○、×も表1と同じである。
【0102】
【表3】
【0103】表3に示すように、アルゴンガス温度を6
00℃以上とした場合に注ぎ上げ時間が240秒でも溶
鋼が流出した。この結果からアルゴンガス温度を600
℃以上にすることにより、従来の注ぎ上げ時間の限界で
あった90秒を240秒まで延長できることが確認され
た。
00℃以上とした場合に注ぎ上げ時間が240秒でも溶
鋼が流出した。この結果からアルゴンガス温度を600
℃以上にすることにより、従来の注ぎ上げ時間の限界で
あった90秒を240秒まで延長できることが確認され
た。
【0104】(第4の実施例)第1の実施例と同じタン
ディッシュの第1ストランドにおいては上ノズルのみに
電気ヒーターを組み込み、第2ストランドにおいては上
ノズルおよびスライディングノズルのスライディングプ
レートに電気ヒーターを組み込んだ。両ストランドの上
ノズルは電気ヒーター温度で800℃に加熱し、かつ第
2ストランドについてはスライドノズルを電気ヒーター
温度で500℃に加熱後、このタンディッシュに40t
の溶鋼過熱度20℃の溶鋼を240秒かけて注ぎ上げ、
スライドノズルを開にし、溶鋼の流出を確認した。その
結果を表4に示す。なお、表4の○、×も表1と同じで
ある。
ディッシュの第1ストランドにおいては上ノズルのみに
電気ヒーターを組み込み、第2ストランドにおいては上
ノズルおよびスライディングノズルのスライディングプ
レートに電気ヒーターを組み込んだ。両ストランドの上
ノズルは電気ヒーター温度で800℃に加熱し、かつ第
2ストランドについてはスライドノズルを電気ヒーター
温度で500℃に加熱後、このタンディッシュに40t
の溶鋼過熱度20℃の溶鋼を240秒かけて注ぎ上げ、
スライドノズルを開にし、溶鋼の流出を確認した。その
結果を表4に示す。なお、表4の○、×も表1と同じで
ある。
【0105】
【表4】
【0106】表4に示すように、上ノズルの加熱のみで
従来の注ぎ上げ時間の限界であった90秒を240秒ま
で延長できたが、さらにスライディングノズル加熱を組
み合わせることで300秒と注ぎ上げ時間を一層延長す
ることが可能であることが確認された。
従来の注ぎ上げ時間の限界であった90秒を240秒ま
で延長できたが、さらにスライディングノズル加熱を組
み合わせることで300秒と注ぎ上げ時間を一層延長す
ることが可能であることが確認された。
【0107】(第5の実施例)第1の実施例と同じタン
ディッシュの第1ストランドにおいてはスライディング
ノズルのスライディングプレートのみに電気ヒーターを
組み込み、第2ストランドにおいてはスライディングプ
レートに電気ヒーターを組み込むとともに、溶鋼攪拌用
アルゴンガス配管の途中にアルゴンガス加熱用ヒーター
を取り付けた。取り付けたアルゴンガス加熱用ヒーター
については実施例3と同様な養生を施した。両ストラン
ドのスライディングのズルは電気ヒーター温度で500
℃に加熱し、かつ第2ストランドについては600℃に
加熱したアルゴンガスを吹き込みながら、このタンディ
ッシュに40tの溶鋼過熱度20℃の溶鋼を240秒か
けて注ぎ上げ、スライドノズルを開にし溶鋼の流出を確
認しスライドノズルを閉じた。以後、30秒毎にスライ
ドノズルを開閉し溶鋼の流出を確認した。その結果を表
5に示す。なお、表5の○、×も表1と同じである。
ディッシュの第1ストランドにおいてはスライディング
ノズルのスライディングプレートのみに電気ヒーターを
組み込み、第2ストランドにおいてはスライディングプ
レートに電気ヒーターを組み込むとともに、溶鋼攪拌用
アルゴンガス配管の途中にアルゴンガス加熱用ヒーター
を取り付けた。取り付けたアルゴンガス加熱用ヒーター
については実施例3と同様な養生を施した。両ストラン
ドのスライディングのズルは電気ヒーター温度で500
℃に加熱し、かつ第2ストランドについては600℃に
加熱したアルゴンガスを吹き込みながら、このタンディ
ッシュに40tの溶鋼過熱度20℃の溶鋼を240秒か
けて注ぎ上げ、スライドノズルを開にし溶鋼の流出を確
認しスライドノズルを閉じた。以後、30秒毎にスライ
ドノズルを開閉し溶鋼の流出を確認した。その結果を表
5に示す。なお、表5の○、×も表1と同じである。
【0108】
【表5】
【0109】表5に示すように、スライドノズルの加熱
のみで従来の注ぎ上げ時間の限界であった90秒を24
0秒までと延長できたが、スライディングノズル加熱と
アルゴンガス加熱とを組み合わせることで330秒と注
ぎ上げ時間を一層延長することが可能であることが確認
された。
のみで従来の注ぎ上げ時間の限界であった90秒を24
0秒までと延長できたが、スライディングノズル加熱と
アルゴンガス加熱とを組み合わせることで330秒と注
ぎ上げ時間を一層延長することが可能であることが確認
された。
【0110】(第6の実施例)第1の実施例と同じタン
ディッシュの第1ストランドの溶鋼攪拌用アルゴンガス
配管の途中にアルゴンガス加熱用ヒーターのみを配置
し、第2ストランドにおいては溶鋼攪拌用アルゴンガス
配管の途中にアルゴンガス加熱用ヒーターを取り付ける
とともに、上ノズルに電気ヒーターを組み込んだ。取り
付けたアルゴンガス加熱用ヒーターについては実施例3
と同様な養生を施した。第2ストランドの上ノズルは電
気ヒーター温度800℃に加熱し、かつ両ストランドに
ついて600℃に加熱したアルゴンガスを吹き込みなが
ら、このタンディッシュに40tの溶鋼過熱度20℃の
溶鋼を240秒かけて注ぎ上げ、スライドノズルを開に
し溶鋼の流出を確認しスライドノズルを閉じた。以後、
30秒毎にスライドノズルを開閉し溶鋼の流出を確認し
た。その結果を表6に示す。なお、表6の○、×も表1
と同じである。
ディッシュの第1ストランドの溶鋼攪拌用アルゴンガス
配管の途中にアルゴンガス加熱用ヒーターのみを配置
し、第2ストランドにおいては溶鋼攪拌用アルゴンガス
配管の途中にアルゴンガス加熱用ヒーターを取り付ける
とともに、上ノズルに電気ヒーターを組み込んだ。取り
付けたアルゴンガス加熱用ヒーターについては実施例3
と同様な養生を施した。第2ストランドの上ノズルは電
気ヒーター温度800℃に加熱し、かつ両ストランドに
ついて600℃に加熱したアルゴンガスを吹き込みなが
ら、このタンディッシュに40tの溶鋼過熱度20℃の
溶鋼を240秒かけて注ぎ上げ、スライドノズルを開に
し溶鋼の流出を確認しスライドノズルを閉じた。以後、
30秒毎にスライドノズルを開閉し溶鋼の流出を確認し
た。その結果を表6に示す。なお、表6の○、×も表1
と同じである。
【0111】
【表6】
【0112】表6に示すように、アルゴンガス加熱のみ
で従来の注ぎ上げ時間の限界であった90秒を300秒
まで延長できたが、上ノズル加熱とアルゴンガス加熱を
組み合わせることで330秒と注ぎ上げ時間を一層延長
することが可能であることが確認された。
で従来の注ぎ上げ時間の限界であった90秒を300秒
まで延長できたが、上ノズル加熱とアルゴンガス加熱を
組み合わせることで330秒と注ぎ上げ時間を一層延長
することが可能であることが確認された。
【0113】(第7の実施例)第1の実施例と同じタン
ディッシュの第1ストランドにおいては上ノズルに電気
ヒーターを組み込むとともに、溶鋼攪拌用アルゴンガス
配管の途中にアルゴンガス加熱用ヒーターを取り付け、
また第2ストランドにおいては上ノズルおよびスライデ
ィングプレートに電気ヒーターを組み込むとともに、溶
鋼攪拌用アルゴンガス配管の途中にアルゴンガス加熱用
ヒーターを取り付けた。取り付けたアルゴンガス加熱用
ヒーターについては実施例3と同様な養生を施した。両
ストランドの上ノズルは電気ヒーター温度で800℃に
加熱し、かつ第2ストランドについてはスライディング
ノズルを電気ヒーター温度で500℃に加熱し、両スト
ランド共に600℃に加熱したアルゴンガスを吹き込み
ながら、このタンディッシュに40tの溶鋼過熱度20
℃の溶鋼を240秒かけて注ぎ上げ、スライドノズルを
開にし溶鋼の流出を確認しスライドノズルを閉じた。以
後、30秒毎にスライドノズルを開閉し溶鋼の流出を確
認した。その結果を表7に示す。なお、表7の○、×も
表1と同じである。
ディッシュの第1ストランドにおいては上ノズルに電気
ヒーターを組み込むとともに、溶鋼攪拌用アルゴンガス
配管の途中にアルゴンガス加熱用ヒーターを取り付け、
また第2ストランドにおいては上ノズルおよびスライデ
ィングプレートに電気ヒーターを組み込むとともに、溶
鋼攪拌用アルゴンガス配管の途中にアルゴンガス加熱用
ヒーターを取り付けた。取り付けたアルゴンガス加熱用
ヒーターについては実施例3と同様な養生を施した。両
ストランドの上ノズルは電気ヒーター温度で800℃に
加熱し、かつ第2ストランドについてはスライディング
ノズルを電気ヒーター温度で500℃に加熱し、両スト
ランド共に600℃に加熱したアルゴンガスを吹き込み
ながら、このタンディッシュに40tの溶鋼過熱度20
℃の溶鋼を240秒かけて注ぎ上げ、スライドノズルを
開にし溶鋼の流出を確認しスライドノズルを閉じた。以
後、30秒毎にスライドノズルを開閉し溶鋼の流出を確
認した。その結果を表7に示す。なお、表7の○、×も
表1と同じである。
【0114】
【表7】
【0115】表7に示すように、上ノズルの加熱とアル
ゴンガス加熱の併用では従来の注ぎ上げ時間の限界であ
った90秒を330秒まで延長できたが、上ノズル加熱
とスライディングノズル加熱とアルゴンガス加熱とを組
み合わせることで390秒と注ぎ上げ時間をさらに一層
延長することが可能であった。
ゴンガス加熱の併用では従来の注ぎ上げ時間の限界であ
った90秒を330秒まで延長できたが、上ノズル加熱
とスライディングノズル加熱とアルゴンガス加熱とを組
み合わせることで390秒と注ぎ上げ時間をさらに一層
延長することが可能であった。
【0116】次の第8の実施例ないし第10の実施例は
第2の実施形態に関するものである。 (第8の実施例)図11の溶湯注入機構を用いて溶鋼の
注入を行った。発熱体49a,49bとしては珪化モリ
ブデン(商品名カンタル)を用い、ノズル加熱の電源と
しては取鍋積載型の小型電源を用いた。本実施例におい
て、受鋼直前の上ノズル42の溶鋼接触面の表面温度は
1000℃であった。ノズル孔47に粒状耐火物(詰め
砂)等の充填材は一切充填しなかった。
第2の実施形態に関するものである。 (第8の実施例)図11の溶湯注入機構を用いて溶鋼の
注入を行った。発熱体49a,49bとしては珪化モリ
ブデン(商品名カンタル)を用い、ノズル加熱の電源と
しては取鍋積載型の小型電源を用いた。本実施例におい
て、受鋼直前の上ノズル42の溶鋼接触面の表面温度は
1000℃であった。ノズル孔47に粒状耐火物(詰め
砂)等の充填材は一切充填しなかった。
【0117】受鋼後開口までの保持時間30分後にロー
タリーノズルにおける摺動部材45の摺動板44を閉状
態から開状態に動かした。取鍋のノズルは問題なく開口
し、予め用意したタンディッシュに注湯が開始された。
タリーノズルにおける摺動部材45の摺動板44を閉状
態から開状態に動かした。取鍋のノズルは問題なく開口
し、予め用意したタンディッシュに注湯が開始された。
【0118】(第9の実施例)図12の溶湯注入機構を
用いて溶鋼の注入を行った。ここでは、摺動部材45の
摺動板44の上面における閉位置に受け込まれたガス吹
き込み部50から、開口5分前より予め昇温したArガ
スを流した。Arガスの温度は600℃、流量は1.0
l/minであった。その他の装置構成は第8の実施例
と同様であった。本実施例において、受鋼直前の上ノズ
ル42の溶鋼接触面の表面温度は1200℃であった。
ノズル孔47に粒状耐火物(詰め砂)等の充填材は一切
充填しなかった。
用いて溶鋼の注入を行った。ここでは、摺動部材45の
摺動板44の上面における閉位置に受け込まれたガス吹
き込み部50から、開口5分前より予め昇温したArガ
スを流した。Arガスの温度は600℃、流量は1.0
l/minであった。その他の装置構成は第8の実施例
と同様であった。本実施例において、受鋼直前の上ノズ
ル42の溶鋼接触面の表面温度は1200℃であった。
ノズル孔47に粒状耐火物(詰め砂)等の充填材は一切
充填しなかった。
【0119】受鋼後開口までの保持時間30分後にロー
タリーノズルにおける摺動部材45の摺動板44を閉状
態から開状態に動かした。取鍋のノズルは問題なく開口
し、予め用意したタンディッシュに注湯が開始された。
タリーノズルにおける摺動部材45の摺動板44を閉状
態から開状態に動かした。取鍋のノズルは問題なく開口
し、予め用意したタンディッシュに注湯が開始された。
【0120】(第10の実施例)第8の実施例および第
9の実施例に記載された条件で溶鋼を注入して、図13
および図14に示す設備により連続鋳造を行った。鋼鋳
片55のサイズは250mm厚×2100mm幅であ
り、鋳造速度を0.8m/minとして鋳造を実施し
た。取鍋40のノズル孔47には粒状耐火物(詰め砂)
等の充填材は使用しなかったが、ノズル孔47は問題な
く開口し、取鍋40の全出鋼量260Tを完鋳した。ボ
トム鋳片の清浄度はいずれの場合も良好であり、図14
のようにタンディッシュを用いない場合でも、タンディ
ッシュを用いて充填材により開口を行った場合と同等以
上の清浄度が得られた。
9の実施例に記載された条件で溶鋼を注入して、図13
および図14に示す設備により連続鋳造を行った。鋼鋳
片55のサイズは250mm厚×2100mm幅であ
り、鋳造速度を0.8m/minとして鋳造を実施し
た。取鍋40のノズル孔47には粒状耐火物(詰め砂)
等の充填材は使用しなかったが、ノズル孔47は問題な
く開口し、取鍋40の全出鋼量260Tを完鋳した。ボ
トム鋳片の清浄度はいずれの場合も良好であり、図14
のようにタンディッシュを用いない場合でも、タンディ
ッシュを用いて充填材により開口を行った場合と同等以
上の清浄度が得られた。
【0121】次の第11の実施例は第3の実施形態に関
するものである。 (第11の実施例)ここでは、溶鋼流出部が図15に示
すような構造を有する2ストランドタンディッシュを用
いて溶鋼を連続鋳造した。タンディッシュとして容量4
0トンのものを用い、取鍋として容量が250トン/ヒ
ートのものを用いた。モールド幅は両ストランドとも9
50mmであり、鋳造中の幅替は行わなかった。鋳片の
厚さは250mmとし、鋼種はいずれも低炭素アルミキ
ルド鋼とした。また、鋳造途中の浸漬ノズルの交換等は
行わなかった。
するものである。 (第11の実施例)ここでは、溶鋼流出部が図15に示
すような構造を有する2ストランドタンディッシュを用
いて溶鋼を連続鋳造した。タンディッシュとして容量4
0トンのものを用い、取鍋として容量が250トン/ヒ
ートのものを用いた。モールド幅は両ストランドとも9
50mmであり、鋳造中の幅替は行わなかった。鋳片の
厚さは250mmとし、鋼種はいずれも低炭素アルミキ
ルド鋼とした。また、鋳造途中の浸漬ノズルの交換等は
行わなかった。
【0122】ノズル孔を通流する溶鋼に上ノズル62を
介してArガスを供給したが、その流量はガス加熱装置
72の手前で設定したが、溶鋼トン当たり1.3〜4.
2Nl/minと変化させた。また、ガスの設定温度は
最適条件を決定するために、500℃、600℃、80
0℃の3水準で変化させた。それぞれの場合の鋳造終了
後に浸漬ノズルを外し、ノズル内のアルミナ付着率を測
定し、さらにノズル閉塞の有無を確認した。また、比較
のためにガス加熱装置を使用せずに常温のArガスを上
ノズルを介してノズル孔を通流する溶鋼に吹き込んだ。
その結果を表8に示す。
介してArガスを供給したが、その流量はガス加熱装置
72の手前で設定したが、溶鋼トン当たり1.3〜4.
2Nl/minと変化させた。また、ガスの設定温度は
最適条件を決定するために、500℃、600℃、80
0℃の3水準で変化させた。それぞれの場合の鋳造終了
後に浸漬ノズルを外し、ノズル内のアルミナ付着率を測
定し、さらにノズル閉塞の有無を確認した。また、比較
のためにガス加熱装置を使用せずに常温のArガスを上
ノズルを介してノズル孔を通流する溶鋼に吹き込んだ。
その結果を表8に示す。
【0123】
【表8】
【0124】実施例であるNo.1〜No.3では、鋳
造中のガス流量を一定として、ガス温度を異ならせた場
合を比較している。これらはいずれもノズル閉塞は生じ
なかったが、500,600℃に加熱したNo.1およ
びNo.2のアルミナ付着量が27%および14%であ
ったのに対して、800℃に加熱したNo.3は同一鋳
造時間にもかかわらずアルミナ付着量が0であり、極め
てアルミが付着しにくいことが確認された。したがっ
て、吹き付けガスの加熱温度は800℃以上が好ましい
ことが確認された。
造中のガス流量を一定として、ガス温度を異ならせた場
合を比較している。これらはいずれもノズル閉塞は生じ
なかったが、500,600℃に加熱したNo.1およ
びNo.2のアルミナ付着量が27%および14%であ
ったのに対して、800℃に加熱したNo.3は同一鋳
造時間にもかかわらずアルミナ付着量が0であり、極め
てアルミが付着しにくいことが確認された。したがっ
て、吹き付けガスの加熱温度は800℃以上が好ましい
ことが確認された。
【0125】実施例であるNo.4〜7は、ガス温度を
800℃とし、ガス流量をガスが常温の場合(比較例で
あるNo.8〜11)よりもガス流量を減少させた。N
o.4〜7はいずれも同一鋳造時間でのアルミナ付着は
常温ガスを供給した場合に比べて非常に軽減されている
ことが確認された。また、鋳造時間が250分間以内で
あればアルミナ付着は皆無であった。鋳造時間を延長さ
せたNo.6およびNo.7は若干のアルミナ付着は観
察されたが、ノズル閉塞まで至っていないことが確認さ
れた。これに対して、比較例では鋳造時間と比例してア
ルミナ付着が厚くなり、鋳造時間200分間を超えると
Arガス流量を増加させてもノズル閉塞が発生した。
800℃とし、ガス流量をガスが常温の場合(比較例で
あるNo.8〜11)よりもガス流量を減少させた。N
o.4〜7はいずれも同一鋳造時間でのアルミナ付着は
常温ガスを供給した場合に比べて非常に軽減されている
ことが確認された。また、鋳造時間が250分間以内で
あればアルミナ付着は皆無であった。鋳造時間を延長さ
せたNo.6およびNo.7は若干のアルミナ付着は観
察されたが、ノズル閉塞まで至っていないことが確認さ
れた。これに対して、比較例では鋳造時間と比例してア
ルミナ付着が厚くなり、鋳造時間200分間を超えると
Arガス流量を増加させてもノズル閉塞が発生した。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上ノズル等を加熱してノズル孔からスライディングノズ
ルに至るまでの間に滞留している溶鋼の温度降下による
ノズル詰まりの発生が抑制され、鋼の連続鋳造におい
て、鋳造開始時の注ぎ上げ時間を延長することが可能と
なる。これにより、鋳片先端の不良鋳片量を減らす等、
極めて大きな効果を得ることができる。
上ノズル等を加熱してノズル孔からスライディングノズ
ルに至るまでの間に滞留している溶鋼の温度降下による
ノズル詰まりの発生が抑制され、鋼の連続鋳造におい
て、鋳造開始時の注ぎ上げ時間を延長することが可能と
なる。これにより、鋳片先端の不良鋳片量を減らす等、
極めて大きな効果を得ることができる。
【0127】また、取鍋等の溶融金属保持容器の下部に
設置された溶湯注入機構において、摺動板と記上ノズル
の少なくとも一方を加熱する加熱手段を設けたので、ノ
ズル充填材を使用することなく、溶融金属保持容器のノ
ズル開口を確実に行うことができ、ノズル充填材の溶融
金属中への混入にともなって引き起こされる溶融金属の
汚染を防止することができる。
設置された溶湯注入機構において、摺動板と記上ノズル
の少なくとも一方を加熱する加熱手段を設けたので、ノ
ズル充填材を使用することなく、溶融金属保持容器のノ
ズル開口を確実に行うことができ、ノズル充填材の溶融
金属中への混入にともなって引き起こされる溶融金属の
汚染を防止することができる。
【0128】さらに、溶湯流出ノズルの任意の位置から
該ノズルのノズル孔を流出する溶湯中に予め加熱したガ
スを吹き込むので、底部に溶湯流出孔を有するタンディ
ッシュにおいて、鋳片の品質を劣化させることなく、ノ
ズル閉塞を防止することができる。
該ノズルのノズル孔を流出する溶湯中に予め加熱したガ
スを吹き込むので、底部に溶湯流出孔を有するタンディ
ッシュにおいて、鋳片の品質を劣化させることなく、ノ
ズル閉塞を防止することができる。
【図1】本発明の第1の実施形態が適用される連続鋳造
設備を示す概略断面図。
設備を示す概略断面図。
【図2】本発明の第1の実施形態の第1の方法を実施す
るための連続鋳造設備におけるスライディングノズル周
辺の構造を示す図。
るための連続鋳造設備におけるスライディングノズル周
辺の構造を示す図。
【図3】本発明の第1の実施形態の第2の方法を実施す
るための連続鋳造設備におけるスライディングノズル周
辺の構造を示す図。
るための連続鋳造設備におけるスライディングノズル周
辺の構造を示す図。
【図4】本発明の第1の実施形態の第3の方法を実施す
るための連続鋳造設備におけるスライディングノズル周
辺の構造を示す図。
るための連続鋳造設備におけるスライディングノズル周
辺の構造を示す図。
【図5】本発明の第1の実施形態の第4の方法を実施す
るための連続鋳造設備におけるスライディングノズル周
辺の構造を示す図。
るための連続鋳造設備におけるスライディングノズル周
辺の構造を示す図。
【図6】本発明の第1の実施形態の第5の方法を実施す
るための連続鋳造設備におけるスライディングノズル周
辺の構造を示す図。
るための連続鋳造設備におけるスライディングノズル周
辺の構造を示す図。
【図7】本発明の第1の実施形態の第6の方法を実施す
るための連続鋳造設備におけるスライディングノズル周
辺の構造を示す図。
るための連続鋳造設備におけるスライディングノズル周
辺の構造を示す図。
【図8】本発明の第1の実施形態の第7の方法を実施す
るための連続鋳造設備におけるスライディングノズル周
辺の構造を示す図。
るための連続鋳造設備におけるスライディングノズル周
辺の構造を示す図。
【図9】本発明の第1の実施形態の第2の方法を実施す
るための他の構造に係る装置を示す図。
るための他の構造に係る装置を示す図。
【図10】図9の装置において、スライディングプレー
トを途中まで摺動した状態を示す図。
トを途中まで摺動した状態を示す図。
【図11】本発明の第2の実施形態における溶湯注入機
構の一例を示す断面図。
構の一例を示す断面図。
【図12】本発明の第2の実施形態における溶湯注入機
構の他の例を示す断面図。
構の他の例を示す断面図。
【図13】図11または図12の溶鋼注入機構を備えた
取鍋からタンディッシュを介して溶鋼をモールドに注入
して連続鋳造を行う際の設備を示す図。
取鍋からタンディッシュを介して溶鋼をモールドに注入
して連続鋳造を行う際の設備を示す図。
【図14】図11または図12の溶鋼注入機構を備えた
取鍋からタンディッシュを介さずに直接モールドに注入
して連続鋳造を行う際の設備を示す図。
取鍋からタンディッシュを介さずに直接モールドに注入
して連続鋳造を行う際の設備を示す図。
【図15】本発明の第3の実施形態の実施に適用される
タンディッシュの溶鋼流出部を示す断面図。
タンディッシュの溶鋼流出部を示す断面図。
【図16】図15の装置に用いられたガス加熱装置の構
造を示す概略図。
造を示す概略図。
1;タンディッシュ 2;溶鋼 3;溶鋼流出口 4;上ノズル 5;スライディングノズル 5a;固定プレート 5b;スライディングプレート 6;浸漬ノズル 7;モールド(鋳型) 21;上ノズルに組み込まれた電気ヒーター 26;スライディングプレートに組み込まれた電気ヒー
ター 29;アルゴンガス配管内に設けられた電気ヒーター 40;取鍋 41;溶鋼注入機構 42;上ノズル 43;固定板 44;摺動板 46;下部ノズル 49a,49b;電気発熱体 50;ガス吹き込み部 51;エアーシールパイプ 52;タンディッシュ 53;浸漬ノズル 54;モールド 55;鋼鋳片 60;タンディッシュ 61;溶鋼流出部 62;上ノズル 66;スライディングノズル 67;浸漬ノズル 68;モールド 70;溶鋼流出孔(ノズル孔) 71;ガス配管 72;ガス加熱装置
ター 29;アルゴンガス配管内に設けられた電気ヒーター 40;取鍋 41;溶鋼注入機構 42;上ノズル 43;固定板 44;摺動板 46;下部ノズル 49a,49b;電気発熱体 50;ガス吹き込み部 51;エアーシールパイプ 52;タンディッシュ 53;浸漬ノズル 54;モールド 55;鋼鋳片 60;タンディッシュ 61;溶鋼流出部 62;上ノズル 66;スライディングノズル 67;浸漬ノズル 68;モールド 70;溶鋼流出孔(ノズル孔) 71;ガス配管 72;ガス加熱装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B22D 41/36 B22D 41/36 41/42 41/42 41/50 540 41/50 540 41/60 41/60 (72)発明者 渡辺 恭二 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 倉永 太一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 村木 靖徳 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 渋谷 清文 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 大迫 隆志 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 前田 浩史 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 桑野 清吾 東京都千代田区大手町2丁目2番1号 品 川白煉瓦株式会社内 (72)発明者 森脇 正弘 東京都千代田区大手町2丁目2番1号 品 川白煉瓦株式会社内 (72)発明者 吉川 道徳 東京都千代田区大手町2丁目2番1号 品 川白煉瓦株式会社内
Claims (18)
- 【請求項1】 タンディッシュ内の溶鋼をその底部に設
けられた溶鋼流出口から上ノズル、スライディングノズ
ルおよび浸漬ノズルを介して鋳型に供給して連続的に鋳
造を行う連続鋳造方法であって、 前記上ノズルの内部にヒーターを設け、そのヒーターに
より前記上ノズルを800℃以上に加熱し、前記スライ
ディングノズルを閉じた状態で前記タンディッシュ内に
溶鋼を注ぎ上げ、その後スライディングノズルを開いて
鋳造を開始することを特徴とする連続鋳造方法。 - 【請求項2】 タンディッシュ内の溶鋼をその底部に設
けられた溶鋼流出口から上ノズル、スライディングノズ
ルおよび浸漬ノズルを介して鋳型に供給して連続的に鋳
造を行う連続鋳造方法であって、 前記スライディングノズルの内部にヒーターを設け、前
記スライディングノズルを閉じた状態でそのタンディッ
シュ側表面温度を500℃以上に加熱し、前記タンディ
ッシュ内に溶鋼を注ぎ上げ、その後スライディングノズ
ルを開いて鋳造を開始することを特徴とする連続鋳造方
法。 - 【請求項3】 タンディッシュ内の溶鋼をその底部に設
けられた溶鋼流出口から上ノズル、スライディングノズ
ルおよび浸漬ノズルを介して鋳型に供給して連続的に鋳
造を行う連続鋳造方法であって、 前記スライディングノズルを閉じた状態でそのスライデ
ィングノズルを介して600℃以上に加熱したガスを溶
鋼に供給して溶鋼を撹拌しながら、前記タンディッシュ
内に溶鋼を注ぎ上げ、その後スライディングノズルを開
いて鋳造を開始することを特徴とする連続鋳造方法。 - 【請求項4】 タンディッシュ内の溶鋼をその底部に設
けられた溶鋼流出口から上ノズル、スライディングノズ
ルおよび浸漬ノズルを介して鋳型に供給して連続的に鋳
造を行う連続鋳造方法であって、 前記上ノズルの内部および前記スライディングノズルの
内部にヒーターを設け、前記スライディングノズルを閉
じた状態でヒーターにより前記上ノズルを800℃以
上、前記開閉ノズルを500℃以上に加熱し、前記タン
ディッシュ内に溶鋼を注ぎ上げ、その後スライディング
ノズルを開いて鋳造を開始することを特徴とする連続鋳
造方法。 - 【請求項5】 タンディッシュ内の溶鋼をその底部に設
けられた溶鋼流出口から上ノズル、スライディングノズ
ルおよび浸漬ノズルを介して鋳型に供給して連続的に鋳
造を行う連続鋳造方法であって、 前記スライディングノズルの内部にヒーターを設け、ス
ライディングノズルを閉じた状態でそのタンディッシュ
側表面温度を500℃以上に加熱するとともに、そのス
ライディングノズルを介して600℃以上に加熱したガ
スを溶鋼に供給して溶鋼を撹拌しながら、前記タンディ
ッシュ内に溶鋼を注ぎ上げ、その後スライディングノズ
ルを開いて鋳造を開始することを特徴とする連続鋳造方
法。 - 【請求項6】 タンディッシュ内の溶鋼をその底部に設
けられた溶鋼流出口から上ノズル、スライディングノズ
ルおよび浸漬ノズルを介して鋳型に供給して連続的に鋳
造を行う連続鋳造方法であって、 前記上ノズルの内部および前記スライディングノズルの
内部にヒーターを設け、前記スライディングノズルを閉
じた状態でヒーターにより前記上ノズルを800℃以上
に加熱し、かつ前記スライディングノズルを介して60
0℃以上に加熱したガスを溶鋼に供給して溶鋼を撹拌し
ながら、前記タンディッシュ内に溶鋼を注ぎ上げ、その
後スライディングノズルを開いて鋳造を開始することを
特徴とする連続鋳造方法。 - 【請求項7】 タンディッシュ内の溶鋼をその底部に設
けられた溶鋼流出口から上ノズル、スライディングノズ
ルおよび浸漬ノズルを介して鋳型に供給して連続的に鋳
造を行う連続鋳造方法であって、 前記上ノズルの内部および前記スライディングノズルの
内部にヒーターを設け、前記スライディングノズルを閉
じた状態でヒーターにより前記上ノズルを800℃以
上、前記スライディングノズルを500℃以上に加熱
し、かつ前記スライディングノズルを介して600℃以
上に加熱したガスを溶鋼に供給して溶鋼を撹拌しなが
ら、前記タンディッシュ内に溶鋼を注ぎ上げ、その後ス
ライディングノズルを開いて鋳造を開始することを特徴
とする連続鋳造方法。 - 【請求項8】 溶融金属保持容器の下部に設置され該溶
融金属保持容器に貯留された溶湯を注入する溶湯注入機
構であって、 溶融金属保持容器の溶湯流出口に設けられた上ノズル
と、 上ノズルの下部に固定されたノズル孔を有する固定板、
および固定板に対して摺動し、溶湯流出口を開閉する摺
動板を有する摺動部材と、 前記摺動板に固定され摺動板とともに移動する下部ノズ
ルと、前記摺動板と前記上ノズルの少なくとも一方を加
熱する加熱手段とを有することを特徴とする溶湯注入機
構。 - 【請求項9】 前記加熱手段は、上ノズルにそのノズル
孔の外周を周回するように設けられた電気発熱体を有す
ることを特徴とする請求項8に記載の溶湯注入機構。 - 【請求項10】 前記加熱手段は、前記固定板にそのノ
ズル孔の外周を周回するように設けられた電気発熱体を
有することを特徴とする請求項8または請求項9に記載
の溶湯注入機構。 - 【請求項11】 前記摺動板のノズル閉位置、または前
記上ノズルの固定板近傍位置の少なくとも一方の溶湯接
触面に、溶鋼が侵入しない程度の微細径を有し、溶湯に
予め昇温されたガスを吹き込むための多数の孔が形成さ
れていることを特徴とする請求項8から請求項10のい
ずれか1項に記載の溶湯注入機構。 - 【請求項12】 請求項8から請求項11のいずれか1
項に記載の溶湯注入機構を用いて溶融金属保持容器から
溶湯を注入する溶湯注入方法であって、 前記溶湯として溶鋼を用い、前記上ノズルおよび前記固
定板の溶鋼接触面の温度を、溶鋼の液相線温度をTLと
した場合に、TL−550℃以上の温度に加熱すること
を特徴とする溶湯注入方法。 - 【請求項13】 前記請求項11の溶湯注入機構を用い
て溶融金属保持容器から溶湯を注入する溶湯注入方法で
あって、 前記溶湯として溶鋼を用い、溶鋼に吹き込む不活性ガス
の温度を600℃以上とすることを特徴とする溶湯注入
方法。 - 【請求項14】 請求項8から請求項11のいずれか1
項に記載の溶湯注入機構を溶融金属保持容器としての取
鍋に設け、該取鍋から連続鋳造用モールドへ直接に溶湯
を注入することを特徴とする溶湯注入方法。 - 【請求項15】 請求項12または請求項13の方法に
おいて、前記溶融金属保持容器は取鍋であり、該取鍋か
ら連続鋳造用モールドへ直接に溶鋼を注入することを特
徴とする溶湯注入方法。 - 【請求項16】 タンディッシュ内の溶湯をその底部に
設けられた溶湯流出口から溶湯流出ノズルを介して鋳型
に供給して連続的に鋳造を行う連続鋳造方法であって、 前記溶湯流出ノズルの任意の位置から該ノズルのノズル
孔を流出する溶湯中に予め加熱したガスを吹き込むこと
を特徴とする連続鋳造方法。 - 【請求項17】 前記ガスの加熱温度を800℃以上と
したことを特徴とする請求項16に記載の連続鋳造方
法。 - 【請求項18】 前記ガスを加熱する加熱装置とガス吹
き込み部との間を1000mm以内とすることを特徴と
する請求項16または請求項17に記載の連続鋳造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11327377A JP2000210761A (ja) | 1998-11-17 | 1999-11-17 | 連続鋳造方法、ならびに溶湯注入機構および溶湯注入方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10-326522 | 1998-11-17 | ||
| JP32652298 | 1998-11-17 | ||
| JP11327377A JP2000210761A (ja) | 1998-11-17 | 1999-11-17 | 連続鋳造方法、ならびに溶湯注入機構および溶湯注入方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000210761A true JP2000210761A (ja) | 2000-08-02 |
Family
ID=26572207
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11327377A Pending JP2000210761A (ja) | 1998-11-17 | 1999-11-17 | 連続鋳造方法、ならびに溶湯注入機構および溶湯注入方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000210761A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103042204A (zh) * | 2013-01-23 | 2013-04-17 | 辽宁福鞍重工股份有限公司 | 一种双孔钢包快速浇铸方法 |
| CN103567429A (zh) * | 2012-07-28 | 2014-02-12 | 泰州市旺鑫耐火材料有限公司 | 一种快换机构的导板 |
| JP2014237158A (ja) * | 2013-06-07 | 2014-12-18 | 東京窯業株式会社 | 蓄圧ボンベを持つ取鍋 |
| CN105945274A (zh) * | 2016-06-27 | 2016-09-21 | 江阴兴澄特种钢铁有限公司 | 连铸钢包无引流开浇装置 |
| CN108290211A (zh) * | 2015-12-01 | 2018-07-17 | 里弗雷克特里知识产权两合公司 | 冶金容器的喷口上的滑动封闭件 |
| CN108356258A (zh) * | 2018-04-02 | 2018-08-03 | 东北大学 | 一种基于电磁感应加热出钢技术的组合式水口座砖 |
| KR20190072810A (ko) * | 2017-12-18 | 2019-06-26 | 주식회사 포스코 | 래들의 노즐장치 |
| JP2023545427A (ja) * | 2020-10-08 | 2023-10-30 | ワグスタッフ インコーポレイテッド | 耐火性注ぎ口 |
| US12089301B1 (en) | 2023-04-21 | 2024-09-10 | Wagstaff, Inc. | Material, apparatus, and method for electrically shielding heated components |
-
1999
- 1999-11-17 JP JP11327377A patent/JP2000210761A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040323 |