JP2000210962A - 積層板の製造方法 - Google Patents

積層板の製造方法

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JP2000210962A
JP2000210962A JP11017059A JP1705999A JP2000210962A JP 2000210962 A JP2000210962 A JP 2000210962A JP 11017059 A JP11017059 A JP 11017059A JP 1705999 A JP1705999 A JP 1705999A JP 2000210962 A JP2000210962 A JP 2000210962A
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laminated
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Nobuhito Hosoki
伸仁 細木
Hideto Misawa
英人 三澤
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱硬化性樹脂組成物及び基材よりなるプリプ
レグを複数枚重ねて積層物を形成し、あるいはその積層
物を複数枚重ねて積層体を形成し、その積層物又は積層
体を熱板間に挟んで加熱・加圧して製造する積層板の製
造方法であって、加熱加圧成形の際のずれの発生が少な
い積層板の製造方法を提供する。 【解決手段】 熱硬化性樹脂組成物及び基材からなるプ
リプレグ1を複数枚積層する。積層されたプリプレグ1
間の接合される面の少なくとも一部において、プリプレ
グ1同士を熱硬化性樹脂組成物の溶融温度以上、硬化温
度未満の温度にて加熱溶着した後、加熱加圧成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気・電子機器等
に使用されるプリント配線板の製造等に用いられる積層
板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント配線板の製造に用いられ
る積層板は、例えばガラスクロス等の基材にエポキシ樹
脂等の熱硬化性樹脂組成物を含浸した後、乾燥して半硬
化させることによってプリプレグ1を作製し、図2に示
すように、このプリプレグ1を所要枚数重ねると共に、
必要に応じて銅箔等の金属箔2をその片側又は両側に配
して積層して積層物5を形成し、この積層物5を熱板3
の間に挟んで加熱加圧することにより製造されていた。
【0003】また生産性向上のために、上記積層板を、
必要に応じて間にプレート状の金型4等を介在させて複
数枚重ね、その複数枚重ねたものを熱板3の間に挟んで
加熱加圧して一度に多数の積層板を得る方法も用いられ
ている。
【0004】上記プリプレグ1は、熱硬化性樹脂組成物
を基材に含浸して半硬化させたものであるため、この樹
脂は加熱すると一旦粘度が低下して樹脂が流れ、更に加
熱すると硬化して樹脂が流れなくなる挙動を示す。ま
た、このプリプレグ1は、プリプレグ1を形成する基材
内の間隙を樹脂により埋めるのに必要な樹脂量に比べて
多い樹脂量のものが一般的に使用されている。そのた
め、プリプレグ1を所要枚数重ねる時等の取り扱いにお
いては半硬化しているため扱いやすく、また、加熱加圧
して成形する途中で、ある程度流動性を有するため、多
少の樹脂量のばらつきがあっても樹脂が流れてほぼ一定
の厚みの積層板が得られるという特徴があり、一般に用
いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、プリプレグ1
を複数枚重ねたものを熱板3間に挟んで加熱加圧して積
層板を製造しようとすると、積層物5を間にプレート状
の金型4等を介在させて複数枚重ねその複数枚重ねたも
のを熱板3間に挟む場合や、プリプレグ1の樹脂量の面
内ばらつきが大きい場合や、熱板3間の平行度が低い場
合等に、図3に示すように、プリプレグ1の樹脂が流動
したときプリプレグ1間でずれAが発生することがあっ
た。ずれAが発生すると得られる積層板は、端部に所要
枚数のプリプレグ1の枚数よりも少ない部分が発生して
部分的に厚みが薄くなったり、圧力が不足する部分が発
生して部分的に厚みが厚くなって不良となる場合があ
り、歩留まりを低下させ問題となっていた。
【0006】本発明は上記問題点を改善するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、熱硬化性樹
脂組成物及び基材よりなるプリプレグを複数枚重ねて積
層物を形成し、あるいはその積層物を複数枚重ねて積層
体を形成し、その積層物又は積層体を熱板間に挟んで加
熱・加圧して製造する積層板の製造方法であって、加熱
加圧成形の際のずれの発生が少ない積層板の製造方法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
積層板の製造方法は、熱硬化性樹脂組成物及び基材から
なるプリプレグ1を複数枚積層し、積層されたプリプレ
グ1間の接合される面の少なくとも一部において、プリ
プレグ1同士を熱硬化性樹脂組成物の溶融温度以上、硬
化温度未満の温度にて加熱溶着した後、加熱加圧成形す
ることを特徴とするものである。
【0008】また本発明の請求項2に係る積層板の製造
方法は、請求項1の構成に加えて、プリプレグ1中の樹
脂量を、プリプレグ1全体の重量100重量部に対して
40〜70重量部とすることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る積層板の製造
方法を図面に基づいて説明する本発明に用いられる基材
としては、ガラス等の無機繊維やポリエステル等、ポリ
アミド、ポリアクリル、ポリイミド等の有機質繊維や、
木綿等の天然繊維の織布、不織布、紙等を用いることが
できる。尚、ガラス繊維等の織布(ガラスクロス)が耐
熱性、耐湿性に優れ、かつ、本発明の効果が得られやす
く、好ましい。
【0010】また本発明に用いられる熱硬化性樹脂組成
物としては、エポキシ樹脂系、フェノール樹脂系、ポリ
イミド樹脂系、不飽和ポリエステル樹脂系、ポリフェニ
レンエーテル系等の単独、変性物、混合物のように、熱
硬化性樹脂組成物全般を用いることができる。
【0011】この熱硬化性樹脂組成物中には、熱硬化性
樹脂を必須として含有し、必要に応じてその熱硬化性樹
脂の硬化剤、硬化促進剤及び無機充填材等を含有するこ
とができる。尚エポキシ樹脂等のように自己硬化性の低
い熱硬化性樹脂組成物は、その樹脂を硬化するための硬
化物等を含有することが必要である。
【0012】尚、熱硬化性樹脂組成物が、エポキシ樹脂
系である場合、電気特性及び接着性のバランスが良好で
あり好ましい。エポキシ樹脂系の樹脂組成物に含有する
エポキシ樹脂としては、例えばビスフェノールA型エポ
キシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェ
ノールS型エポキシ樹脂、フェエノールノボラック型エ
ポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹
脂、ビスフェノールFノボラック型エポキシ樹脂、クレ
ゾールノボラック型エポキシ樹脂、ジアミノジフェニル
メタン型エポキシ樹脂、及びブロム化ビスフェノールA
型エポキシ樹脂等のようにこれらのエポキシ樹脂構造体
中の水素原子の一部をハロゲン化することにより難燃化
したエポキシ樹脂等が挙げられる。エポキシ樹脂系の熱
硬化性樹脂組成物においては、上記のようなエポキシ樹
脂のうちの一種又は複数種を混合し、樹脂総量に対する
ハロゲン重量が15〜20重量%となるようにすること
が好ましい。
【0013】またこのエポキシ樹脂系の樹脂組成物に含
有する硬化剤としては、例えばジシアンジアミド、脂肪
族ポリアミド等のアミド系硬化剤や、アンモニア、トリ
エチルアミン、ジエチルアミン等のアミン系硬化剤や、
フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹
脂、p−キシレン−ノボラック樹脂等のフェノール系硬
化剤や、酸無水物等が挙げられる。エポキシ樹脂系の熱
硬化性樹脂組成物においては、上記のような硬化剤のう
ちの一種又は複数種を混合したものを、1.5〜20重
量%含むことが好ましい。
【0014】また硬化促進剤としては、イミダゾール化
合物等を用いるこができ、特に2−エチル−4−メチル
イミダゾール(2E4MZ)を配合すると、樹脂組成物
の保存時の硬化が進みにくくなり、保存性が向上するこ
とができて、ワニスライフを維持することができる点で
好ましい。エポキシ樹脂系の熱硬化性樹脂組成物におい
ては、2E4MZを0.01〜0.05重量%含むこと
が好ましい。
【0015】また上記熱硬化性樹脂組成物に含有するこ
とができる無機充填材としては、シリカ、炭酸カルシウ
ム、水酸化アルミニウム、タルク等の無機質粉末充填材
や、ガラス繊維、パルプ繊維、合成繊維、セラミック繊
維等の繊維質充填材が挙げられ、これらの無機充填材
を、10〜80重量%の範囲で配合することができる。
【0016】熱硬化性樹脂組成物及び基材からプリプレ
グ1を製造する方法としては、特に限定するものではな
く、例えば上記基材を、上記熱硬化性樹脂組成物を溶剤
で粘度調整した樹脂ワニスに浸漬して含浸した後、必要
に応じて加熱乾燥して半硬化して得られるものであり、
例えばエポキシ樹脂系の熱硬化性樹脂組成物を用いる場
合は、130〜200℃で3〜15分間加熱乾燥するこ
とができる。ここで、熱硬化性樹脂組成物の粘度調整に
用いることができる溶剤としては、N,N−ジメチルホ
ルムアミド等のアミド類、エチレングリコールモノメチ
ルエーテル等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケ
トン等のケトン類、メタノール、エタノール等のアルコ
ール類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類等が
挙げられ、これらの溶剤のうちの一又は複数種を混合し
たものを、5〜40重量%の範囲で配合することができ
る。
【0017】ここで、プリプレグ1中の樹脂量が、プリ
プレグ1の重量(熱硬化性樹脂組成物及び基材の合計重
量)100重量部に対し、40〜70重量部であると好
ましい。40重量部未満である場合は、積層物5を加熱
加圧成形したとき基材内部に気泡が残留し、電気的特性
が低下する場合があり、70重量部を超える場合は、積
層物5を加熱加圧するとき樹脂流れが多く、板厚のばら
つきが大きくなる場合がある。
【0018】本発明に係る積層板の製造方法において
は、図2に示すように、熱硬化性樹脂組成物及び基材よ
りなるプリプレグ1を重ね、必要に応じての両側に金属
箔2を配置して構成される積層物5を加熱・加圧して積
層一体化することにより積層板を得る。
【0019】本発明においては、積層物5の積層一体化
を行う前に、積層されるプリプレグ1間の接合される面
の少なくとも一部において、プリプレグ1同士をあらか
じめ溶着しておくものである。ここで溶着は、プリプレ
グ1間の接合される面における、周縁部分のうちの少な
くとも一辺において、一辺の長さの10〜100%の領
域において行うことが好ましい。この溶着は、プリプレ
グ1間の接合される面における、周縁部分の一辺の全領
域にわたって行っても良い。また溶着を周縁部分の二
辺、三辺、あるいは四辺全周にわたって行っても良い。
またこの溶着部分の幅は、1〜50mmとすれば、プリ
プレグ1間の溶着を充分な強度で行うことができるが、
プリプレグ1の全面にわたって溶着を行っても良い。
【0020】この溶着の方法としては、ヒータや熱風に
よる加熱によって行うことができるものであり、具体的
には、例えば、図1に示すように、内部にニクロム線ヒ
ータ等の電熱線ヒータが内蔵された、長さ及び幅をプリ
プレグ1の溶着部分の寸法と等しく形成された加熱部8
を備えた一対の溶着用治具7を用いる。この一対の溶着
用治具7を、図2(a)に示すように、加熱部6が対向
するように配置すると共に、加熱部8の間に、複数枚の
プリプレグ1を積層したものを、加熱部8の間にプリプ
レグ1の溶着部分である周縁部分が介在するように配置
する。この状態で加熱部8を、プリプレグ1の溶着部分
に当接させて、溶着部分を挟み込む共に、電熱線ヒータ
を加熱させて溶着部分を加熱する。また、加熱部8とし
て、熱風を吹き出す熱風口を備えるものを用い、図2
(a)に示すように、加熱部8が対向するように配置し
た状態で、プリプレグ1の溶着部分である周縁部分に向
けて両側から熱風を吹き出すようにして、溶着部分を加
熱することもできる。
【0021】ここで溶着温度は、プリプレグ1中の熱硬
化性樹脂組成物の融点以上、熱硬化開始温度未満の温度
で行うと、加熱加圧成形に供される前の積層物5におけ
るプリプレグ1中の樹脂の硬化度を均一に保ち、積層板
の成形性低下を抑制して、成形される積層板中にボイド
が発生することを防ぐことができるものである。すなわ
ち例えばエポキシ樹脂系の熱硬化性樹脂組成物の場合
は、融点が80〜90℃、熱硬化開始温度が130〜1
40℃であり、90℃以上、120℃以下の温度におい
て溶着し、またポリイミド樹脂系の樹脂組成物の場合
は、融点が90〜100℃、熱硬化開始温度が140〜
150℃であり、100℃以上、130℃以下の温度で
溶着を行うことが好ましいものである。
【0022】そして、図2に示すように、溶着されたプ
リプレグ1の両面に必要に応じて金属箔2を配置して積
層物5を形成し、また必要に応じて積層物5間にプレー
ト状の金型4等を介在させて複数枚重ねて積層体6を形
成し、この積層物5又は積層体6を成型プレスの熱板3
間に挟んで加熱・加圧して積層一体化することにより製
造を行う。
【0023】ここで金属箔2としては、銅、アルミニウ
ム、真鍮、ニッケル等の単独、合金、複合の金属箔2を
用いることができ、金属箔2の代わりに、絶縁樹脂層に
金属箔2が積層成形された片面金属箔張積層板、両面金
属箔張積層板を用いることもできる。この金属箔2の厚
みとしては、12〜70μmが一般的である。
【0024】積層物5を加熱加圧する条件としては、熱
硬化性樹脂組成物が硬化する条件で適宜調整して加熱加
圧すればよいが、加圧の圧力があまり低いと、得られる
積層板の内部に気泡が残留し、電気的特性が低下する場
合があるため、成形性を満足する条件で加圧することが
好ましい。たとえばエポキシ樹脂系の熱硬化性樹脂組成
物を用いる場合は、温度を160〜210℃、圧力を1
0〜70kg/cm2、加熱加圧時間を60〜240分
間にそれぞれ設定することができる。
【0025】尚、加熱加圧を300Torr以下の減圧
雰囲気下で行うと、加熱加圧中に樹脂組成物から発生す
る脱ガスを速やかに除去することができ、得られる積層
板内部の気泡の残留が少なくなり好ましい。
【0026】尚、積層物5を成型プレスの熱板3間に挟
む場合には、必要に応じて、セルロースペーパーやアラ
ミド繊維ペーパー等のクッション材や、熱伝導調整材、
及びプレート状の金型4等の表面平滑材等を間に挟んで
加熱加圧しても良い。
【0027】以上のようにして積層板を製造すると、加
熱加圧成形時において、プリプレグ1の樹脂が流動した
ときにプリプレグ1間でずれAが発生することをふせぐ
ことができ、得られる積層板が、端部に所要枚数のプリ
プレグ1の枚数よりも少ない部分が発生して部分的に厚
みが薄くなったり、圧力が不足する部分が発生して部分
的に厚みが厚くなって不良となるようなことを防ぐこと
ができるものである。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳述する。
【0029】(実施例1)熱硬化性樹脂組成物として、
下記のエポキシ樹脂、硬化剤、硬化促進剤よりなる熱硬
化性樹脂組成物を使用した。 ・エポキシ樹脂:エポキシ樹脂当量が500であるテト
ラブロモビスフェノールA型エポキシ樹脂[東都化成株
式会社製、商品名 YDB−500]を固形分として8
0重量部。 ・硬化剤:ジシアンジアミド[日本カーバイド株式会社
製]を3重量部。 ・硬化促進剤:2−エチル−4−メチルイミダゾール
[四国化成株式会社製]を0.2重量部。
【0030】基材として厚み0.19mm、幅1mのガ
ラスクロス[旭シュエーベル株式会社製、商品名 76
28]を用いて、この基材を上記熱硬化性樹脂組成物を
N,N−ジメチルホルムアミド[三菱瓦斯化学社製]を
溶剤として加えて粘度調整した樹脂ワニスに浸漬して含
浸し、次いで、最高温度180℃で10分間加熱乾燥し
て、樹脂量が45重量%、170℃のゲルタイムが11
0秒、長さ1m、幅1mのプリプレグ1を作製した。
【0031】このように作製されたプリプレグ1を2枚
重ね合わせ、図2に示す電熱線ヒータを備える溶着用治
具7にて溶着部分を挟み込み、温度110℃、時間10
秒間の条件下で加熱することにより、プリプレグ1の周
縁部分のうちの一辺の、幅1mmの部分を一辺の全長に
わたって溶着した。
【0032】この溶着されたプリプレグ1の両外側に厚
み18μmの銅箔を配置して積層して積層物5を作製し
た。更にこの積層物5を厚み1mmのプレート状の金型
4を間に挟み、10組重ねて積層体6を形成した。次い
でこの積層体6をクラフト紙を挟んで成形プレスの熱板
3に挟み、最高温度180℃、圧力3MPa、時間12
0分の条件下で成形して、1m×1m×0.4mmtの
寸法を有する両面銅張積層板を得た。
【0033】(実施例2)熱硬化性樹脂組成物に加える
溶剤の量を変更した作製した樹脂ワニスを用い、樹脂量
が50重量%のプリプレグ1を作製したこと以外は、実
施例1と同様にして両面銅張積層板を得た。
【0034】(実施例3)プリプレグ1の積層数を3枚
とした以外は、実施例2と同様に行った。
【0035】(実施例4)プリプレグ1の溶着部分を、
プリプレグ1の周縁部分のうちの、向かい合う二辺の、
幅1mmの部分とした以外は実施例3と同様にして両面
銅張積層板を得た。
【0036】(実施例5)プリプレグ1の溶着部分を、
プリプレグ1の周縁部分のうちの、周囲四辺の、幅1m
mの部分とした以外は実施例3と同様にして両面銅張積
層板を得た。
【0037】(実施例6)プリプレグ1の溶着部分の、
各辺に沿った長さをそれぞれ100mmとした以外は、
実施例5と同様にして両面銅張積層板を得た。
【0038】(実施例7)溶着用治具7として、図2に
示す熱風吹き出し口を備えるものを用い、溶着にあたっ
て、この溶着用治具7を溶着部分の両側に配置し、熱風
にて加熱した以外は、実施例6と同様にして両面銅張積
層板を得た。
【0039】(比較例1)プリプレグ1の溶着を行わな
かったこと以外は実施例1と同様にして両面銅張積層板
を得た。
【0040】(比較例2)プリプレグ1の溶着を行わな
かったこと以外は実施例2と同様にして両面銅張積層板
を得た。
【0041】(比較例3)プリプレグ1の溶着を行わな
かったこと以外は実施例3と同様にして両面銅張積層板
を得た。
【0042】(比較例4)プリプレグ1間の溶着を、熱
硬化性樹脂組成物の硬化温度以上である170℃で行っ
た以外は、実施例5と同様にして両面銅張積層板を得
た。
【0043】(評価試験)実施例1〜7並びに比較例1
〜4で得られた両面銅張積層板について、ずれAの大き
さ、しわの発生数及び板厚のばらつきを評価した。
【0044】ずれAの大きさは、加熱加圧する前に、積
層体6と熱板3の間に挟んだクラフト紙にプリプレグ1
端部の位置を表示しておき、加熱加圧した後のプリプレ
グ1端部の位置と、クラフト紙に表示した位置との差の
長さを測定し、積層板各10枚の最大値をずれAの大き
さとした。
【0045】またしわの発生数は、目視で積層板の銅箔
表面を観察し、しわ状の凹部が発生している数を積層板
各10枚で評価した。
【0046】また板厚のばらつきは、マイクロメータ
で、積層板各5枚の4隅を各10枚測定し、その最大値
と最小値の差を求めた。
【0047】結果は、表1に示した通り、実施例1〜7
では、比較例1〜3と比べると、ずれAの発生が小さ
く、しわの発生数が少なく、また板厚のばらつきが小さ
いことが確認された。また実施例1〜7は、溶着を樹脂
の硬化温度以上で行った比較例4と比べると、ボイドの
発生が抑制され、成形性が向上していることが確認され
た。
【0048】
【表1】
【0049】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係る積
層板の製造方法は、熱硬化性樹脂組成物及び基材からな
るプリプレグを複数枚積層し、積層されたプリプレグ1
間の接合される面の少なくとも一部において、プリプレ
グ同士を熱硬化性樹脂組成物の溶融温度以上、硬化温度
未満の温度にて加熱溶着した後、加熱加圧成形するもの
であり、加熱加圧成形時において、プリプレグの樹脂が
流動したときにプリプレグ間でずれが発生することをふ
せぐことができ、得られる積層板が、端部に所要枚数の
プリプレグの枚数よりも少ない部分が発生して部分的に
厚みが薄くなったり、圧力が不足する部分が発生して部
分的に厚みが厚くなって不良となるようなことを防ぐこ
とができるものである。また加熱加圧成形に供される前
のプリプレグ中の樹脂の硬化度を均一に保ち、積層板の
成形性低下を抑制して、成形される積層板中にボイドが
発生することを防ぐことができるものである。
【0050】また本発明の請求項2に係る積層板の製造
方法は、プリプレグ中の樹脂量を、プリプレグ全体の重
量100重量部に対して40〜70重量部とするもので
あり、加熱加圧成形したとき得られる積層板内部に気泡
が残留すること防ぎ、電気的特性が低下することを抑制
するとともに、加熱加圧時の樹脂流れが多くなりすぎる
ことを防いで板厚のばらつきの発生を抑制することがで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の動作を示すもので
あり、(a)は斜視図、(b)は正面図である。
【図2】積層板の製造方法を説明する概略の正面図であ
る。
【図3】従来の積層板の製造方法を説明する図であり、
プリプレグ間にずれが発生している様子を示す概略の正
面図である。
【符号の説明】
1 プリプレグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/00 H05K 3/00 R // B29K 105:06 Fターム(参考) 4F072 AA04 AA07 AA09 AB03 AB04 AB05 AB06 AB07 AB09 AB28 AD13 AD23 AD27 AD28 AD29 AD31 AD33 AD38 AD42 AD45 AE01 AE02 AE03 AE04 AF03 AF04 AF06 AF26 AF27 AF28 AF29 AF30 AG03 AG17 AH02 AJ04 AK02 AL13 4F100 AB17 AB33 AG00 AH02H AH03H AK01A AK01B AK53 AL06A AL06B BA02 BA03 CA02 DG11 DH01A EC032 EJ172 EJ422 EJ82A EJ82B GB43 JB13A JB13B JK14 YY00A YY00B 4F204 AA36 AA39 AB03 AB19 AD03 AD04 AD16 AG03 AH36 AR06 EB01 EB22 EF01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂組成物及び基材からなるプ
    リプレグを複数枚積層し、積層されたプリプレグ間の接
    合される面の少なくとも一部において、プリプレグ同士
    を熱硬化性樹脂組成物の溶融温度以上、硬化温度未満の
    温度にて加熱溶着した後、加熱加圧成形することを特徴
    とする積層板の製造方法。
  2. 【請求項2】 プリプレグ中の樹脂量を、プリプレグ全
    体の重量100重量部に対して40〜70重量部とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の積層板の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI394514B (zh) * 2010-07-30 2013-04-21 朱啟銘 The process of metal composite sheet shell
JP2015199885A (ja) * 2014-04-10 2015-11-12 日立化成株式会社 プリプレグテープの製造方法

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TWI394514B (zh) * 2010-07-30 2013-04-21 朱啟銘 The process of metal composite sheet shell
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