JP2000212048A - 新規な増粘剤を含有するシャンプ―組成物 - Google Patents

新規な増粘剤を含有するシャンプ―組成物

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JP2000212048A
JP2000212048A JP11013018A JP1301899A JP2000212048A JP 2000212048 A JP2000212048 A JP 2000212048A JP 11013018 A JP11013018 A JP 11013018A JP 1301899 A JP1301899 A JP 1301899A JP 2000212048 A JP2000212048 A JP 2000212048A
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concentration
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Makoto Yamashita
信 山下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のアミド系の増粘剤が有する発癌性物質
の生成、生分解性の欠如等の問題点を有さない増粘剤を
含有し、しかも、高い洗浄力、容易な洗浄操作、素早い
泡立ち、迅速な泡切れ、濡れ性の向上等のようなシャン
プー組成物が本来有すべき性質を備えたシャンプー組成
物を提供すること。 【解決手段】 界面活性剤、増粘剤および水性担体を含
有するシャンプー組成物において、該増粘剤が、次の式
(1): 【化1】 (式中、Rは、ドデシル基を表す。)により表される化
合物であることを特徴とするシャンプー組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャンプー組成物
に関する。より詳細には、本発明は、新規な増粘剤を含
有するシャンプー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】頭皮および髪は、周囲の環境と接するこ
とにより、また、毛包に分泌される皮脂等により汚染さ
れる。汚染が蓄積されると外観が悪くなるばかりでな
く、不衛生であるため、定期的にシャンプーする必要で
ある。
【0003】現在用いられているシャンプーの多くは、
液体状のものである。液体状のシャンプーには、取扱い
性、発泡安定性を高め、成分が分離することを防止する
等のために、通常、増粘剤が添加されている。
【0004】従来、シャンプーの増粘剤としては、コカ
ミド(Cocamide)DEA(商品名)のようなアミド系のもの
が用いられている。しかしながら、アミド系の化合物に
は、紫外線が照射されることにより、発癌性を有するニ
トロソアミンに変化するものがあることが知られてい
る。従って、アミド系の増粘剤を用いるシャンプーは、
シャンプー時の濯ぎが不完全な場合等のために増粘剤が
髪等に残留し、これに太陽等からの紫外線が照射される
と、発癌性物質に変化し、人体に悪影響を与え得るとい
う問題点を有している。さらに、アミド系の増粘剤は、
生分解性がないものが多い。従って、アミド系の増粘剤
を用いるシャンプーは、下水等に廃棄された場合に環境
へ悪影響を与え得るという問題点も有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑みて成されたものであり、従来のアミド系の増粘剤
を用いるシャンプーの問題点を解決し、しかも、高い洗
浄力、容易な洗浄操作、素早い泡立ち、迅速な泡切れ、
濡れ性の向上等のようなシャンプー組成物が本来有すべ
き性質を備えたシャンプー組成物を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、特定のN−
アルキル置換のピロリドンを増粘剤として用いることに
より上記の目的が解決できることを見出し、本発明を完
成した。すなわち、本発明は、界面活性剤、増粘剤およ
び水性担体を含有するシャンプー組成物において、前記
増粘剤が、次の式(1):
【0007】
【化2】
【0008】(式中、Rは、ドデシル基を表す。)によ
り表される化合物であることを特徴とするシャンプー組
成物を提供する。
【0009】上記シャンプー組成物が含有する界面活性
剤としては、好ましくは、アニオン型界面活性剤を用い
ることができる。 〔発明の詳細な説明〕
【発明の実施の態様】本発明のシャンプー組成物が含有
する上記式(1)により表されるピロリドン誘導体につ
いて説明する。
【0010】本発明のシャンプー組成物において、上記
式(1)により表されるピロリドン誘導体は、シャンプ
ー組成物の増粘剤として用いられる。しかしながら、本
発明のシャンプー組成物において、このピロリドン誘導
体が、起泡作用、濡れ性の改善等の様な増粘作用に伴う
作用、さらには、界面活性作用、他の界面活性剤との相
乗作用等のような増粘作用以外の作用を奏することを排
除するものでない。
【0011】上記式(1)において、Rにより表される
ドデシル基には、直鎖状のドデシル基が含まれる。
【0012】上記式(1)で表されるピロリドン誘導体
は、以下の式(2)に示すように、
【0013】
【化3】
【0014】(式中、Rは、上で定義した通り。)非イ
オン型の分子あるいは両性イオン型の分子のいずれかの
形態にあると考えられている。
【0015】上記式(1)で表されるピロリドン誘導体
は、それ自体は既知の化合物であり、半導体の洗浄剤、
固体表面洗浄剤、繊維処理剤、印刷(濡らし液)、パー
マネント・ウエーブ液、腐食防止剤、乳化剤等として用
いられているものである。しかしながら、このピロリド
ン誘導体が、シャンプーの増粘剤として有用であること
は今まで知られていなかった。この誘導体は、本出願人
であるアイエスピー・ジャパン(株)から商品名SURFAD
ONE LP 300(サルファドン)として市販されている。
【0016】式(1)で表されるピロリドン誘導体は、
人体に対する安全性が高く、かつ環境に対しても安全な
化合物である。すなわち、以下の<性能試験4>におい
て示すように、この誘導体は、急性経口毒性が低い。ま
た、この誘導体の水懸濁液は、目に対する刺激性がな
い。皮膚に対しては弱刺激性を有するが、使用に際して
問題となるような程度ではない。さらに、この誘導体
は、突然変異原性を有さない。また、この誘導体は、生
分解性を有する。
【0017】本発明のシャンプー組成物において、式
(1)で表されるピロリドン誘導体の添加量は、所望す
る粘度をシャンプー組成物に与えるために有効な量であ
れば特に制限はない。本発明のシャンプー組成物は、目
的に応じて、1,000〜17,000cpsの範囲の粘度に設定する
ことができる。シャンプー組成物の粘度は、式(1)で
表されるピロリドン誘導体の添加量の他に、シャンプー
組成物が含有する食塩、界面活性剤等の塩の濃度、コン
ディショニング剤、温度、pH等により変化するが、通
常、0.2〜4.0重量%の範囲の濃度に式(1)で表される
ピロリドン誘導体を添加することにより、上記範囲の粘
度に設定することができる。
【0018】本明細書において、粘度は、ブルックフィ
ールド粘度計(LVT/4sp/12rpm/1min)で測定したもので
ある。
【0019】本発明のシャンプー組成物は、上述したピ
ロリドン誘導体、界面活性剤および水性担体を含有す
る。
【0020】本発明のシャンプー組成物が含有する界面
活性剤としては、主としてアニオン型の何れのものも用
いることができる。
【0021】アニオン型界面活性剤には、高級アルコー
ル硫酸エステルの塩、高級脂肪酸石けん、アルキルエー
テルリン酸エステル塩等が含まれる。高級アルコール硫
酸エステルの高級アルコールとしては、炭素原子数10〜
25個の直鎖状又は分岐状のアルカノールが含まれる。高
級アルコール硫酸エステルと塩を形成するためのカウン
ターイオンとしては、ナトリウム、アンモニウム、トリ
エタノールアミン等を挙げることができる。
【0022】アニオン型界面活性剤は、会合体形成によ
る溶解度の増大の観点から好ましく用いることができ
る。アニオン型界面活性剤のうち、高級アルコール硫酸
エステルが好ましい。
【0023】式(1)で表されるピロリドン誘導体とア
ニオン型界面活性剤は、アニオン型界面活性剤として高
級アルコール硫酸エステルを用いた場合、次に示す反応
式(3):
【0024】
【化4】
【0025】(式中、Rは上で定義した通りであり、
R’は、高級アルキル基を表す。)を起こすと考えられ
る。
【0026】本発明のシャンプー組成物において、界面
活性剤の添加量は、分子種の界面活性度等に応じて適宜
設定することができるが、通常、20〜40重量%の濃度に
設定することができる。
【0027】本発明のシャンプー組成物が含有する水性
担体には、水、水/アルコール混合液等が含まれる。水
性担体としては、水が製品の安全性の観点から好まし
く、塩強度の調整、重金属の排除等の観点から脱イオン
化水が更に好ましい。
【0028】水性担体の添加量は、所望するシャンプー
組成物の粘度に応じて適宜設定することができるが、通
常、50〜70重量%の濃度に設定することができる。
【0029】本発明のシャンプー組成物は、必要に応じ
て、粘度を調節するための塩(例えば、塩化ナトリウ
ム)、pH調節剤(例えば、クエン酸)、コンディショ
ニング剤(例えば、シリコン)、香料、色素、防腐剤等
のような追加の添加物を更に含有することができる。こ
れらの添加物の種類および量は、最終生成物に所望する
特性に応じて、当業者が適宜設定することができる。ま
た、本発明のシャンプー組成物には、不純物が含有され
ることもある。不純物の一例を挙げると、上記式(1)
において、Rがドデシル基以外のn−アルキル基である
ピロリドン誘導体があり、約1重量%の濃度に含まれ得
る。
【0030】本発明のシャンプー組成物は、式(1)で
表されるピロリドン誘導体を界面活性剤の水性担体溶液
と混合し、必要に応じて、上述したようなpH調節剤、
安定化剤等の添加物を添加することにより製造すること
ができる。水性担体として脱イオン化水を用いる場合を
例として挙げると、本発明のシャンプー組成物は、次の
ような工程を経て製造することができる。なお、撹拌速
度、撹拌時間、設定温度等の製造条件は、当業者が適宜
設定することができる。
【0031】まず、界面活性剤と脱イオン化水を均一な
溶液になるまで撹拌する。撹拌中は、加熱し、温度を65
〜80℃の範囲に設定することが好ましい。
【0032】次いで、上記式(1)で表される化合物を
添加し、均一になるまで撹拌を続ける。均一になった
後、防腐剤を添加する場合には、溶液を冷却し、45℃以
下に設定することが好ましい。
【0033】得られた均一な溶液に、必要な添加物(例
えば、防腐剤)を添加し、均一になるまで撹拌を続けた
後、室温(25〜35℃)に冷却する。
【0034】通常、シャンプー組成物のpH値は、5.0
〜8.0の範囲に調整することができる。
【0035】以上説明したように、本発明のシャンプー
組成物において用いる増粘剤は、上記式(1)のR基が
ドデシル基のものであるが、R基が炭素数13以上のアル
キル基であるピロリドン誘導体も有効に用いることがで
きる。
【0036】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明は、これらの実施例に限定されるもので
はない。
【0037】以下に示す実施例において、添加量は、重
量%によるものである。
【0038】また、以下の実施例において用いられた化
合物とその用途は、次の通りである。しかしながら、こ
こで特定する化合物の用途又は作用は、特定したものに
限定されるものではない。
【0039】ラウレス−2硫酸ナトリウムは、ヘンケル
社製の界面活性剤である。ラウレス−1硫酸ナトリウム
は、ヘンケル社製の界面活性剤である。コカミドプロピ
ルベタインは、ヘンケル社製の界面活性剤(ヤシ油脂肪
酸アミドプロピルベタイン液)である。サルファドンLP
300は、米国ISP社製の、上記式(1)で表される化合
物の商品名である。
【0040】コカミドDEAは、ヘンケル社製の増粘剤で
ある。ジャーマルプラスは、バンダイク社製の安定化剤
である。セラシント IPは、バンダイク社製の真珠光沢
付与剤である。
【0041】<例1>以下の表1に示す組成を有する3
種類の濃度の増粘剤を添加したシャンプー組成物を製造
し、各組成物につき、添加した食塩の濃度と粘度との関
係を測定した。
【0042】
【表1】
【0043】<調製方法> 1.ラウレス2−硫酸ナトリウムと脱イオン化水を混合
し、65℃に加熱した。 2.撹拌しながらコカミドプロピルベタインを1に添加
した。 3.撹拌を続けた後に、サルファドンLP300を1に添加
した。 4.均一になるまで撹拌を続け、45℃に冷却した。 5.ジャーマルプラスを添加した。 6.0〜4%の各濃度になるように塩化ナトリウムを添
加した。 7.均一になるまで撹拌を続け、室温にまで冷却した。
【0044】図1に、塩化ナトリウム濃度と粘度との関
係を表すグラフを示す。図1において、縦軸は、シャン
プー組成物の粘度(cps)を表す。横軸は、シャンプー組
成物中の塩化ナトリウム濃度(重量%)を表す。
【0045】図1のグラフから明らかなように、塩濃度
2%以下の領域では、サルファドンは、均一に溶液中に
分散し、濃度の上昇とともに増粘効果を出すことが認め
られる。
【0046】<例2>以下の表2に示す組成を有するシ
ャンプー組成物を調製した。
【0047】
【表2】
【0048】<調製方法> 1.ラウレス2−硫酸ナトリウムと脱イオン化水を混合
し、65℃に加熱した。 2.撹拌しながらコカミドプロピルベタインを1に添加
した。 3.撹拌を続けた後に、サルファドンLP300又はコカミ
ドDEAを1に添加した。 4.均一になるまで撹拌を続け、45℃に冷却した。 5.ジャーマルプラスを添加した。 6.必要に応じてクエン酸を添加することによりpHを
6.8に調製し、さらに、塩化ナトリウムを添加した。 7.均一になるまで撹拌を続け、室温にまで冷却した。
【0049】上記表2に示すように、式(1)で表され
るピロリドン誘導体は、従来のアミド系増粘剤の1/4の
濃度で同等以上の粘性をシャンプーに付与することがで
きる。
【0050】例2で調製した試料4および比較試料1を
性能試験に供した(後述の<性能試験1>〜<性能試験
3>参照)。
【0051】<例3>以下の表3に示す組成を有するシ
ャンプー組成物を調製した。
【0052】
【表3】
【0053】<調製方法> 1.ラウリル硫酸アンモニウムと脱イオン化水を混合
し、65℃に加熱した。 2.撹拌しながらコカミドプロピルベタインを1に添加
した。 3.撹拌を続けた後に、サルファドンLP300又はコカミ
ドDEAを1に添加した。 4.均一になるまで撹拌を続け、45℃に冷却した。 5.ジャーマルプラスを添加した。 6.必要に応じてクエン酸を添加することによりpHを
6.8に調製し、さらに、各濃度の塩化ナトリウムを添加
した。 7.均一になるまで撹拌を続け、室温にまで冷却した。
【0054】図2に、塩化ナトリウム濃度と粘度との関
係を表すグラフを示す。図2において、縦軸は、各シャ
ンプー組成物の粘度(cps)を表す。横軸は、シャンプー
組成物中の塩化ナトリウム濃度(重量%)を表す。
【0055】図2のグラフから明らかなように、式
(1)で表されるピロリドン誘導体を増粘剤として用い
る本発明のシャンプー組成物は、アミド系化合物を増粘
剤として用いる従来のシャンプー組成物と比較して、1/
4の濃度で同等又はそれ以上の粘度を付与することがで
きる。
【0056】<例4>以下の表4に示す組成を有するシ
ャンプー組成物を調製した。
【0057】
【表4】
【0058】<調製方法> 1.ラウレス−1硫酸アンモニウムと脱イオン化水を混
合し、65℃に加熱した。 2.撹拌しながらコカミドプロピルベタインを1に添加
した。 3.撹拌を続けた後に、サルファドンLP300又はコカミ
ドDEAを1に添加した。 4.均一になるまで撹拌を続け、45℃に冷却した。 5.ジャーマルプラスを添加した。 6.必要に応じてクエン酸を添加することによりpHを
6.8に調製し、さらに、各濃度の塩化ナトリウムを添加
した。 7.均一になるまで撹拌を続け、室温にまで冷却した。
【0059】図3に、塩化ナトリウム濃度と粘度との関
係を表すグラフを示す。図3において、縦軸は、各シャ
ンプー組成物の粘度(cps)を表す。横軸は、シャンプー
組成物中の塩化ナトリウム濃度(重量%)を表す。
【0060】図3のグラフから明らかなように、式
(1)で表されるピロリドン誘導体を増粘剤として用い
る本発明のシャンプー組成物は、アミド系化合物を増粘
剤として用いる従来のシャンプー組成物と比較して、1/
4の濃度で同等又はそれ以上の粘度を付与することがで
きる。
【0061】<例5>以下の表5に示す組成を有するシ
ャンプー組成物を調製した。
【0062】
【表5】
【0063】<調製方法> 1.ラウリル硫酸トリエタノールアミンと脱イオン化水
を混合し、65℃に加熱した。 2.撹拌しながらコカミドプロピルベタインを1に添加
した。 3.撹拌を続けた後に、サルファドンLP300又はコカミ
ドDEAを1に添加した。 4.均一になるまで撹拌を続け、45℃に冷却した。 5.ジャーマルプラスを添加した。 6.必要に応じてクエン酸を添加することによりpHを
6.8に調製し、さらに、各濃度の塩化ナトリウムを添加
した。 7.均一になるまで撹拌を続け、室温にまで冷却した。
【0064】図4に、塩化ナトリウム濃度と粘度との関
係を表すグラフを示す。図4において、縦軸は、各シャ
ンプー組成物の粘度(cps)を表す。横軸は、シャンプー
組成物中の塩化ナトリウム濃度(重量%)を表す。
【0065】図4のグラフから明らかなように、式
(1)で表されるピロリドン誘導体を増粘剤として用い
る本発明のシャンプー組成物は、アミド系化合物を増粘
剤として用いる従来のシャンプー組成物と比較して、1/
4の濃度で同等又はそれ以上の粘度を付与することがで
きる。
【0066】<例6>以下の表6に示す組成を有するシ
ャンプー組成物を調製した。
【0067】
【表6】
【0068】<調製方法> 1.ラウリル硫酸トリエタノールアミンとラウレス−2
硫酸ナトリウムと脱イオン化水を混合し、65℃に加熱し
た。 2.撹拌しながらサルファドンLP300又はコカミドDEAを
1に添加した。 3.均一になるまで撹拌を続け、45℃に冷却した。 4.ジャーマルプラスを添加した。 5.クエン酸を添加することによりpHを6.8〜7.0に調
製し、さらに、各濃度の塩化ナトリウムを添加した。 6.均一になるまで撹拌を続け、室温にまで冷却した。
【0069】図5に、塩化ナトリウム濃度と粘度との関
係を表すグラフを示す。図5において、縦軸は、各シャ
ンプー組成物の粘度(cps)を表す。横軸は、シャンプー
組成物中の塩化ナトリウム濃度(重量%)を表す。
【0070】図5のグラフから明らかなように、式
(1)で表されるピロリドン誘導体を増粘剤として用い
る本発明のシャンプー組成物は、アミド系化合物を増粘
剤として用いる従来のシャンプー組成物と比較して、1/
4の濃度でほぼ同等の粘度を付与することができる。
【0071】<例7>以下の表7に示す組成を有するシ
ャンプー組成物を調製した。
【0072】
【表7】
【0073】<調製方法> 1.ラウレス−1硫酸アンモニウムとラウリル硫酸アン
モニウムと脱イオン化水を混合し、均一になるまで混合
した。 2.撹拌しながらサルファドンLP300又はコカミドDEAを
添加した。 3.均一になるまで撹拌を続け、ジャーマルプラスを添
加した。 4.クエン酸を添加することによりpHを5.5〜6.0に調
製し、さらに、各濃度の塩化ナトリウムを添加した。 5.均一になるまで撹拌を続け、室温にまで冷却した。
【0074】図6に、塩化ナトリウム濃度と粘度との関
係を表すグラフを示す。図6において、縦軸は、各シャ
ンプー組成物の粘度(cps)を表す。横軸は、シャンプー
組成物中の塩化ナトリウム濃度(重量%)を表す。
【0075】図6のグラフから明らかなように、式
(1)で表されるピロリドン誘導体を増粘剤として用い
る本発明のシャンプー組成物は、アミド系化合物を増粘
剤として用いる従来のシャンプー組成物と比較して、1/
4の濃度でほぼ同等の粘度を付与することができる。
【0076】<例8>以下の表8に示す組成を有するシ
ャンプー組成物を調製した。
【0077】
【表8】
【0078】<調製方法> 1.ラウレス−1硫酸アンモニウムと脱イオン化水を混
合し、均一になるまで混合した。 2.撹拌しながらサルファドンLP300又はコカミドDEAを
添加した。 3.均一になるまで撹拌を続け、ジャーマルプラスを添
加した。 4.クエン酸を添加することによりpHを5.5〜5.7に調
製し、さらに、各濃度の塩化ナトリウムを添加した。 5.均一になるまで撹拌を続け、室温にまで冷却した。
【0079】図7に、塩化ナトリウム濃度と粘度との関
係を表すグラフを示す。図7において、縦軸は、各シャ
ンプー組成物の粘度(cps)を表す。横軸は、シャンプー
組成物中の塩化ナトリウム濃度(重量%)を表す。
【0080】図7のグラフから明らかなように、式
(1)で表されるピロリドン誘導体を増粘剤として用い
る本発明のシャンプー組成物は、アミド系化合物を増粘
剤として用いる従来のシャンプー組成物と比較して、1/
4の濃度でほぼ同等又はそれ以上の粘度を付与すること
ができる。
【0081】<例9>以下の表9に示す組成を有する、
真珠光沢を有するシャンプー組成物を調製した。
【0082】
【表9】
【0083】<調製方法> 1.ラウレス−2硫酸ナトリウムと脱イオン化水を混合
し、65℃に加熱した。 2.撹拌しながらコカミドプルピルベタインおよびセラ
シント IPを1に添加した。 3.撹拌を続けた後に、サルファドンLP 300を添加し
た。 4.均一になるんまで撹拌を続け、45℃に冷却した。 5.ジャーマルプラスを添加した。 6.必要に応じて、塩化ナトリウムを添加し粘性を付与
した。 7.均一になるまで撹拌を続け、室温に冷却した。
【0084】<性能試験1>1%サルファドンLP 300を
含有する本発明のシャンプー組成物(例2で調製した試
料4)と4%コカミドDEAを含有する比較用のシャンプ
ー組成物(例2で調製した比較試料1)を美容室で実際
に使用し、その性能を評価した。
【0085】<評価方法>被験者の頭部の半分を試料4
のシャンプー組成物を用いて、残りの半分を比較試料1
のシャンプー組成物を用いて洗髪し(半頭試験)、両組
成物を比較した。先入観を排除するために、両シャンプ
ーとも名称を伏して試験した。この比較試験の被験者は
5人であった。
【0086】5人の評価の平均値を以下の表10に示す。
1.0よりも大きい差の場合のみ、有意な差と認められ
る。平均値が低いほど、ばらつきが少ないことを示す。
【0087】
【表10】
【0088】上記表3の結果から明らかなように、本発
明のシャンプー組成物は、従来のアミド系増粘剤を用い
るシャンプー組成物とほぼ同等の特性を有するものであ
り、式(1)で表されるピロリドン誘導体が、アミド系
増粘剤の代替物として有用であることが分かる。
【0089】<性能試験2>1%サルファドンLP 300を
含有する本発明のシャンプー組成物(例2で調製した試
料4)と4%コカミドDEAを含有する比較用のシャンプ
ー組成物(例2で調製した比較試料1)について、起泡
性およびその安定性の評価を行った。
【0090】<評価方法> 1.110ppmの硬水(注1〜4)中の各試験試料の0.1%
溶液を調製した。 2.250mLのメスシリンダーに100mLの1で調製した試験
試料を注いだ。 3.250mLのメスシリンダー中の試験試料を20回振蕩し
た。 4.2〜3分放置し、泡の高さの初期値を読み取った。 5.5分毎に泡の高さの読み取りを継続した。 6.30分の時点で泡の高さの最終値を読み取った。 7.時間に対する泡の高さの読みをグラフに表した。
【0091】注1)硬水の調製(濃度3000ppm) 塩化カルシウム 3.3072g 塩化マグネシウム 1.5280g 脱イオン化水を加え、合計を 1000mLにする。
【0092】注2)上記注1)の硬水における2:1の
Ca:Mg比は、アメリカ合衆国における平均的な水を
代表するものである。 注3)上記注1)の濃度3000ppmの硬水3.7mLに脱イオン
化水を加えて100mLにすることにより、110ppmの濃度の
硬水を調製した。 注4)上記注3)の硬水は、アメリカ合衆国における平
均的な水の硬度を代表するものである。
【0093】得られた結果を図8に示す。図8のグラフ
において、縦軸は、泡の高さ(mL)を表し、横軸は、時間
の経過(分)を表す。
【0094】図8のグラフから明らかなように、本発明
のシャンプーは、増粘剤(式(1)で表されるピロリド
ン誘導体)の濃度が1/4であるにも拘わらず、アミド系
の増粘剤を含有する従来のシャンプーよりも、何れの時
間においても高い泡の高さを示した。
【0095】<性能試験3>1%サルファドンLP 300を
含有する本発明のシャンプー組成物(例2で調製した試
料4)と4%コカミドDEAを含有する比較用のシャンプ
ー組成物(例2で調製した比較試料1)について、起泡
性の評価を行った。
【0096】<評価方法> 1.110ppmの硬水(注1)中の各試験試料の0.1%溶液
を調製した。 2.250mLのメスシリンダーに100mLの1で調製した試験
試料を注いだ。 3.250mLのメスシリンダー中の試験試料を5回振蕩し
た。 4.2〜3分放置し、泡の高さを読み取った。 5.各々5回の振蕩を継続し、対応する泡の高さの値を
読み取った。 6.5、10、15および20回の振蕩の時点で泡の高さを読
み取った。 7.振蕩回数に対する泡の高さの読みをグラフに表し
た。
【0097】注1)測定例2で用いた硬水と同じ。
【0098】得られた結果を図9に示す。図9のグラフ
において、縦軸は、泡の高さ(mL)を表し、横軸は、時間
の経過(分)を表す。
【0099】図9のグラフから明らかなように、本発明
のシャンプーは、増粘剤(式(1)で表されるピロリド
ン誘導体)の濃度が1/4であるにも拘わらず、アミド系
の増粘剤を含有する従来のシャンプーよりも、何れの振
蕩回数においても優れた起泡性を示した。
【0100】<性能試験4>式(1)で表される化合物
(サルファドン LP 300)につき、安全性を試験した。
【0101】急性経口毒性は、ニューヨーク州のペルガ
モン・プレス社(Pergamon Press Inc.)発行の、フード
・アンド・ケミカル・トキシコロジー、第20巻(Food an
d Chemical toxicology v.20-)に記載の方法に従い、ラ
ットを用いて試験した。
【0102】一次眼刺激および一次皮膚刺激は、サルフ
ァドン LP 300の2%水懸濁液を用いて、フードアンド
ケミカルトキシコロジー第20巻に記載の方法に従い、ウ
サギを用いて試験した。
【0103】変異原生は、エイムス試験法により試験し
た。生分解性は、ASTM(米国材料試験協会)の定める方
法に従い試験した。得られた結果を次の表11に示す。
【0104】
【表11】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、シャンプー組成物が含有する塩化ナト
リウムの濃度とシャンプー組成物の粘度との関係を表す
グラフである。
【図2】図2は、シャンプー組成物が含有する塩化ナト
リウムの濃度とシャンプー組成物の粘度との関係を表す
グラフである。
【図3】図3は、シャンプー組成物が含有する塩化ナト
リウムの濃度とシャンプー組成物の粘度との関係を表す
グラフである。
【図4】図4は、シャンプー組成物が含有する塩化ナト
リウムの濃度とシャンプー組成物の粘度との関係を表す
グラフである。
【図5】図5は、シャンプー組成物が含有する塩化ナト
リウムの濃度とシャンプー組成物の粘度との関係を表す
グラフである。
【図6】図6は、シャンプー組成物が含有する塩化ナト
リウムの濃度とシャンプー組成物の粘度との関係を表す
グラフである。
【図7】図7は、シャンプー組成物が含有する塩化ナト
リウムの濃度とシャンプー組成物の粘度との関係を表す
グラフである。
【図8】図8は、シャンプー組成物の起泡性とその安定
性を表すグラフである。
【図9】図9は、シャンプー組成物の起泡性を表すグラ
フである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 界面活性剤、増粘剤および水性担体を含
    有するシャンプー組成物において、該増粘剤が、次の式
    (1): 【化1】 (式中、Rは、ドデシル基を表す。)により表される化
    合物であることを特徴とするシャンプー組成物。
  2. 【請求項2】 前記界面活性剤が、アニオン型界面活性
    剤であることを特徴とする請求項1に記載のシャンプー
    組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003095885A (ja) * 2001-09-21 2003-04-03 Nonogawa Shoji Kk 洗髪用化粧料
JP2017113709A (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 株式会社日本触媒 界面活性剤の担持剤

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JP2003095885A (ja) * 2001-09-21 2003-04-03 Nonogawa Shoji Kk 洗髪用化粧料
JP2017113709A (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 株式会社日本触媒 界面活性剤の担持剤

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