JP2000212823A - 紡糸方法および装置 - Google Patents

紡糸方法および装置

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JP2000212823A
JP2000212823A JP11011383A JP1138399A JP2000212823A JP 2000212823 A JP2000212823 A JP 2000212823A JP 11011383 A JP11011383 A JP 11011383A JP 1138399 A JP1138399 A JP 1138399A JP 2000212823 A JP2000212823 A JP 2000212823A
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JP
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spinning
cross
nozzle tip
sectional
spinneret
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Keiichi Murakami
惠一 村上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成繊維の分野において、織成後に多様な風
合いや色合いを実質的に自由にかもし出すことが可能な
紡糸方法および装置、ならびにそれらを用いて製造され
た合成繊維を提供する。 【解決手段】 複数の紡糸用孔を有する一つの口金によ
り、横断面形状または/および太さが互いに異なる2種
以上の単糸を同時に紡糸することを特徴とする紡糸方
法、および口金本体と、該口金本体に穿設された複数の
取付孔内に装着され、内部に形成された紡糸用孔の横断
面形状または/および横断面積が互いに異なる2種以上
のノズルチップとを有する紡糸装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成繊維の紡糸方
法および装置に関し、とくに織成後に多様な風合いや色
合いを実質的に自由にかもし出すことが可能な合成繊維
の紡糸方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、合成繊維の紡糸においては、多
数の紡糸用孔を有する口金を用い、口金の各紡糸用孔か
ら引き取られた複数の単糸をマルチフィラメント糸とし
て形成している。マルチフィラメント糸は、そのまま織
成に供されたり、適当な長さに切断した後紡績され、織
成に供される。従来の紡糸用口金にあっては、一つの口
金内に形成されている紡糸用孔の横断面形状や横断面積
は一定であり、実質的に同一の横断面形状や太さの単糸
からなるマルチフィラメント糸が製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の合成
繊維の紡糸方法においては、各単糸の形状や太さが実質
的に一定であり、マルチフィラメント糸としても実質的
に一定の品質の揃った糸を製造できる反面、逆の要求、
すなわち、各単糸の形状や太さが多様にばらついてお
り、それによって織成後の風合いや色合いに多様性をも
たせるという要求には応えることができなかった。
【0004】たとえば天然繊維においては、通常、各単
糸の横断面形状や太さが相当ばらついているので、この
ような単糸からなる紡績糸を用いた織物では、織成後に
独特の風合いや色合いを意図的にもたせることが可能で
あり、市場における多様性の要求、少量多品種生産の要
求にある程度対応することが可能である。
【0005】本発明の課題は、合成繊維の分野におい
て、織成後に多様な風合いや色合いを実質的に自由にか
もし出すことが可能な紡糸方法および装置、ならびにそ
れらを用いて製造された合成繊維を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る紡糸方法は、複数の紡糸用孔を有する
一つの口金により、横断面形状または/および太さが互
いに異なる2種以上の単糸を同時に紡糸することを特徴
とする方法からなる。
【0007】この紡糸方法においては、一つの口金内に
おける複数の紡糸用孔の横断面形状または/および横断
面積を2種以上に設定し、複数の紡糸用孔の横断面形状
または/および横断面積の設定を生産条件に応じて変更
できるようにすることが好ましい。2種以上の糸の少な
くと一部を中空糸に形成することもできる。
【0008】本発明に係る紡糸装置は、一つの口金内
に、横断面形状または/および横断面積が互いに異なる
2種以上の紡糸用孔を有することを特徴とするものから
なる。
【0009】この紡糸装置においては、口金本体と、該
口金本体に穿設された複数の取付孔内に装着され、内部
に形成された紡糸用孔の横断面形状または/および横断
面積が互いに異なる2種以上のノズルチップとを有する
構成とできる。口金本体は金属製、たとえばステンレス
製に、ノズルチップはセラミック製に構成できる。口金
本体、ノズルチップともに金属製、たとえばステンレス
製としてもよく、口金本体、ノズルチップともにセラミ
ック製としてもよい。また、ノズルチップの少なくとも
一部を、中空糸成形用のノズルチップとすることもでき
る。
【0010】本発明に係る合成繊維は、上記のような紡
糸方法または紡糸装置を用いて製造されたものである。
製造される合成繊維の形態としては、横断面形状または
/および太さが互いに異なる2種以上の単糸を有するマ
ルチフィラメント糸からなる形態とすることができ、さ
らには、それを適当な長さに切断した後紡績した紡績糸
の形態とすることもできる。
【0011】このような本発明に係る紡糸方法および装
置においては、一つの口金から横断面形状または/おび
太さの異なる2種以上の単糸を同時に紡糸してマルチフ
ィラメント糸とすることができるので、紡糸された糸自
身に、従来の均一な単糸の集合であるマルチフィラメン
ト糸には無い、多様な特性をもたせることができる。と
くに織物に織成した後に、横断面形状や太さの異なる2
種以上の単糸の組み合わせにより、極めて多様な風合い
や色合いをもたせることが可能になり、複数種の単糸の
組み合わせを変更することにより、実質的に自由に風合
いや色合いを多様に変化させることが可能になる。
【0012】各単糸の組み合わせの変更は、装置的に
は、組み合わせの異なる口金自身を変更する方法でもよ
く、また、個々のノズルチップを口金本体に対し着脱可
能に構成しておくことにより、そのときの生産に用いる
ノズルチップの組み合わせを適宜変更できるようにして
もよい。
【0013】各単糸の組み合わせの結果、紡糸されるマ
ルチフィラメント糸のトータルデニールを一定に保ちつ
つ、あるいはトータルデニールも変更しつつ、それを構
成する各単糸の形状や太さを自由に変更したり、組み合
わせたりすることが可能になり、実質的に無限の変化を
もたせることが可能になって、織成後には、従来にない
多様な風合いや色合いをかもし出すことが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施の
形態を、図面を参照しながら説明する。図1および図2
は、本発明の一実施態様に係る紡糸装置を示している。
図において、1は紡糸用口金を示しており、口金1は、
本実施態様では、口金本体2と、口金本体2とは別体に
形成された、内部に紡糸用孔3を有するノズルチップ4
とからなっている。但し、本発明においては、口金本体
2に直接紡糸用孔3を穿設することも可能である。
【0015】本実施態様では、口金本体2は金属製、た
とえばステンレス製の部材からなり、ノズルチップ4
は、セラミック製の部材からなっている。このノズルチ
ップ4は、金属製部材に構成することも可能である。口
金本体2には、複数の取付孔5が穿設されており、各取
付孔5内に、各ノズルチップ4が装着、固定されてい
る。
【0016】本実施態様では、各ノズルチップ4は、各
取付孔5内に着脱可能に装着されているが、着脱を行わ
ない固定式の口金とすることも可能である。着脱構造は
特に限定しないが、たとえば図2に示すように、取付孔
5を、ノズルチップ4の下部に形成された小径部4aを
嵌着させる小径孔部と、上部に形成された大径部4bを
遊嵌させる大径孔部との段付孔に形成しておき、ノズル
チップ4と取付孔5の大径孔部との間の環状空間6に上
方から軟性のシールリング7(たとえば、銀リング)を
挿入し、該シールリング7を上方から、環状空間6を隙
間なく埋めるように押圧、変形させてシールする構造と
する。シールリング7は、口金本体2やノズルチップ4
に比べ柔らかいので、環状空間6を十分にシールするこ
とができるとともに、ノズルチップ4を下面側から押圧
することにより、ノズルチップ4を口金本体2から取り
外すことが可能である。とくにシールリング7の装着部
に、上方に向かって開くテーパ面8を形成しておけば、
環状空間6のシールおよびノズルチップ4の着脱が両方
とも容易化される。
【0017】口金本体2には、多数(複数)のノズルチ
ップ4が着脱可能に装着されるが、各ノズルチップ4の
内部に形成される紡糸用孔3は、その横断面形状a1
2、a3 ・・・または/および横断面積d1 、d2
3 ・・・が互いに異なる2種以上に形成されている。
すなわち、2種以上のノズルチップ4が、一つの口金本
体2に同時に装着されている。
【0018】この2種以上の横断面形状は、たとえば、
横断面が円形や三角、四角、あるいはその他の異形形
状、さらには中空形状に形成されている。また、横断面
積は、たとえば5倍程度までの範囲で、断面積が異なる
ものに形成されている。このような横断面形状または/
および横断面積が異なる紡糸用孔3を有するノズルチッ
プ4の組み合わせにより、一つの口金1でありながら、
横断面形状または/および太さが互いに異なる2種以上
の単糸が同時に紡糸され、それらが組み合わされたマル
チフィラメント糸が得られる。
【0019】たとえば図3に例示するように、円、三
角、四角の横断面形状を有する各単糸10、11、12
が、ランダムにあるいは一定の規制性をもって組み合わ
されたマルチフィラメント糸13が得られる。横断面積
が異なる単糸の組み合わせや横断面形状と横断面積の両
方が異なる多糸の場合にも、同様にランダムにあるいは
一定の規制性をもって組み合わされたマルチフィラメン
ト糸が得られる。組み合わせは、得ようとするマルチフ
ィラメント糸に応じて(生産条件に応じて)、自由に変
更可能である。
【0020】また、たとえば図4の(イ)、(ロ)、
(ハ)に示すように、ある種の単糸(図示例では円形断
面の単糸10)を中央部に配置し、それとは異なる種類
の単糸(図示例では、三角形または/および四角形の単
糸11、12)を周囲に配置したマルチフィラメント糸
14、15、16とすることもできる。
【0021】さらに、設定する各単糸の横断面形状とし
ては、たとえば図5に示すように、三角形や星型に延び
る枝部分を有するタイプの異形糸20の形状(図5の
(イ))や、円形や三角形の中空糸21、22の形状
(図5の(ロ)、(ハ))に成形することもできる。こ
のような異形糸や中空糸を形成するための紡糸用孔に
は、周知の構造を採用できる。
【0022】さらに、横断面形状が互いに異なる単糸か
らなるマルチフィラメント糸を紡糸する各態様を、口金
側について例示すると、たとえば図6ないし図8に示す
ような構成を採ることができる。図6に示す口金31で
は、円形断面糸紡糸用孔を有するノズルチップ32と三
角形断面糸紡糸用孔を有するノズルチップ33が混在さ
れ、図7に示す口金41では、円形断面糸紡糸用孔を有
するノズルチップ42、三角形断面糸紡糸用孔を有する
ノズルチップ43および四角形断面糸紡糸用孔を有する
ノズルチップ44が扇形に分割された領域にそれぞれ配
置されている。図8に示す口金51では、中央部に中空
糸紡糸用孔を有するノズルチップ52が、その周囲に四
角形断面糸紡糸用孔を有するノズルチップ53が、その
周囲に三角形断面糸紡糸用孔を有するノズルチップ54
が、同心円状に配置された例が示されている。
【0023】このように、本発明においては、マルチフ
ィラメント糸として同時に紡糸される各単糸の横断面形
状や太さを任意に組み合わせることができる。得られる
マルチフィラメント糸は、従来のものとは異なり、1本
のマルチフィラメント糸中に2種以上の横断面形状や太
さの異なる単糸が組み合わされたものであるから、それ
を織物に織成した後には、複雑で多様な風合いや色合い
がかもし出される。とくに、マルチフィラメント糸に熱
処理を施すことにより、横断面形状や横断面積の異なる
単糸は異なる熱変形を生じるから、多様性を一層強調す
ることが可能になる。このように組み合わせる単糸の横
断面形状や太さは自由に変更でき、それらを変更するこ
とにより、風合いや色合いは、実質的に自由に、しかも
極めて多様に変化する。その結果、従来の紡糸法で到底
得られないだけの多様な風合いや色合いが実現される。
その多様な変化は、上記実施態様ではノズルチップ4を
生産条件に応じて変えることにより達成でき、少量ず
つ、極めて多品種の生産が可能になり、ユーザの多様な
要求に容易に応えることができる。
【0024】また、マルチフィラメント糸としてのトー
タルデニールを実質的に一定に保ちつつ上記多様な変更
が可能であり、マルチフィラメント糸を用いた織成に実
質的に影響を及ぼすことなく、織成後の風合いや色合い
を簡単に変えることができるようになる。もちろん、マ
ルチフィラメント糸のトータルデニール自体を変更する
ことも可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の紡糸方法
および装置によれば、一つの口金から横断面形状または
/および太さが異なる2種以上の単糸からなるマルチフ
ィラメント糸を紡糸することができ、それを織成した後
の風合いや色合いに従来にない多様性を意図的にもたせ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る紡糸装置の部分縦断
面図である。
【図2】図1の口金の部分縦断面図である。
【図3】本発明の一実施態様に係る紡糸方法により製造
されたマルチフィラメント糸の概略横断面図である。
【図4】本発明の別の実施態様に係る紡糸方法により製
造されたマルチフィラメント糸の概略横断面図である。
【図5】紡糸される単糸の他の形状例を示す横断面図で
ある。
【図6】本発明の一実施態様に係る口金の概略底面図で
ある。
【図7】本発明の別の実施態様に係る口金の概略底面図
である。
【図8】本発明のさらに別の実施態様に係る口金の概略
底面図である。
【符号の説明】
1、31、41、51 口金 2 口金本体 3 紡糸用孔 4 ノズルチップ 5 取付孔 6 環状空間 7 シールリング 8 テーパ面 10、11、12 単糸 13、14、15、16 マルチフィラメント糸 20 異形糸 21、22 中空糸 32、42 円形断面糸紡糸用孔を有するノズルチップ 33、43、54 三角形断面糸紡糸用孔を有するノズ
ルチップ 44、53 四角形断面糸紡糸用孔を有するノズルチッ
プ 52 中空糸紡糸用孔を有するノズルチップ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の紡糸用孔を有する一つの口金によ
    り、横断面形状または/および太さが互いに異なる2種
    以上の単糸を同時に紡糸することを特徴とする紡糸方
    法。
  2. 【請求項2】 一つの口金内における複数の紡糸用孔の
    横断面形状または/および横断面積を2種以上に設定す
    る、請求項1の紡糸方法。
  3. 【請求項3】 複数の紡糸用孔の横断面形状または/お
    よび横断面積の設定を生産条件に応じて変更する、請求
    項2の紡糸方法。
  4. 【請求項4】 2種以上の糸の少なくとも一部を中空糸
    に形成する、請求項1ないし3のいずれかに記載の紡糸
    方法。
  5. 【請求項5】 一つの口金内に、横断面形状または/お
    よび横断面積が互いに異なる2種以上の紡糸用孔を有す
    ることを特徴とする紡糸装置。
  6. 【請求項6】 口金本体と、該口金本体に穿設された複
    数の取付孔内に装着され、内部に形成された紡糸用孔の
    横断面形状または/および横断面積が互いに異なる2種
    以上のノズルチップとを有する、請求項5の紡糸装置。
  7. 【請求項7】 金属製の口金本体と、セラミック製のノ
    ズルチップを有する請求項6の紡糸装置。
  8. 【請求項8】 ノズルチップの少なくとも一部が中空糸
    成形用のノズルチップからなる、請求項6または7の紡
    糸装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし4のいずれかに記載の方
    法または請求項5ないし8のいずれかに記載の装置を用
    いて製造された合成繊維。
  10. 【請求項10】 横断面形状または/および太さが互い
    に異なる2種以上の単糸を有するマルチフィラメント糸
    からなる、請求項9の合成繊維。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102851759A (zh) * 2012-08-01 2013-01-02 张家港市恒美纺织有限公司 用于纺丝的喷丝板
CN103184566A (zh) * 2011-12-31 2013-07-03 新乡化纤股份有限公司 一种异形多孔喷丝头
CN104153080A (zh) * 2014-08-11 2014-11-19 浙江中烟工业有限责任公司 一种降焦卷烟滤棒用混合单旦丝束及其制备方法和应用
CN104562240A (zh) * 2014-12-31 2015-04-29 江苏恒力化纤股份有限公司 一种中空加“u”形涤纶拉伸变形丝及其制备方法
CN114790582A (zh) * 2022-06-08 2022-07-26 于金宇 原生仿生新型纤维

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