JP2000213202A - ダンパ装置 - Google Patents

ダンパ装置

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JP2000213202A
JP2000213202A JP11014944A JP1494499A JP2000213202A JP 2000213202 A JP2000213202 A JP 2000213202A JP 11014944 A JP11014944 A JP 11014944A JP 1494499 A JP1494499 A JP 1494499A JP 2000213202 A JP2000213202 A JP 2000213202A
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JP
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damper device
wall
transmission member
shaped space
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JP11014944A
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Yohei Katayama
洋平 片山
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は1人の作業者がダンパ装置の運搬及
び組立作業を容易に行なえることを課題とする。 【解決手段】 ダンパ装置11は、下部伝達部材16の
枠16aに締結部材18により分離可能に組み付けられ
る下部枠部材19と、上部伝達部材17の枠17aに締
結部材20により分離可能に組み付けられる上部枠部材
21と、上部枠部材21と下部枠部材19との間の相対
変位を減衰するように上部枠部材17と下部枠部材19
との間に装袈される一対の油圧ダンパ22,23と、上
部枠部材21と下部枠部材19との両端間を部分的に連
結する一対の連結部24,25とから構成されている。
ダンパ装置11は、下部伝達部材16及び上部伝達部材
17と別体であるので、小型化及び軽量化されており、
例えば1人の作業者でも取付作業が行なえるように構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダンパ装置に係り、
特に構造物の振動エネルギを吸収するよう構成された制
振壁パネルのダンパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビルや住宅等の構造物の耐震性を高める
手段として、骨組みの対角位置に装架されて壁の内部に
配置されるブレースに油圧ダンパを取り付けてなる制振
構造の開発が進められている。この制振構造では、油圧
ダンパにより柱や梁等の骨組み間に骨組を塑性変形させ
ようとする地震の振動エネルギを吸収し、構造物の骨組
みを制振させる構成となっている。
【0003】このような制振構造に用いられる従来のブ
レースダンパ装置としては、例えば実開平7−2310
8号公報に開示された構成のものがある。この公報に記
載されたものは、油圧ダンパがブレースとして取り付け
られており、油圧ダンパのシリンダ端部が骨組みの角部
に連結され、シリンダ内を往復動するピストンに結合さ
れたピストンロッドの端部が骨組みの対角位置に形成さ
れた他の角部に連結されている。
【0004】そして、地震による振動エネルギが構造物
の骨組みに伝わると、長方形状に組まれた骨組みが平行
四辺形となるように変形させる応力が構造物に作用す
る。その際の振動エネルギは、油圧ダンパにより吸収さ
れる。その結果、構造物は地震による変形が防止され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
たブレースダンパ装置では、油圧ダンパ及び柱や梁等の
骨組みを有するため、複数の作業員が特別な施工方法で
組み立てながらコンクリートの壁面に固定する必要があ
り、取付作業が難しかった。そのため、ブレースダンパ
装置を上部パネルと下部パネルとの間に介在させてなる
制振壁パネルを形成し、この制振壁パネルを工場で組み
立てて現場でパネル毎コンクリートの壁面に固定するよ
うにして取付作業が容易に行なえるよう構成されたもの
が開発されつつある。
【0006】しかしながら、このような制震壁パネル
は、おおよそ幅90cm×高さ270cmと大きくなっ
てしまいかなりの重量がある。そのため、上記のような
制震壁パネルを木造の一般住宅に取り付ける場合、大工
等の職人が1人で作業することが多いので、制震壁パネ
ルの取付作業が難しいといった問題がある。そこで、本
発明は上記課題を解決したダンパ装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。上記請求項1
記載の発明は、構造物の柱、梁から形成される垂直な壁
面状空間に設けられ、該壁面状空間と平行な水平方向の
振動を伝える上部伝達部材と、前記構造物の基礎、柱か
ら形成される垂直な壁面状空間に設けられ、前記基礎か
らの該壁面状空間と平行な水平方向の振動を伝える下部
伝達部材との間に介在するように設けられるダンパ装置
において、前記壁面状空間と平行に延在するように前記
上部伝達部材に分離可能に組み付けられる上部枠部材
と、前記壁面状空間と平行に延在するように前記下部伝
達部材に分離可能に組み付けられる下部枠部材と、前記
上部枠部材と前記下部枠部材との間の相対変位を減衰す
るように前記上部枠部材と前記下部枠部材との間に装袈
される減衰手段と、前記上部枠部材と前記下部枠部材と
の間の一部を部分的に連結する連結手段と、からなるこ
とを特徴とするものである。
【0008】従って、請求項1記載の発明によれば、上
部枠部材及び下部枠部材が上部伝達部材及び下部伝達部
材に分離可能に組み付けられ、減衰手段が上部枠部材と
下部枠部材との間の相対変位を減衰するように上部枠部
材と下部枠部材との間に装袈されるため、現場で上部伝
達部材及び下部伝達部材を製作して上部枠部材及び下部
枠部材を上部伝達部材及び下部伝達部材に組み付けるこ
とが可能となり、例えば大工が1人で木造住宅の壁部や
柱間にダンパ装置を取り付ける場合でも容易に取り付け
ることができる。また、連結手段により上部枠部材と下
部枠部材との間の一部を部分的に連結してなるため、組
み立て前に上部枠部材と下部枠部材とが動作せず、組み
立て作業が容易に行なえる。
【0009】また、上記請求項2記載の発明は、前記請
求項1記載のダンパ装置であって、前記連結手段が、前
記壁面状空間の平面と平行な水平方向に弾性を有し、前
記壁面状空間の平面と直交する方向に剛性を有すること
を特徴とするものである。従って、請求項2記載の発明
によれば、連結手段が壁面状空間の平面と平行な水平方
向に弾性を有し、壁面状空間の平面と直交する方向に剛
性を有するため、地震による振動方向が壁面状空間の平
面と平行な水平方向であるときは減衰手段が減衰動作
し、地震による振動方向が壁面状空間の平面と直交する
方向であるときは減衰手段が揺動しないように保持する
ことができる。
【0010】また、上記請求項3記載の発明は、前記請
求項1記載のダンパ装置であって、前記連結部材が、組
立終了後に外されるように取り外し可能に設けられたこ
とを特徴とするものである。従って、請求項3記載の発
明によれば、連結部材が組立終了後に外されるように取
り外し可能に設けられたため、組立終了後は外部からの
振動が入力されても連結部材が上部枠部材と下部枠部材
との間の相対変位を規制することがなく、減衰手段によ
り外部からの振動を良好に減衰することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の実施の
形態について説明する。図1は本発明になるダンパ装置
の一実施例が構造物に取り付けられた状態を示す正面図
である。また、図2は図1中A−A線に沿う縦断面図で
ある。また、図3は図1中B−B線に沿う縦断面図であ
る。
【0012】図1乃至図3に示されるように、ダンパ装
置11は、図1中2点鎖線で示すように例えば木造の一
般住宅用建物等の壁に組み込まれて構造物の振動を制振
する。このダンパ装置11は、1階床と2階床との間に
起立された柱12と、1階床に支持されるように横架さ
れた下梁13と、2階床を支持するように横架された上
梁14とにより形成された長方形の壁面状空間15内に
取り付けられている。
【0013】壁面状空間15内には、上記ダンパ装置1
1の他に下梁13に固定される下部伝達部材16と、上
梁14に固定される上部伝達部材17とが設けられてお
り、ダンパ装置11は下部伝達部材16と上部伝達部材
17との間に介在するように取り付けられる。下部伝達
部材16は、長方形に形成された木製の枠16aと、枠
16aの対角方向に形成されたブレース16b,16c
とからなる。そのため、一対のブレース16b,16c
は、枠16aの中央で交差するように設けられている。
【0014】また、上部伝達部材17は、長方形に形成
された木製の枠17aと、枠17aの対角方向に形成さ
れたブレース17b,17cとからなる。そのため、一
対のブレース17b,17cは、枠17aの中央で交差
するように設けられている。尚、下部伝達部材16及び
上部伝達部材17は、木製であり、現場で大工が作成し
ても良いし、あるいは予め工場等で所定寸法に製作する
ようにしても良い。
【0015】図4はダンパ装置11の正面図である。ま
た、図5は図4中D−D線に沿う縦断面図である。ま
た、図6は図4中E−E線に沿う縦断面図である。ま
た、図7は図4中F−F線に沿う縦断面図である。図4
乃至図7及び図1に示されるように、ダンパ装置11
は、下部伝達部材16の枠16aに釘又は取付ボルト等
の締結部材18により分離可能に組み付けられる下部枠
部材19と、上部伝達部材17の枠17aに釘又は取付
ボルト等の締結部材20により分離可能に組み付けられ
る上部枠部材21と、上部枠部材21と下部枠部材19
との間の相対変位を減衰するように上部枠部材21と下
部枠部材19との間に装袈される一対の油圧ダンパ(減
衰手段)22,23と、上部枠部材21と下部枠部材1
9との両端間を部分的に連結する一対の連結部(連結手
段)24,25とから構成されている。
【0016】下部枠部材19は、壁面状空間15と平行
なC方向に延在する梁部19aと、梁部19aの下方に
突出する断面がL字状の取付部19bと、梁部19aの
両端近傍から上方に突出する一対のダンパ支持部19
c,19dとを有する。そして、取付部19bは、締結
部材18により下部伝達部材16の枠16aの縁部と平
行となるように固定される。
【0017】また、上部枠部材21は、壁面状空間15
と平行に延在する梁部21aと、梁部21aの上方に突
出する断面がL字状の取付部21bと、梁部21aの中
央から下方に突出するダンパ支持部21cとを有する。
そして、取付部21bは、締結部材20により上部伝達
部材17の枠17aの縁部と平行となるように固定され
る。
【0018】図1に示すダンパ装置11では、下部枠部
材19と、上部枠部材21と、連結部24,25とがダ
ンパ支持部19c,19d、ダンパ支持部21cと共
に、例えばFRP材又はアルミニウム材等により一体成
形される。また、油圧ダンパ22,23は、壁面状空間
15の平面と平行なC方向の振動を減衰するように取り
付けられている。すなわち、油圧ダンパ22,23は、
端部に設けられたアイ部22a,23aが上部枠部材2
1のダンパ支持部21cに上下方向に回動可能に連結さ
れたシリンダ22b,23bと、先端ネジ部22c,2
3cが下部枠部材19のダンパ支持部19c,19dの
孔19e,19fに貫通してナット26によりロックさ
れたピストンロッド22d,23dとを有する。
【0019】尚、ピストンロッド22d,23dの先端
は、弾性を有するゴムブッシュ27,28を介してダン
パ支持部19c,19dを挟持しており、ピストンロッ
ド22d,23dに伝播される衝撃がゴムブッシュ2
7,28により緩和されるように取り付けられている。
油圧ダンパ22,23は、壁面状空間15と平行なC方
向への力が作用して下部枠部材19のダンパ支持部19
c,19dと上部枠部材21のダンパ支持部21cとの
相対距離が変化すると、シリンダ22b,23bに対し
ピストンロッド22d,23dが摺動して減衰力を発生
させる。また、シリンダ22b,23bのアイ部22
a,23aは、ダンパ支持部21cの下端に設けられた
溝21dに挿入された状態でボルト29により回動可能
に支持されている。よって、壁面状空間15と平行なC
方向への力が作用しても油圧ダンパ22,23に剪断力
が作用しないようになっている。
【0020】このような油圧ダンパ22,23の減衰動
作により建物に入力された振動は、減衰される。これに
より、建物は、地震等により倒壊することが防止され
る。また、連結部24,25は、上部枠部材21と下部
枠部材19との両端間を連結するように上下方向に延在
しており、組み立て前は油圧ダンパ22,23が勝手に
伸縮動作しないように上部枠部材21と下部枠部材19
との相対変位を規制している。これにより、ダンパ装置
11は、下部伝達部材16と上部伝達部材17との間に
取付けられる際、上部枠部材21と下部枠部材19とが
連結部24,25により連結されているので、運搬作業
が容易に行なえると共に、取付作業が容易に行なえる。
【0021】また、ダンパ装置11は、下部伝達部材1
6及び上部伝達部材17と別体であるので、パネルに組
み合わされたものに比べて小型化及び軽量化されてお
り、例えば1人の作業者(大工)でも取付作業が行なえ
るように構成されている。さらに、連結部24,25
は、C方向(左右方向)の厚さta がD方向(前後方
向)の厚さtb の1/6程度に小さい寸法に形成されて
いるため、壁面状空間15と平行なC方向(左右方向)
への外力に対しては弾性変形しすく、壁面状空間15と
直交するD方向(前後方向)への外力に対しては剛性を
有する。そのため、ダンパ装置11が下部伝達部材16
と上部伝達部材17との間に取付けられた後は、壁面状
空間15と平行なC方向(左右方向)への外力が入力さ
れると、連結部24,25の弾性変形と共に上部枠部材
21と下部枠部材19とがC方向(左右方向)に相対変
位して長方形から平行四辺形となるように変形する。
【0022】これにより、油圧ダンパ22,23は、ピ
ストンロッド22d,23dがシリンダ22b,23b
に対し摺動して減衰力を発生させて建物の振動を減衰さ
せる。また、壁面状空間15と直交するD方向(前後方
向)への外力が入力されると、連結部24,25が剛体
として機能するため、連結部24,25及び上部枠部材
21、下部枠部材19がD方向(前後方向)に変形する
ことが防止される。そのため、上部枠部材21と下部枠
部材19との間に装架された油圧ダンパ22,23は、
D方向(前後方向)に揺動しないように保持されて、前
後に貼り合わせられる壁板(図示せず)に当接しないよ
うになっている。
【0023】また、上記のように構成されたダンパ装置
11では、油圧ダンパ22,23がC方向(左右方向)
に延在する向きに取り付けられているので、下部伝達部
材16と上部伝達部材17との間のC方向の相対変位が
直接的に伝達されて良好な制振効果が得られる。図8は
ダンパ装置の変形例1を説明するための正面図である。
尚、図8において、上記実施例と同一部分には同一符号
を付してその説明を省略する。
【0024】図8に示されるように、変形例1のダンパ
装置31では、下部枠部材19のダンパ支持部19c,
19dの両側に補強部材としてのリブ32〜35が設け
られている。このリブ32〜35は、油圧ダンパ22,
23の作動方向であるC方向(左右方向)の荷重に耐え
られるようにC方向(左右方向)に延在する向きでダン
パ支持部19c,19d及び枠部19aと一体的に形成
されている。
【0025】これにより、油圧ダンパ22,23の荷重
を受けるダンパ支持部19c,19dの剛性が向上する
ため、例えば地震による過大な力が作用した場合でもダ
ンパ支持部19c,19dの変形が防止され、油圧ダン
パ22,23の減衰動作による制振効果をより高めるこ
とができる。図9はダンパ装置の変形例2を説明するた
めの正面図である。尚、図9において、上記実施例と同
一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0026】図9に示されるように、変形例2のダンパ
装置41では、油圧ダンパ22,23を支持するダンパ
支持部42〜44が剛性の高い金属により形成されてい
る。また、各ダンパ支持部42〜44は、H方向(上下
方向)に延在する突出部42a〜44aと、突出部42
a〜44aの延在方向と直交するC方向に延在する基部
42b〜44bとを有する。
【0027】そして、ダンパ支持部42〜44の基部4
2b〜44bは、剛性樹脂製の下部枠部材19及び上部
枠部材21の梁部19a,21aにインサート成形され
て一体化されている。そのため、各ダンパ支持部42〜
44は、油圧ダンパ22,23をより強固に支持するこ
とができるので、例えば地震による過大な力が作用した
場合でもダンパ支持部42〜44の変形が防止され、油
圧ダンパ22,23の減衰動作による制振効果をより高
めることができる。
【0028】また、下部枠部材19と上部枠部材21と
の両端を連結する連結部24,25は、側面に三角形状
の切欠45,46が設けられている。この切欠45,4
6は、運搬時及び取付作業のときは連結状態を維持して
いるが、地震による過大な力が作用して下部枠部材19
と上部枠部材21との間で相対変位が生じた場合に連結
部24,25を切断する。そのため、ダンパ装置41
は、地震の振動が伝播されると、連結部24,25によ
る規制を解除して油圧ダンパ22,23の減衰動作によ
る制振効果をより高めることができる。
【0029】図10はダンパ装置の変形例3を説明する
ための正面図である。尚、図10において、上記実施例
と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図10に示されるように、変形例3のダンパ装置51で
は、下部枠部材19と上部枠部材21と別体に形成され
ており、運搬及び組み立時には下部枠部材19及び上部
枠部材21の両端部が連結部材52,53により連結さ
れる。
【0030】下部枠部材19及び上部枠部材21には、
下部伝達部材16及び上部伝達部材17に結合するボル
ト(図示せず)を挿通させるためのボルト挿通孔54,
55がD方向(前後方向)に貫通されている。また、下
部枠部材19及び上部枠部材21の側面には、ボルト挿
通孔54,55と交差するようにC方向(左右方向)に
延在する取付孔56,57が設けられている。
【0031】図11は変形例3の連結部材の構成を説明
するための図である。また、図12は図10に示される
A部を拡大して示す縦断面図である。図11に示される
ように、連結部材(連結手段)52,53は、夫々同一
形状に形成されており、下部枠部材19及び上部枠部材
21の両端部間を連結するように上下方向(H方向)に
延在する板部52a,53aと、板部52a,53aの
両端近傍より起立して取付孔56,57に挿入される一
対の係合ピン52b,53bとを有する。
【0032】また、係合ピン52b,53bは、先端部
分52c,53cが矢尻のように円錐状に尖っており、
取付孔56,57からボルト挿通孔54,55を横切る
ように挿入される。そのため、図12に示されるよう
に、連結部材52,53は、係合ピン52b,53bが
取付孔56,57に圧入されることにより先端部分52
c,53cがボルト挿通孔54,55に突出した状態で
係止される。
【0033】このように、下部枠部材19及び上部枠部
材21は、両側から連結部材52,53により係止され
て互いに連結される。そして、ダンパ装置51は、下部
枠部材19及び上部枠部材21が連結部材52,53に
より係止された状態で運搬及び組立作業が行なわれる。
従って、ダンパ装置51は、小型化及び軽量化されてお
り、例えば1人の作業者(大工)でも取付作業が行なえ
るように構成されている。
【0034】さらに、上記のように構成されたダンパ装
置51が住宅の壁面に形成された壁面状空間15内に取
り付けられる際、下部枠部材19及び上部枠部材21の
ボルト挿通孔54,55に取付ボルト(図示せず)を挿
通して下部枠部材19及び上部枠部材21を下部伝達部
材16及び上部伝達部材17に固定する。このように取
付ボルトがボルト挿通孔54,55に挿通されると、係
合ピン52b,53bの先端部分52c,53cが切断
される。
【0035】よって、係合ピン52b,53bの先端部
分52c,53cは、特別な作業を行なうのでなく、取
付ボルトをボルト挿通孔54,55に挿通させることに
より容易に切断されて連結部材52,53が分離可能と
なる。そのため、連結部材52,53は、ダンパ装置5
1の下部枠部材19及び上部枠部材21が取付ボルトに
より下部伝達部材16及び上部伝達部材17に固定され
た後、分離される。
【0036】これで、ダンパ装置51は、連結部材5
2,53による規制がなくなり、地震による振動を効果
的に制振することができる。尚、上記実施の形態では、
油圧ダンパ22,23のシリンダ22b,23bの端部
及びピストンロッド22d,23dの端部の両方をアイ
部としても良いのは勿論である。
【0037】また、上記実施の形態では、一対の油圧ダ
ンパ22,23を一列に配置させた構成を一例として挙
げたが、これに限らず、油圧ダンパ数は1つでも良い
し、あるいは3つ以上を並列に配置しても良いのは勿論
である。また、上記実施の形態においては、下部伝達部
材16及び上部伝達部材17を木製のパネル状のものを
示したが、本発明においては、梁と基礎の壁面と平行な
水平方向の相対変位を伝えらればよく、下部伝達部材1
6及び上部伝達部材17の代わりに例えば図1中の柱1
2と上梁14の両角と上部枠部材21の中央付近を2本
の金属製の棒材により連結させるようにしても良い。
【0038】また、本発明のダンパ装置を2階以上の階
に用いる場合は、下の階の梁が本発明の基礎に該当す
る。
【0039】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、上部枠部材及び下部枠部材が上部伝達部材及び下部
伝達部材に分離可能に組み付けられ、減衰手段が上部枠
部材と下部枠部材との間の相対変位を減衰するように上
部枠部材と下部枠部材との間に装袈されるため、現場で
上部伝達部材及び下部伝達部材を製作して上部枠部材及
び下部枠部材を上部伝達部材及び下部伝達部材に組み付
けることが可能となり、例えば大工が1人で木造住宅の
壁部や柱間にダンパ装置を取り付ける場合でも容易に取
り付けることができる。また、連結手段により上部枠部
材と下部枠部材との間の一部を部分的に連結してなるた
め、組み立て前に上部枠部材と下部枠部材とが動作せ
ず、組み立て作業が容易に行なえる。
【0040】また、請求項2記載の発明によれば、連結
手段が壁面状空間の平面と平行な水平方向に弾性を有
し、壁面状空間の平面と直交する方向に剛性を有するた
め、地震による振動方向が壁面状空間の平面と平行な水
平方向であるときは減衰手段が減衰動作し、地震による
振動方向が壁面状空間の平面と直交する方向であるとき
は減衰手段が揺動しないように保持することができる。
【0041】また、請求項3記載の発明によれば、連結
部材が組立終了後に外されるように取り外し可能に設け
られたため、組立終了後は外部からの振動が入力されて
も連結部材が上部枠部材と下部枠部材との間の相対変位
を規制することがなく、減衰手段により外部からの振動
を良好に減衰することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるダンパ装置の一実施例が構造物に
取り付けられた状態を示す正面図である。
【図2】図1中A−A線に沿う縦断面図である。
【図3】図1中B−B線に沿う縦断面図である。
【図4】ダンパ装置11の正面図である。
【図5】図4中D−D線に沿う縦断面図である。
【図6】図4中E−E線に沿う縦断面図である。
【図7】図4中F−F線に沿う縦断面図である。
【図8】ダンパ装置の変形例1を説明するための正面図
である。
【図9】ダンパ装置の変形例2を説明するための正面図
である。
【図10】ダンパ装置の変形例3を説明するための正面
図である。
【図11】変形例3の連結部材の構成を説明するための
図である。
【図12】図10に示されるA部を拡大して示す縦断面
図である。
【符号の説明】
11,31,41,51 ダンパ装置 12 柱 13 下梁 14 上梁 15 壁面状空間 16 下部伝達部材 17 上部伝達部材 19 下部枠部材 21 上部枠部材 22,23 油圧ダンパ 24,25 連結部 32〜35 リブ 42〜44 ダンパ支持部 45,46 切欠 52,53 連結部材 54,55 ボルト挿通孔 56,57 取付孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物の柱、梁から形成される垂直な壁
    面状空間に設けられ、該壁面状空間と平行な水平方向の
    振動を伝える上部伝達部材と、前記構造物の基礎、柱か
    ら形成される垂直な壁面状空間に設けられ、前記基礎か
    らの該壁面状空間と平行な水平方向の振動を伝える下部
    伝達部材との間に介在するように設けられるダンパ装置
    において、 前記壁面状空間と平行に延在するように前記上部伝達部
    材に分離可能に組み付けられる上部枠部材と、 前記壁面状空間と平行に延在するように前記下部伝達部
    材に分離可能に組み付けられる下部枠部材と、 前記上部枠部材と前記下部枠部材との間の相対変位を減
    衰するように前記上部枠部材と前記下部枠部材との間に
    装袈される減衰手段と、 前記上部枠部材と前記下部枠部材との間の一部を部分的
    に連結する連結手段と、 からなることを特徴とするダンパ装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載のダンパ装置であっ
    て、 前記連結手段は、前記壁面状空間の平面と平行な水平方
    向に弾性を有し、前記壁面状空間の平面と直交する方向
    に剛性を有することを特徴とするダンパ装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1記載のダンパ装置であっ
    て、 前記連結部材は、組立終了後に外されるように取り外し
    可能に設けられたことを特徴とするダンパ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001065190A (ja) * 1999-08-27 2001-03-13 Daiwa House Ind Co Ltd 振動減衰機能を有する外壁パネルフレーム
JP2002201821A (ja) * 2001-01-04 2002-07-19 Hitachi Metals Techno Ltd 制震用油圧ダンパの施工方法
JP2002295052A (ja) * 2001-03-30 2002-10-09 Tokico Ltd 制振機構

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