JP2000213447A - ピストンモ―タ - Google Patents

ピストンモ―タ

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JP2000213447A
JP2000213447A JP11016185A JP1618599A JP2000213447A JP 2000213447 A JP2000213447 A JP 2000213447A JP 11016185 A JP11016185 A JP 11016185A JP 1618599 A JP1618599 A JP 1618599A JP 2000213447 A JP2000213447 A JP 2000213447A
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Japan
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casing
piston
axial direction
brake
brake piston
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JP11016185A
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Shinji Nishida
信治 西田
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を低減し、小形化することができる
ピストンモータを提供する。 【解決手段】 ピストンモータ30はケーシング31に
回転軸32を回転自在に軸支し、回転軸32にはシリン
ダブロック40が連結される。また、ケーシング31に
は環状のブレーキピストン50が軸線方向に沿って変位
自在に装着され、ブレーキピストン50とケーシング3
1の軸線方向他方側の端壁34との間にはコイルドウェ
ーブスプリング54が介在される。ブレーキピストン5
0とケーシング31との間に形成される油圧室53の圧
力が予め定める圧力よりも低下するとコイルドウェーブ
スプリング54のばね力によってブレーキピストン50
が軸線方向一方側に変位してブレーキ力を作用させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械などで用
いられる油圧式ピストンモータに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は典型的な従来のピストンモータの
構造を示す断面図である。ピストンモータ1はケーシン
グ3に回転軸2が回転自在に軸支され、この回転軸2に
はケーシング3内で回転軸2とともに回転するシリンダ
ブロック4が設けられる。シリンダブロック4の外周部
には複数枚のシリンダブロック側ブレーキディスク5が
設けられ、またケーシング3には前記シリンダブロック
側ブレーキディスク5間に介在される複数枚のケーシン
グ側ブレーキディスク6が設けられる。シリンダブロッ
ク側ブレーキディスク5は、回転軸2の軸線方向に変位
可能で、かつ軸線まわりの回転が阻止された状態でシリ
ンダブロック4に取付けられ、同様にケーシング側ブレ
ーキディスク6も軸線方向に変位可能で、かつ軸線まわ
りの変位が阻止された状態でケーシング3に取付けられ
る。
【0003】図3の左方のケーシング3の端壁9と前記
ケーシング側ブレーキディスク6との間には環状のブレ
ーキピストン7が軸線方向に変位自在にケーシング3に
支持され、ブレーキピストン7と端壁9との間にはこの
ブレーキピストン7を軸線方向一方(図3における右
方)にばね付勢する複数のコイルばね8が介在される。
【0004】このコイルばね8とは反対側のブレーキピ
ストン7の端部とケーシング3との間には油圧室11が
形成され、この油圧室11に予め定める圧力以上の作動
油が作用する状態ではブレーキピストン7は前記ばね部
材8のばね力に抗して軸線方向他方側に退避し、ケーシ
ング側ブレーキディスク6とシリンダブロック側ブレー
キディスク5とが相互に離反し、回転軸2は回転可能と
なっている。
【0005】ピストンモータ1の回転軸2を停止して固
定する場合には、前記油圧室11内の油圧を抜くことに
よってブレーキピストン7をコイルばね8のばね復帰力
によって軸線方向一方側に変位させてケーシング側ブレ
ーキディスク6をシリンダブロック側ブレーキディスク
5に押圧し、ケーシング側ブレーキディスク6とシリン
ダブロック側ブレーキディスク5との摩擦力によって回
転軸2が固定される。コイルばね8は、ブレーキ力をブ
レーキピストン7に均一に作用させるために、ピストン
モータ1の回転軸2を中心として周方向に等間隔に、た
とえば8〜24個設けられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のピス
トンモータ1では、均一にブレーキ力を作用させるため
に複数のコイルばね8を必要とするので、部品点数が多
くなり、組立性が悪いあるいは組込数を誤るといった問
題を有する。
【0007】また、ピストンモータ1の小形化のために
は、各コイルばねを小形化してピストンモータ1の外径
を小さくする方法が考えられるが、充分なばね力を与え
るためにはコイルばね8の数を増やす必要があり、これ
によってさらに部品点数が増加してしまう。
【0008】また、ピストンモータ1の軸線方向の長さ
を短くして小形化を図るためには、図3に示すように環
状のブレーキピストン7の内側に段差12を形成し、こ
の段差12と端壁9との間にコイルばね8を嵌めて小形
化を図ることができる。しかしながら、ブレーキピスト
ン7の外周部とケーシング3との間には環状の油圧室1
1が形成されるので、図3に示されるように、油圧室1
1よりも軸線方向他方側に段差12を形成することにな
ってしまう。また油圧室11を避けて、油圧室11に対
して半径方向内側に段差12を形成するときには、段差
12が小さくなり、段差12に嵌め込むコイルばねを小
さくしなければならず、充分なばね力を付与することが
できなくなるか、またはコイルばね8の数を増加させな
ければならない。また、コイルばね8の径を保った状態
で油圧室11の内側まで段差12を形成するためには、
ブレーキピストン7の外径を大きくしなければならず、
ピストンモータ1の外径が大きくなってしまう。
【0009】またさらに、回転軸の軸線を中心とする1
つの大きなコイルばねでばね力を付与する構成も考えら
れるが、この場合には軸方向の取付寸法の制約から、必
要ばね力を発生させることができない。
【0010】本発明の目的は、部品点数を低減させると
ともに小形化を図ることができるピストンモータを提供
することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、回転軸と、回転軸を、その軸線まわりに回転自在に
軸支するケーシングと、ケーシング内で回転軸とともに
回転するシリンダブロックと、ケーシング内に回転軸の
軸線に沿って変位自在に設けられ、軸線方向一方側に変
位したときシリンダブロックの回転をロックする環状の
ブレーキピストンと、ケーシングの軸線方向他方側の端
壁とブレーキピストンとの間に介在され、ブレーキピス
トンの周方向全周にわたり、軸線方向一方側へばね付勢
するコイルドウェーブスプリングとを備えることを特徴
とするピストンモータである。
【0012】本発明に従えば、ブレーキピストンをばね
付勢する部材として従来のコイルばねに代えて本発明で
はコイルドウェーブスプリングを用いることにより、環
状のブレーキピストンに対して1つの部材で周方向全周
にわたって均一にばね力を付与することができ、部品点
数が低減して組立性が良好となる。コイルドウェーブス
プリングは波状の金属帯をコイル状に巻回して構成され
るので、従来の複数のコイルばねの構成と同等のばね力
を1つの部品で容易に得ることができる。また、コイル
ドウェーブスプリングの金属帯の幅は従来のコイルばね
の外径よりも小さくなるので、従来に比べてピストンモ
ータの外径を小形化することができる。
【0013】請求項2記載の前記環状のブレーキピスト
ンとケーシングとの間には、ブレーキピストンをばね力
に抗して軸線方向他方側に退避させるための環状の油圧
室が形成され、この油圧室の内周側壁面を規定するブレ
ーキピストンの外周面の直径よりも前記コイルドウェー
ブスプリングの外径は小さいことを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、コイルドウェーブスプリ
ングの外径がブレーキピストンの小径側外周面の直径よ
りも小さく選ばれるので、コイルドウェーブスプリング
を嵌め込めるために油圧室の内側に段差を形成すること
ができ、これによってピストンモータの軸線方向の長さ
を短くして小形化を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
あるピストンモータ30の構造を示す断面図である。ピ
ストンモータ30は回転軸32と、回転軸32をその軸
線まわりに回転自在に軸支するケーシング31と、ケー
シング31内に収納され、回転軸32とともに回転する
シリンダブロック40とを備える。ケーシング31は、
シリンダブロック40を収納するケーシング本体33
と、ケーシング本体33の開口を防ぐ端壁34とから構
成される。回転軸32の軸線方向一方(図1の右方)の
ケーシング本体33に設けられる軸受35および端壁3
4に設けられる軸受36によって回転軸32は回転自在
にケーシング31に軸支される。シリンダブロック40
には、複数のピストン41が軸線方向に変位自在に収納
され、スプライン結合によって回転軸32に対して軸線
まわりの変位が阻止された状態で回転軸32に連結され
る。ケーシング本体33には軸線に対して傾斜した斜板
42が設けられ、各ピストン41の先端部には、ピスト
ン41に対して回動自在に連結され、斜板42の一表面
上を滑動するシュー43が連結される。ケーシング31
の端壁34には、ピストンモータ30を回転駆動させる
ための作動油が供給される作動油供給口44が形成さ
れ、またシリンダブロック40と端壁34との間には一
対の半円弧状の弁孔が形成された弁板45が介在され
る。
【0016】したがって、作動油供給口44から弁板4
5を介して、たとえば図1の紙面において奥側のシリン
ダブロック40のピストン挿通孔49に作動油が供給さ
れると、シュー43が斜板42上を滑動しながら各ピス
トン41が伸長して回転軸32は図1の右方から見て反
時計まわりに回転駆動する。また、図1の紙面に対して
手前側に配置される各ピストン41は斜板42上を案内
されながら縮退してピストン挿通孔49内の油を排出
し、排出された油は、端壁34に形成された排出口(図
示せず)から排出される。このようにして回転軸32が
回転駆動する。
【0017】シリンダブロック40の外周部には、環状
のシリンダブロック側ブレーキディスク51が複数枚、
本実施形態では3枚設けられる。これらのシリンダブロ
ック側ブレーキディスク51間には、ケーシング31に
連結される環状のケーシング側ブレーキディスク52が
3枚設けられる。各シリンダブロック側ブレーキディス
ク51は、シリンダブロック40に対して回転軸の軸線
方向に変位可能でかつ軸線まわりの変位が阻止された状
態で連結される。ケーシング側ブレーキディスク52も
同様に、ケーシング本体33に対して軸線方向の変位が
可能でかつ軸線まわりの変位が阻止された状態でケーシ
ング本体33に連結される。
【0018】ケーシング本体33には、最も軸線方向他
方側のケーシング側ブレーキディスク52と、端壁34
との間で、軸線方向に変位可能に環状のブレーキピスト
ン50が設けられる。ブレーキピストン50は、小径部
57と大径部58とが軸線方向に連なって構成され、ブ
レーキピストン50の内側で、小径部57と大径部58
との間に段差部56が形成される。この段差部56に対
向する端壁34には環状の凹溝59が形成され、この凹
溝59とレーキピストンの段差部56との間にコイルド
ウェーブスプリング54が介在され、ブレーキピストン
50を軸線方向一方(図1の右方)側へばね付勢する。
【0019】ブレーキピストン50の軸線方向一方側の
端部55は、前記ケーシング側ブレーキディスク52に
対向している。ブレーキピストン50の外側の、小径部
57と大径部58との間の段差部61と、ケーシング本
体33との間に環状の油圧室53が形成される。この油
圧室53に予め定める一定の圧力以上の作動油が作用す
る状態では、段差部61の段差面が受圧面として機能
し、ブレーキピストン50は、前記コイルドウェーブス
プリング54のばね力に抗して軸線方向他方(図1の左
方)側に退退避して各ケーシング側ブレーキディスク5
2と各シリンダブロック側ブレーキディスク51とが相
互に離反して回転軸32は回転可能な状態となる。
【0020】図2は、コイルドウェーブスプリング54
を示す斜視図である。コイルドウェーブスプリング54
は、リボン状の金属帯90を波状にしてコイル状に巻回
して形成される。波状に形成される中間部は各波の山9
3と谷94とが当接するように巻回され、いわば複数の
板ばねが周方向に複数設けられる構成となり、これによ
って小形で大きなばね力を得ることができる。
【0021】このようなコイルドウェーブスプリング5
4が、一端部91を端壁34の凹溝59上に配置し、他
端部92をブレーキピストン50の段差部56に嵌め込
んで当接させることによって、ブレーキピストン56に
周方向全周にわたって均一に大きなばね力を作用させる
ことができる。
【0022】油圧室53の内周壁を規定するブレーキピ
ストン50の小径部57の外周面57aの直径D1より
も、コイルドウェーブスプリング54の外径D2は小さ
く選ばれるので、コイルドウェーブスプリング54が嵌
まり込むブレーキピストン50の内側の段差部56を外
側の段差部61よりも軸線方向一方側まで延ばして形成
することができる。これによってコイルドウェーブスプ
リング54が支持されるブレーキピストン50の段差部
56と端壁34の凹溝59との間隔を充分に確保するこ
とができ、ピストンモータ30の軸線方向の長さを短く
して軸線方向に小形化することができる。またコイルド
ウェーブスプリング54が嵌まり込む端壁54の凹溝5
9もピストンモータ30の軸線方向の小形化に寄与す
る。
【0023】また、コイルドウェーブスプリング54は
コイルばねに比べてばね力が極めて大きいので、コイル
ドウェーブスプリング54の軸線方向に沿う長さLを従
来のコイルばねの長さに比べて短くすることができ、こ
れによってさらにピストンモータ30の軸線方向に沿う
長さを短くすることができる。また、コイルドウェーブ
スプリング54の金属帯の幅Wは、従来のコイルばねの
外径に比べて小さく形成されるので、コイルドウェーブ
スプリング54を支持するブレーキピストン50の段差
部56を小さくすることができ、これによってピストン
モータ30の外径をさらに小形化することができる。
【0024】ケーシング本体33の一側部(図1の上
方)には、油圧室53の作動油をゆっくりと排出するた
めのブレーキ遅延装置60がケーシング本体33に一体
に設けられる。ブレーキ遅延装置60には前記予め定め
る圧力以上の作動油が供給される圧力ポート65が設け
られ、この圧力ポート65から油圧室53にわたって連
通する第1油路74が形成される。この第1油路74に
連通し、軸線方向に平行にプランジャ孔70が形成さ
れ、このプランジャ孔70にプランジャ71が装着され
る。プランジャ71には、その軸線方向に沿って延び、
プランジャ71の先端で開口して第1油路74に臨む第
2油路75が形成される。プランジャ71の基端部側で
第2油路75は側方(図1における下方)に開口する。
ケーシング本体33にはケーシング31の内部空間とプ
ランジャ孔70に連通する第3油路76が形成され、プ
ランジャ71に形成される第2油路75はこの第3油路
76に連通することになる。
【0025】前記第1油路74は、軸線方向に平行に延
び、圧力ポート65に連通する圧力ポート側第1油路7
2と、圧力ポート側第1油路に対して垂直に形成され、
油圧室53に連通する油圧室側第1油路73とから構成
される。プランジャ71に形成される第2油路75はこ
れらの圧力ポート側第1油路72と油圧室側第1油路7
3との連結部に臨んで開口して接続し、この接続部にボ
ールチェック弁80が設けられる。
【0026】圧力ポート65から前記予め定める圧力以
上の圧力が供給されるとボールチェック弁80のボール
がボールチェック弁80のコイルばねのばね力に抗して
プランジャ71側に退避し、圧力ポート65と油圧室5
3とが連通してブレーキピストン50は軸線方向他方側
に変位する。圧力ポート65からの残りの作動油は第2
油路75、第3油路76を介してケーシング31内に排
出され、さらに図示しないタンクに戻される。圧力ポー
ト65に供給される作動油の圧力が前記予め定める圧力
よりも低下すると、ブレーキピストン50がコイルドウ
ェーブスプリング54のばね復帰力によって一方側に変
位して油圧室53内の作動油が排出される。この作動油
の排出とともにボールチェック弁80のボールは迅速に
圧力ポート側第1油路72を塞ぎ、油圧室53および油
圧室側第1油路73内の作動油が圧力ポート側第1油路
72に流出するのを防ぎ、油圧室側第1油路73および
油圧室53内の作動油は確実に第2油路75側に流れ込
む。
【0027】第2油路75には、ボールチェック弁80
よりも下流側には多段絞り85が介在される。多段絞り
85はオリフィス孔が中央部に形成された複数、本実施
形態では7枚の円板状のプレートと、各プレート間に介
在され、プレート87間に空間を形成するための環状の
スペーサとから構成される。この多段絞り85を通過す
る作動油は複数のオリフィス孔を通過することによって
流量が制限され、これによって油圧室53から排出され
る作動油はゆっくりとケーシング31内に排出されるこ
とになる。
【0028】このようにプランジャ71に形成される第
2油路75には多段絞り85およびボールチェック弁8
0のばねが装着され、インライン構造となる。したがっ
て、ボールチェック弁80または多段絞り85を交換す
る必要がある場合にはプランジャ71を離脱させて容易
に行うことができる。また多段絞り85の調整はオリフ
ィス孔が形成されたプレート86の数を調整することに
よって容易に行うことができる。
【0029】次にピストンモータ30のブレーキ作用時
の動作について説明する。図示しないメインポンプから
ピストンモータ30を駆動するための予め定める圧力以
上の作動油が作動油供給口44に供給されるとともに、
ブレーキ遅延装置60の圧力ポート65にも供給されて
いる。メインポンプとピストンモータの作動油供給口4
4との間には切換弁が設けられ、ピストンモータ30を
停止する場合にはこの切換弁を切換えて作動油供給口4
4への作動油の供給を遮断する。切換弁を切換えると、
これに連動してブレーキ遅延装置60の圧力ポート65
に供給される作動油の供給が遮断される。圧力ポート6
5への作動油の供給が遮断されて油圧室53に作用する
作動油の圧力が前記予め定める圧力よりも低下するとブ
レーキピストン50はコイルドウェーブスプリング54
のばね復帰力によって軸線方向一方側に変位し始める。
これによって油圧室53内の作動油が排出されてボール
チェック弁80によって圧力ポート側第1油路72が塞
がれて油圧室側第1油路73および油圧室53内の作動
油は第2油路75に導かれる。第2油路75に導かれた
作動油は多段絞り85を介して流量が制限され、ゆっく
りとケーシング31内に排出される。したがって、ブレ
ーキピストン50は軸線方向一方側へゆっくりと変位さ
せてブレーキ作用を遅延させることになる。ブレーキピ
ストン50の一端部55が最も軸線方向他方側に配置さ
れるケーシング側ブレーキディスク52を押圧すると各
ケーシング側ブレーキディスク52にシリンダブロック
側ブレーキディスク51が挟まれ、ケーシング側ブレー
キディスク52とシリンダブロック側ブレーキディスク
51との摩擦力によって回転軸32は固定される。
【0030】ピストンモータ30を駆動させる場合には
前記切換弁を切換えて作動油供給口44にメインポンプ
からの作動油を供給させる。このとき切換弁の切換えに
連動してメインポンプからブレーキ遅延装置60の圧力
ポート65に作動油が供給されてブレーキピストン50
は軸線方向他方側へ変位してブレーキを解除する。圧力
ポート65と油圧室53とは第1油路74を介して連通
されているのでブレーキピスト50はコイルドウェーブ
スプリング54のばね力に抗して軸線方向他方側へ迅速
に変位して素早くブレーキを解除する。
【0031】このような本発明で用いるコイルドウェー
ブスプリングは上述した斜板式ピストンモータに設けら
れる場合に限らず、斜軸式ピストンモータに設けること
も可能である。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、ピスト
ンモータにおいてブレーキピストンをばね付勢する手段
として従来のコイルばねに代えてコイルドウェーブスプ
リングを用いることによって、従来の複数のコイルばね
と同等の機能を1つのコイルドウェーブスプリングで満
たすことができ、部品点数が低減しピストンモータの組
立性を向上させることができる。また、コイルばねを用
いた構造に比べてピストンモータの小形化を図ることが
できる。
【0033】請求項2記載の本発明によれば、コイルド
ウェーブスプリングの外径はブレーキピストンの外周面
よりも小さく形成され、これによってコイルドウェーブ
スプリングを油圧室の半径方向内側に配置することがで
きる。このように構成することによってピストンモータ
の外径を小さくするだけでなく、ピストンモータの軸線
方向に沿う長さも短くして、ピストンモータの小形化を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるピストンモータ3
0の構造を示す断面図である。
【図2】コイルドウェーブスプリング54を示す斜視図
である。
【図3】従来のピストンモータ1の構造を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
30 ピストンモータ 31 ケーシング 32 回転軸 33 ケーシング本体 34 端壁 50 ブレーキピストン 53 油圧室 54 コイルドウェーブスプリング 57a ブレーキピストンの小径部59の外周面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と、回転軸を、その軸線まわりに
    回転自在に軸支するケーシングと、 ケーシング内で回転軸とともに回転するシリンダブロッ
    クと、 ケーシング内に回転軸の軸線に沿って変位自在に設けら
    れ、軸線方向一方側に変位したときシリンダブロックの
    回転をロックする環状のブレーキピストンと、 ケーシングの軸線方向他方側の端壁とブレーキピストン
    との間に介在され、ブレーキピストンの周方向全周にわ
    たり、軸線方向一方側へばね付勢するコイルドウェーブ
    スプリングとを備えることを特徴とするピストンモー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記環状のブレーキピストンとケーシン
    グとの間には、ブレーキピストンをばね力に抗して軸線
    方向他方側に退避させるための環状の油圧室が形成さ
    れ、この油圧室の内周側壁面を規定するブレーキピスト
    ンの外周面の直径よりも前記コイルドウェーブスプリン
    グの外径は小さいことを特徴とする請求項1記載のピス
    トンモータ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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