JP2000219045A - デフレクタ装置 - Google Patents

デフレクタ装置

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JP2000219045A
JP2000219045A JP11021320A JP2132099A JP2000219045A JP 2000219045 A JP2000219045 A JP 2000219045A JP 11021320 A JP11021320 A JP 11021320A JP 2132099 A JP2132099 A JP 2132099A JP 2000219045 A JP2000219045 A JP 2000219045A
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敏明 内潟
Toru Kimoto
徹 木元
Hirobumi Futaki
博文 二木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の走行時にリヤ側サンルーフの開口部に
ウインドスロップ音が生じることを防止できるデフレク
タ装置を提供する。 【解決手段】 車両のルーフ部11aに、チルトアップ
式のフロントサンルーフ12を設けるフロント側開口部
13と、その後側に位置するルーフパネルの一部である
ブリッジ部14と、スライド式のリヤサンルーフ15を
設けるリヤ側開口部16が設けられている。フロントサ
ンルーフ12にフロントデフレクタ30が設けられてい
る。リヤ側開口部16の前方にリヤデフレクタ50が設
けられている。フロントデフレクタ30は、フロントサ
ンルーフ12の前縁部に沿ってフロントサンルーフ12
の幅方向に延び、車体前方からの空気流を斜め後方に跳
ね上げるようになっている。このフロントデフレクタ3
0はフロントサンルーフ12と一体にチルトアップす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、サンルーフ装置
を有する自動車等に好適に使用される車両用デフレクタ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆるワンボックス車あるいはワゴン
タイプの自動車等において、そのルーフ部にチルトアッ
プ式のフロントサンルーフと、その後側に設けるスライ
ド式のリヤサンルーフを装備したものが知られている。
この種の自動車は、図9に一部を示す従来の自動車1の
ように、フロントサンルーフ2を閉じた状態で走行する
際には、車体前方からの空気流F1がリヤデフレクタ3
によって跳ね上がり、リヤ側開口部4の後縁部4aを飛
び越えて後方に流れる。このため、リヤサンルーフ5を
開けた状態で走行してもウインドスロップ音がリヤ側開
口部4に発生することはなかった。
【0003】また図10に示すようにフロントサンルー
フ2を少し開けたとき(チルトアップ量が小さいとき)
も、車体前方からの空気流F1がフロントサンルーフ2
を越えたのち再びルーフパネル(ブリッジ部)6に沿っ
て流れるようになるため、リヤデフレクタ3が気流跳ね
上げ機能を発揮できることにより、実質的にウインドス
ロップ音が問題になることはなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが図11に示す
ように、フロントサンルーフ2のチルトアップ量を大き
くし、かつ、リヤサンルーフ5を全開にした状態で走行
するとき、車速によっては、車体前方からの空気流F1
がフロントサンルーフ2によって跳ね上がったのち、そ
の上方の空気流F2にぶつかることによってリヤ側開口
部4の後縁部4aに向かう空気流F3が生じ、この空気
流F3がリヤ側開口部4の後縁部4aに衝突することに
より、ウインドスロップ音が発生する。
【0005】ウインドスロップ音の発生を抑制するに
は、図10に示したようにフロントサンルーフ2のチル
トアップ量を少くすることが望まれるが、チルトアップ
量を減らすとフロントサンルーフ2の機能を十分にいか
しきれなくなり、その商品価値も減少する。
【0006】また、ウインドスロップを抑制する手段と
して、図12に示すようにフロントサンルーフ2の前
方、すなわちルーフ最前部にフロントデフレクタ7を設
けることも考えられたが、所望のウインドスロップ抑制
効果を得るには、フロントデフレクタ7の突出高さをか
なり大きくする必要があり、その場合、風切り音が増大
したり、デザイン的にルーフ部の見栄えが悪くなるなど
の問題を生じた。
【0007】従って本発明の目的は、フロントサンルー
フのチルトアップ量を大きくしてもウインドスロップ等
の空気流による騒音の発生を効果的に抑制でき、しかも
外観の良いデフレクタ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を果たすための
本発明は、請求項1に記載したように構成され、フロン
トサンルーフの前部にフロントデフレクタを設けること
により、フロントサンルーフをチルトアップさせたとき
にフロントデフレクタが連動してチルトアップするよう
にした。フロントデフレクタがフロントサンルーフと一
体にチルトアップした状態で車両が走行すると、車体前
方から流れてくる空気流はフロントデフレクタに当たっ
て斜め後方に大きく跳ね上がり、その上方を流れる空気
流にぶつかるなどしてウインドスロップ等の空気流によ
る騒音の発生を抑制できるような空気の流れがルーフ近
傍に生じる。この場合、リヤデフレクタを用いなくても
よいこともあるが、リヤ側開口部の前縁部近傍に、前方
からの空気を跳ね上げるリヤデフレクタを設けるとさら
に効果的である。
【0009】この発明のフロントデフレクタは、フロン
トサンルーフの前縁部に沿って車体の幅方向に延びるた
め、このフロントデフレクタを、フロントサンルーフ前
部のヒンジ部品等を隠すように配置することもでき、そ
の場合にはヒンジ部品がフロントサンルーフ上面に露出
しなくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態につい
て、図1から図8を参照して説明する。図1に示す車両
(自動車)10は、その車体11のルーフ部11aに、
チルトアップ式のフロントサンルーフ12を設けるフロ
ント側開口部13と、その後側に位置するルーフパネル
の一部であるブリッジ部14と、ブリッジ部14の後側
に形成されかつスライド式のリヤサンルーフ15を設け
るリヤ側開口部16などを備えている。ブリッジ部14
の車室内側には、後席用の空気調和機を構成するリヤク
ーラユニット17(図2に一部のみ示す)などが設けら
れている。
【0011】フロントサンルーフ12は、透明あるいは
半透明のガラス等の板状の材料からなる。チルトアップ
ガラスとも称されるフロントサンルーフ12は、その前
縁部付近に位置する左右一対のヒンジ機構20(図2に
一部を示す)によって、上下方向に回動可能に支持さ
れ、リンクや操作ハンドル21等を備えたチルトアップ
機構22を車室内側から操作することにより、図2に実
線で示す全閉位置から、同図に2点鎖線で示す全開位置
とにわたって回動させることができる。フロントサンル
ーフ12の周囲などに、車体11との間をシールするた
めのウエザストリップ23が設けられている。
【0012】図3等に示すように、フロントサンルーフ
12の前部にフロントデフレクタ30が設けられてい
る。フロントデフレクタ30は、例えば合成樹脂の一体
成形品であり、一例としてブロー成形などによって中空
状に形成されている。図4等に示すようにフロントデフ
レクタ30の断面は、車体前方からの空気流を斜め後方
に跳ね上げることができるように、後傾角度をもたせた
前面30bを有する三角形に似た形状である。
【0013】このフロントデフレクタ30は、フロント
サンルーフ12の前縁12aに沿う長細い形状をなし、
その長手方向の複数個所において、図4等に示すような
ボルト31とナット32等の取付用部品33によってフ
ロントサンルーフ12の上面に固定されている。図3に
示すようにフロントデフレクタ30の両端部30bはフ
ロントサンルーフ12の両端近傍位置まで延びている。
【0014】図5に一部を示すヒンジ機構20は、ヒン
ジ部品の一例であるナット部材35とボルト36などに
よって、ヒンジベース37をフロントサンルーフ12の
下面側に固定するようにしている。ナット部材35は、
フロントサンルーフ12に形成された取付孔38にフロ
ントサンルーフ12の上方から挿入される樹脂パーツ4
0と、樹脂パーツ40にインサートされたナット41な
どからなる。
【0015】上記ナット41にフロントサンルーフ12
の下方からボルト36をねじ込むことによって、ヒンジ
ベース37と樹脂パーツ40がフロントサンルーフ12
に固定される。また、樹脂パーツ40のフランジ状の上
端部40aがフロントデフレクタ30の下面によって覆
われ、外部に露出することが回避される。こうしてヒン
ジ部品(例えば樹脂パーツ40の上端部40a)がフロ
ントデフレクタ30によって隠されるため、フロントサ
ンルーフ12の外観がさらに向上することになる。
【0016】上記のように本実施形態のフロントデフレ
クタ30はフロントサンルーフ12に固定されるため、
フロントサンルーフ12を車体11に組付ける前に予め
フロントデフレクタ30をフロントサンルーフ12に取
付けてアッセンブリ(いわゆるサブアッシー)にしてお
くことができる。このため、車体11への組付性が良好
である。
【0017】一方、リヤサンルーフ15は、図示しない
スライドレール等に沿って、図6に示す全閉位置から、
図7等に示す全開位置にわたって、車体11の前後方向
にスライドすることができるようになっている。リヤ側
開口部16の前縁近傍にリヤデフレクタ50が設けられ
ている。このリヤデフレクタ50は、車体11のブリッ
ジ部14の後縁に沿って車体11の幅方向に延びてい
る。リヤデフレクタ50は、リヤサンルーフ15が開い
た状態においてルーフ部11aの上面から斜め後方に突
出しており、ブリッジ部14の前方から流れてくる空気
流を斜め後方に跳ね上げることができるようになってい
る。このリヤデフレクタ50はルーフ部11aに固定さ
れていてもよいが、好ましくは連動機構51(図1に一
部のみ示す)によって、リヤサンルーフ15が全閉位置
まで移動する直前に、リヤサンルーフ15に連動して後
側に倒れ、リヤサンルーフ15の車室内側に格納される
ものが好ましい。
【0018】これらフロントサンルーフ12およびフロ
ント側開口部13と、リヤサンルーフ15およびリヤ側
開口部16などによって、いわゆるダブルサンルーフ装
置が構成される。このダブルサンルーフ装置は、前述の
フロントデフレクタ30とリヤデフレクタ50などによ
って構成されるデフレクタ装置を含んでいる。
【0019】次に、上記サンルーフ装置を備えた車両1
0の作用について説明する。図6は、フロントサンルー
フ12とリヤサンルーフ15を閉じた状態を示してい
る。図7に示すようにリヤサンルーフ15のみを開けた
状態で走行する場合、車体前方からの空気流F1はフロ
ントデフレクタ30を越えたのち、ルーフパネルの一部
(ブリッジ部14)に沿ってリヤデフレクタ50に向か
って流れる。このため、リヤデフレクタ50が気流跳ね
上げ機能を発揮できることにより、空気がリヤ側開口部
16の後縁部16aに向かうことを抑制でき、ウインド
スロップ音が問題になることはない。
【0020】図8に示すようにフロントサンルーフ12
とリヤサンルーフ15を全開させた状態で走行する場合
には、フロントサンルーフ12と一体にフロントデフレ
クタ30もチルトアップする。この場合、車体前方から
流れてくる空気流F1は、チルトアップしているフロン
トデフレクタ30によって上方に大きく跳ね上がり、そ
の上方を流れる空気流F2にぶつかるなどして再びルー
フパネルの一部(ブリッジ部14)に張りつく方向に流
れ、リヤデフレクタ50に向かうようになる。このため
リヤデフレクタ50が気流跳ね上げ機能を発揮できるこ
とにより、空気がリヤ側開口部16の後縁部16aにぶ
つかることを抑制できるようになり、ウインドスロップ
音の発生が回避される。
【0021】前記実施形態のフロントデフレクタ30等
を備えた車両10に関し、本発明者らが行なった煙によ
る空気流の可視化試験において、従来ウインドスロップ
が発生することのあった走行速度(35km/h〜65
km/h)にかかわりなく、ウインドスロップ抑止効果
が得られ、しかもフロントサンルーフ12のチルトアッ
プ量を大きくしてもウインドスロップを防止できること
が確認された。
【0022】なお、この発明を実施するに当たって、車
体形状をはじめとして、フロントサンルーフやリヤサン
ルーフ、フロントデフレクタ、リヤデフレクタ等の構
成、形状など、この発明を構成する各要素をそれぞれ適
宜に変形して実施できることは言うまでもない。
【0023】
【発明の効果】請求項1に記載した本発明のデフレクタ
装置によれば、フロントサンルーフを開放(チルトアッ
プ)させかつリヤサンルーフも開放した状態で走行する
とき、フロントサンルーフのチルトアップ角が大きくて
もウインドスロップ等の空気流による騒音が発生するこ
とを防止できる。このため従来のフロントサンルーフに
比較してチルトアップ量を大きくとることができ、サン
ルーフとしての機能を十分いかすことが可能となる。
【0024】本発明のフロントデフレクタはフロントサ
ンルーフと連動してチルトアップするため、操作に手間
がかからず、しかもフロントサンルーフが閉じていると
きにはフロントデフレクタもチルトダウンするため突出
高さが低くてすみ、見栄えが良いものとなる。しかも本
発明のフロントデフレクタはフロントサンルーフ前部の
ヒンジ部材を覆うように配置することも可能であり、そ
の場合にはフロントサンルーフの外観をさらに向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すデフレクタ装置を
備えた車両の一部の斜視図。
【図2】 図1中のII−II線に沿う断面図。
【図3】 図1に示された車両のフロントサンルーフと
フロントデフレクタの斜視図。
【図4】 図1中のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】 図1中のV−V線に沿う断面図。
【図6】 図1に示された車両を模式的に示す側面図。
【図7】 図6に示す車両のリヤサンルーフが開いた状
態の側面図。
【図8】 図6に示す車両のフロントサンルーフとリヤ
サンルーフが開いた状態の側面図。
【図9】 従来の車両のフロントサンルーフが閉じ、リ
ヤサンルーフが開いた状態を模式的に示す側面図。
【図10】 図9に示された車両のフロントサンルーフ
が少しひらいた状態の側面図。
【図11】 図9に示された車両のフロントサンルーフ
とリヤサンルーフを全開にした状態の側面図。
【図12】 車体前部にフロントデフレクタを設けた従
来の車両を模式的に示す側面図。
【符号の説明】
11…車体 12…フロントサンルーフ 13…フロント側開口部 14…ブリッジ部(ルーフパネルの一部) 15…リヤサンルーフ 16…リヤ側開口部 20…ヒンジ機構 30…フロントデフレクタ 50…リヤデフレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二木 博文 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3D003 AA00 AA06 BB03 BB04 CA38 DA18

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ルーフパネルにチルトアップ式のフロント
    サンルーフと、 前記フロントサンルーフの後側にルーフパネルの一部を
    挟んで設けられるスライド式のリヤサンルーフと、 を備える車両に装備されるデフレクタ装置であって、 前記フロントサンルーフの前部に、該フロントサンルー
    フの幅方向に延びかつ車体前方からの空気流を斜め後方
    に跳ね上げるフロントデフレクタを設けるとともに、前
    記リヤサンルーフの前方にもリヤデフレクタを設け、 前記フロントデフレクタが前記フロントサンルーフと一
    体にチルトアップするようにしたことを特徴とするデフ
    レクタ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006290175A (ja) * 2005-04-12 2006-10-26 Nissan Motor Co Ltd 車両用サンルーフ装置
CN103358863A (zh) * 2012-04-10 2013-10-23 韦巴斯托股份公司 天窗装置
CN110220704A (zh) * 2019-05-27 2019-09-10 芜湖莫森泰克汽车科技股份有限公司 天窗运行噪声检测装置

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