JP2000219056A - 油圧式無段変速機 - Google Patents

油圧式無段変速機

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JP2000219056A
JP2000219056A JP11023264A JP2326499A JP2000219056A JP 2000219056 A JP2000219056 A JP 2000219056A JP 11023264 A JP11023264 A JP 11023264A JP 2326499 A JP2326499 A JP 2326499A JP 2000219056 A JP2000219056 A JP 2000219056A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一個の可変容量ポンプと並列二個の油圧モー
タを一個のセンターセクションの側面に連接するように
配設した油圧無段変速機において、該油圧無段変速機の
操作機構を簡潔な構成と小型化を課題とする。 【解決手段】 第一油圧モータ22、第2油圧モータ2
3が可変容量形油圧モータである場合には両方の斜板を
同時に制御し、一方が固定容量形である場合には、他方
の可変容量形油圧モータを制御する。第一油圧モータ2
2、第2油圧モータ23をハウジング32により被装す
る。可変容量式油圧ポンプ47、第一油圧モータ48、
第2油圧モータ49をハウジング42により被装する。
第一油圧モータ48、第2油圧モータ49をギヤ46・
45により連動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタ、コンバ
イン、田植機、船舶、パワーショベル、バックホウ、ド
ラグライン、クラムシェル、クレーン、ショベルローダ
ー、ブルドーザー、スクレーパー、グレーダー、ロード
ローラー、タイヤローラー、クローラーキャリヤ等に搭
載される油圧式無段変速機の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、農業用トラクター等の作業車両の
走行用動力伝達装置はエンジンの出力回転数をギヤなど
で一種類の速比で減速して駆動輪等に動力を伝達する
と、エンジンの出力と回転数の関係を示す図28からわ
かるように、作業領域である低速での出力が小さいため
に、従来は複数段の速比をクラッチにより選択嵌合する
ようになっている。つまり、低速度での作業時には減速
比を大きくとり、高速度での路上走行時には減速比を小
さくとることによって、変速による車速とエンジンの出
力の関係を示す図28に示すように低速、高速にかかわ
らずエンジンの最大出力を利用できるようにしている。
しかし、この方法によっても利用できるのは図29に斜
線でしめした領域であるため、作業速度によっては最大
出力を利用できないことになるばかりか、作業中に負荷
が増加してエンジン回転が下がりストールすることを防
ぐために作業中に速度比の切換が必要になる。この速度
比の切換には駆動力伝達までにタイムラグが発生するた
め、この間の車両速度の急速な低下による作業精度の悪
化や切換時のショックの発生による乗り心地の悪化など
総合的な作業能率の悪化につながる。また、エンジン出
力をできるだけ有効に利用しようとすると速度比の段数
を多くすることが有効であるが、この場合には製造コス
トの上昇やサイズの増加、メカニカルロスの増加を招
き、また切換の頻度が増加するため、無制限に速度比の
段数を増やすことはできない。そこで、これに対して可
変容量式油圧ポンプと定容量式油圧モータを組み合わせ
た油圧式無段変速機を(HST式変速機)を用いること
により、速度比を無段階に変化させることのできる動力
伝達装置もある。これにより、作業中の変速による作業
精度の悪化やショックの発生を防止することができる
が、HST式変速機を用いた変速による出力トルクと出
力回転の関係を示す図30に示すようなトルク特性から
HST式変速機の出力トルクおよび出力回転数最大値N
bと出力トルク最大時回転数Naの比Nb/Naは約
1.5〜2.0である。これでは高速走行時に対する作
業時の一般的な速度比3.5〜4.0を満足することが
できないので、ギヤとクラッチによる2ないし3段階の
速度比切換を併用することが一般的に行われている。こ
のような動力伝達装置は構造が複雑になり製造コストの
上昇を招くばかりか、速度比の切換時のショックがあ
る。
【0003】また、コンバインの変速装置においては、
作業中の変動する負荷に対して、一定した駆動速度が要
求されるため、円滑な変速操作が可能な変速装置が要求
される。田植機においては、負荷の急激に変動する走行
状況下で、車両速度を一定にして作業を行う必要があ
り、急激な車両速度の低下は作業精度の悪化をもたら
す。このため、同様に円滑な変速操作が可能な変速装置
が要求される。
【0004】また、船舶等に搭載される変速装置におい
ても同様に上記の問題がある。漁船等は、漁場での操業
には、漁船の操縦性能が問われ、旋回性能および推進機
関の発停前後進の操作が簡単で速く確実なことが要求さ
れる。漁場での移動、巻網の投網などには高速力が、引
網には曳網(えいもう)力が要求される。変速装置に
は、変速範囲の広い変速装置が必要であり、該変速装置
の変速を円滑に行う必要がある。
【0005】また、広場の整地仕上げ、道路や側溝の建
設、砂利道の補修、除雪作業などに使用される建設機械
においても同様である。パワーショベル、バックホウ、
ドラグライン、クラムシェル、クレーン、ショベルロー
ダー、ブルドーザー、スクレーパー、グレーダー、ロー
ドローラー、タイヤローラー、クローラーキャリヤ等に
おいても、作業時には高荷重を受けながら、徐行する必
要があり、作業現場間では迅速に移動する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、機械
式変速機を用いる場合も、HST式変速機を用いる場合
もクラッチおよびギヤによる変速段を備える必要があ
り、クラッチを用いた変速を行う際に車両速度が急速に
低下し、作業精度および作業車の乗り心地が悪化する。
また、HST式変速機により、高速走行時に対する作業
時の一般的な速度比3.5〜4.0を実現するために
は、HST式変速機のモーター容量をポンプ最大容量に
対して約2倍程度大きくする必要がある。しかし、モー
ターの容量を大きくするためには該モーターを大型にす
る必要があり、ポンプおよびモーターの部品の共用が困
難となり、製造コストが増す。また、大容量のモータは
高回転に不利であり、大型化するため、搭載性が低下す
る。
【0007】また、農業機械は1年のうちその作業の適
期間にしか使われず、工場のように毎日同じ機械を熟練
した運転者が使うのと異なる。さらに田畑の土壌条件が
一つ一つ違うように、機械の使用条件が少しずつ異なっ
ている。このためいろいろな条件に適合できるととも
に、慣れない運転者も容易にとり扱うことができるもの
が必要である。とくに日本のように兼業農家が大部分
で、農業従事者に比較的婦人や老人が多い国では、操作
が簡単かつ容易な機械が望まれている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決すべ
く、次のような手段を用いるものである。請求項1に記
載のごとく、一個の可変容量ポンプと並列二個の油圧モ
ータを一個の油路板の側面に連接するように配設した油
圧無段変速機であって、二個の油圧モータは両方が可変
制御される場合には、一個の斜板操作機構により同時に
制御し、一方が固定容量形油圧モータで、他方が可変容
量形油圧モータである場合には可変容量形モータの斜板
を制御することにより、変速操作を行う。
【0009】請求項2に記載のごとく、一個の可変容量
ポンプと並列二個の油圧モータを一個の油路板の前後を
はさんで板面に連接するように配設した油圧無段変速機
であって、二個の油圧モータは両方が可変制御される場
合には、一個の斜板操作機構により同時に制御し、一方
が固定容量形油圧モータで、他方が可変容量形油圧モー
タである場合には可変容量形モータの斜板を制御するこ
とにより変速操作を行う油圧式無段変速機において、二
個の油圧モータを個別のハウジングにより被装する。
【0010】請求項3に記載のごとく、一個の可変容量
ポンプと並列二個の油圧モータを一個の油路板の前後で
はさんで板面に連接するように配設した油圧無段変速機
であって、二個の油圧モータは両方が可変制御される場
合には、一個の斜板操作機構により同時に制御し、一方
が固定容量形油圧モータで、他方が可変容量形油圧モー
タである場合には可変容量形モータの斜板を制御するこ
とにより変速操作を行う油圧式無段変速機において、二
個の油圧モータを共通のハウジングにより被装する。
【0011】請求項4に記載のごとく、一個の可変容量
ポンプと並列二個の油圧モータを一個の油路板の同じ側
の板面に連接するように配設した油圧無段変速機であっ
て、二個の油圧モータは両方が可変制御される場合に
は、一個の斜板操作機構により同時に制御し、一方が固
定容量形油圧モータで、他方が可変容量形油圧モータで
ある場合には可変容量形モータの斜板を制御することに
より変速操作を行う油圧式無段変速機において、一個の
油圧ポンプと二個の油圧モータをそれぞれ個別のハウジ
ングにより被装する。
【0012】請求項5に記載のごとく、一個の可変容量
ポンプと並列二個の油圧モータを一個の油路板の同じ側
の板面に連接するように配設した油圧無段変速機であっ
て、二個の油圧モータは両方が可変制御される場合に
は、一個の斜板操作機構により同時に制御し、一方が固
定容量形油圧モータで、他方が可変容量形油圧モータで
ある場合には可変容量形モータの斜板を制御することに
より変速操作を行う油圧式無段変速機において、一個の
油圧ポンプと二個の油圧モータを共通のハウジングによ
り被装する。
【0013】請求項6に記載のごとく、一個の可変容量
ポンプと並列二個の油圧モータにより構成される油圧式
無段変速機において、二個の油圧モータはギヤにより連
動させ、該ギヤのギヤ比を油圧モータの容量比と等しく
する。
【0014】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を説明す
る。本発明は、トラクタ、コンバイン、田植機、船舶、
パワーショベル、バックホウ、ドラグライン、クラムシ
ェル、クレーン、ショベルローダー、ブルドーザー、ス
クレーパー、グレーダー、ロードローラー、タイヤロー
ラー、クローラーキャリヤ等に搭載される変速装置の構
成に関するものであるが、本発明の一実施例としてトラ
クタに搭載される変速装置を用いるものである。図1は
本発明の実施例である作業車の側面図、図2は同じく平
面図、図3は変速機の変速機構を示す模式図、図4は変
速機の操作機構の一例を示す模式図、図5は二つのモー
タのうち、一個が可変、一個が固定容量型のHST式変
速機の正面図、図6は前記変速機の側面断面図、図7は
変速機の2つのレバーによる操作機構を示す図、図8は
変速機の1つのレバーによる操作機構を示す図、図9は
前記レバー基部の構成を示す側面図、図10は同じく正
面断面図、図11は変速機の1つのレバーによる操作機
構の別構成を示す図、図12はデルタ型配置の変速機の
構成を示す正面図、図13は同じく側面図、図14は同
じく後面図、図15は同じく平面図、図16はZ型配置
の変速機の構成を示す正面図、図17は同じく側面図、
図18は同じく後面図、図19は同じく平面図、図20
は二つのモータとも可変容量形のHST式変速装置の正
面図、図21は二つのモータとも可変容量形のHST式
変速装置の側面断面図、図22は二段可変油圧モータを
二個用いた変速機の構成を示す模式図、図23は前記2
つのレバーによる操作構成を示す模式図、図24は斜板
傾動手段の構成を示す模式図、図25は二段可変油圧モ
ータを二個用いた変速機の操作構成を示す模式図、図2
6は変速段切換機構を示す模式図、図27はカムによる
二段可変油圧モータの操作構成を示す模式図である。
【0015】図1、図2を用いてロータリ耕耘機を装着
した作業車両の構成について説明する。作業車両1の後
方にはロータリ耕耘機2が接続されており、作業車両1
のエンジン3の出力の一部により、該ロータリ耕耘機2
が駆動される。この作業車両1は、前後に前輪4および
後輪5を懸架する本体の前部にボンネット6を配設し、
該ボンネット6内部にはエンジン3を配置している。ボ
ンネット6の後方にはステアリングハンドル7を設けて
おり、上記ステアリングハンドル7の後方にはシート8
を配設している。また、シート8の側部には主変速レバ
ーが突設されている。ステアリングハンドル7およびシ
ート8は、キャビン9によって覆装されている。エンジ
ン3の後方には油圧式無段変速機(以下HST式変速
機)10を配設し、エンジン3からの動力を後輪5に伝
達して駆動している。ただし、操作によっては、前輪4
にも後輪5と同時に駆動力を伝達する四輪駆動とするこ
とも可能である。
【0016】また、エンジン3の駆動力はHST式変速
機10後端から突出したPTO軸11に伝達されて該P
TO軸11を駆動し、機体後端に接続した作業機である
ロータリ耕運機2を駆動するように構成している。作業
車両1の後方にはロータリ耕耘機2が接続されており、
該ロータリ耕耘機2には前記PTO軸11より駆動力が
伝達され、該ロータリ耕耘機2が駆動される。また、ロ
ータリ耕耘機2は作業車両に接続装置12をかいして接
続され、該作業車両1に備えられた昇降装置によりロー
タリ耕耘機2の上下位置および左右の傾斜角度を調整可
能に構成されている。
【0017】図3において、HST式変速機10の構成
を説明する。HST式変速機10は可変容量式油圧ポン
プ21、第一油圧モータ22および第二油圧モータ23
により構成されている。可変容量式油圧ポンプ21は前
記エンジン3に接続されており、該エンジン3の駆動力
により作動油を吸入吐出する構成になっている。前記可
変容量式油圧ポンプ21は油路25および油路26によ
り前記第一油圧モータ22および第二油圧モータ23に
接続されており、該可変容量式油圧ポンプ21の吐出す
る作動油により第一油圧モータ22および第二油圧モー
タ23が駆動される構成になっている。油路25・26
には、作動油が不足した際には、チェックバルブ13c
・13dおよびリリーフバルブ13bを介してチャージ
ポンプ13より作動油の供給が行われる。また、第一油
圧モータ22と第二油圧モータ23は接続されており、
第一油圧モータ22とともに第二油圧モータ23が回転
する構成になっている。第二油圧モータ23には出力軸
24が接続されており、第一油圧モータ22および第二
油圧モータ23により発生する駆動力が出力軸24に伝
達される。
【0018】上記の構成において、駆動力伝達機構27
が第一油圧モータ22と第二油圧モータ23を1対1の
比率で回転するように接続している場合には、可変容量
式油圧ポンプ21の作動油の吐出量と第一油圧モータ2
2と第二油圧モータ23の作動油の吸入量の比により出
力軸24における回転数が決定される。すなわち、第一
油圧モータ22と第二油圧モータ23の吸入量の和が少
ない場合には出力軸24の回転数が大きくなり、第一油
圧モータ22と第二油圧モータ23の吸入量の和が多い
場合には出力軸24の回転数が小さくなる。このため、
第一油圧モータ22と第一油圧モータ22のどちらか一
方もしくは両方の容量を可変式にし、第一油圧モータ2
2と第一油圧モータ22の容量を調節し、作動油の吸入
量を制御することにより、出力軸24の回転数を調節す
ることができる。
【0019】次に二つの操作レバーを用いてHST式変
速装置10を操作する構成について説明する。図4に示
すごとく、可変容量式油圧ポンプ21を主変速レバー2
1aで操作し、第一油圧モータ22および第二油圧モー
タ23を副変速レバー22aで操作する場合について説
明する。エンジン3により、可変容量式油圧ポンプ21
が駆動され、作動油が第一油圧モータ22および第二油
圧モータ23に供給され、出力軸24により接続された
第一油圧モータ22および第二油圧モータ23が駆動さ
れる。出力軸24はディファレンシャルギヤ5aを介し
て後輪5を駆動する。該構成において、該可変容量式油
圧ポンプ21に主変速レバー21aを接続し、第一油圧
モータ22および第二油圧モータ23をともに副変速レ
バー22aに接続している。主変速レバー21aによ
り、可変容量式油圧ポンプ21の作動油の吐出量を調節
でき、副変速レバー22aにより第一油圧モータ22お
よび第二油圧モータ23の容量を調節できる。すなわ
ち、主変速レバー21aおよび副変速レバー22aを操
作することにより、可変容量式油圧ポンプ21の容量と
第一油圧モータ22および第二油圧モータ23の容量を
制御し、変速操作を行うことができる。これにより、高
回転に対応可能であり、変速比の範囲の広い油圧式無段
変速機構を構成できる。
【0020】また、別の構成により、第一油圧モータ2
2もしくは第二油圧モータ23のどちらか一方の油圧モ
ータを他方の油圧モータに対して吐出と排出の方向を逆
転させた場合には、第一油圧モータ22もしくは第二油
圧モータ23の容量の差により回転数が決定される。例
えば、第一油圧モータ22の斜板角度を第二油圧モータ
23の斜板角度に対して逆転させ、可変容量式油圧ポン
プ21の作動油の供給により第二油圧モータ23が駆動
されることにより、該第一油圧モータ22が油圧ポンプ
として作動するようにした場合、可変容量式油圧ポンプ
21と第一油圧モータ22が吐出する作動油を第二油圧
モータ23が吸入することとなる。すなわち、可変容量
式油圧ポンプ21の作動油の吐出に対しての第一油圧モ
ータ22と第二油圧モータ23の容量の差により出力軸
24の回転数が決定される。また、可変容量式油圧ポン
プ21を可動斜板により容量を変化させる油圧ポンプに
より構成した場合には、該可変容量式油圧ポンプ21の
可動斜板の傾斜角により、作動油の吸入および排出方向
を逆転させることが可能であり、出力軸24の回転方向
の正転および逆転を制御することができる。
【0021】これにより、HST式変速機10におい
て、可変容量式油圧ポンプ21に対する第一油圧モータ
22および第二油圧モータ23により構成される油圧モ
ータの容量比を大きくすることができ、該HST式変速
機10の変速比の範囲を大きく構成することができる。
すなわち、油圧ポンプを大型化することなく、二つの油
圧ポンプである第一油圧モータ22および第二油圧モー
タ23により出力軸24を駆動する油圧モータを構成す
るため、HST式変速機10をコンパクトに構成でき、
部品の共通化を行うことにより、該HST式変速機10
の製造コストを低減することができる。
【0022】次にHST式変速機10の他の実施例につ
いて説明する。まず、図5および図6において、2つの
油圧モータをともに可変容量形に構成した場合について
説明する。HST式変速機10は、アキシャルピストン
ポンプである可変容量式油圧ポンプ21、可変容量式の
第一油圧モータ22および可変容量式第二油圧モータ2
3により構成されている。可変容量式油圧ポンプ21お
よび第一油圧モータ22はハウジング31に内包される
と共に、油路板32の同一面に配設されている。また、
第二油圧モータ23は可変容量式油圧ポンプ21および
第一油圧モータ22が配設された油路板32の反対側に
配設されており、該第二油圧モータ23はハウジング3
3内に配設されている。すなわち、可変容量式油圧ポン
プ21および第一油圧モータ22は油路板32の前面に
配設されると共に、ハウジング31により被装されてお
り、第二油圧モータ23は油路板32の後面に配設さ
れ、ハウジング33により被装された構成となってい
る。
【0023】また、可変容量式油圧ポンプ21はHST
式変速機10の上部に配設されており、第一油圧モータ
22および第二油圧モータ23は該HST式変速機10
の下部に配設されている。可変容量式油圧ポンプ21は
ハウジング31、油路板32およびハウジング33挿嵌
された駆動軸21q、該駆動軸21qが挿嵌され駆動軸
21qと共に回動するシリンダブロック、該シリンダブ
ロックに摺動自在に挿嵌されたプランジャおよび該プラ
ンジャに当接した可動斜板により構成されている。該可
動斜板により、プランジャの摺動量を規制し、該可変容
量式油圧ポンプ21の作動油の吐出量を調節可能に構成
されている。油路板32には油路が設けられており、可
変容量式油圧ポンプ21は該油路より作動油を吸入する
とともに、吐出する。
【0024】該油路は第一油圧モータ22および第二油
圧モータ23に接続されており、該第一油圧モータ22
および第二油圧モータ23に作動油を供給する。第一油
圧モータ22の出力軸22pは、第二油圧モータ23の
出力軸23pに接続部材22qにより接続されており、
出力軸22pと出力軸23pが一体回転する構成になっ
ている。該出力軸23pはには第二油圧モータ23のシ
リンダブッロク23rが挿嵌されている。該シリンダブ
ッロク23rは出力軸23pとともに回動する構成にな
っており、該シリンダブッロク23rにはプランジャが
摺動自在に挿嵌されている。該プランジャはハウジング
33に固設された固定斜板23sに当接している。
【0025】また、可変容量式油圧ポンプ21および第
一油圧モータ22の容量はハウジング31の側面に設け
られた斜板制御機構31aおよび斜板制御機構31bに
より制御される。斜板制御機構31aおよび斜板制御機
構31bにはそれぞれレバー31cおよびレバー31d
が設けられており、該アーム31cを回動することによ
り、可変容量式油圧ポンプ21の容量を、レバー31d
を回動することにより、第一油圧モータ22の容量を制
御する構成になっている。
【0026】上記構成において、可変容量式油圧ポンプ
21および第一油圧モータ22の斜板は可動式であり、
第二油圧モータ23の斜板は固定式となっている。第一
油圧モータ22の容量を一定とした場合には、可変容量
式油圧ポンプ21の容量を変化させることにより、変速
操作を行うことができる。可変容量式油圧ポンプ21に
よる作動油の吐出量を多くすることにより、出力軸22
aの回転数を増し、吐出量を少なくすることにより、回
転数を減少させることができる。また、可変容量式油圧
ポンプ21の容量を一定とした場合には、第一油圧モー
タ22の容量を変化させることにより、変速操作を行う
ことができる。該第一油圧モータ22の容量を減少させ
ることにより、出力軸23pの回転数が増大し、第一油
圧モータ22の容量を増大させることにより、出力軸2
3pの回転数が減少する。
【0027】第一油圧モータ22は可動斜板により容量
を調節できると共に、斜板角度を反対方向にも操作可と
することにより、作動油の吐出方向も制御できる構成に
なっている。このため、可変容量式油圧ポンプ21によ
り、油路26に作動油が吐出される場合に、該第一油圧
モータ22の回動斜板22cにより、第一油圧モータ2
2が同じく油路26に作動油を吐出するようにした場合
には、第一油圧モータ22の作動油の吐出量と可変容量
式油圧ポンプ21の作動油の吐出量の和により、第二油
圧モータ23が駆動される。すなわち、第一油圧モータ
22の容量を可変に構成するため、該第一油圧モータ2
2を油圧モータとして使用することも可能であり、油圧
ポンプとして使用することも可能である。すなわち、第
一油圧モータ22の容量を可変に構成するため、可変容
量式油圧ポンプ21に対しての第一油圧モータ22およ
び第二油圧モータ23の容量、もしくは、可変容量式油
圧ポンプ21と第一油圧モータ22の吐出量に対しての
第二油圧モータ23の容量により変速操作が行われるた
め、HST式変速機10の変速範囲を広く構成すること
ができる。
【0028】また、上記構成において、可変容量式油圧
ポンプ21、第一油圧モータ22および第二油圧モータ
23は同一の油路板32により接続され、該油路板32
に設けた油路により可変容量式油圧ポンプ21、第一油
圧モータ22および第二油圧モータ23が接続される。
これにより、可変容量式油圧ポンプ21と第一油圧モー
タ22および第二油圧モータ23間の油圧配管が不要で
あり、部品および加工費を少なくし、HST式変速機1
0の構成がコンパクトになり、作業機への搭載性がよく
なる。
【0029】前記HST式変速機10は可変容量式油圧
ポンプ21および可変容量形の第一油圧モータ22が共
に油路板32の前面に配設されており、該可変容量式油
圧ポンプ21および第一油圧モータ22の操作機構をH
ST式変速機10の前部に集中できると共に、組み立て
性を良く構成でき、また全長を短く構成できるため作業
機への搭載性が向上する。
【0030】次に、図7において、HST式変速機10
を油圧ポンプ21を可変容量形、第一油圧モータ22を
可変容量形、第二油圧モータ23を固定容量形により構
成した場合のHST式変速機10の操作構成について説
明する。可変容量式油圧ポンプ21はエンジン3により
駆動され、該駆動力により作動油を吐出し、第一油圧モ
ータ22および第二油圧モータ23を駆動する。第一油
圧モータ22および第二油圧モータ23には出力軸24
が接続されており、該出力軸24を介してディファレン
シャルギヤ5aに駆動力が伝達され後輪5が駆動され
る。また、可変容量式油圧ポンプ21には該可変容量式
油圧ポンプ21の可動斜板の角度を制御する操作レバー
21aが接続されており、第一油圧モータ22には該第
一油圧モータ22の回動斜板の角度を制御する操作レバ
ー22aが接続されている。
【0031】可変容量式油圧ポンプ21の容量および作
動油の吐出量を操作レバー21aにより制御することに
より、速度および前後進を制御できる。また、操作レバ
ー22aを操作することにより、第一油圧モータ22お
よび第二油圧モータ23の作動油の吸入量の和を制御
し、可変容量式油圧ポンプ21の作動油の吐出量に対し
ての出力軸24の回転比を制御できる。すなわち、操作
レバー22aを操作し、第一油圧モータ22が第二油圧
モータ23の作動油吸入側に作動油を吐出するように制
御することで、第一油圧モータ22および第二油圧モー
タ23の作動油の吸入量の和は小さくなり、可変容量式
油圧ポンプ21に対する出力軸24の回転数の比を増す
ことができる。操作レバー21aおよび操作レバー22
aにより、変速範囲の広い変速操作を行うことができ
る。
【0032】また、上記の構成において、低速操作時に
は操作レバー22aを最大位置にたもち、操作レバー2
1aにより、可変容量式油圧ポンプ21の制御により変
速を行い、高速操作時には操作レバー21aを最大傾動
位置に保持し、操作レバー22aにより変速操作を行う
事ができる。すなわち、第一油圧モータ22の容量を減
少させることにより、第二油圧モータ23に供給される
作動油の量が増す。このため、第二油圧モータ23の駆
動速度が増す構成になっており、操作レバー22aを最
大位置より斜板角が0°になる方向に操作することによ
り、増速を行う事ができる。上記の如く、操作するた
め、可変容量式油圧ポンプ21を制御する操作レバー2
1aが正転もしくは逆転の最大位置に達した後に、可変
容量式油圧ポンプ21を制御をする操作レバー22aが
操作されるため、高速作業時に前進より後進もしくは後
進より前進への切換ができないため容易な構成により安
全な操作機構を構成できる。また、該操作レバー21a
・22aをリンク機構等により一つの操作レバーにより
上記の如く操作することもできる。この場合シンプルな
構成により広い範囲の変速操作を行える。
【0033】また、図8に示すごとく、可変容量式油圧
ポンプ21の可動斜板および第一油圧モータ22の回動
斜板を、一つの操作レバー22bにより制御することも
できる。操作レバー22bリンクを介して可変容量式油
圧ポンプ21および第一油圧モータ22に接続されてお
り、可変容量式油圧ポンプ21および第一油圧モータ2
2の容量を制御できる構成になっている。該操作レバー
22bにより、変速操作を行うことにより、副変速の必
要がなく、変速操作を単純化できる。
【0034】図9、図10に示すごとく、操作レバー2
2bの基部にはカムプレート22cが固設されており、
操作レバー22bの傾動に伴い傾動する構成になってい
る。該カムプレート22cには両面に溝状カム21d・
22dが設けられている。該溝状カム21d・22dに
はカムフォロアー29・29が遊嵌されており、該カム
フォロアー29・29は可変容量式油圧ポンプ21に接
続したロッド29aおよび第一油圧モータ22に接続し
たリンク機構22bに接続している。カムフォロアー2
9・29は操作レバー22bの傾動により、溝状カム2
1d・22dに沿って上下にのみ移動可能に構成されて
おり、該カムフォロアー29・29は上下動によりロッ
ド29a・29bが上下動しそれぞれ接続した可変容量
式油圧ポンプ21の斜板および第一油圧モータ22の斜
板を制御し、容量を変化させる構成になている。
【0035】溝状カム21d・22dは操作レバー22
bが中立位置に有る場合は可変容量式油圧ポンプ21の
可動斜板が中立位置になる用に構成されている。また、
操作レバー22bを前進側に傾動すると、溝状カム21
dによりカムフォロー29該上昇し、可変容量式油圧ポ
ンプ21に接続したロッド29aを上昇させる。該ロッ
ド29aが上昇しすることにより、可変容量式油圧ポン
プ21の作動油が吐出され、第二油圧モータ23が駆動
される。さらに操作レバー22bを前進側に傾動し、ポ
ンプ斜板角度最大相当角度で、ロッド29aは一定の高
さに保たれ、溝状カム22dによりロッド29bに接続
されたカムフォロアー29が下降する。該ロッド29b
が降下することにより、第一油圧モータ22の可動斜板
が低斜板角側に傾斜され、第一油圧モータ22の容量を
減少させることにより、出力軸の回転が増す。これによ
り、前進側の増速が行われる。
【0036】操作レバー22bを後進側に傾動すると、
溝状カム21dによりカムフォロアー29が降下し、ロ
ッド29aが下降する。該ロッド29aの降下により、
可変容量式油圧ポンプ21の可動斜板が先進時とは反対
側に傾斜されるとともに、作動油の吐出方向が逆にな
る。これにより、第一油圧モータ22が前進側とは逆方
向に駆動され、後輪5が後進側に駆動される。さらに操
作レバー22bを後進側に傾動し、ポンプ斜板角度マイ
ナス側に最大相当角度でロッド29aは一定の高さに保
たれ、溝状カム22dに遊嵌したカムフォロアー29に
より、ロッド29bが降下する。このため、第二油圧モ
ータ23に対する作動油の吐出量が増し、後進側に増速
する。
【0037】上記のごとく、操作レバー22bに連動し
たカムプレート22cにより可変容量式油圧ポンプ21
および第一油圧モータ22を制御し、変速操作を行うこ
とが可能である。このため、副変速が必要なく、1本の
操作レバーで変速比の範囲の広い変速機の変速操作を容
易に行うことができる。
【0038】また、図11に示すごとく、操作レバー2
1hに接続され、可変容量式油圧ポンプ21および第一
油圧モータ22の容量の制御を行う斜板制御機構21g
により、変速操作をおこなうことも可能である。該斜板
制御機構21gには操作レバー21hの位置により、対
応した可変容量式油圧ポンプ21もしくは第一油圧モー
タ22の斜板を傾動させる構成になっている。斜板制御
機構21gの構成としては、ポジションセンサーによ
り、操作レバー21hの位置を検出し、該検出位置に対
応して、リニアソレノイドにより可変容量式油圧ポンプ
21および第一油圧モータ22の斜板を制御する構成が
考えられる。上記のごとく、変速機を構成することによ
り、容易な構成により可変容量式油圧ポンプ21に対し
て、油圧モータの容量が大きい変速機構を構成でき、該
変速機を操作レバー21hにより容易に変速できる。
【0039】図12乃至図15において、1つの油圧ポ
ンプおよび2つの油圧モータにより構成されるデルタ形
のHST式変速機の他の構成について説明する。HST
式変速機55において、油路板41の片側の面には油圧
ポンプ47および第一油圧モータ48および第二油圧モ
ータ49が配設されており、該油路板41に固設された
ハウジング42により被装されている。該油圧ポンプ4
7の入力軸43はハウジング42より突出した構成にな
っており、該入力軸43に駆動力が伝達され油圧ポンプ
47が駆動される。該油圧ポンプ47は、前述のHST
式変速機10における構成と同じく、第一油圧モータ4
8および第二油圧モータ49と油路板41に設けられた
油路により接続されてり、該油圧ポンプ47の作動油の
吐出により第一油圧モータ48および第二油圧モータ4
9が駆動される構成になっている。
【0040】第一油圧モータ48の出力軸44および第
二油圧モータ49の出力軸51は油路板41のハウジン
グ42が配設された側面とは反対側に突出しており、該
出力軸44および出力軸51にはそれぞれギヤ45およ
びギヤ46が挿嵌固定されている。該ギヤ45およびギ
ヤ46は互いに噛合しており、出力軸44の回転に対し
て出力軸51の回転が一定の比に成るように構成されて
いる。該HST式変速機55において、油圧ポンプ47
および第一油圧モータ48を可変容量形とし、第二油圧
モータ49を、固定容量形に構成することも可能であ
る。
【0041】上記のごとく、油路板41の片側の面に油
圧ポンプ47および第一油圧モータ48および第二油圧
モータ49を配設するとともに、該油路板41に固設し
たハウジング42により被装するHST式変速機55を
構成することにより、油圧ポンプ47と第一油圧モータ
48および第二油圧モータ49が油路板41に同一面に
配設されるため、該HST式変速機55の前後長さを短
く構成することができる。また、油圧ポンプ47と第一
油圧モータ48および第二油圧モータ49を被装するハ
ウジング42が一つで済むため、HST式変速機55の
組み立て性が良いとともに、製造コストを低減できる。
もしくは、油圧ポンプ47と第一油圧モータ48および
第二油圧モータ49を個別のハウジングにより被装する
ことができる。これにより、作動油の冷却効果を向上で
き、HST式変速装置55の耐久性を向上できる。
【0042】また、上記の構成において、第一油圧モー
タ48および第二油圧モータ49が可変容量形油圧ポン
プである場合には、1つの斜板制御機構により同時に容
量を制御することができる。さらに、一方が可変容量形
油圧ポンプであり、他方が固定容量形油圧ポンプである
場合には、可変容量形油圧ポンプの斜板制御により変速
操作を行う事ができる。また、ギヤ46およびギヤ45
の歯数を同じあるいは異なる構成にすることにより、H
ST式変速装置55の変速比を変更することができる。
さらに、出力軸44・51を個別に駆動させることもで
きる。ギヤ46およびギヤ45のギヤ比を第一油圧モー
タ49、第二油圧モータ48の容量比とすることによ
り、HST式変速装置55を取り扱いの容易な変速特性
に構成できる。
【0043】次に、図16乃至図19において、Z形配
置のHST式変速機75の構成について説明する。HS
T式変速機75において、油路板61の一方の側面に油
圧ポンプ65が配設されており、該油圧ポンプ65はハ
ウジング62に被装されている。該油圧ポンプ65の入
力軸64はハウジング62より突出しており、該入力軸
64を介して駆動力が該油圧ポンプ65に入力される。
該油路板61の油圧ポンプ65が配設された面とは反対
側の面には第一油圧モータ71および第二油圧モータ7
2が配設されており、該ハウジング63に被装されてい
る。また、第一油圧モータ71の出力軸67および第二
油圧モータ72の出力軸68はハウジング63より突出
しており、該出力軸67および出力軸68にはギヤ67
bおよびギヤ68bがそれぞれ挿嵌固定されている。該
ギヤ67bおよびギヤ68bは互いに噛合しておおり、
出力軸67と出力軸66が一定の回転比になるように構
成されている。
【0044】上記のごとく、油圧ポンプ65と油圧モー
タ71・72が油路板61を介して反対側に配設された
該HST式変速機75を構成することにより、入力軸と
出力軸の軸間距離を小さくすることができる。これによ
り、HST式変速機75の高さを小さくすることができ
る。
【0045】また、上記の構成において、第一油圧モー
タ71および第二油圧モータ72を可変容量式油圧モー
タにより構成し、該第一油圧モータ71および第二油圧
モータ72を油圧閉回路内でタンデムに構成することが
できる。第一油圧モータ71および第二油圧モータ72
が接続されている油路板61に設けた油路により、該第
一油圧モータ71および第二油圧モータ72それぞれに
油圧ポンプ65に並列に油路が接続される構成をとるこ
とができる。該構成において、油圧ポンプ65に対して
第一油圧モータ71および第二油圧モータ72の容量を
変化させることにより、変速操作を行う事ができる。ま
た、油路板61に設けた油路により第一油圧モータ71
および第二油圧モータ72が接続されるため、HST式
変速機75のメイン油圧回路が前記油路板61に構成さ
れるため、油圧配管により油圧ポンプ65、第一油圧モ
ータ71、第二油圧モータ72を接続する必要がなく、
該HST式変速機75をコンパクトに構成できる。
【0046】上記の構成において、第一油圧モータ7
1、第二油圧モータ72がともに、可変容量形油圧モー
タである場合には、二つの第一油圧モータ71、第二油
圧モータ72の容量をともに制御し、HST式変速装置
75の変速操作を容易に構成できる。第一油圧モータ7
1、第二油圧モータ72の一方が可変容量形油圧モータ
であり、他方が定容量形油圧モータである場合には、可
変容量形油圧モータの容量を制御することにより、HS
T式変速装置75の変速操作を単純化できる。
【0047】ギヤ67b・68bのギヤは同じ歯数もし
くは異なる歯数のギヤにより構成することができ、該ギ
ヤの構成によりHST式変速装置75の変速特性を調整
できる。ギヤ67b・68bのギヤ比を第一油圧モータ
71、第二油圧モータ72の容量比と同じに構成するこ
とにより、HST式変速装置75の特性を制御し易いも
のに構成できる。また、ギヤ67b・68bを排して、
出力軸68・67を独立に駆動させることもできる。H
ST式変速装置75において、第一油圧モータ71、第
二油圧モータ72を個別のハウジングにより、被装する
ことができる。この場合、作動油の冷却効率を向上でき
る。
【0048】次に可変容量形油圧ポンプを二つ配設した
HST式変速装置81の実施例について説明する。図2
0および図21において、ハウジング31内には入力軸
82qを有する可変容量式油圧ポンプ82および可変油
圧形油圧モータである第一油圧モータ83が配設されて
おり、油路板32の同一面に配設されている。該油路板
32の反対面には可変容量形油圧モータである第二油圧
モータ84がが配設されている。該第一油圧モータ83
は図示しない斜板制御機構により容量を制御可能に構成
されている。
【0049】上記のごとく、可変容量式油圧ポンプ82
および可変容量式油圧モータ83を油路板32の同一面
に配設し、可変容量式油圧モータ84を同一の油路板3
2の反対面に配設するため、HST式変速装置81をコ
ンパクトに構成できる。
【0050】次に油圧ポンプを可変容量形にし、2つの
油圧モータを二段式可変容量形に構成したHST式変速
機の構成について説明する。図22において、HST式
変速機81は可変容量式油圧ポンプ82、および該可変
容量式油圧ポンプ82に油路85により接続される第一
油圧モータ83および第二油圧モータ84により構成さ
れている。第一油圧モータ83と第二油圧モータ84は
出力軸87により接続されており、第一油圧モータ83
および第二油圧モータ84が同一方向、同一回転速度で
回転する構成になっている。
【0051】また、第一油圧モータ83および第二油圧
モータ84はともに、斜板の傾斜角により容量を調節す
る油圧モータであり、該斜板の傾斜角を二段階に調節す
る二段式可変容量形油圧モータにより構成されている。
第一油圧モータ83は容量がVacc/revもしくは
0cc/revの二段階に調節される構成になってお
り、第二油圧モータ84は容量がVb1cc/revも
しくはVb1cc/revの二段階に調節される構成に
なっている。すなわち、第一油圧モータ83の容量Va
cc/revに対していて第二油圧モータ84の容量を
Vb1cc/revもしくはVb2cc/revに、ま
た、第一油圧モータ83の容量0cc/revに対して
いて第二油圧モータ84の容量をVb1cc/revも
しくはVb2cc/revに調節することにより、4段
階の変速操作を行う事ができる。
【0052】第一油圧モータ83および第二油圧モータ
84により一つの油圧モータが構成されると考える場
合、可変容量式油圧ポンプ82に対して第一油圧モータ
83および第二油圧モータ84により構成される油圧モ
ータの容量を4段階に調節でき、該構成により4段階の
速度比を有する副変速機構を構成することができる。こ
のため、可変容量式油圧ポンプ82の容量を調節するこ
とにより行う主変速手段と、四段階の副変速手段を有す
るHST式変速機81を構成することができる。第一油
圧モータ83および第二油圧モータ84をそれぞれ二段
階に制御するため、該第一油圧モータ83および第二油
圧モータ84の制御機構を簡便に行う事ができる。ま
た、第一油圧モータ83および第二油圧モータ84に掛
かるコストを低減でき、安価にHST式変速機85を構
成することができる。
【0053】また、上記構成においてVaを第一油圧モ
ータ83の最大容量、Vb1を第二油圧モータ84の最
大容量、Vb2を第二油圧モータ84の最小容量とする
ことで、第一油圧モータ83および第二油圧モータ84
の容量をそれぞれ最大と最小の二段階に切換可能に構成
することもできる。この場合、Vb2は容量0でないも
のとする。また、第一油圧モータ83の最小容量を0c
c/rev、Vb1およびVb2でない容量に構成する
こともできる。これにより、HST式変速機81をコン
パクトかつ低コストで構成できるとともに、該HST式
変速機81の操作機構をシンプルに構成できる。
【0054】さらに、HST式変速機81に油圧アクチ
ュエータもしくは電動アクチュエータを装着し、上記の
四段階の変速比を操作することもできる。図23に示す
ごとく、可変容量式油圧ポンプ82および第一油圧モー
タ83の可動斜板は操作レバー82aおよび操作レバー
83aによりそれぞれ制御され、第二油圧モータ84は
アクチュエータ84aにより制御される。アクチュエー
タ84aは図24に示すごとく、斜板操作ピストン91
および油路切換弁92により構成されている。該油路切
換弁92には油圧ポンプ93より作動油が供給され、該
油路切換弁92を摺動することにより、斜板操作ピスト
ン91を操作する構成になっている。該斜板操作ピスト
ン91は第二油圧モータ84の斜板にリンク機構を介し
て接続されており、該斜板操作ピストン91の摺動によ
り、第二油圧モータ84の斜板の傾斜角が制御される。
油路切換弁92には二通りの油路が設けられており、第
二油圧モータ84の斜板の傾斜角を二段階に制御する構
成になっている。上記の油路切換弁92の摺動を電磁ソ
レノイド等により切換第二油圧モータ84の斜板制御を
行うことも可能である。
【0055】図25に示すごとく、可変容量式油圧ポン
プ82をリンク機構を介して操作レバー82aにより操
作し、第一油圧モータ83をアクチュエータ83bによ
り制御し、第二油圧モータ84をアクチュエータ84a
により制御する構成を実施することもできる。図26に
示すごとく、第一油圧モータ83に斜板にはリンク機構
を介して斜板操作ピストン101が接続されており、該
操作ピストン101には油路切換電磁弁102が接続さ
れている。該電磁弁102により油圧ポンプより供給さ
れる作動油の方向を制御することにより、該操作ピスト
ン101を伸縮させ、第一油圧モータ83の斜板を制御
する構成になっている。また、第二油圧モータ84の斜
板は、油路切換電磁弁92に接続された斜板操作ピスト
ン91により、制御される。該油路切換電磁弁102お
よび油路切換電磁弁92は、配電盤94に接続されてお
り、該配電盤94には速度切換スイッチ96・96・9
6・96および電源95が接続されている。配電盤94
において、電源95の油路切換電磁弁102、油路切換
電磁弁92への電力供給が制御される。第一油圧モータ
83の容量の二段切換、第二油圧モータ84の容量の二
段切換を配電盤94において制御でき、該制御を配電盤
94に接続された速度切換スイッチ96・96・96・
96により行うことができる。
【0056】4つの速度切換スイッチ96・96・96
・96にはそれぞれ、油路切換電磁弁102および油路
切換電磁弁92ともにオフ、油路切換電磁弁102のみ
オン、油路切換電磁弁92のみオン、油路切換電磁弁1
02および油路切換電磁弁92ともにオンの4種の制御
が対応している。すなわち、4つの速度切換スイッチ9
6・96・96・96の何れかを選択することにより、
四段階の変速を行うことができる。
【0057】また、図27に示すごとく、カム114お
よび油路切換弁112・113により第一油圧モータ8
3、第二油圧モータ84を制御することもできる。斜板
操作ピストン91の摺動を制御する油路切換弁113、
斜板操作ピストン101の摺動を制御する油路切換弁1
12はともに速度段切換変速操作レバー115に接続さ
れたカム114に当接するように構成されている。該油
路切換弁112および油路切換弁113はカム114側
に付勢されており、該油路切換弁112および油路切換
弁113はカム114との当接位置により、油路が切り
換えられる構成になっている。すなわち、カム114の
凹部により油路切換弁112・113が該カム114側
に摺動され、該カム114の凹部以外の部分により油路
切換弁112・113が該カム114より離れる方向に
摺動される。該カム114に設ける凹部により油路切換
弁112・113のオン、オフを制御できる構成になっ
ている。該カム114には、油路切換弁112および油
路切換弁113ともにオフ、油路切換弁112のみオ
ン、油路切換弁113のみオン、油路切換弁112およ
び油路切換弁113ともにオンの4種の制御が対応した
凹部が成形されており、該カム114の摺動により油路
切換弁112・113の切換をおこなうことができる。
すなわち、速度段切換変速操作レバー115の操作によ
り、カム114を摺動し、油路切換弁112・113の
切換をおこない、第一油圧モータ83、第二油圧モータ
84について、上記の4種の制御を行う事ができる。
【0058】
【発明の効果】請求項1に記載のごとく、一個の可変容
量ポンプと並列二個の油圧モータを一個の油路板の側面
に連接するように配設した油圧無段変速機であって、二
個の油圧モータは両方が可変制御される場合には、一個
の斜板操作機構により同時に制御し、一方が固定容量形
油圧モータで、他方が可変容量形油圧モータである場合
には可変容量形モータの斜板を制御することにより、変
速操作を行うので、HST式変速装置の操作機構を簡便
に構成できる。また、副変速が不要となり、油圧無段変
速機をコンパクトかつ安価に構成できる。
【0059】請求項2に記載のごとく、一個の可変容量
ポンプと並列二個の油圧モータを一個の油路板の前後を
はさんで板面に連接するように配設した油圧無段変速機
であって、二個の油圧モータは両方が可変制御される場
合には、一個の斜板操作機構により同時に制御し、一方
が固定容量形油圧モータで、他方が可変容量形油圧モー
タである場合には可変容量形モータの斜板を制御するこ
とにより変速操作を行う油圧式無段変速機において、二
個の油圧モータを個別のハウジングにより被装するの
で、HST式変速装置の操作機構を簡便に構成できる。
また、副変速が不要となり、油圧無段変速機をコンパク
トかつ安価に構成できる。また、HST式変速装置の入
出力軸間距離を小さく構成できる。これにより、機体へ
の搭載性が向上する。
【0060】請求項3に記載のごとく、一個の可変容量
ポンプと並列二個の油圧モータを一個の油路板の前後を
はさんで板面に連接するように配設した油圧無段変速機
であって、二個の油圧モータは両方が可変制御される場
合には、一個の斜板操作機構により同時に制御し、一方
が固定容量形油圧モータで、他方が可変容量形油圧モー
タである場合には可変容量形モータの斜板を制御するこ
とにより変速操作を行う油圧式無段変速機において、二
個の油圧モータを共通のハウジングにより被装するの
で、HST式変速装置の操作機構を簡便に構成できる。
また、副変速が不要となり、油圧無段変速機をコンパク
トかつ安価に構成できる。また、HST式変速装置の入
出力軸間距離を小さく構成できる。これにより、機体へ
の搭載性が向上する。
【0061】請求項4に記載のごとく、一個の可変容量
ポンプと並列二個の油圧モータを一個の油路板の同じ側
の板面に連接するように配設した油圧無段変速機であっ
て、二個の油圧モータは両方が可変制御される場合に
は、一個の斜板操作機構により同時に制御し、一方が固
定容量形油圧モータで、他方が可変容量形油圧モータで
ある場合には可変容量形モータの斜板を制御することに
より変速操作を行う油圧式無段変速機において、一個の
油圧ポンプと二個の油圧モータをそれぞれ個別のハウジ
ングにより被装する。これにより、油圧式無段変速機の
全長を短くすることができ、該油圧式無段変速機をコン
パクトに構成でき、機体への搭載性が向上する。
【0062】請求項5に記載のごとく、一個の可変容量
ポンプと並列二個の油圧モータを一個の油路板の同じ側
の板面に連接するように配設した油圧無段変速機であっ
て、二個の油圧モータは両方が可変制御される場合に
は、一個の斜板操作機構により同時に制御し、一方が固
定容量形油圧モータで、他方が可変容量形油圧モータで
ある場合には可変容量形モータの斜板を制御することに
より変速操作を行う油圧式無段変速機において、一個の
油圧ポンプと二個の油圧モータを共通のハウジングによ
り被装するので、HST式変速装置の操作機構を簡便に
構成できる。また、副変速が不要となり、油圧無段変速
機をコンパクトかつ安価に構成できる。また、HST式
変速装置の全長を小さく構成できる。これにより、機体
への搭載性が向上する。
【0063】請求項6に記載のごとく、一個の可変容量
ポンプと並列二個の油圧モータにより構成される油圧式
無段変速機において、二個の油圧モータはギヤにより連
動させ、該ギヤのギヤ比を油圧モータの容量比と等しく
するので、二個または一個の可変容量形油圧モータの斜
板を一つの操作機構により制御できる。また、操作機構
がシンプルになり、HST式変速装置をコンパクトに構
成でき、製造コストを削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である作業車の側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】変速機の変速機構を示す模式図である。
【図4】変速機の操作機構の一例を示す模式図である。
【図5】二つのモータのうち、一個が可変、一個が固定
容量型のHST式変速機の正面図である。
【図6】上記変速機の側面断面図である。
【図7】変速機の2つのレバーによる操作機構を示す図
である。
【図8】変速機の1つのレバーによる操作機構を示す図
である。
【図9】上記レバー基部の構成を示す側面図である。
【図10】同じく正面断面図である。
【図11】変速機の1つのレバーによる操作機構の別構
成を示す図である。
【図12】デルタ型配置の変速機の構成を示す正面図で
ある。
【図13】同じく側面図である。
【図14】同じく後面図である。
【図15】同じく平面図である。
【図16】Z型配置の変速機の構成を示す正面図であ
る。
【図17】同じく側面図である。
【図18】同じく後面図である。
【図19】同じく平面図である。
【図20】二つのモータとも可変容量形のHST式変速
装置の正面図である。
【図21】二つのモータとも可変容量形のHST式変速
装置の側面断面図である。
【図22】二段可変油圧モータを二個用いた変速機の構
成を示す模式図である。
【図23】上記変速機構の二つのレバーによる操作機構
を示す図である。
【図24】斜板傾動手段の構成を示す模式図である。
【図25】二段可変油圧モータを二個用いた変速機の操
作構成を示す模式図である。
【図26】変速段切換機構を示す模式図である。
【図27】カムによる二段可変油圧モータの操作構成を
示す模式図である。
【図28】エンジンの出力と回転数の関係を示す図であ
る。
【図29】変速による車速とエンジンの出力の関係を示
す図である。
【図30】HST式変速機を用いた変速による出力トル
クと出力回転の関係を示す図である。
【符号の説明】
3 エンジン 10 HST式変速機 21 可変容量式油圧ポンプ 22 第一油圧モータ 23 第二油圧モータ 24 出力軸 27 変速機構 31 ハウジング 32 油路板 33 ハウジング
フロントページの続き (72)発明者 坂本 訓彦 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内 Fターム(参考) 3D042 AA06 AB07 AB11 BA02 BA07 BA08 BA09 BA12 BA13 BA18 BA19 BA20 BB03 BC03 BC06 BC13 BC16 BD04 BD08 BD09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一個の可変容量ポンプと並列二個の油圧
    モータを一個の油路板の側面に連接するように配設した
    油圧無段変速機であって、二個の油圧モータは両方が可
    変制御される場合には、一個の斜板操作機構により同時
    に制御し、一方が固定容量形油圧モータで、他方が可変
    容量形油圧モータである場合には可変容量形モータの斜
    板を制御することにより変速操作を行う事を特徴とする
    油圧式無段変速機。
  2. 【請求項2】 一個の可変容量ポンプと並列二個の油圧
    モータを一個の油路板の前後をはさんで板面に連接する
    ように配設した油圧無段変速機であって、二個の油圧モ
    ータは両方が可変制御される場合には、一個の斜板操作
    機構により同時に制御し、一方が固定容量形油圧モータ
    で、他方が可変容量形油圧モータである場合には可変容
    量形モータの斜板を制御することにより変速操作を行う
    油圧式無段変速機において、二個の油圧モータを個別の
    ハウジングにより被装することを特徴とする油圧式無段
    変速機。
  3. 【請求項3】 一個の可変容量ポンプと並列二個の油圧
    モータを一個の油路板の前後をはさんで板面に連接する
    ように配設した油圧無段変速機であって、二個の油圧モ
    ータは両方が可変制御される場合には、一個の斜板操作
    機構により同時に制御し、一方が固定容量形油圧モータ
    で、他方が可変容量形油圧モータである場合には可変容
    量形モータの斜板を制御することにより変速操作を行う
    油圧式無段変速機において、二個の油圧モータを共通の
    ハウジングにより被装することを特徴とする油圧式無段
    変速機。
  4. 【請求項4】 一個の可変容量ポンプと並列二個の油圧
    モータを一個の油路板の同じ側の板面に連接するように
    配設した油圧無段変速機であって、二個の油圧モータは
    両方が可変制御される場合には、一個の斜板操作機構に
    より同時に制御し、一方が固定容量形油圧モータで、他
    方が可変容量形油圧モータである場合には可変容量形モ
    ータの斜板を制御することにより変速操作を行う油圧式
    無段変速機において、一個の油圧ポンプと二個の油圧モ
    ータをそれぞれ個別のハウジングにより被装することを
    特徴とする油圧式無段変速機。
  5. 【請求項5】 一個の可変容量ポンプと並列二個の油圧
    モータを一個の油路板の同じ側の板面に連接するように
    配設した油圧無段変速機であって、二個の油圧モータは
    両方が可変制御される場合には、一個の斜板操作機構に
    より同時に制御し、一方が固定容量形油圧モータで、他
    方が可変容量形油圧モータである場合には可変容量形モ
    ータの斜板を制御することにより変速操作を行う油圧式
    無段変速機において、一個の油圧ポンプと二個の油圧モ
    ータを共通のハウジングにより被装することを特徴とす
    る油圧式無段変速機。
  6. 【請求項6】 一個の可変容量ポンプと並列二個の油圧
    モータにより構成される油圧式無段変速機において、二
    個の油圧モータはギヤにより連動させ、該ギヤのギヤ比
    を油圧モータの容量比と等しくすることを特徴とする油
    圧式無段変速機。
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