JP2000219891A - 黒液石鹸または粗ト―ル油から不鹸化物を高効率に回収する方法 - Google Patents

黒液石鹸または粗ト―ル油から不鹸化物を高効率に回収する方法

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】黒液石鹸またはスキミングからステロールエス
テル類および脂肪族アルコールを含む不鹸化物の効率的
分離方法を提供すること。 【解決手段】原料の脱水、溶融および短絡蒸留塔におけ
る蒸留よりなる黒液石鹸およびトール油から不鹸化物の
効率的な分離プロセス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、黒液石鹸または粗
トール油(CTO)もしくは粗トール油の蒸留から得られる
留分より医薬品または栄養剤の製造原料として使用でき
る中性化合物を回収する高効率プロセスに関する。
【0002】
【従来の技術】1.1 黒液石鹸およびトール油(またはト
ール油)の起源、組成および用途 黒液石鹸は松およびその他木材のクラフトパルプ製造プ
ロセスの副生成物である。代表例を挙げると、クラフト
製造プロセスでは、木材チップが苛性ソーダおよび亜硫
酸ソーダを含む水溶液中170℃で2時間蒸解または加熱処
理される。蒸解により木材チップから脱リグニンされ、
セルロースパルプ、ロジンソーダ石鹸、脂肪酸ソーダ石
鹸、リグニン分解生成物および木材に存在する他の一連
の化学品が生成する。この条件では、セルロースは安定
で黒液中に懸濁して残存している。パルプ化工程の最終
段階で、セルロースパルプを黒液から分離し、洗浄す
る。洗浄パルプはそのまま使用するか、あるいはさらに
加工される。
【0003】黒液として知られる蒸解液は、経済的およ
び環境的両理由から回収しなければならない。この目的
のために、代表例を挙げると、黒液は固形物含有量が23
〜32重量%になるように濃縮され、これにより脂肪酸石
鹸、ロジン石鹸および石鹸中に溶解している他の疎水性
化学品が反応容器の表面に浮遊してくるので、これらを
除き取るか、あるいは上澄みを掬い取る(スキミングす
る)。ここでスキミングと命名したが、この用語は本発
明において黒液石鹸あるいは黒液石鹸溶液の同義語とし
て使用する。その理由は、スキミングは少量のろ過性固
体を有する濃縮水溶液であることによる。
【0004】スキミングは通常30〜50%の水を含有す
る。スキミング固体は脂肪酸ソーダ石鹸やロジンソーダ
石鹸、エステル、ステロール、スタノール、脂肪族アル
コール、ワックス、テルペンのような一連の疎水性化合
物、硫酸ソーダのような少量の無機塩、および残存黒液
の複合混合物である。これらのスキミングの疎水性化合
物あるいは黒液石鹸固形物は、不鹸化石鹸成分(unsapon
ifiable fraction)あるいはアンサップス(unsaps)とし
て知られている。時として、これらのアンサップス(不
鹸化物)はスキミング固形物の30%以下あるいはそれ以
上である。
【0005】スキミングは燃料油として使用することが
できる;その発熱量は燃料オイルの発熱量の半分以下で
ある。このものはトール油を改質することによりグレー
ドアップできる。このことは、硫酸を添加し水相から油
相を回収することによりなされる。このような油状物は
粗トール油(CTO)として知られている。次いで、CTOは一
連の真空蒸留に付され、ヘッド(HEADS)と称される不鹸
化物と脂肪酸に富んだ軽質留分;脂肪酸、トファ(TOF
A)もしくはトール油脂肪酸(Tall Oil Fatty Acid)、
(これらはCTOから得られる最も有用な生成物であ
る);ロジン酸もしくはトラ(TORA)、トール油ロジン
酸(Tall Oil Rosin Acid);多くの工業的用途を有する
デーテーオゥ(DTO)もしくは蒸留トール油(Distilled Ta
ll Oil)、および蒸留ボトム(缶出液)のピッチ(PITC
H:燃料またはアスファルトエマルジョン製造用の添加成
分として使用される)を生成する。トール油の蒸留工程
は先行技術で広く知られている。
【0006】スキミング中の不鹸化物(unsups)の存在は
粗トール油(CTO)およびその副生物(TORAおよびTOFA)の
性質を著しく低減し、それがトール油生成物の最終純度
に反映する。ここにトール油の純度は通常CTOの低い
酸価(acid number)により検定される。不鹸化物含有量
の多いCTOは低価値のピッチが(50%にも及ぶ)高割
合に形成されているので真空蒸留という手段では経済的
に精製することができない。ステロール、スタノール、
脂肪族アルコールその他のアルコール官能基をもつ不鹸
化物の成分は、石鹸の酸性化の過程で脂肪酸と結合して
エステルを生成することができ、かくしてCTOの洗
浄、乾燥および貯蔵工程の間存在する。大部分のエステ
ルは揮発度が低く、蒸留工程で高割合のピッチを生成
し、これによりトール油脂肪酸(TOFA)留分中の有用な脂
肪酸が損なわれる。エステル化されない不鹸化物は通常
揮発度が高く、脂肪酸とともに流出し、TOFAの酸価
を下げるので、その価値を低減する。それゆえ、CTO
およびその副生成物の価値を高めるために、スキミング
を精製し、不鹸化物を除去するか分離することが必要と
なる。
【0007】このようにして、多くの精製技術が開発さ
れてきた。その第1の目的は中性化合物の質および量両
方の効率的な回収を犠牲にしても精製石鹸を得ることに
ある。しかしながら、最近、中性化合物のいくつかの成
分、特に不鹸化物中に相当な割合で見られるステロー
ル、スタノール、およびドコサノールやテトラコサノー
ルのようなある種の脂肪族アルコールの新しい用途や利
用方法が明らかとなった(表1)。ステロールは遊離の
ものであってもエステル化されていても重要な制癌様製
剤であることが明らかにされ、この目的のための適用例
が米国特許第5,270,041号に記載されている。スタノー
ルの還元体はコレステロールの血漿値を低減するための
食餌調理にかなり利用されている。その目的のために遊
離スタノールの用途が米国特許第5,224,887号に見ら
れ、またそれと同一目的のためにスタノールエステルの
適用例が米国特許第5,502,887号に見られる。
【0008】
【表1】不鹸化物の平均組成 化合物 重量% 3,5-シトスタジエン-3-オン 0.6 (3,5-sitostadiene-3-ona) 4-スチグマステン-3-オン 0.5 α-シトステロール 0.6 β-シトスタノール 7.5 β-シトステロール 21.0 カンペスタノール 0.6 カンペステロール 2.1 シクロアルテノール 0.5 ドコサノール 4.4 エイコサノール 3.6 エルゴステロール 0.2 スクアレン(Escualene) 1.6 脂肪族アルコールエステル 6.1 ステロールエステル 13.7 ヘキサコサノール 0.2 メチレンシクロアルテノール 0.4 ピマラール 0.7 ピマロール 2.1 スチグマスタン-3-オン 0.3 (Stigumasta-3-ona) テトラコサノール 2.5 その他 30.8
【0009】脂肪族アルコール、特にドコサノールおよ
びテトラコサノールにいついては、それらが抗炎症剤お
よび抗ウイルス剤両剤として顕著な薬理学的特性を示す
ので大いに興味がもたれている。薬理学的目的とするこ
のタイプのアルコールの用途は多くの米国特許に開示さ
れている(米国特許第4,874,794号;同第3,031,376号;
同第5,534,554号;同第5,071,879号;および同第5,166,
219号)。それゆえ、近い将来において不鹸化物は、黒
液石鹸あるいはCTO(粗トール油)の精製副生成物に代
わり第1位の興味ある生成物として考えられることにな
るであろう。それにもかかわらず、石鹸品質においては
精製方法が重要であるから、既知のこれらの方法は高品
質の不鹸化物を効率的に回収するのに多くの不利な点を
有する。
【0010】1978年まで、一連の黒液石鹸精製方法
の多くは有機溶媒による不鹸化物の抽出に基づいて発達
してきた。米国特許第2,866,739号のみが190〜230℃の
温度で水蒸気蒸留を行ってトール油蒸留のピッチからス
テロールおよび脂肪族アルコールを留出させ、次いで真
空精留を行うという別の方法を開示している。この方法
は、高温で水蒸気を利用することから有用化合物の熱的
および酸化的劣化といった多くの欠陥を有するが、とり
わけ、この方法は蒸留精製物中にある相当量のステロー
ルエステルを分離することができない。
【0011】溶媒を使用する抽出方法については、溶媒
含有量に対する環境規制が厳しくなり、実施することが
技術的に困難になってきている。それゆえ、放出量や溶
媒含有量の許容限界よりもかなり内側に維持すること
で、これら不鹸化物の抽出方法の評価が上がる。
【0012】これに代わる今一つの液体溶媒を使用する
不鹸化物の抽出方法として、米国特許第4,422,966号
は、臨界値以上の炭化水素化合物、主としてエチレンに
よってトール油の不鹸化物を抽出する方法を開示してい
る。この方法もまた溶媒および高圧を利用する際に内在
する難しさがあり、このことが大気中のエチレン放出レ
ベルを環境管理法の許容値以内に維持しているという評
価を、さらに大きく上げる。
【0013】米国特許第4,076,700号は、スキミングと
トール油石鹸の精製方法を開示している。この方法は、
これらスキミングまたはトール油石鹸を、230〜310℃の
温度と1mmHgの圧力で薄膜蒸発装置に給送することより
なる。第1ステップとして、水および不鹸化物の特定で
きない軽質留分(おそらくステロールと遊離の脂肪族ア
ルコール)が留去される。次いで、脱水されかつ部分的
に精製された石鹸が徹底的に鹸化され、ステロールと脂
肪族アルコールへの加水分解が進行する。原料を徹底的
に鹸化する理由は、開示された方法にあっては蒸留によ
りエステル化化合物を分離することができないからであ
る。しかしながら、後段に記載している本発明の方法に
よれば、混合物を鹸化することなく蒸留によってエステ
ル化化合物を分離することができる。
【0014】この得られた混合物は酸性化され再び薄膜
蒸留塔で蒸留され、脂肪酸および異性化したロジン酸が
得回収される。この方法の1つの変形として、スキミン
グとトール油石鹸がまず徹底的に鹸化されてステロール
エステルを加水分解し、次いでそれらを上記した工程に
供する方法がある。この開示方法の主たる不利益の一つ
は、蒸留によってステロールエステルを分離することが
できないことである;このために高温かつ圧力下の徹底
的な鹸化を必要とする。水および不鹸化物の両方の蒸留
には多くの問題がある。まず第1に、それは真空系に膨
大な負担を負わせることになり、高真空に到達する能力
を非常に制限する。さらに、不鹸化物と水分との同時蒸
留は前者がコンデンサー(凝縮器)中で固形化を引き起
こし、それが後者の回収を大きく妨害する。鹸化がアル
コール性溶液中で起こると、分離が困難なエマルジョン
がコンデンサー中に形成され、このような不鹸化物を取
り出すために後で精製作業を実施する必要がある。さら
に、留出液中の水の割合が多いことが石鹸の溶融温度以
上の加熱を妨げ、これが原因となって石鹸が蒸留塔の壁
に付着する。この問題を軽減するために、蒸留塔は実際
的に許容誤差レベル0のスクレーパーを有し、機械的な
問題とこれによる過大のエネルギー消費を伴うが約1000
rpmで回転している。
【0015】米国特許第4,151,160号は、トール油不鹸
化物の分離方法を開示している。この方法は亜鉛や鉛の
ような金属カチオン石鹸を形成し、次いで約250℃の温
度および0.5mmHg以上の圧力で通常の減圧蒸留を行うこ
とからなっている。この方法にはステロールエステルの
分離工程は含まれておらず、また、同時に実施される中
和反応により生じる水の存在と、水と不鹸化物の蒸留工
程が上記したように真空系の運転と生成物で同じ問題を
引き起こす。本発明で記載した不鹸化物の分離方法は、
先行技術で知られたプロセスに固有のすべての問題を解
決し、これらの不鹸化物を回収するのに非常に効率のよ
い方法を提供するものである。
【0016】
【発明が解決しょうとする課題】2. 発明プロセスの説
本発明の第1の目的は、ステロールエステルや脂肪族ア
ルコールを含む黒液石鹸あるいはスキミングから不鹸化
物の効率的な分離方法を提供することにある。この方法
は、(1) スキミングを10%重量以下の水分率まで脱水ま
たは乾燥し、(2)短絡蒸留塔(short pass distillation
column)で乾燥スキミングを蒸留することよりなる。こ
のために、室温では固体の乾燥スキミングを150〜300℃
の間で溶融し、この状態で短絡蒸留塔に送り込む。ここ
で、乾燥し溶融されたスキミングを150〜400℃の温度に
加熱する。この蒸留塔のコンデンサーは50〜200℃の温
度、蒸留塔は0.5ミリバール以下の圧力としている。(3)
本質的に石鹸を含まない留出液を捕集し、(4) 本質的
に残さを含まない中性化合物を捕集することよりなる。
【0017】本発明の第2の目的は、粗トール油(CTO)
またはそのCTOの通常の精製工程を経て得られるその
副生成物のいくつかから、例えば、CTOの通常の真空
蒸留によっ得られる留分TORA(トール油ロジン
酸)、TOFA(トール油脂肪酸)、DTO(蒸留トー
ル油)、HEADS(ヘッド)およびPITCH(ピッ
チ)から、不鹸化物の効率的な分離方法を提供すること
にある。この方法は、(1) 粗トール油(CTO)またはいく
つかのその副生成物を苛性ソーダまたは苛性カリ、ある
いはそれらの混合物を用いて中和すること;(2) CTO
またはいくつかのその中和された副生成物を10%重量以
下の水分率のレベルまで脱水すること;(3) CTO、ま
たはいくつかのその中和もしくは乾燥した副生成物を短
絡蒸留塔で蒸留することにある。このために、室温で固
体のCTOあるいはいくつかのその中和し乾燥した副生
成物を150〜300℃の間で溶融し、この状態で短絡蒸留塔
に供給する。ここで、この供給した生成物が150〜400℃
の温度に加熱される。この蒸留塔のコンデンサーの温度
は50〜200℃であり、蒸留塔の圧力は0.5ミリバール以下
である。(4) 本質的に石鹸を含まない留出液を捕集し、
(5)本質的に残さを含まない中性化合物を捕集すること
よりなる。
【0018】鹸化と中和の違いを述べておくことは重要
なことである。鹸化はエステル基の切断であり、同時に
このエステルからの脂肪酸もしくはロジン酸の塩を、そ
れらの鹸化以前の混合物中で遊離の状態にある脂肪酸も
しくはロジン酸に加えて生成する。ところが、中和は混
合物の中和以前に混合物中に遊離している脂肪酸もしく
はロジン酸の塩を生成する。
【0019】スキミングまたは中和トール油の蒸留前の
脱水が、存在する水および不鹸化物の同時蒸留に生じる
すべての問題を排除する。これらの脱水物質を分子蒸留
システムあるいは短路蒸留システムに供給することによ
りステロールエステルおよび脂肪族アルコールを回収す
ることができる。このことは、これまでに知られている
先行技術の蒸留方法によって達成できるものではない。
【0020】先行技術で広く知られている乾燥プロセス
によりスキミングまたは中和粗トール油(CTO)の脱水が
行われる。噴霧乾燥、および蒸圧または減圧下の薄膜も
しくは極薄膜蒸発が、それぞれ異なった実施例で以下に
例示されているように、特に水の除去に好適である。
【0021】上記したように、中性物質を同時に除去し
て乾燥する不利益の一つは、混合物の溶融温度の上昇に
よりその含水量が低下するにつれて石鹸が固化すること
であった。
【0022】本発明において、流下フィルム形蒸発器で
乾燥する前に石鹸または中和トール油に不鹸化性物質を
添加すると、特に、乾燥工程の間、混合物を適度の流動
状態に保つために必要な温度を下げることができ、意外
なほど低温にすることができることを見出した。すなわ
ち、約10%の中性化合物を添加すると、常圧で130℃ま
で蒸発温度を下げることができる。
【0023】本発明に記載された方法によって得られる
中性物質は、温和な温度で石鹸の流動性を保つのに適切
な不鹸化性化合物となる。これら中性物質のワックス留
分が比較的手軽に使用できる。チリー特許第85/19988
号がこれらのワックスの回収方法を開示している。
【0024】同様に、原料から遠心分離により含水部分
を手軽に除去することができる。すなわち、例えば、黒
液石鹸あるいは中和トール油溶液またはトール油副生成
物の単独もしくは不鹸化性化合物との混合物を加熱脱水
する前に、それらを遠心分離してその含水部分を除くこ
とができる。管状または円盤状の遠心分離機でこの遠心
分離工程が行われる。
【0025】本発明の他の目的は、黒液石鹸溶液または
中和トール油もしくは中和トール油副生成物から濃縮ス
テロールを回収する方法を提供することにある。そのた
めに、本発明により得られた不鹸化物は、分子蒸留塔ま
たは短路蒸留塔で蒸留される。この操作は、所望の純度
を有するステロールの留出液が得られるまで繰り返され
る。それぞれ純度レベルが66%と96%の濃縮ステロール
の取得例が実施例9および10に記載されている。この目
的は、実施例11に示されているように通常の蒸留塔で真
空分留により達成することもできる。
【0026】前述したように、本発明の優れた点の一つ
はステロールエステルや脂肪族アルコールを含むすべて
の中性もしくは不鹸化性化合物を蒸留により単離するこ
とにある。本発明以前では、このことは先行技術に記載
されている蒸留プロセスにより達成することはどうして
か不可能であった。これに反して、もしこれらのエステ
ルから遊離の脂肪族アルコールおよびステロールを取得
したければ、本発明に記載された方法によって得られる
中性もしくは不鹸化性物質を苛性カリまたは苛性ソー
ダ、あるいはそれらの混合物を用いて加水分解すればは
よい。
【0027】蒸留によって得られる中性留分の加水分解
は黒液石鹸の加水分解工程よりも効率的である。という
のは、反応剤が黒液石鹸中に存在するエステルの1重量
%に対してエステルの約15重量%と含有量の多い留分に
濃縮されているからである。代表例を挙げると、黒液石
鹸から得られる不鹸化物は、本発明によってそれらは分
子蒸留塔または短絡蒸留塔によって留去されるが、およ
そ5〜20%のエステルを含有している。この操作は、約9
5重量%の濃度のエステル留出液が得られるまで繰り返
すことができる。すなわち、加水分解に供せられる留出
液中のエステル濃度は、黒液石鹸中のエステル濃度より
も多く、ほとんどその100倍に及ぶ。本発明の今一つの
利点は、原料中に存在するエステルの加水分解に使用さ
れる条件が非常に厳密であるということである;それゆ
え、原料石鹸エステルが加水分解されると、有用な脂肪
酸が劣化する。これに反し、本発明においては、エステ
ルは留去され、黒液石鹸が消費的な加水分解にさらされ
ることはない。
【0028】本質的に中性化合物を含まない石鹸留分
が、同様に開示方法の副生成物としても得られる。もし
所望するならばこれらの石鹸は酸性化して高品質のトー
ル油に変換することができる。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明において、「本質
的に石鹸を含まない中性化合物」という用語は、本発明
に記載した方法によって黒液もしくはトール油の石鹸か
ら誘導または回収される単一の中性化合物または中性化
合物の混合物を意味する。それらは1重量%以下の脂肪
酸もしくはロジン酸の石鹸を含有する。
【0030】「本質的に中性物質を含まない石鹸」とい
う用語は、本発明において記載した方法によって黒液も
しくはトール油の石鹸から回収される脂肪酸もしくはロ
ジン酸の石鹸を含有する混合物を意味する。その中性化
合物含有量は、黒液もしくはトール油の石鹸が本来含有
する中性化合物の20重量%以下である。
【0031】黒液もしくはトール油の石鹸中の中性化合
物または不鹸化性成分は、以下の方法によってこれらの
石鹸から得られる関連物質のことを意味している。すな
わち、後段で記載するように、中和黒液もしくはトール
油の石鹸サンプルは8%以下の水分率レベルまで脱水さ
れる。次いで、この脱水サンプルはソックスレー抽出器
中で分析級のヘキサンを用いて48時間抽出される。この
ヘキサン抽出液は脱溶媒され、脱溶媒物は脱水サンプル
中の100%中性化合物に等しい。
【0032】トール油の中和は以下の方法によって行わ
れる。トール油サンプルは同容量の20%苛性ソーダまた
は苛性カリ水溶液と混合される。この混合物(液)は5
時間還流される。結果として得られる混合液は中和トー
ル油である。
【0033】
【発明の実施の形態】3. 図面の説明 その目的のために、短絡蒸留塔または分子蒸留塔を使用
する。本発明の操作条件において、それは黒液石鹸、ト
ール油石鹸あるいはトール油から誘導される石鹸からす
べての中性化合物を効率的に分離する。真空薄膜蒸発を
含む真空蒸留塔において、凝縮表面への距離は、操作圧
力に対応する分子の平均自由行路よりもはるかに大き
い。このことが逆に効率に影響を与えると同時に、それ
が真空製造システムに膨大な負担をかけることになる。
その理由は、これらの装置の操作圧力が普通で1ミリバ
ール以上であることによる。そこでは、低揮発性の成分
を分離するために温度を上昇しなければならないが、多
くの場合、留出液の品質が損なわれるので、そのことは
不可能である。
【0034】しかし、分子蒸留塔では、凝縮器に到達す
る真空行路は、凝縮器が蒸発器から短い距離つまり蒸留
分子の平均自由行路よりも少しだけ長い距離で隔てられ
ているから妨害されない。通常、分子蒸留器において、
分子の平均自由行路は2、3センチメートルである。それ
にもかかわらず、より高い蒸留速度を達成するために、
蒸発表面と凝縮器表面間の距離は平均自由行路よりも少
しだけ長くなっている。工業的規模の分子蒸留塔では、
操作圧力が0.001ミリバールの値に達することすらあ
る。短絡蒸留塔(蒸留器と凝縮器の表面が近い)は本発
明の目的には適切である。このような表面が近いといわ
れるとき、これら表面間の距離がおよそ100センチメー
トル以下である(およそ3〜50センチメートルの間が好
ましい)ことを意味する。短絡蒸留塔は多くの点で分子
蒸留器の運転システムと非常によく似ている。
【0035】平板、回転その他のスクレーパーを有する
かまたはもたない流下フィルム形短絡蒸留塔、短絡蒸留
塔−遠心分離機、多段短絡蒸留塔その他が本発明の目的
のために適切なタイプの蒸留塔である。重要なこととし
て、多段分子蒸留塔を中性物質を分離するために使用す
ると、1以上の異なった組成の中性留出液流を取得する
ことが可能であることを指摘しておく。
【0036】図1は本発明において使用されるスクレー
パー整流板(scraper distributor)を備えた短絡蒸留塔
を示す(UIC株式会社で入手できる)。
【0037】図1は、熱流体が内部に流れている中空の
内部コンデンサー(凝縮器)3の近くに蒸発面2を配置し
た短絡蒸留塔1を示す。この伝熱流体の熱源は示されて
いない。原料5は塔頂から原料を液状に保つように伝熱
流体を循環させている二重隔壁を配したフィーダー(供
給装置)6へ供給される。加熱熱源は示されていない。
この原料5は、フィーダー6から蒸留塔1へ熱流体(示さ
れていない)により加熱されたライン37を通じて流れ、
蒸発器表面2へ流下し、回転しているスクレーパー整流
板7がこの原料5を蒸発器表面2に延展する。蒸発器1の塔
頂の近くにある速度制御装置を備えたモーター8は軸お
よび回転スクレーパー整流板11を回転させる。重力と回
転スクレーパー整流板7の効果が一緒になって蒸発器表
面2が薄くて均一な層で覆われる。この薄層は蒸発器表
面で、蒸留塔ジャケット1に伝熱流体を循環することに
より加熱される。この伝熱流体は熱源12の中で加熱さ
れ、ライン13を経て入り、蒸留塔ジャケット1のライン1
4を経て出て行く。蒸留塔ジャケット1における伝熱流体
の温度は、蒸留塔1の内部コンデンサー3中の伝熱流体温
度よりも一般に50℃高い。適切な伝熱流体としては、
水、加圧水、蒸気、エチレングリコール、油、特殊熱流
体またはそのようなものを挙げることができる。
【0038】蒸発器表面2と内部コンデンサー3間の空間
15は、二重隔壁の冷却トラップ21に接続された真空回路
16により排気される。その中に、冷媒(例えば、液体空
気あるいはドライアイス−イソプロパノール混合物)が
入れてある。真空と熱の組み合わせにより、揮発性の成
分が薄層から飛び出し空間15を横切って内部コンデンサ
ー3上に凝縮する。比較的揮発性の成分は、冷却トラッ
プ中に捕捉される。図示されていない留出液は、蒸発器
表面2の上を薄層として流下し、図には出ていない熱流
体の循環により加熱された回路35を経てフラスコ19に到
達する。留出液は、内部コンデンサー3の外表面に沿っ
て流下し、図には出ていない熱流体の循環により加熱さ
れた回路36を経てフラスコ20に到達する。排気ガスフィ
ルターを備えた出口4で冷却トラップ21に接続された回
転式ベーン(仕切板)真空ポンプ(図示されていない)
は、空間15を真空にする。圧力検知器26は、電気信号を
圧力計に伝達し、この空間15の圧力を指示する。真空ポ
ンプ入口に配置された微計測バルブ34は、空気、不活性
ガス、または窒素の流入を制御して圧力を調整する。蒸
留塔1およびその付属装置は基礎土台上の金属軸受けに
固定される。電気パネル(図示されていな)は、圧力検
知器、モーター、拡散ポンプ、真空回転ポンプおよび伝
熱流体の加熱浴と接続している。
【0039】
【実施例】4. 実施例 実施例1 噴霧乾燥機中の黒液の乾燥 33.7重量%の含水量と12.4重量%の不鹸化物または中性
物質を有する黒液石鹸590kgを276kgの軟水とNIRO噴
霧乾燥機の供給コンテナー中で混合した。次いで、この
混合物を均質化(ホモゲナイズ)し、50℃で加熱した。
【0040】入口燃焼ガス流の温度を、200〜220℃に調
節し、黒液石鹸溶液を平均流速192kg/hrで供給した。出
口ガスと蒸気混合体の温度は107〜114℃の間を上下し、
乾燥基準で1.0%の平均水分率と乾燥石鹸基準で18.7%
の不鹸化物を有する流速87kg/hrの乾燥黒液石鹸を得
た。この乾燥操作は常圧で行った。
【0041】実施例2 薄膜蒸発器中の黒液石鹸の遠心分離と乾燥 含水量33.2重量%の黒液石鹸100kgを秤量し、10000rpm
で30分間遠心分離した。水分量で約27.3%を含む軽質相
を回収し、0.15m2の伝熱表面を有する薄膜蒸発器に7kg/
hrの速度で供給した。この蒸発器は、薄膜蒸発器の内壁
から0.5mmの間隔をおいて1000rpmの速度で回転している
スクレーパーナイフを備えている。黒液は50℃で供給さ
れ、表面温度210℃、カラム圧力(蒸留塔の塔圧)500ミ
リバールの薄膜蒸発器に接触した。この薄膜蒸発器から
出てくる黒液石鹸は平均水分率1.0重量%であった。
【0042】実施例3 不鹸化性物質と混合した黒液石鹸の薄膜蒸発器中の乾燥 含水量33.2重量%の黒液石鹸100kgを秤量し、実施例5に
記載されているようにして得た不鹸化物10kgと混合し
た。次いで、それらを0.15m2の伝熱表面を有し、薄膜蒸
発器の内壁から0.5mmの間隔をおいて1000rpmの速度で回
転しているスクレーパーナイフを備えた薄膜蒸発器に5
kg/hrの速度で供給した。黒液石鹸と不鹸化物の混合物
は50℃で供給され、表面温度150℃、カラム圧力200ミリ
バールの薄膜蒸発器に接触した。この薄膜蒸発器から平
均水分率1.0重量%の脱水混合物が流出してきた。
【0043】実施例4 苛性ソーダを用いるトール油の中和 不鹸化物の含有量17.0重量%の75℃で溶融したCTO
(祖トール油)100gを攪拌装置と還流冷却器を備えた25
0mlのフラスコ中に徐々に注入した。これには90℃に保
った25.0重量%の苛性ソーダ水溶液60gが入れてあっ
た。得られた混合物を還流下に5時間保持した。
【0044】混合物の25gを取り出し、ヘキサン60mlを
用いて4回抽出した。このヘキサン抽出液を4000rpmで遠
心分離し、減圧下に回転蒸発器(ロータリーエバポレー
ター)で脱溶媒した。この残さ1gを秤量し、その酸価(a
cid number)は1.5であった。
【0045】実施例5 黒液石鹸の短絡蒸留塔における蒸留 黒液石鹸10gを100mlのビーカーに秤量し、これを125℃
のオーブン中で5時間乾燥した。水分百分率を測定した
ところ33.7%であった。次いで、乾燥黒液石鹸25gをソ
ックスレー抽出器中でヘキサン200mlを用いて48時間抽
出した。このヘキサン抽出液を脱溶媒し、不鹸化性物質
塊4.7gを回収した。
【0046】同様に、黒液石鹸10gを秤量し、次いでこ
れを水50gと混合した。それを濃硫酸2mlで酸性とした。
この混合物を4000rpmで遠心分離し生成した油相を分離
した。一度洗浄したこの有機相の酸価は152であった。
【0047】黒液石鹸500kgを実施例1に記載したように
して乾燥し、水分率1.0重量%とした。乾燥黒液500gを2
00℃で溶融し、それをフィーダー装置6の入口5で仕込ん
だ(図1)。フィーダーの温度は熱媒体油の循環により
210℃に保持した。コンデンサー3の温度はHAAKE恒
温浴によって80℃に保った。蒸留塔ジャケット温度は加
熱浴12から供給される熱媒体油の循環によって300℃に
加熱した(図1)。熱媒体油としてカストロール(Cast
rol)HT-5を使用した。
【0048】蒸留塔圧力は拡散ポンプを備えたレイボル
ドヘラウス(Leybold Heraus)真空ポンプ、モデルトライ
バック(Model trivac)、D2A/WS型(Type D2A/WS)によっ
て0.009ミリバールに保持した。ローラーは150rpmで回
転し、平均供給量は1.5ml/minであった。
【0049】原料を処理した後、残さ411.7gと留出液8
3.3gを回収した。精製黒液石鹸の不鹸化物または残さの
百分率は約2.2重量%であった。同様に、この残さ10gを
秤量し、水50gと混合し、濃硫酸2mlで酸性とした。この
混合物を4000rpmで遠心分離し生成した油相を分離し
た。この有機相を洗浄し、その酸価は182であった。
【0050】上記留出液25gを秤量、ヘキサン250gを用
いて溶解し、50重量%のエタノール水溶液30gを用いてp
H7で3回抽出した。この水溶性の抽出液を自動滴定装置
で0.01規定の硫酸を用いて滴定した。遊離のアルカリ度
は留出液1グラム当り硫酸0.4mgであった。
【0051】後段の方法で記載されているように,この
留出液をクロマトグラフ法で分析した。表2に留出液の
相対的組成を示す。
【0052】
【表2】実施例5における留出液組成 化合物 重量% 3,5-シトスタジエン-3-オン 0.4 (3,5-sitostadiene-3-ona) 4-スチグマステン−3−オン 0.3 α-シトステロール 0.1 β-シトスタノール 7.9 β-シトステロール 21.8 カンペスタノール 0.9 カンペステロール 1.7 シクロアルテノール 0.7 ドコサノール 4.4 エイコサノール 3.5 エルゴステロール 0.1 スクアレン(Escualeno) 1.4 脂肪族アルコールエステル類 6.3 ステロールエステル類 14.1 ヘキサコサノール 0.2 メチレンシクロアルテノール 0.3 ピマラール 0.8 ピマロール 2.2 スグマスタン-3−オン 0.2 (Stigumasta-3-ona) テトラコサノール 2.8 その他 29.9
【0053】実施例6 不鹸化物の加水分解 実施例5の留出液10gを秤量し、15%の苛性カリ水溶液40
gおよびトルエン40gと混合した。次いでこれをPARR
圧力反応装置モデル4522に仕込んだ。ここで、それらを
攪拌下254℃、59バールで3時間反応させた。一旦反応器
内容物を冷却し、この混合物をセパレーター(分液機)
に注入し、有機相を回収した。この相を容量比1:1のエ
タノール水溶液25mlで洗浄した。この操作を有機相の洗
浄水溶液が中性pHを示すまで繰り返した。この分液有機
相を脱溶媒した。回収固体は9.3gで、その組成分析は遊
離ステロール類42.0%および遊離脂肪族アルコール14.6
%を示した。これはステロール類のほぼ20%および脂肪
族アルコール類25%の増加を意味する。
【0054】実施例7 中和トール油の短絡蒸留塔における蒸留 実施例4に記載したようにして得た中和トール油(初期酸
価141)10gを100mlのビーカーに秤量し、125℃のオーブ
ン中で5時間乾燥した。水分百分率を測定したところ30.
1重量%であった。次いで、中和し乾燥したトール油25g
をソックスレー抽出器中でヘキサン200mlを用いて48時
間抽出した。このヘキサン抽出液を脱溶媒し、不鹸化性
物質塊4.9gを回収した。
【0055】先に分析した中和トール油500kgを実施例2
で記載したようにして乾燥し、水分率1.0重量%とし
た。
【0056】中和し乾燥したトール油500gを220℃で溶
融し、それを図1に示されるフィーダー装置6の入口5で
仕込んだ。フィーダーの温度は熱媒体油の循環により23
0℃に保持した。コンデンサー3の温度はHAAKE恒温
浴によって80℃に保った。蒸留塔ジャケット温度は図1
の加熱浴12から供給される熱媒体油の循環によって320
℃に加熱した。熱媒体油としてカストロール(Castrol)H
T-5を使用した。
【0057】装置圧力は拡散ポンプを備えたレイボルド
ヘラウス(Leybold Heraus)真空ポンプ、モデルトライバ
ック(model Trivac)、D2A/WS型(type D2A/WS) によって
0.07ミリバールに保持した。ローラーは150rpmで回転
し、平均供給量は1.5ml/minであった。
【0058】全仕込み原料を処理した後、残さ385.4gを
回収し、ソックスレー抽出器を用いる抽出によって不鹸
化物の百分率を測定したところ1.8重量%であった。同
様に、この残さ10gを秤量し、水50gと混合し、濃硫酸2m
lで酸性とした。この混合物を4000rpmで遠心分離し生成
した油相を分離した。この有機相を洗浄し、その酸価は
174であった。
【0059】留出液89.2gを回収し、そこから25gを秤
量、ヘキサン250gを用いて溶解し、50重量%のエタノー
ル水溶液30gを用いてpH7で3回抽出した。この水溶性の
抽出液を自動滴定装置で0.01規定の硫酸を用いて滴定し
た。遊離のアルカリ度は留出液1グラム当り硫酸0.3mgで
あった。表3に化合物の相対組成を示す。
【0060】
【表3】実施例7における留出液組成 化合物 重量% 3,5-シトスタジエン-3-オン 0.6 (3,5-sitostadiene-3-ona) 4-スチグマステン-3-オン 0.2 α-シトステロール 0.4 β-シトスタノール 6.7 β-シトステロール 18.5 カンペスタノール 1.1 カンペステロール 2.0 シクロアルテノール 0.4 ドコサノール 4.0 エイコサノール 3.3 エルゴステロール 0.0 スクアレン(Esucualeno) 1.2 脂肪族アルコールエステル類 6.5 ステロールエステル類 14.7 ヘキサコサノール 0.2 メチレンシクロアルテノール 0.2 ピマラール 0.7 ピマロール 2.0 スチグマスタン-3-オン 0.3 (Stigumasta-3-ona) テトラコサノール 3.1 その他 33.9
【0061】実施例8 トール油ピッチの蒸留 酸価108.1を有する溶融トール油ピッチ150gを、攪拌装
置と還流冷却器を備え、90℃に保った25.0重量%の苛性
ソーダ水溶液55gが入っている250mlのフラスコ中に、15
5℃において徐々に注入した。得られた混合物を還流下
に5時間保った。
【0062】この混合物50gをヘキサン80mlで4回抽出し
た。このヘキサン抽出液を4000rpmで遠心分離し、減圧
下に回転蒸発器(ロータリーエバポレーター)で脱溶媒
した。この残さ1.0gを秤量し、その酸価は1.8であっ
た。
【0063】中和トール油ピッチ10gを100のビーカーに
秤量し、これを125℃のオーブン中で5時間乾燥した。
水分百分率を測定したところ22.1重量%であった。次い
で、中和し乾燥したトール油ピッチ25gをソックスレー
抽出器中でヘキサン200mlを用いて48時間抽出した。こ
のヘキサン抽出液を脱溶媒し、不鹸化性物質塊10.4gを
回収した。
【0064】この分析したトール油ピッチ500kgを秤量
し、実施例2に記載された方法に従って乾燥し、水分率
1.0重量%とした。
【0065】中和し乾燥したトール油500gを220℃で溶
融し、それを図1に示されるフィーダー装置6の入口5で
仕込んだ。フィーダーの温度は熱媒体油の循環により23
0℃に保持した。コンデンサー3の温度はHAAKE恒温
浴によって80℃に保った。蒸留塔ジャケット温度は図1
の加熱浴12から供給される熱媒体油の循環によって320
℃に加熱した。熱媒体油としてカストロール(Castrol)H
T-5を使用した。
【0066】装置圧力は拡散ポンプを備えたレイボルド
ヘラウス(Leybold Heraus)真空ポンプ、モデルトライバ
ック(Model trivac)、D2A/WS型(Type D2A/WS)によって
0.07ミリバールに保持した。ローラーは150rpmで回転
し、平均供給量は1.5ml/minであった。
【0067】原料を処理した後、残さ305.6gを回収し、
ソックスレー抽出器を用いる抽出によって不鹸化物の百
分率を測定したところ4.7重量%であった。同様に、こ
の残さ10gを秤量し、水50gと混合し、濃硫酸2mlで酸性
とした。この混合物を4000rpmで遠心分離し油相を分離
した。この有機相を洗浄し、その酸価は175.8であっ
た。
【0068】留出液194.3gを回収し、そこから25gを秤
量、ヘキサン250gを用いて溶解し、50重量%のエタノー
ル水溶液30gを用いてpH7で3回抽出した。この水溶性の
抽出液を自動滴定装置で0.01規定の硫酸を用いて滴定し
た。遊離のアルカリ度は留出液1グラム当り硫酸0.2mgで
あった。
【0069】実施例9 短絡蒸留塔における不鹸化物の分留 実施例7に従って製造した留出液500gを秤量し、100℃で
溶融し、それを図1に示される短絡蒸留装置のフィーダ
ーに仕込んだ。フィーダーの温度は熱媒体油の循環によ
り100℃に維持した。コンデンサー3の温度はHAAKE
恒温浴によって70℃に保った。蒸留塔ジャケット温度は
図1の加熱浴12から供給される熱媒体油の循環によって
140℃に加熱した。熱媒体油としてカストロール(Castro
l)HT-5を使用した。
【0070】装置圧力は拡散ポンプを備えたレイボルド
ヘラウス(Leybold Heraus)真空ポンプ、モデルトライバ
ック(model Trivac)、D2A/WS型(type D2A/WS)によって
0.05ミリバールに保持した。ローラーは150rpmで回転
し、平均供給量は3.0ml/minであった。
【0071】主として脂肪族アルコール類により構成さ
れている留出液215.5gを回収した。この留出液流中のス
テロール百分率は3.9重量%であった。表4に凝縮液中
の脂肪族タイプアルコール類の相対組成を示す。
【0072】
【表4】脂肪族アルコール類の相対純度 化合物 相対% エイコサノール 6.2 ドコサノール 51.4 テトラコサノール 30.7 ヘキサコサノール 1.5 その他 10.2
【0073】蒸留ボトムを捕集し、それを再び短絡蒸留
塔のフィーダーに仕込んだ。供給装置の温度は熱媒体油
の循環により140℃に保持した。コンデンサー3の温度は
HAAKE恒温浴によって130℃に保った。蒸留塔ジャ
ケット温度は図1の加熱浴12から供給される熱媒体油の
循環によって230℃に加熱した。熱媒体油としてカスト
ロール(Castrol)HT-5を使用した。
【0074】装置圧力は拡散ポンプを備えたレイボルド
ヘラウス(Leybold Heraus)真空ポンプ、モデルトライバ
ック(model Trivac)、D2A/WS型(type D2A/WS)によって
0.05ミリバールに保持した。ローラーは150rpmで回転
し、平均供給量は3.0ml/minであった。
【0075】ステロール含有量66.1重量%の留出液203.
2gを回収した。表5にステロール類の相対組成を示す。
【0076】
【表5】ステロール類の相対純度 化合物 相対% β-シトステロール 74.6 β-シトスタノール 23.1 カンペステロール 2.1 その他 0.2
【0077】実施例10 高純度濃縮ステロールの回収 実施例9に従って製造したステロール類を66.1重量%含
有する留出液100gを秤量し、120℃で溶融、それを図1に
示される短絡蒸留装置のフィーダーに仕込んだ。フィー
ダーの温度は熱媒体油の循環により120℃に保持した。
コンデンサー3の温度はHAAKE恒温浴によって50℃
に保った。蒸留塔ジャケット温度は図1の加熱浴12から
供給される熱媒体油の循環によって120℃に加熱した。
熱媒体油としてカストロール(Castrol)HT-5を使用し
た。
【0078】装置圧力は拡散ポンプを備えたレイボルド
ヘラウス(Leybold Heraus)真空ポンプ、モデルトライバ
ック(model Trivac)、D2A/WS型(type D2A/WS)によって
0.1ミリバールに保持した。ローラーは150rpmで回転
し、平均供給量は3.0ml/minであった。
【0079】ステロール含有量90.2重量%の残さ66.0g
を回収し、それを再び短絡蒸留装置のフィーダ−に仕込
んだ。フィーダーの温度は熱媒体油の循環により150℃
に保持した。コンデンサー3の温度はHAAKE恒温浴
によって130℃に保った。蒸留塔ジャケット温度は図1の
加熱浴12から供給される熱媒体油の循環によって245℃
に加熱した。熱媒体油としてカストロール(Castrol)HT-
5を使用した。
【0080】装置圧力は拡散ポンプを備えたレイボルド
ヘラウス(Leybold Heraus)真空ポンプ、モデルトライバ
ック(model Trivac)、D2A/WS型(type D2A/WS) によって
0.05ミリバールに保持した。ローラは150rpmで回転し、
平均供給量は3.0ml/minであった。
【0081】ステロール含有量96.1重量%の留出液57.4
gを回収した。表6にステロール類の相対組成を示す。
【0082】
【表6】ステロール類の相対純度 化合物 相対% β-シトステロール 72.1 β-シトスタノール 24.2 カンペステロール 2.5 その他 1.2
【0083】実施例11 ヴィグロウカラム(分留管)における不鹸化物の分留 実施例7に従って製造した留出液331.6gを、ヴィグロウ
分留管に装着した底部温度を制御する温度計ホルダー、
クライゼン、冷却器、エルボー(接合管)、および拡散
ポンプを備えたレイボルドヘラウス(Leybold Heraus)真
空ポンプ、モデルトライバック(model Trivac)、D2A/WS
型(type D2A/WS)と一体化しているコレクター(捕集
器)を備えた、500mlのフラスコに秤量した。
【0084】蒸留を0.1ミリバールの一定圧力で行っ
た。表7に種々の温度における留出液を示す。
【0085】
【表7】
【0086】5.分析の説明 不鹸化性物質のクロマトグラフ分析 本発明方法によって得られた不鹸化性物質成分および不
鹸化性物質留分の同定は、気相キャピラリークロマトグ
ラフィーによって行った。使用したクロマトグラフ法
は、不鹸化性物質およびその蒸留留分中の種々の成分を
決定するための比較的簡便な条件および技術に関する広
範な調査結果による。
【0087】a)クロマトグラフ操作パラメーター ヒューレット・パッカード クロマトグラフ分析装置、
モデルHP 5890、シリーズ2、 キャピラリーカラム HP-5、長さ30 m、直径 0.32 mm、
フィルム厚 0.25mm 加熱炉温度 : 300℃(恒温) 注入温度 : 320℃ 検知器温度 : 320℃ キャリヤーガス流(He) : 0.92 ml/min 分割比 : 60:1 測定時間(Program) : 15分
【0088】b) 試料調製 ・試料0.1mg, 100mgを正確に秤量する。 ・テトラハイドロフラン(THF) 25 ml に溶解する。 ・この溶液500μlをシラン化バイアル(小ビン)(silan
ization vial)に注入する。 ・同時に、5β-コレスタン-3α-オール0.1mg, 50mgを正
確に秤量する。 ・n-プロパノール100mlに溶解する。 ・チューブに5β-コレスタン-3α-オール溶液500μlを
注入する。 ・窒素雰囲気中で乾燥する。 ・ビス(トリメチルシリル)トリフルオロアセタミド(B
STFA)300μlを添加する。 ・ピリジン 300μlを添加する。 ・前記溶液を70℃に10分間保持する。 ・不活性雰囲気中で乾燥する。 ・テトラハイドロフラン(THF) 500μl を用いて溶解す
る。 注)反応剤の純度は分析級であることを必要とする。
【0089】c)計算 ・測定しようとする化合物の面積を記録する。 ・5β-コレスタン-3α-オールの面積を記録する。 ・次式(数1)に従って測定しようとする化合物の重量
%を計算する。
【0090】
【数1】
【0091】式中、Xは測定しょうとする化合物の重量
百分率、Axは測定しょうとする化合物のクロマトグラフ
ィー面積、Mpは添加標品の質量(5β-コレスタン-3α-
オール)、Apは標品のクロマトグラフィ面積(5β-コ
レスタン-3α-オール)、Mmは添加試料の質量を表わ
す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において使用されるスクレーパー整流板
を備えた短絡蒸留塔の概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アレハンドゥロ マルコビッツ ロハス チリ サンティアゴ,パンアメリカーナ ノルテ 6000 (72)発明者 ロベルト レイバ イノホサ チリ サンティアゴ,パンアメリカーナ ノルテ 6000 (72)発明者 エンドゥレ マルコビッツ シェルスル チリ サンティアゴ,パンアメリカーナ ノルテ 6000

Claims (67)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)黒液石鹸溶液を脱水する工程、 b)前記脱水した黒液石鹸を分子蒸留塔または短絡蒸留
    塔に供給する工程、 c)前記脱水した石鹸を分子蒸留塔または短絡蒸留塔で
    蒸留する工程、 d)留出液流を捕集する工程、 e)残さ液流を捕集する工程 よりなることを特徴とする黒液石鹸の中性化合物を回収
    する方法。
  2. 【請求項2】 前記黒液石鹸溶液の脱水工程が、前記溶
    液を噴霧乾燥機に供給する工程、前記噴霧溶液を150〜2
    50℃の温度において熱ガス流と接触する工程、および脱
    水石鹸液流を捕集する工程を含むことを特徴とする請求
    項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記黒液石鹸溶液の前記脱水工程が、前
    記溶液を、蒸発器の蒸発表面の温度が100〜250℃の間に
    ありかつ前記蒸発器の圧力が100〜1000ミリバールの間
    にある流下フィルム形蒸発器に供給する工程、および脱
    水石鹸液流を捕集する工程を含むことを特徴とする請求
    項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記黒液石鹸溶液の前記脱水工程が、以
    下の工程: a)前記溶液を遠心分離する工程、 b)遠心分離から得られる前記軽質相を捕集する工程、 c)前記軽質相を噴霧乾燥機に供給し、前記噴霧軽質相
    が150〜250℃の温度において熱ガス流と接触する工程、 d)脱水石鹸液流を捕集する工程 を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記黒液石鹸溶液の前記脱水工程が、以
    下の工程: a)前記溶液を遠心分離する工程、 b)遠心分離から得られる前記軽質相を捕集する工程、 c)前記軽質相を、蒸発器の蒸発表面の温度が100〜250
    ℃の間にありかつ前記蒸発器の圧力が100〜1000ミリバ
    ールの間にある流下フィルム形蒸発器に供給する工程、 d)脱水石鹸液流を捕集する工程 を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記黒液石鹸溶液の前記脱水工程が、以
    下の工程: a)前記溶液を1以上の不鹸化性化合物と混合する工
    程、 b)前記混合液を遠心分離する工程、 c)遠心分離の軽質相を捕集する工程、 d)前記軽質相を、蒸発器の蒸発表面の温度が100〜250
    ℃の間にありかつ前記蒸発器の圧力が100〜1000ミリバ
    ールの間にある流下フィルム形蒸発器に供給する工程、 e)脱水石鹸液流を捕集する工程 を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記黒液石鹸溶液の前記脱水工程が、以
    下の工程: a)前記溶液を遠心分離する工程、 b)前記遠心分離の前記軽質相を捕集する工程、 c)前記軽質相を1以上の不鹸化性化合物と混合する工
    程、 d)前記軽質相を、蒸発器の蒸発表面の温度が100〜250
    ℃の間にありかつ前記蒸発器の圧力が100〜1000ミリバ
    ールの間にある流下フィルム形蒸発器に供給する工程、 e)脱水混合液流を捕集すること工程 を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記黒液石鹸溶液の前記脱水工程が、以
    下の工程: a)前記黒液石鹸溶液を1以上の不鹸化性化合物と混合
    する工程、 b)前記混合液を、蒸発器の蒸発表面の温度が100〜250
    ℃の間にありかつ前記蒸発器の圧力が100〜1000ミリバ
    ールの間にある流下フィルム形蒸発器に供給する工程、 c)脱水混合液流を捕集する工程 を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記脱水石鹸または前記脱水混合液が、
    加熱蒸発の垂直表面、回転スクレーパー、および前記表
    面から100cm以下に配置された内部コンデンサーが備え
    られた分子蒸留塔または短絡蒸留塔に供給され、前記供
    給物質が、前記蒸発器表面に供給され、加熱されている
    間に薄層として前記表面に延展され、前記加熱蒸発表面
    が150〜400℃の間の温度に加熱されおよそ0.5ミリバー
    ル以下の圧力にあることにより、前記留出液が、内部コ
    ンデンサーから捕集され、また、前記残さが、塔底から
    捕集されることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、
    7または8記載の方法。
  10. 【請求項10】a)トール油またはその副生成物を苛性ソ
    ーダまたは苛性カリ水溶液あるいはそれらの混合物を用
    いて中和する工程、 b)前記中和トール油またはその中和副生成物を脱水す
    る工程、 c)前記中和トール油またはその中和副生成物を分子蒸
    留塔または短絡蒸留塔に供給する工程、 d)前記中和し脱水したトール油またはその中和し脱水
    した副生成物を分子蒸留塔または短絡蒸留塔で蒸留する
    工程、 e)留出液流を捕集する工程、 f)残さ液流を捕集する工程 よりなることを特徴とするトール油またはその副生成物
    の中性化合物を回収する方法。
  11. 【請求項11】 中和トール油またはその中和副生成物の
    前記脱水工程が、前記中和トール油またはその中和副生
    成物を、蒸発器の蒸発表面の温度が100〜250℃の間にあ
    りかつ前記蒸発器の圧力が100〜1000ミリバールの間に
    ある流下フィルム形膜蒸発器に供給する工程、および前
    記中和し脱水したトール油またはその中和し脱水した副
    生成物を捕集する工程を含むことを特徴とする請求項10
    記載の方法。
  12. 【請求項12】 中和トール油またはその中和副生成物の
    前記脱水工程が、前記溶液を噴霧乾燥機に供給する工
    程、前記噴霧溶液を150〜250℃の温度において熱ガス流
    と接触する工程、および中和し脱水したトール油または
    その中和し脱水した副生成物を捕集する工程を含むこと
    を特徴とする請求項10記載の方法。
  13. 【請求項13】 中和トール油またはその中和副生成物の
    前記脱水工程が、以下の工程: a)前記中和トール油またはその中和副生成物を遠心分
    離する工程、 b)遠心分離から得られる前記軽質相を捕集する工程、 c)前記軽質相を噴霧乾燥機に供給し、前記噴霧軽質相
    を150〜250℃の温度において熱ガス流と接触する工程、 d)中和し脱水したトール油液流またはその中和し脱水
    した副生成物を捕集する工程 を含むことを特徴とする請求項10記載の方法
  14. 【請求項14】 中和トール油またはその中和副生成物の
    前記脱水工程が、以下の工程: a)前記中和トール油またはその中和副生成物を遠心分
    離する工程、 b)遠心分離から得られる前記軽質相を捕集する工程、 c)前記軽質相を、蒸発器の蒸発表面の温度が100〜250
    ℃の間にありかつ前記蒸発器の圧力が100〜1000ミリバ
    ールの間にある流下フィルム形蒸発器に供給する工程、 d)中和し脱水したトール油流またはその中和し脱水し
    た副生成物を捕集する工程 を含むことを特徴とする請求項10記載の方法。
  15. 【請求項15】 中和トール油またはその中和副生成物の
    前記脱水工程が、以下の工程: a)前記中和トール油またはその中和副生成物を1以上
    の不鹸化性化合物と混合する工程、 b)前記混合液を遠心分離する工程、 c)遠心分離の前記軽質相を捕集する工程 d)前記軽質相を、蒸発器の蒸発表面の温度が100〜250
    ℃の間にありかつ前記蒸発器の圧力が100〜1000ミリバ
    ールの間にある流下フィルム形蒸発器に供給する工程、 e)脱水混合液流を捕集する工程 を含むことを特徴とする請求項10記載の方法。
  16. 【請求項16】 中和トール油またはその中和副生成物の
    前記脱水工程が、以下の工程: a)前記中和トール油またはその中和副生成物を遠心分
    離する工程、 b)遠心分離の前記軽質相を捕集する工程 c)前記軽質相を1以上の不鹸化性化合物と混合する工
    程、 d)前記混合液を、蒸発器の蒸発表面の温度が100〜250
    ℃の間にありかつ前記蒸発器の圧力が100〜1000ミリバ
    ールの間にある流下フィルム形蒸発器に供給する工程、
    および脱水混合液流を捕集する工程 を含むことを特徴とする請求項10記載の方法。
  17. 【請求項17】 中和トール油またはその中和副生成物の
    前記脱水工程が、以下の工程: a)前記中和トール油を1以上の不鹸化性化合物と混合
    する工程、 b)前記混合液を、蒸発器の蒸発表面の温度が100〜250
    ℃の間にありかつ前記蒸発器の圧力が100〜1000ミリバ
    ールの間にある流下フィルム形蒸発器に供給する工程、 c)脱水混合液流を捕集する工程 を含むことを特徴とする請求項10記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記中和し脱水したトール油流またはそ
    の中和し脱水した副生成物あるいは前記脱水混合液が、
    加熱された蒸発垂直表面、回転スクレーパー、および前
    記表面から100cm以下に配置された内部コンデンサーが
    備えられた分子蒸留塔または短絡蒸留塔に供給され、前
    記供給物質が、前記蒸発器表面に供給され、加熱されて
    いる間に薄層として前記表面に延展され、前記加熱蒸発
    表面が150〜400℃の間の温度に加熱されおよそ0.5ミリ
    バール以下の圧力にあることにより、前記留出液が、内
    部コンデンサーから捕集され、また、前記残さ、が塔底
    から捕集されることを特徴とする請求項10、11、12、1
    3、14、15、16または17項記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記留出液流を、苛性ソーダまたは苛性
    カリ水溶液と混合し、かつ100〜300℃の温度で15分間加
    熱し、非水溶液相を分離すること、および、該表面層を
    捕集することを特徴とする請求項1記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記留出液流を、苛性ソーダまたは苛性
    カリ水溶液と混合し、かつ100〜300℃の温度で15分間加
    熱し、非水溶液相を分離すること、および、該表面層を
    捕集することを特徴とする請求項9記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記留出液流を、苛性ソーダまたは苛性
    カリ水溶液と混合し、かつ100〜300℃の温度で15分間加
    熱し、非水溶液相を分離すること、および、該表面層を
    捕集することを特徴とする請求項10記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記留出液流を、苛性ソーダまたは苛性
    カリ水溶液と混合し、かつ100〜300℃の温度で15分間加
    熱し、非水溶液相を分離すること、および、該表面層を
    捕集することを特徴とする請求項18記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記留出液流が、加熱蒸発の垂直表面、
    回転スクレーパー、および前記表面から100cm以下に配
    置された内部コンデンサーが備えられた分子蒸留塔また
    は短絡蒸留塔に供給され、前記供給物質が、前記蒸発器
    表面に供給され、加熱されている間に薄層として前記表
    面に延展され、前記加熱蒸発表面が50〜200℃の間の温
    度に加熱されおよそ0.5ミリバール以下の圧力にあるこ
    とにより、前記留出液が、内部コンデンサーから捕集さ
    れ、また、前記残さが、塔底から捕集されることを特徴
    とする請求項1記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記留出液流が、加熱蒸発の垂直表面、
    回転スクレーパー、および前記表面から100cm以下に配
    置された内部コンデンサーが備えられた分子蒸留塔また
    は短絡蒸留塔に供給され、前記供給物質が、前記蒸発器
    表面に供給され、加熱されている間に薄層として前記表
    面に延展され、前記加熱蒸発表面が50〜200℃の間の温
    度に加熱されおよそ0.5ミリバール以下の圧力にあるこ
    とにより、前記留出液が、内部コンデンサーから捕集さ
    れ、また、前記残さが、塔底から捕集されることを特徴
    とする請求項9記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記留出液流が、加熱蒸発の垂直表面、
    回転スクレーパー、および前記表面から100cm以下に配
    置された内部コンデンサーが備えられた分子蒸留塔また
    は短絡蒸留塔に供給され、前記供給物質が、前記蒸発器
    表面に供給され、加熱されている間に薄層として前記表
    面に延展され、前記加熱蒸発表面が50〜200℃の間の温
    度に加熱されおよそ0.5ミリバール以下の圧力にあるこ
    とにより、前記留出液が、内部コンデンサーから捕集さ
    れ、また、前記残さが、塔底から捕集されることを特徴
    とする請求項10記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記留出液流が、加熱蒸発の垂直表面、
    回転スクレーパー、および前記表面から100cm以下に配
    置された内部コンデンサーが備えられた分子蒸留塔また
    は短絡蒸留塔に供給され、前記供給物質が、前記蒸発器
    表面に供給され、加熱されている間に薄層として前記表
    面に延展され、前記加熱蒸発表面が50〜200℃の間の温
    度に加熱されおよそ0.5ミリバール以下の圧力にあるこ
    とにより、前記留出液が、内部コンデンサーから捕集さ
    れ、また、前記残さが、塔底から捕集されることを特徴
    とする請求項18記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記非水溶液相が、加熱蒸発の垂直表
    面、回転スクレーパー、および前記表面から100cm以下
    に配置された内部コンデンサーが備えられた分子蒸留塔
    または短絡蒸留塔に供給され、前記供給物質が、前記蒸
    発器表面に供給され、加熱されている間に薄層として前
    記表面に延展され、前記加熱蒸発表面が50〜200℃の間
    の温度に加熱されおよそ0.5ミリバール以下の圧力にあ
    ることにより、前記留出液が、内部コンデンサーから捕
    集され、また、前記残さが、塔底から捕集されることを
    特徴とする請求項19記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記非水溶液相が、加熱蒸発の垂直表
    面、回転スクレーパー、および前記表面から100cm以下
    に配置された内部コンデンサーが備えられた分子蒸留塔
    または短絡蒸留塔に供給され、前記供給物質が、前記蒸
    発器表面に供給され、加熱されている間に薄層として前
    記表面に延展され、前記加熱蒸発表面が50〜200℃の間
    の温度に加熱されおよそ0.5ミリバール以下の圧力にあ
    ることにより、前記留出液が、内部コンデンサーから捕
    集され、また、前記残さが、塔底から捕集されることを
    特徴とする請求項20記載の方法。
  29. 【請求項29】 前記非水溶液相が、加熱蒸発の垂直表
    面、回転スクレーパー、および前記表面から100cm以下
    に配置された内部コンデンサーが備えられた分子蒸留塔
    または短絡蒸留塔に供給され、前記供給物質が、前記蒸
    発器表面に供給され、加熱されている間に薄層として前
    記表面に延展され、前記加熱蒸発表面が50〜200℃の間
    の温度に加熱されおよそ0.5ミリバール以下の圧力にあ
    ることにより、前記留出液が、内部コンデンサーから捕
    集され、また、前記残さが、塔底から捕集されることを
    特徴とする請求項21記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記非水溶液相が、加熱蒸発の垂直表
    面、回転スクレーパー、および前記表面から100cm以下
    に配置された内部コンデンサーが備えられた分子蒸留塔
    または短絡蒸留塔に供給され、前記供給物質が、前記蒸
    発器表面に供給され、加熱されている間に薄層として前
    記表面に延展され、前記加熱蒸発表面が50〜200℃の間
    の温度に加熱されおよそ0.5ミリバール以下の圧力にあ
    ることにより、前記留出液が、内部コンデンサーから捕
    集され、また、前記残さが、塔底から捕集されることを
    特徴とする請求項22記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記残さ液流が、前記供給液流中のステ
    ロール含有量に相対して60%以上のステロール類を含有
    することを特徴とする請求項23、24、25、26、27、28、
    29または30記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記残さ液流が、加熱蒸発の垂直表面、
    回転スクレーパー、および前記表面から100cm以下に配
    置された内部コンデンサーが備えられた分子蒸留塔また
    は短絡蒸留塔に供給され、前記供給物質が、前記蒸発器
    表面に供給され、加熱されている間に薄層として前記表
    面に延展され、前記加熱蒸発表面が100〜250℃の間の温
    度に加熱されおよそ0.5ミリバール以下の圧力にあるこ
    とにより、前記留出液が、内部コンデンサーから捕集さ
    れ、また、前記残さが、塔底から捕集されることを特徴
    とする請求項23、24、25、26、27、28、29または30記載
    の方法。
  33. 【請求項33】 前記留出液流が、前記供給液流中のステ
    ロール含有量に相対して60%以上のステロール類を含有
    することを特徴とする請求項32記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記蒸留液流が、加熱蒸発の垂直表面、
    回転スクレーパー、および前記表面から100cm以下に配
    置された内部コンデンサーが備えられた分子蒸留塔また
    は短絡蒸留塔に供給され、前記供給物質が、前記蒸発器
    表面に供給され、加熱されている間に薄層として前記表
    面に延展され、前記加熱蒸発表面が50〜200℃の間の温
    度に加熱されおよそ0.5ミリバール以下の圧力にあるこ
    とにより、前記留出液が、内部コンデンサーから捕集さ
    れ、また、前記残さが、塔底から捕集されることを特徴
    とする請求項32記載の方法。
  35. 【請求項35】 前記残さ液流が、前記供給液流中のステ
    ロール含有量に相対して60%以上のステロール類を含有
    することを特徴とする請求項34記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記残さ液流が、加熱蒸発の垂直表面、
    回転スクレーパー、および前記表面から100cm以下に配
    置された内部コンデンサーが備えられた分子蒸留塔また
    は短絡蒸留塔に供給され、前記供給物質が、前記蒸発器
    表面に供給され、加熱されている間に薄層として前記表
    面に延展され、前記加熱蒸発表面が100〜250℃の間の温
    度に加熱されおよそ0.5ミリバール以下の圧力にあるこ
    とにより、前記留出液が、内部コンデンサーから捕集さ
    れ、また、前記残さが、塔底から捕集されることを特徴
    とする請求項34記載の方法。
  37. 【請求項37】 前記留出液流が、前記供給液流中のステ
    ロール含有量に相対して60%以上のステロール類を含有
    することを特徴とする請求項36記載の方法。
  38. 【請求項38】 前記留出液流が、加熱蒸発の垂直表面、
    回転スクレーパー、および前記表面から100cm以下に配
    置された内部コンデンサーが備えられた分子蒸留塔また
    は短絡蒸留塔に供給され、前記供給物質が、前記蒸発器
    表面に供給され、加熱されている間に薄層として前記表
    面に延展され、前記加熱蒸発表面が50〜200℃の間の温
    度に加熱されおよそ0.5ミリバール以下の圧力にあるこ
    とにより、前記留出液が、内部コンデンサーから捕集さ
    れ、また、前記残さが、塔底から捕集されることを特徴
    とする請求項36記載の方法。
  39. 【請求項39】 前記残さ液流が、前記供給液流中のステ
    ロール含有量に相対して60%以上のステロール類を含有
    することを特徴とする請求項38記載の方法。
  40. 【請求項40】 前記留出液流または残さ液流が、80重量
    %以上のステロール類を含有することを特徴とする請求
    項33、35、37または39記載の方法。
  41. 【請求項41】 前記留出液流が、加熱蒸発の垂直表面、
    回転スクレーパー、および前記表面から100cm以下に配
    置された内部コンデンサーが備えられた分子蒸留塔また
    は短絡蒸留塔に供給され、前記供給物質が、前記蒸発器
    表面に供給され、加熱されている間に薄層として前記表
    面に延展され、前記加熱蒸発表面が100〜250℃の間の温
    度に加熱されおよそ0.5ミリバール以下の圧力にあるこ
    とにより、前記留出液が、内部コンデンサーから捕集さ
    れ、また、前記残さが、塔底から捕集されることを特徴
    とする請求項1記載の方法。
  42. 【請求項42】 前記留出液流が、加熱蒸発の垂直表面、
    回転スクレーパー、および前記表面から100cm以下に配
    置された内部コンデンサーが備えられた分子蒸留塔また
    は短絡蒸留塔に供給され、前記供給物質が、前記蒸発器
    表面に供給され、加熱されている間に薄層として前記表
    面に延展され、前記加熱蒸発表面が100〜250℃の間の温
    度に加熱されおよそ0.5ミリバール以下の圧力にあるこ
    とにより、前記留出液が、内部コンデンサーから捕集さ
    れ、また、前記残さが、塔底から捕集されることを特徴
    とする請求項9記載の方法。
  43. 【請求項43】 前記留出液流が、加熱蒸発の垂直表面、
    回転スクレーパー、および前記表面から100cm以下に配
    置された内部コンデンサーが備えられた分子蒸留塔また
    は短絡蒸留塔に供給され、前記供給物質が、前記蒸発器
    表面に供給され、加熱されている間に薄層として前記表
    面に延展され、前記加熱蒸発表面が100〜250℃の間の温
    度に加熱されおよそ0.5ミリバール以下の圧力にあるこ
    とにより、前記留出液が、内部コンデンサーから捕集さ
    れ、また、前記残さが、塔底から捕集されることを特徴
    とする請求項10記載の方法。
  44. 【請求項44】 前記留出液流が、加熱蒸発の垂直表面、
    回転スクレーパー、および前記表面から100cm以下に配
    置された内部コンデンサーが備えられた分子蒸留塔また
    は短絡蒸留塔に供給され、前記供給物質が、前記蒸発器
    表面に供給され、加熱されている間に薄層として前記表
    面に延展され、前記加熱蒸発表面が100〜250℃の間の温
    度に加熱されおよそ0.5ミリバール以下の圧力にあるこ
    とにより、前記留出液が、内部コンデンサーから捕集さ
    れ、また、前記残さが、塔底から捕集されることを特徴
    とする請求項18記載の方法。
  45. 【請求項45】 前記軽質液流が、加熱蒸発の垂直表面、
    回転スクレーパー、および前記表面から100cm以下に配
    置された内部コンデンサーが備えられた分子蒸留塔また
    は短絡蒸留塔に供給され、前記供給物質が、前記蒸発器
    表面に供給され、加熱されている間に薄層として前記表
    面に延展され、前記加熱蒸発表面が100〜250℃の間の温
    度に加熱されおよそ0.5ミリバール以下の圧力にあるこ
    とにより、前記留出液が、内部コンデンサーから捕集さ
    れ、また、前記残さが、塔底から捕集されることを特徴
    とする請求項19記載の方法。
  46. 【請求項46】 前記軽質液流が、加熱蒸発の垂直表面、
    回転スクレーパー、および前記表面から100cm以下に配
    置された内部コンデンサーが備えられた分子蒸留塔また
    は短絡蒸留塔に供給され、前記供給物質が、前記蒸発器
    表面に供給され、加熱されている間に薄層として前記表
    面に延展され、前記加熱蒸発表面が100〜250℃の間の温
    度に加熱されおよそ0.5ミリバール以下の圧力にあるこ
    とにより、前記留出液が、内部コンデンサーから捕集さ
    れ、また、前記残さが、塔底から捕集されることを特徴
    とする請求項20記載の方法。
  47. 【請求項47】 前記軽質液流が、加熱蒸発の垂直表面、
    回転スクレーパー、および前記表面から100cm以下に配
    置された内部コンデンサーが備えられた分子蒸留塔また
    は短絡蒸留塔に供給され、前記供給物質が、前記蒸発器
    表面に供給され、加熱されている間に薄層として前記表
    面に延展され、前記加熱蒸発表面が100〜250℃の間の温
    度に加熱されおよそ0.5ミリバール以下の圧力にあるこ
    とにより、前記留出液が、内部コンデンサーから捕集さ
    れ、また、前記残さが、塔底から捕集されることを特徴
    とする請求項21記載の方法。
  48. 【請求項48】 前記軽質液流が、加熱蒸発の垂直表面、
    回転スクレーパー、および前記表面から100cm以下に配
    置された内部コンデンサーが備えられた分子蒸留塔また
    は短絡蒸留塔に供給され、前記供給物質が、前記蒸発器
    表面に供給され、加熱されている間に薄層として前記表
    面に延展され、前記加熱蒸発表面が100〜250℃の間の温
    度に加熱されおよそ0.5ミリバール以下の圧力にあるこ
    とにより、前記留出液が、内部コンデンサーから捕集さ
    れ、また、前記残さが、塔底から捕集されることを特徴
    とする請求項22記載の方法。
  49. 【請求項49】 前記留出液流が、前記供給液流中のステ
    ロール含有量に相対して60%以上のステロール類を含有
    することを特徴とする請求項41、42、43、44、45、46、
    47または48記載の方法。
  50. 【請求項50】 前記留出液流が、加熱蒸発の垂直表面、
    回転スクレーパー、および前記表面から100cm以下に配
    置された内部コンデンサーが備えられた分子蒸留塔また
    は短絡蒸留塔に供給され、前記供給物質が、前記蒸発器
    表面に供給され、加熱されている間に薄層として前記表
    面に延展され、前記加熱蒸発表面が50〜200℃の間の温
    度に加熱されおよそ0.5ミリバール以下の圧力にあるこ
    とにより、前記留出液が、内部コンデンサーから捕集さ
    れ、また、前記残さが、塔底から捕集されることを特徴
    とする請求項41、42、43、44、45、46、47または48記載
    の方法。
  51. 【請求項51】 前記残さ液流が、前記供給液流中のステ
    ロール含有量に相対して60%以上のステロール類を含有
    することを特徴とする請求項50記載の方法。
  52. 【請求項52】 前記残さ液流が、加熱蒸発の垂直表面、
    回転スクレーパー、および前記表面から100cm以下に配
    置された内部コンデンサーが備えられた分子蒸留塔また
    は短絡蒸留塔に供給され、前記供給物質が、前記蒸発器
    表面に供給され、加熱されている間に薄層として前記表
    面に延展され、前記加熱蒸発表面が100〜250℃の間の温
    度に加熱されおよそ0.5ミリバール以下の圧力にあるこ
    とにより、前記留出液が、内部コンデンサーから捕集さ
    れ、また、前記残さが、塔底から捕集されることを特徴
    とする請求項50記載の方法。
  53. 【請求項53】 前記留出液流が、供給液流中のステロー
    ル含有量に相対して60%以上のステロール類を含有する
    ことを特徴とする請求項52記載の方法。
  54. 【請求項54】 前記留出液流が、加熱蒸発の垂直表面、
    回転スクレーパー、および前記表面から100cm以下に配
    置された内部コンデンサーが備えられた分子蒸留塔また
    は短絡蒸留塔に供給され、前記供給物質が、前記蒸発器
    表面に供給され、加熱されている間に薄層として前記表
    面に延展され、前記加熱蒸発表面が50〜200℃の間の温
    度に加熱されおよそ0.5ミリバール以下の圧力にあるこ
    とにより、前記留出液が、内部コンデンサーから捕集さ
    れ、また、前記残さが、塔底から捕集されることを特徴
    とする請求項52記載の方法。
  55. 【請求項55】 前記残さ液流が、前記供給液流中のステ
    ロール含有量に相対して60%以上のステロール類を含有
    することを特徴とする請求項54記載の方法。
  56. 【請求項56】 前記残さ液流が、加熱蒸発の垂直表面、
    回転スクレーパー、および前記表面から100cm以下に配
    置された内部コンデンサーが備えられた分子蒸留塔また
    は短絡蒸留塔に供給され、前記供給物質が、前記蒸発器
    表面に供給され、加熱されている間に薄層として前記表
    面に延展され、前記加熱蒸発表面が100〜250℃の間の温
    度に加熱されおよそ0.5ミリバール以下の圧力にあるこ
    とにより、前記留出液が、内部コンデンサーから捕集さ
    れ、また、前記残さが、塔底から捕集されることを特徴
    とする請求項54記載の方法。
  57. 【請求項57】 前記留出液流が、前記供給液流中のステ
    ロール含有量に相対して60%以上のステロール類を含有
    することを特徴とする請求項56記載の方法。
  58. 【請求項58】 前記留出液流または残さ液流が、80重量
    %以上のステロール類を含有することを特徴とする請求
    項51、53、55または57記載の方法。
  59. 【請求項59】 前記留出液流が、リボイラーおよびコン
    デンサーを備えた分留塔のカラムに供給され、前記分留
    塔、前記リボイラーおよび前記コンデンサーが1ミリバ
    ール以下の圧力にあり、かつ1以上の留出液流を捕集す
    ることを特徴とする請求項1記載の方法。
  60. 【請求項60】 前記留出液流が、リボイラーおよびコン
    デンサーを備えた分留塔のカラムに供給され、前記分留
    塔、前記リボイラーおよび前記コンデンサーが1ミリバ
    ール以下の圧力にあり、かつ1以上の蒸留液流を捕集す
    ることを特徴とする請求項9記載の方法。
  61. 【請求項61】 前記留出液流が、リボイラーおよびコン
    デンサーを備えた分留塔のカラムに供給され、前記分留
    塔、前記リボイラーおよび前記コンデンサーが1ミリバ
    ール以下の圧力にあり、かつ1以上の留出液流を捕集す
    ることを特徴とする請求項10記載の方法。
  62. 【請求項62】 前記留出液流が、リボイラーおよびコン
    デンサーを備えた分留塔のカラムに供給され、前記分留
    塔、前記リボイラーおよび前記コンデンサーが1ミリバ
    ール以下の圧力にあり、かつ1以上の留出液流を捕集す
    ることを特徴とする請求項18記載のトール油またはその
    副生成物の中性化合物の取得方法。
  63. 【請求項63】 前記軽質液流が、リボイラーおよびコン
    デンサーを備えた分留塔のカラムに供給され、前記分留
    塔、前記リボイラーおよび前記コンデンサーが1ミリバ
    ール以下の圧力にあり、かつ1以上の留出液流を捕集す
    ることを特徴とする請求項19記載の方法。
  64. 【請求項64】 前記軽質液流が、リボイラーおよびコン
    デンサーを備えた分留塔のカラムに供給され、前記分留
    塔、前記リボイラーおよび前記コンデンサーが1ミリバ
    ール以下の圧力にあり、かつ1以上の留出液流を捕集す
    ることを特徴とする請求項20記載の方法。
  65. 【請求項65】 前記軽質液流が、リボイラーおよびコン
    デンサーを備えた分留塔のカラムに供給され、前記分留
    塔、前記リボイラーおよび前記コンデンサーが1ミリバ
    ール以下の圧力にあり、かつ1以上の留出液流を捕集す
    ることを特徴とする請求項21記載の方法。
  66. 【請求項66】 前記軽質液流が、リボイラーおよびコン
    デンサーを備えた分留塔のカラムに供給され、前記分留
    塔、前記リボイラーおよび前記コンデンサーが1ミリバ
    ール以下の圧力にあり、かつ1以上の留出液流を捕集す
    ることを特徴とする請求項22記載の方法。
  67. 【請求項67】 留出液流が、80重量%以上のステロール
    類を含有することを特徴とする請求項59、60、61、62、
    63、64、65または66記載の方法。
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