JP2000220744A - 金属ガスケット - Google Patents
金属ガスケットInfo
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Landscapes
- Gasket Seals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】シリンダブロック及びチェーンケースカバーと
の熱膨張変形の相違に追従してそれらの上のシリンダヘ
ッドとの間のシール効果を長期間にわたって保証すると
ともに、製造コストが安価な金属ガスケットを提供す
る。 【解決手段】副板54と、この副板の上部及び下部に積
層した薄肉金属板からなる上部基板50及び下部基板5
2とで構成され、隣合うシリンダブロック2及びチェー
ンケースカバー4とそれらの上のシリンダヘッド70と
の間に介在する金属ガスケット40である。この金属ガ
スケットは、副板に、シリンダブロック及び前記チェー
ンケースカバーの接合部10の上部を跨ぐ位置に孔60
を形成し、この孔に対応する下部基板の位置に、斜め上
方に折り曲げられて先端上部が接合部の上方に位置する
第1の切欠きビード部58a及び第2の切欠きビード部
58bからなる下部ビード58を形成している。また、
接合部を挟んだシリンダブロック及びチェーンケースカ
バーの上面と下部ビードの下部とで囲んだ領域に弾性を
有するシール剤74を配設した。
の熱膨張変形の相違に追従してそれらの上のシリンダヘ
ッドとの間のシール効果を長期間にわたって保証すると
ともに、製造コストが安価な金属ガスケットを提供す
る。 【解決手段】副板54と、この副板の上部及び下部に積
層した薄肉金属板からなる上部基板50及び下部基板5
2とで構成され、隣合うシリンダブロック2及びチェー
ンケースカバー4とそれらの上のシリンダヘッド70と
の間に介在する金属ガスケット40である。この金属ガ
スケットは、副板に、シリンダブロック及び前記チェー
ンケースカバーの接合部10の上部を跨ぐ位置に孔60
を形成し、この孔に対応する下部基板の位置に、斜め上
方に折り曲げられて先端上部が接合部の上方に位置する
第1の切欠きビード部58a及び第2の切欠きビード部
58bからなる下部ビード58を形成している。また、
接合部を挟んだシリンダブロック及びチェーンケースカ
バーの上面と下部ビードの下部とで囲んだ領域に弾性を
有するシール剤74を配設した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、金属ガスケット
に係り、更に詳しくは、異種材料からなるシリンダブロ
ック及びチェーンケースカバーと、それらの上のシリン
ダヘッドとの間に介在してこれらを好適にシールし得る
金属ガスケットに関する。
に係り、更に詳しくは、異種材料からなるシリンダブロ
ック及びチェーンケースカバーと、それらの上のシリン
ダヘッドとの間に介在してこれらを好適にシールし得る
金属ガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用エンジンその他の内燃
機関を構成するシリンダブロックとこの上に取り付けら
れたシリンダヘッドとの接合面には、この接合面から燃
焼ガス、冷却水、潤滑油等の流体の漏洩を防止するた
め、種々のガスケットを介装する。従来、このようなガ
スケットとしては、アスベスト材、化学繊維或いはカー
ボンシート材等から形成された所謂ソフトガスケットが
提供されていたが、耐熱性、耐圧縮性、耐久性に富み、
良好な復元性(バネ特性)及び熱電導性を有する金属ガ
スケットが広く使用されるようになってきている。
機関を構成するシリンダブロックとこの上に取り付けら
れたシリンダヘッドとの接合面には、この接合面から燃
焼ガス、冷却水、潤滑油等の流体の漏洩を防止するた
め、種々のガスケットを介装する。従来、このようなガ
スケットとしては、アスベスト材、化学繊維或いはカー
ボンシート材等から形成された所謂ソフトガスケットが
提供されていたが、耐熱性、耐圧縮性、耐久性に富み、
良好な復元性(バネ特性)及び熱電導性を有する金属ガ
スケットが広く使用されるようになってきている。
【0003】ところで、近年の内燃機関の急速な技術革
新により、エンジンの小型軽量化、高出力化、省燃費化
等の開発が進んでおり、例えば、バルブ数を一気筒当た
り従来の2個に対して4〜5個に増加し、このバルブを
作動させるカム軸を従来の1本に対して2本と増加し、
このカム軸を高速度で回転させることにより、吸入効率
及び排気効率を向上させることが可能となる。
新により、エンジンの小型軽量化、高出力化、省燃費化
等の開発が進んでおり、例えば、バルブ数を一気筒当た
り従来の2個に対して4〜5個に増加し、このバルブを
作動させるカム軸を従来の1本に対して2本と増加し、
このカム軸を高速度で回転させることにより、吸入効率
及び排気効率を向上させることが可能となる。
【0004】ここで、カム軸を回転駆動する方式として
は、一般には駆動時の騒音が小さく、給油作業が不要で
あるベルト駆動方式が採用されていたが、ベルト駆動方
式に用いるタイミングベルトは、高負荷に対する耐久性
に乏しく、また、チェーンの改良によって駆動時の騒音
が低減していることから、近年、チェーン駆動方式によ
るエンジンに転換する傾向がある。
は、一般には駆動時の騒音が小さく、給油作業が不要で
あるベルト駆動方式が採用されていたが、ベルト駆動方
式に用いるタイミングベルトは、高負荷に対する耐久性
に乏しく、また、チェーンの改良によって駆動時の騒音
が低減していることから、近年、チェーン駆動方式によ
るエンジンに転換する傾向がある。
【0005】チェーン駆動方式は、良好な駆動を持続す
るため、チェーンに適宜給油を行う必要がある。そこ
で、チェーン駆動方式のエンジンは、オイルの飛散を防
ぎ駆動時の騒音を極力低減するために、図6に示すよう
に、シリンダブロック2と、カム軸駆動用チェーンを収
納するチェーンケースカバー4とを別体に制作してい
る。
るため、チェーンに適宜給油を行う必要がある。そこ
で、チェーン駆動方式のエンジンは、オイルの飛散を防
ぎ駆動時の騒音を極力低減するために、図6に示すよう
に、シリンダブロック2と、カム軸駆動用チェーンを収
納するチェーンケースカバー4とを別体に制作してい
る。
【0006】通常、シリンダブロック2は鋳鉄を素材と
して鋳造により成形したものがあり、チェーンケースカ
バー4はアルミニウムを素材として鋳造により成形した
ものであり、水平断面コ字状のチェーンケースカバー2
をシリンダボア6を備えたシリンダブロック2の側面に
当接し、各々の下部を締結ボルトで結合することにより
チェーン走行用の空間8を形成している。また、シリン
ダブロック2及びチェーンケースカバー4の上面2a、
4a上に金属ガスケットを配置しシリンダヘッドを載置
した後に、シリンダブロック2及びチェーンケースカバ
ー4をシリンダヘッドに締結ボルトで結合している。
して鋳造により成形したものがあり、チェーンケースカ
バー4はアルミニウムを素材として鋳造により成形した
ものであり、水平断面コ字状のチェーンケースカバー2
をシリンダボア6を備えたシリンダブロック2の側面に
当接し、各々の下部を締結ボルトで結合することにより
チェーン走行用の空間8を形成している。また、シリン
ダブロック2及びチェーンケースカバー4の上面2a、
4a上に金属ガスケットを配置しシリンダヘッドを載置
した後に、シリンダブロック2及びチェーンケースカバ
ー4をシリンダヘッドに締結ボルトで結合している。
【0007】ところで、アルミニウム製のチェーンケー
スカバー4は、鋳鉄製のシリンダブロック2より熱膨張
による変形が大きく、この熱膨張変形を考慮してチェー
ンケースカバー4の上部接合面4aをシリンダブロック
2の上面2aより低く設定している場合もあり、シリン
ダブロック2及びチェーンケースカバー4の接合部10
には加工誤差を含め段差12が生じる。
スカバー4は、鋳鉄製のシリンダブロック2より熱膨張
による変形が大きく、この熱膨張変形を考慮してチェー
ンケースカバー4の上部接合面4aをシリンダブロック
2の上面2aより低く設定している場合もあり、シリン
ダブロック2及びチェーンケースカバー4の接合部10
には加工誤差を含め段差12が生じる。
【0008】そのため、接合部10の段差12と金属ガ
スケットとの間には僅かな隙間が生じ、チェーンケース
カバー4内でわずかな圧力変動とカム軸駆動のためにチ
ェーンが走行するに伴って潤滑油等の油が撥ね飛ばされ
ると、その油が前記隙間からチェーンケースカバー4外
部に漏れ出るおそれがある。そこで、接合部10の段差
12を埋め込む金属ガスケットとして、図7及び図8に
示す構造のものが知られている。
スケットとの間には僅かな隙間が生じ、チェーンケース
カバー4内でわずかな圧力変動とカム軸駆動のためにチ
ェーンが走行するに伴って潤滑油等の油が撥ね飛ばされ
ると、その油が前記隙間からチェーンケースカバー4外
部に漏れ出るおそれがある。そこで、接合部10の段差
12を埋め込む金属ガスケットとして、図7及び図8に
示す構造のものが知られている。
【0009】この金属ガスケット14は、3枚の金属製
薄板(上部基板16及び下部基板18とこれらの間に配
置した副板20)を積層した部材であり、チェーン走行
用の空間8に対応するチェーン開口孔22を設けてい
る。この金属ガスケット14の上部基板16及び下部基
板18にはチェーン開口孔22に沿ってビード24、2
6が形成されている。そして、下部基板18のビード2
6には、シリンダブロック2及びチェーンケースカバー
4の接合部10を跨ぐ位置に打抜き孔28が形成されて
いる。また、副板20の接合部10を跨ぐ位置の下面に
は、横断面略台形状のゴム弾性体からなるシール部材3
0がモールド固定され、前記打抜き孔28内に位置して
いる。
薄板(上部基板16及び下部基板18とこれらの間に配
置した副板20)を積層した部材であり、チェーン走行
用の空間8に対応するチェーン開口孔22を設けてい
る。この金属ガスケット14の上部基板16及び下部基
板18にはチェーン開口孔22に沿ってビード24、2
6が形成されている。そして、下部基板18のビード2
6には、シリンダブロック2及びチェーンケースカバー
4の接合部10を跨ぐ位置に打抜き孔28が形成されて
いる。また、副板20の接合部10を跨ぐ位置の下面に
は、横断面略台形状のゴム弾性体からなるシール部材3
0がモールド固定され、前記打抜き孔28内に位置して
いる。
【0010】この金属ガスケット14をシリンダブロッ
ク2及びチェーンケースカバー4の上面2a、4aとシ
リンダヘッドとの間に介在すると、ビード24、26が
弾性変形しつつ、打抜き孔28から下方に突出したシー
ル部材30が圧縮変形しながら接合部10の段差12を
埋め、シリンダブロック2及びチェーンケースカバー4
と金属ガスケット14との間の隙間発生を防止するよう
になっている。
ク2及びチェーンケースカバー4の上面2a、4aとシ
リンダヘッドとの間に介在すると、ビード24、26が
弾性変形しつつ、打抜き孔28から下方に突出したシー
ル部材30が圧縮変形しながら接合部10の段差12を
埋め、シリンダブロック2及びチェーンケースカバー4
と金属ガスケット14との間の隙間発生を防止するよう
になっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記金属ガス
ケット14は、副板20の特定位置に小さな形状のシー
ル部材30をモールド固定しなければならず、その作業
に多くの手間と時間を要してしまうので、金属ガスケッ
ト14の製造コストが高くなるおそれがある。また、エ
ンジン駆動時の温度上昇によって段差12がゼロとなる
場合には、シール部材30が過度の圧縮状態となって早
期に劣化するおそれがある。
ケット14は、副板20の特定位置に小さな形状のシー
ル部材30をモールド固定しなければならず、その作業
に多くの手間と時間を要してしまうので、金属ガスケッ
ト14の製造コストが高くなるおそれがある。また、エ
ンジン駆動時の温度上昇によって段差12がゼロとなる
場合には、シール部材30が過度の圧縮状態となって早
期に劣化するおそれがある。
【0012】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、異種材料からなるシリンダブロック及びチェー
ンケースカバーと、それらの上のシリンダヘッドとの間
に介装し、シリンダブロック及びチェーンケースカバー
との熱膨張変形の相違に追従し、シリンダブロック及び
チェーンケースカバーとそれらの上のシリンダヘッドと
の間のシール効果を長期間にわたって保証するととも
に、製造コストが安価な金属ガスケットを提供すること
を目的としている。
であり、異種材料からなるシリンダブロック及びチェー
ンケースカバーと、それらの上のシリンダヘッドとの間
に介装し、シリンダブロック及びチェーンケースカバー
との熱膨張変形の相違に追従し、シリンダブロック及び
チェーンケースカバーとそれらの上のシリンダヘッドと
の間のシール効果を長期間にわたって保証するととも
に、製造コストが安価な金属ガスケットを提供すること
を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の金属ガスケットは、金属製
の副板と、この副板より薄肉の弾性変形自在な金属板と
して前記副板の上部及び下部に積層した上部基板及び下
部基板とで構成され、隣合うシリンダブロック及びチェ
ーンケースカバーとそれらの上のシリンダヘッドとの間
に介在して前記シリンダブロック及び前記チェーンケー
スカバーと前記シリンダヘッド間をシールする金属ガス
ケットにおいて、前記副板に、前記シリンダブロック及
び前記チェーンケースカバーの接合部の上部を跨ぐ位置
に孔を形成し、当該孔に対応する下部基板の位置に、前
記シリンダブロック側から斜め上方に折り曲げられて先
端上部が前記接合部の上方に位置する第1の切欠きビー
ド部と、前記チェーンケースカバー側から斜め上方に折
り曲げられて先端上部が前記接合部の上方に位置する第
2の切欠きビード部とからなる下部ビードを形成すると
ともに、前記接合部を挟んだ前記シリンダブロック及び
前記チェーンケースカバーの上面と前記下部ビードの下
部とで囲まれた領域に、弾性を有するシール剤を配設し
た。
に、本発明の請求項1記載の金属ガスケットは、金属製
の副板と、この副板より薄肉の弾性変形自在な金属板と
して前記副板の上部及び下部に積層した上部基板及び下
部基板とで構成され、隣合うシリンダブロック及びチェ
ーンケースカバーとそれらの上のシリンダヘッドとの間
に介在して前記シリンダブロック及び前記チェーンケー
スカバーと前記シリンダヘッド間をシールする金属ガス
ケットにおいて、前記副板に、前記シリンダブロック及
び前記チェーンケースカバーの接合部の上部を跨ぐ位置
に孔を形成し、当該孔に対応する下部基板の位置に、前
記シリンダブロック側から斜め上方に折り曲げられて先
端上部が前記接合部の上方に位置する第1の切欠きビー
ド部と、前記チェーンケースカバー側から斜め上方に折
り曲げられて先端上部が前記接合部の上方に位置する第
2の切欠きビード部とからなる下部ビードを形成すると
ともに、前記接合部を挟んだ前記シリンダブロック及び
前記チェーンケースカバーの上面と前記下部ビードの下
部とで囲まれた領域に、弾性を有するシール剤を配設し
た。
【0014】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の金属ガスケットにおいて、前記第1の切欠きビード
の先端上部及び前記第2の切欠きビードの先端上部に、
先端が水平方向、或いは斜め下方を向くように折曲部を
形成した。さらに、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の金属ガスケットにおいて、前記上部基板に、
前記シリンダブロック及び前記チェーンケースカバーの
接合部を跨いでいる位置に上部ビードを形成した。
載の金属ガスケットにおいて、前記第1の切欠きビード
の先端上部及び前記第2の切欠きビードの先端上部に、
先端が水平方向、或いは斜め下方を向くように折曲部を
形成した。さらに、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の金属ガスケットにおいて、前記上部基板に、
前記シリンダブロック及び前記チェーンケースカバーの
接合部を跨いでいる位置に上部ビードを形成した。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。なお、図6に示した構成と同一構成
部分には、同一符号を付してその説明を省略する。図1
に示す本実施形態の金属ガスケット40は、シリンダブ
ロック2のシリンダボア6に対応したシリンダボア42
と、シリンダブロック2とシリンダヘッドとを結合する
締結ボルトの配設位置に合わせたボルト孔44と、チェ
ーン走行用の空間8の上部開口部に対応したチェーン開
口孔46と、チェーンケースカバー4とシリンダヘッド
とを結合する締結ボルトの配設位置に合わせたボルト孔
48とを備えたガスケットである。
参照して説明する。なお、図6に示した構成と同一構成
部分には、同一符号を付してその説明を省略する。図1
に示す本実施形態の金属ガスケット40は、シリンダブ
ロック2のシリンダボア6に対応したシリンダボア42
と、シリンダブロック2とシリンダヘッドとを結合する
締結ボルトの配設位置に合わせたボルト孔44と、チェ
ーン走行用の空間8の上部開口部に対応したチェーン開
口孔46と、チェーンケースカバー4とシリンダヘッド
とを結合する締結ボルトの配設位置に合わせたボルト孔
48とを備えたガスケットである。
【0016】この金属ガスケット40は、金属製薄板の
上部基板50及び下部基板52と、これら上部基板50
及び下部基板52の間に配置した金属製の副板54とか
らなる3層構造の部材である。図1及び図2に示すよう
に、上部基板50にはチェーン開口孔46に沿って第1
上部ビード56aが形成されているとともに、シリンダ
ブロック2及びチェーンケースカバー4の接合部10を
跨ぐ位置に、第2上部ビード56bが形成されている場
合もある。
上部基板50及び下部基板52と、これら上部基板50
及び下部基板52の間に配置した金属製の副板54とか
らなる3層構造の部材である。図1及び図2に示すよう
に、上部基板50にはチェーン開口孔46に沿って第1
上部ビード56aが形成されているとともに、シリンダ
ブロック2及びチェーンケースカバー4の接合部10を
跨ぐ位置に、第2上部ビード56bが形成されている場
合もある。
【0017】また、上部基板50の第2上部ビード56
bに対応する副板54の接合部10を跨ぐ位置には、打
抜き孔60が形成されているとともに、下部基板52に
は、副板54の打抜き孔60に対応する位置を切り欠く
ことにより下部ビード58が形成されている。下部基板
52の下部ビード58は、図3に示すように、接合部1
0を横切るように互いに平行に2本の直線状の切欠き部
を形成し、接合部10に沿って前記2本の切欠き部の間
を切断することにより、2片の切欠きビード部58a、
58bを形成している。そして、図2に示すように、一
方の切欠きビード部58aを斜め上方に折り曲げるとと
もに、他方の切欠きビード部58bも斜め上方に折り曲
げることによって下部58が形成される。ここで、切欠
きビード部58a、58bの先端側には、それらの先端
が水平方向、或いは斜め下方を向くように折曲部58a
1 、58b1 が形成されている。
bに対応する副板54の接合部10を跨ぐ位置には、打
抜き孔60が形成されているとともに、下部基板52に
は、副板54の打抜き孔60に対応する位置を切り欠く
ことにより下部ビード58が形成されている。下部基板
52の下部ビード58は、図3に示すように、接合部1
0を横切るように互いに平行に2本の直線状の切欠き部
を形成し、接合部10に沿って前記2本の切欠き部の間
を切断することにより、2片の切欠きビード部58a、
58bを形成している。そして、図2に示すように、一
方の切欠きビード部58aを斜め上方に折り曲げるとと
もに、他方の切欠きビード部58bも斜め上方に折り曲
げることによって下部58が形成される。ここで、切欠
きビード部58a、58bの先端側には、それらの先端
が水平方向、或いは斜め下方を向くように折曲部58a
1 、58b1 が形成されている。
【0018】そして、本実施形態の金属ガスケット40
を組み立てるには、第1上部ビード56bの下方に打抜
き孔60が位置し、打抜き孔60の下方に下部ビード5
8が位置するように上部基板50、下部基板52及び副
板54を層状に固定する。このような構造の金属ガスケ
ット40によると、図8で示した従来の金属ガスケット
のように副板にシール部材を固定する作業が無くなり、
少ない組み立て工程数で短時間の間に金属ガスケット4
0の組み立て作業が完了するので、金属ガスケット40
の製造コストを大幅に低減することができる。
を組み立てるには、第1上部ビード56bの下方に打抜
き孔60が位置し、打抜き孔60の下方に下部ビード5
8が位置するように上部基板50、下部基板52及び副
板54を層状に固定する。このような構造の金属ガスケ
ット40によると、図8で示した従来の金属ガスケット
のように副板にシール部材を固定する作業が無くなり、
少ない組み立て工程数で短時間の間に金属ガスケット4
0の組み立て作業が完了するので、金属ガスケット40
の製造コストを大幅に低減することができる。
【0019】次に、図4は、エンジン停止時におけるシ
リンダブロック2及びチェーンケースカバー4とシリン
ダヘッド70との間に介装した金属ガスケット40の配
置状態を示すものである。なお、この図の符号72は、
シリンダブロック2及びチェーンケースカバー4の接合
端面の表面凹凸等による接合不良を防止する端面用ガス
ケットである。この端面用ガスケット72は、シリンダ
ブロック2の上面2aとチェーンケースカバー4aの上
部接合面4aよりも上方に突出すると、隣合うシリンダ
ブロック2及びチェーンケースカバー4の上にシリンダ
ヘッド70を結合した際に、その突出した部分が折れ曲
がって精密な接合状態が損なわれるので、上面2a、4
aより下方となるように組付けられている。
リンダブロック2及びチェーンケースカバー4とシリン
ダヘッド70との間に介装した金属ガスケット40の配
置状態を示すものである。なお、この図の符号72は、
シリンダブロック2及びチェーンケースカバー4の接合
端面の表面凹凸等による接合不良を防止する端面用ガス
ケットである。この端面用ガスケット72は、シリンダ
ブロック2の上面2aとチェーンケースカバー4aの上
部接合面4aよりも上方に突出すると、隣合うシリンダ
ブロック2及びチェーンケースカバー4の上にシリンダ
ヘッド70を結合した際に、その突出した部分が折れ曲
がって精密な接合状態が損なわれるので、上面2a、4
aより下方となるように組付けられている。
【0020】そして、本実施形態では、段差12を挟ん
だシリンダブロック2及びチェーンケースカバー4の上
面2a、4aと下部基板52の下部ビード58に囲まれ
た位置に、軟質弾性シール剤74が配設されている。こ
の軟質弾性シール剤74としては、例えばFIPG(Fo
rmed In Place Gasket)と称する液状ガスケットが使用
されている。
だシリンダブロック2及びチェーンケースカバー4の上
面2a、4aと下部基板52の下部ビード58に囲まれ
た位置に、軟質弾性シール剤74が配設されている。こ
の軟質弾性シール剤74としては、例えばFIPG(Fo
rmed In Place Gasket)と称する液状ガスケットが使用
されている。
【0021】図4では、チェーンケースカバー4が低温
状態となっているので、シリンダブロック2及びチェー
ンケースカバー4の接合部10に大きな段差12が生じ
る。このとき、段差12上に配設した軟質弾性シール剤
74は、副板54の打抜き孔60内に向けて変形した下
部ビード58の下方向の弾性復元力に押圧されて弾性圧
縮しながら段差12を挟んだ領域を埋め込んでいく。こ
こで、下部ビード58を構成している2片の切欠きビー
ド部58a、58bには、先端側に折曲部58a1 、5
8b1 が形成されているが、この折曲部58a1 、58
b1 も下方に弾性復元力を作用するので、軟質弾性シー
ル剤74を段差12に向けて局部的に押圧する。このよ
うに、軟質弾性シール剤74は弾性圧縮しながら段差1
2上に密接するので、シリンダブロック2及びチェーン
ケースカバー4とシリンダヘッド70の間の隙間発生を
確実に防止する。
状態となっているので、シリンダブロック2及びチェー
ンケースカバー4の接合部10に大きな段差12が生じ
る。このとき、段差12上に配設した軟質弾性シール剤
74は、副板54の打抜き孔60内に向けて変形した下
部ビード58の下方向の弾性復元力に押圧されて弾性圧
縮しながら段差12を挟んだ領域を埋め込んでいく。こ
こで、下部ビード58を構成している2片の切欠きビー
ド部58a、58bには、先端側に折曲部58a1 、5
8b1 が形成されているが、この折曲部58a1 、58
b1 も下方に弾性復元力を作用するので、軟質弾性シー
ル剤74を段差12に向けて局部的に押圧する。このよ
うに、軟質弾性シール剤74は弾性圧縮しながら段差1
2上に密接するので、シリンダブロック2及びチェーン
ケースカバー4とシリンダヘッド70の間の隙間発生を
確実に防止する。
【0022】また、図5は、エンジン駆動時における金
属ガスケット40の形状を示すものであり、チェーンケ
ースカバー4が高温状態となって熱膨張変形するので、
シリンダブロック2及びチェーンケースカバー4の接合
部10の高さが略同一となって段差12が無くなる。こ
のとき、下部ビード58は、軟質弾性シール剤74に対
して最適な弾性圧縮状態を保持しながら副板54の打抜
き孔60内の上方に向けてさらに変形していく。このよ
うに、段差12が無くなっても、軟質弾性シール剤74
は、殆ど体積が変化せず固くならないので、隙間発生を
確実に防止するとともに、過度の圧縮状態による早期劣
化を回避することができる。
属ガスケット40の形状を示すものであり、チェーンケ
ースカバー4が高温状態となって熱膨張変形するので、
シリンダブロック2及びチェーンケースカバー4の接合
部10の高さが略同一となって段差12が無くなる。こ
のとき、下部ビード58は、軟質弾性シール剤74に対
して最適な弾性圧縮状態を保持しながら副板54の打抜
き孔60内の上方に向けてさらに変形していく。このよ
うに、段差12が無くなっても、軟質弾性シール剤74
は、殆ど体積が変化せず固くならないので、隙間発生を
確実に防止するとともに、過度の圧縮状態による早期劣
化を回避することができる。
【0023】したがって、本実施形態の金属ガスケット
40は、熱の影響に伴ってシリンダブロック2及びチェ
ーンケースカバー4の接合部10の段差12が大きくな
っても、或いは段差12が無くなっても、軟質弾性シー
ル剤74が最適に弾性圧縮した状態で隙間発生を防止す
るので、良好なシール状態を維持することができる。ま
た、若し、軟質弾性シール剤74の弾性圧縮率が低下し
ても、シリンダブロック2及びチェーンケースカバー4
の接合部10を跨ぐ位置に形成した第2上部ビード56
bが、自身の弾性復元力を副板54、下部基板52の下
部ビード58を介して軟質弾性シール剤74に作用し、
軟質弾性シール剤74に最適な弾性圧縮率を付与するの
で、良好なシール状態を長期に渡って維持することがで
きる。
40は、熱の影響に伴ってシリンダブロック2及びチェ
ーンケースカバー4の接合部10の段差12が大きくな
っても、或いは段差12が無くなっても、軟質弾性シー
ル剤74が最適に弾性圧縮した状態で隙間発生を防止す
るので、良好なシール状態を維持することができる。ま
た、若し、軟質弾性シール剤74の弾性圧縮率が低下し
ても、シリンダブロック2及びチェーンケースカバー4
の接合部10を跨ぐ位置に形成した第2上部ビード56
bが、自身の弾性復元力を副板54、下部基板52の下
部ビード58を介して軟質弾性シール剤74に作用し、
軟質弾性シール剤74に最適な弾性圧縮率を付与するの
で、良好なシール状態を長期に渡って維持することがで
きる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の金
属ガスケットによると、シリンダブロック及びチェーン
ケースカバーの接合部の上部を跨ぐ位置に形成した副板
の孔に対応する位置に、シリンダブロック側から斜め上
方に折り曲げた第1の切欠きビード部と、チェーンケー
スカバー側から斜め上方に折り曲げた第2の切欠きビー
ド部とからなる下部ビードを形成し、接合部を挟んだシ
リンダブロック及びチェーンケースカバーの上面と下部
ビードの下部とで囲まれた領域に弾性を有するシール剤
を配設したことから、熱の影響に伴ってシリンダブロッ
ク及びチェーンケースカバーの接合部の段差の有無の変
形に追従して、下部ビードの弾性復元力によって下方に
押圧されているシール剤が柔軟に弾性変形するので、接
合部に隙間が生じることがなく常に良好なシール状態を
維持することができる。
属ガスケットによると、シリンダブロック及びチェーン
ケースカバーの接合部の上部を跨ぐ位置に形成した副板
の孔に対応する位置に、シリンダブロック側から斜め上
方に折り曲げた第1の切欠きビード部と、チェーンケー
スカバー側から斜め上方に折り曲げた第2の切欠きビー
ド部とからなる下部ビードを形成し、接合部を挟んだシ
リンダブロック及びチェーンケースカバーの上面と下部
ビードの下部とで囲まれた領域に弾性を有するシール剤
を配設したことから、熱の影響に伴ってシリンダブロッ
ク及びチェーンケースカバーの接合部の段差の有無の変
形に追従して、下部ビードの弾性復元力によって下方に
押圧されているシール剤が柔軟に弾性変形するので、接
合部に隙間が生じることがなく常に良好なシール状態を
維持することができる。
【0025】また、従来のように副板に対するシール部
材の固定作業などが無くなり、短時間の間に簡単に上部
基板、副板及び下部基板を層状に固定すればよいので、
金属ガスケットの製造コストを大幅に低減することがで
きる。また、請求項2記載の発明によると、請求項1記
載の効果を得ることができるとともに、前記第1の切欠
きビードの先端上部及び前記第2の切欠きビードの先端
上部に、先端が水平方向、或いは斜め下方を向くように
折曲部を形成したことから、これら折曲部で発生する弾
性復元力によってシール剤が接合部に向けて局部的に押
圧される。これにより、段差が発生しているときには、
その段差上にシール剤が密接するので、さらに良好なシ
ール状態を維持することができる。
材の固定作業などが無くなり、短時間の間に簡単に上部
基板、副板及び下部基板を層状に固定すればよいので、
金属ガスケットの製造コストを大幅に低減することがで
きる。また、請求項2記載の発明によると、請求項1記
載の効果を得ることができるとともに、前記第1の切欠
きビードの先端上部及び前記第2の切欠きビードの先端
上部に、先端が水平方向、或いは斜め下方を向くように
折曲部を形成したことから、これら折曲部で発生する弾
性復元力によってシール剤が接合部に向けて局部的に押
圧される。これにより、段差が発生しているときには、
その段差上にシール剤が密接するので、さらに良好なシ
ール状態を維持することができる。
【0026】さらに、請求項3記載の発明によると、請
求項1又は2記載の効果を得ることができるとともに、
若し、変形しているシール剤の弾性圧縮率が低下してい
ても、上部基板のシリンダブロック及びチェーンケース
カバーの接合部を跨いでいる位置に設けた上部ビード
が、自身の弾性復元力によってシール剤を押圧して最適
な弾性圧縮率を付与するので、良好なシール状態を長期
に渡って維持することができる。
求項1又は2記載の効果を得ることができるとともに、
若し、変形しているシール剤の弾性圧縮率が低下してい
ても、上部基板のシリンダブロック及びチェーンケース
カバーの接合部を跨いでいる位置に設けた上部ビード
が、自身の弾性復元力によってシール剤を押圧して最適
な弾性圧縮率を付与するので、良好なシール状態を長期
に渡って維持することができる。
【図1】本発明の金属ガスケットを示す要部平面図であ
る。
る。
【図2】図1のII−II線矢視図である。
【図3】本発明に係る下部基板の要部を示す平面図であ
る。
る。
【図4】シリンダブロック及びチェーンケースカバーの
接合部に段差が生じているときの金属ガスケットのシー
ル状態を示す図である。
接合部に段差が生じているときの金属ガスケットのシー
ル状態を示す図である。
【図5】シリンダブロック及びチェーンケースカバーの
接合部に段差が生じていないときの金属ガスケットのシ
ール状態を示す図である。
接合部に段差が生じていないときの金属ガスケットのシ
ール状態を示す図である。
【図6】シリンダブロック及びチェーンケースカバーの
接合状態を示す斜視図である。
接合状態を示す斜視図である。
【図7】従来の金属ガスケットを示す要部平面図であ
る。
る。
【図8】図7のXIII−XIII線矢視図である。
2 シリンダブロック 4 チェーンケースカバー 10 接合部 12 段差 40 金属ガスケット 50 上部基板 52 下部基板 54 副板 56b 第2上部ビード(上部ビード) 58 下部ビード 58a 切欠きビード部(第1の切欠きビード部) 58a1 、58b1 折曲部 58b 切欠きビード部(第2の切欠きビード部) 60 打抜き孔(孔) 74 軟質弾性シール剤(シール剤) 70 シリンダヘッド
Claims (3)
- 【請求項1】 金属製の副板と、この副板より薄肉の弾
性変形自在な金属板として前記副板の上部及び下部に積
層した上部基板及び下部基板とで構成され、隣合うシリ
ンダブロック及びチェーンケースカバーとそれらの上の
シリンダヘッドとの間に介在して前記シリンダブロック
及び前記チェーンケースカバーと前記シリンダヘッド間
をシールする金属ガスケットにおいて、 前記副板に、前記シリンダブロック及び前記チェーンケ
ースカバーの接合部の上部を跨ぐ位置に孔を形成し、当
該孔に対応する下部基板の位置に、前記シリンダブロッ
ク側から斜め上方に折り曲げられて先端上部が前記接合
部の上方に位置する第1の切欠きビード部と、前記チェ
ーンケースカバー側から斜め上方に折り曲げられて先端
上部が前記接合部の上方に位置する第2の切欠きビード
部とからなる下部ビードを形成するとともに、前記接合
部を挟んだ前記シリンダブロック及び前記チェーンケー
スカバーの上面と前記下部ビードの下部とで囲まれた領
域に、弾性を有するシール剤を配設したことを特徴とす
る金属ガスケット。 - 【請求項2】 前記第1の切欠きビードの先端上部及び
前記第2の切欠きビードの先端上部に、先端が水平方
向、或いは斜め下方を向くように折曲部を形成したこと
を特徴とする請求項1記載の金属ガスケット。 - 【請求項3】 前記上部基板に、前記シリンダブロック
及び前記チェーンケースカバーの接合部を跨いでいる位
置に上部ビードを形成したことを特徴とする請求項1又
は2記載の金属ガスケット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11023231A JP2000220744A (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 金属ガスケット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11023231A JP2000220744A (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 金属ガスケット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000220744A true JP2000220744A (ja) | 2000-08-08 |
Family
ID=12104859
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11023231A Pending JP2000220744A (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 金属ガスケット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000220744A (ja) |
-
1999
- 1999-01-29 JP JP11023231A patent/JP2000220744A/ja active Pending
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