JP2000221674A - 光重合性組成物、感光感熱記録材料及び画像記録方法 - Google Patents

光重合性組成物、感光感熱記録材料及び画像記録方法

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JP2000221674A
JP2000221674A JP7856799A JP7856799A JP2000221674A JP 2000221674 A JP2000221674 A JP 2000221674A JP 7856799 A JP7856799 A JP 7856799A JP 7856799 A JP7856799 A JP 7856799A JP 2000221674 A JP2000221674 A JP 2000221674A
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Shintaro Washisu
信太郎 鷲巣
Yuichi Fukushige
裕一 福重
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感度及び保存安定性に優れた光重合性組成
物、完全ドライの処理系で、赤外,青〜赤色レーザーを
用い、高感度で高コントラストな画像を安定に形成で
き、且つ保存安定性に優る感光感熱記録材料及び画像記
録方法を提供する。 【解決手段】 光重合開始剤内包マイクロカプセルと重
合性基を有する化合物とを含有する光重合性組成物及び
露光の前後に加熱処理して画像形成する画像記録方法。
支持体上に、発色成分A内包マイクロカプセルと、少な
くとも、同一分子内に重合性基と発色成分Aと発色する
部位とを有する化合物Bと、光重合開始剤内包マイクロ
カプセルと、を含有する光重合性組成物と、を含む感光
感熱記録層を有する感光感熱記録材料及びこれを用い、
潜像形成する露光工程、加熱発色させる発色工程、光照
射して形成画像を定着し、光重合開始剤成分を消色する
定着工程を有する画像記録方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光重合性組成物、
紫外〜赤外領域にある各種光源の利用が可能な単色又は
多色の感光感熱記録材料及び画像記録方法に関し、詳し
くは、感度及び保存安定性に優れた光重合性組成物、感
度、コントラスト及び非画像部の白色性に富み、且つ保
存安定性に優る感光感熱記録材料及びこれを用いた画像
記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液状の現像剤等を用いず、廃
棄物を生じないドライタイプの画像形成方法が種々検討
されており、中でも、光により硬化する組成物を用いる
方法が注目されている。この方法は、露光することによ
って、記録材料中に含まれる、光により硬化する組成物
が硬化することにより潜像が形成され、一方、記録材料
中の未露光部に含まれる、加熱により発色若しくは消色
反応に作用する成分が記録材料内で移動し色画像を形成
することを特徴とする。このような方式の記録材料を用
いる場合、まず光を画像原稿を通して記録材料上に露光
し、該露光部を硬化させて潜像を形成した後、この記録
材料を加熱することにより、未硬化部分(未露光部分)
に含まれる発色若しくは消色反応に作用する成分を移動
させ、可視画像を形成する。この方式によれば、廃棄物
の発生のない完全ドライシステムを実現することができ
る。
【0003】前記方式に用いる記録材料は具体的には数
種の種類があり、白黒画像の記録方式としても特徴のあ
る方式ではあるが、特に、カラー画像の記録材料に用い
るのに有用な方式である。中でも、例えば、特開昭52
−89915号公報に開示されている2成分型の感光感
熱発色記録材料が知られている。これは、2成分とし
て、例えば、電子受容性化合物と電子供与性の無色染料
を用い、光硬化性組成物をマイクロカプセルの内部若し
くは外部、又は双方に含有する感熱発色型の記録材料で
ある。しかし、この記録材料はマイクロカプセル内に含
有する光硬化性組成物を十分に硬化させても、その硬化
部における発色を十分に抑制することができないことか
ら、非画像部が着色してしまい、コントラストが低下す
る傾向がある。
【0004】非画像部の着色のない記録材料としては、
例えば、特開昭61−123838号公報に開示されて
いる、酸性基を有するビニルモノマーと光重合開始剤か
らなる光重合性組成物を含有する層、隔離層及び電子供
与性の無色染料からなる層を積層した記録材料が知られ
ている。この記録材料の場合、非画像部、即ち、光重合
反応により硬化した部分は酸性基の熱拡散性が無く、非
画像部の着色はないが、その一方、発色濃度自体がやや
低いという欠点がある。
【0005】また、同様の方式で、ネガ画像を得る方式
として、特開昭60−119552号に開示されている
記録材料がある。これは、色素を漂白するモノマー又は
プレポリマーと光重合開始剤とからなる光重合性組成物
と、モノマーもしくはプレポリマーにより漂白される色
素と、を隔離して存在させた記録材料であり、この記録
材料も前述の記録材料と同様、非画像部の着色はない
が、発色濃度自体がやや低いという欠点がある。
【0006】本出願人は、前記の欠点に鑑みて、非画像
部における着色を低減し、かつ高い画像濃度が得られる
記録材料として、先に、特開平3−87827号公報及
び特開平4−211252号公報に記載の記録材料を提
案した。前者の記録材料は、2成分型感光感熱発色記録
材料中の2成分のうち、一方をマイクロカプセルに内包
し、他方を光重合開始剤を有する光重合性組成物を構成
する重合性化合物として、或いは、他方を光重合開始剤
を有する光重合性組成物と共にマイクロカプセル外部に
含有する記録材料であり、また、後者の記録材料は、電
子供与性の無色染料を内包するマイクロカプセルと、該
マイクロカプセル外部に電子受容性化合物、重合性ビニ
ルモノマー及び光重合開始剤を含有する光硬化性組成物
と、を有する層を塗設した感光感熱記録材料である。こ
のような感光感熱記録材料を、感光波長と発色色相が互
いに異なる複数の記録層を支持体上に積層した記録材料
とすることによりカラー画像の記録を行うこともでき
る。
【0007】ところが、光重合開始剤は、環境作用によ
り不安定化する場合があり、未露光状態でも経時により
徐々に重合反応が進行したり、光重合開始剤自体の不安
定化により感度変動を生ずる傾向がある。従って、この
ような傾向が想定される場合には、若干感度低下を招く
ことが明らかでも重合禁止剤を併用しなければならず、
また、高感度化に有用な光重合開始剤であっても、不安
定なものであれば使用できないといった制約があった。
【0008】また、上述のような光重合組成物及び感光
感熱記録材料は、様々な用途に適用できるものの、いず
れもUV光、短波可視光以外の光源では画像記録でき
ず、小型で安価な赤外レーザーや青〜赤色光を用いた使
用は不可能であった。
【0009】さらに、高速かつ高精細な画像形成を可能
とするためには、前記のような小型で安価な赤外レーザ
ーや青〜赤色光を使用する場合、記録層中に各照射光の
吸収波長である紫外〜赤外領域に吸収を有する色素等を
導入しなければならない。ところが、これらの色素等、
中でも、可視光域に吸収のある色素等を使用した場合に
は、地肌部が着色されてしまい、コントラストの低い低
品位な画像しか得ることができない。一方、近赤外領域
に吸収のある色素等を使用すれば、地肌部の着色を少な
くすることができるが、対応するレーザーが高価になっ
てしまうといった欠点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課
題とする。即ち、本発明は、感度及び保存安定性に優れ
た光重合性組成物を提供することを目的とする。また、
本発明は、現像液等の使用が不要、かつ廃棄物の発生の
ない完全ドライの処理系において、青〜赤色レーザー又
は小型で安価な赤外レーザー等を用い、高感度で、コン
トラストの高い高画質な画像を形成することができ、且
つ保存安定性に優れた単色若しくはカラーの感光感熱記
録材料、及びこれを用いた画像記録方法を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、光重合し
て硬化する組成物(以下、「光重合性組成物」と称す
る。) の構成に関し鋭意検討を重ねた結果、光重合性組
成物に含有する光重合開始剤として、特定の光重合開始
剤を使用し、かつ該光重合開始剤をマイクロカプセルに
内包して用いることにより、光重合性組成物の光重合感
度及び保存安定性を向上させることができ、さらにこの
光重合性組成物を感光感熱記録材料の記録層中に使用す
ることにより、感光感熱記録材料の高感度化及び高コン
トラスト化が可能となり、生保存時の保存安定性をも向
上させうることを見出し、本発明を完成するに至った。
また、所望の画像形状に露光し、光重合性組成物を硬化
して潜像形成した後、加熱することにより発色成分を発
色させて、画像を形成する感光感熱記録材料の画像形成
方法に関し鋭意検討した結果、画像形成後の記録層表面
をさらに光照射することにより、形成画像を定着し、か
つ記録層中に残存する光重合開始剤成分を消色すること
ができ、これに前記光重合性組成物を有する感光感熱記
録材料を用いることにより、残存する光重合開始剤成分
に対する光消色性をさらに向上させることができ、非画
像部の白色性に優れた、高コントラストの画像を安定に
得ることができる。前記課題を解決するための手段は以
下の通りである。即ち、
【0012】<1> 光重合開始剤が内包された熱応答
性マイクロカプセルと、該マイクロカプセル外部に重合
性基を有する化合物と、を含有することを特徴とする光
重合性組成物である。 <2> 光重合開始剤が、300〜1000nmに最大
吸収波長を有する分光増感化合物と、該分光増感化合物
と相互作用する化合物と、を含有する光重合開始剤であ
る前記<1>に記載の光重合性組成物である。 <3> 分光増感化合物と相互作用する化合物の少なく
とも1つが、有機系ボレート塩化合物である前記<2>
に記載の光重合性組成物。 <4> 光重合性組成物を用いた画像記録方法におい
て、前記光重合性組成物が、前記<1>〜<3>のいず
れかに記載の光重合性組成物であり、画像様に露光した
後、露光部全面を加熱し硬化させて画像形成する、又
は、前記光重合性組成物を加熱した後、加熱部を画像様
に露光し硬化させて画像形成する、ことを特徴とする画
像記録方法である。
【0013】<5> 支持体上に、熱応答性マイクロカ
プセルに内包された発色成分Aと、少なくとも、同一分
子内に重合性基と前記発色成分Aと反応して発色させる
部位とを有する実質的に無色の化合物Bと、熱応答性マ
イクロカプセルに内包された光重合開始剤と、を含有す
る光重合性組成物とを含む感光感熱記録層を有する感光
感熱記録材料である。
【0014】<6> 支持体上に、熱応答性マイクロカ
プセルに内包された発色成分Aと、少なくとも、前記発
色成分Aと反応して発色させる実質的に無色の化合物C
と、同一分子内に重合性基と前記発色成分Aと化合物C
との反応を抑制する部位とを有する実質的に無色の化合
物Dと、熱応答性マイクロカプセルに内包された光重合
開始剤と、を含有する光重合性組成物とを含む感光感熱
記録層を有する感光感熱記録材料である。
【0015】<7> 光重合開始剤が、300〜100
0nmに最大吸収波長を有する分光増感化合物と、該分
光増感化合物と相互作用する化合物と、を含有する光重
合開始剤である前記<5>又は<6>に記載の感光感熱
記録材料である。
【0016】<8> 分光増感化合物と相互作用する化
合物の少なくとも1つが、有機ボレート化合物である前
記<7>に記載の感光感熱記録材料である。
【0017】<9> 感光感熱記録材料が、それぞれ異
なる色相に発色する感光感熱記録層を積層してなる多色
の多層感光感熱記録材料である前記<5>〜<8>のい
ずれかに記載の感光感熱記録材料である。
【0018】<10> 多色の多層感光感熱記録材料
が、支持体上に、照射光の入射面から感光感熱記録層の
厚み方向に向かって、光源の中心波長λ1 の光に感光し
発色する第1の記録層、中心波長λ2 の光に感光し、前
記第1の記録層と異なる色に発色する第2の記録層、・
・・、中心波長λi の光に感光し、前記第1、第2、・
・・、及び第i−1番目の記録層と異なる色に発色する
第i番目の記録層を、順に少なくともi≧2以上で積層
された感光感熱記録層を有する多層感光感熱記録材料で
ある前記<9>に記載の感光感熱記録材料である。
【0019】<11> 感光感熱記録材料として、前記
<5>〜<10>のいずれかに記載の感光感熱記録材料
を用い、少なくとも、画像露光により光重合性組成物が
潜像を形成する露光工程と、加熱により発色成分が潜像
に応じて発色し、画像形成する発色工程と、記録層表面
を光照射して形成画像を定着し、光重合開始剤成分を消
色する定着工程と、を有することを特徴とする画像記録
方法である。
【0020】<12> 感光感熱記録材料として、前記
<9>又は<10>の感光感熱記録材料を用い、少なく
とも、画像露光により光重合性組成物が潜像を形成する
露光工程と、加熱により発色成分が潜像に応じて発色
し、画像形成する発色工程と、記録層表面を光照射して
形成画像を定着し、光重合開始剤成分を消色する定着工
程と、を有し、さらに、前記露光工程が、波長の異なる
複数の光源を用いて画像露光する工程であり、前記発色
工程が、加熱により発色色相の異なる感光感熱記録層に
形成された各潜像に応じてそれぞれ異なる色相に発色
し、多色画像を形成する工程であることを特徴とする画
像記録方法である。
【0021】<13> 露光工程が、300〜1000
nmに波長を有するレーザー光源を用いて画像露光する
ことにより光重合組成物が潜像を形成する工程である前
記<11>又は<12>に記載の画像記録方法である。
【0022】<14> 定着工程が、感光感熱記録材料
に含有される光重合開始剤の最大吸収波長±50nmの
領域に波長を有する光源を用いて、記録層表面を光照射
して形成画像を定着し、光重合開始剤成分を消色する工
程である前記<11>〜<13>のいずれかに記載の画
像記録方法である。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の光重合性組成物において
は、光重合開始剤及び重合性基を有する化合物を含有し
て構成し、さらに前記光重合開始剤をマイクロカプセル
に内包して用いる。本発明の感光感熱記録材料において
は、感光感熱記録層を構成する光重合性組成物にマイク
ロカプセルに内包した光重合開始剤を使用し、支持体上
にこの感光感熱記録層を設けて構成される。本発明の画
像記録方法においては、本発明の光重合性組成物に対
し、画像様に露光した後、露光部全面を加熱硬化させる
ことにより、若しくは、前記光重合性組成物を加熱した
後、加熱部を画像様に露光して硬化させることにより、
像を形成する。また、本発明の画像記録方法において
は、前記本発明の感光感熱記録材料に対し、少なくと
も、画像露光により光重合性組成物が潜像を形成する露
光工程と、加熱により発色成分が潜像に応じて発色し、
画像形成する発色工程と、記録層表面を光照射して形成
画像を定着し、前記本発明の光重合性組成物中の着色成
分を消色する定着工程とを有する。以下、本発明の光重
合性組成物及びこれを用いた本発明の感光感熱記録材料
について詳細に説明するとともに、本発明の画像記録方
法についても明らかにする。
【0024】<光重合性組成物及び画像記録方法>本発
明の光重合性組成物においては、光重合開始剤及び重合
性基を有する化合物を含有して構成され、前記光重合開
始剤はマイクロカプセルに内包して使用する。前記光重
合性組成物としては、光照射時の光重合感度を向上させ
る観点から、光重合開始剤と重合性基を有する化合物と
を共存させて用いることが好ましいが、前記光重合開始
剤の、重合性基を有する化合物等に含まれる酸性基等に
対する安定性が低い場合には、生保存時における十分な
保存安定性を持つ光重合性組成物を形成することができ
ない。従って、上記のように光重合開始剤をマイクロカ
プセルに内包して、同一系内に共存し、酸性基等の酸成
分を持つ、重合性基を有する化合物と隔離することによ
り、光重合性組成物の生保存時のおける保存安定性を向
上させることができる。
【0025】マイクロカプセルに内包された光重合開始
剤は、露光によりラジカルを発生し、加熱されると、層
内の粘度の低下とともにラジカルの拡散が促進され、そ
の近傍に存在する重合性基を有する化合物の重合反応が
急速に進行する結果、その部分の光重合性組成物が硬化
して、所望の画像形状の潜像を形成する。
【0026】光重合開始剤をマイクロカプセルに内包す
る場合、形成するマイクロカプセルは、特に限定される
ものではなく、従来公知のマイクロカプセルの製造方法
よりカプセル化することができる。例えば、米国特許第
2800457号、同28000458号に記載の親水
性壁形成材料のコアセルベーションを利用した方法、米
国特許第3287154号、英国特許第990443
号、特公昭38−19574号、同42−446号、同
42−771号等に記載の界面重合法、米国特許第34
18250号、同3660304号に記載のポリマー析
出による方法、米国特許第3796669号に記載のイ
ソシアネートポリオール壁材料を用いる方法、米国特許
第3914511号に記載のイソシアネート壁材料を用
いる方法、米国特許第4001140号、同40873
76号、同4089802号に記載の尿素−ホルムアル
デヒド系、尿素ホルムアルデヒド−レゾルシノール系壁
形成材料を用いる方法、米国特許第4025455号に
記載のメラミン−ホルムアルデヒド樹脂、ヒドロキシブ
ロビルセルロース等の壁形成材料を用いる方法、特公昭
36−9168号、特開昭51−9079号に記載のモ
ノマーの重合によるin situ法、英国特許第95
2807号、同965074号に記載の電解分散冷却
法、米国特許第3111407号、英国特許第9304
22号に記載のスプレードライング法、特公平7ー73
069号、特開平4ー101885号、特開平9−26
3057号に記載の方法等が挙げられる。
【0027】マイクロカプセル化する方法としては、こ
れらに限定されるものではないが、本発明の光重合性組
成物においては、特に、光重合開始剤をカプセルの芯と
なる疎水性の有機溶媒に溶解又は分散させ調製した油相
を、水溶性高分子を溶解した水相と混合し、ホモジナイ
ザー等の手段により乳化分散した後、加温することによ
りその油滴界面で高分子形成反応を起こし、高分子物質
のマイクロカプセル壁を形成させる界面重合法を採用す
ることが好ましい。前記界面重合法は、短時間内に均一
な粒径のカプセルを形成することができ、生保存性に優
れた記録材料を得ることができる。光重合開始剤をカプ
セルの芯とするマイクロカプセルを製造する具体的な方
法としては、後述のマイクロカプセル化する方法により
製造することができる。即ち、本発明の光重合性組成物
で用いる光重合開始剤を内包するマイクロカプセルの作
製は、本発明の感光感熱記録材料に用いる、後述の光重
合開始剤を内包するマイクロカプセルの作製方法と同様
の方法により作製することができる。
【0028】本発明の光重合性組成物におけるマイクロ
カプセルとしては、常温環境下では、マイクロカプセル
壁(以下、単に「カプセル壁」という場合がある。)の
物質隔離作用によりカプセル内外の物質の接触が妨げら
れ、ある値以上に熱が加えられた場合のみ、カプセル内
外の物質の接触が可能となるようなものである。この現
象は、カプセル壁の材料、カプセル芯物質(カプセルに
内包する物質)、添加剤等を適宜選択することにより、
カプセルの物性の変化として自由にコントロールするこ
とができる。
【0029】本発明において使用しうるカプセル壁の材
料は、油滴内部及び/又は油滴外部に添加される。前記
カプセル壁の材料としては、例えば、ポリウレタン、ポ
リウレア、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ポリ
スチレン、スチレンメタクリレート共重合体、スチレン
−アクリレート共重合体、メラミン−ホルムアルデヒド
樹脂、ゼラチン、シリカ等の無機物、スチレン等の疎水
性ポリマー又はナイロン等が挙げられる。中でも、ポリ
ウレタン、ポリウレア、ポリアミド、ポリエステル、ポ
リカーボネートが好ましく、ポリウレタン、ポリウレア
が特に好ましい。前記の高分子物質は、2種以上併用し
て用いることもできる。
【0030】前記水溶性高分子としては、例えば、ゼラ
チン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール等
が挙げられる。
【0031】例えば、ポリウレタンをカプセル壁材とし
て用いる場合には、多価イソシアネート及びそれと反応
してカプセル壁を形成する第2物質(例えば、ポリオー
ル、ポリアミン)を水溶性高分子水溶液(水相)又はカ
プセル化すべき油性媒体(油相)中に混合し、水中に乳
化分散した後、加温することにより油滴界面で高分子形
成反応が生じ、マイクロカプセル壁を形成する。
【0032】前記多価イソシアネート及びそれと反応す
る相手のポリオール、ポリアミンとしては、米国特許第
3281383号、同3773695号、同37932
68号、特公昭48−40347号、同49−2415
9号、特開昭48−80191号、同48−84086
号に記載されているものを使用することができる。
【0033】光重合開始剤を内包するマイクロカプセル
の平均粒子径としては、10μm以下が好ましく、生成
ラジカルが、効率よくカプセル外に拡散するよう比表面
積を大きくする観点から、1.0μm以下であることが
より好ましい。また、前記マイクロカプセルの平均粒径
が小さすぎると、一定固形分に対する表面積が大きくな
り多量の壁剤が必要となる。従って、前記平均粒子径と
しては、0.1μm以上であることが好ましい。
【0034】前記光重合開始剤としては、公知のものの
中から適宜選択することができ、中でも、300〜10
00nmに最大吸収波長を有する分光増感化合物と、該
分光増感化合物と相互作用する化合物と、を含有するも
のが好ましい。但し、分光増感化合物と相互作用する化
合物が、その構造内に300〜1000nmに最大吸収
波長を有する色素部とボレート部との両構造を併せ持つ
化合物(色素/ホウ素化合物)であれば、前記分光増感
色素を用いなくてもよい。
【0035】公知の光重合開始剤として、例えば、米国
特許第4950581号(第20欄、第35行〜第21
欄、第35行)に記載のものを挙げることができる。ま
た、例えば、EP−A−137452、DE−A−27
18254、DE−A−2243621、米国特許第4
950581号(第14欄第60行〜第18欄第44
行)に記載のトリアジン;2,4−ビス(トリクロロメ
チル)−6−(4−スチルフェニル)−s−トリアジン
等のトリハロメチルトリアジン等のトリアジン化合物が
挙げられる。前記光重合開始剤をハイブリッド系で使用
する場合には、フリーラジカル硬化剤に加えて、カチオ
ン系光重合開始剤を挙げることもできる。前記カチオン
系光重合開始剤としては、例えば、ベンゾイルパーオキ
サイド、米国特許第4950581号(第19欄、第1
7〜25行)に記載のパーオキサイド等のパーオキサイ
ド化合物;米国特許第4950581号(第18欄、第
60行〜第19欄10行)に記載の芳香族スルホニウム
若しくはヨードニウム塩;(η6 −イソプロピルベンゼ
ン)−(η5 −シクロペンタジエニル)−鉄(II)ヘキ
サフルオロホスフェート等のシクロペンタジエニル−ア
レーン鉄(II)錯塩等を好適に挙げることができる。
【0036】さらに、前記色素/ホウ素化合物の例とし
ては、特開昭62−143044号、特開平1−138
204号、特表平6−505287号、特開平4−26
1406号等に記載のものも好適に挙げられる。
【0037】300〜1000nmに最大吸収波長を有
する分光増感化合物としては、この波長領域に最大吸収
波長を有する分光増感色素が好ましい。前記波長領域に
ある分光増感色素から所望の任意の色素を選択し、用い
る光源に適合するよう感光波長を調整することにより、
高感度を得ることができ、また、画像露光に用いる光源
に、青色、緑色、赤色の光源や赤外レーザー等を好適に
選択することができる。従って、例えば、異なる色相に
発色する単色の感光感熱記録層を積層した多色の感光感
熱記録材料を作製し、カラー画像を形成するような場合
には、発色色相の異なる各単色層中に異なる吸収波長を
有する分光増感色素を存在させ、その吸収波長に適合し
た光源を用いることにより、多色の多層感光感熱記録材
料においても、各層(各色)が高感度で、かつ高鮮鋭な
画像を形成しうるため、多色の感光感熱記録材料全体と
して、高感度化と高鮮鋭化を達成することができる。
【0038】前記分光増感色素としては、公知の化合物
を使用することができる。分光増感色素の具体例として
は、後述する「分光増感化合物と相互作用する化合物」
に関する特許公報や、「Research Discl
ogure,Vol.200,1980年12月、It
em 20036」や「増感剤」(p.160〜p.16
3、講談社;徳丸克己・大河原信/編、1987年)等
に記載されたものを挙げることができる。
【0039】具体的には、特開昭58−15603号に
記載の3−ケトクマリン化合物、特開昭58−4030
2号に記載のチオピリリウム塩、特公昭59−2832
8号、同60−53300号に記載のナフトチアゾール
メロシアニン化合物、特公昭61−9621号、同62
−3842号、特開昭59−89303号、同60−6
0104号に記載のメロシアニン化合物が挙げられる。
【0040】また、「機能性色素の化学」(1981
年、CMC出版社、p.393〜p.416)や「色材」
(60〔4〕212−224(1987))等に記載さ
れた色素も挙げることができ、具体的には、カチオン性
メチン色素、カチオン性カルボニウム色素、カチオン性
キノンイミン色素、カチオン性インドリン色素、カチオ
ン性スチリル色素が挙げられる。
【0041】分光増感色素には、クマリン(ケトクマリ
ン又はスルホノクマリンも含まれる。)色素、メロスチ
リル色素、オキソノール色素、ヘミオキソノール色素等
のケト色素;非ケトポリメチン色素、トリアリールメタ
ン色素、キサンテン色素、アントラセン色素、ローダミ
ン色素、アクリジン色素、アニリン色素、アゾ色素等の
非ケト色素;アゾメチン色素、シアニン色素、カルボシ
アニン色素、ジカルボシアニン色素、トリカルボシアニ
ン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素等の非ケトポ
リメチン色素;アジン色素、オキサジン色素、チアジン
色素、キノリン色素、チアゾール色素等のキノンイミン
色素等が含まれる。
【0042】前記分光増感色素を適宜使用することによ
り、本発明の光重合開始剤の分光感度を紫外〜赤外領域
に得ることができ、光重合感度を向上することができ
る。前記各種の分光増感色素は一種単独で用いてもよい
し、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0043】分光増感化合物の使用量としては、光重合
性組成物の総重量に対し、0.1〜5重量%が好まし
く、0.5〜2重量%がより好ましい。
【0044】前記分光増感化合物と相互作用する化合物
としては、光重合性組成物中の重合性基を有する化合物
の光重合反応を開始しうる化合物の中から、1種又は2
種以上の化合物を選択して使用することができる。この
化合物を前記分光増感化合物と共存させることにより、
その分光吸収波長領域の照射光に敏感に感応し、高効率
にラジカルを発生させうることから、高感度化が図れ、
かつ紫外〜赤外領域にある任意の光源を用いてラジカル
の発生を制御することができる。分光増感化合物と相互
作用する化合物としては、有機系ボレート塩化合物、又
は以下の化合物等が挙げられる。
【0045】ベンゾフェノン、4,4−ビス(ジメチル
アミノ)ベンゾフェノン、4−メトキシ−4’−ジメチ
ルアミノベンゾフェノン、4,4’−ジメトキシベンゾ
フェノン、4−ジメチルアミノベンゾフェノン、4−ジ
メチルアミノアセトフェノン、ベンジルアントラキノ
ン、2−tert−ブチルアントラキノン、2−メチル
アントラキノン、キサントン、チオキサントン、2−ク
ロルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサント
ン、フルオレノン、アクリドン、CIBA社のビス
(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォ
スフィンオキサイド等のビスアシルフォスフィンオキサ
イド類、等の芳香族ケトン類;
【0046】ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエ
チルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベン
ゾインフェニルエーテル等のベンゾイン及びベンゾイン
エーテル類;2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジ
フェニルイミダゾール二重体、2−(o−クロロフェニ
ル)−4,5−ジ(m−メトキシフェニル)イミダゾー
ル二重体、2−(o−フルオロフェニル)−4,5−ジ
フェニルイミダゾール二重体、2−(o−メトキシフェ
ニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−
(p−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダ
ゾール二重体等の2,4,6−トリアリールイミダゾー
ル二重体;四臭化炭素、フェニルトリブロモメチルスル
ホン、フェニルトリクロロメチルケトン等のポリハロゲ
ン化合物;特開昭59−133428号、特公昭57−
1819号、特公昭57−6096号、米国特許第36
15455号に記載の化合物;
【0047】2,4,6−トリス(トリクロロメチル)
−S−トリアジン、2−メトキシ−4,6−ビス(トリ
クロロメチル)−S−トリアジン、2−アミノ−4,6
−ビス(トリクロロメチル)−S−トリアジン、2−
(P−メトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロ
メチル)−S−トリアジン等の特開昭58−29803
号記載のトリハロゲン置換メチル基を有するS−トリア
ジン誘導体;
【0048】メチルエチルケトンパーオキサイド、シク
ロヘキサノンパーオキサイド、3,3,5−トリメチル
シクロヘキサノンパーオキサイド、ベンゾイルパーオキ
サイド、ジターシャリ−ブチルジパーオキシイソフタレ
ート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパー
オキシ)ヘキサン、ターシャリ−ブチルパーオキシベン
ゾエート、a,a’−ビス(ターシャリ−ブチルパーオ
キシイソプロピル)ベンゼン、ジクミルパーオキサイ
ド、3,3’,4,4’−テトラ−(ターシャリイブチ
ルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン等の特開昭5
9−189340号記載の有機過酸化物;
【0049】米国特許第4743530号に記載のアジ
ニウム塩化合物;トリフェニールブチールボレートのテ
トラメチルアンモニウム塩、トリフェニールブチールボ
レートのテトラブチルアンモニウム塩、トリ(P−メト
キシフェニール)ブチールボレートのテトラメチルアン
モニウム塩等のヨーロッパ特許第0223587号に記
載の有機ホウ素化合物;その他ジアリールヨードニウム
塩類や鉄アレン錯体等が挙げられる。
【0050】また、二種又はそれ以上の化合物を組合わ
せたものも知られており、これらも本発明の光重合性組
成物に使用することができる。二種又はそれ以上の化合
物の組合せの例としては、2,4,5−トリアリールイ
ミダゾール二量体とメルカプトベンズオキサゾール等と
の組合せ、米国特許第3427161号明細書に記載の
4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノンとベ
ンゾフェノン又はベンゾインメチルエーテルとの組合
せ、米国特許第4239850号明細書に記載のベンゾ
イル−N−メチルナフトチアゾリンと2,4−ビス(ト
リクロロメルチ)−6−(4’−メトキシフェニル)−
トリアゾールの組合せ、特開昭57−23602号明細
書に記載のジアルキルアミノ安息香酸エステルとジメチ
ルチオキサントンの組合せ、特開昭59−78339号
明細書の4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェ
ノンとベンゾフェノンとポリハロゲン化メチル化合物の
三種の組合わせ、等を挙げることができる。
【0051】前記のうち、4,4’−ビス(ジエチルア
ミノ)ベンゾフェノンとベンゾフェノンの組合せ、2,
4−ジエチルチオキサントンと4−ジメチルアミノ安息
香酸エチルの組合せ、又は4,4’−ビス(ジエチルア
ミノ)ベンゾフェノンと2,4,5−トリアリールイミ
ダゾール二量体の組合せが好ましい。
【0052】前記分光増感化合物と相互作用する化合物
のうち、有機系ボレート塩化合物、ベンゾインエーテル
類、トリハロゲン置換メチル基を有するS−トリアジン
誘導体、有機過酸化物又はアジニウム塩化合物が好まし
く、有機系ボレート塩化合物がより好ましい。
【0053】分光増感化合物と相互作用する化合物を前
記分光増感化合物と併用することにより、露光時、その
露光部分に局所的に、かつ効果的にラジカルを発生させ
ることができ、高感度化が図れる。
【0054】前記有機系ボレート塩化合物としては、特
開昭62−143044号、特開平9−188685
号、特開平9−188686号、特開平9−18871
0号等に記載の有機ボレート化合物(以下、「ボレート
化合物I」という場合がある。)、又はカチオン性色素
から得られる分光増感色素系ボレート化合物(以下、
「ボレート化合物II」という場合がある。)等が挙げら
れる。前記ボレート化合物Iの具体例を以下に挙げる
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0055】
【化1】
【0056】
【化2】
【0057】
【化3】
【0058】
【化4】
【0059】
【化5】
【0060】
【化6】
【0061】
【化7】
【0062】
【化8】
【0063】
【化9】
【0064】
【化10】
【0065】また、本発明の光重合性組成物では、前記
「機能性色素の化学」(1981年、CMC出版社、p.
393〜p.416)や「色材」(60〔4〕212−2
24(1987))等に記載されたカチオン性色素から
得ることのできる分光色素系有機ボレート化合物(ボレ
ート化合物II)も挙げることができる。このボレート化
合物IIは、その構造内に色素部とボレート部とを併せ持
つ化合物であり、露光時に、色素部の光吸収機能により
効果的に光源エネルギーを吸収し、かつボレート部のラ
ジカル放出機能により重合反応を促進すると同時に、併
存する分光増感化合物を消色するという3つの機能を有
するものである。
【0066】具体的には、300nm以上の波長領域、
好ましくは400〜1100nmの波長領域に最大吸収
波長を有するカチオン性色素であれば、いずれも好適に
用いることができる。中でも、カチオン性のメチン色
素、ポリメチン色素、トリアリールメタン色素、インド
リン色素、アジン色素、キサンテン色素、シアニン色
素、ヘミシアニン色素、ローダミン色素、アザメチン色
素、オキサジン色素又はアクリジン色素等が好ましく、
カチオン性のシアニン色素、ヘミシアニン色素、ローダ
ミン色素又はアザメチン色素がより好ましい。
【0067】前記有機カチオン性色素から得られるボレ
ート化合物Iは、有機カチオン性色素と有機ホウ素化合
物アニオンとを用い、欧州特許第223,587A1号
に記載の方法を参考にして得ることができる。
【0068】以下に、カチオン性色素から得られるボレ
ート化合物IIの具体例を挙げるが、本発明はこれらに限
定されるものではない。
【0069】
【化11】
【0070】
【化12】
【0071】
【化13】
【0072】
【化14】
【0073】
【化15】
【0074】
【化16】
【0075】
【化17】
【0076】前記のボレート化合物IIは、上記の通り、
多機能な化合物であるが、高い光重合感度と十分な保存
安定性を得る観点から、本発明の光重合性組成物におい
て、前記光重合開始剤には、分光増感化合物と、該分光
増感化合物と相互作用する化合物と、を適宜組合わせて
構成することが好ましい。この場合、光重合開始剤とし
ては、前記分光増感化合物とボレート化合物Iとを組合
わせた光重合開始剤(1)、又は前記ボレート化合物I
とボレート化合物IIとを組合わせた光重合開始剤(2)
であることがより好ましい。
【0077】この時、光重合開始剤中に存在する分光増
感色素と有機ボレート化合物との使用比率が、光重合感
度の向上及び感光感熱記録材料に用いた場合の高感度化
と、画像形成工程に後述の定着工程を設けた場合の光照
射による十分な消色性を得る点で、非常に重要となる。
前記光重合開始剤(1)の場合、光重合開始剤中には光
重合反応に必要な分光増感化合物/ボレート化合物Iの
比(=1/1:モル比)に加え、さらに、画像形成工程
に後述する定着工程を有する場合には、残存する分光増
感化合物を十分に消色するのに必要な量のボレート化合
物Iを添加することが、十分な光重合感度と、感光感熱
記録材料とした時の感度、画像形成工程に後述の定着工
程を設けた場合の消色性を得る点から特に好ましい。即
ち、分光増感色素/ボレート化合物Iの使用量の比とし
ては、1/1〜1/50が好ましく、1/1.2〜1/
30がより好ましく、1/1.2〜1/20が最も好ま
しい。前記比が、1/1未満であると、十分な重合反応
性と消色性を得ることができないことがあり、1/50
を越えると、ボレート化合物の結晶析出等による不安定
化や使用量過剰により性能が飽和してしまう、また、塗
布適性が劣化することがある。
【0078】また、前記光重合開始剤(2)の場合に
は、ボレート化合物Iとボレート化合物IIとを、ボレー
ト部位が色素部位に対して等モル比以上となるように組
合わせて用いることが、十分な光重合感度と感光感熱記
録材料としたときの高感度化、及び画像形成工程に後述
の定着工程を設けた場合の光照射による十分な消色性能
を得る点から特に好ましい。ボレート化合物I/ボレー
ト化合物IIの使用量の比としては、1/1〜50/1が
好ましく、1.2/1〜30/1がより好ましく、1.
2/1〜20/1が最も好ましい。前記比が、1/1未
満であると、ラジカルの発生が少なく、十分な重合反応
性、感光感熱記録材料としたときの感度及び消色性能が
得られないことがあり、50/1を越えると、十分な感
度が得られないことがある。
【0079】光重合性組成物中の分光増感化合物と該分
光増感化合物と相互作用する化合物との総量としては、
重合性基を有する化合物の使用量に対し、0.1〜20
重量%が好ましく、0.1〜10重量%がより好まし
く、0.1〜5重量%が最も好ましい。前記使用量が、
0.1重量%未満であると、十分な光重合感度と感光感
熱記録材料の高感度化、及び画像形成工程に後述の定着
工程を設けた場合の光照射による十分な消色性能を得る
ことができないことがあり、20重量%を越えると、光
重合性組成物及び感光感熱記録材料の保存安定性が低下
するとともに、感光感熱記録材料を作製する場合の塗布
適性が低下することがある。
【0080】また、本発明の光重合性組成物には重合反
応を促進する目的で、さらに助剤として、酸素除去剤
(oxygen scavenger)又は活性水素ド
ナーの連鎖移動剤等の還元剤や連鎖移動的に重合を促進
するその他の化合物を添加することもできる。前記酸素
除去剤としては、ホスフィン、ホスホネート、ホスファ
イト、第1銀塩又は酸素により容易に酸化されるその他
の化合物が挙げられる。具体的には、N−フエニルグリ
シン、トリメチルパルビツール酸、N,N−ジメチル−
2,6−ジイソプロピルアニリン、N,N,N−2,
4,6−ペンタメチルアニリン酸が挙げられる。さら
に、チオール類、チオケトン類、トリハロメチル化合
物、ロフィンダイマー化合物、ヨードニウム塩類、スル
ホニウム塩類、アジニウム塩類、有機過酸化物、アジド
類等も重合促進剤として有用である。
【0081】次に、本発明の光重合性組成物に含有す
る、重合性基を有する化合物について説明する。前記重
合性基を有する化合物は、構造内に少なくとも1個のエ
チレン性不飽和結合を有する化合物であって、光照射に
より、前記光重合開始剤より放出されるラジカルを受け
て光重合反応を起こし、膜を硬化しうるものであれば全
て挙げることができる。前記重合性基を有する化合物と
しては、例えば、光重合性のモノマー、並びにその2量
体、3量体又は他のオリゴマー、それらの混合物又は共
重合体等のプレポリマー等の重合性基を有する化合物等
を挙げることができる。
【0082】前記光重合性のモノマー(以下、「光重合
性モノマー」という。)としては、公知の光重合性モノ
マーの中から適宜選択することができ、中でも、分子内
に少なくとも1個のビニル基を有する光重合性モノマー
が好ましい。また、前記光重合性モノマーは、例えば、
発色成分として電子供与性無色染料を有する感光感熱記
録材料に使用するような場合等は、前記電子供与性無色
染料とこれと反応して発色させる電子受容性化合物との
反応抑制機能を有している光重合性モノマー(以下、
「光重合性モノマーD1 」という場合がある。)がより
好ましく、発色成分としてジアゾニウム塩化合物を有す
る感光感熱記録材料に使用する場合等は、カップリング
反応の抑制効果を有する酸性基を有し、金属塩化合物で
ない光重合性モノマー(以下、「光重合性モノマー
2 」という場合がある。)がより好ましい。但し、前
記光重合性モノマーD1 、D2 は、電子供与性無色染料
又はジアゾニウム塩化合物と併用する場合に限られず、
単独で使用できる。
【0083】前記光重合性モノマーD1 としては、例え
ば、アクリル酸及びその塩、脂肪族多価アルコール化合
物とのアクリル酸エステル類、レゾルシノール、ピロガ
ロール、フロログルシノール等の多価フェノール類やビ
スフェノール類とのアクリル酸エステル類、脂肪族多価
アミンとのアクリルアミド類;メタクリル酸及びその
塩、脂肪族多価アルコール化合物とのメタクリル酸エス
テル類、レゾルシノール、ピロガロール、フロログルシ
ノール等の多価フェノール類やビスフェノール類とのメ
タクリル酸エステル類、脂肪族多価アミンとのメタクリ
ルアミド類;アクリレート又はメタクリレート末端エポ
キシ樹脂;アクリレート又はメタクリレート末端ポリエ
ステル;
【0084】無水マレイン酸、脂肪族多価アルコール化
合物とのマレイン酸エステル類;イタコン酸、脂肪族多
価アルコール化合物とのイタコン酸エステル類、脂肪族
多価アミンとの;クロトン酸、脂肪族多価アルコール化
合物とのクロトン酸エステル類;イソクロトン酸、 脂
肪族多価アルコール化合物とのイソクロトン酸エステル
類;スチレン類;ビニルエーテル類;ビニルエステル
類;N−ビニル複素環類;アリールエーテル類;アリル
エステル類等が挙げられる。前記各不飽和酸の塩として
は、ナトリウム塩又はカリウム塩等が挙げられる。
【0085】上記のうち、分子内に複数のビニル基を有
する光重合性モノマーを使用することが好ましく、下記
化合物を挙げることができる。前記アクリル酸エステル
としては、例えば、エチレングリコールジアクリレー
ト、トリエチレングリコールトリアクリレート、1,3
−ブタンジオールジアクリレート、テトラメチレングリ
コールジアクリレート、プロピレングリコールジアクリ
レート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ト
リメチロールエタントリアクリレート、1,4−シクロ
ヘキサンジオールジアクリレート、テトラエチレングリ
コールジアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリ
レート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペン
タエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリス
リトールジアクリレート、ジペンタエリスリトールトリ
アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラアクリレ
ート、ソルビトールトリアクリレート、ソルビトールテ
トラアクリレート、ソルビトールペンタアクリレート、
ソルビトールヘキサアクリレート、ポリエステルアクリ
レートオリゴマー等、が挙げられる。
【0086】前記メタクリル酸エステルとしては、テト
ラメチレングリコールジメタクリレート、トリエチレン
グリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパン
トリメタクリレート、トリメチロールエタントリメタク
リレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,
3−ブタンジオールジメタクリレート、ペンタエリスリ
トールジメタクリレート、ペンタエリスリトールトリメ
タクリート、ジペンタエリスリトールジメタクリレー
ト、ソルビトールトリメタクリレート、ソルビトールテ
トラメタクリレート、ビス−〔p−(3−メタクリルオ
キシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フエニル〕ジメチル
メタン、ビス−〔p−(アクリルオキシエトキシ)フエ
ニル〕ジメチルメタン等が挙げられる。
【0087】前記イタコン酸エステルとしては、例え
ば、エチレングリコールジイタコネート、プロピレング
リコールジイタコネート、1,3−ブタンジオールジイ
タコネート、1,4−ブタンジオールジイタコネート、
テトラメチレングリコールジイタコネート、ペンタエリ
スリトールジイタコネート、ソルビトールテトライタコ
ネート等が挙げられる。クロトン酸エステルとしては、
例えば、エチレングリコールジクロトネート、テトラメ
チレングリコールジクロトネート、ペンタエリスリトー
ルジクロトネート、ソルビトールテトラクロトネート等
が挙げられる。イソクロトン酸エステルとしては、例え
ば、エチレングリコールジイソクロトネート、ペンタエ
リスリトールジイソクロトネート、ソルビトールテトラ
イソクロトネート等が挙げられる。マレイン酸エステル
としては、例えば、エチレングリコールジマレート、ト
リエチレングリコールジマレート、ペンタエリスリトー
ルジマレート、ソルビトールテトラマレート等が挙げら
れる。
【0088】また、アクリル酸又はメタクリル酸とのア
ミドとしては、例えば、メチレンビス−アクリルアミ
ド、メチレンビス−メタクリルアミド、1,6−ヘキサ
メチレンビス−アクリルアミド、1,6−ヘキサメチレ
ンビス−メタクリルアミド、ジエチレントリアミントリ
スアクリルアミド、キシリレンビスアクリルアミド、キ
シリレンビスメタクリルアミド等が挙げられる。
【0089】その他、例えば、特公昭48−41708
号公報に記載の、1分子中に2種以上のイソシアネート
基を有するポリイソシアネート化合物に、CH2 =C
(R31)COOCH2 CH(R32)OH〔式中、R31
びR32は、H又はCH3 を表す。〕で表される、水酸基
を含有するビニルモノマーを付加せしめた、1分子中
に、2個以上の重合性ビニル基を有するビニルウレタン
化合物等も挙げられる。また、ビニル基又はビニリデン
基を有する高分子化合物、例えば、側鎖にヒドロキシル
基、アミノ基、エポキシ基、ハロゲン原子、スルホニル
オキシ基を有する高分子化合物とアクリル酸、メタクリ
ル酸、或いは、これらの誘導体との縮合物等も挙げるこ
とができる。さらに、色画像形成物質、例えば色素また
はロイコ色素の分子中にビニル基を含有する化合物も重
合性化合物として利用できる。
【0090】中でも、エチレングリコールジアクリレー
ト、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロ
ールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトール
テトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヒドロキ
シペンタアクリレート、ヘキサンジオール−1,6−ジ
メタクリレート又はジエチレングリコールジメタクリレ
ート等が特に好ましい。
【0091】前記光重合性モノマーD1 の分子量として
は、約100〜約5000が好ましく、約300〜約2
000がより好ましい。
【0092】前記光重合性モノマーD2 としては、例え
ば、スチレンスルホニルアミノサリチル酸、ビニルベン
ジルオキシフタル酸、β−メタクリロキシエトキシサリ
チル酸亜鉛、β−アクリロキシエトキシサリチル酸亜
鉛、ビニロキシエチルオキシ安息香酸、β−メタクリロ
キシエチルオルセリネート、β−アクリロキシエチルオ
ルセリネート、β−メタクリロキシエトキシフェノー
ル、β−アクリロキシエトキシフェノール、β−メタク
リロキシエチル−β−レゾルシネート、β−アクリロキ
シエチル−β−レゾルシネート、ヒドロキシスチレンス
ルホン酸−N−エチルアミド、β−メタクリロキシプロ
ピル−p−ヒドロキシベンゾエート、β−アクリロキシ
プロピル−p−ヒドロキシベンゾエート、メタクリロキ
シメチルフェノール、アクリロキシメチルフェノール、
メタクリルアミドプロパンスルホン酸、アクリルアミド
プロパンスルホン酸、β−メタクリロキシエトキシ−ジ
ヒドロキシベンゼン、β−アクリロキシエトキシ−ジヒ
ドロキシベンゼン、γ−スチレンスルホニルオキシ−β
−メタクリロキシプロパンカルボン酸、
【0093】γ−アクリロキシプロピル−α−ヒドロキ
シエチルオキシサリチル酸、β−ヒドロキシエトキニル
フェノール、β−メタクリロキシエチル−p−ヒドロキ
シシンナメート、β−アクリロキシエチル−p−ヒドロ
キシシンナメート、3,5ジスチレンスルホン酸アミド
フェノール、メタクリロキシエトキシフタル酸、アクリ
ロキシエトキシフタル酸、メタクリル酸、アクリル酸、
メタクリロキシエトキシヒドロキシナフトエ酸、アクリ
ロキシエトキシヒドロキシナフトエ酸、3−β−ヒドロ
キシエトキシフェノール、β−メタクリロキシエチル−
p−ヒドロキシベンゾエート、β−アクリロキシエチル
−p−ヒドロキシベンゾエート、
【0094】β’−メタクリロキシエチル−β−レゾル
シネート、β−メタクリロキシエチルオキシカルボニル
ヒドロキシ安息香酸、β−アクリロキシエチルオキシカ
ルボニルヒドロキシ安息香酸、N,N’−ジ−β−メタ
クリロキシエチルアミノサリチル酸、N,N’−ジ−β
−アクリロキシエチルアミノサリチル酸、N,N’−ジ
−β−メタクリロキシエチルアミノスルホニルサリチル
酸、N,N’−ジ−β−アクリロキシエチルアミノスル
ホニルサリチル酸等が好適に挙げられる。
【0095】また、前記重合性基を有する化合物として
は、重合性基を有する電子受容性化合物又は重合性基を
有するカプラー化合物も挙げることができる。前記重合
性基を有する電子受容性化合物、即ち、同一分子中に電
子受容性基と重合性基とを有する化合物としては、重合
性基を有し、かつ前記発色成分Aの一つである電子供与
性無色染料と反応して発色し、かつ光重合して膜を硬化
しうるものであれば全て使用することができる。
【0096】前記重合性基を有する電子受容性化合物と
しては、特開平4−226455号に記載の3−ハロ−
4−ヒドロキシ安息香酸、特開昭63−173682号
に記載のヒドロキシ基を有する安息香酸のメタアクリロ
キシエチルエステル、アクリロキシエチルエステル、同
59−83693号、同60−141587号、同62
−99190号に記載のヒドロキシ基を有する安息香酸
とヒドロキシメチルスチレンとのエステル、欧州特許2
9323号に記載のヒドロキシスチレン、特開昭62−
167077号、同62−16708号に記載のハロゲ
ン化亜鉛のN−ビニルイミダゾール錯体、同63−31
7558号に記載の電子受容性化合物等を参考にして合
成できる化合物等が挙げられる。これらの電子受容性基
と重合性基とを同一分子内に有する化合物のうち、下記
一般式で表される3−ハロ−4−ヒドロキシ安息香酸が
好ましい。
【0097】
【化18】
【0098】〔式中、Xはハロゲン原子を表し、中でも
塩素原子が好ましい。Yは重合性エチレン基を有する1
価の基を表し、中でもビニル基を有するアラルキル基、
アクリロイルオキシアルキル基又はメタクリロイルオキ
シアルキル基が好ましく、炭素数5〜11のアクリロイ
ルオキシアルキル基又は炭素数6〜12のメタクリロイ
ルオキシアルキル基がより好ましい。Zは、水素原子、
アルキル基又はアルコキシル基を表す。〕
【0099】前記3−ハロ−4−ヒドロキシ安息香酸と
しては、例えば、3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸
エステルビニルフェネチルエステル、3−クロロ−4−
ヒドロキシ安息香酸ビニルフェニルプロピルエステル、
3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸−(2−アクリロ
イルオキシエチル)エステル、3−クロロ−4−ヒドロ
キシ安息香酸−(2−メタクリロイルオキシエチル)エ
ステル、3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸−(2−
アクリロイルオキシプロピル)エステル、3−クロロ−
4−ヒドロキシ安息香酸−(2−メタクリロイルオキシ
プロピル)エステル、3−クロロ−4−ヒドロキシ安息
香酸−(3−アクリロイルオキシプロピル)エステル、
3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸−(3−メタクリ
ロイルオキシプロピル)エステル、
【0100】3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸−
(4−アクリロイルオキシブチル)エステル、3−クロ
ロ−4−ヒドロキシ安息香酸−(4−メタクリロイルオ
キシブチル)エステル、3−クロロ−4−ヒドロキシ安
息香酸−(5−アクリロイルオキシペンチル)エステ
ル、3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸−(5−メタ
クリロイルオキシペンチル)エステル、3−クロロ−4
−ヒドロキシ安息香酸−(6−アクリロイルオキシヘキ
シル)エステル、3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸
−(6−メタクリロイルオキシヘキシル)エステル、3
−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸−(8−アクリロイ
ルオキシオクチル)エステル、3−クロロ−4−ヒドロ
キシ安息香酸−(8−メタクリロイルオキシオクチル)
エステル等が挙げられる。
【0101】また、前記電子受容性基と重合性基とを同
一分子内に有する化合物としては、例えば、スチレンス
ルホニルアミノサリチル酸、ビニルベンジルオキシフタ
ル酸、β−メタクリロキシエトキシサリチル酸亜鉛、β
−アクリロキシエトキシサリチル酸亜鉛、ビニロキシエ
チルオキシ安息香酸、β−メタクリロキシエチルオルセ
リネート、β−アクリロキシエチルオルセリネート、β
−メタクリロキシエトキシフェノール、β−アクリロキ
シエトキシフェノール、
【0102】β−メタクリロキシエチル−β−レゾルシ
ネート、β−アクリロキシエチル−β−レゾルシネー
ト、ヒドロキシスチレンスルホン酸−N−エチルアミ
ド、β−メタクリロキシプロピル−p−ヒドロキシベン
ゾエート、β−アクリロキシプロピル−p−ヒドロキシ
ベンゾエート、メタクリロキシメチルフェノール、アク
リロキシメチルフェノール、メタクリルアミドプロパン
スルホン酸、アクリルアミドプロパンスルホン酸、β−
メタクリロキシエトキシ−ジヒドロキシベンゼン、β−
アクリロキシエトキシ−ジヒドロキシベンゼン、γ−ス
チレンスルホニルオキシ−β−メタクリロキシプロパン
カルボン酸、
【0103】γ−アクリロキシプロピル−α−ヒドロキ
シエチルオキシサリチル酸、β−ヒドロキシエトキニル
フェノール、β−メタクリロキシエチル−p−ヒドロキ
シシンナメート、β−アクリロキシエチル−p−ヒドロ
キシシンナメート、3,5ジスチレンスルホン酸アミド
フェノール、メタクリロキシエトキシフタル酸、アクリ
ロキシエトキシフタル酸、メタクリル酸、アクリル酸、
メタクリロキシエトキシヒドロキシナフトエ酸、アクリ
ロキシエトキシヒドロキシナフトエ酸、
【0104】3−β−ヒドロキシエトキシフェノール、
β−メタクリロキシエチル−p−ヒドロキシベンゾエー
ト、β−アクリロキシエチル−p−ヒドロキシベンゾエ
ート、β’−メタクリロキシエチル−β−レゾルシネー
ト、β−メタクリロキシエチルオキシカルボニルヒドロ
キシ安息香酸、β−アクリロキシエチルオキシカルボニ
ルヒドロキシ安息香酸、N,N’−ジ−β−メタクリロ
キシエチルアミノサリチル酸、N,N’−ジ−β−アク
リロキシエチルアミノサリチル酸、N,N’−ジ−β−
メタクリロキシエチルアミノスルホニルサリチル酸、
N,N’−ジ−β−アクリロキシエチルアミノスルホニ
ルサリチル酸、及びこれらの金属塩(例えば、亜鉛塩
等)等も好適に挙げることができる。
【0105】また、前記重合性基を有するカプラー化合
物としては、重合性基を有し、かつ前記発色成分Aの1
つであるジアゾニウム塩化合物と反応して発色し、かつ
光重合して膜を硬化しうるものであれば、全て挙げるこ
とができる。カプラー化合物は、塩基性雰囲気及び/又
は中性雰囲気でジアゾ化合物とカップリングして色素を
形成するものであり、色相調整等種々の目的に応じて、
複数種を併用して用いることができる。以下に、カプラ
ー化合物の具体例を示すが、本発明においてはこれらに
限定されるものではない。
【0106】
【化19】
【0107】
【化20】
【0108】
【化21】
【0109】
【化22】
【0110】
【化23】
【0111】
【化24】
【0112】
【化25】
【0113】カプラー化合物は、その他の成分とともに
水溶性高分子を添加して、サンドミル等により固体分散
して用いることもできるが、適当な乳化助剤とともに乳
化し、乳化物として用いることもできる。ここで、固体
分散又は乳化する方法としては、特に限定されるもので
はなく、従来公知の方法を使用することができる。これ
らの方法の詳細については、特開昭59−190886
号、特開平2−141279号、特開平7−17145
号に記載されている。
【0114】本発明においては、カップリング反応を促
進する目的で、第3級アミン類、ピペリジン類、ピペラ
ジン類、アミジン類、フォルムアミジン類、ピリジン
類、グアニジン類、モルホリン類等の有機塩基を用いる
ことが好ましい。
【0115】前記有機塩基としては、例えば、N,N’
−ビス(3−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピル)ピ
ペラジン、N,N’−ビス〔3−(p−メチルフェノキ
シ)−2−ヒドロキシプロピル〕ピペラジン、N,N’
−ビス〔3−(p−メトキシフェノキシ)−2−ヒドロ
キシプロピル〕ピペラジン、N,N’−ビス(3−フェ
ニルチオ−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジン、N,
N’−ビス〔3−(β−ナフトキシ)−2−ヒドロキシ
プロピル〕ピペラジン、N−3−(β−ナフトキシ)−
2−ヒドロキシプロピル−N’−メチルピペラジン、
【0116】1,4−ビス{〔3−(N−メチルピペラ
ジノ)−2−ヒドロキシ〕プロピルオキシ}ベンゼンな
どのピペラジン類、N−〔3−(β−ナフトキシ)−2
−ヒドロキシ〕プロピルモルホリン、1,4−ビス
〔(3−モルホリノ−2−ヒドロキシ)プロピルオキ
シ〕ベンゼン、1,3−ビス〔(3−モルホリノ−2−
ヒドロキシ)プロピルオキシ〕ベンゼンなどのモルホリ
ン類、N−(3−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピ
ル)ピペリジン、N−ドデシルピペリジンなどのピペリ
ジン類、トリフェニルグアニジン、トリシクロヘキシル
グアニジン、ジシクロヘキシルフェニルグアニジン、4
−ヒドロキシ安息香酸2−N−メチル−N−ベンジルア
ミノエチルエステル、4−ヒドロキシ安息香酸2−N,
N−ジ−n−ブチルアミノエチルエステル、4−(3−
N,N−ジブチルアミノプロポキシ)ベンゼンスルホン
アミド、4−(2−N,N−ジブチルアミノエトキシカ
ルボニル)フェノキシ酢酸アミド等が挙げられる。これ
らの有機塩基は、単独で用いてよいし、2種以上併用し
て用いてもよい。
【0117】これらは、特開昭57−123086号、
特開昭60−49991号、特開昭60−94381
号、特開平9−71048号、特開平9−77729
号、特開平9−77737号等に記載されている。
【0118】有機塩基の使用量は、特に限定されるもの
ではないが、ジアゾニウム塩1モルに対して、1〜30
モルの範囲で使用することが好ましい。
【0119】さらに、発色反応を促進させる目的で、発
色助剤を加えることもできる。発色助剤としては、フェ
ノール誘導体、ナフトール誘導体、アルコキシ置換ベン
ゼン類、アルコキシ置換ナフタレン類、ヒドロキシ化合
物、カルボン酸アミド化合物、スルホンアミド化合物等
が挙げられる。これらの化合物は、カプラー化合物又は
塩基性物質の融点を低下させる、或いは、マイクロカプ
セル壁の熱透過性を向上させる作用を有することから、
高い発色濃度が得られるものと考えられる。
【0120】本発明の光重合性組成物は、必要に応じ
て、後述する本発明の感光感熱記録材料中の光重合性組
成物に使用可能な成分と同様のものを含有して構成する
ことができる。また、光重合開始剤、重合性基を有する
化合物以外の、他の含有成分の使用量としては、後述す
る本発明の感光感熱記録材料の場合と同様である。
【0121】本発明の光重合性組成物の使用態様として
は、バインダ等を加えて光重合性組成物自体をそのまま
記録材料として用いてもよいし、光重合性組成物を塗布
液状に調製し、支持体等に塗布することにより、アルカ
リ現像や水現像型の平版印刷板や各種カラープルーフ材
料等のような感光性材料として使用することもできる。
支持体上に塗布する場合の支持体及び塗布方法として
は、後述する本発明の感光感熱記録材料の場合と同様の
ものを使用できる。
【0122】本発明の画像記録方法においては、前記本
発明の光重合性組成物を用い、該光重合性組成物を画像
様に露光した後、露光部全面を加熱硬化させることによ
り、又は、前記光重合性組成物を加熱した後、加熱部を
画像様に露光して硬化させることにより、所望の画像の
潜像を形成する。
【0123】前記本発明の光重合性組成物を画像様に露
光した後、露光部全面を加熱硬化させて画像形成する場
合、まず、露光により、光重合性組成物中のカプセル内
に存在する光重合開始剤よりラジカルを発生させ、その
後、熱を供給することでマイクロカプセルの物質膜透過
性が高まるとともに、系内の粘度の低下に伴いラジカル
の拡散が促進される結果、カプセル外に存在する重合性
基を有する化合物の重合反応が促進される。即ち、露光
部におけるマイクロカプセル内でラジカルが発生する
と、加熱によりそのカプセル周辺にラジカルが放出され
てカプセル周辺部で硬化し、画像が形成される。従っ
て、カプセル化により保存安定性が向上するだけでな
く、記録時の光重合感度をも向上しうる。
【0124】一方、前記本発明の光重合性組成物を加熱
した後、加熱部を画像様に露光して硬化させて画像形成
する場合、まず、加熱により光重合開始剤を内包するマ
イクロカプセルのカプセル壁の物質膜透過性を高めると
同時に、系内の粘度を低下させた後、画像様に露光する
ことによって露光時に発生したラジカルをダイレクトに
カプセル外に放出し、即時にカプセル周辺部で硬化し、
画像が形成される。従って、前記同様、カプセル化によ
り保存安定性が向上するだけでなく、記録時の光重合感
度をも向上させることができる。この場合、必ずしも光
重合性組成物全体を加熱する必要はなく、画像様に露光
し、画像形成する部分のみ加熱できればよい。
【0125】特に、加熱後、露光して記録する画像記録
方法の場合、予めカプセル壁の物質膜透過性を高めてお
いた状態で、ラジカルを発生させるため、発生したラジ
カルの損失を最小限に抑制することができる。また、画
像形成に必要な時に、必要な部分のみを加熱するため、
高活性な光重合開始剤と光重合性モノマーを共存させ、
安定に光重合開始剤が重合性モノマーと接する状態を実
現でき、安定に用いることができる。
【0126】前記露光工程で画像形成用に用いる光源と
しては、感光感熱記録層中に特定領域に吸収を有する分
光増感化合物等の光吸収材料を用いることにより、紫外
〜赤外領域に光源波長を有する公知の光源の中から適宜
選択することができ、中でも、最大吸収波長が300〜
1000nmの範囲にある光源が好ましく、装置の簡易
小型化、低コスト化を達成しうる点で、青色、緑色、赤
色等のレーザー光源又はLEDがより好ましい。この場
合、高感度化を達成する点で、用いる分光増感化合物等
の光吸収材料の吸収波長に適合した波長を持つ光源を適
宜選択することが好ましい。一方、各記録層中には、光
源に適合した光吸収材料を選択的に使用することによ
り、青〜赤色の光源や小型で安価な赤外レーザー等を使
用することができ、その用途が広がるだけでなく、高感
度化、高鮮鋭化を図ることができる。
【0127】加熱する場合の加熱方法としては、従来公
知の方法の中から適宜選択することができ、例えば、ヒ
ートローラー等により処理することができる。前記加熱
方法としては、特に限定されるものではなく、記録層表
面全面を一度に照射する方法でも、ローラー搬送等によ
り記録面を徐々に加熱し、最終的に所望の部分又は全面
を加熱する方法でもよいが、ほぼ均一な温度により記録
面を加熱しうる方法であればよい。前記加熱温度として
は、一般に、80〜200℃が好ましく、85〜130
℃がより好ましい。また、加熱時間としては、1秒〜5
分が好ましく、3秒〜1分がより好ましい。
【0128】本発明の光重合性組成物は、上記のように
露光及び加熱処理を施した後、アルカリ現像液により現
像処理して最終画像を形成することができる。前記現像
液としては、アルカリ性水溶液であれば、特に限定され
るものではなく、公知のアルカリ水溶液や現像液の中か
ら適宜選択することができる。
【0129】現像処理の方法としては、特に限定される
ものではなく、本発明の光重合性組成物を、アルカリ現
像液を入れた浴中に浸漬したり、アルカリ現像液をスプ
レー状に噴霧したりして、処理することができる。現像
時のアルカリ現像液の現像温度としては、5〜40℃が
好ましい。また、さらに後述のような定着工程を設ける
ことも有効である。
【0130】<感光感熱記録材料及び画像記録方法>本
発明の感光感熱記録材料の画像記録方法に使用する感光
感熱記録材料は、(a)支持体上に、発色成分Aを内包
した熱応答性マイクロカプセルと、少なくとも、同一分
子内に重合性基と前記発色成分Aと反応して発色する部
位とを有する実質的に無色の化合物Bと、光重合開始剤
を内包する熱応答性マイクロカプセルと、を含有する光
重合性組成物と、を含む感光感熱記録層を有する感光感
熱記録材料、又は、(b)支持体上に、発色成分Aを内
包した熱応答性マイクロカプセルと、少なくとも、前記
発色成分Aと反応して発色する実質的に無色の化合物C
と、同一分子内に重合性基と前記発色成分Aと化合物C
との反応を抑制する部位とを有する実質的に無色の化合
物Dと、光重合開始剤を内包する熱応答性マイクロカプ
セルと、を含有する光重合性化合物と、を含む感光感熱
記録層を有する感光感熱記録材料、であって、前記
(a),(b)における感光感熱記録層を、単一層又は2
層以上を塗設することにより構成される。
【0131】前記感光感熱記録材料(a)は、所望の画
像形状に露光することにより、マイクロカプセルに内包
された光重合開始剤からラジカルが発生し、該ラジカル
がカプセル外に拡散することにより近傍の光重合性組成
物が重合反応を開始する。次いで、加熱することにより
更にラジカルの拡散が促進されるとともに記録層内の粘
度も低下することにより急速に硬化反応が進み、所望の
画像形状に潜像を形成すると同時に未露光部分に存在す
る前記化合物Bが加熱により記録材料内を移動し、カプ
セル内の発色成分Aと反応し画像様に発色する。従っ
て、露光部では発色せず、未露光部の硬化されなかった
部分が発色し画像を形成するポジ型の感光感熱記録材料
である。
【0132】前記の感光感熱記録材料の露光からラジカ
ルが発生した後重合に寄与する機構は必ずしも明確では
ないが、露光によりマイクロカプセルに内包された光重
合開始剤からラジカルが発生し、該ラジカルがカプセル
外に徐々に拡散して近傍にあるマイクロカプセル外部の
光重合性組成物が重合し次第に硬化するが、加熱により
ラジカルの拡散が促進され完全な潜像が形成され、この
潜像形成と同時に未露光部分に存在する前記化合物B、
例えば、電子受容性化合物が加熱により記録材料内を移
動し、マイクロカプセル内の電子供与性無色染料等の発
色成分Aと反応、発色するものと考えられる。従って、
硬化されなかった部分のみが発色し、コントラストの高
い鮮明なポジ画像を形成することができる。
【0133】前記感光感熱記録材料(b)は、所望の画
像形状に露光することにより、マイクロカプセルに内包
された光重合開始剤からラジカルが発生し、該ラジカル
がカプセル外に拡散すると、近傍の前記重合性基を有す
る前記化合物Dが重合反応を開始する。次いで、加熱す
ることにより更にラジカルの拡散が促進されるとともに
記録層内の粘度も低下することにより急速に重合して膜
を硬化し、所望の画像潜像を形成する。この潜像(硬化
部)形成と同時に、形成された潜像の持つ膜性に依存し
て前記化合物Cが移動し、カプセル内の発色成分Aと反
応して画像を形成する。従って、露光部が発色して、画
像を形成するネガ型の感光感熱記録材料である。
【0134】この機構についても明確ではないが、露光
によりマイクロカプセルに内包された光重合開始剤から
ラジカルが発生し、該ラジカルがカプセル外に徐々に拡
散して近傍にあるマイクロカプセル外部に存在する前記
化合物D、例えば、ビニルモノマーが次第に重合する
が、加熱によりラジカルの拡散が促進されるとともにビ
ニルモノマーの粘度も低下して完全に重合される一方、
露光部分に共存する電子受容性化合物は形成された重合
体には全く取り込まれず、むしろビニルモノマー等との
相互作用が低下して、拡散速度の高い移動可能な状態で
存在する。従って、前記加熱により、ラジカルの拡散と
同時に露光部における前記化合物C、例えば、電子受容
性化合物が優先的に記録材料内で移動し、マイクロカプ
セル内の電子供与性無色染料等の前記発色成分Aと反応
することになる。
【0135】一方、未露光部の電子受容性化合物は、共
存するビニルモノマーにトラップされて存在するため、
加熱してもカプセル壁を透過できずに電子供与性無色染
料と反応せず、発色に寄与できないと考えられる。従っ
て、この感光感熱記録材料では、露光部分が発色し、未
露光部分では発色せずに画像を形成するため、コントラ
ストの高い鮮明なネガ画像を形成することができる。
【0136】また、支持体上に、複数の記録層を形成し
て構成される感光感熱記録層を有してなる感光感熱記録
材料としてもよい。この場合にそれぞれ異なる色相に発
色する発色成分Aをカプセル中に存在させた単色の感光
感熱記録層を複数積層した感光感熱記録材料を用い、光
照射することにより多色画像を実現することができる。
【0137】本発明の画像記録方法は、前記のような感
光感熱記録材料を用いた画像記録方法であり、少なくと
も、所望の画像形状のパターンに応じて、その画像形状
に露光することによりマイクロカプセル内の光重合開始
剤からラジカルを発生する露光工程と、加熱によりラジ
カルの拡散が促進され、光重合性組成物が潜像形成し、
同時に発色成分が潜像に応じて発色、画像形成する発色
工程と、記録層表面を光照射して形成画像を定着し、光
重合開始剤成分を消色する定着工程と、を有する画像記
録方法である。
【0138】前記露光工程では、層中の光重合性組成物
が、所望の画像形状のパターンに応じて露光され、潜像
を形成する。その後、発色工程において、記録層面を加
熱することにより記録層中に含まれる発色成分と、発色
成分と反応して発色させる化合物又は化合物中の発色さ
せる特定の基とが反応して、予め形成された潜像の形状
に発色し画像を形成する。
【0139】前記露光工程で画像形成用に用いる光源と
しては、前記本発明の光重合性組成物の露光に使用可能
な光源と同様の光源を用いることができる。
【0140】次に、前記発色工程では、加熱することに
より前記露光工程で生じたラジカルのカプセル外への拡
散が促進されるとともに層内の粘度が低下し、急速に近
傍の光重合性組成物が潜像を形成すると同時に、感光感
熱記録層中に含まれる発色成分と、発色成分と反応して
発色する化合物、或いは、化合物中の発色する特定の基
と、が反応して、予め形成された潜像の形状に発色し、
画像を形成する。
【0141】本発明の画像記録方法においては、前記発
色工程を経た後に定着工程を設ける。該定着工程では、
記録層表面の全面をさらに特定の光源により光照射する
ことにより、前記発色工程で形成された画像を定着する
とともに、記録層中に残存する光重合開始剤成分による
着色を消色する。この定着工程を経ることにより、非画
像部の白色性を高めることができ、化学的に安定した最
終画像を得ることができる。また、発色成分にジアゾニ
ウム塩化合物を用いた場合には、画像形成後の記録層中
に残存するジアゾニウム塩化合物をも光照射により失活
させることができるため、濃度変動や変色等のない形成
画像の保存安定化にも有用である。
【0142】前記定着工程で用いることのできる光源と
しては、感光感熱記録材料の感光感熱記録層中に含有さ
れる光重合開始剤の最大吸収波長±50nmの領域に波
長を有する光源を用いることが好ましいが、使用する光
重合開始剤の吸収波長に適合した波長を有する光源を適
宜選択して用いることがより好ましい。具体的には、水
銀灯、超高圧水銀灯、無電極放電型水銀灯、キセノンラ
ンプ、タングステンランプ、メタルハライドランプ、蛍
光灯等の幅広い光源を好適に挙げることができる。
【0143】また、定着工程における分光増感化合物等
の着色に対する光消色性を促進する目的で、光重合に一
般的に用いられる、公知の光重合開始剤を併用すること
もできる。即ち、生成ラジカルが分光増感化合物の共鳴
構造中にラジカル付加すると、その共鳴構造を断ち切ら
れ、分光増感色素が消色される。例えば、可視領域で分
光増感する場合には、カチオン系シアニン色素に対応す
るアニオン性有機ボレート化合物を用いることが有用で
ある。この場合、アニオン性有機ボレート化合物の電子
移動によりラジカルが発生し、分光増感化合物の光励起
状態を断ち切り消色させるため、カチオン系シアニン色
素とアニオン性有機ボレート化合物とは近接して存在さ
せることが効果的な態様である。従って、光重合開始剤
を内包するマイクロカプセル中に共存させて用いること
がより好ましい。
【0144】上記の、光重合に一般的に用いられる公知
の光重合開始剤をカプセル内に併用して用いる場合、こ
の光重合開始剤と後述のボレート化合物I又はボレート
化合物IIとの総使用量が、後述する分光増感色素/ボレ
ート化合物Iの比又はボレート化合物I/ボレート化合
物IIの比(即ち、色素部分とボレート部分との存在比
率)の割合を満たす範囲で使用することができる。
【0145】前記定着工程における光照射の方法として
は、特に限定されるものではなく、記録層表面全面を一
度に照射する方法でも、スキャニング等により記録面を
徐々に光照射し最終的に全面を照射する方法でもよい
が、ほぼ均一の照射光を用いて、最終的に画像形成後の
感光感熱記録材料の記録面全体に照射することができる
方法であればよい。このように、記録面全体を光照射す
ることが本発明の効果をより効果的に奏する観点から好
ましい。前記定着工程における光照射時間としては、形
成画像が定着し、地肌部を十分に消色しうるのに要する
時間照射する必要があるが、十分な画像定着性と光消色
性を得ながら、記録速度を低下を生じないという観点か
ら、数秒〜数十分が好ましく、数秒〜数分がより好まし
い。
【0146】次に、前記本発明の画像記録方法に用いる
本発明の感光感熱記録材料について説明する。本発明の
感光感熱記録材料の基本的な構成としては、上述の感光
感熱記録材料(a)又は(b)に該当するものが挙げら
れる。以下に、本発明の感光感熱記録材料に用いる構成
成分について説明する。
【0147】前記感光感熱記録材料中には、発色源とし
て、マイクロカプセルに内包した発色成分A及び前記発
色成分Aと反応して発色させる実質的に無色の化合物
(前記化合物B又は化合物C;以下、「発色させる化合
物」という場合がある。)を含有させる。
【0148】前記発色源としての二成分(発色成分A及
び発色させる化合物)の組合せとしては、下記(ア)〜
(ツ)の組合せを好適に挙げることができる(下記例に
おいて、それぞれ前者が発色成分、後者が発色させる化
合物を表す。)。 (ア)電子供与性染料前駆体と電子受容性化合物との組
合せ。 (イ)ジアゾニウム塩化合物とカップリング成分(以
下、適宜「カプラー化合物」と称する。)との組合せ。 (ウ)ベヘン酸銀、ステアリン酸銀等の有機酸金属塩
と、プロトカテキン酸、スピロインダン、ハイドロキノ
ン等の還元剤との組合せ。 (エ)ステアリン酸第二鉄、ミリスチン酸第二鉄等の長
鎖脂肪酸鉄塩と、タンニン酸、没食子酸、サリチル酸ア
ンモニウム等のフェノール類との組合せ。 (オ)酢酸、ステアリン酸、パルミチン酸等のニッケ
ル、コバルト、鉛、銅、鉄、水銀、銀塩のような有機酸
重金属塩と、硫化カルシウム、硫化ストロンチウム、硫
化カリウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類金属硫
化物との組合せ、又は前記有機酸重金属塩と、s−ジフ
ェニルカルバジド、ジフェニルカルバゾン等の有機キレ
ート剤との組合せ。
【0149】(カ)銀、鉛、水銀、ナトリウム等の硫酸
塩等の重金属硫酸塩と、ナトリウムテトラチオネート、
チオ硫酸ソーダ、チオ尿素等の硫黄化合物との組合せ。 (キ)ステアリン酸第二鉄等の脂肪族第二鉄塩と、3,
4−ヒドロキシテトラフェニルメタン等の芳香族ポリヒ
ドロキシ化合物との組合せ。 (ク)シュウ酸銀、シュウ酸水銀等の有機酸金属塩と、
ポリヒドロキシアルコール、グリセリン、グリコール等
の有機ポリヒドロキシ化合物との組合せ。 (ケ)ペラルゴン酸第二鉄、ラウリン酸第二鉄等の脂肪
酸第二鉄塩と、チオセシルカルバミドやイソチオセシル
カルバミド誘導体との組合せ。 (コ)カプロン酸鉛、ペラルゴン酸鉛、ベヘン酸鉛等の
有機酸鉛塩と、エチレンチオ尿素、N−ドデシルチオ尿
素等のチオ尿素誘導体との組合せ。
【0150】(サ)ステアリン酸第二鉄、ステアリン酸
銅等の高級脂肪族重金属塩とジアルキルジチオカルバミ
ン酸亜鉛との組合せ。 (シ)レゾルシンとニトロソ化合物との組合せのような
オキサジン染料を形成するもの。 (ス)ホルマザン化合物と還元剤および/又は金属塩と
の組合せ。 (セ)保護された色素(又はロイコ色素)プレカーサと
脱保護剤との組合せ。 (ソ)酸化型発色剤と酸化剤との組合せ。 (タ)フタロニトリル類とジイミノイソインドリン類と
の組合せ。(フタロシアニンが生成する組合せ。) (チ)イソシアナート類とジイミノイソインドリン類と
の組合せ(着色顔料が生成する組合せ)。 (ツ)顔料プレカーサーと酸または塩基との組合せ(顔
料が形成する組合せ)。
【0151】本発明の記録材料のマイクロカプセルに内
包する発色成分としては、前記発色成分Aのうち、実質
的に無色の電子供与性染料前駆体(以下、「電子供与性
無色染料」という。)又はジアゾニウム塩化合物が好ま
しい。
【0152】前記電子供与性無色染料としては、従来よ
り公知のものを使用することができ、前記化合物B又は
化合物Cと反応して発色するものであれば全て使用する
ことができる。以下に、その具体例を示すが、本発明に
使用することができる電子供与性化合物はこれらに限定
されるものではない。具体的には、フタリド系化合物、
フルオラン系化合物、フェノチアジン系化合物、インド
リルフタリド系化合物、ロイコオーラミン系化合物、ロ
ーダミンラクタム系化合物、トリフェニルメタン系化合
物、トリアゼン系化合物、スピロピラン系化合物、ピリ
ジン系、ピラジン系化合物、フルオレン系化合物等の各
種化合物を挙げることができる。
【0153】フタリド系化合物としては、例えば、米国
再発行特許第23,024号、米国特許第3,491,
111号、同第3,491,112号、同第3,49
1,116号及び同第3,509,174号に記載の化
合物が挙げられ、具体的には、3,3−ビス(p−ジメ
チルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、
3,3−ビス(p−ジエチルアミノ−o−ブトキシフェ
ニル)−4−アザフタリド、3−(p−ジエチルアミノ
−o−ブトキシフェニル)−3−(1−ペンチル−2−
メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、3
−(p−ジプロピルアミノ−o−メチルフェニル)−3
−(1−オクチル−2−メチルインドール−3−イル)
−5−アザ(又は−6−アザ、又は−7−アザ)フタリ
ド等が挙げられる。
【0154】フルオラン系化合物としては、例えば、米
国特許第3,624,107号、同第3,627,78
7号、同第3,641,011号、同第3,462,8
28号、同第3,681,390号、同第3,920,
510号、同第3959,571号に記載の化合物が挙
げられ、具体的には、2−(ジベンジルアミノ)フルオ
ラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルアミノ
フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジブチル
アミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N
−エチル−N−イソアミルアミノフルオラン、2−アニ
リノ−3−メチル−6−N−メチル−N−シクロヘキシ
ルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−クロル−6−
ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル
−6−N−エチル−N−イソブチルアミノフルオラン、
2−アニリノ−6−ジブチルアミノフルオラン、2−ア
ニリノ−3−メチル−6−N−エチル−N−テトラヒド
ロフルフリルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メ
チル−6−ピペリジノアミノフルオラン、2−(o−ク
ロロアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、2−
(3,4−ジクロルアニリノ)−6−ジエチルアミノフ
ルオラン等が挙げられる。
【0155】チアジン系化合物としては、例えば、ベン
ゾイルロイコンメチレンブルー、p−ニトロベンジルロ
イコメチレンブルー等が挙げられる。
【0156】ロイコオーラミン系化合物としては、例え
ば、4,4’−ビス−ジメチルアミノベンズヒドリンベ
ンジルエーテル、N−ハロフェニル−ロイコオーラミ
ン、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラ
ミン等が挙げられる。
【0157】ローダミンラクタム系化合物としては、ロ
ーダミン−B−アニリノラクタム、ローダミン−(p−
ニトリノ)ラクタム等が挙げられる。
【0158】スピロピラン系化合物としては、例えば、
米国特許第3,971,808号に記載の化合物が挙げ
られ、具体的には、3−メチル−スピロ−ジナフトピラ
ン、3−エチル−スピロ−ジナフトピラン3,3’−ジ
クロロ−スピロ−ジナフトピラン、3−ベンジルスピロ
−ジナフトピラン、3−メチル−ナフト−(3−メトキ
シ−ベンゾ)スピロピラン、3−プロピル−スピロ−ジ
ベンゾピラン等が挙げられる。
【0159】ピリジン系、ピラジン系化合物類として
は、例えば、米国特許第3,775,424号、同第
3,853,869号、同第4,246,318号に記
載の化合物が挙げられる。
【0160】フルオレン系化合物としては、例えば、特
願昭61−240989号等に記載の化合物が挙げられ
る。
【0161】本発明の感光感熱記録材料をフルカラー記
録材料として用いる場合、シアン、マゼンタ、イエロー
の各発色色素用の電子供与性無色染料を使用する。シア
ン、マゼンタ、イエロー発色色素としては、米国特許第
4,800,149号等に記載の各色素を使用すること
ができる。さらに、イエロー発色色素用電子供与性無色
染料としては、米国特許第4,800,148号等に記
載の色素も使用することができ、シアン発色色素用電子
供与性無色染料としては、特開平63−53542号等
に記載の色素も使用することができる。
【0162】前記電子供与性無色染料の使用量として
は、感光感熱記録層中に0.01〜3g/m2 が好まし
く、0.1〜1g/m2 がより好ましい。前記使用量
が、0.01g/m2 未満であると、十分な発色濃度を
得ることができないことがあり、3g/m2 を超える
と、塗布適性が劣化することがある。多層記録層の場合
には、前記使用量の電子供与性無色染料を含有する記録
層を複数積層して構成する。
【0163】前記ジアゾニウム塩化合物としては、下記
式で表される化合物を挙げることができる。 Ar−N2 + - 〔式中、Arは芳香族環基を表し、X- は酸アニオンを
表す。〕
【0164】このジアゾニウム塩化合物は加熱によりカ
プラーとカップリング反応を起こして発色したり、また
光によって分解する化合物である。これらはAr部分の
置換基の位置や種類によって、その最大吸収波長を制御
することが可能である。
【0165】前記式において、Arは、置換又は無置換
のアリール基を表す。置換基としては、アルキル基、ア
ルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオ
キシ基、アリールチオ基、アシル基、アルコキシカルボ
ニル基、カルバモイル基、カルボアミド基、スルホニル
基、スルファモイル基、スルホンアミド基、ウレイド
基、ハロゲン基、アミノ基、ヘテロ環基、ニトロ基、シ
アノ基等が挙げられ、これら置換基は、更に置換されて
いてもよい。
【0166】また、アリール基としては、炭素原子数6
〜30のアリール基が好ましく、例えば、フェニル基、
2−メチルフェニル基、2−クロロフェニル基、2−メ
トキシフェニル基、2−ブトキシフェニル基、2−(2
−エチルヘキシルオキシ)フェニル基、2−オクチルオ
キシフェニル基、3−(2,4−ジ−t−ペンチルフェ
ノキシエトキシ)フェニル基、4−クロロフェニル基、
2,5−ジクロロフェニル基、2,4,6−トリメチル
フェニル基、3−クロロフェニル基、3−メチルフェニ
ル基、3−メトキシフェニル基、3−ブトキシフェニル
基、3−シアノフェニル基、3−(2−エチルヘキシル
オキシ)フェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、
3,5−ジクロロフェニル基、3,4−ジメトキシフェ
ニル基、
【0167】3−(ジブチルアミノカルボニルメトキ
シ)フェニル基、4−シアノフェニル基、4−メチルフ
ェニル基、4−メトキシフェニル基、4−ブトキシフェ
ニル基、4−(2−エチルヘキシルオキシ)フェニル
基、4−ベンジルフェニル基、4−アミノスルホニルフ
ェニル基、4−N,N−ジブチルアミノスルホニルフェ
ニル基、4−エトキシカルボニルフェニル基、4−(2
−エチルヘキシルカルボニル)フェニル基、4−フルオ
ロフェニル基、3−アセチルフェニル基、2−アセチル
アミノフェニル基、4−(4−クロロフェニルチオ)フ
ェニル基、4−(4−メチルフェニル)チオ−2,5−
ブトキシフェニル基、4−(N−ベンジル−N−メチル
アミノ)−2−ドデシルオキシカルボニルフェニル基、
等が挙げられる。
【0168】また、これらの基は、さらに、アルキルオ
キシ基、アルキルチオ基、置換フェニル基、シアノ基、
置換アミノ基、ハロゲン原子、ヘテロ環基等により置換
されていてもよい。
【0169】塩を形成するジアゾニウムの具体例として
は、4−(p−トリルチオ)−2,5−ジブトキシベン
ゼンジアゾニウム、4−(4−クロロフェニルチオ)−
2,5−ジブトキシベンゼンジアゾニウム、4−(N,
N−ジメチルアミノ)ベンゼンジアゾニウム、4−
(N,N−ジエチルアミノ)ベンゼンジアゾニウム、4
−(N,N−ジプロピルアミノ)ベンゼンジアゾニウ
ム、4−(N−メチル−N−ベンジルアミノ)ベンゼン
ジアゾニウム、4−(N,N−ジベンジルアミノ)ベン
ゼンジアゾニウム、4−(N−エチル−N−ヒドロキシ
エチルアミノ)ベンゼンジアゾニウム、4−(N,N−
ジエチルアミノ)−3−メトキシベンゼンジアゾニウ
ム、4−(N,N−ジメチルアミノ)−2−メトキシベ
ンゼンジアゾニウム、4−(N−ベンゾイルアミノ)−
2,5−ジエトキシベンゼンジアゾニウム、4−モルホ
リノ−2,5−ジブトキシベンゼンジアゾニウム、
【0170】4−アニリノベンゼンジアゾニウム、4−
〔N−(4−メトキシベンゾイル)アミノ〕−2.5−
ジエトキシベンゼンジアゾニウム、4−ピロリジノ−3
−エチルベンゼンジアゾニウム、4−〔N−(1−メチ
ル−2−(4−メトキシフェノキシ)エチル)−N−ヘ
キシルアミノ〕−2−ヘキシルオキシベンゼンジアゾニ
ウム、4−〔N−(2−(4−メトキシフェノキシ)エ
チル)−N−ヘキシルアミノ〕−2−ヘキシルオキシベ
ンゼンジアゾニウム、2−(1−エチルプロピルオキ
シ)−4−〔ジ−(ジ−n−ブチルアミノカルボニルメ
チル)アミノ〕ベンゼンジアゾニウム等が挙げられる。
【0171】本発明に用いられるジアゾニウム塩化合物
の最大吸収波長λmax は、450nm以下であることが
効果の点から好ましく、290〜440nmにあること
がより好ましい。また、本発明において用いられるジア
ゾニウム塩化合物は、炭素原子数が12以上で、水に対
する溶解度が1%以下で、かつ酢酸エチルに対する溶解
度が5%以上であることが望ましい。
【0172】以下に、本発明の記録材料に好適に使用し
うるジアゾニウム塩化合物の具体例を示すが、本発明は
これに限定されるものではない。
【0173】
【化26】
【0174】
【化27】
【0175】
【化28】
【0176】
【化29】
【0177】
【化30】
【0178】
【化31】
【0179】本発明において、ジアゾニウム塩化合物
は、単独で用いてもよいし、さらに色相調整等の諸目的
に応じて、2種以上を併用することもできる。
【0180】感光感熱記録層中における、前記ジアゾニ
ウム塩化合物の使用量としては、0.01〜3g/m2
が好ましく、0.02〜1.0g/m2 がより好まし
い。前記使用量が、0.01g/m2 未満であると、十
分な発色性を得ることができないことがあり、3g/m
2 を超えると、感度が低下したり、定着時間が長くなる
ことがある。多層記録層の場合には、前記使用量の電子
供与性無色染料を含有する記録層を複数積層して構成す
る。
【0181】本発明の感光感熱記録材料においては、そ
の感光感熱記録層中に、前記発色成分Aのほか、少なく
とも光重合性組成物を含有して構成される。該光重合性
組成物としては、上述した本発明の光重合性組成物を使
用する。ここで、前記本発明の光重合性組成物を構成す
る重合性基を有する化合物のうち、特に、同一分子内に
重合性基と前記発色成分Aと反応して発色させる部位と
を有する実質的に無色の化合物B、或いは、同一分子内
に重合性基と前記発色成分Aと化合物Cとの反応を抑制
する部位とを有する実質的に無色の化合物Dを用いる。
但し、前記重合性基を有する化合物として、化合物Dを
用いる場合には、前記発色成分Aと反応して発色させる
化合物が存在せず、画像形成が困難となるため、前記光
重合性組成物中に、さらに発色成分Aと反応して発色さ
せる実質的に無色の化合物Cを共存させる。
【0182】感光感熱記録層中に使用する、同一分子内
に重合性基と前記発色成分Aと反応して発色する部位と
を有する実質的に無色の化合物Bとしては、前記本発明
の光重合性組成物において使用可能な、重合性基を有す
る電子受容性化合物又は重合性基を有するカプラー化合
物等の、前記発色成分Aと反応して発色し、かつ光に反
応して重合し、硬化するという両機能を有するものであ
れば全て挙げることができる。
【0183】本発明の感光感熱記録材料において、発色
成分として、電子供与性無色染料が共存する場合には、
前記重合性基を有する電子受容性化合物を組合わせて用
いることにより、光照射により所望の潜像を形成でき、
該潜像に応じて発色させて画像を形成することができ
る。感光感熱記録材料の感光感熱記録層中における、前
記重合性基を有する電子受容性化合物の使用量として
は、使用する電子供与性無色染料1重量部に対し、0.
5〜20重量部が好ましく、3〜10重量部がより好ま
しい。前記使用量が、0.5重量部未満であると、十分
な発色濃度を得ることができないことがあり、20重量
部を超えると、感度が低下したり、塗布適性が劣化する
ことがある。
【0184】本発明の感光感熱記録材料において、発色
成分として、ジアゾニウム塩化合物が共存する場合に
は、前記重合性基を有するカプラー化合物を組合わせて
用いることにより、光照射により所望の潜像を形成で
き、該潜像に応じて発色させ、画像を形成することがで
きる。感光感熱記録材料の感光感熱記録層中における、
前記重合性基を有するカプラー化合物の使用量として
は、ジアゾニウム塩化合物1重量部に対し、0.5〜2
0重量部が好ましく、1〜10重量部がより好ましい。
前記使用量が、0.5重量部未満であると、十分な発色
濃度を得ることができないことがあり、20重量部を超
えると、塗布適性が劣化することがある。
【0185】また、前記のような重合性基を有する化合
物Bに代えて、重合性基を有しない、発色成分Aと反応
して発色させる実質的に無色の化合物Cを使用すること
もできる。但し、前記化合物Cは重合性基を有しないた
め、記録層に光重合による膜硬化作用を付与する目的
で、他に重合性基を有する化合物Dを併用して用いる。
前記化合物Dとしては、用いる化合物Cに応じて、適合
する化合物D、即ち、上述した光重合性モノマーD1
は光重合性モノマーD2 を選択して用いる。
【0186】前記化合物Cとしては、重合性基を有しな
い全ての電子受容性化合物又はカプラー化合物を使用す
ることができる。重合性基を有しない電子受容性化合物
としては、前記発色成分Aの1つである電子供与性無色
染料と反応して発色しうるものであれば、全て使用する
ことができる。
【0187】重合性基を有しない電子受容性化合物とし
ては、例えば、フェノール誘導体、サリチル酸誘導体、
芳香族カルボン酸の金属塩、酸性白土、ペントナイト、
ノボラック樹脂、金属処理ノボラック樹脂、金属錯体等
が挙げられる。具体的には、特公昭40−9309号、
特公昭45−14039号、特開昭52−140483
号、特開昭48−51510号、特開昭57−2108
86号、特開昭58−87089号、特開昭59−11
286号、特開昭60−176795号、特開昭61−
95988号等に記載されている。
【0188】上記のうち、具体的には、下記化合物を挙
げることができる。フェノール誘導体としては、例え
ば、2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、4−t−ブチルフェノール、4−フェニルフェノー
ル、4−ヒドロキシジフェノキシド、1,1’−ビス
(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン、1,1’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロ
ヘキサン、1,1’−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキ
シフェニル)−2−エチルブタン、4,4’−sec−
イソオクチリデンジフェノール、4,4’−sec−ブ
チリデンジフェノール、4−tert−オクチルフェノ
ール、4−p−メチルフェニルフェノール、4,4’−
メチルシクロヘキシリデンフェノール、4,4’−イソ
ペンチリデンフェノール、p−ヒドロキシ安息香酸ベン
ジル等が挙げられる。
【0189】サリチル酸誘導体としては、例えば、4−
ペンタデシルサリチル酸、3,5−ジ(α−メチルベン
ジル)サリチル酸、3,5−ジ(tert−オクチル)
サリチル酸、5−オクタデシルサリチル酸、5−α−
(p−α−メチルベンジルフェニル)エチルサリチル
酸、3−α−メチルベンジル−5−tert−オクチル
サリチル酸、5−テトラデシルサリチル酸、4−ヘキシ
ルオキシサリチル酸、4−シクロヘキシルオキシサリチ
ル酸、4−デシルオキシサリチル酸、4−ドデシルオキ
シサリチル酸、4−ペンタデシルオキシサリチル酸、4
−オクタデシルオキシサリチル酸等、及びこれらの亜
鉛、アルミニウム、カルシウム、銅、鉛塩等が挙げられ
る。
【0190】前記重合性基を有しない電子受容性化合物
の使用量としては、電子供与性無色染料の使用量に対
し、5〜1000重量%が好ましい。
【0191】この場合、前記光重合性モノマーD1 を併
用するが、該光重合性モノマーD1の使用量としては、
前記発色成分Aと反応して発色する実質的に無色の化合
物C1重量部に対して、0.1〜10重量部が好まし
く、0.5〜5重量部がより好ましい。前記使用量が、
0.1重量部未満であると、露光工程で潜像を形成する
ことができないことがあり、10重量部を超えると、発
色濃度が低下することがある。
【0192】重合性基を有しないカプラー化合物として
は、前記発色成分Aの一つであるジアゾニウム塩化合物
と反応して発色しうるものであれば全て使用することが
できる。前記重合性基を有しないカプラー化合物は、塩
基性雰囲気及び/又は中性雰囲気でジアゾニウム塩化合
物とカップリングして色素を形成するものであり、色相
調整等種々目的に応じて、複数種を併用することが可能
である。
【0193】重合性基を有しないカプラー化合物として
は、カルボニル基の隣にメチレン基を有するいわゆる活
性メチレン化合物、フェノール誘導体、ナフトール誘導
体などを挙げることができ、本発明の目的に合致する範
囲で適宜、選択して使用することができる。
【0194】前記重合性基を有しないカプラー化合物と
しては、レゾルシン、フロログルシン、2,3−ジヒド
ロキシナフタレン、2,3−ジヒドロキシナフタレン−
6−スルホン酸ナトリウム、1−ヒドロキシ−2−ナフ
トエ酸モルホリノプロピルアミド、2−ヒドロキシ−3
−ナフタレンスルホン酸ナトリウム、2−ヒドロキシ−
3−ナフタレンスルホン酸アニリド、2−ヒドロキシ−
3−ナフタレンスルホン酸モルホリノプロピルアミド、
2−ヒドロキシ−3−ナフタレンスルホン酸−2−エチ
ルヘキシルオキシプロピルアミド、2−ヒドロキシ−3
−ナフタレンスルホン酸−2−エチルヘキシルアミド、
5−アセトアミド−1−ナフトール、
【0195】1−ヒドロキシ−8−アセトアミドナフタ
レン−3,6−ジスルホン酸ナトリウム、1−ヒドロキ
シ−8−アセトアミドナフタレン−3,6−ジスルホン
酸ジアニリド、1,5−ジヒドロキシナフタレン、2−
ヒドロキシ−3−ナフトエ酸モルホリノプロピルアミ
ド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸オクチルアミド、
2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸アニリド、5,5−ジ
メチル−1,3−シクロヘキサンジオン、1,3−シク
ロペンタンジオン、5−(2−n−テトラデシルオキシ
フェニル)−1,3−シクロヘキサンジオン、5−フェ
ニル−4−メトキシカルボニル−1,3−シクロヘキサ
ンジオン、5−(2,5−ジ−n−オクチルオキシフェ
ニル)−1,3−シクロヘキサンジオン、N,N’−ジ
シクロヘキシルバルビツール酸、N,N’−ジ−n−ド
デシルバルビツール酸、
【0196】N−n−オクチル−N’−n−オクタデシ
ルバルビツール酸、N−フェニル−N’−(2,5−ジ
−n−オクチルオキシフェニル)バルビツール酸、N,
N’−ビス(オクタデシルオキシカルボニルメチル)バ
ルビツール酸、1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾ
ロン、1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−
アニリノ−5−ピラゾロン、1−(2,4,6−トリク
ロロフェニル)−3−ベンズアミド−5−ピラゾロン、
6−ヒドロキシ−4−メチル−3−シアノ−1−(2−
エチルヘキシル)−2−ピリドン、2,4−ビス−(ベ
ンゾイルアセトアミド)トルエン、1,3−ビス−(ピ
バロイルアセトアミドメチル)ベンゼン、ベンゾイルア
セトニトリル、テノイルアセトニトリル、アセトアセト
アニリド、ベンゾイルアセトアニリド、ピバロイルアセ
トアニリド、2−クロロ−5−(N−n−ブチルスルフ
ァモイル)−1−ピバロイルアセトアミドベンゼン、1
−(2−エチルヘキシルオキシプロピル)−3−シアノ
−4−メチル−6−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロピリ
ジン−2−オン、1−(ドデシルオキシプロピル)−3
−アセチル−4−メチル−6−ヒドロキシ−1,2−ジ
ヒドロピリジン−2−オン、1−(4−n−オクチルオ
キシフェニル)−3−tert−ブチル−5−アミノピ
ラゾール等が挙げられる。
【0197】重合性基を有しないカプラー化合物の詳細
は、特開平4−201483号、特開平7−22336
7号、特開平7−223368号、特開平7−3236
60号、特開平5−278608号、特開平5−297
024号、特開平6−18669号、特開平6−186
70号、特開平7−316280号、等に記載されてお
り、本願出願人が先に提出した、特開平9−31902
5(特願平8−132394号)、特開平9−2164
68号、特開平9−216469特開平9−31902
5号、特開平10−35113号、特開平10−193
801号、特開平10−264532号等に記載された
ものも参照できる。
【0198】感光感熱記録層中における、重合性基を有
しないカプラー化合物の使用量としては、重合性基を有
するカプラー化合物の場合同様、0.02〜5g/m2
が好ましく、効果の点から0.1〜4g/m2 がより好
ましい。前記添加量が、0.02g/m2 未満である
と、十分な発色濃度を得ることができないことがり、5
g/m2 を越えると、塗布適性が悪くなることがある。
【0199】この場合、前記光重合性モノマーD2 を併
用するが、該光重合性モノマーD2の使用量としては、
前記発色成分Aと反応して発色する実質的に無色の化合
物C1重量部に対し、0.1〜10重量部が好ましく、
0.5〜5重量部がより好ましい。前記使用量が、0.
1重量部未満であると、露光工程で潜像を形成すること
ができないことがあり、10重量部を超えると、発色濃
度が低下することになることがある。
【0200】重合性基を有しないカプラー化合物につい
ても、前記重合性基を有するカプラー化合物の場合と同
様にして、固体分散又は乳化して用いることができる。
前記固体分散又は乳化の方法としては、前記重合性基を
有するカプラー化合物の場合と同様の方法を用いること
ができる。
【0201】また、カップリング反応を促進する目的
で、前記重合性基を有するカプラー化合物の場合と同様
の有機塩基を用いることができ、その使用量も同様であ
る。
【0202】また、発色反応を促進させる目的で用いる
発色助剤も、前記重合性基を有するカプラー化合物の場
合と同様のものを使用することができる。
【0203】次に、本発明の感光感熱記録材料の感光感
熱記録層に含有する光重合開始剤について説明する。光
重合開始剤は、前記本発明の感光感熱記録材料(a),
(b)のいずれの場合にも使用し、マイクロカプセルに
内包して用いる。ここで、形成するマイクロカプセル
は、特に限定されるものではなく、前記発色成分Aをマ
イクロカプセル中に内包させる場合と同様の方法で形成
することができる。カプセル化は、前記本発明の光重合
性組成物において使用可能なカプセル壁の材料と同様の
材料を用い、後述するマイクロカプセルの製造方法によ
り行うことができる。即ち、前記マイクロカプセル内包
の光重合開始剤としては、上述した本発明の光重合性組
成物に用いた光重合開始剤と同様のものを使用すること
ができる。また、光重合開始剤の使用量としては、前記
本発明の光重合性組成物の場合と同じ量を用いる。
【0204】マイクロカプセルに内包された光重合開始
剤は、露光によりラジカルを発生し、発色工程で加熱さ
れると、層内の粘度の低下とともにラジカルの拡散が促
進され、その近傍で重合反応が急速に進行することによ
り記録層膜が硬化して所望の画像形状の潜像を形成す
る。
【0205】また、本発明の画像記録方法は、前記光重
合開始剤を含有する感光感熱記録層を有する感光感熱記
録材料を用いた画像記録方法であることが好ましい。上
記のように、光重合開始剤をマイクロカプセル中に内包
させることにより、光重合開始剤を、層内の酸性成分や
感光感熱記録層中に前記重合性基を有する化合物B、或
いは、重合性基を有する化合物Cと隔離して存在させる
ことができるため、光重合開始剤を安定に保持すること
ができると同時に、未露光状態に経時により重合反応が
進行したり、光重合開始剤自体の不安定化による感度変
動を効果的に抑制することができる。また、上記のよう
な懸念を回避しうる一方、分光増感化合物と、該分光増
感化合物と相互作用する化合物と、を近傍に存在させう
るため、感光感熱記録材料の高感度化にも寄与しうる。
【0206】本発明の感光感熱記録材料の感光感熱記録
層は、前記感光感熱記録材料(a),(b)に限定される
ものではなく、目的に応じて様々な構成をとることがで
き、また単色の記録材料であっても、多色の記録材料で
あってもよい。また、必要に応じて感光感熱記録層上と
なる最外層に保護層を設けることができる。前記保護層
としては、単層構造であってもよいし、二層以上の積層
構造であってもよい。
【0207】前記保護層に用いる材料としては、例え
ば、ゼラチン、ポリビニルアルコール、カルボキシ変性
ポリビニルアルコール、酢酸ビニル−アクリルアミド共
重合体、珪素変性ポリビニルアルコール、澱粉、変性澱
粉、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
ヒドロキシメチルセルロース、ゼラチン類、アラビアゴ
ム、カゼイン、スチレン−マレイン酸共重合体加水分解
物、スチレン−マレイン酸共重合物ハーフエステル加水
分解物、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体加水分
解物、ポリアクリルアミド誘導体、ポリビニルピロリド
ン、ポリスチレンスルホン酸ソーダ、アルギン酸ソーダ
などの水溶性高分子化合物、及びスチレン−ブタジエン
ゴムラテックス、アクリロニトリル−ブタジエンゴムラ
テックス、アクリル酸メチル−ブタジエンゴムラテック
ス、酢酸ビニルエマルジョン等のラテックス類などが挙
げられる。
【0208】前記保護層に用いる水溶性高分子化合物を
架橋することにより、保存安定性をより一層向上させる
こともできる。前記架橋に用いる架橋剤としては、公知
の架橋剤を使用することができ、具体的にはN−メチロ
ール尿素、N−メチロールメラミン、尿素−ホルマリン
等の水溶性初期縮合物、グリオキザール、グルタルアル
デヒド等のジアルデヒド化合物類、硼酸、硼砂等の無機
系架橋剤、ポリアミドエピクロルヒドリンなどが挙げら
れる。
【0209】前記保護層には、更に公知の顔料、金属石
鹸、ワックス、界面活性剤、蛍光増白剤等を使用するこ
ともでき、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール系、
ヒドロキシベンゾフェノン系、ヒドロキシフェニルトリ
アジン系等の公知のUV吸収剤やUV吸収剤プレカーサ
ーを添加することもできる。
【0210】前記保護層の塗布量としては、0.2〜5
g/m2 が好ましく、0.5〜3g/m2 がより好まし
い。
【0211】多色の感光感熱記録材料の場合は、支持体
上に複数の単色感光感熱記録層を積層して構成され、各
感光感熱記録層にそれぞれ発色色相の異なる発色成分を
内包するマイクロカプセルと、それぞれ異なる波長の光
に感光する光重合性開始剤成分を内包するマイクロカプ
セルと、潜像形成に寄与する光重合性組成物と、を含有
させることにより多色の感光感熱記録材料とすることが
できる。前記光重合性開始剤にそれぞれ異なる吸収波長
を有する分光増感化合物を使用することにより、異なる
波長の光に感光する光重合性組成物とすることができ
る。この場合、各単色の感光感熱記録層間に中間層を設
けることもできる。
【0212】本発明の多色の多層感光感熱記録材料の感
光感熱記録層は、例えば、以下のようにして得ることが
できる。イエロー発色する発色成分を内包するマイクロ
カプセルと、光源の中心波長λ 1 に感光しラジカルを発
する光重合開始剤成分を内包するマイクロカプセルと、
光重合性組成物と、を含有した第1の記録層を支持体上
に設け、その層上に、マゼンタ発色する発色成分を内包
するマイクロカプセルと、中心波長λ2 に感光しラジカ
ルを発する光重合開始剤成分を内包するマイクロカプセ
ルと、光重合性組成物と、を含有した第2の記録層を設
け、さらにその層上に、シアン発色する発色成分を内包
するマイクロカプセルと、波長λ3 に感光しラジカルを
発する光重合開始剤成分を内包するマイクロカプセル
と、光重合性組成物と、を含有した第3の記録層を設け
て積層した感光感熱記録層A、さらに必要に応じて、こ
の記録層Aの各層間に中間層を設けた感光感熱記録層B
等により構成することができる。
【0213】前記のような多色の多層感光感熱記録層を
有する感光感熱記録材料を用いて画像形成する場合、露
光工程で、各感光感熱記録層の吸収波長に適合した、波
長の異なる複数の光源を用いて画像露光することによ
り、光源の吸収波長を有する記録層が選択的にそれぞれ
潜像を形成するため、多色画像を高感度、かつ高鮮鋭に
形成することができ、さらに記録層表面全面を光照射す
ることにより、層内に残存する分光増感化合物をはじめ
とする光重合開始剤による地肌部の着色を消色すること
ができるため、高いコントラストを有する高画質な画像
を形成することができる。
【0214】本発明の感光感熱記録材料では、用いる電
子供与性無色染料又はジアゾニウム塩化合物(以下、
「発色成分」という場合がある。)、及び光重合開始剤
をそれぞれ別のマイクロカプセルに内包して使用する。
マイクロカプセル化する方法としては、従来公知の方法
を用いることができる。例えば、前記本発明の光重合性
組成物に含有する光重合開始剤のマイクロカプセル化に
用いることのできる各種公知の方法と同様の方法を挙げ
ることができる。
【0215】マイクロカプセル化する方法としては、こ
れらに限定されるものではないが、本発明の感光感熱記
録材料においては、特に、発色成分又は光重合開始剤を
カプセルの芯となる疎水性の有機溶媒に溶解又は分散さ
せ調製した油相を、水溶性高分子を溶解した水相と混合
し、ホモジナイザー等の手段により乳化分散した後、加
温することによりその油滴界面で高分子形成反応を起こ
し、高分子物質のマイクロカプセル壁を形成させる界面
重合法を採用することが好ましい。前記界面重合法は、
短時間内に均一な粒径のカプセルを形成することがで
き、生保存性に優れた記録材料を得ることができる。
【0216】本発明の感光感熱記録材料に用いるマイク
ロカプセルとしては、常温環境下では、マイクロカプセ
ル壁(以下、単に「カプセル壁」という場合がある。)
の物質隔離作用によりカプセル内外の物質の接触が妨げ
られ、ある値以上に加熱された場合のみ、カプセル内外
の物質の接触が可能となるようなものである。この現象
は、カプセル壁の材料、カプセル芯物質(カプセルに内
包する物質)、添加剤等を適宜選択することにより、カ
プセルの物性の変化として自由にコントロールすること
ができる。
【0217】本発明において使用しうるカプセル壁の材
料は、油滴内部及び/又は油滴外部に添加される。前記
カプセル壁の材料及び水溶性高分子としては、前記本発
明の光重合性組成物において、光重合開始剤のカプセル
化に使用可能な、カプセル壁の材料及び水溶性高分子と
同様の材料を使用することができる。
【0218】本発明において、発色成分を含有するマイ
クロカプセル、及び光重合開始剤を含有するマイクロカ
プセルを調製する際、内包する発色成分、光重合開始剤
は、それぞれ該カプセル中に溶液状態で存在していて
も、固体状態で存在していてもよい。電子供与性無色染
料若しくはジアゾニウム塩化合物、又は光重合開始剤を
カプセル中に溶液状態で内包させる場合、電子供与性無
色染料若しくはジアゾニウム塩化合物、又は光重合開始
剤を有機溶媒に溶解した状態でカプセル化すればよい。
この場合、有機溶媒の使用量としては、電子供与性無色
染料若しくはジアゾニウム塩化合物、又は光重合開始剤
100重量部に対し、1〜500重量部が好ましい。
【0219】前記有機溶媒としては、一般に、高沸点溶
媒の中から適宜選択することができ、リン酸エステル、
フタル酸エステル、アクリル酸エステル、メタクリル酸
エステル、その他のカルボン酸エステル、脂肪酸アミ
ド、アルキル化ビフェニル、アルキル化ターフェニル、
塩素化パラフィン、アルキル化ナフタレン、ジアリルエ
タン、常温で固体の化合物、オリゴマーオイル、ポリマ
ーオイル等が用いられる。具体的には、特開昭59−1
78451〜同59−178455号、同59−178
457号、同60−242094号、同63−8563
3号、特開平6−194825号、同7−13310号
〜同7−13311号、同9−106039号の各公報
及び特願昭62−75409号明細書に記載の有機溶剤
が挙げられる。カプセル化する際、上記の有機溶媒を使
用せずに、いわゆるオイルレスカプセルとしてもよい。
【0220】また、カプセル化しようとする電子供与性
無色染料若しくはジアゾニウム塩化合物、又は光重合開
始剤の前記有機溶媒に対する溶解性が低い場合には、さ
らに補助溶剤として、溶解性の高い低沸点溶媒を補助的
に併用することもできる。前記低沸点溶媒としては、例
えば、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、
酢酸ブチル、メチレンクロライド等が挙げられる。
【0221】前記油相を乳化分散する水相には、水溶性
高分子を溶解した水溶液を使用する。前記水相中に油相
を投入した後、ホモジナイザー等の手段により乳化分散
を行うが、前記水溶性高分子は、分散を均一かつ容易に
しうる保護コロイドとしての作用を有するとともに、乳
化分散した水溶液を安定化させる分散媒としても作用す
る。ここで、乳化分散をさらに均一に行い、より安定な
分散液とするためには、油相或いは水相の少なくとも一
方に界面活性剤を添加することができる。
【0222】前記保護コロイドとして含有させる水溶性
高分子としては、公知のアニオン性高分子、ノニオン性
高分子、両性高分子の中から適宜選択することができ
る。
【0223】アニオン性高分子としては、天然、合成の
いずれのものも用いることができ、例えば、−COO
−、−SO2 −等の連結基を有するものが挙げられる。
具体的には、アラビヤゴム、アルギン酸、ベクチン等の
天然物;カルボキシメチルセルロース、フタル化ゼラチ
ン等のゼラチン誘導体、硫酸化デンプン、硫酸化セルロ
ース、リグニンスルホン酸等の半合成品;無水マレイン
酸系(加水分解物を含む)共重合体、アクリル酸系(メ
タクリル酸系)重合体及び共重合体、ビニルベンゼンス
ルホン酸系重合体及び共重合体、カルボキシ変成ポリビ
ニルアルコール等の合成品が挙げられる。
【0224】ノニオン性高分子としては、ポリビニルア
ルコール、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロ
ース等が挙げられる。両性高分子としては、ゼラチン等
が挙げられる。中でも、ゼラチン、ゼラチン誘導体、ポ
リビニルアルコールが好ましい。前記水溶性高分子は、
0.01〜10重量%の水溶液として用いられる。
【0225】前記界面活性剤としては、公知の乳化用海
面活性剤の中から適宜選択することができ、例えば、ア
ニオン性又はノニオン性の界面活性剤の中から、前記の
ように保護コロイドとして作用し、沈殿や凝集を起こさ
ないものを適宜選択して使用できる。具体的には、アル
キルベンゼンスルホン酸ソーダ、アルキル硫酸ナトリウ
ム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム塩、ポリアル
キレングリコール(例えば、ポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテル)等が挙げられる。界面活性剤の添加
量としては、油相の重量に対し、0.1〜5%が好まし
く、0.5〜2%がより好ましい。
【0226】光重合性組成物においては、光重合開始剤
及び重合性基を有する化合物を、或いは、感光感熱記録
材料においては、発色成分をはじめとする全ての含有成
分を、例えば、水溶性高分子、増感剤及びその他の発色
助剤等とともに、サンドミル等の手段により固体分散し
て用いることもできるが、予め水に難溶性又は不溶性の
高沸点有機溶剤に溶解した後、これを界面活性剤及び/
又は水溶性高分子を保護コロイドとして含有する高分子
水溶液(水相)と混合し、ホモジナイザー等で乳化した
乳化分散物として用いることが好ましい。この場合、必
要に応じて、低沸点溶剤を溶解助剤として用いることも
できる。さらに、光重合性組成物においては、光重合開
始剤及び重合性基を有する化合物を、或いは、感光感熱
記録材料においては、発色成分をはじめとする全ての含
有成分を、それぞれ別々に乳化分散することも、予め混
合してから高沸点溶媒及び/又は低沸点溶媒に溶解し、
乳化分散することも可能である。乳化分散して形成する
乳化分散粒子径としては、1μm以下が好ましい。
【0227】乳化分散は、前記成分を含有した油相と界
面活性剤及び/又は保護コロイドとを含有する水相を、
高速撹拌、超音波分散等の微粒子乳化に用いる手段、例
えば、ホモジナイザー、マントンゴーリー、超音波分散
機、ディゾルバー、ケディーミル等の公知の乳化装置を
用いて容易に行うことができる。
【0228】乳化後は、カプセル壁形成反応を促進させ
るために、乳化物を30〜70℃に加温する。また、反
応中はカプセル同士の凝集を防止するために、加水して
カプセル同士の衝突確率を下げたり、充分な攪拌を行う
等の必要がある。一方、反応中に、別途凝集防止用の分
散物を添加することもできる。前記カプセル壁形成反応
の終点は、重合反応の進行に伴って炭酸ガスの発生が観
測され、その発生の終息をもっておよその終点とみなす
ことができる。通常、数時間反応を行うことにより、発
色成分を内包するマイクロカプセルを得ることができ
る。
【0229】本発明の感光感熱記録材料において、発色
成分を内包するマイクロカプセルの平均粒子径として
は、20μm以下が好ましく、高解像度を得る観点か
ら、5μm以下がより好ましい。形成したマイクロカプ
セル径が小さすぎると、一定固形分に対する表面積が大
きくなり多量の壁剤が必要となることから、前記平均粒
子径は、0.1μm以上であることが好ましい。
【0230】また、光重合開始剤を内包するマイクロカ
プセルの平均粒子径としては、前記本発明の光重合性組
成物の場合と同様、10μm以下が好ましく、1.0μ
m以下がより好ましい。
【0231】本発明の感光感熱記録材料を多色の感光感
熱記録材料として用いる場合、感光感熱記録材料の感光
感熱記録層は、支持体上に複数の単色の感光感熱記録層
を積層して構成され、その各感光感熱記録層には、それ
ぞれ異なる色相に発色する電子供与性無色染料を含有す
るマイクロカプセルと、それぞれ最大吸収波長の異なる
光重合開始剤を内包するマイクロカプセルと、光重合性
組成物と、が含有され、光照射した際、その光源波長の
違いにより感光し、多色画像を構成する。
【0232】また、前記感光感熱記録層を構成する各単
色の感光感熱記録層間には中間層を設けることもでき
る。中間層は、種にバインダーから構成され、必要に応
じて、硬化剤やポリマーラテックス、フィルタ色素、雲
母、紫外線吸収剤等の添加剤を含有することができる。
【0233】前記フィルタ色素は、前記分光増感化合物
から選択して用いることもできるが、各中間層上層の分
光増感化合物と同一の光吸収波長を持つ化合物を使用す
ることが、高鮮鋭な画像を形成しうる点で好ましい。前
記フィルタ色素は、水中油滴分散法やポリマー分散法に
より乳化分散して、所望の層、特に中間層中に添加する
ことができる。
【0234】水中油滴分散法では、沸点が175℃以上
の高沸点溶媒又は30〜160℃の低沸点溶媒のいずれ
か一方の単独液、又は両者混合液中に前記フィルタ色素
を溶解した後、界面活性剤の存在下、水、ゼラチン水溶
液又はポリビニルアルコール水溶液等の水溶液中に微細
分散する。前記高沸点溶媒としては、米国特許第232
2027号等に記載の溶媒が挙げられる。また、高沸点
溶媒、低沸点溶媒は、前述のマイクロカプセルの製造時
に用いた溶媒と同様の溶媒を用いることができる。
【0235】ポリマー分散法の工程、硬化及び含浸用の
ラテックスの具体例としては、米国特許第419938
3号、西独特許出願(OLS)第2541274号、同
第2541230号、特開昭49−74538号、同5
1−59943号、同54−32552号や「Rese
arch Disclosure Vol.148」
(1976年8月、Item 14850)等に記載の
ものを挙げることができる。
【0236】中でも、エチルアクリレート、n−ブチル
アクリレート、n−ブチルメタクリレート、2−アセト
アセトキシエチルメタクリレート等のアクリル酸エステ
ル若しくはメタクリル酸エステル;アクリル酸;2−ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等の酸モ
ノマーの共重合ラテックスが好ましい。
【0237】また、分散には転相を伴ってもよく、補助
溶媒を蒸留、ヌーデル水洗又は限外濾過法等によって除
去又は減少させてから、塗布に使用してもよい。
【0238】本発明の感光感熱記録材料において、保護
層、感光感熱記録層、中間層等の各層に用いるバインダ
ーとしては、前記光重合性組成物の乳化分散に用いるバ
インダーと同様のもの、発色成分をカプセル化する際に
用いる水溶性高分子のほか、ポリスチレン、ポリビニル
ホルマール、ポリビニルブチラール、ポリメチルアクリ
レート,ポリブチルアクリレート,ポリメチルメタクリ
レート,ポリブチルメタクリレートやそれらの共重合体
等のアクリル樹脂、フェノール樹脂、スチレン−ブタジ
エン樹脂、エチルセルロース、エポキシ樹脂、ウレタン
樹脂等の溶剤可溶性高分子、或いは、これらの高分子ラ
テックスを用いることもできる。中でも、ゼラチン、ポ
リビニルアルコールが好ましい。
【0239】本発明の感光感熱記録材料を構成する各感
光感熱記録層には、塗布助剤、帯電防止、スベリ性改
良、乳化分散、接着防止等の種々の目的で、種々の界面
活性剤を用いることができる。界面活性剤としては、例
えば、非イオン性界面活性剤であるサポニン、ポリエチ
レンオキサイド、ポリエチレンオキサイドのアルキルエ
ーテル等のポリエチレンオキサイド誘導体やアルキルス
ルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル
ナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル、N−
アシル−N−アルキルタウリン類、スルホコハク酸エス
テル類、スルホアルキルポリオキシエチレナルキルフェ
ニルエーテル類等のアニオン性界面活性剤、アルキルベ
タイン類、アルキルスルホベタイン類等の両性界面活性
剤、脂肪族あるいは芳香族第4級アンモニウム塩類等の
カチオン性界面活性剤を用いることができる。
【0240】さらに、感光感熱記録層には、これまで述
べた添加剤等のほか、必要に応じて、他の添加剤を添加
することができる。例えば、染料、紫外線吸収剤、可塑
剤、蛍光増白剤、マット剤、塗布助剤、硬化剤、帯電防
止剤、滑り性改良剤等を添加することもできる。前記各
添加剤の代表例は、「Research Disclo
sure,Vol.176」(1978年12月、It
em 17643)及び「同Vol.187」(197
9年11月、Item 18716)に記載されてい
る。
【0241】本発明の感光感熱記録材料では、感光感熱
記録層、中間層、保護層等の各層に硬化剤を併用するこ
とが好ましい。特に、保護層中に硬化剤を併用し、保護
層の粘着性を低減させることが好ましい。前記硬化剤と
しては、例えば、写真感光材料の製造に用いられる「ゼ
ラチン硬化剤」が有用であり、例えば、ホルムアルデヒ
ド、グルタルアルデヒド等のアルデヒド系の化合物、米
国特許第3635718号等に記載の反応性のハロゲン
化合物、米国特許第3635718号等に記載の反応性
のエチレン性不飽和基を有する化合物、米国特許第30
17280号等に記載のアジリジン系化合物、米国特許
第3091537号等に記載のエポキシ系化合物、ムコ
クロル酸等のハロゲノカルボキシアルデヒド類、ジヒド
ロキシジオキサン、ジクロロジオキサン等のジオキサン
類、米国特許第3642486号や米国特許第3687
707号に記載のビニルスルホン類、米国特許第384
1872号に記載のビニルスルホンブレカーサー類、米
国特許第3640720号に記載のケトビニル類が挙げ
られる。また、無機硬化剤として、クロム明ばん、硫酸
ジルコニウム、硼酸等も用いることができる。
【0242】中でも、1,3,5−トリアクロイル−ヘ
キサヒドロ−s−トリアジン、1,2−ピスピニルスル
ホニルメタン、1,3−ビス(ビニルスルホニルメチ
ル)プロパノール−2、ビス(α−ビニルスルホニルア
セトアミド)エタン、2,4−ジクロロ−6−ヒドロキ
シ−s−トリアジン・ナトリウム塩、2,4,6−トリ
エチレニミノ−s−トリアジンや硼酸等の化合物が好ま
しい。前記硬化剤の添加量としては、バインダー量に対
し、0.5〜5重量%が好ましい。
【0243】本発明の感光感熱記録材料は、感光感熱記
録層用塗布液、保護層用塗布液を調製した後、所望の支
持体上に塗布、乾燥することにより、本発明の感光感熱
記録材料を得ることができる。前記溶媒としては、水;
メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロ
パノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、メチ
ルセロソルプ、1−メトキシ−2−プロパノール等のア
ルコール;メチレンクロライド、エチレンクロライド等
のハロゲン系溶剤;アセトン、シクロヘキサノン、メチ
ルエチルケトン等のケトン類;酢酸メチルセロソルブ、
酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル;トルエン;キシ
レン等の単独物、及びこれらの2種以上の混合物等が挙
げられる。中でも、水が特に好ましい。
【0244】感光感熱記録層用塗布液を支持体上に塗布
するには、ブレードコーター、ロッドコーター、ナイフ
コーター、ロールドクターコーター、リバースロールコ
ーター、トランスファーロールコーター、グラビアコー
ター、キスロールコーター、カーテンコーター、エクス
トルージョンコーター等を用いることができる。
【0245】塗布方法としては、「Rcscarch
Disclosurc,Vol.200」(1980年
12月,Item 20036 XV項)を参考に塗布
することができる。感光感熱記録層の層厚としては、
0.1〜50μmが好ましく、5〜35μmがより好ま
しい。
【0246】前記のようにして得られた本発明の感光感
熱記録材料は、様々な用途に利用することができる。例
えば、コピア、ファックス、カラープリンター、ラベ
ル、カラープルーフ、第2原図等の用途が挙げられる。
【0247】本発明の感光感熱記録材料に用いる支持体
としては、中性紙、酸性紙、コーティツドペーパー、ラ
ミネート紙等の合成紙;ポリエチレンテレフタレートフ
イルム、3酢酸セルロースフイルム、ポリエチレンフイ
ルム、ポリスチレンフイルム、ポリカーボネートフイル
ム等のフイルム;アルミニウム、亜鉛、銅等の金属板;
又は、これらの支持体表面に表面処理、下塗、金属蒸着
処理等の各種処理を施したもの等を挙げることができ
る。また、「Research Disclosur
e,Vol.200」(1980年12月、Item
20036 XVII項)の支持体も用いることができ
る。前記各種支持体には、蛍光増白剤、青み付け染料、
顔料等を含有させることもできる。
【0248】さらに、必要に応じて、支持体と感光感熱
記録層との間、或いは、支持体の感光感熱記録層が設け
らた側の表面に、アンチハレーション層を、その裏側の
表面にはスベリ層、アンチスタチック層、カール防止
層、粘着剤層等を設けることもできる。また、支持体と
感光感熱記録層との間に接着層を設けて、用いた支持体
を剥離紙として使用するシール状の態様に構成すること
もできる。
【0249】支持体と感光感熱記録層との間、或いは、
透明支持体の場合は、支持体の感光感熱記録層を設けら
れていない側の表面に、前記アンチハレーション層を設
ける場合には、光照射又は熱により漂白可能なアンチハ
レーション層を設けることもできる。
【0250】光照射により漂白可能な層とする場合に
は、例えば、前述の分光増感化合物とボレート塩化合物
とを組合わせたもの(前記分光増感色素とボレート化合
物Iとの組合せ又はボレート化合物Iとボレート化合物
IIとの組合せ)を利用することができ、熱により漂白可
能な層とする場合には、例えば、熱により塩基又は求核
剤が発生し、共存する分光増感色素を漂白しうるような
構成が利用できる。
【0251】前記支持体と感光感熱記録層との間には、
酸素透過性の低い、ゼラチン、ポリビニルアルコール
(PVA)等のポリマーを含有してなる層を設けること
もでき、該層を設けることにより、形成画像の光酸化に
起因する退色を効果的に防止することができる。
【0252】加熱現像処理の際の加熱方法としては、従
来公知の方法の中から適宜選択することができ、前記本
発明の光重合性組成物を加熱処理する際に利用可能な加
熱方法と同様の方法を挙げることができ、例えば、ヒー
トローラー等により処理することができる。前記加熱温
度としては、一般に、80〜200℃が好ましく、85
〜130℃がより好ましい。前記加熱温度が、80℃未
満であると、発色濃度が不十分となることがあり、20
0℃を超えると、非画像部(地肌部)が着色したり、支
持体に損傷を受けることがある。また、加熱時間として
は、1秒〜5分が好ましく、3秒〜1分がより好まし
い。前記加熱現像処理を施す場合、発色温度未満の所定
の温度で、記録材料全面を均一に予熱する過程を設ける
ことにより、さらに感度を向上させることができる。
【0253】加熱現像処理後、記録層表面を光照射する
定着工程を設けることにより、形成画像を定着し、かつ
記録層中に残存する分光増感化合物、ジアゾニウム塩化
合物等の地肌部の白色性を低下させる成分を消色、分解
又は失活させることが好ましい。このようにすることに
より、地肌部(非画像部)をはじめとする記録層中に残
存する地肌部を着色している成分を除去することがで
き、かつ残存するジアゾニウム塩化合物も失活して発色
反応を抑制することができるため、画像中の濃度変動が
抑制でき、画像保存性を大幅に向上させることができ
る。
【0254】本発明の感光感熱記録材料は、前記記録方
法による態様のみならず、公知の他の記録方法にも使用
することができる。例えば、サーマルヘッド等の加熱装
置を用いた感熱記録やコントラスト、画像品質向上を目
的として、国際出願WO95/31754号に記載の3
M社提案のハロゲン化銀感光感熱記録材料に用いるレー
ザービームを照射する際、そのビームスポットが所定の
範囲でオーバーラップするように照射することにより画
像形成する記録方法にも使用することができる。即ち、
潜像形成の際のレーザービームの照射過程において、
(1)目標対象物上で、高さ又は長さの少なくとも一方
が600μm以下のビームスポットを形成することので
きる放射光源を用意し、また(2)この光源に感光する
記録材料を所定の目標位置に配置した後に、まず、
(3)前記光源が長さ又は幅の少なくとも一方が250
μm以下のビームスポットとなるよう調整し、このビー
ムを用いて画像分布に従い照射する。(4)照射したス
ポットに対して、次に照射するビームの少なくとも幾つ
かのスポットがオーバーラップして照射されるように、
画像分布に従って照射する画像形成技術、
【0255】或いは、記録材料を露光して潜像を形成す
る方法において、(1)感光させるうる光源を用意し、
(2)この光源のビームスポットの高さ又は長さの一方
が600μm以下の小領域を複数照射し、そのうち、少
なくとも1つの小領域に要するエネルギーの少なくとも
10%、即ち、複数の小領域のうちの少なくとも10%
が、他の1つの小領域とオーバーラップするように照射
する画像形成技術、等を根幹とするものである。
【0256】また、特開昭60−195568号に記載
のキャノン(株)提案の記録方法も使用することができ
る。即ち、記録材料面に照射するレーザービームの入射
角を傾けることにより、入射ビームが記録材料の感光層
界面で反射する反射ピッチをビームスポット径より大き
くし、記録材料に生ずる光干渉を防止する技術を用いる
ことにより、より高品質の画像を得ることができる。
【0257】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。尚、
以下実施例中の「%」は、「重量%」を表す。
【0258】<電子供与性無色染料含有マイクロカプセ
ル液の調製> (1−a)電子供与性無色染料内包マイクロカプセル液
(I)の調製 酢酸エチル16.9gに、イエロー発色の下記電子供与
性無色染料(1)8.9gを溶解し、カプセル壁材(商
品名:タケネートD−110N,武田薬品工業(株)
製)20gとカプセル壁材(商品名:ミリオネートMR
200,日本ポリウレタン工業(株)製)2gとを添加
した。得られた溶液を、8%フタル化ゼラチン42gと
10%ドデシルベンゼンルスルホン酸ナトリウム溶液
1.4gとの混合液中に添加した後、温度20℃で乳化
分散し、乳化液を得た。次いで、得られた乳化液に水1
4gと2.9%テトラエチレンペンタミン水溶液72g
とを加え、攪拌しながら60℃に加温し、2時間経過
後、下記電子供与性無色染料(1)を芯とする、平均粒
径0.5μmのマイクロカプセル液(I)を得た。
【0259】(1−b)電子供与性無色染料内包マイク
ロカプセル液(II)の調製 前記(1−a)で用いた下記電子供与性無色染料(1)
に代えて、マゼンタ発色の下記電子供与性無色染料
(2)を用いた以外、前記(1−a)と同様の方法によ
り、下記電子供与性無色染料(2)を芯とする、平均粒
径0.5μmのマイクロカプセル液(II)を得た。
【0260】(1−c)電子供与性無色染料内包マイク
ロカプセル液(III)の調製 前記(1−a)で用いた下記電子供与性無色染料(1)
に代えて、シアン発色の下記電子供与性無色染料(3)
を用いた以外、前記(1−a)と同様の方法により、下
記電子供与性無色染料(3)を芯とする、平均粒径0.
5μmのマイクロカプセル液(III)を得た。
【0261】(1−d)電子供与性無色染料内包マイク
ロカプセル液(IV)の調製 前記(1−a)で用いた下記電子供与性無色染料(1)
に代えて、黒色の下記電子供与性無色染料(4)を用い
た以外、前記(1−a)と同様の方法により、下記電子
供与性無色染料(4)を芯とする、平均粒径0.5μm
のマイクロカプセル液(IV)を得た。
【0262】
【化32】
【0263】<光重合開始剤内包マイクロカプセルの調
製> (2−a)光重合開始剤内包マイクロカプセル液(a)
の調製 前記に示した有機ボレート化合物(20−i)0.6g
と、前記例示の分光増感色素系ボレート化合物(26)
(ボレート化合物II)0.25gと、高感度化を目的と
した下記助剤(1)0.25gと、溶解オイルとしてト
リクレジルフォスフェ−ト6.0gと、溶解助剤として
酢酸エチル14.0gと、の混合溶液中に、カプセル壁
材(商品名:タケネ−トD110N,武田薬品工業
(株)製)11.2g及びカプセル壁材(商品名:バ−
ノックD750,大日本インキ(株)製)1.1gを添
加し、40℃下で15分間かけて溶解し、混合液を得
た。この溶液を、8%フタル化ゼラチン水溶液52g、
水18g及び下記10%界面活性剤(1)水溶液0.4
gの混合溶液中に添加し、ホモジナイザー(日本精機
(株)製)にて回転数10000rpmで10分間乳化
し、乳化液を得た。
【0264】前記より得られた乳化液に、水54gとテ
トラエチレンペンタミン0.62gとを加え、攪拌しな
がら65℃に加温し、3時間後、光重合開始剤を芯に含
有する平均粒径0.3μmの光重合開始剤内包マイクロ
カプセル液(a)を得た。
【0265】(2−b)光重合開始剤内包マイクロカプ
セル液(b)の調製 前記(2−a)で用いた前記分光増感色素系ボレート化
合物(26)に代えて、前記例示の分光増感色素系ボレ
ート化合物(28)(ボレート化合物II)を用いた以
外、前記(2−a)と同様にして光重合開始剤内包マイ
クロカプセル液(b)を得た。
【0266】(2−c)光重合開始剤内包マイクロカプ
セル液(c)の調製 前記(2−a)で用いた前記分光増感色素系ボレート化
合物(26)に代えて、前記例示の分光増感色素系ボレ
ート化合物(30)(ボレート化合物II)を用いた以
外、前記(2−a)と同様にして光重合開始剤内包マイ
クロカプセル液(c)を得た。
【0267】(2−d)光重合開始剤内包マイクロカプ
セル液(d)の調製 前記(2−a)で用いた前記有機ボレート化合物(20
−i)に代えて、前記例示の有機ボレート化合物(2
9)(ボレート化合物I)を用いた以外、前記(2−
a)と同様にして光重合開始剤内包マイクロカプセル液
(d)を得た。
【0268】<電子受容性化合物乳化液の調製> (3)電子受容性化合物乳化液の調製 酢酸イソプロピル87.5gに、重合性基を有する下記
電子受容性化合物(1)70gを添加し、40℃下で1
5分間撹拌溶解した。この溶液を、15%ゼラチン水溶
液115g、水92g及び下記10%界面活性剤(1)
水溶液12gの混合液中に添加し、ホモジナイザー(日
本精機(株)製)を用いて回転数8000rpmで10
分間乳化し、電子受容性化合物乳化液を得た。
【0269】
【化33】
【0270】
【化34】
【0271】<光重合性組成物の乳化液の調製> (4−a)光重合性組成物乳化液(1)の調製 前記に示した有機ボレート化合物(20−i)2.8g
と、前記に示した分光増感色素系ボレート化合物(2
6)(ボレート化合物II)0.7gと、高感度化を目的
とした前記助剤(1)0.7gと、酢酸イソプロピル
(水への溶解度約4.3%)87.5gと、の混合溶液
中に、重合性基を有する前記電子受容性化合物(1)7
0gを添加し、40℃下で15分間攪拌溶解した。得ら
れた溶液を、15%ゼラチン水溶液115gと、水9
2.0gと、前記10%界面活性剤(1)水溶液12.
0gと、前記2%界面活性剤(2)水溶液0.8gと、
の混合溶液中に添加し、ホモジナイザー(日本精機
(株)製)を用いて回転数8000回転で10分間乳化
し、光重合性組成物乳化液(1)を得た。
【0272】(4−b)光重合性組成物乳化液(2)の
調製 前記(4−a)で用いた前記に示した分光増感色素系ボ
レート化合物(26)に代えて、前記例示の分光増感色
素系ボレート化合物(28)(ボレート化合物II)を用
いた以外、前記(4−a)と同様にして光重合性組成物
乳化液(2)を得た。
【0273】(4−c)光重合性組成物乳化液(3)の
調製 前記(4−a)で用いた前記に示した分光増感色素系ボ
レート化合物(26)に代えて、前記例示の分光増感色
素系ボレート化合物(30)(ボレート化合物II)を用
いた以外、前記(4−a)と同様にして光重合性組成物
乳化液(3)を得た。
【0274】(4−d)光重合性組成物乳化液(4)の
調製 前記(4−a)で用いた前記に示した有機ボレート化合
物(20−i)に代えて、前記例示の有機ボレート化合
物(29)(ボレート化合物I)を用いた以外、前記
(4−a)と同様にして光重合性組成物乳化液(4)を
得た。
【0275】<中間層用塗布液の調製>15%ゼラチン
水溶液4.5g、蒸留水4.5g及び前記2%界面活性
剤(4)水溶液0.3gを混合し、中間層用塗布液
(1)を調製した。
【0276】<保護層用塗布液(1)の調製>水98g
中に、ポリビニルアルコール1.7g、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース1.7g及びポリビニルピロリド
ン8.7gを添加、混合し、保護層用塗布液(1)を得
た。
【0277】<保護層用塗布液(2)の調製>10%ゼ
ラチン水溶液4.5gと、蒸留水4.5gと、前記2%
界面活性剤(3)水溶液0.5gと、前記2%界面活性
剤(4)水溶液0.3gと、2%ビニルスルホン系化合
物(硬膜剤)水溶液0.5gと、乾燥塗布量を50mg
/m2とした場合に必要な量のサイロイド72(FUJ
I−DEVISON CHEMICALLTD.製)
と、スノーテックスN1gと、を混合し、保護層用塗布
液(2)を調製した。
【0278】−光重合性組成物− (実施例1)下記化合物を混合し、混合液を調製した。 ・ペンタエリスリトールテトラアクリレート ・・・1.0g (PET−4A) ・メタクリル酸ベンジル/メタクリル酸 ・・・0.8g (=73/27(モル比)の共重合体) ・アセトン ・・・5g ・メチルエチルケトン ・・10g ・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート ・・・5g ・前記助剤(1) ・・・0.06g ・ジメチルホルムアミド ・・・5g
【0279】上記混合液に、前記光重合開始剤内包マイ
クロカプセル液(a)0.5gを加え、ホモジナイザー
により回転数10000rpmで10分間混合、分散し
て、本発明の光重合性組成物を調製した。
【0280】次に、得られた光重合性組成物を、100
μmのポリエチレンテレフタレートフイルム上に膜厚2
μmとなるように塗布し、温度100℃の下で5分間乾
燥させ、光重合性組成物層を設けた後、この層上にさら
に、前記保護層用塗布液(1)を膜厚1μmとなるよう
に塗布し、温度100℃の下で2分間乾燥させて、感光
シート(1)を得た。
【0281】<サーモ処理>上記より得られた感光シー
ト(1)を、下記条件下に3日間放置し、それぞれサー
モサンプルS(i) 、S(ii)を得た。以下、各条件により
得た感光シートをそれぞれサーモサンプルS(i) 、S
(ii)と称する。 (i)温度40℃、相対湿度90%RH :サーモサンプルS(i) (ii)温度60℃、相対湿度30%RH :サーモサンプルS(ii)
【0282】真空焼枠装置を用い,上記より得られた感
光シート(1)の未処理サンプル(Fr)と、感光シー
ト(1)のサーモサンプルS(i) 及びS(ii)とのそれぞ
れについて、各保護層面側から、キセノンランプ(ウシ
オ(株)製)により、ステツプウエツジ(商品名:富士
ステツプガイドP(各段の濃度差0.15、濃度段数0
〜15段),富士写真フイルム(株)製)を通して、前
記感光シート(1)上に露光を行った後、25℃の下記
現像液中に15秒間浸漬して現像処理し、画像形成し
た。
【0283】<現像液D>水1L中に、無水炭酸ソーダ
10g及びブチルセロソルブ5gを溶解し、現像液Dを
調製した。
【0284】<光重合性組成物の感度の評価>露光後、
現像処理することにより、露光部は硬化する結果、現像
されずに残り、ステップウェッジの濃度差に応じ、感光
シート(1)上に照射された光量の少ない順に、光重合
性組成物は現像液中に溶出し、全く光照射されなかった
部分では、光重合性組成物が全て溶出して、ポリエチレ
ンテレフタレート表面が露出する。一定の露光量で露光
した後、現像して形成できた段数を求め、この段数を光
重合性組成物(感光シート)の感度を示す指標とした。
従って、形成された段数が多い程、高感度であることを
意味する。現像後の段数を下記表1に示す。
【0285】(実施例2)実施例1で得た感光シート
(1)を用いて、実施例1と同様にして、その未処理サ
ンプル(Fr)、サーモサンプルS(i) 及びS(ii)を準
備し、これらのそれぞれについて、実施例1と同様に露
光して潜像が形成された各感光シートの全面を、120
℃の熱板で5秒間加熱した後、実施例1と同様にして現
像処理し、画像形成した。また、各感光シートについ
て、実施例1と同様の方法により形成された段数を求
め、感度の指標とした。現像後の段数を下記表1に示
す。
【0286】(実施例3)実施例1で得た感光シート
(1)を用いて、実施例1と同様にして、その未処理サ
ンプル(Fr)、サーモサンプルS(i) 及びS(ii)を準
備し、これらのそれぞれについて、先ず、実施例2と同
様にして各感光シートの全面を加熱処理をした後、加熱
部を実施例1と同様にして画像様に露光し、さらに現像
処理して画像形成した。また、各感光シートについて、
実施例1と同様の方法により形成された段数を求め、感
度の指標とした。現像後の段数を下記表1に示す。
【0287】(比較例1〜3)実施例1で用いた光重合
開始剤内包マイクロカプセル(a)に代えて、前記例示
の分光増感色素系ボレート化合物(26)(ボレート化
合物II)0.02g及び前記例示の有機ボレート化合物
(20−i)(ボレート化合物I)0.04gを用いた
こと以外、実施例1と同様にして、感光シート(2)を
得た。前記感光シート(2)を用いて、実施例1と同様
にして、その未処理サンプル(Fr)、サーモサンプル
(i) 及びS(ii)を準備し、これらのそれぞれについ
て、実施例1〜3の各方法と同様の方法により画像形成
した。また、各感光シートについて、実施例1と同様の
方法により形成された段数を求め、感度の指標とした。
現像後の段数を下記表1に示す。
【0288】
【表1】
【0289】表1より明らかなように、光重合開始剤を
マイクロカプセルに内包して使用した本発明の光重合性
組成物よりなる感光シート(1)では、サーモ処理によ
る感度低下がなく、安定に画像形成することができた。
即ち、光重合開始剤をマイクロカプセルに内包すること
により、生保存時の保存安定性に優る光重合性組成物を
得ることができた。また、画像様に露光した後、露光部
全面を加熱して又は加熱した後、加熱部を画像様に露光
して、画像形成した実施例2及び3では、露光の前後で
加熱を施さなかった実施例1に比し、より高い感度を得
ることができた。一方、光重合開始剤をマイクロカプセ
ルに内包しなかった光重合性組成物よりなる感光シート
(2)では、サーモ処理による感度低下が大きく、重合
硬化できず、現像液に溶出して所望の画像を形成するこ
とができなかった。即ち、光重合開始剤をマイクロカプ
セルに内包しなかった場合には、生保存時の保存安定性
に優る光重合性組成物を得ることができなかった。
【0290】−感光感熱記録材料− (実施例4)―黒発色 電子供与性無色染料内包マイクロカプセル液(IV)3.
0gと、光重合開始剤内包マイクロカプセル液(b)
8.0gと、電子受容性化合物乳化液10.0gと、1
5%ゼラチン水溶液2.0gと、を混合し、感光感熱記
録層用塗布液(1)を調製した。
【0291】厚さ175μmのポリエチレンテレフタレ
ート(PET)ブルーベース支持体上に、前記感光感熱
記録層用塗布液(1)をコーティングバーを用いて、塗
布層全体の乾燥重量が、30g/m2 になるように塗
布、乾燥した。この層上に、コーティングバーを用い
て、保護層用塗布液(2)をその塗布層の乾燥重量が2
g/m2 になるように塗布、乾燥して感光感熱記録材料
(1)を得た。実施例1においてサーモサンプルS(i)
及びS(ii)を作成した方法と同様の方法により、感光感
熱記録材料(1)のサーモサンプルS(i) 及びS(ii)
作成した。
【0292】前記感光感熱記録材料(1)の未処理サン
プル(Fr)と、感光感熱記録材料(1)のサーモサン
プルS(i) 及びS(ii)と、を保護層側から波長660n
mの半導体励起の固体レーザー光を用いて、最大照射エ
ネルギーが15mJ/cm2で順々に照射エネルギーが
変わるようにステップウェッジ状の画像形状に露光し
た。
【0293】前記露光により潜像の形成された各記録材
料を、120℃の熱板で5秒間加熱した後、この記録材
料を58000luxの高輝度シャーカステン上で30
秒間前記記録材料の記録層表面全体を光照射した。する
と、未処理サンプルFrのみならず、サーモサンプルS
(i) 及びS(ii)においても、鮮明に発色した、地肌部の
分光増感色素の残色のほとんどないステップウェッジ状
の画像が得ることができた。
【0294】<感光感熱記録材料の感度の評価>感光感
熱記録材料の感度は、各材料のウェッジ像中の同一露光
量に相当する、ある1ステップにおいて、このステップ
の前記照射エネルギーと各材料の地肌部を形成するまで
に要するエネルギーとのエネルギー差(地肌部を形成す
るまでのエネルギー−前記ステップの照射エネルギー)
を測定、算出し、感度の指標とした。従って、感度は数
値の小さい程、高感度であり、また安定性に優れること
を表す。測定した結果を以下の表2に示す。
【0295】<画像の評価>前記感光感熱記録材料
(1)の未処理サンプルFr、サーモサンプルS(i)
びS(ii)を用いて形成された画像を以下の基準に従い、
目視より官能評価を行った。評価結果を以下の表2に示
す。 ○: 感度変動が極めて小さく、鮮明な画像である。 △: 若干、感度低下又は感度変動が認められたが、実
使用上問題のない画像である。 ×: 感度低下又は感度変動が大きく、鮮明な画像が得
られていない。
【0296】<カブリ濃度の測定>前記感光感熱記録材
料(1)の地肌カブリ(Dmin)及びサーモ処理後の
地肌カブリ(Dmin(i) 、Dmin(ii))は、マクベ
ス透過型濃度計(マクベス社製)を用いてその透過Vi
sual濃度値を測定した。測定結果は、前記結果と併
せて以下の表2に示す。尚、以下に示す反射濃度は、マ
クベス反射濃度計(マクベス社製)を用いそのY、M、
C、V(Visual)の反射濃度値を測定した。
【0297】(実施例5)−黒発色 電子供与性無色染料内包マイクロカプセル液(IV)3.
0gと、光重合開始剤内包マイクロカプセル液(d)
8.0gと、電子受容性化合物乳化液10.0gと、1
5%ゼラチン水溶液2.0gと、を混合し、感光感熱記
録層用塗布液(2)を調製した。
【0298】実施例4で用いた感光感熱記録層用塗布液
(1)に代えて、感光感熱記録層用塗布液(2)を用い
た以外、実施例1と同様にして感光感熱記録材料(2)
を得た。また、前記感光感熱記録材料(2)を用い、実
施例4と同様にして未処理サンプル(Fr)と、前記サ
ーモサンプルS(i) 及びS(ii)と、を作製し、さらに実
施例1と同様にして画像を形成した。すると、未処理サ
ンプルFrのみならず、サーモサンプルS(i) 及びS
(ii)においても、鮮明に発色した、地肌部の分光増感色
素の残色のほとんどないステップウェッジ状の画像を得
ることができた。
【0299】また、実施例4と同様にして、未処理サン
プルFr、サーモサンプルS(i) 及びS(ii)における感
度及びカブリ濃度の測定(透過Visual濃度値)
と、形成された画像の評価を行った。その結果を以下の
表2に示す。
【0300】(実施例6)−イエロー発色 電子供与性無色染料内包マイクロカプセル液(I)3.
0gと、光重合開始剤内包マイクロカプセル液(a)
8.0gと、電子受容性化合物乳化液10.0gと、1
5%ゼラチン水溶液2.0gと、を混合し、感光感熱記
録層用塗布液(3)を調製した。
【0301】実施例4で用いたポリエチレンテレフタレ
ート(PET)ブルーベース支持体に代えて、白色顔料
を充填したポリエステルフィルム(商品名:ルミラーE
−68L,東レ(株)製)100μm支持体を用い、さ
らに実施例4で用いた感光感熱記録層用塗布液(1)3
0g/m2 (塗布層全体の乾燥重量)に代えて、感光感
熱記録層用塗布液(3)6g/m2 (塗布層全体の乾燥
重量)を用いた以外、実施例1と同様にして感光感熱記
録材料(3)を得た。また、前記感光感熱記録材料
(3)を用い、実施例4と同様にして未処理サンプル
(Fr)と、前記サーモサンプルS(i) 及びS(ii)と、
を作製した。
【0302】さらに、実施例4で用いた波長660nm
の半導体励起の固体レーザーに代えて、波長532nm
の半導体励起の固体レーザーを用いた以外、実施例4と
同様にして画像形成した。すると、未処理サンプルFr
のみならず、サーモサンプルS(i) 及びS(ii)において
も、鮮明に発色した、地肌部の分光増感色素の残色のほ
とんどないステップウェッジ状の画像が得ることができ
た。
【0303】また、実施例4と同様にして、未処理サン
プルFr、サーモサンプルS(i) 及びS(ii)における感
度及びカブリ濃度の測定(Yの反射濃度値)と、形成さ
れた画像の評価を行った。その結果を以下の表2に示
す。
【0304】(実施例7)−マゼンタ発色 電子供与性無色染料内包マイクロカプセル液(II)3.
0gと、光重合開始剤内包マイクロカプセル液(b)
8.0gと、電子受容性化合物乳化液10.0gと、1
5%ゼラチン水溶液2.0gと、を混合し、感光感熱記
録層用塗布液(4)を調製した。
【0305】実施例6で用いた感光感熱記録層用塗布液
(3)に代えて、前記感光感熱記録層用塗布液(4)を
用いた以外、実施例6と同様にして感光感熱記録材料
(4)を得た。また、前記感光感熱記録材料(4)を用
い、実施例4と同様にして未処理サンプル(Fr)と、
前記サーモサンプルS(i) 及びS(ii)と、を作製し、実
施例4と同様にして画像を形成した。すると、未処理サ
ンプルFrのみならず、サーモサンプルS(i) 及びS
(ii)においても、鮮明に発色した、地肌部の分光増感色
素の残色のほとんどないステップウェッジ状の画像が得
ることができた。
【0306】また、実施例4と同様にして、未処理サン
プルFr、サーモサンプルS(i) 及びS(ii)における感
度及びカブリ濃度の測定(Mの反射濃度値)と、形成さ
れた画像の評価を行った。その結果を以下の表2に示
す。
【0307】(実施例8)−シアン発色 電子供与性無色染料内包マイクロカプセル液(III)3.
0gと、光重合開始剤内包マイクロカプセル液(c)
8.0gと、電子受容性化合物乳化液10.0gと、1
5%ゼラチン水溶液2.0gと、を混合し、感光感熱記
録層用塗布液(5)を調製した。
【0308】実施例6で用いた感光感熱記録層用塗布液
(3)に代えて、前記感光感熱記録層用塗布液(5)を
用いた以外、実施例6と同様にして感光感熱記録材料
(5)を得た。また、前記感光感熱記録材料(5)を用
い、実施例4と同様にして未処理サンプル(Fr)と、
前記サーモサンプルS(i) 及びS(ii)と、を作製した。
【0309】さらに、実施例4で用いた波長660nm
の半導体励起の固体レーザーに代えて、波長780nm
の半導体レーザーを用いた以外、実施例4と同様にして
画像を形成した。すると、未処理サンプルFrのみなら
ず、サーモサンプルS(i) 及びS(ii)においても、鮮明
に発色した、地肌部の分光増感色素の残色のほとんどな
いステップウェッジ状の画像が得ることができた。
【0310】また、実施例4と同様にして、未処理サン
プルFr、サーモサンプルS(i) 及びS(ii)における感
度及びカブリ濃度の測定(Cの反射濃度値)と、形成さ
れた画像の評価を行った。その結果を以下の表2に示
す。
【0311】(実施例9)−多色発色 白色顔料を充填したポリエステルフィルム(商品名:ル
ミラーE−68L,東レ(株)製)厚さ100μmの支
持体上に、コーティングバーを用いて、実施例5で用い
た感光感熱層用塗布液(5)(シアン発色)を塗布層の
乾燥重量が6g/m2 になるように塗布、乾燥し、この
層上に、中間層用塗布液(1)を、コーティングバーを
用いて、乾燥重量が1.5 g/m2 になるように塗
布、乾燥した。さらに、この中間層上に、実施例7で用
いた感光感熱記録層用塗布液(4)(マゼンタ発色)を
コーティングバーを用いて、塗布層の乾燥重量が6g/
2 になるように塗布、乾燥し、この層上に、中間層用
塗布液を乾燥重量が1.5g/m2 になるように塗布、
乾燥した。さらにこの層上に、実施例6で用いた感光感
熱記録層用塗布液(3)(イエロー発色)をコーティン
グバーを用いて塗布層の乾燥重量が6g/m2 になるよ
うに塗布、乾燥し、その層上に、保護層用塗布液(2)
を、乾燥重量が1.5g/m2 になるように塗布、乾燥
して設け、感光感熱記録材料(6)を得た。
【0312】前記感光感熱記録材料(6)を用い、実施
例4と同様にして未処理サンプル(Fr)と、前記サー
モサンプルS(i) 及びS(ii)と、を作製した。前記感光
感熱記録材料(6)の未処理サンプル(Fr)と、前記
サーモサンプルS(i) 及びS(ii)と、を保護層側から、
まず波長780nmの半導体レーザー光を用いて画像様
に露光し、次いで波長660nmの半導体励起の固体レ
ーザー光を用いて画像様に露光し、さらに波長532n
mの半導体励起の固体レーザー光を用いて画像様に露光
した。前記露光により潜像の形成された記録材料を、1
20℃の熱板で5秒間加熱した後、この記録材料を58
000luxの高輝度シャーカステン上で30秒間記録
層表面を光照射した。すると、未処理サンプルFrのみ
ならず、サーモサンプルS(i) 及びS(ii)においても、
鮮明に発色したフルカラー画像を得ることができた。ま
た、実施例4と同様にして、未処理サンプルFr、サー
モサンプルS(i) 及びS(ii)におけるカブリ濃度の測定
(Visualの反射濃度値)と、形成された画像の評
価を行った。その結果を以下の表2に示す。
【0313】(比較例4)−黒発色 電子供与性無色染料内包マイクロカプセル液(IV)3.
0gと、光重合性組成物乳化液(2)12.0gと、1
5%ゼラチン水溶液2.0gと、を混合し、感光感熱記
録層用塗布液(6)を調製した。
【0314】実施例4で用いた感光感熱記録層用塗布液
(1)に代えて、前記感光感熱記録層用塗布液(6)を
用いた以外、実施例4と同様にして感光感熱記録材料
(7)を得た。また、前記感光感熱記録材料(7)を用
い、実施例4と同様にして未処理サンプル(Fr)と、
前記サーモサンプルS(i) 及びS(ii)と、を作製し、さ
らに実施例4と同様にして画像を形成した。未処理サン
プルFrでは、鮮明で、地肌部の分光増感色素の残色の
ほとんどないステップウェッジ画像が得られたものの、
サーモ処理を施したサンプルS(i)及びS(ii)では、感
度低下が認められ、鮮明な画像を得ることができなかっ
た。これらの感度及びカブリ濃度の測定と、形成された
画像の評価を実施例4と同様にして行った。その結果を
以下の表2に示す。
【0315】(比較例5)−黒発色 電子供与性無色染料内包マイクロカプセル液(IV)3.
0gと、光重合性組成物乳化液(4)12.0gと、1
5%ゼラチン水溶液2.0gと、を混合し、感光感熱記
録層用塗布液(7)を調製した。
【0316】実施例5で用いた感光感熱記録層用塗布液
(2)に代えて、前記感光感熱記録層用塗布液(7)を
用いた以外、実施例5と同様にして感光感熱記録材料
(8)を得た。また、前記感光感熱記録材料(8)を用
い、実施例5と同様にして未処理サンプル(Fr)と、
前記サーモサンプルS(i) 及びS(ii)と、を作製し、画
像を形成した。未処理サンプルFrでは、鮮明で、地肌
部の分光増感色素の残色のほとんどないステップウェッ
ジ画像が得られたものの、サーモ処理を施したサンプル
(i)及びS(ii)では、感度低下が認められ、鮮明な画
像を得ることができなかった。これらの感度及びカブリ
濃度の測定と、形成された画像の評価を実施例4と同様
にして行った。その結果を以下の表2に示す。
【0317】(比較例6)−イエロー発色 電子供与性無色染料内包マイクロカプセル液(I)3.
0gと、光重合性組成物乳化液(1)12.0gと、1
5%ゼラチン水溶液2.0gと、を混合し、感光感熱記
録層用塗布液(8)を調製した。
【0318】実施例6で用いた感光感熱記録層用塗布液
(3)に代えて、前記感光感熱記録層用塗布液(8)を
用いた以外、実施例6と同様にして感光感熱記録材料
(9)を得た。また、前記感光感熱記録材料(9)を用
い、実施例6と同様にして未処理サンプル(Fr)と、
前記サーモサンプルS(i) 及びS(ii)と、を作製し、画
像を形成した。未処理サンプルFrでは、鮮明で、地肌
部の白色性の高いステップウェッジ画像が得られたもの
の、サーモ処理を施したサンプルS(i) 及びS(ii)
は、感度低下が認められ、鮮明な画像を得ることができ
なかった。これらの感度及びカブリ濃度の測定と、形成
された画像の評価を実施例4と同様にして行った。その
結果を以下の表2に示す。
【0319】(比較例7)−マゼンタ発色 電子供与性無色染料内包マイクロカプセル液(II)3.
0gと、光重合性組成物乳化液(2)12.0gと、1
5%ゼラチン水溶液2.0gと、を混合し、感光感熱記
録層用塗布液(9)を調製した。
【0320】実施例7で用いた感光感熱記録層用塗布液
(4)に代えて、前記感光感熱記録層用塗布液(9)を
用いた以外、実施例7と同様にして感光感熱記録材料
(10)を得た。また、前記感光感熱記録材料(10)
を用い、実施例7と同様にして未処理サンプル(Fr)
と、前記サーモサンプルS(i) 及びS(ii)と、を作製
し、画像を形成した。未処理サンプルFrでは、鮮明
で、地肌部の白色性の高いステップウェッジ画像が得ら
れたものの、サーモ処理を施したサンプルS(i) 及びS
(ii)では、感度低下が認められ、鮮明な画像を得ること
ができなかった。これらの感度及びカブリ濃度の測定
と、形成された画像の評価を実施例4と同様にして行っ
た。その結果を以下の表2に示す。
【0321】(比較例8)−シアン発色 電子供与性無色染料内包マイクロカプセル液(III)3.
0gと、光重合性組成物乳化液(3)12.0gと、1
5%ゼラチン水溶液2.0gと、を混合し、感光感熱記
録層用塗布液(10)を調製した。
【0322】実施例8で用いた感光感熱記録層用塗布液
(5)に代えて、前記感光感熱記録層用塗布液(10)
を用いた以外、実施例8と同様にして感光感熱記録材料
(11)を得た。また、前記感光感熱記録材料(11)
を用い、実施例8と同様にして未処理サンプル(Fr)
と、前記サーモサンプルS(i) 及びS(ii)と、を作製
し、画像を形成した。未処理サンプルFrでは、鮮明
で、地肌部の白色性の高いステップウェッジ画像が得ら
れたものの、サーモ処理を施したサンプルS(i) 及びS
(ii)では、感度低下が認められ、鮮明な画像を得ること
ができなかった。これらの感度及びカブリ濃度の測定
と、形成された画像の評価を実施例4と同様にして行っ
た。その結果を以下の表1に示す。
【0323】(比較例9)−多色発色 実施例9で用いた感光感熱記録層用塗布液(3)に代え
て、比較例6で用いた感光感熱記録層用塗布液(8)を
用い、感光感熱記録層用塗布液(4)に代えて、比較例
7で用いた感光感熱記録層用塗布液(9)を用い、さら
に感光感熱記録層用塗布液(5)に代えて、比較例8で
用いた感光感熱記録層用塗布液(10)を用いた以外、
実施例9と同様にして感光感熱記録材料(12)を得
た。また、前記感光感熱記録材料(12)を用い、実施
例9と同様にして未処理サンプル(Fr)と、前記サー
モサンプルS(i) 及びS(ii)と、を作製し、画像を形成
した。未処理サンプルFrでは、鮮明なフルカラー画像
が得られたものの、サーモ処理を施したサンプルS(i)
及びS(ii)では、感度低下が認められ、カラーバランス
の乱れた不鮮明な画像となってしまった。これらのカブ
リ濃度の測定と、形成された画像の評価を実施例4と同
様にして行った。その結果を以下の表2に示す。
【0324】(比較例10〜12)実施例4、6又は9
で得られた感光感熱記録材料(1)、(3)又は(6)
を用い、58000luxの高輝度シャーカステン上で
30秒間記録層表面に光照射を行わなかったこと以外、
実施例4、6又は9のそれぞれと同様にしてステップウ
ェッジ状の画像、又はフルカラー画像を形成した。サー
モ処理前後のカブリ濃度を、実施例4と同様の方法によ
り測定し、その結果を以下の表2に示す。
【0325】
【表2】
【0326】表2より明らかなように、光重合開始剤を
マイクロカプセルに内包して使用した本発明の感光感熱
記録材料(1)〜(6)では、サーモ処理による感度低
下又は感度変動が極めて小さく、さらに記録層表面全体
を光照射する定着工程を設けたことにより、鮮明で、か
つ地肌部の分光増感色素の残色のほとんどない高品質な
画像を得ることができた。また、フルカラー画像におい
ても極めて鮮明な色彩の高品質な画像を得ることができ
た。一方、光重合開始剤をマイクロカプセルに内包せ
ず、カプセル外に重合性基を有する化合物と共存させて
使用した感光感熱記録材料(7)〜(12)では、サー
モ処理による感度低下又は感度変動が大きく、鮮明で安
定した画像を得ることができなかった。さらに、フルカ
ラー画像では、カラーバランスが乱れ、鮮やかな画像を
形成することができなかった。また、実施例4,6及び
9の感光感熱記録材料を用いた場合でも、記録層表面全
体を光照射する定着工程を設けなかった比較例10〜1
2では、サーモ処理による地肌部における濃度上昇が極
めて大きく、高コントラストな鮮明な画像を形成するこ
とができなかった。
【0327】<ジアゾニウム塩化合物内包マイクロカプ
セル液の調製> (5)ジアゾニウム塩化合物内包マイクロカプセル液
(V)の調製 酢酸エチル13.7gに、ジアゾニウム塩化合物(下記
化合物a)4.6gと、フタル酸ジフェニルエステル1
0.4gと、を添加して均一に混合した。次いで、この
混合液にカプセル壁材(商品名:タケネートD110
N,武田薬品工業(株)製)5.5g、カプセル壁材
(商品名:ミリオネートMR200,日本ポリウレタン
工業(株)製)2.8gを添加した。
【0328】得られた溶液を、フタル化ゼラチン8%水
溶液62.7g、水14g及びsucraphA部−S
(日本精化(株)製)0.4gの混合液に添加し、ホモ
ジナイザーを用いて、温度40℃、回転数8000rp
mで10分間乳化分散した。得られた乳化物に、水50
g及びジエチレントリアミン0.26gを添加し、均一
化した後、撹拌しながら60℃で3時間マイクロカプセ
ル化反応を行わせて、ジアゾニウム塩化合物内包マイク
ロカプセル液(V)を得た。このマイクロカプセルの平
均粒径は0.3〜0.4μmであった。
【0329】
【化35】
【0330】<光重合開始剤内包マイクロカプセル液の
調製> (6)光重合開始剤内包マイクロカプセル液(e)の調
製 前記例示の有機ボレート化合物(20−i)0.6g
と、前記例示の分光増感色素系ボレート化合物(26)
(ボレート化合物II)0.25gと、高感度化を目的と
した下記助剤(下記化合物j)0.25gと、溶解オイ
ルとしてトリクレジルフォスフェ−ト6.0gと、溶解
助剤として酢酸エチル14.0gと、の混合溶液中に、
カプセル壁材(商品名:タケネ−トD110N,武田薬
品工業(株)製)11.2g及びカプセル壁材(商品
名:バ−ノックD750,大日本インキ(株)製)1.
1gを添加し、40℃下で15分間かけて溶解し、混合
液を得た。この溶液を、8%フタル化ゼラチン水溶液5
2g、水18g及び前記10%界面活性剤(1)水溶液
0.4gの混合溶液中に添加し、ホモジナイザー(日本
精機(株)製)にて回転数10000rpmで10分間
乳化し、乳化液を得た。
【0331】前記より得られた乳化液に、水54gとテ
トラエチレンペンタミン0.62gとを加え、攪拌しな
がら65℃に加温し、3時間後、光重合開始剤を芯に含
有する平均粒径0.3μmの光重合開始剤内包マイクロ
カプセル液(e)を得た。
【0332】<カプラー化合物乳化液の調製> (7)カプラー化合物乳化液の調製 酢酸エチル10.5gに、下記組成の化合物を溶解し、
さらに高沸点溶媒であるリン酸トリクレジル0.48
g、マレイン酸ジエチル0.24g及びバイオニンA4
1C(竹本油脂(株)製)1.27gを添加した後、加
熱し均一な混合液を得た。 ・カプラー化合物(下記化合物d) ・・・3.0g ・トリフェニルグアニジン ・・・4.0g ・1,1−(p−ヒドロキシフェニル)−2−エチルヘキサン・・4.0g ・4,4’−(p−フェニレンジイソ プロピリデン)ジフェノール ・・・8.0g ・2−エチルヘキシル−4−ヒドロキシベンゾエート ・・・8.0g ・酸化防止剤(下記化合物e) ・・・2.0g ・1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ −5−t−ブチルフェニル)ブタン ・・・2.0g
【0333】前記混合液を、8%ゼラチン(#750ゼ
ラチン、新田ゼラチン(株)製)水溶液93g中に加え
て、ホモジナイザーにて回転数10000rpmで5分
間乳化分散した。得られた乳化液から、残存する酢酸エ
チルを蒸発させてカプラー化合物乳化液を得た。
【0334】
【化36】
【0335】<光重合性組成物乳化液の調製> (8)光重合性組成物乳化液(5)の調製 酢酸エチル10.5gに、下記組成の化合物を溶解し、
さらに高沸点溶媒であるリン酸トリクレジル0.48
g、マレイン酸ジエチル0.24g及びバイオニンA4
1C(竹本油脂(株)製)1.27gを添加した後、加
熱し均一な混合液を得た。 ・前記例示の有機ボレート化合物(20−i) ・・・0.6g (ボレート化合物I) ・前記例示のの分光増感色素系ボレート化合物(26) ・・・0.1g (ボレート化合物II) ・高感度化を目的とした助剤(前記化合物j) ・・・0.1g ・カプラー化合物(前記化合物d) ・・・3.0g ・トリフェニルグアニジン ・・・4.0g ・1,1−(p−ヒドロキシフェニル)−2−エチルヘキサン・・4.0g ・4,4’−(p−フェニレンジイソ プロピリデン)ジフェノール ・・・8.0g ・2−エチルヘキシル−4−ヒドロキシベンゾエート ・・・8.0g ・酸化防止剤(前記化合物e) ・・・2.0g ・1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ −5−t−ブチルフェニル)ブタン ・・・2.0g
【0336】前記混合液を、8%ゼラチン(#750ゼ
ラチン、新田ゼラチン(株)製)水溶液93g中に加え
て、ホモジナイザーにて回転数10000rpmで5分
間乳化分散した。得られた乳化液から、残存する酢酸エ
チルを蒸発させてカプラー化合物の光重合性組成物乳化
液(5)を得た。
【0337】(実施例10):イエロー発色 ジアゾニウム塩化合物内包マイクロカプセル液(V)1
0g、光重合開始剤内包マイクロカプセル液(e)30
g及びカプラー化合物乳化液30gを混合して感光感熱
記録層用塗布液(11)を調製した。
【0338】上質紙上にポリエチレンをラミネートした
印画紙用支持体上に、メイヤーバーを用いて感光感熱記
録層用塗布液(11)、保護層用塗布液(2)を支持体
側からこの順次に塗布し、乾燥して感光感熱記録材料
(13)を得た。感光感熱記録層の乾燥塗布量は3.5
g/m2 、保護層の乾燥塗布量は1.23g/m2 であ
った。前記感光感熱記録材料(13)を用い、実施例4
と同様にして未処理サンプル(Fr)と、前記サーモサ
ンプルS(i) 及びS(ii)と、を作製し、さらに実施例1
と同様にして画像を形成した。すると、未処理サンプル
Frのみならず、サーモサンプルS(i) 及びS(ii)にお
いても、鮮明に発色した、地肌部の分光増感色素の残色
のほとんどないステップウェッジ状の画像を得ることが
できた。
【0339】また、実施例1と同様にして、未処理サン
プルFr、サーモサンプルS(i) 及びS(ii)における感
度及びカブリ濃度の測定(Yの反射濃度値)と、形成さ
れた画像の評価を行った。その結果を以下の表3に示
す。
【0340】(比較例11):イエロー発色 実施例10で用いた光重合開始剤内包マイクロカプセル
液(e)30g及びカプラー化合物乳化液30gに代え
て、カプラー化合物の光重合性組成物乳化液30gを混
合した以外、実施例10と同様にして感光感熱記録層用
塗布液(12)を調製し、実施例10と同様にして感光
感熱記録材料(14)を得た。
【0341】前記感光感熱記録材料(14)を用い、実
施例4と同様にして未処理サンプル(Fr)と、前記サ
ーモサンプルS(i) 及びS(ii)と、を作製し、さらに実
施例4と同様にして画像を形成した。未処理サンプルF
rでは、鮮明で地肌部の分光増感色素の残色のほとんど
ないステップウェッジ画像が得られたものの、サーモ処
理を施したサンプルS(i) 及びS(ii)では、感度低下が
認められ、鮮明な画像を得ることができなかった。これ
らの感度及びカブリ濃度の測定(Yの反射濃度値)と、
形成された画像の評価を実施例4と同様にして行った。
その結果を以下の表3に示す。
【0342】
【表3】
【0343】表3より明らかなように、光重合開始剤を
マイクロカプセルに内包して使用した本発明の感光感熱
記録材料(13)では、サーモ処理による感度低下又は
感度変動がなく、極めて高感度で、さらに記録層表面全
体を光照射する定着工程を設けたことにより、鮮明で、
かつ地肌部の分光増感色素の残色のほとんどない高品質
な画像を得ることができた。一方、光重合開始剤をマイ
クロカプセルに内包せず、カプセル外に重合性基を有す
る化合物と共存させて使用した感光感熱記録材料(1
4)では、サーモ処理による感度低下又は感度変動が大
きく、鮮明で、安定した画像を得ることができなかっ
た。
【0344】
【発明の効果】本発明によれば、光重合感度及び保存安
定性に優れた光重合性組成物及び感度、コントラスト及
び非画像部の白色性に富み、かつ保存安定性に優れた感
光感熱記録材料を提供することができる。本発明の感光
感熱記録材料によれば、環境変化による影響を受け難
く、高感度で、かつ非画像部(地肌部)の白色性に優
れ、高コントラストで高品質な画像を安定に提供するこ
とができる。本発明の画像記録方法によれば、非画像部
(地肌部)の分光増感色素の残色のほとんどない、鮮明
で、高品質な画像を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/26 521 B41M 5/18 112 Fターム(参考) 2H025 AA00 AA01 AB20 AC08 BC31 BC51 CA00 CA41 CC14 DA10 DA11 FA06 FA12 FA22 FA30 2H026 AA07 AA24 AA32 BB01 BB41 BB46 BB48 DD01 DD43 DD53 FF01 FF05 2H096 AA30 BA05 BA16 BA20 CA20 EA04 EA14 GA52 HA03 KA07

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光重合開始剤が内包された熱応答性マイ
    クロカプセルと、該マイクロカプセル外部に重合性基を
    有する化合物と、を含有することを特徴とする光重合性
    組成物。
  2. 【請求項2】 光重合開始剤が、300〜1000nm
    に最大吸収波長を有する分光増感化合物と、該分光増感
    化合物と相互作用する化合物と、を含有する光重合開始
    剤である請求項1に記載の光重合性組成物。
  3. 【請求項3】 分光増感化合物と相互作用する化合物の
    少なくとも1つが、有機系ボレート塩化合物である請求
    項2に記載の光重合性組成物。
  4. 【請求項4】 光重合性組成物を用いた画像記録方法に
    おいて、 前記光重合性組成物が、請求項1から3のいずれかに記
    載の光重合性組成物であり、 画像様に露光した後、露光部全面を加熱し硬化させて画
    像形成する、又は、前記光重合性組成物を加熱した後、
    加熱部を画像様に露光し硬化させて画像形成する、こと
    を特徴とする画像記録方法。
  5. 【請求項5】 支持体上に、 熱応答性マイクロカプセルに内包された発色成分Aと、 少なくとも、同一分子内に重合性基と前記発色成分Aと
    反応して発色させる部位とを有する実質的に無色の化合
    物Bと、熱応答性マイクロカプセルに内包された光重合
    開始剤と、を含有する光重合性組成物と、 を含む感光感熱記録層を有する感光感熱記録材料。
  6. 【請求項6】 支持体上に、 熱応答性マイクロカプセルに内包された発色成分Aと、 少なくとも、前記発色成分Aと反応して発色させる実質
    的に無色の化合物Cと、同一分子内に重合性基と前記発
    色成分Aと化合物Cとの反応を抑制する部位とを有する
    実質的に無色の化合物Dと、熱応答性マイクロカプセル
    に内包された光重合開始剤と、を含有する光重合性組成
    物と、 を含む感光感熱記録層を有する感光感熱記録材料。
  7. 【請求項7】 光重合開始剤が、300〜1000nm
    に最大吸収波長を有する分光増感化合物と、該分光増感
    化合物と相互作用する化合物と、を含有する光重合開始
    剤である請求項5又は6に記載の感光感熱記録材料。
  8. 【請求項8】 分光増感化合物と相互作用する化合物の
    少なくとも1つが、有機系ボレート塩化合物である請求
    項7に記載の感光感熱記録材料。
  9. 【請求項9】 感光感熱記録材料が、それぞれ異なる色
    相に発色する感光感熱記録層を積層してなる多色の多層
    感光感熱記録材料である請求項5から8のいずれかに記
    載の感光感熱記録材料。
  10. 【請求項10】 多色の多層感光感熱記録材料が、支持
    体上に、照射光の入射面から感光感熱記録層の厚み方向
    に向かって、光源の中心波長λ1 の光に感光し発色する
    第1の記録層、中心波長λ2 の光に感光し、前記第1の
    記録層と異なる色に発色する第2の記録層、・・・、中
    心波長λi の光に感光し、前記第1、第2、・・・、及
    び第i−1番目の記録層と異なる色に発色する第i番目
    の記録層を、順に少なくともi≧2以上で積層された感
    光感熱記録層を有する多層感光感熱記録材料である請求
    項9に記載の感光感熱記録材料。
  11. 【請求項11】 感光感熱記録材料として、請求項5か
    ら10のいずれかに記載の感光感熱記録材料を用い、 少なくとも、画像露光により光重合性組成物が潜像を形
    成する露光工程と、加熱により発色成分が潜像に応じて
    発色し、画像形成する発色工程と、記録層表面を光照射
    して形成画像を定着し、光重合開始剤成分を消色する定
    着工程と、を有することを特徴とする画像記録方法。
  12. 【請求項12】 感光感熱記録材料として、請求項9又
    は10の感光感熱記録材料を用い、 少なくとも、画像露光により光重合性組成物が潜像を形
    成する露光工程と、加熱により発色成分が潜像に応じて
    発色し、画像形成する発色工程と、記録層表面を光照射
    して形成画像を定着し、光重合開始剤成分を消色する定
    着工程と、を有し、 さらに、前記露光工程が、波長の異なる複数の光源を用
    いて画像露光する工程であり、前記発色工程が、加熱に
    より発色色相の異なる感光感熱記録層に形成された各潜
    像に応じてそれぞれ異なる色相に発色し、多色画像を形
    成する工程であることを特徴とする画像記録方法。
  13. 【請求項13】 露光工程が、300〜1000nmに
    波長を有するレーザー光源を用いて画像露光することに
    より光重合組成物が潜像を形成する工程である請求項1
    1又は12に記載の画像記録方法。
  14. 【請求項14】 定着工程が、感光感熱記録材料に含有
    される光重合開始剤の最大吸収波長±50nmの領域に
    波長を有する光源を用いて、記録層表面を光照射して形
    成画像を定着し、光重合開始剤成分を消色する工程であ
    る請求項11から13のいずれかに記載の画像記録方
    法。
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