JP2000223806A - プリント配線板用シートおよびその製造方法 - Google Patents
プリント配線板用シートおよびその製造方法Info
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- JP2000223806A JP2000223806A JP2501999A JP2501999A JP2000223806A JP 2000223806 A JP2000223806 A JP 2000223806A JP 2501999 A JP2501999 A JP 2501999A JP 2501999 A JP2501999 A JP 2501999A JP 2000223806 A JP2000223806 A JP 2000223806A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】プリント配線板の軽量化、低誘電率化が可能と
なり、吸湿化での耐熱性や電気絶縁性に優れているのみ
ならず、樹脂含浸工程の工程通過性と樹脂含浸性に優れ
たプリント配線板およびその製法を提供する。 【解決手段】ポリフェニレンサルファイド繊維と未延伸
ポリフェニレンサルファイド繊維とが90:10〜1
0:90の範囲の重量比で配合されてなる湿式不織布で
あって、JIS L-1096(6.27.1-A法)に準拠して測定した
通気量が3cc/cm2/sec以上であることを特徴とする。か
かるシートは、上記ポリフェニレンサルファイド繊維と
未延伸ポリフェニレンサルファイド繊維とを上記範囲内
の重量比に配合した後、湿式抄造し、抄造後に熱プレス
する。
なり、吸湿化での耐熱性や電気絶縁性に優れているのみ
ならず、樹脂含浸工程の工程通過性と樹脂含浸性に優れ
たプリント配線板およびその製法を提供する。 【解決手段】ポリフェニレンサルファイド繊維と未延伸
ポリフェニレンサルファイド繊維とが90:10〜1
0:90の範囲の重量比で配合されてなる湿式不織布で
あって、JIS L-1096(6.27.1-A法)に準拠して測定した
通気量が3cc/cm2/sec以上であることを特徴とする。か
かるシートは、上記ポリフェニレンサルファイド繊維と
未延伸ポリフェニレンサルファイド繊維とを上記範囲内
の重量比に配合した後、湿式抄造し、抄造後に熱プレス
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板の
軽量化、低誘電率化が可能であり、吸湿下での耐熱性や
電気絶縁性および樹脂含浸性に優れたプリント配線板用
シートの改良に関するものである。
軽量化、低誘電率化が可能であり、吸湿下での耐熱性や
電気絶縁性および樹脂含浸性に優れたプリント配線板用
シートの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器に収納される半導体素子
等のチップを搭載するプリント配線板に使用される銅張
り積層板としては、ガラス布を基材とするプリプレグを
用いて製造されるガラス布基材エポキシ樹脂積層板が使
用されている。しかし、近年、携帯電話、ノートパソコ
ンの軽量化や、コンピューターの演算速度の高速化に伴
い、プリント配線板の軽量化、低誘電率化が要求される
ようになってきている。
等のチップを搭載するプリント配線板に使用される銅張
り積層板としては、ガラス布を基材とするプリプレグを
用いて製造されるガラス布基材エポキシ樹脂積層板が使
用されている。しかし、近年、携帯電話、ノートパソコ
ンの軽量化や、コンピューターの演算速度の高速化に伴
い、プリント配線板の軽量化、低誘電率化が要求される
ようになってきている。
【0003】この様な要求に対して樹脂面では、フッ素
樹脂、ポリフェニレンオキサイド、ポリサルフォン、ポ
リエーテルイミド、ポリエーテルサルフォン等の誘電率
の低い熱可塑性樹脂の使用が検討され、基材面ではガラ
ス繊維よりも軽量で誘電率の低い有機耐熱性繊維が検討
されている。
樹脂、ポリフェニレンオキサイド、ポリサルフォン、ポ
リエーテルイミド、ポリエーテルサルフォン等の誘電率
の低い熱可塑性樹脂の使用が検討され、基材面ではガラ
ス繊維よりも軽量で誘電率の低い有機耐熱性繊維が検討
されている。
【0004】かかる誘電率の低い有機耐熱性繊維の代表
的なものとして、アラミド繊維、フッ素樹脂系繊維があ
る。しかし、アラミド繊維はガラス繊維よりも軽量で誘
電率も低いものであるが、吸湿性が高いためプリント配
線板の吸湿下での耐熱性や電気絶縁性に問題が生じるも
のであった。また、フッ素樹脂系繊維は、有機繊維の中
でも誘電率が最も低いものであるが、比重がガラス繊維
と同レベルであるため軽量化に向かない。また、非粘着
性であるため、樹脂含浸性に問題があった。
的なものとして、アラミド繊維、フッ素樹脂系繊維があ
る。しかし、アラミド繊維はガラス繊維よりも軽量で誘
電率も低いものであるが、吸湿性が高いためプリント配
線板の吸湿下での耐熱性や電気絶縁性に問題が生じるも
のであった。また、フッ素樹脂系繊維は、有機繊維の中
でも誘電率が最も低いものであるが、比重がガラス繊維
と同レベルであるため軽量化に向かない。また、非粘着
性であるため、樹脂含浸性に問題があった。
【0005】従って、プリント配線板の軽量化、低誘電
率化が可能であり、吸湿下での耐熱性や電気絶縁性と樹
脂含浸性に優れたプリント配線板用シートとして、ポリ
フェニレンサルファイド繊維からなるシート、とりわけ
ポリフェニレンサルファイド繊維からなる湿式不織布が
注目を集めている。
率化が可能であり、吸湿下での耐熱性や電気絶縁性と樹
脂含浸性に優れたプリント配線板用シートとして、ポリ
フェニレンサルファイド繊維からなるシート、とりわけ
ポリフェニレンサルファイド繊維からなる湿式不織布が
注目を集めている。
【0006】ポリフェニレンサルファイド繊維からなる
湿式不織布については、特開平9ー67786号に示す
ように公知の技術であるが、プリント配線板用シートと
して用いるには以下の点で不十分であった。すなわち、
プリント配線板シートでは必ず樹脂含浸工程を有し、こ
の樹脂含浸工程をシート切れを生じず良好に通過するた
めに高い引張強力を必要とし、かつ、樹脂が十分にシー
トを構成する繊維間の隙間にまで含浸するために高い通
気量を有する必要がある。
湿式不織布については、特開平9ー67786号に示す
ように公知の技術であるが、プリント配線板用シートと
して用いるには以下の点で不十分であった。すなわち、
プリント配線板シートでは必ず樹脂含浸工程を有し、こ
の樹脂含浸工程をシート切れを生じず良好に通過するた
めに高い引張強力を必要とし、かつ、樹脂が十分にシー
トを構成する繊維間の隙間にまで含浸するために高い通
気量を有する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、プリント配
線板の軽量化、低誘電率化が可能であり、吸湿下での耐
熱性や電気絶縁性に優れていることのみならず、樹脂含
浸工程の工程通過性と樹脂含浸性に優れたプリント配線
板用シートを提供せんとするものである。
線板の軽量化、低誘電率化が可能であり、吸湿下での耐
熱性や電気絶縁性に優れていることのみならず、樹脂含
浸工程の工程通過性と樹脂含浸性に優れたプリント配線
板用シートを提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために次のような手段を採用する。
解決するために次のような手段を採用する。
【0009】すなわち、本発明のプリント配線用シート
は、延伸ポリフェニレンサルファイド繊維と未延伸ポリ
フェニレンサルファイド繊維とが90:10〜10:9
0の範囲の重量比で配合されてなる不織布であって、JI
S L-1096(6.27.1-A法)に準拠して測定した通気量が3c
c/cm2/sec以上であることを特徴とする。
は、延伸ポリフェニレンサルファイド繊維と未延伸ポリ
フェニレンサルファイド繊維とが90:10〜10:9
0の範囲の重量比で配合されてなる不織布であって、JI
S L-1096(6.27.1-A法)に準拠して測定した通気量が3c
c/cm2/sec以上であることを特徴とする。
【0010】また、本発明の樹脂含浸シートは前記プリ
ント配線用シートに樹脂が含浸していることを特徴とす
る。
ント配線用シートに樹脂が含浸していることを特徴とす
る。
【0011】かかるプリント用配線シートの製造方法
は、延伸ポリフェニレンサルファイド繊維と未延伸ポリ
フェニレンサルファイド繊維とを90:10〜10:9
0の範囲内の重量比に配合した後、湿式抄造し、抄造後
に熱プレスを行うことを特徴とするものである。
は、延伸ポリフェニレンサルファイド繊維と未延伸ポリ
フェニレンサルファイド繊維とを90:10〜10:9
0の範囲内の重量比に配合した後、湿式抄造し、抄造後
に熱プレスを行うことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を具体的に説明する。
態を具体的に説明する。
【0013】プリント配線板用シートは、後工程の樹脂
含浸工程にて、樹脂が十分にシートを構成する繊維間の
隙間にまで含浸する必要がある。この含浸が不十分であ
れば、プリント配線板に積層した場合に、繊維シート内
部に剥離強度に劣る部分が生じたり、繊維シート内部に
空隙がハンダ付けの熱で膨張し膨れを生じるなどの不具
合を生じる。ところがこの樹脂含浸性を簡単に評価する
方法はこれまで無かった。発明者らは、種々検討の結
果、本発明のように、延伸ポリフェニレンサルファイド
繊維と未延伸ポリフェニレン繊維を混合してなる湿式不
織布において、樹脂含浸性を表す指標として通気量が適
用できることを発明するに至ったものである。すなわ
ち、通気量が小さいとプリント配線板用シートがフィル
ム状になるため、樹脂含浸性に劣ることになる。通気量
が大きいとフィルム状部分が極めて少なくなるため、樹
脂含浸性が良好となる。
含浸工程にて、樹脂が十分にシートを構成する繊維間の
隙間にまで含浸する必要がある。この含浸が不十分であ
れば、プリント配線板に積層した場合に、繊維シート内
部に剥離強度に劣る部分が生じたり、繊維シート内部に
空隙がハンダ付けの熱で膨張し膨れを生じるなどの不具
合を生じる。ところがこの樹脂含浸性を簡単に評価する
方法はこれまで無かった。発明者らは、種々検討の結
果、本発明のように、延伸ポリフェニレンサルファイド
繊維と未延伸ポリフェニレン繊維を混合してなる湿式不
織布において、樹脂含浸性を表す指標として通気量が適
用できることを発明するに至ったものである。すなわ
ち、通気量が小さいとプリント配線板用シートがフィル
ム状になるため、樹脂含浸性に劣ることになる。通気量
が大きいとフィルム状部分が極めて少なくなるため、樹
脂含浸性が良好となる。
【0014】本発明のプリント配線板用シートは、JIS
L-1096の6.27.1-A法に準拠して測定した通気量を3cc/cm
2/sec以上にする必要があり、特に、5cc/cm2/sec以上に
するのが好ましい。通気量が3cc/cm2/sec未満の場合、
プリント配線板用シートがフィルム状となるため樹脂含
浸性に劣る。そのため、プリント配線板用として適用で
きない。
L-1096の6.27.1-A法に準拠して測定した通気量を3cc/cm
2/sec以上にする必要があり、特に、5cc/cm2/sec以上に
するのが好ましい。通気量が3cc/cm2/sec未満の場合、
プリント配線板用シートがフィルム状となるため樹脂含
浸性に劣る。そのため、プリント配線板用として適用で
きない。
【0015】本発明で用いるポリフェニレンサルファイ
ド繊維とは、耐熱性、耐薬品性、耐加水分解性に優れて
いることで知られている繊維であり、該繊維は通常は、
その構成単位の90%以上が−(C6H4−S)−で構成
されるフェニレンサルファイド構造単位を含有する重合
体からなる繊維である。
ド繊維とは、耐熱性、耐薬品性、耐加水分解性に優れて
いることで知られている繊維であり、該繊維は通常は、
その構成単位の90%以上が−(C6H4−S)−で構成
されるフェニレンサルファイド構造単位を含有する重合
体からなる繊維である。
【0016】また、本発明の未延伸ポリフェニレンサル
ファイド繊維とは、加熱・加圧により可塑化あるいは溶
融して、ポリフェニレンサルファイド繊維および未延伸
ポリフェニレンサルファイド繊維同士の繊維間を結合
し、湿式不織布とした場合の寸法安定性を高め、引張強
度等の機械的特性を向上させる作用等を有するものであ
る。
ファイド繊維とは、加熱・加圧により可塑化あるいは溶
融して、ポリフェニレンサルファイド繊維および未延伸
ポリフェニレンサルファイド繊維同士の繊維間を結合
し、湿式不織布とした場合の寸法安定性を高め、引張強
度等の機械的特性を向上させる作用等を有するものであ
る。
【0017】本発明のシートは、上記延伸ポリフェニレ
ンサルファイド繊維と未延伸ポリフェニレンサルファイ
ド繊維とが90:10〜10:90の範囲の重量比で配
合されている必要がある。未延伸ポリフェニレンサルフ
ァイド繊維の重量比が10未満の場合、繊維同士の接着
面積が少ないため、強力が低くなる。そのため、樹脂加
工時の工程張力に耐えきれずシート切れを起こす。重量
比が90を越えた場合は、プリント配線板用シートがフ
ィルム状となり、通気量が低下し樹脂含浸性が劣る。さ
らに好ましくは、延伸ポリフェニレンサルファイド繊維
と未延伸ポリフェニレンサルファイド繊維とが70:3
0〜40:60の範囲の重量比で配合される。
ンサルファイド繊維と未延伸ポリフェニレンサルファイ
ド繊維とが90:10〜10:90の範囲の重量比で配
合されている必要がある。未延伸ポリフェニレンサルフ
ァイド繊維の重量比が10未満の場合、繊維同士の接着
面積が少ないため、強力が低くなる。そのため、樹脂加
工時の工程張力に耐えきれずシート切れを起こす。重量
比が90を越えた場合は、プリント配線板用シートがフ
ィルム状となり、通気量が低下し樹脂含浸性が劣る。さ
らに好ましくは、延伸ポリフェニレンサルファイド繊維
と未延伸ポリフェニレンサルファイド繊維とが70:3
0〜40:60の範囲の重量比で配合される。
【0018】また、ポリフェニレンサルファイド繊維お
よび未延伸ポリフェニレンサルファイド繊維の形態とし
ては、特に限定されるものではないが、本発明において
は分散性、シート強力の点から繊度10d以下で、かつ
繊維長2〜15mm程度のカットファイバーを使用する
ことが好ましい。繊度が10dを越えると繊維同士の絡
みが少なくなり、工程張力に耐えうるシート強力が得に
くい。また、繊維長が2mmより短い場合も繊維同士の
絡みが少なくなり、工程張力に耐えうるシート強力が得
にくい。繊維長が15mmを越えると繊維同士が絡まり
すぎて水分散性が低下する傾向にある。
よび未延伸ポリフェニレンサルファイド繊維の形態とし
ては、特に限定されるものではないが、本発明において
は分散性、シート強力の点から繊度10d以下で、かつ
繊維長2〜15mm程度のカットファイバーを使用する
ことが好ましい。繊度が10dを越えると繊維同士の絡
みが少なくなり、工程張力に耐えうるシート強力が得に
くい。また、繊維長が2mmより短い場合も繊維同士の
絡みが少なくなり、工程張力に耐えうるシート強力が得
にくい。繊維長が15mmを越えると繊維同士が絡まり
すぎて水分散性が低下する傾向にある。
【0019】本発明のプリント基板用シートの引張強度
は、JIS P-8113に準拠して測定した場合に0.5kgf/15mm
以上であることが好ましく、さらに好ましくは1.0kgf/1
5mm以上であることがプリント配線板を製造する際の樹
脂含浸工程において、シート切れを発生させないために
好ましい。引張強度が0.5kgf/15mm未満の場合、シート
強力不足のためシート切れが起きる場合がある。
は、JIS P-8113に準拠して測定した場合に0.5kgf/15mm
以上であることが好ましく、さらに好ましくは1.0kgf/1
5mm以上であることがプリント配線板を製造する際の樹
脂含浸工程において、シート切れを発生させないために
好ましい。引張強度が0.5kgf/15mm未満の場合、シート
強力不足のためシート切れが起きる場合がある。
【0020】また、本発明のプリント配線板用シートの
厚みは150μm以下が好ましく、さらに好ましくは75μm
以下である。本発明のプリント配線板用シートを用いて
製造したプリント配線板は積層して使用される。そのた
め、プリント配線板用シートの厚みが150μmを越える
と、プリント配線板自体が厚くなってしまい、携帯電
話、ノート型パソコンに適用した場合の小型化が困難と
なる。
厚みは150μm以下が好ましく、さらに好ましくは75μm
以下である。本発明のプリント配線板用シートを用いて
製造したプリント配線板は積層して使用される。そのた
め、プリント配線板用シートの厚みが150μmを越える
と、プリント配線板自体が厚くなってしまい、携帯電
話、ノート型パソコンに適用した場合の小型化が困難と
なる。
【0021】かかる本発明のプリント配線板用シートの
製造方法としては、延伸ポリフェニレンサルファイド繊
維と未延伸ポリフェニレンサルファイド繊維とを湿式抄
紙し、抄造後に熱プレスを行うことにより得られる。熱
プレス処理を施すことにより、未延伸ポリフェニレンサ
ルファイド繊維が変形し繊維同士を強固に接着する。そ
のことにより、高強力を有するとともに、高温において
も形態安定性に優れたプリント配線板用シートを得るこ
とができる。熱プレス処理は、特にその手段を限定され
るものでなく、シート表面を熱圧処理できるものであれ
ばよい。処理される部分は、シート全面または一部分の
どちらでもよく、ロール表面はフラットであっても凹凸
を有するものであっても良い。これらは公知のカレンダ
処理等を施すことにより達成できる。
製造方法としては、延伸ポリフェニレンサルファイド繊
維と未延伸ポリフェニレンサルファイド繊維とを湿式抄
紙し、抄造後に熱プレスを行うことにより得られる。熱
プレス処理を施すことにより、未延伸ポリフェニレンサ
ルファイド繊維が変形し繊維同士を強固に接着する。そ
のことにより、高強力を有するとともに、高温において
も形態安定性に優れたプリント配線板用シートを得るこ
とができる。熱プレス処理は、特にその手段を限定され
るものでなく、シート表面を熱圧処理できるものであれ
ばよい。処理される部分は、シート全面または一部分の
どちらでもよく、ロール表面はフラットであっても凹凸
を有するものであっても良い。これらは公知のカレンダ
処理等を施すことにより達成できる。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
る。
【0023】実施例1 単糸繊度2.0デニール、繊維長6mm、捲縮数12.
5山/25mmの延伸ポリフェニレンサルファイド繊維
(東レ株式会社製)と単糸繊度5.5デニール、繊維長
6mm、捲縮数12.5山/25mmの未延伸ポリフェ
ニレンサルファイド繊維を50:50の重量比で配合
し、繊維濃度が0.4%になるように水に分散させた。
このスラリーを円網抄紙機に供給し、目付50g/m2
の湿式不織布を得た。次いで、加熱ロールを有するカレ
ンダーにて、温度190℃、線圧20kg/cmの条件
で加熱・加圧処理して、シートを得た。。
5山/25mmの延伸ポリフェニレンサルファイド繊維
(東レ株式会社製)と単糸繊度5.5デニール、繊維長
6mm、捲縮数12.5山/25mmの未延伸ポリフェ
ニレンサルファイド繊維を50:50の重量比で配合
し、繊維濃度が0.4%になるように水に分散させた。
このスラリーを円網抄紙機に供給し、目付50g/m2
の湿式不織布を得た。次いで、加熱ロールを有するカレ
ンダーにて、温度190℃、線圧20kg/cmの条件
で加熱・加圧処理して、シートを得た。。
【0024】実施例2 単糸繊度0.9デニール、繊維長6mm、捲縮数12.
5山/25mmの延伸ポリフェニレンサルファイド繊維
(東レ株式会社製)と単糸繊度2.0デニール、繊維長
6mm、捲縮数12.5山/25mmの未延伸ポリフェ
ニレンサルファイド繊維を80:20の重量比で配合
し、実施例1と同様の湿式抄紙法で目付50g/m2の
湿式不織布を得た。次いで、実施例1と同様の条件で加
熱・加圧処理して、シートを得た。
5山/25mmの延伸ポリフェニレンサルファイド繊維
(東レ株式会社製)と単糸繊度2.0デニール、繊維長
6mm、捲縮数12.5山/25mmの未延伸ポリフェ
ニレンサルファイド繊維を80:20の重量比で配合
し、実施例1と同様の湿式抄紙法で目付50g/m2の
湿式不織布を得た。次いで、実施例1と同様の条件で加
熱・加圧処理して、シートを得た。
【0025】実施例3 単糸繊度2.0デニール、繊維長6mm、捲縮数12.
5山/25mmのポリフェニレンサルファイド繊維(東
レ株式会社製)と単糸繊度5.5デニール、繊維長6m
m、捲縮数12.5山/25mmの未延伸ポリフェニレ
ンサルファイド繊維を15:85の重量比で配合し、実
施例1と同様の湿式抄紙法で目付50g/m2の湿式不
織布を得た。次いで、実施例1と同様の条件で加熱・加
圧処理して、シートを得た。
5山/25mmのポリフェニレンサルファイド繊維(東
レ株式会社製)と単糸繊度5.5デニール、繊維長6m
m、捲縮数12.5山/25mmの未延伸ポリフェニレ
ンサルファイド繊維を15:85の重量比で配合し、実
施例1と同様の湿式抄紙法で目付50g/m2の湿式不
織布を得た。次いで、実施例1と同様の条件で加熱・加
圧処理して、シートを得た。
【0026】比較例1 これに対し、単糸繊度0.9デニール、繊維長6mm、
捲縮数12.5山/25mmの延伸ポリフェニレンサル
ファイド繊維(東レ株式会社製)と単糸繊度2.2デニ
ール、繊維長6mm、捲縮数12.5山/25mmの未
延伸ポリフェニレンサルファイド繊維を8:92の重量
比で配合し、実施例1と同様の湿式抄紙法で目付50g
/m2の湿式不織布を得た。次いで、実施例1と同様の
条件で加熱・加圧処理して、シートを得た。
捲縮数12.5山/25mmの延伸ポリフェニレンサル
ファイド繊維(東レ株式会社製)と単糸繊度2.2デニ
ール、繊維長6mm、捲縮数12.5山/25mmの未
延伸ポリフェニレンサルファイド繊維を8:92の重量
比で配合し、実施例1と同様の湿式抄紙法で目付50g
/m2の湿式不織布を得た。次いで、実施例1と同様の
条件で加熱・加圧処理して、シートを得た。
【0027】比較例2 単糸繊度2デニール、繊維長6mm、捲縮数12.5山
/25mmの延伸ポリフェニレンサルファイド繊維(東
レ株式会社製)と単糸繊度5.5デニール、繊維長6m
m、捲縮数12.5山/25mmの未延伸ポリフェニレ
ンサルファイド繊維を95:5の重量比で配合し、実施
例1と同様の湿式抄紙法で目付50g/m2の湿式不織
布を得た。次いで、実施例1と同様の条件で加熱・加圧
処理してシートを得た。
/25mmの延伸ポリフェニレンサルファイド繊維(東
レ株式会社製)と単糸繊度5.5デニール、繊維長6m
m、捲縮数12.5山/25mmの未延伸ポリフェニレ
ンサルファイド繊維を95:5の重量比で配合し、実施
例1と同様の湿式抄紙法で目付50g/m2の湿式不織
布を得た。次いで、実施例1と同様の条件で加熱・加圧
処理してシートを得た。
【0028】比較例3 単糸繊度2デニール、繊維長6mm、捲縮数12.5山
/25mmの延伸ポリフェニレンサルファイド繊維(東
レ株式会社製)と単糸繊度5.5デニール、繊維長6m
m、捲縮数12.5山/25mmの未延伸ポリフェニレ
ンサルファイド繊維を40:60の重量比で配合し、実
施例1と同様の湿式抄紙法で目付50g/m2の湿式不
織布を得て、これを評価のシートとした。
/25mmの延伸ポリフェニレンサルファイド繊維(東
レ株式会社製)と単糸繊度5.5デニール、繊維長6m
m、捲縮数12.5山/25mmの未延伸ポリフェニレ
ンサルファイド繊維を40:60の重量比で配合し、実
施例1と同様の湿式抄紙法で目付50g/m2の湿式不
織布を得て、これを評価のシートとした。
【0029】なお、上述した実施例および比較例で作成
したプリント配線板用シートの通気量、引張強度、誘電
率は、次の方法により測定した。 [通気量] JIS L−1096に記載フラジール法
に準拠して通気量を測定した。 [引張強度] JIS P−8113に準拠して引張強
度を測定した。 [工程通過性]上記引張強度の測定結果より、0.5kgf/1
5mmに満たないものは樹脂含浸工程中にシート切れが生
じるので、×とし、0.5kgf/15mm以上のものはシート切
れが生じにくいので、○とした。 [厚さ] JIS P−8118に準拠して厚さを
測定した。 [誘電率] サンプルの表面にエポキシ系接着剤70
重量%を塗布し、この接着層の上に銅箔を添着し、18
0℃、2時間、20kg/cm2の条件で積層成形して
プリント配線板用積層板を製造し、JIS C−648
1に準拠して誘電率を測定した。 [樹脂含浸性]上記誘電率を測定したプリント配線板用
積層板を用い、銅箔とエポキシ樹脂含浸された湿式不織
布シートとの界面の端部を剃刀にて剥離した後、銅箔側
の端部を50mm/minの速度で90度方向に引張り、剥離
試験を行った。この剥離試験後の剥離面の観察を行い、
以下の基準で評価した。破壊面が湿式不織布シートの内
部であるものは、樹脂が十分含浸していないとし、×と
した。破壊面が銅箔とエポキシの界面かエポキシ樹脂内
部の破壊によるものは、樹脂が十分含浸しているとし、
○とした。
したプリント配線板用シートの通気量、引張強度、誘電
率は、次の方法により測定した。 [通気量] JIS L−1096に記載フラジール法
に準拠して通気量を測定した。 [引張強度] JIS P−8113に準拠して引張強
度を測定した。 [工程通過性]上記引張強度の測定結果より、0.5kgf/1
5mmに満たないものは樹脂含浸工程中にシート切れが生
じるので、×とし、0.5kgf/15mm以上のものはシート切
れが生じにくいので、○とした。 [厚さ] JIS P−8118に準拠して厚さを
測定した。 [誘電率] サンプルの表面にエポキシ系接着剤70
重量%を塗布し、この接着層の上に銅箔を添着し、18
0℃、2時間、20kg/cm2の条件で積層成形して
プリント配線板用積層板を製造し、JIS C−648
1に準拠して誘電率を測定した。 [樹脂含浸性]上記誘電率を測定したプリント配線板用
積層板を用い、銅箔とエポキシ樹脂含浸された湿式不織
布シートとの界面の端部を剃刀にて剥離した後、銅箔側
の端部を50mm/minの速度で90度方向に引張り、剥離
試験を行った。この剥離試験後の剥離面の観察を行い、
以下の基準で評価した。破壊面が湿式不織布シートの内
部であるものは、樹脂が十分含浸していないとし、×と
した。破壊面が銅箔とエポキシの界面かエポキシ樹脂内
部の破壊によるものは、樹脂が十分含浸しているとし、
○とした。
【0030】以上の結果を纏めたのが次の表1である。
【0031】
【表1】 上記表1から分かるように実施例では、すべてのものが
3cc/cm2/sec以上の通気量があり樹脂含浸性が良好であ
るとともに、引張強度が0.5kgf/15mm以上あり工程通過
性も良好である。また、実施例で得られたプリント配線
板用シートを用いて作成したプリント配線板用積層板
は、ポリフェニレンサルファイド繊維シートとエポキシ
樹脂より構成されるので、耐熱性に優れ、厚みが薄く、
軽量で誘電率も低いものであり、また低誘電率プリント
配線板用材料としても有用なものであった。
3cc/cm2/sec以上の通気量があり樹脂含浸性が良好であ
るとともに、引張強度が0.5kgf/15mm以上あり工程通過
性も良好である。また、実施例で得られたプリント配線
板用シートを用いて作成したプリント配線板用積層板
は、ポリフェニレンサルファイド繊維シートとエポキシ
樹脂より構成されるので、耐熱性に優れ、厚みが薄く、
軽量で誘電率も低いものであり、また低誘電率プリント
配線板用材料としても有用なものであった。
【0032】一方、比較例1のものは、引張強度は高く
工程通過性には優れているものの、通気量が小さく樹脂
含浸性に劣るものであり、比較例2および3のものは通
気量が高いので樹脂含浸性には優れているものの、引張
強度が低く工程通過性が劣るものであった。特に、比較
例3のものは熱プレス処理を行っていないため、プリン
ト配線板用シートの強力が0.1kg/15mmと非常に低く、樹
脂含浸工程時にかかる工程張力に耐えることが全くでき
なかった。
工程通過性には優れているものの、通気量が小さく樹脂
含浸性に劣るものであり、比較例2および3のものは通
気量が高いので樹脂含浸性には優れているものの、引張
強度が低く工程通過性が劣るものであった。特に、比較
例3のものは熱プレス処理を行っていないため、プリン
ト配線板用シートの強力が0.1kg/15mmと非常に低く、樹
脂含浸工程時にかかる工程張力に耐えることが全くでき
なかった。
【0033】
【発明の効果】本発明のプリント配線板用シートは、延
伸ポリフェニレンサルファイド繊維と未延伸ポリフェニ
レンサルファイド繊維とが90:10〜10:90の範
囲の重量比で配合されてなる湿式不織布であって、JIS
L-1096(6.27.1-A法)に準拠して測定した通気度が3cc/
cm2/sec以上であることにより、プリント配線板の軽量
化、低誘電率化が可能となり、吸湿下での耐熱性や電気
絶縁性に優れていることのみならず、樹脂含浸工程の工
程通過性と樹脂含浸性に優れたプリント配線板用シート
が得られる。
伸ポリフェニレンサルファイド繊維と未延伸ポリフェニ
レンサルファイド繊維とが90:10〜10:90の範
囲の重量比で配合されてなる湿式不織布であって、JIS
L-1096(6.27.1-A法)に準拠して測定した通気度が3cc/
cm2/sec以上であることにより、プリント配線板の軽量
化、低誘電率化が可能となり、吸湿下での耐熱性や電気
絶縁性に優れていることのみならず、樹脂含浸工程の工
程通過性と樹脂含浸性に優れたプリント配線板用シート
が得られる。
【0034】また、本発明の製造方法は、ポリフェニレ
ンサルファイド繊維と未延伸ポリフェニレンサルファイ
ド繊維とを90:10〜10:90の範囲内の重量比に
配合した後、湿式抄造し、抄造後に熱プレスする方法と
したので、上記優れた特性を有するシートを容易に製造
することができる。
ンサルファイド繊維と未延伸ポリフェニレンサルファイ
ド繊維とを90:10〜10:90の範囲内の重量比に
配合した後、湿式抄造し、抄造後に熱プレスする方法と
したので、上記優れた特性を有するシートを容易に製造
することができる。
Claims (8)
- 【請求項1】延伸ポリフェニレンサルファイド繊維と未
延伸ポリフェニレンサルファイド繊維とが90:10〜
10:90の範囲の重量比で配合されてなる不織布であ
って、JIS L-1096(6.27.1-A法)に準拠して測定した通
気量が3cc/cm2/sec以上であることを特徴とするプリン
ト配線板用シート。 - 【請求項2】該不織布が湿式不織布である請求項1記載
のプリント配線板用シート。 - 【請求項3】不織布が、JIS L-1096の6.27.1-A法に準じ
て測定した通気量が5cc/cm2/sec以上であることを特徴
とする請求項1または2記載のプリント配線板用シー
ト。 - 【請求項4】該湿式不織布が、JIS P-8113に準拠して測
定した引張強度が0.5kgf/15mm以上であることを特徴と
する請求項1〜3いずれかに記載のプリント配線板用シ
ート。 - 【請求項5】該湿式不織布が、150μm以下の厚みを有す
るものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
に記載のプリント配線板用シート。 - 【請求項6】請求項1〜5いずれかのシートに樹脂が含
浸している樹脂含浸シート。 - 【請求項7】請求項1〜5いずれかのシートを一部の層
として用いたプリント配線板。 - 【請求項8】延伸ポリフェニレンサルファイド繊維と未
延伸ポリフェニレンサルファイド繊維とを90:10〜
10:90の範囲内の重量比に配合した後、湿式抄紙
し、抄造後に熱プレスを行うことを特徴とするプリント
配線板用シートの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2501999A JP2000223806A (ja) | 1999-02-02 | 1999-02-02 | プリント配線板用シートおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2501999A JP2000223806A (ja) | 1999-02-02 | 1999-02-02 | プリント配線板用シートおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000223806A true JP2000223806A (ja) | 2000-08-11 |
Family
ID=12154208
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2501999A Pending JP2000223806A (ja) | 1999-02-02 | 1999-02-02 | プリント配線板用シートおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000223806A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011184839A (ja) * | 2010-03-11 | 2011-09-22 | Toray Ind Inc | 難燃性湿式不織布とその製造方法 |
| JP2016027221A (ja) * | 2014-07-07 | 2016-02-18 | 株式会社巴川製紙所 | 樹脂成形体に使用される機能性不織布、それを用いて得られた樹脂成形体及びその製造方法 |
| JP2020051004A (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 三菱製紙株式会社 | ポリフェニレンサルファイド繊維含有湿式不織布 |
-
1999
- 1999-02-02 JP JP2501999A patent/JP2000223806A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011184839A (ja) * | 2010-03-11 | 2011-09-22 | Toray Ind Inc | 難燃性湿式不織布とその製造方法 |
| JP2016027221A (ja) * | 2014-07-07 | 2016-02-18 | 株式会社巴川製紙所 | 樹脂成形体に使用される機能性不織布、それを用いて得られた樹脂成形体及びその製造方法 |
| JP2020051004A (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 三菱製紙株式会社 | ポリフェニレンサルファイド繊維含有湿式不織布 |
| JP7190856B2 (ja) | 2018-09-28 | 2022-12-16 | 三菱製紙株式会社 | ポリフェニレンサルファイド繊維含有湿式不織布の製造方法 |
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