JP2000224850A - パルス電源装置 - Google Patents

パルス電源装置

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JP2000224850A
JP2000224850A JP11063095A JP6309599A JP2000224850A JP 2000224850 A JP2000224850 A JP 2000224850A JP 11063095 A JP11063095 A JP 11063095A JP 6309599 A JP6309599 A JP 6309599A JP 2000224850 A JP2000224850 A JP 2000224850A
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circuit
diode
pulse
magnetic
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JP11063095A
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English (en)
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Takehisa Koganezawa
竹久 小金澤
Eiji Sasamoto
栄二 笹本
Masayuki Tani
政幸 谷
Masao Azuma
征男 東
Tadashi Shibuya
忠士 渋谷
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数のダイオード素子を直列接続したダイオ
ード回路D1を設けることでトランスや可飽和リアクト
ルSI1,SI2の磁気リセット電圧を確保するのでは、
コンデンサC1からの高電圧以上の耐電圧にするために
ダイオード素子数が多くなる。 【解決手段】 ダイオード回路D1は、各ダイオード素
子Dに並列にコンデンサC又はコンデンサCと抵抗Rの
直列回路を設け、このコンデンサCでダイオード素子に
印加される逆電圧を低く保持させておき、直列のダイオ
ード素子数を減らす。直列形の磁気パルス圧縮回路で、
ダイオード回路D0に直列に可飽和リアクトルSI3を設
け、コンデンサC1が充電されたときにダイオード回路
0の逆回復電流を可飽和リアクトルSI3で阻止してそ
の損失を軽減することも含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力用半導体スイ
ッチを用いたパルス発生回路と磁気パルス圧縮回路を組
み合わせ、高い繰り返しで狭幅の大電流パルスを発生す
るパルス電源装置に係り、特にパルストランスの磁気飽
和・偏磁の防止や可飽和リアクトルの磁気リセットのた
めの回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパルス電源装置例を図4に示す。
パルス発生回路1は、電力用の初段コンデンサC0を設
け、このコンデンサC0を高圧充電器2により初期充電
しておき、半導体スイッチSWのオン制御でコンデンサ
0から可飽和リアクトルSI0を通してパルストランス
PTにパルス電流I0を供給する。可飽和リアクトルS
0は、半導体スイッチSWの完全なオン後に飽和動作
してパルス電流I0を発生させることでスイッチSWの
責務を軽減する。
【0003】パルストランスPTの二次側には2段の磁
気パルス圧縮回路31、32が縦続接続され、初段の磁気
パルス圧縮回路31ではパルストランスPTで昇圧した
パルス電流I1でコンデンサC1が高圧充電され、このコ
ンデンサC1の充電電圧で可飽和リアクトルSI1が磁気
スイッチ動作することにより磁気パルス圧縮した狭幅の
パルス電流I2を図示の極性で次段の磁気パルス圧縮回
路32に供給する。同様に、可飽和リアクトルSI2の磁
気スイッチ動作により、磁気パルス圧縮回路32でパル
ス幅の磁気パルス圧縮を行い、パルス電流I3を図示の
極性で出力する。
【0004】磁気パルス圧縮回路32のパルス出力は、
レーザヘッドのチャンバなどの負荷4に狭幅・高電圧の
パルス電流を供給する。負荷4は、主放電電極ELMと予
備電離電極ELAの並列回路にピーキングコンデンサCP
が設けられ、パルス電流でピーキングコンデンサCP
一定電圧レベルまで充電されたときに、コンデンサ
P’を通した予備電離電極ELAによる放電で管内ガス
の予備電離を行い、この予備電離により主放電電極ELM
に主放電を得る。
【0005】ここで、可飽和リアクトルSI0、SI1
SI2にはそれぞれ磁気リセット巻線と磁気リセット回
路MR0、MR2及びMR3を設け、可飽和リアクトルの
飽和動作後に直流リセット電流を供給することでそれら
を逆極性に励磁し飽和させておく。また、磁気リセット
回路MR1は、パルストランスPTのリセット巻線に直
流バイアス電流を供給することで鉄心の磁気飽和を防止
する。これら磁気リセット回路は、1つのリセット電源
から一括してリセット電流を供給する場合もある。
【0006】このような構成のパルス電源装置におい
て、負荷4の放電は、与えられたパルスエネルギーを全
て消費することなく、消費しきれない一部のエネルギー
がパルス発生回路1側に戻ってくる。この戻ってくるエ
ネルギーのことをキックバックエネルギーと称してい
る。このキックバックエネルギーは、パルス発生回路か
らの反射エネルギーとして負荷放電後にピーキングコン
デンサCPの再充電電圧(残留電荷)として現れる。
【0007】ピーキングコンデンサCPの再充電電圧が
逆極性になる場合、負荷4の状態に影響を与え、負荷が
レーザヘッドになる場合には次回放電時の出力エネルギ
ーが不安定になることがある。
【0008】このピーキングコンデンサCPの逆極性の
再充電電圧を無くすため、磁気パルス圧縮回路32の出
力段にダイオードD0を設けたり、負荷4に並列にリア
クトルLHを設け、ピーキングコンデンサCPの再充電電
圧の発生を抑制する。
【0009】このダイオードD0やリアクトルLHの介在
は、磁気リセット電流に対してパルストランスPTの二
次側を直流的に短絡させることになり、磁気リセット回
路MR1〜MR3によるパルストランスPTや可飽和リア
クトルSI1,SI2の磁気リセットに不都合が生じる。
これを以下に説明する。
【0010】図4の構成において、磁気リセット回路M
1〜MR3は、定電流源で表しているが、実際には直流
定電圧源に抵抗とインダクタを直列に設けて定電流源を
実現している。また、パルストランスPT及び可飽和リ
アクトルSI0,SI1,SI 2の巻線に示す「・」印は
巻線方向を示しており、互いの誘起電圧極性は「・」印
で示す方向になる。
【0011】パルストランスや可飽和リアクトルの磁性
体を一方向にリセットするためには、磁性体のB−H曲
線から明らかなように、非飽和領域を通過する必要があ
る。この非飽和領域ではパルストランスの一次巻線と二
次巻線並びにリセット巻線と主巻線との間に変圧器作用
が生じ、リセット巻線にリセット電圧が印加されると主
巻線に誘起電圧が印加される。逆に、主巻線が低インピ
ーダンス状態になっていると、主巻線に誘起される電圧
が上がらず、リセットされるまでの時間が長くなってし
まう。
【0012】つまり、パルストランスPTや可飽和リア
クトルSI1、SI2へのリセット電圧印加に対してその
二次巻線側電圧極性は「・」印の方向になり、この極性
に対してピーキングコンデンサCPの残留電荷を消滅さ
せるためのダイオードD0は導通方向になるし、リアク
トルLHでは短絡状態になる。すなわち、ダイオードD0
やリアクトルLHを設けることは、パルストランスPT
等のリセット電圧印加に対して、その二次側がほとんど
短絡状態になり、リセット電圧を確立できない。特に、
パルストランスPTには、磁気リセット回路MR1でリ
セット電流を供給して非飽和状態に戻そうとするが、二
次側のダイオードD0等の介在により十分なリセットが
なされず、その磁性体が徐々に偏磁され、やがて飽和し
てしまうことがある。
【0013】そこで、パルストランスPTの二次側にダ
イオード回路D1を設け、このダイオード回路D1の極性
をパルストランスPTの磁気リセット電流に対して阻止
方向にすることにより、パルストランスの磁気リセット
を確実にし、ひいてはパルストランスの偏磁と飽和を防
止すると共に、可飽和リアクトルSI1、SI2の磁気リ
セットを確実にする。
【0014】なお、ダイオードD0やダイオード回路D1
の接続方向は、負荷の構成の違いや磁気パルス圧縮回路
の構成の違いにより適宜変更される。また、パルストラ
ンスPTに代えて可飽和トランスを設け、その二次側に
ダイオード回路D1を設ける場合もある。
【0015】例えば、図5は、磁気パルス圧縮回路を直
列形とする場合である。パルストランスPTの二次側に
並列に可飽和リアクトルSI1を設け、さらに直列のコ
ンデンサC1を介してダイオード回路D0と負荷4のピー
キングコンデンサCPの並列回路に接続する。この構成
において、可飽和リアクトルSI1は、図示の矢印方向
に磁気リセットしておき、パルストランスPTの二次出
力でダイオード回路D 0→コンデンサC1→ダイオード回
路D1の経路でコンデンサC1を充電し、この後の可飽和
リアクトルSI1の磁気飽和でコンデンサC1→ピーキン
グコンデンサC P→可飽和リアクトルSI1の経路でコン
デンサC1からピーキングコンデンサCPへの磁気パルス
圧縮した放電を得る。
【0016】上記の図5に示す直列形の磁気パルス圧縮
回路において、ダイオード回路D1は、図4の場合と同
じにパルストランスPTの磁気リセット電流に対して阻
止する。また、ダイオード回路D0は、コンデンサC1
充電電流路を形成すると共に、ピーキングコンデンサC
Pの残留電荷の放電を行う。
【0017】なお、ダイオード回路D0に代えて、図示
のように可飽和リアクトルSI2を設ける場合もある。
この場合、可飽和リアクトルSI2は、可飽和リアクト
ルSI1よりも電圧時間積を大きくし、可飽和リアクト
ルSI1の飽和動作が先になるように設計する。
【0018】また、直列形で2段以上の磁気パルス圧縮
回路とする場合は、例えば、図6に示すように、パルス
トランスPT(又は可飽和トランス)の二次側に2段の
可飽和トランスSI1、SI2を設け、この後段にコンデ
ンサC1とダイオード回路D0を設け、パルストランスP
Tの出力を可飽和トランスST1,ST2で磁気パルス圧
縮してコンデンサC1を充電し、その後に可飽和トラン
スST2の飽和動作でコンデンサC1の放電を得る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従来装置は、パルスト
ランスPTの二次側にダイオード回路D1を設けること
により、パルストランスPTの偏磁と飽和を防止し、可
飽和リアクトルSI1、SI2の磁気リセットを短時間で
確実にすることができる。
【0020】ここで、ダイオード回路D1は、コンデン
サC1に印加される高い電圧(数kV〜数百V)にも破
損しない耐圧をもつ必要がある。このため、ダイオード
回路D 1の実際の構成は、多数のダイオード素子を直列
接続したものにされる。
【0021】この構成のダイオード回路D1では、順方
向電圧が高くなり、等価的にパルストランスPTの巻線
比を低下させるし、回路損失が大きくなる。また、ダイ
オード回路D1の回路が電流I1のループインダクタンス
を増し、磁気パルス圧縮効果に影響を及ぼす。さらに、
コストアップや装置の大型化を招く。これら問題は、パ
ルストランスに代えて、可飽和トランスを用いた場合も
同様にある。
【0022】なお、ダイオード回路D0については、コ
ストアップや装置の大型化を招くが、パルス発生動作に
は影響しない。
【0023】本発明の目的は、トランスの二次側に設け
るダイオード素子の直列数を少なくしながら所期の耐電
圧を確保できるようにしたパルス電源装置を提供するこ
とにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、トランスの二次側に設けるダイオード回路
1の各ダイオード素子Dに並列に、コンデンサC又は
コンデンサCと抵抗Rの直列回路を設け、トランスの二
次側に接続されるコンデンサC1から高い電圧が各ダイ
オード素子Dに印加されるときに、コンデンサCへの微
小充電電流でダイオード素子Dの両端逆電圧を抑制して
おき、この抑制期間に可飽和リアクトルSI1が飽和動
作することで各ダイオード素子Dに印加される逆電圧を
低く保持するようにしたもので、以下の構成を特徴とす
る。
【0025】初期充電されるコンデンサから半導体スイ
ッチのスイッチ動作でトランスを通してパルス電流を発
生するパルス発生回路と、前記トランスの二次側に得る
パルス電流でコンデンサを充電し、この充電電圧で可飽
和リアクトルが磁気スイッチ動作することで磁気パルス
圧縮して負荷にパルス電流を供給する磁気パルス圧縮回
路と、複数のダイオード素子の直列接続で前記トランス
の二次側に設けられ、各ダイオード素子を前記トランス
の磁気リセット電流に対して阻止方向にしたダイオード
回路とを備えたパルス電源装置において、前記ダイオー
ド回路は、各ダイオード素子に並列にコンデンサ又はコ
ンデンサと抵抗の直列回路を設け、このコンデンサで前
記ダイオード素子に印加される逆電圧を低く保持させる
ことを特徴とする。
【0026】また、前記ダイオード回路は、両端に抵抗
を設け、この抵抗で前記ダイオード素子に並列のコンデ
ンサ及び前記磁気パルス圧縮回路の残留電荷を放電させ
ることを特徴とする。
【0027】また、前記磁気パルス圧縮回路のコンデン
サの両端又は出力段に抵抗又は抵抗とリアクトルの直列
回路を設け、この抵抗で前記ダイオード素子に並列のコ
ンデンサ及び前記磁気パルス圧縮回路の残留電荷を放電
させることを特徴とする。
【0028】また、本発明は、直列形の磁気パルス圧縮
回路をもつパルス電源装置において、コンデンサC1
充電電流路を形成ダイオード回路D0に直列に可飽和リ
アクトルSI3を設け、この可飽和リアクトルによって
コンデンサC1の放電終了までダイオード回路D0の逆回
復電流を阻止し、さらに逆電圧を負担することにより、
ダイオード回路D0の逆回復損失軽減と逆耐圧軽減を図
るようにしたもので、以下の構成を特徴とする。
【0029】初期充電されるコンデンサから半導体スイ
ッチのスイッチ動作でトランスを通してパルス電流を発
生するパルス発生回路と、前記トランスの二次側に直列
接続されて該トランスの出力で充電され可飽和リアクト
ルの飽和動作で負荷側に放電するコンデンサ、およびこ
のコンデンサに直列接続され導通によって該コンデンサ
の充電電流路を形成するダイオード回路を有する直列形
の磁気パルス圧縮回路とを備えたパルス電源装置におい
て、前記磁気パルス圧縮回路のダイオード回路に可飽和
リアクトルを直列接続で設け、この可飽和リアクトル
は、前記ダイオード回路の導通方向に磁気リセットして
おき、前記磁気パルス圧縮回路のコンデンサが前記負荷
に放電終了するまで前記ダイオード回路の逆回復電流を
阻止する構成にしたことを特徴とする。
【0030】また、前記ダイオード回路は、ダイオード
素子に並列にコンデンサ又はコンデンサと抵抗の直列回
路を設け、このコンデンサで前記ダイオード素子に印加
される逆電圧を低く保持させることを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態を示す
回路図である。同図が図4と異なる部分は、ダイオード
回路D1を構成する各ダイオード素子Dに並列に、コン
デンサCと抵抗Rの直列回路を設けた点にある。
【0032】この回路の各抵抗Rは、極めて小さい抵抗
値のものであり、極端には各抵抗Rを省略し、各コンデ
ンサCのみを各ダイオード素子Dに並列に設けることで
も良い。
【0033】ダイオード回路D1を上記の構成にする
と、パルストランスPTからのパルス電流I1は、その
殆どが各ダイオード素子Dの直列回路を通して流れ、高
周波電流成分の一部はコンデンサCを通して流れる。ま
た、各コンデンサCは各ダイオード素子Dの順方向電圧
で充電される。
【0034】電流I1によりコンデンサC1が高い電圧に
充電されたとき、この電圧がダイオード回路D1の両端
に逆電圧として印加される。この逆電圧に対して、各ダ
イオード素子Dに並列の各コンデンサCを通して微小電
流が流れる。すなわち、この電流が流れる時は、パルス
トランスPTの一次側の可飽和リアクトルSI0が逆方
向に飽和して高いインピーダンスになるため、微小電流
になる。
【0035】この微小電流で各コンデンサCが逆方向に
充電されるまでは、各ダイオード素子Dに印加される逆
電圧は各コンデンサCの低い電圧に保持され、各ダイオ
ード素子Dに必要な耐電圧を下げること、すなわちダイ
オード回路D1全体の耐電圧を下げることができ、各ダ
イオード素子Dの直列接続数を減らすことができる。
【0036】上記の各コンデンサCが低い電圧に保持さ
れている時間は短時間であるが、この時間内に可飽和リ
アクトルSI1が飽和動作し、コンデンサC1からコンデ
ンサC2にパルス電流I2を発生させ、コンデンサC1
電圧が急速に低下し、ダイオード回路D1へ印加されて
いた逆電圧が消滅する。
【0037】図2は、ダイオード回路D1の周辺回路の
電圧・電流波形を示す。時刻t0で電流I1が流れ始め、
時刻t1でコンデンサC1の電圧VC1がピーク値まで充電
されたとき、可飽和リアクトルSI1が飽和動作し、コ
ンデンサC1からコンデンサC 2への電流I2でその電圧
C2が急激に上昇すると共に電圧VC1が急激に下降す
る。そして、時刻t2で可飽和リアクトルSI2が飽和動
作することでコンデンサC 2からピーキングコンデンサ
Pへの電流I3が発生する。
【0038】ここで、ダイオード回路D1に印加される
電圧VD1は、時刻t0からt1までは電流I0による低い
順方向電圧VFに制限される。そして、電流I0が零にな
る時刻t1では、ダイオード回路D1にコンデンサCを設
けない場合ではコンデンサC 1の高い電圧がダイオード
回路D1にそのまま印加される。
【0039】コンデンサCを設けた本実施形態では、時
刻t1からの電圧VD1は、下記式で示す電圧VRになる。
【0040】
【数1】
【0041】CS:ダイオード回路D1の両端からみた各
コンデンサCの総容量 iD:ダイオード回路D1に逆方向に流れる微小電流 R:ダイオード回路D1の両端からみた各抵抗Rの加算
抵抗 すなわち、ダイオード回路D1に印加される逆電圧V
Rは、コンデンサCの介在により、コンデンサCの総容
量CSを係数とする積分動作で上昇し、徐々に高くなっ
ていく。この電圧VRの上昇率は、容量CSの変更で任意
のものにでき、ダイオード回路D1に印加される逆電圧
を任意に調整できる。
【0042】この電圧VRが低いうちに、時刻t2で可飽
和リアクトルSI1が飽和動作すると、電圧VRが零に向
かって下降する。
【0043】以上のように、本実施形態では、ダイオー
ド回路D1として、各ダイオード素子Dに並列にそれぞ
れコンデンサCを接続、又はコンデンサCと抵抗Rの直
列回路をそれぞれ接続することにより、ダイオード回路
1両端の逆耐圧を下げることができ、ダイオード素子
Dの直列素子数を従来のものより少なくすることができ
る。これにより、ダイオード回路D1の両端の順方向電
圧を低くすることができるし、その回路損失を低減でき
る。また、ダイオード回路D1の回路は、電流I1のルー
プインダクタンスを増すことなく、磁気パルス圧縮効果
への影響を少なくできる。さらに、ダイオード回路D1
のコスト低減及び小型化を図ることができる。
【0044】なお、ダイオード回路D1の回路構成は、
適宜設計変更できる。例えば、図3の(a)に示すよう
に、ダイオード回路D1の両端に並列に高抵抗値の抵抗
1を設け、コンデンサCが微小電流iDで逆極性に充電
された電荷を抵抗R1を通して放電させておくことで次
回のパルス発生での不要動作を無くす。この抵抗R1
設けることは、負荷側からのキックバックエネルギーで
コンデンサC1やC2が逆極性に充電される場合の放電抵
抗にも利用することができる。
【0045】同様に、図3の(b)に示すように、抵抗
1に代えて、コンデンサC1やC2の両端又は負荷4の
両端のいずれか1つの箇所に高い抵抗値の抵抗R2、さ
らには抵抗R2とリアクトルL2の直列回路を設ける構成
でもよい。
【0046】図7は、本発明の他の実施形態を示す要部
回路構成であり、直列形の磁気パルス圧縮回路をもつパ
ルス電源装置に適用した場合である。
【0047】前記のように、図5や図6の直列形の場合
では、ダイオード回路D0は、ピーキングコンデンサCP
の残留電荷の放電とコンデンサC1の充電電流路の形成
を兼ねている。
【0048】この場合、ダイオード回路D0にはコンデ
ンサC1の充電電流が流れた直後にコンデンサC1から逆
電圧が印加されることになる。この充電電流が流れた直
後の逆電圧の印加では、ダイオード回路D0が逆回復す
る際に比較的大きな電流が流れ、ダイオード回路D0
逆回復損失が大きくなる。
【0049】また、ダイオード回路D0の実際の回路構
成は、ダイオード素子と抵抗の並列回路を複数段直列接
続してコンデンサC1の高い電圧にも十分な逆耐圧を得
るために耐電圧の高いダイオード又はダイオード回路段
数が多く必要となる。
【0050】本実施形態は、これら課題を解決するもの
で、図7が図5と異なる部分は、ダイオード回路D0
直列に可飽和リアクトルSI3を設けた点にある。
【0051】可飽和リアクトルSI3は、図示の矢印方
向で示すように、ダイオード回路D0の導通方向と同じ
方向に磁気リセットしておく。また、可飽和リアクトル
SI3の電圧時間積は、コンデンサC1からピーキングコ
ンデンサCPへの放電が終了するのに必要な時間後に飽
和動作するよう設計される。
【0052】本実施形態において、コンデンサC1の充
電は、パルストランスPTの二次出力で可飽和リアクト
ルSI3→ダイオード回路D0→コンデンサC1→ダイオ
ード回路D1の経路でなされる。その後、可飽和リアク
トルSI1が飽和動作したときにコンデンサC1からピー
キングコンデンサCPへの放電がなされる。
【0053】この放電動作に際して、コンデンサC1
らダイオード回路D0に逆電圧が印加されるが、ダイオ
ード回路D0の一端には可飽和リアクトルSI3が設けら
れることから、ダイオード回路D0の逆回復電流を可飽
和リアクトルSI3で阻止し、コンデンサC1の放電後の
低い逆電圧でダイオード回路D0に逆回復電流を流すこ
とができる。これにより、ダイオード回路D0の逆回復
損失を大幅に軽減することができる。
【0054】また、ダイオード回路D0に印加される逆
電圧の大部分は可飽和リアクトルSI3で負担すること
ができる。これにより、ダイオード回路D0の耐電圧責
務を小さくすることができ、ダイオード回路D0として
は、従来の構成に比べて、耐電圧の低いダイオード又は
ダイオード回路段数が少なくした構成で済む。
【0055】なお、ダイオード回路D0は、図1のダイ
オード回路D1の構成と同様に、ダイオード素子に並列
にコンデンサ、またはコンデンサと抵抗の直列回路を設
けることで逆電圧を一層低く保持することができる。
【0056】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、ダイオ
ード回路D1の各ダイオード素子Dに並列に、コンデン
サC又はコンデンサCと抵抗Rの直列回路を設け、トラ
ンスの二次側に接続されるコンデンサC1から高い電圧
が各ダイオード素子Dに印加されるときに、コンデンサ
Cへの微小充電電流でダイオード素子Dの両端逆電圧を
抑制するようにしたため、ダイオード素子の直列数を少
なくしながら所期の耐電圧を確保できる。
【0057】また、本発明によれば、直列形の磁気パル
ス圧縮回路をもつパルス電源装置において、コンデンサ
1の充電電流路を形成ダイオード回路D0に直列に可飽
和リアクトルSI3を設け、この可飽和リアクトルによ
ってコンデンサC1の放電終了までダイオード回路D0
逆回復電流を阻止し、さらに逆電圧を負担するようにし
たため、ダイオード回路D0の逆回復損失を軽減および
逆耐圧軽減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すパルス電源装置の回路
図。
【図2】実施形態における各部波形図。
【図3】本発明の他の実施形態を示す要部回路図。
【図4】従来のパルス電源装置の回路例。
【図5】従来の直列形の磁気パルス圧縮回路の例。
【図6】従来の直列形の多段磁気パルス圧縮回路の例。
【図7】本発明の他の実施形態を示すパルス電源装置の
要部回路図。
【符号の説明】
1…パルス発生回路 2…高圧充電器 31、32…磁気パルス圧縮回路 4…負荷 SW0…半導体スイッチ SI0、SI1、SI2、SI3…可飽和リアクトル C0、C1、C2…コンデンサ CP…ピーキングコンデンサ MR0、MR1、MR2、MR3…磁気リセット回路 D0、D1…ダイオード回路 D…ダイオード回路D1のダイオード素子 C…ダイオード回路D1のコンデンサ R…ダイオード回路D1の抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷 政幸 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式会 社明電舎内 (72)発明者 東 征男 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式会 社明電舎内 (72)発明者 渋谷 忠士 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式会 社明電舎内 Fターム(参考) 5F071 GG02 GG03 GG05 JJ01 JJ08 5H730 AA15 AA19 AS04 BB21 BB57 DD05 EE02 EE07 EE44

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 初期充電されるコンデンサから半導体ス
    イッチのスイッチ動作でトランスを通してパルス電流を
    発生するパルス発生回路と、前記トランスの二次側に得
    るパルス電流でコンデンサを充電し、この充電電圧で可
    飽和リアクトルが磁気スイッチ動作することで磁気パル
    ス圧縮して負荷にパルス電流を供給する磁気パルス圧縮
    回路と、複数のダイオード素子の直列接続で前記トラン
    スの二次側に設けられ、各ダイオード素子を前記トラン
    スの磁気リセット電流に対して阻止方向にしたダイオー
    ド回路とを備えたパルス電源装置において、 前記ダイオード回路は、各ダイオード素子に並列にコン
    デンサ又はコンデンサと抵抗の直列回路を設け、このコ
    ンデンサで前記ダイオード素子に印加される逆電圧を低
    く保持させることを特徴とするパルス電源装置。
  2. 【請求項2】 前記ダイオード回路は、両端に抵抗を設
    け、この抵抗で前記ダイオード素子に並列のコンデンサ
    及び前記磁気パルス圧縮回路の残留電荷を放電させるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のパルス電源装置。
  3. 【請求項3】 前記磁気パルス圧縮回路のコンデンサの
    両端又は出力段に抵抗又は抵抗とリアクトルの直列回路
    を設け、この抵抗で前記ダイオード素子に並列のコンデ
    ンサ及び前記磁気パルス圧縮回路の残留電荷を放電させ
    ることを特徴とする請求項1に記載のパルス電源装置。
  4. 【請求項4】 初期充電されるコンデンサから半導体ス
    イッチのスイッチ動作でトランスを通してパルス電流を
    発生するパルス発生回路と、 前記トランスの二次側に直列接続されて該トランスの出
    力で充電され可飽和リアクトルの飽和動作で負荷側に放
    電するコンデンサ、およびこのコンデンサに直列接続さ
    れ導通によって該コンデンサの充電電流路を形成するダ
    イオード回路を有する直列形の磁気パルス圧縮回路とを
    備えたパルス電源装置において、 前記磁気パルス圧縮回路のダイオード回路に可飽和リア
    クトルを直列接続で設け、この可飽和リアクトルは、前
    記ダイオード回路の導通方向に磁気リセットしておき、
    前記磁気パルス圧縮回路のコンデンサが前記負荷に放電
    終了するまで前記ダイオード回路の逆回復電流を阻止す
    る構成にしたことを特徴とするパルス電源装置。
  5. 【請求項5】 前記ダイオード回路は、ダイオード素子
    に並列にコンデンサ又はコンデンサと抵抗の直列回路を
    設け、このコンデンサで前記ダイオード素子に印加され
    る逆電圧を低く保持させることを特徴とする請求項4に
    記載のパルス電源装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010073948A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Gigaphoton Inc パルスレーザ用電源装置
CN115021729A (zh) * 2021-03-04 2022-09-06 北京科益虹源光电技术有限公司 磁脉冲压缩方法

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