JP2000225421A - 半球状突部およびボス部の成形方法 - Google Patents

半球状突部およびボス部の成形方法

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JP2000225421A JP11026620A JP2662099A JP2000225421A JP 2000225421 A JP2000225421 A JP 2000225421A JP 11026620 A JP11026620 A JP 11026620A JP 2662099 A JP2662099 A JP 2662099A JP 2000225421 A JP2000225421 A JP 2000225421A
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裕次 水田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プレス加工により、板材とほぼ同じ板厚を全体
にわたり均等に有する半球状突部を確実に成形できる方
法、および筒壁の板厚が全体にわたり板材とほぼ同じで
あって、筒心方向の高さが比較的大きいボス部を確実に
成形できる方法を提供する。 【解決手段】圧縮加工により、板材1における所定箇所
に環状の凹部9を形成して、板材1における凹部9の形
成分に相当する材料を凹部9の内方側に材料流動させ、
その材料流動力で板材1における凹部9の内方側の部分
を押し上げさせて、半球状突部14を形成する。ボス部
41の形成は、圧縮加工で凹部34を形成したときの材
料流動力で板材1の所定箇所を押し上げて球面状の膨出
部33を形成したのち、少なくとも2回の圧縮加工を行
う毎に縮径を繰り返して所定の径とし、圧縮加工による
材料流動力で内側部分を順次押し上げて突出部37およ
び有頭筒体部39を順次形成し、その有頭筒体部39の
天面部39bに透孔39cを形成する工程を経て行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレス加工によ
り、板材の一部に半球状突部およびボス部をそれぞれ成
形する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、板材の一部に半球状の突部を形成
する手段としては、張り出し加工または絞り加工などを
行う成形方法が知られている。例えば、張り出し加工に
よる従来の半球状突部の成形方法は、一般に、図8に示
すような過程を経て行われている。すなわち、先ず、平
板状の被加工板材1における半球状突部を形成すべき部
分の周辺部を、ダイ2としわ押え3とにより上下から挟
み込んで拘束する。つぎに、先端が球面形状となった下
パンチ4を、下方から板材1を押圧変形させながらダイ
2の中空部7に入り込ませる。このプレス加工により、
板材1には、引っ張り応力が作用して展延されることに
より、下パンチ4の先端形状に対応する形状の半球状突
部8が成形加工される。図9は、上述の成形加工により
一部に半球状突部8が形成された板材1を示す。
【0003】一方、板材の一部にボス部を形成する手段
としては、板材にバーリング加工を施す成形方法が一般
に知られている(特開昭62−214834号公報参照)。ま
た、所定の径を有して筒心方向の高さが比較的大きいボ
ス部を成形加工する場合には、一般に、図10の工程説
明図に示す工程順に加工される。図10は、例えば、ボ
ス部にモータ軸を挿通した状態で互いに溶接して使用す
るモータフレームまたはボス部にパイプを挿通した状態
て互いに溶接して使用するフランジ金具を成形する工程
を例示したものである。
【0004】(a)はボス部を所定箇所に形成するため
の母材となる平板状の被加工板材1を示し、この板材1
には、絞り加工または張り出し成形を行うことにより、
ボス部を形成すべき箇所にその周囲から材料を引き寄せ
て、(b)に示すように、形成すべきボス部の径よりも
径の大きな半球状突部10を予め形成する。この半球状
突部10は、所望形状のボス部を得るのに必要な板材1
の体積を確保するために予め形成されたものである。
【0005】つぎに、上記の半球状突部10は、絞り加
工を繰り返すことにより、材料をさらに内側に引き寄せ
るように縮径変形されて、(c)に示すように、形成す
べきボス部の径と同じ径を有する円筒状部11aおよび
天面部11bを一体に有する有頭円筒状の突出部11と
される。さらに、突出部11の天面部11bには、
(d)に示すように、穿孔加工を行って透孔11cを開
ける。最後に、(e)に示すように、突出部11に対し
バーリング加工を行うことにより、筒心方向の寸法が短
い所望の円筒形状のボス部12を成形加工する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
板材1の一部に半球状突部8を形成する手段では、板材
1における半球状突部8を形成すべき部分が成形する際
の引っ張り応力を受けて展延されるので、成形された半
球状突部8は、その板厚が板材1の板厚よりも減少し、
強度が不足する薄い板厚のものになってしまう。しか
も、図9に示す半球状突部8の基部の板厚t1、頂部近
傍の板厚t2、頂部の板厚t3および板材1の板厚t0
の関係は、t0>t3>t2>t1となり、このような
半球状突部8の各部の板厚t1〜t3の不均一は、この
半球状突部8をさらに成形して、例えばボス部を成形す
る場合の後工程に悪影響を及ぼす。
【0007】一方、従来の板材1の一部にボス部12を
形成する手段では、(b)に示す半球状突部10に対し
図8に示したとほぼ同様の金型を用いて絞り加工を行う
ことにより、(c)に示す突出部11を成形する過程に
おいて、ボス部12を形成すべき部分が縮径を行う工程
毎に引っ張り応力を受けて板厚が順次減少していくの
で、このような過程を経て形成された(e)のボス部1
2の筒壁の板厚t4は、必然的に板材1の板厚よりもか
なり薄くなる。しかも、ボス部12の筒心方向の高さh
を大きくしたい場合には、バーリング加工時にしごき加
工を行う必要があるため、ボス部12の筒壁の板厚t4
はさらに薄いものになってしまう。ところが、例えば、
上述のモータフレームでは、所定の径を有して筒心方向
の高さhが比較的大きく、且つ板材1と同等の板厚を有
するボス部を必要とするが、このようなボス部は、従来
の成形方法では形成することが困難である。
【0008】そこで本発明は、上記従来の課題に鑑みな
されたもので、プレス加工により、板材とほぼ同じ板厚
を全体にわたり均等に有する半球状突部を確実に成形で
きる方法、および筒壁の板厚が全体にわたり板材とほぼ
同じであって、筒心方向の高さが比較的大きいボス部を
確実に成形できる方法を提供することを目的とするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明に係る半球状突部の成形方法は、平板状
の板材における所定箇所に環状の凹部を形成して、前記
板材における前記凹部の形成分に相当する材料を前記凹
部の内方側に材料流動させるように圧縮加工を行うこと
により、前記材料の材料流動力で前記板材における前記
凹部の内方側の部分を押し上げさせて、半球状突部を形
成するようにした。
【0010】この半球状突部の成形方法では、板材を強
制的に押し上げて展延させるためのパンチのような工具
を用いずに、圧縮加工を行って凹部を形成したときの内
方側への材料流動力で板材の所定部分を押し上げて半球
状突部を形成しており、前記材料流動力は圧縮応力であ
るから、形成された半球状突部は、元の板材に対し板厚
減少が生じず、板材の板厚と同じ厚みを全体にわたり均
等に有したものとなる。
【0011】第2の発明に係る半球状突部の成形方法
は、平板状の板材における所定箇所に環状の凹部を形成
して、前記板材における前記凹部の形成分に相当する材
料を前記凹部の内方側に材料流動させるように圧縮加工
を行うことにより、前記材料の材料流動力で前記板材に
おける前記凹部の内方側の部分を押し上げさせて、形成
すべき半球状突部の径よりも大きな径を有する球面状の
膨出部を形成する膨出部形成工程と、前記膨出部の外周
部に対し前記圧縮加工と同じ圧縮加工を行って前記膨出
部を所定の径に縮径させるとともに、この縮径の形成分
に相当する材料の内方側への材料流動力で前記膨出部を
押し上げるように変形させて、半球状突部を形成する半
球状突部形成工程とを有している。
【0012】この半球状突部の成形方法では、第1の発
明と同様の効果を得られるのに加えて、形成すべき半球
状突部の径よりも大きな径の球面状の膨出部を圧縮加工
によって予め形成したのちに、この膨出部の外周部をさ
らに圧縮加工して所望の半球状突部を成形するので、板
材における広い領域から材料を所定箇所に流動させるこ
とができる。これにより、半球状突部の周囲に形成され
る凹部は、深さの小さいものとすることができるから、
強度低下を抑制できる。また、板材の材料流動を2回の
圧縮加工に分けて行い、球面状の膨出部を縮径しながら
材料流動力で押し上げて所定の突出高さとするので、半
球状突部の成形を、1回の圧縮工程で一挙に形成する場
合に比較してスムーズに行える。
【0013】第3の発明に係る半球状突部の成形方法
は、平板状の板材における所定箇所に環状の凹部を形成
して、前記板材における前記凹部の形成分に相当する材
料を前記凹部の内方側に材料流動させるように圧縮加工
を行うことにより、前記材料の材料流動力で前記板材に
おける前記凹部の内方側の部分を押し上げさせて、形成
すべき半球状突部の径よりも大きな径を有する球面状の
膨出部を形成する膨出部形成工程と、前記膨出部の外周
部に対し前記圧縮加工と同じ圧縮加工を行って前記膨出
部を縮径させるとともに、この縮径の形成分に相当する
材料の内方側への材料流動力で前記膨出部を押し上げる
ように変形させる縮径工程とを有し、前記縮径工程を複
数回繰り返して、筒状部の頂部を半球状部で閉塞した形
状の半球状突部を形成する。
【0014】この半球状突部の成形方法では、板材から
の突出高さが大きく、且つ板材の板厚と同じ板厚を全体
にわたり均等に有する半球状突部を成形することができ
るとともに、板材の材料流動を複数回の圧縮加工に分け
て行うので、半球状突部の成形を一層スムーズに行え
る。
【0015】第4の発明に係るボス部の成形方法は、平
板状の板材における所定箇所に環状の凹部を形成して、
前記板材における前記凹部の形成分に相当する材料を前
記凹部の内方側に材料流動させるように圧縮加工を行う
ことにより、前記材料の材料流動力で前記板材における
前記凹部の内方側の部分を押し上げさせて、形成すべき
ボス部の径よりも大きな径を有する球面状の膨出部を形
成する膨出部形成工程と、前記膨出部の外周部に対し前
記圧縮加工と同じ圧縮加工を行って前記膨出部を縮径さ
せるとともに、この縮径の形成分に相当する材料の内方
側への材料流動力で前記膨出部を押し上げるように変形
させて、筒状部の頂部を半球状部で閉塞した形状の突出
部を形成する突出部形成工程と、前記突出部の外周部に
対し前記圧縮加工と同じ圧縮加工を行うことにより、前
記突出部を縮径して所定の径の筒部に変形させるととも
に、前記半球状部を筒心方向に圧縮して平坦化した天面
部を形成して、前記筒部と天面部とを有する有頭筒体部
を形成する有頭筒体部形成工程と、前記天面部に穿孔加
工を行ってボス部を形成する最終工程とを有している。
【0016】このボス部の成形方法では、板材を押圧し
て強制的に展延させるためのパンチのような工具を一切
用いずに、先ず、圧縮加工を行って凹部を形成したとき
の材料流動力で板材の所定箇所を押し上げて球面状の膨
出部を形成したのちに、少なくとも2回の圧縮加工を行
う毎に縮径を繰り返して所定の径とし、圧縮加工による
材料流動力で内側部分を順次押し上げて突出部および有
頭筒体部を順次形成している。材料流動力は圧縮応力で
あるから、板材の板厚に対して板厚減少を生じることな
く材料を押し上げて板材からの突出高さを大きな所定値
に正確に設定できる。したがって、成形したボス部は、
板材の板厚と同じ板厚を全体にわたり均等に有するとと
もに、板材からの突出高さが正確な所定値となる。
【0017】第5の発明に係るボス部の成形方法は、平
板状の板材における所定箇所に環状の凹部を形成して、
前記板材における前記凹部の形成分に相当する材料を前
記凹部の内方側に材料流動させるように圧縮加工を行う
ことにより、前記材料の材料流動力で前記板材における
前記凹部の内方側の部分を押し上げさせて、形成すべき
ボス部の径よりも大きな径を有する球面状の膨出部を形
成する膨出部形成工程と、前記膨出部の外周部に対し前
記圧縮工程と同じ圧縮加工を行って前記膨出部を縮径さ
せるとともに、この縮径の形成分に相当する材料の内方
側への材料流動力で前記膨出部を押し上げるように変形
させて、筒状部の頂部を半球状部で閉塞した形状の突出
部を形成する突出部形成工程と、前記膨出部形成工程の
前工程または前記突出部形成工程の後工程の何れかにお
いて、加工前の平板状の前記板材の所定箇所または前記
突出部の半球状部の何れかに透孔を形成する穿孔工程
と、前記半球状部に透孔を有する前記突出部に対し伸び
フランジ加工を行うことにより、前記透孔を拡大してボ
ス部を形成する最終工程とを有している。
【0018】このボス部の成形方法では、第4の発明と
同様の効果を得られるのに加えて、透孔を有する半球状
部で筒状部の頂部を閉塞した形状の突出部に伸びフラン
ジ加工を行うことにより、透孔を拡大しながら一挙にボ
ス部を形成できるので、工程を簡略化できる。また、加
工前の平板状の板材に予め透孔を形成しておけば、穿孔
加工を容易に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照しながら説明する。図1(a)〜
(c)は本発明の半球状突部の成形方法の一実施の形態
に係る加工過程を示す。(a)は加工前の平板状の被加
工板材1を示し、本発明では、この板材1における突部
を形成すべき中央部分1aに対しその周辺部分1bの所
定箇所に圧縮加工を行うことにより、周辺部1bに2点
鎖線で示すようなリング状の凹部9を形成して、この凹
部9の形成に相当する材料のほぼ全てを、これの内方側
の中央部分1aへ材料流動させる。これにより、圧縮加
工後の縦断面図を示す(b)およびその斜視図に示す
(c)のように、周辺部分1bには圧縮加工によりリン
グ状の凹部9が形成されるとともに、板材1の中央部分
1aには、周辺部分1bの凹部の形成分に相当する材料
による材料流動力で周囲から押し上げることにより、半
球状突部14が形成される。
【0020】図2は上記成形方法における圧縮加工の工
程を示す縦断面図である。同図において、先ず、被加工
板材1における凹部9を形成すべき部分の外側部分を、
支持面がフラット形状となったダイ17と、中空部18
aを有するしわ押え18とにより、上下から挟み込んで
拘束する。この状態において、形成すべき半球状突部1
4の外径に等しい内径の中空部19aを有する円筒状の
パンチ19を、しわ押え18の中空部18aを介して板
材1の周辺部分1bに対し押圧し、この圧縮加工によっ
て凹部9を形成する。
【0021】上記圧縮加工時において、板材1における
凹部9の外方側は、ダイ17としわ押え18とで強く挟
み付けられて材料流動を阻止されているとともに、板材
1における凹部9を形成すべき部分の内方側は、パンチ
19の中空部19aの存在によって材料流動を許容する
自由表面になっている。そのため、板材1おける凹部9
の形成分に相当する材料は、その殆どが必然的に内方側
に流動するので、この材料流動により板材1の中央部分
1aが押し上げられて半球状突部14が一挙に形成され
る。
【0022】この実施の形態では、圧縮工程に用いるダ
イ17の支持面(上面)がフラット形状であり、このダ
イ17側に板材1の中央部分1aを押圧して強制的に展
延させながら押し上げるための下パンチのような工具を
一切用いずに、パンチ19による圧縮加工を施して凹部
9を形成したときの内方側への材料流動力で中央部分1
aを押し上げて半球状突部14を形成しており、材料流
動力は圧縮応力であるから、形成された半球状突部14
には板材1に対し板厚減少が生じない。すなわち、図1
(b)に示す突部14の基部の板厚t1、頂部近傍の板
厚t2、頂部の板厚t3および板材1の板厚t0の関係
は、t0=t3=t2=t1となる。
【0023】なお、板材1の周辺部分1bの圧縮量を多
くして凹部9の深さを大きくした場合には、突部14の
基部の板厚t1が増肉現象によって板材1の板厚t0よ
りも大きくなる。
【0024】図3(a),(b)は本発明の半球状突部
の成形方法の他の実施の形態に係る成形過程を示す縦断
面図である。先ず、板材1における中央部に、形成すべ
き半球状突部の所定の径よりも大きな径の球状面を有す
る(a)のような膨出部21を圧縮加工により成形して
おく。この圧縮加工は図2に示したものとほぼ同じ構造
で、且つ寸法が異なる金型を用いて行い、先の一実施の
形態における凹部9に比較して深さが小さく、且つ内,
外径が共に大きいリング状の凹部20を形成する。この
膨出部21は、圧縮加工時の材料流動力により板材1の
中央部分1aを押し上げて形成されるため、全体にわた
り板材1と同じ板厚を有している。
【0025】つぎに、(a)に示すように、形成すべき
半球状突部の径と同じ内径の中空部22aを有し、且つ
凹部20の外径と同じ外径を有する円筒状のパンチ22
と、フラットな支持面を有するダイ17とを用いて、膨
出部21における外周部分の圧縮加工を行う。これによ
り、膨出部21が形成すべき半球状突部と同じ所定の径
に縮径されると共に、膨出部21の外周部の材料が内方
側に流動して膨出部21をさらに押し上げるので、
(b)に示すように、所定の径と突出高さとを有する半
球状突部23が形成されるとともに、この突部23の外
周に、上記凹部20よりも内径を小さくした幅の広いリ
ング状の凹部24が形成される。
【0026】この半球状突部23の成形方法では、ダイ
17側には板材1の中央部分を押圧して強制的に押し上
げるための下パンチのような工具を一切用いずに、2回
の圧縮加工を順次施して、そのときに各々形成される凹
部20,24の形成分にそれぞれ相当する材料による材
料流動力により、板材1の中央部分1aをそれぞれ順次
押し上げて、最終的に所望の半球状突部23を形成して
いる。したがって、形成された半球状突部23には、そ
の全体にわたり板材1の板厚に対する板厚減少が生じな
い。
【0027】しかも、上記成形方法では、2回の圧縮加
工を必要とするが、板材1の周辺部分1bにおける一実
施の形態の場合よりも広い領域から材料を中央部分1a
に流動させることができる。そのため、突部23の周囲
に形成される凹部24は、一実施の形態の場合よりも深
さの小さいものとなり、強度低下を抑制できる利点があ
る。また、板材1の材料流動を2回の圧縮加工に分けて
行い、球面状の膨出部21を縮径しながら材料流動力で
押し上げて所定の突出高さとするので、半球状突部23
の成形を、1回の圧縮工程で一挙に形成する場合に比較
して一層スムーズに行える。
【0028】図4は本発明の半球状突部の成形方法のさ
らに他の実施の形態に係る成形工程を順に示した工程説
明図である。同図(a)は半球状の突部を形成するため
の母材となる平板状の被加工板材1を示し、この板材1
における中央部分1aには、(b)に示すように、形成
すべき半球状突部よりもかなり大径の球状面を有する膨
出部27を、圧縮加工により成形する。この圧縮加工
は、図2に示したものと寸法が相違するのみでほぼ同じ
構造の金型を用いて行い、一実施の形態における凹部9
に比較して深さが小さく、且つ内,外径が共に大きいリ
ング状の凹部28を形成する。この膨出部27は、圧縮
加工による材料流動力により板材1の中央部分1aを押
し上げて圧縮応力により形成されるため、全体にわたり
板材1と同じ板厚を均等に有している。
【0029】つぎに、膨出部27を形成した板材1に対
して、膨出部27の外周部分の圧縮加工を行うことによ
って膨出部27を縮径し、(c)に示すように、形成す
べき所望の径の半球状の突部よりも若干径の大きな半球
状突部29を形成する。このとき、半球状突部29は、
膨出部27における外周部の材料が内方側に流動し、そ
の材料流動力が膨出部27を押し上げるよう作用するこ
とによって形成される。この半球状突部29の外周に
は、上記凹部28よりも内径が小さくなった幅の広いリ
ング状の凹部30が形成される。この半球状突部29の
成形に際しても、ダイ側には板材1の中央部分1aを強
制的に展延させながら押し上げるための下パンチのよう
な工具を一切用いずに圧縮加工を施し、膨出部27を縮
径したときの材料流動力により、膨出部27の中央部分
をさらに押し上げて半球状突部29を形成している。そ
のため、形成された半球状突部29には元の板材1に対
する板厚減少が生じなく、逆に、半球状突部29の基部
の板厚t4は、板材1の板厚よりも著しく増肉されてい
る。
【0030】最後に、上記の半球状突部29を形成した
板材1に対して、半球状突部29の外周部分に対しさら
に圧縮加工を行うことにより、半球状突部29を縮径す
る。
【0031】この圧縮加工は、図2に示したものと寸法
が相違するのみでほぼ同じ構造の金型を用いて行う。こ
れにより、半球状突部29における外周部の材料は内方
側に流動し、その材料流動力が突部29をさらに押し上
げるように作用して、(d)に示すように、筒状部31
aの頂部を半球状部31bで閉塞した形状の半球状突部
31が形成される。一方、この突部31の外周には、上
記凹部30よりも内径がさらに小さくなって幅が広くな
ったリング状の凹部32が形成される。
【0032】この実施の形態による半球状突部31の成
形方法においても、ダイ側には板材1の中央部分1aを
強制的に展延させながら押し上げるための下パンチのよ
うな工具を一切用いずに、計3回の圧縮加工を行う毎に
縮径を繰り返して、そのときの材料流動力により膨出部
27および半球状突部29を順次押し上げて所定の突出
高さとしている。そのため、板材1からの突出高さが大
きい半球状突部31を成形できるとともに、その半球状
突部31は、板材1に対する板厚減少が生じなく、板材
1の板厚とほぼ同じ板厚を全体にわたり均等に有してい
る。しかも突部31の基部の板厚t5は、板材1の板厚
よりも若干増肉されている。また、材料流動を3回の圧
縮加工に分けて行うので、最終的な半球状突部31の成
形を一層スムーズに行える利点がある。
【0033】図5は、本発明のボス部の成形方法の一実
施の形態に係る成形工程を順に示した工程説明図であ
る。(a)はボス部を形成するための母材となる平板状
の被加工板材1を示し、この板材1における中央部分1
aには、(b)に示すように、形成すべきボス部よりも
かなり大径の球面状の膨出部33を圧縮加工により成形
する。このとき、膨出部33の周囲には、深さが比較的
小さく、且つ内,外径が共に大きいリング状の凹部34
が形成される。この膨出部33は、前述の各半球状突部
14,23,31の成形方法において説明した通り、圧
縮加工による材料流動力で板材1の中央部分1aを押し
上げることにより、その圧縮応力により形成されるか
ら、板材1と同じ板厚を全体にわたり均等に有してい
る。
【0034】つぎに、膨出部33を形成した板材1に対
して、膨出部33の外周部分の圧縮加工を行うことによ
って膨出部33を縮径し、(c)に示すように、形成す
べき所望のボス部の径よりも僅かに径の大きい円筒形の
筒状部37aの頂部を半球状部37bで閉塞した形状の
突出部37を形成する。このとき、突出部37は、膨出
部33における外周部の材料が内方側に流動して膨出部
33を押し上げることにより、板材1からの突出高さが
膨出部33よりも大きくなり、この突出部37の外周に
上記凹部34よりも内径が小さくなった幅の広いリング
状の凹部38が形成される。この突出部37には、前述
から明らかなように、板材1に対する板厚減少が全体に
わたり生じないだけでなく、突出部37の基部の板厚は
板材1の板厚よりも若干増肉される。
【0035】続いて、突出部37の外周部に対し圧縮加
工を行うことによって突出部37を縮径して、(d)に
示すように、形成すべきボス部と同一の所定の径を有す
る円筒形の筒部39aとするとともに、半球状部37b
を筒部39aの筒心方向に圧縮して平坦化する加工を行
うことによって天面部39bを形成し、筒部39aと天
面部39bとを有する有頭円筒状の有頭筒体部39とす
る。このとき、上記凹部38はその内径が僅かに小さく
なって幅の広いリング状の凹部40となる。
【0036】ところで、本発明のボス部の成形方法は、
特に新規な金型を用いる工程に特徴を有するものではな
く、一連の連続した工程に特徴がある。したがって、上
記の突出部37から有頭筒体部39を成形する加工は、
周知の金型を用いて行うものであり、例えば、突出部3
7の内部に入り込んで有頭筒体部39の内径を規定する
ための突部を有するダイと、成形加工する有頭筒体部3
9の外形を規定するための凹所を有するパンチとを用い
る。
【0037】さらに、有頭筒体部39には、(e)に示
すように、その天面部39bの中央部に穿孔加工を行っ
て透孔39cを形成する。最後に、透孔39cを有する
天面部39bに周知のサイジング加工を施すことによ
り、(f)に示すように、所望形状のボス部41を成形
する。なお、上記サイジング加工は、ボス形状の内径側
を成形する工程であり、製品用途に必要のない場合には
省略してもよい。その場合には、有頭筒体部39が所望
のボス部となる。
【0038】この実施の形態のボス部41の成形方法で
は、ダイ側に板材1の中央部分1aを強制的に展延しな
がら押し上げるための下パンチのような工具を一切用い
ずに、主として圧縮加工を繰り返して順次縮径しなが
ら、そのときの材料流動力によって押し上げるよう変形
加工していくことにより、膨出部33、突出部37、有
頭筒体部39およびボス部41を順次形成している。そ
のため、板材1の板厚に対して板厚減少を生じることな
く材料を押し上げて板材1からの突出高さを大きな所定
値に正確に設定できる。したがって、成形したボス部4
1は、板材1の板厚とほぼ同じ板厚を全体にわたり均等
に有するとともに、板材1からの突出高さが正確な所定
値となる。
【0039】図6(a)〜(e)は本発明のボス部の成
形方法の他の実施の形態に係る成形工程を順に示した工
程説明図である。この実施の形態において、図5の一実
施の形態と相違する工程は、図5(d)の有頭筒体部3
9を形成する工程に代えて、図6(d)に示すように、
突出部37の半球状部37bに穿孔加工を行って透孔3
7cを形成する。この穿孔に際しては、ダイとパンチと
を上下に配置して行う周知の加工手段により行う。この
とき、半球状部37bは、何ら展延されないことから、
その壁部の板厚は減少しない。
【0040】最後に、透孔37cを有する突出部37に
対し周知の伸びフランジ加工を行うことにより、透孔3
7cを拡大しながら筒状部37aを所定の径に縮径し
て、(e)に示すように、所望形状のボス部41を形成
する。このとき、上記凹部38はその内径を僅かに小さ
くしたリング状の凹部40となる。また、この実施の形
態のボス部41の成形方法は、図5の一実施の形態の一
部の工程を変更しただけであり、一実施の形態と同様
に、形成したボス部41は、その筒壁全体にわたり板材
1に対する板厚減少が生じなく、板材1からの突出高さ
も正確な所定値となる。しかも、透孔37cを予め形成
した突出部37に伸びフランジ加工を行うことにより、
透孔37cを拡大しながら一挙にボス部41を形成でき
るので、工程を簡略化できる。
【0041】図7(a)〜(e)は、本発明のボス部の
成形方法のさらに他の実施の形態に係る成形工程を順に
示した工程説明図である。(a)はボス部を形成するた
めの母材となる平板状の被加工板材1を示し、この板材
1におけるボス部を形成すべき中央部分1aには、
(b)に示すように、穿孔加工により透孔42を予め形
成しておく。つぎに、透孔42を有する板材1の中央部
分1aには、圧縮加工を行うことにより、(c)に示す
ように、形成すべきボス部よりもかなり大径の球面状の
膨出部43を成形する。このとき、膨出部43の周囲に
は、深さが比較的小さく、且つ内,外径が共に大きいリ
ング状の凹部44が形成される。この膨出部43は、圧
縮加工による材料流動力により板材1の中央部分1aを
押し上げる圧縮応力により形成されるから、板材1と同
じ板厚を全体にわたり均等に有している。
【0042】つぎに、膨出部43を形成した板材1に対
して、膨出部43の外周部分の圧縮加工を行うことによ
って膨出部43を縮径し、(d)に示すように、形成す
べき所望のボス部の径よりも僅かに径の大きい円筒形の
筒状部47aの頂部が透孔42を有する半球状部47b
で閉塞された形状の突出部47を形成する。このとき、
膨出部43における外周部の材料が内方側に流動して膨
出部43を押し上げるように作用することにより、突出
部47が形成され、この突出部47の外周に上記凹部4
4よりも内径が小さくなった幅の広いリング状の凹部4
8が形成される。この半球状部47bに透孔42を有す
る突出部47は、板材1に対して板厚減少が生じないだ
けでなく、突出部47の基部の板厚は板材1の板厚より
も若干増肉されている。
【0043】最後に、透孔42を有する突出部47に対
し伸びフランジ加工を行うことにより、透孔42を拡大
しながら筒状部47aを所定の径に縮径して、(e)に
示すように、所望形状のボス部49を形成する。このと
き、上記凹部48はその内径が小さくなった幅の広いリ
ング状の凹部50となる。形成したボス部49は、その
筒壁全体にわたり板材1に対する板厚減少が生じなく、
板材1からの突出高さも正確な所定値となる。しかも、
図6と同様に、透孔42を予め形成した突出部47に伸
びフランジ加工を行うことにより、透孔42を拡大しな
がら一挙にボス部49を形成できるので、工程を簡略化
できる。さらに、加工前の平板状の板材1に予め透孔4
2を形成するので、穿孔加工を容易に行うことができ
る。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明の半球状突部の成
形方法によれば、圧縮加工を行って凹部を形成したとき
の材料流動力で板材の所定箇所を押し上げて半球状突部
を形成するようにしたので、この材料流動力は圧縮応力
であることから、形成された半球状突部には、板材の板
厚に対する板厚減少が生じず、全体にわたり板材の板厚
と同じ厚みを均等に有したものとなる。
【0045】また、形成すべき半球状突部の径よりも大
きな径の球面状の膨出部を圧縮加工によって予め形成し
たのちに、この膨出部の外周部をさらに圧縮加工して所
望の半球状突部を成形するようにすれば、板材における
広い領域から材料を所定箇所に流動させることができる
ため、半球状突部の周囲に形成する凹部は、深さの小さ
いものとすることができるから、強度低下を抑制でき
る。また、板材の材料流動を2回の圧縮加工に分けて行
うので、半球状突部の成形をスムーズに行える利点があ
る。
【0046】さらに、膨出部の圧縮工程を複数回繰り返
すようにすれば、板材からの突出高さが大きく、且つ板
材の板厚と同じ板厚を全体にわたり均等に有する半球状
突部を成形することができるとともに、板材の材料流動
を複数回の圧縮加工に分けて行うので、半球状突部の成
形を一層スムーズに行える。
【0047】一方、本発明のボス部の成形方法にぱれ
ば、板材を押圧して強制的に展延させるためのパンチの
ような工具を一切用いずに、圧縮加工を行って凹部を形
成したときの材料流動力で板材の所定箇所を押し上げて
径の大きな球面状の膨出部を先ず形成したのちに、少な
くとも2回の圧縮加工を行う毎に縮径を繰り返して所定
の径とし、圧縮加工による材料流動力で内方部分を押し
上げて突出部および有頭筒体部を順次形成するので、材
料流動力は圧縮応力であるため、2回の圧縮加工におい
て、板材の板厚に対する板厚減少を生じることなく材料
を押し上げて板材からの突出高さを順次大きくできるか
ら、成形したボス部は、その全体にわたり板材の板厚と
ほぼ同じ板厚と、筒心方向に所望の高さとを有するもの
となる。
【0048】また、透孔を有する半球状部で筒状部の頂
部を閉塞した形状の突出部に伸びフランジ加工を行うよ
うにすれば、透孔を拡大しながら一挙にボス部を形成で
きるので、工程を簡略化できる。また、加工前の平板状
の板材に予め透孔を形成するようにすれば、穿孔加工を
容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半球状突部の成形方法の一実施の形態
に係る加工工程を示し、(a)は加工前の板材の縦断面
図、(b)は加工後の板材の縦断面図、(c)は加工後
の板材の斜視図。
【図2】同上成形方法における圧縮加工工程を示す縦断
面図。
【図3】(a),(b)は本発明の半球状突部の成形方
法の他の実施の形態に係る2回目の圧縮加工前の縦断面
図および圧縮加工後の縦断面図。
【図4】(a)〜(d)は本発明の半球状突部の成形方
法のさらに他の実施の形態に係る成形工程を順に示した
工程説明図。
【図5】(a)〜(f)は本発明の一実施の形態に係る
ボス部の成形方法の成形工程を順に示した工程説明図
【図6】(a)〜(e)は本発明のボス部の成形方法の
他の実施の形態に係る成形工程を順に示した工程説明
図。
【図7】(a)〜(e)は本発明のボス部の成形方法の
さらに他の実施の形態に係る成形工程を順に示した工程
説明図
【図8】従来の半球状突部の成形工程を示す縦断面図。
【図9】同上の成形工程を経て一部に半球状突部が形成
された板材の縦断面図。
【図10】(a)〜(e)は従来のボス部の成形方法の
成形工程を順に示した工程説明図。
【符号の説明】
1 板材 9,20,24,28,30,32,34,38,4
0,44,48,50凹部 14,23,29,31 半球状突部 21,27,33,43 膨出部 31a,37a,47a 筒状部 31b,37b,47b 半球状部 37,47 突出部 37c,39c,42 透孔 39 有頭筒体部 39a 筒部 39b 天面部 41,49 ボス部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水田 裕次 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 浜 武行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4E087 AA02 AA10 BA19 EA11 EC11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状の板材における所定箇所に環状の
    凹部を形成して、前記板材における前記凹部の形成分に
    相当する材料を前記凹部の内方側に材料流動させるよう
    に圧縮加工を行うことにより、前記材料の材料流動力で
    前記板材における前記凹部の内方側の部分を押し上げさ
    せて、半球状突部を形成するようにしたことを特徴とす
    る半球状突部の成形方法。
  2. 【請求項2】 平板状の板材における所定箇所に環状の
    凹部を形成して、前記板材における前記凹部の形成分に
    相当する材料を前記凹部の内方側に材料流動させるよう
    に圧縮加工を行うことにより、前記材料の材料流動力で
    前記板材における前記凹部の内方側の部分を押し上げさ
    せて、形成すべき半球状突部の径よりも大きな径を有す
    る球面状の膨出部を形成する膨出部形成工程と、 前記膨出部の外周部に対し前記圧縮加工と同じ圧縮加工
    を行って前記膨出部を所定の径に縮径させるとともに、
    この縮径の形成分に相当する材料の内方側への材料流動
    力で前記膨出部を押し上げるように変形させて、半球状
    突部を形成する半球状突部形成工程と、 を有することを特徴とする半球状突部の成形方法。
  3. 【請求項3】 平板状の板材における所定箇所に環状の
    凹部を形成して、前記板材における前記凹部の形成分に
    相当する材料を前記凹部の内方側に材料流動させるよう
    に圧縮加工を行うことにより、前記材料の材料流動力で
    前記板材における前記凹部の内方側の部分を押し上げさ
    せて、形成すべき半球状突部の径よりも大きな径を有す
    る球面状の膨出部を形成する膨出部形成工程と、 前記膨出部の外周部に対し前記圧縮加工と同じ圧縮加工
    を行って前記膨出部を縮径させるとともに、この縮径の
    形成分に相当する材料の内方側への材料流動力で前記膨
    出部を押し上げるように変形させる縮径工程と、 を有し、 前記縮径工程を複数回繰り返して、筒状部の頂部を半球
    状部で閉塞した形状の半球状突部を形成することを特徴
    とする半球状突部の成形方法。
  4. 【請求項4】 平板状の板材における所定箇所に環状の
    凹部を形成して、前記板材における前記凹部の形成分に
    相当する材料を前記凹部の内方側に材料流動させるよう
    に圧縮加工を行うことにより、前記材料の材料流動力で
    前記板材における前記凹部の内方側の部分を押し上げさ
    せて、形成すべきボス部の径よりも大きな径を有する球
    面状の膨出部を形成する膨出部形成工程と、 前記膨出部の外周部に対し前記圧縮加工と同じ圧縮加工
    を行って前記膨出部を縮径させるとともに、この縮径の
    形成分に相当する材料の内方側への材料流動力で前記膨
    出部を押し上げるように変形させて、筒状部の頂部を半
    球状部で閉塞した形状の突出部を形成する突出部形成工
    程と、 前記突出部の外周部に対し前記圧縮加工と同じ圧縮加工
    を行うことにより、前記突出部を縮径して所定の径の筒
    部に変形させるとともに、前記半球状部を筒心方向に圧
    縮して平坦化した天面部を形成して、前記筒部と天面部
    とを有する有頭筒体部を形成する有頭筒体部形成工程
    と、 前記天面部に穿孔加工を行ってボス部を形成する最終工
    程と、 を有していることを特徴とするボス部の成形方法。
  5. 【請求項5】 平板状の板材における所定箇所に環状の
    凹部を形成して、前記板材における前記凹部の形成分に
    相当する材料を前記凹部の内方側に材料流動させるよう
    に圧縮加工を行うことにより、前記材料の材料流動力で
    前記板材における前記凹部の内方側の部分を押し上げさ
    せて、形成すべきボス部の径よりも大きな径を有する球
    面状の膨出部を形成する膨出部形成工程と、 前記膨出部の外周部に対し前記圧縮工程と同じ圧縮加工
    を行って前記膨出部を縮径させるとともに、この縮径の
    形成分に相当する材料の内方側への材料流動力で前記膨
    出部を押し上げるように変形させて、筒状部の頂部を半
    球状部で閉塞した形状の突出部を形成する突出部形成工
    程と、 前記膨出部形成工程の前工程または前記突出部形成工程
    の後工程の何れかにおいて、加工前の平板状の前記板材
    の所定箇所または前記突出部の半球状部の何れかに透孔
    を形成する穿孔工程と、 前記半球状部に透孔を有する前記突出部に対し伸びフラ
    ンジ加工を行うことにより、前記透孔を拡大してボス部
    を形成する最終工程と、 を有していることを特徴とするボス部の成形方法。
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