JP2000226285A - 緩効性カリ肥料 - Google Patents
緩効性カリ肥料Info
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- JP2000226285A JP2000226285A JP11029348A JP2934899A JP2000226285A JP 2000226285 A JP2000226285 A JP 2000226285A JP 11029348 A JP11029348 A JP 11029348A JP 2934899 A JP2934899 A JP 2934899A JP 2000226285 A JP2000226285 A JP 2000226285A
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C05—FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
- C05G—MIXTURES OF FERTILISERS COVERED INDIVIDUALLY BY DIFFERENT SUBCLASSES OF CLASS C05; MIXTURES OF ONE OR MORE FERTILISERS WITH MATERIALS NOT HAVING A SPECIFIC FERTILISING ACTIVITY, e.g. PESTICIDES, SOIL-CONDITIONERS, WETTING AGENTS; FERTILISERS CHARACTERISED BY THEIR FORM
- C05G5/00—Fertilisers characterised by their form
- C05G5/40—Fertilisers incorporated into a matrix
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Pest Control & Pesticides (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Fertilizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 土壌中で徐々に溶出して肥効が長期間持続す
る緩効性肥料を提供すること。 【解決手段】 K2O、CaO、SiO2を必須成分と
して含有するガラス化物からなり、K2Oの含有率が1
0重量%以上40重量%以下であり、CaO重量%/S
iO2重量%が0.4以上1.4以下である。
る緩効性肥料を提供すること。 【解決手段】 K2O、CaO、SiO2を必須成分と
して含有するガラス化物からなり、K2Oの含有率が1
0重量%以上40重量%以下であり、CaO重量%/S
iO2重量%が0.4以上1.4以下である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緩効性カリ肥料に
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術】近年の農業においては、栽培方法の変化
や省力化の必要性などにより、1回の施肥で長期間にわ
たって作物を成育させることができる肥料、すなわち土
壌中で徐々に溶出して肥効が長期間持続する肥料(緩効
性肥料)が要望されるようになってきた。緩効性肥料と
しては各種のものが提案されたり、あるいは製造された
りしている。そして、カリを含む緩効性の肥料について
は、肥料の3要素である窒素(N)やリン酸(P
2O5)との組み合わせによるものと、カリ(K2O)
だけを含むものがある。
や省力化の必要性などにより、1回の施肥で長期間にわ
たって作物を成育させることができる肥料、すなわち土
壌中で徐々に溶出して肥効が長期間持続する肥料(緩効
性肥料)が要望されるようになってきた。緩効性肥料と
しては各種のものが提案されたり、あるいは製造された
りしている。そして、カリを含む緩効性の肥料について
は、肥料の3要素である窒素(N)やリン酸(P
2O5)との組み合わせによるものと、カリ(K2O)
だけを含むものがある。
【0003】3要素成分のうちカリだけを含む緩効性肥
料の一つとして、水には難溶であるが、クエン酸には溶
解するカリ分を含み、カリ分が土壌中で徐々に溶出する
ようにしたものがある。
料の一つとして、水には難溶であるが、クエン酸には溶
解するカリ分を含み、カリ分が土壌中で徐々に溶出する
ようにしたものがある。
【0004】このような緩効性カリ肥料については、例
えば、特開昭55−51785号公報においては、石炭
火力発電所の排ガス集塵装置で捕集されるフライアッシ
ュに、炭酸カリ、苛性カリなどのカリ原料を加えた後、
微粉炭を加えて造粒し、この造粒物を800〜1100
℃で焼成し、固相反応によってカリ原料とフライアッシ
ュの組成物を反応させて得た緩効性カリ肥料に関する記
載がある。
えば、特開昭55−51785号公報においては、石炭
火力発電所の排ガス集塵装置で捕集されるフライアッシ
ュに、炭酸カリ、苛性カリなどのカリ原料を加えた後、
微粉炭を加えて造粒し、この造粒物を800〜1100
℃で焼成し、固相反応によってカリ原料とフライアッシ
ュの組成物を反応させて得た緩効性カリ肥料に関する記
載がある。
【0005】この緩効性カリ肥料は、フライアッシュと
カリ源を原料としているため、K2OとSiO2を主成
分とし、この両者にAl2O3、アルカリ土類金属酸化
物、Fe2O3等が結合した結晶化物を主とするもので
あり、水溶性のカリ化合物を上記フライアッシュ成分と
化合させることによって、カリの大部分は水に難溶で、
クエン酸には溶解する状態にしたものである。
カリ源を原料としているため、K2OとSiO2を主成
分とし、この両者にAl2O3、アルカリ土類金属酸化
物、Fe2O3等が結合した結晶化物を主とするもので
あり、水溶性のカリ化合物を上記フライアッシュ成分と
化合させることによって、カリの大部分は水に難溶で、
クエン酸には溶解する状態にしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】緩効性肥料は土壌中で
徐々に溶出し肥効が長期間持続することを要件とするも
のであるが、さらに肥料成分が適量ずつ定量的に溶出
し、その溶出量が経時的に変化しないことが望ましい。
しかし、上記のような焼成処理をして得た緩効性カリ肥
料については、溶解特性が上記のような望ましいもので
あると言えず、その改善が望まれている。
徐々に溶出し肥効が長期間持続することを要件とするも
のであるが、さらに肥料成分が適量ずつ定量的に溶出
し、その溶出量が経時的に変化しないことが望ましい。
しかし、上記のような焼成処理をして得た緩効性カリ肥
料については、溶解特性が上記のような望ましいもので
あると言えず、その改善が望まれている。
【0007】この緩効性カリ肥料は、主成分であるK2
OとSiO2にAl2O3、アルカリ土類金属酸化物ま
たはFe2O3等が結合した各種の結晶化物よりなるも
のであって、これらの結晶化物はそれぞれ溶解性が異な
っている。このような肥料を施肥すると、肥料成分の溶
出量が初期の段階において多く、時間の経過にしたがっ
て低下する。このため、肥料成分の定量供給が行われ
ず、作物によっては、肥効が長期間持続するという緩効
性肥料に対する要求が満たされなくなることがある。
OとSiO2にAl2O3、アルカリ土類金属酸化物ま
たはFe2O3等が結合した各種の結晶化物よりなるも
のであって、これらの結晶化物はそれぞれ溶解性が異な
っている。このような肥料を施肥すると、肥料成分の溶
出量が初期の段階において多く、時間の経過にしたがっ
て低下する。このため、肥料成分の定量供給が行われ
ず、作物によっては、肥効が長期間持続するという緩効
性肥料に対する要求が満たされなくなることがある。
【0008】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、土壌中で徐々に溶出して肥効が長期間持続す
る緩効性カリ肥料を提供することを目的とする。
であって、土壌中で徐々に溶出して肥効が長期間持続す
る緩効性カリ肥料を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る技術として、本出願人は、先に、K2O、SiO2、
Al2O3を含有し、CaO、MgO、MnO、Fet
Oからなる群から選ばれた1種または2種以上を含有す
るガラス化物からなる緩効性カリ肥料であって、K
2O、SiO2、Al2O3、CaO、MgO、Mn
O、FetOの合計量に対して、SiO2とAl2O3
の含有率の合計が40モル%以上であることを特徴とす
る緩効性カリ肥料について出願している(特願平10−
225075号)。これはガラス化物にすることによっ
て、全体が同質の組成物となり、溶解性等のバラツキが
小さく、肥料としての性能を安定化させることができる
ものである。SiO2は酸性酸化物の代表的成分であ
り、溶融状態においてネットワーク構造を形成すると言
われ、SiO2の含有率が多くなるとガラス化しやすく
なるが、溶融状態での流動性が粘調となり、SiO2と
Al2O3の含有率の合計が40モル%以上ともなる
と、かなりの高粘性状態となる。安定した組成物を得る
には、原料を均一に溶融させる必要があり、さらに溶融
物の回収・冷却処理を工業的に行うには、溶融物の粘性
が低い方が望ましい。
る技術として、本出願人は、先に、K2O、SiO2、
Al2O3を含有し、CaO、MgO、MnO、Fet
Oからなる群から選ばれた1種または2種以上を含有す
るガラス化物からなる緩効性カリ肥料であって、K
2O、SiO2、Al2O3、CaO、MgO、Mn
O、FetOの合計量に対して、SiO2とAl2O3
の含有率の合計が40モル%以上であることを特徴とす
る緩効性カリ肥料について出願している(特願平10−
225075号)。これはガラス化物にすることによっ
て、全体が同質の組成物となり、溶解性等のバラツキが
小さく、肥料としての性能を安定化させることができる
ものである。SiO2は酸性酸化物の代表的成分であ
り、溶融状態においてネットワーク構造を形成すると言
われ、SiO2の含有率が多くなるとガラス化しやすく
なるが、溶融状態での流動性が粘調となり、SiO2と
Al2O3の含有率の合計が40モル%以上ともなる
と、かなりの高粘性状態となる。安定した組成物を得る
には、原料を均一に溶融させる必要があり、さらに溶融
物の回収・冷却処理を工業的に行うには、溶融物の粘性
が低い方が望ましい。
【0010】このようなK2O、SiO2、Al
2O3、CaO、MgO、MnO、FetOを含有する
原料からガラス化物を得るためには、常識的には、原料
を一旦溶融後に冷却固化する必要があり、その冷却速度
に応じてガラス化する成分範囲が変化する。
2O3、CaO、MgO、MnO、FetOを含有する
原料からガラス化物を得るためには、常識的には、原料
を一旦溶融後に冷却固化する必要があり、その冷却速度
に応じてガラス化する成分範囲が変化する。
【0011】そこで本発明者は、K2O、SiO2、A
l2O3、CaO、MgO、MnO、FeOのような成
分を有する多成分系のガラス化物について、緩効性カリ
肥料としてさらに適切な成分範囲を見出すべく、原料配
合、溶融後の冷却条件を変えて得られた生成物の組成や
生成物の溶解性について種々検討した。その結果、溶融
物が工業的操作として支障ない程度の流動性を保持しな
がら、冷却後にガラス化状態となる緩効性カリ肥料の成
分範囲を新たに見出した。
l2O3、CaO、MgO、MnO、FeOのような成
分を有する多成分系のガラス化物について、緩効性カリ
肥料としてさらに適切な成分範囲を見出すべく、原料配
合、溶融後の冷却条件を変えて得られた生成物の組成や
生成物の溶解性について種々検討した。その結果、溶融
物が工業的操作として支障ない程度の流動性を保持しな
がら、冷却後にガラス化状態となる緩効性カリ肥料の成
分範囲を新たに見出した。
【0012】本発明は上記知見に基づいてなされたもの
であり、K2O、CaO、SiO2を必須成分として含
有するガラス化物からなり、K2Oの含有率が10重量
%以上40重量%以下であり、CaO重量%/SiO2
重量%が0.4以上1.4以下であることを特徴とする
緩効性カリ肥料を提供する。
であり、K2O、CaO、SiO2を必須成分として含
有するガラス化物からなり、K2Oの含有率が10重量
%以上40重量%以下であり、CaO重量%/SiO2
重量%が0.4以上1.4以下であることを特徴とする
緩効性カリ肥料を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
具体的に説明する。本発明の緩効性カリ肥料は、原料を
溶融処理することによって、得られるものであり、ガラ
ス化された状態になっているので、全体が同質の組成物
である。このため、溶解性などの特性のバラツキが非常
に小さく、肥料としての性能が安定化した物質である。
本発明者らの上記のような組成を有する多成分系のガラ
ス化物である本発明の緩効性カリ肥料の成分範囲を限定
するにあたり、原料配合、溶融後の冷却条件を変えて得
られた生成物の性状(ガラス化物、結晶化物)や生成物
の溶解性について検討した。
具体的に説明する。本発明の緩効性カリ肥料は、原料を
溶融処理することによって、得られるものであり、ガラ
ス化された状態になっているので、全体が同質の組成物
である。このため、溶解性などの特性のバラツキが非常
に小さく、肥料としての性能が安定化した物質である。
本発明者らの上記のような組成を有する多成分系のガラ
ス化物である本発明の緩効性カリ肥料の成分範囲を限定
するにあたり、原料配合、溶融後の冷却条件を変えて得
られた生成物の性状(ガラス化物、結晶化物)や生成物
の溶解性について検討した。
【0014】K2O、CaO、SiO2を必須かつ主要
成分として含有する組成物の溶解性を検討するために、
まず、既知のK2O−CaO−SiO2系の状態図に見
られる結晶化物、例えばK2O・CaO・SiO2、K
2O・2CaO・9SiO2、K2O・3CaO・6S
iO2、2K2O・CaO・3SiO2、2K2O・C
aO・6SiO2、4K2O・CaO・10SiO2を
合成し、それぞれの溶解性を調査した。これら結晶化物
に含まれるカリ分の大部分が水溶性であり、緩効性は示
さないことが分かった。次にこれらの同一配合物を溶融
後に急冷し、ガラス化物とすると、いずれも水溶性カリ
分が低くなり、緩効性となることが分かった。さらにK
2O、CaO、SiO2の3成分を主要成分とし、Mn
O、Al 2O3、MgO、Fe2O3等の酸化物が混合
されても、生成物がガラス化物であれば、生成物に含ま
れるカリ分の中で、水溶性カリは低く、緩効性を示すこ
とがわかった。すなわち、K2O、CaO、SiO2を
必須成分として含有し、上述のような一旦溶融後に冷却
固化するという手法によりガラス化したガラス化物が緩
効性カリ肥料に適していることが確認された。
成分として含有する組成物の溶解性を検討するために、
まず、既知のK2O−CaO−SiO2系の状態図に見
られる結晶化物、例えばK2O・CaO・SiO2、K
2O・2CaO・9SiO2、K2O・3CaO・6S
iO2、2K2O・CaO・3SiO2、2K2O・C
aO・6SiO2、4K2O・CaO・10SiO2を
合成し、それぞれの溶解性を調査した。これら結晶化物
に含まれるカリ分の大部分が水溶性であり、緩効性は示
さないことが分かった。次にこれらの同一配合物を溶融
後に急冷し、ガラス化物とすると、いずれも水溶性カリ
分が低くなり、緩効性となることが分かった。さらにK
2O、CaO、SiO2の3成分を主要成分とし、Mn
O、Al 2O3、MgO、Fe2O3等の酸化物が混合
されても、生成物がガラス化物であれば、生成物に含ま
れるカリ分の中で、水溶性カリは低く、緩効性を示すこ
とがわかった。すなわち、K2O、CaO、SiO2を
必須成分として含有し、上述のような一旦溶融後に冷却
固化するという手法によりガラス化したガラス化物が緩
効性カリ肥料に適していることが確認された。
【0015】ここで、「ガラス化物」は以下のように定
義する。得られた生成物を粉砕し、平均粒径45μm以
下の微粉について、粉末X線回折を行い、回折パターン
が図1の(a)に示されるようにブロード状のパターン
のみで、特定のピークを示さないものをガラス化物とす
る。また、図1の(b)に示すように、ブロード状パタ
ーンの他に微小なピークが見られる場合も最大回折強度
が1Kcps以下である場合はガラス化物と定義する。
図2に示すパターンの回折条件は、線源:Cu、管電
圧:40.0KV、管電流:200.0mA、走査速
度:4.0deg/min、発散スリット:1.0de
g、散乱スリット:1.0deg、受光スリット:0.
30mmである。
義する。得られた生成物を粉砕し、平均粒径45μm以
下の微粉について、粉末X線回折を行い、回折パターン
が図1の(a)に示されるようにブロード状のパターン
のみで、特定のピークを示さないものをガラス化物とす
る。また、図1の(b)に示すように、ブロード状パタ
ーンの他に微小なピークが見られる場合も最大回折強度
が1Kcps以下である場合はガラス化物と定義する。
図2に示すパターンの回折条件は、線源:Cu、管電
圧:40.0KV、管電流:200.0mA、走査速
度:4.0deg/min、発散スリット:1.0de
g、散乱スリット:1.0deg、受光スリット:0.
30mmである。
【0016】K2O、CaO、SiO2を必須成分とし
て含有する多成分系原料からガラス化物を生成させるた
めには、一旦溶融した後に冷却固化する操作が必要とな
る。ここで安定した組成物を得るには、原料を均一に溶
融させる必要があり、溶融状態において、低粘性である
方が、均一溶融混合が容易となる。さらに溶融物の回収
・冷却処理を工業的に行うには、溶融物の粘性が低い方
が望ましい。SiO2は酸性酸化物の代表的成分であ
り、溶融状態においてネットワーク構造を形成すると言
われ、SiO2の含有率が多くなるとガラス化しやすく
なるが、溶融状態において、かなりの高粘性状態とな
る。一方、CaOは塩基性酸化物の代表的成分であり、
CaOの含有率が多くなると、結晶化しやすくなるが、
粘性は低下していく。CaO重量%/SiO2重量%の
数値を通常、スラグ塩基度と呼び、この数値が高くなる
と結晶化傾向が強くなり、粘性は低下傾向となる。
て含有する多成分系原料からガラス化物を生成させるた
めには、一旦溶融した後に冷却固化する操作が必要とな
る。ここで安定した組成物を得るには、原料を均一に溶
融させる必要があり、溶融状態において、低粘性である
方が、均一溶融混合が容易となる。さらに溶融物の回収
・冷却処理を工業的に行うには、溶融物の粘性が低い方
が望ましい。SiO2は酸性酸化物の代表的成分であ
り、溶融状態においてネットワーク構造を形成すると言
われ、SiO2の含有率が多くなるとガラス化しやすく
なるが、溶融状態において、かなりの高粘性状態とな
る。一方、CaOは塩基性酸化物の代表的成分であり、
CaOの含有率が多くなると、結晶化しやすくなるが、
粘性は低下していく。CaO重量%/SiO2重量%の
数値を通常、スラグ塩基度と呼び、この数値が高くなる
と結晶化傾向が強くなり、粘性は低下傾向となる。
【0017】本発明においては、CaO重量%/SiO
2重量%の値を0.4以上1.4以下とする。この値を
0.4以上としたのは、原料溶融物の均一混合および溶
融物の回収・冷却処理を工業的に行うために、適度な流
動性を保持させるためである。すなわち、CaO重量%
/SiO2重量%が0.4未満であると高粘性の溶融物
となり、上記工業的操作が困難となり、粘性を低下する
ためにかなりの高温度に加熱する必要が生じる。また、
溶融物の冷却速度に応じて、ガラス化できる成分範囲は
常識的に変化する。急冷すればするほど、ガラス化は容
易に行うことができる。しかしながら、CaO重量%/
SiO2重量%の値が1.4を超えると、工業的に容易
に行える冷却操作では、ガラス化物を得るのは困難とな
る。
2重量%の値を0.4以上1.4以下とする。この値を
0.4以上としたのは、原料溶融物の均一混合および溶
融物の回収・冷却処理を工業的に行うために、適度な流
動性を保持させるためである。すなわち、CaO重量%
/SiO2重量%が0.4未満であると高粘性の溶融物
となり、上記工業的操作が困難となり、粘性を低下する
ためにかなりの高温度に加熱する必要が生じる。また、
溶融物の冷却速度に応じて、ガラス化できる成分範囲は
常識的に変化する。急冷すればするほど、ガラス化は容
易に行うことができる。しかしながら、CaO重量%/
SiO2重量%の値が1.4を超えると、工業的に容易
に行える冷却操作では、ガラス化物を得るのは困難とな
る。
【0018】また、本発明においてはK2Oの含有率を
10〜40重量%の範囲とする。K 2Oの含有率が10
重量%未満のものは、施肥量が多量になりすぎるので好
ましくない。また、K2Oの含有率が高すぎると、溶出
速度が大きくなる傾向があるので、K2Oの含有率は4
0重量%を超えない範囲であることが望ましい。
10〜40重量%の範囲とする。K 2Oの含有率が10
重量%未満のものは、施肥量が多量になりすぎるので好
ましくない。また、K2Oの含有率が高すぎると、溶出
速度が大きくなる傾向があるので、K2Oの含有率は4
0重量%を超えない範囲であることが望ましい。
【0019】このように、本発明の緩効性カリ肥料は、
K2Oと、このK2Oをガラス化させるための成分であ
るSiO2と、溶融状態において適度の流動性を保持す
るための成分であるCaOからなるガラス化物を主とす
るものである。
K2Oと、このK2Oをガラス化させるための成分であ
るSiO2と、溶融状態において適度の流動性を保持す
るための成分であるCaOからなるガラス化物を主とす
るものである。
【0020】このような緩効性カリ肥料を製造する場
合、原料の一つとして、金属精錬の際に排出されるスラ
グ類を使用することができる。そして、このスラグ類に
適宜のカリ原料を加えることにより、本発明の緩効性カ
リ肥料が得られる。スラグ類の中では、製鉄所の高炉か
ら排出された溶銑を脱珪処理した際に生じるスラグ(脱
珪スラグ)が特に好ましい。
合、原料の一つとして、金属精錬の際に排出されるスラ
グ類を使用することができる。そして、このスラグ類に
適宜のカリ原料を加えることにより、本発明の緩効性カ
リ肥料が得られる。スラグ類の中では、製鉄所の高炉か
ら排出された溶銑を脱珪処理した際に生じるスラグ(脱
珪スラグ)が特に好ましい。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について比較例と比較
しつつ説明する。まず、種々の組成の脱珪スラグに炭酸
カリウムを加えて調合した原料を白金坩堝に入れて15
00℃で溶融した後、急冷固化させ、カリを含有する固
化物を得た。この処理を原料の配合割合、冷却条件を変
えて数回行った。ここで得られた固化物の組成、溶融状
態および固化後の性状、ならびにカリ分の溶解性に係る
分析結果を表1に示す。
しつつ説明する。まず、種々の組成の脱珪スラグに炭酸
カリウムを加えて調合した原料を白金坩堝に入れて15
00℃で溶融した後、急冷固化させ、カリを含有する固
化物を得た。この処理を原料の配合割合、冷却条件を変
えて数回行った。ここで得られた固化物の組成、溶融状
態および固化後の性状、ならびにカリ分の溶解性に係る
分析結果を表1に示す。
【0022】ここで、カリ分の溶解性に係る分析値は、
生成物の緩効性の度合いを示す指標として用いた。すな
わち、肥料分析法に基づいた水溶性のカリ分(水に溶解
するカリ分)とク溶性のカリ分(クエン酸の2%水溶液
に溶解するカリ分)の分析を行ってこれらの量を求め、
ク溶性のカリ分の割合(ク溶率)と水溶性カリ分の割合
(水溶率)を算出した。水溶率が低いほど緩効性肥料と
して適している。なお、生成物中にク溶性のカリ分と水
溶性のカリ分の双方が含まれているものを分析した場合
には、水溶性カリの分析値はク溶性カリの分析値の内数
となる。
生成物の緩効性の度合いを示す指標として用いた。すな
わち、肥料分析法に基づいた水溶性のカリ分(水に溶解
するカリ分)とク溶性のカリ分(クエン酸の2%水溶液
に溶解するカリ分)の分析を行ってこれらの量を求め、
ク溶性のカリ分の割合(ク溶率)と水溶性カリ分の割合
(水溶率)を算出した。水溶率が低いほど緩効性肥料と
して適している。なお、生成物中にク溶性のカリ分と水
溶性のカリ分の双方が含まれているものを分析した場合
には、水溶性カリの分析値はク溶性カリの分析値の内数
となる。
【0023】
【表1】
【0024】表1に示すように、組成が本発明の範囲内
でありガラス化物が形成された実施例1〜5は、溶融状
態の粘度は高くなく工業的な操作に困難性を伴うことが
なく、また水溶率が低く緩効性肥料として適しているこ
とが確認された。
でありガラス化物が形成された実施例1〜5は、溶融状
態の粘度は高くなく工業的な操作に困難性を伴うことが
なく、また水溶率が低く緩効性肥料として適しているこ
とが確認された。
【0025】これに対して、CaO重量%/SiO2重
量%の値が高すぎるためガラス化物と結晶との混合状態
となった比較例1は水溶率が36.4%と実施例より高
い値となった。また、結晶状態である比較例2は水溶率
が80.9%とさらに高くなった。さらに、比較例3は
CaO重量%/SiO2重量%の値が低すぎるため、溶
融状態で粘度が高く、工業的な操作に困難性を伴うもの
であった。
量%の値が高すぎるためガラス化物と結晶との混合状態
となった比較例1は水溶率が36.4%と実施例より高
い値となった。また、結晶状態である比較例2は水溶率
が80.9%とさらに高くなった。さらに、比較例3は
CaO重量%/SiO2重量%の値が低すぎるため、溶
融状態で粘度が高く、工業的な操作に困難性を伴うもの
であった。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
K2O、CaO、SiO2を必須成分として含有したガ
ラス化物で、K2Oの含有率およびCaO重量%/Si
O2重量%を適切な範囲に定めたので、溶出速度が経時
的に変化せず、肥料成分を定量的に供給することができ
るとともに、溶出速度が適度に維持され、肥効を長期間
にわたって持続させることができる。また、本発明の成
分系は、溶融状態で適度な流動性を保持することがで
き、均一溶融混合、溶融物の冷却・回収を工業的に容易
に行うことができる。
K2O、CaO、SiO2を必須成分として含有したガ
ラス化物で、K2Oの含有率およびCaO重量%/Si
O2重量%を適切な範囲に定めたので、溶出速度が経時
的に変化せず、肥料成分を定量的に供給することができ
るとともに、溶出速度が適度に維持され、肥効を長期間
にわたって持続させることができる。また、本発明の成
分系は、溶融状態で適度な流動性を保持することがで
き、均一溶融混合、溶融物の冷却・回収を工業的に容易
に行うことができる。
【図1】本発明の係るガラス化物の定義を示すX線回折
パターンのグラフ。
パターンのグラフ。
Claims (1)
- 【請求項1】 K2O、CaO、SiO2を必須成分と
して含有するガラス化物からなり、K2Oの含有率が1
0重量%以上40重量%以下であり、CaO重量%/S
iO2重量%が0.4以上1.4以下であることを特徴
とする緩効性カリ肥料。
Priority Applications (1)
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| JP11029348A JP2000226285A (ja) | 1999-02-05 | 1999-02-05 | 緩効性カリ肥料 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP11029348A JP2000226285A (ja) | 1999-02-05 | 1999-02-05 | 緩効性カリ肥料 |
Publications (1)
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|---|---|
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|---|---|---|---|
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