JP2000226447A - 共重合ポリエステルの製造方法 - Google Patents

共重合ポリエステルの製造方法

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JP2000226447A
JP2000226447A JP11028397A JP2839799A JP2000226447A JP 2000226447 A JP2000226447 A JP 2000226447A JP 11028397 A JP11028397 A JP 11028397A JP 2839799 A JP2839799 A JP 2839799A JP 2000226447 A JP2000226447 A JP 2000226447A
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slurry
acid
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copolymerized polyester
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Hisashi Kimura
寿 木村
Norio Kanbe
紀郎 神戸
Koichi Ikeyama
孝一 池山
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリエチレンテレフタレートのガスバリア性
を向上させるのに有効なジカルボン酸成分であるフェニ
レンジオキシジ酢酸を共重合させたポリエステルを、工
業的に生産性良く、またフェニレンジオキシジ酢酸の仕
込比率どおりに製造する方法を提供する。 【解決手段】 テレフタル酸、フェニレンジオキシジ酢
酸及びエチレングリコールを含有する原料を用いて共重
合ポリエステルを製造する方法において、テレフタル酸
がエチレングリコールに分散して成るスラリー中にフェ
ニレンジオキシジ酢酸を添加してスラリー化した原料ス
ラリーを、エステル化反応、次いで、重縮合反応により
重合することを特徴とする共重合ポリエステルの製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスバリア性に優
れた共重合ポリエステルの製造方法に関する。詳しく
は、ポリエチレンテレフタレートのガスバリア性を向上
させるのに有効なジカルボン酸成分であるフェニレンジ
オキシジ酢酸を共重合させたポリエステルを、生産性良
く製造できる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート(以下、
「PET」という場合がある)等に代表されるポリエス
テルは、機械的強度、化学的安定性、衛生性、リサイク
ル性、透明性、保香性、ガスバリア性及び成型性等に優
れているため、ボトル、フィルム、シート、熱成型容器
等に幅広く用いられている。しかしながら、PETのガ
スバリア性は、ポリオレフィンやポリカーボネート等の
他の樹脂に較べれば優れているものの、更に高い性能が
要求されている分野、例えば、炭酸飲料、ビール、ワイ
ン等の包装用の用途においては、内容物の品質保持の点
から特に厳しい酸素バリア性、二酸化炭素バリア性が要
求されており、通常の二軸延伸PETボトルでは、必ず
しも十分なガスバリア性を有しているとは言えないもの
であった。そして、近年の小型ボトルの盛況に伴い、十
分なガスバリア性能の要求はより強まってきているのが
現状である。
【0003】このようなガスバリア性を向上させた共重
合ポリエステルとしてPETをフェニレンジオキシジ酢
酸単位で変成した共重合ポリエステル(特表昭60−5
01060号公報、特開平5−186570号公報)等
が提案されている。一方、一般にPETの製造設備とし
ては、バッチ式及び連続重合式の種々の製造設備が提案
されている。又、PETの重合反応の方法としては、ジ
カルボン酸のエステル形成誘導体とジオールとをエステ
ル交換して得られた反応物を更に重縮合する反応方法
(エステル交換法)や、ジカルボン酸とジオールとを加
圧下で直接エステル化して得られた反応物を更に重縮合
する反応方法(直接重合法)、更には、ジカルボン酸と
ジオールとをエステル化して(或いは、ジカルボン酸の
エステル形成誘導体とジオールとをエステル交換して)
得られた反応物に、ジカルボン酸をジオールに分散させ
て成るスラリーを常圧下で連続的に添加してエステル化
し、得られた反応物を連続的に及び/又は段階的に重合
工程に移行して重縮合する反応方法(連続式直接重合
法)等が、広く知られている。
【0004】ところが、ガスバリア性が改良されたPE
Tをフェニレンジオキシジ酢酸単位で変成した共重合ポ
リエステルを製造する際、フェニレンジオキシジ酢酸を
エチレングリコールに分散させて成るスラリーは粘度が
高く、該カルボン酸を溶融保持した場合は熱分解が激し
い等の理由から液状でのエステル槽への添加が困難であ
り、又、粉体での添加を試みた場合は添加口の閉塞等の
問題があり、何れにせよ連続的にエステル化反応に供す
ることが困難であるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、ガスバ
リア性に優れたPETをフェニレンジオキシジ酢酸単位
で変成した共重合ポリエステルを製造する際、前記した
フェニレンジオキシジ酢酸の添加時の問題点を解決し、
仕込比率どおりの共重合ポリエステルを工業的に生産性
良く製造できる方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、テレフタル
酸、フェニレンジオキシジ酢酸及びエチレングリコール
を含有する原料を用いて共重合ポリエステルを製造する
方法において、テレフタル酸がエチレングリコールに分
散して成るスラリー中にフェニレンジオキシジ酢酸を添
加してスラリー化した原料スラリーを、エステル化反
応、次いで、重縮合反応により重合することを特徴とす
る共重合ポリエステルの製造方法に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の共重合ポリエステルの主な原料としては、テレ
フタル酸(以下、「TPA」ということがある)、フェ
ニレンジオキシジ酢酸(以下、「PDDA」ということ
がある)及びエチレングリコール(以下、「EG」とい
うことがある)である。また、本発明の共重合ポリエス
テルには、本発明の目的、効果に影響を及ぼさない範囲
で、他のカルボン酸やアルコール、或いは、オキシカル
ボン酸等を、用いても良い。
【0008】具体的な、その他の共重合成分としては、
例えば、二官能成分としてのジカルボン酸成分として
は、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン
酸、4,4′−ジフェニルスルホンジカルボン酸、4,
4′−ビフェニルジカルボン酸等の芳香族ジカルボン
酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジ
カルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ジグ
リコール酸等の脂肪族ジカルボン酸等を挙げることがで
きる。又、ジオール成分としては、ジエチレングリコー
ル、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、2−ブチル−2−エチ
ル−1,3−プロパンジオール等の脂肪族ジオール、
1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,2−シクロ
ヘキサンジオールのような脂環式グリコール、ビスフェ
ノールAやビスフェノールS等の芳香族ジオールやそれ
らの脂肪族ジオールとの縮合体等を挙げることができ
る。さらに、オキシカルボン酸成分として、p−ヒドロ
キシ安息香酸やグリコール酸等を挙げることができる。
更には、三官能以上の多官能成分や単官能成分を用いて
も良い。三官能以上の多官能成分としては、例えば、ト
リメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸等の多価
カルボキシル成分、トリメチロールエタン、トリメチロ
ールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール等の
多価ヒドロキシ成分、ビスフェノールAジグリシジルエ
ーテルやビスフェノールSジグリシジルエーテルのよう
な芳香族ジヒドロキシ化合物のグリシジルエーテル成分
等を挙げることができる。又、単官能成分としては、例
えば、安息香酸、t−ブチル安息香酸、ベンゾイル安息
香酸、ステアリン酸、ベンジルアルコール、ステアリル
アルコール等を挙げることができる。
【0009】この他にも、初期のエステル化反応物を得
るために、TPAのエステル形成誘導体、例えば、ジメ
チルテレフタレート(以下、DMTということがある)
等を用いても良いし、必要に応じて、上述のカルボン酸
のエステル形成誘導体、例えば、ナフタレンジカルボン
酸ジメチル等を用いても良い。なお、上述の、他のカル
ボン酸やアルコール成分は、それぞれ、全カルボン酸、
全アルコールに対して20モル%以下、好ましくは10
モル%以下、更には5モル%以下で用いることが好まし
い。
【0010】本発明の共重合ポリエステルの製造方法
は、原料スラリーを添加して直接重合法又は連続式直接
重合法による製造方法である。本発明の製造方法に用い
られる製造設備としては、スラリー調製槽、エステル化
及び/又はエステル交換用の反応槽、及び、重縮合用の
反応槽とをそれぞれ1槽以上有するバッチ式及び/又は
連続重合式のPETの製造設備が挙げられる。まず、直
接重合法とは、ジカルボン酸とジオールとを、必要に応
じて加圧下で、直接エステル化して得られた反応物を更
に重縮合する反応方法であり、その際、原料であるジカ
ルボン酸とジオールは、ジカルボン酸をジオールに分散
させたスラリーとして添加してエステル化を行うもので
あり、特に連続式直接重合法とは、通常エステル槽にて
ジカルボン酸とジオールとをエステル化して(或いは、
ジカルボン酸のエステル形成誘導体とジオールとをエス
テル交換して)得られた反応物に、常圧下で連続的にジ
カルボン酸とジオールとを添加してエステル化し、得ら
れた反応物の一部を連続的に及び/又は段階的に重縮合
槽に移行して重縮合すると共に、エステル槽には再度連
続的にジカルボン酸とジオールとを添加してエステル化
するという工程を繰り返す反応方法である。連続式直接
重合法においては、通常、ジカルボン酸をジオールに分
散させて成るスラリーを連続的にエステル槽に添加して
エステル化反応を行うので、本発明の原料スラリーを添
加するには、特に連続式直接重合法が好ましい。
【0011】そして、本発明の共重合ポリエステルを製
造する方法においては、TPAがEGに分散して成るス
ラリー中にPDDAを添加してスラリー化した原料スラ
リーを使用することが必要である。PDDAを別個にE
Gに分散させてスラリー化すると、TPAがEGに分散
して成るスラリーに較べて粘度が高く、十分な流動性を
得るためにはスラリー中のEGの比率を高くする必要が
あること、又、スラリー中のEG比率を高くするとPD
DAが沈殿して仕込み精度が低下するため、好ましくな
い。又、PDDAを溶融させて仕込むと、PDDAの熱
劣化を促進し、ポリエステルの重合性を低下させるため
好ましくない。
【0012】PDDAの添加比率は特に制限はないが、
本発明の効果を高めるため、原料スラリー中の全カルボ
ン酸に対して0.1〜20モル%、好ましくは0.2〜
10モル%、更に好ましくは0.3〜5モル%、より好
ましくは0.5〜4.5モル%添加することが望まし
い。PDDAの添加比率がこの範囲である場合、スラリ
ーの安定性、本発明により得られるポリエステルの結晶
性、固相重合性、延伸配向後のガスバリア性等に優れる
ため、一層好ましい。
【0013】なお、「TPAがEGに分散して成るスラ
リー」とは、スラリーを構成する主たる成分がTPA及
びEGであることを意味し、これら以外の他の共重合成
分としてのカルボン酸やアルコール及び/又はPDDA
が少量含有されたものでも良いことを意味する。TPA
及びEG以外の成分の好ましい比率は、通常20重量%
以下、好ましくは10重量%以下、更に好ましくは8重
量%以下である。TPA及びEG以外の成分の比率がこ
の範囲である場合、スラリーの安定性が良好であり、エ
ステル槽に均一なスラリーが仕込めるため、一層好まし
い。
【0014】重縮合反応(溶融重合)により得られたポ
リエステルは、ストランド状に抜き出して、水冷しなが
ら、若しくは、水冷後、カッターによりペレット化して
製品とする。このペレット状ポリエステルを、窒素等の
不活性ガスの雰囲気下及び/又は減圧下で再度加熱処理
(固相重合)を実施して、更なる高重合度化をしても良
い。固相重合を実施することは、容易に高重合度化が可
能であること、又、低アセトアルデヒド化、低オリゴマ
ー化等が可能であるため、一層好ましい。
【0015】本発明の共重合ポリエステルの製造方法に
おいては、反応温度、圧力等は、従来公知のポリエステ
ルの重合方法に準じて行えば良い。具体的には、スラリ
ー化は常圧下で常温付近で行い、エステル化反応は必要
に応じて加圧下で、エステル交換反応は常圧下で、20
0〜270℃程度の温度で行い、重縮合反応は0.1〜
10mmHg程度の減圧下で240〜290℃程度の温
度で行う。又、必要に応じて実施する固相重合は、上述
の重縮合反応(溶融重合)により得られたポリエステル
をペレット化後、改めて、窒素等の不活性ガスの雰囲気
下、及び/又は、0.1〜10mmHg程度の減圧下
で、180〜240℃程度の温度で行う。
【0016】また、本発明の共重合ポリエステルの製造
方法においては、必要に応じてエステル交換及び/又は
エステル化触媒を、また安定化を目的としてリン化合物
及び重縮合触媒を添加して製造する。必要に応じて添加
するエステル交換触媒としては、従来公知の金属化合
物、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネ
シウム、カルシウム、マンガン、チタン、亜鉛等の有機
酸塩等が挙げられる。必要に応じて添加するエステル化
触媒としては、例えば、三酸化二アンチモン、アンチモ
ン、チタン、マグネシウム、カルシウム等の有機酸塩等
が挙げられる。安定化を目的としたリン化合物として
は、例えば、正リン酸、亜リン酸、アルキルリン酸等が
挙げられる。重縮合触媒としては、二酸化ゲルマニウ
ム、三酸化二アンチモン等の金属酸化物、或いは、アン
チモン、亜鉛、チタン、コバルト等の有機酸塩等が挙げ
られる。
【0017】次に、本発明により得られる共重合ポリエ
ステルの物性について説明する。本発明の製造方法によ
り得られる共重合ポリエステルの極限粘度は0.6〜
1.5dl/g、好ましくは0.65〜1.2dl/
g、更に好ましくは0.7〜1.0dl/g、より好ま
しくは0.75〜0.95dl/gであることが望まし
い。極限粘度がこの範囲である場合には、本発明による
製造が容易であること、本発明により得られる共重合ポ
リエステルの力学物性が良好であることから、一層好ま
しい。なお、本発明における極限粘度とは、対象となる
ポリエステルをフェノール/1,1,2,2−テトラク
ロロエタン(重量比=1/1)の混合溶媒に1.0重量
/体積%となるように溶解させて30℃で測定した値で
ある。本発明により得られる共重合ポリエステルの色調
は特に限定はないが、用途によっては、無色透明に近い
方が好まれる傾向がある。特に、中空成形容器の場合、
この傾向が顕著である。
【0018】また、本発明の製造方法により得られた共
重合ポリエステルは、従来より公知のPETと同様に成
形・加工して、中空成形容器、シート、フィルム及び容
器等として使用することができる。具体的な中空成形容
器の成形方法としては、公知の射出成形機又は押出成形
機で一旦プリフォームを成形し、そのままで、或いは口
栓部、底部等を加工後に再加熱し、ホットパリソン法或
いはコールドパリソン法等の二軸延伸ブロー成形法が適
用される。延伸温度は、70〜120℃、好ましくは8
0〜110℃で、延伸倍率は縦方向に1.5〜3.5
倍、円周方向に2〜5倍の範囲で行えば良い。得られた
中空成形体は、そのまま、或いは成形に用いた金型内等
で熱固定し、ガスバリア性に優れた包装容器として飲料
等の包装材に用いることができる。
【0019】また、具体的なシート、フィルム及び容器
の成形方法としては、公知の押出成形機で押出成形して
シート状物を得て、それを一軸又は二軸延伸してフィル
ムとすることができる。延伸温度は、本発明の製造方法
により得られる共重合ポリエステルのガラス転移温度と
それより70℃高い温度の間に設定すれば良く、通常4
0〜170℃、好ましくは60〜140℃である。延伸
倍率は、1.1〜10倍の範囲で行えば良い。得られた
フィルムは、そのまま、或いは延伸張力化で熱固定し、
ガスバリア性に優れた包装フィルムとして食品等の包装
材に用いることができるし、又、シート状物を真空及び
/又は圧空成形によりカップ状やトレイ状に成形するこ
ともできる。得られた容器は、蓋等を設けて、ガスバリ
ア性に優れた包装容器として食品等の包装材に用いるこ
とができる。
【0020】
〔測定・評価方法〕
(1)極限粘度の測定法 試料となるレジン約0.25g(0.24〜0.27
g)をフェノール/1,1,2,2−テトラクロロエタ
ン(重量比=1/1)の混合溶媒約25mlに1.0重
量/体積%となるように110℃(固相重合後のレジン
は120℃)で溶解させた後、30℃まで冷却し、
(株)中央理化製2CH型全自動溶液粘度計(DJ50
4)にて行った。 (2)共重合組成の分析法 試料となるレジンを溶解後、核磁気共鳴装置(NMR)
により1Hをモニターすることにより分析した。
【0021】〔実施例1〕2槽のスラリー調製槽とエス
テル化槽及び重縮合槽をそれぞれ1槽ずつ有したバッチ
式重合設備を用いて、まず第1段として、DMT50.
5kg(260モル)とEG32.3kg(520モ
ル)(モル比1:2)をエステル槽に投入して溶解後、
EGに溶解した酢酸マンガンを添加して約220℃に保
持して、メタノールを留出させながらエステル交換して
敷水オリゴマーを作製した。酢酸マンガンの添加量は、
ポリエステルの理論収量に対して、金属マンガンとして
100ppmとした。
【0022】次に第2段として、TPA39.9kg
(240モル)とEG17.9kg(288モル)とを
第1スラリー調製槽に投入してスラリー化後、更にPD
DAを3.47kg(15.3モル)投入してスラリー
化し原料スラリーとした(モル比 TPA:PDDA:
EG=94:6:120)。該原料スラリー全量を、第
1段の敷水オリゴマーのエステル化槽に3時間かけて連
続的に移送し、約250℃でエステル化反応を行った。
原料スラリーの移送開始から4時間を経過したところで
エステル化終了と判断し、得られたオリゴマーの50%
を重縮合槽に移送した。この重縮合槽内に、安定剤とし
て正リン酸及び重合触媒として三酸化二アンチモンとを
添加し(何れもEG溶液として添加)、約100分かけ
て常圧から1mmHgまで減圧すると共に、内温を約2
50℃から約270℃まで上昇させ、EGを留出させな
がら溶融重縮合反応を行った。減圧開始後3時間経過し
たところで復圧し、重縮合反応を終了し、溶融重合ポリ
エステルを得た。正リン酸及び三酸化二アンチモンの添
加量はそれぞれ、ポリエステルの理論収量に対して、1
80ppm、300ppmとした。
【0023】次いで、重縮合槽下部より溶融重合ポリエ
ステルをストランド状に取り出し、水冷後、カッターに
てペレット化し、第1バッチ目重合品を得た。第2バッ
チ目重合品以降は、第1スラリー調製槽にTPA41.
5kgとEG19.2kgを投入してスラリー化後、更
にPDDA1.75kgを投入してスラリー化し、原料
スラリーとした(モル比TPA:PDDA:EG=9
7:3:120)。該原料スラリーを第1バッチ目重合
で、50%のオリゴマーが残っているエステル化槽に3
時間かけて連続的に移送し、約250℃でエステル化反
応を行った。原料スラリーの移送開始から4時間を経過
したところでエステル化終了と判断し、得られたオリゴ
マーの50%を重縮合槽に移送し、第1バッチ目重合と
同様な方法で重縮合反応を終了し、第2バッチ目重合品
を得た。第3及び第4バッチ目重合品も第2バッチ目重
合と同様な方法により得た。
【0024】運転上の問題は特になく重合できた。得ら
れた第1〜第4バッチ目重合品ポリエステルを分析した
結果を表1に示した。IV=0.64〜0.65、PD
DA共重合量は2.9〜3.1モル%であった。また、
第1〜第4バッチ目重合品のポリエステルをブレンド
し、205℃で20時間、1mmHg以下に減圧して固
相重合を行った結果、固相重合は問題なく実施でき、得
られたポリエステルを分析した結果、IV=0.79で
あった。
【0025】〔実施例2〕実施例1で使用した同様のバ
ッチ式重合設備を用いて、実施例1の第一段としての敷
水オリゴマーをTPA43.2kg(260モル)とE
G48.4kg(780モル)(モル比1:3)とをエ
ステル化槽に投入して、EGの蒸気圧及び窒素による加
圧により約0.9kg/cm2 、約220℃に保持して
エステル化して作製した他は、実施例1と同様な方法で
第1〜第4バッチ目重合品ポリエステルを得た。
【0026】運転上の問題は特になく重合できた。得ら
れた第1〜第4バッチ目重合品ポリエステルを分析した
結果を表1に示した。IV=0.62〜0.65、PD
DA共重合量は2.8〜3.1モル%であった。また、
第4バッチ目重合品ポリエステルを205℃で20時
間、窒素流通下で固相重合を行った結果、固相重合は問
題なく実施でき、得られたポリエステルを分析した結
果、IV=0.80であった。
【0027】〔比較例1〕実施例1で使用した同様のバ
ッチ式重合設備を用いて、実施例1と同様な方法で第1
段としての敷水オリゴマーを作製した。次に第2段とし
て、TPA39.9kg(240モル)とEG17.9
kg(288モル)とを第1スラリー調製槽に投入して
スラリー化し(モル比1:1.2)、またPDDA3.
47kg(15.3モル)とEG7.61kg(123
モル)とを第2スラリー調製槽に投入してスラリー化し
た(モル比1:8)。両槽合計でのモル比は、TPA:
PDDA:EG=94:6:161であった。それぞれ
のスラリー全量を、第1段の敷水オリゴマーのエステル
化槽に共に3時間かけて連続的に移送し、約250℃で
エステル化反応を行った。それぞれのスラリーの移送開
始から4時間を経過したところでエステル化終了と判断
し、得られたオリゴマーの50%を重縮合槽に移送し、
実施例1と同様な方法で第1バッチ目重合品を得た。
【0028】第2バッチ目重合品以降は、第1スラリー
調製槽に、TPA41.5kg(250モル)とEG1
8.6kg(300モル)を投入しスラリー化し(モル
比1:1.2)、また第2スラリー調製槽にPDDA
1.75kg(7.73モル)とEG3.84kg(6
2.9モル)とを投入してスラリー化し(モル比1:
8)(両槽合計でのモル比は、TPA:PDDA:EG
=97:3:140)、それぞれのスラリー全量を、第
1バッチ目重合で50%のオリゴマーが残っているエス
テル化槽に共に3時間かけて連続的に移送し、約250
℃でエステル化反応を行った。それぞれのスラリーの移
送開始から4時間を経過したところでエステル化終了と
判断し、得られたオリゴマーの50%を重縮合槽に移送
し、第1バッチ目重合と同様な方法で第2バッチ目重合
品を得た。第3及び第4バッチ目重合品も第2バッチ目
重合と同様な方法で得た。
【0029】得られた第1〜第4バッチ目重合品ポリエ
ステルを分析した結果を表1に示した。IV=0.64
〜0.65、PDDA共重合量は2.3〜2.8モル%
であった。本方法ではPDDA共重合量が仕込値(全カ
ルボン酸成分に対して3モル%)を下回ることが判る。
原因を調査したところ、PDDA用の第2スラリー調製
槽にPDDAの沈降が見られた。
【0030】〔比較例2〕実施例1で使用した同様のバ
ッチ式重合設備を用いて、比較例1と同様な方法で第1
バッチ目重合品用に調製した第1スラリー調製槽のスラ
リー全量を比較例1の第1段の敷水オリゴマーのエステ
ル化槽に3時間かけて連続的に移送し、約250℃でエ
ステル化反応を行い、スラリーの移送開始から4時間を
経過したところでエステル化終了と判断し、得られたオ
リゴマーの50%を重縮合槽に移送した。移送終了後、
比較例1と同様な方法で第1バッチ目重合品用に調製し
た第2スラリー調製槽のスラリー全量を重縮合槽に移送
した他は、比較例1と同様な方法で第1バッチ目重合品
を得た。
【0031】第2バッチ目重合品以降は、比較例1の第
2バッチ目重合品用に調製した第1スラリー調製槽のス
ラリー全量を第1バッチ目重合で50%のオリゴマーが
残っているエステル化槽に3時間かけて連続的に移送
し、約250℃でエステル化反応を行い、スラリーの移
送開始から4時間を経過したところでエステル化終了と
判断し、得られたオリゴマーの50%を重縮合槽に移送
した。移送終了後、比較例1の第2バッチ目重合品用に
調製した第2スラリー調製槽のスラリー全量を重縮合槽
に移送した他は、第1バッチ目重合と同様な方法で第2
バッチ目重合品を得た。第3及び第4バッチ目重合品も
第2バッチ目重合と同様な方法で得た。
【0032】得られた第1〜第4バッチ目重合品ポリエ
ステルを分析した結果を表1に示した。IV=0.57
〜0.60、PDDA共重合量は2.2〜2.6モル%
であった。本方法ではPDDA共重合量が仕込値(全カ
ルボン酸成分に対して3モル%)を大幅に下回ることが
判る。原因を調査したところ、PDDA用の第2スラリ
ー調製槽にPDDAの沈降が見られた。
【0033】〔比較例3〕実施例1で使用した同様のバ
ッチ式重合設備を用いて、実施例1と同様な方法で第1
段としての敷水オリゴマーを作製した。次に第2段とし
て、TPA39.9kg(240モル)とEG17.9
kg(288モル)とを第1スラリー調製槽に投入して
スラリー化し(モル比1:1.2)、またPDDA3.
47kg(15.3モル)を約220℃にした第2スラ
リー調製槽に投入して溶融保持した。第1スラリー調製
槽のスラリー全量と第2スラリー調製槽のPDDAの融
解物全量とをそれぞれ第1段の敷水オリゴマーのエステ
ル化槽に3時間かけて連続的に移送し、約250℃でエ
ステル化反応を行った。スラリー及びPDDAの融解物
の移送開始から4時間を経過したところでエステル化終
了と判断し、得られたオリゴマーの50%を重縮合槽に
移送し、実施例1と同様な方法で第1バッチ目重合品を
得た。
【0034】第2バッチ目重合品以降は、第1スラリー
調製槽にTPA41.5kg(250モル)とEG1
9.2kgを投入しスラリー化し、また約220℃にし
た第2スラリー調製槽にPDDA1.75kgを投入し
て溶融保持して(両槽合計でのモル比は、TPA:PD
DA:EG=97:3:120)、第1スラリー調整槽
のスラリー全量と第2スラリー調製槽のPDDAの融解
物全量とを第1バッチ目重合で50%のオリゴマーが残
っているエステル化槽に3時間かけて連続的に移送し、
約250℃でエステル化反応を行った。スラリー及びP
DDAの融解物の移送開始から4時間を経過したところ
でエステル化終了と判断し、得られたオリゴマーの50
%を重縮合槽に移送し、第1バッチ目重合と同様な方法
で重縮合反応を終了し、第2バッチ目重合品を得た。第
3及び第4バッチ目重合品も第2バッチ目重合と同様な
方法により得た。
【0035】得られた第1〜第4バッチ目重合品ポリエ
ステルを分析した結果を表1に示した。IV=0.54
〜0.58、PDDA共重合量は2.7〜3.0モル%
であった。本方法では重合性に劣ることが判る。又、第
2スラリー調製槽中でのPDDAの黄変が激しく、更
に、得られた共重合ポリエステルも黄変が激しかった。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、ポリエチレ
ンテレフタレートのガスバリア性を向上させるのに有効
なジカルボン酸成分であるフェニレンジオキシジ酢酸を
共重合させたポリエステルを、工業的に生産性良く製造
することができる。又、本発明によれば、重合性に問題
なく、フェニレンジオキシジ酢酸は仕込比率どおりに共
重合することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池山 孝一 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社四日市事業所内 Fターム(参考) 4J029 AA03 AB04 AC02 AD01 AE01 BA03 CB06A CF13 JA091 JB171 JF021 JF031 JF041 JF131 JF141 JF321 JF361 JF471 JF541 JF571 KA04 KB02 KB16 KE07 KE12 KF07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレフタル酸、フェニレンジオキシジ酢
    酸及びエチレングリコールを含有する原料を用いて共重
    合ポリエステルを製造する方法において、テレフタル酸
    がエチレングリコールに分散して成るスラリー中にフェ
    ニレンジオキシジ酢酸を添加してスラリー化した原料ス
    ラリーを、エステル化反応、次いで、重縮合反応により
    重合することを特徴とする共重合ポリエステルの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 原料をそれぞれ連続的にスラリー槽に供
    給してスラリー化すると共に、原料スラリーを連続的に
    エステル化槽に移送して重合することを特徴とする請求
    項1記載の共重合ポリエステルの製造方法。
  3. 【請求項3】 重縮合反応による重合が溶融重縮合反応
    後、固相重縮合反応を行うことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の共重合ポリエステルの製造方法。
  4. 【請求項4】 フェニレンジオキシジ酢酸が1,3−フ
    ェニレンジオキシジ酢酸である請求項1ないし3のいず
    れか1項に記載の共重合ポリエステルの製造方法。
  5. 【請求項5】 原料スラリー中の全カルボン酸に対する
    フェニレンジオキシジ酢酸の比率が0.1〜20モル%
    であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1
    項に記載の共重合ポリエステルの製造方法。
  6. 【請求項6】 共重合ポリエステルの極限粘度が0.6
    〜1.5dl/gであることを特徴とする請求項1ない
    し5のいずれか1項に記載の共重合ポリエステルの製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016160429A (ja) * 2015-03-03 2016-09-05 東レ株式会社 難燃性ポリエステル組成物の製造方法

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