JP2000227228A5 - - Google Patents
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Description
【発明の名称】加熱調理装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】調理物を収納する加熱室と、水平方向に回転自在に開閉する扉本体と、前記加熱室前面に設けられたヒンジ孔を有するヒンジ孔保持手段により構成される電子レンジ用の扉の取付構造において、
前記扉本体は、下方向に突出するヒンジピンを有するヒンジピン保持手段を有し、
前記ヒンジピン保持手段は、
前記ヒンジピンの軸方向に垂直な面Bを有する扉脱落防止手段と、
前記ヒンジピンの軸方向に平行な面Cを有する扉回転制御手段を備え、
前記ヒンジ孔保持手段は、
前記ヒンジピンの軸方向に平行な面Fと、前記ヒンジピンの軸方向に垂直な面Gを有し、
前記扉本体は前記ヒンジピンを前記ヒンジ孔へ挿入することで前記加熱室前面に対し閉じた状態で取り付けられ、
前記扉本体が開きはじめてから開き切るまでの状態においては、前記扉本体が前記加熱室前面から外れないように、前記面Bと前記面Gとの間に前記ヒンジ孔から前記ヒンジピンを抜き取るために必要な長さより小さい隙間を設けつつ、前記面Bを前記面Gより下で重ね合わせ、
前記扉本体が完全に開き切った状態おいては、さらに前記扉本体が開かないように前記面Cが前記面Fに接する
加熱調理装置。
【請求項2】ヒンジピンを少なくとも2カ所に設け、前記ヒンジピンの一つは前記ヒンジピンの他方より長いことを特徴とする請求項1記載の加熱調理装置。
【請求項3】扉脱落防止手段を少なくとも2カ所設けかつ一体構成とし、前記ヒンジピン孔保持手段を少なくとも2カ所設けかつ一体構成とする請求項1記載の加熱調理装置。
【請求項4】加熱室を覆うケーシングと前記扉本体及び前記ヒンジ孔保持手段を覆う窓枠を設け、前記ケーシングの一部に前記加熱室の前面から突出するケーシング鍔部を備え、前記窓枠の加熱室側の端部に前記扉本体が閉じている状態で前記ケーシング鍔部の下部で重なる窓枠鍔部を備える請求項1記載の加熱調理装置。
【請求項5】調理物を収納する加熱室と、前記加熱室前面開口に取り付ける扉本体と、前記扉本体を回転自在に保持する第1のヒンジピンと第2のヒンジピンを保持するヒンジピン保持手段と、前記ヒンジピンと嵌合する第1のヒンジ孔及び第2のヒンジ孔を設けたヒンジ孔保持手段と、前記加熱室を覆うケーシングと、前記扉本体を覆う窓枠と、前記ケーシング端部に設けたケーシング鍔部と、前記窓枠端部に設けた窓枠鍔部と、扉本体の加熱室側に設けた窓枠カバーと、前記ヒンジピン保持手段には切欠溝を設け、前記ヒンジピンが前記ヒンジ孔保持手段のヒンジ孔に嵌合後、前記ヒンジ保持手段に設けた切溝中に前記ヒンジピン保持手段の一部を嵌合させ、前記ヒンジピンの嵌合状態を維持する扉脱落防止手段を備え、前記窓枠カバーがヒンジピン保持手段あるいはヒンジ孔保持手段に接触するに要する移動距離は扉脱落防止手段が前記ヒンジピン保持手段あるいは前記ヒンジ孔保持手段に接触するに要する移動距離より大きくし、前記脱落防止手段は、前記第1のヒンジピンの軸方向にほぼ平行な面Aと、ある傾斜角を持った面Bと、前記第1のヒンジピンの軸方向にほぼ平行かつ軸中心を通る直線にほぼ垂直な面Cとを有し、前記ヒンジ孔保持手段は、前記第1のヒンジピンの軸方向にほぼ平行な面Dと、前記軸中心を中心とし回動する円筒面Eと、円筒面Eにほぼ正接し前記軸中心を通る直線にほぼ垂直な面Fと、前記軸方向にほぼ垂直な面Gとを有し、前記扉本体をほぼ閉めた状態では、前記面Aと面Dの間にはすき間があり、かつ、前記扉本体が開きはじめた状態では、前記面Bが面Gと重なり合い面Bと面Gの隙間は第1のヒンジ孔から第1のヒンジピンを抜き取るに必要な長さより小さくなり、かつ、前記第2のヒンジピンは前記第1のヒンジピンより長くし、前記扉本体が開き切った状態では、第2のヒンジピンを第2のヒンジ孔に先に入れたあと第1 のヒンジピンを第1のヒンジ孔に入れることで前記扉本体を容易に前記加熱室前面に取り付けることができるようにした加熱調理装置。
【請求項6】調理物を収納する加熱室と、前記加熱室前面開口部に取り付ける扉本体と、前記扉本体を回転自在に保持する、ヒンジピンとヒンジ孔との嵌合は特定された角度範囲のみ可能である扉脱落防止手段とを設けた請求項5に記載の加熱調理装置。
【請求項7】扉本体はほぼ全開の位置で前記ケーシング鍔部と前記窓枠鍔部の重なりがなくなる位置で扉脱落防止手段が機能する請求項5または6に記載の加熱調理装置。
【請求項8】ヒンジピン保持手段またはヒンジ孔保持手段の少なくとも一方に扉回転制御手段を設けた請求項6または7に記載の加熱調理装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は加熱調理装置、特に電子レンジの扉の加熱室への取付構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の加熱調理装置は、例えば特開平8−219468号公報のように、図8、図9に示されているように、被加熱物を収納する加熱室1を有し、マグネトロンなどの加熱手段2を有していた。加熱室1内の熱気や、被加熱物から発生する蒸気や生成ガスや電磁波が機器本体外に漏れるのを防ぐために扉本体3を加熱室1の前面に設けていた。同方向(図では下方)に突出する第1のヒンジピン4と第2のヒンジピン5を有するヒンジピン保持手段6を扉本体3に取り付けていた。第1のヒンジピン4及び第2のヒンジピン5が当接する部分の加熱室1壁面には第1のヒンジ孔7及び第2のヒンジ孔8はヒンジ孔保持手段9により保持された第1のヒンジ孔7と第2のヒンジ孔8を設け、それぞれ第1のヒンジピン4と第2のヒンジピン5により回転自在に保持していた。窓枠10は扉本体3及びヒンジピン保持手段6を覆い、ケーシング11は加熱室1を覆い、ケーシング11の一部は加熱室3の前面から突出していてケーシング鍔部12を構成していた。さらに窓枠10の加熱室側端面は窓枠鍔部13を構成していた。窓枠カバー14は扉本体3の加熱室1側に設けていた。扉本体3を加熱室1前面に取り付けるときは、第1のヒンジピン4と、第2のヒンジピン5をそれぞれ第1のヒンジ孔7と、第2のヒンジ孔8に挿入するようにしていた。扉本体3を閉じた時は、ケーシング鍔部12が窓枠鍔部13が重なり合う事により、加熱室1前面より扉本体3が脱落しないようにしていた。扉本体3を開いたときは、ケーシング鍔部12が窓枠鍔部13が重なり合わないので、ヒンジ孔保持手段9と窓枠カバー14の隙間を、第1のヒンジピン4と第2のヒンジピン5のいずれの長さよりも小さくして扉本体3の脱落を防ぐようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の加熱調理装置では、扉本体3の脱落を防止するためには、ヒンジ孔保持手段9と窓枠カバー14の隙間を、第1のヒンジピン4と第2のヒンジピン5のいずれの長さよりも小さくしなければならなかったので、窓枠カバー14を扉本体3に取り付けたまま扉本体3を加熱室1前面に取り付けようとしても、第1のヒンジピン4、第2のヒンジピン5ともに第1のヒンジ孔7、第2のヒンジ孔8に取り付けできないという問題があった。そのため、組立の際は扉本体3を加熱室1前面に取り付けたあとで窓枠カバー14を取り付けなければならなかったが、扉本体3は回転自在に保持されているため位置を固定しにくく、窓枠カバー14の取り付けが困難であったり、傷などの外観不良の原因になりやすいという問題があった。使用者が誤って扉本体3を持ち上げた時にも扉本体3が脱落しないように、第1のヒンジピン4と第2のヒンジピン5のいずれの長さより短い移動距離で、窓枠カバー14がヒンジ孔保持手段9と干渉するようにしていた。窓枠カバー14が破損すると扉本体3が容易に脱落してしまうため、窓枠カバー14は十分な強度を必要とする問題があった。特に加熱調理装置が電子レンジなどの高周波加熱調理装置の場合は、加熱室1からの電波漏れを防ぐために、窓枠カバー14に金属を使うことができず、ポリプロピレンなどの樹脂を使用していた。電波漏れを最小にするためには、一般に樹脂の肉厚を薄くしなければならなかったので、十分な強度を得るのはさらに難しいという課題があった。窓枠カバー14を分割して、加熱調理装置の製造を容易にすることも考えられたが、十分な強度を有しながら分割する構成としなければならなかったので、設計がさらにしにくいという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、ヒンジピン保持手段またはヒンジ孔保持手段の少なくともいずれか一方に扉脱落防止手段を有したものである。
【0005】
上記発明によれば、扉本体の脱落防止はヒンジピン保持手段またはヒンジ孔保持手段によってなされるため、窓枠カバーで扉本体の脱落防止をする必要がないので、ヒンジ孔保持手段と窓枠カバーの隙間を小さくしなくてもよく、窓枠カバーを扉本体に取り付けたまま扉本体を加熱室前面に取り付けることができ、扉本体の着脱が容易であるとともに、窓枠カバーの強度に頼らない構成のため設計が容易にできる。
【0006】
【発明の実施の形態】
請求項1の説明は調理物を収納する加熱室と、水平方向に回転自在に開閉する扉本体と、前記加熱室前面に設けられたヒンジ孔を有するヒンジ孔保持手段により構成される電子レンジ用の扉の取付構造において、前記扉本体は、下方向に突出するヒンジピンを有するヒンジピン保持手段を有し、前記ヒンジピン保持手段は、前記ヒンジピンの軸方向に垂直な面Bを有する扉脱落防止手段と、前記ヒンジピンの軸方向に平行な面Cを有する扉回転制御手段を備え、前記ヒンジ孔保持手段は、前記ヒンジピンの軸方向に平行な面Fと、前記ヒンジピンの軸方向に垂直な面Gを有し、前記扉本体は前記ヒンジピンを前記ヒンジ孔へ挿入することで前記加熱室前面に対し閉じた状態で取り付けられ、前記扉本体が開きはじめてから開き切るまでの状態においては、前記扉本体が前記加熱室前面から外れないように、前記面Bと前記面Gとの間に前記ヒンジ孔から前記ヒンジピンを抜き取るために必要な長さより小さい隙間を設けつつ、前記面Bを前記面Gより下で重ね合わせ、前記扉本体が完全に開き切った状態おいては、さらに前記扉本体が開かないように前記面Cが前記面Fに接する加熱調理装置である。
【0007】
これによって、窓枠カバーで扉本体の脱落防止をする必要がないので、ヒンジ孔保持手段と窓枠カバーの隙間を小さくしなくてもよく、窓枠カバーを扉本体に取り付けたまま扉本体を加熱室前面に取り付けることができ、扉本体の着脱が容易であるとともに、窓枠カバーの強度に頼らない構成のため設計が容易にできる。
【0008】
請求項2の発明はヒンジピンを少なくとも2カ所に設け、前記ヒンジピンの一つは前記ヒンジピンの他方より長いことを特徴とする加熱調理装置である。
【0009】
そして一つのヒンジピンは他方のヒンジピンより長いため、一方のヒンジピンを一方のヒンジ孔に先に入れたあと、他方のヒンジピンを他方のヒンジ孔に入れることができるので、扉本体を容易に加熱室前面に取り付けることができる。
【0010】
請求項3の発明は扉脱落防止手段を少なくとも2カ所設けかつ一体構成とし、前記ヒンジピン孔保持手段を少なくとも2カ所設けかつ一体構成とする加熱調理装置である。
【0011】
そして扉脱落防止手段間の距離を一定に保ちやすいので、少なくとも2カ所の扉脱落防止手段を同時に作用させることができ、より確実に扉本体の脱落を防止することができる。
【0012】
請求項4の発明は加熱室を覆うケーシングと前記扉本体及び前記ヒンジ孔保持手段を覆う窓枠を設け、前記ケーシングの一部に前記加熱室の前面から突出するケーシング鍔部を備え、前記窓枠の加熱室側の端部に前記扉本体が閉じている状態で前記ケーシング鍔部の下部で重なる窓枠鍔部を備える加熱調理装置である。
【0013】
そしてケーシングを取り外し、扉本体を上方に持ち上げることにより容易に着脱することができるうえに、扉本体を加熱室前面に取り付けた後でケーシングを取り付けることにより、ケーシング鍔部と窓枠鍔部が重なり合うため、窓枠カバーがケーシングを乗り越えて上方向に行くことがないので、加熱調理装置の組立を容易にするとともに、扉本体の加熱室前面への保持を確実にすることができる。
【0014】
請求項5の発明は、調理物を収納する加熱室と、前記加熱室前面開口に取り付ける扉本体と、前記扉本体を回転自在に保持する第1のヒンジピンと第2のヒンジピンを保持するヒンジピン保持手段と、前記ヒンジピンと嵌合する第1のヒンジ孔及び第2のヒンジ孔を設けたヒンジ孔保持手段と、前記加熱室を覆うケーシングと、前記扉本体を覆う窓枠と、前記ケーシング端部に設けたケーシング鍔部と、前記窓枠端部に設けた窓枠鍔部と、扉本体の加熱室側に設けた窓枠カバーと、前記ヒンジピン保持手段には切欠溝を設け、前記ヒンジピンが前記ヒンジ孔保持手段のヒンジ孔に嵌合後、前記ヒンジ保持手段に設けた切溝中に前記ヒンジピン保持手段の一部を嵌合させ、前記ヒンジピンの嵌合状態を維持する扉脱落防止手段を備え、前記窓枠カバーがヒンジピン保持手段あるいはヒンジ孔保持手段に接触するに要する移動距離は扉脱落防止手段が前記ヒンジピン保持手段あるいは前記ヒンジ孔保持手段に接触するに要する移動距離より大きくし、前記脱落防止手段は、前記第1のヒンジピンの軸方向にほぼ平行な面Aと、ある傾斜角を持った面Bと、前記第1のヒンジピンの軸方向にほぼ平行かつ軸中心を通る直線にほぼ垂直な面Cとを有し、前記ヒンジ孔保持手段は、前記第1のヒンジピンの軸方向にほぼ平行な面Dと、前記軸中心を中心とし回動する円筒面Eと、円筒面Eにほぼ正接し前記軸中心を通る直線にほぼ垂直な面Fと、前記軸方向にほぼ垂直な面Gとを有し、前記扉本体をほぼ閉めた状態では、前記面Aと面Dの間にはすき間があり、かつ、前記扉本体が開きはじめた状態では、前記面Bが面Gと重なり合い面Bと面Gの隙間は第1のヒンジ孔から第1のヒンジピンを抜き取るに必要な長さより小さくなり、かつ、前記第2のヒンジピンは前記第1のヒンジピンより長くし、前記扉本体が開き切った状態では、第2のヒンジピンを第2のヒンジ孔に先に入れたあと第1のヒンジピンを第1のヒンジ孔に入れることで前記扉本体を容易に前記加熱室前面に取り付けることができるようにしたものである。
【0015】
そして扉本体の脱落防止はヒンジピン保持手段またはヒンジ孔保持手段の組合わせによってなされるため、窓枠カバーで扉本体の脱落防止をする必要がないので、ヒンジ孔保持手段と窓枠カバーの隙間を小さくしなくてもよく、窓枠カバーを扉本体に取り付けたまま扉本体を加熱室前面に取り付けることができ、扉本体の着脱が容易であるとともに、窓枠カバーの強度に頼らない構成のため設計が容易にできる。
【0016】
請求項6の発明は調理物を収納する加熱室と、前記加熱室前面開口部に取り付ける扉本体と、前記扉本体を回転自在に保持する、ヒンジピンとヒンジ孔との嵌合は特定された角度範囲のみで可能とした扉脱落防止手段とを有するものである。
【0017】
そして扉本体の脱落防止はヒンジピンまたはヒンジ孔によってなされるため、窓枠カバーで扉本体の脱落防止をする必要がないので、ヒンジ孔保持手段と窓枠カバーの隙間を小さくしなくてもよく、窓枠カバーを扉本体に取り付けたまま扉本体を加熱室前面に取り付けることができ、扉本体の着脱が容易であるとともに、窓枠カバーの強度に頼らない構成のため容易に設計することができる。
【0018】
請求項7の発明は加熱室を覆うケーシングと、扉本体を覆う窓枠と、前記ケーシング端部に設けたケーシング鍔部と、前記窓枠端部に設けた窓枠鍔部とを有し、扉本体をほぼ開いた位置で前記ケーシング鍔部と前記窓枠鍔部の重なりがなくなる位置で扉脱落防止手段を機能させるものである。
【0019】
そしてケーシングを取り外し、扉本体を上方に持ち上げることにより容易に着脱することができるうえに、扉本体を加熱室前面に取り付けた後でケーシングを取り付けることにより、ケーシング鍔部と窓枠鍔部が重なり合うため、窓枠カバーがケーシングを乗り越えて上方向に行くことがないので、加熱調理装置の組立を容易にするとともに、扉本体の加熱室前面への保持を確実にすることができる。
【0020】
また、扉本体の加熱室側に設けた窓枠カバーを有し、前記窓枠カバーがヒンジピン保持手段あるいはヒンジ孔保持手段に接触するに要する移動距離は扉脱落防止手段が前記ヒンジピン保持手段あるいは前記ヒンジ孔保持手段に接触するに要する移動距離より大きいものである。
【0021】
そして使用者が誤って扉本体を持ち上げたときには、窓枠カバーがヒンジ孔保持手段に干渉する前に、扉脱落防止手段が扉本体の脱落を確実に防止することができるため、窓枠カバーの強度を必要以上に確保する必要がなく設計が容易であるとともに、扉本体に窓枠カバーを取り付けた状態のまま扉本体を加熱室前面に容易に着脱することができる。
【0022】
請求項8の発明は、ヒンジピン保持手段またはヒンジ孔保持手段の少なくとも一方に扉回転制御手段を設けたものである。
【0023】
そして扉本体が開いた状態でさらに扉本体を押し広げようとする力が働いた場合でも安定して扉本体の回転を止めることができる。
【0024】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0025】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の加熱調理装置の要部断面斜視図である。また図2は加熱調理装置の要部分解斜視図、図3、図4、図5は加熱調理装置の要部分解断面図である。
【0026】
図において、1は被加熱物を収納する加熱室で、2はマグネトロンなどの加熱手段である。加熱室1内の熱気や、被加熱物から発生する蒸気や生成ガスや電磁波が機器本体外に漏れるのを防ぐために扉本体3を加熱室1の前面に設けている。下方向に突出する第1のヒンジピン4と第2のヒンジピン5を有するヒンジピン保持手段6が扉本体3に取り付けられている。第1のヒンジピン4及び第2のヒンジピン5が当接する部分の加熱室1壁面にはヒンジ孔保持手段9が第1のヒンジ孔7と第2のヒンジ孔8を設けて保持し、それぞれ第1のヒンジピン4と第2のヒンジピン5を回転自在に保持している。窓枠10は扉本体3及びヒンジピン保持手段6を覆い、ケーシング11は加熱室1を覆っている。ケーシング11の一部は加熱室3の前面から突出していてケーシング鍔部12を構成し、窓枠10の加熱室側端面は窓枠鍔部13を構成しケーシング鍔部13内に窓枠鍔部13が重なり合っている。窓枠カバー14は扉本体3の加熱室1側に設けている。窓枠カバー14とヒンジ孔保持手段9との隙間は、第1のヒンジ孔7から第1のヒンジピン4を抜き取るに必要な長さ、および第2のヒンジ孔8から第2のヒンジピン5を抜き取るに必要な長さのいずれよりも大きい。
【0027】
図1に示すように、ヒンジピン保持手段6は、扉脱落防止手段15すなわち、第1のヒンジピン7の軸方向にほぼ平行な面A及び、ある傾斜角を持った面B、さらに第1のヒンジピン7の軸方向にほぼ平行かつ軸中心を通る直線にほぼ垂直な面Cを有している。一方ヒンジ孔保持手段9は、第1のヒンジピン7の軸方向にほぼ平行な面D、軸中心を中心とする回動する円筒面E、円筒面Eにほぼ正接する、すなわち軸中心を通る直線にほぼ垂直な面F、軸方向にほぼ垂直な面Gを有している。扉本体3が開き切った位置では扉回転制限手段16すなわち面Fと面Cは接触する。
【0028】
図3は扉本体3が閉じている状態を示す。扉脱落防止手段15の面Aとヒンジ孔保持手段9の面Dの間にはすき間がある。ケーシング鍔部12の下に窓枠鍔部13が入り込んでいて、重なり部分を有している。図4は扉本体3が開いていく途中の状態を示す。面Aはヒンジ孔保持手段9の面Eよりも軸中心に近い位置にある。扉回転制御手段16の面Cと面Eの間にはすき間がある。扉脱落防止手段15の面Bはヒンジ孔保持手段9の面Gの下方向にある。面Bと面Gとの隙間は第1のヒンジ孔7から第1のヒンジピン4を抜き取るに必要な長さより小さい。図5は扉が開き切った状態を示す。面Cはヒンジ孔保持手段9の面Fに対して、垂直に当たる。面Bは面Gの下方向にある。ケーシング鍔部12と窓枠鍔部13は重なっていない。図6は第2のヒンジピン5及び第2のヒンジ孔8に設けた面A、面B、面C、面D、面E、面F及び面Gを表し、それぞれ、第1のヒンジピン4及び第1のヒンジ孔7のものと同様の構成をしている。第2のヒンジピン5は、第1のヒンジピン4より長くしている。ヒンジピン保持手段6とヒンジ孔保持手段9はそれぞれ、一体構成である。
【0029】
次に動作、作用について説明する。図3に示すように扉本体3をほぼ閉めた状態では面Aと面Dの間にはすき間があり、ヒンジピン保持手段6はヒンジ孔保持手段9に対し上下に動かすことができるので、扉本体3を加熱室1前面に取り付けたり、取り外す場合に、ケーシング11を取り外し、扉本体3をほぼ閉じた状態にして、扉本体3を上方に持ち上げることにより容易に着脱することができる。扉本体3を加熱室1前面に取り付けた後でケーシング11を取り付けることにより、ケーシング鍔部12と窓枠鍔部13が重なり合うため、窓枠カバー14がケーシング11を乗り越えて上方向に行くことがなく、扉本体3が加熱室1前面から外れることがない。
【0030】
また、図4のように扉本体3が開きはじめた状態では、面Bが面Gと重なり合っているため、ヒンジピン保持手段6はヒンジ孔保持手段9を乗り越えて上方向に移動することがない。これにより扉本体3を開きはじめた状態ではケーシング鍔部12と窓枠鍔部13が重なり合っているかどうかにかかわらず、扉本体3が加熱室1前面から外れることがない。面Eは第1のヒンジピン7の軸中心に対して円筒面であるため、扉本体3が開きはじめてから開き切るまで面Cと面Eは一定のすき間を持って回転することができる。面Bと面Gの隙間は第1のヒンジ孔7から第1のヒンジピン4を抜き取るに必要な長さより小さいため、第1のヒンジ孔7から第1のヒンジピン4が抜ける前に扉本体3の脱落を確実に防止することができる。また、第1のヒンジ孔7から第1のヒンジピン4を抜き取るに必要な長さよりもさらに窓枠カバー14とヒンジ孔保持手段9との隙間が大きいため、使用者が誤って扉本体3を持ち上げたときには、窓枠カバー14がヒンジ孔保持手段9に接触する前に、扉本体3の脱落を確実に防止することができる。このため、窓枠カバー14の強度を必要以上に確保する必要がなく容易に設計可能であるとともに、扉本体3に窓枠カバー14を取り付けた状態のまま、扉本体3をほぼ閉じた状態にすることによって、扉本体3を加熱室1前面に容易に着脱することができる。
【0031】
また、図5のように扉本体3が開き切った状態では、面Cが面Fに対し垂直に当たるので、扉本体3がこれ以上開かないようにすることができ、窓枠カバー14がケーシング11に干渉するのを防ぐことができる。面Fは第1のヒンジピン4軸中心を通る直線に対しほぼ垂直であるため、扉本体3にさらに押し広げようとする力が加わった場合、面Cは面Fからの反作用を接触面に対し垂直に受けるので、面Cが面F上を滑ることがなく、安定して扉本体3の回転を止めることができる。第2のヒンジピン5は第1のヒンジピン4より長いため、第2のヒンジピン5を第2のヒンジ孔8に先に入れたあと、第1のヒンジピン4を第1のヒンジ孔7に入れることができるので、扉本体3を容易に加熱室1前面に取り付けることができる。
【0032】
また、図6に示す通り、本実施例では扉脱落防止手段15を2カ所に設けているため、万一、一カ所の扉脱落防止手段15だけでは支え切れないような力が扉本体3に加えられた場合でも、他方の扉脱落防止手段15により、より確実に扉本体3の脱落を防止することができる。また、ヒンジピン保持手段6とヒンジ孔保持手段9はそれぞれ、一体構成であるので、図1に示す面Bと図6に示す面Bとの距離および、図1に示す面Gと図6に示す面Gとの距離は、組立時、ヒンジピン保持手段6とヒンジ孔保持手段9の取り付け作業のばらつきに関係なく一定に保つことができる。このため、誤って使用者が扉本体3を持ち上げた場合でも、2カ所の扉脱落防止手段15の面Bと面Gがほぼ同時に接触するため、より確実に扉本体3の脱落を防止することができる。
【0033】
(実施例2)
図7は本発明の実施例2の加熱調理装置の要部分解斜視図である。実施例1と事なる点は第1のヒンジピン4の一部を突出させ面A、面B、面Cを構成し、第1のヒンジ孔7の一部を切り欠いて面E、面Gを構成したところである。なお、その他実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明を省略する。
【0034】
次に動作、作用について説明する。第1のヒンジピン4の一部を突出させ面A、面B、面Cを構成し、第1のヒンジ孔7の一部を切り欠いて面E、面Gを構成しているので、実施例1と同様、扉本体3を加熱室1前面に容易に着脱することができ、確実に回転自在に保持することができる。
【0035】
なお、ヒンジピン保持手段6を扉本体3側、ヒンジ孔保持手段9を加熱室1側に有する構成としたが、ヒンジピン保持手段6を加熱室1側、ヒンジ孔保持手段9を扉本体3側に有する構成としても同様に実施することができる。
【0036】
なお、ヒンジピン保持手段6およびヒンジ孔保持手段9はそれぞれ一体構成としたが、それぞれ2つ以上に分割されていても同様に実施することができる。
【0037】
なお、ヒンジピン保持手段6およびヒンジ孔保持手段9はそれぞれ一体構成としたが、第1のヒンジピン4と第2のヒンジピン5との間、第1のヒンジ孔7と第2のヒンジ孔8との間を連結する部分はそれぞれフランジやリブなどの補強手段を有していても同様に実施することができる。
【0038】
なお、扉脱落防止手段15は2カ所に設ける構成としたが、少なくとも一カ所以上であれば同様に実施することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、扉本体、ヒンジピンと、ヒンジピン保持手段あるいはヒンジ孔保持手段の少なくともいずれか一組に扉脱落防止手段を有し、ケーシング鍔部と窓枠鍔部を重ね合わせているため、簡単な構造で確実に扉本体を保持するとともに、扉本体の着脱もケーシングを外すだけで容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の加熱調理装置の要部断面斜視図
【図2】同加熱調理装置の要部分解外観斜視図
【図3】同加熱調理装置の要部断面図
【図4】同加熱調理装置の要部断面図
【図5】同加熱調理装置の要部断面図
【図6】同加熱調理装置の要部分解斜視図
【図7】本発明の実施例2の加熱調理装置の要部分解斜視図
【図8】従来の加熱調理装置の要部分解外観斜視図
【図9】従来の加熱調理装置の要部断面斜視図
【符号の説明】
1 加熱室
3 扉本体
4 第1のヒンジピン
5 第2のヒンジピン
6 ヒンジピン保持手段
7 第1のヒンジ孔
8 第2のヒンジ孔
9 ヒンジ孔保持手段
10 窓枠
11 ケーシング
12 ケーシング鍔部
13 窓枠鍔部
14 窓枠カバー
15 扉脱落防止手段
16 扉回転制御手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】調理物を収納する加熱室と、水平方向に回転自在に開閉する扉本体と、前記加熱室前面に設けられたヒンジ孔を有するヒンジ孔保持手段により構成される電子レンジ用の扉の取付構造において、
前記扉本体は、下方向に突出するヒンジピンを有するヒンジピン保持手段を有し、
前記ヒンジピン保持手段は、
前記ヒンジピンの軸方向に垂直な面Bを有する扉脱落防止手段と、
前記ヒンジピンの軸方向に平行な面Cを有する扉回転制御手段を備え、
前記ヒンジ孔保持手段は、
前記ヒンジピンの軸方向に平行な面Fと、前記ヒンジピンの軸方向に垂直な面Gを有し、
前記扉本体は前記ヒンジピンを前記ヒンジ孔へ挿入することで前記加熱室前面に対し閉じた状態で取り付けられ、
前記扉本体が開きはじめてから開き切るまでの状態においては、前記扉本体が前記加熱室前面から外れないように、前記面Bと前記面Gとの間に前記ヒンジ孔から前記ヒンジピンを抜き取るために必要な長さより小さい隙間を設けつつ、前記面Bを前記面Gより下で重ね合わせ、
前記扉本体が完全に開き切った状態おいては、さらに前記扉本体が開かないように前記面Cが前記面Fに接する
加熱調理装置。
【請求項2】ヒンジピンを少なくとも2カ所に設け、前記ヒンジピンの一つは前記ヒンジピンの他方より長いことを特徴とする請求項1記載の加熱調理装置。
【請求項3】扉脱落防止手段を少なくとも2カ所設けかつ一体構成とし、前記ヒンジピン孔保持手段を少なくとも2カ所設けかつ一体構成とする請求項1記載の加熱調理装置。
【請求項4】加熱室を覆うケーシングと前記扉本体及び前記ヒンジ孔保持手段を覆う窓枠を設け、前記ケーシングの一部に前記加熱室の前面から突出するケーシング鍔部を備え、前記窓枠の加熱室側の端部に前記扉本体が閉じている状態で前記ケーシング鍔部の下部で重なる窓枠鍔部を備える請求項1記載の加熱調理装置。
【請求項5】調理物を収納する加熱室と、前記加熱室前面開口に取り付ける扉本体と、前記扉本体を回転自在に保持する第1のヒンジピンと第2のヒンジピンを保持するヒンジピン保持手段と、前記ヒンジピンと嵌合する第1のヒンジ孔及び第2のヒンジ孔を設けたヒンジ孔保持手段と、前記加熱室を覆うケーシングと、前記扉本体を覆う窓枠と、前記ケーシング端部に設けたケーシング鍔部と、前記窓枠端部に設けた窓枠鍔部と、扉本体の加熱室側に設けた窓枠カバーと、前記ヒンジピン保持手段には切欠溝を設け、前記ヒンジピンが前記ヒンジ孔保持手段のヒンジ孔に嵌合後、前記ヒンジ保持手段に設けた切溝中に前記ヒンジピン保持手段の一部を嵌合させ、前記ヒンジピンの嵌合状態を維持する扉脱落防止手段を備え、前記窓枠カバーがヒンジピン保持手段あるいはヒンジ孔保持手段に接触するに要する移動距離は扉脱落防止手段が前記ヒンジピン保持手段あるいは前記ヒンジ孔保持手段に接触するに要する移動距離より大きくし、前記脱落防止手段は、前記第1のヒンジピンの軸方向にほぼ平行な面Aと、ある傾斜角を持った面Bと、前記第1のヒンジピンの軸方向にほぼ平行かつ軸中心を通る直線にほぼ垂直な面Cとを有し、前記ヒンジ孔保持手段は、前記第1のヒンジピンの軸方向にほぼ平行な面Dと、前記軸中心を中心とし回動する円筒面Eと、円筒面Eにほぼ正接し前記軸中心を通る直線にほぼ垂直な面Fと、前記軸方向にほぼ垂直な面Gとを有し、前記扉本体をほぼ閉めた状態では、前記面Aと面Dの間にはすき間があり、かつ、前記扉本体が開きはじめた状態では、前記面Bが面Gと重なり合い面Bと面Gの隙間は第1のヒンジ孔から第1のヒンジピンを抜き取るに必要な長さより小さくなり、かつ、前記第2のヒンジピンは前記第1のヒンジピンより長くし、前記扉本体が開き切った状態では、第2のヒンジピンを第2のヒンジ孔に先に入れたあと第1 のヒンジピンを第1のヒンジ孔に入れることで前記扉本体を容易に前記加熱室前面に取り付けることができるようにした加熱調理装置。
【請求項6】調理物を収納する加熱室と、前記加熱室前面開口部に取り付ける扉本体と、前記扉本体を回転自在に保持する、ヒンジピンとヒンジ孔との嵌合は特定された角度範囲のみ可能である扉脱落防止手段とを設けた請求項5に記載の加熱調理装置。
【請求項7】扉本体はほぼ全開の位置で前記ケーシング鍔部と前記窓枠鍔部の重なりがなくなる位置で扉脱落防止手段が機能する請求項5または6に記載の加熱調理装置。
【請求項8】ヒンジピン保持手段またはヒンジ孔保持手段の少なくとも一方に扉回転制御手段を設けた請求項6または7に記載の加熱調理装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は加熱調理装置、特に電子レンジの扉の加熱室への取付構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の加熱調理装置は、例えば特開平8−219468号公報のように、図8、図9に示されているように、被加熱物を収納する加熱室1を有し、マグネトロンなどの加熱手段2を有していた。加熱室1内の熱気や、被加熱物から発生する蒸気や生成ガスや電磁波が機器本体外に漏れるのを防ぐために扉本体3を加熱室1の前面に設けていた。同方向(図では下方)に突出する第1のヒンジピン4と第2のヒンジピン5を有するヒンジピン保持手段6を扉本体3に取り付けていた。第1のヒンジピン4及び第2のヒンジピン5が当接する部分の加熱室1壁面には第1のヒンジ孔7及び第2のヒンジ孔8はヒンジ孔保持手段9により保持された第1のヒンジ孔7と第2のヒンジ孔8を設け、それぞれ第1のヒンジピン4と第2のヒンジピン5により回転自在に保持していた。窓枠10は扉本体3及びヒンジピン保持手段6を覆い、ケーシング11は加熱室1を覆い、ケーシング11の一部は加熱室3の前面から突出していてケーシング鍔部12を構成していた。さらに窓枠10の加熱室側端面は窓枠鍔部13を構成していた。窓枠カバー14は扉本体3の加熱室1側に設けていた。扉本体3を加熱室1前面に取り付けるときは、第1のヒンジピン4と、第2のヒンジピン5をそれぞれ第1のヒンジ孔7と、第2のヒンジ孔8に挿入するようにしていた。扉本体3を閉じた時は、ケーシング鍔部12が窓枠鍔部13が重なり合う事により、加熱室1前面より扉本体3が脱落しないようにしていた。扉本体3を開いたときは、ケーシング鍔部12が窓枠鍔部13が重なり合わないので、ヒンジ孔保持手段9と窓枠カバー14の隙間を、第1のヒンジピン4と第2のヒンジピン5のいずれの長さよりも小さくして扉本体3の脱落を防ぐようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の加熱調理装置では、扉本体3の脱落を防止するためには、ヒンジ孔保持手段9と窓枠カバー14の隙間を、第1のヒンジピン4と第2のヒンジピン5のいずれの長さよりも小さくしなければならなかったので、窓枠カバー14を扉本体3に取り付けたまま扉本体3を加熱室1前面に取り付けようとしても、第1のヒンジピン4、第2のヒンジピン5ともに第1のヒンジ孔7、第2のヒンジ孔8に取り付けできないという問題があった。そのため、組立の際は扉本体3を加熱室1前面に取り付けたあとで窓枠カバー14を取り付けなければならなかったが、扉本体3は回転自在に保持されているため位置を固定しにくく、窓枠カバー14の取り付けが困難であったり、傷などの外観不良の原因になりやすいという問題があった。使用者が誤って扉本体3を持ち上げた時にも扉本体3が脱落しないように、第1のヒンジピン4と第2のヒンジピン5のいずれの長さより短い移動距離で、窓枠カバー14がヒンジ孔保持手段9と干渉するようにしていた。窓枠カバー14が破損すると扉本体3が容易に脱落してしまうため、窓枠カバー14は十分な強度を必要とする問題があった。特に加熱調理装置が電子レンジなどの高周波加熱調理装置の場合は、加熱室1からの電波漏れを防ぐために、窓枠カバー14に金属を使うことができず、ポリプロピレンなどの樹脂を使用していた。電波漏れを最小にするためには、一般に樹脂の肉厚を薄くしなければならなかったので、十分な強度を得るのはさらに難しいという課題があった。窓枠カバー14を分割して、加熱調理装置の製造を容易にすることも考えられたが、十分な強度を有しながら分割する構成としなければならなかったので、設計がさらにしにくいという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、ヒンジピン保持手段またはヒンジ孔保持手段の少なくともいずれか一方に扉脱落防止手段を有したものである。
【0005】
上記発明によれば、扉本体の脱落防止はヒンジピン保持手段またはヒンジ孔保持手段によってなされるため、窓枠カバーで扉本体の脱落防止をする必要がないので、ヒンジ孔保持手段と窓枠カバーの隙間を小さくしなくてもよく、窓枠カバーを扉本体に取り付けたまま扉本体を加熱室前面に取り付けることができ、扉本体の着脱が容易であるとともに、窓枠カバーの強度に頼らない構成のため設計が容易にできる。
【0006】
【発明の実施の形態】
請求項1の説明は調理物を収納する加熱室と、水平方向に回転自在に開閉する扉本体と、前記加熱室前面に設けられたヒンジ孔を有するヒンジ孔保持手段により構成される電子レンジ用の扉の取付構造において、前記扉本体は、下方向に突出するヒンジピンを有するヒンジピン保持手段を有し、前記ヒンジピン保持手段は、前記ヒンジピンの軸方向に垂直な面Bを有する扉脱落防止手段と、前記ヒンジピンの軸方向に平行な面Cを有する扉回転制御手段を備え、前記ヒンジ孔保持手段は、前記ヒンジピンの軸方向に平行な面Fと、前記ヒンジピンの軸方向に垂直な面Gを有し、前記扉本体は前記ヒンジピンを前記ヒンジ孔へ挿入することで前記加熱室前面に対し閉じた状態で取り付けられ、前記扉本体が開きはじめてから開き切るまでの状態においては、前記扉本体が前記加熱室前面から外れないように、前記面Bと前記面Gとの間に前記ヒンジ孔から前記ヒンジピンを抜き取るために必要な長さより小さい隙間を設けつつ、前記面Bを前記面Gより下で重ね合わせ、前記扉本体が完全に開き切った状態おいては、さらに前記扉本体が開かないように前記面Cが前記面Fに接する加熱調理装置である。
【0007】
これによって、窓枠カバーで扉本体の脱落防止をする必要がないので、ヒンジ孔保持手段と窓枠カバーの隙間を小さくしなくてもよく、窓枠カバーを扉本体に取り付けたまま扉本体を加熱室前面に取り付けることができ、扉本体の着脱が容易であるとともに、窓枠カバーの強度に頼らない構成のため設計が容易にできる。
【0008】
請求項2の発明はヒンジピンを少なくとも2カ所に設け、前記ヒンジピンの一つは前記ヒンジピンの他方より長いことを特徴とする加熱調理装置である。
【0009】
そして一つのヒンジピンは他方のヒンジピンより長いため、一方のヒンジピンを一方のヒンジ孔に先に入れたあと、他方のヒンジピンを他方のヒンジ孔に入れることができるので、扉本体を容易に加熱室前面に取り付けることができる。
【0010】
請求項3の発明は扉脱落防止手段を少なくとも2カ所設けかつ一体構成とし、前記ヒンジピン孔保持手段を少なくとも2カ所設けかつ一体構成とする加熱調理装置である。
【0011】
そして扉脱落防止手段間の距離を一定に保ちやすいので、少なくとも2カ所の扉脱落防止手段を同時に作用させることができ、より確実に扉本体の脱落を防止することができる。
【0012】
請求項4の発明は加熱室を覆うケーシングと前記扉本体及び前記ヒンジ孔保持手段を覆う窓枠を設け、前記ケーシングの一部に前記加熱室の前面から突出するケーシング鍔部を備え、前記窓枠の加熱室側の端部に前記扉本体が閉じている状態で前記ケーシング鍔部の下部で重なる窓枠鍔部を備える加熱調理装置である。
【0013】
そしてケーシングを取り外し、扉本体を上方に持ち上げることにより容易に着脱することができるうえに、扉本体を加熱室前面に取り付けた後でケーシングを取り付けることにより、ケーシング鍔部と窓枠鍔部が重なり合うため、窓枠カバーがケーシングを乗り越えて上方向に行くことがないので、加熱調理装置の組立を容易にするとともに、扉本体の加熱室前面への保持を確実にすることができる。
【0014】
請求項5の発明は、調理物を収納する加熱室と、前記加熱室前面開口に取り付ける扉本体と、前記扉本体を回転自在に保持する第1のヒンジピンと第2のヒンジピンを保持するヒンジピン保持手段と、前記ヒンジピンと嵌合する第1のヒンジ孔及び第2のヒンジ孔を設けたヒンジ孔保持手段と、前記加熱室を覆うケーシングと、前記扉本体を覆う窓枠と、前記ケーシング端部に設けたケーシング鍔部と、前記窓枠端部に設けた窓枠鍔部と、扉本体の加熱室側に設けた窓枠カバーと、前記ヒンジピン保持手段には切欠溝を設け、前記ヒンジピンが前記ヒンジ孔保持手段のヒンジ孔に嵌合後、前記ヒンジ保持手段に設けた切溝中に前記ヒンジピン保持手段の一部を嵌合させ、前記ヒンジピンの嵌合状態を維持する扉脱落防止手段を備え、前記窓枠カバーがヒンジピン保持手段あるいはヒンジ孔保持手段に接触するに要する移動距離は扉脱落防止手段が前記ヒンジピン保持手段あるいは前記ヒンジ孔保持手段に接触するに要する移動距離より大きくし、前記脱落防止手段は、前記第1のヒンジピンの軸方向にほぼ平行な面Aと、ある傾斜角を持った面Bと、前記第1のヒンジピンの軸方向にほぼ平行かつ軸中心を通る直線にほぼ垂直な面Cとを有し、前記ヒンジ孔保持手段は、前記第1のヒンジピンの軸方向にほぼ平行な面Dと、前記軸中心を中心とし回動する円筒面Eと、円筒面Eにほぼ正接し前記軸中心を通る直線にほぼ垂直な面Fと、前記軸方向にほぼ垂直な面Gとを有し、前記扉本体をほぼ閉めた状態では、前記面Aと面Dの間にはすき間があり、かつ、前記扉本体が開きはじめた状態では、前記面Bが面Gと重なり合い面Bと面Gの隙間は第1のヒンジ孔から第1のヒンジピンを抜き取るに必要な長さより小さくなり、かつ、前記第2のヒンジピンは前記第1のヒンジピンより長くし、前記扉本体が開き切った状態では、第2のヒンジピンを第2のヒンジ孔に先に入れたあと第1のヒンジピンを第1のヒンジ孔に入れることで前記扉本体を容易に前記加熱室前面に取り付けることができるようにしたものである。
【0015】
そして扉本体の脱落防止はヒンジピン保持手段またはヒンジ孔保持手段の組合わせによってなされるため、窓枠カバーで扉本体の脱落防止をする必要がないので、ヒンジ孔保持手段と窓枠カバーの隙間を小さくしなくてもよく、窓枠カバーを扉本体に取り付けたまま扉本体を加熱室前面に取り付けることができ、扉本体の着脱が容易であるとともに、窓枠カバーの強度に頼らない構成のため設計が容易にできる。
【0016】
請求項6の発明は調理物を収納する加熱室と、前記加熱室前面開口部に取り付ける扉本体と、前記扉本体を回転自在に保持する、ヒンジピンとヒンジ孔との嵌合は特定された角度範囲のみで可能とした扉脱落防止手段とを有するものである。
【0017】
そして扉本体の脱落防止はヒンジピンまたはヒンジ孔によってなされるため、窓枠カバーで扉本体の脱落防止をする必要がないので、ヒンジ孔保持手段と窓枠カバーの隙間を小さくしなくてもよく、窓枠カバーを扉本体に取り付けたまま扉本体を加熱室前面に取り付けることができ、扉本体の着脱が容易であるとともに、窓枠カバーの強度に頼らない構成のため容易に設計することができる。
【0018】
請求項7の発明は加熱室を覆うケーシングと、扉本体を覆う窓枠と、前記ケーシング端部に設けたケーシング鍔部と、前記窓枠端部に設けた窓枠鍔部とを有し、扉本体をほぼ開いた位置で前記ケーシング鍔部と前記窓枠鍔部の重なりがなくなる位置で扉脱落防止手段を機能させるものである。
【0019】
そしてケーシングを取り外し、扉本体を上方に持ち上げることにより容易に着脱することができるうえに、扉本体を加熱室前面に取り付けた後でケーシングを取り付けることにより、ケーシング鍔部と窓枠鍔部が重なり合うため、窓枠カバーがケーシングを乗り越えて上方向に行くことがないので、加熱調理装置の組立を容易にするとともに、扉本体の加熱室前面への保持を確実にすることができる。
【0020】
また、扉本体の加熱室側に設けた窓枠カバーを有し、前記窓枠カバーがヒンジピン保持手段あるいはヒンジ孔保持手段に接触するに要する移動距離は扉脱落防止手段が前記ヒンジピン保持手段あるいは前記ヒンジ孔保持手段に接触するに要する移動距離より大きいものである。
【0021】
そして使用者が誤って扉本体を持ち上げたときには、窓枠カバーがヒンジ孔保持手段に干渉する前に、扉脱落防止手段が扉本体の脱落を確実に防止することができるため、窓枠カバーの強度を必要以上に確保する必要がなく設計が容易であるとともに、扉本体に窓枠カバーを取り付けた状態のまま扉本体を加熱室前面に容易に着脱することができる。
【0022】
請求項8の発明は、ヒンジピン保持手段またはヒンジ孔保持手段の少なくとも一方に扉回転制御手段を設けたものである。
【0023】
そして扉本体が開いた状態でさらに扉本体を押し広げようとする力が働いた場合でも安定して扉本体の回転を止めることができる。
【0024】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0025】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の加熱調理装置の要部断面斜視図である。また図2は加熱調理装置の要部分解斜視図、図3、図4、図5は加熱調理装置の要部分解断面図である。
【0026】
図において、1は被加熱物を収納する加熱室で、2はマグネトロンなどの加熱手段である。加熱室1内の熱気や、被加熱物から発生する蒸気や生成ガスや電磁波が機器本体外に漏れるのを防ぐために扉本体3を加熱室1の前面に設けている。下方向に突出する第1のヒンジピン4と第2のヒンジピン5を有するヒンジピン保持手段6が扉本体3に取り付けられている。第1のヒンジピン4及び第2のヒンジピン5が当接する部分の加熱室1壁面にはヒンジ孔保持手段9が第1のヒンジ孔7と第2のヒンジ孔8を設けて保持し、それぞれ第1のヒンジピン4と第2のヒンジピン5を回転自在に保持している。窓枠10は扉本体3及びヒンジピン保持手段6を覆い、ケーシング11は加熱室1を覆っている。ケーシング11の一部は加熱室3の前面から突出していてケーシング鍔部12を構成し、窓枠10の加熱室側端面は窓枠鍔部13を構成しケーシング鍔部13内に窓枠鍔部13が重なり合っている。窓枠カバー14は扉本体3の加熱室1側に設けている。窓枠カバー14とヒンジ孔保持手段9との隙間は、第1のヒンジ孔7から第1のヒンジピン4を抜き取るに必要な長さ、および第2のヒンジ孔8から第2のヒンジピン5を抜き取るに必要な長さのいずれよりも大きい。
【0027】
図1に示すように、ヒンジピン保持手段6は、扉脱落防止手段15すなわち、第1のヒンジピン7の軸方向にほぼ平行な面A及び、ある傾斜角を持った面B、さらに第1のヒンジピン7の軸方向にほぼ平行かつ軸中心を通る直線にほぼ垂直な面Cを有している。一方ヒンジ孔保持手段9は、第1のヒンジピン7の軸方向にほぼ平行な面D、軸中心を中心とする回動する円筒面E、円筒面Eにほぼ正接する、すなわち軸中心を通る直線にほぼ垂直な面F、軸方向にほぼ垂直な面Gを有している。扉本体3が開き切った位置では扉回転制限手段16すなわち面Fと面Cは接触する。
【0028】
図3は扉本体3が閉じている状態を示す。扉脱落防止手段15の面Aとヒンジ孔保持手段9の面Dの間にはすき間がある。ケーシング鍔部12の下に窓枠鍔部13が入り込んでいて、重なり部分を有している。図4は扉本体3が開いていく途中の状態を示す。面Aはヒンジ孔保持手段9の面Eよりも軸中心に近い位置にある。扉回転制御手段16の面Cと面Eの間にはすき間がある。扉脱落防止手段15の面Bはヒンジ孔保持手段9の面Gの下方向にある。面Bと面Gとの隙間は第1のヒンジ孔7から第1のヒンジピン4を抜き取るに必要な長さより小さい。図5は扉が開き切った状態を示す。面Cはヒンジ孔保持手段9の面Fに対して、垂直に当たる。面Bは面Gの下方向にある。ケーシング鍔部12と窓枠鍔部13は重なっていない。図6は第2のヒンジピン5及び第2のヒンジ孔8に設けた面A、面B、面C、面D、面E、面F及び面Gを表し、それぞれ、第1のヒンジピン4及び第1のヒンジ孔7のものと同様の構成をしている。第2のヒンジピン5は、第1のヒンジピン4より長くしている。ヒンジピン保持手段6とヒンジ孔保持手段9はそれぞれ、一体構成である。
【0029】
次に動作、作用について説明する。図3に示すように扉本体3をほぼ閉めた状態では面Aと面Dの間にはすき間があり、ヒンジピン保持手段6はヒンジ孔保持手段9に対し上下に動かすことができるので、扉本体3を加熱室1前面に取り付けたり、取り外す場合に、ケーシング11を取り外し、扉本体3をほぼ閉じた状態にして、扉本体3を上方に持ち上げることにより容易に着脱することができる。扉本体3を加熱室1前面に取り付けた後でケーシング11を取り付けることにより、ケーシング鍔部12と窓枠鍔部13が重なり合うため、窓枠カバー14がケーシング11を乗り越えて上方向に行くことがなく、扉本体3が加熱室1前面から外れることがない。
【0030】
また、図4のように扉本体3が開きはじめた状態では、面Bが面Gと重なり合っているため、ヒンジピン保持手段6はヒンジ孔保持手段9を乗り越えて上方向に移動することがない。これにより扉本体3を開きはじめた状態ではケーシング鍔部12と窓枠鍔部13が重なり合っているかどうかにかかわらず、扉本体3が加熱室1前面から外れることがない。面Eは第1のヒンジピン7の軸中心に対して円筒面であるため、扉本体3が開きはじめてから開き切るまで面Cと面Eは一定のすき間を持って回転することができる。面Bと面Gの隙間は第1のヒンジ孔7から第1のヒンジピン4を抜き取るに必要な長さより小さいため、第1のヒンジ孔7から第1のヒンジピン4が抜ける前に扉本体3の脱落を確実に防止することができる。また、第1のヒンジ孔7から第1のヒンジピン4を抜き取るに必要な長さよりもさらに窓枠カバー14とヒンジ孔保持手段9との隙間が大きいため、使用者が誤って扉本体3を持ち上げたときには、窓枠カバー14がヒンジ孔保持手段9に接触する前に、扉本体3の脱落を確実に防止することができる。このため、窓枠カバー14の強度を必要以上に確保する必要がなく容易に設計可能であるとともに、扉本体3に窓枠カバー14を取り付けた状態のまま、扉本体3をほぼ閉じた状態にすることによって、扉本体3を加熱室1前面に容易に着脱することができる。
【0031】
また、図5のように扉本体3が開き切った状態では、面Cが面Fに対し垂直に当たるので、扉本体3がこれ以上開かないようにすることができ、窓枠カバー14がケーシング11に干渉するのを防ぐことができる。面Fは第1のヒンジピン4軸中心を通る直線に対しほぼ垂直であるため、扉本体3にさらに押し広げようとする力が加わった場合、面Cは面Fからの反作用を接触面に対し垂直に受けるので、面Cが面F上を滑ることがなく、安定して扉本体3の回転を止めることができる。第2のヒンジピン5は第1のヒンジピン4より長いため、第2のヒンジピン5を第2のヒンジ孔8に先に入れたあと、第1のヒンジピン4を第1のヒンジ孔7に入れることができるので、扉本体3を容易に加熱室1前面に取り付けることができる。
【0032】
また、図6に示す通り、本実施例では扉脱落防止手段15を2カ所に設けているため、万一、一カ所の扉脱落防止手段15だけでは支え切れないような力が扉本体3に加えられた場合でも、他方の扉脱落防止手段15により、より確実に扉本体3の脱落を防止することができる。また、ヒンジピン保持手段6とヒンジ孔保持手段9はそれぞれ、一体構成であるので、図1に示す面Bと図6に示す面Bとの距離および、図1に示す面Gと図6に示す面Gとの距離は、組立時、ヒンジピン保持手段6とヒンジ孔保持手段9の取り付け作業のばらつきに関係なく一定に保つことができる。このため、誤って使用者が扉本体3を持ち上げた場合でも、2カ所の扉脱落防止手段15の面Bと面Gがほぼ同時に接触するため、より確実に扉本体3の脱落を防止することができる。
【0033】
(実施例2)
図7は本発明の実施例2の加熱調理装置の要部分解斜視図である。実施例1と事なる点は第1のヒンジピン4の一部を突出させ面A、面B、面Cを構成し、第1のヒンジ孔7の一部を切り欠いて面E、面Gを構成したところである。なお、その他実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明を省略する。
【0034】
次に動作、作用について説明する。第1のヒンジピン4の一部を突出させ面A、面B、面Cを構成し、第1のヒンジ孔7の一部を切り欠いて面E、面Gを構成しているので、実施例1と同様、扉本体3を加熱室1前面に容易に着脱することができ、確実に回転自在に保持することができる。
【0035】
なお、ヒンジピン保持手段6を扉本体3側、ヒンジ孔保持手段9を加熱室1側に有する構成としたが、ヒンジピン保持手段6を加熱室1側、ヒンジ孔保持手段9を扉本体3側に有する構成としても同様に実施することができる。
【0036】
なお、ヒンジピン保持手段6およびヒンジ孔保持手段9はそれぞれ一体構成としたが、それぞれ2つ以上に分割されていても同様に実施することができる。
【0037】
なお、ヒンジピン保持手段6およびヒンジ孔保持手段9はそれぞれ一体構成としたが、第1のヒンジピン4と第2のヒンジピン5との間、第1のヒンジ孔7と第2のヒンジ孔8との間を連結する部分はそれぞれフランジやリブなどの補強手段を有していても同様に実施することができる。
【0038】
なお、扉脱落防止手段15は2カ所に設ける構成としたが、少なくとも一カ所以上であれば同様に実施することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、扉本体、ヒンジピンと、ヒンジピン保持手段あるいはヒンジ孔保持手段の少なくともいずれか一組に扉脱落防止手段を有し、ケーシング鍔部と窓枠鍔部を重ね合わせているため、簡単な構造で確実に扉本体を保持するとともに、扉本体の着脱もケーシングを外すだけで容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の加熱調理装置の要部断面斜視図
【図2】同加熱調理装置の要部分解外観斜視図
【図3】同加熱調理装置の要部断面図
【図4】同加熱調理装置の要部断面図
【図5】同加熱調理装置の要部断面図
【図6】同加熱調理装置の要部分解斜視図
【図7】本発明の実施例2の加熱調理装置の要部分解斜視図
【図8】従来の加熱調理装置の要部分解外観斜視図
【図9】従来の加熱調理装置の要部断面斜視図
【符号の説明】
1 加熱室
3 扉本体
4 第1のヒンジピン
5 第2のヒンジピン
6 ヒンジピン保持手段
7 第1のヒンジ孔
8 第2のヒンジ孔
9 ヒンジ孔保持手段
10 窓枠
11 ケーシング
12 ケーシング鍔部
13 窓枠鍔部
14 窓枠カバー
15 扉脱落防止手段
16 扉回転制御手段
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| JP02754899A JP3531516B2 (ja) | 1999-02-04 | 1999-02-04 | 加熱調理装置 |
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