JP2000227669A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置

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JP2000227669A
JP2000227669A JP11028645A JP2864599A JP2000227669A JP 2000227669 A JP2000227669 A JP 2000227669A JP 11028645 A JP11028645 A JP 11028645A JP 2864599 A JP2864599 A JP 2864599A JP 2000227669 A JP2000227669 A JP 2000227669A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐ソルベントクラック性及び機械的強度に優
れ、耐電気特性が良好であり、高感度かつフォトメモリ
ーの少ない電子写真感光体を提供する。 【解決手段】 表面層が、式(1)または(2)の繰り
返し単位を有するポリエステル樹脂を含有する電子写真
感光体、及び該電子写真感光体を有するプロセスカート
リッジ及び電子写真装置。 【化20】 (式中、Ar1 はアルキレン基、R1 からR8 はH、ハ
ロゲン原子またはアルキル基、Aはアルキレン基などを
示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真感光体、及
び該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び
電子写真装置に関し、詳しくは特定の樹脂を含有する表
面層を有する電子写真感光体、及び該電子写真感光体を
有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真方法は米国特許第229769
1号公報に示されるように、画像露光の間に受けた照射
量に応じて電気抵抗が変化しかつ暗所では絶縁性の物質
をコーティングした支持体よりなる光導電性材料を用い
る。この光導電性材料を用いた電子写真感光体に要求さ
れる基本的な特性としては(1)暗所で適当な電位に帯
電できること、(2)暗所において電位の逸散が少ない
こと及び(3)光照射によって速やかに電荷を逸散せし
めることなどが挙げられる。
【0003】従来より電子写真感光体としてはセレン、
酸化亜鉛及び硫化カドミウムなどの無機光導電性化合物
を主成分とする感光層を有する無機感光体が広く使用さ
れてきた。しかし、これらは前記(1)〜(3)の条件
は満足するが、熱安定性、耐湿性、耐久性や生産性にお
いて必ずしも満足できるものではなかった。
【0004】無機感光体の欠点を克服する目的で様々な
有機光導電性化合物を主成分とする電子写真感光体の開
発が近年盛んに行われている。
【0005】更に、有機光導電性化合物はその化合物に
よって電子写真感光体の感光波長域を自由に選択するこ
とが可能であり、例えばアゾ顔料では特開昭61−27
2754号公報及び特開昭56−167759号公報に
示された物質は可視領域で高感度を示すものが開示され
ており、また特開昭57−19576号公報及び特開昭
61−228453号公報で示された化合物は赤外領域
まで感度を有している。
【0006】これらの材料のうち赤外領域に感度を示す
ものは近年進歩の著しいレーザービームプリンター(以
下LBPと略す)やLEDプリンターに使用されその需
要頻度は高くなってきている。
【0007】これら有機光導電性化合物を用いた電子写
真感光体は電気的及び機械的双方の特性を満足させるた
めに、電荷輸送層と電荷発生層を積層させた機能分離型
の感光体として利用される場合が多い。一方、当然のこ
とながら、電子写真感光体には適用される電子写真プロ
セスに応じた感度や電気的特性、更には光学的特性を備
えていることが要求される。
【0008】特に、繰り返し使用される電子写真感光体
においては、その電子写真感光体表面にはコロナまたは
直接帯電、画像露光、トナー現像、転写工程及び表面ク
リーニングなどの電気的及び機械的外力が直接加えられ
るため、それらに対する耐久性も要求される。
【0009】具体的には、帯電時のオゾンや窒素酸化物
による電気的劣化や、帯電時の放電やクリーニング部材
の摺擦によって表面が摩耗したり傷が発生したりする機
械的劣化、また電気的劣化に対する耐久性が求められて
いる。
【0010】電気的劣化は光が照射した部分にキャリア
ーが滞留し光が照射していない部分と電位差が生じる現
象が特に問題であり、これはフォトメモリーとして生じ
る。
【0011】無機感光体と異なり物質的に柔らかいもの
が多い有機感光体は、機械的劣化に対する耐久性が劣
り、耐久性向上は特に切望されているものである。
【0012】上記のような感光体に要求される耐久特性
を満足させるためにいろいろ試みがなされてきた。
【0013】表面層によく使用され摩耗性及び電気特性
に良好な樹脂としてはビスフェノールAを骨格とするポ
リカーボネート樹脂が注目されているが、前述したよう
な問題点すべてを解決できるわけでもなく、次のような
問題点を有している。
【0014】(1)溶解性に乏しくジクロロメタンや
1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化脂肪族炭化水
素類の一部にしか良好な溶解性を示さない上、これらの
溶剤は低沸点のため、これらの溶剤で調製した塗工液を
用いて感光体を製造すると塗工面が白化し易い。塗工液
の固形分管理などにも手間がかかる。
【0015】(2)ハロゲン化脂肪族炭化水素類以外の
溶剤に対してはテトラヒドラフラン、ジオキサン、シク
ロヘキサンノンあるいはそれらの混合溶剤に一部可溶で
あるが、その溶液は数日でゲル化するなど経時性が悪く
感光体製造には不向きである。
【0016】(3)更に上記(1)及び(2)が改善さ
れたとしても、ビスフェノールAを骨格とするポリカー
ボネート樹脂にはソルベントクラックが発生し易い。
【0017】(4)加えて、従来のポリカーボネート樹
脂では該樹脂で形成された被膜に潤滑性がないため感光
体に傷が付き易く、電子写真感光体の摩耗量を低くする
ようなクリーニング設定では画像欠陥になったり、クリ
ーニングブレードの早期の劣化によるクリーニング不良
やトナー融着などが生じてしまうことがあった。
【0018】前記(1)及び(2)に挙げた溶液安定性
についてはポリマーの構造単位として嵩高いシクロヘキ
シレン基を有するポリカーボネートZ樹脂を使用する
か、ビスフェノールZやビスフェノールCなどと共重合
させることによって解決されてきた。
【0019】また、ソルベントクラックについても特開
平6−51544号公報や特開平6−75415号公報
に開示されているようにシリコン変成ポリカーボネー
ト、エーテル変成ポリカーボネートを用いることにより
解決することが可能である。ところが、これら変成ポリ
カーボネートは従来のポリカーボネート樹脂に比べソル
ベントクラックを対策するためにポリマー内の内部応力
に対して柔軟性を持たしている構造をとっている結果、
重合体本体の機械的強度が低下するという欠点があっ
た。
【0020】更に近年、特開昭57−17826公報や
特開昭58−40566公報に開示されているような帯
電部材に直接電圧をかけ電子写真感光体に電荷を印加す
る直接帯電方式が主流となりつつある。
【0021】これは、導電ゴムなどで構成されたローラ
ー状の帯電部材を直接電子写真感光体に当接させ電荷を
印加する方法であり、スコロトロンなどに比べオゾン発
生量が格段に少ない、スコロトロンは帯電器に流す電流
の80%前後はシールドに流れるため浪費されるのに対
して、直接帯電はこの浪費分がなく非常に経済的であ
る、などのメリットを持つ。
【0022】しかし、直接帯電はパッシェン則に従う放
電による帯電のため帯電安定性が非常に悪いという欠点
を持つ。この対策として直流電圧に交流電圧を重畳させ
た、いわゆるAC/DC帯電方式が考案されている(特
開昭63−149668公報)。
【0023】この帯電方式により帯電時の安定性は良化
したがACを重畳するために電子写真感光体表面の放電
量は大幅に増大するため、電子写真感光体の削れ量が増
加してしまうという欠点を新たに生じてしまい、機械的
強度のみならず電気的強度も要求されるようになってき
た。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐ソ
ルベントクラック性及び機械的強度に優れると共に、耐
電気特性が良好であり、高感度かつフォトメモリーの少
ない電子写真感光体、及び該電子写真感光体を有するプ
ロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供することに
ある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体及び感
光層を有する電子写真感光体において、該電子写真感光
体の表面層が、下記式(1)または(2)または(3)
で示される繰り返し単位を有するポリエステル樹脂を含
有することを特徴とする電子写真感光体である。
【0026】
【化7】 (式中、Ar1 は置換基を有しても良いアルキレン基を
示し、R1 からR8 は水素原子、ハロゲン原子または置
換基を有しても良いアルキル基を示す。Aは置換基を有
しても良いアルキレン基、酸素原子、硫黄原子、カルボ
ニル基、スルフィニル基、スルホニル基またはシクロヘ
キシリデン基を示す。nは0から2の整数を示す。)
【0027】
【化8】 (式中、Ar2 は置換基を有しても良いアルキレン基を
示し、R9 からR12は水素原子、ハロゲン原子または置
換基を有しても良いアルキル基を示す。)
【0028】上記式(1)または(2)または(3)で
示される繰り返し単位を有するポリエステル樹脂は、更
に下記式(4)で示される繰り返し単位との共重合体で
あっても良い。式(1)または(2)または(3)で示
される繰り返し単位の重合体、または(1)または
(2)または(3)と(4)で示される繰り返し単位の
共重合体を、以下本発明の重合体という。
【0029】
【化9】 (式中、Ar3 は置換されても良いアルキレン基を示
す。)
【0030】また、本発明は、上記電子写真感光体を有
するプロセスカートリッジ及び電子写真装置である。
【0031】
【発明の実施の形態】上記式(1)から(4)における
アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル及びブ
チルなどの基が挙げられ、アルキレン基としては、メチ
レン、エチレン、プロピレン及びブチレンなどの基が挙
げられ、ハロゲン原子としては、フッ素及び塩素などの
原子が挙げられる。
【0032】また、上記アルキレン基及びアルキル基が
有していてもよい置換基としては、メチル、エチル、プ
ロピルなどのアルキル基及びフッ素及び塩素などのハロ
ゲン原子などが挙げられる。
【0033】以下に、上記式(1)から(4)で示され
る繰り返し単位の具体例を示すが、これらに限られるも
のではない。
【0034】
【化10】
【0035】
【化11】
【0036】
【化12】
【0037】
【化13】
【0038】
【化14】
【0039】
【化15】
【0040】
【化16】
【0041】
【化17】
【0042】
【化18】
【0043】本発明の電子写真感光体は、特に優れた機
械的強度と耐ソルベントクラック性を有し、かつ耐電気
特性にも優れた良好な電子写真特性を持つものである。
【0044】本発明の重合体は、剛直な性質を有するテ
レフタル酸構造と柔軟な性質(いわゆる靱性)を有する
脂肪族炭化水素構造を同時に有するため、硬いが脆い剛
直ユニットの性質にしなやかさ(いわゆる靭性)が加わ
わることで優れた機械的強度を有するとともに耐ソルベ
ントクラック性が良化するに至ったものと考えられる。
【0045】本発明の重合体は、主鎖の構成単位が単一
のもので構成される重合体でも、2種類以上の別種の構
成単位からなる共重合体でも良い。
【0046】また、ポリカーボネートやポリアリレート
などの既存の樹脂との共重合体またはアロイ(ブレンド
も含む)として使用しても良い。
【0047】ただし、その場合、本発明の重合体の割合
が10mol%以上であることが望ましい。
【0048】本発明の重合体は、テレフタル酸またはイ
ソフタル酸のカルボン酸成分と任意の脂肪族ジオールと
を重合させることにより得られる。このときカルボン酸
成分は、酸クロライドとして使用するのが好ましい。
【0049】以下、本発明の電子写真感光体の構成につ
いて説明する。
【0050】本発明の電子写真感光体は、感光層が電荷
輸送材料と電荷発生材料を同一の層に含有する単層型で
あっても、電荷輸送層と電荷発生層に分離した積層型で
も良いが、電子写真特性上は積層型が好ましい。
【0051】使用する支持体は導電性を有するものであ
ればよく、アルミニウム及びステンレスなどの金属、あ
るいは導電層を設けた金属、紙及びプラスチックなどが
挙げられ、形状はシート状及び円筒状などが挙げられ
る。
【0052】LBPなど画像入力がレーザー光の場合は
散乱による干渉縞防止、また支持体の傷を被覆すること
を目的とした導電層を設けても良い。これは、カーボン
ブラック及び金属粒子などの導電性粉体をバインダー樹
脂に分散させて形成することができる。導電層の膜厚は
5〜40μmであることが好ましく、10〜30μmで
あることがより好ましい。
【0053】その上に接着機能を有する中間層を設け
る。中間層の材料としてはポリアミド、ポリビニルアル
コール、ポリエチレンオキシド、エチルセルロース、カ
ゼイン、ポリウレタン及びポリエーテルウレタンなどが
挙げられる。これらは適当な溶剤に溶解して塗布され
る。中間層の膜厚は0.05〜5μmであることが好ま
しく、0.3〜1μmであることがより好ましい。
【0054】中間層の上には電荷発生層が形成される。
本発明に用いられる電荷発生材料としてはセレンーテル
ル、ピリリウム、チアピリリウム系染料、フタロシアニ
ン、アントアントロン、ジベンズピレンキノン、トリス
アゾ、シアニン、ジスアゾ、モノアゾ、インジゴ、キナ
クリドン及び非対称キノシアニン系などの顔料が挙げら
れる。機能分離型の場合、電荷発生層は前記電荷発生材
料を0.3〜4倍量のバインダー樹脂及び溶剤と共にホ
モジナイザー、超音波分散、ボールミル、振動ボールミ
ル、サンドミル、アトライター、ロールミル及び液衝突
型高速分散機などの方法でよく分散し、分散液を塗布
し、乾燥させて形成される。電荷発生層の膜厚は5μm
以下であることが好ましく、0.1〜2μmであること
がより好ましい。
【0055】電荷輸送層は、主として電荷輸送材料とバ
インダー樹脂としての本発明の重合体とを溶剤中に溶解
させた塗料を塗工乾燥して形成する。用いられる電荷輸
送材料としてはトリアリールアミン系化合物、ヒドラゾ
ン化合物、スチルベン化合物、ピラゾリン系化合物、オ
キサゾール系化合物、トリアリルメタン系化合物及びチ
アゾール系化合物などが挙げられる。
【0056】これらは0.5〜2倍量のバインダー樹脂
と組み合わされ塗工し、乾燥させて電荷輸送層を形成す
る。電荷輸送層の膜厚は5〜40μmであることが好ま
しく、15〜30μmであることがより好ましい。
【0057】図1に本発明の電子写真感光体を有するプ
ロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成を
示す。
【0058】図において、1はドラム状の本発明の電子
写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速
度で回転駆動される。感光体1は、回転過程において、
一次帯電手段3によりその周面に正または負の所定電位
の均一帯電を受け、次いで、スリット露光やレーザービ
ーム走査露光などの露光手段(不図示)からの露光光4
を受ける。こうして感光体1の周面に静電潜像が順次形
成されていく。
【0059】形成された静電潜像は、次いで現像手段5
によりトナー現像され、現像されたトナー現像像は、不
図示の給紙部から感光体1と転写手段6との間に感光体
1の回転と同期取り出されて給紙された転写材7に、転
写手段6により順次転写されていく。
【0060】像転写を受けた転写材7は、感光体面から
分離されて像定着手段8へ導入されて像定着を受けるこ
とにより複写物(コピー)として装置外へプリントアウ
トされる。
【0061】像転写後の感光体1の表面は、クリーニン
グ手段9によって転写残りトナーの除去を受けて清浄面
化され、更に前露光手段(不図示)からの前露光光10
により除電処理された後、繰り返し画像形成に使用され
る。なお、一次帯電手段3が帯電ローラーなどを用いた
接触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必要では
ない。
【0062】本発明においては、上述の電子写真感光体
1、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手段
9などの構成要素のうち、複数のものをプロセスカート
リッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカー
トリッジを複写機やレーザービームプリンターなどの電
子写真装置本体に対して着脱自在に構成しても良い。例
えば、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手
段9の少なくとも1つを感光体1と共に一体に支持して
カートリッジ化して、装置本体のレール12などの案内
手段を用いて装置本体に着脱自在なプロセスカートリッ
ジ11とすることができる。
【0063】また、露光光4は、電子写真装置が複写機
やプリンターである場合には、原稿からの反射光や透過
光、あるいは、センサーで原稿を読取り、信号化し、こ
の信号に従って行われるレーザービームの走査、LED
アレイの駆動及び液晶シャッターアレイの駆動などによ
り照射される光である。
【0064】本発明の電子写真感光体は電子写真複写機
に利用するのみならず、レーザービームプリンター、C
RTプリンター、LEDプリンター、液晶プリンター及
びレーザー製版など電子写真応用分野にも広く用いるこ
とができる。
【0065】(合成例1)ベンゼンジメタノール(1.
0mol)、エチレングリコール(1.0mol)、テ
レフタル酸(1.0mol)及びイソフタル酸(1.0
mol)をSUS製容器に入れ、250℃で加熱攪拌し
た。1時間後、反応温度を280℃まで上昇させ、更に
2時間加熱攪拌した。
【0066】放冷後、ジクロロメタン1.5リットルに
溶解し、メタノールから再沈殿させた。沈殿物を濾取
し、乾燥させて、無色のポリマーを得た(後記樹脂N
o.1)。
【0067】最終収率は80%であった。
【0068】
【実施例】以下実施例に従って説明する。実施例中
「部」は重量部を示す。また、実施例中の樹脂No.1
〜15は前記合成例と同様の方法で重合し、例示化合物
に対応した構造を有する樹脂を合成した。
【0069】(実施例1)φ30mm、長さ254mm
のアルミニウムシリンダーを支持体とし、以下の材料よ
り構成される塗料を支持体上に浸漬コーティング法で塗
布し、140℃で30分熱硬化して、膜厚1 7μmの導
電層を形成した。
【0070】 導電性顔料:SnO2 コート処理硫酸バリウム 10部 抵抗調節用顔料:酸化チタン 2部 バインダー樹脂:フェノール樹脂 6部 レベリング材:シリコーンオイル 0.001部 溶剤:メタノール、メトキシプロパノール0.2/0.8 20部
【0071】次に、この上にNメトキシメチル化ナイロ
ン3部及び共重合ナイロン3部をメタノール70部及び
n−ブタノール30部の混合溶媒に溶解した溶液を浸漬
コーティング法で塗布し、乾燥させて、膜厚0.7μm
の中間層を形成した。
【0072】次に、CuKα特性X線回折のブラッグ角
の2θ±0.2°の9.0°、14.2°、23.9°
及び27.1°に強いピークを有するオキシチタニウム
フタロシアニン(TiOPc)4部、ポリビニルブチラ
ール樹脂(商品名:エスレックBM2、積水化学製)2
部及びシクロヘキサノン60部をφ1mmガラスビーズ
を用いたサンドミル装置で4時間分散した後、エチルア
セテート100部を加えて電荷発生層用分散液を調製し
た。これを浸漬コーティング法で塗布し、乾燥させて、
膜厚0.3μmの電荷発生層を形成した。
【0073】次に、前記合成例に従って合成した表1の
樹脂No.1記載の重合体10部及び下記の化合物8部
(CT−1/CT−2=9/1)をモノクロロベンゼン
50部及びジクロロメタン50部の混合溶媒に溶解し
た。
【0074】
【化19】
【0075】この塗料を浸漬コーティング法で塗布し、
120℃で1時間乾燥させて、膜厚24μmの電荷輸送
層を形成した。
【0076】次に、評価について説明する。
【0077】作成した感光体をヒューレットパッカード
製LBP「レーザージェット4plus」(プロセスス
ピード71mm/sec)を改造したものに装着した。
改造は、帯電時のピーク間電圧が30%増加するように
設定を変更した。
【0078】作成した電子写真感光体をこの装置で28
℃、90%RH下で通紙耐久(HH耐久)試験を行っ
た。
【0079】耐久試験は、1枚毎に1回停止する間欠モ
ードとし、摩耗量の測定にはフィッシャー社製渦電流式
膜厚測定機(パーマスコープ タイプ111)を用い
た。
【0080】トナーがなくなったならば補給し画像で問
題がでるまで耐久した。また、研磨テープを用いたテー
バー摩耗試験機を用い30分間摩耗させ、そのときの重
量減少分を測定した。
【0081】更に、電子写真感光体の一部に2000L
uxで30分間、白色蛍光灯の光を照射し、5分間放置
後、明部電位を測定し光を照射する前から明部電位がど
れだけ下がったかを測定しフォトメモリー値とした。
【0082】更に、ソルベントクラック性は、感光体表
面に皮脂を付着させ72時間放置し、顕微鏡観察により
ソルベントクラックの有無を観察し、クラックの認めら
れたものを×、認められなかったものを○とした。
【0083】その結果を表3に示す。
【0084】
【表1】 分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測
定した。
【0085】(実施例2〜15)電荷輸送層のバインダ
ーに表1の樹脂No. 2から15のものを用いた以外
は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作成し、評
価した。その結果を表3に示す。
【0086】(比較例1〜4)表2に示した条件1〜4
の樹脂を用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真
感光体を作成し、評価した。その結果を表3に示す。
【0087】
【表2】
【0088】
【表3】 条件1及び5のカルボン酸成分は、テレフタル酸/イソ
フタル酸をモル比で1/1とした。
【0089】以上の結果から、本発明の電子写真感光体
は、耐ソルベントクラック性に優れ、かつ良好な耐久特
性を示すものであることが明らかとなった。
【0090】
【発明の効果】本発明によれば、機械的強度を損なうこ
となく優れた耐ソルベントクラック性を有し、更に機械
的強度が強く、かつ直接帯電による放電に対する帯電気
特性が良好であり、フォトメモリーの低減した電子写真
感光体、及び該電子写真感光体を有するプロセスカート
リッジ及び電子写真装置を提供することが可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体を有するプロセスカー
トリッジを有する電子写真装置の概略構成の例を示す図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 由香 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H068 AA03 AA13 AA35 BB23 FA01 FA03 FA13 FA18 FA27

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体及び感光層を有する電子写真感光
    体において、該電子写真感光体の表面層が、下記式
    (1)または(2)で示される繰り返し単位を有するポ
    リエステル樹脂を含有することを特徴とする電子写真感
    光体。 【化1】 (式中、Ar1 は置換基を有しても良いアルキレン基を
    示し、R1 からR8 は水素原子、ハロゲン原子または置
    換基を有しても良いアルキル基を示す。Aは置換基を有
    しても良いアルキレン基、酸素原子、硫黄原子、カルボ
    ニル基、スルフィニル基、スルホニル基またはシクロヘ
    キシリデン基を示す。nは0から2の整数を示す。)
  2. 【請求項2】 支持体及び感光層を有する電子写真感光
    体において、該電子写真感光体の表面層が、下記式
    (3)で示される繰り返し単位を有するポリエステル樹
    脂を含有することを特徴とする電子写真感光体。 【化2】 (式中、Ar2 は置換基を有しても良いアルキレン基を
    示し、R9 からR12は水素原子、ハロゲン原子または置
    換基を有しても良いアルキル基を示す。)
  3. 【請求項3】 支持体及び感光層を有する電子写真感光
    体において、該電子写真感光体の表面層が、下記式
    (1)または(2)で示される構成単位と式(4)で示
    される構成単位とを有する共重合体を含有することを特
    徴とする電子写真感光体。 【化3】 (式中、Ar1 は置換基を有しても良いアルキレン基を
    示し、R1 からR8 は水素原子、ハロゲン原子または置
    換基を有しても良いアルキル基を示す。Aは置換基を有
    しても良いアルキレン基、酸素原子、硫黄原子、カルボ
    ニル基、スルフィニル基、スルホニル基またはシクロヘ
    キシリデン基を示す。nは0から2の整数を示す。) 【化4】 (式中、Ar3 は置換されても良いアルキレン基を示
    す。)
  4. 【請求項4】 支持体及び感光層を有する電子写真感光
    体において、該電子写真感光体の表面層が、下記式
    (3)で示される構成単位と式(4)で示される構成単
    位とを有する共重合体を含有することを特徴とする電子
    写真感光体。 【化5】 (式中、Ar2 は置換基を有しても良いアルキレン基を
    示し、R9 からR12は水素原子、ハロゲン原子または置
    換基を有しても良いアルキル基を示す。) 【化6】 (式中、Ar3 は置換されても良いアルキレン基を示
    す。)
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の電子
    写真感光体、及び帯電手段、現像手段及びクリーニング
    手段からなる群より選ばれた少なくともひとつの手段を
    一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であること
    を特徴とするプロセスカートリッジ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれかに記載の電子
    写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手
    段を有することを特徴とする電子写真装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011007914A (ja) * 2009-06-24 2011-01-13 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP5915948B2 (ja) * 2013-06-03 2016-05-11 東洋紡株式会社 ポリエステル樹脂、及びそれを使用した表面実装型led反射板用ポリエステル樹脂組成物

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