JP2000229997A - 環状ペプチド及びエイズワクチン - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エイズの病原性ウイルス(HIV−1ウイル
ス)がヒト感染時に利用する第2受容体を中和させるこ
とができる中和抗体をインビボで産出させるための立体
的な抗原を提供し、且つ該抗原を有効成分とするエイズ
ワクチンを提供する。 【解決手段】 Glu−Ala−Asp−Asp−Ar
gを含むペプチド及びSer−Gln−Lys−Glu
−Glyを含むペプチドから選ばれた1種又は2種のペ
プチドを連続した構成鎖として含む環状ペプチド、及び
該環状ペプチドを有効成分とするエイズワクチン。好ま
しくは下記の式で示される環状ドデカペプチド及び該環
状ドデカペプチドを有効成分とするエイズワクチン。 【化1】 前記環状ペプチドに含まれるカルボキシル基、アミノ基
及び水酸基から選ばれた活性基は、置換基に結合されて
いることが生体内への吸収及び抗体発現において好まし
い。
ス)がヒト感染時に利用する第2受容体を中和させるこ
とができる中和抗体をインビボで産出させるための立体
的な抗原を提供し、且つ該抗原を有効成分とするエイズ
ワクチンを提供する。 【解決手段】 Glu−Ala−Asp−Asp−Ar
gを含むペプチド及びSer−Gln−Lys−Glu
−Glyを含むペプチドから選ばれた1種又は2種のペ
プチドを連続した構成鎖として含む環状ペプチド、及び
該環状ペプチドを有効成分とするエイズワクチン。好ま
しくは下記の式で示される環状ドデカペプチド及び該環
状ドデカペプチドを有効成分とするエイズワクチン。 【化1】 前記環状ペプチドに含まれるカルボキシル基、アミノ基
及び水酸基から選ばれた活性基は、置換基に結合されて
いることが生体内への吸収及び抗体発現において好まし
い。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、HIV−1ウイル
スのヒト感染防止に有効な環状ペプチド及びエイズワク
チンに関する。さらに詳しくは、CXCR4及びCCR
5と呼ばれ第2受容体を介してHIV−1ウイルス感染
を中和させることができる中和抗体を産出させるための
抗原としての環状ペプチド、及び該抗原を有効性分とす
るエイズワクチンに関する。
スのヒト感染防止に有効な環状ペプチド及びエイズワク
チンに関する。さらに詳しくは、CXCR4及びCCR
5と呼ばれ第2受容体を介してHIV−1ウイルス感染
を中和させることができる中和抗体を産出させるための
抗原としての環状ペプチド、及び該抗原を有効性分とす
るエイズワクチンに関する。
【0002】
【従来の技術】エイズの病原性ウイルス(HIV−1ウ
イルス)がヒト感染時に利用する第2受容体(セカンド
レセプター)が1996年に発見されている(Yu Feng
et al., Science, 272, 872-877, 1996 )。この第2受
容体はすでに報告されているケモカイン受容体のうちC
XCR4及びCCR5と呼ばれている2種類の受容体で
ある。HIV−1ウイルスは、どちらか一方の受容体を
利用して吸着侵入し、ヒトのリンパ球、マクロファー
ジ、樹状細胞に感染することが分かっている。
イルス)がヒト感染時に利用する第2受容体(セカンド
レセプター)が1996年に発見されている(Yu Feng
et al., Science, 272, 872-877, 1996 )。この第2受
容体はすでに報告されているケモカイン受容体のうちC
XCR4及びCCR5と呼ばれている2種類の受容体で
ある。HIV−1ウイルスは、どちらか一方の受容体を
利用して吸着侵入し、ヒトのリンパ球、マクロファー
ジ、樹状細胞に感染することが分かっている。
【0003】一方、コーカサス人の約1〜2%の人々に
HIV−1ウイルスの感染に対して抵抗性を示すことが
報告され、その原因はケモカイン受容体である第2受容
体(CXCR4、CCR5)の遺伝的欠損あるいは遺伝
的不完全性によるものであることが判明している(Rong
Liu, et al., 86, 367-377, 1996 )。
HIV−1ウイルスの感染に対して抵抗性を示すことが
報告され、その原因はケモカイン受容体である第2受容
体(CXCR4、CCR5)の遺伝的欠損あるいは遺伝
的不完全性によるものであることが判明している(Rong
Liu, et al., 86, 367-377, 1996 )。
【0004】これらの知見から、HIV−1ウイルスの
感染防止には第2受容体を中和させることの重要性が着
目され、近年該第2受容体を中和させることができる中
和抗体を産出させる試みがなされている。しかしなが
ら、現在までこのような中和抗体の産出に成功した報告
は見当たらない。
感染防止には第2受容体を中和させることの重要性が着
目され、近年該第2受容体を中和させることができる中
和抗体を産出させる試みがなされている。しかしなが
ら、現在までこのような中和抗体の産出に成功した報告
は見当たらない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、第2
受容体タンパク質の構成ペプチドを一平面的にとらえる
ような従来の手法を行わず、第2受容体タンパク質のル
ープ構造に着目し、立体的視点から第2受容体を中和さ
せることができる中和抗体をインビボで産出させること
ができる立体的な抗原を提供すること、及び該抗原を有
効成分とするエイズワクチンを提供することを目的とす
る。
受容体タンパク質の構成ペプチドを一平面的にとらえる
ような従来の手法を行わず、第2受容体タンパク質のル
ープ構造に着目し、立体的視点から第2受容体を中和さ
せることができる中和抗体をインビボで産出させること
ができる立体的な抗原を提供すること、及び該抗原を有
効成分とするエイズワクチンを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、T−細胞系
における第2受容体(略語:CXCR4)及びマクロフ
ァージ系細胞における第2受容体(略語:CCR5)の
モデルを組立て、立体的視点から観察した。そこで、第
2受容体タンパク質分子中の第2小ループを構成する2
個のペンタペプチドとして、T−細胞系由来のGlu
179 −Ala180−Asp181 −Asp182 −Arg
183 と、マクロファージ系細胞由来のSer 169 −Gl
n170 −Lys171 −Glu172 −Gly173 が、第2
受容体を中和させることができるHIV−1ウイルス感
染抑止抗体の産出のための新規な抗原の構成要素として
利用可能であるかどうかについて着目した。
における第2受容体(略語:CXCR4)及びマクロフ
ァージ系細胞における第2受容体(略語:CCR5)の
モデルを組立て、立体的視点から観察した。そこで、第
2受容体タンパク質分子中の第2小ループを構成する2
個のペンタペプチドとして、T−細胞系由来のGlu
179 −Ala180−Asp181 −Asp182 −Arg
183 と、マクロファージ系細胞由来のSer 169 −Gl
n170 −Lys171 −Glu172 −Gly173 が、第2
受容体を中和させることができるHIV−1ウイルス感
染抑止抗体の産出のための新規な抗原の構成要素として
利用可能であるかどうかについて着目した。
【0007】図1は、T−細胞系の第2受容体タンパク
質分子の該細胞膜上の配置(図1左上段)と、マクロフ
ァージ系細胞の第2受容体タンパク質分子の該細胞膜上
の配置(図1右上段)と、これらの第2受容体タンパク
質分子の各第2小ループのペプチドから合成された本発
明の環状ドデカペプチドを示す。図1においてT−細胞
系の第2受容体タンパク質分子(CXCR4)は第1ル
ープ、第2ループ、第3ループ及び第2小ループからな
る立体構造を有し、またマクロファージ系細胞の第2受
容体タンパク質分子(CCR5)も第1ループ、第2ル
ープ、第3ループ及び第2小ループからなる立体構造を
有す。
質分子の該細胞膜上の配置(図1左上段)と、マクロフ
ァージ系細胞の第2受容体タンパク質分子の該細胞膜上
の配置(図1右上段)と、これらの第2受容体タンパク
質分子の各第2小ループのペプチドから合成された本発
明の環状ドデカペプチドを示す。図1においてT−細胞
系の第2受容体タンパク質分子(CXCR4)は第1ル
ープ、第2ループ、第3ループ及び第2小ループからな
る立体構造を有し、またマクロファージ系細胞の第2受
容体タンパク質分子(CCR5)も第1ループ、第2ル
ープ、第3ループ及び第2小ループからなる立体構造を
有す。
【0008】T−細胞系の第2受容体タンパク質分子
(CXCR4)中の第2小ループには、アミノ酸配列G
lu179 −Ala180 −Asp181 −Asp182 −Ar
g183が含まれており、またマクロファージ系細胞の第
2受容体タンパク質分子(CCR5)中の第2小ループ
には、アミノ酸配列Ser169 −Gln170 −Lys17
1 −Glu172 −Gly173 が含まれている。
(CXCR4)中の第2小ループには、アミノ酸配列G
lu179 −Ala180 −Asp181 −Asp182 −Ar
g183が含まれており、またマクロファージ系細胞の第
2受容体タンパク質分子(CCR5)中の第2小ループ
には、アミノ酸配列Ser169 −Gln170 −Lys17
1 −Glu172 −Gly173 が含まれている。
【0009】前記CXCR4とCCR5の両第2小ルー
プのアミノ酸配列からなる両ペプチドをスペーサアーム
ジペプチドとして−Gly−Asp−を介して環を形成
させて、本発明の下記の式(1)で示される新規化合物
環状ドデカペプチドを得る(図1の下段の環状ペプチ
ド)。
プのアミノ酸配列からなる両ペプチドをスペーサアーム
ジペプチドとして−Gly−Asp−を介して環を形成
させて、本発明の下記の式(1)で示される新規化合物
環状ドデカペプチドを得る(図1の下段の環状ペプチ
ド)。
【0010】
【化2】
【0011】前記式(1)で示される環状ドデカペプチ
ドに含まれるカルボキシル基、アミノ基及び水酸基から
選ばれた活性基は、置換基に結合されていることが生体
内への吸収及び抗体発現において好ましい。このような
置換基は、CH3 (CH2 )n −COOHの脂肪酸残基
(n:0−20)、及びCH3 (CH2 )n −OHのア
ルコール残基(n:0−20)、並びにこれらの化合物
残基の不飽和化合物残基が選ばれ、生体親和性があるの
で好ましい。好適な脂肪酸の例には、ラウリン酸、ミリ
スチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキドン酸
及びこれらの不飽和脂肪酸が挙げられ、また、好適な高
級アルコールの例には、ラウリルアルコール、ミリスチ
ルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアル
コール、エイコサノール及びこれらの不飽和アルコール
が挙げられる。
ドに含まれるカルボキシル基、アミノ基及び水酸基から
選ばれた活性基は、置換基に結合されていることが生体
内への吸収及び抗体発現において好ましい。このような
置換基は、CH3 (CH2 )n −COOHの脂肪酸残基
(n:0−20)、及びCH3 (CH2 )n −OHのア
ルコール残基(n:0−20)、並びにこれらの化合物
残基の不飽和化合物残基が選ばれ、生体親和性があるの
で好ましい。好適な脂肪酸の例には、ラウリン酸、ミリ
スチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキドン酸
及びこれらの不飽和脂肪酸が挙げられ、また、好適な高
級アルコールの例には、ラウリルアルコール、ミリスチ
ルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアル
コール、エイコサノール及びこれらの不飽和アルコール
が挙げられる。
【0012】前記式(1)で示される環状ドデカペプチ
ドはHIV−1ウイルスの感染抑止性の第2受容体中和
抗体を産出するための免疫抗原として利用できる。該免
疫抗原について次に述べる。
ドはHIV−1ウイルスの感染抑止性の第2受容体中和
抗体を産出するための免疫抗原として利用できる。該免
疫抗原について次に述べる。
【0013】該環状ドデカペプチドを固相樹脂に結合さ
せ、抗体スクリーニング用アッセイ抗原とする。一方、
マウスを免疫抗原、例えば、環状ドデカペプチド−マル
チプル抗原ペプチド(略語:CDP−MAP)で免疫
し、常法のハイブリドーマ法によってモノクローナル抗
体を得る。HIV−1ウイルスの感染防止性について
は、上記方法で得られた数種のハイブリドーマ(抗体を
産生するB細胞と癌細胞ミエローマ細胞との融合細胞)
を得、該ハイブリドーマの培養上清を用いて常法により
抗HIV−1ウイルス活性を測定することにより、培養
上清がHIV−1ウイルスの感染を防止することが認め
られる。
せ、抗体スクリーニング用アッセイ抗原とする。一方、
マウスを免疫抗原、例えば、環状ドデカペプチド−マル
チプル抗原ペプチド(略語:CDP−MAP)で免疫
し、常法のハイブリドーマ法によってモノクローナル抗
体を得る。HIV−1ウイルスの感染防止性について
は、上記方法で得られた数種のハイブリドーマ(抗体を
産生するB細胞と癌細胞ミエローマ細胞との融合細胞)
を得、該ハイブリドーマの培養上清を用いて常法により
抗HIV−1ウイルス活性を測定することにより、培養
上清がHIV−1ウイルスの感染を防止することが認め
られる。
【0014】したがって、前記式(1)で示される環状
ドデカペプチドは、HIV−1ウイルスの感染抑止効果
を有する抗体産出のための免疫抗原として利用可能であ
るので、エイズワクチンの有効成分として有用である。
ドデカペプチドは、HIV−1ウイルスの感染抑止効果
を有する抗体産出のための免疫抗原として利用可能であ
るので、エイズワクチンの有効成分として有用である。
【0015】本発明のエイズワクチンは、アミノ酸配列
Glu−Ala−Asp−Asp−Argを含むペプチ
ド及びアミノ酸配列Ser−Gln−Lys−Glu−
Glyを含むペプチドから選ばれた1種又は2種のペプ
チドを連続した構成鎖として含む環状ペプチドを有効成
分とすることができる。
Glu−Ala−Asp−Asp−Argを含むペプチ
ド及びアミノ酸配列Ser−Gln−Lys−Glu−
Glyを含むペプチドから選ばれた1種又は2種のペプ
チドを連続した構成鎖として含む環状ペプチドを有効成
分とすることができる。
【0016】本発明のエイズワクチンは、前記環状ペプ
チドを有効成分とし、該有効成分が置換基及び/又は付
加物により修飾され、或いは薬理的に許容される塩とな
っていてもよい。該薬理的に許容される塩には、塩酸、
硫酸、硝酸、亜硝酸、臭化水素酸、ヨウ素水素酸、リン
酸、有機酸が挙げられる。前記式(1)の化合物の置換
基が高級脂肪酸である場合の例を次に示す。
チドを有効成分とし、該有効成分が置換基及び/又は付
加物により修飾され、或いは薬理的に許容される塩とな
っていてもよい。該薬理的に許容される塩には、塩酸、
硫酸、硝酸、亜硝酸、臭化水素酸、ヨウ素水素酸、リン
酸、有機酸が挙げられる。前記式(1)の化合物の置換
基が高級脂肪酸である場合の例を次に示す。
【0017】
【化3】
【0018】上記式(2)で示す環状ドデカペプチド−
MAP1当量に9−フルオレニルメトキシルカルボニル
ジメチルスルホニウムメチルスルフェート(Fmoc −D
SP:商品名、Novabiochem 社製)5当量を加えて、該
環状ドデカペプチド−MAPのK4 のε−アミノ基をブ
ロックした後、カルボキシル基(E5 、E7 、D9 、D
10)をEDC、DCC、BOP等で活性化し、過剰の高
級アルコール類〔CH 3 (CH2 )n −OH〕を加えて
エステル化する。また上記式(2)で示す環状ドデカペ
プチド−MAPのSerの水酸基を酸クロライド〔CH
3 −(CH2 ) n −COCl〕法によりエステルとして
脱Fmoc した後、ペプチドワクチンの基材として用い
る。該ワクチンを生体に投与すると、リンパ組織に移行
し、エステルが分解され、元の式(2)で示す環状ペプ
チド−MAPとなり、該ペプチド−MAPが免疫系を活
性化し、抗体を産生し、エイズウイルスの感染を中和す
ることになる。
MAP1当量に9−フルオレニルメトキシルカルボニル
ジメチルスルホニウムメチルスルフェート(Fmoc −D
SP:商品名、Novabiochem 社製)5当量を加えて、該
環状ドデカペプチド−MAPのK4 のε−アミノ基をブ
ロックした後、カルボキシル基(E5 、E7 、D9 、D
10)をEDC、DCC、BOP等で活性化し、過剰の高
級アルコール類〔CH 3 (CH2 )n −OH〕を加えて
エステル化する。また上記式(2)で示す環状ドデカペ
プチド−MAPのSerの水酸基を酸クロライド〔CH
3 −(CH2 ) n −COCl〕法によりエステルとして
脱Fmoc した後、ペプチドワクチンの基材として用い
る。該ワクチンを生体に投与すると、リンパ組織に移行
し、エステルが分解され、元の式(2)で示す環状ペプ
チド−MAPとなり、該ペプチド−MAPが免疫系を活
性化し、抗体を産生し、エイズウイルスの感染を中和す
ることになる。
【0019】本発明のエイズワクチンは、経口剤或いは
非経口剤の形態で医薬組成物として用いることができ
る。経口剤の形態は、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル
剤、マイクロカプセル剤、液剤の形態が挙げられる。ま
た非経口剤の形態は、液剤の形態で主として注射液、或
いは座薬の形態で用いる。これらの製剤は、通常、周知
の製剤化補助成分、例えば、担体、賦形剤、結合剤、崩
壊剤、滑沢剤、安定剤、矯味矯臭剤等を添加することが
できる。
非経口剤の形態で医薬組成物として用いることができ
る。経口剤の形態は、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル
剤、マイクロカプセル剤、液剤の形態が挙げられる。ま
た非経口剤の形態は、液剤の形態で主として注射液、或
いは座薬の形態で用いる。これらの製剤は、通常、周知
の製剤化補助成分、例えば、担体、賦形剤、結合剤、崩
壊剤、滑沢剤、安定剤、矯味矯臭剤等を添加することが
できる。
【0020】その使用量は、症状、年齢により異なる
が、経口投与の場合には、一日当たり0.1〜1000
mg/kg体重を通常成人に対して投与することができ
る。
が、経口投与の場合には、一日当たり0.1〜1000
mg/kg体重を通常成人に対して投与することができ
る。
【0021】
【実施例】〔実施例1〕 (1)HIV−1第2受容体2種の第2小ループ形成キ
メラ環状ペプチドの合成 ペプチドの固相合成に用いられる樹脂は、各アミノ酸残
基の保護基を傷めず、弱酸でペプチドを遊離できる2−
クロロトリシルクロライド樹脂0.25mmol(36
8mg)を秤量して用いた。ペプチド合成はFmoc
(9−フルオレニルメトキシカルボニル)ケミストリー
に従って、次の1)〜12)の各Fmoc−側鎖保護ア
ミノ酸(1.0mmol)を用いて、ペプチド合成機に
より全自動でC末端から合成し、Fmoc−側鎖保護ペ
プチド樹脂を得た。
メラ環状ペプチドの合成 ペプチドの固相合成に用いられる樹脂は、各アミノ酸残
基の保護基を傷めず、弱酸でペプチドを遊離できる2−
クロロトリシルクロライド樹脂0.25mmol(36
8mg)を秤量して用いた。ペプチド合成はFmoc
(9−フルオレニルメトキシカルボニル)ケミストリー
に従って、次の1)〜12)の各Fmoc−側鎖保護ア
ミノ酸(1.0mmol)を用いて、ペプチド合成機に
より全自動でC末端から合成し、Fmoc−側鎖保護ペ
プチド樹脂を得た。
【0022】 1)Fmoc−Gly−OH 1.0mmol 2)Fmoc−L−Arg(Pmc)−OH 1.0mmol Pmc:2,2,5,7,8−ペンタメチルクロマン−6−スルホニル 3)Fmoc−L−Asp(OtBu)−OH 1.0mmol OtBu:o−t−ブチル 4)Fmoc−L−Asp(OtBu)−OH 1.0mmol 5)Fmoc−L−Ala−OH 1.0mmol 6)Fmoc−L−Glu(OtBu)−OH 1.0mmol 7)Fmoc−Gly−OH 1.0mmol 8)Fmoc−L−Glu(OtBu)−OH 1.0mmol 9)Fmoc−L−Lys(Boc)−OH 1.0mmol Boc:ベンジルオキシカルボニル 10)Fmoc−L−Gln(Trt)−OH 1.0mmol Trt:トリチル 11)Fmoc−L−Ser(tBu)−OH 1.0mmol tBu:t−ブチル 12)Fmoc−L−Asp(OBzl)−OH 1.0mmol OBzl:O−ベンジル 前記工程で得られた保護ペプチド樹脂(300mg)を
酢酸/トリフロロエタノール/ジクロロメタン(1:
1:8)混液5mlを加え、室温で30分撹拌し、濾過
して弱酸で遊離した側鎖保護ペプチドと樹脂に分け、常
法に従って濾液にエーテルを加えて、生じた沈殿に適当
量アセトニトリルを加えて凍結乾燥した。この側鎖保護
直鎖ドデカペプチドのC末端Glyのカルボキシル基と
アミノ末端Asp(OBzl)のアミノ基を結合させ、
環状ドデカペプチドを次のように合成した。
酢酸/トリフロロエタノール/ジクロロメタン(1:
1:8)混液5mlを加え、室温で30分撹拌し、濾過
して弱酸で遊離した側鎖保護ペプチドと樹脂に分け、常
法に従って濾液にエーテルを加えて、生じた沈殿に適当
量アセトニトリルを加えて凍結乾燥した。この側鎖保護
直鎖ドデカペプチドのC末端Glyのカルボキシル基と
アミノ末端Asp(OBzl)のアミノ基を結合させ、
環状ドデカペプチドを次のように合成した。
【0023】側鎖保護直鎖ドデカペプチド130mgを
10%トリフロロエタノールを含むジメチルホルムアミ
ド溶液に溶かし、ベンゾトリアゾール−1−オキシ−ト
リス−(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオ
ロフォスフェート(略語:BOP)をペプチドの5倍量
加えて24時間、室温で放置し反応させ、常法に従って
側鎖保護環状ペプチド80mgを得た。
10%トリフロロエタノールを含むジメチルホルムアミ
ド溶液に溶かし、ベンゾトリアゾール−1−オキシ−ト
リス−(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオ
ロフォスフェート(略語:BOP)をペプチドの5倍量
加えて24時間、室温で放置し反応させ、常法に従って
側鎖保護環状ペプチド80mgを得た。
【0024】この側鎖保護環状ドデカペプチドをジメチ
ルホルムアミド10mlに溶解し、パラジウム炭素50
mgを加えて水素ガスで24時間接触還元し、常法に従
ってカルボキシメチル側鎖保護環状ドデカペプチド(1
5mg)を得た。なお、環状ドデカペプチドの確認は全
保護基を常法により、脱保護し、レーザーマス(MAL
DI−TOF型質量分析計)で確認した。下記の表1に
レーザーマスによる環状ペプチド及び側鎖(非環状)ペ
プチドの理論値及び実測値を示した。図2に、環状ペプ
チド及び側鎖(非環状)ペプチドのMALDI TOF
型質量分析スペクトルを示す。この結果(脱水縮合よ
り、環を形成し、水分子質量18が減少する)より環状
ドデカペプチドを確認した。
ルホルムアミド10mlに溶解し、パラジウム炭素50
mgを加えて水素ガスで24時間接触還元し、常法に従
ってカルボキシメチル側鎖保護環状ドデカペプチド(1
5mg)を得た。なお、環状ドデカペプチドの確認は全
保護基を常法により、脱保護し、レーザーマス(MAL
DI−TOF型質量分析計)で確認した。下記の表1に
レーザーマスによる環状ペプチド及び側鎖(非環状)ペ
プチドの理論値及び実測値を示した。図2に、環状ペプ
チド及び側鎖(非環状)ペプチドのMALDI TOF
型質量分析スペクトルを示す。この結果(脱水縮合よ
り、環を形成し、水分子質量18が減少する)より環状
ドデカペプチドを確認した。
【0025】
【表1】
【0026】(2)環状ドデカペプチド−MAP(略
語:CDP−MAP)からなる免疫抗原の調製 カルボキシメチル側鎖保護環状ドデカペプチド(略語:
CM−SBCDP)のカルボキシル基とMAP−樹脂の
4分枝ポリリジンのアミノ基をBOP法により次のよう
にして結合させた。
語:CDP−MAP)からなる免疫抗原の調製 カルボキシメチル側鎖保護環状ドデカペプチド(略語:
CM−SBCDP)のカルボキシル基とMAP−樹脂の
4分枝ポリリジンのアミノ基をBOP法により次のよう
にして結合させた。
【0027】MAP−樹脂(0.46mmol 4分枝
ポリリジン/樹脂)70mg(32μmol)をジメチ
ルホルムアミドで膨潤させ、20%ピペリジン/ジメチ
ルホルムアミド(略語:DMF)10mlで3回、MA
P−樹脂の脱保護(脱Fmoc)を行い、イソプロパノ
ール5mlで3 回洗浄し、イソプロパノールを除去して
4分枝ポリリジンのアミノ末端を露出させた。このMA
P−樹脂にカルボキシメチル側鎖保護環状ドデカペプチ
ドジメチルホルムアミド溶液10ml(32μmol)
を加え、BOP法で結合させた。側鎖保護環状ドデカペ
プチド(略語:SBCDP)−MAP−樹脂に対して常
法に従ってトリフルオロ酢酸(略語:TFA)でペプチ
ドを切り離し、環状ドデカペプチド−MAP(略語:C
DP−MAP)12mgを得て、抗環状ドデカペプチド
(略語:Anti−CDP)モノクローナル抗体を調製
するための免疫抗原とした。
ポリリジン/樹脂)70mg(32μmol)をジメチ
ルホルムアミドで膨潤させ、20%ピペリジン/ジメチ
ルホルムアミド(略語:DMF)10mlで3回、MA
P−樹脂の脱保護(脱Fmoc)を行い、イソプロパノ
ール5mlで3 回洗浄し、イソプロパノールを除去して
4分枝ポリリジンのアミノ末端を露出させた。このMA
P−樹脂にカルボキシメチル側鎖保護環状ドデカペプチ
ドジメチルホルムアミド溶液10ml(32μmol)
を加え、BOP法で結合させた。側鎖保護環状ドデカペ
プチド(略語:SBCDP)−MAP−樹脂に対して常
法に従ってトリフルオロ酢酸(略語:TFA)でペプチ
ドを切り離し、環状ドデカペプチド−MAP(略語:C
DP−MAP)12mgを得て、抗環状ドデカペプチド
(略語:Anti−CDP)モノクローナル抗体を調製
するための免疫抗原とした。
【0028】(3)抗環状ドデカペプチド(Anti−
CDP)モノクローナル抗体を調製するためのアッセイ
用抗原であるCDP−ピン樹脂(クラウン樹脂)の調製 抗CDP単クローン抗体を培養液上清から効率よく作出
するためのアッセイ用抗原は、次のようにして調製し
た。エピトープスキャニングキットマニュアル(Chiron
Mimotopes Pty Ltd, Clayton,Victoria,Australia
)に従って、側鎖保護環状ドデカペプチドをピン樹脂
(クラウン樹脂)の先端のβ−Alaに結合させて、C
DP−ピン樹脂(クラウン樹脂)を得た。
CDP)モノクローナル抗体を調製するためのアッセイ
用抗原であるCDP−ピン樹脂(クラウン樹脂)の調製 抗CDP単クローン抗体を培養液上清から効率よく作出
するためのアッセイ用抗原は、次のようにして調製し
た。エピトープスキャニングキットマニュアル(Chiron
Mimotopes Pty Ltd, Clayton,Victoria,Australia
)に従って、側鎖保護環状ドデカペプチドをピン樹脂
(クラウン樹脂)の先端のβ−Alaに結合させて、C
DP−ピン樹脂(クラウン樹脂)を得た。
【0029】(4)モノクローナル抗体産生ハイブリド
ーマの調製 免疫抗原ペプチドとして環状ドデカペプチド−MAPを
用いてBal/cマウスを基礎免疫し、常法に従い骨髄
腫細胞(P3U1)とポリエチレングリコールを用いて
細胞融合を行った。融合後、HAT培地で選別培養し、
ハイブリドーマ細胞がコロニーを形成したウエルについ
て、その培養上清中の抗体価を抗原ペプチドを用いたマ
ルチ−ピンエライザ法により測定し、抗体陽性と判断し
た細胞群を限外希釈により2回クローニングを行い、モ
ノクローナル抗体産生ハイブリドーマを常法に従い確立
した。基礎免疫は、免疫抗原ペプチド凍結乾燥品を1m
g/mlの濃度でPBS(−)に溶解し、これと免疫賦
活化剤であるFreund完全アジュバンド(FCA)
またはFreund不完全アジュバンド(FIA)と
1:1.2〜1:1.4の比率で混和し、調和したエマ
ルジョンを用いた。このエマルジョンを1週間毎に1
回、計4回400μl/マウスの用量で腹腔投与を行っ
た。最初の2回はFCA、後の2回はFIAとのエマル
ジョンを用いた。最終免疫は、基礎免疫終了後1カ月経
過してから、免疫抗原ペプチド(MAP)凍結乾燥品を
200μg/mlの濃度でPBS(−)に溶解したもの
を用い、200μl/マウスの用量で尾静脈より投与し
た。
ーマの調製 免疫抗原ペプチドとして環状ドデカペプチド−MAPを
用いてBal/cマウスを基礎免疫し、常法に従い骨髄
腫細胞(P3U1)とポリエチレングリコールを用いて
細胞融合を行った。融合後、HAT培地で選別培養し、
ハイブリドーマ細胞がコロニーを形成したウエルについ
て、その培養上清中の抗体価を抗原ペプチドを用いたマ
ルチ−ピンエライザ法により測定し、抗体陽性と判断し
た細胞群を限外希釈により2回クローニングを行い、モ
ノクローナル抗体産生ハイブリドーマを常法に従い確立
した。基礎免疫は、免疫抗原ペプチド凍結乾燥品を1m
g/mlの濃度でPBS(−)に溶解し、これと免疫賦
活化剤であるFreund完全アジュバンド(FCA)
またはFreund不完全アジュバンド(FIA)と
1:1.2〜1:1.4の比率で混和し、調和したエマ
ルジョンを用いた。このエマルジョンを1週間毎に1
回、計4回400μl/マウスの用量で腹腔投与を行っ
た。最初の2回はFCA、後の2回はFIAとのエマル
ジョンを用いた。最終免疫は、基礎免疫終了後1カ月経
過してから、免疫抗原ペプチド(MAP)凍結乾燥品を
200μg/mlの濃度でPBS(−)に溶解したもの
を用い、200μl/マウスの用量で尾静脈より投与し
た。
【0030】脾細胞の調製及び細胞融合 脾細胞の調製及び細胞融合は常法に従って行った。最終
免疫から3〜4日後にマウスを瀉血致死させ、脾細胞を
摘出し、HBSS中でほぐして、溶血バッファー処理及
び遠沈により赤血球を除去したものを脾細胞とした。P
3U1:脾細胞=1:8〜1:10の比率で混合し遠沈
を行い、得られたペレットにポリエチレングリコール溶
液を添加することで融合を行った。融合処理後、HAT
培地に穏やかに懸濁したものを48ウエルプレートにま
き、370℃で融合細胞がコロニーを形成するまで培養
を行った。
免疫から3〜4日後にマウスを瀉血致死させ、脾細胞を
摘出し、HBSS中でほぐして、溶血バッファー処理及
び遠沈により赤血球を除去したものを脾細胞とした。P
3U1:脾細胞=1:8〜1:10の比率で混合し遠沈
を行い、得られたペレットにポリエチレングリコール溶
液を添加することで融合を行った。融合処理後、HAT
培地に穏やかに懸濁したものを48ウエルプレートにま
き、370℃で融合細胞がコロニーを形成するまで培養
を行った。
【0031】抗体産生ハイブリドーマのスクリーニン
グ 特異抗体産生ハイブリドーマのスクリーニングは、免疫
抗原ペプチドを固相化抗原として用いるエライザ法によ
る一次スクリーニング及びマルチ−ピンペプチドを固相
化抗原として用いる二次スクリーニングを連続して行う
ことにより、目的ハイブリドーマを選別した。エライザ
には、一次抗体としてハイブリドーマの培養上清、二次
抗体としてペルオキシダーゼ(POD)標識抗マウスI
gG、発色基質としてTMBZ(3 ,3 ’,5 ,5 ’一
テトラメチルベンジジン)、及び発色停止液として0.
3N H2 SO4 を用い、主波長450nm、参照波長
630nmの吸光度を測定した。
グ 特異抗体産生ハイブリドーマのスクリーニングは、免疫
抗原ペプチドを固相化抗原として用いるエライザ法によ
る一次スクリーニング及びマルチ−ピンペプチドを固相
化抗原として用いる二次スクリーニングを連続して行う
ことにより、目的ハイブリドーマを選別した。エライザ
には、一次抗体としてハイブリドーマの培養上清、二次
抗体としてペルオキシダーゼ(POD)標識抗マウスI
gG、発色基質としてTMBZ(3 ,3 ’,5 ,5 ’一
テトラメチルベンジジン)、及び発色停止液として0.
3N H2 SO4 を用い、主波長450nm、参照波長
630nmの吸光度を測定した。
【0032】目的抗体産生ハイブリドーマのクローニ
ング スクリーニングアッセイで高い抗体価を示したモノクロ
ーナルハイブリドーマ株を、1個/ウエルになるように
限外希釈を行い、マウス胸腺より調製した支持細胞とと
もに96ウエルプレートにまき培養を行った。2回クロ
ーニング操作を行ない得られたモノクローナル細胞群に
関して、抗原ペプチドを用いたマルチピンエライザによ
るスクリーニングを行ない、両者のエライザにおいて最
も高い抗体価を示した細胞株をモノクローナル抗体産生
ハイブリドーマとし、その培養上清からモノクローナル
抗体を常法にしたがって精製した。本モノクローナル抗
体のサブクラスはIgMκであった。このハイブリドー
マは、平成11年2月3日に工業技術院生命工学技術研
究所に受託番号FERM P−17198として寄託さ
れている。確立した細胞は拡張し、培養後、液体窒素タ
ンク中で凍結保存した。
ング スクリーニングアッセイで高い抗体価を示したモノクロ
ーナルハイブリドーマ株を、1個/ウエルになるように
限外希釈を行い、マウス胸腺より調製した支持細胞とと
もに96ウエルプレートにまき培養を行った。2回クロ
ーニング操作を行ない得られたモノクローナル細胞群に
関して、抗原ペプチドを用いたマルチピンエライザによ
るスクリーニングを行ない、両者のエライザにおいて最
も高い抗体価を示した細胞株をモノクローナル抗体産生
ハイブリドーマとし、その培養上清からモノクローナル
抗体を常法にしたがって精製した。本モノクローナル抗
体のサブクラスはIgMκであった。このハイブリドー
マは、平成11年2月3日に工業技術院生命工学技術研
究所に受託番号FERM P−17198として寄託さ
れている。確立した細胞は拡張し、培養後、液体窒素タ
ンク中で凍結保存した。
【0033】(5)抗HIV活性の測定 抗HIV活性は前田らの方法(Y.Maeda, et al.12th W
orld AIDS ConferenceGeneva, Abstract P4, June 28-J
uly 3, 1998)に従って測定した。本発明者が作出した
抗CDPモノクローナル抗体を産生する細胞の培養液及
びその対照として本抗体を産生しない同細胞の同条件下
における培養液を用いた。本抗体を含む培養液(200
ml)は、HIV−1ウイルスの感染率を対照と比較し
て、30分で対照の61%、60分で35%に低下さ
せ、HIV−1ウイルスの感染性を阻害することが認め
られた。
orld AIDS ConferenceGeneva, Abstract P4, June 28-J
uly 3, 1998)に従って測定した。本発明者が作出した
抗CDPモノクローナル抗体を産生する細胞の培養液及
びその対照として本抗体を産生しない同細胞の同条件下
における培養液を用いた。本抗体を含む培養液(200
ml)は、HIV−1ウイルスの感染率を対照と比較し
て、30分で対照の61%、60分で35%に低下さ
せ、HIV−1ウイルスの感染性を阻害することが認め
られた。
【0034】
【発明の効果】本発明の環状ペプチドは、新規化合物で
あり、CXCR4及び/又はCCR5と呼ばれ第2受容
体を介してHIV−1ウイルス感染を中和させることが
できる中和抗体(抗HIV−1ウイルス活性のある抗
体)を生体内で産出させるための抗原として有用であ
り、また、エイズワクチンの有効成分として有用であ
る。
あり、CXCR4及び/又はCCR5と呼ばれ第2受容
体を介してHIV−1ウイルス感染を中和させることが
できる中和抗体(抗HIV−1ウイルス活性のある抗
体)を生体内で産出させるための抗原として有用であ
り、また、エイズワクチンの有効成分として有用であ
る。
【0035】
【配列表】 <110> Nissui Pharmaceutical Co., Ltd. <120> Cyclo dodecapeptide and aids vaccine <130> NSM0034 <160> 1 <210> 1 <211> 12 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> peptide <221> chain <300> <301> Shozo Shoji <302> Synthesis of Cyclo-oligo peptide and its biological aictivity <303> Japan Pharmacology Academy Kyushu branch Mass meeting Lecture summary collection <306> 43 <307> 1998-11-10 <400> Arg Asp Asp Ala Glu Gly Glu Lys Gln Ser Asp Gly 5 10
【図1】T−細胞系の第2受容体タンパク質分子の細胞
膜上の配置(左上段)と、マクロファージ系細胞の第2
受容体タンパク質分子の該細胞膜上の配置(右上段)
と、これらの第2受容体タンパク質分子の各第2小ルー
プのペプチドの配列を基にして合成した本発明の環状ド
デカペプチドを示す。
膜上の配置(左上段)と、マクロファージ系細胞の第2
受容体タンパク質分子の該細胞膜上の配置(右上段)
と、これらの第2受容体タンパク質分子の各第2小ルー
プのペプチドの配列を基にして合成した本発明の環状ド
デカペプチドを示す。
【図2】環状ペプチド及び側鎖(非環状)ペプチドのM
ALDI−TOF型質量分析スペクトルを示す。
ALDI−TOF型質量分析スペクトルを示す。
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月17日(1999.9.1
7)
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】側鎖保護直鎖ドデカペプチド130mgを
10%トリフロロエタノールを含むジメチルホルムアミ
ド溶液に溶かし、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキ
シ−トリス−(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサ
フルオロフォスフェート(略語:BOP)をペプチドの
5倍量加えて24時間、室温で放置し反応させ、常法に
従って側鎖保護環状ペプチド80mgを得た。
10%トリフロロエタノールを含むジメチルホルムアミ
ド溶液に溶かし、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキ
シ−トリス−(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサ
フルオロフォスフェート(略語:BOP)をペプチドの
5倍量加えて24時間、室温で放置し反応させ、常法に
従って側鎖保護環状ペプチド80mgを得た。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】脾細胞の調製及び細胞融合 脾細胞の調製及び細胞融合は常法に従って行った。最終
免疫から3〜4日後にマウスを瀉血致死させ、脾細胞を
摘出し、HBSS中でほぐして、溶血バッファー処理及
び遠沈により赤血球を除去したものを脾細胞とした。P
3U1:脾細胞=1:8〜1:10の比率で混合し遠沈
を行い、得られたペレットにポリエチレングリコール溶
液を添加することで融合を行った。融合処理後、HAT
培地に穏やかに懸濁したものを48ウエルプレートにま
き、37℃で融合細胞がコロニーを形成するまで培養を
行った。
免疫から3〜4日後にマウスを瀉血致死させ、脾細胞を
摘出し、HBSS中でほぐして、溶血バッファー処理及
び遠沈により赤血球を除去したものを脾細胞とした。P
3U1:脾細胞=1:8〜1:10の比率で混合し遠沈
を行い、得られたペレットにポリエチレングリコール溶
液を添加することで融合を行った。融合処理後、HAT
培地に穏やかに懸濁したものを48ウエルプレートにま
き、37℃で融合細胞がコロニーを形成するまで培養を
行った。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】抗体産生ハイブリドーマのスクリーニン
グ 特異抗体産生ハイブリドーマのスクリーニングは、免疫
抗原ペプチドを固相化抗原として用いるエライザ法によ
る一次スクリーニング及びマルチ−ピンペプチドを固相
化抗原として用いる二次スクリーニングを連続して行う
ことにより、目的ハイブリドーマを選別した。エライザ
には、一次抗体としてハイブリドーマの培養上清、二次
抗体としてペルオキシダーゼ(POD)標識抗マウスI
gG、発色基質としてTMBZ(3 ,3 ’,5 ,5 ’−
テトラメチルベンジジン)、及び発色停止液として0.
3N H2 SO4 を用い、主波長450nm、参照波長
630nmの吸光度を測定した。
グ 特異抗体産生ハイブリドーマのスクリーニングは、免疫
抗原ペプチドを固相化抗原として用いるエライザ法によ
る一次スクリーニング及びマルチ−ピンペプチドを固相
化抗原として用いる二次スクリーニングを連続して行う
ことにより、目的ハイブリドーマを選別した。エライザ
には、一次抗体としてハイブリドーマの培養上清、二次
抗体としてペルオキシダーゼ(POD)標識抗マウスI
gG、発色基質としてTMBZ(3 ,3 ’,5 ,5 ’−
テトラメチルベンジジン)、及び発色停止液として0.
3N H2 SO4 を用い、主波長450nm、参照波長
630nmの吸光度を測定した。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】(5)抗HIV活性の測定 抗HIV活性は前田らの方法(Y.Maeda, et al.12th W
orld AIDS ConferenceGeneva, Abstract P4, June 28-J
uly 3, 1998)に従って測定した。本発明者が作出した
抗CDPモノクローナル抗体を産生する細胞の培養液及
びその対照として本抗体を産生しない同細胞の同条件下
における培養液を用いた。本抗体を含む培養液(200
μl)は、HIV−1ウイルスの感染率を対照と比較し
て、30分で対照の61%、60分で35%に低下さ
せ、HIV−1ウイルスの感染性を阻害することが認め
られた。
orld AIDS ConferenceGeneva, Abstract P4, June 28-J
uly 3, 1998)に従って測定した。本発明者が作出した
抗CDPモノクローナル抗体を産生する細胞の培養液及
びその対照として本抗体を産生しない同細胞の同条件下
における培養液を用いた。本抗体を含む培養液(200
μl)は、HIV−1ウイルスの感染率を対照と比較し
て、30分で対照の61%、60分で35%に低下さ
せ、HIV−1ウイルスの感染性を阻害することが認め
られた。
Claims (6)
- 【請求項1】 アミノ酸配列Glu−Ala−Asp−
Asp−Argを含むペプチド及びアミノ酸配列Ser
−Gln−Lys−Glu−Glyを含むペプチドから
選ばれた1種又は2種のペプチドを連続した構成鎖とし
て含む環状ペプチド。 - 【請求項2】 下記の式で示される環状ペプチド。 【化1】
- 【請求項3】 前記環状ペプチドに含まれるカルボキシ
ル基、アミノ基及び水酸基から選ばれた活性基が置換基
に結合されている請求項1又は2記載の環状ペプチド。 - 【請求項4】 前記置換基が、 CH3 (CH2 )n −COOHの脂肪酸残基(n:0−
20)、及びCH3 (CH2 )n −OHのアルコール残
基(n:0−20)、並びにこれらの化合物残基の不飽
和化合物残基から選ばれたものである請求項3記載の環
状ペプチド。 - 【請求項5】 請求項1記載の環状ペプチドを有効成分
とするエイズワクチン。 - 【請求項6】 請求項2記載の環状ペプチドを有効成分
とするエイズワクチン。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11032990A JP2000229997A (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 環状ペプチド及びエイズワクチン |
| CA002362525A CA2362525A1 (en) | 1999-02-10 | 1999-11-05 | Cyclic peptides and aids vaccines |
| US09/889,845 US7378490B1 (en) | 1999-02-10 | 1999-11-05 | Cyclic peptides and aids vaccines |
| PCT/JP1999/006174 WO2000047609A1 (en) | 1999-02-10 | 1999-11-05 | Cyclic peptides and aids vaccines |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11032990A JP2000229997A (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 環状ペプチド及びエイズワクチン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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