JP2000230576A - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ

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JP2000230576A
JP2000230576A JP11031779A JP3177999A JP2000230576A JP 2000230576 A JP2000230576 A JP 2000230576A JP 11031779 A JP11031779 A JP 11031779A JP 3177999 A JP3177999 A JP 3177999A JP 2000230576 A JP2000230576 A JP 2000230576A
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holding member
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rotating member
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Yuichi Aoki
祐一 青木
Hiroyasu Sakamoto
博康 坂本
Junichi Oguchi
純一 大口
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Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アーマチャ吸引時の衝撃を緩和するために適
した設計を可能とし、アーマチャ吸引時の作動音を十分
低減可能にする。 【解決手段】 アーマチャ8に対向して配置された磁性
体からなる摩擦板4を、回転部材1の軸方向に変位可能
に保持部材(板ばね)40にて保持し、電磁コイル2の
非通電時に、摩擦板4を回転部材1よりもアーマチャ8
側に所定量δ突出させる。これによると、アーマチャ吸
引時には、板ばね40の弾性変形による緩衝作用により
アーマチャ8吸引時の衝撃が緩和され、作動音が低減す
る。しかも、板ばね40は上記の緩衝作用を得るための
専用の部材であるから、緩衝作用に適した弾性力が得ら
れるように、その材質、寸法、形状等を設計することが
可能であり、それにより作動音を従来よりも一層低減す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動力伝達を断続する
電磁クラッチに関し、特にアーマチャ吸引時の作動音の
低減に関するもので、自動車用空調装置の冷凍サイクル
の圧縮機駆動用として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁クラッチは、回転駆動される
ロータと、このロータに対向配置されたアーマチャと、
電磁吸引力を発生する電磁コイルとを有し、電磁コイル
の電磁吸引力によりアーマチャがロータに吸着されて、
動力を伝達するようになっている。
【0003】また、ロータの摩擦面に摩擦材を組み付け
たものもあり、この摩擦材は、繊維を基材として金属粉
や黒鉛等を混合しバインダーにより加熱成形したもの
で、金属よりも摩擦係数が大きく、従って伝達トルクの
向上のために用いられている。そして、特許第2808
895号公報に記載の電磁クラッチは、上記のように摩
擦材を組み付けたものにおいて、摩擦材をロータの摩擦
面からアーマチャ側に少量突出させることにより、アー
マチャ吸引時にアーマチャを摩擦材に最初に当て、摩擦
材の弾性変形を利用してアーマチャ吸引時の衝撃を緩和
し、作動音の低減を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、摩擦材
使用の本来の目的は伝達トルクの向上であるため、摩擦
材は摩擦係数の高いものが選定され、また、摩擦材の寸
法や形状等も伝達トルクとの関連で決められる。このよ
うな制約があるため、摩擦材の材質、寸法、形状等を、
アーマチャ吸引時の衝撃を緩和するために最適なものと
することは困難である。従って、上記公報のものでは、
アーマチャ吸引時の作動音を十分低減することができな
いという問題があった。
【0005】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
アーマチャ吸引時の衝撃を緩和するために適した設計を
可能とし、アーマチャ吸引時の作動音を十分低減可能に
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1〜5記載の発明では、電磁コイル(2)の
非通電時に、回転部材(1)よりもアーマチャ(8)側
に突出して配置された磁性体からなる摩擦板(4)と、
摩擦板(4)を回転部材(1)に軸方向に変位可能に保
持する、弾性を有する保持部材(40、50)とを有す
ることを特徴としている。
【0007】これによると、アーマチャ吸引時にはアー
マチャ(8)は回転部材(1)に当たる前に摩擦板
(4)に当たり、保持部材(40、50)を弾性変形さ
せつつアーマチャおよび摩擦板(4)が回転部材(1)
の軸方向に変位し、この保持部材(40、50)の弾性
変形による緩衝作用によりアーマチャ吸引時の衝撃が緩
和される。従って、アーマチャ吸引時の作動音を低減す
ることができる。
【0008】しかも、保持部材(40、50)は上記の
緩衝作用を得るための専用の部材であるから、緩衝作用
に適した弾性力が得られるように、その材質、寸法、形
状等を設計することが容易であり、それにより作動音を
従来よりも一層効果的に低減することができる。また、
請求項2記載の発明では、回転部材(1)を、内周円筒
部(1b)と、外周円筒部(1c)と、この両円筒部
(1b、1c)の間に形成された環状の凹部(1d)と
を有する断面形状に形成し、凹部(1d)の開口部をア
ーマチャ(8)に対向させ、凹部(1d)内に、電磁コ
イル(2)、摩擦板(4)および保持部材(40、5
0)を配置することを特徴としている。
【0009】これによると、回転部材(1)と電磁コイ
ル(2)とが一体に回転する形式の電磁クラッチにおけ
る環状の凹部(1d)内のスペースを利用して、緩衝作
用を行うための摩擦板(4)および保持部材(40、5
0)を配置しているから、電磁クラッチの大型化を招く
ことなく実施することができる。なお、保持部材は、請
求項3のように金属製の板ばね(40)であってもよい
し、請求項4のようにエラストマよりなるものでもよ
い。
【0010】また、請求項5記載の発明では、エラスト
マよりなる保持部材(50)にて電磁コイル(2)を回
転部材(1)に固定することを特徴としている。これに
よると、電磁コイル(2)および摩擦板(4)の両方を
保持部材(50)で保持,固定するため、組み付け工数
や部品点数の低減が可能である。また、請求項6記載の
発明では、アーマチャ(8)に対向する位置で回転部材
(1)に配設されたエラストマよりなる保持部材(5
0)を備え、この保持部材(50)を、電磁コイル
(2)の非通電時に回転部材(1)よりもアーマチャ
(8))側に突出させたことを特徴としている。
【0011】これによると、アーマチャ吸引時にはアー
マチャ(8)は回転部材(1)に当たる前に保持部材
(50)に当たり、その際保持部材(50)の弾性変形
による緩衝作用によりアーマチャ吸引時の衝撃が緩和さ
れる。従って、アーマチャ吸引時の作動音を低減するこ
とができる。しかも、保持部材(50)は緩衝作用に適
した弾性力が得られるように、その材質等を選定するこ
とができ、それにより作動音を従来よりも一層効果的に
低減することができる。
【0012】さらに、保持部材(50)は摩擦板(4)
よりも軟らかく設定されるため、アーマチャ(8)と保
持部材(50)とが当たる際の音も低減することができ
る。なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施
形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明の
実施の形態を図に基づいて説明する。図1〜図6は本発
明の第1実施形態を示すもので、1は駆動側ロータで、
その外周部に多重Vベルトが係合される多重V溝を持っ
たプーリ部1aが一体に設けられている。駆動側ロータ
1は、図示しないベルトを介して自動車エンジンから回
転力を受けて回転する駆動側回転部材であって、低炭素
鋼のような鉄系金属(強磁性体)で断面コの字形状の2
重リング形状に成形されている。
【0014】この駆動側ロータ1の内周円筒部1bと外
周円筒部1cの間には環状の凹部1dが形成されてお
り、また、ロータ1の半径方向の側面、すなわち、内周
円筒部1bと外周円筒部1cの軸方向端部には摩擦面1
eが形成されている。2は電磁吸引力を発生する電磁コ
イルで、駆動側ロータ1の凹部1d内に設置されてい
る。この電磁コイル2は樹脂製の巻枠2a上に巻線され
た状態で、凹部1dに成形された樹脂部材3により上記
凹部1dに対して絶縁固定されている。従って、電磁コ
イル2は駆動側ロータ1と一体に回転するようになって
いる。
【0015】4は低炭素鋼のような鉄系金属(強磁性
体)からなる平板のリング状の摩擦板で、駆動側ロータ
1の凹部1d内において、この凹部1dの開口部側に配
置されている。この摩擦板4は、摩擦板4にスポット溶
接された板ばね(保持部材)40にて軸方向(図1左右
方向)に変位可能に保持されている。板ばね40はステ
ンレス(非磁性体)等のばね材よりなり、図4に示すよ
うにリング状の本体部40aの外周側に複数(本例では
3個)の突起部40bを等間隔に一体成形している。こ
の複数の突起部40bをロータ1の外周円筒部1cの環
状溝部1f(図1、2、3参照)に挿入、支持させる。
また、突起部40bは溶接等の手段にてロータ1の外周
円筒部1cに固着している。
【0016】図3は摩擦板4および板ばね40のロータ
1への組付状態を示しており、ロータ1の凹部1d内に
電磁コイル2部が樹脂部材3により絶縁固定された後
に、予め一体化された摩擦板4および板ばね40がロー
タ1に対して組付けられる。そして、図2に示すよう
に、突起部40bが環状溝部1fの側壁面に当接して摩
擦板4および板ばね40の軸方向の位置決めが行われ、
また、図2、3に示すように、突起部40bの外周端が
環状溝部1fの外周壁に当接して摩擦板4および板ばね
40の径方向の位置決めが行われる。なお、摩擦板4お
よび板ばね40の円周方向の位置決めは特に行う必要が
ないので、円周方向の位置決め手段は設けてない。
【0017】ここで、図1に示すように、電磁コイル2
の非通電時には、摩擦板4の摩擦面4aがロータ1の摩
擦面1eよりもアーマチャ(詳細後述)8側に所定量δ
(例えば0.01〜0.20mm)突出するように、摩
擦板4の軸方向の位置決めが行われている。5は従動側
機器(回転機械)である圧縮機で、6は圧縮機5のう
ち、電磁クラッチ側に位置するフロントハウジングであ
る。このフロントハウジング6はアルミニウム系金属か
らなり、その軸方向外方に円筒状に突出するボス部6a
を中心部に一体成形している。ここで、圧縮機5は自動
車用空調装置の冷凍サイクルの冷媒圧縮用のものであっ
て、公知の斜板型、ベーン型、スクロール型等のいずれ
のタイプでもよい。
【0018】7は駆動側ロータ1をフロントハウジング
6のボス部6a上に回転自在に支持する軸受であり、こ
の軸受7は本例では駆動側ロータ1の内周面に固定され
た外輪7aと、ボス部6aの外周面に固定された内輪7
bと、この両者7a、7bの間に転動自在に保持された
ボール7cとを有する転がり軸受から構成されている。
【0019】8はロータ1の摩擦面1eおよび摩擦板4
に対向配設されたアーマチャで、リング状の平板形状に
低炭素鋼のような鉄系金属(強磁性体)で形成されてい
る。このアーマチャ8は電磁コイル2の非通電時にはロ
ータ1の摩擦面1eおよび摩擦板4の摩擦面4aから所
定の微小距離離れた位置(図1、2に示す位置)に板ば
ね(弾性連結部材)9のばね力で保持されるようになっ
ている。この板ばね9は細長の薄板状のものであり、ア
ーマチャ8の円周方向に複数個配置され、各板ばね9の
一端部は図示しないリベットによりアーマチャ8に連結
され、各板ばね9の他端部はリベット10によりハブ1
1に連結されている。
【0020】ここで、アーマチャ8の径方向において、
摩擦板4の中間に対向する部位には、円周方向に延びる
円弧状の溝8aが磁気遮断部として複数個形成してあ
り、この溝8aの形成によって電磁コイル2の磁気回路
Bを図1、2に示すようにアーマチャ8の径方向中間部
で摩擦板4との間で屈曲させる。ハブ11は鉄系金属に
て半径方向に延びる円板部11aと中心円筒部11bと
を有する形状に成形されており、円板部11aの外周側
にはゴム等の弾性体からなるストッパー部材12が装着
され、このストッパー部材12にてアーマチャ8の軸方
向位置(コイル非通電時の位置)を規定する。
【0021】ハブ11の中心円筒部11bは、圧縮機5
の回転軸13にスプライン結合等により回り止めして嵌
合している。そして、回転軸13の先端部のネジ穴にボ
ルト14をネジ込むことによりハブ11の内周鍔部11
cを回転軸13の段部との間に挟み込んで、ハブ11を
回転軸13に一体に連結している。次に、ロータ1とと
もに回転する電磁コイル2への通電路の構成を説明する
と、この通電路構成において、軸受7を支持する圧縮機
ボス部6aの内周側に、スリップリング19、20とブ
ラシ22、23とを持つ摺動通電機構を配置している。
【0022】この摺動通電機構の配置レイアウトは、具
体的には次のごとく構成されている。ロータ1の内周円
筒部1bのうち、電磁コイル2の内周側で、アーマチャ
8側の部位には溝部1h、1iを形成して、電磁コイル
2の両端部に電気接続された正極側、負極側の2本のリ
ード線16、17を所定間隔開けて、相互間の電気絶縁
を確保しつつ溝部1h、1i内を内周方向へ配線する。
なお、この2本のリード線16、17は、図1、2では
図示簡略化のために1本のみ示している。このリード線
16、17は本例では銅、アルミニウム等の導体金属を
そのまま露出させている裸線からなる。
【0023】そして、摩擦板4およびアーマチャ8の内
周側には樹脂等の電気絶縁材にて成形されたリング状の
保持板18が配置され、この保持板18の外周部には複
数の突起18aを形成し、この突起18aをロータ1の
内周円筒部1bの内周突出端1jに設けた凹部1k内に
嵌合係止することにより、保持板18がロータ1の内周
部に一体に保持され、ロータ1と一端に回転するように
してある。
【0024】この保持板18の内周側で、ボス部6a側
の面には同心状に正極側、負極側の2つのスリップリン
グ19、20が固着されている。図5に示すように、リ
ード線16、17の内周側の部位は保持板18の板厚内
部に埋設するように成形してあり、リード線16、17
の内周側端部はそれぞれ正極側、負極側のスリップリン
グ19、20に電気接続されている。
【0025】一方、圧縮機5の回転軸13に固定された
ハブ11の中心円筒部11bと、ボス部6aの内周面と
の間には円筒状の空間21が確保してあり、この空間2
1には正極側、負極側のブラシ22、23が配置してあ
る。このブラシ22、23は円筒状の形状であり、その
軸方向の両端には樹脂等の電気絶縁材で形成されたリン
グ状の保持部材24、25が配置されている。
【0026】この両保持部材24、25により円筒状の
ブラシ22、23相互の間に径方向の所定の間隔を保持
し、電気絶縁を図る。また、保持部材25の外周延長部
により外側のブラシ22とボス部6aの内周面との間の
電気絶縁を図っている。一方の保持部材24は保持板1
8に一体成形することができるが、別体部品を保持板1
8に固着してもよい。
【0027】さらに、内側のブラシ23の内周部から圧
縮機5側へ延びる円筒状の保持部材26が空間21内に
配置されており、この保持部材26も樹脂等の電気絶縁
材で形成され、この保持部材26の鍔部26aの外周部
には図6に示すように複数の突起26bを形成し、この
突起26bをボス部6aの内周面に設けた凹部6b内に
嵌合係止することにより、保持部材26はボス部6aの
内周部に保持されている。
【0028】なお、上記保持部材26の内周面とハブ1
1の中心円筒部11bの外周面との間には所定の間隔を
保持して、保持部材26がボス部6a側に固定されたま
まとする。この保持部材26の外周面とボス部6aの内
周面との間に上述した保持部材25が保持される。そし
て、この保持部材25と保持部材26の鍔部26aとの
間にブラシ22、23の弾性押圧部材としてコイルスプ
リング27が配置され、このコイルスプリング27のば
ね力でブラシ22、23をスリップリング19、20に
弾性的に押圧接触させている。正極側、負極側の2本の
リード線28、29の一端は保持部材25を貫通してブ
ラシ22、23に電気接続されている。この2本のリー
ド線28、29も図示の簡略化のために1本のみ図示し
ている。
【0029】この2本のリード線28、29は導体の周
囲を絶縁被覆で覆ったものであり、その他端部は保持部
材26の鍔部26aを貫通して鍔部26aの外部に露出
している。2本のリード線28、29のうち、この露出
端部にはスプリング作用を持つ曲げ部28a、29aが
形成してある。30は樹脂製のコネクタ本体であり、フ
ロントハウジング6の外表面上に成形されて固定される
ものであって、コネクタ本体30の内部には導電金属か
らなる細い平板状の2枚の接続端子31、32が所定間
隔を開けてフロントハウジング6の半径方向外方に向か
うように配設されている。この接続端子31、32も図
示の簡略化のために1枚のみ図示している。
【0030】この接続端子31、32には、保持部材2
6の鍔部26aと対向する面に平板部31a、32aを
配置して、この平板部31a、32aにリード線28、
29の曲げ部28a、29aが弾性的に圧接することに
より、リード線28、29と接続端子31、32との電
気接続を得るようにしてある。上記したリード線16、
17、スリップリング19、20、ブラシ22、23、
リード線28、29および接続端子31、32により、
電磁コイル2の通電路を構成している。コネクタ本体3
0の接続端子31、32は電磁クラッチの断続(すなわ
ち圧縮機5の作動の断続)を制御する外部制御回路(図
示せず)に電気接続される。
【0031】次に、上記構成において作動を説明する。
ロータ1は、軸受7によってフロントハウジング6のボ
ス部6aの外周面上で回転自在に支持されているので、
図示しない自動車エンジンが運転されると、エンジンの
クランクプーリの回転がベルト(図示せず)を介してプ
ーリ1aに伝達され、ロータ1、電磁コイル2、摩擦板
4および板ばね40は常時回転する。
【0032】ロータ1等の回転に伴って、リード線1
6、17、保持板18、保持部材24およびスリップリ
ング19、20も一緒に回転する。これに対し、ブラシ
22、23、保持部材25、26、コイルスプリング2
7、およびリード線28、29はすべてボス部6a側に
保持されて、固定されている。従って、回転するスリッ
プリング19、20に対してブラシ22、23の軸方向
の一端面がコイルスプリング27のばね力で圧接し、摺
動することになる。
【0033】上記の状態において、圧縮機5を作動させ
るため、外部制御回路からコネクタ本体30の接続端子
31、32に車載電源の電圧が印加されると、上記した
部材(16、17、19、20、22、23、28、2
9)から構成される通電路を介して電磁コイル2に通電
される。すると、ロータ1とアーマチャ8との間に構成
される磁気回路B(図1、2参照)に磁束が流れ、これ
により、ロータ1の摩擦面1eおよび摩擦板4の摩擦面
4aとアーマチャ8との間に電磁吸引力が発生するの
で、アーマチャ8は板ばね9の軸方向弾性力(図1、2
の左方向への力)に抗してロータ1の摩擦面1eおよび
摩擦板4の摩擦面4a側に吸引される。
【0034】その際、アーマチャ8は摩擦板4の摩擦面
4aに最初に当たり、板ばね40を弾性変形させつつア
ーマチャ8および摩擦板4が図1の右方向へ変位し、こ
の板ばね40の弾性変形による緩衝作用によりアーマチ
ャ8吸引時の衝撃が緩和され、作動音が低減する。しか
も、板ばね40は上記の緩衝作用を得るための専用の部
材であるから、緩衝作用に適した弾性力が得られるよう
に、その材質、寸法、形状等を設計することが容易であ
り、それにより作動音を従来よりも一層効果的に低減す
ることができる。
【0035】そして、アーマチャ8はロータ1の摩擦面
1eおよび摩擦板4の摩擦面4aに吸着され、この結
果、ロータ1とアーマチャ8が一体となって回転し、さ
らにアーマチャ8は板ばね9およびリベット10を介し
てハブ11と一体に回転する。従って、ハブ11を介し
て圧縮機5の回転軸13にロータ1の回転が伝達され、
圧縮機5が作動する。
【0036】一方、圧縮機5を停止するときは、電磁コ
イル2への通電を遮断する。これにより、前記電磁吸引
力が消滅するので、アーマチャ8は板ばね9の軸方向弾
性力によりロータ1の摩擦面1eおよび摩擦板4から離
れ、圧縮機5の回転軸13への回転伝達が遮断されるた
め、圧縮機5が停止する。そして、摩擦板4は板ばね4
0の弾性力により、図1、2に示すようにロータ1から
所定量δ突出した位置に戻される。
【0037】本実施形態では、環状の凹部1d内のスペ
ースを利用して、緩衝作用を行うための摩擦板4および
板ばね40を配置しているから、電磁クラッチの大型化
を招くことなく実施することができる。なお、上記実施
形態において、樹脂部材3と板ばね40との間に軟質の
ゴム等を配置し、そのゴム等と板ばね40とにより緩衝
作用を行うようにしてもよい。
【0038】(第2実施形態)図7は第2実施形態を示
すもので、上記実施形態では摩擦板4を板ばね40にて
保持しているのに対し、本実施形態ではゴム系エラスト
マよりなる保持部材50により摩擦板4をロータ1に保
持している。保持部材50は、電気絶縁性、耐熱性、耐
摩耗性に優れかつ弾性を有する樹脂(例えばナイロン6
6)あるいはゴムよりなり、摩擦板4を保持するととも
に電磁コイル2をロータ1に絶縁固定しており、これに
より組み付け工数や部品点数の低減を図っている。
【0039】そして、電磁コイル2の非通電時には、摩
擦板4の摩擦面4aがロータ1の摩擦面1eよりもアー
マチャ8側に所定量δ(例えば0.01〜0.20m
m)突出するように、摩擦板4の軸方向の位置決めが行
われている。なお、板バネ40を使用しないので、ロー
タ1の外周円筒部1cの環状溝部1fは廃止している。
【0040】電磁コイル2に通電されると、アーマチャ
8はロータ1および摩擦板4側に吸引され、その際、ア
ーマチャ8は摩擦板4の摩擦面4aに最初に当たり、保
持部材50を弾性変形させつつアーマチャ8および摩擦
板4が図7の右方向へ変位し、この保持部材50の弾性
変形による緩衝作用によりアーマチャ8吸引時の衝撃が
緩和され、作動音が低減する。
【0041】しかも、保持部材50は上記の緩衝作用を
得るための専用の部材であるから、緩衝作用に適した弾
性力が得られるように、その材質、特性等を選定するこ
とができ、それにより作動音を従来よりも一層効果的に
低減することができる。また、環状の凹部1d内のスペ
ースを利用して、緩衝作用を行うための摩擦板4および
保持部材50を配置しているから、電磁クラッチの大型
化を招くことなく実施することができる。
【0042】(第3実施形態)図8は第3実施形態を示
すもので、上記第2実施形態では摩擦板4の摩擦面4a
をロータ1の摩擦面1eよりも突出させているのに対
し、本実施形態では、脂部材50をロータ1の摩擦面1
eよりもアーマチャ8側に所定量δ(例えば0.01〜
0.20mm)突出させている。
【0043】そして、電磁コイル2に通電されると、ア
ーマチャ8はロータ1および摩擦板4側に吸引され、そ
の際、アーマチャ8は保持部材50に最初に当たり、保
持部材50を弾性変形させつつアーマチャ8がロータ1
の摩擦面1eおよび摩擦板4の摩擦面4aに接するまで
図8の右方向へ変位し、この保持部材50の弾性変形に
よる緩衝作用によりアーマチャ8吸引時の衝撃が緩和さ
れ、作動音が低減する。
【0044】しかも、保持部材50は摩擦板4よりも軟
らかいため、アーマチャ8と保持部材50とが当たる際
の音も低減することができる。さらに、保持部材50は
上記の緩衝作用を得るための専用の部材であるから、緩
衝作用に適した弾性力が得られるように、その材質、特
性等を選定することができ、それにより作動音を従来よ
りも一層効果的に低減することができる。
【0045】また、環状の凹部1d内のスペースを利用
して、緩衝作用を行うための保持部材50を配置してい
るから、電磁クラッチの大型化を招くことなく実施する
ことができる。 (他の実施形態)なお、上記実施形態では、ロータ1に
プーリ部1aを一体に形成する例を示したが、別体に形
成したプーリ部1aをロータ1に一体に接合してもよ
い。
【0046】また、電磁コイル2への通電路の具体的構
成は、図示のものに限らず、電磁クラッチの仕様に応じ
て種々変更可能である。さらに、上記実施形態では、ロ
ータ1と電磁コイル2が一体に回転する、コイル回転型
の電磁クラッチに本発明を適用した例を示したが、電磁
コイルが回転しないコイル固定型の電磁クラッチにも、
本発明は適用可能である。
【0047】また、上記各実施形態では、いずれも、プ
ーリ部1aと一体の駆動側ロータ(駆動側回転部材)1
に電磁コイル2を配設するタイプのコイル回転型電磁ク
ラッチに本発明を適用しているが、別のタイプのコイル
回転型電磁クラッチとして、圧縮機(回転機械)5の回
転軸13に連結されたハブ(従動側回転部材)11側に
電磁コイル2を配設するとともに、アーマチャ8を板バ
ネ(弾性連結部材)9を介して駆動側ロータ1に連結
し、電磁コイル2の電磁吸引力にてアーマチャ8をハブ
11に吸着することにより、駆動側ロータ1の回転をア
ーマチャ8、ハブ11を介して回転軸13に伝達するタ
イプのものも知られており、このようなタイプの電磁ク
ラッチにも本発明は適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す電磁クラッチの半
断面図で、図3のA−A断面を示す。
【図2】本発明の第1実施形態を示す電磁クラッチの半
断面図で、図3のC−C断面を示す。
【図3】図1、2の電磁クラッチのロータ部の正面図で
ある。
【図4】図1、2の電磁クラッチの板ばねの正面図であ
る。
【図5】図3のJ−J断面図である。
【図6】図1、2の電磁クラッチにおけるボス部と円筒
状保持部材との配置形態を示す断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態を示す電磁クラッチの半
断面図である。
【図8】本発明の第3実施形態を示す電磁クラッチの半
断面図である。
【符号の説明】
1…ロータ(回転部材)、2…電磁コイル、4…摩擦
板、8…アーマチャ、40…板ばね(保持部材)、50
…保持部材。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体からなる回転部材(1)と、 通電により電磁吸引力を発生する電磁コイル(2)と、 前記回転部材(1)に対向配設され、前記電磁コイル
    (2)の発生する電磁吸引力により前記回転部材(1)
    に吸着される、磁性体からなるアーマチャ(8)とを備
    える電磁クラッチにおいて、 前記電磁コイル(2)の非通電時に、前記回転部材
    (1)よりも前記アーマチャ(8)側に突出するように
    配置された磁性体からなる摩擦板(4)と、 前記摩擦板(4)を前記回転部材(1)に軸方向に変位
    可能に保持する、弾性を有する保持部材(40、50)
    とを有することを特徴とする電磁クラッチ。
  2. 【請求項2】 前記回転部材(1)は、内周円筒部(1
    b)と、外周円筒部(1c)と、この両円筒部(1b、
    1c)の間に形成された環状の凹部(1d)とを有する
    断面形状に形成され、 前記凹部(1d)の開口部が前記アーマチャ(8)に対
    向し、 前記凹部(1d)内に、前記電磁コイル(2)、前記摩
    擦板(4)および前記保持部材(40、50)が配置さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の電磁クラッ
    チ。
  3. 【請求項3】 前記保持部材は金属製の板ばね(40)
    であることを特徴とする請求項1または2に記載の電磁
    クラッチ。
  4. 【請求項4】 前記保持部材(50)はエラストマより
    なることを特徴とする請求項1または2に記載の電磁ク
    ラッチ。
  5. 【請求項5】 前記保持部材(50)はエラストマより
    なり、この保持部材(50)にて、前記電磁コイル
    (2)を前記回転部材(1)に固定することを特徴とす
    る請求項2に記載の電磁クラッチ。
  6. 【請求項6】 磁性体からなる回転部材(1)と、 通電により電磁吸引力を発生する電磁コイル(2)と、 前記回転部材(1)に対向配設され、前記電磁コイル
    (2)の発生する電磁吸引力により前記回転部材(1)
    に吸着される、磁性体からなるアーマチャ(8)とを備
    える電磁クラッチにおいて、 前記アーマチャ(8)に対向する位置で前記回転部材
    (1)に配設されたエラストマよりなる保持部材(5
    0)を備え、この保持部材(50)を、前記電磁コイル
    (2)の非通電時に前記回転部材(1)よりも前記アー
    マチャ(8))側に突出させたことを特徴とする電磁ク
    ラッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108980229A (zh) * 2017-06-02 2018-12-11 苏州采奕动力科技有限公司 一种汽车电动门电磁离合器
CN114423959A (zh) * 2019-10-17 2022-04-29 法雷奥日本株式会社 电磁离合器

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