JP2000233246A - イージオープン蓋の製造方法及び蓋 - Google Patents

イージオープン蓋の製造方法及び蓋

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JP2000233246A
JP2000233246A JP3356499A JP3356499A JP2000233246A JP 2000233246 A JP2000233246 A JP 2000233246A JP 3356499 A JP3356499 A JP 3356499A JP 3356499 A JP3356499 A JP 3356499A JP 2000233246 A JP2000233246 A JP 2000233246A
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lid
easy
steel sheet
corrosion
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Teruaki Yamada
輝昭 山田
Ryoichi Yoshihara
良一 吉原
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スコアー加工技術が現状のスコアー加工方法
と同じレベルの製造容易さで且つ補修塗装が不要でスコ
アー残厚の均一性に優れ、そしてスコアー刃の寿命が極
めて長いスチールのイージオープン蓋の製造方法及びイ
ージオープン蓋を提供すること。 【解決手段】 イージオープン蓋の製造において、表裏
両面に耐食性皮膜を施した表面処理鋼板を用い、スコア
ー刃先先端に10〜80μmの平坦部を設け、先端の平
坦部と刃先側面とのコーナRを0.040〜0.300
mmとしたコーナーR付き台形スコアー刃で、蓋外面側に
スコアー加工を施すことで、スコアー溝全表面に耐食性
皮膜を残存せしめることを特徴とする、イージオープン
蓋の製造方法及び蓋。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、補修塗装が不要で
且つスコアー残厚の均一性に優れそしてスコアー刃の寿
命が極めて長いスチールのイージオープン蓋の製造方法
及びイージオープン蓋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、飲料缶あるいは食缶等の缶蓋にお
いて、適当な形状・深さのスコアーを刻印しておき、開
缶用のタブを取り付け、このタブを引っ張ることによっ
てスコアー部が外側に引き裂かれて容易に開缶できるPa
rtial-EOEあるいはタブを引き起こすことによってス
コアー部が内側に押し裂かれて容易に開缶できタブが内
側に残存し、タブが道路、公園等に散乱しないStay-on-
tab-EOEの蓋が使われている。
【0003】このイージオープン蓋の素材は、鋼とアル
ミとがある。アルミ製の蓋は、耐食性の点から全ての内
容物に使用できるとはいえず、特に塩分を含む内容物に
対してはスチール製が使用されてものが多い。また、ア
ルミ製の蓋は、スチール製の缶胴用の蓋にはリサイクル
の観点から不都合である。一方、スチール製のイージオ
ープン蓋は、スコアー加工によりスコアー加工部のメッ
キならびに塗膜が破壊されスコアー部の耐食性の劣化を
補うため、スコアー部を補修塗装せねばならならないこ
と及びスコアー刃の摩耗がアルミに比べ大きいという課
題がある。
【0004】このスコアー部の補修塗装を無くする方法
としては、特開平9−234534号公報の「厚さ10
〜100μm、破断伸び100%以上の樹脂被覆を有
し、開口片形状を構成する切断案内溝形成用金型の肩半
径が0.1〜1.6mmで且つクリアランスを−1.6〜
0.3mmとした金型を用い、上下金型の該肩半径にて板
を押圧加工成形し、加工最薄部の金属厚みを加工前の金
属厚みの1/2以下に薄くする形成を行う易開缶性蓋と
その製造方法」、特開平8−224626号公報の「開
缶性の優れた樹脂被覆缶蓋の製造方法」等の樹脂被覆し
た鋼板に上下金型の該肩半径にて板を押圧加工成形する
方法が開示されている。この方法は鋼板に被覆した樹脂
皮膜は、現状の逆台形のスコアー刃先形状では樹脂が破
断しちぎれ耐食性が確保できなくなるので、上下金型の
該肩半径にて板を押圧加工成形すると言う特殊な加工を
行うことで、皮膜の健全性を確保し補修塗装をなくす方
法である。従って、押圧加工成形には、上下金型の該肩
半径にて板を押圧加工成形、即ち一種のR付き刃での剪
断加工を剪断途中で停止させ、スコアー残厚に相当する
加工最薄部の金属厚みをμm単位で制御する高い技術力
が必要であり、金型費用及び成形費用が高くなると共に
スコアー残厚が不均一になりやすい。一方、スコアー刃
の摩耗や更に刃の寿命についてはアルミと同等以上に良
好な方案の提案は見あたらない。
【0005】以上のように、スコアー加工技術も現状の
スコアー加工方法と同じレベルの製造容易さでスコアー
残厚も安定し且つスコアー部の補修塗装なしで更にスコ
アー刃の摩耗も少なく寿命が長くそして経済的に優れた
イージオープン蓋の製造方法及びイージオープン蓋の提
供が望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、スコアー加工技術が現状のスコアー加工方
法と同じレベルの製造容易さで且つ補修塗装が不要でス
コアー残厚の均一性に優れ、そしてスコアー刃の寿命が
極めて長いスチールのイージオープン蓋の製造方法及び
イージオープン蓋を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、スコアー
加工技術が現状のスコアー加工方法と同じレベルの製造
容易さで且つ補修塗装が不要でスコアー残厚の均一性に
優れ、そしてスコアー刃の寿命が極めて長いスチールの
イージオープン蓋の製造方法及びイージオープン蓋を提
供すべく、鋭意検討を行い本発明を完成したものであ
り、その要旨とするところは下記の通りである。
【0008】(1)イージオープン蓋の製造において、
冷延鋼板の表裏両面に耐食性皮膜を施した表面処理鋼板
を用い、スコアー刃先先端に10〜80μmの平坦部を
設け、先端の平坦部と刃先側面とのコーナRを0.04
0〜0.300mmとしたコーナーR付き台形スコアー刃
で、表面処理鋼板の蓋外面側にスコアー加工を施すこと
で、スコアー溝全表面に耐食性皮膜を残存せしめること
を特徴とする補修塗装が不要で且つスコアー残厚の均一
性に優れ、スコアー刃の寿命が極めて長いイージオープ
ン蓋の製造方法。 (2)スコアー残厚を40μm以下とした開缶性に優れ
る(1)に記載のイージオープン蓋の製造方法。 (3)スコアー刃先先端に10〜80μmの平坦部を設
け、先端の平坦部と刃先側面とのコーナRを0.040
〜0.300mmとしたコーナーR付き台形スコアー刃
で、表面処理鋼板の蓋内面側にもスコアー加工を施すこ
とで、開缶時の応力集中係数を高め開缶性に優れた
(1)または(2)に記載のイージオープン蓋の製造方
法。 (4)表面処理鋼板の蓋内外両面の最内層の耐食性皮膜
が2.0〜15.0g/m2 のSn或いはSn合金メッ
キであり、スコアー溝全表面にSn或いはSn合金メッ
キが残存していることを特徴とする(1)、(2)また
は(3)に記載のイージオープン蓋の製造方法。 (5)表面処理鋼板の蓋外面側の最内層の耐食性皮膜が
2.0〜15.0g/m 2 のSn或いはSn合金メッキ
であり、蓋内面側の最外層の高耐食性皮膜が5〜100
μmの樹脂皮膜であり、蓋内面側全表面に樹脂皮膜を破
損せずに残存せしめていることを特徴とするフレーバー
性にも優れた(1)、(2)または(3)に記載のイー
ジオープン蓋の製造方法。 (6)表面処理鋼板の蓋内外両面の最外層の耐食性皮膜
が5〜100μmの樹脂皮膜であり、スコアー溝全表面
を含む蓋内外全表面に樹脂皮膜を破損せずに残存せしめ
ていることを特徴とする刃先摩耗性並びに巻締め部の耐
食性にも優れた(1)、(2)または(3)に記載のイ
ージオープン蓋の製造方法。 (7)冷延鋼板の組成が、C:≦0.20wt%、Si:
≦0.5wt%、Mn:≦1.0wt%、P:≦0.15wt
%、S:≦0.100wt%、solAl:≦0.150
wt%、N:≦0.0150wt%、他にB:≦0.007
0wt%、更にNb、Tiの内1種もしくは2種以上が≦
0.10wt%を必要に応じ含有し、残部がFeおよび不
可避元素からなる(1)乃至(6)のいずれか1項に記
載のイージオープン蓋の製造方法。
【0009】(8)冷延鋼板の表裏両面に耐食性皮膜を
施した表面処理鋼板で製蓋されたイージオープン蓋で、
蓋外面にスコアーを有し、そのスコアー溝断面形状がス
コアー溝底に10〜80μmの平坦部を有し、溝底平坦
部と側壁面とのコーナRを0.040〜0.300mmと
したコーナーR付き逆台形であり、スコアー溝全表面に
耐食性皮膜が残存していることを特徴とする補修塗装が
不要で且つスコアー残厚の均一性に優れるイージオープ
ン蓋。 (9)スコアー残厚が40μm以下である開缶性に優れ
る(8)に記載のイージオープン蓋。 (10)蓋内面にもスコアーを有し、そのスコアー溝断
面形状がスコアー溝底に10〜80μmの平坦部を有
し、溝底平坦部と側壁面とのコーナRを0.040〜
0.300mmとしたコーナーR付き逆台形であり、開缶
時の応力集中係数を高め開缶性に優れた(8)または
(9)に記載のイージオープン蓋。 (11)表面処理鋼板の蓋内外両面の最内層の耐食性皮
膜が2.0〜15.0g/m2 のSn或いはSn合金メ
ッキであり、スコアー溝全表面にSn或いはSn合金メ
ッキが残存していることを特徴とする(8)、(9)ま
たは(10)に記載のイージオープン蓋。 (12)表面処理鋼板の蓋外面側の最内層の耐食性皮膜
が2.0〜15.0g/m2 のSn或いはSn合金メッ
キであり、蓋内面側の最外層の高耐食性皮膜が5〜10
0μmの樹脂皮膜であり、蓋内面側全表面に3〜100
μmの樹脂皮膜を破損せずに残存せしめていることを特
徴とするフレーバー性にも優れた(8)、(9)または
(10)に記載のイージオープン蓋。 (13)表面処理鋼板の蓋内外両面の最外層の耐食性皮
膜が5〜100μmの樹脂皮膜であり、スコアー溝全表
面を含む蓋内外全表面に3〜100μmの樹脂皮膜を破
損せずに残存せしめていることを特徴とする刃先摩耗性
並びに巻締め部の耐食性にも優れた(8)、(9)また
は(10)に記載のイージオープン蓋。 (14)冷延鋼板の組成が、C:≦0.20wt%、S
i:≦0.5wt%、Mn:≦1.0wt%、P:≦0.1
5wt%、S:≦0.100wt%、solAl:≦0.1
50wt%、N:≦0.0150wt%、他にB:≦0.0
070wt%、更にNb、Tiの内1種もしくは2種以上
が≦0.10wt%を必要に応じ含有し、残部がFeおよ
び不可避元素からなる(8)乃至(13)のいずれか1
項に記載のイージオープン蓋。
【0010】以下に本発明について詳細に述べる。本発
明者らは、種々調査の結果、現行のS−EOEが補修塗
装を必要としている原因は、蓋外面の耐食性皮膜である
Snメッキ層及びその上層の缶用塗装が台形スコアー刃
先のシャープなコーナ部で切断削除されてしまっている
こと、又、もう一方の代表的な耐食性皮膜である樹脂を
被覆した鋼板についても、鋼板の皮膜の適正化検討を行
ったが何れも、台形スコアー刃先のシャープなコーナ部
で同様に樹脂皮膜が削除され、耐食性が確保できないこ
とを知見し、現状の台形スコアー刃では補修塗装を省略
できるレベルの耐食性を有するものは見出すことが困難
であるとの結論を得るに至った。そこで、耐食性皮膜の
Snメッキ層或いは樹脂皮膜が台形スコアー刃先のシャ
ープなコーナ部で削除されてしまっていること、に着目
し、スコアー刃の形状を最適化することについて種々の
検討を行い、本発明のイージオープン蓋を見出したもの
である。
【0011】最初に、本発明者らは、底辺溝幅40μm
で底辺と側壁との角度60゜の現在実用に供されている
台形スコアー刃先のシャープなコーナ部にRを着けるこ
とについて種々の検討を行った結果、Rを大きくしR3
4.6μm即ち逆台形の底辺部がゼロのスコアー刃先が
R34.6μmの円弧状スコアー刃先形状まで拡大した
が、Snメッキ層或いは樹脂皮膜の削除は、若干改善さ
れるが、逆台形或いはR34.6μmの円弧状スコアー
刃先のシャープR部で削除され、十分な耐食性が確保で
きないばかりか、R34.6μmの円弧状スコアー刃先
のものは、新たな課題として、スコアー残厚厚みが、ス
コアー溝が開缶スタート位置(Pop位置orPop
部)溝輪郭に沿って順次開缶される開缶開始位置(Te
ar開始位置or部)〜開缶完了位置(Tear終了位
置or部)のスコアー溝輪郭の各角位置によって、変動
しやすいこと、数多くスコアー加工を行い刃先摩耗が進
行したときには、スコアー残厚の変動が助長される且つ
スコアー刃先を再研磨すると、刃先が円弧状であるため
刃先高さが研磨量分低くなり再研磨限界回数が少ない、
即ちスコアー金型の寿命が短いことが判明した。
【0012】そこで、スコアー残厚厚みの安定化とスコ
アー金型寿命の課題解決に向けて種々の検討を行い、ス
コアー刃先先端に10〜80μmの平坦部を設け、先端
の平坦部と刃先側面とのコーナRを適正にしたコーナー
R付き台形スコアー刃で、蓋外面にスコアー加工を施す
ことで、「スコアー残厚厚みの安定化とスコアー金型寿
命の課題解決」と「スコアー溝部の耐食性を確保し補修
塗装をなくし開缶性を確保すること」との両立が可能で
あることを見いだした。
【0013】まず最初に、T−3(テンパー度:3)の
冷延鋼板の表裏両面に11.2g/m2 のSnメッキを
し、その上層に缶用塗装がなされた表面処理鋼板を供試
材とし、スコアー刃先先端の平坦部長さLμmの最適化
条件を検討した結果、コーナーR付き台形スコアー刃で
は、スコアー刃先先端に10〜80μmの平坦部を設け
ることで、スコアー残厚厚みの安定化とスコアー金型寿
命の課題解決が可能であることを見いだした。
【0014】次に、本発明者らは、種々の検討を行った
結果、図1、図2に本発明の代表例として示すスコアー
刃先形状をポイントとする「冷延鋼板の表裏両面に耐食
性皮膜を施した表面処理鋼板を用い、スコアー刃先先端
に10〜80μmの平坦部を設け、先端の平坦部と刃先
側面とのコーナRを0.040〜0.300mmとしたコ
ーナーR付き台形スコアー刃で、表面処理鋼板の蓋外面
側にスコアー加工を施すことで、スコアー溝全表面に耐
食性皮膜を残存せしめることを特徴とする補修塗装が不
要で且つスコアー残厚の均一性に優れ、スコアー刃の寿
命が極めて長いイージオープン蓋の製造方法及び蓋(図
1)」更に「蓋内面側にもスコアー加工を施すことで、
開缶時の応力集中係数を高め開缶性に優れたイージオー
プン蓋の製造方法及び蓋(図2)」を見いだした。
【0015】図1は、スコアー刃先先端に50μmの平
坦部を設け、先端の平坦部と刃先側面とのコーナRを1
00μmとしたスコアー刃で、蓋外面にスコアー加工を
施したイージオープン蓋のスコアー溝断面のSnメッキ
層の残存状況を模式的に示した図、図2は、同じスコア
ー刃先形状で蓋内外両面にスコアー加工を施したイージ
オープン蓋のスコアー溝断面のSnメッキ層の残存状況
を模式的に示した図、図3は、従来の台形(コーナRが
ゼロ)のスコアー刃で蓋外面にスコアー加工を施したイ
ージオープン蓋のスコアー溝断面のSnメッキ層の残存
状況を模式的に示した図、である。
【0016】図1、図2、図3から、本発明のスコアー
刃先形状でスコアー加工を施せば、スコアー溝全表面に
耐食性皮膜のSn或いはSn合金を残存せしめることが
出来、スコアー部の補修塗装の省略が可能であることが
分かる。
【0017】図4は、T−3(テンパー度:3)の冷延
鋼板の表裏両面に11.2g/m2のSnメッキを施
し、その上層に缶用塗装がなされた表面処理鋼板を供試
材とし、スコアー刃先先端に30μmの平坦部を設け、
先端の平坦部と刃先側面とのコーナRを変化させたスコ
アー刃で、蓋外面にスコアー加工を施し、イージオープ
ン蓋を造り、スコアー溝のコーナRと5%−35℃食塩
水噴霧24Hr試験後のスコアー部の赤錆発生率%との関
係を示したものである。スコアー加工部の耐食性はスコ
アー溝の底のRを0.040〜0.300mmにすれば優
れたものとなり、スコアー部の補修塗装の省略が可能で
あることが分かる。
【0018】素材のSn目付量等についても詳細な実験
を行った結果、少なくとも2.0g/m2 以上のSnメ
ッキであれば、スコアー溝全表面にSnメッキ層が実質
的に残存ならしめることが、又、メッキの種類も食缶或
いは飲料缶に用いられているSn−Zn、Sn−Ni等
のSn合金メッキであればよいことを見出した。
【0019】本発明者らは上述の請求項1の本発明の方
法において、缶内容物へのFe或いはSn等の下地金属
の溶出を押さえることが可能とされている樹脂皮膜を缶
蓋の内面側に貼り付け、フレーバー性の優れたイージオ
ープン蓋についての検討を行い、樹脂皮膜厚みが5〜1
00μmの樹脂被覆鋼板を用いた本発明イージオープン
蓋は、フレーバー性にも優れた特性が得られることを見
出した。尚、樹脂被覆鋼板のときの樹脂皮膜の下地処理
は、Snメッキ、薄目付けSnメッキ、Snメッキ層を
リフローさせたもの、Snメッキの上にクロメート処理
を施したもの、又TFSメッキ或いは冷延鋼板の上に燐
酸塩皮膜処理を施すなど、樹脂皮膜の密着性が確保でき
ていれば良く限定する必要はない。
【0020】更に、本発明者らは、スコアー加工面側に
樹脂被覆処理を施し更に優れた耐食性を有する蓋の製造
方法について、詳細な実験を行った結果、結晶化の少な
い延性に富む樹脂皮膜を5μm以上被覆された鋼板に、
スコアー刃先先端に10〜80μmの平坦部を設け、先
端の平坦部と刃先側面とのコーナRを0.040〜0.
300mmとしたコーナーR付き台形スコアー刃でスコア
ー加工を施せば、スコアー溝全表面に3〜100μmの
樹脂皮膜を破損せずに残存せしめることが出来、スコア
ー部の耐食性に優れたイージオープン蓋を製造できるこ
とを見出した。又、内面側も本発明のコーナR付き台形
スコアーを施した場合は、耐食性のみならず、缶内容物
へのFe或いはSn等の下地金属の溶出を押さえること
が出来、フレーバー性の優れたイージオープン蓋が得ら
れる。
【0021】又、缶外面側に樹脂被覆鋼板を用いときに
は、缶胴部にイージオープン蓋を巻締める時の疵起因に
よる極微小な赤錆発生が商品価値を損なうことを防止で
き、巻締め部の耐食性が厳しく要求される商品への適用
も可能である。
【0022】更に、本発明者らは、本発明の蓋において
開缶性を向上ならしめることについても種々検討した結
果、本発明のスコアー刃先先端に10〜80μmの平坦
部を設け、先端の平坦部と刃先側面とのコーナRを0.
040〜0.300mmとしたコーナーR付き台形スコア
ー刃でスコアー加工を施せば、スコアー残厚を薄くでき
良好な開缶性が得られることを知見した。即ち、従来の
台形スコアー刃でスコアー加工を施せば、台形スコアー
刃のシャープなコーナー部近傍に剪断歪みが集中するた
め、スコアー残厚を薄くするとクラック或いはネッキン
グ発生し、スコアー残厚が破断し易くなり、薄いスコア
ー残厚のイージオープン蓋とすることができず、50〜
70μmが実質的な限界であったのに対し、本発明のコ
ーナーR付き台形スコアー刃の刃先コーナーRは0.0
40〜0.300mmの円弧であるため、スコアー残厚部
の塑性加工歪みが剪断歪みではなく圧縮歪みが主となり
且つ比較的均一であるのでクラック或いはネッキングが
入り難い。そのため、限界のスコアー残厚を極めて薄く
することが可能で、スコアー残厚を30〜40μmと薄
くしたイージオープン蓋は優れた開缶性が得られる。更
に、本発明のコーナーR付き台形スコアー刃で蓋内面に
もスコアーを施すことで、開缶時のスコアー溝部への応
力集中度が高まり開缶性を更に改善しうることも見いだ
した。又、スチールEOEでは、アルミEOEに比べ、
スコアー刃の刃先摩耗が大きく蓋製造コストを上昇させ
るという問題があったが、本発明の方法では、スコアー
刃の刃先は鋼に接することなく(缶用塗膜、Snメッキ
層更には樹脂皮膜にのみ接する)スコアー加工が行える
ので、刃先摩耗が少ないという大きな利点を享受でき、
特に樹脂皮膜鋼板の時は刃先摩耗が更に改善できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に本発明の構成条件の詳細な
説明を行う。本発明の「スコアー溝全表面に耐食性皮膜
を残存せしめることを特徴とする補修塗装が不要で且つ
スコアー残厚の均一性に優れ、スコアー刃の寿命が極め
て長い等」の効果は、特に鋼成分を限定しなくても得ら
れるが、鋼板組成を、C、Si、Mn、P、S、sol
Al、Nは、いずれもが鋼板の材質を強化する元素で、
C:≦0.20wt%、Si:≦0.5wt%、Mn:≦
1.0wt%、P:≦0.15wt%、S:≦0.100wt
%、solAl:≦0.150wt%、N:≦0.015
0wt%、の範囲内で、また、Bは、NをBNとして固定
し、固溶Nによる時効劣化を防止する作用があるので、
B:≦0.0070wt%の範囲に必要に応じて添加し、
更にNb、Tiは、連続焼鈍法で鋼板を製造するとき
に、CやNをTiC、NbC、TiNとして固定するこ
とが出来、軟質で非時効性の材質を得ることが出来るの
で、1種もしくは2種を≦0.10wt%の範囲で必要に
応じ添加し、そして、残部がFeおよび不可避元素から
なる鋼組成とすることで、良好な開缶性を有するイージ
オープン蓋が得られる。又、C含有量が0.0040%
以下の鋼に、NbやTiを1種或いは2種添加した極軟
質の鋼板或いは同極軟質の鋼板に調質圧延を10〜30
%添加した鋼板では、更に優れた開缶性が得られるの
で、適時採用すればよい。
【0024】本発明のイージオープン蓋の鋼板は、特に
規制する必要がなく、通常の方法で鋳片とされたもの
を、常法に従って、熱延鋼板を製造し、冷間圧延及び再
結晶焼鈍及び通常の5%以下或いは必要に応じ5〜40
%の高い調質圧延が施されたものであればよく特に規制
する必要がない。
【0025】スコアー加工が施される面側の耐食性皮膜
として施されているSn或いはSn合金メッキは、食缶
或いは飲料缶に用いられているSnメッキ或いはSn−
Zn、Sn−Ni等のSn合金メッキであればよいが、
メッキの目付量としては、スコアー溝全表面にSnメッ
キ層が実質的に残存ならしめるためには少なくとも2.
0g/m2 以上必要である。尚、上限値は耐食性の観点
からは特に規制する必要はないが、15g/m2 以上に
なっても耐食性の改善効果が飽和しコストアップになる
ので上限値を15g/m2 とした。
【0026】スコアー加工が施される面側の耐食性皮膜
として施されている樹脂被覆は、結晶化の少ない延性に
富む樹脂皮膜を5μm以上被覆されておれば、スコアー
溝全表面に3μm以上の樹脂皮膜を破損させずに残存せ
しめることが出来、スコアー部の耐食性に優れたイージ
オープン蓋を製造できる。尚、樹脂被覆厚みの上限を1
00μmとしたのは、被覆厚みがそれ以上厚くても蓋品
質を特に損なうものではないが、コストが高くなるのみ
であるため上限を100μmとした。又、内面側に樹脂
皮膜が施される場合は、同様に5μm以上あれば健全な
樹脂皮膜が残存し、良好なフレーバー性及び耐食性が確
保できる。
【0027】尚、樹脂被覆の前処理は、Snメッキ、薄
目付けSnメッキ、Snメッキ層をリフローさせたも
の、Snメッキの上にクロメート処理を施したもの、又
電解クロメート処理或いはTFSメッキ、更には冷延鋼
板の上に燐酸塩皮膜処理を施すなど、樹脂皮膜の密着性
が確保できているば良く限定する必要はない。又、スコ
アー加工時のスコアー残厚を30〜40μmのような厳
しいスコアー加工を施すときには、前処理を施し樹脂を
被覆した鋼板に、180〜280℃に再加熱し水冷すれ
ば密着性が更に向上し、極薄スコアー残厚時にも樹脂皮
膜が破損或いは剥離しないでスコアー加工が行える。
【0028】スコアー溝の底部形状は、図1、図2に示
すように、スコアー刃先先端に10〜80μmの平坦部
を設け、先端の平坦部と刃先側面とのコーナRを0.0
40〜0.300mmとしたコーナーR付き台形スコアー
刃で、蓋外面或いは内外面にスコアー加工を施したスコ
アー溝底形状に規制することで、スコアー溝全表面に、
スコアー溝全表面にSn或いはSn合金メッキ層を残存
ならしめることが、或いは樹脂被覆鋼板の場合は3〜1
00μmの樹脂皮膜が破損せずに残存せしめることが出
来、そして、スコアー部の耐食性は優れた特性を示し、
スコアー加工部の補修塗装を省略できる蓋が得られる。
【0029】更に、補修塗装が省略できると言う効果を
享受できるばかりではなく、スコアー刃が摩耗しても円
弧であればスコアー刃高さに即影響しスコアー残厚が変
動するが、図1、図2に代表例として示すように10〜
80μm程度の平坦部を設けた場合は、多少の摩耗が生
じた場合でもスコアー刃高さに影響を及ぼさないため、
安定したスコアー残厚が得られること、スコアー刃先の
再研磨時も平坦部の摩耗が少ないので、コーナR部を再
研磨することで再使用が可能となる場合が多く、金型寿
命が長くなること、そして、直線部を設けた場合は金型
制作時平坦部を平坦な砥石で研磨することが可能とな
り、スコアー刃高さのバラツキが少なくなる効果もあ
る。尚、直線部の長さは10μm未満でも効果があるが
効果が顕著になるのは10μmを以上である。しかし、
80μmを越えるとスコアー加工時のメタルの排斥量が
多くなり、成形が不安定となりスコアー残厚部が湾曲し
たりするので80μm以下に押さえる必要がある。
【0030】更に、図2に示すように、スコアー溝を上
下両面に設けることにより、開缶時のスコアー溝部への
応力集中度が高まり、開缶性並びに樹脂被覆の場合はフ
ェザーリング性(開缶時に樹脂切断面が羽毛状にならな
いで美麗切断か否かの特性)も向上する。尚、この場合
は上下のスコアーのコーナRを必ずしも同一にする必要
はない。
【0031】又、本発明の蓋において更に開缶性を向上
ならしめるには、スコアー残厚を30〜40μmと薄く
したイージオープン蓋にすれば優れた開缶性が得られ
る。又、スコアー加工後の蓋、タブ取り付け後の蓋或い
は缶胴を巻き締めた後、180〜280℃に加熱し冷却
すれば、プレス加工等で生じた樹脂皮膜の疵部を修復す
ることが出来、耐食性がより優れたものになるので適時
採用すればよい。
【0032】
【実施例】以下に本発明の効果を実施例により説明す
る。表1に示す成分の鋳片を作り、表2の条件で、熱間
圧延を行い0.21mmに冷間圧延し再結晶焼鈍後TPM
圧延した冷延鋼板に、通常の方法で表2に示す条件でブ
リキ及び樹脂皮膜鋼板を製造した。尚、ブリキ材はSn
メッキの上に下地処理として電解クロメート処理(25
mg/m2 )を施し、水溶性樹脂(膜厚5μm)を塗装し供
試鋼板とした。又、樹脂被覆鋼板は、下地メッキがTF
S(Cr(全Cr)=100mg/m2 )の場合はその上
に、ブリキ系(Snメッキ)の場合はSn系メッキの上
に下地処理として電解クロメートメッキを25mg/m2
付した後、溶融したPET系熱可塑性樹脂をダイスから
加熱した鋼板に直接押し出し所定膜厚を被覆し、直ちに
急冷し結晶化を抑制し延性のある樹脂皮膜鋼板を製造し
た。尚、供試鋼B3は、更に220℃に加熱溶融処理し
直ちに水冷し、被覆樹脂の密着性を更に強固なものとし
た例である。
【0033】スコアー加工はStay-on-tab-EOEで、表
3に示すスコアー溝形状、スコアー残厚厚みのスコアー
加工を行った。尚、表3のNo.8、14、15の蓋
は、タブ取り付け後、260℃に加熱溶融処理し直ちに
水冷し、被覆樹脂の健全性を良好ならしめ、供試蓋とし
た。スコアー残厚部のクラックの調査は、光顕で観察
し、クラック或いはネッキングが認められたものは×、
認められなかったものは○と評価した。スコアー溝の樹
脂皮膜の健全性の評価は、スコアー溝部断面部をSEM
で樹脂皮膜の剥離及び破断の状況を観察し、スコアー溝
の両側壁の上部〜中部側壁面〜底部全てにおいて健全で
あったものを○、破断或いは剥離が認められたものを×
として評価した。
【0034】スコアー部の耐食性の評価は、塩水噴霧試
験(12時間)を行い、スコアー部の赤錆の発生状況で
評価し、全く発生しなかったものは○、スコアー部に赤
錆は発生するが赤錆がスコアー部から流れ落ちているも
のは×として評価した。巻締め部の耐食性の評価は、巻
締め後塩水噴霧試験(12時間)を行い、赤錆が発生し
なかったものは○、赤錆は発生したものは×、塩水噴霧
試験(100時間)でも赤錆が全く発生しなかったもの
を◎として評価した。蓋内面側の耐食性の評価は、蓋内
面部を塩水噴霧試験(24時間)を行い、赤錆が発生し
なかったものは○、赤錆は発生したものは×、塩水噴霧
試験(100時間)でも赤錆が全く発生しなかったもの
を◎として評価した。開缶性の評価は、引張り試験機で
引っ張って開缶し、Pop値(最初に開缶するときの開
缶力)でもって評価し、表4に示した。
【0035】No.1は、従来のスコアー刃先形状が平
面である台形スコアーの台形先端平面部の幅が50μm
でスコアー残厚40μmの比較例で、スコアー溝部のS
nメッキ層が台形スコアーのシャープなコーナー部で削
除され、地鉄がむき出しになっており耐食性が悪い。
又、スコアー溝底にネックキングが生じ、蓋内面側の耐
食性が悪い。
【0036】No.2は、スコアー溝底形状が円弧でそ
の半径が30μmと本発明の範囲を外れたスコアー残厚
が40μmの比較例で、スコアー溝部のSnメッキ層が
シャープなRで削除され地鉄がむき出しになっており耐
食性が悪い。又、スコアー溝底にネックキングが生じ蓋
内面側の耐食性が悪い。
【0037】No.3〜9は、本発明の製造条件範囲内
で製造した表面処理鋼板を用い、スコアー刃先先端に1
0〜80μm以内の平坦部を設け、先端の平坦部と刃先
側面とのコーナRを0.040〜0.300mm以内とし
たコーナーR付き台形スコアー刃で、表面処理鋼板の蓋
外面側にスコアー加工を施こした本発明例で、スコアー
溝全表面にSn或いは樹脂皮膜の耐食性皮膜が残存し健
全性が確保され、補修塗装が不要な蓋が得られている。
又、スコアー残厚部の歪みの均一性が確保され蓋内面側
の耐食性も良好である。更に、スコアー残厚の均一性に
優れ、安定した開缶性が確保できている。
【0038】No.10〜16は、スコアー刃先先端に
10〜80μm以内の平坦部を設け、先端の平坦部と刃
先側面とのコーナRを0.040〜0.300mm以内と
したコーナーR付き台形スコアー刃で、表面処理鋼板の
蓋内面側にもスコアー加工を施した本発明例で、開缶時
の応力集中係数を高め開缶性にも優れた蓋が得られてい
る。No.8、14、15は、同じく本発明例で、スコ
アー残厚を35μm及び30μmとしたもので、開缶性
の一段の向上と、樹脂被覆鋼板の密着性改善処理、スコ
アー加工後樹脂修復熱処理を施した本発明例は、スコア
ー残厚が薄くなっても耐食性皮膜の健全性が確保され、
スコアー部の耐食性の確保との両立が達成できている。
No.6〜9、12〜16は、鋼の組成を極低炭素の軟
質鋼とした本発明の実施例で、何れも、素材の軟質化効
果による開缶性の向上効果が得られること分かる。
【0039】No.17は、Sn目付量が1.1g/m
2 のSn目付量が本発明外の比較例で、コーナーR付き
台形スコアー刃で蓋外面側にスコアー加工を施す本発明
のスコアー刃先形状であっても、耐食性が確保できてい
ない。
【0040】尚、蓋内面側に耐食性皮膜として樹脂被覆
を施した表面処理鋼板を用いた本発明の実施例の缶は、
何れも鉄臭さやSn臭さは全くなく、良好なフレーバー
性が得られた。又、蓋外面側に耐食性皮膜として樹脂被
覆を施した表面処理鋼板を用いた本発明の実施例の缶
は、巻締め部の耐食性も優れていた。そして、本発明の
方法でイージオープン蓋を製造した時のスコアー刃の摩
耗性は優れ、特に、スコアー加工面側に耐食性皮膜とし
て樹脂被覆を施した表面処理鋼板を用いた本発明の実施
例の缶は、極めて良好な刃先摩耗性が得られた。
【0041】以上の実施例の結果から明らかなように、
本発明は、補修塗装が不要で且つスコアー残厚の均一性
に優れそしてスコアー刃の寿命が極めて長いスチールの
イージオープン蓋の製造方法及びイージオープン蓋を提
供できるものである。尚、本発明の鋼板が対象とするイ
ージオープン蓋の種類は、Partial-EOE、Stay-on-ta
b-EOEあるいは Full-EOEのいずれの蓋でもその効
果が損なわれるものではない。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【発明の効果】以上、本発明について詳細に説明した
が、本発明のイージオープン蓋の製造方法及び蓋は、本
発明が解決しようとする課題の「スコアー加工技術が現
状のスコアー加工方法と同じレベルの製造容易さで且つ
スコアー部の補修塗装なしで、スコアー残厚の均一性に
優れそしてスコアー刃の寿命が極めて長いスチールのイ
ージオープン蓋の製造方法及びイージオープン蓋を提供
すること」が十分に達成でき、工業的価値が極めて大で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】コーナーR付き台形スコアー刃で、蓋外面にス
コアー加工を施したスコアー溝底形状及びスコアー溝断
面のSnメッキ層の残存状況を模式的に示した図であ
る。
【図2】コーナーR付き台形スコアー刃で、蓋内面にも
スコアー加工を施したスコアー溝底形状及びスコアー溝
断面のSnメッキ層の残存状況を模式的に示した図であ
る。
【図3】従来の台形スコアー刃で、蓋外面にスコアー加
工を施したスコアー溝底形状及びスコアー溝断面のSn
メッキ層の残存状況を模式的に示した図である。
【図4】コーナーR付き台形スコアー刃で、蓋外面にス
コアー加工を施した時のコーナーRとスコアー溝の耐食
性(SST)との関係を示した図である。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イージオープン蓋の製造において、冷延
    鋼板の表裏両面に耐食性皮膜を施した表面処理鋼板を用
    い、スコアー刃先先端に10〜80μmの平坦部を設
    け、先端の平坦部と刃先側面とのコーナRを0.040
    〜0.300mmとしたコーナーR付き台形スコアー刃
    で、表面処理鋼板の蓋外面側にスコアー加工を施すこと
    で、スコアー溝全表面に耐食性皮膜を残存せしめること
    を特徴とする補修塗装が不要で且つスコアー残厚の均一
    性に優れ、スコアー刃の寿命が極めて長いイージオープ
    ン蓋の製造方法。
  2. 【請求項2】 スコアー残厚を40μm以下とした開缶
    性に優れる請求項1に記載のイージオープン蓋の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 スコアー刃先先端に10〜80μmの平
    坦部を設け、先端の平坦部と刃先側面とのコーナRを
    0.040〜0.300mmとしたコーナーR付き台形ス
    コアー刃で、表面処理鋼板の蓋内面側にもスコアー加工
    を施すことで、開缶時の応力集中係数を高め開缶性に優
    れた請求項1または2に記載のイージオープン蓋の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 表面処理鋼板の蓋内外両面の最内層の耐
    食性皮膜が2.0〜15.0g/m2 のSn或いはSn
    合金メッキであり、スコアー溝全表面にSn或いはSn
    合金メッキが残存していることを特徴とする請求項1、
    2または3に記載のイージオープン蓋の製造方法。
  5. 【請求項5】 表面処理鋼板の蓋外面側の最内層の耐食
    性皮膜が2.0〜15.0g/m2 のSn或いはSn合
    金メッキであり、蓋内面側の最外層の高耐食性皮膜が5
    〜100μmの樹脂皮膜であり、蓋内面側全表面に樹脂
    皮膜を破損せずに残存せしめていることを特徴とするフ
    レーバー性にも優れた請求項1、2または3に記載のイ
    ージオープン蓋の製造方法。
  6. 【請求項6】 表面処理鋼板の蓋内外両面の最外層の耐
    食性皮膜が5〜100μmの樹脂皮膜であり、スコアー
    溝全表面を含む蓋内外全表面に樹脂皮膜を破損せずに残
    存せしめていることを特徴とする刃先摩耗性並びに巻締
    め部の耐食性にも優れた請求項1、2または3に記載の
    イージオープン蓋の製造方法。
  7. 【請求項7】 冷延鋼板の組成が、C:≦0.20wt
    %、Si:≦0.5wt%、Mn:≦1.0wt%、P:≦
    0.15wt%、S:≦0.100wt%、solAl:≦
    0.150wt%、N:≦0.0150wt%、他にB:≦
    0.0070wt%、更にNb、Tiの内1種もしくは2
    種以上が≦0.10wt%を必要に応じ含有し、残部がF
    eおよび不可避元素からなる請求項1乃至6のいずれか
    1項に記載のイージオープン蓋の製造方法。
  8. 【請求項8】 冷延鋼板の表裏両面に耐食性皮膜を施し
    た表面処理鋼板で製蓋されたイージオープン蓋で、蓋外
    面にスコアーを有し、そのスコアー溝断面形状がスコア
    ー溝底に10〜80μmの平坦部を有し、溝底平坦部と
    側壁面とのコーナRを0.040〜0.300mmとした
    コーナーR付き逆台形であり、スコアー溝全表面に耐食
    性皮膜が残存していることを特徴とする補修塗装が不要
    で且つスコアー残厚の均一性に優れるイージオープン
    蓋。
  9. 【請求項9】 スコアー残厚が40μm以下である開缶
    性に優れる請求項8に記載のイージオープン蓋。
  10. 【請求項10】 蓋内面にもスコアーを有し、そのスコ
    アー溝断面形状がスコアー溝底に10〜80μmの平坦
    部を有し、溝底平坦部と側壁面とのコーナRを0.04
    0〜0.300mmとしたコーナーR付き逆台形であり、
    開缶時の応力集中係数を高め開缶性に優れた請求項8ま
    たは9に記載のイージオープン蓋。
  11. 【請求項11】 表面処理鋼板の蓋内外両面の最内層の
    耐食性皮膜が2.0〜15.0g/m2 のSn或いはS
    n合金メッキであり、スコアー溝全表面にSn或いはS
    n合金メッキが残存していることを特徴とする請求項
    8、9または10に記載のイージオープン蓋。
  12. 【請求項12】 表面処理鋼板の蓋外面側の最内層の耐
    食性皮膜が2.0〜15.0g/m2 のSn或いはSn
    合金メッキであり、蓋内面側の最外層の高耐食性皮膜が
    5〜100μmの樹脂皮膜であり、蓋内面側全表面に3
    〜100μmの樹脂皮膜を破損せずに残存せしめている
    ことを特徴とするフレーバー性にも優れた請求項8、9
    または10に記載のイージオープン蓋。
  13. 【請求項13】 表面処理鋼板の蓋内外両面の最外層の
    耐食性皮膜が5〜100μmの樹脂皮膜であり、スコア
    ー溝全表面を含む蓋内外全表面に3〜100μmの樹脂
    皮膜を破損せずに残存せしめていることを特徴とする刃
    先摩耗性並びに巻締め部の耐食性にも優れた請求項8、
    9または10に記載のイージオープン蓋。
  14. 【請求項14】 冷延鋼板の組成が、C:≦0.20wt
    %、Si:≦0.5wt%、Mn:≦1.0wt%、P:≦
    0.15wt%、S:≦0.100wt%、solAl:≦
    0.150wt%、N:≦0.0150wt%、他にB:≦
    0.0070wt%、更にNb、Tiの内1種もしくは2
    種以上が≦0.10wt%を必要に応じ含有し、残部がF
    eおよび不可避元素からなる請求項8乃至13のいずれ
    か1項に記載のイージオープン蓋。
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