JP2000233660A - 電動車両のクラッチ装置 - Google Patents

電動車両のクラッチ装置

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JP2000233660A JP11037799A JP3779999A JP2000233660A JP 2000233660 A JP2000233660 A JP 2000233660A JP 11037799 A JP11037799 A JP 11037799A JP 3779999 A JP3779999 A JP 3779999A JP 2000233660 A JP2000233660 A JP 2000233660A
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啓太 福森
Kunihiro Hayashi
邦宏 林
Motoaki Matsuyama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 意に反してクラッチ入の状態となるおそれを
除去し、操作性や取扱性等を向上させ得る電動車両のク
ラッチ装置を提供する。 【解決手段】 車体1と、車体1の走行装置9と電動モ
ータ13の間に介在されるクラッチ装置14と、車体1
に設置されるシート17とを備える。また、シート17
を、左右一対のシートバックフレーム18間に架設され
るシートベース19と、シートベース19に前後動可能
に搭載される上方向に揺動可能なアンダークッション2
0と、揺動したアンダークッション20を支持する左右
一対の折り畳み金具21とから構成する。また、クラッ
チ装置14と折り畳み金具21とをワイヤケーブル16
で接続し、アンダークッション20の揺動時にクラッチ
装置14をクラッチ切状態とし、アンダークッション2
0の復帰時にはクラッチ装置14をクラッチ入状態とす
る。アンダークッション20を持ち上げない限り、クラ
ッチ切状態にならないので、電動車両が凹凸路で跳びは
ねる場合でも、クラッチ入の状態となるおそれがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動車両のクラッ
チ装置に関し、より詳しくは、手動操作用のクラッチ装
置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高齢者等にも手軽に容易に扱える
小型の電動車両が製造されているが、この電動車両には
レバータイプのクラッチ装置が設置されている。このク
ラッチ装置は、通常ギヤケースやその近傍に設置され、
レバーが手動操作されることにより、クラッチ入、クラ
ッチ切とするよう機能する。
【0003】ところで、電動車両を手動で車庫に移動さ
せたい場合、クラッチ装置を切る必要があるが、姿勢を
低くしてレバーを操作しなければならないので、実に不
便である。また、上記クラッチ装置を搭載した電動車両
は、クラッチを切って乗車可能であるため、坂道等では
思いどおりに運転できないおそれが考えられる。そこ
で、特開平8−108765号、特開平7−32958
6号及び特開平5−328516号公報には、電動車両
に乗車した場合、乗員の重量を検出してクラッチ切の状
態からクラッチ入の状態とするクラッチ装置が提案され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来における電動車両
のクラッチ装置は、以上のようにクラッチ装置が乗員の
重量を検出してクラッチ入の状態とするので、電動車両
が、詳言すれば、その重量検出部が踏切等の凹凸路で上
下に跳びはねる場合、乗員の意に反してクラッチ入の状
態となるおそれが考えられる。さらに、クラッチ切の状
態とする場合、電動車両の後部に回って腰をかがめて手
動操作しなければならず、高齢者等には扱いにくいとい
う問題が発生する。
【0005】本発明は、上記問題に鑑みなされたもの
で、意に反してクラッチ入の状態となるおそれを除去
し、操作性や取扱性等を向上させることのできる電動車
両のクラッチ装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にお
いては、上記課題を達成するため、車体と、この車体の
走行装置とモータとの間に介在されるクラッチ装置と、
該車体上に設置されるシートとを含んでなるものにおい
て、該シートを、上下方向に動作可能な動作部と固定部
とに分割形成し、上記クラッチ装置と上記シートの動作
部とを動力伝達材で連結し、該シートの動作部の動作時
に該クラッチ装置をクラッチ切状態とし、該シートの動
作部の非動作時には該クラッチ装置をクラッチ入状態と
するようにしたことを特徴としている。また、請求項2
記載の発明においては、上記課題を達成するため、車体
と、この車体の走行装置とモータとの間に介在されるク
ラッチ装置と、該車体上に設置されるシートとを含んで
なるものにおいて、該シートを、左右一対のシートバッ
クフレーム間に架設されるシートベースと、このシート
ベース上に設けられる上方向に揺動可能なアンダークッ
ションと、揺動したアンダークッションを支持する折り
畳み金具とから構成し、上記クラッチ装置と該折り畳み
金具とを動力伝達用のワイヤケーブルで接続し、上記ア
ンダークッションの揺動時に上記クラッチ装置をクラッ
チ切状態とし、該アンダークッションの復帰時には該ク
ラッチ装置をクラッチ入状態とするようにしたことを特
徴としている。
【0007】なお、上記車体の車体フレームにシートポ
ストを立設し、上記シートベースからパイプを下方に突
設して当該パイプを該シートポストに回転可能に嵌合支
持させ、該パイプに上記ワイヤケーブルを挿通すること
が好ましい。また、上記左右一対のシートバックフレー
ム間に上記シートベースの前後いずれかに位置するヒン
ジ軸を架設し、該シートベース上に上記アンダークッシ
ョンを前後動可能に搭載して当該アンダークッションの
端部から係合片を下方に突出させ、該アンダークッショ
ンの揺動時に上記ヒンジ軸に該係合片を係合接触させ、
該アンダークッションの復帰時には該ヒンジ軸と該係合
片とを非接触にすることが好ましい。
【0008】また、上記折り畳み金具を、上記シートベ
ースに先端部が回転可能に連結軸支される第一のアーム
と、上記アンダークッションの底部に先端部が回転可能
に連結軸支される第二のアームと、これら第一、第二の
アームの末端部同士を回転可能に貫通軸支するピンと、
該第一、第二のアームのいずれか一方の末端部周縁に突
出形成されるストッパと、該第一、第二のアームのいず
れか他方の末端部周縁に形成される被ストッパ部と、該
第一、第二のアームのいずれか一方の凹み穴に支持され
る位置決め体と、該第一、第二のアームのいずれか他方
に穿設される位置決め保持孔とから構成し、上記アンダ
ークッションの揺動時に上記被ストッパ部に上記ストッ
パを係止するとともに、上記位置決め保持孔に上記位置
決め体を嵌入し、上記折り畳み金具の揺動角を規制して
当該揺動角を保持することが望ましい。
【0009】さらに、上記第一、第二のアームの先端部
と上記ピンとを結ぶ一対の直線の形成する角度が180
°未満のときに、上記折り畳み金具の揺動角を規制保持
することが望ましい。さらにまた、上記第二のアームの
非端部に上記ワイヤケーブルを接続し、上記アンダーク
ッションの揺動時に該ワイヤケーブルの張力で上記一対
の直線の形成する角度を大きくすると良い。
【0010】請求項1記載の発明によれば、アームレス
ト等からなるシートの動作部を動作させれば、動作部が
上下方向に動作して動力伝達材を作動させ、これに連結
されたクラッチ装置がクラッチ入状態からクラッチ切状
態となる。このクラッチ切により、電動車両を手押しで
移動させること等が実現できる。これに対し、上下方向
に動作させた動作部を元の位置に復帰させたり、あるい
は動作部上に腰を下ろせば、動力伝達材の作動状態が解
除されてクラッチ装置をクラッチ切状態からクラッチ入
状態とすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態
になんら限定されるものではない。本実施形態における
小型の電動車両のクラッチ装置は、図1ないし図6等に
示すように、車体1と、この車体1の後部における走行
装置9と電動モータ13との伝動系間に介在されるクラ
ッチ装置14と、車体1上に設置されるシート17とを
備えている。
【0012】車体1は、図1、図2及び図5に示すよう
に、前後方向に伸びる車体フレーム2と、この車体フレ
ーム2を被覆する複数のカバー3と、各種の電装装置等
とから構成されている。車体フレーム2の前部には操縦
ハンドル4が操舵可能に支持されるとともに、この操縦
ハンドル4に操向操作される左右一対の前輪5が配設さ
れている。車体フレーム2の略中央部から後部にかけて
は複数のバッテリが搭載され、この複数のバッテリが専
用カバーで被覆保護されている。また、車体フレーム2
の後端部両側には図6に示すように、逆L字形を呈した
取付フレーム6がそれぞれ立設され、この左右一対の取
付フレーム6の略平坦な上部間にはプレート7が水平に
架設されており、このプレート7の略中央部における貫
通孔周縁には断面略逆ハット形のシートポスト8が連通
構造に立設されている。
【0013】走行装置9は、図1ないし図6に示すよう
に、車体フレーム2の後端部に支持アームを介し懸架さ
れる上下方向に揺動可能なギヤケース10を備え、この
ギヤケース10の左右両側部から突出した各駆動軸11
には後輪12が支持されている。また、電動モータ13
は、例えばトラクションモータ等からなり、ギヤケース
10の側部に装着されてその出力軸のピニオンギヤがギ
ヤケース10のカウンタギヤに噛合しており、このカウ
ンタギヤがスライドギヤ、デファレンシャルギヤ及び各
駆動軸11を順次介して左右一対の後輪12に駆動力を
それぞれ伝達するよう機能する。
【0014】クラッチ装置14は、詳細は図示しない
が、ギヤケース10に内蔵されたクラッチ軸と、カウン
タギヤの支持軸に付勢コイルばねを介してスプライン嵌
合された上記スライドギヤとから構成されている。クラ
ッチ軸にはシフトフォークとギヤケース10から露出す
るレバー15とがそれぞれ嵌着され、このレバー15が
前後方向に外部操作されることにより、クラッチ入時に
はシフトフォークがスライドギヤをカウンタギヤのメス
ドッグにスライド嵌入してクラッチ入状態とし、クラッ
チ切時にはシフトフォークがスライドギヤをカウンタギ
ヤのメスドッグからスライド離脱させてクラッチ切状態
とする。
【0015】レバー15は、図示しないリターンスプリ
ングにより、常時カウンタギヤのメスドッグにスライド
ギヤを嵌入してクラッチ入状態とする。このレバー15
の先端部には、図6に示すように、動力伝達用のワイヤ
ケーブル16の先端部が取付具、ばね及びガイド片等を
介して連結されている。このワイヤケーブル16にはレ
バー15のリターンスプリングにより、張力が常時作用
し、ワイヤケーブル16の切断等の場合には自動的にク
ラッチ入状態となる。
【0016】シート17は、同図に示すように、車体1
の後部に搭載される左右一対のシートバックフレーム1
8と、この左右一対のシートバックフレーム18の前部
間に架設されるシートベース19と、このシートベース
19上に前後(図1の前後方向)動可能に搭載される上方
向に揺動可能なアンダークッション20と、このアンダ
ークッション20を前上がりの傾斜状態に支持する左右
一対の折り畳み金具21とから構成されている。左右一
対のシートバックフレーム18の略中央部間には線材か
らなる略クランク形のヒンジ軸22が架設され、このヒ
ンジ軸22がシートベース19の後方に隙間を介して位
置している。また、左右一対のシートバックフレーム1
8の傾斜起立した後部には図1ないし図3等に示すよう
に、バッククッション23が装着支持され、このバック
クッション23の左右両側部にはそれぞれアームレスト
24が上方向に揺動可能に軸支されている。
【0017】シートベース19の後部中央からは円筒形
のパイプ25が下方に向けて垂下され、このパイプ25
が車体フレーム2のシートポスト8に回転可能に嵌入支
持されている。パイプ25には図6に示すワイヤケーブ
ル16が下方から挿通され、このワイヤケーブル16が
シートベース19内側の断面略U字形を呈したワイヤガ
イド26を貫通露出して車体1の前方に伸びている。ま
た、アンダークッション20の後端部下方からは複数の
係合片27が下方に向けて突出形成され、この複数の係
合片27が、アンダークッション20が前方にスライド
して揺動する場合に対向するヒンジ軸22に係合接触し
て回転中心として機能する(図7参照)。また、傾斜した
アンダークッション20が後方にスライドして元の水平
状態に復帰する場合には、係合接触したヒンジ軸22か
ら分離し、近接対向するヒンジ軸22との間にクリアラ
ンスCを確保する(図8参照)。
【0018】なお、アンダークッション20が通常の水
平状態の場合、アンダークッション20の後端部上方
は、図8に示すように、バッククッション23の下部に
圧接されて押し下げられ、揺動することなく水平状態が
確保される。
【0019】各折り畳み金具21は、図3、図4、図
6、図9及び図10に示すように、シートベース19に
先細りの先端部が回転可能に連結軸支される第一のアー
ム28と、アンダークッション20の底面に取付具を介
して先細りの先端部が回転可能に連結軸支される第二の
アーム29と、これら第一、第二のアーム28、29の
重なる末端部同士を円形の板ばね30やワッシャ31を
介し回転可能に貫通軸支するかしめ用のピン32とから
構成されている。第一のアーム28は、その末端部外周
縁に被ストッパ部33が切り欠き形成され、末端部のピ
ン孔周辺にはボール保持孔34が貫通して穿設されてい
る。
【0020】第二のアーム29の末端部外周縁には図9
に示すように、ストッパ35が一体的に折曲突出形成さ
れ、第二のアーム29の末端部のピン孔周辺には凹み穴
36が穿設されており、この凹み穴36には鋼球製のボ
ール37がセットされている。また、一の折り畳み金具
21における第二のアーム29は、図10に示すよう
に、その先端部から末端部方向に長さLだけオフセット
した箇所(非端部)にワイヤガイド26から伸びるワイヤ
ケーブル16の末端部が取付ピンを介して連結されてい
る。
【0021】このように構成された折り畳み金具21
は、アンダークッション20の揺動時に被ストッパ部3
3にストッパ35が係止されるとともに、ボール保持孔
34にボール37が嵌入されて位置決めし、簡素な構成
でアンダークッション20の揺動を規制してその揺動角
を位置決め保持する。このアンダークッション20の揺
動、換言すれば、折り畳み金具21の揺動は、図10に
示すように、第一、第二のアーム28、29の先端部と
回転中心であるピン32とを結ぶ一対の直線lの形成す
る角度が約160°の場合に規制保持される。
【0022】上記構成において、操縦ハンドル4等を適
宜操作すれば、動力が電動モータ13、カウンタギヤ、
接続状態のスライドギヤ及びデファレンシャルギヤを順
次経由して各後輪12に伝達され、各後輪12が回転し
て所定の方向に所定の速度で走行することができる。
【0023】次に、車庫に駐車する場合等には、水平状
態のアンダークッション20の前部を上方に持ち上げる
だけで良い。すると、折り畳み金具21が上下方向に伸
び開いて略V字形から略く字形を呈し、ワイヤケーブル
16が引っ張られてレバー15を揺動操作し、シフトフ
ォークがスライドギヤをカウンタギヤのメスドッグから
スライド離脱させてクラッチ切状態とする。このクラッ
チ切により、車庫に電動車両を手押しで移動させて駐車
することが可能になる(図5参照)。これに対し、持ち上
げたアンダークッション20を押し下げたり、あるいは
アンダークッション20上に腰を下ろせば、ワイヤケー
ブル16の緊張状態が解除されてレバー15を元の位置
に揺動操作し、シフトフォークがスライドギヤをカウン
タギヤのメスドッグに嵌入してクラッチ入状態となる。
【0024】上記構成によれば、アンダークッション2
0を持ち上げない限り、クラッチ切状態とはならないの
で、電動車両が踏切等の凹凸路で上下に跳びはねる場合
でも、乗員の意に反してクラッチ入の状態となるおそれ
が全くなく、安全性を大幅に向上させることができる。
また、アンダークッション20を持ち上げればクラッチ
切の状態となるので、電動車両の後部に回って腰をかが
めて手動操作する必要性が全くなく、健常者でない者や
高齢者等にもきわめて容易に扱うことができる。これに
より、操作性や取扱性の著しい向上が期待できる。ま
た、シート17が水平左右方向に回転可能であるので、
簡易な構成で乗車する場合や降りる場合の便宜を図るこ
とが可能になる。
【0025】また、アンダークッション20が水平状態
を維持する場合、ヒンジ軸22と係合片27との間にク
リアランスCが形成されるので、折り畳み金具21のピ
ン32を支点としてアンダークッション20の後端部を
持ち上げることができ、これを通じて電動車両の内部メ
ンテナンス等の簡素化、円滑化及び容易化が大いに期待
できる。さらに、ワイヤケーブル16に張力が常時作用
するので、折り畳み金具21の開く方向に回転トルクが
作用し、アンダークッション20の持ち上げ状態を実に
容易に保持することができる。さらにまた、折り畳み金
具21の揺動角が、第一、第二のアーム28、29の先
端部とピン32とを結ぶ一対の直線lの形成する角度が
約160°の場合に規制保持されるので、ロック解除等
の作業をなんら必要とせずにアンダークッション20を
水平状態に復帰させることが可能になる。
【0026】次に、図11は本発明の第2の実施形態を
示すもので、この場合には、水平状態の動作部であるア
ンダークッション20の後部を上方に持ち上げ、ワイヤ
ケーブル16を引っ張ってレバー15を揺動操作し、ク
ラッチ切状態とするようにしている。その他の部分につ
いては、方向等が異なるものの、上記実施形態と基本的
には同様であるので説明を省略する。本実施形態におい
ても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しか
も、様々な事情でアンダークッション20の前部を持ち
上げることが困難な場合には、きわめて便利である。
【0027】次に、図12は本発明の第3の実施形態を
示すもので、この場合には、動作部である単数複数のア
ームレスト24を上方に揺動させて持ち上げ、ワイヤケ
ーブル16やリンク等の各種動力伝達材を引っ張ってレ
バー15を揺動操作し、クラッチ切状態とするようにし
ている。その他の部分については、上記実施形態と基本
的には同様であるので説明を省略する。本実施形態にお
いても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しか
も、様々な事情でアンダークッション20を持ち上げる
ことが困難な場合に実に便利である。
【0028】なお、上記実施形態では、小型の電動車両
を示したが、大型、中型の電動車両でも良い。また、前
輪5は単数でも良い。また、クラッチ装置14の構成は
上記構成になんら限定されるものではなく、他の構成の
クラッチ装置を使用することも可能である。また、左右
一対のシートバックフレーム18とシートベース19と
を別部材ではなく、一体構造に構成しても良い。また、
ヒンジ軸22は、他の形状でも良いし、固定でも回転可
能でも良い。また、ワイヤケーブル16、折り畳み金具
21、ワイヤガイド26、又は係合片27は、単数複数
いずれにも増減することができる。また、第一のアーム
28にストッパ35、凹み穴36及びボール37をそれ
ぞれ設け、第二のアーム29に被ストッパ部33やボー
ル保持孔34を設けることも可能である。
【0029】さらに、ストッパ35、被ストッパ部3
3、凹み穴36、ボール37及びボール保持孔34を使
用しない他構成の位置決め機構やロック機構を適宜採用
することもできる。例えば、凹み穴36に各種のばねを
介してボール37を支持させたり、ボール37の代わり
に有底円筒形等のプランジャや楔等を適宜使用しても良
い。また、ボール保持孔34を底のある穴としても良
い。さらにまた、アンダークッション20の揺動、即ち
折り畳み金具21の揺動角は、180°以下であれば、
約150°、約165°、又は約170°等の他の角度
に適宜変更することが可能である。
【0030】
【発明の効果】以上のように請求項1又は2記載の発明
によれば、意に反してクラッチ入の状態となるおそれを
有効に排除し、しかも、操作性や取扱性等を向上させる
ことができるという効果がある。また、請求項3記載の
発明によれば、乗車や降車の際の便宜等を図ることがで
き、取扱性の向上がさらに期待できる。また、請求項4
記載の発明によれば、シートのアンダークッションの他
の端部を簡単に取り外したり、内部調整等のメンテナン
スを行うことが可能になる。
【0031】また、請求項5記載の発明によれば、シー
トのアンダークッションを揺動させてクラッチ切の状態
を簡易に保持することができ、これにより電動車両を押
して移動させること等ができる。さらに、請求項6記載
の発明によれば、揺動したシートのアンダークッション
を押し下げれば、ロック解除等の作業をなんら要さずに
元の状態に復帰させることができる。さらにまた、請求
項7記載の発明によれば、シートのアンダークッション
の揺動状態を容易に維持することが可能になるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動車両のクラッチ装置の実施形
態を示す全体斜視図である。
【図2】本発明に係る電動車両のクラッチ装置の実施形
態における後方からみた全体斜視図である。
【図3】本発明に係る電動車両のクラッチ装置の実施形
態におけるアンダークッションの揺動状態を示す斜視説
明図である。
【図4】図3の折り畳み金具を示す拡大斜視図である。
【図5】本発明に係る電動車両のクラッチ装置の実施形
態における電動車両の手押し使用状態を示す説明図であ
る。
【図6】本発明に係る電動車両のクラッチ装置の実施形
態を示す要部拡大説明図である。
【図7】本発明に係る電動車両のクラッチ装置の実施形
態におけるヒンジ軸と係合片との係合接触状態を示す側
面説明図である。
【図8】本発明に係る電動車両のクラッチ装置の実施形
態におけるヒンジ軸と係合片との非接触状態を示す側面
説明図である。
【図9】本発明に係る電動車両のクラッチ装置の実施形
態における折り畳み金具を示す分解斜視図である。
【図10】本発明に係る電動車両のクラッチ装置の実施
形態におけるアンダークッションの揺動角を規制する折
り畳み金具を示す側面説明図である。
【図11】本発明に係る電動車両のクラッチ装置の第2
の実施形態を示す側面説明図である。
【図12】本発明に係る電動車両のクラッチ装置の第3
の実施形態を示す斜視説明図である。
【符号の説明】
1 車体 2 車体フレーム 6 取付フレーム 7 プレート 8 シートポスト 9 走行装置 10 ギヤケース 11 駆動軸 12 後輪 13 電動モータ(モータ) 14 クラッチ装置 15 レバー 16 ワイヤケーブル(動力伝達材) 17 シート 18 シートバックフレーム 19 シートベース 20 アンダークッション 21 折り畳み金具 22 ヒンジ軸 23 バッククッション 24 アームレスト(動作部) 25 パイプ 27 係合片 28 第一のアーム 29 第二のアーム 30 板ばね 31 ワッシャ 32 ピン 33 被ストッパ部 34 ボール保持孔(位置決め保持孔) 35 ストッパ 36 凹み穴 37 ボール(位置決め体) l 一対の直線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松山 元昭 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内 Fターム(参考) 3D036 EA03 EB03 EB16 EC09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体と、この車体の走行装置とモータと
    の間に介在されるクラッチ装置と、該車体上に設置され
    るシートとを含んでなる電動車両のクラッチ装置におい
    て、 該シートを、上下方向に動作可能な動作部と固定部とに
    分割形成し、上記クラッチ装置と上記シートの動作部と
    を動力伝達材で連結し、該シートの動作部の動作時に該
    クラッチ装置をクラッチ切状態とし、該シートの動作部
    の非動作時には該クラッチ装置をクラッチ入状態とする
    ようにしたことを特徴とする電動車両のクラッチ装置。
  2. 【請求項2】 車体と、この車体の走行装置とモータと
    の間に介在されるクラッチ装置と、該車体上に設置され
    るシートとを含んでなる電動車両のクラッチ装置におい
    て、 該シートを、左右一対のシートバックフレーム間に架設
    されるシートベースと、このシートベース上に設けられ
    る上方向に揺動可能なアンダークッションと、揺動した
    アンダークッションを支持する折り畳み金具とから構成
    し、 上記クラッチ装置と該折り畳み金具とを動力伝達用のワ
    イヤケーブルで接続し、上記アンダークッションの揺動
    時に上記クラッチ装置をクラッチ切状態とし、該アンダ
    ークッションの復帰時には該クラッチ装置をクラッチ入
    状態とするようにしたことを特徴とする電動車両のクラ
    ッチ装置。
  3. 【請求項3】 上記車体の車体フレームにシートポスト
    を立設し、上記シートベースからパイプを下方に突設し
    て当該パイプを該シートポストに回転可能に嵌合支持さ
    せ、該パイプに上記ワイヤケーブルを挿通した請求項2
    記載の電動車両のクラッチ装置。
  4. 【請求項4】 上記左右一対のシートバックフレーム間
    に上記シートベースの前後いずれかに位置するヒンジ軸
    を架設し、該シートベース上に上記アンダークッション
    を前後動可能に搭載して当該アンダークッションの端部
    から係合片を下方に突出させ、該アンダークッションの
    揺動時に上記ヒンジ軸に該係合片を係合接触させ、該ア
    ンダークッションの復帰時には該ヒンジ軸と該係合片と
    を非接触とするようにした請求項2又は3記載の電動車
    両のクラッチ装置。
  5. 【請求項5】 上記折り畳み金具を、上記シートベース
    に先端部が回転可能に連結軸支される第一のアームと、
    上記アンダークッションの底部に先端部が回転可能に連
    結軸支される第二のアームと、これら第一、第二のアー
    ムの末端部同士を回転可能に貫通軸支するピンと、該第
    一、第二のアームのいずれか一方の末端部周縁に突出形
    成されるストッパと、該第一、第二のアームのいずれか
    他方の末端部周縁に形成される被ストッパ部と、該第
    一、第二のアームのいずれか一方の凹み穴に支持される
    位置決め体と、該第一、第二のアームのいずれか他方に
    穿設される位置決め保持孔とから構成し、 上記アンダークッションの揺動時に上記被ストッパ部に
    上記ストッパを係止するとともに、上記位置決め保持孔
    に上記位置決め体を嵌入し、上記折り畳み金具の揺動角
    を規制して当該揺動角を保持するようにした請求項2、
    3、又は4記載の電動車両のクラッチ装置。
  6. 【請求項6】 上記第一、第二のアームの先端部と上記
    ピンとを結ぶ一対の直線の形成する角度が180°未満
    のときに、上記折り畳み金具の揺動角を規制保持するよ
    うにした請求項5記載の電動車両のクラッチ装置。
  7. 【請求項7】 上記第二のアームの非端部に上記ワイヤ
    ケーブルを接続し、上記アンダークッションの揺動時に
    該ワイヤケーブルの張力で上記一対の直線の形成する角
    度を大きくするようにした請求項6記載の電動車両のク
    ラッチ装置。
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