JP2000235103A - 高屈折率を有する光学素子、光学用レンズ及び光学用硬化性樹脂組成物 - Google Patents

高屈折率を有する光学素子、光学用レンズ及び光学用硬化性樹脂組成物

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JP2000235103A
JP2000235103A JP11037152A JP3715299A JP2000235103A JP 2000235103 A JP2000235103 A JP 2000235103A JP 11037152 A JP11037152 A JP 11037152A JP 3715299 A JP3715299 A JP 3715299A JP 2000235103 A JP2000235103 A JP 2000235103A
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Toshio Tsuji
稔夫 辻
Hide Hosoe
秀 細江
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高屈折率、低残留複屈折、高光透過率等の光
学的基本特性に優れ、尚かつ、高い熱安定性、低い吸水
性、高い硬度、優れた成形性を有する光学素子を提供す
る。 【解決手段】 屈折率ndが1.55以上であり、下記
平均組成式〔I〕で表される珪素系樹脂を含有する樹脂
組成物からなることを特徴とする光学素子又はR4m
(x-m)/2単位を構成成分とするポリへテロシロキサン
樹脂を含有する樹脂組成物からなる光学素子。 平均組成式〔I〕 R1a(R2)bSiO(4-a-b)/2

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高屈折率を有する光
学素子、光学用レンズ及びその硬化性樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】カメラ、フィルム一体型カメラ(レンズ
付きフィルム)、ビデオカメラ等の各種カメラ、CD、
CD−ROM、CD−Video、MO、CD−R、D
VD等の光ピックアップ装置や複写機及びプリンター等
のOA機器といった各種機器等に使用される光学素子に
は、高い光透過率、高い屈折率、成形後の低い残留複屈
折等の基本的な光学特性が必要とされる。更に、高い熱
安定性、高い硬度、低い吸水性、高い耐候性、耐溶剤性
等の種々の特性が要求される。また、低いコストで生産
することができ、良好な成形性が要求される。
【0003】しかしながら従来の、例えば、ポリメチル
メタクリレート、ポリシクロヘキシルメタクリレート、
ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ−4−メチルペ
ンテン、ノルボルネン系ポリマー、ポリウレタン樹脂等
を用いて成形した光学用レンズは熱安定性が低く、高い
吸水性に伴う環境による光学特性の変動、高い複屈折等
の欠点を有しており、上述の要求に対しては未だ不十分
であった。
【0004】また、耐熱性や耐薬品性が高いといわれる
ポリジエチレングリコールビスアリルカーボネートを用
いたプラスチックレンズが知られているが、低屈折率で
あり、また耐熱性もそれほど高いものではなかった。
【0005】一般に、光学材料の屈折率が高いと同一の
屈折率を有するレンズエレメントをより曲率の小さい緩
い面で実現できる為、この面で発生する収差量を小さく
でき、レンズの枚数を削減したり、レンズの偏心感度を
低減したり、レンズ厚みを薄くしてレンズ系を小型軽量
化したりすることが可能になる。また、レンズ光沢面に
施す反射防止コートにおいても、レンズ光学面の中心か
ら周辺までコート物質の蒸着源に対して垂直に近い角度
を保てるため、均一な厚みでコート処理ができ、均一な
反射防止特性を得られるメリットがある。
【0006】前記の光学用プラスチック材料において、
現在実用化されている屈折率の高いものでは、ポリカー
ボネート(nd=1.58、νd=29)やスチレン
(nd=1.57、νd=34)があるのみで、どちら
も複屈折が大きいため、用途に限界があった。
【0007】特開平2−229860号にはシリコーン
ポリマー及び橋かけ剤を用いて形成された透明なシリコ
ーン組成物が提案されている。提案されているシリコー
ン組成物は高い光透過率を有しているが、機械的強度、
硬度が不充分であり、高い信頼性が要求される光学素子
には適さないものであった。
【0008】また、特開平10−158400号にはJ
ISA硬度85以上のシリコーン樹脂組成物からなる光
学レンズが提案されているが、屈折率nd1.51と低
いものであった。
【0009】一般のシリコーン系材料は光透過率が優れ
る、耐熱性がある、成形が可能である、成形後の残留複
屈折が低いなど光学用プラスチック材料としてユニーク
な特徴を有しているが、屈折率が低いため用途に限界が
あった。
【0010】シリコーン系材料がもつユニークな特性を
有し、尚かつ、nd1.55以上の高い屈折率をもつ光
学用プラスチック材料、及び光学素子に関する提案は殆
どなされていないのが現状である。
【0011】即ち、光学素子として、高屈折率で、光透
過率が高く、成形後の残留複屈折が少なく、熱安定性が
高く、機械的強度が強く、吸水性が低く、耐候性の高い
成形材料が強く望まれていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高屈
折率で、低残留複屈折、高光透過率等の光学的基本特性
に優れ、尚かつ、高い熱安定性、低い吸水性、高い機械
的強度及び硬度を有し、高性能と高信頼性が要求され
る、カメラ、フィルム一体型カメラ(レンズ付きフィル
ム)、ビデオカメラ等の各種カメラ、CD、CD−RO
M、CD−Video、MO、CD−R、DVD等の光
ピックアップ装置や複写機及びプリンター等のOA機器
といった各種機器等に適した光学素子、光学用レンズ及
びその光学用硬化性樹脂組成物を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の目的
を達成するために鋭意検討を重ねた結果、下記の本発明
の構成により達成することができた。
【0014】1.屈折率ndが1.55以上であり、下
記平均組成式〔I〕で表される珪素系樹脂を含有する樹
脂組成物からなることを特徴とする光学素子。
【0015】平均組成式〔I〕 R1a(R2)bSiO(4-a-b)/2 〔式中、R1は、各々同じでも異なっても良く、水素原
子、水酸基、アミノ基、又は置換又は非置換の脂肪族
基、脂環式基、アリール基、複素環基、又はこれらの基
が酸素を介して珪素原子に結合された基から選ばれる基
を表す。R2は−(CH2nXを表し、Xは塩素原子、
臭素原子又は沃素原子が置換した脂肪族基、塩素原子、
臭素原子又は沃素原子が置換したフェニル基、炭素数7
以上の置換又は非置換のアリール基、又は複素環基を表
し、nは0又は1〜6の整数を表す。0<a<1.5、
0.3<b<1.8、1.2<a+b<1.8であ
る。〕 2.前記珪素系樹脂が下記一般式〔II〕で表されるオル
ガノポリシロキサンを含有する硬化性樹脂組成物から形
成された珪素系樹脂であることを特徴とする前記1に記
載の光学素子。
【0016】一般式〔II〕 R3f(R2)gSiO(4-f-g)/2 〔式中、R3は、各々同じでも異なっても良く、水素原
子、水酸基、アミノ基、又は置換又は非置換の脂肪族
基、脂環式基、アリール基、複素環基、又はこれらの基
が酸素を介して珪素原子に結合された基から選ばれる基
を表し、R2は前記平均組成式〔I〕におけるR2と同
義である。0<f<1.5、0.3<g<1.8、0.
8<f+g<1.8である。〕 3.前記一般式〔II〕におけるR3で示される置換基の
少なくとも1種がアルケニル基であることを特徴とする
前記2に記載の光学素子。
【0017】4.前記アルケニル基がビニル基であるこ
とを特徴とする前記3に記載の光学素子。
【0018】5.前記一般式〔II〕におけるR3で示さ
れる置換基の少なくとも1種が水素原子であることを特
徴とする前記2に記載の光学素子。
【0019】6.R4mMO(x-m)/2単位を構成成分とす
るポリへテロシロキサン樹脂を含有する樹脂組成物から
なる光学素子。
【0020】ここで、Mは周期律表2Aから5A族に属
する第4〜6周期にある原子群から選ばれる原子であ
り、ランタニド系列の原子も全て含む。xは、選ばれた
M原子の価数を表す。R4は、各々同じでも異なっても
良く、水素原子、水酸基、アミノ基、置換又は非置換の
脂肪族基、脂環式基、アリール基及び複素環基、又はこ
れらの基が酸素を介してM原子に結合された基から選ば
れる基を表し、mは0又は1からx−1までの整数を表
す。
【0021】7.前記ポリへテロシロキサン樹脂が、ア
ルケニル基を有するポリヘテロシロキサンを含有する硬
化性樹脂組成物から形成されたポリへテロシロキサン樹
脂であることを特徴とする前記6記載の光学素子。
【0022】8.前記アルケニル基がビニル基であるこ
とを特徴とする前記7記載の光学素子。
【0023】9.前記ポリへテロシロキサン樹脂がSi
H基を有するポリヘテロシロキサンを含有する硬化性樹
脂組成物であることを特徴とする前記6記載の光学素
子。
【0024】10.R4mMO(x-m)/2単位のMがTi又
はZrであることを特徴とする前記6〜9の何れか1項
に記載の光学素子。
【0025】11.前記ポリへテロシロキサン樹脂が、
珪素原子の置換基として−(CH2nX(Xは塩素原
子、臭素原子又は沃素原子が置換した脂肪族基、塩素原
子、臭素原子又は沃素原子が置換したフェニル基、炭素
数7以上の置換又は非置換のアリール基、又は複素環基
を表す)を有するポリヘテロシロキサンを含有する硬化
性樹脂組成物からなることを特徴とする前記6〜10の
何れか1項に記載の光学素子。
【0026】12.屈折率ndが1.55以上であるこ
とを特徴とする前記6〜11の何れか1項に記載の光学
素子。
【0027】13.JIS−A硬度が85以上で、かつ
400nm〜850nmの分光透過率が85%以上であ
ることを特徴とする前記1〜12の何れか1項記載の光
学素子。
【0028】14.前記1又6に記載の樹脂組成物の主
たる構成単位が3官能シロキサン単位又は4官能シロキ
サン単位であることを特徴とする前記1〜13の何れか
1項記載の光学素子。
【0029】15.前記1又6に記載の樹脂組成物の主
たる構成単位が3官能シロキサン単位及び4官能シロキ
サン単位であることを特徴とする前記1〜14の何れか
1項記載の光学素子。
【0030】16.前記1〜15に記載の特徴を有する
光学用レンズ。
【0031】17.光学用レンズの少なくとも一方の光
学面が非球面形状を有することを特徴とする前記16記
載の光学用レンズ。
【0032】18.光学用レンズの光学面の両面が非球
面形状を有することを特徴とする前記17記載の光学用
レンズ素子。
【0033】19.下記一般式〔II〕で表されるオルガ
ノポリシロキサンを含有する光学用硬化性樹脂組成物。
【0034】一般式〔II〕 R3f(R2)gSiO(4-f-g)/2 〔式中、R3は、各々同じでも異なっても良い、水素原
子、水酸基、アミノ基、又は置換又は非置換の脂肪族
基、脂環式基、アリール基、複素環基、又はこれらの基
が酸素を介して珪素原子に結合された基から選ばれる基
を表し、R2は−(CH2nXを表し、Xは塩素原子、
臭素原子又は沃素原子が置換した脂肪族基、塩素原子、
臭素原子又は沃素原子が置換したフェニル基、炭素数7
以上の置換又は非置換のアリール基、又は複素環基を表
し、nは0又は1〜6の整数を表す。0<f<1.5、
0.3<g<1.8、0.8<f+g<1.8であ
る。〕 20.R4mMO(x-m)/2単位を構成成分とするポリへテ
ロシロキサン樹脂を含有する光学用硬化性樹脂組成物。
【0035】ここで、Mは周期律表2Aから5A族に属
する第4〜6周期にある原子群から選ばれる原子であ
り、ランタニド系列の原子も全て含む。xは、選ばれた
M原子の価数を表す。R4は、各々同じでも異なっても
良く、水素原子、水酸基、アミノ基、又は置換又は非置
換の脂肪族基、脂環式基、アリール基、複素環基、又は
これらの基が酸素を介してM原子に結合された基から選
ばれる基を表し、mは0又は1からx−1までの整数を
表す。
【0036】以下、本発明を詳細に説明する。
【0037】本発明の目的は、高屈折率を有する光学素
子を得ることであり、その達成手段として、ここには2
つの発明が記載されている。
【0038】第1の発明は、屈折率ndが1.55以上
であり、下記平均組成式〔I〕で表される珪素系樹脂を
含有する樹脂組成物からなることを特徴とする光学素
子、平均組成式〔I〕 R1a(R2)bSiO(4-a-b)/2 〔式中、R1は各々同じでも異なっても良い、水素原
子、水酸基、アミノ基、又は置換又は非置換の脂肪族
基、脂環式基、アリール基、複素環基、又はこれらの基
が酸素を介して珪素原子に結合された基から選ばれる基
を表し、R2は−(CH2nXを表し、Xは塩素原子、
臭素原子又は沃素原子が置換した脂肪族基、塩素原子、
臭素原子又は沃素原子が置換したフェニル基、炭素数7
以上の置換又は非置換のアリール基、又は複素環基を表
し、nは0又は1〜6の整数を表す。〕である。
【0039】第2の発明は、R4mMO(x-m)/2単位を構
成成分とするポリへテロシロキサン樹脂を含有する樹脂
組成物からなる光学素子である。
【0040】ここで、Mは周期律表2Aから5A族に属
する第4〜6周期にある原子群から選ばれる原子であ
り、ランタニド系列の原子も全て含む。xは、選ばれた
M原子の価数を表す。R4は、各々同じでも異なっても
良く、水素原子、水酸基、アミノ基、又は置換又は非置
換の脂肪族基、脂環式基、アリール基、複素環基、又は
これらの基が酸素を介してM原子に結合された基から選
ばれる基を表し、mは0又は1からx−1までの整数を
表す。
【0041】先ず、第1の発明について説明する。
【0042】前記平均組成式〔I〕で示される珪素系樹
脂について説明する。
【0043】R1は、水素原子、水酸基、アミノ基、ハ
ロゲン原子又は有機基から選ばれる基を表し、R1で示
されるこれらの基は、珪素系樹脂中のポリマー鎖中に、
幾つかの基が同時に存在することができることを意味す
る。
【0044】有機基としては、置換又は非置換の脂肪族
基、脂環式基、アリール基及び複素環基、又はこれらの
基が酸素を介して珪素原子に結合された基から選ばれる
基を表す。
【0045】置換又は非置換の脂肪族基としては、各々
置換または非置換のアルキル基、アルキレン基、等を挙
げることができる。
【0046】アルキル基としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ベンジル基、フェネチル
基、トリフロロメチル基、ベンジル基等が挙げられる。
アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロ
ピレン基、ブチレン基等が挙げられる。
【0047】置換又は非置換の脂環式基としては、シク
ロペンチル基、シクロヘキシル基、アダマンチル基、ノ
ルボルニル基、等の基が挙げられる。
【0048】置換又は非置換のアリール基としては、フ
ェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、クロロ
フェニル基、トリブロモフェニル基、ペンタフルオロフ
ェニル基等の基が挙げられる。
【0049】置換又は非置換の複素環基としては、フリ
ル基、チエニル基、ピリジル基等の基が挙げられる。
【0050】更に、有機基としては、上記置換基が酸素
原子を介して珪素原子に結合される基を含み、例えば、
アルコキシ基、シクロアルキルオキシ基、アリールオキ
シ基、複素環オキシ基を表す。
【0051】本発明においては、前記平均組成式におけ
るR2で示される基、即ち−(CH2nXが高屈折率を
達成する上での重要な要素である。
【0052】Xで表される、塩素原子、臭素原子又は沃
素原子で置換された脂肪族基としては、例えば、CH2
CH2Cl、CH2CH2Br、CH2CH2I、CH2CH
BrCH2Br、CH2CBr3、C(CH32CHCl3
等が挙げられる。
【0053】又、塩素原子、臭素原子又は沃素原子が置
換したフェニル基としては、例えばトリクロロフェニル
基、ジクロロフェニル基、ペンタクロロフェニル基、ペ
ンタブロモフェニル基、トリブロモフェニル基、ヨード
フェニル基等が挙げられる。
【0054】各々置換又は非置換の、炭素数7以上のア
リール基、又は複素環基としては、例えばペンタレニル
基、インデニル基、ナフチル基、アセナフテニル基、フ
ルオレニル基、ピレニル基、フェナントリル基、アント
ラセニル基、ビフェニル基、インドリル基、アクリジニ
ル基、チアントレニル基、キノリル基、カルバゾリル基
等を挙げることができる。これらの基への置換基として
は、好ましくは塩素原子、臭素原子、沃素原子等のハロ
ゲン原子であるが、最も好ましくは臭素原子であり、臭
素原子の持つ原子屈折率が8.865と高いことによ
り、本発明の高屈折率を有する光学素子を形成するため
に有利である。又、複素環基としては7.800と比較
的原子屈折の大きなイオウ原子を含む複素環が高屈折率
が得られる点でより好ましい。
【0055】nは0又は2が好ましい。これは、オルガ
ノポリシロキサンを合成する際に、公知の合成方法、ま
たは公知のハロシラン、アルコキシシランを用いて合成
することができるのでコストの面で有利である。
【0056】本発明に用いられる珪素系樹脂中において
は、R2で示される置換基のmol%、即ちbはできる
だけ大きい方が好ましく、特に好ましくは、0.5<b
<1.8、更に好ましくは、0.8<b<1.8であ
る。
【0057】本発明に用いられる珪素系樹脂は、下記一
般式〔II〕で表されるオルガノポリシロキサンを含有す
る硬化性樹脂組成物から形成されたものであることが好
ましい。
【0058】一般式〔II〕 R3f(R2)gSiO(4-f-g)/2 式中、R3は、各々同じでも異なっても良く、水素原
子、水酸基、アミノ基、又は置換又は非置換の脂肪族
基、脂環式基、アリール基、複素環基、又はこれらの基
が酸素を介して珪素原子に結合された基から選ばれる基
を表し、R2は前記平均組成式〔I〕におけるR2と同
義である。0<f<1.5、0.3<g<1.8、0.
8<f+g<1.8である。
【0059】前記一般式〔II〕で表されるオルガノポリ
シロキサンについて説明する。
【0060】本発明に用いられる平均組成式R3fR2g
SiO(4-f-g)/2(式中、R2は−(CH2nX基を表
す。n及びXは前記定義に同じである。)で示されるオ
ルガノポリシロキサンの合成方法について述べる。
【0061】合成方法には二つの方法がある。第一の方
法について述べる。
【0062】上記の−(CH2nX基を置換基として有
するハロシラン、またはアルコキシシランと水素原子、
水酸基、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基
及びフェニル基を置換基として有するハロシラン、また
はアルコキシシランを共加水分解することにより得るこ
とができる。
【0063】−(CH2nX基を置換基として有するハ
ロシラン、またはアルコキシシランについて具体例を示
す。
【0064】ジエトキシ−1−ナフチルフェニルシラン ジメトキシ−1−ナフチルフェニルシラン ジエトキシジ−9−フェナントリルシラン ジ−5−アセナフテニルジエトキシシラン ジメトキシジ−1−ナフチルシラン ジエトキシジ−1−ナフチルシラン (p−(p−ブロモフェノキシ)フェニル)ジエトキシ
フェニルシラン (p−ブロモフェニル)ジエトキシフェニルシラン ジエトキシ(ペンタクロロフェニル)シラン ジメトキシ(ペンタクロロフェニル)シラン (2−ヨードフェニル)ビス(1−メチルエトキシ)フ
ェニルシラン ビス(4−クロロフェニル)ジメトキシシラン ビス(4−クロロフェニル)ジエトキシシラン ビス((1,1′−ビフェニル)−4−イル)ジメトキ
シシラン ジクロロジ−1H−インデン−1−イルシラン ジクロロ−2,4−シクロペンタジエン−1−イル−9
H−フルオレン−9−イルシラン ジクロロジ−9H−フルオレン−9−イルシラン 9−(ジクロロメチルシリル)−9H−カルバゾール ジクロロメチル(3−(1−フェナントリル)プロピ
ル)シラン ジクロロメチル(3−(1−ナフチル)プロピル)シラ
ン ジクロロメチル(3−(1−ナフチル)エチル)シラン クロロジメチル−1−ピレニル−シラン 2−(ジクロロフェニルシリル)−1−メチル−1H−
インドール 等を挙げることが出来る。これらの化合物は何れも公知
のハロシラン、アルコキシシランである。
【0065】他の各種のクロロシラン化合物はダウ・コ
ーニング・コーポレーション(米国)、信越化学工業
(株)等から市販されている。例えば、信越化学工業
(株)の珪素化合物試薬カタログには以下のクロロシラ
ン化合物が記載されている。
【0066】テトラクロロシラン(商品名、LS−1
0)、トリクロロシラン(商品名、LS−20)、メチ
ルトリクロロシラン(商品名、LS−40)、ビニルト
リクロロシラン(商品名、LS−70)、ジメチルジク
ロロシラン(商品名、LS−130)、メチルビニルジ
クロロシラン(商品名、LS−190)、トリメチルク
ロロシラン(商品名、LS−260)、ジビニルジクロ
ロシラン(商品名、LS−335)、ジメチルビニルク
ロロシラン(商品名、LS−380)、アリルジメチル
クロロシラン(商品名、LS−650)、4−クロロフ
ェニルトリクロロシラン(商品名、LS−915)、フ
ェニルトリクロロシラン(商品名LS−920)、シク
ロヘキシルトリクロロシラン(商品名、LS−97
0)、ベンジルトリクロロシラン(商品名、LS−14
65)、p−トルイルトリクロロシラン(商品名、LS
−1480)、メチルフェニルジクロロシラン(商品
名、LS−1480)、フェニルビニルジクロロシラン
(商品名、LS−1980)、ジメチルフェニルクロロ
シラン(商品名、LS−2000)、オクチルトリクロ
ロシラン(商品名、LS−2190)、メチルフェニル
ビニルクロロシラン(商品名、LS−2520)、トリ
フェニルクロロシラン(商品名、LS−6370)、ト
リベンジルクロロシラン(商品名、LS−6800)。
【0067】本発明においては、置換基として−(CH
2nX基を有するハロシラン化合物又はアルコキシシラ
ン化合物と、他のハロシラン化合物又はアルコキシシラ
ン化合物とを、配合比及び反応条件等を変化することに
より、得られるオルガノポリシロキサン中の−(C
2nX基の含有mol%、分岐及び網目構造、反応性
基の種類、量、分子量、粘度等を制御することが可能で
あり、多様なオルガノポリシロキサンを調製することが
可能である。
【0068】前記平均組成式R3fR2gSiO
(4-f-g)/2で示されるオルガノポリシロキサンの具体例
としては下記平均組成式で示されるものが例示される。
【0069】以下の記載においてViはビニル基、Me
はメチル基、Chはシクロヘキシル基、Phはフェニル
基、Benzyはベンジル基、Tolyはトリル基、P
ClPhはペンタクロルフェニル基、Phnaはフェナ
ントリル基、Pyreはピレニル基、TriBrはトリ
ブロモフェニル基、Naphはナフチル基、IoPhは
ヨードフェニル基を示す。
【0070】(ViMe2SiO1/2A(PhSi
3/2B((Naph)2SiO2/2C (Me3SiO1/2A(SiO4/2B(PhViSiO
2/2C((PClPh)2SiO2/2D (ViMe2SiO1/2A(Me(Phna)Si
2/2B(SiO4/2C(Me3SiO1/2D (ViMe2SiO1/2A((Pyre)SiO2/2B
(SiO4/2C(Ph3SiO1/2D (ViMe2SiO1/2A((TriBr)2Si
2/2B(SiO4/2C(Me3SiO1/2D (PhMe2SiO1/2A((IoPh)2SiO2/2B
(ViMeSiO2/2)C(PhSiO3/2D (Me3SiO1/2A(Me(Pyre)SiO2/2B
(MeSiO3/2C(Ph2ViSiO1/2D (Me3SiO1/2A((TriBr)2SiO2/2
B(SiO4/2C(ViSiO3/2D (ViPh2SiO1/2A(Me(Phna)Si
2/2B(SiO4/2C(PhSiO3/2D (ViMe2SiO1/2A((PClPh)2Si
2/2B(SiO4/2C(Me3SiO1/2D (HMe2SiO1/2A(PhSiO3/2B((Nap
h)2SiO2/2C (Me3SiO1/2A(SiO4/2B(PhHSi
2/2C((PClPh)2SiO2/2D (HMe2SiO1/2A(Me(Phna)SiO2/2
B(SiO4/2C(Me3SiO1/2D (HMe2SiO1/2A((Pyre)SiO2/2
B(SiO4/2C(Ph3SiO1/2D (HMe2SiO1/2A((TriBr)2SiO2/2B
(SiO4/2C(Me3SiO1/2D (PhMe2SiO1/2A((IoPh)2SiO2/2B
(HMeSiO2/2C(PhSiO3/2D (Me3SiO1/2A(Me(Pyre)SiO2/2B
(MeSiO3/2C(Ph2HSiO1/2D (HMe2SiO1/2A((TriBr)2SiO2/2B
(SiO4/2C(PhSiO3/2D (HPh2SiO1/2A(Me(Phna)SiO2/2
B(SiO4/2C(PhSiO3/2D (HMe2SiO1/2A((PClPh)2SiO2/2B
(SiO4/2C(Me3SiO1/2D (但し、A〜Dは1未満の正の数であり、各式において
A〜Dの合計は1.0である。) これらのオルガノポリシロキサンは上記の式におけるそ
れぞれの構成単位に対応するハロシラン、またはアルコ
キシシランを共加水分解する公知の方法で得ることがで
きる。
【0071】次に第2の合成方法について述べる。
【0072】オルガノハイドロジェンポリシロキサンと
前記Xで示される置換基を有するアルケニル化合物を白
金触媒下でハイドロシリレーション反応によりオルガノ
ポリシロキサンの側鎖に導入する方法である。シリコー
ン工業においては公知の手法である。
【0073】オルガノハイドロジェンポリシロキサンと
しては、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイド
ロジェンポリシロキサン、両末端トリメチルシロキシ基
封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンポリシ
ロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロ
キシ基封鎖ジメチルシロキサン等を挙げることが出来
る。
【0074】アルケニル基を有する化合物としては、ビ
ニルナルタレン、ビニルピレン、ビニルベンツピレン、
ビニルアントラセン、ビニルインデン、ビニルフルオレ
ン及びこれらの塩素、または臭素付加物を挙げることが
出来る。
【0075】本発明の光学素子は本発明のオルガノポリ
シロキサンを含有する硬化性樹脂組成物から形成され、
これらの硬化性樹脂組成物は、更に下記のポリエステル
系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレ
ン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリオレフィン系
樹脂、本発明外のシリコーン系樹脂等を含有させること
ができる。
【0076】本発明の光学素子のシロキサン構成単位の
組成としては、3官能シロキサン単位及び/又は4官能
シロキサン単位を主な構成単位とすることが好ましい。
【0077】本発明でいう主な構成単位とは、シリコー
ン系樹脂を構成する全珪素原子に対して3官能シロキサ
ン単位の含有mol%、及び4官能シロキサン単位含有
mol%の和が5%以上90mol%以下であることが
好ましい。特に好ましくは、15mol%以上、85m
ol%以下である。5mol%以上とすることによっ
て、得られる光学素子成形品の硬度を高くすることがで
き、増加することによって更に硬度を高くする事ができ
る。しかしながら、あまり高くすると脆さを生じてくる
ので、光学素子成形品の耐衝撃性を保持するためには9
0mol%以下であることが好ましい。
【0078】本発明の光学素子はシラザン、ポリシラ
ン、シルフェニレン、シルアルキレン等のシロキサン構
造単位以外の珪素原子を含有する構造単位を構成単位と
してもつことができる。
【0079】更に、光学素子成形品の硬度、耐衝撃性な
どの一般機械的物性が優れるので硬化性珪素系樹脂組成
物からなる光学素子が特に好ましい。
【0080】硬化性珪素系樹脂組成物としては、光及び
電子線硬化性珪素系樹脂組成物、室温硬化性珪素系樹脂
組成物、熱硬化性珪素系樹脂組成物などを挙げることが
できる。成形加工が容易である点で熱硬化性珪素系樹脂
組成物が特に好ましい。
【0081】以下、熱硬化性珪素系樹脂組成物について
詳しく説明する。
【0082】一般に、熱硬化性珪素系樹脂組成物からな
る光学素子は、1種または複数のオルガノポリシロキサ
ン、硬化剤、触媒を金型にいれ、金型中で熱硬化させ成
形することにより製造される。熱硬化反応としては縮合
架橋、パーオキサイド架橋、白金付加架橋などの反応を
用いることができる。特に、白金触媒を用いた付加重合
反応による熱硬化が好ましい。
【0083】本発明の光学素子は、1種、または複数の
前記平均組成式R3fR2gSiO(4-f-g)/2で示される
オルガノポリシロキサンと、反応性基を介して架橋可能
なオルガノポリシロキサン、及び触媒を金型に入れ、金
型中で熱硬化させ成形することにより製造される。
【0084】熱硬化に白金触媒を用いた付加重合反応を
用いて光学素子を製造する場合は、以下の二つの方法が
ある。
【0085】即ち、第1の方法は、1種又は数種のSi
H基を有する前記平均組成式R3fR2gSiO
(4-f-g)/2で示されるオルガノポリシロキサンと、1種
又は数種のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサ
ンを配合し触媒を加え、加熱成形するという手法であ
る。
【0086】第2の方法は、1種又は複数のアルケニル
基を有する前記平均組成式R3fR2gSiO(4-f-g)/2
で示されるオルガノポリシロキサンと、1種又は数種の
SiH基を有するオルガノポリシロキサン(以下オルガ
ノハイドロジェンポリシロキサンという)を配合し触媒
を加え、加熱成形するという手法である。
【0087】本発明の光学素子の製造にはどちらの方法
を用いてもよい。
【0088】光学素子の硬度等の機械的物性、屈折率な
どの光学特性を調整する目的で上記以外のオルガノポリ
シロキサン、テトラビニルシラン等の低分子シラン化合
物、や1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロ
キサン、1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,
7−テトラビニルシクロテトラシロキサン等のシロキサ
ンオリゴマーを加えることもできる。
【0089】また、同様の目的で以下の一般式で示され
る、有機珪素化合物を用いることもできる。
【0090】(HSi(CH32O)E−Si
(R(3-E))−Q−Si(R(3-E))−(OSi(C
32H)E (式中、Rは一価炭化水素基、Qは二価の芳香族炭化水
素基であり、Eは1〜3の整数である) 本発明の前記一般式〔II〕R3fR2gSiO(4-f-g)/2
で示されるオルガノポリシロキサンと同様にして、アル
ケニル基を有するオルガノポリシロキサンを合成するこ
とができる。
【0091】アルケニル基を有するオルガノポリシロキ
サンはクロロシラン、メチルトリクロロシラン、ジメチ
ルジクロロシラン、フェニルトリクロロシラン、ジフェ
ニルジクロロシラン等の公知のクロロシラン化合物と分
子内にビニル基やアリル基を有する公知のクロロシラン
化合物を各種の組み合わせで配合し、共加水分解、或い
は、アルコキシ化し、更に、縮合させることにより合成
することが出来る。
【0092】光学素子成形品の機械的強度、硬度を高め
るためにはCH2=CHSiO3/2、CH364SiO
3/2、C65SiO3/2、CH3SiO3/2、ClC64
iO3/2、C65CH2SiO3/2等の3官能形シロキサ
ン単位成分やSiO4/2といった4官能形シロキサン単
位成分をオルガノポリシロキサンのポリマー鎖内に組み
入れることが好ましい。
【0093】上記の末端や側鎖にビニル基やアリル基を
有するオルガノポリシロキサン及びオルガノハイドロジ
ェンポリシロキサンの一部は東芝シリコーン(株)、信
越化学工業(株)、東レ・ダウコーニング・シリコーン
(株)、ダウ・コーニング・コーポレーション(米国)
等のシリコーン素材メーカーより市販されており容易に
入手することが出来る。
【0094】アルケニル基を有する前記平均組成式R1
aR2bSiO(4-a-b)/2で示されるオルガノポリシロキ
サンとオルガノハイドロジェンポリシロキサン成分の組
み合わせで光学素子成形品を製造する場合について述べ
る。
【0095】光学素子成形品を製造する際に用いるアル
ケニル基を有するオルガノポリシロキサン成分とオルガ
ノハイドロジェンポリシロキサン成分は十分に相溶して
いることが好ましい。両者の相溶性が悪いと出来上がっ
た光学素子成形品の光透過率が低下することがある。
【0096】オルガノハイドロジェンポリシロキサンの
配合量はアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン
成分100重量部に対して5〜300重量部、特に、1
0〜100重量部が好ましい。得られる光学素子成形品
において十分に高い硬度を得るためには、配合量が5重
量部以上であることが好ましい。
【0097】硬化反応に付加重合反応を用いる際の反応
触媒としては白金ブラック、塩化第二白金、塩化白金
酸、塩化白金酸のアルコール変性物、塩化白金酸とオレ
フィン類との錯体等が挙げられる。触媒の使用量は成分
の合計量に対して0.1〜1000ppm、好ましくは
5〜200ppmである。
【0098】次に第2の発明である、R4mMO(x-m)/2
単位を構成成分とするポリへテロシロキサン樹脂を含有
する樹脂組成物からなる光学素子について説明する。
【0099】ここで、Mは周期律表2Aから5A族に属
する第4〜6周期にある原子群から選ばれる原子であ
り、ランタニド系列の原子も全て含む。xは、選ばれた
M原子の価数を表す。R4は、各々同じでも異なっても
良く、水素原子、水酸基、アミノ基、又は置換又は非置
換の脂肪族基、脂環式基、アリール基及び複素環基、又
はこれらの基が酸素原子を介してM原子に結合された基
から選ばれる基を表し、mは0又は1からx−1までの
整数を表す。
【0100】具体的な原子としては、Ti、Zr、V、
Nb、Ta、Sc、Ba、La、Sr等を挙げることが
出来る。Ti、Zr、Nb、Ta、Sc、Ba、La等
の原子が透明性に優れ、より好ましい。特に好ましくは
Ti又はZrである。
【0101】R4で示される、置換又は非置換の脂肪族
基としては、各々置換または非置換のアルキル基、アル
キレン基、等を挙げることができる。
【0102】アルキル基としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ベンジル基、フェネチル
基、トリフロロメチル基、ベンジル基等が挙げられる。
アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロ
ピレン基、ブチレン基等が挙げられる。
【0103】R4で示される、置換又は非置換の脂環式
基としては、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、ア
ダマンチル基、ノルボルニル基、等の基が挙げられる。
【0104】R4で示される、置換又は非置換のアリー
ル基としては、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナ
フチル基、クロロフェニル基、トリブロモフェニル基、
ペンタフルオロフェニル基等の基が挙げられる。
【0105】R4で示される、置換又は非置換の複素環
基としては、フリル基、チエニル基、ピリジル基等の基
が挙げられる。
【0106】R4で示される置換基としては、上記置換
基が酸素原子を介してM原子に結合される基を含み、例
えば、アルコキシ基、シクロアルキルオキシ基、アリー
ルオキシ基、複素環オキシ基等を挙げることができ、例
えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキ
シ基、ベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基、フェノ
キシ基、トリルオキシキ基等である。
【0107】R4mMO(x-m)/2単位の具体例を以下に挙
げることができる。
【0108】MがTiの具体例としては、(CH3)T
iO3/2、(CH32TiO2/2、(C252Ti
2/2、(C492TiO2/2、(C65)TiO3/2
(C642TiO2/2、(C49O)2TiO2/2、(C
3)(C65)TiO2/2、(CH2=CH)(C
65)TiO2/2、(CH2=CH)(CH3)Ti
2/2、TiO4/2等を挙げることができる。なかでも、
(CH3)TiO3/2、(CH32TiO2/2、(C
65)TiO3/2、(C49O)2TiO2/2、TiO4/2
が好ましい。
【0109】MがZrの具体例としては、(CH3)Z
rO3/2、(CH32ZrO2/2、(C252Zr
2/2、(C492ZrO2/2、(C65)ZrO3/2
(C642ZrO2/2、(C49O)2ZrO2/2、(C
3)(C65)ZrO2/2、(CH2=CH)(C
65)ZrO2/2、(CH2=CH)(CH3)Zr
2/2、ZrO4/2等を挙げることができる。なかでも、
(CH3)ZrO3/2、(CH32ZrO2/2、(C
65)ZrO3/2、(C49O)2ZrO2/2、ZrO4/2
が好ましい。
【0110】その他の例としては、BaO2/2、ScO
3/2、LaO3/2、NbO5/2、TaO5/2等を挙げること
ができる。
【0111】R4mMO(x-m)/2単位は1種だけでもよい
し、複数種併用してもよい。
【0112】以下、R4mMO(x-m)/2単位を構成成分と
するポリヘテロシロキサン樹脂について詳しく述べる。
【0113】本発明に用いられるポリヘテロシロキサン
樹脂は上記の(CH32TiO2/2、(CH3)TiO
3/2、TiO4/2、(CH3)ZrO3/2、ZrO4/2、B
aO2/2、ScO3/2、LaO3/2、NbO5/2、TaO
5/2等のR4mMO(x-m)/2単位が共有結合によりシロキ
サン単位に組み込まれている珪素系樹脂である。
【0114】本発明に用いられるポリヘテロシロキサン
は、ハロシラン類、アルコキシシラン類、アルコキシハ
ロシラン類と、周期律表2Aから5A族に属する第4〜
6周期にある原子群から選ばれる原子の金属アルコキシ
ド、R7hM(OR8)i-h(R7は水素原子、水酸基、
アミノ基、又は置換又は非置換の脂肪族基、脂環式基、
アリール基、複素環基、又はこれらの基が酸素を介して
M原子に結合された基から選ばれる基を表し、R8はア
ルキル基を表し、iはM原子の原子の価数を表し、1≦
h≦i−1である)の混合物を有機溶媒中で共加水分
解、縮合するというという公知の製造方法により得るこ
とが出来る。
【0115】アルコキシシラン類の具体例としては、エ
トキシトリメチルシラン、ジエトキシジメチルシラン、
ジメトキシジフェニルシラン、トリメトキシフェニルシ
ラン、トリエトキシメチルシラン、トリエトキシビニル
シラン、ジメトキシメチルシラン、テトラエトキシシラ
ン、テトラメトキシシラン等を挙げることができる。
【0116】上記金属アルコキシド類、R7hM(OR
8)i-hの具体例としては、テトラメトキシチタン、ジ
メトキシジメチルチタン、トリメトキシメチルチタン、
テトラエトキシチタン、ジエトキシジエチルチタン、ジ
エトキシジフェニルチタン、トリエトキシフェニルチタ
ン、テトラプロポキシチタン、テトライソプロポキシチ
タン、テトラブトキシチタン、テトラアセトキシチタ
ン、テトラメトキシジルコニウム、ジメトキシジメチル
ジルコニウム、トリメトキシメチルジルコニウム、テト
ラエトキシジルコニウム、ジエトキシジエチジルコニウ
ムル、ジエトキシジフェニルジルコニウム、テトラプロ
ポキジルコニウム、テトライソプロポキシジルコニウ
ム、テトラブトキシジルコニウム等を挙げることができ
る。
【0117】本発明のポリヘテロシロキサン樹脂中のR
mMO(x-m)/2単位の導入量としては、光学素子成形品
の屈折率を高くすること及びポリヘテロシロキサン樹脂
がゲル化したり、他の樹脂成分との相溶性の低下が生じ
ない範囲として、ポリヘテロシロキサン樹脂中のR4m
MO(x-m)/2単位の含有量をwmol%としたとき、w
は5mol%以上85mol%以下であることが好まし
い。
【0118】本発明に用いられるポリヘテロシロキサン
樹脂は分子量は500〜1000000の範囲のものを
用いることが好ましい。成形の際の樹脂粘性、他の樹脂
に対する相溶性の点で100000以下が好ましい。
【0119】本発明に用いられるポリヘテロシロキサン
樹脂はシロキサン単位及びMOx単位以外に、シラザ
ン、ポリシラン、シルフェニレン、シルアルキレン等の
シロキサン以外の珪素原子を含む構造単位を含むことが
出来る。
【0120】以下に、 本発明に用いられるポリヘテロ
シロキサンの具体例を示す。
【0121】以下の記載においてViはビニル基、Me
はメチル基、Chはシクロヘキシル基、Phはフェニル
基、Benzyはベンジル基、Tolyはトリル基、C
lPhはモノクロルフェニル基を示す。
【0122】(ViMe2SiO1/2o(PhSi
3/2p(Ph2SiO2/2q(MeTiO3/2r (Me3SiO1/2o(SiO4/2p(PhViSiO
2/2q(MeZrO3/2r (ViMe2SiO1/2o(MePhSiO2/2p(S
iO4/2q(Me3SiO1/2r(BaO2/2s (ViMe2SiO1/2o(MeTolySiO2/2p
(SiO4/2q(Ph3SiO1/2r(ScO3/2s (ViMe2SiO1/2o(ViPhSiO2/2p(S
iO4/2q(Me3SiO1/2r(LaO3/2s (PhMe2SiO1/2o(MePhSiO2/2p(V
iMeSiO2/2q(PhSiO3/2r(TiO4/2s (Me3SiO1/2o(MeBenzySiO2/2
p(MeSiO3/2q(Ph2ViSiO1/2r(ZrO
4/2s (Me3SiO1/2o(ViPhSiO2/2p(Si
4/2q(ViSiO3/2r(NbO5/2s (ViPh2SiO1/2o(MePhSiO2/2p(S
iO4/2q(PhSiO3/2r(TaO5/2s (ViMe2SiO1/2o(MeTolySiO2/2p
(SiO4/2q(Me3SiO1/2r(PhTiO3/2
s (Me3SiO1/2o(MeViSiO2/2p(PhS
iO3/2q(TiO4/2r(ZrO4/2s (Me3SiO1/2o(ChPhSiO2/2p(PhS
iO3/2q(ViPh2SiO1/2r(MeViTiO
2/2s (HMe2SiO1/2o(PhSiO3/2p(Ph2Si
2/2q(MeTiO3/2r (Me3SiO1/2o(SiO4/2p(PhHSi
2/2q(MeZrO3/2r (HMe2SiO1/2o(MePhSiO2/2p(Si
4/2q(Me3SiO1/2r(MePhTiO2/2s (HMe2SiO1/2o(MePhSiO2/2p(Si
4/2q(Ph3SiO1/2r(ScO3/2s (HMe2SiO1/2o(HPhSiO2/2p(SiO
4/2q(Me3SiO1/2r(LaO3/2s (PhMe2SiO1/2o(MePhSiO2/2p(H
MeSiO2/2q(PhSiO3/2r(TiO4/2s (Me3SiO1/2o(MeBenySiO2/2p(M
eSiO3/2q(Ph2HSiO1/2r(ZrO4/2s (Me3SiO1/2o(HPhSiO2/2p(Si
4/2q(HSiO3/2r(NbO5/2s (HPh2SiO1/2o(MePhSiO2/2p(Si
4/2q(PhSiO3/2r(TaO5/2s (HMe2SiO1/2o(MeTolySiO2/2
p(SiO4/2q(Me3SiO1/2rd(BaO2/2s (Me3SiO1/2o(MeHSiO2/2p(PhSi
3/2q(TiO4/2r(ZrO4/2s (Me3SiO1/2o(ChPhSiO2/2p(PhS
iO3/2q(HPh2SiO1/2r(ViMeZr
2/2s (但し、o〜sは1未満の正の数であり、各式において
o〜sの合計は1.0である。) これらのポリヘテロシロキサンは上記の式におけるそれ
ぞれの構成単位に対応するオルガノハロシラン、又は、
オルガノアルコキシシランとそれぞれの金属に対応する
金属アルコキシドを共加水分解する公知の方法で得るこ
とができる。
【0123】本発明の光学素子は上記に述べたR4m
(x-m)/2単位を構成成分とするポリヘテロシロキサン
を含有する硬化性樹脂組成物から形成される光学素子で
ある。本発明に用いられる硬化性樹脂組成物は更に、他
の樹脂を混合して用いてもよく、例えばポリエステル系
樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン
系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリオレフィン系樹
脂、本発明外のシリコ−ン系樹脂等を挙げることができ
る。
【0124】前に述べたR4mMO(x-m)/2単位を構成成
分とするポリへテロシロキサン樹脂との相溶性の観点か
らは、シリコーン系樹脂との相溶性が良好であり、光学
素子成形品の耐熱性及び耐湿性に優れ、残留複屈折が低
い等の点でシリコーン系樹脂が好ましい。但し、高屈折
率を得るためには、R4mMO(x-m)/2単位を構成成分と
するポリへテロシロキサン樹脂の含有率を多くした方が
好ましく、80重量%以上とする事が好ましい。
【0125】本発明においては、光学素子成形品の硬
度、耐衝撃性などの一般機械的物性が優れるので硬化性
シリコーン系樹脂組成物が特に好ましい。
【0126】本発明の光学素子は、前記R4mMO
(x-m)/2単位を構成成分とするポリヘテロシロキサン
と、該ポリヘテロシロキサンと反応性基を介して架橋可
能なオルガノポリシロキサン、及び触媒を金型に入れ、
金型中で熱硬化させ成形することにより製造される。
【0127】熱硬化に白金触媒を用いた付加重合反応を
用いて光学素子を製造する場合は、以下の二つの方法が
ある。
【0128】即ち、第1の方法は1種、または複数のS
iH基を有するポリヘテロシロキサンと、1種または複
数のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサンを配
合し触媒を加え、加熱成形する手法である。
【0129】第2の方法は1種、または複数のアルケニ
ル基を有するポリヘテロシロキサンと1種または複数の
SiH基を有するオルガノポリシロキサン(以下オルガ
ノハイドロジェンポリシロキサンという)を配合し触媒
を加え、加熱成形する手法である。
【0130】ポリヘテロシロキサンがアルケニル基を有
する側にあっても、SiH基を有する側にあってもよ
く、何れもがポリヘテロシロキサンであっても良い。
【0131】本発明の光学素子の製造には何れの方法を
用いてもよいが、硬化性シリコーン樹脂組成物中のポリ
ヘテロシロキサン成分の含有量を上げられるという点で
第2の方法がより好ましい。
【0132】光学素子の硬度等の機械的物性、屈折率な
どの光学特性を調整する目的で上記以外のオルガノポリ
シロキサン、テトラビニルシラン等の低分子シラン化合
物、や1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロ
キサン、1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,
7−テトラビニルシクロテトラシロキサン等のシロキサ
ンオリゴマーを加えることもできる。
【0133】本発明に用いられるポリヘテロシロキサン
と架橋し得るハイドロジェンポリシロキサン或いはオル
ガノポリシロキサンの調製方法については、前述の第1
の発明の部分で説明した通りであるが、ここではアルケ
ニル基を有するポリヘテロシロキサン成分とオルガノハ
イドロジェンポリシロキサン成分の組み合わせで光学素
子成形品を製造する場合について述べる。
【0134】光学素子成形品を製造する際に用いるアル
ケニル基を有するポリヘテロシロキサン成分とオルガノ
ハイドロジェンポリシロキサン成分は、成形された光学
素子成形品の光透過率を高く保つためには、原料の段階
で十分に相溶していることが好ましい。
【0135】オルガノハイドロジェンポリシロキサンの
配合量はアルケニル基を有するポリヘテロシロキサン成
分100重量部に対して5〜300重量部、特に、10
〜100重量部が好ましい。
【0136】硬化反応に付加重合反応を用いる際の反応
触媒としては白金系触媒を用いることは前述のシロキサ
ン単位を有する樹脂におけるものと同様である。白金ブ
ラック、塩化第二白金、塩化白金酸、塩化白金酸のアル
コ−ル変性物、塩化白金酸とオレフィン類との錯体等が
挙げられる。触媒の使用量は成分の合計量に対して0.
1〜1000ppm、好ましくは5〜200ppmであ
る。
【0137】本発明の光学素子はJIS−A硬度が85
以上であることが好ましい。JIS−A硬度が85未満
では光学素子として必要な硬度が失われる。同様に、4
00nm〜850nmの分光透過率は85%以上である
ことが好ましい。
【0138】本発明における光学素子を成形する方法と
しては、注型成形、射出成形、押出成形、トランスファ
ー成形など適宜の成形方法により成形することが可能で
ある。成形温度は、各原料の樹脂組成物の種類、配合量
により適宜選択することができる。
【0139】本発明の光学素子には光透過率を高める為
に反射防止層を設けることが好ましい。反射防止膜とし
ては、単層又は屈折率の異なる薄膜を積層して得られる
多層膜であり、反射率の低減されるものであれば、無機
物でも有機物でも可能である。
【0140】しかし、表面の硬度や干渉縞の防止を重視
するためには、無機物から成る単層、または多層の反射
防止膜を設けることが最も好ましい。使用できる無機物
としては酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウ
ム、酸化チタニウム、酸化セリウム、酸化ハフニウム、
フッ化マグネシウム等の酸化物或いはフッ化物等が挙げ
られる。イオンプレーティング、真空蒸着、スパッタリ
ング等のいわゆるPVD法によって施すことができる。
【0141】また、表面の傷防止の為にハードコート層
を設けてもよい。
【0142】ハードコート層の好まし例として下記
(イ)、(ロ)を主成分とするコーティング組成物を塗
布硬化させたものが挙げられる。
【0143】(イ)少なくとも一種以上の反応性基を有
するシラン化合物の一種以上。
【0144】(ロ)酸化珪素、酸化アンチモン、酸化ジ
ルコニウム、酸化タングステン、酸化タンタル、酸化ア
ルミニウム等の金属酸化物微粒子、酸化チタン、酸化セ
リウム、酸化ジルコニア、酸化珪素、酸化鉄のうち二つ
以上を用いた複合金属酸化物微粒子、 酸化スズと酸化
タングステンの複合金属微粒子で酸化スズ微粒子を被覆
した複合金属微粒子から選ばれる一種以上。
【0145】成分(ロ)はハードコート層の屈折率を調
整し、かつ、硬度を高めるために有効な成分である。ハ
ードコート層の厚みは通常0.2ミクロン〜10ミクロ
ン程度がよい。より好ましくは1ミクロン〜3ミクロン
程度である。
【0146】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を挙げてこの発明
を更に具体的に説明する。
【0147】以下の記載においてViはビニル基、Me
はメチル基、Phはフェニル基、PClPhはペンタク
ロルフェニル基、Pyreはピレニル基、TriBrは
トリブロモフェニル基を示す。
【0148】第1の発明に係るアルケニル基をもつ前記
平均組成式R1aR2bSiO(4-a-b)/2で示されるオル
ガノポリシロキサン1〜3を示す。
【0149】これらのオルガノポリシロキサンは公知の
合成方法、すなわち、複数の加水分解性オルガノシラン
化合物を共加水分解することにより合成した。オルガノ
ポリシロキサン1の具体的な合成方法について簡単に示
す。
【0150】(CH2=CH−)(CH32Si(OC2
5)、(C65)Si(OC253、Si(OC
254、(CH33Si(OC25)、(C652
i(OC252及びジエトキシビス(ペンタクロロフ
ェニル)シランを混合した後、トルエン/水混合液に滴
下し、共加水分解した。水で十分にトルエン相を洗浄し
た後、減圧濃縮して透明固体状のオルガノポリシロキサ
ン1を得た。
【0151】加水分解性オルガノシラン化合物の組み合
わせを変えて、オルガノポリシロキサン2〜3を合成し
た。合成品を1H−NMR、ICP法によるSi定量を
行うことにより平均組成を求めた。
【0152】平均組成式R1aR2bSiO(4-a-b)/2
用いて以下に実験に用いたオルガノポリシロキサン1〜
3を示す。
【0153】オルガノポリシロキサン1 Vi0.200Me0.780Ph0.100(PClPh)0.400Si
1.26 オルガノポリシロキサン2 Vi0.200Me0.82Ph0.100(TriBr)0.400Si
1.24 オルガノポリシロキサン3 Vi0.200Me0.780Ph0.100(Pyre)0.360SiO
1.28 実施例1 オルガノポリシロキサン1を100重量部、分子量35
00の(Me2)HSiO1/2単位とPhSiO3/2単位
よりなる共重合体(共重合比60/40)を20重量
部、及び塩化白金酸のイソプロパノール溶液(白金含有
量0.2重量%)1重量部を混合し、真空撹拌により脱
泡して、シリコーン樹脂組成物を調製した。このシリコ
ーン樹脂組成物をレンズ金型に注入し、145℃で30
分間加熱し、注型成形による片面非球面形状のレンズ成
形品を得た。また、同様にして物性評価用に平板成形品
(直径8cm、厚さ、1.8mm)も作製した。
【0154】実施例2 オルガノポリシロキサン2を100重量部を用いた以外
は実施例1と同様にして片面非球面形状のレンズ成形品
を得た。また、同様にして物性評価用に平板成形品(直
径8cm、厚さ、1.8mm)も作製した。
【0155】実施例3 オルガノポリシロキサン3を100重量部を用いた以外
は実施例1と同様にして両面非球面形状のレンズ成形品
を得た。また、同様にして物性評価用に平板成形品(直
径8cm、厚さ、1.8mm)も作製した。
【0156】比較例1 特開平10−158400の実施例1に記載されている
平均組成式Me1.02Ph0.40Vi0.08SiO1.25のオル
ガノポリシロキサンを100重量部を用いた以外は実施
例1と同様にして片面非球面形状のレンズ成形品を得
た。また、同様にして物性評価用に平板成形品(直径8
cm、厚さ、1.8mm)も作製した。
【0157】比較例2 市販されているプラスチックレンズ用ポリメチルメタク
リレート樹脂であるアクリペットVH(三菱レイヨン
製)を用いてレンズ成形用金型を用いて射出成形法によ
り片面非球面形状のレンズ成形品を得た。また、物性評
価用に平板成形品(直径8cm、厚さ1.8mm)も作
製した。
【0158】比較例3 市販されているプラスチックレンズ用ビスフェノールA
タイプポリカーボネート樹脂であるユーピロンS200
0(三菱ガス化学製、数平均分子量24,000)を用
いてレンズ成形用金型を用いて射出成形法により片面非
球面形状のレンズ成形品を得た。また、物性評価用に平
板成形品(直径8cm、厚さ1.8mm)も作製した。
【0159】尚、レンズ成形品、及び物性評価用平板成
形品を用いて諸物性を以下に示す方法により測定し、評
価した。
【0160】屈折率:アッベ屈折率計(アタゴ社製の商
品名2T)を用いて、成形品の屈折率ndを測定した。
【0161】複屈折性:自動複屈折測定機で位相差(n
m)を測定した。
【0162】分光透過率(%):400nm〜850n
mの領域の光透過率を可視紫外分光光度計(日立自記分
光光度計)で測定した。
【0163】耐熱性:成形品を150℃の乾燥機中に2
時間放置した後、目視及び「フィルム配向ビュアー」
(ユニチカリサーチラボ社の商品名)にて成形品を観察
した。そして、変形、割れ、表面劣化、着色などの変化
が全く認められないものを○、いずれかが認められたも
のを×とした。
【0164】硬さ:JIS K7215に準じて、デュ
ロメーターを用いてJIS−A硬度を測定した。85以
上のものについては○、85未満のものについてはプラ
スチックレンズとしては硬さが不足しているので×とし
た。
【0165】飽和吸水率(%):JIS K7209
(プラスチックの吸水率の測定法)に準拠し直径8c
m、厚さ1.8mmの試験片を用いて測定した。
【0166】実施例1から3及び比較例1から3のレン
ズ成形品及び平板成形品を用いて、屈折率nd、残留複
屈折(nm)、分光透過率(%)、耐熱性、JISA硬
さ、飽和吸水率(%)を測定し、その結果を表1に示し
た。
【0167】
【表1】
【0168】次に、前記R4mMO(x-m)/2単位を構成単
位に有するポリヘテロシロキサンを用いた実施例を示
す。これらのポリヘテロシロキサンは公知の合成方法、
すなわち、複数の加水分解性オルガノシラン化合物と金
属アルコキシドを共加水分解することにより合成した。
【0169】ポリヘテロシロキサン1の具体的な合成方
法について簡単に示す。
【0170】(CH2=CH−)(CH32Si(OC2
5)、(C65)Si(OC253、Si(OC
254、(CH33Si(OC25)、(C652
i(OC252及びTi(OC254を混合した後、
トルエン/水混合液に滴下し、共加水分解した。水で十
分にトルエン相を洗浄した後、減圧濃縮して透明固体状
のポリヘテロシロキサン1を得た。
【0171】加水分解性オルガノシラン化合物と金属ア
ルコキシドの組み合わせを変えて、同様にしてポリヘテ
ロシロキサン2〜4を合成した。以下に得られたポリヘ
テロシロキサンの組成式で示す。
【0172】ポリヘテロシロキサン1 (Me3SiO1/20.286(ViMe2SiO1/20.081
(Ph2SiO2/20.200(PhSiO3/20.113(S
iO4/20.120(TiO4/20.200 ポリヘテロシロキサン2 (Me3SiO1/20.286(ViMe2SiO1/20.081
(Ph2SiO2/20.320(PhSiO3/20.113(M
eTiO3/20.200 ポリヘテロシロキサン3 (Me3SiO1/20.286(ViMe2SiO1/20.081
(Ph2SiO2/20.200(PhSiO3/20.113(S
iO4/20.120(TiO4/20.100(ZrO4/20.100 ポリヘテロシロキサン4 (Me3PyreSiO1/20.286(ViMe2SiO
1/20.081(Ph2SiO2/20.200(PhSiO3/2
0.113(SiO4/20.120(Ph2TiO2/20.200 実施例4 ポリヘテロシロキサン1を100重量部を用いた以外は
実施例1と同様にして、注型成形による片面非球面形状
のレンズ成形品を得た。また、同様にして物性評価用に
平板成形品(直径8cm、厚さ、1.8mm)も作製し
た。
【0173】実施例5 ポリヘテロシロキサン2を100重量部を用いた以外は
実施例1と同様にして、注型成形による片面非球面形状
のレンズ成形品を得た。また、同様にして物性評価用に
平板成形品(直径8cm、厚さ、1.8mm)も作製し
た。
【0174】実施例6 ポリヘテロシロキサン3を100重量部を用いた以外は
実施例1と同様にして、注型成形による両面非球面形状
のレンズ成形品を得た。また、同様にして物性評価用に
平板成形品(直径8cm、厚さ、1.8mm)も作製し
た。
【0175】実施例7 ポリヘテロシロキサン4を100重量部を用いた以外は
実施例1と同様にして、注型成形による両面非球面形状
のレンズ成形品を得た。また、同様にして物性評価用に
平板成形品(直径8cm、厚さ、1.8mm)も作製し
た。
【0176】比較例1〜3は前記のものと同一のもので
ある。その結果を表2に示した。
【0177】
【表2】
【0178】また、実施例4〜7のレンズ成形品につい
て、キセノンロングライフウェザーメータ(スガ試験機
社製WEL−6X−HC−EC)による耐光性試験(室
温、30日)を行ったところ、微細なクラックの発生も
着色も認められなかった。
【0179】
【発明の効果】本発明により、nd1.55以上の高屈
折率で、低い残留複屈折、高い光透過率の光学的基本特
性に優れ、尚かつ、高い熱安定性、低い吸水性、及び優
れた成形性を有する、光学素子を提供することができ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 83/08 C08L 83/08 G02C 7/02 G02C 7/02

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈折率ndが1.55以上であり、下記
    平均組成式〔I〕で表される珪素系樹脂を含有する樹脂
    組成物からなることを特徴とする光学素子。 平均組成式〔I〕 R1a(R2)bSiO(4-a-b)/2 〔式中、R1は、各々同じでも異なっても良い、水素原
    子、水酸基、アミノ基、又は置換又は非置換の脂肪族
    基、脂環式基、アリール基、複素環基、又はこれらの基
    が酸素を介して珪素原子に結合された基から選ばれる基
    を表す。R2は−(CH2nXを表し、Xは塩素原子、
    臭素原子又は沃素原子が置換した脂肪族基、塩素原子、
    臭素原子又は沃素原子が置換したフェニル基、炭素数7
    以上の置換又は非置換のアリール基、又は複素環基を表
    し、nは0又は1〜6の整数を表す。0<a<1.5、
    0.3<b<1.8、0.8<a+b<1.8であ
    る。〕
  2. 【請求項2】 前記珪素系樹脂が下記一般式〔II〕で表
    されるオルガノポリシロキサンを含有する硬化性樹脂組
    成物から形成された珪素系樹脂であることを特徴とする
    請求項1に記載の光学素子。 一般式〔II〕 R3f(R2)gSiO(4-f-g)/2 〔式中、R3は、各々同じでも異なっても良い、水素原
    子、水酸基、アミノ基、又は置換又は非置換の脂肪族
    基、脂環式基、アリール基、複素環基、又はこれらの基
    が酸素を介して珪素原子に結合された基から選ばれる基
    を表し、R2は前記平均組成式〔I〕におけるR2と同
    義である。0<f<1.5、0.3<g<1.8、0.
    8<f+g<1.8である。〕
  3. 【請求項3】 前記一般式〔II〕におけるR3で示され
    る置換基の少なくとも1種がアルケニル基であることを
    特徴とする請求項2に記載の光学素子。
  4. 【請求項4】 前記アルケニル基がビニル基であること
    を特徴とする請求項3に記載の光学素子。
  5. 【請求項5】 前記一般式〔II〕におけるR3で示され
    る置換基の少なくとも1種が水素原子であることを特徴
    とする請求項2に記載の光学素子。
  6. 【請求項6】 R4mMO(x-m)/2単位を構成成分とする
    ポリへテロシロキサン樹脂を含有する樹脂組成物からな
    る光学素子。ここで、Mは周期律表2Aから5A族に属
    する第4〜6周期にある原子群から選ばれる原子であ
    り、ランタニド系列の原子も全て含む。xは、選ばれた
    M原子の価数を表す。R4は、各々同じでも異なっても
    良く、水素原子、水酸基、アミノ基、又は置換又は非置
    換の脂肪族基、脂環式基、アリール基、複素環基、又は
    これらの基が酸素を介してM原子に結合された基から選
    ばれる基を表し、mは0又は1からx−1までの整数を
    表す。
  7. 【請求項7】 前記ポリへテロシロキサン樹脂が、アル
    ケニル基を有するポリヘテロシロキサンを含有する硬化
    性樹脂組成物から形成されたポリへテロシロキサン樹脂
    であることを特徴とする請求項6記載の光学素子。
  8. 【請求項8】 前記アルケニル基がビニル基であること
    を特徴とする請求項7記載の光学素子。
  9. 【請求項9】 前記ポリへテロシロキサン樹脂がSiH
    基を有するポリへテロシロキサンを含有する硬化性樹脂
    組成物であることを特徴とする請求項6記載の光学素
    子。
  10. 【請求項10】 R4mMO(x-m)/2単位のMがTi又は
    Zrであることを特徴とする請求項6〜9の何れか1項
    に記載の光学素子。
  11. 【請求項11】 前記ポリへテロシロキサン樹脂が、珪
    素原子の置換基として−(CH2nX(Xは塩素原子、
    臭素原子又は沃素原子が置換した脂肪族基、塩素原子、
    臭素原子又は沃素原子が置換したフェニル基、炭素数7
    以上の置換又は非置換のアリール基、又は複素環基を表
    す)を有するポリヘテロシロキサンを含有する硬化性樹
    脂組成物であることを特徴とする請求項6〜10の何れ
    か1項に記載の光学素子。
  12. 【請求項12】 屈折率ndが1.55以上であること
    を特徴とする請求項6〜11の何れか1項に記載の光学
    素子。
  13. 【請求項13】 JIS−A硬度が85以上で、かつ4
    00nm〜850nmの分光透過率が85%以上である
    ことを特徴とする請求項1〜12の何れか1項記載の光
    学素子。
  14. 【請求項14】 請求項1又6に記載の樹脂組成物の主
    たる構成単位が3官能シロキサン単位又は4官能シロキ
    サン単位であることを特徴とする請求項1〜13の何れ
    か1項記載の光学素子。
  15. 【請求項15】 請求項1又6に記載の樹脂組成物の主
    たる構成単位が3官能シロキサン単位及び4官能シロキ
    サン単位であることを特徴とする請求項1〜14の何れ
    か1項記載の光学素子。
  16. 【請求項16】 請求項1〜15に記載の特徴を有する
    光学用レンズ。
  17. 【請求項17】 光学用レンズの少なくとも一方の光学
    面が非球面形状を有することを特徴とする請求項16記
    載の光学用レンズ。
  18. 【請求項18】 光学用レンズの光学面の両面が非球面
    形状を有することを特徴とする請求項17記載の光学用
    レンズ。
  19. 【請求項19】 下記一般式〔II〕で表されるオルガノ
    ポリシロキサンを含有する光学用硬化性樹脂組成物。 一般式〔II〕 R3f(R2)gSiO(4-f-g)/2 〔式中、R3は、各々同じでも異なっても良い、水素原
    子、水酸基、アミノ基、又は置換又は非置換の脂肪族
    基、脂環式基、アリール基、複素環基、又はこれらの基
    が酸素を介して珪素原子に結合された基から選ばれる基
    を表し、R2は−(CH2nXを表し、Xは塩素原子、
    臭素原子又は沃素原子が置換した脂肪族基、塩素原子、
    臭素原子又は沃素原子が置換したフェニル基、炭素数7
    以上の置換又は非置換のアリール基、又は複素環基を表
    し、nは0又は1〜6の整数を表す。0<f<1.5、
    0.3<g<1.8、0.8<f+g<1.8であ
    る。〕
  20. 【請求項20】 R4mMO(x-m)/2単位を構成成分とす
    るポリへテロシロキサン樹脂を含有する光学用硬化性樹
    脂組成物。ここで、Mは周期律表2Aから5A族に属す
    る第4〜6周期にある原子群から選ばれる原子であり、
    ランタニド系列の原子も全て含む。xは、選ばれたM原
    子の価数を表す。R4は、各々同じでも異なっても良
    く、水素原子、水酸基、アミノ基、又は置換又は非置換
    の脂肪族基、脂環式基、アリール基、複素環基、又はこ
    れらの基が酸素を介してM原子に結合された基から選ば
    れる基を表し、mは0又は1からx−1までの整数を表
    す。
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