JP2000235894A - 有機el素子とその製造方法 - Google Patents
有機el素子とその製造方法Info
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Abstract
易に行う。 【解決手段】 陽極3と陰極6との間に発光層を含む有
機層を積層してなる有機EL素子に係り、陽極2を複数
に絶縁分離する分離箇所に対し、陽極3上あるいは陽極
3の周りに近接して形成されて、所定間隔Hを有する如
く複数並設された絶縁性のリブ9を備える。リブ9は、
蒸着された陰極材料を間隔Hを以て切るので、並設され
た各リブ9の両側の領域にある陰極6間の絶縁性を向上
させる。また、間隔Hを以て陰極6間の絶縁を行うた
め、形成が難しい高さの高いリブや、リブ9の側方から
の斜め蒸着を用いることなく確実且つ容易な絶縁を可能
とした。また、リブ9の側方からの斜め蒸着を用いずに
リブ9の略真上方向からの蒸着が可能なため、リブ9の
配置即ち陰極6のパターンに自由度を増すことができ
る。
Description
・再結合により発光する有機化合物材料のエレクトロル
ミネッセンス(以下ELという)を利用して、前記有機
化合物材料の薄膜から構成された有機EL素子とその製
造方法に関する。
む薄膜を陽極と陰極との間に挟んだ積層構造を有し、前
記薄膜に正孔及び電子を注入して再結合させることによ
り励起子(エキシトン)を生成させ、この励起子が失活
する際の光の放出(蛍光・燐光)を利用して表示を行う
表示素子である。
成を示す断面図である。有機EL素子101は、絶縁性
及び透明性を有するガラス基板102の上に、ITO
(Indium Tin Oxide)からなる透明導電膜を所定パター
ン形状(例えばストライプ状)とした陽極103をなし
ている。陽極103の上には、発光層を含む有機化合物
材料の薄膜からなる有機層105が成膜されている。有
機層105の上には、例えばAl−Li等の金属薄膜か
らなる陰極106が所定パターン形状(例えば陽極10
3とでマトリクス形状をなすストライプ状)に成膜され
ている。
り、陰極106を成形する場合には、分子線蒸着法、抵
抗加熱法等のPVD法が主に用いられている。図6で示
す従来例では、陰極106の成形時に、陰極106を設
けない部分をマスク112で覆い、その上から蒸着を行
ってマスク112の無い部分に陰極106を設けること
で陰極106のパターニングを行っている。
106の成形では、陰極106のパターニングをするマ
スク112の寸法精度、陰極106を陽極103に対応
させるためのマスク112の位置決め精度が要求され
る。特に、陰極106の形状が上述の如くマトリクス形
状をなすストライプ状でなく、複雑な形状をなす微細パ
ターンの場合には、更に細かなマスク112の寸法精度
が要求されることとなる。また、マスク112を用いた
陰極106の成形では、成膜時における陰極材料の回り
込みが生じることがあり、陰極106を設けない部分
(マスク112で覆った部分)にも陰極106が設けら
れてしまい、場合によっては分離したい陰極106間が
ショートするおそれがあった。
陰極106の成形の他に、図7(a)〜(c)に示す如
く陰極106間を分離する絶縁性のリブ109を設ける
ようにしている。図7(a)では、陽極103上に予め
リブ109を形成しておき、その後有機層105を成形
して、続いて陰極106を成形する。そして、蒸着時の
陰極材料は、リブ109によって分離される。このリブ
109を用いた陰極106の成形は、マスク112を用
いた場合に比べ寸法精度や位置決め精度が容易となる。
た陰極106の成形では、リブ109の両側で分離され
るはずの陰極材料が、リブ109の側壁面を伝わって分
離できないことがあり、その改良として、図7(b),
(c)で示すリブ109を用いた陰極の成形が考えられ
ている。
ーパ状に形成してリブ109下に陰極材料が伝わらない
影をなしている。なお、逆テーパ状の形状の他に、リブ
109下に影をなす構成として、リブ109の断面形状
をT字形状とする場合もある(不図示)。また、図7
(c)では、リブ109の高さを高くして、リブ109
の一側から陰極材料を基板に対して斜め方向から蒸着
し、リブ109の他側での陰極材料の切れを良くしてい
る。
た従来の有機EL素子101では、リブ109を用いた
陰極106の成形において、図7(a)の改良として考
えられた、図7(b)の形状では、逆テーパ状の構成に
より、リブ109下の影となる部分に陰極材料が伝わら
なくなるものの、陰極109の以前に成膜される有機層
105もリブ109下の影となる部分に存在しないこと
となる。このため、有機層105が無い部分に陰極材料
が侵入すると、陽極103と陰極106とがショートし
てしまうこととなる。ゆえに、図7(b)等の形状で
は、有機層105の成膜時に基板102面を回転させて
有機材料をリブ109下に周り込ませる工程が必要とな
る。さらに、図7(b)の形状では、図7(a)の如く
リブを設けた後に、逆テーパをなすためのエッチング工
程が必要である。
リブ109と、斜め方向からの蒸着によって、陰極材料
の分離を可能にするが、高さの高いリブ109は、断面
形状のアスペクト比(高さ/幅)の問題から形成が難し
い。さらに、図7(c)の形状では、斜め方向からの蒸
着であるため、その蒸着方向に対してリブ109を垂直
な方向でパターニングする構成(ストライプ状)しか採
用することができず、陰極106が屈曲・蛇行するよう
な複雑な形状をなすパターンでは実現できない。
に、電極のパターニングの際、その絶縁を確実且つ容易
に行うことができる有機EL素子とその製造方法を提供
することを目的としている。
本発明による請求項1記載の有機EL素子は、少なくと
も何れかが透明性を有する第一電極と第二電極とを有
し、前記第一電極を絶縁性を有した基板上に成膜し、前
記第一電極上に発光層を含む有機層を積層し、該有機層
上に前記第二電極を成膜してなる有機EL素子におい
て、前記第二電極を複数に絶縁分離する分離箇所に対
し、前記第一電極上あるいは前記第一電極の周りに近接
して形成され、所定間隔を有する如く複数並設された絶
縁性のリブを備えたことを特徴とする。
1に記載の有機EL素子において、前記リブは、その断
面のアスペクト比(高さ/幅)が1〜5であることを特
徴とする。
1あるいは請求項2に記載の有機EL素子において、前
記リブは、互いに対向する側壁面の上端が対向方向に張
り出す如く形成されていることを特徴とする。
1〜請求項3の何れかに記載の有機EL素子において、
前記第一電極及び第二電極はそれぞれストライプ状から
なるマトリクス形状をなし、前記リブは前記第二電極間
に沿って設けられることを特徴とする。
1〜請求項3の何れかに記載の有機EL素子において、
前記第一電極及び第二電極は所定パターン形状をなし、
前記リブは同時に電圧を印加し得る前記第二電極の周り
に設けられることを特徴とする。
1〜請求項5の何れかに記載の有機EL素子において、
前記基板上及び前記第一電極の周りには、所望の発光部
位を露出する如く絶縁層が形成されていることを特徴と
する。
子の製造方法は、少なくとも何れかが透明性を有する第
一電極と第二電極とを有し、前記第一電極を絶縁性を有
した基板上に成膜し、前記第一電極上に発光層を含む有
機層を積層し、該有機層上に前記第二電極を成膜してな
る有機EL素子の製造方法において、前記第一電極の成
膜後、前記第二電極を複数に絶縁分離する分離箇所に対
し、前記第一電極上あるいは前記第一電極の周りに近接
するように所定間隔を有して複数並設する如く絶縁性の
リブを形成し、該リブ上から前記有機層を積層し、更に
前記リブ上から第二電極を蒸着することを特徴とする。
を参照して具体的に説明する。図1は本発明による有機
EL素子の実施形態を示す側断面図、図2は同有機EL
素子の一部裁断した平面図である。
うに、絶縁性及び透明性を有するガラス等の矩形状の基
板2を基部としている。基板2の上には、ITO(Indi
um Tin Oxide)等の透明導電膜が成膜されている。透明
導電膜は、例えば真空蒸着法、スパッタ法等のPVD
(Physical Vapor Deposition )法により100nm前
後(例えば150nm)の膜厚で成膜される。透明導電
膜は、更にフォトレジストパターンによるエッチングで
所定パターン形状にパターニングされ、第一電極として
の陽極3を形成する。
に所定間隔おきにストライプ状に形成されている。ま
た、陽極3の一部は、基板2の端部まで引き出されて不
図示の駆動回路に接続される。
りのエッジ部分3aを覆うようにして、感光性ポリイミ
ドやSiO2 等からなる絶縁層4が形成される。絶縁層
4は、感光性ポリイミドについては、スピンコート法に
より成膜され、その後紫外線を選択的に照射して所望の
領域をなし、現像後、加熱処理によりイミド化する。絶
縁層4は、陽極3に係る発光部位を形作るとともに、陽
極3のパターニング時に生じるエッジ部分3aの微小な
突起を覆い、エッジ部分3aでの電界集中による+−電
極間(陽極3と後述する陰極の間)のショートを防止す
る(図3(b)参照)。
よる発光層を含む有機層5が積層形成される。有機層5
は、例えば分子線蒸着法、抵抗加熱法等のPVD法によ
り成膜される。
うに、陽極3の上に数nm〜数100nm(例えば40
nm)の膜厚で成膜される正孔注入層としてのCuPc
有機膜5aと、CuPc有機膜5aの上に数10nm
(例えば20nm)の膜厚で成膜される正孔輸送層とし
てのα−NPD(N,N’−ビス−(1−ナフチル)−
N,N’−ジフェニルベンジジン)有機膜5bと、α−
NPD有機膜5bの上に数10nm(例えば50nm)
の膜厚で成膜される発光層兼電子輸送層としてのAlq
3 有機層5cの三層構造で形成される。
荷輸送層(正孔輸送層、正孔注入・輸送層、電子注入
層、電子注入・輸送層等)との組み合わせで構成するこ
とができる。例えば、発光層一層のみの構造、発光層と
正孔輸送層の二層構造、発光層と電子注入層の二層構
造、正孔輸送層と発光層と電子注入層の三層構造等であ
る。
のものを発光させる場合には、例えばAlq3 やジスチ
ルアリーレン系化合物等が使用される。また、発光層に
別の発光材料(ドーパント)を微量ドーピングすること
で発光させる場合には、ドーパントとしてキナクリドン
(Qd)やレーザ用の色素等が使用される。
入をし易くするため、例えばLi、Na、Mg、Ca等
の仕事関数の小さい金属材料単体、Al:Li、Mg:
In、Mg:Ag、LiF等の仕事関数の小さい合金が
使用される。
属薄膜からなる第二電極としての陰極6が形成されてい
る。陰極6は、例えばAl、Li、Mg、Ag、In等
の仕事関数の小さい金属材料単体やAl−Li、Mg−
Ag等の仕事関数の小さい合金からなる。陰極6は、例
えば分子線蒸着法、抵抗加熱法等のPVD法により例え
ば数10nm〜数100nm(例えば100nm)の膜
厚で所定パターン形状に形成される。
に、陽極3と直交して所定間隔おきにストライプ状に形
成され、陽極3とマトリクスを形成している。そして、
上述した陽極3、有機層5及び陰極6により膜厚1nm
〜数100nm(具体的には0.2〜0.3μm)の素
子7が形成され、陽極3と陰極6とが重なる位置の有機
層5の部分が矩形状の発光部8をなしている。陰極6の
一部は、基板2の端部まで引き出されて不図示の駆動回
路に接続される。
グをするため、各陰極6間の絶縁分離をする各分離箇所
には、所定間隔Hを有するように複数(図1及び図2で
は二つ)のリブ9が並設されている。リブ9は、感光性
ポリイミド、感光性レジスト、感光性ドライフィルム、
SiO2 等の絶縁性材料からなる。このリブ9は、感光
性ポリイミド、感光性レジスト、感光性ドライフィルム
については、スピンコート法により成膜され、その後紫
外線を選択的に照射して所望の領域をなし、現像処理を
行う。感光性ポリイミドについては、現像後、加熱処理
をすることにより、前駆体状態からポリイミドとなる。
SiO2 については、CVD法による成膜後、感光性レ
ジストをスピンコートで成膜後、紫外線照射、現像処理
により感光性レジストのパターンを形成し、これをマス
クしてSiO2 膜のエッチング処理を行い、その後レジ
ストを剥離してリブ9を形成する。また、SiO2 膜に
ついては、基板上にマスクを用いてEB蒸着やスパッタ
等のPVD法により直接成膜してもよい。
は、陰極6と陽極3とでマトリクス形状をなすため、ス
トライプ状の陰極6を陽極3に直交させるように、陽極
3に直交して陽極3上に跨がる如く形成されている。そ
して、陽極3上に形成されたリブ9の上から有機層5を
介して陰極6を蒸着することにより、並設されたリブ9
間の間隔Hで陰極材料が分離されて各陰極6間の絶縁が
なされるとともに、陰極6が所定パターン形状(ストラ
イプ状)をなす。
が、アスペクト比(高さ/幅)で1〜5(好ましくは2
以上)が良く、寸法としては幅1〜100μm(例えば
10μm)、高さ1〜200μm(例えば20μm)が
良い。さらに、並設する各リブ9間の間隔Hは、特に既
定されないが、リブ9間に陰極材料が入り込み短絡する
ことを防止することとから極力狭い方がよい(例えば、
幅10μm,高さ20μmの場合、リブ9間の間隔10
μm)。さらに、並設するリブ9は、その数が多ければ
陰極材料を分離するための間隔Hの数が多くなるので適
宜である。しかしながら、数多くのリブ9を並設すると
スペース効率が悪くなるので、この点からも並設する各
リブ9間の間隔Hは極力狭い方が良い。
板2の外周部分には、水分を極力取り除いた不活性ガス
(例えばドライ窒素)やドライエアによるドライ雰囲気
において、例えば紫外線硬化樹脂やエポキシ系の熱硬化
樹脂等の有機接着剤からなるシール材10を介して矩形
状の封止基板11が固着されている(図3(h)参
照)。封止基板10は、例えば金属、ガラス、セラミッ
クス、樹脂、ほうろう等で構成できる。これにより、陽
極3、有機層5及び陰極6が保護される。
は、陽極3と陰極6との間に不図示の駆動回路から駆動
電圧を印加して定電流を流すと、有機層5に対して陽極
3から正孔が注入され、陰極6から電子が注入される。
そして、注入された正孔と電子が有機層で再結合して励
起子を生成し、この励起子が失活する際の光の放出によ
り所望の表示がなされる。その際の発光は、透明電極で
ある陽極3を介して基板2の外側から観察される。
ついて、図3(a)〜(h)の製造工程を示す各側断面
図を参照して説明する。
は、まず、不図示のチャンバー内に基板2をセットし、
基板2の表面に透明導電膜を例えば150nmの膜厚で
成膜する。続いて、透明導電膜3にフォトレジストパタ
ーンによるエッチングを施して陽極3をストライプ状に
形成する(図3(a))。
膜できるが、スパッタ法による成膜では透明導電膜がポ
リ化して結晶粒界に起因したフレーク状の凹凸が表面に
形成されてしまうので、非結晶質で成膜されるのが好ま
しい。例えば、IDIXO(商品名:出光透明導電材料
Idemitsu Indium X-Metal Oxide 、出光興産株式会社
製)の非晶質透明導電膜で透明導電膜を成膜すれば、緻
密で表面平滑性に優れた膜を形成することができる。ま
た、非結晶質による透明導電膜(IDIXOによる透明
導電膜等)の成膜時には、所望のパターンニングをする
ためにマスク蒸着してもよい。また、場合によっては、
透明導電膜の成膜後に、通常のフォトリソグラフィ法を
用いて透明導電膜をパターン加工してもよい。
すパターンの周りのエッジ部分3aを覆うように基板2
上に絶縁層4を例えば1μmの膜厚で成膜する。絶縁層
4は、スピンコート法により成膜され、その後紫外線を
選択的に照射して所望の領域をなし、現像、イミド化処
理されてなる。これにより絶縁層4は、陽極3に係る発
光部8を形作る(図3(b))。
間隔(例えば10μm)を有するように複数(例えば二
つ)並設し、それぞれのアスペクト比(高さ/幅)が例
えば2となるように幅10μm,高さ20μmで形成す
る。リブ9は、スピンコート法により成膜され、その後
紫外線を選択的に照射して所定パターン形状をなし、現
像、イミド化処理されてなる(図3(c))。
D法により有機層5を陽極4の上に成膜する。有機層5
の成膜にあたっては、まず、陽極4の上にCuPc有機
膜5aを例えば40nmの膜厚で成膜する(図3
(d))。続いて、CuPc有機膜5aの上にα−NP
D有機膜5bを例えば20nmの膜厚で成膜する(図3
(e))。更に、α−NPD有機膜5bの上にAlq3
有機膜5cを例えば50nmの膜厚で成膜する(図3
(f))。
極6は、PVD法によりAl−Liの金属薄膜を例えば
100nmの膜厚で陽極4と直交するストライプ状に蒸
着する。この際、陰極材料は、並設する各リブ9の間隔
によって絶縁分離され、ストライプ状とされた各陰極6
は、それぞれ絶縁されて設けられる(図3(g))。こ
れにより、基板2の上には、マトリクス状の一対の電極
(陽極3、陰極6)間に有機層5が積層された素子7が
形成される。
縁近傍)に接着剤を塗布してシール膜10を形成し、シ
ール膜10が形成された封止基板11の面に素子7の面
を向けて基板2を封止基板10の上に載せる。その後、
予め準備したバネクリップ等の荷重手段を用い、基板2
と封止基板11に所定の荷重を掛ける。続いて、基板2
の外側から紫外線照射処理を行うと、封止部分のシール
膜10が硬化され、基板2と封止基板11の間隔がシー
ル膜10によって一定に保持される。これにより、有機
EL素子1が完成される(図3(h))。
を分離する分離箇所に対し、所定間隔Hをおいて並設さ
れたリブ9があるため、各リブ9の上面から側壁面に伝
わって回り込もうとする陰極材料が、各リブ9間の間隔
Hによって切られることとなる。ゆえに、並設された各
リブ9によって仕切られた各陰極6は、確実に絶縁分離
される。
膜では、陰極6を分離する分離箇所において各リブ9の
側壁面の数が増すため、リブ9の略真上方向から陰極材
料を蒸着しても、絶縁不良が生じにくくなる。具体的に
は、従来例の如く単一のリブを設けた場合、側壁面への
陰極材料の回り込みを防ぐには、リブの一方の側壁面か
ら基板2の法線方向に対して10°以上の角度を以て蒸
着し、リブの他方の側壁面に陰極材料がかからないよう
に影をなすことが考えられる。本実施形態の如く並設し
た二つのリブ9の場合には、上記角度は5°程度とする
ことができた。更に三つ並設したところ1°〜2°でも
絶縁不良がでない。
は、図4(a)の概略図の如く陰極材料が放射される蒸
着源から基板2を遠ざけるようにしなければならず、陰
極材料の一部しか用いられない。本実施形態では、蒸着
する角度が小さくてよいので、図4(b)の如く蒸着源
の真下に基板2を置くことができ、放射される陰極材料
を有効に用いることができる。
度が小さくできることにより、上述した図7(c)で示
す従来例のようにリブの高さを高くする必要性がなくな
る。ゆえに、本実施形態では、アスペクト比(高さ/
幅)が1〜5のように、容易に成形できる範囲内のリブ
9を用いることができる。
合では、従来の如くリブの他方の側壁面に影をなすため
に、リブの一方の側壁面からの蒸着に限定される。即
ち、従来のように大きい蒸着角度を要する場合、ストラ
イプ状の陰極パターンをなす直線状のリブしか用いるこ
とができない。本実施形態では、略真上方向からの蒸着
が可能であるため、ストライプ状の陰極パターン以外に
も、複数のセグメントからなるパターンや固定文字パタ
ーン等の微細パターンに対応した所定の陰極パターンを
なすリブ9を用いることができる。
極パターンの一例を示している。図5(a)では、複数
のセグメントからなる日文字パターンの陽極3に対応し
て、例えば複数並ぶ各日文字パターン毎のセグメントに
同時に電圧を印加し得る陰極パターンの周りにリブ9を
形成している。図5(b)では、複数のセグメントから
なる日文字パターンの陽極3に対応して、例えば複数並
ぶ日文字パターンの同じ位置のセグメントに同時に電圧
を印加し得る陰極パターンに沿って屈曲・蛇行するリブ
9を形成している。このように、上述のリブ9を用いる
ことにより、自由な陰極6のパターン形状を絶縁性の高
い状態で得ることが可能となる。
に対向する側壁面の上端が対向方向に張り出す如く、対
向する各側壁面を逆テーパ形状に形成したり、それぞれ
の上端縁が対向方向に張り出す逆L字形状(恥部が三つ
以上並設されている場合は各リブ9間に挟まれたリブ9
はT字形状をなす)に形成してもよい。この構成によれ
ば、並設した各リブ9の間の間隔Hへの陰極材料の切れ
が良くなり、更に絶縁性を向上することができる。な
お、従来の場合では、影の部分に有機層5が存在しない
ことにより陽極3と陰極6とがショートする問題がある
が、本実施形態では、並設されたリブ9の間隔H部分が
電圧の印加に関与しないため従来のような問題はない。
しかしながら、逆テーパ形状等はその形状なす工程が別
途必要であり、また並設したリブ9だけでも高い絶縁性
が得られるので、簡素な工程で得られる並設リブ9だけ
の構成でも十分な効果は得られる。
成膜される第一電極を陽極3とし、有機層5上に成膜さ
れる第二電極を陰極6として、並設されたリブ9を以て
陰極6のパターニングとその絶縁を行っているが、第一
電極を陰極6とし、第二電極を陽極3として、並設され
たリブ9を以て陽極3のパターニングとその絶縁を行っ
ても良い。なお、この場合陽極3と陰極6との逆転に伴
って有機層5の積層構造を逆転した構成とし、封止基板
11を透明性材料で構成することとなる。
L素子は、第二電極を複数に絶縁分離する分離箇所に対
し、所定間隔を有する如く複数並設された絶縁性のリブ
を備えたことにより、各リブの上面から側壁面に伝わっ
て回り込もうとする第二電極の材料が、各リブ間の間隔
によって切られる。ゆえに、並設された各リブによって
仕切られた各第二電極を確実に絶縁分離することができ
る。
(高さ/幅)が1〜5でよく、容易に成形することが可
能である。
の上端が対向方向に張り出す如く形成されていれば、並
設した各リブ間の間隔への第二電極の材料の切れが良く
なるので、更に絶縁性を向上することができる。
て側壁面の数が増すため、第二電極の材料の切れが良
く、略真上方向から第二電極の材料を蒸着しても絶縁不
良が生じにくくなる。ゆえに、直線的なパターン以外に
も、複数のセグメントからなるパターンや固定文字パタ
ーン等の微細パターンに対応した所定パターンの第二電
極をなすことができる。
極の絶縁分離を確実とする有機EL素子の製造を容易に
実現することができる。
断面図。
す各側断面図。
す比較対応図。
図。
例を示す側断面図。
5…有機層、6…陰極、9…リブ。
Claims (7)
- 【請求項1】 少なくとも何れかが透明性を有する第一
電極と第二電極とを有し、前記第一電極を絶縁性を有し
た基板上に成膜し、前記第一電極上に発光層を含む有機
層を積層し、該有機層上に前記第二電極を成膜してなる
有機EL素子において、 前記第二電極を複数に絶縁分離する分離箇所に対し、前
記第一電極上あるいは前記第一電極の周りに近接して形
成され、所定間隔を有する如く複数並設された絶縁性の
リブを備えたことを特徴とする有機EL素子。 - 【請求項2】 前記リブは、その断面のアスペクト比
(高さ/幅)が1〜5であることを特徴とする請求項1
に記載の有機EL素子。 - 【請求項3】 前記リブは、互いに対向する側壁面の上
端が対向方向に張り出す如く形成されていることを特徴
とする請求項1あるいは請求項2に記載の有機EL素
子。 - 【請求項4】 前記第一電極及び第二電極はそれぞれス
トライプ状からなるマトリクス形状をなし、前記リブは
前記第二電極間に沿って設けられることを特徴とする請
求項1〜請求項3の何れかに記載の有機EL素子。 - 【請求項5】 前記第一電極及び第二電極は所定パター
ン形状をなし、前記リブは同時に電圧を印加し得る前記
第二電極の周りに設けられることを特徴とする請求項1
〜請求項3の何れかに記載の有機EL素子。 - 【請求項6】 前記基板上及び前記第一電極の周りに
は、所望の発光部位を露出する如く絶縁層が形成されて
いることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記
載の有機EL素子。 - 【請求項7】 少なくとも何れかが透明性を有する第一
電極と第二電極とを有し、前記第一電極を絶縁性を有し
た基板上に成膜し、前記第一電極上に発光層を含む有機
層を積層し、該有機層上に前記第二電極を成膜してなる
有機EL素子の製造方法において、 前記第一電極の成膜後、前記第二電極を複数に絶縁分離
する分離箇所に対し、前記第一電極上あるいは前記第一
電極の周りに近接するように所定間隔を有して複数並設
する如く絶縁性のリブを形成し、該リブ上から前記有機
層を積層し、更に前記リブ上から第二電極を蒸着するこ
とを特徴とする有機EL素子の製造方法。
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