JP2000237602A - 内燃機関の排気ガス用浄化触媒 - Google Patents
内燃機関の排気ガス用浄化触媒Info
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Abstract
優れた浄化性能を発揮しうる,六角セルのモノリス担体
を用いた排気ガス用浄化触媒を提供すること。 【解決手段】 六角形状のセル15を200メッシュ以
上設けてなると共にセル15を形成する隔11壁の気孔
率が25%以上であるモノリス担体10と,モノリス担
体10の隔壁11の表面に配設され,排気ガス浄化用の
触媒成分を含有する触媒層2とよりなる。触媒層2の厚
さは,薄部21が10〜70μmであり,かつ,厚部2
2は薄部21の12倍以下の厚さを有する。
Description
気ガス用浄化触媒に関する。
れる排気ガスを浄化するシステムとして,排気管に,白
金,ロジウム等の貴金属を触媒として担持させた担体を
設け,排気ガス中のHC,CO,NOx等を酸化反応,
あるいは酸化,還元反応により浄化する触媒コンバータ
システムがある。
数のセル(孔)を有するハニカム状のセラミック担体,
いわゆるモノリス担体を基材として用い,このモノリス
担体のセル内に触媒成分を含有する触媒層を担持させた
ものである。また,従来のモノリス担体においては,そ
のセル形状として正方形を採用することが一般的であ
る。この正方形のセル(四角セル)を有するモノリス担
体においては,従来から排ガスの浄化効率を向上させる
ための種々の技術が提案されている。
分を含有するスラリー状の水溶液を使用することが一般
的であるため,隔壁の吸水性を向上させることが好まし
い。そのため,現在では,隔壁の気孔率を向上させ,吸
水性を高めたモノリスを使用することが検討されてい
る。
は,古くから多くの研究が行われている。例えば,特公
昭53−149886号公報では,触媒層の平均厚みを
50〜300μmにすれば高寿命な低温活性触媒が得ら
れるということが提案されている。また,特開昭62−
74453号公報においては,ウォッシュコート層を2
層形成させる際に,合計の膜厚を30〜70μmにすれ
ば早期活性も高SV値(Space Velocity値)における
浄化性能も向上するということが提案されている。
は,いずれも四角セルを有するモノリスに触媒を担持さ
せる場合のものである。一方,セル形状としては,正方
形以外に,三角形,六角形等種々のものが提案されてい
る。中でも,六角形状のセル(六角セル)は,幾何学的
な面から見て正方形よりも円形に近いため,四角セルの
場合よりも触媒層の担持をより均一な状態で行うことが
できる。
する浄化触媒として,上記六角セルを有するモノリスを
用いることが注目されている。しかしながら,上記六角
セルを有するモノリスを担体として用いた場合に,触媒
層の担持状態等どのようにするのが最適であるか等につ
いての提案は,未だなされていない。
されたもので,四角セルのモノリス担体を用いる場合よ
りも優れた浄化性能を発揮しうる,六角セルのモノリス
担体を用いた排気ガス用浄化触媒を提供しようとするも
のである。
を200メッシュ以上設けてなると共に上記セルを形成
する隔壁の気孔率が25%以上であるモノリス担体と,
該モノリス担体の上記隔壁の表面に配設され,排気ガス
浄化用の触媒成分を含有する触媒層とよりなり,該触媒
層の厚さは,薄部が10〜70μmであり,かつ,厚部
は上記薄部の12倍以下の厚さを有することを特徴とす
る内燃機関の排気ガス用浄化触媒にある。
記特定のメッシュおよび気孔率を有する六角ハニカム形
状のモノリス担体を用い,これに,上記特定の厚さを有
する触媒層を担持させたことである。
く,六角形状のセル(六角セル)を200メッシュ以上
有するものを用いる。ここでメッシュとは,1インチ四
方(1in2)の単位面積当たりに存在するセルの数を
表している。上記六角セルが200メッシュ未満の場合
には,触媒担持面積が小さいため,浄化性能が向上しな
いという問題がある。そのため,より好ましくは,40
0メッシュ以上がよい。
には,上記隔壁の厚みを薄くすることが好ましい。この
場合の隔壁の厚みは,例えば,6mil(約150〜1
70μm),さらには,もっと薄い2〜4milにまで
薄肉化することもできる。
成する隔壁の気孔率を25%以上とする。気孔率が25
%未満の場合には,隔壁の吸水性が低下し,触媒担持工
程のコストが増加するという問題がある。即ち,触媒を
担持させる場合には,その触媒成分を含有するスラリー
をセルの隔壁に塗布し,これを乾燥させることにより上
記触媒層を得る手法をとるのが一般的である。この場合
に,気孔率が25%未満の場合には,十分な隔壁の吸水
性が得られず,上記スラリーの1回当たりの塗布量が低
下し,多数回の塗布工程を必要とする場合がある。一
方,気孔率の上限値は,隔壁の強度を維持するために6
0%とすることが好ましい。
0μmの範囲の厚さになるように担持させる。ここで,
触媒層の薄部とは,厚みが最も薄い部分,即ち,六角セ
ルにおける六角形の頂点から最も離れた各辺の中央部に
担持された触媒層の厚みをいう。
は,排気ガス用浄化触媒の寿命が短くなるという問題が
ある。一方,薄部の厚みが70μmを超える場合には,
必要以上の触媒成分が担持されると共に,排気ガスの通
過空間が小さくなって圧力損失が大きくなってしまうと
いう問題がある。
の12倍以下の厚さになるように担持させる。ここで,
上記触媒層の厚部とは,厚みが最も厚い部分,即ち,六
角セルにおける六角形の頂点部分に担持された触媒層の
厚みをいう。この厚部の厚みは,上記薄部の厚みが大き
くなるほど大きくなる。一方,厚部の薄部に対する比率
は,薄部の厚みが小さくなるほど大きくなる傾向にあ
る。そして,厚部の厚みが上記薄部の12倍を超える厚
みを有する場合には,上記薄部の厚みを10μm以上に
維持することが困難となるという問題がある。
えば,白金,ロジウム等の貴金属がある。また,上記触
媒層としては,例えば,これらの触媒成分とアルミナ粉
との混合体により構成することができる。また,上記モ
ノリス担体の材料としては,コージェライト,その他の
セラミックを用いることができる。
本発明の内燃機関の排気ガス用浄化触媒は,上記のごと
く,200メッシュ以上の六角セルを有すると共に隔壁
の気孔率が25%以上であるモノリス担体を用い,その
隔壁に,薄部が10〜70μmであり,厚部が薄部の1
2倍以下の厚さを有する触媒層を担持させてある。その
ため,本発明の排気ガス用浄化触媒は,後述する実施形
態例にも詳述するごとく,従来の主流である四角セルの
モノリス担体を用いた場合よりも,圧力損失を低減しな
がら浄化性能を向上させることができる。さらに,浄化
触媒の使用を開始して触媒の初期劣化後の性能も,従来
の四角セルの場合よりも高く維持することができる。
リス担体を用いる場合よりも優れた浄化性能を発揮しう
る,六角セルのモノリス担体を用いた排気ガス用浄化触
媒を提供することができる。
の気孔率は30%以上であることが好ましい。これによ
り,さらに隔壁の吸水性を向上させることができ,触媒
の担持作業の容易化およびコストダウンを図ることがで
きる。
層の厚さは,上記薄部が20〜50μmであり,かつ,
上記厚部の厚さは,上記薄部よりも厚く,かつ上記薄部
の6倍以下であることが好ましい。即ち,上記触媒層の
薄部を20〜50μmとすることにより,さらに確実に
排気ガス用浄化触媒の寿命を維持することができると共
に,圧力損失を抑制することができる。また,上記触媒
層の厚部の厚さを,上記薄部よりも厚く(薄部の1倍よ
りも大),かつ上記薄部の6倍以下とすることにより,
さらに,上記薄部の厚みの最適範囲への維持を容易にで
きると共に,厚部の過剰厚みを抑制することができる。
触媒につき,図1〜図4を用いて説明する。本例におい
ては,図1に示すごとく,自動車用の触媒コンバータ5
に用いる排気ガス用浄化触媒1として,六角セルを有す
るもの(試料E1〜E4)と四角セルを有するもの(試
料C1)を作製し,その圧損特性を比較した。
かかる排気ガス用浄化触媒1は,図1,図2に示すごと
く,六角形状のセル15を200メッシュ以上設けてな
ると共に上記セル15を形成する隔壁11の気孔率が2
5%以上であるモノリス担体10と,該モノリス担体の
上記隔壁11の表面に配設され,排気ガス浄化用の触媒
成分を含有する触媒層2とよりなる。該触媒層2の厚さ
は,図2に示すごとく,薄部21の厚みAが10〜70
μmであり,かつ,厚部22の厚みBは薄部21の厚み
Aの12倍以下の厚さを有する。なお,図1において
は,図面作成上の都合から,セル形状の正確な六角形の
記載を省略してある。
ノリス担体10は,図1,図2に示すごとく,6mil
(約150〜170μm)の厚みを有する隔壁11を六
角格子状に設け,六角形状のセル(六角セル)15を4
00メッシュ有するものである。また,このモノリス担
体10は,コージェライトを主成分とするセラミックよ
りなり,隔壁11の気孔率は35%とした。また,モノ
リス担体10は,外径φ93mm,長さ147mmの寸
法を有する円柱状とした。
触媒成分として白金とロジウムを用い,これにアルミナ
粉末と水を加えて作製したスラリーを用いて行った。即
ち,上記スラリーをモノリス担体10の隔壁11に塗布
し,これを乾燥させることにより,隔壁11の表面に上
記触媒層2を設けた。
21の厚みAを26.5〜67.5μmの間で変更した
4種類の排気ガス用浄化触媒(試料E1〜E4)を作製
した。具体的には,触媒層2の薄部21の厚みAは,試
料E1は26.5μm,試料E2は41.5μm,試料
E3は57.0μm,試料E4は67.5μmとした。
また,触媒層2の厚部22の厚みBは,試料E1は12
0μm,試料E2は135μm,試料E3は150μ
m,試料E4は160μmとし,全て薄部21の厚みA
よりも大きく,Aの6倍以下の範囲内に抑えた。
く,比較品として,正方形状のセル(四角セル)95を
有するモノリス担体90を用いた排気ガス用浄化触媒と
しての試料C1を作製した。試料C1のモノリス担体9
0は,図3に示すごとく,6mil(約150〜170
μm)の厚みを有する隔壁91を四角格子状に設け,四
角セル95を400メッシュ有するものである。また,
このモノリス担体90は,試料E1〜E4と同様に,コ
ージェライトを主成分とするセラミックより設け,隔壁
11の気孔率は35%とした。
の外形状も試料E1〜E4のモノリス担体10と同様と
した。また,試料C1は,試料E1〜E4の場合と同様
のスラリーを用いて触媒担持を行い,薄部31の厚みa
が30μm,厚部32の厚みbが260μmの触媒層3
を設けた。その他は,試料E1〜E4と同様である。
(圧損)を測定した。圧損は,触媒コンバータに150
0リットル/分の流量の排気ガスを通過させた際の,排
気ガスの入側圧力と出側圧力の差を測定することにより
求めた。測定結果を図4に示す。同図は,横軸に触媒層
の薄部厚み(試料No.)を,縦軸に圧損(kPa)を
とったものである。
の試料E1〜E4においては,触媒層の薄部の厚みが厚
いほど圧損が大きくなったが,いずれも比較品としての
試料C1よりも圧損が小さいという,良好な結果を示し
た。このことから,六角セル形状を有する本発明品は,
四角セル形状の従来品よりも,圧損特性を向上させるこ
とができるということが分かる。
料E1〜E4,C1を用い,HC50%浄化時間を測定
した。この測定の条件は,アメリカ合衆国における75
FTPのLA#4に定められた条件に従った。そして,
使用したエンジンを始動させてから,触媒コンバータの
出側のHC濃度が入側に対して50%となるまでの時間
を測定した。また,この測定は,各試料が新品の状態で
ある場合Aと,8万km走行相当の劣化状態である場合
Bとについて,それぞれ行った。また,各試料のモノリ
ス担体のサイズは,外径φ93mm,長さ37mmの寸
法を有する円柱状に変更した。
媒層の薄部厚み(試料No.)を,縦軸にHC50%浄
化時間(sec)をとり,新品状態Aと劣化状態Bの測
定値を示した。同図より知られるごとく,新品状態Aで
も,劣化状態Bでも,いずれも,本発明品の試料E1〜
E4は,比較品の試料C1よりもHC50%浄化時間が
短くなった。このことから,本発明品は,浄化性能の早
期発揮においても有利であることが分かる。
料E1〜E4,C1を用い,コールドモードのバッグ値
(THC値)を測定した。この測定の条件も,アメリカ
合衆国における75FTPのLA#4に定められた条件
に従った。即ち,LA#4モードのコールドバック値
(g/mile)であり,本データには重み係数を乗じ
ていない。ここで,重み係数は3つのバック値(コール
ド=0.43×3.6/7.5,ホット1=3.9/
7.5,ホット2=0.57×3.6/7.5)がある
が,今回はこれらを乗じることを割愛している。なお,
各試料のモノリス担体のサイズは外径φ93mm,長さ
147mmの円柱形状に変更した。
媒層の薄部厚み(試料No.)を,縦軸に上記THC値
(g/mile)をとった。同図より知られるごとく,
本発明品の試料E1〜E4は,いずれも比較品の試料C
1とほぼ同等又はそれ以上の優れたTHC値を示した。
0.10以下のこれらの測定値は,THC値としては優
れた値と言える。
ルを有する本発明品(試料E1〜E4)は,四角セルを
有する比較品(試料C1)と比べて,測定した全ての項
目において同等以上の優れた性能を示した。このことか
ら,六角セルを200メッシュ以上(400セル)設け
てなるモノリス担体を用い,その隔壁の気孔率を25%
以上(35%)とし,触媒層の厚さは,薄部を10〜7
0μm,厚部を薄部の12倍以下とすることにより,従
来の四角セルの場合よりも優れた浄化性能を発揮するこ
とが分かる。
を示す説明図。
浄化触媒の触媒層担持状態を示す説明図。
化触媒の触媒層担持状態を示す説明図。
との関係を示す説明図。
50%浄化時間との関係を示す説明図。
ルドモードのTHC値との関係を示す説明図。
Claims (3)
- 【請求項1】 六角形状のセルを200メッシュ以上設
けてなると共に上記セルを形成する隔壁の気孔率が25
%以上であるモノリス担体と,該モノリス担体の上記隔
壁の表面に配設され,排気ガス浄化用の触媒成分を含有
する触媒層とよりなり,該触媒層の厚さは,薄部が10
〜70μmであり,かつ,厚部は上記薄部の12倍以下
の厚さを有することを特徴とする内燃機関の排気ガス用
浄化触媒。 - 【請求項2】 請求項1において,上記隔壁の気孔率は
30%以上であることを特徴とする内燃機関の排気ガス
用浄化触媒。 - 【請求項3】 請求項1又は2において,上記触媒層の
厚さは,上記薄部が20〜50μmであり,かつ,上記
厚部の厚さは,上記薄部よりも厚く,かつ上記薄部の6
倍以下であることを特徴とする内燃機関の排気ガス用浄
化触媒。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11347679A JP2000237602A (ja) | 1998-12-21 | 1999-12-07 | 内燃機関の排気ガス用浄化触媒 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10-362736 | 1998-12-21 | ||
| JP36273698 | 1998-12-21 | ||
| JP11347679A JP2000237602A (ja) | 1998-12-21 | 1999-12-07 | 内燃機関の排気ガス用浄化触媒 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000237602A true JP2000237602A (ja) | 2000-09-05 |
Family
ID=26578586
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11347679A Pending JP2000237602A (ja) | 1998-12-21 | 1999-12-07 | 内燃機関の排気ガス用浄化触媒 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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