JP2000238260A - インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置

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JP2000238260A
JP2000238260A JP4638599A JP4638599A JP2000238260A JP 2000238260 A JP2000238260 A JP 2000238260A JP 4638599 A JP4638599 A JP 4638599A JP 4638599 A JP4638599 A JP 4638599A JP 2000238260 A JP2000238260 A JP 2000238260A
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ultrasonic
individual electrodes
ink
jet recording
ink jet
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JP4638599A
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Takeo Miki
武郎 三木
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Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】安価で歩留まりの良好なインクジェット記録ヘ
ッドおよびインクジェット記録装置を提供する。 【解決手段】インク保持室19内のインク液18中に超
音波を放射し、インク液面近傍に超音波を集束して、超
音波の圧力によりインク滴を吐出させて記録媒体に向け
て飛翔させるインクジェット記録ヘッドにおいて、板状
の支持材10上に複数の平棒状の個別電極11を一定間
隔で列状に平行に配設し、これら複数の個別電極11上
で、その個別電極11の配列方向と垂直な個別電極の長
手方向にそれぞれの共振周波数が異なっている2つの矩
形状の圧電体12,13を平行に設け、これら圧電体1
2,13の個別電極11と対向する各他方の面にそれぞ
れ共通電極14,15を設け、さらに圧電体12,13
の共通電極11が設けられた各他方の面にそれぞれ超音
波集束用のレンズ16,17を設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波振動子から
インク液中に超音波を放射し、インク液面近傍に超音波
を集束して、超音波の圧力によりインク滴を吐出させて
記録媒体に向けて飛翔させるインクジェット記録ヘッド
に係り、特に、圧電素子により放射される超音波ビーム
の圧力によりインク滴を吐出させて記録媒体に向けて飛
翔させるインクジェット記録ヘッドに関する。
【0002】また、本発明は、上記インクジェット記録
ヘッドを用いて記録媒体上に画像を記録するインクジェ
ット記録装置に関する。
【0003】
【従来の技術】従来から、インク液を記録媒体上に飛翔
させて記録ドットを形成するインクジェット記録装置
(プリンタ)が知られている。このインクジェット記録
装置は、他の記録方法と比べて騒音が少なく、現像や定
着などの処理が不要であるという利点を有し、普通紙記
録技術として注目されている。
【0004】現在までに、数多くのインクジェット記録
装置の方式が考案されているが、特に、発熱体の熱によ
り発生する蒸気の圧力でインク滴を飛翔させる方式とし
て、たとえば、特公昭56−9429号公報や特公昭6
1−59911号公報に開示された技術が、また、圧電
体の変位による圧力パルスでインク滴を飛翔させる方式
として、たとえば、特公昭53−12138号公報に開
示された技術などが代表的なものである。
【0005】しかし、これらの方式では、溶媒の蒸発や
揮発によって局部的なインクの濃縮が生じやすく、それ
ぞれの解像度に対応する個別のノズルが細かく目詰まり
しやすいという問題がある。特に、蒸気の圧力を用いる
方式では、インク液との熱的あるいは科学的な反応など
による不溶物の付着が、また、圧電体の変位による圧力
を用いる方式では、インク流路などでの複雑な構造が更
に目詰まりを誘起しやすくしている。
【0006】数十から百数十のノズルを使用しているシ
リアル走査形の記録ヘッドでは、その目詰まりの頻度を
低く抑えることができるが、数千のノズルを必要とする
ライン走査形の記録ヘッドでは、確率的に高い頻度で目
詰まりが発生し、信頼性の点で大きな課題となってい
る。さらに、これらの方式は、解像度を上げることには
適していないという欠点もある。
【0007】これらの欠点を克服するために、薄膜の圧
電体から発生する超音波ビームの圧力を用いてインク液
面からインク滴を飛翔させる、超音波を用いる方式(I
BMTDB,vol.16,No.4、pp.1168
(1973−10)、USP−4308547(198
1)、特開昭63−166548号公報、特開昭63−
312157号公報、特開平2−184443号公報、
特開昭63−162253号公報など参照)が提案され
ている。この方式は、個別のドットごとのノズルやイン
ク流路の隔壁を必要としないノズルレスの方式であるた
め、ラインヘッド化する上での大きな障害であった目詰
まりの防止と復旧に対して有効な構造を持っている。ま
た、非常に小さい径のインク滴を安定に飛翔させること
ができるため、高解像度化にも適している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のインクジェット記録方式では、高解像度化する
と超音波を発生する圧電体の数が増加し、それを駆動す
る駆動用ICの数も増加してしまい、高価なものになっ
てしまうという課題がある。
【0009】また、さらに高解像度化を図っていくと、
圧電体の配列ピッチが小さくなっていくため、記録ヘッ
ド製造工程において、歩留まりが劣化してしまうなどの
課題があった。
【0010】そこで、本発明は、安価で歩留まりの良好
なインクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録ヘッドは、インク液中に超音波を放射し、インク液
面近傍に超音波を集束して、超音波の圧力によりインク
滴を吐出させて記録媒体に向けて飛翔させるインクジェ
ット記録ヘッドであって、板状の支持材と、この支持材
上に一定間隔で列状に平行配設された複数の棒状の個別
電極と、これら複数の個別電極上で、その個別電極の配
列方向と垂直な個別電極の長手方向に平行に設けられた
少なくとも2つの矩形状の超音波振動子と、これら2つ
の超音波振動子の前記個別電極と対向する各他方の面に
それぞれ設けられた単一の共通電極と、前記2つの超音
波振動子の前記共通電極が設けられた各他方の面にそれ
ぞれ設けられ、前記超音波振動子から発生する超音波を
集束するための超音波集束部材とを具備している。
【0012】また、本発明のインクジェット記録装置
は、インク液中に超音波を放射し、インク液面近傍に超
音波を集束して、超音波の圧力によりインク滴を吐出さ
せて記録媒体に向けて飛翔させ、そのインク滴を記録媒
体上に付着させることにより画像を記録するインクジェ
ット記録装置であって、板状の支持材の上に一定間隔で
列状に平行配設された複数の棒状の個別電極と、これら
複数の個別電極上で、その個別電極の配列方向と垂直な
個別電極の長手方向に平行に設けられ、それぞれの共振
周波数が異なっている少なくとも2つの矩形状の超音波
振動子と、これら2つの超音波振動子の前記個別電極と
対向する各他方の面にそれぞれ設けられた単一の共通電
極と、前記2つの超音波振動子の前記共通電極が設けら
れた各他方の面にそれぞれ設けられ、前記超音波振動子
から発生する超音波を集束するための超音波集束部材と
からなる超音波発生部と、この超音波発生部の前記複数
の個別電極に対して、奇数個の個別電極を1組とした複
数組の個別電極群に分割し、これら複数組の個別電極群
を少なくとも2つのバースト波を組合わせてなる第1の
バースト波で記録画像に応じて選択的に印加することに
より、前記一方の超音波振動子を駆動する第1の駆動手
段と、前記超音波発生部の前記複数の個別電極に対し
て、偶数個の個別電極を1組とした複数組の個別電極群
に分割し、これら複数組の個別電極群を少なくとも2つ
のバースト波を組合わせてなり、前記第1のバースト波
とは周波数の異なる第2のバースト波で記録画像に応じ
て選択的に印加することにより、前記他方の超音波振動
子を駆動する第2の駆動手段とを具備している。
【0013】本発明によれば、駆動用ICなどの駆動手
段の数を増やすことなく、2つの超音波振動子(たとえ
ば、圧電体)を駆動することができるので、安価に高解
像度化が図れる。
【0014】また、本発明によれば、画像の解像度を個
別電極の解像度の倍にすることができるので、個別電極
の配列ピッチを短くすることなく、高画質化を実現する
ことができ、歩留まりも良好なものとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0016】図1は、本発明に係るインクジェット記録
装置の構成を模式的に示す概略構成図である。本発明の
インクジェット記録装置は、たとえば、パーソナルコン
ピュータなどに接続され、印字や図形記録のための情報
が送信され、記録を開始する。記録開始信号を受取る
と、制御部1から開始信号が送出され、給紙ローラ2が
作動し、記録媒体としての用紙3を搬送ドラム4へ送出
する。搬送ドラム4は、記録時は図示矢印Aの方向に回
転し、給紙ローラ2で送られた用紙3を受取り、記録ヘ
ッド5の方向へ搬送する。用紙3が記録ヘッド5の上方
に到達すると、制御部1は記録ヘッド5の駆動ICなど
に記録開始信号を送出し、画像の記録動作が開始する。
【0017】用紙3の後端が記録ヘッド5の上方に近づ
くと、制御部1から記録終了信号が送出され、記録動作
が終了する。記録終了後、搬送ドラム4は図示矢印B方
向に回転し、用紙3を排出ローラ6まで搬送する。つい
で、用紙3は、排出補助部材7に補助され、排紙トレー
8へ画像が記録された用紙3が排出される。用紙3が排
出されると、一連の記録動作が終了し、次の記録動作に
対する待機状態となる。
【0018】図2は、前記記録ヘッド5の構成を模式的
に示すものである。すなわち、板状の支持材10の上に
は、それぞれが所定の幅を有する複数の平棒状の個別電
極11が一定間隔で列状に形成されているとともに、そ
の複数の個別電極11上には、各個別電極11と同じ間
隔で列状に形成された電極(図示しない)を下面側に有
する超音波振動子としての板状の圧電体12,13が、
個別電極11の配列方向と垂直な個別電極11の長手方
向に平行に形成されている。この場合、複数の個別電極
11は、圧電体12,13の対応する各電極(図示しな
い)と接着材を介してそれぞれ圧着接続されている。
【0019】圧電体12,13の各個別電極11と対向
する面(上面)には、共通電極14,15がそれぞれ形
成されているとともに、その共通電極14,15上に
は、超音波集束部材としてのレンズ16,17がそれぞ
れ形成されている。そして、これら圧電体12,13お
よびレンズ16,17の周りには、インク液18を保持
するためのプール状のインク保持室19が形成されてい
て、その内部にはインク液18が充填されている。
【0020】インク保持室19の上部で、圧電体12,
13およびレンズ16,17の並び方向中心の上方に
は、各個別電極7の配列方向に長いスリット20,21
がそれぞれ設けられたスリット部材22が形成されてい
る。ここに、プール状のインク保持室19の壁面の高さ
は、レンズ16,17により集束された音波が集束する
距離近傍になっているので、その上に形成されたスリッ
ト部材22のスリット20,21の高さが音波の集束位
置となり、インク液面を集束位置に保持できるようにな
っている。
【0021】インク液18は、図示しないインクタンク
からインク保持室19に設けられた複数の図示しない供
給口にポンプとインク供給チューブを介して供給されて
いる。圧電体12,13とそれを挟んで対向した電極1
1,14,15で構成される圧電素子は、アレイ状に一
定問隔で配置されており、このうちの一部の複数の圧電
素子を用いて同時駆動することにより、超音波をインク
液面近傍に集束させて、インク滴を飛翔させるようにな
っている。
【0022】複数の個別電極11の圧電体12,13が
形成されていない両側部分には、各個別電極11と同じ
間隔で配列された複数の引出し電極23が形成されてい
て、これら各引出し電極23は、対応する各個別電極1
1と接着材を介してそれぞれ圧着接続されている。複数
の引出し電極23は、それらの近傍の支持材10上に配
設された圧電体12,13を駆動するための駆動用IC
(集積回路)24の端子とボンディングワイヤ25によ
り接続されている。
【0023】この場合、2つの圧電体12,13の同じ
位置の個別電極11は、同じチャンネルの駆動用IC2
4に接続されている。また、圧電体12,13の上部電
極14,15は、共通電極として駆動用IC24のコモ
ン端子に接続されている。駆動用IC24は、図示しな
いプリント配線基板およびコネクタなどを介して、駆動
を制御する制御部1に接続されている。
【0024】レンズ16,17は、フレネル輪帯理論に
基づく凹凸が圧電体12,13の長手方向(以降、主走
査方向と称す)に平行に形成されている。このレンズ1
6,17の凹凸部分の厚みは、それぞれレンズ16,1
7中の波長の(2n+1)/4倍(nは0以上の整数)
に近くなるように設定され、レンズ材料には圧電体1
2,13の音響インピーダンスとインク液18のそれと
の積の平方根に近い値のもの、たとえば、アルミナ粉末
を分散させたエポキシ樹脂を用いることにより、レンズ
16,17が設けられた底面は音響マッチング層として
の機能も兼ね備えた構造になっている。
【0025】このように構成された記録ヘッド5を用い
た場合の記録動作について説明する。また、併せて記録
ヘッド9の駆動方法について説明する。
【0026】図3は、駆動用IC24から圧電体12,
13に入力される所望の幅を有するバースト状の信号を
示している。バースト波の周波数は、圧電体12,13
の厚さなどで決まる共振周波数近傍の周波数になってい
る。圧電体の共振周波数近傍のインピーダンス周波数特
性と位相差周波数特性を図4に示す。一般に、圧電体
は、共振周波数近傍で効率良く音波を放射し、それ以外
の部分は容量性となっている。このため、バースト波の
周波数を共振周波数から外すと、圧電体からは音波の放
射はなされず、電気的には容量性負荷として動作するこ
とになる。
【0027】本実施の形態では、記録ヘッド5の幅方向
(副走査方向)は、フレネルレンズ16,17により音
波を集束させているが、記録ヘッド5の長手方向(主走
査方向)では、位相を180度ずらしたバースト波の2
種類(以降、0相/π相と称す)を組合わせることによ
り、音波を集束させている。
【0028】バースト波により圧電体12,13が振動
し、音波がレンズ16,17およびインク液18に向か
って励振させられる。バースト波の1周期で1周期の音
波が励振されるため、バースト幅は励振される音波の波
数である。本実施の形態では、音波の波数を「200
0」となるように設定した。
【0029】個別電極11で形成された圧電素子の数個
を1組として、位相の異なるバースト波を1組のそれぞ
れの圧電素子に印加して1ドットの画像を形成する。本
実施の形態の1つの圧電体(12または13)では、た
とえば、図5に示すように、8個の圧電素子(個別電極
11)を1組として、0相、π相のバースト波を「0π
0000π0」の順に印加し、主走査方向の音波を8個
の圧電素子の中央付近に集束させ、1つのドットを形成
している。また、バースト波の組合わせパターンを素子
の中心から左右対称な駆動パターンで駆動しているの
で、音波は8個の圧電素子の中心に集束させている。
【0030】また、主走査方向(A4サイズの用紙の幅
方向)の1ラインを記録するのには、8回、主走査方向
に駆動素子をスキャンして形成している。このため、同
時に飛翔されるドットは、主走査方向に8ドット隣のド
ットとなっている。副走査方向の音波の集束は、フレネ
ルレンズ16,17を用いてスリット部材22のスリッ
ト20,21の中央部で集束するようになっている。
【0031】図6は、スリット部材22の近傍における
副走査方向の断面図で、インク液面の時間的変化を説明
するための説明図である。なお、図6では、両方とも同
一であるので、一方の圧電体12と対応するスリット2
0の部分だけを示して、他方の圧電体13と対応するス
リット21の部分は図示を省略している。したがって、
一方の圧電体12に関係する説明のみを行ない、他方の
圧電体13に関係する説明は省略する。
【0032】圧電体12にバースト波が印加されず、イ
ンク液18中に音波が励振されていない非記録状態で
は、同図(a)に示すように、インク液18はスリット
20の表面で凹状に液面を形成している。
【0033】次に、図3に示したバースト波が圧電体1
2に印加されると、インク液18中に音波26が励振さ
れ、インク液面に向かって伝搬し、インク液面で反射さ
れ、レンズ16および圧電体12の方向に向かって伝搬
していく。同図(b)のように、音波26がインク液面
で反射する際に、音波26の圧力によりインク液面は盛
り上げられる(以降、これをインクメニスカスP1と称
す)。インク液面で反射された音波は、圧電体12に到
達すると、圧電体12により反射され、再びインク液面
方向に伝搬をしていく。
【0034】この一連の動作を繰り返すうちに、同図
(c)に示すように、インク液面では音波26の圧力に
より徐々にインクメニスカスP1が成長を続け、最後に
は、同図(d)に示すように、液滴(インク滴)P2を
飛翔せしめる。ここで、次の信号が印加されない場合、
音波26はインク液18の粘度などに起因する減衰を受
け、次第になくなっていく。最後には、同図(a)に示
すように、液面は凹状に戻る。
【0035】上記の通り、圧電体は共振周波数以外の周
波数域では電気的に容量性として駆動され、音波を放出
しない。このことを利用して、1個の駆動用ICから出
力されるバースト波の周波数を2種類にしてやれば、異
なった共振周波数を有する圧電体12,13を1個の駆
動用ICで駆動可能になる。本実施の形態の記録ヘッド
5では、これを利用することにより、一方の圧電体12
を例えば50MHzの共振周波数、他方の圧電体13を
例えば60MHzの共振周波数となるような厚みの圧電
体とした。こうすることにより、駆動用ICの個数を増
やすことなく、2つの圧電体12,13を駆動すること
ができ、安価な記録ヘッドを実現することができる。
【0036】また、バースト波の組合わせパターンを中
心から左右対称なパターンにすれば、その中心の位置か
らインク滴を飛翔させることができる。図7に示すよう
に、一方の圧電体12を駆動するバースト波パターンを
例えば8個(偶数)とし、他方の圧電体13を駆動する
バースト波パターンを例えば9個(奇数)とすると、そ
れぞれの圧電体12,13から飛翔されるインク滴の位
置は、個別電極11の配列ピッチの半分の位置とするこ
とができる。
【0037】これを1つの記録ヘッド5で実現すれば、
画像解像度を個別電極11の解像度の倍にすることがで
き、個別電極11の配列ピッチを短くすることなく、高
画質化を実現すろことができる。
【0038】本実施の形態に関わる記録へッド5の駆動
方法について簡単に説明する。図8は、駆動用IC24
に入力される信号の流れを示している。すなわち、高周
波信号発生部27から、2つの圧電体12,13を駆動
するための2種類の周波数を有する連続波がコンパレー
タ28へ出力されている。この連続波は、それぞれO/
πに分割されている。コンパレータ28には、所定の周
期で、2種類のバースト波のうちどちらか一方を選択す
るイネープルを兼ねた選択信号が制御部1から入力され
る。コンパレータ28で選択信号により選択された連続
波はバースト波になり、駆動用IC24に入力される。
【0039】また、駆動用IC24には、制御部1から
バースト波の組合わせパターンに応じた駆動データがク
ロックとともに送られる。さらに、駆動用IC24に
は、データをラッチするためのラッチ信号とICを駆動
するためのイネーブル信号が入力され、これにより駆動
用IC24が駆動されている。
【0040】図9は、駆動用IC24から出力されるバ
ースト波の一例を示している。本実施の形態では、上述
したように、一方の圧電体12を8素子駆動、他方の圧
電体13を9素子駆動で駆動している。1つのICチャ
ンネルを使って2つの圧電体12,13を駆動している
ので、それぞれのバースト波はタイミングをずらして出
力されなければならない。
【0041】このため、8素子駆動用のバースト波が出
力し終わった後から9素子駆動用のバースト波が出力さ
れ、それが終了した後、再び8素子駆動用のバースト波
が出力されるというタイミングになっている。この2つ
のバースト波が出力される時間が1つのドットを記録す
るための記録周期(主走査方向)となる。
【0042】また、先に述べたように、駆動数に応じて
主走査方向に駆動素子をスキャンしなければならない。
8素子駆動の場合は8回スキャンでよいが、9素子駆動
の場合は9回スキャンを行なわなければならない。8素
子駆動用のスキャン回数よりも9素子駆動のスキャン回
数が1回多いので、8素子駆動用のバースト波は、1記
録周期(主走査方向)分出力されない状態になる。両圧
電体12,13は、9回スキャンで1記録周期(副走査
方向)となる。
【0043】なお、図9では、8素子駆動用のバースト
波と9素子駆動用のバースト波とを分けて書いたが、本
来は同じICチャンネルから出力されているものであ
る。
【0044】以上のように動作する制御系を用いること
により、本実施の形態に係るインクジェット記録ヘッド
は駆動可能となり、安価で歩留まりの良好なインクジェ
ット記録ヘッドおよびこれを用いたインクジェット記録
装置を実現することができる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、安
価で歩留まりの良好なインクジェット記録ヘッドおよび
インクジェット記録装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録装置の構成を
模式的に示す概略構成図。
【図2】記録ヘッドの構成を模式的に示す縦断側面図。
【図3】圧電素子に印加するバースト波を説明する図。
【図4】圧電体のインピーダンスおよび位相差周波数特
性を示す図。
【図5】圧電素子に印加する信号を説明する図。
【図6】記録ヘッドにおけるスリット部材近傍のインク
液の時間的変化を説明する副走査方向の断面図。
【図7】記録ヘッドの駆動方法を説明する図。
【図8】駆動用ICに入力される信号の流れを説明する
図。
【図9】駆動用ICから出力されるバースト波の一例を
示す図。
【符号の説明】
1……制御部 2……給紙ローラ 3……用紙(記録媒体) 4……搬送ドラム 5……記録ヘッド 6……排出ローラ 7……排出補助部材 8……排紙トレー 10……支持材 11……個別電極 12,13……圧電体(超音波振動子) 14,15……共通電極 16,17……フレネルレンズ(超音波集束部材) 18……インク液 19……インク室 20,21……スリット 22……スリット部材 23……引出し電極 24……駆動用IC(駆動手段) 25……ボンディングワイヤ 26……音波 P1……インクメニスカス P2……液滴(インク滴) 27……高周波信号発生部 28……コンパレータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク液中に超音波を放射し、インク液
    面近傍に超音波を集束して、超音波の圧力によりインク
    滴を吐出させて記録媒体に向けて飛翔させるインクジェ
    ット記録ヘッドであって、 板状の支持材と、 この支持材上に一定間隔で列状に平行配設された複数の
    棒状の個別電極と、 これら複数の個別電極上で、その個別電極の配列方向と
    垂直な個別電極の長手方向に平行に設けられた少なくと
    も2つの矩形状の超音波振動子と、 これら2つの超音波振動子の前記個別電極と対向する各
    他方の面にそれぞれ設けられた単一の共通電極と、 前記2つの超音波振動子の前記共通電極が設けられた各
    他方の面にそれぞれ設けられ、前記超音波振動子から発
    生する超音波を集束するための超音波集束部材と、 を具備したことを特徴とするインクジェット記録ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも2つの矩形状の超音波振
    動子は、それぞれ異なった共振周波数を有することを特
    徴とする請求項1記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも2つの矩形状の超音波振
    動子の同じ位置に対応する前記個別電極が同じチャンネ
    ルに接続された前記少なくとも2つの矩形状の超音波振
    動子を駆動するための駆動用集積回路を有することを特
    徴とする請求項2記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 インク液中に超音波を放射し、インク液
    面近傍に超音波を集束して、超音波の圧力によりインク
    滴を吐出させて記録媒体に向けて飛翔させ、そのインク
    滴を記録媒体上に付着させることにより画像を記録する
    インクジェット記録装置であって、 板状の支持材の上に一定間隔で列状に平行配設された複
    数の棒状の個別電極と、これら複数の個別電極上で、そ
    の個別電極の配列方向と垂直な個別電極の長手方向に平
    行に設けられ、それぞれの共振周波数が異なっている少
    なくとも2つの矩形状の超音波振動子と、これら2つの
    超音波振動子の前記個別電極と対向する各他方の面にそ
    れぞれ設けられた単一の共通電極と、前記2つの超音波
    振動子の前記共通電極が設けられた各他方の面にそれぞ
    れ設けられ、前記超音波振動子から発生する超音波を集
    束するための超音波集束部材とからなる超音波発生部
    と、 この超音波発生部の前記複数の個別電極に対して、奇数
    個の個別電極を1組とした複数組の個別電極群に分割
    し、これら複数組の個別電極群を少なくとも2つのバー
    スト波を組合わせてなる第1のバースト波で記録画像に
    応じて選択的に印加することにより、前記一方の超音波
    振動子を駆動する第1の駆動手段と、 前記超音波発生部の前記複数の個別電極に対して、偶数
    個の個別電極を1組とした複数組の個別電極群に分割
    し、これら複数組の個別電極群を少なくとも2つのバー
    スト波を組合わせてなり、前記第1のバースト波とは周
    波数の異なる第2のバースト波で記録画像に応じて選択
    的に印加することにより、前記他方の超音波振動子を駆
    動する第2の駆動手段と、 を具備したことを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2のバースト波は、互
    いに位相の異なる少なくとも2種類のバースト波を組合
    わせてなることを特徴とする請求項4記載のインクジェ
    ット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のバースト波と前記第2のバー
    スト波を異なるタイミングで印加することにより、前記
    少なくとも2つの矩形状の超音波振動子を異なるタイミ
    ングで駆動するよう前記第1の駆動手段および前記第2
    の駆動手段を制御する制御手段をさらに有することを特
    徴とする請求項4記載のインクジェット記録装置。
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