JP2000239635A - 接着剤 - Google Patents

接着剤

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JP2000239635A
JP2000239635A JP11045744A JP4574499A JP2000239635A JP 2000239635 A JP2000239635 A JP 2000239635A JP 11045744 A JP11045744 A JP 11045744A JP 4574499 A JP4574499 A JP 4574499A JP 2000239635 A JP2000239635 A JP 2000239635A
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adhesive
block
block copolymer
sterilization
polymer block
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JP11045744A
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English (en)
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Taizo Kirita
泰三 桐田
Toshihide Nakajima
俊秀 中島
Nobuyuki Udagawa
宣行 宇多川
Koichi Wada
功一 和田
Yosuke Jogo
洋祐 城後
Mizuho Maeda
瑞穂 前田
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 医療用具、衛生材料、医療用品などに使用さ
れるポリ塩化ビニル代替材料を接着した場合に、各種の
滅菌方法に対して接着力が低下せず、また簡便に使用す
ることができる接着剤を提供する。 【解決手段】 芳香族ビニル化合物単位からなる重合体
ブロック(A)および共役ジエン単位からなる重合体ブ
ロック(B)からなり、芳香族ビニル化合物単位の含有
量が5〜40重量%であるブロック共重合体並びにその
水素添加物から選ばれる少なくとも1種を有機溶媒に溶
解してなる溶液からなる接着剤により上記の課題が解決
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接着剤に関する。
本発明の接着剤は、樹脂に対する接着性に優れ、滅菌操
作を施しても接着力が低下しないことから、特に医療用
具、衛生材料、医療用品に用いる接着剤として有用であ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリ塩化ビニルは、産業用
途、一般家庭用途のみならず、医療・福祉用途にも広く
使用されており、特にディスポーザブル医療用具である
血液バッグ、血液チューブ、輸液バッグ、輸液チュー
ブ、血液回路、カテーテル等の大部分がポリ塩化ビニル
を用いて製造されている。しかしながら、ポリ塩化ビニ
ルはジオクチルフタレート等の可塑剤が比較的多量に添
加されており、血液または輸液剤への可塑剤の溶出とい
う問題が医療用具の安全性の面から指摘されている。
【0003】一方、感染防止の観点から、医療用具のデ
ィスポーザブル化が進められており、使用後にこれらの
医療用具を焼却処分しなければならないことが法的に義
務づけられている。ポリ塩化ビニルは、充分な酸素を供
給しかつ850〜900℃の温度で燃やすと最終的に二
酸化炭素、水および塩化水素になり、ダイオキシン等の
有毒塩素系物質をほとんど発生しなくなることが知られ
ているが、高温に耐え得る焼却炉の不足、ダイオキシン
処理装置の不足等の理由から、ダイオキシンや他の有毒
塩素系物質による環境汚染の問題が生じている。
【0004】このため、産業用途、一般家庭用途は勿論
のこと、医療用途の素材としてポリ塩化ビニルを代替す
る他の材料の開発が鋭意検討されており、エチレンビニ
ルアルコール共重合体(EVA)、ポリプロピレン(P
P)、熱可塑性エラストマー(TPE)等の塩素を含ま
ない樹脂が実用化されつつある。
【0005】これらのポリ塩化ビニル代替材料を医療用
途に使用する場合、ポリ塩化ビニルと同等の可撓性、透
明性、耐薬品性、耐摩耗性、血液適合性、接着性が要求
される。特に材料の接着性が不良の場合は、血液漏れ、
輸液漏れ、空気混入、感染など、時として致命的な事故
に繋がり、医療用具の信頼性を大きく左右することか
ら、ポリ塩化ビニル代替材料を良好に接着する接着剤の
開発が望まれている。
【0006】しかしながら、市販のエポキシ系接着剤や
所謂「瞬間接着剤」などは、接着する樹脂の種類によっ
ては充分な接着強度を示さない場合があり、たとえ接着
できたとしても医療用具の場合には、医療用具の製造後
に行う滅菌操作(エチレンオキサイドガス滅菌、オート
クレーブ滅菌、ガンマ線滅菌、電子線滅菌等)により接
着力が変化し、臨床に使用できない場合がある。
【0007】また、熱可塑性エラストマーは、しばしば
ホットメルト接着剤として用いられる(特開平2−15
3986号公報参照)。この接着剤は水や溶媒を含まな
いため、乾燥工程を必要としないが、樹脂を溶融して塗
布するための大掛かりなアプリケータと呼ばれる専用装
置が必要となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかして、本発明の目
的は、血液バッグ、血液チューブ、輸液バッグ、輸液チ
ューブ、血液回路、カテーテル等の医療用具、生理用
品、紙おむつ等の衛生材料、手術用衣、病院用ディスポ
ーザブル・シーツ等の医療用品などに使用されるポリ塩
化ビニル代替材料を接着した場合に、各種の滅菌方法に
対して接着力が低下せず、また簡便に使用することがで
きる接着剤を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、芳香族ビニル化合物単位からなる重合体ブロッ
ク(A)(以下、これを重合体ブロックAと称すること
がある)および共役ジエン単位からなる重合体ブロック
(B)(以下、これを重合体ブロックBと称することが
ある)からなり、芳香族ビニル化合物単位の含有量が5
〜40重量%であるブロック共重合体並びにその水素添
加物から選ばれる少なくとも1種を有機溶媒に溶解して
なる溶液からなる接着剤を提供することによって達成さ
れる。
【0010】
【発明の実施の形態】上記のブロック共重合体における
重合体ブロックAは、芳香族ビニル化合物単位から構成
されている。かかる単位を誘導する芳香族ビニル化合物
としては、スチレン、α−メチルスチレン、1−ビニル
ナフタレン、3−メチルスチレン、4−プロピルスチレ
ン、4−シクロヘキシルスチレン、4−ドデシルスチレ
ン、2−エチル−4−ベンジルスチレン、4−(フェニ
ルブチル)スチレン等が挙げられ、入手の容易さおよび
経済性の観点から、スチレンが好ましい。
【0011】重合体ブロックAの数平均分子量は特に制
限されないが、2,500〜20,000の範囲内であ
るのが好ましい。
【0012】ブロック共重合体における芳香族ビニル化
合物単位の含有量は、5〜40重量%の範囲内である。
ブロック共重合体における芳香族ビニル化合物単位の含
有量が5重量%未満の場合には、接着剤の接着力が不充
分となり、芳香族ビニル化合物単位の含有量が40重量
%を越えると、接着剤とした場合の粘度が高くなって接
着剤の塗工性が悪くなり、また接着力が不充分となる。
【0013】上記のブロック共重合体における重合体ブ
ロックBは、共役ジエン単位から構成されている。かか
る単位を誘導する共役ジエンとしては、イソプレン、ブ
タジエン、フラン、シクロペンタジエン等が挙げられ、
入手の容易さおよび経済性の観点から、イソプレン、ブ
タジエンが好ましい。
【0014】重合体ブロックBとしては、接着強度を高
める観点から、1,2−結合と3,4−結合の含有量が
3モル%以上であるポリイソプレンブロック(b1)
(以下、これをポリイソプレンブロック(b1)と称す
ることがある)、イソプレン単位5〜95重量%とブタ
ジエン単位95〜5重量%からなり、1,2−結合と
3,4−結合の含有量が20モル%以上である重合体ブ
ロック(b2)(以下、これをイソプレン−ブタジエン
ブロック(b2)と称することがある)および1,2−
結合の含有量が35モル%以上であるポリブタジエンブ
ロック(b3)(以下、これをポリブタジエンブロック
(b3)と称することがある)からなる群から選ばれる
少なくとも1種の重合体ブロックが好ましい。
【0015】ポリイソプレンブロック(b1)における
1,2−結合と3,4−結合の含有量(ビニル結合含有
量)は、3モル%以上であるのが好ましく、10モル%
以上であるのがより好ましく、40モル%以上であるの
がさらに好ましい。ポリイソプレンブロック(b1)に
おける1,2−結合と3,4−結合の含有量が3モル%
未満になると、接着力が低下する傾向がある。ポリイソ
プレンブロック(b1)の数平均分子量は特に制限され
ないが、10,000〜200,000の範囲内である
のが好ましい。
【0016】イソプレン−ブタジエンブロック(b2)
は、イソプレン単位5〜95重量%とブタジエン単位9
5〜5重量%からなり、該ブロックにおける1,2−結
合と3,4−結合の含有量(ビニル結合含有量)は20
モル%以上であるのが好ましく、40モル%以上である
のがより好ましい。イソプレン−ブタジエンブロック
(b2)の1,2−結合と3,4−結合の含有量が20
モル%未満になると、接着力が低下する傾向がある。イ
ソプレン−ブタジエンブロック(b2)におけるイソプ
レンとブタジエンの重合形態は特に制限されず、ランダ
ム、ブロック、テーパードなどいずれの形態であっても
よい。また、イソプレン−ブタジエンブロック(b2)
の数平均分子量は特に制限されないが、10,000〜
200,000の範囲内であるのが好ましい。
【0017】ポリブタジエンブロック(b3)における
1,2−結合の含有量(ビニル結合含有量)は35モル
%以上であるのが好ましく、45モル%以上であるのが
より好ましく、60モル%以上であるのがさらに好まし
い。ポリブタジエンブロック(b3)における1,2−
結合の含有量が35モル%未満になると、ブロック共重
合体が結晶化して溶解性が低下し、接着力が低下する傾
向がある。ポリブタジエンブロック(b3)の数平均分
子量は特に制限されないが、10,000〜200,0
00の範囲内であるのが好ましい。
【0018】上記のブロック共重合体における各重合体
ブロックの結合様式は特に制限されず、線状、分岐状ま
たはこれらの任意の組み合せであってもよい。ブロック
共重合体の分子構造の具体例を示せば、A−(B−A)
n、(A−B)n(ここで、AおよびBはそれぞれ重合
体ブロックAおよび重合体ブロックBを表し、nは1以
上の整数である)などである。また、ブロック共重合体
としては、ジビニルベンゼン、スズ化合物またはシラン
化合物等をカップリング剤として得られる星型(例え
ば、[(A−B)mX]、ここでmは2以上の整数、X
はカップリング剤の残基を表す)であってもよい。
【0019】ブロック共重合体としては、上記の各種の
分子構造を有するものを単独で使用してもよいし、例え
ば、トリブロック型のものとジブロック型のものの混合
物などのように異なる分子構造のものを2種以上併用し
てもよい。かかるブロック共重合体の数平均分子量は、
30,000〜300,000の範囲内であるのが好ま
しい。
【0020】上記のブロック共重合体は、例えば、以下
の(イ)〜(ハ)の方法などにより製造することができ
る。 (イ)アルキルリチウム化合物を開始剤として芳香族ビ
ニル化合物を重合した後、共役ジエン化合物および芳香
族ビニル化合物を逐次重合する方法。 (ロ)芳香族ビニル化合物、続いて共役ジエン化合物を
重合し、得られたブロック共重合体をカップリング剤を
用いてカップリングする方法。 (ハ)ジリチウム化合物を開始剤として共役ジエン化合
物を重合した後、芳香族ビニル化合物を逐次重合する方
法。 上記の方法におけるアルキルリチウム化合物としては、
アルキル基の炭素数が1〜10である化合物が使用さ
れ、中でもメチルリチウム、エチルリチウム、ペンチル
リチウム、n−ブチルリチウム、s−ブチルリチウム、
t−ブチルリチウムが好ましい。
【0021】カップリング剤としては、例えば、ジクロ
ロメタン、ジブロムメタン、ジクロロエタン、ジブロム
エタン、ジブロムベンゼン、四塩化スズ等のハロゲン化
合物;安息香酸フェニル、酢酸エチル等のエステル化合
物;ジビニルベンゼン、各種シラン化合物などが挙げら
れる。
【0022】ジリチウム化合物としては、例えば、ナフ
タレンジリチウム、ジリチオヘキシルベンゼンなどが挙
げられる。
【0023】上記の開始剤またはカップリング剤の使用
量は目的とするブロック共重合体の分子量に応じて適宜
決定されるが、通常、重合に用いられる全モノマー10
0重量部に対して、開始剤は0.01〜0.2重量部、
カップリング剤は0.04〜0.8重量部の範囲内で使
用される。
【0024】また、ポリイソプレンブロック(b1)、
イソプレン−ブタジエンブロック(b2)およびポリブ
タジエンブロック(b3)におけるビニル結合含有量
は、重合の際に共触媒としてルイス塩基を用いることに
よって制御することができる。かかるルイス塩基として
は、例えば、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン等のエーテル類;エチレングリコール
ジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエー
テル等のグリコールエーテル類;トリエチルアミン、
N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、
N−メチルモルホリン等のアミン系化合物などが挙げら
れる。ルイス塩基の使用量は、重合開始剤におけるリチ
ウム原子1モル当り0.1〜1,000モルの範囲内で
あるのが好ましい。
【0025】重合の際には、重合開始剤に対して不活性
な有機溶媒が溶媒として用いられる。かかる溶媒として
は、ヘキサン、ヘプタン等の炭素数が6〜12の脂肪族
炭化水素、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の
脂環式炭化水素、ベンゼン等の芳香族炭化水素を使用す
るのが好ましい。
【0026】本発明の接着剤の接着力を向上させるため
に、ブロック共重合体の炭素−炭素二重結合を水素添加
して一重結合とするのが好ましい。水素添加方法として
は、例えばブロック共重合体を反応に不活性な溶媒に溶
解した状態で水素添加触媒を用いて分子状態の水素を反
応させる方法などの公知の方法が用いられる。ここで使
用される水素添加触媒としては、ニッケル、白金、パラ
ジウム、ルテニウム、ロジウム等の金属をカーボン、ア
ルミナ、硅藻土等の担体に担持させた不均一触媒、ニッ
ケル、コバルト等の第VIII族の金属からなる有機金属化
合物とトリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミ
ニウム等の有機アルミニウム化合物または有機リチウム
化合物等の組み合わせからなるチーグラー系の触媒、チ
タン、ジルコニウム、ハフニウム等の遷移金属のビス
(シクロペンタジエニル)化合物とリチウム、ナトリウ
ム、カリウム、アルミニウム、亜鉛またはマグネシウム
等の有機金属化合物の組み合わせからなるメタロセン系
触媒などが用いられる。水素添加は、通常、水素圧が常
圧〜200kg/cm2、反応温度が常温〜250℃の範囲
内で行われる。反応時間は通常0.1〜100時間であ
る。水素添加によって生成した水添ブロック共重合体
は、(i)反応混合液をメタノール等により凝固させた
後、加熱または減圧乾燥するか、(ii)反応液を沸騰水
中に注ぎ、溶媒を共沸させて除去するいわゆるスチーム
ストリッピングを施した後、加熱または減圧乾燥するこ
とにより取得される。
【0027】このようにして得られるブロック共重合体
を有機溶媒に溶解して溶液とすることにより、本発明の
接着剤を製造することができる。上記の有機溶媒として
は、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、n−ヘ
キサン、シクロヘキサノン、シクロヘキサン、メチルシ
クロヘキサン、イソアミルアセテート、n−ヘプタン、
ベンゼン等が挙げられ、ブロック共重合体を有機溶媒に
容易に溶解する観点から、トルエン、キシレン、テトラ
ヒドロフラン、シクロヘキサノン、シクロヘキサン、メ
チルシクロヘキサンが好ましく、トルエン、テトラヒド
ロフランがより好ましい。
【0028】本発明の接着剤におけるブロック共重合体
またはその水素添加物の溶液中の濃度は、使用するブロ
ック共重合体またはその水素添加物の有機溶媒に対する
溶解性にもよるが、接着剤の塗布作業性の観点から3〜
30重量%の範囲内であるのが好ましく、10〜20重
量%の範囲内であるのがより好ましい。
【0029】本発明の接着剤は、ポリ塩化ビニルを代替
する各種の樹脂に対する接着力に優れ、特にポリオレフ
ィン、ポリオレフィンとスチレン/ジエン系ブロック共
重合体の混合物、ポリカーボネート等の樹脂に対する接
着力が高く、血液バッグ、血液チューブ、輸液バッグ、
輸液チューブ、血液回路、カテーテル等の医療用具;生
理用品、紙おむつ等の衛生材料;手術用衣、病院用ディ
スポーザブル・シーツ等の医療用品の接着剤として有用
である。さらに本発明の接着剤は、オートクレーブ滅菌
の温度(121℃)にも耐えることができかつ滅菌処理
により接着強度が低下しないことから、滅菌を要する医
療用具に用いる接着剤として好適である。
【0030】
【実施例】以下、参考例および実施例により本発明を詳
細に説明するが、本発明はこれらにより何ら制限されな
い。
【0031】参考例1および2:ブロック共重合体の製
造 乾燥した窒素で置換された耐圧容器中、溶媒としてシク
ロヘキサンを用い、重合開始剤としてs−ブチルリチウ
ムを用いて60℃でスチレンを重合した後、ルイス塩基
としてテトラヒドロフランを加え、次いでイソプレンお
よびスチレンを順次重合させてスチレン−イソプレン−
スチレン型の2種類のブロック共重合体を得た。得られ
たブロック共重合体のスチレン含有量、数平均分子量、
ビニル結合含有量を下記の表1に示す。
【0032】参考例3:水添ブロック共重合体の製造 参考例2で得られたスチレン−イソプレン−スチレン型
のブロック共重合体をシクロヘキサン中、パラジウムカ
ーボンを触媒とし、水素圧20kg/cm2で水素添加する
ことにより、水添ブロック共重合体を得た。得られた水
添ブロック共重合体のスチレン含有量、数平均分子量、
ビニル結合含有量および水素添加率を下記の表1に示
す。
【0033】参考例4:水添ブロック共重合体の製造 参考例1および2と同様にして、シクロヘキサン溶媒
中、s−ブチルリチウムおよびテトラヒドロフランを用
いて、スチレン、イソプレンとブタジエンの混合物[イ
ソプレン/ブタジエン=60/40(重量比)]および
スチレンを順次重合させ、スチレン−(イソプレン/ブ
タジエン)−スチレン型のブロック共重合体を得た。得
られたブロック共重合体を、参考例3と同様にして水素
添加することにより、水添ブロック共重合体を得た。得
られた水添ブロック共重合体のスチレン含有量、数平均
分子量、ビニル結合含有量および水素添加率を下記の表
1に示す。
【0034】参考例5および6:水添ブロック共重合体
の製造 乾燥した窒素で置換された耐圧容器中、溶媒としてシク
ロヘキサンを用い、重合開始剤としてs−ブチルリチウ
ムを用いてスチレンを重合した後、イソプレンおよびス
チレンを順次重合させてスチレン−イソプレン−スチレ
ン型のブロック共重合体を得た。さらにシクロヘキサン
中、パラジウムカーボンを触媒とし、水素圧20kg/cm
2で水素添加することにより、水添ブロック共重合体を
得た。得られた水添ブロック共重合体のスチレン含有
量、数平均分子量、ビニル結合含有量および水素添加率
を下記の表1に示す。
【0035】上記のスチレン含有量、数平均分子量、ビ
ニル結合含有量および水素添加率は下記の方法により測
定した。 スチレン含有量:重合に使用した各モノマー成分の重
量から算出した。 数平均分子量:GPC測定によりポリスチレン換算の
数平均分子量を求めた。 ビニル結合含有量:水素添加前のブロック共重合体を
重水素化クロロホルム(CDCl3)に溶解して1H−N
MRスペクトルを測定し、1,2−結合または3,4−
結合に対応するピークの大きさからビニル結合含有量を
算出した。 水素添加率:水素添加前後におけるブロック共重合体
のヨウ素価を測定し、その測定値より算出した。
【0036】
【表1】
【0037】実施例1〜4 参考例2〜5で得られたブロック共重合体をそれぞれ濃
度20重量%のトルエン溶液とすることにより接着剤を
得た。
【0038】実施例5〜7 参考例1〜3で得られたブロック共重合体をそれぞれ濃
度20重量%のテトラヒドロフラン溶液とすることによ
り接着剤を得た。
【0039】比較例1 参考例6で得られたブロック共重合体を濃度20重量%
のトルエン溶液とすることにより接着剤を得た。
【0040】試験例1 1cm×2cmの長方形状のポリプロピレン製シート(厚
さ:100μm)を2枚切り出し、半面(1cm2)に実
施例1〜3、5〜7または比較例1で得られた接着剤を
15μl塗布し、半面を厚さ100μmのテフロンシー
トで覆った後、2枚を張り合わせ、スライドグラスで挟
んでクリップで固定した。室温(約25℃)で24時間
以上放置し、接着剥離強度測定用の試料(未滅菌)を作
成した。また上記の試料にオートクレーブ滅菌(121
℃、20分)およびエチレンオキサイドガス滅菌(60
℃、3時間)を行い、接着剥離強度測定用の試料を作成
した。上記で作成した試料につき、滅菌前・滅菌後の剥
離強度をオートグラフ(島津製作所製AGS−50A)
を用いて測定し(速度=10mm/分、サンプル数 n=
3)、t検定により2種の滅菌前後の有意差検定を行っ
た。結果を表2に示す。
【0041】
【表2】
【0042】上記の表2の結果から、実施例1〜3およ
び5〜7の接着剤は接着力に優れることがわかる。特
に、実施例2の接着剤を用いた場合の剥離強度は滅菌前
に比べてオートクレーブ滅菌後に有意に大きくなること
がわかる。
【0043】試験例2 参考例3で得られた水添ブロック共重合体とポリプロピ
レンの混合物(混合比30:70)からなるシート(厚
さ100μm)と、ポリカーボネート製のシート(厚さ
100μm)を1cm×2cmの長方形状に切り出し、半面
(1cm2)に実施例2で得られた接着剤を15μl塗布
し、半面を厚さ100μmのテフロンシートで覆った
後、2枚を張り合わせ、スライドグラスで挟んでクリッ
プで固定した。室温(約25℃)で24時間以上放置
し、接着剥離強度測定用の試料(未滅菌)を作成した。
また上記の試料にオートクレーブ滅菌(121℃、20
分)およびエチレンオキサイドガス滅菌(60℃、3時
間)を行い、接着剥離強度測定用の試料を作成した。上
記で作成した試料につき、滅菌前・滅菌後の剥離強度を
オートグラフ(島津製作所製AGS−50A)を用いて
測定し(速度=10mm/分、サンプル数 n=3)、t検
定により2種の滅菌前後の有意差検定を行った結果を表
3に示す。
【0044】
【表3】
【0045】試験例3 参考例3で得られた水添ブロック共重合体とポリプロピ
レンの混合物(混合比30:70)からなるシート(厚
さ100μm)を1cm×2cmの長方形状に切り出し、半
面(1cm2)に実施例2〜4または比較例1で得られた
接着剤を15μl塗布し、半面を厚さ100μmのテフ
ロンシートで覆った後、2枚を張り合わせ、スライドグ
ラスで挟んでクリップで固定した。室温(約25℃)で
24時間以上放置し、接着剥離強度測定用の試料(未滅
菌)を作成した。また上記の試料にオートクレーブ滅菌
(121℃、20分)およびエチレンオキサイドガス滅
菌(60℃、3時間)を行い、接着剥離強度測定用の試
料を作成した。上記で作成した試料につき、滅菌前・滅
菌後の剥離強度をオートグラフ(島津製作所製AGS−
50A)を用いて測定し(速度=10mm/分、サンプル
数 n=3)、t検定により2種の滅菌前後の有意差検
定を行った結果を表4に示す。
【0046】
【表4】
【0047】試験例4 (ポリスチレン)−(1,4−ポリイソプレン)−(ポ
リスチレン)の水添ブロック共重合体((株)クラレ製
「セプトン2004」、以下「SEPS」と称する)と
ポリプロピレンの混合物(混合比55:45)からなる
シート(厚さ100μm)を1cm×2cmの長方形状に切
り出し、半面(cm2)に実施例1〜3または比較例1で
得られた接着剤を15μl塗布し、半面を厚さ100μ
mのテフロンシートで覆った後、2枚を張り合わせ、ス
ライドグラスで挟んでクリップで固定した。室温(約2
5℃)で24時間以上放置し、接着剥離強度測定用の試
料(未滅菌)を作成した。また上記の試料にオートクレ
ーブ滅菌(121℃、20分)およびエチレンオキサイ
ドガス滅菌(60℃、3時間)を行い、接着剥離強度測
定用の試料を作成した。上記で作成した試料につき、滅
菌前・滅菌後の剥離強度をオートグラフ(島津製作所製
AGS−50A)を用いて測定し(速度=10mm/分、
サンプル数 n=3)、t検定により2種の滅菌前後の
有意差検定を行った結果を表5に示す。
【0048】
【表5】
【0049】試験例5 参考例3で得られた水添ブロック共重合体とポリプロピ
レンの混合物(混合比30:70)からなるシート(厚
さ100μm)とSEPSとポリプロピレンの混合物
(混合比55:45)からなるシート(厚さ100μm)
を1cm×2cmの長方形状に切り出し、半面(1cm2)に
実施例2または実施例4で得られた接着剤を15μl塗
布し、半面を厚さ100μmのテフロンシートで覆った
後、2枚を張り合わせ、スライドグラスで挟んでクリッ
プで固定した。室温(約25℃)で24時間以上放置
し、接着剥離強度測定用の試料(未滅菌)を作成した。
また上記の試料にオートクレーブ滅菌(121℃、20
分)およびエチレンオキサイドガス滅菌(60℃、3時
間)をそれぞれ行い、接着剥離強度測定用の試料を作成
した。上記で作成した試料につき、滅菌前・滅菌後の剥
離強度をオートグラフ(島津製作所製AGS−50A)
を用いて測定し(速度=10mm/分、サンプル数 n=
3)、t検定により2種の滅菌前後の有意差検定を行っ
た結果を表6に示す。
【0050】
【表6】
【0051】試験例6 下記の材料からなる血管内留置カテーテルを組み立て、
滅菌前後の引き抜き強度の試験を行った。 試料: ・カテーテル部:参考例3の水添ブロック共重合体とポ
リプロピレンの混合物(混合比20:80)からなるチ
ューブ成形物(内径0.7mm×外径1.15mm) ・中間アダプター部:参考例3の水添ブロック共重合体
とポリプロピレンの混合物(混合比20:80)からな
るチューブ成形物(内径1.2mm×外径2.65mm) ・コネクター部:参考例3の水添ブロック共重合体とポ
リプロピレンの混合物(混合比10:90)からなる成
形品 材料の接着:実施例2で得られた接着剤を用いて、上
記のカテーテル部、中間アダプター部、コネクター部の
順に、それぞれ挿入部1cmまで接着し、室温(約25
℃)で24時間以上放置して、引き抜き試験用の試料を
作成した。 滅菌処理:上記の試料にオートクレーブ滅菌(121
℃、20分)およびエチレンオキサイドガス滅菌(60
℃、3時間)をそれぞれ行った。 引き抜き強度の測定:上記の試料につき、滅菌前・滅
菌後の引き抜き強度をオートグラフ(島津製作所製AG
S−50A)を用いて測定した。カテーテル部とコネク
ター部を両端として引き抜き強度を測定し(速度=10m
m/分、サンプル数 n=3)、t検定により2種の滅菌
前後の有意差検定を行った。結果を表7に示す。
【0052】
【表7】
【0053】表7の結果から、実施例2の接着剤は高い
接着力を示し、この接着力は、滅菌前に比べてオートク
レーブ滅菌により有意に大きくなることがわかる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、血液バッグ、血液チュ
ーブ、輸液バッグ、輸液チューブ、血液回路、カテーテ
ル等の医療用具、生理用品、紙おむつ等の衛生材料、手
術用衣、病院用ディスポーザブル・シーツ等の医療用品
などに使用されるポリ塩化ビニル代替材料を接着した場
合に、各種の滅菌方法に対して接着力が低下せず、また
簡便に使用することができる接着剤が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 功一 茨城県鹿島郡神栖町東和田36番地 株式会 社クラレ内 (72)発明者 城後 洋祐 茨城県鹿島郡神栖町東和田36番地 株式会 社クラレ内 (72)発明者 前田 瑞穂 茨城県鹿島郡神栖町東和田36番地 株式会 社クラレ内 Fターム(参考) 4J040 DM011 HB02 HB03 HB19 HB43 JA02 KA23 LA06 NA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ビニル化合物単位からなる重合体
    ブロック(A)および共役ジエン単位からなる重合体ブ
    ロック(B)からなり、芳香族ビニル化合物単位の含有
    量が5〜40重量%であるブロック共重合体並びにその
    水素添加物から選ばれる少なくとも1種を有機溶媒に溶
    解してなる溶液からなる接着剤。
  2. 【請求項2】 重合体ブロック(B)が、1,2−結合
    と3,4−結合の含有量が3モル%以上であるポリイソ
    プレンブロック(b1)、イソプレン単位5〜95重量
    %とブタジエン単位95〜5重量%からなり、1,2−
    結合と3,4−結合の含有量が20モル%以上である重
    合体ブロック(b2)および1,2−結合の含有量が3
    5%モル以上であるポリブタジエンブロック(b3)か
    らなる群から選ばれる少なくとも1種の重合体ブロック
    である請求項1に記載の接着剤。
  3. 【請求項3】 重合体ブロック(B)における炭素−炭
    素二重結合の50モル%以上が水素添加されていること
    を特徴とする請求項1または2に記載の接着剤。
  4. 【請求項4】 有機溶媒が、トルエン、キシレン、テト
    ラヒドロフラン、シクロヘキサノン、シクロヘキサンお
    よびメチルシクロヘキサンからなる群から選ばれる少な
    くとも1種であることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の接着剤。
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