JP2000240301A - 破砕機の旋回制動装置 - Google Patents

破砕機の旋回制動装置

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JP2000240301A
JP2000240301A JP11045877A JP4587799A JP2000240301A JP 2000240301 A JP2000240301 A JP 2000240301A JP 11045877 A JP11045877 A JP 11045877A JP 4587799 A JP4587799 A JP 4587799A JP 2000240301 A JP2000240301 A JP 2000240301A
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JP
Japan
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bearing body
pinion
bracket
frame
crusher
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JP11045877A
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English (en)
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Yusuke Hashi
勇介 橋
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Okada Aiyon Corp
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Okada Aiyon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自由旋回式破砕機の旋回制動装置が、放熱効
果が高くて消耗がいっそう少なく、小さな付勢力で制動
力が大きいうえに調整が容易になる。 【解決手段】 取付用ブラケットに旋回ベアリング体を
介してフレームを旋回可能に取り付け、該フレームに開
閉可能な対向アームを備える破砕機について、ブラケッ
トの側板間においてピニオン軸受体をブラケット水平板
に固着し、該軸受体は逆円錐形の凹状面を有するととも
に、ピニオン延長軸を回転自在に支承し、一方、ピニオ
ンは旋回ベアリング体におけるフレーム側の旋回環に刻
設したギヤ部と噛み合い、ピニオン延長軸と嵌合する単
一の摩擦筒体は軸受体の凹状面と当接する円錐面を有す
るとともに、ピニオン延長軸に対して回転方向に一体で
軸方向に移動可能に装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、油圧ショベルな
どの作業台車のアーム先端に装着し、該作業台車に対し
て旋回可能な破砕機について、その自由旋回を制動する
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】旋回式の破砕機に用いる制動装置として
は、従来から種々の構造のものが提案されている。その
一例として、図5に示すような市販品のディスクブレー
キをそのまま取り付けた装置が存在する。このディスク
ブレーキは、ピニオン軸51を回転自在且つ垂直に支承
する軸受体52と、該軸受体の上方においてキー51a
でピニオン軸51と一体的に回転するハブ54と、該ハ
ブに遊嵌し且つ軸受体52に対して軸方向に摺動可能に
係合するディスク53と、該ディスクの両側に配置する
摩擦板56,56と、ハブ54と一体的に回転するよう
に嵌合する円形プレート57と、該プレートおよび摩擦
板56,56を下方へ付勢する皿バネ58と、ピニオン
軸51の端部にねじ込み且つ円形プレートを介して皿バ
ネ58を押圧するボルト59などで構成する。
【0003】 このディスクブレーキを用いた旋回制動
装置は、周知のように、旋回ベアリング体を介して破砕
機のフレーム61をブラケット50に旋回可能に設置
し、該ブラケット側に軸受体52を固着するとともに、
軸51下方のピニオンを旋回ベアリング体の内輪60に
刻設したギヤ部と噛み合わせる。軸受体52と係合して
非回転のディスク53は、その上下両側に配置した摩擦
板56,56で挟圧され、各摩擦板はプレート57また
はハブ54のフランジ部55と接する。ディスク53の
両面を挟圧することによる摩擦力は、ディスク53から
ハブ54を経てピニオン軸51に伝達され、ピニオンと
噛み合う旋回ベアリング体の内輪60に連結した破砕機
のフレーム61の自由旋回を抑制する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のディスクブレー
キは、制動力がディスク53の両面に発生することによ
り、比較的小型で大きな制動力を得る反面、発生した摩
擦熱の放熱がディスク53の外周縁のみであるために放
熱効果が低く、摩擦板56,56とディスク53の過剰
発熱および早期摩耗によって制動力が低下しやすい。こ
のため、一定の制動力を保持するには、バネ押圧力の調
整と摩擦板の交換とを頻繁に行う必要があり、また摩擦
板を大径にして熱容量を大きくする必要があるけれど
も、この旋回制動装置は破砕機のブラケット側板間とい
う非常に狭い場所に組み込んでいるため、各種の調整や
部品交換などの保守作業を行いにくい。結果として、こ
の旋回制動装置は保守に時間と費用が掛かり、特に小型
の破砕機では保守作業が非常に困難である。
【0005】 本発明は、ディスクブレーキを用いた旋
回制動装置に関する前記の問題を改善するために提案さ
れたものである。本発明の目的は、破砕機において調整
容易な小さな押圧力で大きな制動力を発揮し、且つ放熱
効果が高くて部品の摩耗が少なく、保守が容易な旋回制
動装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る旋回制動装置は、作業台車などに着脱
可能に装着し且つ1対の側板で構成するブラケットと、
旋回ベアリング体を介してブラケットに旋回可能に取り
付けるフレームと、該フレームの下方に設置し且つ油圧
シリンダの伸縮作動で開閉する対向アームとを備える破
砕機に適用する。本発明の旋回制動装置では、ブラケッ
トの側板間においてピニオン軸受体をブラケット水平板
に固着し、該軸受体は逆円錐形の凹状面を有するととも
に、ピニオン延長軸を回転自在に支承し、一方、ピニオ
ンは旋回ベアリング体におけるフレーム側の旋回環に刻
設したギヤ部と噛み合い、ピニオン延長軸と嵌合する単
一の摩擦筒体は軸受体の凹状面と当接する円錐面を有す
るとともに、ピニオン延長軸に対して回転方向に一体で
軸方向に移動可能に装着し、弾性部材によって摩擦筒体
を軸受体に向けて付勢する。
【0007】 本発明の旋回制動装置は、軸受体の逆円
錐形の凹状面と摩擦筒体の円錐面とに発生する摩擦力に
よって破砕機の自由旋回を抑制するものである。本発明
では、軸受体の上端に円錐面を形成し、且つ摩擦筒体が
軸受体の円錐面と当接する逆円錐形の凹状面を有するよ
うな態様にしてもよい。
【0008】 本発明の旋回制動装置において、一般に
摩擦筒体は軸受体よりも低硬度の単一の金属部材である
と好ましく、該軸受体の凹状面ないし円錐面と同じ傾斜
角の円錐面ないし凹状面を有する。この摩擦筒体と軸受
体との円錐状接触面は単一であり、摩擦による発熱の放
熱効果が比較的高い。摩擦筒体を付勢する弾性部材はピ
ニオン延長軸に嵌合する皿バネである。また、軸受体ま
たは摩擦筒体について、円錐面において半径方向へ複数
本の放射状溝を設けると、接触面圧力が増加して摩擦力
すなわち制動力が大きくなり、空気に触れる面積が増加
して放熱効果も良化する。
【0009】 軸受体と摩擦筒体との円錐状接触面は、
楔効果によって摩擦筒体の推力よりも大きな接触力を発
生する作用がある。このため、円錐状接触面の傾斜角
は、図1に例示するようなピニオン延長軸の軸線に対し
て約45度であるよりも、45度以下に定めていっそう
大きな制動力を得るように構成すると好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の旋回制動装置11(図
1)は、油圧ショベルなどの作業台車のアーム先端に装
着する自由旋回式破砕機の旋回を制限するために適用す
る。適用可能な破砕機は、作業用途に応じ各種形態があ
り、図4に示すような片回動アーム式のほかに両回動ア
ーム式でもよく、鉄筋切断専用機などに適用してもよ
い。
【0011】 図4に例示の破砕機1は、油圧ショベル
などの作業台車に着脱可能に装着するブラケット2と、
該ブラケットに旋回ベアリング体4を介して取り付ける
フレーム3と、該フレームの下方から横方向へ突出する
固定アーム5および回動アーム6と、回動アームを開閉
する油圧シリンダ8とを有する。旋回ベアリング体4の
内外の旋回環は、フレーム3の頂部水平板14とブラケ
ット2の水平板12にそれぞれボルトで固着することに
より、該フレームはブラケット2に対して自由旋回が可
能である。旋回制動装置11の軸受体20は、ブラケッ
ト2の水平板12の上に固定する。両アーム5,6の対
向面には、所望に応じて長尺の切断刃と破砕歯を固着
し、破砕機1によって鉄骨や鉄筋などの切断作業とコン
クリート破砕作業などを行える。
【0012】 旋回制動装置11は、図3において、旋
回ベアリング体4の内側旋回環4bに刻設したギヤ4c
に噛み合うピニオン30を備え、該ピニオンと一体のピ
ニオン延長軸31(図1)を軸受体20で回転自在に支
承する。ピニオン延長軸31には、円錐面33を有する
摩擦筒体32をピニオン延長軸31と回転方向に一体で
軸方向に移動可能に装着する。軸受体20の端部には、
円錐面33と当接する凹状面21を設ける。図示しない
けれども、軸受体20と摩擦筒体32との凹凸関係は逆
にしてもよく、すなわち軸受体の端部に円錐面を形成
し、摩擦筒体に逆円錐形の凹状面を形成することも可能
である。
【0013】 摩擦筒体32は、スベリキー22(図
1)を介在させることにより、ピニオン延長軸31に対
して軸方向に移動可能に装着する。この装着方法は、摩
擦筒体32と延長軸31について、公知のようにスプラ
インを形成したりまたは六角形のような異形断面にして
もよい。
【0014】 摩擦筒体32は、一般に軸受体20より
低硬度の単一の金属部材であり、該軸受体の凹状面21
と同じ傾斜角の円錐面33を有することにより、摩擦に
よる発熱は軸受体20の凹状面21から外側へ放熱され
やすくなる。この摩擦筒体は、背面側にくぼみ(図示し
ない)を設けて薄型にすることにより、摩擦熱を円錐面
から背面側へ放熱する際に筒体内部の熱勾配が大きく
し、放熱効果をいっそう高めると好ましい。摩擦筒体3
2は、鋳鉄製などにすることで焼き付きを起こりにくく
し、通常の金属製の軸受体20よりも硬度を下げて摩滅
時の交換部品とすると、該摩擦筒体の補修作業が容易で
ある。
【0015】 軸受体20と摩擦筒体32の円錐状接触
面について、この接触面の傾斜角は、図示のようにピニ
オン延長軸31の軸線に対して約45度であるよりも、
45度以下に定めるといっそう大きな制動力が得られる
ので好ましい。円錐状接触面21,33の中心線に対す
る傾斜角がθであれば、該接触面の垂直抗力をTおよび
摩擦筒体32の付勢力を2×Pに定めると、T=P/s
inθの関係が成立する。回転制動の偶力は、抗力Tに
円錐接触面の摩擦係数と平均直径とを乗じた値となるか
ら、接触面21,33の傾斜角θが小さい程、小さな付
勢力で大きな制動力が得られ、例えば45度以下に定め
るといっそう大きな制動力を得て、バネ付勢力を小さく
できることが自明である。図示しないけれども、この円
錐状接触面21,33の傾斜角は、軸受体20と摩擦筒
体32の構造を変形すると、10〜18度程度にまで傾
けることが可能である。
【0016】 図示はしないけれども、軸受体20と摩
擦筒体32のいずれか一方の円錐面において、半径方向
に複数本の放射状溝を設けると好ましい。この放射状溝
によって、円錐面の接触面積が小さくなって接触面圧力
が増加し、摩擦力すなわち制動力が大きくなるととも
に、空気に触れる面積が増加し放熱効果も良化する。ま
た、製作誤差などによる不均等な接触を早期になじませ
たり、焼き付き防止剤や摩耗粉の溜まり場所などにも利
用できる。この放射溝の断面形状は角形または半円形な
どであればよい。
【0017】 摩擦筒体32の背面には、皿バネ35な
どの弾性体を配置し、さらに調整ナット37で締め付け
て摩擦筒体32を軸受体20側に適度な推力で付勢す
る。このバネ付勢力により、軸受体20と摩擦筒体32
の円錐状接触面21,33に摩擦力を作用させ、ピニオ
ン30の回転すなわち破砕機1のフレーム3の自由旋回
を抑制する。摩擦筒体32を付勢する弾性体は、図示の
ような皿バネであると望ましく、該皿バネを1枚に限ら
ず複数枚重合して嵌合してもよい。また、他の弾性体と
して、例えばコイルバネやゴム板などを使用したり、必
要に応じてスペーサを介して取り付けてもよい。
【0018】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
するが、本発明は実施例に限定されるものではなく、本
発明は装置細部の形状や取付方法などにおける種々の変
形を包含する。
【0019】 図4には、本発明に係る旋回制動装置を
組み込んだ破砕機の一例を示す。破砕機1は、そのブラ
ケット2を油圧ショベルなどのアーム40の先端および
バケットリンク41にピン17a,17aで取り付け
る。破砕機1は、アーム40の上方に位置するバケット
シリンダ42の伸縮作動によってアーム40に沿って前
後方向に揺動させ、油圧ショベルの操作で破砕アーム
5,6を対象物に向けて動かし、その対象物の破砕や切
断などの作業を行う。
【0020】 破砕機1は、上方に油圧ショベル装着用
の貫通ピン穴17,17(図3)を設けたブラケット2
と、旋回ベアリング体4を介してブラケット2に取り付
けるフレーム3とを備える。フレーム3は、上部が1対
の側板で下方から横方向へ突出して固定アーム5とな
り、該固定アームの基部近傍に回動アーム6をピン7で
枢着することにより、該回動アームはピン7を支点にし
て固定アーム5に向けて開閉可能である。フレーム上部
の1対の側板間に油圧シリンダ8を配置し、該油圧シリ
ンダをピン9,10でフレーム3の側端部と回動アーム
6の後端部にそれぞれ回転自在に連結する。アーム5,
6の対向面には、アーム内側に沿って長尺の切断刃およ
びアーム先端に破砕歯を固着する。
【0021】 図3に示すように、ブラケット2には、
1対の側板の外側面にそれぞれ油圧コネクション18,
18を取り付け、両側板を支持する水平板12の中心に
スイベルジョイント16を設置する。油圧ショベルの油
圧ポンプ(図示しない)から送出する作動油は、アーム
40上に配設した油圧配管を経て、油圧コネクション1
8からブラケット内のホース19とスイベルジョイント
16を通り、アーム開閉用の油圧シリンダ8へ供給す
る。
【0022】 フレーム3をブラケット2に対して自由
旋回できるように、フレーム頂部の水平板14とブラケ
ット水平板12との間に旋回ベアリング体4を介在さ
せ、該ベアリング体の外側旋回環4aを複数本のボルト
13で水平板12に、および内側旋回環4bを複数本の
ボルト15で水平板14に固着する。旋回制動装置11
はブラケット2の1対の側板間に配置し、円筒形の軸受
体20を水平板12の上に垂直に固着する。
【0023】 旋回制動装置11に関して、図1に示す
ように、ピニオン30と一体の延長軸31は円筒形の軸
受体20の中心孔に嵌入し、ラジアルローラーベアリン
グ24とスラストベアリング23によって回転自在に支
承する。ピニオン30は、旋回ベアリング体4の内側旋
回環4bの内周側に刻設したギヤ4cと噛み合う。一
方、軸受体20には、その下方において環状突出部を形
成し、その環状突出部に弓形部材25,25(図2)を
嵌めるとともに、弓形部材25の外周縁に沿って複数個
のボルト孔26を貫通形成し、各ボルト孔26にボルト
(図示しない)を挿入して軸受体20をブラケット水平
板12に固定する。
【0024】 軸受体20の上方端部には、ピニオン延
長軸31を中心とする逆円錐形の凹状面21(図1)を
形成し、一方、ピニオン延長軸31には、下向きの円錐
面33を有する鋳鉄製の摩擦筒体32を嵌合し、該摩擦
筒体とピニオン延長軸31との係合部にスベリキー22
を圧入することにより、摩擦筒体32はピニオン延長軸
31と一体的に回転し且つ軸方向に移動可能である。摩
擦筒体32の円錐面33は、軸受体20の凹状面21と
同一の傾斜角度であり、凹状面21と重なり合うように
装着する。
【0025】 摩擦筒体32の背面には、円環状の防塵
カバー34を介して皿バネ35を配置し、皿バネ35の
頂部に座金36を装着する。皿バネ35と座金36は、
ピニオン延長軸31の上端部に刻設したネジ部39にね
じ込む調整ナット37およびロックナット38で締め付
けることにより、適度な押圧力で摩擦筒体32を軸受体
20の方へ付勢する。
【0026】 この結果、ブラケット2に固定の軸受体
20の凹状面21と、ピニオン30とともに回転する摩
擦筒体32の円錐面33とに抗力が作用し、この抗力に
よって円錐面33に金属同士の回転摩擦力が発生する。
この回転摩擦力は、ピニオン30とギヤ4cを介して旋
回ベアリング体4の内側旋回環4bすなわちフレーム3
に伝えられ、該フレームから下方の破砕機構の自由旋回
を抑制する。
【0027】 摩擦筒体32と軸受体20との接触面の
垂直抗力は、前記の説明から明らかなように、軸心線に
対する円錐面33の傾き角θにより、付勢力の(1/s
inθ)倍の大きな力となる。この抗力は、ディスクブ
レーキのように軸心線に対して直角な平面に作用する抗
力(付勢力と同一)よりも遙かに大きく、調整操作が容
易な皿バネ35の小さな付勢力でも大きな制動力を得る
ことができる。
【0028】 次に、旋回制動装置11の機能を破砕機
1に関する実際の作業に沿って説明すると、まず旋回制
動装置11のロックナット38を緩め、調整ナット37
を回転して皿バネ35の付勢力を調整した後に、再びロ
ックナット38を締め、あらかじめ適度な制動力に設定
しておく。摩擦筒体32と軸受体20との接触面の摩耗
で制動力が低下した場合または損耗した摩擦筒体の交換
時にも、これと同様の措置で容易に制動力を調整でき
る。
【0029】 破砕機1の破砕アーム5,6を開口作動
するには、油圧ショベルの運転席に設置した油圧操作弁
(図示しない)を作動し、この油圧操作弁は通常は足踏
みペダルに連結されたバルブである。また、油圧ショベ
ルを操作して、破砕機1を破砕対象の建造物などに当て
て旋回(当て回し)し、破砕アーム5,6の方向を破砕
作業を行う部分の方向に一致させる。この当て回し操作
時には、旋回制動装置11の制動作用により、破砕機1
が慣性で必要以上に回転することがなく、且つ自らの重
心点の偏心により回転位置が狂うこともなく、運転者が
設定した回転位置を容易に保持できる。
【0030】 ついで、油圧ショベルの操作で破砕機1
を破砕対象位置へ進め、前記の油圧操作弁の操作で破砕
アーム5,6を閉じると、両破砕アームが対象物を噛ん
で破砕または切断する。破砕作業の過程において、制動
装置11の制動力を超える大きなねじり荷重が作用した
場合、該制動装置はスリップして破砕機1の旋回ベアリ
ング体4より先端側のフレーム3と破砕アーム5,6が
回転し、破砕機1や油圧ショベルに過大なねじれが作用
することを回避できる。
【0031】 破砕作業が終了したら、油圧操作弁を作
動して破砕アーム5,6を開き、油圧ショベルを操作し
て次の破砕位置に破砕機1を移動する。この移動の際
に、必要ならば前記と同じ要領で破砕機1を当て回し
し、破砕アーム5,6の回転位置を調整すればよい。
【0032】
【発明の効果】本発明の旋回制動装置は、軸受体と摩擦
筒体との円錐状接触面が楔効果で摩擦筒体の推力よりも
大きな接触力を発生することにより、小さな付勢力つま
り推力で大きな接触力を得ることができ、コンパクトな
設計が可能である。したがって、この旋回制動装置は小
型でも十分な制動力を発揮し、破砕機のブラケットにお
ける1対の側板間の狭い空間に配置しても、付勢力が小
さくてよいのでその調整が極めて容易であり、調整作業
を短時間に行うことができる。
【0033】 本発明の旋回制動装置は、ブラケット水
平板上に固着した軸受体と、フレームの旋回と連動する
摩擦筒体とで構成する。この軸受体と摩擦筒体とは、そ
の円錐状接触面に発生する金属材同士の摩擦力によって
破砕機の自由旋回を抑制し、その摩擦接触面が単一であ
るので放熱面が広く、放熱効果が優れている。また、摩
擦筒体自体も単一の金属素材であり、従来の装置のよう
な熱伝達率の低い軟質ライニングからなる摩擦板2枚が
ディスク面を被う態様で介在しないので、軸受体および
摩擦筒体が放熱されやすいという利点がある。
【0034】 さらに、本発明の旋回制動装置は、制動
力を発生する摩擦接触面が円錐形であることにより、摩
擦による発熱は軸受体の凹状面から外側へ放熱されやす
く、従来の装置のように異常発熱するということが解消
する。それ故に、この旋回制動装置は、発熱による制動
力低下や不安定にないうえに部材が早期に摩滅せず、部
品交換のインターバルが長くなって経済的でもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る旋回制動装置の一例を示す中央
縦断面図である。
【図2】 図1の旋回制動装置の底面を示す平面図であ
る。
【図3】 図1の旋回制動装置を破砕機に組み込んだ状
態を開示し、ブラケットを中心で切り開いて示す縦断面
図である。
【図4】 旋回制動装置を組み込んだ破砕機の一例を示
す全体図であり、該破砕機を油圧ショベルのアーム先端
に装着した状態を示す側面図である。
【図5】 従来の旋回制動装置を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 破砕機 2 ブラケット 3 フレーム 4 旋回ベアリング体 4c ギヤ 11 旋回制動装置 20 軸受体 21 凹状面 30 ピニオン 31 ピニオン延長軸 32 摩擦筒体 33 円錐面 35 皿バネ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業台車などに着脱可能に装着し且つ1
    対の側板で構成するブラケットと、旋回ベアリング体を
    介してブラケットに旋回可能に取り付けるフレームと、
    該フレームの下方に設置し且つ油圧シリンダの伸縮作動
    で開閉する対向アームとを備える破砕機について、前記
    ブラケットの側板間においてピニオン軸受体をブラケッ
    ト水平板に固着し、該軸受体は逆円錐形の凹状面を有す
    るとともに、ピニオン延長軸を回転自在に支承し、一
    方、ピニオンは旋回ベアリング体におけるフレーム側の
    旋回環に刻設したギヤ部と噛み合い、ピニオン延長軸と
    嵌合する単一の摩擦筒体は軸受体の凹状面と当接する円
    錐面を有するとともに、ピニオン延長軸に対して回転方
    向に一体で軸方向に移動可能に装着し、弾性部材によっ
    て摩擦筒体を軸受体に向けて付勢する旋回制動装置。
  2. 【請求項2】 作業台車などに着脱可能に装着し且つ1
    対の側板で構成するブラケットと、旋回ベアリング体を
    介してブラケットに旋回可能に取り付けるフレームと、
    該フレームの下方に設置し且つ油圧シリンダの伸縮作動
    で開閉する対向アームとを備える破砕機について、前記
    ブラケットの側板間においてピニオン軸受体をブラケッ
    ト水平板に固着し、該軸受体はその上端に円錐面を有す
    るとともに、ピニオン延長軸を回転自在に支承し、一
    方、ピニオンは旋回ベアリング体におけるフレーム側の
    旋回環に刻設したギヤ部と噛み合い、ピニオン延長軸と
    嵌合する単一の摩擦筒体は軸受体の円錐面と当接する凹
    状面を有するとともに、ピニオン延長軸に対して回転方
    向に一体で軸方向に移動可能に装着し、弾性部材によっ
    て摩擦筒体を軸受体に向けて付勢する旋回制動装置。
  3. 【請求項3】 摩擦筒体は、軸受体よりも低硬度の単一
    の金属部材であり、該軸受体の凹状面ないし円錐面と同
    じ傾斜角の円錐面ないし凹状面を有するとともに、摩擦
    筒体と軸受体との円錐状接触面が単一であり、摩擦によ
    る発熱を放散しやすい請求項1または2記載の装置。
  4. 【請求項4】 軸受体または摩擦筒体のいずれか一方に
    ついて、円錐表面において半径方向へ複数本の放射状溝
    を設け、接触面圧力を増加させて摩擦力を大きくすると
    ともに放熱を高める請求項1または2記載の装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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