JP2000241938A - レンズ付フィルムユニット - Google Patents

レンズ付フィルムユニット

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JP2000241938A
JP2000241938A JP11038620A JP3862099A JP2000241938A JP 2000241938 A JP2000241938 A JP 2000241938A JP 11038620 A JP11038620 A JP 11038620A JP 3862099 A JP3862099 A JP 3862099A JP 2000241938 A JP2000241938 A JP 2000241938A
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JP
Japan
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film
lens
log
sensitivity
unit
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Application number
JP11038620A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Nozawa
靖 野沢
Hiroshi Tamaoki
広志 玉置
Mitsuhiro Uchida
充洋 内田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主要被写体と背景との比が適切であり、自然
で高画質な写真が得られるレンズ付フィルムユニット、
更に、コントラストが適切であり、自然で高画質な写真
が得られるレンズ付フィルムユニットを提供すること 【解決手段】 撮影レンズとシャッタ装置と絞りとを有
した撮影機構を備え、予め未露光の写真フィルムが装填
されたレンズ付きフイルムユニットにおいて、前記シャ
ッタ装置のシャッタ速度をT秒、前記絞りの絞り値を
A、前記写真フィルムのISO感度をSとしたときに、
-6≦2log2(A)+log2(1/T)-log2(0.3×S)≦5の条件式を
満たすようなフイルム感度、およびシャッタ速度と絞り
値における撮影が可能であり、かつ、該写真フィルム
が、実質的に感色性が同じである感光性層の中で、最も
感度が高い層に、平均粒子サイズ(同一体積の球の直径)
が、1.0μm以上、3.0μm以下のハロゲン化銀乳
剤を含有する少なくとも一つの感光性ハロゲン化銀乳剤
層を有することを特徴とするレンズ付きフイルムユニッ
ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ付フィルム
ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】撮影レンズ、シャッタ装置、フィルム巻
き上げ装置等の簡単な撮影機構を内蔵したユニット本体
に未露光のフィルムが製造時に装填されたレンズ付フィ
ルムユニットが販売され、手軽さ等から写真をより身近
なものにするのに貢献している。レンズ付フィルムユニ
ットには、夜間や室内等での撮影も可能なストロボ内蔵
型の物も有り、多くのユーザーに利用されている。
【0003】これら、レンズ付フィルムユニットの性能
を向上させるために、色々な工夫がなされている。特
に、露出調節機能無しで、明るい屋外と室内ストロボ撮
影のようにあらゆる条件をカバーしなければならないこ
と、また、コスト、コンパクトさ等から、小さなガイド
ナンバーのストロボ装置しかつけれない事から、室内撮
影での露出アンダーによる失敗写真の問題は、以前から
注目されていた。特開平5−188454号では、フィ
ルムユニットのEV値を11以上13.5以下とし、ス
トロボのガイドナンバーを10以上15以下とする事に
よる、露出アンダー防止策が開示されている。また、特
開平6−258787号では、特定写真感度が640以
上でポイントガンマが0.4以上の領域の広さを規定し
た感光材料を内蔵したレンズ付フィルムユニットによ
り、室内撮影から屋外撮影まで満足できる写真を提供す
る方法が開示されている。特開平8−184944号で
は、ストロボ切り替え手段と連動したシャッタ速度切替
手段を備えるレンズ付フィルムユニットによるストロボ
撮影のアンダー防止策が開示されている。
【0004】本発明者等は、レンズ付フィルムユニット
により得られる写真をより満足が得られるものにする為
に、鋭意検討の結果、以下のことを発見した。すなわ
ち、従来のレンズ付フィルムユニットを使った時の不
満、特にストロボ使用時における不満は、露出アンダー
よりも、写真の仕上がりが不自然である事に対する物の
方が大きい事である。
【0005】この、不自然さは、ストロボが照射された
主要被写体以外の背景が全く写らず、周りが真っ暗に再
現されてしまう事や、主要被写体自身がコントラストが
高すぎる仕上がりになる事が原因と考えている。
【0006】本発明者等は、上記の発明等種々の工夫
を、レンズ付フィルムユニットに施す等の検討を行う中
で、装填する写真フィルムの工夫や、ユニットメカ等の
工夫を独立に行っても、解決せず、写真フィルム、ユニ
ットのメカ双方に工夫を施す事により初めて、解決策を
見出し、本発明を見出した。また、その過程で、従来ア
ンダー露光防止の為に好ましいと考えてきた、ストロボ
ガイドナンバーを大きくする事は、むしろ、より重要な
この問題を悪化させる場合が多い事等、幾つか重要な知
見に気がつき、本発明に生かしてきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの問
題点を解決し、レンズ付フィルムユニットにより、より
満足できる写真をユーザーに提供するための物である。
【0008】より具体的には、主要被写体と背景との比
が適切であり、自然で高画質な写真が得られるレンズ付
フィルムユニットを提供することを目的とする。また、
コントラストが適切であり、自然で高画質な写真が得ら
れるレンズ付フィルムユニットを提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、シャッタ装置のシャッタ速度をT秒、絞りの絞り値
をA、写真フィルムのISO感度をSとしたときに、
「-6≦2log2(A)+log2(1/T)-log2(0.3×S)≦5」の条件
式を満たすようなフイルム感度、シャッタ速度、および
絞り値とを決めた上に、本発明のレンズ付フィルムユニ
ットの第1の態様では、写真フィルムが、実質的に感色
性が同じである感光性層の中で、最も感度が高い層に、
平均粒子サイズ(同一体積の球の直径)が、1.0μm以
上、3.0μm以下のハロゲン化銀乳剤を含有する少な
くとも一つの感光性ハロゲン化銀乳剤層を有することと
したものである。
【0010】本発明のレンズ付フィルムユニットの第2
の態様では、写真フィルムが、平均アスペクト比(同一
面積の円の直径/厚み)が、5.0以上であるハロゲン
化銀乳剤を含有する少なくとも一つの感光性ハロゲン化
銀乳剤層を有することとしたものである。
【0011】本発明のレンズ付フィルムユニットの第3
の態様では、写真フィルムの濃度関数曲線D(LogE)
のポイントガンマ(<γ>=dD/dLogE)が、0.4以上の領
域がLogEで2.8以上であることとしたものであ
る。
【0012】本発明のレンズ付フィルムユニットの第4
の態様では、写真フィルムの最小濃度+dとなる露光量
でのRMS値をRMS(d)としたときに、「RMS(0.15)/
RMS(0.7)≧1.2」の条件式を満たすこととしたもので
ある。
【0013】本発明のレンズ付フィルムユニットでは、
第1、2、3、4の態様のいずれか少なくとも1の要件
に加えて、ストロボユニットを備え、該ストロボ装置が
ガイドナンバー0.1〜8(ISO100・m)の光量での発光が
可能であることとしたものである。
【0014】次に本発明を更に詳細に説明する。
【0015】まず最初に、式:2log2(A)+log2(1/T)-lo
g2(0.3×S)について説明する(シャッタ装置のシャッタ
速度をT秒、絞りの絞り値をA、写真フィルムのISO
感度をSとした)。以下、本発明では、この式で表され
る値を「システム感度」と呼ぶ。ここで言う「システム
感度」は、絞り、シャッタ速度、フィルム感度で決まる
値であり、当然のことながら、このシステム感度はスト
ロボ等の補助発光装置の光量や、被写体との距離には依
存しない。すなわち、正確には「補助発光装置無しでの
システム感度」と呼ぶべきものであり、実際には、スト
ロボ無しでどの程度の明るさまで撮影可能かの指標とな
る数字である。
【0016】式中の各項は、AV(アパーチャーバリュ
ー)、TV(タイムバリュー)、SV(スピードバリュ
ー)として知られているものであり、 システム感度=AV+TV−SV =2log2(A)+log2(1/T)-log2(0.3×S) で表わされる。なお、Aは5.6、8、11などの数字
で表わされる絞り値、Tは1/60、1/125、1/
250(sec)などで表わされるシャッタ速度、S
は、100、400、800などの数字で表わされるI
SO感度の事であり、各々APEX(additive system
of photographic exposure)方式による値で表わしたの
が、AV(アパーチャーバリュー)、TV(タイムバリ
ュー)、SV(スピードバリュー)である。式から明ら
かなように、この値が1小さくなると1/2の光量でも
撮影可能なだけ感度が高い事を意味する。
【0017】本発明においてシステム感度は、-6≦2lo
g2(A)+log2(1/T)-log2(0.3×S)≦5の必要がある。この
条件式を満たす事により、ユーザーが写真を撮りたいと
思うような大部分のシチュエーションで適切な背景描写
が可能である。
【0018】好ましくは、-2≦2log2(A)+log2(1/T)-l
og2(0.3×S)≦4の条件式を満たす事であり、より好ま
しくは、1≦2log2(A)+log2(1/T)-log2(0.3×S)≦3を
満たす事である。
【0019】絞り値A、シャッタ速度T、フィルム感度
Sは、上の条件式を満たす限りどのような値でも良い
が、絞り値Aは、好ましくは、4≦A≦11、より好ま
しくは、4.7≦A≦9.5、シャッタ速度Tは、好ま
しくは、1/250≦T≦1/30、より好ましくは、
1/125≦T≦1/45、フィルム感度は、400≦
S≦6400、より好ましくは1000≦S≦3200
である。
【0020】なお、本発明のレンズ付きフイルムユニッ
トにおいては、手動または自動にて、絞り値またはシャ
ッタ速度などにより露光量を調節する機構を搭載するこ
とが望ましい。その場合、上記条件式外の撮影モードが
存在することが好ましい。
【0021】レンズ付きフイルムユニットとして実用上
十分な露光ラチチュードを満たすためには、カラーネガ
フイルムとして十分に長いラチチュードを持つか、また
はレンズ付きフイルムユニットとして露光制御機構を持
つ必要がある。出来れば、その両方を兼ね備えることが
望ましい。本発明のレンズ付きフイルムユニットにおい
ても、上記方法により十分なラチチュードを確保するこ
とが望ましい。後者の例としては、実開平01-130118の
ように、ストロボスイッチと絞り切り替えを連動させる
方法がある。また、ストロボスイッチと連動あるいは独
立スイッチとして、シャッタースピードを切り替えられ
ることも望ましい。
【0022】本発明のレンズ付フィルムユニットには、
ストロボユニットを用いることが望ましい。ストロボ光
量に関しては、何mの被写体まで撮影可能とするか、ま
た、絞り、フイルムのISO感度などに依存するが、本
発明のレンズ付きフイルムユニットにおいては、ガイド
ナンバーが0.1〜8(ISO100・m)の光量での発光を与え
ると、主要被写体に適切な露光が与えられ、かつプリン
ト上における被写体背景の濃度比も適切なものとなる確
率が高いことを見いだした。
【0023】ガイドナンバーについては、好ましくは0.
1〜6の範囲であることであり、さらに好ましくは、3〜
5の範囲であることである。
【0024】また、ガイドナンバー(GNo)が以下の関
係を満たす場合も、適切な露光が可能であることを見い
出した。
【0025】7.0 ≦ log2(GNo2) +log2(1/T)≦ 12.0 さらに好ましくは、 8.0 ≦ log2(GNo2) +log2(1/T)≦ 10.0 の関係式を満たすことである(ここで、Tは、シャッタ
速度(秒)を表す。)。
【0026】次に本発明に用いられる写真フィルム(以
下、感光材料または感材とも呼ぶ)に関して説明する。
【0027】本発明において用いる感光材料は、支持体
上に少なくとも1層の感光性層が設けられていればよ
い。典型的な例としては、支持体上に、実質的に感色性
は同じであるが感光度の異なる複数(好ましくは2層以
上、より好ましくは2層から4層)のハロゲン化銀乳剤
層から成る感光性層を少なくとも1つ有するハロゲン化
銀写真感光材料である。
【0028】通常のハロゲン化銀カラー感光材料の場合
は、少なくとも1層以上の青色光、緑色光、および赤色
光に感色性を有する感光性層が設けられる。また、発色
現像処理する事によりモノトーンの色素画像を形成する
ハロゲン化銀写真感光材料の場合や白黒現像処理する事
により銀画像を形成するハロゲン化銀写真感光材料の場
合は、少なくとも1層以上の可視光全体に感色性を有す
る感光性層が設けられる。ハロゲン化銀感光性層の間お
よび最上層、最下層には非感光性層を設けてもよい。
【0029】本発明の第1の態様における感光材料が含
有するハロゲン化銀乳剤の平均粒子サイズについて説明
する。
【0030】粒子サイズは、定法によって測定できる。
平均粒子サイズは、常法により測定した500個以上の
粒子の粒子サイズの平均値とする。ハロゲン化銀乳剤中
のハロゲン化銀粒子は、立方体、八面体、十四面体のよ
うな規則的な結晶を有するもの、球状、板状のような変
則的な結晶形を有するものなどがあるが、本発明で言う
粒子サイズは、各々のハロゲン化銀粒子と同じ体積の球
の直径として表わす。立方体のサイズをその辺長で表わ
す場合、平板のサイズを同一面積の円の直径で表わす場
合などもあるが、これらとは異なるので注意が必要であ
る。
【0031】本発明において用いる感光材料は、実質的
に感色性が同じである感光性層の中で、最も感度が高い
層に、より好ましくは、赤、緑および青の各感光性層の
最も感度が高い層中に、平均粒子サイズが、1.0μm
以上、3.0μm以下のハロゲン化銀乳剤を含有する少
なくとも一つの感光性ハロゲン化銀乳剤層を有する事が
望ましい。平均粒子サイズは、より好ましくは、1.1
μm以上2.2μm以下である。
【0032】本発明者は、この好ましい粒子サイズ範囲
は、幾つかのレンズ付フィルムユニットを実験的に試作
し、トライアンドエラーで求めた。この範囲が好ましい
理由は現時点では不明である。一般に、ハロゲン化銀の
粒子サイズが大きくなると、感光材料の感度は高くなる
が画質が悪化する事が知られている。一方、ピントの調
節機能を持たないレンズ付フィルムユニットでは、感光
材料の感度をなるべく高くし、絞り値を大きくする事に
より被写界深度を深くすることにより得られる画質が高
くなる事も知られている。1.0μm以上、3.0μm
以下というのは、おそらく、感光材料としての画質が許
容される範囲ではなるべく高感な方がレンズ付フィルム
ユニット全体として高画質になる事を意味しているので
はないかと想像している。
【0033】本発明の第2の態様における感光材料が含
有するハロゲン化銀乳剤の平均アスペクト比について説
明する。
【0034】ここで言う平均アスペクト比は当業界で通
常用いられているものと全く同じ定義である。すなわ
ち、主平面(最も面積が大きい面。大抵の場合は、平行
なほぼ面積が等しい2つの(111)面)と同一面積の円
の直径(円相当径)を粒子の厚みで割った値が、その粒
子のアスペクト比であり、平均アスペクト比とは、50
0個以上の粒子1個1個のアスペクト比の単純な平均値
のことである。
【0035】本発明において用いる感光材料は、平均ア
スペクト比が、5.0以上のハロゲン化銀乳剤を含有す
る少なくとも一つの感光性ハロゲン化銀乳剤層を有する
事が望ましい。より好ましくは、平均アスペクト比は、
8.0以上30.0以下である。
【0036】平均アスペクト比5.0以上のハロゲン化
銀乳剤を含有させるのは、どの層でも良い。本発明で
は、アスペクト比の高い乳剤を含有させる層として特定
の層を特に意識しているわけではないが、支持体から遠
い層にアスペクト比の高い乳剤を含有させることは、得
られる画像のシャープネスが良好で好ましい。また、す
べての乳剤がアスペクト比が5.0以上のハロゲン化銀
乳剤である構成も好ましい。
【0037】本発明者は、システム感度が、-6≦2log2
(A)+log2(1/T)-log2(0.3×S)≦5の範囲に入るレンズ付
きフィルムユニットを試作する中で、このシステム感度
により自然な写真が得られるが、ある確率でややボケ気
味のねむい写真が混じることに気がついた。鋭意検討の
結果、用いる写真フィルムに平均アスペクト比5.0以
上のハロゲン化銀乳剤を含有させることにより、自然で
高画質な写真が得られることを見出し本発明にいたった
ものである。
【0038】次に本発明の第3の態様における感光材料
が含有するハロゲン化銀乳剤のポイントガンマについて
説明する。
【0039】本発明において用いるポイントガンマ<γ
>とは、濃度関数曲線D(LogE)(いわゆる特性曲
線)を用いて、下記式にしたがって算出されたものを言
う。
【0040】<γ>=dD/dLogE この式の意味は、例えばT.H.JAMES編The Theory of the
Photographic Process(第4版)502ページ(Macmilla
n Pub.Co.,Inc.,New York,1977)等を参照されたい。
【0041】本発明に用いられる写真フィルムは、ポイ
ントガンマ<γ>が0.4以上の領域がLogEで2.
8以上である事が望ましい。好ましくは、3.0以上、
さらに好ましくは、3.2以上である。
【0042】ポイントガンマが0.4以上の領域の上限
は、そのために必要な乳剤塗布量等が増えてしまうこと
による膜厚増加、コスト増加などにより決まる。その写
真フィルムの各種要因に依存する為必ずしも一義的には
決められないが、通常4.0以下が好ましい。
【0043】この領域内でのポイントガンマは0.4以
上でなければいけない。好ましくはポイントガンマは
0.5以上1.0以下である。
【0044】本発明に用いられる写真フィルムが通常の
ハロゲン化銀カラー感光材料の場合は、青、緑、赤の3
種の濃度関数曲線D(LogE)のうち、少なくとも一
つがポイントガンマが0.4以上の領域がLogEで
2.8以上である事が望ましい。好ましくは、青、緑、
赤すべてが、ポイントガンマが0.4以上の領域がLo
gEで2.8以上である事である。また、発色現像処理
する事によりモノトーンの色素画像を形成するハロゲン
化銀写真感光材料の場合や白黒現像処理する事により銀
画像を形成するハロゲン化銀写真感光材料の場合は、対
象となる濃度関数曲線D(LogE)は1種類しかな
く、そのポイントガンマが上記の範囲にあることであ
る。
【0045】本発明者は、システム感度が、-6≦2log2
(A)+log2(1/T)-log2(0.3×S)≦5の範囲に入るレンズ付
きフィルムユニットを試作し、各種テストを、室内撮
影、晴天時の屋外撮影など色々な条件で行った。この中
で、レンズ付きフィルムユニットとしての簡便な操作性
及び低コストを維持するために、露光量の調節機能無
し、もしくは、簡便な露出切り替えを前提にすると、用
いる写真フィルムのポイントガンマが上記の関係式を満
たしていないと、暗い被写体から明るい被写体までの充
分な露光ラチチュードを満たす事は出来ない事がわかっ
た。
【0046】特に本発明で意図する好ましい構成は、用
いる写真フィルムのポイントガンマが上記の関係式を満
たしているうえで、例えば、実開平01−130118
号記載のように、ストロボスイッチと連動させるような
簡便な方法で、露出を切り替える事である。
【0047】次に本発明に用いられる写真フィルムのR
MS値について説明する。
【0048】RMS値は、当業界で良く知られた方法で
測定できる。すなわち、一定露光量の現像済みの被測定
部の濃度をマイクロデンシトメーターで測定する事によ
り濃度値の変動をRMS(root mean square)で表わす
ものである。本発明では、マイクロデンシトメーターで
測定する際の、アパーチャー開口部の大きさを48μm
×48μmとして測定したRMS値を、RMS値と定義
する。アパーチャーの大きさは必ずしも当業界で決めら
れた方法があるわけではない。写真フィルムの引き伸ば
し倍率や観察する際の距離等により、視覚的な粒状度と
一致するアパーチャーサイズは異なる。10μm〜10
0μm程度の大きさが使われる事が多いが、本発明で
は、48μmで測定したRMSを採用する。
【0049】写真フィルムのRMS値は、一般に露光量
により異なる。本発明では、濃度関数曲線D(Log
E)において最小濃度(Dmin)より「d」だけ多い
濃度(Dmin+d)を与える露光量におけるRMS値
をRMS(d)と表す事にする。
【0050】本発明に用いられる写真フィルムは、RMS
(0.15)/RMS(0.7)≧1.2である事が望ましい。より好
ましくは、RMS(0.15)/RMS(0.7)≧1.35、さらに好ま
しくは、RMS(0.15)/RMS(0.7)≧1.5である。この式の
上限は特に考える必要はないと思うが、現実には、RMS
(0.15)/RMS(0.7)は、5以下である。
【0051】本発明に用いられる写真フィルムが通常の
ハロゲン化銀カラー感光材料の場合は、青、緑、赤の3
種の濃度関数曲線D(LogE)のうち、少なくとも一
つが、RMS(0.15)/RMS(0.7)≧1.2である事が望まし
い。好ましくは、青、緑、赤すべてが、RMS(0.15)/RMS
(0.7)≧1.2である事である。また、発色現像処理す
る事によりモノトーンの色素画像を形成するハロゲン化
銀写真感光材料の場合や白黒現像処理する事により銀画
像を形成するハロゲン化銀写真感光材料の場合は、対象
となる濃度関数曲線D(LogE)は1種類しかなく、
そのRMS値がRMS(0.15)/RMS(0.7)≧1.2となること
である。
【0052】
【発明の実施の形態】図2に本発明を実施したレンズ付
きフイルムユニットの外観を示す。このレンズ付きフイ
ルムユニットは、ユニット本体2と、このユニット本体
2を部分的に覆うラベル3とから構成されており、ユニ
ット本体2には各種の撮影機構が組み込まれるととも
に、現在市販されているIX240型式の写真フイルム
カートリッジが予め装填されている。このレンズ付きフ
イルムユニットは、夜間の屋外や室内等の比較的に暗い
場所でストロボ撮影を行っても、ストロボ光で照明され
る主要被写体と、ストロボ光の効果がほとんどない背景
の描写が不自然でない美しいプリント写真を作成できる
ようにしてある。なお、以下の説明では、説明の便宜上
このレンズ付きフイルムユニットを室内用レンズ付きフ
イルムユニットと称して説明する。
【0053】ユニット本体2の前面には、撮影レンズ
4、ファインダ5の対物側窓6、ストロボ光を被写体に
向けて照射するストロボ発光部7,ストロボ用の操作レ
バー8が設けられている。また、ユニット本体2の上面
には、シャッタボタン10,残り撮影可能コマ数を表示
するカウンタ窓11,ストロボ充電の完了を表示する表
示用ライトガイド12が突出される開口13が設けられ
ている。さらに、ユニット本体2の背面には、1コマの
撮影ごとに回転操作される巻上げノブ14が露呈され、
また対物側窓6に対面する位置にファインダ5の接眼側
窓(図示省略)が設けられている。ラベル3は、その裏
面に接着剤が塗布されてユニット本体2の中央部分に貼
付されており、各部に設けた開口から撮影レンズ4,フ
ァインダ5,カウンタ窓11等を外部に露呈させてい
る。
【0054】ストロボ発光部7は、ストロボ放電管(図
示省略)やこのストロボ放電管を保護するとともに、ス
トロボ光を拡散するプロテクタ7a(図示省略)等とか
ら構成されている。このストロボ発光部7aは、プロテ
クタ7aの前面に染料フィルタを取り付けたり、プロテ
クタ7a自体を着色することにより、ストロボ光が所定
の分光エネルギーとなるようにすることができる。
【0055】操作レバー8は、ストロボ装置をON/O
FFするストロボスイッチ15(図1参照)に連動して
おり、これを上方にスライドしたON位置にすると、ス
トロボスイッチ15がONとなって充電が行われるとと
もに、ストロボ発光が許容される。充電完了後に、操作
レバー8をON位置とした状態のまま、シャッタボタン
10を押圧操作して撮影を行うと、この撮影に同期して
ストロボ発光部7よりストロボ光が被写体に向けて照射
される。また、操作レバー8を下方にスライドしてOF
F位置にすると、ストロボスイッチ15がOFFとなり
充電が停止されるとともに、ストロボ発光が禁止され
る。
【0056】表示用ライトガイド12は、操作レバー8
の上下のスライドに連動してユニット本体2の上面から
突出した突出位置と、ユニット本体2内に収納された収
納位置とにスライドされる。この表示用ライトガイド1
2は、突出位置にある時には、その下端がストロボ装置
の充電完了表示用LEDに対面し、充電完了表示用LE
Dの光をユニット本体2の外部に導く。充電完了表示用
LEDは、充電が完了すると点灯する。これにより、表
示用ライトガイド12で充電完了を知ることができる。
【0057】図1にユニット本体2を分解して示す。ユ
ニット本体2は、本体基部20、露光ユニット21、ス
トロボ装置23、前カバー24、後カバー25とから構
成される。本体基部20の両端には、カートリッシ室2
0aとフイルムロール室20bとが一体に形成されてい
る。カートリッシ室20aとフイルムロール室20bに
は、製造段階でそれぞれ写真フイルムカートリッジ26
のカートリッジ26aと、このカートリッジ26aから
引き出した写真フイルム26bをロール状にしたフイル
ムロールとが装填される。本体基部20の中央部には写
真フイルム26b上の露光画面サイズを画定するアパー
チャ20cが形成されている。
【0058】カートリッジ26aの表面にはラベル27
が貼付されており、このラベル27には写真フイルム2
6bの乳剤や仕向けられる商品に応じた品種,フイルム
感度,撮影可能コマ数等のフイルム情報や、カートリッ
ジ毎に付与されたID番号等をコード化して表したコー
ド表示27a、このコード表示27aを表したバーコー
ド27b等が記されている。
【0059】IX240型式の写真フイルム26bは、
乳剤面と反対側のベース面側には透明な磁気記録層が形
成されており、この磁気記録層には各種のデータを記録
するため磁気データトラックが設定されている。写真フ
イルム26bの先端部に設けられた磁気データトラック
には、製造段階で前述のフイルム情報やID番号等が磁
気記録される。さらに、写真フイルム26bの先端部の
非撮影領域には、フイルム情報やID番号等を表した数
字やバーコードが製造段階でサイドプリントされ、現像
処理によって顕在化する。現像処理及びプリント処理の
際には、写真フイルム26bの磁気データトラックや顕
在化されたバーコード等からフイルム情報が読み取ら
れ、得られた情報に基づいた処理が行われる。
【0060】このように構成された写真フイルムカート
リッジ26は、一般に市販されたり、通常のレンズ付き
フイルムユニット等に装填されたりするが、上記の室内
用レンズ付きフイルムユニットに装填されるものについ
ては、その製造時にこの室内用レンズ付きフイルムユニ
ットに特有なフイルム情報が与えられる。また、室内用
レンズ付きフイルムユニットに装填される写真フイルム
26bは、設計時に規定されたISO感度(フイルム感
度)のものとなっている。なお、この室内用レンズ付き
フイルムユニットに装填される写真フイルム26bは、
ネガカラータイプである。
【0061】露光ユニット21は、従来のレンズ付きフ
イルムユニットと同様に、撮影レンズ4の光路を光密に
遮光する暗箱28に、撮影レンズ4,シャッタ装置等の
撮影機構や,ファインダ5を構成する対物レンズと接眼
レンズ等を組み付けてユニット化したものである。この
露光ユニット21は、本体基部20のアパーチャ20c
の前面に組み付けられる。
【0062】カートリッジ室20aの上部には、巻上げ
ノブ14が配され、その下面に一体に設けた巻上げ軸の
先端がカートリッジ26aのスプールに係合するように
なっている。これにより、巻上げノブ14を図中矢線方
向に回動操作すると、スプールの回転によって写真フイ
ルム26bの撮影済の部分がカートリッジ26a内に巻
き込まれる。
【0063】ストロボ装置23は、前述のストロボ発光
部7、ストロボスイッチ15の他、トリガスイッチ3
0、メインコンデンサ31、電源となる電池(単3乾電
池)32、充放電のための回路素子等をプリント基板3
3に組み付けてユニット化したものである。ストロボス
イッチ15は、前述のように操作レバー8の操作に連動
してON/OFFされる。メインコデンサ31は、スト
ロボスイッチ15がONとなることにより充電される。
【0064】トリガスイッチ30は、上下に並べて配さ
れた2枚の接片で構成され、シャッタ羽根が全開した瞬
間に2枚の接片が接触してONとなる。ストロボスイッ
チ15がONとされているときに、トリガスイッチ30
がONとなると、メインコデンサ31に充電された電荷
がストロボ放電管内で放電される。これにより、ストロ
ボ発光部7よりストロボ光が被写体に向けて照射され
る。
【0065】前カバー24は、その上面にシャッタボタ
ン10が一体に形成されている。また、前カバー24の
前面には、撮影レンズ4,ストロボ発光部7等を露呈す
るための開口が設けられているとともに、操作レバー8
が組み付けられる。この前カバー24は、露光ユニット
21、ストロボ装置23を組み付けた本体基部20の前
面に組み付けられる。後カバー25は、写真フイルムカ
ートリッジ26を収納した本体基部20の背面側を光密
に覆う。この後カバー25には、その底部に底蓋25
a、25bが形成されており、これらの底蓋25a、2
5bによってカートリッジ室20aとフイルムロール室
20bとの底部が光密に閉じられる。カートリッジ室2
0aの底蓋25aを開放することによりは、撮影済の写
真フイルム26bを収納したカートリッジ26aを取り
出すことができる。
【0066】図3に露光ユニット21を示す。暗箱28
の前面とこの前面に組み付けられるシャッタカバー35
との間には、回動自在に軸支されたシャッタ羽根36が
配されている。シャッタ羽根36は、バネ37によって
シャッタ開口38を閉じた閉じ位置に付勢されている。
このシャッタ開口38は、暗箱28の前面中央、すなわ
ち撮影レンズ4の撮影光軸4a上に設けられている。
【0067】シャッタカバー35の前面中央には、開口
39が形成され、これの周囲を囲むようにしてレンズ筒
40が形成されている。このレンズ筒40には、絞りと
しての円形上の絞り開口41aが形成された絞り板41
と、撮影レンズ4とが順にはめ込まれ、これらはレンズ
筒40にレンズホルダ43が組み付けられることで保持
される。
【0068】シャッタボタン10の押圧操作によるシャ
ッタレリーズに連動して蹴飛ばしレバー44が図中右方
向に移動される。この蹴飛ばしレバー44により、シャ
ッタ羽根36の上端部36aが蹴飛ばされ、バネ37の
付勢に抗してシャッタ羽根36が時計方向に回動され
る。そして、この後、バネ37によって反時計方向にシ
ャッタ羽根36が回動される。このシャッタ羽根36の
1往復の揺動により、シャッタ開口38が開閉される。
このシャッタ開口38の開閉の間に、撮影レンズ4を透
過した撮影光は、絞り開口41a,シャッタ開口38を
通って暗箱28内に入射し、写真フイルム26bを露光
する。また、シャッタ羽根36がシャッタ開口38を全
開したときには、押圧片36bによってストロボ装置2
3のトリガ30がONとされる。
【0069】シャッタ羽根36や蹴飛ばしレバー44等
で構成されるシャッタ装置のシャッタ速度T、絞り板4
1の絞り開口41aの開口径すなわち絞り値A,ストロ
ボ発光部7より放出されるストロボ光の光量すなわちス
トロボ装置23のガイドナンバーG、写真フイルム26
bのISO感度Sは、それぞれ前述した各項目の条件式
を満たすように設計時に規定された一定値に固定されて
いるが、日中の屋外での撮影や露光アンダーによる撮影
の失敗を少なくするといった点等を考慮すると、シャッ
タ速度T,絞り値A,ガイドナンバーGNoの値を変更
できるようにするのも好ましい。
【0070】次に上記構成の作用について簡単に説明す
る。室内用レンズ付きフイルムユニットに装填される写
真フイルム26bには、その製造段階で室内用レンズ付
きフイルムユニットに用いられる品種であることを示す
フイルム情報が磁気データトラックに磁気記録される。
フイルム情報が記録された写真フイルム26bは、カー
トリッジ26aとともに本体基部20に装填される。そ
して、本体基部20に露光ユニット21、ストロボ装置
23、前カバー24、後カバー25を組み付けてユニッ
ト本体2が完成し、検査の後に、ユニット本体2にラベ
ル3が貼付されて室内用レンズ付きフイルムユニットが
完成する。完成した室内用レンズ付きフイルムユニット
は、出荷されてユーザのもとで撮影に供される。
【0071】撮影を行う際には、まず巻き上げノブ14
を回動操作し、写真フイルム26bを1コマ分巻き上げ
る。そして、この巻き上げに連動してシャッタチャージ
が行われる。また、撮影者は、必要に応じて操作レバー
8を操作してストロボ発光の有無を選択する。
【0072】例えば、ストロボ発光を行う場合には、操
作レバー8を上方にスライドしてON位置にする。する
と、ストロボスイッチ15がONとなり充電が開始され
るとともに、ストロボ発光が許容された状態となる。充
電完了を表示用ライトガイド12が光ることで確認した
後に、シャッタボタン10を押圧する。
【0073】シャッタボタン10の押圧により、シャッ
タ装置が作動されてシャッタ羽根36が開閉される。こ
のときにシャッタ羽根36が全開すると、シンクロスイ
ッチ30がONとなってストロボ発光が行われる。シャ
ッタ羽根36が開いている間に、撮影レンズ4を透過し
た撮影光は、絞り開口41a、シャッタ開口38、アパ
ーチャ20cを介して写真フイルム26bに達し写真フ
イルム26bが露光される。このときに、例えば室内で
撮影を行った場合に、3m前後の撮影距離にある被写体
(主要被写体)に対してはストロボ光の照明効果があり
ストロボ装置23を光源として露光されることになる
が、それよりも遠くの被写体(背景)はストロボ光の照
明効果がなく、室内の照明、例えば蛍光灯を光源として
写真フイルム26bに露光されることになる。
【0074】このようにして、各撮影毎に撮影を行い、
全撮影コマの撮影終了後、ユーザは巻上げノブ14を連
続的に回動操作して、全ての写真フイルム26bをカー
トリッジ26aに収納する。そして、このレンズ付きフ
イルムユニットを現像所やDPE店に提出する。
【0075】本発明において用いる感光材料は、支持体
上に少なくとも1層の感光性層が設けられていればよ
い。典型的な例としては、支持体上に、実質的に感色性
は同じであるが感光度の異なる複数のハロゲン化銀乳剤
層から成る感光性層を少なくとも1つ有するハロゲン化
銀写真感光材料である。本発明において用いる感光材料
がカラー感光材料の場合、該感光性層は青色光、緑色
光、および赤色光の何れかに感色性を有する単位感光性
層であり、多層ハロゲン化銀カラー写真感光材料におい
ては、一般に単位感光性層の配列が、支持体側から順に
赤感色性層、緑感色性層、青感色性の順に設置される。
しかし、目的に応じて上記設置順が逆であっても、また
同一感色性層中に異なる感光性層が挟まれたような設置
順をもとり得る。上記のハロゲン化銀感光性層の間およ
び最上層、最下層には非感光性層を設けてもよい。これ
らには、後述のカプラー、DIR化合物、混色防止剤等
が含まれていてもよい。各単位感光性層を構成する複数
のハロゲン化銀乳剤層は、DE 1,121,470あるいはGB 92
3,045に記載されているように高感度乳剤層、低感度乳
剤層の2層を、支持体に向かって順次感光度が低くなる
様に配列するのが好ましい。また、特開昭57-112751 、
同62- 200350、同62-206541 、62-206543 に記載されて
いるように支持体より離れた側に低感度乳剤層、支持体
に近い側に高感度乳剤層を設置してもよい。
【0076】具体例として支持体から最も遠い側から、
低感度青感光性層(BL)/高感度青感光性層(BH)/高
感度緑感光性層(GH)/低感度緑感光性層(GL) /高感
度赤感光性層(RH)/低感度赤感光性層(RL)の順、ま
たはBH/BL/GL/GH/RH/RLの順、またはBH/BL/GH/
GL/RL/RHの順等に設置することができる。
【0077】また特公昭 55-34932 公報に記載されてい
るように、支持体から最も遠い側から青感光性層/GH/
RH/GL/RLの順に配列することもできる。また特開昭56
-25738、同62-63936に記載されているように、支持体か
ら最も遠い側から青感光性層/GL/RL/GH/RHの順に配
列することもできる。
【0078】また特公昭49-15495に記載されているよう
に上層を最も感光度の高いハロゲン化銀乳剤層、中層を
それよりも低い感光度のハロゲン化銀乳剤層、下層を中
層よりも更に感光度の低いハロゲン化銀乳剤層を配置
し、支持体に向かって感光度が順次低められた感光度の
異なる3層から構成される配列が挙げられる。このよう
な感光度の異なる3層から構成される場合でも、特開昭
59-202464 に記載されているように、同一感色性層中に
おいて支持体より離れた側から中感度乳剤層/高感度乳
剤層/低感度乳剤層の順に配置されてもよい。また、上
記3層に加えて、特開昭61−34541号に記載の如
く赤感層へ重層効果を与える層を配置しても良い。
【0079】その他、高感度乳剤層/低感度乳剤層/中
感度乳剤層、あるいは低感度乳剤層/中感度乳剤層/高
感度乳剤層の順に配置されていてもよい。
【0080】また、4層以上の場合にも、上記の如く配
列を変えてよい。
【0081】本発明に用い得る好ましいハロゲン化銀は
約30モル%以下のヨウ化銀を含む、ヨウ臭化銀、ヨウ塩
化銀、もしくはヨウ塩臭化銀である。特に好ましいのは
約2モル%から約10モル%までのヨウ化銀を含むヨウ臭
化銀もしくはヨウ塩臭化銀である。
【0082】写真乳剤中のハロゲン化銀粒子は、立方
体、八面体、十四面体のような規則的な結晶を有するも
の、球状、板状のような変則的な結晶形を有するもの、
双晶面などの結晶欠陥を有するもの、あるいはそれらの
複合形でもよい。
【0083】ハロゲン化銀の粒子サイズは、約 0.2μm
以下の微粒子でも粒子サイズが約10μmに至るまでの大
サイズ粒子でもよいが、1.0μm〜3.0μmが好ま
しい。多分散乳剤でも単分散乳剤(粒子サイズの変動係
数が25%以下)でも良いが、単分散乳剤が好まし。
【0084】本発明に使用できるハロゲン化銀写真乳剤
は、例えばリサーチ・ディスクロージャー(以下、RD
と略す)No.17643 (1978年12月), 22 〜23頁, “I. 乳
剤製造(Emulsion preparation and types)”、および
同No.18716 (1979年11月),648頁、同No.307105(1989年
11月),863 〜865 頁、およびグラフキデ著「写真の物理
と化学」,ポールモンテル社刊(P.Glafkides, Chimie
et Phisique Photographiques, Paul Montel, 1967) 、
ダフィン著「写真乳剤化学」,フォーカルプレス社刊
(G.F. Duffin, Photographic Emulsion Chemistry,Foc
al Press, 1966)、ゼリクマンら著「写真乳剤の製造と
塗布」、フォーカルプレス社刊(V. L. Zelikman, et a
l., Making and Coating Photographic Emulsion, Foca
l Press, 164) などに記載された方法を用いて調製する
ことができる。
【0085】US 3,574,628、同 3,655,394およびGB 1,4
13,748に記載された単分散乳剤も好ましい。
【0086】また、アスペクト比が5以上であるような
平板状粒子が特に好ましく本発明に使用できる。平板状
粒子は、ガトフ著、フォトグラフィック・サイエンス・
アンド・エンジニアリング(Gutoff, Photographic Sci
ence and Engineering)、第14巻 248〜 257頁(1970
年);US 4,434,226、同 4,414,310、同 4,433,048、同
4,439,520およびGB 2,112,157に記載の方法により簡単
に調製することができる。
【0087】結晶構造は一様なものでも、内部と外部と
が異質なハロゲン組成からなるものでもよく、層状構造
をなしていてもよい。エピタキシャル接合によって組成
の異なるハロゲン化銀が接合されていてもよく、例えば
ロダン銀、酸化鉛などのハロゲン化銀以外の化合物と接
合されていてもよい。また種々の結晶形の粒子の混合物
を用いてもよい。
【0088】表面ヨード含有量には特に規定がないが、
10mol%以下が好ましい。表面ヨード含有率はXPS
により下記の如く調べることができる。試料を1×10
torr以下の真空中で−115℃まで冷却し、プロー
ブX線としてMgKαをX線源電圧8kV、X線電流2
0mAで照射し、Ag3d5/2、Br3d、I3d5
/2電子について測定し、測定されたピークの積分強度
を感度因子で補正し、これらの強度比から表面のヨード
含有率を求める。
【0089】上記の乳剤は転位を有することが好まし
い。特に平板状粒子においてはフリンジに転位を有する
ことが好ましい。転位を導入する方法としては沃化アル
カリ等の水溶液を添加して高沃化銀層を形成する方法
や、AgI微粒子を添加する方法、特開平5−3234
87に記載の方法などを用いることができる。
【0090】上記の乳剤は潜像を主として表面に形成す
る表面潜像型でも、粒子内部に形成する内部潜像型でも
表面と内部のいずれにも潜像を有する型のいずれでもよ
い。内部潜像型のうち、特開昭 63-264740に記載のコア
/シェル型内部潜像型乳剤であってもよく、この調製方
法は特開昭 59-133542に記載されている。
【0091】ハロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成、化
学熟成および分光増感を行ったものを使用する。このよ
うな工程で使用される添加剤はRDNo.17643、同No.187
16および同No.307105 に記載されており、その該当箇所
を後掲の表にまとめた。
【0092】本発明において用いる感光材料には、感光
性ハロゲン化銀乳剤の粒子サイズ、粒子サイズ分布、ハ
ロゲン組成、粒子の形状、感度の少なくとも1つの特性
の異なる2種類以上の乳剤を、同一層中に混合して使用
することができる。
【0093】US 4,082,553に記載の粒子表面をかぶらせ
たハロゲン化銀粒子、US 4,626,498、特開昭 59-214852
に記載の粒子内部をかぶらせたハロゲン化銀粒子、コロ
イド銀を感光性ハロゲン化銀乳剤層および/または実質
的に非感光性の親水性コロイド層に適用することが好ま
しい。
【0094】本発明には、非感光性微粒子ハロゲン化銀
を使用することが好ましい。非感光性微粒子ハロゲン化
銀とは、色素画像を得るための像様露光時においては感
光せずに、その現像処理において実質的に現像されない
ハロゲン化銀微粒子であり、あらかじめカブラされてい
ないほうが好ましい。微粒子ハロゲン化銀は、臭化銀の
含有率が 0〜 100モル%であり、必要に応じて塩化銀お
よび/または沃化銀を含有してもよい。好ましくは沃化
銀を 0.5〜10モル%含有するものである。微粒子ハロゲ
ン化銀は、平均粒径(投影面積の円相当直径の平均値)
が0.01〜 0.5μm が好ましく、0.02〜 0.2μm がより好
ましい。
【0095】微粒子ハロゲン化銀は、通常の感光性ハロ
ゲン化銀と同様の方法で調製できる。ハロゲン化銀粒子
の表面は、光学的に増感される必要はなく、また分光増
感も不要である。ただし、これを塗布液に添加するのに
先立ち、あらかじめトリアゾール系、アザインデン系、
ベンゾチアゾリウム系、もしくはメルカプト系化合物ま
たは亜鉛化合物などの公知の安定剤を添加しておくこと
が好ましい。この微粒子ハロゲン化銀粒子含有層に、コ
ロイド銀を含有させることができる。
【0096】本発明において用いる感光材料の塗布銀量
は、8.0g/m以下が好ましい。
【0097】本発明に使用できる写真用添加剤もRDに
記載されており、下記の表に関連する記載箇所を示し
た。
【0098】 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1.化学増感剤 23頁 648 頁右欄 866頁 2.感度上昇剤 648頁右欄 3.分光増感剤、 23〜24頁 648 頁右欄 866 〜868 頁 強色増感剤 〜649 頁右欄 4.増 白 剤 24頁 647 頁右欄 868頁 5.光吸収剤、 25 〜26頁 649 頁右欄 873頁 フィルター 〜650 頁左欄 染料、紫外 線吸収剤 6.バインダー 26頁 651 頁左欄 873 〜874 頁 7.可塑剤、 27頁 650 頁右欄 876頁 潤滑剤 8.塗布助剤、 26 〜27頁 650 頁右欄 875 〜876 頁 表面活性剤 9.スタチツク 27頁 650 頁右欄 876 〜877 頁 防止剤 10.マツト剤 878 〜879 頁。
【0099】本発明で使用できる感光材料には種々の色
素形成カプラーを使用することができるが、以下のカプ
ラーが特に好ましい。
【0100】イエローカプラー: EP 502,424A の式(I),
(II)で表わされるカプラー; EP 513,496A の式(1),(2)
で表わされるカプラー (特に18頁のY-28); EP 568,037A
のクレーム1の式(I) で表わされるカプラー; US 5,06
6,576のカラム1の45〜55行の一般式(I) で表わされる
カプラー; 特開平4-274425の段落0008の一般式(I) で表
わされるカプラー; EP 498,381A1の40頁のクレーム1に
記載のカプラー(特に18頁のD-35); EP 447,969A1 の4
頁の式(Y) で表わされるカプラー(特に、Y-1(17頁),Y-
54(41 頁)); US 4,476,219のカラム7の36〜58行の式(I
I)〜(IV)で表わされるカプラー(特にII-17,19( カラム
17),II-24(カラム19))。
【0101】マゼンタカプラー; 特開平3-39737(L-57(1
1 頁右下),L-68(12 頁右下),L-77(13 頁右下); EP 456,
257 の[A-4]-63(134頁),[A-4]-73,-75(139頁); EP 486,
965のM-4,-6(26 頁),M-7(27頁); EP 571,959AのM-45(19
頁);特開平5-204106の(M-1)(6 頁);特開平4-362631の
段落0237のM-22。
【0102】シアンカプラー: 特開平4-204843のCX-1,
3,4,5,11,12,14,15(14 〜16頁); 特開平4-43345 のC-
7,10(35 頁),34,35(37頁),(I-1),(I-17)(42 〜43頁);
特開平6-67385 の請求項1の一般式(Ia)または(Ib)で表
わされるカプラー。
【0103】ポリマーカプラー: 特開平2-44345 のP-1,
P-5(11頁) 。
【0104】発色色素が適度な拡散性を有するカプラー
としては、US 4,366,237、GB 2,125,570、EP 96,873B、
DE 3,234,533に記載のものが好ましい。
【0105】発色色素の不要吸収を補正するためのカプ
ラーは、EP 456,257A1の5 頁に記載の式(CI),(CII),(CI
II),(CIV) で表わされるイエローカラードシアンカプラ
ー(特に84頁のYC-86)、該EPに記載のイエローカラード
マゼンタカプラーExM-7(202 頁)、 EX-1(249 頁) 、 EX
-7(251 頁) 、US 4,833,069に記載のマゼンタカラード
シアンカプラーCC-9 (カラム8)、CC-13(カラム10) 、US
4,837,136の(2)(カラム8)、WO92/11575のクレーム1の
式(A) で表わされる無色のマスキングカプラー(特に36
〜45頁の例示化合物)が好ましい。
【0106】現像主薬酸化体と反応して写真的に有用な
化合物残基を放出する化合物(カプラーを含む)として
は、以下のものが挙げられる。現像抑制剤放出化合物:
EP 378,236A1の11頁に記載の式(I),(II),(III),(IV) で
表わされる化合物(特にT-101(30頁),T-104(31頁),T-11
3(36頁),T-131(45頁),T-144(51頁),T-158(58頁)), EP43
6,938A2の 7頁に記載の式(I) で表わされる化合物(特
にD-49(51 頁))、EP 568,037A の式(1) で表わされる化
合物(特に(23)(11 頁))、EP 440,195A2の5 〜6 頁に記
載の式(I),(II),(III)で表わされる化合物(特に29頁の
I-(1) );漂白促進剤放出化合物:EP 310,125A2の5 頁
の式(I),(I')で表わされる化合物(特に1 頁の(60),(6
1)) 及び特開平6-59411 の請求項1の式(I) で表わされ
る化合物(特に(7)(7 頁); リガンド放出化合物:US
4,555,478のクレーム1に記載のLIG-X で表わされる化
合物(特にカラム12の21〜41行目の化合物) ;ロイコ色
素放出化合物:US 4,749,641のカラム3〜8の化合物1
〜6;蛍光色素放出化合物:US4,774,181のクレーム1のC
OUP-DYEで表わされる化合物(特にカラム7〜10の化合
物1〜11);現像促進剤又はカブラセ剤放出化合物:US
4,656,123のカラム3の式(1) 、(2) 、(3) で表わされ
る化合物(特にカラム25の(I-22)) 及びEP 450,637A2
の75頁36〜38行目のExZK-2; 離脱して初めて色素となる
基を放出する化合物: US 4,857,447のクレーム1の式
(I) で表わされる化合物(特にカラム25〜36のY-1 〜Y-
19) 。
【0107】カプラー以外の添加剤としては、以下のも
のが好ましい。
【0108】油溶性有機化合物の分散媒: 特開昭62-215
272 のP-3,5,16,19,25,30,42,49,54,55,66,81,85,86,93
(140〜144 頁); 油溶性有機化合物の含浸用ラテック
ス: US4,199,363に記載のラテックス; 現像主薬酸化体
スカベンジャー: US 4,978,606のカラム2の54〜62行の
式(I) で表わされる化合物(特にI-,(1),(2),(6),(12)
(カラム4〜5)、US 4,923,787のカラム2の5〜10行
の式(特に化合物1(カラム3); ステイン防止剤: EP
298321Aの4頁30〜33行の式(I) 〜(III),特にI-47,72,
III-1,27(24 〜48頁); 褪色防止剤: EP 298321AのA-6,
7,20,21,23,24,25,26,30,37,40,42,48,63,90,92,94,164
(69 〜118 頁), US5,122,444のカラム25〜38のII-1〜II
I-23, 特にIII-10, EP 471347Aの8 〜12頁のI-1 〜III-
4,特にII-2, US 5,139,931のカラム32〜40のA-1 〜48,
特にA-39,42; 発色増強剤または混色防止剤の使用量を
低減させる素材: EP 411324Aの5 〜24頁のI-1 〜II-15,
特にI-46; ホルマリンスカベンジャー: EP 477932Aの24
〜29頁のSCV-1 〜28, 特にSCV-8; 硬膜剤: 特開平1-21
4845の17頁のH-1,4,6,8,14, US 4,618,573のカラム13〜
23の式(VII) 〜(XII) で表わされる化合物(H-1〜54),特
開平2-214852の8頁右下の式(6) で表わされる化合物(H
-1〜76),特にH-14, US 3,325,287のクレーム1に記載の
化合物; 現像抑制剤プレカーサー: 特開昭62-168139 の
P-24,37,39(6〜7 頁); US 5,019,492 のクレーム1に記
載の化合物,特にカラム7の28,29; 防腐剤、防黴剤:
US 4,923,790のカラム3 〜15のI-1 〜III-43, 特にII-
1,9,10,18,III-25; 安定剤、かぶり防止剤: US 4,923,
793のカラム6 〜16のI-1 〜(14),特にI-1,60,(2),(13),
US 4,952,483 のカラム25〜32の化合物1〜65, 特に3
6:化学増感剤: トリフェニルホスフィン セレニド, 特
開平5-40324 の化合物50;染料: 特開平3-156450の15〜1
8頁のa-1 〜b-20, 特にa-1,12,18,27,35,36,b-5,27 〜2
9頁のV-1 〜23, 特にV-1, EP 445627A の33〜55頁のF-I
-1 〜F-II-43,特にF-I-11,F-II-8, EP 457153A の17〜2
8頁のIII-1 〜36, 特にIII-1,3, WO 88/04794の8〜26
のDye-1 〜124 の微結晶分散体, EP 319999Aの6〜11頁
の化合物1〜22, 特に化合物1, EP 519306A の式(1) な
いし(3) で表わされる化合物D-1 〜87(3〜28頁),US 4,2
68,622の式(I) で表わされる化合物1〜22 (カラム3〜
10), US 4,923,788 の式(I) で表わされる化合物(1) 〜
(31) (カラム2〜9); UV吸収剤: 特開昭46-3335 の式
(1) で表わされる化合物(18b) 〜(18r),101 〜427(6〜
9頁),EP 520938Aの式(I) で表わされる化合物(3) 〜(6
6)(10 〜44頁) 及び式(III) で表わされる化合物HBT-1
〜10(14 頁), EP 521823A の式(1) で表わされる化合物
(1) 〜(31) (カラム2〜9)。
【0109】本発明において用いる感光材料に使用でき
る適当な支持体は、例えば、前述のRD.No.17643 の28
頁、同No.18716の 647頁右欄から 648頁左欄、および同
No.307105 の 879頁に記載されている。
【0110】本発明において用いる感光材料は、支持体
に最も近い感光性ハロゲン化銀層からこの写真感光材料
の表面までの厚みが24μm以下であることが好まし
く、22μm 以下が更に好ましい。また膜膨潤速度T
1/2は30秒以下が好ましく、20秒以下がより好ましい。
1/2は、発色現像液で30℃、3 分15秒処理した時に到
達する最大膨潤膜厚の90%を飽和膜厚としたとき、膜厚
がその1/2 に到達するまでの時間と定義する。膜厚は、
25℃相対湿度55%調湿下(2日)で測定した膜厚を意
味し、T1/2は、エー・グリーン(A.Green)らのフォト
グラフィック・サイエンス・アンド・エンジニアリング
(Photogr.Sci.Eng.),19卷、2,124 〜129頁に記載の
型のスエロメーター(膨潤計)を使用することにより測
定できる。T 1/2は、バインダーとしてのゼラチンに硬
膜剤を加えること、あるいは塗布後の経時条件を変える
ことによって調整することができる。また、膨潤率は 1
50〜400 %が好ましい。膨潤率とは、さきに述べた条件
下での最大膨潤膜厚から、 式:(最大膨潤膜厚−膜
厚)/膜厚 により計算できる。
【0111】本発明において用いる感光材料は、乳剤層
を有する側の反対側に、乾燥膜厚の総和が2 μm 〜20μ
m の親水性コロイド層(バック層と称す)を設けること
が好ましい。このバック層には、前述の光吸収剤、フィ
ルター染料、紫外線吸収剤、スタチック防止剤、硬膜
剤、バインダー、可塑剤、潤滑剤、塗布助剤、表面活性
剤を含有させることが好ましい。このバック層の膨潤率
は150 〜500 %が好ましい。
【0112】本発明において用いる感光材料は、前述の
RD.No.17643 の28〜29頁、同No.18716の 651左欄〜右
欄、および同No.307105 の880 〜881 頁に記載された通
常の方法によって現像処理することができる。
【0113】次に、本発明に使用されるカラーネガフイ
ルム用の処理液について説明する。
【0114】本発明に使用される発色現像液には、特開
平4-121739の第9頁右上欄1行〜第11頁左下欄4行に記
載の化合物を使用することができる。特に迅速な処理を
行う場合の発色現像主薬としては、2−メチル−4−
〔N−エチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アミノ〕
アニリン、2−メチル−4−〔N−エチル−N−(3−
ヒドロキシプロピル)アミノ〕アニリン、2−メチル−
4−〔N−エチル−N−(4−ヒドロキシブチル)アミ
ノ〕アニリンが好ましい。
【0115】これらの発色現像主薬は発色現像液1リッ
トル(以下、リットルを「L」と表記する。)あたり0.0
1〜0.08モルの範囲で使用することが好ましく、特には
0.015〜0.06モル、更には0.02〜0.05モルの範囲で使用
することが好ましい。また発色現像液の補充液には、こ
の濃度の 1.1〜3倍の発色現像主薬を含有させておくこ
とが好ましく、特に 1.3〜 2.5倍を含有させておくこと
が好ましい。
【0116】発色現像液の保恒剤としては、ヒドロキシ
ルアミンが広範に使用できるが、より高い保恒性が必要
な場合は、アルキル基やヒドロキシアルキル基、スルホ
アルキル基、カルボキシアルキル基などの置換基を有す
るヒドロキシルアミン誘導体が好ましく、具体的には
N,N−ジ(スルホエチル)ヒドロキルアミン、モノメ
チルヒドロキシルアミン、ジメチルヒドロキシルアミ
ン、モノエチルヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキ
ルアミン、N,N−ジ(カルボキシエチル)ヒドロキル
アミンが好ましい。上記の中でも、特にN,N−ジ(ス
ルホエチル)ヒドロキルアミンが好ましい。これらはヒ
ドロキシルアミンと併用してもよいが、好ましくはヒド
ロキシルアミンの代わりに、1種または2種以上使用す
ることが好ましい。
【0117】保恒剤は1Lあたり0.02〜 0.2モルの範囲
で使用することが好ましく、特に0.03〜0.15モル、更に
は0.04〜 0.1モルの範囲で使用することが好ましい。ま
た補充液においては、発色現像主薬の場合と同様に、母
液(処理タンク液)の 1.1〜3倍の濃度で保恒剤を含有
させておくことが好ましい。
【0118】発色現像液には、発色現像主薬の酸化物の
タ−ル化防止剤として亜硫酸塩が使用される。亜硫酸塩
は1Lあたり0.01〜0.05モルの範囲で使用するのが好ま
しく、特には0.02〜0.04モルの範囲が好ましい。補充液
においては、これらの 1.1〜3倍の濃度で使用すること
が好ましい。
【0119】また、発色現像液のpHは 9.8〜 11.0 の範
囲が好ましいが、特には10.0〜10.5が好ましく、また補
充液においては、これらの値から 0.1〜 1.0の範囲で高
い値に設定しておくことが好ましい。このようなpHを安
定して維持するには、炭酸塩、リン酸塩、スルホサリチ
ル酸塩、ホウ酸塩などの公知の緩衝剤が使用される。
【0120】発色現像液の補充量は、感光材料1 m
たり80〜1300ミリリットル(以下、ミリリットルを「m
L」と表記する。)が好ましいが、環境汚濁負荷の低減
の観点から、より少ない方が好ましく、具体的には80〜
600mL、更には80〜 400mLが好ましい。
【0121】発色現像液中の臭化物イオン濃度は、通
常、1Lあたり0.01〜0.06モルであるが、感度を保持し
つつカブリを抑制してディスクリミネーションを向上さ
せ、かつ、粒状性を良化させる目的からは、1Lあたり
0.015〜0.03モルに設定することが好ましい。臭化物イ
オン濃度をこのような範囲に設定する場合に、補充液に
は下記の式で算出した臭化物イオンを含有させればよ
い。ただし、Cが負になる時は、補充液には臭化物イオ
ンを含有させないことが好ましい。
【0122】C=A−W/V C:発色現像補充液中の臭化物イオン濃度(モル/L) A:目標とする発色現像液中の臭化物イオン濃度(モル
/L) W:1 mの感光材料を発色現像した場合に、感光材料
から発色現像液に溶出する臭化物イオンの量(モル) V:1 mの感光材料に対する発色現像補充液の補充量
(L)。
【0123】また、補充量を低減した場合や、高い臭化
物イオン濃度に設定した場合、感度を高める方法とし
て、1−フェニル−3−ピラゾリドンや1−フェニル−
2−メチル−2−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン
に代表されるピラゾリドン類や3,6−ジチア−1,8
−オクタンジオールに代表されるチオエーテル化合物な
どの現像促進剤を使用することも好ましい。
【0124】本発明における漂白能を有する処理液に
は、特開平4-125558の第4頁左下欄16行〜第7頁左下欄
6行に記載された化合物や処理条件を適用することがで
きる。
【0125】漂白剤は酸化還元電位が 150mV以上のもの
が好ましいが、その具体例としては特開平5-72694 、同
5-173312に記載のものが好ましく、特に1,3−ジアミ
ノプロパン四酢酸、特開平5-173312号第7頁の具体例1
の化合物の第二鉄錯塩が好ましい。
【0126】また、漂白剤の生分解性を向上させるに
は、特開平4-251845、同4-268552、EP588,289、同 591,
934、特開平6-208213に記載の化合物第二鉄錯塩を漂白
剤として使用することが好ましい。これらの漂白剤の濃
度は、漂白能を有する液1リットルあたり0.05〜 0.3モルが
好ましく、特に環境への排出量を低減する目的から、0.
1 モル〜0.15モルで設計することが好ましい。また、漂
白能を有する液が漂白液の場合は、1Lあたり 0.2モル
〜1モルの臭化物を含有させることが好ましく、特に
0.3〜 0.8モルを含有させることが好ましい。
【0127】漂白能を有する液の補充液には、基本的に
以下の式で算出される各成分の濃度を含有させる。これ
により、母液中の濃度を一定に維持することができる。
【0128】 CR =CT ×(V1 +V2 )/V1 +CP CR :補充液中の成分の濃度 CT :母液(処理タンク液)中の成分の濃度 CP :処理中に消費された成分の濃度 V1 :1 mの感光材料に対する漂白能を有する補充
液の補充量(mL) V2 :1 mの感光材料による前浴からの持ち込み量
(mL)。
【0129】その他、漂白液にはpH緩衝剤を含有させる
ことが好ましく、特にコハク酸、マレイン酸、マロン
酸、グルタル酸、アジピン酸など、臭気の少ないジカル
ボン酸を含有させることが好ましい。また、特開昭53-9
5630、RDNo.17129、US 3,893,858に記載の公知の漂白
促進剤を使用することも好ましい。
【0130】漂白液には、感光材料1 mあたり50〜10
00mLの漂白補充液を補充することが好ましく、特には80
〜 500mL、さらには 100〜 300mLの補充をすることが好
ましい。さらに漂白液にはエアレーションを行なうこと
が好ましい。
【0131】定着能を有する処理液については、特開平
4-125558の第7頁左下欄10行〜第8頁右下欄19行に記載
の化合物や処理条件を適用することができる。
【0132】特に、定着速度と保恒性を向上させるため
に、特開平6-301169の一般式(I)と(II)で表される
化合物を、単独あるいは併用して定着能を有する処理液
に含有させることが好ましい。またp−トルエンスルフ
ィン酸塩をはじめ、特開平1-224762に記載のスルフィン
酸を使用することも、保恒性の向上の上で好ましい。
【0133】漂白能を有する液や定着能を有する液に
は、脱銀性の向上の観点からカチオンとしてアンモニウ
ムを用いることが好ましいが、環境汚染低減の目的から
は、アンモニウムを減少或いはゼロにする方が好まし
い。
【0134】漂白、漂白定着、定着工程においては、特
開平1-309059に記載のジェット撹拌を行なうことが特に
好ましい。
【0135】漂白定着また定着工程における補充液の補
充量は、感光材料1 mあたり 100〜1000mLであり、好
ましくは 150〜 700mL、特に好ましくは 200〜 600mLで
ある。
【0136】漂白定着や定着工程には、各種の銀回収装
置をインラインやオフラインで設置して銀を回収するこ
とが好ましい。インラインで設置することにより、液中
の銀濃度を低減して処理できる結果、補充量を減少させ
ることができる。また、オフラインで銀回収して残液を
補充液として再利用することも好ましい。
【0137】漂白定着工程や定着工程は複数の処理タン
クで構成することができ、各タンクはカスケード配管し
て多段向流方式にすることが好ましい。現像機の大きさ
とのバランスから、一般には2タンクカスケード構成が
効率的であり、前段のタンクと後段のタンクにおける処
理時間の比は、 0.5:1〜1:0.5 の範囲にすることが
好ましく、特には 0.8:1〜1:0.8 の範囲が好まし
い。
【0138】漂白定着液や定着液には、保恒性の向上の
観点から金属錯体になっていない遊離のキレート剤を存
在させることが好ましいが、これらのキレート剤として
は、漂白液に関して記載した生分解性キレート剤を使用
することが好ましい。
【0139】水洗及び安定化工程に関しては、上記の特
開平4-125558、第12頁右下欄6行〜第13頁右下欄第16行
に記載の内容を好ましく適用することができる。特に、
安定液にはホルムアルデヒドに代わってEP 504,609、同
519,190に記載のアゾリルメチルアミン類や特開平4-36
2943に記載のN−メチロールアゾール類を使用すること
や、マゼンタカプラーを二当量化してホルムアルデヒド
などの画像安定化剤を含まない界面活性剤の液にするこ
とが、作業環境の保全の観点から好ましい。
【0140】また、感光材料に塗布された磁気記録層へ
のゴミの付着を軽減するには、特開平6-289559号に記載
の安定液が好ましく使用できる。
【0141】水洗および安定液の補充量は、感光材料1
mあたり80〜1000mLが好ましく、特には 100〜 500m
L、さらには 150〜 300mLが、水洗または安定化機能の
確保と環境保全のための廃液減少の両面から好ましい範
囲である。このような補充量で行なう処理においては、
バクテリアや黴の繁殖防止のために、チアベンダゾー
ル、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3オン、5−クロ
ロ−2−メチルイソチアゾリン−3−オンのような公知
の防黴剤やゲンタマイシンのような抗生物質、イオン交
換樹脂等によって脱イオン処理した水を用いることが好
ましい。脱イオン水と防菌剤や抗生物質は、併用するこ
とがより効果的である。
【0142】また、水洗または安定液タンク内の液は、
特開平3-46652 、同3-53246 、同-355542 、同3-12144
8、同3-126030に記載の逆浸透膜処理を行なって補充量
を減少させることも好ましく、この場合の逆浸透膜は、
低圧逆浸透膜であることが好ましい。
【0143】本発明における処理においては、発明協会
公開技報、公技番号94-4992 に開示された処理液の蒸発
補正を実施することが特に好ましい。特に第2頁の(式
−1)に基づいて、現像機設置環境の温度及び湿度情報
を用いて補正する方法が好ましい。蒸発補正に使用する
水は、水洗の補充タンクから採取することが好ましく、
その場合は水洗補充水として脱イオン水を用いることが
好ましい。
【0144】本発明に用いられる処理剤としては、上記
公開技報の第3頁右欄15行から第4頁左欄32行に記載の
ものが好ましい。また、これに用いる現像機としては、
第3頁右欄の第22行から28行に記載のフイルムプロセサ
ーが好ましい。
【0145】本発明を実施するに好ましい処理剤、自動
現像機、蒸発補正方式の具体例については、上記の公開
技報の第5頁右欄11行から第7頁右欄最終行までに記載
されている。
【0146】本発明に使用される処理剤の供給形態は、
使用液状態の濃度または濃縮された形の液剤、あるいは
顆粒、粉末、錠剤、ペースト状、乳液など、いかなる形
態でもよい。このような処理剤の例として、特開昭63-1
7453には低酸素透過性の容器に収納した液剤、特開平4-
19655 、同4-230748には真空包装した粉末あるいは顆
粒、同4-221951には水溶性ポリマーを含有させた顆粒、
特開昭51-61837、特開平6-102628には錠剤、特表昭57-5
00485 にはペースト状の処理剤が開示されており、いず
れも好ましく使用できるが、使用時の簡便性の面から、
予め使用状態の濃度で調製してある液体を使用すること
が好ましい。
【0147】これらの処理剤を収納する容器には、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニール、ポリエ
チレンテレフタレート、ナイロンなどが、単独あるいは
複合材料として使用される。これらは要求される酸素透
過性のレベルに合わせて選択される。発色現像液などの
酸化されやすい液に対しては、低酸素透過性の素材が好
ましく、具体的にはポリエチレンテレフタレートやポリ
エチレンとナイロンの複合材料が好ましい。これらの材
料は 500〜1500μmの厚さで、容器に使用され、酸素透
過性を20mL/m・24hrs ・atm 以下にすることが好まし
い。
【0148】次に、本発明に用いられる磁気記録層につ
いて説明する。
【0149】本発明に用いられる磁気記録層とは、磁性
体粒子をバインダー中に分散した水性もしくは有機溶媒
系塗布液を支持体上に塗設したものである。
【0150】本発明で用いられる磁性体粒子は、γFe
Oなどの強磁性酸化鉄、Co被着γFeO、Co被着マグ
ネタイト、、Co含有マグネタイト、強磁性二酸化クロ
ム、強磁性金属、強磁性合金、六方晶系のBaフェライ
ト、Srフェライト、Pbフェライト、Caフェライトなどを
使用できる。Co被着γFeOなどのCo被着強磁性酸化
鉄が好ましい。形状としては針状、米粒状、球状、立方
体状、板状等いずれでもよい。比表面積では SBETで
20 m/g以上が好ましく、30 m2/g以上が特に好まし
い。
【0151】強磁性体の飽和磁化(σs)は、好ましくは
3.0×104〜 3.0×105A/m であり、特に好ましくは4.0
×104〜2.5 ×105A/m である。強磁性体粒子を、シリカ
および/またはアルミナや有機素材による表面処理を施
してもよい。さらに、磁性体粒子は特開平6-161032号に
記載された如くその表面にシランカップリング剤又はチ
タンカップリング剤で処理されてもよい。又特開平4-25
9911号、同5-81652号に記載の表面に無機、有機物を被
覆した磁性体粒子も使用できる。
【0152】磁性体粒子に用いられるバインダーは、特
開平4-219569に記載の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、放
射線硬化性樹脂、反応型樹脂、酸、アルカリ又は生分解
性ポリマー、天然物重合体(セルロース誘導体,糖誘導
体など)およびそれらの混合物を使用することができ
る。上記の樹脂のTgは -40℃〜 300℃、重量平均分子量
は 0.2万〜 100万である。例えばビニル系共重合体、セ
ルロースジアセテート、セルローストリアセテート、セ
ルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテ
ートブチレート、セルローストリプロピオネートなどの
セルロース誘導体、アクリル樹脂、ポリビニルアセター
ル樹脂を挙げることができ、ゼラチンも好ましい。特に
セルロースジ(トリ)アセテートが好ましい。バインダ
ーは、エポキシ系、アジリジン系、イソシアネート系の
架橋剤を添加して硬化処理することができる。イソシア
ネート系の架橋剤としては、トリレンジイソシアネー
ト、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシア
ネート、などのイソシアネート類、これらのイソシアネ
ート類とポリアルコールとの反応生成物(例えば、トリ
レンジイソシアナート3molとトリメチロールプロパン1m
olの反応生成物)、及びこれらのイソシアネート類の縮
合により生成したポリイソシアネートなどがあげられ、
例えば特開平6-59357 に記載されている。
【0153】前述の磁性体を上記バインダ−中に分散す
る方法は、特開平6-35092 に記載されている方法のよう
に、ニーダー、ピン型ミル、アニュラー型ミルなどが好
ましく併用も好ましい。特開平5-088283に記載の分散剤
や、その他の公知の分散剤が使用できる。磁気記録層の
厚みは 0.1μm〜10μm、好ましくは 0.2μm〜 5μ
m、より好ましくは 0.3μm〜 3μmである。磁性体粒
子とバインダーの重量比は好ましくは 0.5:100〜60:100
からなり、より好ましくは1:100 〜30:100である。磁性
体粒子の塗布量は 0.005〜3g/m2、好ましくは0.01〜2g/
m2、さらに好ましくは0.02〜 0.5 g/m2である。磁気記
録層の透過イエロー濃度は、0.01〜0.50が好ましく、0.
03〜0.20がより好ましく、0.04〜0.15が特に好ましい。
磁気記録層は、写真用支持体の裏面に塗布又は印刷によ
って全面またはストライプ状に設けることができる。磁
気記録層を塗布する方法としてはエアードクター、ブレ
ード、エアナイフ、スクイズ、含浸、リバースロール、
トランスファーロール、グラビヤ、キス、キャスト、ス
プレイ、ディップ、バー、エクストリュージョン等が利
用でき、特開平5-341436等に記載の塗布液が好ましい。
【0154】磁気記録層に、潤滑性向上、カール調節、
帯電防止、接着防止、ヘッド研磨などの機能を合せ持た
せてもよいし、別の機能性層を設けて、これらの機能を
付与させてもよく、粒子の少なくとも1種以上がモース
硬度が5以上の非球形無機粒子の研磨剤が好ましい。非
球形無機粒子の組成としては、酸化アルミニウム、酸化
クロム、二酸化珪素、二酸化チタン、シリコンカーバイ
ト等の酸化物、炭化珪素、炭化チタン等の炭化物、ダイ
アモンド等の微粉末が好ましい。これらの研磨剤は、そ
の表面をシランカップリング剤又はチタンカップリング
剤で処理されてもよい。これらの粒子は磁気記録層に添
加してもよく、また磁気記録層上にオーバーコート(例
えば保護層,潤滑剤層など)しても良い。この時使用す
るバインダーは前述のものが使用でき、好ましくは磁気
記録層のバインダーと同じものがよい。磁気記録層を有
する感材については、US 5,336,589、同 5,250,404、同
5,229,259、同 5,215,874、EP 466,130に記載されてい
る。
【0155】次に本発明に好ましく用いられるポリエス
テル支持体について記すが、後述する感材、処理、カー
トリッジ及び実施例なども含め詳細については、公開技
報、公技番号94-6023(発明協会;1994.3.15.)に記載され
ている。本発明に用いられるポリエステルはジオールと
芳香族ジカルボン酸を必須成分として形成され、芳香族
ジカルボン酸として2,6−、1,5−、1,4−、及
び2,7−ナフタレンジカルボン酸、テレフタル酸、イ
ソフタル酸、フタル酸、ジオールとしてジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、シクロヘキサンジメ
タノール、ビスフェノールA、ビスフェノールが挙げら
れる。この重合ポリマーとしては、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリエチレンナフタレート、ポリシクロヘキ
サンジメタノールテレフタレート等のホモポリマーを挙
げることができる。特に好ましいのは2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸を50モル%〜 100モル%含むポリエステ
ルである。中でも特に好ましいのはポリエチレン−2,
6−ナフタレートである。平均分子量の範囲は約 5,000
ないし 200,000である。本発明において、ポリエステル
のTgは50℃以上であり、さらに90℃以上が好ましい。
【0156】次に、ポリエステル支持体は、巻き癖をつ
きにくくするために熱処理温度は40℃以上Tg未満、よ
り好ましくはTg−20℃以上Tg未満で熱処理を行う。
熱処理はこの温度範囲内の一定温度で実施してもよく、
冷却しながら熱処理してもよい。この熱処理時間は、
0.1時間以上1500時間以下、さらに好ましくは 0.5時間
以上 200時間以下である。支持体の熱処理は、ロ−ル状
で実施してもよく、またウェブ状で搬送しながら実施し
てもよい。表面に凹凸を付与し(例えば SnO2やSb2O5
の導電性無機微粒子を塗布する)、面状改良を図っても
よい。又端部にロ−レットを付与し端部のみ少し高くす
ることで巻芯部の切り口写りを防止するなどの工夫を行
うことが望ましい。これらの熱処理は支持体製膜後、表
面処理後、バック層塗布後(帯電防止剤、滑り剤等)、
下塗り塗布後のどこの段階で実施してもよい。好ましい
のは帯電防止剤塗布後である。
【0157】このポリエステルには紫外線吸収剤を練り
込んでも良い。又ライトパイピング防止のため、三菱化
成製のDiaresin、日本化薬製のKayaset 等ポリエステル
用として市販されている染料または顔料を練り込むこと
により目的を達成することが可能である。
【0158】次に、本発明では支持体と感材構成層を接
着させるために、表面処理することが好ましい。薬品処
理、機械的処理、コロナ放電処理、火焔処理、紫外線処
理、高周波処理、グロー放電処理、活性プラズマ処理、
レーザー処理、混酸処理、オゾン酸化処理、などの表面
活性化処理が挙げられる。表面処理の中でも好ましいの
は、紫外線照射処理、火焔処理、コロナ処理、グロー処
理である。
【0159】次に、下塗法について述べると、単層でも
よく2層以上でもよい。下塗層用バインダーとしては、
塩化ビニル、塩化ビニリデン、ブタジエン、メタクリル
酸、アクリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸などの中
から選ばれた単量体を出発原料とする共重合体を始めと
して、ポリエチレンイミン、エポキシ樹脂、グラフト化
ゼラチン、ニトロセルロース、ゼラチンが挙げられる。
支持体を膨潤させる化合物としてレゾルシンとp−クロ
ルフェノールがある。下塗層にはゼラチン硬化剤として
はクロム塩(クロム明ばんなど)、アルデヒド類(ホル
ムアルデヒド、グルタールアルデヒドなど)、イソシア
ネート類、活性ハロゲン化合物(2,4−ジクロロ−6
−ヒドロキシ−S−トリアジンなど)、エピクロルヒド
リン樹脂、活性ビニルスルホン化合物などを挙げること
ができる。 SiO2、 TiO2、無機物微粒子又はポリメチル
メタクリレート共重合体微粒子(0.01〜10μm)をマッ
ト剤として含有させてもよい。
【0160】また、本発明においては、帯電防止剤が好
ましく用いられる。それらの帯電防止剤としては、カル
ボン酸及びカルボン酸塩、スルホン酸塩を含む高分子、
カチオン性高分子、イオン性界面活性剤化合物を挙げる
ことができる。
【0161】帯電防止剤として最も好ましいものは、 Z
nO、 TiO2、 SnO2、Al2O3、In2O3、SiO2、 MgO、 BaO、
MoO3、 V2O5の中から選ばれた少くとも1種の体積抵抗
率が107Ω・cm以下、より好ましくは105Ω・cm以下であ
る粒子サイズ 0.001〜 1.0μm結晶性の金属酸化物ある
いはこれらの複合酸化物(Sb,P,B,In,S,Si,C など)の微
粒子、更にはゾル状の金属酸化物あるいはこれらの複合
酸化物の微粒子である。
【0162】感材への含有量としては、 5〜500 mg/m2
が好ましく特に好ましくは10〜350 mg/m2である。導電
性の結晶性酸化物又はその複合酸化物とバインダーの量
の比は1/300 〜 100/1が好ましく、より好ましくは 1/1
00〜 100/5である。
【0163】本発明において用いる感材には滑り性があ
る事が好ましい。滑り剤含有層は感光層面、バック面と
もに用いることが好ましい。好ましい滑り性としては動
摩擦係数で0.25以下0.01以上である。この時の測定は直
径 5mmのステンレス球に対し、 60cm/分で搬送した時の
値を表す(25℃、60%RH)。この評価において相手材と
して感光層面に置き換えてももほぼ同レベルの値とな
る。
【0164】本発明に使用可能な滑り剤としては、ポリ
オルガノシロキサン、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸金
属塩、高級脂肪酸と高級アルコールのエステル等であ
り、ポリオルガノシロキサンとしては、ポリジメチルシ
ロキサン、ポリジエチルシロキサン、ポリスチリルメチ
ルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン等を用い
ることができる。添加層としては乳剤層の最外層やバッ
ク層が好ましい。特にポリジメチルシロキサンや長鎖ア
ルキル基を有するエステルが好ましい。
【0165】本発明において用いる感材にはマット剤が
有る事が好ましい。マット剤としては乳剤面、バック面
とどちらでもよいが、乳剤側の最外層に添加するのが特
に好ましい。マット剤は処理液可溶性でも処理液不溶性
でもよく、好ましくは両者を併用することである。例え
ばポリメチルメタクリレート、ポリ(メチルメタクリレ
ート/メタクリル酸= 9/1又は5/5(モル比))、ポリスチ
レン粒子などが好ましい。粒径としては 0.8〜10μmが
好ましく、その粒径分布も狭いほうが好ましく、平均粒
径の0.9 〜 1.1倍の間に全粒子数の90%以上が含有され
ることが好ましい。また、マット性を高めるために 0.8
μm以下の微粒子を同時に添加することも好ましく例え
ばポリメチルメタクリレート(0.2μm)、ポリ(メチル
メタクリレート/メタクリル酸= 9/1(モル比)、 0.3
μm))、ポリスチレン粒子(0.25μm)、コロイダルシ
リカ(0.03μm)が挙げられる。
【0166】次に、本発明で用いられるフィルムパトロ
ーネについて記載する。本発明で使用されるパトローネ
の主材料は金属でも合成プラスチックでもよい。
【0167】好ましいプラスチック材料はポリスチレ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフェニルエー
テルなどである。更に本発明において用いるパトローネ
は、各種の帯電防止剤を含有してもよくカーボンブラッ
ク、金属酸化物粒子、ノニオン、アニオン、カチオン及
びベタイン系界面活性剤又はポリマー等を好ましく用い
ることが出来る。これらの帯電防止されたパトローネは
特開平1-312537、同1-312538に記載されている。特に25
℃、25%RHでの抵抗が1012Ω以下が好ましい。通常プラ
スチックパトローネは、遮光性を付与するためにカーボ
ンブラックや顔料などを練り込んだプラスチックを使っ
て製作される。パトローネのサイズは現在135サイズの
ままでもよいし、カメラの小型化には、現在の 135サイ
ズの25mmのカートリッジの径を22mm以下とすることも有
効である。パトローネのケースの容積は、30cm3以下好
ましくは 25cm3以下とすることが好ましい。パトローネ
およびパトローネケースに使用されるプラスチックの重
量は5g〜15g が好ましい。
【0168】更に本発明で用いられる、スプールを回転
してフイルムを送り出すパトローネでもよい。またフイ
ルム先端がパトローネ本体内に収納され、スプール軸を
フイルム送り出し方向に回転させることによってフイル
ム先端をパトローネのポート部から外部に送り出す構造
でもよい。これらはUS 4,834,306、同 5,226,613に開示
されている。本発明に用いられる写真フイルムは現像前
のいわゆる生フイルムでもよいし、現像処理された写真
フイルムでもよい。又、生フイルムと現像済みの写真フ
ィルムが同じ新パトローネに収納されていてもよいし、
異なるパトローネでもよい。
【0169】これらにより撮影されたフイルムは、ミニ
ラボシステムでは次のような工程を経てプリントされ
る。
【0170】(1) 受付(露光済みカートリッジフイルム
をお客様からお預かり) (2) デタッチ工程(カートリッジから、フイルムを現像
工程用の中間カートリッジに移す) (3) フイルム現像 (4) リアタッチ工程(現像済みのネガフイルムを、もと
のカートリッジに戻す) (5) プリント(C/H/P 3タイプのプリントとインデック
スプリントをカラーペーパー〔好ましくは富士フイルム
製SUPER FA8 〕に連続自動プリント) (6) 照合・出荷(カートリッジとインデックスプリント
をIDナンバーで照合し、プリントとともに出荷)。
【0171】これらのシステムとしては、富士フイルム
ミニラボチャンピオンスーパーFA-298/FA-278/FA-258/F
A-238 及び富士フイルムデジタルラボシステム フロン
ティアが好ましい。ミニラボチャンピオンのフイルムプ
ロセサーとしてはFP922AL/FP562B/FP562B,AL/FP362B/FP
362B,AL が挙げられ、推奨処理薬品はフジカラージャス
トイットCN-16L及びCN-16Qである。プリンタープロセサ
ーとしては、PP3008AR/PP3008A/PP1828AR/PP1828A/PP12
58AR/PP1258A/PP728AR/PP728A が挙げられ、推奨処理薬
品はフジカラージャストイットCP-47L及びCP-40FAII で
ある。フロンティアシステムでは、スキャナー&イメー
ジプロセサー SP-1000及びレーザープリンター&ペーパ
ープロセサー LP-1000P もしくはレーザープリンター L
P-1000Wが用いられる。デタッチ工程で用いるデタッチ
ャー、リアタッチ工程で用いるリアタッチャーは、それ
ぞれ富士フイルムのDT200/DT100 及びAT200/AT100 が好
ましい。
【0172】APシステムは、富士フイルムのデジタルイ
メージワークステーションAladdin1000を中心とするフ
ォトジョイシステムにより楽しむこともできる。例え
ば、Aladdin 1000に現像済みAPシステムカートリッジフ
イルムを直接装填したり、ネガフイルム、ポジフイル
ム、プリントの画像情報を、35mmフイルムスキャナーFE
-550やフラットヘッドスキャナーPE-550を用いて入力
し、得られたデジタル画像データを容易に加工・編集す
ることができる。そのデータは、光定着型感熱カラープ
リント方式によるデジタルカラープリンターNC-550ALや
レーザー露光熱現像転写方式のピクトログラフィー3000
によって、又はフイルムレコーダーを通して既存のラボ
機器によりプリントとして出力することができる。ま
た、Aladdin 1000は、デジタル情報を直接フロッピーデ
ィスクやZip ディスクに、もしくはCDライターを介して
CD-Rに出力することもできる。
【0173】一方、家庭では、現像済みAPシステムカー
トリッジフイルムを富士フイルム製フォトプレイヤーAP
-1に装填するだけでTVで写真を楽しむことができるし、
富士フイルム製フォトスキャナーAS-1に装填すれば、パ
ソコンに画像情報を高速で連続的に取り込むこともでき
る。また、フイルム、プリント又は立体物をパソコンに
入力するには、富士フイルム製フォトビジョンFV-10/FV
-5が利用できる。更に、フロッピーディスク、Zip ディ
スク、CD-Rもしくはハードディスクに記録された画像情
報は、富士フイルムのアプリケーションソフトフォトフ
ァクトリーを用いてパソコン上で様々に加工して楽しむ
ことができる。パソコンから高画質なプリントを出力す
るには、光定着型感熱カラープリント方式の富士フイル
ム製デジタルカラープリンターNC-2/NC-2Dが好適であ
る。
【0174】現像済みのAPシステムカートリッジフイル
ムを収納するには、フジカラーポケットアルバムAP-5ポ
ップL 、AP-1ポップL 、 AP-1 ポップKG又はカートリッ
ジファイル16が好ましい。
【0175】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。但し、本発明
はこの実施例に限定されるものではない。
【0176】<実施例1>実施例1における室内用レン
ズ付きフイルムユニットAの仕様を表1に示す。尚シス
テム感度は2log2(A)+log2(1/T)-log2(0.3×S)で表され
る値である。
【0177】
【表1】
【0178】レンズ付きユニットAの写真フィルム26
bには、米国特許第5,597,682号の実施例1に
おける試料104に使用されている支持体、すなわち、
該明細書第21欄第51行目〜第23欄第29行目に記
載の方法によって下引き層、磁気記録層及びバック層を
設け、熱処理されたPEN支持体上に下記組成の各層を
重層塗布して作成した試料101を使用した。
【0179】(感光層組成)各層に使用する素材の主な
ものは下記のように分類されている; ExC:シアンカプラー UV :紫外線吸収剤 ExM:マゼンタカプラー HBS:高沸点有機溶剤 ExY:イエローカプラー H :ゼラチン硬化剤 ExS:増感色素 各成分に対応する数字は、g/m2単位で表した塗布量
を示し、ハロゲン化銀については、銀換算の塗布量を示
す。ただし増感色素については、同一層のハロゲン化銀
1モルに対する塗布量をモル単位で示す。
【0180】 (試料101) 第1層(第1ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 銀 0.17 沃臭化銀乳剤Q 銀 0.02 ゼラチン 1.01 ExC−1 0.003 ExC−3 0.003 Cpd−2 0.002 HBS−1 0.005 HBS−2 0.003。
【0181】 第2層(第2ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 銀 0.073 ゼラチン 0.507 ExM−1 0.060 ExF−1 3.0×10-3 HBS−1 0.094 固体分散染料 ExF−2 0.025 固体分散染料 ExF−3 0.025。
【0182】 第3層(中間層) 沃臭化銀乳剤P 0.030 ExC−2 0.032 ポリエチルアクリレートラテックス 0.095 ゼラチン 0.314。
【0183】 第4層(低感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤A 銀 0.356 ExS−1 6.5×10-4 ExS−2 1.2×10-5 ExS−3 2.9×10-4 ExC−1 0.159 ExC−3 0.030 ExC−4 0.092 ExC−5 0.021 ExC−6 0.004 ExC−9 0.030 Cpd−2 0.028 Cpd−4 0.028 HBS−1 0.19 ゼラチン 0.85。
【0184】 第5層(中感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤B 銀 0.31 沃臭化銀乳剤C 銀 0.60 ExS−1 6.0×10-4 ExS−2 1.5×10-5 ExS−3 3.0×10-4 ExC−1 0.18 ExC−2 0.030 ExC−3 0.020 ExC−4 0.20 ExC−5 0.026 ExC−6 0.007 ExC−9 0.020 Cpd−2 0.040 Cpd−4 0.035 HBS−1 0.20 ゼラチン 1.38。
【0185】 第6層(高感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤D 銀 1.60 ExS−1 4.7×10-4 ExS−2 1.5×10-5 ExS−3 2.8×10-4 ExC−1 0.25 ExC−3 0.05 ExC−6 0.039 ExC−7 0.015 ExC−9 0.06 ExY−5 0.010 Cpd−2 0.056 Cpd−4 0.087 HBS−1 0.35 HBS−2 0.22 ゼラチン 2.82。
【0186】 第7層(中間層) Cpd−1 0.092 固体分散染料ExF−4 0.040 HBS−1 0.060 ポリエチルアクリレートラテックス 0.93 ゼラチン 1.084。
【0187】 第8層(赤感層へ重層効果を与える層) 沃臭化銀乳剤E 銀 0.560 ExS−6 1.7×10-4 ExS−10 4.6×10-4 Cpd−4 0.030 ExC−10 0.31 ExM−2 0.106 ExM−3 0.038 HBS−1 0.095 HBS−3 0.004 ゼラチン 0.68。
【0188】 第9層(低感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤F 銀 0.45 沃臭化銀乳剤G 銀 0.31 沃臭化銀乳剤H 銀 0.39 ExS−4 3.4×10-5 ExS−5 1.5×10-4 ExS−6 4.9×10-4 ExS−7 8.7×10-5 ExS−8 3.9×10-4 ExM−2 0.40 ExM−3 0.055 HBS−1 0.30 HBS−3 0.02 HSB−4 0.29 ゼラチン 1.49。
【0189】 第10層(中感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤I 銀 0.50 ExS−4 6.3×10-5 ExS−7 1.9×10-4 ExS−8 6.9×10-4 ExC−6 0.011 ExC−10 0.004 ExM−2 0.031 ExM−3 0.029 ExY−1 0.003 ExM−4 0.030 HBS−1 0.069 HBS−3 3.1×10-3 ゼラチン 0.48。
【0190】 第11層(高感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤I 銀 0.19 沃臭化銀乳剤J 銀 0.80 ExS−4 9.1×10-5 ExS−7 1.1×10-4 ExS−8 7.2×10-4 ExS−9 1.1×10-5 ExS−13 2.1×10-4 ExS−14 1.1×10-4 ExC−6 0.006 ExC−10 0.002 ExM−1 0.019 ExM−3 0.039 ExM−4 0.023 ExM−5 0.004 ExY−5 0.020 ExM−2 0.015 Cpd−3 0.005 Cpd−4 0.008 HBS−1 0.20 ポリエチルアクリレートラテックス 0.110 ゼラチン 1.31。
【0191】 第12層(イエローフィルター層) Cpd−1 0.18 固体分散染料ExF−5 0.022 固体分散染料ExF−6 0.022 固体分散染料ExF−8 0.183 油溶性染料ExF−7 0.012 HBS−1 0.086 ゼラチン 1.067。
【0192】 第13層(低感度青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤K 銀 0.11 沃臭化銀乳剤L 銀 0.13 ExS−9 2.6×10-4 ExS−10 2.2×10-4 ExC−1 0.022 ExC−8 0.012 ExY−1 0.028 ExY−2 0.38 ExY−3 0.10 ExY−4 0.0048 Cpd−2 0.07 Cpd−3 2.2×10-3 HBS−1 0.16 ゼラチン 0.71。
【0193】 第14層(中感度青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤M 銀 0.49 沃臭化銀乳剤N 銀 0.49 ExS−9 7.6×10-4 ExS−10 7.2×10-4 ExC−1 0.062 ExC−8 0.052 ExY−1 0.058 ExY−2 1.078 ExY−3 0.30 ExY−4 0.012 Cpd−2 0.25 Cpd−3 6.2×10-3 HBS−1 0.36 ゼラチン 1.91。
【0194】 第15層(高感度青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤O 銀 1.075 ExS−9 2.6×10-4 ExS−11 2.6×10-4 ExS−12 1.3×10-4 ExC−1 0.017 ExY−2 0.34 ExY−3 0.07 ExY−6 0.068 Cpd−2 0.079 Cpd−3 1.2×10-3 HBS−1 0.12 ゼラチン 0.96。
【0195】 第16層(第1保護層) 沃臭化銀乳剤P 銀 0.33 UV−1 0.22 UV−2 0.15 UV−3 0.23 UV−4 0.028 F−18 0.009 HBS−1 0.12 HBS−4 5.0×10-2 ゼラチン 2.3。
【0196】 第17層(第2保護層) H−1 0.40 B−1(直径1.7μm) 5.0×10-2 B−2(直径1.7μm) 0.15 B−3 0.05 S−1 0.20 ゼラチン 0.75。
【0197】更に、各層に適宜、保存性、処理性、圧力
耐性、防黴・防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくする
ために、W−1ないしW−5、B−4ないしB−6、F
−1ないしF−18及び、鉄塩、鉛塩、金塩、白金塩、
パラジウム塩、イリジウム塩、ルテニウム塩、ロジウム
塩、亜鉛塩が含有されている。また、第5層の塗布液に
ハロゲン化銀1モル当たり4.1×10-3モルのカルシ
ウムを、第6層の塗布液にハロゲン化銀1モル当たり
9.5×10-3モルのカルシウムを、 第11層に 5.
0×10-3グラムのカルシウムを、硝酸カルシウム水溶
液で添加し、試料を作製した。
【0198】有機固体分散染料の分散物の調製 下記、ExF−2を次の方法で分散した。即ち、水2
1.7mL及び5%水溶液のp−オクチルフェノキシエト
キシエトキシエタンスルホン酸ソーダ3mL並びに5%水
溶液のp−オクチルフェノキシポリオキシエチレンエー
テル(重合度10)0.5gとを700mLのポットミル
に入れ、染料ExF−2を5.0gと酸化ジルコニウム
ビーズ(直径1mm)500mLを添加して内容物を2時
間分散した。この分散には中央工機製のBO型振動ボー
ルミルを用いた。分散後、内容物を取り出し、12.5
%ゼラチン水溶液8gに添加し、ビーズを濾過して除
き、染料のゼラチン分散物を得た。染料微粒子の平均粒
径は0.44μmであった。
【0199】同様にして、ExF−3、ExF−4及び
ExF−6の固体分散物を得た。染料微粒子の平均粒径
はそれぞれ、0.24μm、0.45μm、0.52μ
mであった。ExF−5は欧州特許出願公開(EP)第
549,489A号明細書の実施例1に記載の微小析出
(Microprecipitation)分散方法に
より分散した。平均粒径は0.06μmであった。
【0200】ExF−8の固体分散物を以下の方法で分
散した。
【0201】水を30%含むExF−8のウェットケー
キ1400gに水及びW−2を70g加えて攪拌し、E
xF−8を70g加えて攪拌し、ExF−8濃度30%
のスラリーとした。次にアイメックス(株)製ウルトラ
ビスコミル(UVM−2)に平均粒径0.5mmのジル
コニアビーズを1700mL充填し、スラリーを通して周
速約10m/sec、吐出量0.5L/minで8時間
粉砕した。
【0202】上記各層の形成に用いた化合物は、以下に
示すとおりである。
【0203】
【化1】
【0204】
【化2】
【0205】
【化3】
【0206】
【化4】
【0207】
【化5】
【0208】
【化6】
【0209】
【化7】
【0210】
【化8】
【0211】
【化9】
【0212】
【化10】
【0213】
【化11】
【0214】
【化12】
【0215】
【化13】
【0216】
【化14】
【0217】
【化15】
【0218】
【化16】
【0219】
【化17】
【0220】
【化18】
【0221】(沃臭化銀乳剤Jの製法)分子量1500
0の低分子量ゼラチン、0.75g、KBr、0.9g
を含む水溶液1200mLを39℃に保ち、pHを1.8
に調整し激しく撹拌した。AgNO3、1.0gを含む
水溶液とKBr水溶液をダブルジェット法で16秒間に
渡り添加した。この時、KBrの過剰濃度を一定に保っ
た。80℃に昇温し熟成した。熟成終了後、1g当たり
35μmolのメチオニンを含有する分子量10000
0のアミノ酸をトリメリット酸で修飾したトリメリット
化ゼラチン20gを添加した。pHを5.9に調整した
後、KBr、2.9gを添加した。AgNO3、28.
8gを含む水溶液288mLとKBr水溶液をダブルジェ
ット法で53分間に渡り添加した。この時、粒子サイズ
0.03μのAgI微粒子乳剤をヨウ化銀含有率が1.
1mol%になるように同時に添加し、かつ銀電位を飽
和カロメル電極に対して−30mVに保った。KBr、
2.5gを添加した後、AgNO3、87.7gを含む
水溶液とKBr水溶液をダブルジェット法で最終流量が
初期流量の1.2倍になるように流量加速して63分間
に渡り添加した。この時、上述のAgI微粒子乳剤をヨ
ウ化銀含有率が4.0mol%になるように同時に流量
加速して添加し、かつ銀電位を−40mVに保った。A
gNO3、41.8gを含む水溶液132mLとKBr水
溶液をダブルジェット法で25分間に渡り添加した。添
加終了時の電位を+20mVになるようにKBr水溶液
の添加を調整した。3,5−ジスルホカテコールジナト
リウム塩を1.5g添加し、pHを7.3に調整し、二
酸化チオ尿素、1mgを添加した。KBrを添加して銀
電位を−70mVに調整した後、上述のAgI微粒子乳
剤をKI重量換算で5.73g添加した。添加終了後、
直ちにAgNO3、66.4gを含む水溶液609mLを
10分間に渡り添加した。添加初期の6分間はKBr水
溶液で銀電位を−70mVに保った。水洗した後、ゼラ
チンを添加し40℃でpH6.5、pAg、8.2に調
整した。
【0222】化合物1および2を添加した後、56℃に
昇温し、ExS−8、ExS−13、ExS−14を添
加した。その後、チオシアン酸カリウム、塩化金酸、チ
オ硫酸ナトリウム、N,N−ヂメチルセレノウレアを添
加し熟成し最適に化学増感した。化学増感終了時に化合
物4および5を添加した。
【0223】化合物1
【化19】
【0224】化合物2
【化20】
【0225】ExS−8
【化21】
【0226】ExS−13
【化22】
【0227】ExS−14
【化23】
【0228】化合物4
【化24】
【0229】化合物5
【化25】
【0230】上記乳剤Jの乳剤製法より処方条件を適宜
変更することにより乳剤A〜I、K〜Oを調製した。
【0231】上記に略号で示した乳剤の AgI含量及び粒
子サイズ、表面ヨード含有率等を下記表2に示す。表面
ヨード含有率はXPSにより下記の如く調べることがで
きる。試料を1×10torr移管の真空中で−115
℃まで冷却し、プローブX線としてMgKαをX線源電
圧8kV、X線電流20mAで照射し、Ag3d5/
2、Br3d、I3d5/2電子について測定し、測定
されたピークの積分強度を感度因子で補正し、これらの
強度比から表面のヨード含有率を求めた。
【0232】
【表2】
【0233】表2において、 (1)乳剤E〜Oは特開平2−191938号の実施例
に従い、二酸化チオ尿素とチオスルフォン酸を用いて粒
子調製時に還元増感されている。(2)乳剤A〜Oは特
開平3−237450号の実施例に従い、各感光層に記
載の分光増感色素とチオシアン酸ナトリウムの存在下に
金増感、硫黄増感とセレン増感が施されている。
【0234】(3)平板状粒子の調製には特開平1−1
58426号の実施例に従い、低分子量ゼラチンを使用
している。 (4)平板状粒子には特開平3−237450号に記載
されているような転位線が高圧電子顕微鏡を用いて観察
されている。
【0235】(試料102〜104の作製)試料101
において、ハロゲン化銀乳剤EM−A〜Oにおいて、処
方条件を種々に変更することにより、表3記載のISO感
度を持つ試料102〜試料104を作製した。試料10
1〜104をレンズ付きユニットの写真フィルム26b
として使用し、レンズ付きユニットA〜Dを作製した。
【0236】更に、レンズ付きユニットCより、レンズ
付きユニットの絞り(A)をF5.6から4.0へ、シ
ャッター速度(T)を1/60“から1/15”へ変更
することによりレンズ付きユニットC変更を作成した。
【0237】
【表3】
【0238】ここで“最も感度が高い層の粒子の粒子サ
イズ”に関して説明を行う。“最も感度が高い層の粒子
の粒子サイズ”とは、本文中に説明がある“実質的に感
色性が同じである感光性層中で最も感度が高い層に含ま
れる粒子の平均粒子サイズ(同一体積球の直径)”のこ
とを示す。
【0239】<比較実験>レンズ付きフイルムユニット
A〜D、及びC変更を用いて、室内および夜間(ストロ
ボ使用)を200シーン、日中屋外を50シーン撮影し
た。
【0240】各々のカラーネガフイルムは、処理後、デ
ジタルプリンターにてカラープリントを作成した。本発
明のレンズ付きフイルムユニットで撮影したプリント
(A、B)は、あらゆるシーンにおいて、適切な被写体
および背景濃度を再現できていた。また、色再現も大変
良好であった。但し、全体的にAで撮影したプリントと
比較してBで撮影したプリントは粒状性の目立つシーン
が少し多かった。一方の比較用レンズ付きユニット
(C)は、室内夜間撮影では、背景が真っ暗になってい
るシーンが目立ち、主要被写体が暗いシーンも多く全体
に暗い印象であった。また、比較用レンズ付きユニット
(C変更)は、室内夜間撮影では、背景が真っ暗になっ
ているシーンや主要被写体が暗いシーンは比較用レンズ
付きユニット(C)に対しては少なかったが、被写体が
ぶれたり、ぼけたりしているシーンがどの撮影条件でも
非常に多くかった。また、比較用レンズ付きユニット
(D)は、適切な被写体および背景濃度を再現でき、色
再現も良好であったが、全体的にざらざらした(粒状性
の目立つ)プリントが目立ち、特に、暗いシーンでの人
物の肌の粒状性の目立ちは非常に大きかった。
【0241】上記プリントについて被験者20人に対し
て官能評価を行った。同一シーンにおいて、レンズ付き
フイルムユニットの好ましいと思われるものを1〜5の
順位付けを行い、1位8点、2位6点、3位4点、4位
2点、5位0点とし、総合点により評価を行った。
【0242】
【表4】
【0243】表4のように、本発明は圧倒的に高い支持
率であり、ユーザーにとって好ましい写真を提供できて
いることがわかる。
【0244】<実施例2>実施例2における室内用レン
ズ付きフイルムユニットEの仕様を表5に示す。尚シス
テム感度は2log2(A)+log2(1/T)-log2(0.3×S)で表され
る値である。
【0245】
【表5】
【0246】レンズ付きフイルムユニットEの写真フィ
ルム26bには、上記試料101より塗布銀量、カプラ
ー量を調節することにより作成したISO=3200の
試料201を使用した。
【0247】実施例1の試料101の作製に使用したハ
ロゲン化銀乳剤EM−A〜Oより、処方条件を種々に変
更することにより、表6記載の粒子組成を持つ試料20
1用の乳剤EM−A’〜O’を作製した。
【0248】
【表6】
【0249】平板状粒子には特開平3−237450号
に記載されているような転位線が高圧電子顕微鏡を用い
て観察されている。
【0250】試料201において、ハロゲン化銀乳剤E
M−A’〜O’において、処方条件を種々に変更するこ
とにより、表7記載のISO感度を持つ試料202〜試料
204を作製した。試料201〜204を用いてレンズ
付きユニットの写真フィルム26bとして使用し、レン
ズ付きユニットE〜G、Oを作製した。更にレンズ付き
ユニットEに対して、ストロボのガイドナンバーを11
にした、レンズ付きユニットNを作製した。更に、レン
ズ付きユニットEに対して、絞りをF16にし、シャッ
ター速度を1/200”にして、レンズ付きユニットP
を作製した。
【0251】
【表7】
【0252】<比較実験>レンズ付きフイルムユニット
E〜G、N〜Pを用いて、室内および夜間(ストロボ使
用)を200シーン、日中屋外を50シーン撮影した。
【0253】各々のカラーネガフイルムは、処理後、デ
ジタルプリンターにてカラープリントを作成した。本発
明のレンズ付きフイルムユニット(E、O)で撮影した
プリントは、あらゆるシーンにおいて、適切な被写体お
よび背景濃度を再現できていた。また、ぼけた感じもざ
らざら感もなく、つまりシャープネス、粒状性が良好で
あり、更に色再現も大変良好であった。但し前述の特徴
はOに比較してEの方が際だっていた。一方の比較用レ
ンズ付きユニット(FとP)は、室内夜間撮影は、背景
が真っ暗になっているシーンが目立ち、主要被写体が暗
いシーンも多く全体に暗い印象であった。また、比較用
レンズ付きユニット(G)は、適切な被写体および背景
濃度を再現でき、色再現も良好であったが、全体的にざ
らざらした(粒状性の目立つ)プリントやぼやけた(シ
ャープネスの低い)プリントが目立ち、特に、暗いシー
ンでの人物の肌の粒状性の目立ちや、屋外での風景のぼ
け(シャープネスの低下)は非常に大きかった。また、
本発明のレンズ付きユニット(N)はぼけた感じもざら
ざら感もなく、つまりシャープネス、粒状性が良好であ
り、更に色再現も大変良好であっり、背景を再現できて
いるプリントも多かったが、レンズ付きユニット(E)
と比較して、人物が白く飛んでいるプリントが散見され
た。
【0254】上記プリントについて被験者20人に対し
て官能評価を行った。同一シーンにおいて、レンズ付き
フイルムユニットの好ましいと思われるものを1〜4の
順位付けを行い、1位4点、2位2点、3位1点、4位
0点とし、総合点により評価を行った。
【0255】
【表8】
【0256】表8のように、本発明は圧倒的に高い支持
率であり、ユーザーにとって好ましい写真を提供できて
いることがわかり、ストロボのガイド番号は11より
3.3の方が好ましいことがわかる。
【0257】<実施例3>実施例3における室内用レン
ズ付きフイルムユニットHの仕様を表9に示す。尚シス
テム感度は2log2(A)+log2(1/T)-log2(0.3×S)で表され
る値である。
【0258】
【表9】
【0259】レンズ付きフイルムユニットHの写真フィ
ルム26bには、上記試料101より塗布銀量、カプラ
ー量を調節することにより作成したISO=1600の
試料301を使用した。
【0260】実施例1の試料101の作製に使用したハ
ロゲン化銀乳剤EM−A〜Oより、処方条件を種々に変
更することにより、表10記載の粒子組成を持つ試料3
01用の乳剤を作製した。
【0261】
【表10】
【0262】平板状粒子には特開平3−237450号
に記載されているような転位線が高圧電子顕微鏡を用い
て観察されている。
【0263】また、試料301より、塗布銀量、カプラ
ー塗布量を変更する事により試料302を作製し、試料
301のハロゲン化銀乳剤EM−A〜Oより、処方条件
を種々に変更することにより、試料303を作成した。
試料301〜303は下記表11に示すポイントガンマ
<γ>が0.4以上の領域を持った。
【0264】試料301〜303を用いてレンズ付きユ
ニットの写真フィルム26bとして使用し、レンズ付き
ユニットH〜Jを作製した。
【0265】
【表11】
【0266】ここで、“ポイントガンマ<γ>が0.4
以上の領域”関して説明を行う。ポイントガンマ<γ>
の定義は本文中に記載されている。濃度関数曲線に関し
ては、上記写真フィルム試料301〜303を富士写真
フイルム株製ゼラチンフィルターSC−39と連続ウエ
ッジと通して1/100秒露光した後、特願平10−1
11196 実施例1記載の現像処理方法に従って現像
処理を行い、その後赤フィルター、緑フィルター、青フ
ィルターで濃度測定を行い、赤色、緑色、青色求めた。
表11に示されている“ポイントガンマ<γ>が0.4
以上の領域”は、赤色、緑色、青色中最も“ポイントガ
ンマ<γ>が0.4以上の領域”が広い色の値を示して
いる。
【0267】<比較実験>レンズ付きフイルムユニット
H〜Jを用いて、室内および夜間(ストロボ使用)を2
00シーン、日中屋外を50シーン撮影した。
【0268】各々のカラーネガフイルムは、処理後、デ
ジタルプリンターにてカラープリントを作成した。本発
明のレンズ付きフイルムユニットで撮影したプリント
(H)は、あらゆるシーンにおいて、適切な被写体およ
び背景濃度を再現でき、、明るいとところでも階調が白
く飛ぶこともなかった。また更に色再現も大変良好であ
った。一方の比較用レンズ付きユニット(J)は、室内
夜間撮影は、背景が真っ暗になっているシーンや主要被
写体が暗いシーンが目立ち、全体に暗い印象であった。
また、比較用レンズ付きユニット(I)は、適切な被写
体および背景濃度を再現でき、色再現も良好であった
が、屋外で明るいところが白く飛んでいるシーンが非常
に大きかった。
【0269】上記プリントについて被験者20人に対し
て官能評価を行った。同一シーンにおいて、レンズ付き
フイルムユニットの好ましいと思われるものを1〜3の
順位付けを行い、1位4点、2位2点、3位0点とし、
総合点により評価を行った。
【0270】
【表12】
【0271】表12のように、本発明は圧倒的に高い支
持率であり、ユーザーにとって好ましい写真を提供でき
ていることがわかる。
【0272】また、本発明のレンズ付きフイルムユニッ
トHに、ストロボスイッチ15のON/OFFの応じて絞り
値、シャッタースピードおよびガイドナンバを下記表1
3に示す用に切り替える調節スイッチを設けたレンズ付
きフイルムユニットH改を作製した。なお、表13中の
シャッタ速度、ガイドナンバーの単位は、それぞれ
「秒」、「ISO100・m」である。
【0273】
【表13】
【0274】この機能により、更に撮影空間を広げるこ
とができ、日中屋外の逆光シーンから室内でストロボの
使用できない美術館等、幅広いシーンで撮影可能となっ
た。
【0275】<実施例4>実施例4における室内用レン
ズ付きフイルムユニットKの仕様を表14に示す。尚シ
ステム感度は2log2(A)+log2(1/T)-log2(0.3×S)で表さ
れる値である。
【0276】
【表14】
【0277】レンズ付きフイルムユニットKの写真フィ
ルム26bには、上記試料101より塗布銀量、カプラ
ー量を調節することにより作成したISO=1200の
試料401を使用した。
【0278】実施例1の試料101の作製に使用したハ
ロゲン化銀乳剤EM−A〜Oより、処方条件を種々に変
更することにより、表15記載の粒子組成を持つ試料4
01用の乳剤を作製した。
【0279】
【表15】
【0280】平板状粒子には特開平3−237450号
に記載されているような転位線が高圧電子顕微鏡を用い
て観察されている。
【0281】また、試料401より、塗布銀量、カプラ
ー塗布量を変更する事により試料402、403を作製
した。試料401〜403は下記表16に示すRMS(0.1
5)/RMS(0.7)の値を持った。試料401〜403をレン
ズ付きユニットの写真フィルム26bとして使用し、レ
ンズ付きユニットK〜Mを作製した。
【0282】更に、レンズ付きユニットKより、絞りを
F14、シャッター速度を1/140”にすることによ
り、レンズ付きユニットQを作製した。
【0283】
【表16】
【0284】ここで、「RMS(0.15)/RMS(0.7)」関して説
明を行う。「RMS(0.15)/RMS(0.7)」の定義は本文中に記
載されている。RMS(d)(dはDMINよりdだけ多い
濃度と定義し、その濃度を与える露光量をlogE(d)を
定義する)に関しては、上記写真フィルム試料401〜4
03を富士写真フイルム株製ゼラチンフィルターSC−
39と通してlogE(d)の露光量で1/100秒露光し
た後、特願平10−111196 実施例1記載の現像
処理方法に従って現像処理を行い、その後赤フィルタ
ー、緑フィルター、青フィルターでマイクロデンシトメ
ーターで濃度測定を行い、本文中の定義に従い赤色、緑
色、青色のRMS値(RMS(d))を求めた。表12に
示されている「RMS(0.15)/RMS(0.7)」は、赤色、緑色、
青色中最も「RMS(0.15)/RMS(0.7)」が大きい色の値を示
している。
【0285】<比較実験>レンズ付きフイルムユニット
K〜Mを用いて、室内および夜間(ストロボ使用)を2
00シーン、日中屋外を50シーン撮影した。
【0286】各々のカラーネガフイルムは、処理後、デ
ジタルプリンターにてカラープリントを作成した。本発
明のレンズ付きフイルムユニットで撮影したプリント
(K)は、あらゆるシーンにおいて、適切な被写体およ
び背景濃度を再現でき、明るいとところでも階調が白く
飛ぶこともなかった。また更に色再現も大変良好であっ
た。一方の比較用レンズ付きユニット(L、Q)は、室
内夜間撮影は、背景が真っ暗になっているシーンが目立
ち、主要被写体が暗いシーンも多く全体に暗い印象であ
った。また、比較用レンズ付きユニット(M)は、適切
な被写体および背景濃度を再現でき、色再現も良好であ
ったが、ざらざら感(粒状の悪さ)が目立った。粒状の
悪さは、適切な露光でとった人物の肌にも見られた。
【0287】上記プリントについて被験者20人に対し
て官能評価を行った。同一シーンにおいて、レンズ付き
フイルムユニットの好ましいと思われるものを1〜4の
順位付けを行い、1位4点、2位2点、3位0点とし、
総合点により評価を行った。
【0288】
【表17】
【0289】表17のように、本発明は圧倒的に高い支
持率であり、ユーザーにとって好ましい写真を提供でき
ていることがわかる。
【0290】<本発明の効果>本発明のレンズ付フィル
ムユニットにより、より満足できる写真をユーザーに提
供できる。より具体的には、本発明により、主要被写体
と背景との比が適切であり、自然で高画質な写真や、コ
ントラストが適切であり、自然で高画質な写真をユーザ
ーに提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット
を分解して示す分解斜視図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観図である。
【図3】露光ユニットを分解して示す斜視図である。
【符号の説明】
4 撮影レンズ 7 ストロボ発光部 23 ストロボ装置 26b 写真フイルム 36 シャッタ羽根 41 絞り板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 9/08 G03B 9/08 Z 2H101 15/05 15/05 17/04 17/04 G03C 1/035 G03C 1/035 L H (72)発明者 内田 充洋 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H002 CC34 CD11 FB23 FB24 FB25 JA05 2H023 AA00 BA03 2H053 AD06 AD21 DA00 2H080 AA30 AA31 2H081 AA43 AA48 BB01 DD01 2H101 AA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズとシャッタ装置と絞りとを有
    した撮影機構を備え、予め未露光の写真フィルムが装填
    されたレンズ付きフイルムユニットにおいて、前記シャ
    ッタ装置のシャッタ速度をT秒、前記絞りの絞り値を
    A、前記写真フィルムのISO感度をSとしたときに、 -6≦2log2(A)+log2(1/T)-log2(0.3×S)≦5 の条件式を満たすようなフイルム感度、およびシャッタ
    速度と絞り値における撮影が可能であり、かつ、該写真
    フィルムが、実質的に感色性が同じである感光性層の中
    で、最も感度が高い層に、平均粒子サイズ(同一体積の
    球の直径)が、1.0μm以上、3.0μm以下のハロ
    ゲン化銀乳剤を含有する少なくとも一つの感光性ハロゲ
    ン化銀乳剤層を有することを特徴とするレンズ付きフイ
    ルムユニット。
  2. 【請求項2】 撮影レンズとシャッタ装置と絞りとを有
    した撮影機構を備え、予め未露光の写真フィルムが装填
    されたレンズ付きフイルムユニットにおいて、前記シャ
    ッタ装置のシャッタ速度をT秒、前記絞りの絞り値を
    A、前記写真フィルムのISO感度をSとしたときに、 -6≦2log2(A)+log2(1/T)-log2(0.3×S)≦5 の条件式を満たすようなフイルム感度、およびシャッタ
    速度と絞り値における撮影が可能であり、かつ、該写真
    フィルムが、平均アスペクト比(同一面積の円の直径/
    厚み)が、5.0以上であるハロゲン化銀乳剤を含有す
    る少なくとも一つの感光性ハロゲン化銀乳剤層を有する
    ことを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  3. 【請求項3】 撮影レンズとシャッタ装置と絞りとを有
    した撮影機構を備え、予め未露光の写真フィルムが装填
    されたレンズ付きフイルムユニットにおいて、前記シャ
    ッタ装置のシャッタ速度をT秒、前記絞りの絞り値を
    A、前記写真フィルムのISO感度をSとしたときに、 -6≦2log2(A)+log2(1/T)-log2(0.3×S)≦5 の条件式を満たすようなフイルム感度、およびシャッタ
    速度と絞り値における撮影が可能であり、かつ、該写真
    フィルムの濃度関数曲線D(LogE)のポイントガンマ
    (<γ>=dD/dLogE)が、0.4以上の領域がLogEで
    2.8以上であることを特徴とするレンズ付きフイルム
    ユニット。
  4. 【請求項4】 撮影レンズとシャッタ装置と絞りとを有
    した撮影機構を備え、予め未露光の写真フィルムが装填
    されたレンズ付きフイルムユニットにおいて、前記シャ
    ッタ装置のシャッタ速度をT秒、前記絞りの絞り値を
    A、前記写真フィルムのISO感度をSとしたときに、 -6≦2log2(A)+log2(1/T)-log2(0.3×S)≦5 の条件式を満たすようなフイルム感度、およびシャッタ
    速度と絞り値における撮影が可能であり、かつ、該写真
    フィルムの最小濃度+dとなる露光量でのRMS値をR
    MS(d)としたときに、 RMS(0.15)/RMS(0.7)≧1.2 の条件式を満たすことを特徴とするレンズ付きフイルム
    ユニット。
  5. 【請求項5】 前記レンズ付きフイルムユニットにおい
    て、ストロボユニットを備え、該ストロボ装置がガイド
    ナンバー0.1〜8(ISO100・m)の光量での発光が可能で
    あることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記
    載のレンズ付きフイルムユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005076597A3 (en) * 2004-02-05 2005-11-17 Fujinon Corp Camera and method for setting exposure condition of the same

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WO2005076597A3 (en) * 2004-02-05 2005-11-17 Fujinon Corp Camera and method for setting exposure condition of the same

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