JP2000242016A - 電子写真感光体およびそれを用いた画像形成方法 - Google Patents

電子写真感光体およびそれを用いた画像形成方法

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JP2000242016A
JP2000242016A JP3912599A JP3912599A JP2000242016A JP 2000242016 A JP2000242016 A JP 2000242016A JP 3912599 A JP3912599 A JP 3912599A JP 3912599 A JP3912599 A JP 3912599A JP 2000242016 A JP2000242016 A JP 2000242016A
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一也 石田
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長波長光に高感度で、画像の形成速度が速く
て形成動作の制御が簡単で、製造コストが安価な感光体
およびそれを用いた画像形成方法を提供する。 【解決手段】 導電性支持体2の上に下引き層3と光導
電層4を備える感光体1で、下引き層3は表面処理酸化
チタンと結着樹脂を含み、前記表面処理はアルミナ、シ
リカまたはラウリン酸アルミ処理で、結着樹脂に対する
酸化チタンの重量比は5.0〜30.0である。また下
引き層3は表面未処理酸化チタンと結着樹脂を含み、結
着樹脂に対する表面未処理酸化チタンの重量比は3.0
〜30.0である。さらに下引き層3は表面未処理また
は表面処理された酸化亜鉛と結着樹脂を含み、前記表面
処理はアルミナまたはシリカ処理で、結着樹脂に対する
酸化亜鉛の重量比は1.5〜30.0である。光導電層
4は特定のX線回折スペクトルを有するオキソチタニル
フタロシアニン、τ型またはX型の無金属フタロシアニ
ンを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性を有する支
持体上に下引き層と感光層とをこの順番に形成した電子
写真感光体およびそれを用いた画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機などに搭載される電子写真感光体
(以下、単に「感光体」ともいう)は導電性を有する支
持体上に光導電機能を有する感光層を備える。該感光体
は、感光層の光導電機能である電荷発生機能と電荷輸送
機能とを単一の物質で担うようにして構成した単一層型
と、個別の物質に分担させて構成した積層型や分散型な
どの機能分離型とに大別される。また、感光層を構成す
る光導電材料としては従来から、セレン、硫化カドミウ
ムおよび酸化亜鉛などの無機系材料と、ポリビニルカル
バゾールなどの有機系材料とが知られている。
【0003】また近年、画像データの記憶や編集を実現
するために、レーザやLED(発光ダイオード)を用い
たプリンタのみならず複写機の分野でもデータ処理のデ
ジタル化が急速に進行している。このようなデジタル化
に伴って感光体では、780nmや660nmの比較的
長波長の光に対して高感度であることが要求され、この
ために感光層中にフタロシアニン化合物が含有される。
たとえば特公平5−55860、特開昭59−1558
51、特開平2−233769および特開昭61−28
557には、オキソチタニウムフタロシアニン、β型イ
ンジウムフタロシアニン、X型無金属フタロシアニンお
よびバナジルオキシフタロシアニンを用いた例が開示さ
れている。
【0004】しかし、上記フタロシアニン化合物を含有
した場合、感光体の1回目の帯電電位が低いために帯電
電位が安定する2回目から画像形成が実行され、したが
って画像形成時間が長くなってしまう。上述したような
デジタル化によるデータ転送や画像処理の高速化に伴っ
て画像形成時間の短縮が強く要求され、たとえば特開平
8−36301には1回目では感光体を除電せずに画像
を形成し、2回目以降で除電して画像を形成する特殊な
画像形成プロセスを採用する例が開示され、特開平8−
328284にはアゾ顔料を含有する下引き層を支持体
と感光層との間に設ける例が開示され、さらに特開平9
−127711には感光層中にアゾ顔料とフタロシアニ
ンを含有する例が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平8−363
01では、特殊な画像形成プロセスを採用するので、画
像形成動作の制御が複雑となる。また、特開平8−32
8284および特開平9−127711では、高価なア
ゾ顔料を使用するので、製造コストが上昇する。
【0006】本発明の目的は、比較的長波長の光に高感
度で、画像形成速度が速く、画像形成動作の制御が簡単
で、製造コストが安価な電子写真感光体およびそれを用
いた画像形成方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、導電性支持体
上に少なくとも下引き層と光導電層とが形成された繰返
し使用される電子写真感光体において、前記下引き層は
少なくとも、表面処理された酸化チタンと結着樹脂とか
ら成り、前記光導電層は電荷発生物質としてフタロシア
ニンを含有することを特徴とする電子写真感光体であ
る。
【0008】本発明に従えば、支持体上の下引き層に表
面処理された酸化チタンと結着樹脂とを含有させ、下引
き層上の光導電層にフタロシアニンを含有させることに
よって、感光体の1回目の帯電電位を高めて、繰返し使
用時の帯電電位を安定化することが可能となる。また、
フタロシアニンを使用するので、比較的長波長の光に対
して高感度となる。したがって、このような感光体を用
いた画像形成動作では、特殊な画像形成プロセスを採用
することなく、簡単な制御で1回目から画像を形成する
ことができる。また、高価なアゾ顔料を使用しないの
で、感光体を安価に製造することができる。
【0009】また本発明は、前記下引き層中の酸化チタ
ンと結着樹脂との比率が酸化チタン/結着樹脂(重量
比)で5.0以上30.0以下の範囲であることを特徴
とする。
【0010】また本発明に従えば、前記下引き層中の酸
化チタンと結着樹脂との比率を酸化チタン/結着樹脂
(重量比)で5.0以上30.0以下の範囲とすること
が、1回転目から高い帯電電位を得る上で特に好まし
い。
【0011】また本発明は、前記酸化チタンの平均粒径
が0.005μm以上0.1μm以下の範囲であること
を特徴とする。
【0012】また本発明に従えば、前記酸化チタンの平
均粒径を0.005μm以上0.1μm以下の範囲とす
ることが、1回転目から高い帯電電位を得るとともに下
引き層用塗工液の高い安定性を得る上で特に好ましい。
酸化チタンの平均粒径がこの範囲よりも大きいと、塗工
液中で酸化チタンの沈降が見られ、安定性が低下する。
【0013】また本発明は、前記酸化チタンに施された
表面処理はアルミナ処理、シリカ処理およびラウリン酸
アルミ処理のうちのいずれかであることを特徴とする。
【0014】また本発明に従えば、前記酸化チタンの表
面には、アルミナ処理、シリカ処理およびラウリン酸ア
ルミ処理のうちのいずれかの処理を施すことことが特に
好ましい。
【0015】また本発明は、導電性支持体上に少なくと
も下引き層と光導電層とが形成された繰返し使用される
電子写真感光体において、前記下引き層は少なくとも、
表面未処理の酸化チタンと結着樹脂とから成り、前記光
導電層は電荷発生物質としてフタロシアニンを含有する
ことを特徴とする電子写真感光体である。
【0016】また本発明に従えば、支持体上の下引き層
に表面未処理の酸化チタンと結着樹脂とを含有させ、下
引き層上の光導電層にフタロシアニンを含有させること
によって、感光体の1回目の帯電電位を高めて、繰返し
使用時の帯電電位を安定化することが可能となる。ま
た、フタロシアニンを使用するので、比較的長波長の光
に対して高感度となる。したがって、このような感光体
を用いた画像形成動作でも、特殊な画像形成プロセスを
採用することなく、簡単な制御で1回目から画像を形成
することができる。また、高価なアゾ顔料を使用しない
ので、感光体を安価に製造することができる。
【0017】また本発明は、前記下引き層中の酸化チタ
ンと結着樹脂との比率が酸化チタン/結着樹脂(重量
比)で3.0以上30.0以下の範囲であることを特徴
とする。
【0018】また本発明に従えば、前記下引き層中の酸
化チタンと結着樹脂との比率を酸化チタン/結着樹脂
(重量比)で3.0以上30.0以下の範囲とすること
が、1回転目から高い帯電電位を得る上で特に好まし
い。
【0019】また本発明は、前記酸化チタンの平均粒径
が0.005μm以上0.1μm以下の範囲であること
を特徴とする。
【0020】また本発明に従えば、前記酸化チタンの平
均粒径を0.005μm以上0.1μm以下の範囲とす
ること、特に0.01μm以上0.1μm以下の範囲と
することが、1回転目から高い帯電電位を得るととも
に、酸化チタンを凝集することなく結着樹脂中に分散さ
せ、安定した下引き層用塗工液を得る上で特に好まし
い。
【0021】また本発明は、導電性支持体上に少なくと
も下引き層と感光層とが形成された繰返し使用される電
子写真感光体において、前記下引き層は少なくとも、表
面処理された酸化亜鉛と結着樹脂とから成り、前記光導
電層は電荷発生物質としてフタロシアニンを含有するこ
とを特徴とする電子写真感光体である。
【0022】本発明に従えば、支持体上の下引き層に表
面処理された酸化亜鉛と結着樹脂とを含有させ、下引き
層上の光導電層にフタロシアニンを含有させることによ
って、感光体の1回目の帯電電位を高めて、繰返し使用
時の帯電電位を安定化することが可能となる。また、フ
タロシアニンを使用するので、比較的長波長の光に対し
て高感度となる。したがって、このような感光体を用い
た画像形成動作でも、特殊な画像形成プロセスを採用す
ることなく、簡単な制御で1回目から画像を形成するこ
とができる。また、高価なアゾ顔料を使用しないので、
感光体を安価に製造することができる。
【0023】また本発明は、前記酸化亜鉛に施された表
面処理はアルミナ処理またはシリカ処理であることを特
徴とする。
【0024】本発明に従えば、前記酸化亜鉛の表面処理
としては、アルミナ処理またはシリカ処理が特に好まし
い。
【0025】また本発明は、導電性支持体上に少なくと
も下引き層と感光層とが形成された繰返し使用される電
子写真感光体において、前記下引き層は少なくとも、表
面未処理の酸化亜鉛と結着樹脂とから成り、前記光導電
層は電荷発生物質としてフタロシアニンを含有すること
を特徴とする電子写真感光体である。
【0026】本発明に従えば、支持体上の下引き層に表
面未処理の酸化亜鉛と結着樹脂とを含有させ、下引き層
上の光導電層にフタロシアニンを含有させることによっ
て、感光体の1回目の帯電電位を高めて、繰返し使用時
の帯電電位を安定化することが可能となる。また、フタ
ロシアニンを使用するので、比較的長波長の光に対して
高感度となる。したがって、このような感光体を用いた
画像形成動作でも、特殊な画像形成プロセスを採用する
ことなく、簡単な制御で1回目から画像を形成すること
ができる。また、高価なアゾ顔料を使用しないので、感
光体を安価に製造することができる。
【0027】また本発明は、前記下引き層中の酸化亜鉛
と結着樹脂との比率が酸化亜鉛/結着樹脂(重量比)で
1.5以上30.0以下の範囲であることを特徴とす
る。
【0028】本発明に従えば、前記下引き層中の結着樹
脂に対する表面処理されたまたは表面未処理の酸化亜鉛
の重量比率を1.5以上30.0以下の範囲に選ぶこと
が、1回転目から高い帯電電位を得る上で特に好まし
い。
【0029】また本発明は、前記フタロシアニンは、
(a)X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角(2θ
±0.2°)7.3°,9.4°,9.6°,11.6
°,13.3°,17.9°,24.1°および27.
2°に主要なピークを示し、9.4°と9.6°との重
なったピーク束が最大のピーク強度を示し、かつ27.
2°のピークが第2のピーク強度を示す結晶型オキソチ
タニウムフタロシアニン、(b)X線回折スペクトルに
おいて、ブラッグ角(2θ±0.2°)9.5°,9.
7°,11.7°,15.0°,23.5°,24.1
°および27.3°に主要なピークを示す結晶型オキソ
チタニウムフタロシアニン、(c)X線回折スペクトル
において、ブラッグ角(2θ±0.2°)9.0°,1
4.2°,23.9°および27.1°に主要なピーク
を示す結晶型オキソチタニウムフタロシアニン、(d)
τ型無金属フタロシアニンおよび(e)X型無金属フタ
ロシアニンのうちのいずれか1種類または2種類以上の
混合物であることを特徴とする。
【0030】本発明に従えば、光導電層に上述の(a)
〜(c)のX線スペクトルを示す結晶型オキソチタニウ
ムフタロシアニン、(d)τ型無金属フタロシアニンお
よび(e)X型無金属フタロシアニンのうちのいずれか
1種類または2種類以上の混合物を用いることが、1回
転目から高い帯電電位を得るとともに高い感度を得る上
で特に好ましい。
【0031】また本発明は、前記下引き層の膜厚は1μ
m以上10μm以下の範囲であることを特徴とする。
【0032】本発明に従えば、上述した表面処理された
酸化チタン、表面未処理の酸化チタン、表面処理された
酸化亜鉛および表面未処理の酸化亜鉛のうちのいずれか
と、結着樹脂とを含有する下引き層の膜厚を1μm以上
10μm以下の範囲に選ぶことが、1回転目から高い帯
電電位を得る上で特に好ましい。下引き層膜厚が1μm
よりも小さいと下引き層の欠陥に起因する画像欠陥が顕
著となり、10μmよりも大きいと下引き層中の電荷蓄
積に起因する残留電位の発生が顕著となる。
【0033】また本発明は、前記下引き層の結着樹脂は
硬化性樹脂であることを特徴とする。
【0034】本発明に従えば、下引き層において、上述
した表面処理された酸化チタン、表面未処理の酸化チタ
ン、表面処理された酸化亜鉛および表面未処理の酸化亜
鉛のうちのいずれかとともに含有される結着樹脂として
は、その上に形成される光導電層を溶剤を用いて塗布す
ることを考慮して、光導電層用の有機溶剤に対して溶け
にくい樹脂が好ましく、特に硬化性樹脂を用いることが
好ましい。
【0035】また本発明は、前記硬化性樹脂は、(a)
アルキド樹脂とメラミン樹脂の混合物、(b)アクリル
樹脂とメラミン樹脂との混合物、(c)エポキシエステ
ル樹脂とメラミン樹脂の混合物、(d)アルキド樹脂と
メラミン樹脂とエポキシ樹脂の混合物および(e)アク
リル樹脂とメラミン樹脂とエポキシ樹脂の混合物のうち
のいずれかであることを特徴とする。
【0036】本発明に従えば、前記硬化性樹脂としては
三次元網目構造を有する樹脂が挙げられ、具体的には上
述の(a)〜(e)のうちのいずれかの混合物を用いる
ことが特に好ましい。
【0037】また本発明は、電子写真感光体を回転させ
て画像を形成する画像形成方法において、前記電子写真
感光体として上述のうちのいずれかに記載の電子写真感
光体を用い、該感光体を1回転目から画像形成に使用す
ることを特徴とする画像形成方法である。
【0038】本発明に従えば、電子写真感光体を回転さ
せて画像を形成する画像形成方法では、上述したような
感光体を1回転目から画像形成に使用することによっ
て、高速に画像を形成することが可能となる。
【0039】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある電子写真感光体1を示す断面図である。感光体1
は、導電性を有する支持体2の上に少なくとも下引き層
3と光導電層4をこの順番に設けて構成される。図1の
光導電層4は電荷発生層5と電荷輸送層6を積層した機
能分離型であるが、光導電層4は電荷発生機能と電荷輸
送機能を兼ね備えた単一層から成る単一層型であっても
構わない。また、光導電層4の上に表面保護層を設けて
も構わない。
【0040】支持体1としては、アルミニウム、アルミ
ニウム合金、銅、亜鉛、ニッケル、ステンレスおよびチ
タンなどの金属製ドラムが挙げられる。また、上記金属
から成るシート、ポリエチレンテレフタレート、フェノ
ール樹脂、ナイロンおよびポリスチレンなどの高分子樹
脂から成るシート、ガラス板、および硬質紙などの上に
金属箔をラミネートして導電処理を施したドラム、シー
トおよびシームレスベルトが挙げられる。さらに、上記
金属シート、高分子樹脂シート、ガラス板および硬質紙
などの上に酸化チタン、酸化錫、酸化インジウムおよび
カーボンブラックなどの導電性物質を適当な結着樹脂と
ともに塗布して導電処理を施したドラム、シートおよび
シームレスベルトが挙げられる。
【0041】下引き層3に使用される結着樹脂として
は、その上に光導電層4を溶剤で塗布することを考慮し
て、一般的な有機溶剤に対して耐溶剤性の高い樹脂であ
ることが望ましい。このような樹脂としては、たとえば
ポリビニルアルコール、カゼインおよびポリビニルアセ
タールなどの水溶性樹脂、共重合ナイロンおよびメトキ
シメチル化ナイロンなどのアルコール可溶性樹脂、アク
リル樹脂、アルキド樹脂、ポリウレタン、メラミン樹
脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、および尿素樹脂な
どの3次元網目構造を形成する硬化性樹脂が挙げられ
る。
【0042】前記硬化性樹脂のうち、特に(a)アルキ
ド樹脂とメラミン樹脂の混合物、(b)アクリル樹脂と
メラミン樹脂の混合樹脂、(c)エポキシエステル樹脂
とメラミン樹脂の混合物、(d)アルキド樹脂とメラミ
ン樹脂とエポキシ樹脂の混合物および(e)アクリル樹
脂とメラミン樹脂とエポキシ樹脂の混合物のうちのいず
れかを用いることが好ましい。
【0043】上記結着樹脂とともに下引き層3に含有さ
れる酸化チタンとしては、表面処理された酸化チタンま
たは表面未処理の酸化チタンが好ましい。また、表面処
理としては、アルミナ表面処理、シリカ表面処理または
ラウリン酸アルミ処理が好ましい。さらに、酸化チタン
の分散安定性を考慮して、表面処理された酸化チタンを
含有する場合では、酸化チタン/結着樹脂(重量比)を
5.0以上30.0以下の範囲に選ぶことが好ましく、
表面未処理の酸化チタンを含有する場合では、酸化チタ
ン/結着樹脂(重量比)を3.0以上30.0以下の範
囲に選ぶことが好ましい。また、結着樹脂中に表面処理
された酸化チタンおよび表面未処理の酸化チタンを安定
して分散させて使用するために、これらの酸化チタンの
平均粒径を0.005μm以上0.1μm以下の範囲、
特に0.01μm以上0.1μm以下の範囲に選ぶこと
が好ましい。
【0044】また、上記結着樹脂とともに下引き層3に
含有される酸化亜鉛としては、表面処理された酸化亜鉛
または表面未処理の酸化亜鉛が好ましい。また、表面処
理としては、アルミナ表面処理およびシリカ表面処理な
どの無機化合物による処理が分散性を向上する上で好ま
しく、またステアリン酸などの有機化合物による表面処
理であっても構わない。さらに、表面未処理の酸化亜鉛
を用いる場合、酸化亜鉛の純度を99%以上とすること
が好ましい。また、酸化亜鉛の分散安定性を考慮して、
表面処理された酸化亜鉛および表面未処理の酸化亜鉛を
含有する場合とともに、酸化亜鉛/結着樹脂(重量比)
を1.5以上30.0以下の範囲に選ぶことが好まし
い。また、結着樹脂中に表面処理された酸化亜鉛および
表面未処理の酸化亜鉛を安定して分散させて使用するた
めに、これらの酸化亜鉛の平均粒径を1μm以下の範囲
に選ぶことが好ましい。
【0045】下引き層3の膜厚は、0.1μm以上50
μm以下の範囲、特に1μm以上10μm以下の範囲に
選ぶことが好ましい。膜厚が0.1μmよりも小さいと
実質的に下引き層3として機能せず、支持体1の欠陥を
被覆した均一な表面性が得られず、支持体1からのキャ
リア注入を防止することができず、帯電性が低下する。
また、50μmよりも大きいと、浸漬塗布法による下引
き層3の形成が困難で、また塗膜の機械的強度が低下す
る。
【0046】下引き層用塗工液は、ボールミル、サンド
ミル、アトライタ、振動ミル、コロイドミルおよび超音
波分散機などを用いて分散され、また下引き層3は浸漬
法、スプレー法、ビード法およびノズル法などの一般的
な塗布方法で形成される。
【0047】下引き層3を形成することによって1回転
目から高い帯電電位が得られるが、さらに反転現象時に
おける支持体2からの電荷のリークが主原因と考えられ
る画像欠陥(黒ポチ)を防止することができる。また、
支持体2と光導電層4の間でバリヤ層として作用するこ
とによって静電疲労特性が向上する。さらに、支持体2
と光導電層4の接着性が向上する。
【0048】下引き層3の上に形成される光導電層4の
構造としては、上述したように電荷発生層5と電荷輸送
層6との2層から成る機能分離型およびこれらが分離さ
せずに単一層で形成される単一層型のいずれであっても
構わない。
【0049】機能分離型の光導電層4では、たとえば下
引き層3の上に電荷発生層5が形成される。電荷発生層
5には電荷発生物質としてフタロシアニンが含有され
る。フタロシアニンとしては、(a)X線回折スペクト
ルにおいて、ブラッグ角(2θ±0.2°)7.3°,
9.4°,9.6°,11.6°,13.3°,17.
9°,24.1°および27.2°に主要なピークを示
し、9.4°と9.6°との重なったピーク束が最大の
ピーク強度を示し、かつ27.2°のピークが第2のピ
ーク強度を示す図2に示されるような結晶型オキソチタ
ニウムフタロシアニン、(b)X線回折スペクトルにお
いて、ブラッグ角(2θ±0.2°)9.5°,9.7
°,11.7°,15.0°,23.5°,24.1°
および27.3°に主要なピークを示す図3に示される
ような結晶型オキソチタニウムフタロシアニン、(c)
X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角(2θ±0.
2°)9.0°,14.2°,23.9°および27.
1°に主要なピークを示す図4に示されるような結晶型
オキソチタニウムフタロシアニン、(d)τ型無金属フ
タロシアニンおよび(e)X型無金属フタロシアニンの
うちのいずれか1種類または2種類以上の混合物を用い
ることが好ましい。
【0050】なお、電荷発生物質としては、前記フタロ
シアニンの他に、クロロダイアンブルーなどのビスアゾ
系化合物、ジブロモアンサンスロンなどの多環キノン系
化合物、ペリレン系化合物、キナクリドン系化合物およ
びアズレニウム塩系化合物などを1種もしくは2種以上
併用しても構わない。
【0051】電荷発生層5の作成方法としては、電荷発
生物質を真空蒸着することによって形成する方法および
結着樹脂溶液中に電荷発生物質を分散し塗布して成膜す
る方法などがあるが、一般に後者の塗布方法が好まし
い。塗布方法によって電荷発生層5を作成する場合、結
着樹脂溶液中へ電荷発生物質を混合し分散する方法およ
び塗布する方法としては、下引き層3と同様の方法を採
用することができる。
【0052】電荷発生層用の結着樹脂としては、メラミ
ン樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポリウレタン、
アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリアリレート、フ
ェノキシ樹脂、ブチラール樹脂および2以上の繰返し単
位を含む共重合体樹脂などの絶縁性樹脂が挙げられる。
2以上の繰返し単位を含む共重合体樹脂としては、たと
えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリロニ
トリル−スチレン共重合体樹脂が挙げられる。電荷発生
層用の結着樹脂は、これらの絶縁性樹脂に限定されるも
のではなく、一般的な樹脂を単独あるいは2種以上混合
して使用することができる。
【0053】電荷発生層用結着樹脂を溶解する溶媒とし
ては、たとえば塩化メチレンおよび2塩化エタンなどの
ハロゲン化炭化水素、アセトン、メチルエチルケトンお
よびシクロヘキサンなどのケトン類、酢酸エチルおよび
酢酸ブチルなどのエステル類、テトラヒドロフランおよ
びジオキサンなどのエーテル類、ベンゼン、トルエンお
よびキシレンなどの芳香族炭化水素類、およびN,N−
ジメチルホルムアミドおよびN,N−ジメチルアセトア
ミドなどの非プロトン性極性溶媒を用いることができ
る。
【0054】電荷発生層5の膜厚は、0.05μm以上
5μm以下の範囲、特に0.1μm以上1μm以下の範
囲に選ぶことが好ましい。
【0055】機能分離型の光導電層4において、電荷発
生層5の上には電荷輸送層6が設けられる。電荷輸送層
6の作成方法としては、結着樹脂溶液中に電荷輸送物質
を溶解させた電荷輸送用塗工液を作成し、これを塗布し
て成膜する方法が一般的である。電荷輸送物質として
は、ヒドラゾン系化合物、ピラゾリン系化合物、トリフ
ェニルアミン系化合物、トリフェニルメタン系化合物、
スチルベン系化合物、オキサジアゾール系化合物および
エナミン系化合物などが知られており、これらを1種も
しくは2種以上併用して用いることができる。電荷輸送
層用の結着樹脂としては、前記電荷発生層用の結着樹脂
を1種もしくは2種以上混合して使用することができ
る。電荷輸送層6の膜厚は、5μm以上50μm以下の
範囲、特に10μm以上40μm以下の範囲に選ぶこと
が好ましい。
【0056】単一層構造の光導電層4の膜厚は、5μm
以上50μm以下の範囲、特に10μm以上40μm以
下の範囲に選ぶことが好ましい。
【0057】また、感度の向上、残留電位の低減および
繰返し使用時の疲労低減などを目的として、光導電層4
に1種以上の電子受容性物質を添加しても構わない。電
子受容性物質としては、たとえばパラベンゾキノン、ク
ロラニル、テトラクロロ1,2−ベンゾキノン、ハイド
ロキノン、2,6−ジメチルベンゾキノン、メチル1,
4−ベンゾキノン、α−ナフトキノンおよびβ−ナフト
キノンなどのキノン系化合物、2,4,7−トリニトロ
−9−フルオレノン、1,3,6,8−テトラニトロカ
ルバゾール、p−ニトロベンゾフェノン、2,4,5,
7−テトラニトロ−9−フルオレノンおよび2−ニトロ
フルオレノンなどのニトロ化合物、およびテトラシアノ
エチレン、7,7,8,8−テトラシアノキノジメタ
ン、4−(p−ニトロベンゾイルオキシ)−2′,2′
−ジシアノビニルベンゼンおよび4−(m−ニトロベン
ゾイルオキシ)−2′,2′−ジシアノビニルベンゼン
などのシアノ化合物を挙げることができる。これらの電
子受容性物質のうち、フルオレノン系、キノン系化合
物、およびCl、CNおよびNO2 などの電子吸引性の
置換基を有するベンゼン誘導体が特に好ましい。
【0058】また、安息香酸、スチルベン化合物やその
誘導体、およびトリアゾール化合物、イミダゾール化合
物、アキサジアゾール化合物、チアゾール化合物および
その誘導体などの含窒素化合物類などの紫外線吸収剤や
酸化防止剤を光導電層4に添加しても構わない。
【0059】また、必要に応じて、二塩基酸エステル、
脂肪酸エステル、リン酸エステル、フタル酸エステルお
よび塩素化パラフィンなどの可塑剤やシリコン樹脂など
のレベリング剤を光導電層4にに混合して、加工性およ
び可撓性を付与し、機械的物性を改良しても構わない。
【0060】さらに、必要であれば、光導電層4の表面
を保護するために保護層を設けても構わない。表面保護
層としては、熱可塑性樹脂、光または熱硬化性樹脂を用
いることができる。また、表面保護層中に、前記紫外線
吸収剤、酸化防止剤、金属酸化物などの無機材料、有機
金属化合物、電子受容性物質、可塑剤およびレベリング
剤などを含有させても構わない。
【0061】なお、上述したような電子写真感光体1を
回転させて画像を形成する方法であって、1回転目から
該感光体1を画像形成に使用する画像形成方法も本発明
の範囲に属するものである。
【0062】以下、本発明を実施例によって説明する
が、これによって本発明の態様が限定されるものではな
い。
【0063】(実施例1)直径65mm、長さ332m
mのアルミニウム製のドラム形状の支持体2の上に、ペ
イントシェーカで10時間分散処理した下記組成の下引
き層塗工液を浸漬塗工し、130℃で20分間乾燥し
て、膜厚3μmの下引き層3を形成した。下引き層塗工
液において、酸化チタン/結着樹脂(重量比)は、6.
0である。
【0064】 [下引き層塗工液] 酸化チタン(表面アルミナ処理) TTO−55A(石原産業社製) 60重量部 エポキシエステル樹脂(固形分濃度50%) P786−50(大日本インキ社製) 14重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) L125−60(大日本インキ社製) 5重量部 メチルエチルケトン 81重量部 次に、下引き層3の上に、サンドミルで3時間分散処理
した下記組成の電荷発生層塗工液を浸漬塗工し、120
℃で10分間乾燥して、膜厚0.3μmの電荷発生層5
を形成した。
【0065】 [電荷発生層塗工液] 結晶型オキソチタニウムフタロシアニン 3重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル−ポリビニルアルコール共重合体 SOLBIN A5(日信化学工業社製) 2重量部 メチルエチルケトン 100重量部 実施例1で用いた結晶型オキソチタニウムフタロシアニ
ンをCuKα=1.54050ÅをX線源として、θ/
2θスキャン法で回折スペクトルを測定したところ、図
2のようなX線回折スペクトルが得られた。図2から、
この結晶型オキソチタニウムフタロシアニンは、ブラッ
ク角(2θ±0.2°)7.3°,9.4°,9.6
°,11.6°,13.3°,17.9°,24.1°
および27.2°に主要な回折ピークを示し、特に9.
4°と9.6°の重なったピーク束が最大ピーク強度を
示し、かつ27.2°のピークが第2のピーク強度を示
すことが判る。
【0066】次に、電荷発生層5の上に、撹拌・溶解処
理した下記組成の電荷輸送層塗工液を浸漬塗工し、12
0℃で20分間乾燥して、膜厚30μmの電荷輸送層6
を形成し、感光体1を得た。
【0067】 [電荷輸送層塗工液] 下記構造式(I)の電荷輸送物質 8重量部
【0068】
【化1】
【0069】 ポリカーボネート Z200(三菱瓦斯化学社製) 10重量部 シリコンオイル KF50(信越化学社製) 0.002重量部 ジクロロメタン 120重量部
【0070】(比較例1)実施例1で作成した下引き層
塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様に
して感光体1を作成した。下引き層塗工液において、硫
酸バリウム/結着樹脂(重量比)は、6.0である。
【0071】 [下引き層塗工液] 硫酸バリウム BF−10(堺化学社製) 60重量部 エポキシエステル樹脂(固形分濃度50%) P786−50(大日本インキ社製) 14重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) L125−60(大日本インキ社製) 5重量部 メチルエチルケトン 81重量部
【0072】(比較例2)実施例1で作成した電荷発生
層塗工液に使用した結晶型オキソチタニウムフタロシア
ニンに代えて、下記構造式(II)のトリスアゾ顔料を
使用した以外は比較例1と同様にして感光体1を作成し
た。
【0073】
【化2】
【0074】(実施例2)実施例1で作成した下引き層
塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様に
して感光体1を作成した。下引き層塗工液において、酸
化チタン/結着樹脂(重量比)は、4.0である。
【0075】 [下引き層塗工液] 酸化チタン(表面アルミナ処理) TTO−55A(石原産業社製) 40重量部 エポキシエステル樹脂(固形分濃度50%) P786−50(大日本インキ社製) 14重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) L125−60(大日本インキ社製) 5重量部 メチルエチルケトン 81重量部
【0076】(実施例3)実施例1で作成した下引き層
塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様に
して感光体1を作成した。下引き層塗工液において、酸
化チタン/結着樹脂(重量比)は、5.0である。
【0077】 [下引き層塗工液] 酸化チタン(表面アルミナ処理) TTO−55A(石原産業社製) 50重量部 エポキシエステル樹脂(固形分濃度50%) P786−50(大日本インキ社製) 14重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) L125−60(大日本インキ社製) 5重量部 メチルエチルケトン 81重量部
【0078】(実施例4)実施例1で作成した下引き層
塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様に
して感光体1を作成した。下引き層塗工液において、酸
化チタン/結着樹脂(重量比)は、10.0である。
【0079】 酸化チタン(表面アルミナ処理) TTO−55A(石原産業社製) 100重量部 エポキシエステル樹脂(固形分濃度50%) P786−50(大日本インキ社製) 14重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) L125−60(大日本インキ社製) 5重量部 メチルエチルケトン 81重量部
【0080】(実施例5)実施例1で作成した下引き層
塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様に
して感光体1を作成した。下引き層塗工液において、酸
化チタン/結着樹脂(重量比)は、6.0である。実施
例1で使用した酸化チタンTTO−55Aは平均粒径が
0.04μmであるのに対して、実施例5で使用した酸
化チタンR630は平均粒径が0.24μmである。
【0081】 [下引き層塗工液] 酸化チタン(表面アルミナ処理) R630(石原産業社製) 60重量部 エポキシエステル樹脂(固形分濃度50%) P786−50(大日本インキ社製) 14重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) L125−60(大日本インキ社製) 5重量部 メチルエチルケトン 81重量部
【0082】(実施例6)実施例1で作成した下引き層
塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様に
して感光体1を作成した。下引き層塗工液において、酸
化チタン/結着樹脂(重量比)は、6.0である。
【0083】 [下引き層塗工液] 酸化チタン(表面シリカ処理) STR−60S(堺化学社製) 60重量部 エポキシエステル樹脂(固形分濃度50%) P786−50(大日本インキ社製) 14重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) L125−60(大日本インキ社製) 5重量部 メチルエチルケトン 81重量部
【0084】(実施例7)実施例1で作成した下引き層
塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様に
して感光体1を作成した。下引き層塗工液において、酸
化チタン/結着樹脂(重量比)は、6.0である。
【0085】 [下引き層塗工液] 酸化チタン(表面ウラリン酸アルミ処理) MT−100S(テイカ社製) 60重量部 エポキシエステル樹脂(固形分濃度50%) P786−50(大日本インキ社製) 14重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) L125−60(大日本インキ社製) 5重量部 メチルエチルケトン 81重量部
【0086】(実施例8)実施例1で作成した電荷発生
層塗工液に使用した図2のX線回折スペクトルを示す結
晶型オキソチタニウムフタロシアニンに代えて、図3の
X線回折スペクトルを示す結晶型オキソチタニウムフタ
ロシアニンを使用した以外は実施例1と同様にして感光
体1を作成した。図3から、この結晶型オキソチタニウ
ムフタロシアニンは、ブラック角(2θ±0.2°)
9.5°,9.7°,11.7°,15.0°,23.
5°,24.1°および27.3°に主要な回折ピーク
を示すことが判る。
【0087】(実施例9)実施例1で作成した電荷発生
層塗工液に使用した図2のX線回折スペクトルを示す結
晶型オキソチタニウムフタロシアニンに代えて、図4の
X線回折スペクトルを示す結晶型オキソチタニウムフタ
ロシアニンを使用した以外は実施例1と同様にして感光
体1を作成した。図4から、この結晶型オキソチタニウ
ムフタロシアニンがブラック角(2θ±0.2°)9.
0°,14.2°,23.9°および27.1°に主要
な回折ピークを示すことが判る。
【0088】(実施例10)実施例1で作成した電荷発
生層塗工液に使用した結晶型オキソチタニウムフタロシ
アニンに代えて、τ型無金属フタロシアニン(Liophoto
n TPA-891、東洋インキ社製)を使用した以外は実施例
1と同様にして感光体1を作成した。
【0089】(実施例11)実施例1で作成した電荷発
生層塗工液に使用した結晶型オキソチタニフルフタロシ
アニンに代えて、X線無金属フタロシアニン(Fastogen
Blue 8120BS、大日本インキ社製)を使用した以外は実
施例1と同様にして感光体1を作成した。
【0090】(実施例12)実施例1で作成した感光体
1の下引き層3の膜厚を0.5μmに代えた以外は、実
施例1と同様にして感光体1を作成した。
【0091】(実施例13)実施例1で作成した感光体
1の下引き層3の膜厚を1μmに代えた以外は、実施例
1と同様にして感光体1を作成した。
【0092】(実施例14)実施例1で作成した下引き
層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様
にして感光体1を作成した。下引き層塗工液において、
酸化チタン/結着樹脂(重量比)は、6.0である。
【0093】 [下引き層塗工液] 酸化チタン(表面アルミナ処理) TTO−55A(石原産業社製) 60重量部 ポリアミド CM8000(東レ社製) 10重量部 メタノール 54重量部 n−ブタノール 36重量部
【0094】(実施例15)実施例1で作成した下引き
層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様
にして感光体1を作成した。下引き層塗工液において、
酸化チタン/結着樹脂(重量比)は、6.0である。
【0095】 [下引き層塗工液] 酸化チタン(表面アルミナ処理) TTO−55A(石原産業社製) 60重量部 アルキド樹脂(固形分濃度50%) M6402−50(大日本インキ社製) 16重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) L117−60(大日本インキ社製) 3.3重量部 メチルエチルケトン 51重量部
【0096】(実施例16)実施例1で作成した下引き
層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様
にして感光体1を作成した。下引き層塗工液において、
酸化チタン/結着樹脂(重量比)は、6.0である。
【0097】 [下引き層塗工液] 酸化チタン(表面アルミナ処理) TTO−55A(石原産業社製) 60重量部 アクリル樹脂(固形分濃度60%) A460−60(大日本インキ社製) 12.5重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) G821−60(大日本インキ社製) 4.2重量部 メチルエチルケトン 54重量部
【0098】(実施例17)実施例1で作成した下引き
層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様
にして感光体1を作成した。下引き層塗工液において、
酸化チタン/結着樹脂(重量比)は、6.0である。
【0099】 [下引き層塗工液] 酸化チタン(表面アルミナ処理) TTO−55A(石原産業社製) 60重量部 アルキド樹脂(固形分濃度50%) M6402−50(大日本インキ社製) 12重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) L117−60(大日本インキ社製) 3.3重量部 エポキシ樹脂(固形分濃度70%) 1050−70X(大日本インキ社製) 2.9重量部 メチルエチルケトン 52重量部
【0100】(実施例18)実施例1で作成した下引き
層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様
にして感光体1を作成した。下引き層塗工液において、
酸化チタン/結着樹脂(重量比)は、5.7である。
【0101】 [下引き層塗工液] 酸化チタン(表面アルミナ処理) TTO−55A(石原産業社製) 60重量部 アクリル樹脂(固形分濃度60%) A460−60(大日本インキ社製) 10重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) G821−60(大日本インキ社製) 4.2重量部 エポキシ樹脂(固形分濃度70%) 1050−70X(大日本インキ社製) 2.9重量部 メチルエチルケトン 54重量部
【0102】(評価1)実施例1,6,7および比較例
1,2で作成した感光体1をシャープ社製デジタル複写
機AR−5130改造機に装着し、初期と30K枚複写
動作後の暗部電位(VO)、明部電位(VL)の測定を
行った。また、30K枚複写動作後の感光体1を2時間
暗所に放置し、その後の感光体1の1回転目の暗部電位
と5回転目の暗部電位との差をdVOとして求め、1回
転目の帯電電位のパラメータとした。その結果を表1に
示す。 dVO = |1回転目のVO|−|5回転目のVO|
【0103】
【表1】
【0104】また、実施例1,5,6,7で作成した下
引き層塗工液を7日間静置保存し、分散液の安定性を評
価した結果を表2に示す。
【0105】
【表2】
【0106】以上の結果から、下引き層に酸化チタンを
含有することによって、1回転目から高い帯電電位が得
られることが判る。また、電荷発生物質としてアゾ顔料
を用いた感光体では1回転目から高い帯電電位が得られ
ることがわかる。したがって1回転目の低い帯電電位
は、電荷発生物質としてフタロシアニンを用いた場合に
特有であることが判る。また後述するが、分散液(下引
き層塗工液)の安定性は、酸化チタンの平均粒径に左右
され、粒径が大きいと沈降状態がみられて安定性に欠け
ることが判る。
【0107】(評価2)実施例1〜4で作成した感光体
1について、評価1と同様にして静電特性を評価した結
果を表3に示す。
【0108】
【表3】
【0109】上記の結果から、下引き層の酸化チタン/
結着樹脂(重量比)が5.0以上のとき、1回転目から
高い帯電電位が得られることが判る。
【0110】(評価3)実施例1,5で作成した感光体
1について、評価1と同様にして静電特性および塗工液
の安定性を評価した結果を表4に示す。
【0111】
【表4】
【0112】上記の結果から、酸化チタンの平均粒径が
0.1μm以下のものは、1回転目から高い帯電電位が
得られ、かつ塗工液の安定性に優れていることが判る。
【0113】(評価4)実施例1,8〜11で作成した
感光体1について、評価1と同様にして静電特性を評価
した結果を表5に示す。
【0114】
【表5】
【0115】上記の結果から、実施例1,8〜11のフ
タロシアニンを電荷発生物質として使用した場合、高感
度で、かつ1回転目から高い帯電電位が得られることが
判る。
【0116】(評価5)実施例1,12,13で作成し
た感光体1について、評価1と同様の静電特性を評価し
た結果を表6に示す。
【0117】
【表6】
【0118】上記の結果から、下引き層3の膜厚が1.
0μm以上である場合に、特に1回転目から高い帯電電
位が得られることが判る。
【0119】(評価6)実施例1,14〜18で作成し
た感光体1について、評価1と同様の静電特性を評価
し、かつ感光体1の上に2mmの間隔で5×5の合計2
5個の碁盤目状の切れ目をつけ、それをセロハンテープ
で剥離して感光体1の上に残った枡目の数を評価する接
着性評価を行った結果を表7に示す。なお、接着性は、
セロハンテープ剥離後、感光体1の上に残った枡目の数
/25で表している。
【0120】
【表7】
【0121】上記の結果から、硬化性樹脂を使用した実
施例1,15〜18は、1回転目から高い帯電電位が得
られ、かつ繰返し使用時に優れた電位安定性が得られる
ことが判る。また、エポキシ樹脂を加えた実施例17,
18は、エポキシ樹脂を加えない実施例15,16より
も接着性が優れていることが判る。
【0122】(実施例19)直径65mm、長さ332
mmのアルミニウム製のドラム形状の支持体2の上に、
ペイントシェーカで10時間分散処理した下記組成の下
引き層塗工液を浸漬塗工し、130℃で20分間乾燥し
て、膜厚3μmの下引き層3を形成した。下引き層塗工
液において、酸化亜鉛/結着樹脂(重量比)は、5.0
である。また、酸化亜鉛FINEX−25の平均粒径は
0.04μmである。
【0123】 [下引き層塗工液] 酸化亜鉛 FINEX−25(堺化学社製) 50重量部 エポキシエステル樹脂(固形分濃度50%) P786−50(大日本インキ社製) 14重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) J820−60(大日本インキ社製) 5重量部 メチルエチルケトン 81重量部
【0124】次に、下引き層3の上に、ペイントシェー
カで2時間分散処理した下記組成の電荷発生層塗工液を
浸漬塗工し、120℃で10分間乾燥して、膜厚0.3
μmの電荷発生層5を形成した。なお、実施例19で用
いた結晶型オキソチタニウムフタロシアニンは、図2の
ようなX線回折スペクトルを示すものである。
【0125】 [電荷発生層塗工液] 結晶型オキソチタニウムフタロシアニン 2重量部 ポリビニルブチラール BX−1(積水化学社製) 2重量部 メチルエチルケトン 100重量部
【0126】次に、電荷発生層5の上に、撹拌・溶解処
理した下記組成の電荷輸送層塗工液を浸漬塗工し、12
0℃で20分間乾燥して、膜厚30μmの電荷輸送層6
を形成し、感光体1を得た。
【0127】 [電荷輸送層塗工液] 下記構造式(III)の電荷輸送物質 8重量部
【0128】
【化3】
【0129】 ポリカーボネート K1300(帝人化成社製) 10重量部 シリコンオイル KF50(信越化学社製) 0.002重量部 ジクロロメタン 120重量部
【0130】(実施例20)実施例19で作成した下引
き層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例19と
同様にして感光体1を作成した。下引き層塗工液におい
て、酸化亜鉛/結着樹脂(重量比)は、5.0である。
また、酸化亜鉛SAZEXの平均粒径は0.5μmであ
る。
【0131】 [下引き層塗工液] 酸化亜鉛 SAZEX(堺化学社製) 50重量部 エポキシエステル樹脂(固形分濃度50%) P786−50(大日本インキ社製) 14重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) J820−60(大日本インキ社製) 5重量部 メチルエチルケトン 81重量部
【0132】(比較例3)実施例19で作成した下引き
層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例19と同
様にして感光体1を作成した。下引き層塗工液におい
て、硫酸バリウム/結着樹脂(重量比)は、5.0であ
る。
【0133】 [下引き層塗工液] 硫酸バリウム BF−20(堺化学社製) 50重量部 エポキシエステル樹脂(固形分濃度50%) P786−50(大日本インキ社製) 14重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) J820−60(大日本インキ社製) 5重量部 メチルエチルケトン 81重量部
【0134】(比較例4)実施例19で作成した電荷発
生層塗工液に使用した結晶型オキソチタニウムフタロシ
アニンに代えて、下記構造式(IV)のトリスアゾ顔料
を使用した以外は比較例3と同様にして感光体1を作成
した。
【0135】
【化4】
【0136】(実施例21)実施例19で作成した電荷
発生層塗工液に使用した図2のX線回折スペクトルを示
す結晶型オキソチタニウムフタロシアニンに代えて、図
3のX線回折スペクトルを示す結晶型オキソチタニウム
フタロシアニンを使用した以外は実施例19と同様にし
て感光体1を作成した。
【0137】(実施例22)実施例19で作成した電荷
発生層塗工液に使用した図2のX線回折スペクトルを示
す結晶型オキソチタニウムフタロシアニンに代えて、図
4のX線回折スペクトルを示す結晶型オキソチタニウム
フタロシアニンを使用した以外は実施例19と同様にし
て感光体1を作成した。
【0138】(実施例23)実施例19で作成した電荷
発生層塗工液に使用した結晶型オキソチタニウムフタロ
シアニンに代えて、τ型無金属フタロシアニン(Liopho
ton TPA-891、東洋インキ社製)を使用した以外は実施
例19と同様にして感光体1を作成した。
【0139】(実施例24)実施例19で作成した電荷
発生層塗工液に使用した結晶型オキソチタニフルフタロ
シアニンに代えて、X線無金属フタロシアニン(Fastog
enBlue 8120BS、大日本インキ社製)を使用した以外は
実施例19と同様にして感光体1を作成した。
【0140】(実施例25)実施例19で作成した感光
体1の下引き層3の膜厚を1μmに代えた以外は、実施
例19と同様にして感光体1を作成した。
【0141】(実施例26)実施例19で作成した感光
体1の下引き層3の膜厚を0.5μmに代えた以外は、
実施例19と同様にして感光体1を作成した。
【0142】(実施例27)実施例19で作成した下引
き層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例19と
同様にして感光体1を作成した。下引き層塗工液におい
て、酸化亜鉛/結着樹脂(重量比)は、5.0である。
【0143】 [下引き層塗工液] 酸化亜鉛 FINEX−25(堺化学社製) 50重量部 ポリアミド CM8000(東レ社製) 10重量部 メタノール 54重量部 n−ブタノール 36重量部
【0144】(実施例28)実施例19で作成した下引
き層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例19と
同様にして感光体1を作成した。下引き層塗工液におい
て、酸化亜鉛/結着樹脂(重量比)は、5.0である。
【0145】 [下引き層塗工液] 酸化亜鉛 FINEX−25(堺化学社製) 50重量部 アルキド樹脂(固形分濃度50%) M6402−50(大日本インキ社製) 16重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) J820−60(大日本インキ社製) 3.3重量部 メチルエチルケトン 51重量部
【0146】(実施例29)実施例19で作成した下引
き層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例19と
同様にして感光体1を作成した。下引き層塗工液におい
て、酸化亜鉛/結着樹脂(重量比)は、5.0である。
【0147】 [下引き層塗工液] 酸化亜鉛 FINEX−25(堺化学社製) 50重量部 アクリル樹脂(固形分濃度60%) A460−60(大日本インキ社製) 12.5重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) J820−60(大日本インキ社製) 4.2重量部 メチルエチルケトン 54重量部
【0148】(実施例30)実施例19で作成した下引
き層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例19と
同様にして感光体1を作成した。下引き層塗工液におい
て、酸化亜鉛/結着樹脂(重量比)は、5.0である。
【0149】 [下引き層塗工液] 酸化亜鉛 FINEX−25(堺化学社製) 50重量部 アルキド樹脂(固形分濃度50%) M6402−50(大日本インキ社製) 12重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) J820−60(大日本インキ社製) 3.3重量部 エポキシ樹脂(固形分濃度70%) 1050−70X(大日本インキ社製) 2.9重量部 メチルエチルケトン 52重量部
【0150】(実施例31)実施例19で作成した下引
き層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例19と
同様にして感光体1を作成した。下引き層塗工液におい
て、酸化亜鉛/結着樹脂(重量比)は、4.7である。
【0151】 [下引き層塗工液] 酸化亜鉛 FINEX−25(堺化学社製) 50重量部 アクリル樹脂(固形分濃度60%) A460−60(大日本インキ社製) 10重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) J820−60(大日本インキ社製) 4.2重量部 エポキシ樹脂(固形分濃度70%) 1050−70X(大日本インキ社製) 2.9重量部 メチルエチルケトン 53重量部
【0152】(実施例32)実施例19で作成した下引
き層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例19と
同様にして感光体1を作成した。下引き層塗工液におい
て、酸化亜鉛/結着樹脂(重量比)は、5.0である。
なお、酸化亜鉛FINEX−25のアルミナ処理品のア
ルミナ成分は、全体の5重量%である。
【0153】 [下引き層塗工液] 酸化亜鉛(アルミナ処理品) FINEX−25(堺化学社製) 50重量部 エポキシエステル樹脂(固形分濃度50%) P786−50(大日本インキ社製) 14重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) J820−60(大日本インキ社製) 5重量部 メチルエチルケトン 81重量部
【0154】(実施例33)実施例19で作成した下引
き層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例19と
同様にして感光体1を作成した。下引き層塗工液におい
て、酸化亜鉛/結着樹脂(重量比)は、5.0である。
なお、酸化亜鉛FINEX−25のシリカ処理品のシリ
カ成分は、全体の4重量%である。
【0155】 [下引き層塗工液] 酸化亜鉛(シリカ処理品) FINEX−25(堺化学社製) 50重量部 エポキシエステル樹脂(固形分濃度50%) P786−50(大日本インキ社製) 14重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) J820−60(大日本インキ社製) 5重量部 メチルエチルケトン 81重量部
【0156】(実施例34)実施例19で作成した下引
き層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例19と
同様にして感光体1を作成した。下引き層塗工液におい
て、酸化亜鉛/結着樹脂(重量比)は、2.0である。
【0157】 [下引き層塗工液] 酸化亜鉛(シリカ処理品) FINEX−25(堺化学社製) 40重量部 エポキシエステル樹脂(固形分濃度50%) P786−50(大日本インキ社製) 28重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) J820−60(大日本インキ社製) 10重量部 メチルエチルケトン 81重量部
【0158】(実施例35)実施例19で作成した下引
き層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例19と
同様にして感光体1を作成した。下引き層塗工液におい
て、酸化亜鉛/結着樹脂(重量比)は、1.5である。
【0159】 [下引き層塗工液] 酸化亜鉛(シリカ処理品) FINEX−25(堺化学社製) 36重量部 エポキシエステル樹脂(固形分濃度50%) P786−50(大日本インキ社製) 33.6重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) J820−60(大日本インキ社製) 12重量部 メチルエチルケトン 81重量部
【0160】(実施例36)実施例19で作成した下引
き層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例19と
同様にして感光体1を作成した。下引き層塗工液におい
て、酸化亜鉛/結着樹脂(重量比)は、1.0である。
【0161】 [下引き層塗工液] 酸化亜鉛(シリカ処理品) FINEX−25(堺化学社製) 30重量部 エポキシエステル樹脂(固形分濃度50%) P786−50(大日本インキ社製) 42重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) J820−60(大日本インキ社製) 15重量部 メチルエチルケトン 81重量部
【0162】(評価7)実施例19〜24および比較例
3,4で作成した感光体1について、前述した評価1と
同様にして静電特性を評価した結果を表8に示す
【0163】
【表8】
【0164】以上の結果から、下引き層に酸化亜鉛を含
有することによって、1回転目から高い帯電電位が得ら
れることが判る。また、電荷発生物質としてアゾ顔料を
用いた感光体では1回転目から高い帯電電位が得られる
ことが判る。したがって、1回転目の帯電電位が低い現
象は、電荷発生物質としてフタロシアニンを用いた場合
に特有であることが判る。
【0165】(評価8)実施例19,25,26で作成
した感光体1について、評価7と同様にして静電特性を
評価した結果を表9に示す。
【0166】
【表9】
【0167】上記の結果から、下引き層3の膜厚が1μ
m以上の場合に、特に1回転目から高い帯電電位が得ら
れることが判る。
【0168】(評価9)実施例19,27〜31で作成
した感光体1について、評価7と同様にして静電特性を
評価し、かつデジタル複写機で反転現像方式で白ベタ画
像を形成することによる画像欠陥(黒ポチ)を評価し、
さらに前述の接着性評価を行った結果を表10に示す。
【0169】
【表10】
【0170】上記の結果から、硬化性樹脂を使用した実
施例19,28〜31は、1回転目から高い帯電電位が
得られ、かつ繰返し使用時に優れた電位安定性が得られ
ることが判る。また、黒ポチを防止する効果があること
が判る。さらに、エポキシ樹脂を加えた実施例30,3
1は、エポキシ樹脂を加えない実施例28,29よりも
接着性が優れていることが判る。
【0171】(評価10)実施例19,32,33で作
成した感光体1について、評価7と同様の静電特性を評
価し、かつ作成した下引き層塗工液を7日間静置保存
し、分散液の安定性を評価した結果を表11に示す。
【0172】
【表11】
【0173】上記の結果から、表面処理した酸化亜鉛を
下引き層3に含有した実施例32,33は、1回転目か
ら高い帯電電位が得られ、かつ塗工液において優れた安
定性が得られることが判る。また、表面が未処理の酸化
亜鉛を下引き層3に含有した実施例19では、1回転目
から高い帯電電位が得られることが判る。
【0174】(評価11)実施例19,34〜36で作
成した感光体1について、評価7と同様にして静電特性
を評価した結果を表12に示す。
【0175】
【表12】
【0176】上記の結果から、下引き層3の酸化亜鉛/
結着樹脂(重量比)が1.5以上のとき、1回転目から
高い帯電電位が得られることが判る。
【0177】(実施例37)直径65mm、長さ332
mmのアルミニウム製のドラム形状の支持体2の上に、
ペイントシェーカで10時間分散処理した下記組成の下
引き層塗工液を浸漬塗工し、130℃で20分間乾燥し
て、膜厚3μmの下引き層3を形成した。下引き層塗工
液において、酸化チタン/結着樹脂(重量比)は、4.
0である。
【0178】 [下引き層塗工液] 酸化チタン(表面未処理) PT−101(石原産業社製) 40重量部 エポキシエステル樹脂(固形分濃度50%) P786−50(大日本インキ社製) 14重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) L117−60(大日本インキ社製) 5重量部 メチルエチルケトン 81重量部
【0179】次に、下引き層3の上に、サンドミルで3
時間分散処理した下記組成の電荷発生層塗工液を浸漬塗
工し、120℃で10分間乾燥して、膜厚0.3μmの
電荷発生層5を形成した。なお、実施例1で用いた結晶
型オキソチタニウムフタロシアニンは、図2のようなX
線回折スペクトルを示すものである。
【0180】 [電荷発生層塗工液] 結晶型オキソチタニウムフタロシアニン 2重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体 SOLBIN M(日信化学工業社製) 2重量部 メチルエチルケトン 100重量部
【0181】次に、電荷発生層5の上に、撹拌・溶解処
理した下記組成の電荷輸送層塗工液を浸漬塗工し、12
0℃で20分間乾燥して、膜厚30μmの電荷輸送層6
を形成し、感光体1を得た。
【0182】 [電荷輸送層塗工液] 前記構造式(I)の電荷輸送物質 8重量部 ポリカーボネート Z200(三菱瓦斯化学社製) 10重量部 シリコンオイル KF50(信越化学社製) 0.002重量部 ジクロロメタン 120重量部
【0183】(比較例5)実施例37で作成した下引き
層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例37と同
様にして感光体1を作成した。下引き層塗工液におい
て、酸化チタン/結着樹脂(重量比)は、4.0であ
る。
【0184】 [下引き層塗工液] 酸化チタン(表面アルミナ処理) TTO−55B(石原産業社製) 40重量部 エポキシエステル樹脂(固形分濃度50%) P786−50(大日本インキ社製) 14重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) L117−60(大日本インキ社製) 5重量部 メチルエチルケトン 81重量部
【0185】(比較例6)実施例37で作成した下引き
層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例37と同
様にして感光体1を作成した。下引き層塗工液におい
て、硫酸バリウム/結着樹脂(重量比)は、4.0であ
る。
【0186】 [下引き層塗工液] 硫酸バリウム BF−10(堺化学社製) 40重量部 エポキシエステル樹脂(固形分濃度50%) P786−50(大日本インキ社製) 14重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) L117−60(大日本インキ社製) 5重量部 メチルエチルケトン 81重量部
【0187】(比較例7)実施例37で作成した電荷発
生層塗工液に使用した結晶型オキソチタニウムフタロシ
アニンに代えて、前記構造式(IV)のトリスアゾ顔料
を使用した以外は比較例6と同様にして感光体1を作成
した。
【0188】(実施例38)実施例37で作成した下引
き層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例37と
同様にして感光体1を作成した。下引き層塗工液におい
て、酸化チタン/結着樹脂(重量比)は、2.0であ
る。
【0189】 [下引き層塗工液] 酸化チタン(表面未処理) PT−101(石原産業社製) 20重量部 エポキシエステル樹脂(固形分濃度50%) P786−50(大日本インキ社製) 14重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) L117−60(大日本インキ社製) 5重量部 メチルエチルケトン 81重量部
【0190】(実施例39)実施例37で作成した下引
き層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例37と
同様にして感光体1を作成した。下引き層塗工液におい
て、酸化チタン/結着樹脂(重量比)は、3.0であ
る。
【0191】 [下引き層塗工液] 酸化チタン(表面未処理) PT−101(石原産業社製) 30重量部 エポキシエステル樹脂(固形分濃度50%) P786−50(大日本インキ社製) 14重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) L117−60(大日本インキ社製) 5重量部 メチルエチルケトン 81重量部
【0192】(実施例40)実施例37で作成した下引
き層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例37と
同様にして感光体1を作成した。下引き層塗工液におい
て、酸化チタン/結着樹脂(重量比)は、6.0であ
る。
【0193】 [下引き層塗工液] 酸化チタン(表面未処理) PT−101(石原産業社製) 60重量部 エポキシエステル樹脂(固形分濃度50%) P786−50(大日本インキ社製) 14重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) L117−60(大日本インキ社製) 5重量部 メチルエチルケトン 81重量部
【0194】(実施例41)実施例37で作成した下引
き層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例37と
同様にして感光体1を作成した。下引き層塗工液におい
て、酸化チタン/結着樹脂(重量比)は、4.0であ
る。実施例37で使用した酸化チタンPT−101は平
均粒径が0.07μmであるのに対して、実施例41で
使用した酸化チタンCR−ELは平均粒径が0.25μ
mである。
【0195】 [下引き層塗工液] 酸化チタン(表面未処理) CR−EL(石原産業社製) 40重量部 エポキシエステル樹脂(固形分濃度50%) P786−50(大日本インキ社製) 14重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) L117−60(大日本インキ社製) 5重量部 メチルエチルケトン 81重量部
【0196】(実施例42)実施例37で作成した電荷
発生層塗工液に使用した図2のX線回折スペクトルを示
す結晶型オキソチタニウムフタロシアニンに代えて、図
3のX線回折スペクトルを示す結晶型オキソチタニウム
フタロシアニンを使用した以外は実施例37と同様にし
て感光体1を作成した。
【0197】(実施例43)実施例37で作成した電荷
発生層塗工液に使用した図2のX線回折スペクトルを示
す結晶型オキソチタニウムフタロシアニンに代えて、図
4のX線回折スペクトルを示す結晶型オキソチタニウム
フタロシアニンを使用した以外は実施例37と同様にし
て感光体1を作成した。
【0198】(実施例44)実施例37で作成した電荷
発生層塗工液に使用した結晶型オキソチタニウムフタロ
シアニンに代えて、τ型無金属フタロシアニン(Liopho
ton TPA-891、東洋インキ社製)を使用した以外は実施
例37と同様にして感光体1を作成した。
【0199】(実施例45)実施例37で作成した電荷
発生層塗工液に使用した結晶型オキソチタニフルフタロ
シアニンに代えて、X線無金属フタロシアニン(Fastog
enBlue 8120BS、大日本インキ社製)を使用した以外は
実施例37と同様にして感光体1を作成した。
【0200】(実施例46)実施例37で作成した感光
体1の下引き層3の膜厚を0.5μmに代えた以外は、
実施例37と同様にして感光体1を作成した。
【0201】(実施例47)実施例37で作成した感光
体1の下引き層3の膜厚を1μmに代えた以外は、実施
例37と同様にして感光体1を作成した。
【0202】(実施例48)実施例37で作成した下引
き層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例37と
同様にして感光体1を作成した。下引き層塗工液におい
て、酸化チタン/結着樹脂(重量比)は、4.0であ
る。
【0203】 [下引き層塗工液] 酸化チタン(表面未処理) PT−101(石原産業社製) 40重量部 ポリアミド CM8000(東レ社製) 10重量部 メタノール 54重量部 n−ブタノール 36重量部
【0204】(実施例49)実施例37で作成した下引
き層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例37と
同様にして感光体1を作成した。下引き層塗工液におい
て、酸化チタン/結着樹脂(重量比)は、4.0であ
る。
【0205】 [下引き層塗工液] 酸化チタン(表面未処理) PT−101(石原産業社製) 40重量部 アルキド樹脂(固形分濃度50%) M6402−50(大日本インキ社製) 16重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) L117−60(大日本インキ社製) 3.3重量部 メチルエチルケトン 51重量部
【0206】(実施例50)実施例37で作成した下引
き層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例37と
同様にして感光体1を作成した。下引き層塗工液におい
て、酸化チタン/結着樹脂(重量比)は、4.0であ
る。
【0207】 [下引き層塗工液] 酸化チタン(表面未処理) PT−101(石原産業社製) 40重量部 アクリル樹脂(固形分濃度60%) A460−60(大日本インキ社製) 12.5重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) G821−60(大日本インキ社製) 4.2重量部 メチルエチルケトン 54重量部
【0208】(実施例51)実施例37で作成した下引
き層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例37と
同様にして感光体1を作成した。下引き層塗工液におい
て、酸化チタン/結着樹脂(重量比)は、4.0であ
る。
【0209】 [下引き層塗工液] 酸化チタン(表面未処理) PT−101(石原産業社製) 40重量部 アルキド樹脂(固形分濃度50%) M6402−50(大日本インキ社製) 12重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) L117−60(大日本インキ社製) 3.3重量部 エポキシ樹脂(固形分濃度70%) 1050−70X(大日本インキ社製) 2.9重量部 メチルエチルケトン 52重量部
【0210】(実施例52)実施例37で作成した下引
き層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例37と
同様にして感光体1を作成した。下引き層塗工液におい
て、酸化チタン/結着樹脂(重量比)は、3.8であ
る。
【0211】 [下引き層塗工液] 酸化チタン(表面未処理) PT−101(石原産業社製) 40重量部 アクリル樹脂(固形分濃度60%) A460−60(大日本インキ社製) 10重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) G821−60(大日本インキ社製) 4.2重量部 エポキシ樹脂(固形分濃度70%) 1050−70X(大日本インキ社製) 2.9重量部 メチルエチルケトン 54重量部
【0212】(実施例53)実施例1で作成した下引き
層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様
にして感光体1を作成した。下引き層塗工液において、
酸化チタン/結着樹脂(重量比)は、6.0である。
【0213】 [下引き層塗工液] 酸化チタン(表面未処理) TTO−55N(石原産業社製) 60重量部 エポキシエステル樹脂(固形分濃度50%) P786−50(大日本インキ社製) 14重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60%) L125−60(大日本インキ社製) 5重量部 メチルエチルケトン 81重量部
【0214】(評価12)実施例37、比較例5〜7で
作成した感光体1について、前述した評価1と同様にし
て静電特性を評価した結果を表13に示す。
【0215】
【表13】
【0216】以上の結果から、下引き層に酸化チタンを
含有することによって、1回転目から高い帯電電位が得
られることが判る。酸化チタン充填量を同一とした場
合、表面が未処理の酸化チタンの方が表面処理を施した
酸化チタンよりもその効果が大きいことが判る。つま
り、表面未処理の酸化チタンでは少ない充填量で本発明
の目的を達成することができる良好な結果が得られる。
なお、表面処理された酸化チタンについては、先の評価
2にて説明したように、酸化チタン/結着樹脂(重量
比)が5.0以上のとき、1回転目から高い帯電電位が
得られる。また、電荷発生物質としてアゾ顔料を用いた
感光体では1回転目から高い帯電電位が得られることが
わかる。したがって1回転目の低い帯電電位は、電荷発
生物質としてフタロシアニンを用いた場合に特有である
ことが判る。
【0217】(評価13)実施例37〜40で作成した
感光体1について、評価12と同様にして静電特性を評
価した結果を表14に示す。
【0218】
【表14】
【0219】上記の結果から、下引き層の酸化チタン/
結着樹脂(重量比)が3.0以上のとき、1回転目から
高い帯電電位が得られることが判る。
【0220】(評価14)実施例37,41で作成した
感光体1について、評価12と同様にして静電特性およ
び1日静置保存後の塗工液の安定性を評価した結果を表
15に示す。
【0221】
【表15】
【0222】上記の結果から、酸化チタンの平均粒径が
0.1μm以下のものは、1回転目から高い帯電電位が
得られ、かつ塗工液の安定性に優れていることが判る。
【0223】(評価15)実施例37,42〜45で作
成した感光体1について、評価12と同様にして静電特
性を評価した結果を表16に示す。
【0224】
【表16】
【0225】上記の結果から、実施例37,42〜45
のフタロシアニンを電荷発生物質として使用した場合、
高感度でかつ1回転目から高い帯電電位が得られること
が判る。
【0226】(評価16)実施例37,46,47で作
成した感光体1について、評価12と同様の静電特性を
評価した結果を表17に示す。
【0227】
【表17】
【0228】上記の結果から、下引き層3の膜厚が1.
0μm以上である場合に、特に1回転目から高い帯電電
位が得られることが判る。
【0229】(評価17)実施例37,48〜52で作
成した感光体1について、評価12と同様の静電特性を
評価し、かつ接着性評価を行った結果を表18に示す。
【0230】
【表18】
【0231】上記の結果から、硬化性樹脂を使用した実
施例37,49〜52は、1回転目から高い帯電電位が
得られ、かつ繰返し使用時に優れた電位安定性が得られ
ることが判る。また、エポキシ樹脂を加えた実施例5
1,52は、エポキシ樹脂を加えない実施例49,50
よりも接着性が優れていることが判る。
【0232】(評価18)実施例1,53で作成した感
光体1について、前述した評価1と同様にして静電特性
を評価した結果を表19に示す。
【0233】
【表19】
【0234】以上の結果から、酸化チタンの充填量を同
一とした場合、表面が未処理の酸化チタンの方が表面処
理を施した酸化チタンよりも帯電性が初期から安定して
いることが判る。ただし、表面未処理の場合、表面処理
したものと比較して、下引き層の塗工液において沈降の
度合が多少大きく、安定性にやや劣ることが判る。しか
し、先にも説明したように、酸化チタンの平均粒径を小
さくすることによって塗工液の安定性を向上することが
できる。
【0235】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、支持体上
に、表面処理された酸化チタンと結着樹脂とを含有する
下引き層を形成し、該下引き層上にフタロシアニンを含
有する光導電層を形成したので、長波長の光に対して高
感度で、感光体の1回転目の帯電電位が高くなり、繰返
し使用時の帯電電位が安定化する。したがって、1回転
目から画像を形成することができる。また本発明によれ
ば、特に、酸化チタンと結着樹脂との比率を酸化チタン
/結着樹脂(重量比)で5.0以上30.0以下の範囲
とすることが好ましい。また本発明によれば、特に、酸
化チタンの平均粒径を0.005μm以上0.1μm以
下の範囲とすることが好ましい。また本発明によれば、
特に、酸化チタンの表面には、アルミナ処理、シリカ処
理およびラウリン酸アルミ処理のうちのいずれかの処理
を施すことことが好ましい。
【0236】また本発明によれば、支持体上に、表面未
処理の酸化チタンと結着樹脂とを含有する下引き層を形
成し、該下引き層上にフタロシアニンを含有する光導電
層を形成することによっても同様の効果が得られる。ま
た本発明によれば、特に、下引き層中の酸化チタンと結
着樹脂との比率を酸化チタン/結着樹脂(重量比)で
3.0以上30.0以下の範囲とすることが好ましい。
また本発明によれば、特に、酸化チタンの平均粒径を
0.005μm以上0.1μm以下の範囲とすることが
好ましい。
【0237】また本発明によれば、支持体上に、表面処
理された酸化亜鉛と結着樹脂とを含有する下引き層を形
成し、該下引き層上にフタロシアニンを含有する光導電
層を形成することによっても同様の効果が得られる。ま
た本発明によれば、特に、酸化亜鉛の表面処理として
は、アルミナ処理またはシリカ処理が好ましい。
【0238】また本発明によれば、支持体上に、表面未
処理の酸化亜鉛と結着樹脂とを含有する下引き層を形成
し、該下引き層上のフタロシアニンを含有する光導電層
を形成することによっても同様の効果が得られる。
【0239】また本発明によれば、特に、結着樹脂に対
する表面処理されたまたは表面未処理の酸化亜鉛の重量
比率を1.5以上30.0以下の範囲に選ぶことが好ま
しい。
【0240】また本発明によれば、フタロシアニンは、
(a)X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角(2θ
±0.2°)7.3°,9.4°,9.6°,11.6
°,13.3°,17.9°,24.1°および27.
2°に主要なピークを示し、9.4°と9.6°との重
なったピーク束が最大のピーク強度を示し、かつ27.
2°のピークが第2のピーク強度を示す結晶型オキソチ
タニウムフタロシアニン、(b)X線回折スペクトルに
おいて、ブラッグ角(2θ±0.2°)9.5°,9.
7°,11.7°,15.0°,23.5°,24.1
°および27.3°に主要なピークを示す結晶型オキソ
チタニウムフタロシアニン、(c)X線回折スペクトル
において、ブラッグ角(2θ±0.2°)9.0°,1
4.2°,23.9°および27.1°に主要なピーク
を示す結晶型オキソチタニウムフタロシアニン、(d)
τ型無金属フタロシアニンおよび(e)X型無金属フタ
ロシアニンのうちのいずれか1種類または2種類以上の
混合物であることが好ましい。
【0241】また本発明によれば、下引き層の膜厚を1
μm以上10μm以下の範囲に選ぶことが好ましい。
【0242】また本発明によれば、下引き層の結着樹脂
として硬化性樹脂を用いることが好ましい。また本発明
によれば、硬化性樹脂として、(a)アルキド樹脂とメ
ラミン樹脂の混合物、(b)アクリル樹脂とメラミン樹
脂との混合物、(c)エポキシエステル樹脂とメラミン
樹脂の混合物、(d)アルキド樹脂とメラミン樹脂とエ
ポキシ樹脂の混合物および(e)アクリル樹脂とメラミ
ン樹脂とエポキシ樹脂の混合物のうちのいずれかを用い
ることが特に好ましい。
【0243】また本発明によれば、電子写真感光体を回
転させて画像を形成する画像形成方法では、上述したよ
うな感光体を1回転目から画像形成に使用することによ
って、高速に画像を形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である電子写真感光体1
を示す断面図である。
【図2】結晶型オキソチタニルフタロシアニンのX線回
折スペクトルを示すグラフである。
【図3】他の結晶型オキソチタニルフタロシアニンのX
線回折スペクトルを示すグラフである。
【図4】さらに他の結晶型オキソチタニルフタロシアニ
ンのX線回折スペクトルを示すグラフである。
【符号の説明】
1 電子写真感光体 2 導電性支持体 3 下引き層 4 光導電層 5 電荷発生層 6 電荷輸送層
フロントページの続き Fターム(参考) 2H035 CA07 CB01 2H068 AA19 AA43 AA44 AA45 AA48 BA37 BA38 BB07 BB23 BB30 BB37 BB57 CA22 CA29

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に少なくとも下引き層と
    光導電層とが形成された繰返し使用される電子写真感光
    体において、 前記下引き層は少なくとも、表面処理された酸化チタン
    と結着樹脂とから成り、 前記光導電層は電荷発生物質としてフタロシアニンを含
    有することを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 前記下引き層中の酸化チタンと結着樹脂
    との比率が酸化チタン/結着樹脂(重量比)で5.0以
    上30.0以下の範囲であることを特徴とする請求項1
    記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 前記酸化チタンの平均粒径が0.005
    μm以上0.1μm以下の範囲であることを特徴とする
    請求項1または2記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 前記酸化チタンに施された表面処理はア
    ルミナ処理、シリカ処理およびラウリン酸アルミ処理の
    うちのいずれかであることを特徴とする請求項1〜3の
    うちのいずれか1つに記載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 導電性支持体上に少なくとも下引き層と
    光導電層とが形成された繰返し使用される電子写真感光
    体において、 前記下引き層は少なくとも、表面が未処理の酸化チタン
    と結着樹脂とから成り、 前記光導電層は電荷発生物質としてフタロシアニンを含
    有することを特徴とする電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 前記下引き層中の酸化チタンと結着樹脂
    との比率が酸化チタン/結着樹脂(重量比)で3.0以
    上30.0以下の範囲であることを特徴とする請求項5
    記載の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】 前記酸化チタンの平均粒径が0.005
    μm以上0.1μm以下の範囲であることを特徴とする
    請求項5または6記載の電子写真感光体。
  8. 【請求項8】 導電性支持体上に少なくとも下引き層と
    感光層とが形成された繰返し使用される電子写真感光体
    において、 前記下引き層は少なくとも、表面処理された酸化亜鉛と
    結着樹脂とから成り、前記光導電層は電荷発生物質とし
    てフタロシアニンを含有することを特徴とする電子写真
    感光体。
  9. 【請求項9】 前記酸化亜鉛に施された表面処理はアル
    ミナ処理またはシリカ処理であることを特徴とする請求
    項8記載の電子写真感光体。
  10. 【請求項10】 導電性支持体上に少なくとも下引き層
    と感光層とが形成された繰返し使用される電子写真感光
    体において、 前記下引き層は少なくとも、表面が未処理の酸化亜鉛と
    結着樹脂とから成り、前記光導電層は電荷発生物質とし
    てフタロシアニンを含有することを特徴とする電子写真
    感光体。
  11. 【請求項11】 前記下引き層中の酸化亜鉛と結着樹脂
    との比率が酸化亜鉛/結着樹脂(重量比)で1.5以上
    30.0以下の範囲であることを特徴とする請求項8ま
    たは10記載の電子写真感光体。
  12. 【請求項12】 前記フタロシアニンは、(a)X線回
    折スペクトルにおいて、ブラッグ角(2θ±0.2°)
    7.3°,9.4°,9.6°,11.6°,13.3
    °,17.9°,24.1°および27.2°に主要な
    ピークを示し、9.4°と9.6°との重なったピーク
    束が最大のピーク強度を示し、かつ27.2°のピーク
    が第2のピーク強度を示す結晶型オキソチタニウムフタ
    ロシアニン、(b)X線回折スペクトルにおいて、ブラ
    ッグ角(2θ±0.2°)9.5°,9.7°,11.
    7°,15.0°,23.5°,24.1°および2
    7.3°に主要なピークを示す結晶型オキソチタニウム
    フタロシアニン、(c)X線回折スペクトルにおいて、
    ブラッグ角(2θ±0.2°)9.0°,14.2°,
    23.9°および27.1°に主要なピークを示す結晶
    型オキソチタニウムフタロシアニン、(d)τ型無金属
    フタロシアニンおよび(e)X型無金属フタロシアニン
    のうちのいずれか1種類または2種類以上の混合物であ
    ることを特徴とする請求項1,5,8または10記載の
    電子写真感光体。
  13. 【請求項13】 前記下引き層の膜厚は1μm以上10
    μm以下の範囲であることを特徴とする請求項1,5,
    8または10記載の電子写真感光体。
  14. 【請求項14】 前記下引き層の結着樹脂は硬化性樹脂
    であることを特徴とする請求項1,5,8または10記
    載の電子写真感光体。
  15. 【請求項15】 前記硬化性樹脂は、(a)アルキド樹
    脂とメラミン樹脂の混合物、(b)アクリル樹脂とメラ
    ミン樹脂との混合物、(c)エポキシエステル樹脂とメ
    ラミン樹脂の混合物、(d)アルキド樹脂とメラミン樹
    脂とエポキシ樹脂の混合物および(e)アクリル樹脂と
    メラミン樹脂とエポキシ樹脂の混合物のうちのいずれか
    であることを特徴とする請求項14記載の電子写真感光
    体。
  16. 【請求項16】 電子写真感光体を回転させて画像を形
    成する画像形成方法において、 前記電子写真感光体として請求項1〜15のうちのいず
    れかに記載の電子写真感光体を用い、該感光体を1回転
    目から画像形成に使用することを特徴とする画像形成方
    法。
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